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特開2024-89110部分量の推定支援装置、部分量の推定支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089110
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】部分量の推定支援装置、部分量の推定支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240626BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204280
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】日室 聡仁
(72)【発明者】
【氏名】笹鹿 祐司
(72)【発明者】
【氏名】江島 直也
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ポイント毎の測定対象の量について簡便に推定可能な部分量の推定支援装置を提供する。
【解決手段】部分量の推定支援装置10は、部分レベルデータ取得部11、合計計測量取得部12、レベル量推定部13及び部分量推定部14を含む。部分レベルデータ取得部11は、ポイント毎の部分レベルデータを取得する。部分レベルデータは、ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含む。合計計測量取得部12は、測定対象の合計計測量を取得する。レベル量推定部13は、部分レベルデータ及び合計計測量に基づいて、レベル毎の推定量を算出する。部分量推定部14は、レベル毎の推定量及びポイント毎の部分レベルデータに基づいて、ポイントにおける測定対象の量を推定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分レベルデータ取得部、合計計測量取得部、レベル量推定部、及び、部分量推定部を含み、
前記部分レベルデータ取得部は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得部は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定部は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定部は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、部分量の推定支援装置。
【請求項2】
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定部は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定部は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、請求項1記載の部分量の推定支援装置。
【請求項3】
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得部は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定部は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、請求項1又は2記載の部分量の推定支援装置。
【請求項4】
前記レベル量推定部は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、請求項3記載の部分量の推定支援装置。
【請求項5】
部分レベルデータ取得工程、合計計測量取得工程、レベル量推定工程、及び、部分量推定工程を含み、
前記部分レベルデータ取得工程は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得工程は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定工程は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定工程は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、部分量の推定支援方法。
【請求項6】
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定工程は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定工程は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、請求項5記載の部分量の推定支援方法。
【請求項7】
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得工程は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定工程は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、請求項5又は6記載の部分量の推定支援方法。
【請求項8】
前記レベル量推定工程は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、請求項7記載の部分量の推定支援方法。
【請求項9】
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部分量の推定支援装置、部分量の推定支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
地域のごみ集積に関し、行政区レベルで分別回収の可否等を分析するため、地域の集積所に置かれたゴミについて、集積所ごとの回収量のデータを収集する需要がある。そこで、回収ボックスに計量器等のセンサを設け、収集量の計測を行うシステムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-046805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、各回収ボックスにセンサを設ける必要があり、コストがかかる。また、集積所毎に人手で量を計測するのは手間がかかり、現実的でないという課題がある。このような課題は、ごみ収集だけに限らず、出入り口調査やバス等の停留所毎の乗車人数調査等の社会的調査等の、一定のポイント毎の量と合計計測量とを計測する必要がある分野においても同様である。
