(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089434
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】構成部品管理システム、プログラム、及び構成部品管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240626BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204789
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】516047175
【氏名又は名称】三菱重工パワーインダストリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】SSIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加茂 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 智雄
(72)【発明者】
【氏名】旗手 朋和
(72)【発明者】
【氏名】平尾 真沙子
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 正則
(72)【発明者】
【氏名】加藤 浩志
(72)【発明者】
【氏名】板倉 義人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】構成部品の給油タイミングの管理を容易化することができる。
【解決手段】プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品に給油する給油タイミングを管理するための構成部品管理システムは、表示画面を含み画像を撮像可能なユーザ端末と、ユーザ端末と通信ネットワークを介して接続されている管理サーバと、を備え、管理サーバは、少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報を記憶する記憶部と、プラント機器に取り付けられた識別マークがユーザ端末によって撮像されることで、少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄をユーザ端末の表示画面に表示させる表示部と、入力欄に入力された給油量に基づいて、記憶部に記憶されている油脂情報を更新する更新部と、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品に給油する給油タイミングを管理するための構成部品管理システムであって、
表示画面を含み画像を撮像可能なユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信ネットワークを介して接続されている管理サーバと、を備え、
前記管理サーバは、
前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報を記憶する記憶部と、
前記プラント機器に取り付けられた識別マークが前記ユーザ端末によって撮像されることで、前記少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる表示部と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記油脂情報を更新する更新部と、を含む、
構成部品管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、
前記少なくとも1つの構成部品のリストを作成するリスト作成部と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記リストに次の給油タイミングを出力するリスト出力部と、をさらに備える、
請求項1に記載の構成部品管理システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の油脂入替タイミングを記憶しており、
前記入力欄は、前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたか否かを入力可能に構成されており、
前記リスト出力部は、前記入力欄に前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたと入力された場合に、前記リストに次の油脂入替タイミングを出力する、
請求項2に記載の構成部品管理システム。
【請求項4】
前記管理サーバは、
過去の給油タイミングが時系列に並べられた履歴を作成する履歴作成部と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記履歴に次の給油タイミングを出力する履歴出力部と、をさらに備える、
請求項1から3の何れか一項に記載の構成部品管理システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記少なくとも1つの構成部品に対する油脂入替タイミングを記憶しており、
前記入力欄は、前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたか否かを入力可能に構成されており、
前記履歴出力部は、前記入力欄に前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたと入力された場合に、前記履歴に次の油脂入替タイミングを出力する、
請求項4に記載の構成部品管理システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの構成部品は複数であり、
