(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089107
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】フェンス
(51)【国際特許分類】
E04H 17/14 20060101AFI20240626BHJP
【FI】
E04H17/14 102C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204273
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(72)【発明者】
【氏名】横山 信二
【テーマコード(参考)】
2E142
【Fターム(参考)】
2E142HH03
2E142HH13
2E142HH22
2E142JJ06
(57)【要約】
【課題】フェンスの胴縁を支柱に容易に取り付けて、フェンスの施工性を向上させる。
【解決手段】フェンス1は、胴縁10を支柱2に取り付ける取付材40と、胴縁10を取付材40に固定する裏板6及び固定具34を備える。胴縁10の溝部50は、取付材40に載置される一対の載置部53と、裏板6を収容する収容空間54と、一対の載置部53の間に形成されたスリット55を有する。固定具34は、取付材40を介して一対の載置部35の下側からスリット55を通って収容空間54まで配置され、収容空間54内の裏板6に連結された状態で、スリット55によりガイドされる。取付材40は、収容空間54内の裏板6と固定具34により一対の載置部53が固定される固定部46と、固定部46に形成され、スリット55によりガイドされた固定具34を受け入れる受入部47を有する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に胴縁が取り付けられたフェンスであって、
前記支柱に固定されて、前記胴縁を前記支柱に取り付ける取付材と、
前記胴縁を前記取付材に固定する裏板及び固定具と、を備え、
前記胴縁は、下方に向かって開放されて前記取付材の上に配置される溝部を有し、
前記溝部は、前記取付材に載置される一対の載置部と、前記一対の載置部の上側に位置して前記裏板を収容する収容空間と、前記一対の載置部の間に形成されたスリットと、を有し、
前記固定具は、前記取付材を介して前記一対の載置部の下側から前記スリットを通って前記収容空間まで配置され、前記収容空間内の前記裏板に連結された状態で、前記スリットによりガイドされ、
前記取付材は、前記収容空間内の前記裏板と前記固定具により前記一対の載置部が固定される固定部と、前記固定部に形成され、前記スリットによりガイドされた前記固定具を受け入れる受入部と、を有するフェンス。
【請求項2】
請求項1に記載されたフェンスにおいて、
前記取付材は、前記一対の載置部を載置された状態で支持する支持面部を有し、
前記支持面部は、前記胴縁の長手方向に延び、前記支柱から前記胴縁の長手方向の両側に向かって突出するフェンス。
【請求項3】
請求項2に記載されたフェンスにおいて、
前記固定部及び前記受入部は、前記支持面部の一方の端部側と他方の端部側のそれぞれに設けられたフェンス。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載されたフェンスにおいて、
前記裏板は、前記収容空間で前記載置部に食い込む爪部を有するフェンス。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載されたフェンスにおいて、
前記胴縁及び前記胴縁に取り付けられた複数の縦格子材を有する格子ユニットを備えたフェンス。
【請求項6】
請求項5に記載されたフェンスにおいて、
前記複数の縦格子材のそれぞれは、取付具により、前記胴縁に回転可能に取り付けられ、
前記複数の縦格子材のうちの少なくとも1つを前記胴縁に固定して、前記複数の縦格子材の回転による前記格子ユニットの変形を阻止する着脱可能な回転止め具を備えたフェンス。
【請求項7】
請求項6に記載されたフェンスにおいて、
前記胴縁は、前記溝部に対して前記複数の縦格子材側に位置して、前記溝部よりも下方の位置まで突出する突壁部を有し、
前記取付具は、前記突壁部を前記溝部側から貫通した状態で、前記縦格子材を前記突壁部に回転可能に取り付け、
前記回転止め具は、前記突壁部を前記溝部側から貫通した状態で、前記縦格子材を前記突壁部に固定し、
前記突壁部の前記溝部側に位置して前記突壁部に装着され、前記取付具及び前記回転止め具を覆うカバーを備えたフェンス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱に胴縁が取り付けられたフェンスに関する。
【背景技術】
【0002】
