(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089132
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】半導体装置および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240626BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20240626BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240626BHJP
H01L 21/316 20060101ALI20240626BHJP
H01L 21/318 20060101ALI20240626BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
H10B12/00 671A
H10B12/00 621C
H01L29/78 618B
H01L29/78 613B
H01L29/78 617U
H01L29/78 617T
H01L29/78 617V
H01L29/78 626A
H01L21/316 M
H01L21/318 M
H01L21/31 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204312
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 健
(72)【発明者】
【氏名】虎谷 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】松尾 和展
(72)【発明者】
【氏名】戸田 将也
(72)【発明者】
【氏名】野田 光太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤井 章輔
【テーマコード(参考)】
5F045
5F058
5F083
5F110
【Fターム(参考)】
5F045AA06
5F045AA08
5F045AA15
5F045AB31
5F045AB32
5F045AB33
5F045DC52
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5F058BC02
5F058BC03
5F058BC08
5F058BD02
5F058BD04
5F058BD05
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5F110NN24
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5F110NN72
(57)【要約】
【課題】半導体装置の信頼性の低下を抑制する。
【解決手段】半導体装置は、第1の導電体と、第2の導電体と、第1の導電体と第2の導電体との間に設けられ、第1方向に延在する酸化物半導体層と、第1方向と交差する第2方向に延在し、酸化物半導体層を囲む導電層と、酸化物半導体層と導電層との間に設けられるとともに導電層に接する酸化膜である第1の絶縁膜と、酸化物半導体層と第1の絶縁膜との間に設けられた窒化膜である第2の絶縁膜と、酸化物半導体層と第2の絶縁膜との間に設けられた第3の絶縁膜と、を備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の導電体と、
第2の導電体と、
前記第1の導電体と前記第2の導電体との間に設けられ、第1方向に延在する酸化物半導体層と、
前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記酸化物半導体層を囲む導電層と、
前記酸化物半導体層と前記導電層との間に設けられるとともに前記導電層に接する酸化膜である第1の絶縁膜と、
前記酸化物半導体層と前記第1の絶縁膜との間に設けられた窒化膜である第2の絶縁膜と、
前記酸化物半導体層と前記第2の絶縁膜との間に設けられた第3の絶縁膜と、
を具備する、半導体装置。
【請求項2】
前記第1の絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ラドン、ニオブ、イットリウム、タンタル、バナジウム、およびマグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、酸素と、を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の絶縁膜は、前記第3の絶縁膜よりも薄い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2の絶縁膜は、シリコン窒化膜を有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第3の絶縁膜は、シリコン酸化膜を有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記導電層から前記第2方向に突出するウィスカーをさらに具備し、