前記記憶部は、前記複数の構成部品ごとに前記油脂情報を記憶しており、
前記表示部は、前記複数の構成部品ごとに前記入力欄を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる、
請求項1から3の何れか一項に記載の構成部品管理システム。
【請求項7】
前記管理サーバは、
前記複数の構成部品のそれぞれが稼働した稼働時間をカウントするカウント部と、
前記複数の構成部品のそれぞれが交換されたか否かを入力可能な交換実績欄を作成する交換実績欄作成部と、をさらに備え、
前記更新部は、前記交換実績欄を介して前記複数の構成部品のうちの1つが交換されたと入力された場合に、前記交換実績欄を介して入力された前記構成部品の前記稼働時間をリセットする、
請求項6に記載の構成部品管理システム。
【請求項8】
表示画面を含み画像を撮像可能なユーザ端末と通信ネットワークを介して接続されており、プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品に給油する給油タイミングを管理するためのクラウドサーバ、又はコンピュータに、
前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報を記憶する記憶処理と、
前記プラント機器に取り付けられた識別マークが前記ユーザ端末によって撮像されることで、前記少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる表示処理と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、記憶されている前記油脂情報を更新する更新処理と、を実行させる、
プログラム。
【請求項9】
請求項1から3の何れか一項に記載の構成部品管理システムを用いた構成部品管理方法であって、
前記プラント機器に取り付けられている前記油脂情報を前記ユーザ端末で撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップの実行によって前記ユーザ端末の前記表示画面に表示された前記入力欄に給油量を入力する入力ステップと、を備える、
構成部品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品に給油する給油タイミングを管理するための構成部品管理システム、プログラム、及び構成部品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機器の保全作業が実施された際に、予め定められている保全計画が修正されると、この修正に応じて保全作業実施日以降の保全計画を修正し、この修正された保全計画を出力することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プラント機器の運転状態を良好に維持するためには、プラント機器を構成する構成部品(補機)への給油が必要となることがある。しかしながら、構成部品(例えば、チェーンや軸受)は電気的な情報を送信可能に構成されていないことがある。このため、構成部品の給油タイミングが人手で管理され、煩雑となっている。
【0005】
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、構成部品の給油タイミングの管理を容易化可能な構成部品管理システム、プログラム、及び構成部品管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る構成部品管理システムは、プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品に給油する給油タイミングを管理するための構成部品管理システムであって、表示画面を含み画像を撮像可能なユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信ネットワークを介して接続されている管理サーバと、を備え、前記管理サーバは、前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報を記憶する記憶部と、前記プラント機器に取り付けられた識別マークが前記ユーザ端末によって撮像されることで、前記少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる表示部と、前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記油脂情報を更新する更新部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示の構成部品管理システム、プログラム、及び構成部品管理方法によれば、構成部品の給油タイミングの管理を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る構成部品管理システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】一実施形態に係る管理サーバの概略的な機能ブロック図である。
【
図3】一実施形態に係る構成部品の補給・入替情報を示す図である。
【
図8】一実施形態に係る交換実績欄を示す図である。
【
図9】一実施形態に係る構成部品管理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態による構成部品管理システム、プログラム、及び構成部品管理方法について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0010】
