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特開2024-89315旅程管理装置、旅程管理システム、旅程管理方法、及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089315
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】旅程管理装置、旅程管理システム、旅程管理方法、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240626BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20240626BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240626BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q50/00 300
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204600
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】522496150
【氏名又は名称】株式会社tripqot
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】橋本 隼太
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC00
5L049CC26
5L050CC00
5L050CC26
(57)【要約】
【課題】ユーザが過去に投稿した旅程情報を引用して作成した新たな旅程候補に基づいて予約した旅行代金の一部を、その旅程情報を投稿したユーザに還元できる仕組みを提供する。
【解決手段】旅程管理装置は、ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、ユーザの識別情報に関連付けて旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段と、ユーザ端末から、記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段と、を備える。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段と、
ユーザ端末から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段と、
を備える旅程管理装置。
【請求項2】
所定期間における複数の前記イベントにかかる前記目的地又は移動手段にかかる情報を集計して、前記目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末に料金提案要求に関する情報を送信する料金交渉手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項3】
前記目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末から、料金提案に関する情報を受け付けたことに応じて、前記イベントにかかる新規旅程候補に関する料金を前記料金提案に関する情報に基づいて算出する料金算出手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項4】
前記ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む新たな旅程の作成要求を受け付けたことに応じて、当該目的地又は移動手段にかかる情報に基づいて前記記憶した旅程を引用して新規旅程候補に関する情報として前記ユーザ端末に送信する新規旅程候補情報送信手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項5】
前記目的地又は移動手段にかかる情報を地図上に表示するための情報を前記ユーザ端末に送信する地図表示手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項6】
前記旅程情報取得手段は、所定のユーザが所定の別の情報管理装置に少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記所定のユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項7】
前記旅程に関する情報の引用が所定の条件を満たしたことに応じて、前記旅程をパッケージ旅行候補として管理者端末に通知するパッケージ旅行候補通知手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項8】
前記ユーザ端末から前記旅程に関する情報を指定して要求を受け付けたことに応じて、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む属性情報に基づく観光ガイド候補に関する情報を抽出して前記ユーザ端末に送信する観光ガイド提案手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項9】
少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を指定してデータ購入者端末から要求を受け付けたことに応じて、前記旅程に関する情報を抽出して前記データ購入者端末に送信する旅程情報販売手段をさらに備える、
請求項1に記載の旅程管理装置。
【請求項10】
ユーザ端末と、旅程管理装置とを含む旅程管理システムであって、
前記旅程管理装置は、
ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段と、
ユーザ端末から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段と、
を備える旅程管理システム。
【請求項11】
ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得ステップと、
ユーザ端末から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元ステップと、
を有する旅程管理方法。
【請求項12】
ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得ステップと、
ユーザ端末から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元ステップと、
をコンピュータにより実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅程管理装置、旅程管理システム、旅程管理方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザの操作によりユーザの嗜好に合った旅行のプランを作成し、旅行の履歴をサーバにアップロードすることで、自身及び他人の旅行プランを活用できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-003158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ユーザが過去に投稿した旅程を引用して作成した新たな旅程に基づいて予約した旅行代金の一部を、その旅程を投稿したユーザに還元する仕組みは提案されていない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが過去に投稿した旅程情報を引用して作成した新たな旅程候補に基づいて予約した旅行代金の一部を、その旅程情報を投稿したユーザに還元できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、
ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段と、
ユーザ端末から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段と、
を備える旅程管理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが過去に投稿した旅程情報を引用して作成した新たな旅程候補に基づいて予約した旅行代金の一部を、その旅程情報を投稿したユーザに還元できる仕組みを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】旅程管理システム全体構成の一例を示す図である。
図2】旅程管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】旅程管理サーバにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4】旅程管理サーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】旅程管理システムが適用される旅程管理サービスの具体例を示す図である。
図6】旅程管理サービスの活用例を示す図である。
図7】旅程管理サービスを利用するユーザのユーザ端末に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図8】旅程情報を作成するためのユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図9】(A)は、ユーザ自身が投稿した旅程情報のサムネイル画像が表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。(B)は、(A)の旅程情報のサムネイル画像を展開したときに表示される詳細情報の具体例を示す図である。
図10】(A)は、ユーザ自身が作成して投稿した旅程情報を「非編集モード」で表示させたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。(B)は、ユーザ自身が作成して投稿した旅程情報を「編集モード」で表示させたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図11】(A)は、図10の地点を編集するためのボタンが押下されたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。(B)は、(A)の「写真を付ける」と表記されたボタンが押下されたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<概要>
本実施形態では、過去に投稿した旅程情報に基づいて新たな旅程を行った場合に、新たな旅程の旅行代金の一部を投稿したユーザに還元する旅程管理装置について説明する。
例えば、ユーザAが過去に投稿した旅程Paを、ユーザBが閲覧して旅行を行った場合に、ユーザBが支払った旅行代金の一部をユーザAに還元する。また、ユーザAが過去に投稿した旅程Paを、ユーザBが引用して新たな旅程Pbを投稿し、ユーザCがこの旅程Pbを閲覧して旅行を行った場合に、ユーザCが支払った旅行代金の一部をユーザBに還元する。
【0010】
本実施形態の旅程管理装置は、旅行プランや旅行記録を投稿できるプラットフォームであって、目的地や移動手段をキーワードとして旅行プランや旅行記録を投稿することができるとともに、このキーワードを検索することにより、投稿された旅行プランや旅行記録を素早く閲覧でき、旅程の管理や振り返りが容易にできる装置である。また、本実施形態の旅程管理装置においては、投稿された旅行プランや旅行記録を引用して宿泊予約が成立された場合に、投稿したユーザにインセンティブが得られるように構成されている。
【0011】
本実施形態において、旅程情報を投稿するユーザを「第1のユーザ」と称する。また、第1のユーザにより投稿された旅程情報を引用して新たな旅程情報を作成するユーザを「第2のユーザ」と称する。なお「第2のユーザ」は、「第1のユーザ」として旅程情報を投稿したユーザであってもよい。以下、「第1のユーザ」と「第2のユーザ」とを区別して説明する必要がない場合には、これらをまとめて単に「ユーザ」と呼ぶ場合がある。
【0012】
<システム構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る旅程管理装置を含む旅程管理システムSの全体構成の一例を示す図である。
旅程管理システムSは、旅程管理サーバ(旅程管理装置)1と、管理者端末2と、ユーザ端末3-1乃至3-n(nは1以上の整数値)と、サービス事業者端末4-1乃至4-m(mは1以上の整数値)と、データ購入者端末5-1乃至5-r(rは1以上の整数値)とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。なお、ユーザ端末3-1乃至3-n、サービス事業者端末4-1乃至4-m、およびデータ購入者端末5-1乃至5-rの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてユーザ端末3、サービス事業者端末4、データ購入者端末5の各々と呼ぶ。
【0013】
旅程管理サーバ1は、旅程管理システムSの全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。旅程管理サーバ1は、管理者端末2、ユーザ端末3-1乃至3-n、サービス事業者端末4-1乃至4-m、データ購入者端末5-1乃至5-rの各々、及び外部から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、旅程管理サーバ1は、管理者端末2、ユーザ端末3-1乃至3-n、サービス事業者端末4-1乃至4-m、データ購入者端末5-1乃至5-rの各々及び外部に向けて各種の情報を送信する。
【0014】
例えば、旅程管理サーバ1は、第1のユーザにより投稿された旅程情報を取得し、取得した旅程情報と、第1のユーザの識別情報とを対応付けてデータベースに記憶して管理する。「第1のユーザの識別情報」としては、例えば、ユーザを一意に特定可能とする識別情報としてユーザごとに予め定め付与されているユーザIDなどが挙げられる。
旅程管理サーバ1における各構成については下記の機能構成において詳述する。
【0015】
