(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089142
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】記録装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/00 20060101AFI20240626BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20240626BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240626BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
B41J29/00 T
B41J29/42 F
H05K5/02 A
H05K5/03 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204325
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹
(74)【代理人】
【識別番号】100130535
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 明
(74)【代理人】
【識別番号】100183025
【弁理士】
【氏名又は名称】大角 孝一
(72)【発明者】
【氏名】岩本 正治
【テーマコード(参考)】
2C061
4E360
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ05
2C061BB02
2C061BB10
2C061BB35
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
4E360AB04
4E360AB05
4E360BA11
4E360BB03
4E360BB17
4E360BB22
4E360EA12
4E360EC15
4E360GA44
4E360GA46
4E360GA51
4E360GB41
(57)【要約】
【課題】タッチパネル周囲の枠部が小さくなると操作パネルを回動させる際にユーザーが触れる部位が小さくなり、操作パネルを回動させる際の操作性の低下や誤操作を招く。
【解決手段】チルトパネルの外周部は、回転軸の軸方向である第1方向と交差する第2方向に沿って延びる第1側面部と、第2方向に沿って延びる部位であって第1側面部に対し反対側の第2側面部と、第1側面部において回転軸から遠い端部と第2側面部において回転軸から遠い端部とを繋ぐ部位であって第1方向に沿って延びる第3側面部と、を有し、第1側面部、第2側面部、及び第3側面部のうち少なくともいずれかに、チルトパネルから外側に突出する部位であるチルト操作部が設けられ、チルト操作部は、タッチパネルの平面視において、第1方向及び第2方向のうち少なくともいずれかにおいてタッチパネルの配置領域とオーバーラップする位置に設けられる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に対し記録を行う記録手段と、
前記記録手段を備える装置本体に対する各種設定操作を受け付ける、チルト可能なチルトパネルと、
前記チルトパネルがチルトする為の回転軸と、を備え、
前記チルトパネルは、
前記チルトパネルの外周部を形成する筐体と、
前記筐体に設けられるタッチパネルと、
を備え、
前記外周部は、
前記回転軸の軸方向である第1方向と交差する第2方向に沿って延びる第1側面部と、
前記第2方向に沿って延びる部位であって前記第1側面部に対し反対側の第2側面部と、
前記第1側面部において前記回転軸から遠い端部と前記第2側面部において前記回転軸から遠い端部とを繋ぐ部位であって前記第1方向に沿って延びる第3側面部と、
を有し、
前記第1側面部、前記第2側面部、及び前記第3側面部のうち少なくともいずれかに、前記チルトパネルから外側に突出する部位であるチルト操作部が設けられ、
前記チルト操作部は、前記タッチパネルの平面視において、前記第1方向及び前記第2方向のうち少なくともいずれかにおいて前記タッチパネルの配置領域とオーバーラップする位置に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、前記タッチパネルには操作アイコンが表示され、
前記チルト操作部は、前記タッチパネルの平面視において、前記第1方向及び前記第2方向のうち少なくともいずれかにおいて前記操作アイコンの配置領域とオーバーラップする位置に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項1に記載の記録装置において、前記チルト操作部が前記第1側面部または前記第2側面部に設けられるとともに、前記第2方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成される、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項1に記載の記録装置において、前記チルト操作部が前記第3側面部に設けられるとともに、前記第1方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成される、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項1に記載の記録装置において、前記チルト操作部が、前記第1側面部または前記第2側面部に設けられる第1チルト操作部と、前記第3側面部に設けられる第2チルト操作部とを一体に備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項1に記載の記録装置において、前記チルト操作部が、ユーザーの指紋認証を行う為の指紋認証部を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項1に記載の記録装置において、
前記チルト操作部が、
前記チルトパネルから外側に突出する第1状態と、
前記タッチパネルの平面視において前記チルトパネルから外側に非突出となる第2状態と、
を切り換え可能に設けられている、
ことを特徴とする記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に対し記録を行う記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録装置の一例であるプリンターにおいては、特許文献1に示される様にユーザーによる各種設定操作を受け付ける操作パネルが、装置本体に対し回動可能に、即ちチルト可能に設けられたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
操作パネルにおいて、ユーザーによる各種設定操作を受け付ける部位がタッチパネルにより構成される場合、操作パネルの外周とタッチパネルの外周との間には枠部が形成される。枠部はユーザーによって触れられてもタッチパネルが反応しない領域であり、操作パネルを回動させる際にユーザーが触れる部位となる。
ところが近年、操作性向上の為にタッチパネルが大型化する反面、大型化抑制の為に操作パネルの大きさは維持され、或いは操作パネルの大型化がタッチパネルほど許容されないことによって、枠部が小さくなる傾向が生じている。