本開示に係る構成部品管理システムは、プラントに配置されるプラント機器を構成する少なくとも1つの構成部品(補機)に給油する給油タイミングを管理する。プラントは、特に限定されないが、例えば、発電プラントである。プラント機器は、構成部品を含むものであれば特に限定されないが、例えば、電動機、通風機、又はスートブロワなどである。構成部品は、特に限定されないが、軸受やチェーンなどである。プラント機器は、定期的に構成部品への給油が行われることで、良好な運転状態が維持される。1つのプラント機器は、1つの構成部品を含んでいてもよいし、複数の構成部品を含んでいてもよい。
【0011】
<構成部品管理システム>
(構成)
図1は、一実施形態に係る構成部品管理システム1の構成を概略的に示す図である。
図1に例示するように、構成部品管理システム1は、ユーザ端末2と、管理サーバ4と、を含む。
【0012】
ユーザ端末2は、表示画面3を含んでいる。さらに、このユーザ端末2は、画像を撮像可能に構成されており、例えば、スマートフォンやタブレットである。
【0013】
管理サーバ4は、ユーザ端末2と通信ネットワーク5を介して接続されている。通信ネットワーク5は例えばインターネットであって、管理サーバ4とユーザ端末2とは、インターネットを介して、互いに情報のやり取りが可能となっている。尚、管理サーバ4とユーザ端末2とが互いに情報のやり取りが可能であるならば、通信ネットワーク5はインターネットに限定されない。
【0014】
管理サーバ4は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。管理サーバ4は、メモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、管理サーバ4が備える各機能部を実現する。
図2を参照して、管理サーバ4の各機能部について説明する。幾つかの実施形態では、管理サーバ4は、クラウド環境に設けられたクラウドサーバである。
【0015】
図2は、一実施形態に係る管理サーバ4の概略的な機能ブロック図である。
図2に例示するように、管理サーバ4は、記憶部6と、表示部8と、更新部10と、を含む。
図2に例示する形態では、管理サーバ4は、リスト作成部12と、リスト出力部14と、履歴作成部16と、履歴出力部18と、カウント部20と、交換実績欄作成部21と、をさらに含む。
【0016】
記憶部6は、構成部品Xに対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報Aを記憶する。一実施形態では、油脂情報Aは、構成部品Xの名称、油脂の種類、構成部品Xが適用されているプラント機器Yの名称、及び構成部品Xに対する過去の油脂入替タイミングを含んでいる。一実施形態では、記憶部6は構成部品Xごとに油脂情報Aを記憶している。1つのプラント機器Yが複数の構成部品Xを適用していても、記憶部6は複数の構成部品Xごとに油脂情報Aを記憶している。尚、本開示において「油脂入替」及び「入替」とは構成部品Xに供給されている古い油脂を新しい油脂に入れ替えることを指す。古い油脂と新しい油脂とは、互いに同じ種類の油脂であってもよいし、互いに異なる種類の油脂であってもよい。
【0017】
一実施形態では、
図2に例示するように、プラント機器Yには、識別マーク22が取り付けられている。識別マーク22は、例えば、QRコード(登録商標)である。識別マーク22は、紙23に印刷されており、この紙23はプラント機器Yの本体Yaの外面に貼り付けられている。識別マーク22は、プラント機器Yの構成部品Xごとに準備されている。紙23には、識別マーク22に加え、構成部品Xの情報が言語化された文章(例えば、構成部品の名称、型番など)が印刷されていてもよい。このような構成によれば、ユーザは、給油対象の構成部品Xに対応する識別マーク22を速やかに見つけることができる。
【0018】
不図示であるが、幾つかの実施形態では、プラント機器Yは、本体Yaの周辺に設置された設置物(例えば、看板)を含み、識別マーク22は設置物に取り付けられている。
【0019】
一実施形態では、ユーザがユーザ端末2の表示画面3に識別マーク22を表示させている状態で識別マーク22を撮像すると、ユーザ端末2は識別マーク22を読み込む。管理サーバ4は、通信ネットワーク5を介して、ユーザ端末2が読み込んだ識別マーク22を取得する。そして、記憶部6から識別マーク22に対応する構成部品Xが特定される。
【0020】
表示部8は、プラント機器Yに取り付けられた識別マーク22がユーザ端末2によって撮像されることで、構成部品Xに対する給油量を入力可能な入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる。一実施形態では、表示部8は、識別マーク22に対応する構成部品Xの給油量を入力可能な入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる。一実施形態では、構成部品Xごとに入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる。1つのプラント機器Yが複数の構成部品Xを適用していても、表示部8は複数の構成部品Xごとに入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる。
【0021】
一実施形態では、表示部8は、識別マーク22に対応する構成部品Xの油脂情報Aを記憶部6から取得する。そして、表示部8は、入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる前に、識別マーク22に対応する構成部品Xの補給・入替情報30をユーザ端末2の表示画面3に表示させる。
【0022】
図3は、一実施形態に係る構成部品Xの補給・入替情報30を示す図である。
図3に例示する形態では、構成部品Xの補給・入替情報30は、プラント機器Yの名称、及び構成部品Xの名称、前回の給油タイミング及び給油量を含んでいる。尚、
