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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089399
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】商品情報登録装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20240626BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204739
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
(72)【発明者】
【氏名】曹永 紗世
(72)【発明者】
【氏名】大熊 裕美子
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142CA12
3E142DA08
3E142EA22
3E142FA03
3E142FA09
3E142FA31
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA22
3E142GA41
(57)【要約】
【課題】商品登録時における操作者とのインタラクションをより円滑に行うことができる商品情報登録装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】セルフPOS端末(商品情報登録装置)は、商品から、当該商品の識別情報を読み取る商品コード読取部(読取部)と、商品コード読取部が読み取った識別情報に対応する商品の登録を行う販売データ処理部(登録部)と、表示装置に対して、現在登録された商品の商品情報と、いずれも商品情報よりも小さいサイズの、登録済の商品数と合計金額とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む登録明細画面(第2の表示画面)を表示させる詳細表示ボタン(第1の操作子)と、を含むカレント画面(第1の表示画面)を表示させる画面表示制御部(表示制御部)と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品から、当該商品の識別情報を読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記識別情報に対応する商品の登録を行う登録部と、
表示装置に対して、現在登録された商品の商品情報と、いずれも前記商品情報よりも小さいサイズの、登録済の商品数と合計金額とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む第2の表示画面を表示させる第1の操作子と、を含む第1の表示画面を表示させる表示制御部と、を備える、
商品情報登録装置。
【請求項2】
前記第1の操作子は、商品を収容する収容体を模したアイコンであって、
前記表示制御部は、前記登録部が商品の登録を行った際に、前記第1の表示画面に表示された前記商品情報が、前記第1の操作子に収容される動きを伴う表示を行わせる、
請求項1に記載の商品情報登録装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記登録部がまとめ値引き対象商品を登録した際に、まとめ値引きが成立したことを条件として、前記第1の表示画面に、前記まとめ値引き対象商品に係る商品情報と、既に登録済のまとめ値引き対象商品に係る商品情報と、を同じサイズで並べて表示させて、更に、まとめ値引きが成立したことを示すアイコンを表示させる、
請求項1または請求項2に記載の商品情報登録装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1の表示画面に、会計の実行を指示する操作子と、前記商品の登録に係るイベントの発生を示して、当該イベントに係る詳細情報にアクセスする第2の操作子と、を表示させる、
請求項1または請求項2に記載の商品情報登録装置。
【請求項5】
前記商品情報登録装置を使用する客を特定する客特定部を更に備えて、
前記表示制御部は、前記客特定部が特定した客に対応する広告情報を取得したことを条件として、前記第1の表示画面に、広告情報があることを示す前記第2の操作子を表示させて、
前記第2の操作子が操作された際に、前記第2の表示画面に、前記広告情報と、当該広告情報に係る商品の購入と商品登録操作の保留とを指示する操作子とを表示させる、
請求項4に記載の商品情報登録装置。
【請求項6】
コンピュータを、
商品から当該商品の識別情報を読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記識別情報に対応する商品の登録を行う登録部と、
表示装置に対して、現在登録された商品の商品情報と、いずれも前記商品情報よりも小さいサイズの、登録済の商品数と合計金額とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む第2の表示画面を表示させる第1の操作子と、を含む第1の表示画面を表示させる表示制御部と、
して機能させることができるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品情報登録装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
対面式POSにおいて、オペレータ用表示器に、現在登録された商品の商品情報と、今までに登録された商品の商品リストとを切り換えて表示することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示された商品販売データ処理装置が備える表示操作系は、操作に慣れたオペレータにとっては使いやすいものであった。しかし、客が自ら操作するセルフPOSやカートPOSの表示操作系には、客が操作に手間取らないように、より一層の視認性や操作性の向上が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、商品登録時における操作者とのインタラクションをより円滑に行うことができる商品情報登録装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の商品情報登録装置は、読取部と、登録部と、表示制御部とを備える。読取部は、商品から、当該商品の識別情報を読み取る。登録部は、読取部が読み取った識別情報に対応する商品の登録を行う。表示制御部は、表示装置に対して、現在登録された商品の商品情報と、いずれも商品情報よりも小さいサイズの、登録済の商品数と合計金額とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む第2の表示画面を表示させる第1の操作子と、を含む第1の表示画面を表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係るセルフPOS端末の一例を示す外観図である。
図2図2は、実施形態に係るセルフPOS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
図3図3は、商品マスタのデータ構造の一例を示す図である。
図4図4は、商品登録ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るセルフPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6図6は、商品登録時に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるカレント画面の一例を示す図である。
図7図7は、商品登録時に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるアニメーション表示の一例を示す図である。
図8図8は、詳細表示ボタンを押した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される登録明細画面の一例を示す図である。
図9図9は、詳細表示ボタンを押した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるアニメーション表示の一例を示す図である。
図10図10は、セルフPOS端末が行う商品登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、まとめ値引き商品を登録した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図12図12は、複数のまとめ値引き商品が登録された場合に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図13図13は、まとめ値引きの条件が成立した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図14図14は、まとめ値引きの条件が成立した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される登録明細画面の一例を示す図である。
図15図15は、セルフPOS端末が行うまとめ値引き商品の商品登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16図16は、レジ袋の種類と枚数を選択する画面の一例を示す図である。
図17図17は、商品登録中に、レジ袋が足りなくなった場合に表示されるカレント画面の一例を示す図である。
図18図18は、レジ袋アラートボタンを押した際に表示される登録明細画面の一例を示す図である。
図19図19は、レジ袋の再選択を行う際に表示される画面の一例を示す図である。