管理者端末2は、図1の旅程管理システムSの管理者が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等で構成される。管理者端末2は、旅程管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、管理者端末2は、旅程管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、管理者端末2は、料金要求情報を生成するために管理者により入力された入力情報を旅程管理サーバ1に向けて送信する。また、管理者端末2は、旅程管理サーバ1から送信されてきた料金の提案に関する情報、およびこの料金提案情報に基づき旅程管理サーバ1にて算出された、イベントにかかる旅程の候補に関する料金を示す情報を取得し、出力部のディスプレイ等に表示する。また、管理者端末2は、旅程管理サーバ1から送信されてきた、パッケージ旅行の候補に関する情報を取得し、出力部のディスプレイ等に表示する。
【0016】
ユーザ端末3は、図1の旅程管理システムSを利用するユーザが操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。ユーザ端末3は、旅程管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、ユーザ端末3は、旅程管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、ユーザ端末3は、ユーザにより入力された入力情報を受け付け、受け付けた入力情報を旅程管理サーバ1に向けて送信する。
【0017】
また、ユーザ端末3は、旅程情報の提供を要求するために入力された入力情報を受け付けて、受け付けた入力情報を要求情報として旅程管理サーバ1に向けて送信する。また、ユーザ端末3は、要求情報に対応する旅程情報が旅程管理サーバ1から送信されてくると、その旅程情報を取得して出力部のディスプレイ等に表示する。また、ユーザ端末3は、旅程情報または旅程候補情報を作成する際にユーザが参照できる情報を出力部のディスプレイ等に表示する。
【0018】
また、ユーザ端末3は、旅程管理サーバ1にて抽出された観光ガイドとしてのユーザに関する観光ガイド情報が旅程管理サーバ1から送信されてくると、その観光ガイド情報を取得して出力部のディスプレイ等に表示する。また、ユーザ端末3は、旅程情報または旅程候補情報を作成して投稿するためにユーザにより入力された入力情報を受け付けて、受け付けた入力情報を旅程管理サーバ1に向けて送信する。また、ユーザ端末3は、所定のイベントを発生させるために入力された入力情報を受け付けて、受け付けた入力情報をイベントの発生に関する情報として旅程管理サーバ1に向けて送信する。
【0019】
サービス事業者端末4は、図1の旅程管理システムSを利用するサービス事業者が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等で構成される。サービス事業者端末4は、旅程管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、サービス事業者端末4は、旅程管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、サービス事業者端末4は、旅程管理サーバ1から送信されてきた料金要求情報を取得して出力部のディスプレイ等に表示する。また、サービス事業者端末4は、サービス事業者により入力された料金の提案に関する情報の入力を受け付けて、旅程管理サーバ1に向けて送信する。
【0020】
データ購入者端末5は、図1の旅程管理システムSを利用するデータ購入者が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等で構成される。データ購入者端末5は、旅程管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、データ購入者端末5は、旅程管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、データ購入者端末5は、少なくとも目的地または移動手段にかかる情報を指定した要求を行うために入力された情報を受け付けて、その入力情報を要求情報として旅程管理サーバ1に向けて送信する。また、データ購入者端末5は、その要求情報に関連するものとして旅程管理サーバ1にて抽出された旅程情報が旅程管理サーバ1から送信されてくると、その旅程情報を取得して出力部のディスプレイ等に表示する。
【0021】
旅程管理システムSを構成する旅程管理サーバ1、管理者端末2、ユーザ端末3、サービス事業者端末4、データ購入者端末5の各々の上述の処理は一例であり、旅程管理システムS全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を旅程管理システムS内で分担してもよいし協働してもよい。例えば、旅程管理サーバ1の機能の一部または全部を旅程管理システムS内の他の情報処理装置等の機能としてもよいし、旅程管理システムS内の他の情報処理装置等の機能の一部または全部を旅程管理サーバ1の機能としてもよい。さらに、旅程管理サーバ1の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、旅程管理システムS全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0022】
<ハードウェア構成>
(旅程管理サーバ1のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る旅程管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
旅程管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えるコンピュータである。
【0023】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0024】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0025】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0026】
(管理者端末2、ユーザ端末3、サービス事業者端末4、およびデータ購入者端末5のハードウェア構成)
なお、図示はしないが、管理者端末2、ユーザ端末3、サービス事業者端末4、およびデータ購入者端末5は、図2に示すハードウェア構成と同様の構成を有する。すなわち、図2のCPU11と、ROM12と、RAM13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20との各々に対応するCPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部と、ドライブとを有する。また、ユーザ端末3は、上記の構成に加え、撮像部をさらに有する。撮像部は、カメラ等で構成され、被写体となる景色や建物等を撮像し、画像(動画像または静止画像)のデータとして取得する。
【0027】
<機能構成>
(旅程管理サーバ1の機能構成)
図3は、旅程管理サーバ1における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
旅程管理サーバ1のCPU11においては、動作する際に、旅程情報取得部30、利益還元部31、料金交渉部32、料金算出部33、決済処理部34、ポイント変動処理部35、新規旅程候補情報送信部36、地図表示部37、パッケージ旅行候補通知部38、観光ガイド提案部39、旅程情報販売部40が機能する。また、旅程管理サーバ1の記憶部18においては、ユーザ情報DB41、旅程情報DB42、引用情報DB43、決済情報DB44、ポイント変動情報DB45、地図情報DB46、観光ガイド情報DB47、料金情報DB48が設けられている。