図3に例示する形態では、構成部品Xの補給・入替情報30は、入替量、補給量、初回入替時期、入替時期、補給時期、及び備考をさらに含んでいる。
【0023】
構成部品Xの補給・入替情報30には、キャンセルボタン31、及び「補給/入替後 次へ」ボタン32が設けられている。キャンセルボタン31が押下されると、構成部品Xの補給・入替情報30がユーザ端末2の表示画面3に表示されなくなる。「補給/入替後 次へ」ボタン32が押下されると、入力欄26がユーザ端末2の表示画面3に表示される。
【0024】
図4は、一実施形態に係る入力欄26を示す図である。
図4に例示するように、入力欄26は、数値を入力可能なテキストボックス27と、テキストボックス27に数値を入力するための数値ボタン28と、給油量の単位を決定するための単位ボタン29と、を含む。数値ボタンは、0~9の数字、及び小数点のそれぞれに対応するボタンを含んでいる。給油量の単位は、例えば、g(グラム)、L(リットル)、cc(立方センチメートル)、ストロークであって、単位ボタン29は各々の単位に対応するボタンを含んでいる。単位ボタン29の1つが押下されると、構成部品Xへの給油又は構成部品Xの油脂入替の何れか1つを選択するための選択欄40がユーザ端末2の表示画面3に表示される。尚、入力欄26には、テキストボックス27に入力された数値を削除するための「BackSpace」ボタン33が設けられている。
【0025】
図5は、一実施形態に係る選択欄40を示す図である。選択欄40は、補給ボタン41と、入替ボタン42と、キャンセルボタン43と、を含む。選択欄40には、プラント機器Yの名称、及び構成部品Xの名称が出力されている。補給ボタン41が押下されると、補給ボタン41が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量を含む給油情報B1が管理サーバ4に送信される。このように、入力欄26は、選択欄40を介して構成部品Xが給油されたか否かを入力可能に構成されている。入替ボタン42が押下されると、入替ボタン42が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量を含む入替情報B2が管理サーバ4に送信される。このように、入力欄26は、選択欄40を介して構成部品Xが油脂入替されたか否かを入力可能に構成されている。キャンセルボタン43が押下されると、選択欄40がユーザ端末2の表示画面3に表示されなくなる。
【0026】
更新部10は、入力欄26に入力された給油量に基づいて、記憶部6に記憶されている油脂情報Aを更新する。一実施形態では、更新部10は、管理サーバ4に給油情報B1が送信されると、記憶部6に記憶されている過去の給油タイミングを補給ボタン41が押下されたタイミングで更新し、記憶部6に記憶されている給油量を入力欄26に入力された給油量で更新する。更新部10は、管理サーバ4に入替情報B2が送信されると、記憶部6に記憶されている過去の油脂入替タイミングを入替ボタン42が押下されたタイミングで更新し、記憶部6に記憶されている給油量を入力欄26に入力された給油量で更新する。
【0027】
リスト作成部12は、構成部品Xのリスト60を作成する。
図6は、一実施形態に係るリスト60を示す図である。
図6に例示するように、リスト60には、構成部品Xごとに名称(
図6における「部位」)が出力されるとともに、この構成部品Xが適用されるプラント機器Yの名称(
図6における「機器名称」)も出力されている。さらに、リスト60には、構成部品Xごとに補給時期62、入替時期63、油脂名64、経過日数稼働時間65、前回給油日稼働時間66、前回入替日稼働時間67、及び備考が出力される。リスト60は、後述する履歴80からリスト60に表示を切り換えるためのリストタブ61をさらに含んでいる。
【0028】
リスト出力部14は、入力欄26に入力された給油量に基づいて、リスト60に次の給油タイミングを出力する。一実施形態では、
図6に例示するように、補給時期62は、前回給油時からの稼働時間または前回入替時からの稼働時間に応じて長さが変化するバー69を含む。バー69は、補給ボタン41が押下されたタイミングから時間の経過とともに長くなる。バー69は、構成部品Xに給油してから次に給油するまでの期間に対応する最大の長さまで延びる。バー69は、最大の長さになると(次の給油タイミングを超えると)色彩が変わる。つまり、一実施形態では、リスト出力部14は、補給ボタン41が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量に基づいて、バー69の長さを更新している。尚、バー69は、最大の長さよりも短い所定の長さを超えると色彩が変わり、最大の長さになると別の色彩にさらに変わってもよい。
【0029】
リスト出力部14は、入力欄26に構成部品Xが油脂入替されたと入力された場合に、リスト60に次の油脂入替タイミングを出力する。一実施形態では、
図6に例示するように、入替時期63は、前回入替日からの稼働時間に応じて長さが変化するバー70を含む。バー70は、入替ボタン42が押下されたタイミングから時間の経過とともに長くなる。バー70は、構成部品Xが油脂入替されてから次に油脂入替されるまでの期間に対応する最大の長さまで延びる。バー70は、最大の長さになると(次の入替タイミングを超えると)色彩が変わる。つまり、一実施形態では、リスト出力部14は、入替ボタン42が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量に基づいて、バー70の長さを更新している。尚、バー70は、最大の長さよりも短い所定の長さを超えると色彩が変わり、最大の長さになると別の色彩にさらに変わってもよい。
【0030】