前記ウィスカーは、前記第1の絶縁膜に囲まれ、前記第1方向から見たときに前記酸化物半導体層の外側に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
導電層を含む積層体を第1の導電体の上に形成し、
前記導電層を貫通する凹部を形成し、
前記凹部において前記導電層の上に酸化膜である第1の絶縁膜を形成し、
前記第1の絶縁膜の上に窒化膜である第2の絶縁膜を形成し、
前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成し、
前記第1ないし第3の絶縁膜を部分的に除去することにより、前記凹部において前記第1の導電体の上面を露出させ、
前記凹部に前記第1の導電体に接するとともに第1方向に延在する酸化物半導体層を形成し、
前記酸化物半導体層の上に第2の導電体を形成する、
半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第1の絶縁膜は、酸化雰囲気下で形成され、
前記第2の絶縁膜は、還元雰囲気下で形成される、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記酸化雰囲気は、第1の温度を有し、
前記還元雰囲気は、第2の温度を有し、
前記第1の温度は、前記第2の温度以下である、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第1の絶縁膜は、プラズマ励起原子層堆積法を用いて形成され、
前記第2の絶縁膜は、熱原子層堆積法を用いて形成される、請求項8または請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記第1の絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ラドン、ニオブ、イットリウム、タンタル、バナジウム、およびマグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、酸素と、を含む、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記第1の絶縁膜は、前記第3の絶縁膜よりも薄い、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記第2の絶縁膜は、シリコン窒化膜を有する、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記第3の絶縁膜は、シリコン酸化膜を有する、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記第1の絶縁膜を形成することにより前記導電層から前記第1方向と交差する第2方向にウィスカーが突出し、
前記ウィスカーは、前記第1の絶縁膜に囲まれ、前記酸化物半導体層の形成後に前記第1方向から見たときに前記酸化物半導体層の外側に配置される、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビット線、ワード線、およびこれらに接続されるメモリセル(トランジスタおよびキャパシタ)を有する半導体記憶装置が用いられている。ビット線とワード線を選択して、電圧を印加することで、メモリセルにデータを書き込み、読み出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態の発明が解決しようとする課題は、半導体装置の信頼性の低下を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体装置は、第1の導電体と、第2の導電体と、第1の導電体と第2の導電体との間に設けられ、第1方向に延在する酸化物半導体層と、第1方向と交差する第2方向に延在し、酸化物半導体層を囲む導電層と、酸化物半導体層と導電層との間に設けられるとともに導電層に接する酸化膜である第1の絶縁膜と、酸化物半導体層と第1の絶縁膜との間に設けられた窒化膜である第2の絶縁膜と、酸化物半導体層と第2の絶縁膜との間に設けられた第3の絶縁膜と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】メモリセルアレイの回路構成例を説明するための回路図である。
【
図2】メモリセルアレイの構造例を説明するための平面模式図である。
【
図3】メモリセルアレイの構造例を説明するための断面模式図である。
【
図4】メモリセルアレイの従来の構造例を説明するための断面模式図である。
【