【0028】
旅程情報取得部30は、ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、ユーザの識別情報に関連付けて旅程に関する情報を記憶する制御を行う。これにより、過去に投稿した旅程が新たな旅程の作成に生かされる。
本実施形態における「旅程に関する情報」には、旅程情報、旅程候補情報及びイベントの発生に関する情報が含まれ、例えば、将来または架空(例えば、メタバース内も含む)の旅行プランや過去の旅行記録等が含まれる。この旅程に関する情報は、旅程情報DB42に記憶され、管理される。
「目的地」としては、例えば、宿泊施設、飲食施設、商業施設、アクティビティ施設、様々な位置に登録された複数の地点を対象とするスタンプラリーが挙げられる。
「移動手段」としては、例えば、鉄道、バス、タクシー、航空機、自家用車、レンタカー、オートバイ、自転車、徒歩等が挙げられる。
【0029】
具体的には、旅程情報取得部30は、例えば、第1のユーザにより投稿された旅程情報を通信部19を介して取得し、取得した旅程情報と、記憶部18のユーザ情報DB41に記憶された第1のユーザの識別情報とを対応付けて、記憶部18の旅程情報DB42に記憶して管理する。
「第1のユーザの識別情報」としては、ユーザを一意に特定可能とするものであり、例えば、ユーザごとに予め定め付与されているユーザIDなどが挙げられる。このユーザの識別情報は、ユーザ情報DB41に記憶され、管理される。
【0030】
また、旅程情報取得部30は、所定のユーザが所定の別の情報管理装置に少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、所定のユーザの識別情報に関連付けて旅程に関する情報を記憶する制御を行う。これにより、例えば、いわゆるインフルエンサーのような影響力のあるユーザからの旅程情報の投稿を、投稿先とされた情報処理装置を問わずに活用できる。
「所定のユーザ」としては、世間に与える影響力が大きいいわゆるインフルエンサー等が挙げられる。
「別の情報管理装置」としては、例えば、旅程管理サーバ1、外部のSNS(Social Networking Service)サーバ等が挙げられる。
【0031】
利益還元部31は、ユーザ端末から、旅程情報取得部30により記憶された旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報(以下、「旅程候補情報」と呼ぶ。)に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する制御を行う。上記のユーザ端末は第1のユーザと第2のユーザの両者の端末とも含む。一方、利益を還元されるユーザは第1のユーザである。これにより、新たな旅程に基いて予約したことに応じて、この旅程を投稿したユーザに利益を還元することができる。
【0032】
「引用」としては、例えば、旅程情報のすべてを引用するもの、旅程情報の一部を引用するもの、複数の旅程情報を引用するものが含まれる。具体的には、足りない情報を、ナビゲーションサービスや乗換案内サービス等を提供するサービス事業者から得られる情報で補うことが挙げられる。
「作成」としては、例えば、引用した旅程情報をそのまま新規旅程候補情報とするものや、引用した旅程情報をユーザが編集したものを新規旅程候補情報とするものが挙げられる。
「イベント」としては、例えば、無償で行うことができる居酒屋の席を確保するための予約や、宿泊施設の予約、宿泊の完了などが挙げられる。
予約としては、「イベント」を発生させることのみを目的として行われる一時的な予約を防ぐために、予約として認められるための条件(期間、内容等)を設けてもよい。
「ユーザに還元する利益」は、取得した旅程情報、旅程候補情報、引用された部分に関する情報、およびイベントの発生に関する情報に基づいて、第1のユーザに還元されるものであり、例えば、投稿された旅程情報にかかる旅程が実施された日時から投稿するまでに経過した期間が短い方がより多くの利益が還元されるように利益の還元率を変化させてもよい。上記の引用された部分に関する情報は、引用情報DB43に記憶され、管理される。
【0033】
料金交渉部32は、所定期間における複数のイベントにかかる目的地又は移動手段にかかる情報を集計して、目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末4に料金提案要求に関する情報を送信する制御を行う。これにより、この期間における複数のイベントを集計した結果に基づいて、各サービス事業者に料金のディスカウント要求等を行うことができる。
「所定期間」としては、例えば1カ月の期間が挙げられる。
【0034】
料金算出部33は、目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末から、料金提案に関する情報を受け付けたことに応じて、イベントにかかる新規旅程候補に関する料金を料金提案に関する情報に基づいて算出する。これにより、料金のディスカウント要求に対するサービス事業者から新たに提案された料金を、作成された旅程の候補の料金として反映させることができる。すなわち、リアルタイムのダイナミックプライシングが実現する。
「料金の提案に関する情報」としては、例えば、サービスの料金の値下交渉に対する応答内容等が挙げられる。
上記の料金要求情報、料金の提案に関する情報及び各種のサービスの料金に関する情報は、料金情報DB48に記憶され、管理される。
【0035】
決済処理部34は、料金算出部33により算出され、料金情報DB48に記憶された、目的地又は移動手段にかかるサービスに対する料金の決済を処理する制御を行う。これにより、投稿された旅行プランや旅行記録を引用した宿泊予約が成立する。この決済の処理に関する情報は、決済情報DB44に記憶され、管理される。本実施形態においては、この決済された金額に基づいたポイントを、インセンティブとして投稿したユーザに還元することができる。
【0036】
ポイント変動処理部35は、決済処理部34における決済が完了し、宿泊予約が成立した際に付されるポイント加算の情報等を処理する制御を行う。これにより、旅程に関する情報の投稿を行ったユーザに対して、ポイント付与といったインセンティブを還元することができ、旅程に関する情報の投稿をさらに増やしていく動機づけとすることができる。本実施形態の旅程管理システムにおいて利用可能なポイントは、決済処理部34において決済された金額に基づいて付与することができ、例えば、宿泊代金の1%をポイントとすることができる。また、本実施形態の旅程管理システムにおいて、このポイントを旅行代金の支払いに用いてもよい。このポイント変動に関する情報は、ポイント変動情報DB45に記憶され、管理される。
【0037】
新規旅程候補情報送信部36は、ユーザ端末から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む新たな旅程の作成要求を受け付けたことに応じて、当該目的地又は移動手段にかかる情報に基づいて記憶した旅程を引用して新規旅程候補に関する情報としてユーザ端末に送信する制御を行う。上記のユーザは第1のユーザと第2のユーザの両方とも含む。これにより、既に存在している似た旅程の一部を新たな旅程候補としておすすめすることができる。
【0038】