枠部が小さくなると操作パネルを回動させる際にユーザーが触れることのできる領域が小さくなり、操作パネルを回動させる際の操作性が低下するとともに、タッチパネルにユーザーが意図せず触れて誤操作を招く虞が高まる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の記録装置は、媒体に対し記録を行う記録手段と、前記記録手段を備える装置本体に対する各種設定操作を受け付ける、チルト可能なチルトパネルと、前記チルトパネルがチルトする為の回転軸と、を備え、前記チルトパネルは、前記チルトパネルの外周部を形成する筐体と、前記筐体に設けられるタッチパネルと、を備え、前記外周部は、前記回転軸の軸方向である第1方向と交差する第2方向に沿って延びる第1側面部と、前記第2方向に沿って延びる部位であって前記第1側面部に対し反対側の第2側面部と、前記第1側面部において前記回転軸から遠い端部と前記第2側面部において前記回転軸から遠い端部とを繋ぐ部位であって前記第1方向に沿って延びる第3側面部と、を有し、前記第1側面部、前記第2側面部、及び前記第3側面部のうち少なくともいずれかに、前記チルトパネルから外側に突出する部位であるチルト操作部が設けられ、前記チルト操作部は、前記タッチパネルの平面視において、前記第1方向及び前記第2方向のうち少なくともいずれかにおいて前記タッチパネルの配置領域とオーバーラップする位置に設けられることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図3】回転軸が上側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図4】回転軸が上側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図5】回転軸が上側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図6】回転軸が上側にあるチルトパネルの実施形態を示す平面図。
【
図8】回転軸が下側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図9】回転軸が下側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図10】回転軸が下側にあるチルトパネルの各実施形態を示す平面図。
【
図11】回転軸が下側にあるチルトパネルの実施形態を示す平面図。
【
図12】第1状態と第2状態とを切り換え可能なチルトパネルの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体に対し記録を行う記録手段と、前記記録手段を備える装置本体に対する各種設定操作を受け付ける、チルト可能なチルトパネルと、前記チルトパネルがチルトする為の回転軸と、を備え、前記チルトパネルは、前記チルトパネルの外周部を形成する筐体と、前記筐体に設けられるタッチパネルと、を備え、前記外周部は、前記回転軸の軸方向である第1方向と交差する第2方向に沿って延びる第1側面部と、前記第2方向に沿って延びる部位であって前記第1側面部に対し反対側の第2側面部と、前記第1側面部において前記回転軸から遠い端部と前記第2側面部において前記回転軸から遠い端部とを繋ぐ部位であって前記第1方向に沿って延びる第3側面部と、を有し、前記第1側面部、前記第2側面部、及び前記第3側面部のうち少なくともいずれかに、前記チルトパネルから外側に突出する部位であるチルト操作部が設けられ、前記チルト操作部は、前記タッチパネルの平面視において、前記第1方向及び前記第2方向のうち少なくともいずれかにおいて前記タッチパネルの配置領域とオーバーラップする位置に設けられることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、前記タッチパネル周囲の枠部が小さくなって前記チルトパネルをチルト操作する際にユーザーが前記タッチパネルに触れ易くなっても、ユーザーは前記チルト操作部に手指を掛けることで前記タッチパネルに触れることを抑制しつつ前記チルトパネルをチルト操作することができ、前記チルトパネルを回動させる際の操作性が向上するとともに、前記タッチパネルにユーザーが意図せず触れて誤操作を招くことを抑制できる。
尚、本明細書においてオーバーラップとは、例えば前記第1方向において前記チルト操作部と前記タッチパネルの配置領域とがオーバーラップする場合、前記第1方向において前記チルト操作部の少なくとも一部と前記タッチパネルの配置領域の少なくとも一部とが同じ位置にあることを意味する。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記タッチパネルには操作アイコンが表示され、前記チルト操作部は、前記タッチパネルの平面視において、前記第1方向及び前記第2方向のうち少なくともいずれかにおいて前記操作アイコンの配置領域とオーバーラップする位置に設けられることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、前記タッチパネル周囲の枠部が小さくなって前記チルトパネルをチルト操作する際にユーザーが前記操作アイコンに触れ易くなっても、ユーザーは前記チルト操作部に手指を掛けることで前記操作アイコンに触れることを抑制しつつ前記チルトパネルをチルト操作することができ、前記チルトパネルを回動させる際の操作性が向上するとともに、前記操作アイコンにユーザーが意図せず触れて誤操作を招くことを抑制できる。
【0011】
第3の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記チルト操作部が前記第1側面部または前記第2側面部に設けられるとともに、前記第2方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成されることを特徴とする。
【0012】
本態様によれば、前記チルト操作部が前記第1側面部または前記第2側面部に設けられるとともに、前記第2方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成されることから、ユーザーが前記チルト操作部に手指を掛け易くなる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2の態様に従属しても良い。
【0013】
第4の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記チルト操作部が前記第3側面部に設けられるとともに、前記第1方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成されることを特徴とする。
【0014】
本態様によれば、前記チルト操作部が前記第3側面部に設けられるとともに、前記第1方向において前記タッチパネルの全域を含む大きさに形成されることから、ユーザーが前記チルト操作部に手指を掛け易くなる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2の態様に従属しても良い。
【0015】
第5の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記チルト操作部が、前記第1側面部または前記第2側面部に設けられる第1チルト操作部と、前記第3側面部に設けられる第2チルト操作部とを一体に備えることを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、前記チルト操作部が、前記第1側面部または前記第2側面部に設けられる第1チルト操作部と、前記第3側面部に設けられる第2チルト操作部とを一体に備えることから、ユーザーが前記チルト操作部に手指を掛ける位置の自由度が向上し、操作性が向上する。
【0017】