フェンスの施工時には、複数の支柱が地面に設置されて、胴縁が複数の支柱のそれぞれに取り付けられる。胴縁は、例えば、格子ユニットの一部を構成し、支柱により支持される。また、従来、割型胴縁を用いて、フェンス本体を支柱に傾斜させて配置する傾斜地用フェンスが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された従来の傾斜地用フェンスでは、割型胴縁の一方の胴縁部材に複数の縦桟を回動自在に軸支して、傾斜角度自在なフェンス本体を形成する。また、割型胴縁の他方の胴縁部材を支柱にブラケットを介して傾斜配置し、フェンス本体の一方の胴縁部材を他方の胴縁部材に嵌合して、フェンス本体を傾斜配置する。ところが、従来の傾斜地用フェンスでは、他方の胴縁部材を支柱に取り付けた後に、フェンス本体の一方の胴縁部材を他方の胴縁部材に取り付ける必要がある。また、フェンス本体及び一方の胴縁部材を他方の胴縁部材の傾斜に合わせて傾斜させつつ、フェンス本体の一方の胴縁部材を他方の胴縁部材に嵌合させる必要がある。そのため、割型胴縁の支柱への取り付け作業に手間がかかることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、フェンスの胴縁を支柱に容易に取り付けて、フェンスの施工性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、支柱に胴縁が取り付けられたフェンスであって、
前記支柱に固定されて、前記胴縁を前記支柱に取り付ける取付材と、
前記胴縁を前記取付材に固定する裏板及び固定具と、を備え、
前記胴縁は、下方に向かって開放されて前記取付材の上に配置される溝部を有し、
前記溝部は、前記取付材に載置される一対の載置部と、前記一対の載置部の上側に位置して前記裏板を収容する収容空間と、前記一対の載置部の間に形成されたスリットと、を有し、
前記固定具は、前記取付材を介して前記一対の載置部の下側から前記スリットを通って前記収容空間まで配置され、前記収容空間内の前記裏板に連結された状態で、前記スリットによりガイドされ、
前記取付材は、前記収容空間内の前記裏板と前記固定具により前記一対の載置部が固定される固定部と、前記固定部に形成され、前記スリットによりガイドされた前記固定具を受け入れる受入部と、を有するフェンスである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フェンスの胴縁を支柱に容易に取り付けて、フェンスの施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の地面に設置したフェンスを示す正面図である。
【
図2】本実施形態の平地に設置される格子ユニットを示す正面図である。
【
図3】本実施形態の傾斜地に設置される格子ユニットを示す正面図である。
【
図4】本実施形態のフェンスの一部を示す正面図である。
【
図5】本実施形態のフェンスを示す横断面図である。
【
図6】本実施形態のフェンスを示す縦断面図である。
【
図7】本実施形態のフェンスの支柱、胴縁、及び、取付材を分解して示す斜視図である。
【
図8】本実施形態の傾斜地における取付材の箇所のフェンスを示す正面図である。
【
図9】本実施形態のフェンスを分解して示す縦断面図である。
【
図10】本実施形態のフェンスの施工過程を示す図である。
【
図11】本実施形態のフェンスの施工過程を示す図である。
【
図12】本実施形態のフェンスの施工過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のフェンスの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のフェンスは、屋外に設置される独立した壁体である。フェンスは、地面に立てた状態で設置されて、屋外の空間を仕切る。
【0010】
図1は、本実施形態の地面G1、G2に設置したフェンス1を示す正面図であり、フェンス1により仕切られた一方側の空間からみたフェンス1の概略構成を示している。
図1では、フェンス1の地面G1、G2よりも下側の部分を鎖線で示している。
図示のように、フェンス1は、平地H1と傾斜地H2とに兼用され、平地H1と傾斜地H2のいずれか一方又は両方に設置される。ここでは、フェンス1は、平地H1と傾斜地H2の両方に設置されており、平地H1から傾斜地H2まで連続して設置されている。平地H1では、フェンス1は、平地H1の地面G1に設置されて、地面G1に沿って延びる。傾斜地H2では、フェンス1は、傾斜地H2の地面G2(斜面)に設置されて、地面G2に沿って延び、水平方向に対する地面G2の傾斜(勾配)に対応して、水平方向に対して傾斜して配置される。
【0011】
なお、フェンス1により仕切られた一方側の空間において、地面G1、G2に設置したフェンス1を正面からみたときに、上下となる方向が上下方向であり、左右となる方向が左右方向である。