図20図20は、セルフPOS端末が行うレジ袋充足判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図21図21は、商品登録中に、客に対する広告情報がある場合に表示されるカレント画面の一例を示す図である。
図22図22は、商品登録中に、客に対する広告情報がある場合に表示される登録明細画面の一例を示す図である。
図23図23は、広告情報を見る場合に表示される画面の一例を示す図である。
図24図24は、商品の登録を保留にする場合に表示される画面の一例を示す図である。
図25図25は、セルフPOS端末が行う広告情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の商品情報登録装置を、セルフPOS端末1に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本開示の適用範囲は、セルフPOS端末1に限定されるものではなく、カートPOSやスマホPOS、或いは対面式POS等にも適用することができる。
【0008】
(セルフPOS端末の概略構成)
図1を用いて、セルフPOS端末1の概略構成を説明する。図1は、実施形態に係るセルフPOS端末の一例を示す外観図である。
【0009】
図1に示すように、セルフPOS端末1は、例えば縦長の略直方体形状の筐体2を有する。セルフPOS端末1は、下方に入出金部4を備える。入出金部4は、後述する制御部100の制御の下、客から預かった金銭を入金し、客に払い出す釣銭を出金する。なお、セルフPOS端末1は、本開示における商品情報登録装置の一例である。
【0010】
筐体2の上部には、後述する制御部100が収納される。また、筐体2の上部には、客が操作するインタフェースとして、コード読取部5と、カード読取部6と、印字部7とが設置される。
【0011】
コード読取部5は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルに保持された情報を読み取る読取装置である。コード読取部5は、筐体2に形成された読取窓51越しにコードシンボルの読み取りを行う。例えば、コード読取部5は、商品に付されたコードシンボルや、ユーザの形態端末等に表示されるコードシンボルを読み取る。また、コード読取部5は、客が、自身のスマートフォンに表示させた、店舗の会員情報を示すコード情報を読み取る。当該コード情報には、客を一意に特定する識別情報が登録されている。なお、コード読取部5は、ハンディスキャナのような、客が把持して操作するタイプでもよい。
【0012】
カード読取部6は、カード型の媒体に保持された情報を読み取る読取装置である。カード読取部6は、カード挿入口61に挿入されたカード媒体から情報を読み取る。例えば、カード読取部6は、クレジットカードや電子マネーカードから、電子決済に係る情報を読み取る。また、カード読取部6は、カード挿入口61に挿入された、客が所持する会員カードから、客を一意に特定する識別情報を読み取る。
【0013】
印字部7は、サーマルプリンタ等の印字装置である。印字部7は、客が購入する商品に係るレシートを印字し、筐体2に形成されたレシート発行口71から、印字したレシートを出力(発行)する。
【0014】
また、セルフPOS端末1は、筐体2の上部に表示操作部8を備える。表示操作部8は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成される表示装置81と、タッチパネル等で構成される操作部82とを有する。表示装置81は、制御部100の制御の下、各種画面を表示する。操作部82は、表示装置81の表面に設けられており、客が触れた位置に応じた情報を制御部100に出力する。
【0015】
また、セルフPOS端末1の一方の側面又は側方には、籠置台9が設けられる。籠置台9は、籠を載置するための台であり、例えば商品が入った籠を載置する際に使用される。
【0016】
更に、セルフPOS端末1の他方の側面又は側方には、コード読取部5でコードシンボルを読み取った後の商品を袋詰めするための袋詰台10を備える。
【0017】
(セルフPOS端末のハードウエア構成)
図2を用いて、セルフPOS端末1のハードウエア構成を説明する。図2は、実施形態に係るセルフPOS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0018】
図2に示すように、セルフPOS端末1は、上述した入出金部4、コード読取部5、カード読取部6、印字部7、表示装置81、及び操作部82等を備える。
【0019】
また、セルフPOS端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、及びRAM(Random Access Memory)13、記憶部14、音声出力部15、及び通信部16等を備える。CPU11は、図2に示すハードウエア構成の各々にバス等を介して接続される。
【0020】
CPU11は、プロセッサの一例であり、セルフPOS端末1の各部を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。ここで、CPU11、ROM12及びRAM13は、コンピュータの一例である制御部100を構成する。
【0021】
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部14は、CPU11が実行することが可能な各種のプログラムや各種の設定情報を記憶する。また、記憶部14は、制御プログラム141、商品マスタ142、商品登録ファイル143等を記憶する。
【0022】
制御プログラム141は、セルフPOS端末1が備える機能を発揮させるためのプログラムである。
【0023】
なお、制御プログラム141は、ROM12に予め組み込まれて提供されてもよい。また、制御プログラム141は、制御部100にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、CD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、制御プログラム141を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、制御プログラム141を、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0024】
商品マスタ142は、販売対象の商品に関する情報を記憶したマスタファイルである。商品マスタ142の具体的な構造について、詳しくは後述する(図3参照)。なお、商品マスタ142の内容は随時更新されるため、セルフPOS端末1は、逐次、最新の商品マスタ142を、図2に非図示の店舗サーバ等から、通信部16を介して取得する。
【0025】
商品登録ファイル143は、コード読取部が読み取った商品コードに係る情報、即ち、客が購入する商品に係る情報を記憶したファイルである。商品登録ファイル143の具体的な構造について、詳しくは後述する(図4参照)。
【0026】
音声出力部15は、スピーカ等の音声出力デバイスである。音声出力部15は、制御部100の制御に従い、客の操作を支援する音声や効果音を出力する。通信部16は、図示しないLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続可能な通信インタフェースである。通信部16は、例えばネットワークを介して、店舗内に設けられた店舗サーバや、電子決済サービスを提供する電子決済サーバ等の外部装置と通信を行う。
【0027】
(セルフPOS端末が記憶する各種データのデータ構造)
図3図4を用いて、セルフPOS端末1が記憶する各種データのデータ構造を説明する。図3は、商品マスタのデータ構造の一例を示す図である。図4は、商品登録ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【0028】
図3に示すように、商品マスタ142は、各商品を識別可能な商品コードに関連付けて、当該商品コードで特定される商品の商品名、付加情報、価格、値引額、重量、サイズ、商品アイコン、まとめ売り情報等(以下、商品情報ともいう)を記憶する。
【0029】
商品コードは、例えばJANコード等の商品識別情報である。店舗で販売される商品の各々には、当該商品の商品コードを保持するバーコードや二次元コード等のコードシンボルが付されている。また、商品に付されたコードシンボルから商品コードを読み取ることで、その商品を特定することができる。
【0030】
商品名は、商品の正式名称等、商品の名称を表す情報である。なお、商品の正式名称とともに、商品の略称や別名、ニックネーム等、商品名を簡略表示するための情報を記憶してもよい。
【0031】
付加情報は、商品に係る付加的な情報が記憶される。例えば、商品が衣類等のアパレル商品の場合、当該商品のサイズ等が付加情報として記憶される。
【0032】
価格は、商品の単価を示す情報である。
【0033】
重量は、商品の重量を示す情報である。サイズは、商品の梱包状態における寸法を示す情報である。重量とサイズは、客が登録したレジ袋に、全ての商品が収容できるかを判定するための情報として利用される。
【0034】
商品アイコンは、商品の外観を模式的に表示したアイコン情報である。
【0035】
まとめ売り情報は、複数の商品をまとめて購入した際に、更なる値引きが発生するような商品の組み合わせに係る情報である。
【0036】
なお、商品マスタ142のデータ構成は、図3の例に限定されるものではない。例えば、商品マスタ142は、商品の特徴を表す画像データ等を商品情報に含めて記憶してもよい。また、商品マスタ142は、店舗内で販売されるレジ袋についても、上述した商品情報を保持する。
【0037】
図4に示すように、商品登録ファイル143は、最初の商品を登録した際に、セルフPOS端末1が発行する取引IDに関連付けて、端末ID、商品コード、数量、価格等を記憶する。
【0038】
端末IDは、セルフPOS端末1を一意に特定する識別情報である。取引IDは、最初の商品を登録した際に、セルフPOS端末1が発行する。