図5】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図6】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図7】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図8】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図9】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図10】メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図11】実施形態のメモリセルアレイの構造例を説明するための断面模式図である。
【
図12】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図13】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図14】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図15】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図16】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図17】実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
【
図18】実施形態のメモリセルアレイの第1の変形例を説明するための断面模式図である。
【
図19】実施形態のメモリセルアレイの第2の変形例を説明するための断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。図面に記載された各構成要素の厚さと平面寸法との関係、各構成要素の厚さの比率等は現物と異なる場合がある。上下方向は、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。また、実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し適宜説明を省略する。
【0008】
本明細書において「接続」とは物理的な接続だけでなく電気的な接続も含み、特に指定する場合を除き、直接接続だけでなく間接接続も含む。
【0009】
実施形態の半導体装置は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)であって、メモリセルアレイを有する。
【0010】
図1は、メモリセルアレイの回路構成例を説明するための回路図である。
図1は、複数のメモリセルMCと、複数のワード線WL(ワード線WL
n、ワード線WL
n+1、ワード線WL
n+2、nは整数)と、複数のビット線BL(ビット線BL
m、ビット線BL
m+1、ビット線BL
m+2、mは整数)と、電源線VPLと、を図示する。
【0011】
複数のメモリセルMCは、行列方向に配列され、メモリセルアレイを形成する。それぞれのメモリセルMCは、電界効果トランジスタ(FET)であるメモリトランジスタMTRと、メモリキャパシタMCPと、を備える。
【0012】
電界効果トランジスタは、ゲートと、ソースと、ドレインと、を有する。電界効果トランジスタは、バックゲートをさらに有する場合がある。ソースとドレインは、トランジスタの構造や動作条件によって互いに入れ替わるため、いずれがソース又はドレインであるかを限定することが困難である。そこで、特に指定する場合を除き、ソースおよびドレインのいずれかから任意に選択した一方の端子をソースまたはドレインの一方と表記し、他方の端子をソースまたはドレインの他方と表記する。
【0013】
メモリトランジスタMTRのゲートは対応するワード線WLに接続され、ソースまたはドレインの一方は対応するビット線BLに接続される。ワード線WLは、例えばロウデコーダに接続される。ビット線BLは、例えばセンスアンプに接続される。メモリキャパシタMCPの第1の電極はメモリトランジスタMTRのソースまたはドレインの他方に接続され、第2の電極は特定の電位を供給する電源線VPLに接続される。電源線VPLは、例えば電源回路に接続される。メモリセルMCは、ワード線WLによるメモリトランジスタMTRのスイッチングによりビット線BLからメモリキャパシタMCPに電荷を蓄積してデータを保持できる。複数のメモリセルMCの数は、
図1に示す数に限定されない。
【0014】
図2は、メモリセルアレイの構造例を説明するための平面模式図である。
図3は、メモリセルアレイの構造例を説明するための断面模式図である。
図2および
図3は、X軸と、Y軸と、Z軸と、を示す。X軸、Y軸、およびZ軸は、互いに直交する。
図2は、X-Y平面の一部を示す。
図3は、X-Z断面の一部を示す。
【0015】
メモリセルアレイは、導電体21と、導電層22と、電気伝導体23と、絶縁体24と、導電層31と、導電性酸化物層32と、酸化物半導体層41と、導電層42と、絶縁膜43と、導電性酸化物層51と、導電層52と、導電層71と、を具備する。なお、
図2は、便宜のため、酸化物半導体層41と、導電層42と、絶縁膜43と、導電層71と、を示し、その他の構成要素については便宜のため図示を省略している。