第6の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記チルト操作部が、ユーザーの指紋認証を行う為の指紋認証部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記チルト操作部が、ユーザーの指紋認証を行う為の指紋認証部を備えることから、前記指紋認証部を配置する専用のスペースが不要となり、装置の小型化を図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2から第5の態様のいずれかに従属しても良い。
【0018】
第7の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記チルト操作部が、前記チルトパネルから外側に突出する第1状態と、前記タッチパネルの平面視において前記チルトパネルから外側に非突出となる第2状態と、を切り換え可能に設けられていることを特徴とする。
【0019】
本態様によれば、前記チルト操作部が、前記チルトパネルから外側に突出する第1状態と、前記タッチパネルの平面視において前記チルトパネルから外側に非突出となる第2状態と、を切り換え可能に設けられていることから、前記チルト操作部を前記第2状態とすることで、前記チルト操作部を必要としない場合に前記チルトパネルのコンパクト化を図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2から第6の態様のいずれかに従属しても良い。
【0020】
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録装置の一例としてインクジェットプリンター1について説明する。以下、インクジェットプリンター1を単にプリンター1という。
尚、
図1において示すX-Y-Z座標系は、X軸方向が装置幅方向である。またY軸方向は装置奥行方向であり、媒体の一例である用紙の幅方向となる。本実施形態ではプリンター1の周囲を構成する側面のうち、チルトパネル20が設けられた側面つまり+Y方向の側面が装置前面となり、-Y方向の側面が装置背面となる。
Z軸方向は鉛直方向に沿う方向であり、装置高さ方向である。+Z方向が鉛直上方向であり、-Z方向が鉛直下方向である。
【0021】
図1においてプリンター1は、用紙に記録を行う記録手段の一例である記録ヘッド5を備えた装置本体2と、装置本体2の上部に設けられた、画像読取装置の一例であるスキャナー部3とを備えており、インクジェット記録機能に加えて原稿読み取り機能とファクシミリ機能とを備える複合機として構成されている。
【0022】
装置本体2の下部には、3つの給紙カセット4A、4B、4Cが着脱可能に設けられている。各給紙カセットに収容された用紙は、不図示の給送手段により+X方向に送り出され、上向きに湾曲した後に反転して-X方向に搬送され、記録ヘッド5と対向する位置に送られる。そして記録ヘッド5によりインクが吐出され、記録が行われる。
記録ヘッド5は、本実施形態ではインクを吐出するノズルがY軸方向即ち用紙幅方向の全域をカバーする様に設けられた所謂ラインヘッドであり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
【0023】
記録ヘッド5により記録の行われた用紙は、-X方向に搬送された後、上向きに湾曲した後に反転して+X方向に送られ、排出口6から+X方向に排出される。排出口6から排出された用紙は、排出トレイ8に落下し、積載される
排出口6は、排出空間7に臨んでいる。排出空間7は、装置本体2に形成された、用紙を排出する為の空間であり、筐体9と排出トレイ8とで構成される。
【0024】
排出空間7は筐体9の第1面9aと、筐体9の第2面9bと、排出トレイ8とで形成され、+Y方向と+X方向が開放された空間である。第1面9aは、X-Z平面に平行な面であり、第2面9bは、Y-Z平面に平行な面である。
【0025】
装置本体2は装置前面に、装置本体2やスキャナー部3に対する各種操作設定を行い、また設定内容や記録画像のプレビュー表示などを行う為のチルトパネル20を備えている。尚、
図1のチルトパネル20は後述する複数の実施形態のうちの一つであるチルトパネル20-3を描写しているが、他の実施形態に係るチルトパネル20であっても良い。
【0026】
チルトパネル20は、X軸方向に平行な軸中心線を持つ回転軸21を介して装置本体2に対し設けられ、回転軸21を中心に回転することでチルト角を調整できる様に設けられている。また本実施形態において回転軸21はフリーストップヒンジとして構成されており、任意のチルト角を保持できる様に構成されている。本実施形態においてチルトパネル20は、
図1において二点鎖線及び符号20Aで示す様に表面20aが垂直面となる姿勢から、
図1の実線で示す様に表面20aが上向きとなる様にチルトした姿勢をとることができ、また更に図示は省略するが表面20aが水平面となる姿勢にまでチルトすることが可能である。尚、チルトパネル20の表面20aとは、操作を行うユーザーが対面することとなる面である。
【0027】
以下、
図2を参照して更にチルトパネル20を説明する。尚、
図2においても後述する複数の実施形態の一つであるチルトパネル20-3を描写しているが、他の実施形態に係るチルトパネルであっても良い。
また
図2以降では、
図1に示すX-Y-Z座標系に代えて、w-h-d座標系を用いている。w軸方向はタッチパネル22の平面視において横方向であって、第1方向の一例となる。またw軸方向は、回転軸21の軸方向となる。w軸方向のうち+w方向はユーザーから見て右方向となり、-w方向は左方向となる。
h軸方向はタッチパネル22の平面視において縦方向であって、第1方向と直交する第2方向の一例となる。h軸方向のうち+h方向はユーザーから見て上方向となり、-h方向は下方向となる。
d軸方向はタッチパネル22の平面視において厚み方向であって、+d方向はタッチパネル22の裏面から表面に向かう方向であり、-d方向はタッチパネル22の表面から裏面に向かう方向である。
また、以下ではチルトパネル20の構成や操作アイコンの配置等について「上」、「下」、「左」、「右」の用語を用いて説明する場合があり、この場合
図2で示す様にタッチパネル22を平面視した場合の「上」、「下」、「左」、「右」の各方向を意味するものとする。
【0028】
チルトパネル20は、表面20aがカバーガラスで構成され、その下層にタッチパネル22を備え、また更にその下層に液晶表示部(不図示)を備えている。本実施形態においてタッチパネル22の輪郭と液晶表示部の輪郭とは略同一となる。タッチパネル22には静電容量方式、抵抗膜方式、光学方式、電磁誘導方式などが公知であるが、本実施形態では静電容量方式を用いる。チルトパネル20の表面20aに対するユーザーの操作は、本実施形態ではタッチパネル22に対するタッチ操作が基本となる。
【0029】
チルトパネル20の外周部26は筐体25で形成される。外周部26には、チルトパネル20の右側において上下方向に沿って延びる第1側面部26aと、チルトパネル20の左側において上下方向に沿って延びる部位であって第1側面部26aに対し反対側の第2側面部26bと、が含まれる。
更に外周部26には、チルトパネル20の上側において左右方向に延びる第3側面部26cが含まれる。第3側面部26cは、第1側面部26aにおいて回転軸21から遠い端部(-h方向端部)と第2側面部26bにおいて回転軸21から遠い端部(-h方向端部)とを繋ぐ部位である。また更に外周部26には、チルトパネル20の上側において左右方向に延びる第4側面部26dが含まれる。
尚、回転軸21はチルトパネル20において上側、即ち上下方向における中心位置よりも上側に設けられる。チルトパネル20の上下方向における中心位置は、第3側面部26cと第4側面部26dとの中間位置である。
【0030】