【0039】
商品コードは、登録された商品の商品コードである。
【0040】
数量は、商品コードに対応する商品の登録数である。
【0041】
価格は、商品コードに対応する商品の価格(商品単価と数量の積算値)である。
【0042】
なお、商品登録ファイル143のデータ構成は、図4の例に限定されるものではない。例えば、商品登録ファイル143は、客を一意に特定する識別番号等を記憶してもよい。客を一意に特定する識別番号は、当該客に応じた商品情報の提供や、商品の販売動向の分析等に使用することができる。
【0043】
(セルフPOS端末の機能構成)
図5を用いて、セルフPOS端末1の機能構成を説明する。図5は、実施形態に係るセルフPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0044】
セルフPOS端末1の制御部100は、制御プログラム141をRAM13に展開して動作させることによって、図5に示す操作受付部101と、客特定部102と、商品コード読取部103と、販売データ処理部104と、レジ袋充足判定部105と、まとめ売り条件判定部106と、広告情報取得部107と、保留制御部108と、画面表示制御部109とを機能部として実現する。なお、これらの機能の一部または全ては、専用ハードウエアによって実現されてもよい。
【0045】
操作受付部101は、操作部82を介して客の操作を受け付ける。具体的には、操作受付部101は、表示装置81に表示される各種の画面に対する操作を受け付け、受け付けた操作内容をCPU11に通知する。
【0046】
客特定部102は、セルフPOS端末1を操作している客が、店舗の会員である場合に、当該客を一意に特定する。客特定部102は、例えば、カード読取部6が読み取った客の会員カードに登録された情報に基づいて、客を特定する。また、客特定部102は、コード読取部5が読み取った、客のスマートフォンに表示された店舗の会員情報を示すコード情報に基づいて、客を特定してもよい。なお、客特定部102は、セルフPOS端末1に設置したカメラで客の顔認証を行って、客を特定するものであってもよい。
【0047】
商品コード読取部103は、コード読取部5によって、商品の識別情報を読み取る。なお、商品コード読取部103は、本開示における読取部の一例である。
【0048】
販売データ処理部104は、客が購入する商品の登録処理、および、客が購入する商品に対して支払いを行う会計処理に係る各種処理を行う。具体的には、販売データ処理部104は、最初の商品の識別情報が読み取られた際に、取引IDを発行する。また、販売データ処理部104は、商品コード読取部103が読み取った商品の識別情報に対応する商品を商品マスタ142から特定し、特定した商品に係る商品情報を商品登録ファイル143に登録する商品登録処理を行う。また、販売データ処理部104は、操作部82を介して会計開始の操作を受け付けると、当該操作までに登録された商品の合計金額を算出し、入出金部4を介して支払われた金額で精算する会計処理を実行する。なお、会計処理は、入出金部4を介した現金支払いのみでなく、カード読取部6を介したクレジットカードや電子マネー等によるキャッシュレス決済にも対応する。また、販売データ処理部104は、印字部7から商品情報や合計金額、支払金額等を印字したレシートを発行させる。なお、販売データ処理部104は、本開示における登録部の一例である。
【0049】
レジ袋充足判定部105は、客が、商品の登録に先立って登録したレジ袋に、登録中の商品が全て収容できるかを判定する。具体的には、レジ袋充足判定部105は、登録された商品の重量およびサイズと、客が選択したレジ袋のサイズおよび枚数とに基づいて、全ての商品がレジ袋に収容可能かを判定する。具体的には、レジ袋充足判定部105は、商品マスタ142から、登録された商品の重量とサイズ、および、客が選択したレジ袋の容量と耐荷重等を読み出す。そして、レジ袋充足判定部105は、選択されたレジ袋に、登録された全ての商品が収容できるかを判定する。
【0050】
まとめ売り条件判定部106は、客が登録した商品が、まとめ売りによる値引き条件を満足するかを判定する。具体的には、まとめ売り条件判定部106は、登録された商品の商品コードと、商品マスタ142に記憶されたまとめ売り情報とに基づいて、まとめ売りによる値引き条件を満足するかを判定する。
【0051】
広告情報取得部107は、セルフPOS端末1と通信ネットワーク等で接続された非図示のサーバ装置等から、通信部16を介して客特定部102が特定した客に見合った広告情報を取得する。
【0052】
保留制御部108は、操作受付部101が、客が、商品登録処理の保留を指示する操作を行ったことを検出した際に、商品登録処理を一時保留にする。また、保留制御部108は、商品登録処理が一時保留にされた際に、保留を解除するためのワンタイムパスワードを発行する。なお、保留制御部108は、ワンタイムパスワードを発行する代わりに、印字部7に対して、保留を解除する識別コードが印字されたレシートを発行させてもよい。また、保留制御部108は、客の顔画像に基づいて、保留を解除させてもよい。
【0053】
画面表示制御部109は、表示装置81を制御して、各種の画面を表示させる。例えば、画面表示制御部109は、操作受付部101や販売データ処理部104と協働することで、商品の購入を支援するための各種画面を表示装置81に表示させる。なお、画面表示制御部109は、本開示における表示制御部の一例である。
【0054】
具体的には、画面表示制御部109は、表示装置81に対して、現在登録された商品の登録商品情報30(図6参照)と、いずれも登録商品情報30よりも小さいサイズの、登録済の商品の合計点数36と合計金額38とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む登録明細画面41(図8参照)を表示させる詳細表示ボタンBTa(図6参照)と、を含むカレント画面21(図6参照)を表示させる。具体的な表示例は後述する(図6参照)。
【0055】
また、画面表示制御部109は、カレント画面に、会計の実行を指示する会計ボタンBTb(図6参照)と、商品の登録に係るイベントの発生を示して、当該イベントに係る詳細情報にアクセスする操作子(レジ袋アラートボタンBTg(図17参照)、広告表示ボタンBTj(図21参照)等)とを表示させる。具体的な表示例は後述する(図6図17図21参照)。
【0056】
また、画面表示制御部109は、販売データ処理部104(登録部)がまとめ値引き対象商品を登録した際に、まとめ値引きが成立したことを条件として、カレント画面23(図12参照)に、まとめ値引き対象商品に係る登録商品情報30と、既に登録済のまとめ値引き対象商品に係る登録商品情報30と、を同じサイズで並べて表示させる。また、画面表示制御部109は、更に、まとめ値引きが成立したことを示すまとめ値引成立アイコン54(図13参照)を表示させる。具体的な表示例は後述する(図11図12図13参照)。
【0057】
また、画面表示制御部109は、レジ袋充足判定部105が、商品を収容するレジ袋の種類と枚数の選択情報を受けて登録されたレジ袋に、現在までに登録された商品が入りきらないと判定したことを条件として、カレント画面25に、レジ袋が不足していることを示すレジ袋アラートボタンBTgを表示させる。具体的な表示例は後述する(図17参照)。そして、画面表示制御部109は、レジ袋アラートボタンBTgが操作された際に、レジ袋選択画面65に、既に登録されたレジ袋の種類と枚数の変更または追加を指示する購入枚数入力ボックス63を表示させる。具体的な表示例は後述する(図19参照)。
【0058】
また、画面表示制御部109は、客特定部102が特定した客に対応する広告情報を取得したことを条件として、カレント画面に、広告情報があることを示す広告表示ボタンBTj(図21参照)を表示させて、広告表示ボタンBTjが操作された際に、広告表示画面45に、広告情報と、当該広告情報に係る商品の購入を指示する操作子とを表示させる。具体的な表示例は後述する(図21図23参照)。
【0059】
また、画面表示制御部109は、販売データ処理部104(登録部)が商品の登録を行った際に、カレント画面に表示された登録商品情報30が、商品を収容する収容体を模した詳細表示ボタンBTaに収容される動きを伴う表示を行わせる。具体的な表示例は後述する(図7参照)。
【0060】
また、画面表示制御部109は、カレント画面における詳細表示ボタンBTaが操作されたのを受けて、表示装置81に対して、それまでに販売データ処理部104が登録した全ての商品を含む登録商品リスト46と、カレント画面に閉じるボタンBTcとを含む登録明細画面41を表示させる。具体的な表示例は後述する(図8参照)。
【0061】
また、画面表示制御部109は、カレント画面において詳細表示ボタンBTaが押されたのを受けて、表示装置81に対して、収容体を模した詳細表示ボタンBTaから、それまでに販売データ処理部104が登録した全ての商品が登録順に取り出される動きを伴うアニメーション表示を行って、登録商品リスト46を含む登録明細画面41を表示させる。具体的な表示例は後述する(図9参照)。
【0062】
なお、画面表示制御部109は、更に、音声出力部15に対して、表示装置81に表示された画面に対応する音声や効果音を出力させてもよい。
【0063】
(商品登録時の画面表示)
図6から図9を用いて、セルフPOS端末1が商品登録処理を行う際に、表示装置81に表示されるGUI(Graphical User Interface)の具体例を説明する。図6は、商品登録時に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるカレント画面の一例を示す図である。図7は、商品登録時に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるアニメーション画面の一例を示す図である。図8は、詳細表示ボタンを押した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される登録明細画面の一例を示す図である。図9は、詳細表示ボタンを押した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示されるアニメーション画面の一例を示す図である。