「目的地又は移動手段にかかる情報」としては、目的地の一致や関連性の有無、移動手段の一致や関連性の有無、移動時間に関する条件の一致の有無、当日の天候条件の一致の有無、地点名検索条件の一致の有無、新規旅程を作成しているユーザの属性情報が近いユーザが投稿した旅程の優先、既に編集した新規旅程に含まれる目的地又は移動手段の属性情報(価格帯を含む)に近い旅程の優先、ユーザの自宅の場所に基づく出発地の変更等が挙げられる。
「記憶した旅程を引用」としては、全部を引用、一部を引用、複数を引用のいずれでもよく、足りない情報を、ナビゲーションサービスや乗換案内サービス等を提供するサービス事業者から得られる情報で補ったものが挙げられる。
「新規旅程候補に関する情報」としては、例えば、観光地や飲食店の提案に関するもの、移動手段や移動時間を考慮した観光地等の提案に関するもの、既に作成されている旅程情報の代替案となるもの、既に作成されている旅程情報の中で飲食可能なタイミングの提案に関するものなどが挙げられる。
【0039】
地図表示部37は、ユーザ端末から、ユーザの旅程に関する情報に含まれる目的地又は移動手段にかかる情報を地図上に表示するための情報をユーザ端末に送信する制御を行う。これにより、ユーザは、連続した地点を示す情報を任意のタイミングで地図上に表示させることができる。
「地図上に表示するための情報」には、例えば、地図情報、ユーザの位置の履歴を示す情報などが含まれる。この地図情報やユーザの位置情報は、地図情報DB46に記憶され、管理される。この場合、ユーザの位置の履歴に対応させた連続する複数の地点の各々にピンを表示させてもよいし、ピンで表示させた地点をスタンプラリーのスポットとして登録できるようにしてもよい。また、ユーザの位置の履歴は、ユーザにより投稿された旅程情報のうち公開されているものであってもよいし、非公開とされているのもの(例えば、個人的な旅のしおりなど)であってもよい。
【0040】
パッケージ旅行候補通知部38は、旅程に関する情報の引用が所定の条件を満たしたことに応じて、旅程をパッケージ旅行候補として管理者端末に通知する制御を行う。これにより、ユーザの評価が高い旅程からなるパッケージ旅行の商品を提供することが可能となる。
「所定の条件」としては、例えば、所定期間内の被引用回数や「いいね」が付いた回数が所定の閾値を超えたことなどが挙げられる。
【0041】
観光ガイド提案部39は、ユーザ端末から旅程に関する情報を指定して要求を受け付けたことに応じて、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む属性情報に基づく観光ガイド候補に関する情報を抽出してユーザ端末に送信する制御を行う。これにより、ユーザに提供される旅程情報にかかる旅程に関連する観光ガイド候補に関する情報が効率よく抽出されるので、旅程情報の提供を要求したユーザの利便性を向上させることができる。なお、観光ガイド候補に関する情報は、観光ガイド情報DB47に記憶され、管理される。
【0042】
旅程情報販売部40は、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を指定してデータ購入者端末から要求を受け付けたことに応じて、旅程に関する情報を抽出してデータ購入者端末に送信する制御を行う。例えば、ユーザの位置の履歴を匿名化してデータ購入者に提供することもできる。これにより、データ購入者に対して旅程情報(例えば、地域単位、路線単位、国単位など)を提供(例えば、販売等)できるので、旅程情報の幅広い活用が可能となる。また、抽出情報のデータ購入者端末への送信については、有償の販売であっても、無償の譲渡であってもよい。
【0043】
<処理内容>
図4は、本実施形態に係る旅程管理サーバ1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
旅程管理サーバ1は、ユーザを一意に特定可能な識別情報としてのユーザIDとユーザに関する情報とを対応付けてデータベース(例えば、図3のユーザ情報DB41)に記憶して管理する(ステップS1)。旅程管理サーバ1は、第1のユーザによる旅程情報の投稿が受け付けられると(ステップS2でYES)、投稿された旅程情報を取得し(ステップS3)、取得した旅程情報と、第1のユーザのユーザIDとを対応付けてデータベース(例えば、図3の旅程情報DB42)に記憶して管理する(ステップS4)。これに対して、第1のユーザによる旅程情報の投稿が受け付けられていない場合(ステップS2でNO)、旅程管理サーバ1は、ステップS2の処理を繰り返す。
【0044】
次に、旅程管理サーバ1は、第1のユーザまたは第2のユーザにより作成された、第1のユーザにより投稿された旅程情報を引用した旅程の候補に関する旅程候補情報の入力が受け付けられると(ステップS5でYES)、入力が受け付けられた旅程候補情報を取得する(ステップS6)。そして、旅程管理サーバ1は、取得した旅程候補情報と、引用された部分に関する情報との各々をデータベース(例えば、図3の旅程情報DB42、引用情報DB43)に記憶して管理する(ステップS7)。これに対して、旅程候補情報の入力が受け付けられていない場合(ステップS5でNO)、旅程管理サーバ1は、ステップS5の処理を繰り返す。
【0045】
次に、旅程管理サーバ1は、ユーザ端末3からイベントの発生に関する情報が送信されてくると(ステップS8でYES)、送信されてきたイベントの発生に関する情報を取得する(ステップS9)。これに対して、イベントの発生に関する情報が送信されてきてない場合(ステップS8でNO)、旅程管理サーバ1は、イベントの発生に関する情報が送信されてくるまでステップS8の処理を繰り返す。そして、旅程管理サーバ1は、ステップS3で取得した旅程情報と、ステップS6で取得した旅程候補情報と、ステップS9で取得したイベントの発生に関する情報に基づいて、第1のユーザに還元される利益を算出する(ステップS10)。
【0046】
<具体例>
(サービスへの適用例)
図5は、本実施形態に係る旅程管理システムSが適用される旅程管理サービスの具体例を示す図である。
図5に例示する旅程管理サービスは、上述の第1のユーザおよび第2のユーザを含む登録したユーザが旅程情報を投稿できるプラットフォームとしてのサービスである。旅程管理サービスを利用するユーザは、例えば、目的地や移動手段にかかる情報(例えば、観光地の名称、鉄道車両の名称など)で検索すると、第1のユーザにより投稿された旅程情報を閲覧できる。また、ユーザは、投稿された旅程情報を引用することで旅程候補情報を作成できる。
【0047】
例えば、第1のユーザU1としての「旅行好きのAさん」は、投稿した旅程情報を管理したり振り返ったりすることができるだけでなく、旅行好きの他の仲間(他のユーザ)との間で容易に共有することもできる。また、第2のユーザU2としての「たまに旅行するBさん」は、投稿された旅程情報を閲覧することで、例えば、行ってみたい観光地の詳細な情報を知得できる。これにより、旅行自体の満足度を向上させることができる。また、投稿された旅程情報を引用することで容易に旅程候補情報を作成できる。
【0048】
ここで、第2のユーザU2が、第1のユーザU1により投稿された旅程情報を引用し、旅程候補情報を作成したとする。この場合、例えば、第2のユーザU2が、自身が作成した旅程候補情報にかかる旅行をするために宿を予約するといった所定のイベントを発生させると、被引用側となる旅程情報を投稿した第1のユーザU1に対して所定のインセンティブがポイントとして還元される。このインセンティブの額は、管理者側の収益分として卸値に上乗せした額(例えば、宿泊代金の10%)の一部(例えば、宿泊代金の1%)として算出される。従来のサービスでは、実際に宿泊した者(例えば、図5の例では第2のユーザU2)に対して宿泊代金に応じたポイントが付与されるが、旅程管理サービスでは、実際に宿泊した者が旅程候補情報を作成する際に引用した旅程情報を投稿した者(すなわち、第1のユーザU1)に対してポイントが付与される。このため、管理者側の負担は変わらない。