【0016】
メモリトランジスタMTRおよびメモリキャパシタMCPは、
図3に示すように、半導体基板10の上の絶縁層11の上方に設けられる。半導体基板10には、ロウデコーダやセンスアンプ、電源回路等の周辺回路が形成される。周辺回路は、例えばPチャネル型電界効果トランジスタ(Pch-FET)、Nチャネル型電界効果トランジスタ(Nch-FET)の電界効果トランジスタを有する。電界効果トランジスタは、例えば単結晶シリコン基板等の半導体基板10を用いて形成可能であり、Pch-FETおよびNch-FETは、半導体基板10にチャネル領域とソース領域とドレイン領域とを有する。なお、半導体基板10はP型の導電型を有していてもよい。絶縁層11は、半導体基板10の上に設けられ、例えばシリコン(Si)と、酸素(O)または窒素(N)と、を含む。絶縁層11は、積層膜であってもよい。
【0017】
導電体21、導電層22、電気伝導体23、および絶縁体24は、メモリキャパシタMCPを形成する。メモリキャパシタMCPは、いわゆるピラー型キャパシタ、シリンダー型キャパシタ等の3次元キャパシタである。
【0018】
導電体21は、絶縁層11を挟んで半導体基板10の上方に設けられる。導電層22は、導電体21の一部の上に設けられる。導電体21および導電層22は、メモリキャパシタMCPの第2の電極を形成する。導電体21は、Z軸方向から見て複数の電気伝導体23と重なるように延在する。導電体21は、プレート電極ともいう。電気伝導体23は、絶縁体24を挟んで導電体21の上方に設けられ、Z軸方向に延在し、メモリキャパシタMCPの第1の電極を形成する。絶縁体24は、導電体21および導電層22と、電気伝導体23と、の間に設けられ、メモリキャパシタMCPの誘電体を形成する。
【0019】
導電体21および導電層22は、例えばタングステン、窒化チタン等の材料を含む。電気伝導体23は、例えばタングステン、窒化チタン、アモルファスシリコン等の材料を含む。絶縁体24は、例えば酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム等の材料を含む。
【0020】
導電層31は、電気伝導体23の上に設けられ、電気伝導体23に電気的に接続される。導電層31は、例えば銅を含む。なお、導電層31は、必ずしも形成されなくてもよい。
【0021】
導電性酸化物層32は、導電層31の上に設けられる。導電性酸化物層32は、例えばインジウム-錫-酸化物(ITO)等の金属酸化物を含む。
【0022】
導電層31および導電性酸化物層32は、導電体30を形成する。導電体30は、複数の電気伝導体23に対して複数設けられる。複数の導電体30の間には、絶縁層33が形成される。絶縁層33は、例えばシリコンと、酸素または窒素と、を含む。
【0023】
酸化物半導体層41、導電層42、および絶縁膜43は、メモリトランジスタMTRを形成する。メモリトランジスタMTRは、例えばNチャネル型電界効果トランジスタである。メモリトランジスタMTRは、メモリキャパシタMCPの上方に設けられる。メモリトランジスタMTRは、複数のメモリキャパシタMCPに対応して複数設けられる。複数のメモリトランジスタMTRの間には、絶縁層44および絶縁層45が形成される。絶縁層44および絶縁層45は、例えばシリコンと、酸素または窒素と、を含む。
【0024】
酸化物半導体層41は、例えばZ軸方向に延在する柱状体である。酸化物半導体層41は、導電層42をZ軸方向に貫通する。酸化物半導体層41は、メモリトランジスタMTRのチャネルを形成する。酸化物半導体層41は、例えばインジウム(In)を含む。酸化物半導体層41は、例えば、酸化インジウムと酸化ガリウム、酸化インジウムと酸化亜鉛、又は、酸化インジウムと酸化スズを含む。一例として、インジウム、ガリウム、および、亜鉛を含む酸化物(インジウム-ガリウム-亜鉛-酸化物)、いわゆるIGZO(InGaZnO)を含む。酸化物半導体層41は、アモルファス構造を有していてもよく、熱処理により結晶構造を有していてもよい。
【0025】
酸化物半導体層41のZ軸方向の一端は、導電性酸化物層32を介して導電層31に接続され、メモリトランジスタMTRのソースまたはドレインの他方として機能する。導電性酸化物層32は、メモリキャパシタMCPの電気伝導体23とメモリトランジスタMTRの酸化物半導体層41との間に設けられ、メモリトランジスタMTRのソース電極またはドレイン電極の他方として機能する。導電性酸化物層32は、メモリトランジスタMTRの酸化物半導体層41と同様に金属酸化物を含むため、メモリトランジスタMTRとメモリキャパシタMCPとの間の接続抵抗を低減できる。
【0026】
導電層42は、X―Y平面において絶縁膜43を挟んで酸化物半導体層41に対向する部分を含む。導電層42は、X―Y平面において酸化物半導体層41および絶縁膜43を囲む。導電層42は、メモリトランジスタMTRのゲート電極を形成するとともに、配線としてワード線WLを形成する。導電層42は、例えば金属、金属化合物、または、半導体を含む。導電層42は、例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、およびルテニウム(Ru)からなる群より選ばれる少なくとも一つの材料を含む。