【0064】
セルフPOS端末1の画面表示制御部109は、表示装置81に、非図示のスタート画面を表示させる。スタート画面には、メインメニューを示す各種ボタンが表示される。メインメニューは、例えば、「会員情報を読み取らせる」、「レジ袋を購入する」、「店員を呼ぶ」等を含む。客は、メインメニューに表示された各種ボタンの中から、自分が行いたい内容を示すボタンを押す。
【0065】
例えば、客が店舗の会員である場合、客は、商品の登録に先立って、メインメニューの中の「会員情報を読み取らせる」を選択する。その後、客は、自身を特定する会員カードをセルフPOS端末1の読取窓51に翳して、コード読取部5に読み取らせる。もしくは、客は、自身を特定する会員カードをカード挿入口61に挿入して、カード読取部6に読み取らせる。コード読取部5またはカード読取部6は、会員カードに登録された客の会員コードを読み取ることによって、客を特定する。客を特定することによって、セルフPOS端末1は、当該客に応じた広告情報の提供や、買い物金額に応じたポイント付与等を行う。詳しくは後述する。
【0066】
続いて、客は、購入する商品をセルフPOS端末1の読取窓51に翳すと、コード読取部5は、商品に付されたコードシンボルを読み取る。そして、画面表示制御部109は、表示装置81に対して、図6に示すカレント画面21を表示させる。なお、カレント画面21は、本開示における第1の表示画面の一例である。
【0067】
カレント画面21には、商品の登録中であることを示す画面タイトル28と、現在登録された商品の登録商品情報30と、登録済の商品の合計点数36と、現在までの合計値引額37と、現在までの合計金額38とが表示される。なお、合計点数36と、現在までの合計値引額37と、現在までの合計金額38とは、いずれも、登録商品情報30よりも小さいサイズで表示される。言い換えれば、登録商品情報30は、合計点数36と、現在までの合計値引額37と、現在までの合計金額38よりも大きいサイズで表示される。
【0068】
更に、カレント画面21には、登録済の商品の明細リストの表示を指示する詳細表示ボタンBTaと、会計ボタンBTbと、合計点数アイコン39とが表示される。
【0069】
登録商品情報30は、詳細表示ボタンBTaからの吹き出しの中に、現在登録された商品の商品情報を表示する。登録商品情報30は、商品アイコン31と、商品名32と、数量33と、価格34と、値引額35とを含む。画面表示制御部109は、これらの商品情報を商品マスタ142から取得して、登録商品情報30として表示する。
【0070】
登録済の商品の合計点数36と、現在までの合計値引額37と、現在までの合計金額38とは、販売データ処理部104が算出した商品点数や金額である。これらの情報は、カレント画面21の下部の所定の位置に整列した状態で表示される。
【0071】
詳細表示ボタンBTaは、商品を収容する収容体を模したアイコンである。図6の例では、詳細表示ボタンBTaは、ショッピングカートを模した形状を有する。なお、詳細表示ボタンBTaは、買い物カゴやレジ袋等の収容体の形状を有するものであってもよい。詳細表示ボタンBTaは、登録済の商品の明細リストの表示を指示するボタンを兼ねているため、詳細表示ボタンBTaには、例えば「全部見る」というラベルが付されている。なお、詳細表示ボタンBTaは、本開示における第1の操作子の一例である。
【0072】
会計ボタンBTbは、セルフPOS端末1の販売データ処理部104に対して、会計処理の実行を指示する操作子である。客は、全ての商品のコードシンボルの読み取りを完了した後で、会計ボタンBTbを押すことによって、セルフPOS端末1に会計処理を行わせる。なお、会計ボタンBTbは、カレント画面21の右下隅等の所定の位置に表示される。
【0073】
合計点数アイコン39は、登録済の商品の合計点数を示すアイコンである。合計点数アイコン39は、詳細表示ボタンBTaの近傍に表示される。客は、合計点数アイコン39を確認することによって、現在までに登録された商品点数を確認することができる。なお、合計点数アイコン39が示す情報は、前記した登録済の商品の合計点数36と重複するため、登録済の商品の合計点数36の表示は省略されてもよい。
【0074】
画面表示制御部109は、登録商品情報30を、次の商品の商品コードが読み取られたタイミングで、収容体を模した詳細表示ボタンBTaに吸い込まれるように収容するアニメーション表示を行う。
【0075】
例えば、図7に示すように、商品Eの商品コードが読み取られて、販売データ処理部104が商品Eの登録を完了した際に表示される登録商品情報30は、次の商品Fの商品コードが読み取られたタイミングで、サイズが徐々に縮小して、詳細表示ボタンBTaに吸い込まれる。そして、販売データ処理部104が商品Fの登録を完了した時点で、商品Fの商品情報を示す登録商品情報30が、通常のサイズで表示される。
【0076】
このような動きを伴うアニメーション表示を行うことによって、商品が収容体に収容される様子が視覚化されるため、客は、自分が購入する商品が登録されたことを確実に認識することができる。
【0077】
画面表示制御部109は、カレント画面21において、詳細表示ボタンBTaが押されたことを検出すると、表示装置81に対して、図8に示す登録明細画面41を表示させる。なお、登録明細画面41は、本開示における第2の表示画面の一例である。
【0078】
登録明細画面41には、商品の登録中であることを示す画面タイトル28と、登録商品リスト46と、登録済の商品の合計点数36と、現在までの合計値引額37と、現在までの合計金額38とが表示される。
【0079】
更に、登録明細画面41には、会計ボタンBTbと、閉じるボタンBTcとが表示される。
【0080】
登録商品リスト46は、現時点で登録されている全ての商品の商品情報の明細リストである。登録商品リスト46は、1商品1行の形態で表示される。登録商品リスト46は、商品名47と、数量48と、価格49と、値引額52とを含む。登録商品リスト46には、下から上に向かって、商品を登録した順に商品情報が表示される。即ち、登録商品リスト46の最も下の行に表示された商品Eが、最も新しい登録商品である。なお、登録された商品の数が多くて、1枚の画面に全ての登録商品が収まらない場合は、客は、登録商品リスト46を上下方向にスワイプすることによって、登録商品リスト46をスクロールさせて、全ての登録商品の商品情報を閲覧することができる。
【0081】
また、登録商品リスト46は、変更ボタンBTdと、取消ボタンBTeとを含む。
【0082】
変更ボタンBTdは、セルフPOS端末1に対して、商品の数量変更が必要なことを指示する操作子である。変更ボタンBTdは、登録商品リスト46に表示された商品毎に表示される。セルフPOS端末1の販売データ処理部104は、変更ボタンBTdが押されたことを検出した際に、画面表示制御部109に対して、押された変更ボタンBTdの右隣の数量48のボックスから、数量を示す数字が整列されたポップアップウインドウを表示させる。そして、販売データ処理部104は、客がポップアップウインドウの中から選択した数量を、変更後の商品と数量として再登録する。
【0083】
取消ボタンBTeは、セルフPOS端末1に対して、商品の登録の取り消しを指示する操作子である。取消ボタンBTeは、登録商品リスト46に表示された商品毎に表示される。セルフPOS端末1の販売データ処理部104は、取消ボタンBTeが押されたことが検出された際に、押された取消ボタンBTeの行の商品の登録を取り消す。そして、画面表示制御部109は、登録商品リスト46の中から、取り消された商品の表示を削除する。
【0084】
更に、登録明細画面41には、閉じるボタンBTcと会計ボタンBTbとが表示される。閉じるボタンBTcは、登録明細画面41を、カレント画面21に戻す操作子である。セルフPOS端末1の画面表示制御部109は、閉じるボタンBTcが押されたことを検出した際に、表示装置81に対して、カレント画面21(図6参照)を表示させる。
【0085】
会計ボタンBTbは、セルフPOS端末1の販売データ処理部104に対して、会計処理の実行を指示する操作子である。即ち、会計ボタンBTbは、カレント画面21に表示される会計ボタンBTbと同じ機能を有する。客は、全ての商品の登録を完了した後で、登録内容を確認するために、画面表示をカレント画面21から登録明細画面41に遷移させた後で、再びカレント画面21に戻すことなく、登録明細画面41において会計処理の実行を指示することができる。
【0086】
画面表示制御部109は、カレント画面21における詳細表示ボタンBTaが押されたのを受けて、収容体を模した詳細表示ボタンBTaから、それまでに登録された全ての商品が、詳細表示ボタンBTaから登録順に取り出される動きを伴うアニメーション表示を行って、登録明細画面41を表示させる。
【0087】
例えば、図9に示すように、詳細表示ボタンBTaが押されると、詳細表示ボタンBTaから、最も早く登録された商品Aの商品情報が取り出される。そして、以降、時間を追って、登録された順に商品情報が取り出されて、登録商品リスト46を含む登録明細画面41(図8参照)が表示される。
【0088】
このような動きを伴うアニメーション表示を行うことによって、商品が収容体から取り出される様子が視覚化されるため、客は、自分が購入する商品の内容を確実に認識することができる。
【0089】
(セルフPOS端末が行う商品登録処理の流れ)