【0005】
そこで本発明は、ポイント毎の測定対象の量について簡便に推定可能な部分量の推定支援装置、部分量の推定支援方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の部分量の推定支援装置は、
部分レベルデータ取得部、合計計測量取得部、レベル量推定部、及び、部分量推定部を含み、
前記部分レベルデータ取得部は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得部は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定部は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定部は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する。
【0007】
本発明の部分量の推定支援方法は、
部分レベルデータ取得工程、合計計測量取得工程、レベル量推定工程、及び、部分量推定工程を含み、
前記部分レベルデータ取得工程は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得工程は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定工程は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定工程は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する。
【0008】
本発明のプログラムは、
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ポイント毎の測定対象の量について簡便に推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の部分量の推定支援装置を含む部分量の推定支援システムの一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の部分量の推定支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の部分量の推定支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、部分レベルデータの取得を説明するための模式図である。
図5図5は、合計計測量の取得を説明するための模式図である。
図6図6は、レベル毎の推定量の算出を説明するための模式図である。
図7図7は、部分量の推定を説明するための模式図である。
図8図8は、変形例1における部分量の推定を説明するための模式図である。
図9図9は、変形例1における部分量の推定を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「測定対象」は、特に制限されず、例えば、人間などの生物でもよいし、物品でもよい。前記測定対象の具体例として、例えば、ゴミ集積所に廃棄されたゴミ、交通機関の停留所で待機している人間等があげられる。
【0013】
本発明において、「ポイント」は、例えば、前記測定対象の部分レベルデータを取得する点を意味する。前記ポイントの具体例として、例えば、ゴミ集積所、交通機関の停留所(バス停、駅等)があげられる。
【0014】
本発明は、例えば、複数のごみ集積所(ポイント)において回収されるゴミ(測定対象)について、合計回収量から各ごみ集積所の回収量の推定等において特に好適に利用できる。なお、本発明は、これには制限されず、例えば、複数のバス停(ポイント)において乗車した乗客(測定対象)について、合計乗車人数から各バス停における乗車した人数を推定する場合等においても利用可能である。
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0016】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の部分量の推定支援装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、部分レベルデータ取得部11、合計計測量取得部12、レベル量推定部13、及び部分量推定部14を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0017】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0018】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0019】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、部分レベルデータ取得部11、合計計測量取得部12、レベル量推定部13、及び部分量推定部14として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0020】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0021】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0022】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、部分レベルデータ、合計計測量、レベル毎の推定量、ポイントの属性情報、及び、部分レベルデータの取得日等を記憶できる。
【0023】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0024】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0025】
つぎに、本実施形態の部分量の推定支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の部分量の推定支援方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の部分量の推定支援方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。
【0026】