【0027】
なお、
図2において、導電層42は、Y軸方向から見てメモリトランジスタMTRと重なる領域よりもメモリトランジスタMTRと重ならない領域の方がY軸方向の幅が狭いが、これに限定されず、導電層42のY軸方向の幅は、一定の値であってもよい。
【0028】
複数の導電層42は、
図2に示すように、X軸方向に延在するとともに、互いに平行に配置される。各導電層42は、X軸方向において、複数のメモリセルMCに重なり接続される。
【0029】
絶縁膜43は、X―Y平面において、酸化物半導体層41と導電層42との間に設けられる。絶縁膜43は、メモリトランジスタMTRのゲート絶縁膜を形成する。絶縁膜43は、例えば、シリコンと、酸素または窒素と、を含む。絶縁膜43は、複数の絶縁膜の積層膜であってもよい。
【0030】
メモリトランジスタMTRは、ゲート電極がチャネルを囲んで配置される、いわゆるSurrounding Gate Transistor(SGT)である。SGTにより半導体装置の面積を小さくできる。
【0031】
酸化物半導体を含むチャネル層を有する電界効果トランジスタは、半導体基板10に設けられた電界効果トランジスタよりもオフリーク電流が低い。よって、例えばメモリセルMCに保持されたデータを長く保持できるため、リフレッシュ動作の回数を減らすことができる。また、酸化物半導体を含むチャネル層を有する電界効果トランジスタは、低温プロセスで形成可能であるため、メモリキャパシタMCPに熱ストレスを与えることを抑制できる。
【0032】
導電性酸化物層51は、酸化物半導体層41の上に設けられる。導電性酸化物層51は、例えばインジウム-錫-酸化物(ITO)等の金属酸化物を含む。
【0033】
導電層52は、導電性酸化物層51の上に設けられ、導電性酸化物層51に電気的に接続される。導電層52は、例えば銅を含む。
【0034】
導電性酸化物層51および導電層52は、導電体50を形成する。導電体50は、ビット線BLを介してセンスアンプに電気的に接続される。導電体50は、例えばメモリトランジスタMTRとビット線BLと接続するための導電性パッドとしての機能を有する。導電体50は、複数のメモリトランジスタMTRに対応して複数設けられる。複数の導電体50の間には、絶縁層53が形成される。絶縁層53は、例えば、シリコンと、酸素または窒素と、を含む。
【0035】
酸化物半導体層41のZ軸方向の他端は、導電性酸化物層51を介して導電層52に接続され、メモリトランジスタMTRのソースまたはドレインの一方として機能する。導電性酸化物層51は、メモリトランジスタMTRのソース電極またはドレイン電極の一方として機能する。導電性酸化物層51は、メモリトランジスタMTRの酸化物半導体層41と同様に金属酸化物を含むため、メモリトランジスタMTRとビット線BLとの間の接続抵抗を低減できる。
【0036】
導電層71は、導電層52の上に設けられ、導電体50に接続される。導電層71は、配線としてビット線BLを形成する。複数の導電層71の間には絶縁層72が形成される。絶縁層72は、例えば、シリコンと、酸素または窒素と、を含む。
【0037】
複数の導電層71(ビット線BL)は、
図2に示すように、Y軸方向に延在するとともに、互いに平行に配置される。各導電層71は、Z軸方向から見て、複数のメモリセルMCに重なり接続される。
【0038】
複数のメモリセルMCは、
図2に示すように、X-Y平面において千鳥配置を形成してもよい。複数のワード線WLの一つに接続されたメモリセルMCは、隣接するワード線WLに接続されたメモリセルMCに対してX軸方向にずれて配置される。これにより、メモリセルMCの集積度を高めることができる。
【0039】
メモリトランジスタMTRのゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜等の酸化膜を用いて形成されるが、ワード線(ゲート電極)からシリコン酸化膜にタングステン等の金属元素が拡散することを抑制するためにシリコン酸化膜とワード線(ゲート電極)との間にシリコン窒化膜等の窒化膜を形成することが好ましい。
【0040】
しかしながら、上記窒化膜を形成する場合、ワード線(ゲート電極)からチャネルに向かってウィスカーが発生する場合がある。
図4は、メモリセルアレイの従来の構造例を説明するための断面模式図である。
図4は、メモリトランジスタMTRを含むX-Z断面の一部を示す。以下では、
図3に示すメモリセルアレイと異なる部分について説明し、それ以外の部分については、
図3の説明を適宜援用できる。
【0041】
図4に示すメモリセルアレイは、絶縁膜432と、絶縁膜433と、を有する。絶縁膜432および絶縁膜433は、絶縁膜43を形成する。絶縁膜432は、酸化物半導体層41と導電層42との間に設けられる。絶縁膜432は、例えばシリコン窒化膜等の窒化膜である。絶縁膜433は、酸化物半導体層41と絶縁膜432との間に設けられる。絶縁膜433は、例えばシリコン酸化膜等の酸化膜である。