【0049】
図6は、旅程管理サービスの活用例を示す図である。
上述の図5ように、被引用側となる旅程情報を投稿した第1のユーザU1は、インセンティブを得ることができるが、インセンティブの額は被引用回数に応じて増加する。例えば、インセンティブの単価が宿泊代金の1%であった場合には、インセンティブの総額は、(宿泊代金×0.01×被引用回数)の式で求めることができる。このため、仮に被引用回数が100回に達することがあれば、第1のユーザU1は、当初支払った宿泊代金を賄えることになる。
【0050】
被引用回数100回という数字は、例えば、図6に示すように、第1のユーザU3が、世間に与える影響力が大きいいわゆるインフルエンサーと呼ばれる立場にある者であれば、比較的容易に実現できる数字である。このため、インフルエンサーが、旅程管理サービスのユーザとして登録し、第1のユーザU3として旅程情報を投稿すると、インフルエンサーのファンの多くが旅程管理サービスのユーザUとして登録することが期待できる。さらに、インフルエンサーは、インセンティブによる多大なメリットを享受できるので、インセンティブを目的として、SNS等において自発的な宣伝広告を行うことが期待できる。また、旅程管理サービスのユーザのうち、インフルエンサーのファンは、インフルエンサーにより投稿された旅程情報を閲覧し、引用することで、例えば、インフルエンサーが経験した旅行の追体験が可能となる。さらに、映画、ドラマ、アニメ、漫画等の舞台を巡るいわゆる聖地巡礼ツアーへも応用も可能であるため、ファンビジネスを加速させることもできる。なお、インフルエンサーによる旅程情報の投稿は、必ずしも旅程管理サービスにおける投稿である必要はなく、例えば、サービス事業者により提供されるSNSへの投稿であってもよい。
【0051】
(ユーザインターフェースの具体例)
図7は、旅程管理サービスを利用するユーザのユーザ端末3に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
旅程管理サービスのユーザとして旅程管理サービスの利用を開始しようとする者は、ユーザ登録の手続きとして、ユーザに関する情報を提供する。ユーザ登録の際にユーザが提供するユーザに関する情報としては、例えば、ユーザの名称、メールアドレス、パスワード、住所などが挙げられる。
【0052】
図7には、ユーザ登録されたユーザのユーザ端末3に表示されたユーザインターフェースの具体例が示されている。ユーザは、投稿された旅程情報を閲覧する場合、「新着」と表記されたボタン領域B2と、「おすすめ」と表記されたボタン領域B3と、「人気順」と表記されたボタン領域B4とのいずれかを選択して押下することで、投稿された1以上の旅程情報を表示させることができる。ここで、どのような旅程情報が「新着」、「おすすめ」、「人気順」に分類されるのかについては特に限定されない。例えば、投稿日から予め定められた期間(例えば、1ヶ月間など)が経過していない旅程情報を「新着」に分類してもよい。また、例えば、提携関係にあるサービス事業者との関連性に基づき管理者側で特に推奨したい旅程情報を「おすすめ」に分類してもよい。また、例えば、ユーザからのいわゆる「いいね」が付けられた回数や被引用回数を降順で並べ替えた旅程情報を「人気順」に分類してもよい。なお、図7には、「新着」と表記されたボタン領域B2が押下されたときの状態が示されており、「新着」に分類された1以上の旅程情報の一部として、旅程情報P1乃至P6の各々を示すサムネイル画像や概要を示すテキスト文書が表示されている。
【0053】
また、ユーザは、投稿された旅程情報を閲覧する場合、「フリーワードで検索」と表記された入力欄R1に、少なくとも目的地または移動手段にかかるキーワードを入力し、「検索」と表記されたボタンB5を押下することで、入力したキーワードにマッチする1以上の旅程情報を表示させることができる。また、選択によりハッシュタグ検索を行うこともできる。
【0054】
ユーザは、「マイページ」と表記されたボタンB6を押下することで、図示せぬマイページを表示させることができる。マイページには、例えば、旅程情報の投稿数、「いいね」が付けられた回数、被引用回数等の情報や、外部のSNSへのリンクを登録するための操作画面、旅程情報の投稿履歴、他のユーザからの「いいね」に関する情報、「いいね」の履歴などが表示される。ユーザは、「作成」と表記されたボタンB1を押下することで、旅程情報を作成するためのユーザインターフェースを表示させることができる。
【0055】
図8は、旅程情報を作成するためのユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図8に示す画面には、「旅程情報作成画面」という表記とともに、旅程情報のTOP画像を選択して登録するためのボタンB7と、旅程情報のタイトルを入力して登録するための入力欄R11と、旅程情報についての一言メモを入力して登録するための入力欄R12と、旅程情報にかかる旅程の開始日を入力して登録するための入力欄R13と、旅程情報にかかる旅程の終了日を入力して登録するための入力欄R14と、旅程情報にかかる旅程に要した1人あたりの費用を入力して登録するための入力欄R15とが少なくとも設けられている。また、図示はしないが、時間、地点ごとの詳細な情報、交通手段等の情報を登録することもできる。ユーザは、旅程情報作成画面に必要な情報を入力すると、図示せぬ投稿ボタンを押下することで、作成した旅程情報を投稿することができる。
【0056】
図9(A)は、ユーザ自身が投稿した旅程情報のサムネイル画像が表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図9(A)に示すユーザインターフェースには、ユーザ自身が投稿した1以上の旅程情報のうち、2つの旅程情報P11およびP12の各々を示すサムネイル画像が表示されている。図9(A)に示すように、旅程情報を示すサムネイル画像は、旅程情報のTOP画像と、旅程情報のタイトル(例えば、「3泊4日八丈島の旅」)と、ハッシュタグ等の情報と共に表示される。旅程情報のTOP画像には、旅程情報にかかる旅程に要した1人あたりの費用(または実施前の概算費用)(例えば、「¥50,000/人」)がF1やF2に表示される。
【0057】
図9(B)は、図9(A)の旅程情報を展開したときに表示される詳細情報の具体例を示す図である。
図9(B)に示すユーザインターフェースには、旅程情報の詳細情報の具体例として、移動のスケジュールを示すタイムラインと、時間、地点ごとの詳細な情報、交通手段などが表示されている。また、図9(B)に示すユーザインターフェースには、「引用する」と表記されたボタンB11と、共有ボタンB12と、いいねボタンB13とが表示されている。ボタンB11は、旅程情報を引用する際に押下するボタンである。ボタンB11を押下すると、旅程情報に含まれるデータ(地点、交通手段、時間、一言メモ等)を編集可能な状態で、自身が作成する旅程候補情報に複製される。共有ボタンB12は、SNSへの投稿を可能にするボタンである。共有ボタンB12が押下されると、URL(Uniform Resource Locator)がクリップボードにコピーされる。いいねボタンB13は、旅程情報に対するいわゆる「いいね」を付けるときに押下するボタンである。