タッチパネル22の周囲には枠部27が設けられている。枠部27は、タッチパネル22の周囲に形成される部位である。枠部27は、タッチパネル22に対し右側の部位であって上下方向に延びる第1枠部27aと、タッチパネル22に対し左側の部位であって上下方向に延びる第2枠部27bと、タッチパネル22に対し下側の部位であって左右方向に延びる第3枠部27cと、タッチパネル22に対し上側の部位であって左右方向に延びる第4枠部27dと、で構成されている。
例えば第1枠部27aや第2枠部27bの幅(左右方向の寸法)や、第3枠部27cの幅(左右方向の寸法)が小さくなると、ユーザーがチルトパネル20をチルトさせる為に手指を掛け難くなる。
【0031】
第3枠部27cの下側には、左右方向に沿ってボタン配置領域28が設けられている。ボタン配置領域28には、プリンター1の電源をオンオフする為の電源ボタン23、及びプリンター1のステータスを示す為のステータスランプ24A、24B、24Cが配置されている。ステータスランプ24A、24B、24Cは、チルトパネル20の表面20aと第3側面部26cとの双方で発光する様に設けられている。
【0032】
矩形のタッチパネル22には、アイコン群32A、32B、32Cが表示される。アイコン群32A、32B、32Cにはそれぞれ複数の操作アイコンが含まれる。例えば
図2においてアイコン群32Aはタッチパネル22の中央領域に配置され、「Copy」、「Scan」、「Fax」等の操作アイコンから成る。アイコン群32Bはタッチパネル22の右上に配置され、アイコン群32Cはタッチパネル22の左下に配置される。
【0033】
領域D1aは、タッチパネル22の左右方向の配置領域であり、領域D2aは、タッチパネル22の上下方向の配置領域である。
また領域D1bは、アイコン群32Aの左右方向の配置領域であり、領域D2bは、アイコン群32Aの上下方向の配置領域である。
また領域D1cは、アイコン群32Bの左右方向の配置領域であり、領域D2cは、アイコン群32Bの上下方向の配置領域である。領域D1cは、タッチパネル22において左右方向の中央位置に対し右側に位置している。領域D2cは、タッチパネル22において上下方向の中央位置に対し上側に位置している。
また領域D1dは、アイコン群32Cの左右方向の配置領域であり、領域D2dは、アイコン群32Cの上下方向の配置領域である。領域D1dは、タッチパネル22において左右方向の中央位置に対し左側に位置している。領域D2dは、タッチパネル22において上下方向の中央位置に対し下側に位置している。
【0034】
以下、チルトパネルの各実施形態(チルトパネル20-1~20-25)について説明する。チルトパネルの各実施形態を特に区別しない場合、チルトパネル20と総称する場合がある。
以降説明する各チルトパネルにはチルト操作部(チルト操作部30-1~30-25)が設けられる。チルト操作部の各実施形態を特に区別しない場合、チルト操作部30と総称する場合がある。
各実施形態においてチルト操作部30は筐体25に一体に設けられているが、筐体25とは別体に構成された上で筐体25に取り付けられていても良い。
またチルト操作部30は、表面20aと段差が無い様に面一に形成されるが、表面20aと段差が生じていても良い。またチルト操作部30の厚み(d軸方向寸法)は、チルトパネル20の厚み(d軸方向寸法)より薄く形成されるが、チルトパネル20の厚みと同じであっても良いし、チルトパネル20の厚みより厚くても良い。
【0035】
図3に示すチルトパネル20-1は、チルトパネルの第1実施形態である。
チルトパネル20-1は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-1を備える。チルト操作部30-1は、チルトパネル20-1から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-1は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-1は、ユーザーがチルトパネル20-1をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0036】
図3に示すチルトパネル20-2は、チルトパネルの第2実施形態である。
チルトパネル20-2は、左側の第2側面部26bに、チルト操作部30-2を備える。チルト操作部30-2は、チルトパネル20-2から左側に突出する部位である。
チルト操作部30-2は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-2は、ユーザーがチルトパネル20-2をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-2は、上下方向においてアイコン群32Cの配置領域(
図2の領域D2d)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-2は、ユーザーがチルトパネル20-2をチルト操作する際に、アイコン群32Cへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0037】
図3に示すチルトパネル20-3は、チルトパネルの第3実施形態である。
チルトパネル20-3は、下側の第3側面部26cにおいて左右方向の中央位置に対して右側に、チルト操作部30-3を備える。チルト操作部30-3は、チルトパネル20-3から下側に突出する部位である。
チルト操作部30-3は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-3は、ユーザーがチルトパネル20-3をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0038】
図3に示すチルトパネル20-4は、チルトパネルの第4実施形態である。
チルトパネル20-4は、下側の第3側面部26cにおいて左右方向の中央位置に対して左側に、チルト操作部30-4を備える。チルト操作部30-4は、チルトパネル20-4から下側に突出する部位である。
チルト操作部30-4は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-4は、ユーザーがチルトパネル20-4をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0039】
図4に示すチルトパネル20-5は、チルトパネルの第5実施形態である。
チルトパネル20-5は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-5を備える。チルト操作部30-5は、チルトパネル20-5から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-5は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-5は、上下方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-5は、ユーザーがチルトパネル20-5をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-5は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図2の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-5は、ユーザーがチルトパネル20-5をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-5は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図2の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-5は、ユーザーがチルトパネル20-5をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0040】