【0042】
さらに、
図4に示すメモリセルアレイは、ウィスカー42Wを有する。ウィスカー42Wは、例えばZ軸と交差する方向に導電層42から酸化物半導体層41の内部まで延在する柱状体である。ウィスカー42Wは、酸化物半導体層41に接する表面42Sを有する。ウィスカー42Wは、導電層42を構成する金属元素を含む。
図4は、X軸方向に延在する一つのウィスカー42Wを例示するが、複数のウィスカー42Wを有していてもよく、またZ軸と交差し、X軸方向と異なる方向に延在するウィスカー42Wを有していてもよい。
【0043】
次に、メモリセルアレイの従来の製造方法例について
図5ないし
図10を参照して説明する。
図5ないし
図10は、メモリセルアレイの従来の製造方法例を説明するための断面模式図である。
図5ないし
図10は、X-Z断面の一部を示す。なお、ここでは、メモリキャパシタMCPを形成してからメモリトランジスタMTRを形成するまでの製造工程について説明する。
【0044】
図5に示すように、導電性酸化物層32の上に絶縁層44、導電層42、および絶縁層45を順に形成する。導電性酸化物層32は、例えばスパッタリングや、原子層堆積法(ALD)を用いて形成可能である。導電層42は、例えばスパッタリングや、ALDを用いて導電膜を形成後、例えばレジストマスクを用いたエッチングにより導電膜を部分的に除去することにより形成可能である。絶縁層44および絶縁層45は、例えば化学気相成長法(CVD)や、ALDを用いて形成可能である。
【0045】
次に、
図6に示すように、絶縁層44、導電層42、および絶縁層45の積層体をZ軸方向に貫通する開口401を形成して導電性酸化物層32の上面を部分的に露出させる。開口401は、例えばレジストマスクを用いたエッチングにより上記積層体を厚さ方向に部分的に除去することにより形成可能である。
【0046】
次に、
図7に示すように、開口401の内面に絶縁膜432を形成する。絶縁膜432は、例えば熱原子層堆積法(THALD)を用いて形成可能である。
【0047】
絶縁膜432の窒化膜は、還元雰囲気下で形成される。還元雰囲気は、例えば450℃以上の温度を有する。上記のような高温の還元雰囲気は、ウィスカー42Wが発生および成長する原因となる。ウィスカー42Wが生成される場合、絶縁膜432は、ウィスカー42Wの表面を覆うように開口401内に突出する。
【0048】
次に、
図8に示すように、絶縁膜432の上に絶縁膜433を形成する。絶縁膜433は、例えばALDを用いて形成可能である。
【0049】
次に、
図9に示すように、反応性イオンエッチング(RIE)により絶縁膜432および絶縁膜433を厚さ方向に部分的に除去して導電性酸化物層32の上面および絶縁層45の上面を部分的に露出させる。導電層42が酸化物半導体層41が形成される位置まで突出するウィスカー42Wを有する場合、絶縁膜432および絶縁膜433のウィスカー42Wの表面に設けられた部分の一部は、除去されて表面42Sが露出する。
【0050】
次に、
図10に示すように、開口401を埋める酸化物半導体層41を形成する。酸化物半導体層41は、例えばスパッタリングや、ALDを用いて開口401に酸化物半導体膜を形成後、RIEにより酸化物半導体膜を厚さ方向に部分的に除去して絶縁層45の上面を露出させることにより形成される。導電層42がウィスカー42Wを有する場合、ウィスカー42Wの表面42Sが酸化物半導体層41に接触する。
【0051】
その後、酸化物半導体層41の上に導電性酸化物層51を形成する。導電性酸化物層51は、例えばスパッタリングや、ALDを用いて形成可能である。以上がメモリセルアレイの従来の製造方法例の説明である。
【0052】
前述のとおり、導電層42が酸化物半導体層41の内部までに突出するウィスカー42Wを有する場合、表面42Sが酸化物半導体層41に接触する。これは、導電層42から酸化物半導体層41に電流が流れるいわゆるゲートリーク電流の原因となる。ゲートリーク電流は、メモリトランジスタMTRの動作不良の原因となり、半導体記憶装置の信頼性を低下させる。
【0053】
これに対し、本実施形態の半導体装置のメモリセルアレイは、酸化物半導体層41と絶縁膜432との間にウィスカー42Wの生成および成長を抑制するための保護膜(ライナー膜ともいう)を有する。これにより、半導体装置の信頼性の低下を抑制できる。保護膜を有するメモリセルアレイの具体的な構造例について以下に説明する。
【0054】
図11は、実施形態のメモリセルアレイの構造例を説明するための断面模式図である。
図11は、メモリトランジスタMTRを含むX-Z断面の一部を示す。以下では、
図3および
図4に示すメモリセルアレイと異なる部分について説明し、それ以外の部分については、
図3および
図4の説明を適宜援用できる。
【0055】