図10を用いて、セルフPOS端末1が行う商品登録処理の流れを説明する。図10は、セルフPOS端末が行う商品登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0090】
客特定部102は、セルフPOS端末1を使用する客を特定する(ステップS11)。客の特定は、前述した各種方法で行われる。
【0091】
レジ袋充足判定部105は、客が、購入するレジ袋を選択したかを判定する(ステップS12)。客が、購入するレジ袋を選択したと判定される(ステップS12:Yes)とステップS13に進む。一方、客が、購入するレジ袋を選択したと判定されない(ステップS12:No)とステップS14に進む。なお、客が、購入するレジ袋を選択したことは、後述するレジ袋選択画面62(図16参照)において、レジ袋が選択されたことによって判定される。
【0092】
ステップS12において、客が、購入するレジ袋を選択したと判定されると、販売データ処理部104は、客が選択したレジ袋を登録する(ステップS13)。
【0093】
画面表示制御部109は、表示装置81にカレント画面21を表示させる(ステップS14)。このとき、客が、購入するレジ袋を選択している場合は、図6に示した登録商品情報30に、客が選択したレジ袋に係る商品情報(商品アイコン、商品名、数量、価格)が表示される。また、客が、購入するレジ袋を選択している場合は、登録商品情報30が表示されていない状態のカレント画面21が表示される。
【0094】
商品コード読取部103は、商品コードを読み取ったかを判定する(ステップS15)。商品コードを読み取ったと判定される(ステップS15:Yes)とステップS16に進む。一方、商品コードを読み取ったと判定されない(ステップS15:No)とステップS15を繰り返す。
【0095】
ステップS15において、商品コードを読み取ったと判定されると、画面表示制御部109は、カレント画面21に登録商品情報30を表示させる(ステップS16)。
【0096】
続いて、販売データ処理部104は、読み取った商品コードに対応する商品の登録を行う(ステップS17)。
【0097】
操作受付部101は、会計ボタンBTbが押されたかを判定する(ステップS18)。会計ボタンBTbが押されたと判定される(ステップS18:Yes)とステップS19に進む。一方、会計ボタンBTbが押されたと判定されない(ステップS18:No)とステップS20に進む。
【0098】
ステップS18において、会計ボタンBTbが押されたと判定されると、販売データ処理部104は、会計処理を行う(ステップS19)。その後、セルフPOS端末1は、図10の処理を終了する。
【0099】
一方、ステップS18において、会計ボタンBTbが押されたと判定されないと、操作受付部101は、詳細表示ボタンBTaが押されたかを判定する(ステップS20)。詳細表示ボタンBTaが押されたと判定される(ステップS20:Yes)とステップS21に進む。一方、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されない(ステップS20:No)とステップS15に戻る。
【0100】
ステップS20において、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されると、画面表示制御部109は、登録商品リスト46を含む登録明細画面41を表示する(ステップS21)。
【0101】
操作受付部101は、登録明細画面41において、変更ボタンBTdまたは取消ボタンBTeが押されたかを判定する(ステップS22)。変更ボタンBTdまたは取消ボタンBTeが押されたと判定される(ステップS22:Yes)とステップS23に進む。一方、変更ボタンBTdまたは取消ボタンBTeが押されたと判定されない(ステップS22:No)とステップS24に進む。
【0102】
ステップS22において、変更ボタンBTdまたは取消ボタンBTeが押されたかを判定されると、販売データ処理部104は、押されたボタンに対応する変更処理または取消処理を行う(ステップS23)。変更ボタンBTdが押されたと判定されると、販売データ処理部104は、押された変更ボタンBTdに対応する商品の数量を、客が指定した数量に変更する。取消ボタンBTeが押されたと判定されると、販売データ処理部104は、押された取消ボタンBTeに対応する商品の登録を取り消して、当該商品を登録商品リスト46から削除する。
【0103】
ステップS22において、変更ボタンBTdまたは取消ボタンBTeが押されたかを判定されない場合、またはステップS23に続いて、操作受付部101は、閉じるボタンBTcが押されたかを判定する(ステップS24)。閉じるボタンBTcが押されたと判定される(ステップS24:Yes)とステップS14に戻る。一方、閉じるボタンBTcが押されたと判定されない(ステップS24:No)とステップS25に進む。
【0104】
ステップS24において、閉じるボタンBTcが押されたと判定されないと、操作受付部101は、会計ボタンBTbが押されたかを判定する(ステップS25)。会計ボタンBTbが押されたと判定される(ステップS25:Yes)とステップS19に進む。一方、会計ボタンBTbが押されたと判定されない(ステップS25:No)とステップS22に戻る。
【0105】
(セルフPOS端末が行うまとめ値引き商品の商品登録処理)
図11から図14を用いて、まとめて購入すると値引きが発生するまとめ値引き商品の商品登録処理を行う際に、表示装置81に表示されるGUIの具体例を説明する。図11は、まとめ値引き商品を登録した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。図12は、複数のまとめ値引き商品が登録された場合に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。図13は、まとめ値引きの条件が成立した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。図14は、まとめ値引きの条件が成立した際に、セルフPOS端末の表示装置に表示される登録明細画面の一例を示す図である。
【0106】
まとめ値引きの対象となる商品を登録した際に、画面表示制御部109は、セルフPOS端末1の表示装置81に、図11に示すカレント画面22を表示させる。カレント画面22の画面構成は、前述したカレント画面21(図6参照)の画面構成と同じである。そして、詳細表示ボタンBTaから吹き出しで表示される登録商品情報30の中に、図6で説明した各種商品情報とともに、まとめ値引商品識別情報53が表示される。まとめ値引商品識別情報53は、その商品が、まとめ値引きの対象となる商品であることを示すタグである。
【0107】
商品の登録を繰り返し、まとめ値引きの対象となる商品が再び登録された場合に、画面表示制御部109は、セルフPOS端末1の表示装置81に、図12に示すカレント画面23を表示させる。図12は、まとめ値引きの対象商品である商品Gが、再び登録された場合を示している。画面表示制御部109は、カレント画面23に、過去に登録された商品Gの商品情報を示す登録商品情報30と、新たに登録された商品Gの商品情報を示す登録商品情報30と、を同じサイズで並べて表示させる。なお、カレント画面23には、全く同じ登録商品情報30が並べて表示されるため、画面表示制御部109は、過去に登録された商品の登録商品情報30は、例えば色を変えて表示させることによって、異なるタイミングで登録された複数の商品がまとめ値引きの対象になったことを、より分かり易く表示させてもよい。
【0108】
そして、画面表示制御部109は、まとめ売り条件判定部106が、まとめ値引きの条件が成立したと判定したことを条件として、図13に示すカレント画面24を表示させる。カレント画面24は、カレント画面23に対して、まとめ値引きが成立したことを示す、まとめ値引成立アイコン54を重畳表示したものである。なお、ここに示す例は、商品Gを2個購入すると、まとめ値引きの対象になる例である。商品を3個以上購入するとまとめ値引きの対象になる場合も、画面表示制御部109は、同様に、3個の商品の登録商品情報を同じサイズで並べて表示する。客は、カレント画面24に表示されたまとめ値引成立アイコン54を見て、まとめ値引きが成立したことを容易に確認することができる。なお、まとめ値引きの条件に満たない場合、例えば、3個まとめ買いすると値引きが受けられる場合に対象商品を2個登録した場合にも、登録商品情報を同じサイズで並べて表示して、客の注意を喚起してもよい。なお、この場合、対象商品をあと1個購入すると、まとめ値引きが受けられることを、カレント画面24の中に表示するのが望ましい。なお、カレント画面22,23,24は、いずれも、本開示における第1の表示画面の一例である。
【0109】
画面表示制御部109は、カレント画面24において、詳細表示ボタンBTaが押されたことを検出すると、表示装置81に対して、図14に示す登録明細画面42を表示させる。登録明細画面42は、本開示における第2の表示画面の一例である。
【0110】
登録明細画面42の画面構成は、前述した登録明細画面41(図8参照)の画面構成と同じである。そして、登録商品リスト46の中に表示されたまとめ値引き対象商品の欄には、まとめ値引きが成立したことを示すまとめ値引成立情報55が表示される。なお、登録商品リスト46は、前述したように、商品コードが読み取られた順に、下から上に向かって表示されるが、画面表示制御部109は、まとめ値引きが成立した際に、まとめ値引成立情報55が付された商品が隣り合わせになるように、順序を入れ替えて表示させてもよい。
【0111】
(セルフPOS端末が行うまとめ値引き商品の商品登録処理の流れ)
図15を用いて、セルフPOS端末1が行うまとめ値引き商品の商品登録処理の流れを説明する。図15は、セルフPOS端末が行うまとめ値引き商品の商品登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートは、図10に示した商品登録処理を行うフローチャートのステップS17において登録された商品が、まとめ値引きの対象商品である場合に行われる処理の流れを示すものである。