図4に示すチルトパネル20-6は、チルトパネルの第6実施形態である。
チルトパネル20-6は、左側の第2側面部26bに、チルト操作部30-6を備える。チルト操作部30-6は、チルトパネル20-6から左側に突出する部位である。
チルト操作部30-6は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-6は、上下方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-6は、ユーザーがチルトパネル20-6をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-6は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図2の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-6は、ユーザーがチルトパネル20-6をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-6は、上下方向においてアイコン群32Cの配置領域(
図2の領域D2d)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-6は、ユーザーがチルトパネル20-6をチルト操作する際に、アイコン群32Cへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0041】
図4に示すチルトパネル20-7は、チルトパネルの第7実施形態である。
チルトパネル20-7は、下側の第3側面部26cに、チルト操作部30-7を備える。チルト操作部30-7は、チルトパネル20-7から下側に突出する部位である。
チルト操作部30-7は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-7は、左右方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-7は、ユーザーがチルトパネル20-7をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0042】
図5に示すチルトパネル20-8は、チルトパネルの第8実施形態である。
チルトパネル20-8は、チルト操作部30-8を備える。チルト操作部30-8は、第1側面部26aに設けられる第1チルト操作部30-8b、及び第3側面部26cに設けられる第2チルト操作部30-8aを一体に備える。第1チルト操作部30-8bは、チルトパネル20-8から右側に突出する部位であり、第2チルト操作部30-8aは、チルトパネル20-8から下側に突出する部位である。
第1チルト操作部30-8bは、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-8aは、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-8は、ユーザーがチルトパネル20-8をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0043】
図5に示すチルトパネル20-9は、チルトパネルの第9実施形態である。
チルトパネル20-9は、チルト操作部30-9を備える。チルト操作部30-9は、第2側面部26bに設けられる第1チルト操作部30-9b、及び第3側面部26cに設けられる第2チルト操作部30-9aを一体に備える。第1チルト操作部30-9bは、チルトパネル20-9から左側に突出する部位であり、第2チルト操作部30-9aは、チルトパネル20-9から下側に突出する部位である。
第1チルト操作部30-9bは、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-9aは、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-9は、ユーザーがチルトパネル20-9をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
また第1チルト操作部30-9bは、上下方向においてアイコン群32Cの配置領域(
図2の領域D2d)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-9は、ユーザーがチルトパネル20-9をチルト操作する際に、アイコン群32Cへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0044】
図5に示すチルトパネル20-10は、チルトパネルの第10実施形態である。
チルトパネル20-10は、上述したチルト操作部30-8とチルト操作部30-9の双方を備える。
【0045】
図6に示すチルトパネル20-11は、チルトパネルの第11実施形態である。
チルトパネル20-11は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-11を備える。チルト操作部30-11は、チルトパネル20-11から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-11は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-11は、ユーザーがチルトパネル20-11をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-11は枠状に形成されており、開口部30-11aを有している。
【0046】
図6に示すチルトパネル20-12は、チルトパネルの第12実施形態である。
チルトパネル20-12は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-12を備える。チルト操作部30-12は、チルトパネル20-12から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-12は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-12は、ユーザーがチルトパネル20-12をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-12には、指紋認証部31が設けられている。指紋認証部31は、ユーザーの指紋情報を読み取り、その情報に応じた信号を不図示の制御部へ出力する。ユーザーは指紋認証部31を用いることにより、プリンター1のセキュリティ機能、例えば認証印刷などの機能を利用することができる。
【0047】
続いて
図7以降を参照して回転軸21がチルトパネル20において下側、即ち上下方向における中心位置よりも下側に設けられる場合について説明する。
図7は、以降説明する第15実施形態に係るチルトパネル20-15を一例として示しており、既に説明した構成と同一の構成には同一符号を付している。
以降説明する実施形態において回転軸21は、
図7に示す様にチルトパネル20において下側に設けられる。
以降説明する実施形態において第3側面部26cは、チルトパネル20の上側の側面となり、第4側面部26dは、チルトパネル20の下側の側面となる。
【0048】
図8に示すチルトパネル20-13は、チルトパネルの第13実施形態である。