【0058】
図10(A)は、ユーザ自身が作成して投稿した旅程情報を「非編集モード」で表示させたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
「非編集モード」とは、編集の操作を行えない態様で旅程情報の詳細情報を表示させる場合に選択するモードであり、後述する「編集モード」とは、編集の操作を行える態様で旅程情報の詳細情報を表示させる場合に選択するモードである。「非編集モード」と「編集モード」とは、図10(A)の「編集モード」と表記されたスライドボタンB22を押下することで切り替えることができる。このスライドボタンB22は、ここで図示した態様ではなく、編集のオンオフを切り替えるボタンとしてもよい。また、これも図示していないが、編集後の状態を保存する保存ボタンを設けてもよい。
【0059】
また、旅程情報は、作成したユーザが、「公開」または「非公開」のいずれかを選択できる。「公開」または「非公開」のいずれかを選択するための操作は、図10(A)の「公開中」と表記されたボタンB21を押下することで切り替えることができる。「公開」の状態の旅程情報は、例えば、ユーザインターフェースのトップページや検索結果に一覧として表示され、誰でも閲覧、引用、「いいね」が可能である。また、「非公開」の状態の旅程情報は、旅程情報を作成したユーザのみ、閲覧、編集、引用、「いいね」が可能である。また、図示はしないが、公開範囲を限定した「限定公開」の設定を行うこともできる。この場合、限定公開用として付与されたURLからのみアクセスすることができ、アクセスをしたユーザであれば、誰でも閲覧、引用、「いいね」が可能である。また、メニューボタンB23を押下することで、P21に示されるページトップの写真の選択、旅程情報のタイトルの編集、旅程情報についての一言メモの編集、概算費用の編集、タグの編集、旅程情報の削除等を行うことができる。
【0060】
図10(B)は、ユーザ自身が作成して投稿した旅程情報を「編集モード」で表示させたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図10(A)のスライドボタンB22を押下することで、旅程情報を「編集モード」で表示させると、図10(B)に示すように、日付を選択するための入力欄R21と、地点を削除するためのボタンB24と、地点を編集するためのボタンB25と、地点を追加するためのボタンB26と、日程を追加するためのボタンB27と、日程を削除するためのボタンB28とが表示される。ユーザは、表示されたこれらのボタンを押下することで旅程情報の詳細情報を様々なタイミング(例えば、旅程実施前、旅程実施中、旅程実施後)において自由に編集することができる。
【0061】
図11(A)は、図10の地点を編集するためのボタンB25が押下されたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図11(B)は、図11(A)の「写真を付ける」と表記されたボタンB31が押下されたときに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図10(B)のボタンB25が押下されると、図11(A)に示すユーザインターフェースが表示されるので、ユーザは、例えば、地点名(場所)の編集、ひとことメモの編集、到着時間の編集、出発時間の編集、次の移動方法の編集、移動メモの編集の操作が可能となる。
【0062】
図11(A)の「写真を付ける」と表記されたボタンB31を押下することで、写真を添付することもできる。また、編集モードにおいて、写真タブを選択すると、図11(B)に示すユーザインターフェースが表示されるので、ユーザは、例えば、「編集」と表記されたボタンB34を押下することで、サムネイル画像の設定や、登録された写真の削除などを行うことができる。また、ボタンB35を押下することで、写真を追加することもできる。編集内容を反映させる場合には、図11(A)の「保存」と表記されたボタンB32を押下し、編集内容を反映させることなくキャンセルする場合には、「キャンセル」と表記されたボタン領域B33を押下する。
【0063】
<本実施形態の有利な効果>
上述の実施形態によれば、ユーザ(例えば、第1のユーザ)が過去に投稿した旅程(例えば、旅程情報)を引用して作成した新たな旅程(例えば、旅程候補情報)に基づいて予約した旅行代金の一部を、その旅程を投稿したユーザ(例えば、第1のユーザ)に還元できる仕組みを提供することができる。
また、本発明の実施形態によれば、上述の投稿・引用機能によって観光業界の活性化を促すことができる。
さらに、本発明の実施形態によれば、個人旅行においてスケールメリットを創出して、値下げを行うことができる。
【0064】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0065】
(その他)
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が旅程管理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、旅程管理サーバ1の機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよい。逆に他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0066】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0067】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0068】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0069】
換言すると、本発明が適用される旅程管理装置、旅程管理システム、旅程管理方法、及びコンピュータプログラムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(1)本発明が適用される旅程管理装置は、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1)から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段(例えば、図3の旅程情報取得部30)と、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段(例えば、図3の利益還元部31)と、を備える。
これにより、過去に投稿した旅程が新たな旅程の作成に生かされるとともに、当該新たな旅程に基いて予約したことに応じて、当該旅程を投稿したユーザに利益を還元することができる。
【0070】
また、(2)本発明が適用される旅程管理装置は、所定期間における複数の前記イベントにかかる前記目的地又は移動手段にかかる情報を集計して、前記目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末(例えば、図1のサービス事業者端末4)に料金提案要求に関する情報を送信する料金交渉手段(例えば、図3の料金交渉部32)をさらに備える。