まず、部分レベルデータ取得部11は、ポイント毎の部分レベルデータを取得する(S1、部分レベルデータ取得工程)。前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含む。前記測定対象の量の単位は、特に制限されず、例えば、個数でもよいし、体積でもよいし、重量でもよい。前記測定対象がゴミ集積所のゴミである場合、前記量は、例えば、体積又は重量であることが好ましい。前記レベルは、例えば、量の程度を示す指標である。前記レベルは、程度の指標を示すことができる情報であれば特に制限されず、例えば、「0、1、2、3、4、5……」等の数値で示されてもよいし、「空、極小、小、中、多、超」等の言語で示されてもよいし、程度を示す画像情報であってもよい。前記レベルデータは、例えば、ヒトの感覚に判断された大まかな量の程度(レベル)でもよいし、センサデータから本装置10が判定したレベルでもよい。後者の場合、例えば、前記ポイントに配置されたカメラ等の撮像装置により測定対象の画像を撮像し、撮像した画像を画像解析手法により解析し、測定対象の量のレベルを判定してもよい。また、前記部分レベルデータは、例えば、記録日時と、ポイント識別情報とを含んでもよい。前記記録日時は、前記ポイントにおいて前記部分レベルデータが記録された日時の情報である。前記ポイント識別情報は、前記ポイントを識別する情報であり、ポイントのID、住所、名称等の情報があげられる。前記部分レベルデータは、例えば、前記ポイントの属性情報を含んでもよい。前記ポイントの属性情報は、例えば、ポイントの情報(例えば、ゴミ集積所の識別情報、住所、エリア、収集するゴミの種類等)であってもよいし、前記ポイントにおける部分レベルデータの入力者の情報(例えば、ゴミ回収者の識別情報)であってもよいし、前記ポイントの測定対象の情報(例えば、測定対象の種類の情報)であってもよい。部分レベルデータ取得部11は、例えば、入力装置105に入力された部分レベルデータを取得してもよいし、通信回線網を介して外部装置から前記部分レベルデータを取得してもよい。前記外部装置は、例えば、本装置10のユーザの端末等があげられる。部分レベルデータ取得部11は、例えば、取得したポイント毎の部分レベルデータをメモリ102、記憶装置104、又は本装置10外の外部記憶装置に記憶してもよい。この場合、前記部分レベルデータを記憶した記憶装置は、例えば、部分レベルデータ記憶部ともいう。
【0027】
つぎに、合計計測量取得部12は、前記測定対象の合計計測量を取得する(S2、合計計測量取得工程)。前記合計計測量は、例えば、所定期間において、複数のポイントに存在する測定対象の全体の量について計測した情報である。前記合計計測量の単位は、特に制限されず、例えば、個数でもよいし、体積でもよいし、重量でもよいが、前記ポイントにおける量と同じ単位であることが好ましい。前記所定期間は、特に制限されず、例えば、測定対象の種類や本装置10の利用目的に応じて適宜設定できる。前記所定期間は、例えば、時間単位でもよいし、日単位でもよいし、月単位でもよいし、年単位でもよい。合計計測量取得部12は、例えば、入力装置105に入力された合計計測量を取得してもよいし、通信回線網を介して外部装置から合計計測量を取得してもよい。前記外部装置は、例えば、本装置10のユーザの端末、前記合計計測量の測定装置等があげられる。計測量取得部12は、例えば、取得した合計計測量をメモリ102、記憶装置104、又は本装置10外の外部記憶装置に記憶してもよい。この場合、前記合計計測量を記憶した記憶装置は、例えば、合計計測量記憶部ともいう。
【0028】
つぎに、レベル量推定部13は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する(S3、レベル量推定工程)。レベル量推定部13は、例えば、重回帰分析、線形計画法、焼きなまし法(シミューレテッドアニーリング法(SA法))等の、公知の最適化問題に対する算出手法を用いて前記レベルごとの推定量を算出できる。具体的に、レベル量推定部13は、例えば、前記部分レベルデータ記憶部および前記合計計測量記憶部から、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量を取得する。そして、レベル量推定部13は、前記部分レベルデータについて、レベルごとの記録件数を計数する。そして、レベル量推定部13は、前記レベルごとの件数を説明変数、前記合計計測量を目的変数として、前記レベル毎の推定量を算出できる。なお、レベル量推定部13は、例えば、前記部分レベルデータが空(0)の場合については、別途前記レベル別の推定量を0と定義してもよい。前記所定帰化名における部分レベルデータ及び合計計測量の組み合わせの数は、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。レベル量推定部13は、例えば、算出したレベル毎の推定量をメモリ102、記憶装置104、又は本装置10外の外部記憶装置に記憶してもよい。
【0029】
前記部分レベルデータが前記ポイントの属性情報を含む場合、レベル量推定部13は、例えば、前記属性情報毎に、前記部分レベル毎の推定量を算出してもよい。前記部分レベルデータが、ヒトの感覚に判断された大まかな量の程度(レベル)である場合、前記部分レベルデータは、入力者毎のばらつきが大きくなると考えられる。このため、前記レベルデータがヒトの感覚に判断された大まかな量の程度である場合、レベル量推定部13は、例えば、前記ポイントの属性情報として、部分レベルデータの入力者毎に、前記部分レベル毎の推定量を算出することが好ましい。
【0030】
また、レベル量推定部13は、前記記録日時に基づいて、前記レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出してもよい。前記重みは、特に制限されず、任意の手法で算出できる。前記重みは、例えば、記録日時が古いデータについて、レベル毎の推定量への影響が小さくなり、記録日時が新しいデータについて、レベル毎の推定量への影響が大きくなるように設定してもよいし、記録日時が古いデータについて、レベル毎の推定量への影響が大きくなり、記録日時が新しいデータについて、レベル毎の推定量への影響が小さくなるように設定してもよい。通常、人の感覚は時間経過によって判断基準が経時的に変化し、現時点での感覚は、直近の感覚と近いものであると推定されるため、前記重みは、例えば、記録日時が古いデータについて、レベル毎の推定量への影響が小さくなり、記録日時が新しいデータについて、レベル毎の推定量への影響が大きくなるように設定されることが好ましい。また、レベル量推定部13は、例えば、前記ポイントの属性ごと、且つ、前記重みづけした部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出してもよい。
【0031】