【0112】
販売データ処理部104は、まとめ値引き商品の登録を受け付けたかを判定する(ステップS31)。まとめ値引き商品の登録を受け付けたと判定される(ステップS31:Yes)とステップS32に進む。一方、まとめ値引き商品の登録を受け付けたと判定されない(ステップS31:No)と、セルフPOS端末1は、図15の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0113】
ステップS31において、まとめ値引き商品の登録を受け付けたと判定されると、販売データ処理部104は、まとめ値引き条件が成立したかを判定する(ステップS32)。まとめ値引き条件が成立したと判定される(ステップS32:Yes)とステップS33に進む。一方、まとめ値引き条件が成立したと判定されない(ステップS32:No)と、セルフPOS端末1は、図15の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0114】
ステップS32において、まとめ値引き条件が成立したと判定されると、画面表示制御部109は、カレント画面に、登録されたまとめ値引き商品の登録商品情報30を、同じサイズで並べて表示させる(ステップS33)。
【0115】
更に、画面表示制御部109は、ステップS33で表示させたカレント画面に、まとめ値引成立アイコン54を重畳表示させる(ステップS34)。その後、セルフPOS端末1は、図15の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0116】
なお、図15のフローチャートには記載しないが、画面表示制御部109は、まとめ値引き条件が成立した際に詳細表示ボタンBTaが押されて、登録明細画面に遷移した場合に、まとめ値引きの対象となった商品の登録商品情報30に、まとめ値引成立情報55を表示させる処理を行う。
【0117】
(レジ袋の容量不足時の画面表示)
次に、図16から図19を用いて、セルフPOS端末1が商品登録処理を行う際に、購入する商品を収容するために客が選択したレジ袋の容量が足りなくなった場合に、表示装置81に表示されるGUIの具体例を説明する。図16は、レジ袋の種類と枚数を選択する画面の一例を示す図である。図17は、商品登録中に、レジ袋が足りなくなった場合に表示されるカレント画面の一例を示す図である。図18は、レジ袋アラートボタンを押した際に表示される登録明細画面の一例を示す図である。図19は、レジ袋の再選択を行う際に表示される画面の一例を示す図である。
【0118】
客は、購入した商品を収容するレジ袋を買い求める場合、セルフPOS端末1に、商品のコードシンボルを読み取らせるのに先立って、買い求めるレジ袋の選択を行う。例えば、前述したセルフPOS端末1の表示装置81に表示されるメイン画面において、「レジ袋を購入する」を選択する。このとき、画面表示制御部109は、表示装置81に、図16に示すレジ袋選択画面62を表示させる。
【0119】
レジ袋選択画面62には、用意されたレジ袋のサイズおよび価格を示すウインドウと、各サイズのレジ袋に収容可能な商品の量のイメージと、決定ボタンBTfとが表示される。そして、各レジ袋に対応するウインドウの内部に、購入枚数を指定する購入枚数入力ボックス63が表示される。
【0120】
購入枚数入力ボックス63は、購入するレジ袋の購入枚数を入力するボックスである。セルフPOS端末1の画面表示制御部109は、購入枚数入力ボックス63が押されたことが検出された際に、押された購入枚数入力ボックス63から、数量を示す数字が整列されたポップアップウインドウを表示させる。そして、販売データ処理部104は、客がポップアップウインドウの中から選択した枚数を、対応するサイズのレジ袋の購入枚数として登録する。客は同様の操作を繰り返すことによって、複数のサイズのレジ袋を購入することができる。
【0121】
決定ボタンBTfは、購入枚数入力ボックス63への入力が完了したことを、セルフPOS端末1に伝える操作子である。販売データ処理部104は、決定ボタンBTfが押されたことを検出して、レジ袋の登録情報を確定させる。なお、実際のレジ袋は、例えばセルフPOS端末1の近傍に陳列されており、客は、自身が登録したサイズと枚数に対応するレジ袋を、陳列場所から入手する。
【0122】
その後、客は、自身が購入する商品をセルフPOS端末1の読取窓51に翳して、コード読取部5に、商品に付されたコードシンボルを読み取らせる。そして、画面表示制御部109は、表示装置81に対して、図17に示すカレント画面25を表示させる。カレント画面25は、本開示における第1の表示画面の一例である。
【0123】
セルフPOS端末1のレジ袋充足判定部105は、商品が登録されるごとに、今までに登録された商品が、客が選択したレジ袋に全て収容できるかを判定する。そして、商品がレジ袋に収容しきれない可能性があると判定した際に、レジ袋充足判定部105は、画面表示制御部109に対して、カレント画面25に、図6で説明した各情報に加えてレジ袋アラートボタンBTgを表示させる。
【0124】
レジ袋アラートボタンBTgは、詳細表示ボタンBTaの近傍に表示されて、今までに登録された商品が、客が選択したレジ袋に収容できない可能性があることを示すアイコンである。また、レジ袋アラートボタンBTgは、操作ボタンを兼ねており、レジ袋アラートボタンBTgを押すことによって、客は、後述するように、レジ袋の再選択を行うことができる(図19参照)。レジ袋アラートボタンBTgが表示されたことを、客に確実に伝達するために、画面表示制御部109は、音声出力部15に対して、レジ袋アラートボタンBTgが表示されたことを示す音声や効果音を出力させてもよい。なお、レジ袋アラートボタンBTgは、本開示における第2の操作子の一例である。
【0125】
操作受付部101は、カレント画面25において、レジ袋アラートボタンBTgが押されたことを検出すると、画面表示制御部109に対して、表示装置81にレジ袋選択画面65を表示させる。
【0126】
レジ袋選択画面65には、登録された商品の合計点数と合計金額、および投入金額が表示される。また、レジ袋選択画面65には、図16で説明したレジ袋選択に係る各情報が表示される。また、レジ袋選択画面65には、戻るボタンBTiが表示される。
【0127】
客は、図16で説明したのと同様に、レジ袋選択画面65に表示された購入枚数入力ボックス63を操作することによって、レジ袋の再選択を行う。そして、レジ袋の再選択が完了したら、決定ボタンBTfを押す。操作受付部101は、決定ボタンBTfが押されたことを検出して、販売データ処理部104に対して、レジ袋の再選択内容を確定させる。
【0128】
なお、セルフPOS端末1のレジ袋充足判定部105は、レジ袋が不足していることを判定するだけでなく、客に対して、今までに登録された商品を全て収容するために必要なレジ袋のサイズと枚数とを提案してもよい。具体的には、レジ袋充足判定部105は、商品マスタ142から、今までに登録された全ての商品の重量とサイズを読み出して、各サイズのレジ袋の容量と比較する。そして、レジ袋充足判定部105は、全ての商品を収容できると考えられるレジ袋のサイズを算出する。算出されたレジ袋のサイズは、例えば、図19に示す提案情報66として、レジ袋選択画面65に表示される。
【0129】
戻るボタンBTiは、カレント画面25に戻るための操作子である。客は、レジ袋の再選択が完了した後、または、レジ袋の再選宅が不要と判断した後で、戻るボタンBTiを押す。操作受付部101は、戻るボタンBTiが押されたことを検出すると、画面表示制御部109に対して、表示装置81にカレント画面25を表示させる。
【0130】
また、カレント画面25において、操作受付部101が、詳細表示ボタンBTaが押されたことを検出すると、画面表示制御部109に対して、表示装置81に登録明細画面43を表示させる。登録明細画面43は、本開示における第2の表示画面の一例である。
【0131】
登録明細画面43には、図8で説明した各情報が表示される。即ち、登録商品リスト46の中に、現時点で登録されている全ての商品の商品情報の明細リストが、下から上に向かって登録された順に表示される。このとき、画面表示制御部109は、レジ袋に係る商品情報であるレジ袋登録情報64を、常に登録商品リスト46の最上段に表示させる。これは、レジ袋の収容量が足りないというアラートを受けて、客はレジ袋の再選択を行う可能性が高いため、このとき表示された登録商品リスト46の中にレジ袋に係る商品情報が表示されないと、操作性を損なうためである。なお、客が複数のサイズのレジ袋、例えば小サイズと中サイズとを選択していた場合、画面表示制御部109は、登録商品リスト46の上段2行に、レジ袋登録情報64を表示させる。
【0132】
また、登録明細画面43には、レジ袋再選択ボタンBThが表示される。客は、レジ袋再選択ボタンBTh、または、レジ袋登録情報64の行に表示された変更ボタンBTdのいずれかを押すことによって、レジ袋の再選択を行うことができる。
【0133】
操作受付部101は、レジ袋再選択ボタンBTh、または、レジ袋登録情報64の行に表示された変更ボタンBTdが押されたことを検出すると、画面表示制御部109に対して、表示装置81に、レジ袋選択画面65を表示させる。
【0134】
(セルフPOS端末が行うレジ袋充足判定処理の流れ)
図20を用いて、セルフPOS端末1が行うレジ袋充足判定処理の流れを説明する。図20は、セルフPOS端末が行うレジ袋充足判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図20のフローチャートは、図10に示した商品登録処理を行うフローチャートのステップS13においてレジ袋が登録された場合に実行される処理である。
【0135】