図1では、上下方向は鉛直方向であり、左右方向は水平方向である。フェンス1の奥行方向は、地面G1、G2に設置したフェンス1における奥行方向であり、フェンス1を正面からみたときに前後となる方向である。
図1では、フェンス1の奥行方向は、左右方向に直交する水平方向であり、上下方向とも直交する。このように、フェンス1に関する方向は、地面G1、G2に設置した状態での方向で特定する。ここでは、フェンス1は、道路と建築物のある土地(敷地)との間に設置されて、道路側の空間と敷地側の空間とを仕切る。そのため、フェンス1の奥行方向の一方側は、道路側であり、フェンス1の奥行方向の他方側は、敷地側である。
【0012】
フェンス1は、地面G1、G2から上方に向かって突出して、道路側の空間と敷地側の空間の間に立設される。また、フェンス1は、地面G1、G2に設置される複数の支柱2と、支柱2により支持される複数の格子ユニット3を備えている。支柱2の下側部分が地中に埋設されて、地面G1、G2よりも上側で、支柱2が上下方向に沿って配置されている。複数の支柱2は、平地H1と傾斜地H2のそれぞれで、左右方向に互いに間隔をあけて配置されて、地面G1、G2から上方に向かって突出し、左右方向に並べて設置される。
【0013】
格子ユニット3は、それぞれ支柱2に対してフェンス1の奥行方向の一方側(道路側)に配置されて、支柱2に取り付けられている。また、複数の格子ユニット3は、互いに連結されて、左右方向に並べて配置される。平地H1と傾斜地H2のそれぞれで、格子ユニット3は、単独で、又は、左右方向に隣り合う他の格子ユニット3と連結された状態で、複数の支柱2に取り付けられて、複数の支柱2に架け渡される。平地H1と傾斜地H2の境界では、平地H1の格子ユニット3と傾斜地H2の格子ユニット3が連結具4により互いに連結される。
【0014】
図2は、本実施形態の平地H1に設置される格子ユニット3を示す正面図であり、
図3は、本実施形態の傾斜地H2に設置される格子ユニット3を示す正面図である。
図示のように、格子ユニット3は、複数の胴縁10と、複数の胴縁10に取り付けられた複数の縦格子材20を有している。複数の胴縁10は、横桟であり、上下方向に間隔をあけて、互いに平行に配置されている。格子ユニット3の支柱2への取り付け前に、複数の縦格子材20が複数の胴縁10に予め取り付けられて、格子ユニット3が形成される。
【0015】
ここでは、格子ユニット3は、上下に離隔して配置された上下の2つの胴縁10(上胴縁、下胴縁)を有している。平地H1に設置される格子ユニット3(
図2参照)では、複数の胴縁10は、左右方向に延びる。傾斜地H2に設置される格子ユニット3(
図3参照)では、複数の胴縁10は、傾斜地H2の地面G2の傾斜に対応して、左右方向(水平方向)に対して傾斜して延びる。縦格子材20は、縦桟であり、上下方向に延びる。複数の縦格子材20は、左右方向に間隔をあけて、互いに平行に配置されている。また、複数の縦格子材20は、複数の胴縁10のそれぞれに回転可能に取り付けられ、左右方向に互いに離隔して並列する。
【0016】
格子ユニット3を平地H1と傾斜地H2のいずれに設置するときでも、複数の縦格子材20は、上下方向に沿って配置されて、上下方向に延びる。格子ユニット3を平地H1に設置するときには(
図2参照)、胴縁10と縦格子材20が互いに直交して配置されて、格子ユニット3が平地H1用の形状(ここでは、方形状)に維持される。格子ユニット3を傾斜地H2に設置するときには(
図3参照)、胴縁10に対して縦格子材20を回転させて、格子ユニット3を平地H1用の形状から傾斜地H2用の形状(ここでは、平行四辺形状)に変形させる。これにより、胴縁10が縦格子材20に直交する方向に対して傾斜して配置される。
【0017】
図4は、本実施形態のフェンス1の一部を示す正面図であり、平地H1と傾斜地H2の境界におけるフェンス1を模式的に示している。
図5は、本実施形態のフェンス1を示す横断面図であり、
図6は、本実施形態のフェンス1を示す縦断面図である。
図4~
図6では、フェンス1の内部構造も模式的に鎖線で示している。
図示のように、支柱2、胴縁10、及び、縦格子材20は、それぞれ中空形状に形成されている。格子ユニット3において、複数の縦格子材20のそれぞれは、リベットである取付具30により、複数の胴縁10のそれぞれに回転可能に取り付けられている。縦格子材20は、上下の胴縁10に対して、取付具30を中心に回転する。
【0018】
フェンス1は、縦格子材20の回転を止める着脱可能な回転止め具31を備えている。回転止め具31は、ネジであり、取付具30に隣接する位置で、縦格子材20を胴縁10に固定する。また、回転止め具31は、格子ユニット3の複数の縦格子材20のうちの少なくとも1つの縦格子材20を複数の胴縁10のそれぞれに回転不能に固定して、胴縁10に対する縦格子材20の回転を止める。これにより、回転止め具31は、複数の縦格子材20の回転による格子ユニット3の変形を阻止する。ここでは、回転止め具31により、格子ユニット3の左右方向に並ぶ複数の縦格子材20のうちの左右方向の両端に位置する2つの縦格子材20(両端の縦格子材20)が上下の胴縁10のそれぞれに固定される。