チルトパネル20-13は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-13を備える。チルト操作部30-13は、チルトパネル20-1から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-13は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-13は、ユーザーがチルトパネル20-13をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-13は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-13は、ユーザーがチルトパネル20-13をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-13は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-13は、ユーザーがチルトパネル20-13をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0049】
図8に示すチルトパネル20-14は、チルトパネルの第14実施形態である。
チルトパネル20-14は、左側の第2側面部26bに、チルト操作部30-14を備える。チルト操作部30-14は、チルトパネル20-1から左側に突出する部位である。
チルト操作部30-14は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-14は、ユーザーがチルトパネル20-14をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-14は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-14は、ユーザーがチルトパネル20-14をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0050】
図8に示すチルトパネル20-15は、チルトパネルの第15実施形態である。
チルトパネル20-15は、上側の第3側面部26cにおいて左右方向の中央位置に対して右側に、チルト操作部30-15を備える。チルト操作部30-15は、チルトパネル20-15から上側に突出する部位である。
チルト操作部30-15は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-15は、ユーザーがチルトパネル20-15をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-15は、左右方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D1b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-15は、ユーザーがチルトパネル20-15をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-15は、左右方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D1c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-15は、ユーザーがチルトパネル20-15をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0051】
図8に示すチルトパネル20-16は、チルトパネルの第16実施形態である。
チルトパネル20-16は、上側の第3側面部26cにおいて左右方向の中央位置に対して左側に、チルト操作部30-16を備える。チルト操作部30-16は、チルトパネル20-16から上側に突出する部位である。
チルト操作部30-16は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-16は、ユーザーがチルトパネル20-8をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-16は、左右方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D1b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-15は、ユーザーがチルトパネル20-15をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0052】
図9に示すチルトパネル20-17は、チルトパネルの第17実施形態である。
チルトパネル20-17は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-17を備える。チルト操作部30-17は、チルトパネル20-17から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-17は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-17は、上下方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-17は、ユーザーがチルトパネル20-17をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-17は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-17は、ユーザーがチルトパネル20-17をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-17は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-17は、ユーザーがチルトパネル20-17をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0053】
図9に示すチルトパネル20-18は、チルトパネルの第18実施形態である。
チルトパネル20-18は、左側の第2側面部26bに、チルト操作部30-18を備える。チルト操作部30-18は、チルトパネル20-18から左側に突出する部位である。
チルト操作部30-18は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-18は、上下方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-18は、ユーザーがチルトパネル20-18をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-18は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-18は、ユーザーがチルトパネル20-18をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-18は、上下方向においてアイコン群32Cの配置領域(
図7の領域D2d)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-18は、ユーザーがチルトパネル20-18をチルト操作する際に、アイコン群32Cへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0054】
図9に示すチルトパネル20-19は、チルトパネルの第19実施形態である。