レジ袋充足判定部105は、新たな商品が登録される度に、図20に示す処理を実行する。まず、レジ袋充足判定部105は、今までに登録された全ての商品が収容するために、客が登録したレジ袋が足りるかを判定する(ステップS41)。レジ袋が足りると判定される(ステップS41:Yes)と、セルフPOS端末1は、図20の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。一方、レジ袋が足りると判定されない(ステップS41:No)とステップS42に進む。
【0136】
ステップS41において、レジ袋が足りると判定されないと、画面表示制御部109は、カレント画面25に、レジ袋アラートボタンBTgを表示させる(ステップS42)。
【0137】
操作受付部101は、レジ袋アラートボタンBTgが押されたかを判定する(ステップS43)。レジ袋アラートボタンBTgが押されたと判定される(ステップS43:Yes)とステップS44に進む。一方、レジ袋アラートボタンBTgが押されたと判定されない(ステップS43:No)とステップS47に進む。
【0138】
ステップS43において、レジ袋アラートボタンBTgが押されたと判定されると、画面表示制御部109は、表示装置81にレジ袋選択画面65(図19参照)を表示させる(ステップS44)。
【0139】
操作受付部101は、レジ袋選択画面65において、購入枚数入力ボックス63が操作されて、尚且つ、決定ボタンBTfが押されたかを判定する(ステップS45)。購入枚数入力ボックス63が操作されて、尚且つ、決定ボタンBTfが押されたと判定される(ステップS45:Yes)とステップS46に進む。一方、購入枚数入力ボックス63が操作されて、尚且つ、決定ボタンBTfが押されたと判定されない(ステップS45:No)と、セルフPOS端末1は、図20の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0140】
販売データ処理部104は、選択されたレジ袋を登録する(ステップS46)。その後、セルフPOS端末1は、図20の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0141】
ステップS43に戻り、ステップS43において、レジ袋アラートボタンBTgが押されたと判定されないと、操作受付部101は、詳細表示ボタンBTaが押されたかを判定する(ステップS47)。詳細表示ボタンBTaが押されたと判定される(ステップS47:Yes)とステップS48に進む。一方、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されない(ステップS47:No)と、セルフPOS端末1は、図20の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0142】
ステップS47において、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されると、画面表示制御部109は、表示装置81に登録明細画面43(図18参照)を表示させる(ステップS48)。
【0143】
操作受付部101は、登録明細画面43において、変更ボタンBTdまたはレジ袋再選択ボタンBThが押されたかを判定する(ステップS49)。変更ボタンBTdまたはレジ袋再選択ボタンBThが押されたと判定される(ステップS49:Yes)とステップS44に進む。一方、変更ボタンBTdまたはレジ袋再選択ボタンBThが押されたと判定されない(ステップS49:No)と、セルフPOS端末1は、図20の処理を終了して、図10のステップS18に戻る。
【0144】
(セルフPOS端末が行う広告情報表示処理)
図21から図24を用いて、セルフPOS端末1が、商品の登録を行っている客に対して広告情報を提示する際に、表示装置81に表示されるGUIの具体例を説明する。図21は、商品登録中に、客に対する広告情報がある場合に表示されるカレント画面の一例を示す図である。図22は、商品登録中に、客に対する広告情報がある場合に表示される登録明細画面の一例を示す図である。図23は、広告情報を見る場合に表示される画面の一例を示す図である。図24は、商品の登録を保留にする場合に表示される画面の一例を示す図である。
【0145】
セルフPOS端末1の広告情報取得部107(図5参照)は、セルフPOS端末1と通信ネットワーク等で接続された非図示のサーバ装置等から、通信部16を介して、セルフPOS端末1で商品の登録を行っている、客特定部102が特定した客に見合った広告情報を取得した際に、画面表示制御部109に対して、表示装置81に、図21に示すカレント画面26を表示させる。カレント画面26は、本開示における第1の表示画面の一例である。
【0146】
カレント画面26には、図6で説明した各情報の他に、広告表示ボタンBTjが表示される。広告表示ボタンBTjは、詳細表示ボタンBTaの近傍に表示されて、客に対応する広告情報があることを示すアイコンである。また、広告表示ボタンBTjは、操作ボタンを兼ねており、広告表示ボタンBTjを押すことによって、客は、後述するように、広告情報を閲覧することができる(図23参照)。広告表示ボタンBTjが表示されたことを、客に確実に伝達するために、画面表示制御部109は、音声出力部15に対して、広告表示ボタンBTjが表示されたことを示す音声や効果音を出力させてもよい。なお、広告表示ボタンBTjは、本開示における第2の操作子の一例である。
【0147】
画面表示制御部109は、カレント画面26において、広告表示ボタンBTjが押されたことを検出すると、表示装置81に対して、図22に示す登録明細画面44を表示させる。登録明細画面44は、本開示における第2の表示画面の一例である。
【0148】
登録明細画面44には、図8で説明した各情報が表示される。即ち、登録商品リスト46の中に、現時点で登録されている全ての商品の商品情報の明細リストが、下から上に向かって登録された順に表示される。また、登録明細画面44には、広告表示ボタンBTkが表示される。広告表示ボタンBTkは、客に対応する広告情報があることを示すアイコンであるとともに、広告情報の表示を指示する操作子である。操作受付部101は、広告表示ボタンBTkが押されたことを検出した際に、画面表示制御部109に、客に対応する広告が表示された広告表示画面45を表示させる。
【0149】
広告表示画面45には、登録商品リスト46に表示された情報に加えて、広告情報68が表示される。広告情報68は、セルフPOS端末1の広告情報取得部107が、セルフPOS端末1と通信ネットワーク等で接続された非図示のサーバ装置等から取得した、客に関連する商品の広告である。表示される広告情報68は、1つとは限らない。図23の例では、3つの広告情報68が表示されている。客は、広告情報68が表示された領域をスワイプすることによって、広告情報68をスクロールさせて、個々の広告の内容を閲覧することができる。なお、広告表示画面45は、本開示における第2の表示画面の一例である。
【0150】
広告情報68のうち、中央に表示された広告情報には、商品購入ボタンBTlが表示される。客は、広告情報68に表示された商品を購入したい場合に、商品購入ボタンBTlを押す。操作受付部101が、商品購入ボタンBTlが押されたことを検出すると、保留制御部108は、登録操作を一時保留とする。そして、画面表示制御部109は、表示装置81に、図24に示す保留画面72を表示させる。
【0151】
なお、広告表示画面45には登録商品リスト46も表示されるが、広告情報68の表示によって表示スペースが少なくなるため、登録商品リスト46には、最も新しく登録された商品情報のみが表示される。
【0152】
保留画面72には、図24に示すように、登録明細画面44のヘッダに、登録保留中であることを示す画面タイトルが表示される。なお、セルフPOS端末1は、不特定多数の客によって使用されて、複数の客が、商品登録中に商品登録処理を保留させる可能性があるため、画面タイトルには、何件の商品登録処理が保留中であるかを示すのが望ましい。
【0153】
また、保留画面72には、図24に示す保留解除ボタンBTmが表示される。保留解除ボタンBTmは、商品登録処理の保留解除を指示する操作子である。操作受付部101は、保留解除ボタンBTmが押されたことを検出すると、画面表示制御部109に対して、表示装置81に、非図示のワンタイムパスワードの入力を求めるGUIを表示させる。そして、操作受付部101は、ワンタイムパスワードに入力を受け付ける。保留制御部108は、正しいワンタイムパスワードが入力されたと判断すると、商品登録処理の保留状態を解除して、画面表示制御部109に対して、表示装置81に、登録明細画面44(図22参照)を表示させる。このとき、登録明細画面44に、所定の時間に亘って、「保留状態が解除されました。商品の登録を続けてください。」等のメッセージを表示してもよい。なお、商品購入ボタンBTlが押された際に、保留制御部108は、印字部7に対して、保留を解除する識別コードが印字されたレシートを発行させてもよい。
【0154】
また、セルフPOS端末1が、客が使用するショッピングカートに取り付けられている場合、すなわち、セルフPOS端末1が、いわゆるカートPOSを構成している場合には、当該カートPOSは、会計処理が終了するまでは、現在使用中の客のみが使用するため、保留制御は不要である。また、セルフPOS端末1がカートPOSに使用された場合には、操作受付部101が、商品購入ボタンBTlが押されたことを検出した際に、画面表示制御部109は、広告表示画面45に、商品の陳列場所を示す地図を表示させてもよい。
【0155】
なお、セルフPOS端末1の広告情報取得部107は、セルフPOS端末1で商品の登録を行っている客を特定せずに、客が登録した商品の内容に基づいて、当該商品に関連する広告情報、例えば、ある商品を購入した場合には、関連する別の商品を購入するケースが多い等の統計情報に基づく情報を提示してもよい。
【0156】