【0019】
回転止め具31により、両端の縦格子材20を含む複数の縦格子材20の回転及び格子ユニット3の変形が阻止される。その状態で、格子ユニット3は、平地H1用の形状に維持されて、平地H1に設置される。回転止め具31を外すことで、複数の縦格子材20の回転及び格子ユニット3の変形が許容される。その状態で、格子ユニット3は、傾斜地H2用の形状に変形して、傾斜地H2に設置される。
【0020】
このように、フェンス1を平地H1に設置するときには、回転止め具31を外さずに、回転止め具31により、複数の縦格子材20の回転及び格子ユニット3の変形が阻止された状態で、格子ユニット3の複数の胴縁10のそれぞれを支柱2に取り付ける。フェンス1を傾斜地H2に設置するときには、回転止め具31を外し、複数の縦格子材20を回転させて、格子ユニット3を傾斜地H2用の形状に変形させる。その状態で、格子ユニット3の複数の胴縁10のそれぞれを支柱2に取り付ける。
【0021】
フェンス1は、胴縁10を支柱2に取り付ける複数の取付材40を備えている。取付材40が支柱2に固定されるとともに、胴縁10が取付材40に固定される。格子ユニット3の複数の胴縁10は、支柱2のそれぞれに取付材40を介して取り付けられる。格子ユニット3は、取付材40による胴縁10の支柱2への取り付けにより、支柱2に取り付けられる。
【0022】
胴縁10は、格子ユニット3の複数の縦格子材20と支柱2の間に位置し、取付材40により、複数の支柱2に架け渡される。胴縁10が取付材40を用いて支柱2に取り付けられるのに伴い、格子ユニット3は、取付材40により、胴縁10とともに支柱2に取り付けられる。胴縁10は、支柱2に対してフェンス1の奥行方向の一方側(道路側)に配置され、複数の縦格子材20は、胴縁10対してフェンス1の奥行方向の一方側に配置される。
【0023】
図7は、本実施形態のフェンス1の支柱2、胴縁10、及び、取付材40を分解して示す斜視図であり、支柱2の長手方向の一部と胴縁10の長手方向の一部を示している。
図示のように、フェンス1は、取付材40を支柱2に固定する支柱2用の裏板5及び上下の2つの固定具32、33(上固定具32、下固定具33)と、胴縁10を取付材40に固定する胴縁10用の裏板6及び固定具34を備えている。裏板5、6は、板状の固定材であり、固定具32、33、34は、ボルト等のネジである。支柱2用の裏板5は、上下の2つのネジ孔5A、5B(上ネジ孔5A、下ネジ孔5B)を有し、胴縁10用の裏板6は、1つのネジ孔6Aを有している。
【0024】
支柱2は、取付材40が固定される固定面部2Aと、固定面部2Aに形成された固定溝2Bを有している。固定面部2Aは、胴縁10側(道路側)の正面に位置する支柱2の正面部であり、フェンス1の奥行方向において、取付材40及び胴縁10と対向する。固定溝2Bは、胴縁10側に向かって開放されて、支柱2の長手方向(上下方向)に延びる。支柱2用の裏板5は、固定溝2Bの内部に配置されて、固定溝2B内に、支柱2の長手方向に移動可能に収容される。裏板5は、固定溝2B内で、支柱2の長手方向の任意の位置に配置されて、固定溝2B内に保持される。
【0025】
取付材40は、支柱2に固定される基部41と、基部41に形成された上下の2つの孔42、43(丸孔42、長孔43)と、胴縁10を支持する支持面部44と、胴縁10を係止する係止部45と、胴縁10が固定される2つの固定部46と、胴縁10用の固定具34を受け入れる2つの受入部47を有している。基部41は、上下方向に沿って配置されて、支柱2の固定面部2Aに当接する。長孔43は、丸孔42の下側に位置し、丸孔42を中心とする円弧形状に形成されている。
【0026】
支持面部44は、胴縁10の長手方向に沿って配置される平板部であり、基部41の上端部に接続して、基部41から胴縁10側に突出する。また、支持面部44は、基部41から胴縁10の長手方向の両側に向かって突出して、胴縁10の長手方向に延びる。係止部45は、支持面部44から上方に突出する突片(係止片)であり、胴縁10の長手方向における支持面部44の中央部に接続して、支柱2及び基部41に対して胴縁10側に位置している。
【0027】