部分量推定部14は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する(S4、部分量推定工程)。具体的に、部分量推定部14は、前記部分レベルデータ記憶部から前記所定期間におけるポイント識別情報と、各ポイントにおける測定対象の量のレベルとを取得し、前記ポイント識別情報毎に紐づけられたレベルに前記レベル毎の推定量をあてはめることより、前記ポイントにおける測定対象の量を推定できる。前記部分レベルデータが前記ポイントの属性情報を含み、前記属性情報毎に、前記部分レベル毎の推定量が算出されている場合、部分量推定部14は、例えば、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定してもよい。
【0032】
本装置10は、例えば、推定した前記ポイントにおける測定対象の量を記憶部に記憶してもよいし、出力してもよい。前記出力は、例えば、本装置10の出力装置106(例えば、ディスプレイ)への出力でもよいし、本装置10外の外部装置への出力でもよい。
【0033】
上記の説明において、S1からS4を順次実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これには制限されず、例えば、S3の後にS4が実行されていればよい。また、S1及びS2は、同時に実行してもよいし、順次実行してもよく、後者の場合、実行する順序は任意である。
【0034】
本実施形態の部分量の推定支援装置は、例えば、ポイントにおける測定対象の量のレベルと、測定対象の合計計測量とから、各ポイントにおける測定対象の量を推定できる。このため、本実施形態の部分量の推定支援装置によれば、例えば、各ポイントにおける測定対象の量を計測せずに、量のレベルを入力するだけで各ポイントにおける測定対象の量を推定できる。これにより、ポイント毎の測定対象の量について簡便に推定できる。
【0035】
[実施形態2]
以下、具体例をあげて本装置10の利用例を説明する。なお、以下の説明においては、前記測定対象として、ゴミ集積所に置かれたゴミ、前記ポイントとして、ゴミ集積所を例に挙げ、本装置10のユーザ(ゴミ集積所からゴミを回収する回収員)が、ゴミの合計回収量に基づいてゴミ集積所毎のゴミの回収量を推定する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示にはなんら制限されない。
【0036】
まず、本装置10のユーザは、まず、ごみ集積所(ポイント)にて測定対象となる生ごみをゴミ収集車に回収する。その際、図4(A)に示すように、生ゴミの量を目視で確認し、部分レベルデータとして、自身の端末にて資源量(測定対象の量のレベル(空、極小、小、中、多、超から選択))を入力する。またこの際、ポイントの属性情報として、自身のID、生ゴミの分別品質(分別OK、アルミの混入、プラの混入、卵の混入、その他)を入力してもよい。本装置10は、前記ユーザの端末から入力された部分レベルデータを取得し、記憶部に記憶する。図4(B)に、取得した部分レベルデータの例を示す。図4(B)に示すように、部分レベルデータは、記憶日時と、ポイント識別情報(集積所ID)と、測定対象の量のレベル(回収量レベル)とを含む。
【0037】
つぎに、前記ユーザは、各ごみ集積所にて回収したごみの合計重量を計測し、図5に示すように、自身の端末にて回収した生ごみの合計計測量を入力する。本装置10は、所定期間(回収日)における生ごみの合計計測量(回収量合計)を取得し、記憶部に記憶する。
【0038】
つぎに、レベル量推定部13は、図6に示すように、取得した部分レベルデータ(回収量レベル)を説明変数、合計計測量(合計計測量)を目的変数とした重回帰分析を行い、回収量レベル毎の推定重量を算出する。なお、レベル量推定部13は、例えば、回収量レベルが空(0)の場合については、前記推定重量(係数)を0に定義してもよい。
【0039】
そして、部分量推定部14は、図7に示すように、前記レベル毎の推定量及び前記ごみ集積所毎の部分レベルデータとから、例えば、2018/9/6における、集積所ID毎の回収量を推定する。
【0040】
(変形例1)
また、本装置10は、図8に示すように、前記ポイントの属性情報として、回収者ID(回収者X及びY)ごとに、レベル毎の推定量を算出してもよい。この場合、部分量推定部14は、例えば、集積所ID毎に、部分レベルデータを入力した回収者の回収者IDから算出された推定量を適用することにより、集積所ID毎の回収量を推定できる。回収者ID毎にレベル毎の推定量を算出することにより、例えば、回収者の違いによる部分レベルデータにおけるレベルのつけ方のばらつきを抑制でき、より精度よくレベル毎の推定量を算出できるため、より精度よくごみ集積所毎のごみの回収量を推定できる。
【0041】
(変形例2)
また、本装置10は、図9に示すように、前記レベル毎の推定量の算出時に、部分レベルデータの記録日時に基づいて部分レベルデータを重みづけし、重みづけした部分レベルデータを用いてレベル毎の推定量を算出してもよい。通常、人の感覚は時間経過によって判断基準が経時的に変化し、現時点での感覚は、直近の感覚と近いものであると推定される。このため、本変形例のように、記録日時に基づいて部分レベルデータを重みづけすることにより、例えば、記録日時の違いによる部分レベルデータにおけるレベルのつけ方のばらつきを抑制でき、より精度よくレベル毎の推定量を算出できるため、より精度よくごみ集積所毎のごみの回収量を推定できる。
【0042】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の部分量の推定支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を実行させるためのプログラムである。
【0043】
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する。
【0044】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順として機能させるプログラムということもできる。
【0045】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の部分量の推定支援装置及び部分量の推定支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0046】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0047】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
部分レベルデータ取得部、合計計測量取得部、レベル量推定部、及び、部分量推定部を含み、