(セルフPOS端末が行う広告情報表示処理の流れ)
図25を用いて、セルフPOS端末1が行う広告情報表示処理の流れを説明する。図25は、セルフPOS端末が行う広告情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図25のフローチャートは、図10に示した商品登録処理を行うフローチャートの実行中に、当該商品登録処理と並行して実行される処理である。
【0157】
広告情報取得部107は、客に会う広告情報があるかを判定する(ステップS51)。客に会う広告情報があると判定される(ステップS51:Yes)とステップS52に進む。一方、客に会う広告情報があると判定されない(ステップS51:No)と、セルフPOS端末1は、図25の処理を終了して、図10の商品登録処理に戻る。
【0158】
ステップS51において、客に会う広告情報があると判定されると、画面表示制御部109は、カレント画面26に広告表示ボタンBTjを表示させる(ステップS52)。
【0159】
操作受付部101は、カレント画面26において、広告表示ボタンBTjが押されたかを判定する(ステップS53)。広告表示ボタンBTjが押されたと判定される(ステップS53:Yes)とステップS54に進む。一方、広告表示ボタンBTjが押されたと判定されない(ステップS53:No)とステップS60に進む。
【0160】
ステップS53において、広告表示ボタンBTjが押されたと判定されると、画面表示制御部109は、表示装置81に広告表示画面45を表示させる(ステップS54)。
【0161】
操作受付部101は、商品購入ボタンBTlが押されたかを判定する(ステップS55)。商品購入ボタンBTlが押されたと判定される(ステップS55:Yes)とステップS56に進む。一方、商品購入ボタンBTlが押されたと判定されない(ステップS55:No)と、セルフPOS端末1は、図25の処理を終了して、図10の商品登録処理に戻る。
【0162】
ステップS55において、商品購入ボタンBTlが押されたと判定されると、保留制御部108は、商品登録処理を保留させて、画面表示制御部109に対して、表示装置81に保留画面72を表示させる(ステップS56)。
【0163】
保留制御部108は、ワンタイムパスワードを発行する(ステップS57)。
【0164】
保留制御部108は、保留解除ボタンBTmが押された後でワンタイムパスワードが入力されたかを判定する(ステップS58)。保留解除ボタンBTmが押された後でワンタイムパスワードが入力されたと判定される(ステップS58:Yes)とステップS59に進む。一方、保留解除ボタンBTmが押された後でワンタイムパスワードが入力されたと判定されない(ステップS58:No)と、ステップS58を繰り返す。
【0165】
ステップS58において、保留解除ボタンBTmが押された後でワンタイムパスワードが入力されたと判定されると、保留制御部108は、商品登録処理の保留を解除させる(ステップS59)。そして、画面表示制御部109は、表示装置81に、登録明細画面44を表示させる。その後、セルフPOS端末1は、図25の処理を終了して、図10の商品登録処理に戻る。
【0166】
ステップS53に戻り、ステップS53において広告表示ボタンBTjが押されたと判定されないと、操作受付部101は、詳細表示ボタンBTaが押されたかを判定する(ステップS60)。詳細表示ボタンBTaが押されたと判定される(ステップS60:Yes)とステップS61に進む。一方、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されない(ステップS60:No)と、セルフPOS端末1は、図25の処理を終了して、図10の商品登録処理に戻る。
【0167】
ステップS60において、詳細表示ボタンBTaが押されたと判定されると、画面表示制御部109は、表示装置81に登録明細画面44を表示させる(ステップS61)。
【0168】
操作受付部101は、登録明細画面44において、広告表示ボタンBTkが押されたかを判定する(ステップS62)。広告表示ボタンBTkが押されたと判定される(ステップS62:Yes)とステップS54に進む。一方、広告表示ボタンBTkが押されたと判定されない(ステップS62:No)と、セルフPOS端末1は、図25の処理を終了して、図10の商品登録処理に戻る。
【0169】
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態のセルフPOS端末1(商品情報登録装置)は、商品から、当該商品の識別情報を読み取る商品コード読取部103(読取部)と、商品コード読取部103が読み取った識別情報に対応する商品の登録を行う販売データ処理部104(登録部)と、表示装置81に対して、現在登録された商品の商品情報と、いずれも商品情報よりも小さいサイズの、登録済の商品数と合計金額とを示す情報と、登録済の商品の明細リストを含む登録明細画面41(第2の表示画面)を表示させる詳細表示ボタンBTa(第1の操作子)と、を含むカレント画面21(第1の表示画面)を表示させる画面表示制御部109(表示制御部)と、を備える。したがって、商品登録時における操作者とのインタラクションをより円滑に行うことができる。特に、客は、他の情報よりも大きく表示された、現在登録した商品情報を容易に確認することができ、自分が見たいタイミングで、登録済の商品の明細リストを見ることができるため、見たい情報をタイムリーに見ることができる。
【0170】
また、本実施形態のセルフPOS端末1において、詳細表示ボタンBTa(第1の操作子)は、商品を収容する収容体を模したアイコンであって、画面表示制御部109(表示制御部)は、販売データ処理部104(登録部)が商品の登録を行った際に、カレント画面21(第1の表示画面)に表示された商品情報が、詳細表示ボタンBTaに収容される動きを伴う表示を行わせる。したがって、客は、購入したい商品が、確実に登録されて、収容体に収容される様子を理解することができるため、安心感を得ることができる。
【0171】
また、本実施形態のセルフPOS端末1において、画面表示制御部109(表示制御部)は、販売データ処理部104(登録部)がまとめ値引き対象商品を登録した際に、まとめ値引きが成立したことを条件として、カレント画面24(第1の表示画面)に、まとめ値引き対象商品に係る商品情報と、既に登録済のまとめ値引き対象商品に係る商品情報と、を同じサイズで並べて表示させて、更に、まとめ値引きが成立したことを示すまとめ値引成立アイコン54(アイコン)を表示させる。したがって、客は、まとめ値引きが成立したことを実感することができる。
【0172】
また、本実施形態のセルフPOS端末1において、画面表示制御部109(表示制御部)は、カレント画面25,26(第1の表示画面)に、会計の実行を指示する会計ボタンBTbと、商品の登録に係るイベントの発生を示して、当該イベントに係る詳細情報にアクセスするレジ袋アラートボタンBTgや広告表示ボタンBTj(第2の操作子)と、を表示させる。したがって、商品登録処理中に、予期せぬ事態や割り込み情報が発生した場合に、即座に詳細画面に遷移させることによって、詳細な内容を知ることができる。
【0173】
また、本実施形態のセルフPOS端末1は、セルフPOS端末1を使用する客を特定する客特定部102を更に備えて、画面表示制御部109(表示制御部)は、客特定部102が特定した客に対応する広告情報68を取得したことを条件として、カレント画面26(第1の表示画面)に、広告情報があることを示す広告表示ボタンBTj(第2の操作子)を表示させて、広告表示ボタンBTjが操作された際に、広告表示画面45(第2の表示画面)に、広告情報と、当該広告情報に係る商品の購入と商品登録操作の保留とを指示する商品購入ボタンBTlとを表示させる。したがって、客は、広告情報68の中に欲しい商品があった場合に、商品登録処理を保留させて、買い物を続けることができる。
【0174】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0175】
1 セルフPOS端末(商品情報登録装置)
21,22,23,24,25,26 カレント画面(第1の表示画面)
28 画面タイトル
30 登録商品情報
31 商品アイコン
32 商品名
33 数量
34 価格
35 値引額
36 合計点数
37 合計値引額
38 合計金額
39 合計点数アイコン
41,42,43,44 登録明細画面(第2の表示画面)
45 広告表示画面(第2の表示画面)
46 登録商品リスト
47 商品名
48 数量
49 価格
52 値引額
53 まとめ値引商品識別情報
54 まとめ値引成立アイコン
55 まとめ値引成立情報
62,65 レジ袋選択画面
63 購入枚数入力ボックス
64 レジ袋登録情報
66 提案情報
68 広告情報
72 保留画面
81 表示装置
100 制御部
101 操作受付部
102 客特定部
103 商品コード読取部(読取部)
104 販売データ処理部(登録部)
105 レジ袋充足判定部
106 まとめ売り条件判定部
107 広告情報取得部
108 保留制御部
109 画面表示制御部(表示制御部)
BTa 詳細表示ボタン(第1の操作子)
BTb 会計ボタン
BTc 閉じるボタン
BTd 変更ボタン
BTe 取消ボタン
BTf 決定ボタン
BTg レジ袋アラートボタン(第2の操作子)
BTh レジ袋再選択ボタン
BTi 戻るボタン
BTj 広告表示ボタン(第2の操作子)
BTk 広告表示ボタン
BTl 商品購入ボタン
BTm 保留解除ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0176】
【特許文献1】特開2011-198386号公報
図1
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図5
図6
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