受入部47は、胴縁10の長手方向に延びる長孔であり、固定部46に形成されて、固定部46を上下方向に貫通している。受入部47の一端部は、固定部46において閉塞し、受入部47の他端部は、固定部46の端部において開放されている。固定部46及び受入部47は、支持面部44の一方の端部側と他方の端部側のそれぞれに設けられている。支持面部44の端部は、胴縁10の長手方向における支持面部44の端部である。固定部46及び受入部47は、胴縁10の長手方向において、支持面部44の両端部側の2箇所に設けられて、係止部45の両側に位置している。受入部47は、胴縁10の長手方向において、取付材40、支持面部44、及び、固定部46の側方に向かって開放されている。
【0028】
取付材40は、裏板5、6と固定具32~34により、支柱2と胴縁10に固定される。上固定具32は、丸孔42を胴縁10側から貫通して、固定溝2B内の裏板5の上ネジ孔5Aに捩じ込まれる(
図4~
図6参照)。また、下固定具33は、長孔43を胴縁10側から貫通して、固定溝2B内の裏板5の下ネジ孔5Bに捩じ込まれる。これにより、固定具32、33が裏板5に連結され、裏板5と固定具32、33により、基部41及び取付材40が支柱2の固定面部2Aに固定される。固定具32、33は、支柱2を貫通せずに、固定溝2Bの内部及び支柱2の胴縁10側の位置に設けられる。
【0029】
固定具32、33を緩めた状態で、取付材40が上固定具32を中心に回転して、長孔43内における下固定具33の位置が変化する。これにより、取付材40が回転して、左右方向に対する取付材40の支持面部44の角度が変化する。取付材40の回転により、支持面部44の角度を調整した状態で、固定具32、33を締め付けて、取付材40を支柱2に固定する。フェンス1を平地H1に設置するときには、左右方向に延びる胴縁10に対応して、支持面部44を左右方向に沿って配置する。
【0030】
図8は、本実施形態の傾斜地H2における取付材40の箇所のフェンス1を示す正面図である。
図示のように、フェンス1を傾斜地H2に設置するときには、左右方向に対して傾斜する胴縁10に対応して、取付材40を回転させて、支持面部44を左右方向に対して傾斜させて配置する。取付材40の回転により、下固定具33の位置が長孔43の端部まで変化したときに、取付材40の回転が停止する。そのため、長孔43により、取付材40の回転及び支持面部44の左右方向に対する角度の変化が制限される。
【0031】
図9は、本実施形態のフェンス1を分解して示す縦断面図であり、支柱2に固定された取付材40と胴縁10を離隔させて示している。
図7、
図9に示すように、胴縁10は、中空形状に形成された中空部11と、中空部11の下側に位置する下面部12と、下方に突出する突壁部13と、取付材40に固定される溝部50を有している。下面部12は、胴縁10の下面に位置する部分であり、下方に向けて配置されている。
【0032】
突壁部13は、胴縁10における複数の縦格子材20側(道路側)の下部に設けられた下突壁部であり、中空部11及び下面部12から下方に突出して、支柱2から離隔して配置されている。突壁部13は、胴縁10における複数の縦格子材20側の下縁部に沿って形成されて、胴縁10の長手方向に延びる。溝部50は、胴縁10における支柱2側(敷地側)の下部に設けられた下溝部であり、上方に向かって窪む凹形状に形成されている。溝部50は、胴縁10における支柱2側の下縁部に沿って形成されて、胴縁10の長手方向に延びる。
【0033】
突壁部13は、溝部50及び取付材40に対して複数の縦格子材20側に位置して、溝部50及び下面部12よりも下方の位置まで突出している。突壁部13の支柱2側には、空所Sが設けられている。空所Sは、突壁部13と支柱2の間に位置するとともに、溝部50の下側に位置している。溝部50及び取付材40は、突壁部13と支柱2の間に位置し、取付材40は、空所Sに配置される。フェンス1を縦格子材20側(道路側)の正面からみたときに、取付材40の少なくとも一部(一部又は全体)、固定具32、33、及び、溝部50は、突壁部13の支柱2側(敷地側)に位置して、突壁部13により遮蔽される。
【0034】
取付具30は、突壁部13を溝部50側から貫通した状態で、縦格子材20に連結されて、縦格子材20を突壁部13に回転可能に取り付けている。また、回転止め具31(
図4参照)は、突壁部13を溝部50側から貫通した状態で、縦格子材20に連結されて、縦格子材20を突壁部13に回転不能に固定している。突壁部13の溝部50側は、支柱2側、敷地側、及び、空所S側である。フェンス1は、突壁部13の溝部50側に位置して、突壁部13に装着されたカバー7を備えている。カバー7は、胴縁10の長手方向に延び、突壁部13の全体を溝部50側において覆うとともに、全ての取付具30及び回転止め具31を溝部50側において覆う。突壁部13、取付具30、及び、回転止め具31は、溝部50側において、カバー7により遮蔽される。
【0035】