チルトパネル20-19は、上側の第3側面部26cに、チルト操作部30-19を備える。
チルト操作部30-19は、チルトパネル20-19から上側に突出する部位である。
チルト操作部30-19は、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。加えてチルト操作部30-19は、左右方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。即ちチルト操作部30-19は、ユーザーがチルトパネル20-19をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-19は、左右方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D1c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-19は、ユーザーがチルトパネル20-19をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0055】
図10に示すチルトパネル20-20は、チルトパネルの第20実施形態である。
チルトパネル20-20は、チルト操作部30-20を備える。チルト操作部30-20は、第1側面部26aに設けられる第1チルト操作部30-20b、及び第3側面部26cに設けられる第2チルト操作部30-20aを一体に備える。第1チルト操作部30-20bは、チルトパネル20-20から右側に突出する部位であり、第2チルト操作部30-20aは、チルトパネル20-20から上側に突出する部位である。
第1チルト操作部30-20bは、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-20aは、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-20は、ユーザーがチルトパネル20-20をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0056】
第1チルト操作部30-20bは、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-20aは、左右方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D1b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-20は、ユーザーがチルトパネル20-20をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
第1チルト操作部30-20bは、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-20aは、左右方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D1c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-20は、ユーザーがチルトパネル20-20をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0057】
図10に示すチルトパネル20-21は、チルトパネルの第21実施形態である。
チルトパネル20-21は、チルト操作部30-21を備える。チルト操作部30-21は、第2側面部26bに設けられる第1チルト操作部30-21b、及び第3側面部26cに設けられる第2チルト操作部30-21aを一体に備える。第1チルト操作部30-21bは、チルトパネル20-21から左側に突出する部位であり、第2チルト操作部30-21aは、チルトパネル20-21から上側に突出する部位である。
第1チルト操作部30-21bは、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-21aは、左右方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D1a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-21は、ユーザーがチルトパネル20-21をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0058】
第1チルト操作部30-21bは、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。第2チルト操作部30-21aは、左右方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D1b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-21は、ユーザーがチルトパネル20-21をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0059】
図10に示すチルトパネル20-22は、チルトパネルの第22実施形態である。
チルトパネル20-22は、上述したチルト操作部30-20とチルト操作部30-21の双方を備える。
【0060】
図11に示すチルトパネル20-23は、チルトパネルの第23実施形態である。
チルトパネル20-23は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-23を備える。チルト操作部30-23は、チルトパネル20-23から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-23は枠状に形成されており、開口部30-12aを有している。
チルト操作部30-23は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-23は、ユーザーがチルトパネル20-23をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0061】
チルト操作部30-23は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-23は、ユーザーがチルトパネル20-23をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-23は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-23は、ユーザーがチルトパネル20-23をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0062】
図11に示すチルトパネル20-24は、チルトパネルの第24実施形態である。
チルトパネル20-24は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-24を備える。チルト操作部30-24は、チルトパネル20-24から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-24には、指紋認証部31が設けられている。指紋認証部31は、ユーザーの指紋情報を読み取り、その情報に応じた信号を不図示の制御部へ出力する。ユーザーは指紋認証部31を用いることにより、プリンター1のセキュリティ機能、例えば認証印刷などの機能を利用することができる。