これにより、所定期間において複数のイベントを集計した結果に基づいて、各事業者に料金のディスカウント要求等を行うことができる。
【0071】
また、(3)本発明が適用される旅程管理装置は、前記目的地又は移動手段にかかるサービスを提供するサービス事業者端末(例えば、図1のサービス事業者端末4)から、料金提案に関する情報を受け付けたことに応じて、前記イベントにかかる新規旅程候補に関する料金を前記料金提案に関する情報に基づいて算出する料金算出手段(例えば、図3の料金算出部33)をさらに備える。
これにより、料金のディスカウント要求に対するサービス事業者から新たに提案された料金を、作成された旅程の候補の料金として反映させることができる。
【0072】
また、(4)本発明が適用される旅程管理装置は、前記ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む新たな旅程の作成要求を受け付けたことに応じて、当該目的地又は移動手段にかかる情報に基づいて前記記憶した旅程を引用して新規旅程候補に関する情報として前記ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)に送信する新規旅程候補情報送信手段(例えば、図3の新規旅程候補情報送信部36)をさらに備える。
これにより、観光地斡旋、代替プランの提示を含む旅程のレコメンデーションが可能となるので、ユーザの利便性が向上する。
【0073】
また、(5)本発明が適用される旅程管理装置は、前記目的地又は移動手段にかかる情報を地図上に表示するための情報を前記ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)に送信する地図表示手段(例えば、図3の地図表示部37)をさらに備える。
これにより、ユーザは、連続した地点を示す情報を任意のタイミングで地図上に表示させることができる。
【0074】
また、(6)本発明が適用される旅程管理装置は、前記旅程情報取得手段(例えば、図3の旅程情報取得部30)は、所定のユーザが所定の別の情報管理装置に少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記所定のユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する。
これにより、例えば、いわゆるインフルエンサーのような影響力のあるユーザからの旅程情報の投稿を、投稿先とされた情報処理装置を問わずに活用できる。
【0075】
また、(7)本発明が適用される旅程管理装置は、前記旅程に関する情報の引用が所定の条件を満たしたことに応じて、前記旅程をパッケージ旅行候補として管理者端末に通知するパッケージ旅行候補通知手段(例えば、図3のパッケージ旅行候補通知部38)をさらに備える。
これにより、ユーザの評価が高い旅程からなるパッケージ旅行の商品を提供することが可能となる。
【0076】
また、(8)本発明が適用される旅程管理装置は、前記ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から前記旅程に関する情報を指定して要求を受け付けたことに応じて、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む属性情報に基づく観光ガイド候補に関する情報を抽出して前記ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)に送信する観光ガイド提案手段(例えば、図3の観光ガイド提案部39)をさらに備える。
これにより、ユーザに提供される旅程情報にかかる旅程に関連する観光ガイドが効率よく抽出されるので、旅程情報の提供を要求したユーザの利便性を向上させることができる。
【0077】
また、(9)本発明が適用される旅程管理装置は、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を指定してデータ購入者端末(例えば、図1のデータ購入者端末5)から要求を受け付けたことに応じて、前記旅程に関する情報を抽出して前記データ購入者端末(例えば、図1のデータ購入者端末5)に送信する旅程情報販売手段(例えば、図3の旅程情報販売部40)をさらに備える。
これにより、データ購入者に対して旅程情報を提供できるので、旅程情報の幅広い活用が可能となる。
【0078】
また、(10)本発明が適用される旅程管理システムは、ユーザ端末と、旅程管理装置とを含む旅程管理システムであって、前記旅程管理装置は、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1)から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得手段(例えば、図3の旅程情報取得部30)と、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元手段(例えば、図3の利益還元部31)と、を備える。
これにより、過去に投稿した旅程が新たな旅程の作成に生かされるとともに、当該新たな旅程に基いて予約したことに応じて、当該旅程を投稿したユーザに利益を還元することができる。
【0079】
また、(11)本発明が適用される旅程管理方法は、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1)から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得ステップと、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元ステップと、を有する。
これにより、過去に投稿した旅程が新たな旅程の作成に生かされるとともに、当該新たな旅程に基いて予約したことに応じて、当該旅程を投稿したユーザに利益を還元することができる。
【0080】
また、(12)本発明が適用されるプログラムは、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1)から、少なくとも目的地又は移動手段にかかる情報を含む旅程に関する情報の投稿を受け付けたことに応じて、前記ユーザの識別情報に関連付けて前記旅程に関する情報を記憶する旅程情報取得ステップと、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末3-1~3-n)から、前記記憶した旅程を引用して作成した新規旅程候補に関する情報に基づいて所定のイベントを受け付けたことに応じて、前記引用した旅程に関する情報を投稿したユーザに還元する利益を算出する利益還元ステップと、をコンピュータにより実行させる。
これにより、過去に投稿した旅程が新たな旅程の作成に生かされるとともに、当該新たな旅程に基いて予約したことに応じて、当該旅程を投稿したユーザに利益を還元することができる。
【符号の説明】
【0081】
1:旅程管理サーバ、2:管理者端末、3:ユーザ端末、4:サービス事業者端末、5:データ購入者端末、11:CPU、18:記憶部、19:通信部、30:旅程情報取得部、31:利益還元部、32:料金交渉部、33:料金算出部、34:決済処理部、35:ポイント変動処理部、36:新規旅程候補情報送信部、37:地図表示部、38:パッケージ旅行候補通知部、39:観光ガイド提案部、40:旅程情報販売部、S:旅程管理システム、N:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11