胴縁10の溝部50は、溝底部51と、溝底部51から下方に突出する一対の溝壁部52と、一対の溝壁部52から互いに接近する方向に突出する一対の載置部53と、裏板6を収容する収容空間54と、一対の載置部53の間に形成されたスリット55を有している。溝部50の各部51~55は、胴縁10の長手方向に延び、胴縁10の長手方向の全体にわたって形成されている。また、溝底部51と載置部53は、フェンス1の奥行方向に沿って配置され、溝壁部52は、上下方向に沿って配置されている。
【0036】
溝底部51は、一対の溝壁部52の上端の間に形成されて、収容空間54の上側に位置している。一対の溝壁部52は、フェンス1の奥行方向に互いに離隔した状態で、互いの間に収容空間54を挟んで相対する。一対の載置部53は、胴縁10の下面部12の一部(支柱2側の部分)であり、胴縁10の下面に位置している。また、一対の載置部53は、一対の溝壁部52の下端から突出する突片であり、フェンス1の奥行方向に互いに離隔した状態で、互いの間にスリット55を挟んで相対する。一対の載置部53は、収容空間54の下側に位置して、下方に向けて配置されている。
【0037】
収容空間54は、溝部50の内部空間であり、一対の載置部53及びスリット55の上側に位置している。また、収容空間54は、溝底部51、一対の溝壁部52、及び、一対の載置部53により囲まれて、溝部50の内部に形成されている。収容空間54は、スリット55を介して、溝部50の下側の空間(空所S)に向かって開放されている。フェンス1は、胴縁10用の2つの裏板6及び2つの固定具34を有している。2つの裏板6は、それぞれ収容空間54の内部に配置されて、収容空間54内に、胴縁10の長手方向に移動可能に収容される。
【0038】
一対の載置部53及びスリット55は、収容空間54の下側に位置している。収容空間54内で、裏板6は、一対の載置部53に上に配置されて、一対の載置部53に接触する。その状態で、裏板6及び裏板6のネジ孔6Aは、スリット55の上側に配置される。スリット55は、一対の載置部53の間の隙間であり、一対の載置部53の先端部の間に位置している。スリット55は、収容空間54と溝部50の下側の空間(空所S)の間に位置し、上側の収容空間54と下側の空所Sに向かって開放されている。
【0039】
図10~
図12は、本実施形態のフェンス1の施工過程を示す図である。
図10、
図11は、
図9に対応するフェンス1の縦断面図であり、
図12は、
図5に対応するフェンス1の横断面図である。
図示のように、胴縁10の溝部50は、下方に向かって開放されて、空所Sに位置する取付材40に上方から載置される(
図10参照)。その際、取付材40の係止部45が溝部50のスリット55を通って収容空間54まで下方から挿入され、溝部50の一対の載置部53が取付材40に上方から載置される。係止部45は、一対の載置部53の間(スリット55)及び収容空間54に配置されて、スリット55内において、一対の載置部53のうちの支柱2側に位置する一方の載置部53に当接する。これにより、一方の載置部53及び溝部50は、係止部45に引っ掛けられて、係止部45に係止される。
【0040】
溝部50の一対の載置部53は、取付材40の支持面部44に上方から載置されて、支持面部44に当接し、支持面部44の上に配置される。支持面部44は、胴縁10の長手方向に延び、支柱2から胴縁10の長手方向の両側に向かって突出して(
図12参照)、一対の載置部53を受ける。その状態で、支持面部44は、一対の載置部53に沿って配置されて、一対の載置部53及び胴縁10を載置された状態で支持する。
【0041】
固定具34は、裏板6のネジ孔6Aに捩じ込まれて、裏板6に連結される(
図11、
図12参照)。また、2つの裏板6のそれぞれは、胴縁10の長手方向の端部で、溝部50の収容空間54に挿入される。収容空間54内で、裏板6は、一対の載置部53の上でスライドして、胴縁10の長手方向に移動する。固定具34は、取付材40を介して、溝部50の一対の載置部53及びスリット55の下側からスリット55を通って収容空間54まで配置される。スリット55は、胴縁10の長手方向に延びるガイドスロットであり、裏板6に連結された固定具34を胴縁10の長手方向にガイドする。
【0042】
固定具34は、ボルトであり、固定具34の頭部35は、一対の載置部53及びスリット55の下側に配置される。固定具34の軸部36は、頭部35から上方に突出し、スリット55を通って、収容空間54内の裏板6に連結される。固定具34(ここでは、固定具34の軸部36)は、胴縁10の長手方向に移動可能に、スリット55に配置されるとともに、一対の載置部53の間に配置される。固定具34は、収容空間54内の裏板6に連結された状態で、スリット55及び一対の載置部53によりガイドされる。スリット55内において、固定具34は、載置部53に沿ってスライドして、スリット55の延びる方向(胴縁10の長手方向)に移動する。
【0043】