チルト操作部30-24は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図2の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-24は、ユーザーがチルトパネル20-24をチルト操作する際に、タッチパネル22への意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0063】
チルト操作部30-24は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-24は、ユーザーがチルトパネル20-24をチルト操作する際に、アイコン群32Aへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
チルト操作部30-24は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。即ちチルト操作部30-24は、ユーザーがチルトパネル20-24をチルト操作する際に、アイコン群32Bへの意図しない接触を抑制する位置に配置されている。
【0064】
図12に示すチルトパネル20-25は、チルトパネルの第25実施形態である。
チルトパネル20-25は、右側の第1側面部26aに、チルト操作部30-25を備える。チルト操作部30-25は、チルトパネル20-25から右側に突出する部位である。
チルト操作部30-25は、上下方向においてタッチパネル22の配置領域(
図7の領域D2a)とオーバーラップする位置に設けられる。
チルト操作部30-25は、上下方向においてアイコン群32Aの配置領域(
図7の領域D2b)とオーバーラップする位置に設けられる。
チルト操作部30-25は、上下方向においてアイコン群32Bの配置領域(
図7の領域D2c)とオーバーラップする位置に設けられる。
そして本実施形態に係るチルト操作部30-25は、
図12の左の図で示す様にチルトパネル20-25から外側に突出する第1状態と、
図12の右の図で示す様にチルトパネル20-25から非突出となる第2状態と、をユーザー操作によって切り換え可能である。
【0065】
以上の様にプリンター1は、装置本体2に対する各種設定操作を受け付ける、チルト可能なチルトパネル20と、チルトパネル20がチルトする為の回転軸21と、を備えている。チルトパネル20は、チルトパネル20の外周部26を形成する筐体25と、筐体25に設けられるタッチパネル22と、を備えている。外周部26は、回転軸21の軸方向であるw軸方向と交差するh軸方向に沿って延びる第1側面部26aと、h軸方向に沿って延びる部位であって第1側面部26aに対し反対側の第2側面部26bと、第1側面部26aにおいて回転軸21から遠い端部と第2側面部26bにおいて回転軸21から遠い端部とを繋ぐ部位であってw軸方向に沿って延びる第3側面部26cとを有している。
そして第1側面部26a、第2側面部26b、及び第3側面部26cのうち少なくともいずれかに、チルトパネル20から外側に突出する部位であるチルト操作部30が設けられる。チルト操作部30は、タッチパネル22の平面視において、w軸方向及びh軸方向のうち少なくともいずれかにおいてタッチパネル22の配置領域とオーバーラップする位置に設けられる。
これによりタッチパネル22周囲の枠部27が小さくなってチルトパネル20をチルト操作する際にユーザーがタッチパネル22に触れ易くなっても、ユーザーはチルト操作部30に手指を掛けることでタッチパネル22に触れることを抑制しつつチルトパネル20をチルト操作することができ、チルトパネル20を回動させる際の操作性が向上するとともに、タッチパネル22にユーザーが意図せず触れて誤操作を招くことを抑制できる。
【0066】
またタッチパネル22には操作アイコンが表示され、チルト操作部30(30-2、30-5、30-6、30-9、30-13、30-14、30-15、30-16、30-17、30-18、30-19、30-20、30-21、30-23、30-24、30-25)は、タッチパネル22の平面視において、w軸方向及びh軸方向のうち少なくともいずれかにおいて操作アイコンの配置領域とオーバーラップする位置に設けられる。
これにより、タッチパネル22周囲の枠部が小さくなってチルトパネル20をチルト操作する際にユーザーが操作アイコンに触れ易くなっても、ユーザーはチルト操作部30に手指を掛けることで操作アイコンに触れることを抑制しつつチルトパネル20をチルト操作することができ、チルトパネル20を回動させる際の操作性が向上するとともに、操作アイコンにユーザーが意図せず触れて誤操作を招くことを抑制できる。
【0067】
またチルト操作部30(30-5、30-6、30-17、30-18)が第1側面部26aまたは第2側面部26bに設けられるとともに、h軸方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。
この様な構成によれば、ユーザーがチルト操作部30に手指を掛け易くなる。
【0068】
またチルト操作部30(30-7、30-19)が第3側面部26cに設けられるとともに、w軸方向においてタッチパネル22の全域を含む大きさに形成される。
この様な構成によれば、ユーザーがチルト操作部30に手指を掛け易くなる。
【0069】
またチルト操作部30(30-8、30-9、30-20、30-21)が、第1側面部26aまたは第2側面部26bに設けられる第1チルト操作部(30-8b、30-9b、30-20b、30-21b)と、第3側面部26cに設けられる第2チルト操作部(30-8a、30-9a、30-20a、30-21a)とを一体に備える。
この様な構成によれば、ユーザーがチルト操作部30に手指を掛ける位置の自由度が向上し、操作性が向上する。
【0070】
またチルト操作部30(30-12、30-24)が、ユーザーの指紋認証を行う為の指紋認証部31を備える。この様な構成によれば、指紋認証部31を配置する専用のスペースが不要となり、装置の小型化を図ることができる。
【0071】
またチルト操作部30-25は、
図12の左の図で示す様にチルトパネル20-25から外側に突出する第1状態と、
図12の右の図で示す様にチルトパネル20-25から非突出となる第2状態と、をユーザー操作によって切り換え可能である。
この様な構成によれば、チルト操作部30-25を第2状態とすることで、チルト操作部30-25を必要としない場合にチルトパネル20-25のコンパクト化を図ることができる。
【0072】
本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0073】
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…スキャナー部、4A、4B、4C…給紙カセット、5…記録ヘッド、6…排出口、7…排出空間、8…排出トレイ、9…筐体、
20、20-1、20-2、20-3、20-4、20-5、20-6、20-7、20-8、20-9、20-10、20-11、20-12、20-13、20-14、20-15、20-16、20-17、20-18、20-19、20-20、20-21、20-22、20-23、20-24、20-25…チルトパネル、
20a…表面、21…回転軸、22…タッチパネル、23…電源ボタン、24A、24B、24C…ステータスランプ、25…筐体、
26…外周部、26a…第1側面部、26b…第2側面部、26c…第3側面部、
27…枠部、27a…第1枠部、27b…第2枠部、27c…第3枠部、27d…第4枠部、
28…ボタン配置領域、
30、30-1、30-1、30-2、30-3、30-4、30-5、30-6、30-7、30-8、30-9、30-11、30-12、30-13、30-14、30-15、30-16、30-17、30-18、30-19、30-20、30-21、30-23、30-24、30-25…チルト操作部、
31…指紋認証部