実施形態のメモリセルアレイの構造例は、絶縁膜431と、絶縁膜432と、絶縁膜433と、を有する。絶縁膜431、絶縁膜432、および絶縁膜433は、メモリトランジスタMTRのゲート絶縁膜を形成する。
【0056】
絶縁膜431は、酸化物半導体層41と導電層42との間に設けられる。絶縁膜431は、酸化物半導体層41を囲む。絶縁膜431は、導電層42、絶縁層44、絶縁層45、導電性酸化物層32、および導電性酸化物層51に接する。絶縁膜431は、例えばシリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ラドン、ニオブ、イットリウム、タンタル、バナジウム、およびマグネシウムの少なくとも一つの元素と、酸素と、を含有する。絶縁膜431は、例えばシリコン酸化膜、アルミニウム酸化膜、ハフニウム酸化膜、ジルコニウム酸化膜、ラドン酸化膜、ニオブ酸化膜、イットリウム酸化膜、タンタル酸化膜、バナジウム酸化膜、およびマグネシウム酸化膜の少なくとも一つを有する。絶縁膜431の厚さは、例えば0.5nm以上13nm以下が好ましい。0.5nm未満であると、ウィスカー42Wの生成および成長の抑制効果が低下する場合がある。13nmを超えると、開口401が閉塞されてメモリトランジスタMTRが電気的にオープンになる場合がある。絶縁膜431は、絶縁膜433よりも薄いことが好ましい。
【0057】
絶縁膜432は、酸化物半導体層41と絶縁膜431との間に設けられる。絶縁膜432は、酸化物半導体層41を囲み、絶縁膜431に囲まれる。絶縁膜432の一端は、導電性酸化物層51に接する。絶縁膜432の他端は、酸化物半導体層41に接する。絶縁膜432は、導電性酸化物層32に接することなく導電性酸化物層32から離れていてもよい。絶縁膜432は、絶縁膜433への金属元素の拡散を抑制するための保護膜としての機能を有する。絶縁膜432の厚さは、例えば0.5nm以上13nm以下が好ましい。0.5nm未満であると、金属元素の拡散抑制効果が低減する場合がある。13nmを超えると、開口401が閉塞されてメモリトランジスタMTRが電気的にオープンになる場合がある。
【0058】
絶縁膜432は、例えばシリコンと、窒素と、を含有する。絶縁膜432は、例えばシリコン窒化膜を有する。絶縁膜432は、ALDを用いて形成されることにより、絶縁膜431よりも密度を高くすることができる。これにより、金属元素の拡散抑制効果を高めることができる。
【0059】
絶縁膜433は、酸化物半導体層41と絶縁膜432との間に設けられる。絶縁膜433は、酸化物半導体層41を囲み、絶縁膜432に囲まれる。絶縁膜433は、酸化物半導体層41に接する。絶縁膜433の一端は、導電性酸化物層51に接する。絶縁膜433は、導電性酸化物層32に接することなく導電性酸化物層32から離れていてもよい。絶縁膜433の厚さは、例えば1nm以上13nm以下が好ましい。1nm未満であるとゲートリーク電流が増加する場合がある。13nmを超えると、開口401が閉塞されてメモリトランジスタMTRが電気的にオープンになる場合がある。
【0060】
絶縁膜433は、例えばシリコンと、酸素と、を含有する。絶縁膜433は、例えばシリコン酸化膜を有する。絶縁膜433は、ALDを用いて形成されることにより、絶縁膜431よりも密度を高くすることができる。これにより、メモリトランジスタMTRのゲートリーク電流の発生の抑制効果を高めることができる。
【0061】
次に、実施形態のメモリセルアレイの製造方法例について
図12ないし
図17を参照して説明する。
図12ないし
図17は、実施形態のメモリセルアレイの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図12ないし
図17は、X-Z断面の一部を示す。なお、ここでは、メモリキャパシタMCPを形成してからメモリトランジスタMTRを形成するまでの製造工程について説明する。
【0062】
まず、従来の構造例の製造方法例と同様に、導電性酸化物層32の上に絶縁層44、導電層42、および絶縁層45を順に形成し、その後、絶縁層44、導電層42、および絶縁層45の積層体をZ軸方向に貫通する開口401を形成して導電性酸化物層32の上面を部分的に露出させる。
【0063】
次に、
図12に示すように、開口401の内面に絶縁膜431を形成する。絶縁膜431は、例えばプラズマ励起原子層堆積法(PeALD)を用いて形成可能である。
【0064】
絶縁膜431の酸化膜は、酸化雰囲気下で形成される。酸化雰囲気は、例えばオゾン(O3)ガス雰囲気である。酸化雰囲気は、例えば75℃以上350℃以下の温度を有する。上記のような350℃以下の低温下および/または酸化雰囲気下で絶縁膜431を形成することにより、ウィスカー42Wの発生および成長を抑制できる。酸化雰囲気の温度は、還元雰囲気の温度以下の温度であってもよい。
【0065】
次に、
図13に示すように、絶縁膜431の上に絶縁膜432を形成する。絶縁膜432は、例えばTHALDを用いて形成可能である。
【0066】