取付材40の支持面部44の端部は、支持面部44における支柱2から胴縁10の長手方向に突出した部分の先端部である。支持面部44の両端部側の固定部46及び受入部47は、それぞれ支持面部44の端部を含み、支持面部44における支柱2から胴縁10の長手方向に突出した部分に設けられている。裏板6と固定具34は、支持面部44に対して、胴縁10の長手方向の両側のそれぞれに配置される。溝部50の一対の載置部53は、収容空間54内の裏板6と固定具34により、取付材40の2箇所の固定部46のそれぞれに固定される。
【0044】
一対の載置部53を固定部46に固定する際には、固定具34のそれぞれを取付材40から離隔した位置から取付材40に向かって胴縁10の長手方向に移動させる。取付材40の受入部47は、スリット55の下側に位置して、スリット55に沿って配置される。スリット55は、固定具34を取付材40から離隔した位置から取付材40の受入部47までガイドする。固定具34は、スリット55に沿って移動することで、受入部47に誘導されて、取付材40の側方から受入部47内に入る。受入部47は、スリット55によりガイドされた固定具34を受け入れる。
【0045】
取付材40の固定部46は、一対の載置部53及びスリット55の下側に配置されて、一対の載置部53に当接する。固定具34は、受入部47に受け入れられて、受入部47の端部で停止する。これより、固定具34は、取付材40の受入部47及び固定部46を下側から上側まで貫通し、裏板6と固定具34は、一対の載置部53を固定部46に固定する位置に配置される。また、裏板6は、一対の載置部53とスリット55の上側に配置され、固定具34の挟み込み部である頭部35は、固定部46と受入部47の下側に配置される。一対の載置部53、スリット55、固定部46、及び、受入部47は、裏板6と固定具34の頭部35の間に配置される。その状態で、固定具34を締め付けて、収容空間54内の裏板6と固定具34により、一対の載置部53を固定部46に固定する。一対の載置部53は、固定部46に載置されて、固定部46とともに、裏板6と固定具34の頭部35の間に挟み込まれる。
【0046】
裏板6は、4つの爪部6Bを有している。爪部6Bは、矩形状の裏板6の四隅に形成されて、下方に突出している。一対の載置部53と固定部46を裏板6と固定具34の頭部35の間に挟み込んだ状態で、裏板6の爪部6Bは、収容空間54で一対の載置部53の一方又は両方に食い込む。ここでは、裏板6の爪部6Bは、一対の載置部53の上に位置して、一対の載置部53の両方に上方から食い込む。また、2つの爪部6Bが一方の載置部53に食い込み、2つの爪部6Bが他方の載置部53に食い込む。爪部6Bにより、裏板6の移動が阻止されて、裏板6が載置部53に保持される。
【0047】
以上説明したフェンス1では、取付材40、裏板6、及び、固定具34により、フェンス1の胴縁10を支柱2に容易に取り付けて、フェンス1の施工性を向上させることができる。また、取付材40の支持面部44により、取付材40における胴縁10を受ける面積を確保して、胴縁10を取付材40により安定して支持することができる。取付材40の固定部46及び受入部47を支持面部44の両端部側に設けており、支持面部44により一対の載置部53を支持した状態で、一対の載置部53を支持面部44の2箇所の固定部46に安定して固定することができる。
【0048】
胴縁10の支柱2への取り付けに伴い、格子ユニット3を支柱2に簡単に取り付けることができる。裏板6の爪部6Bが載置部53に食い込むことで、裏板6が載置部53から外れるのを防止して、載置部53を固定部46に安定して固定することができる。また、フェンス1を傾斜地H2に設置したときでも、爪部6Bにより、格子ユニット3の移動を防止することができる。
【0049】
回転止め具31により、格子ユニット3の形状を維持できるとともに、回転止め具31を外すことで、格子ユニット3を容易に変形させることができる。そのため、格子ユニット3を平地H1と傾斜地H2のそれぞれに容易に設置することができる。胴縁10の突壁部13により、溝部50及び取付材40の露出を抑制できるとともに、突壁部13に装着したカバー7により、取付具30と回転止め具31を遮蔽することができる。これにより、フェンス1の意匠性を向上させることができる。
【0050】
なお、回転止め具31により、格子ユニット3の複数の縦格子材20のうちの1つ又は2つ以上の縦格子材20を胴縁10に固定してもよい。また、格子ユニット3は、2つの胴縁10を有する格子ユニット3に限定されず、1つ又は3つ以上の胴縁10を有する格子ユニット3であってもよい。フェンス1は、平地H1と傾斜地H2とに兼用されるフェンス1に限定されず、平地H1にのみ設置されるフェンス1、又は、傾斜地H2にのみ設置されるフェンス1であってもよい。本発明は、格子ユニット3を備えたフェンス1に限定されず、支柱2に胴縁10が取り付けられる種々のフェンス1に適用可能である。そのため、フェンス1は、縦格子材20を備えていなくてもよい。