前記部分レベルデータ取得部は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得部は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定部は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定部は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基(付記2)
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定部は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定部は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、付記1記載の部分量の推定支援装置。
(付記3)
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得部は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定部は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、付記1又は2記載の部分量の推定支援装置。
(付記4)
前記レベル量推定部は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、付記3記載の部分量の推定支援装置。
(付記5)
部分レベルデータ取得工程、合計計測量取得工程、レベル量推定工程、及び、部分量推定工程を含み、
前記部分レベルデータ取得工程は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得工程は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定工程は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定工程は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、部分量の推定支援方法。
(付記6)
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定工程は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定工程は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、付記5記載の部分量の推定支援方法。
(付記7)
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得工程は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定工程は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、付記5又は6記載の部分量の推定支援方法。
(付記8)
前記レベル量推定工程は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、付記7記載の部分量の推定支援方法。
(付記9)
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定手順は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、付記9記載のプログラム。
(付記11)
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得手順は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、付記9又は10記載のプログラム。
(付記12)
前記レベル量推定手順は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、付記11記載のプログラム。
(付記13)
部分レベルデータ取得手順、合計計測量取得手順、レベル量推定手順、及び、部分量推定手順を含み、
前記部分レベルデータ取得手順は、ポイント毎の部分レベルデータを取得し、
前記部分レベルデータは、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報を含み、
前記合計計測量取得手順は、前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記レベル毎の推定量及び前記ポイント毎の部分レベルデータに基づいて、前記ポイントにおける測定対象の量を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記部分レベルデータは、前記ポイントの属性情報を含み、
前記レベル量推定手順は、前記属性情報毎に、前記レベル毎の推定量を算出し、
前記部分量推定手順は、前記属性情報、前記部分レベルデータ、及び前記推定量に基づいて前記ポイントにおける測定対象の量を推定する、付記13記載の記録媒体。
(付記15)
前記部分レベルデータは、記録日時と、前記ポイントにおける測定対象の量のレベルを示す情報とを含み、
前記合計計測量取得手順は、所定期間における前記測定対象の合計計測量を取得し、
前記レベル量推定手順は、前記所定期間における前記部分レベルデータ及び前記合計計測量に基づいて、前記レベル毎の推定量を算出する、付記13又は14記載の記録媒体。
(付記16)
前記レベル量推定手順は、前記記録日時に基づいて前記部分レベルデータを重みづけし、重みづけした前記部分レベルデータを用いて前記レベル毎の推定量を算出する、付記15記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明によれば、ポイントにおける測定対象の量のレベルと、測定対象の合計計測量とから、各ポイントにおける測定対象の量を推定できる。このため、本実施形態の部分量の推定支援装置によれば、例えば、各ポイントにおける測定対象の量を計測せずに、量のレベルを入力するだけで各ポイントにおける測定対象の量を推定できる。これにより、ポイント毎の測定対象の量について簡便に推定できる。このため、本発明は、一定のポイント毎の量と合計計測量とを計測する必要がある分野、特に、ごみ収集等の所定の場所から物品を回収する分野において、好適に利用できる。
【符号の説明】
【0049】
10 部分量の推定支援装置
11 部分レベルデータ取得部
12 合計計測量取得部
13 レベル量推定部
14 部分量推定部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9