絶縁膜432の窒化膜は、還元雰囲気下で形成される。還元雰囲気は、例えばアンモニア(NH3)ガス雰囲気である。還元雰囲気は、例えば450℃以上の温度を有する。上記のような還元雰囲気下で絶縁膜432を形成する場合であっても、絶縁膜432の形成前に絶縁膜431を形成することにより、ウィスカー42Wの発生および成長を抑制できる。
【0067】
次に、
図14に示すように、絶縁膜432の上に絶縁膜433を形成する。絶縁膜433は、例えばALDを用いて形成可能である。
【0068】
次に、
図15に示すように、RIEにより絶縁膜431、絶縁膜432、および絶縁膜433を厚さ方向に部分的に除去して導電性酸化物層32の上面および絶縁層45の上面を部分的に露出させる。
【0069】
次に、
図16に示すように、開口401を埋める酸化物半導体層41を形成する。酸化物半導体層41は、例えばスパッタリングや、ALDを用いて開口401に酸化物半導体膜を形成後、RIEにより酸化物半導体膜を厚さ方向に部分的に除去して絶縁層45の上面を露出させることにより形成される。
【0070】
その後、酸化物半導体層41の上に導電性酸化物層51を形成する。導電性酸化物層51は、例えば例えばスパッタリングや、ALDを用いて形成可能である。以上が実施形態のメモリセルアレイの製造方法例の説明である。
【0071】
以上のように、実施形態のメモリセルアレイでは、導電層42と絶縁膜432との間に絶縁膜431を形成することにより導電層42からのウィスカー42Wの発生および成長を抑制できる。これにより、メモリトランジスタMTRのゲートリーク電流の発生を抑制でき、半導体装置の信頼性の低下を抑制できる。
【0072】
(メモリセルアレイの第1の変形例)
図18は、実施形態のメモリセルアレイの第1の変形例を説明するための断面模式図である。
図18は、メモリトランジスタMTRを含むX-Z断面の一部を示す。
図18に示すメモリセルアレイは、
図11に示す構成と比較して、絶縁膜432および絶縁膜433が導電性酸化物層32に接触する構成が異なる。以下では
図11と異なる部分について説明し、その他の部分については、
図11の説明を適宜援用できる。
【0073】
絶縁膜432が導電性酸化物層32に接触する構成は、例えば絶縁膜431の形成後であって絶縁膜432の形成前にRIEにより絶縁膜431を厚さ方向に部分的に除去して導電性酸化物層32の上面および絶縁層45の上面を部分的に露出させることにより形成可能である。
【0074】
絶縁膜433が導電性酸化物層32に接触する構成は、例えば絶縁膜432の形成後であって絶縁膜433の形成前にRIEにより絶縁膜432を厚さ方向に部分的に除去して導電性酸化物層32の上面および絶縁層45の上面を部分的に露出させることにより形成可能である。
【0075】
第1の変形例であっても、導電層42と絶縁膜432との間に絶縁膜431を形成することにより導電層42からのウィスカー42Wの発生および成長を抑制できる。これにより、メモリトランジスタMTRのゲートリーク電流の発生を抑制でき、半導体装置の信頼性の低下を抑制できる。
【0076】
(メモリセルアレイの第2の変形例)
図19は、実施形態のメモリセルアレイの第2の変形例を説明するための断面模式図である。
図19は、メモリトランジスタMTRを含むX-Z断面の一部を示す。
図19に示すメモリセルアレイは、
図11に示す構成と比較して、ウィスカー42Wを有する構成が異なる。以下では
図11と異なる部分について説明し、その他の部分については、
図11の説明を適宜援用できる。
【0077】
絶縁膜431を形成する場合、従来よりも低いウィスカー42Wが発生する場合がある。ウィスカー42Wは、例えばZ軸方向において導電層42の厚さの1/3倍以下の幅を有する。しかしながら、ウィスカー42Wは、Z軸方向から見たとき、ウィスカー42Wは、酸化物半導体層41の外側に配置され、絶縁膜431、絶縁膜432、絶縁膜433に囲まれているため、酸化物半導体層41に接触しない。
【0078】
ウィスカー42Wの高さは、例えば絶縁膜431、絶縁膜432、絶縁膜433を形成する際の雰囲気ガス種や温度条件等によって制御することができる。
【0079】
第2の変形例であっても、導電層42と絶縁膜432との間に絶縁膜431を形成することにより、メモリトランジスタMTRのゲートリーク電流の発生を抑制でき、半導体装置の信頼性の低下を抑制できる。
【0080】
第1の変形例および第2の変形例は、適宜組み合わせることができる。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
10…半導体基板、11…絶縁層、21…導電体、22…導電層、23…電気伝導体、24…絶縁体、30…導電体、31…導電層、32…導電性酸化物層、33…絶縁層、41…酸化物半導体層、42…導電層、42S…表面、42W…ウィスカー、43…絶縁膜、44…絶縁層、45…絶縁層、50…導電体、51…導電性酸化物層、52…導電層、53…絶縁層、71…導電層、72…絶縁層、401…開口、431…絶縁膜、432…絶縁膜、433…絶縁膜。