【0051】
以上のとおり、本実施形態では、以下の(1)~(7)に記載されたフェンスを開示している。
【0052】
(1) 支柱に胴縁が取り付けられたフェンスであって、
前記支柱に固定されて、前記胴縁を前記支柱に取り付ける取付材と、
前記胴縁を前記取付材に固定する裏板及び固定具と、を備え、
前記胴縁は、下方に向かって開放されて前記取付材の上に配置される溝部を有し、
前記溝部は、前記取付材に載置される一対の載置部と、前記一対の載置部の上側に位置して前記裏板を収容する収容空間と、前記一対の載置部の間に形成されたスリットと、を有し、
前記固定具は、前記取付材を介して前記一対の載置部の下側から前記スリットを通って前記収容空間まで配置され、前記収容空間内の前記裏板に連結された状態で、前記スリットによりガイドされ、
前記取付材は、前記収容空間内の前記裏板と前記固定具により前記一対の載置部が固定される固定部と、前記固定部に形成され、前記スリットによりガイドされた前記固定具を受け入れる受入部と、を有するフェンス。
(1)に記載されたフェンスでは、フェンスの胴縁を支柱に容易に取り付けて、フェンスの施工性を向上させることができる。
【0053】
(2) (1)に記載されたフェンスにおいて、
前記取付材は、前記一対の載置部を載置された状態で支持する支持面部を有し、
前記支持面部は、前記胴縁の長手方向に延び、前記支柱から前記胴縁の長手方向の両側に向かって突出するフェンス。
(2)に記載されたフェンスでは、取付材の支持面部により、取付材における胴縁を受ける面積を確保して、胴縁を取付材により安定して支持することができる。
【0054】
(3) (2)に記載されたフェンスにおいて、
前記固定部及び前記受入部は、前記支持面部の一方の端部側と他方の端部側のそれぞれに設けられたフェンス。
(3)に記載されたフェンスでは、支持面部により一対の載置部を支持した状態で、一対の載置部を支持面部の2箇所の固定部に安定して固定することができる。
【0055】
(4) (1)ないし(3)のいずれかに記載されたフェンスにおいて、
前記裏板は、前記収容空間で前記載置部に食い込む爪部を有するフェンス。
(4)に記載されたフェンスでは、裏板の爪部が載置部に食い込むことで、裏板が載置部から外れるのを防止して、載置部を固定部に安定して固定することができる。
【0056】
(5) (1)ないし(4)のいずれかに記載されたフェンスにおいて、
前記胴縁及び前記胴縁に取り付けられた複数の縦格子材を有する格子ユニットを備えたフェンス。
(5)に記載されたフェンスでは、胴縁の支柱への取り付けに伴い、格子ユニットを支柱に簡単に取り付けることができる。
【0057】
(6) (5)に記載されたフェンスにおいて、
前記複数の縦格子材のそれぞれは、取付具により、前記胴縁に回転可能に取り付けられ、
前記複数の縦格子材のうちの少なくとも1つを前記胴縁に固定して、前記複数の縦格子材の回転による前記格子ユニットの変形を阻止する着脱可能な回転止め具を備えたフェンス。
(6)に記載されたフェンスでは、回転止め具により、格子ユニットの形状を維持できるとともに、回転止め具を外すことで、格子ユニットを容易に変形させることができる。
【0058】
(7) (6)に記載されたフェンスにおいて、
前記胴縁は、前記溝部に対して前記複数の縦格子材側に位置して、前記溝部よりも下方の位置まで突出する突壁部を有し、
前記取付具は、前記突壁部を前記溝部側から貫通した状態で、前記縦格子材を前記突壁部に回転可能に取り付け、
前記回転止め具は、前記突壁部を前記溝部側から貫通した状態で、前記縦格子材を前記突壁部に固定し、
前記突壁部の前記溝部側に位置して前記突壁部に装着され、前記取付具及び前記回転止め具を覆うカバーを備えたフェンス。
(7)に記載されたフェンスでは、突壁部により、溝部及び取付材の露出を抑制できるとともに、カバーにより、取付具と回転止め具を遮蔽することができる。
【符号の説明】
【0059】
1・・・フェンス、2・・・支柱、2A・・・固定面部、2B・・・固定溝、3・・・格子ユニット、4・・・連結具、5・・・裏板、5A・・・上ネジ孔、5B・・・下ネジ孔、6・・・裏板、6A・・・ネジ孔、6B・・・爪部、7・・・カバー、10・・・胴縁、11・・・中空部、12・・・下面部、13・・・突壁部、20・・・縦格子材、30・・・取付具、31・・・回転止め具、32・・・上固定具、33・・・下固定具、34・・・固定具、35・・・頭部、36・・・軸部、40・・・取付材、41・・・基部、42・・・丸孔、43・・・長孔、44・・・支持面部、45・・・係止部、46・・・固定部、47・・・受入部、50・・・溝部、51・・・溝底部、52・・・溝壁部、53・・・載置部、54・・・収容空間、55・・・スリット、G1・・・地面、G2・・・地面、H1・・・平地、H2・・・傾斜地、S・・・空所。