油脂名64は、記憶部6が記憶している油脂の種類を出力している。経過日数稼働時間65は、構成部品Xが始動してから構成部品Xが実際に稼働した時間の合計値を出力している。前回給油日稼働時間66は、前回の補給ボタン41が押下されたタイミング、及びこのタイミングから構成部品Xが実際に稼働した時間の合計値を出力している。前回入替日稼働時間67には、前回の入替ボタン42が押下されたタイミング、及びこのタイミングから構成部品Xが実際に稼働した時間の合計値を出力している。尚、リスト60及び後述する履歴80は、任意の端末から視認することが可能であり、例えば、ユーザ端末2から視認されてもよい。
【0031】
履歴作成部16は、過去の給油タイミングが時系列に並べられた履歴80を作成する。
図7は、一実施形態に係る履歴80を示す図である。一実施形態では、
図7に例示するように、履歴80は、構成部品Xごとに名称が出力されるとともに、この構成部品Xが適用されるプラント機器Yの名称が出力される第1エリア82、第1エリア82の右側に三か月間の給油タイミングのシンボルC1、及び油脂入替タイミングのシンボルC2が出力される第2エリア83と、第1エリア82及び第2エリア83の上側に1年間の給油タイミングのシンボルC1、及び油脂入替タイミングのシンボルC2が出力される第3エリア84と、を含む。履歴80は、上述したリスト60から履歴80に表示を切り換えるための履歴タブ81をさらに含んでいる。給油タイミングのシンボルC1及び油脂入替タイミングのシンボルC2は、互いに異なる形状を有しており、給油タイミングのシンボルC1は涙滴形状を有し、油脂入替タイミングのシンボルC2は2つの矢印で形成された円形状を有している。第2エリア83は、第3エリア84のうちの3か月分の給油タイミングのシンボルC1、及び油脂入替タイミングのシンボルC2を拡大して出力している。
【0032】
履歴出力部18は、入力欄26に入力された給油量に基づいて、履歴80に次の給油タイミングを出力する。一実施形態では、
図7に例示するように、履歴出力部18は、補給ボタン41が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量に基づいて、次回の給油タイミングのシンボルC1を第2エリア83、及び第3エリア84のそれぞれに出力する。一実施形態では、履歴出力部18は、次回の給油タイミングのシンボルC1a(C1)と過去の給油タイミングのシンボルC1b(C1)とを接続する第1ラインL1を出力する。一実施形態では、次回の給油タイミングのシンボルC1aと過去の給油タイミングのシンボルC1bとは互いに色彩が異なる。このような構成によれば、ユーザが履歴80を視認した際に、ユーザは次回の給油タイミングのシンボルC1aと過去の給油タイミングのシンボルC1bとを速やかに区別することができる。
【0033】
履歴出力部18は、入力欄26に構成部品Xが油脂入替されたと入力された場合に、履歴80に次の油脂入替タイミングを出力する。一実施形態では、
図7に例示するように、履歴出力部18は、入替ボタン42が押下されたタイミング、及び入力欄26に入力された給油量に基づいて、次回の油脂入替タイミングのシンボルC2を第2エリア83、及び第3エリア84のそれぞれに出力する。さらに、履歴出力部18は、次回の給油タイミングのシンボルC1も第2エリア83、及び第3エリア84のそれぞれに出力する。一実施形態では、履歴出力部18は、次回の油脂入替タイミングのシンボルC2a(C2)と過去の油脂入替タイミングのシンボルC2b(C2)とを接続する第2ラインL2を出力する。一実施形態では、次回の油脂入替タイミングのシンボルC2aと過去の油脂入替タイミングのシンボルC2bとは互いに色彩が異なる。このような構成によれば、ユーザが履歴80を視認した際に、ユーザは次回の油脂入替タイミングのシンボルC2aと過去の油脂入替タイミングのシンボルC2bとを速やかに区別することができる。
【0034】
カウント部20は、複数の構成部品Xのそれぞれが稼働した稼働時間をカウントする。交換実績欄作成部21は、複数の構成部品Xのそれぞれが交換されたか否かを入力可能な交換実績欄90を作成する。上述した更新部10は、交換実績欄90を介して構成部品Xが交換されたと入力された場合に、交換実績欄90を介して入力された構成部品Xの稼働時間をリセットする。
【0035】
図8は、一実施形態に係る交換実績欄90を示す図である。一実施形態では、交換実績欄90は、
図6に例示するリスト60に出力されているプラント機器Yをクリックすることで表示される。
図8に例示するように、交換実績欄90は、「機器の全交換」ボタン91と、選択リスト92と、「機器部品の交換」ボタン93と、を含む。更新部10は、「機器の全交換」ボタン91が押下されると、プラント機器Yに適用されている全ての構成部品Xの稼働時間をゼロにする。選択リスト92には、プラント機器Yに適用されている構成部品Xがリスト表示されており、1つの構成部品Xを選択するように構成されている。「機器部品の交換」ボタン93は、選択リスト92から1つの構成部品Xが選択されると押下可能となる。更新部10は、「機器部品の交換」ボタン93が押下されると、選択リスト92から選択された1つの構成部品Xの前回給油時からの稼働時間、及び前回入替時からの稼働時間の両方をゼロにする。このような一実施形態では、ユーザは、通信ネットワーク5を介して、管理サーバ4からリスト60を取得する。ユーザは、管理サーバ4から取得したリスト60を、例えば、ユーザ端末2の表示画面に表示させる。そして、ユーザは、構成部品Xの交換が完了すると、ユーザ端末2の表示画面に交換実績欄90を表示させ、「機器部品の交換」ボタン93を押下する。
【0036】
(作用・効果)
一実施形態に係る構成部品管理システム1の作用・効果について説明する。構成部品X(例えば、軸受)は、プラント機器Y(例えば、電動機)とは異なり、稼働時間などを含む電気的な情報を送信可能な構成となっていないことがある。このため、従来からの構成部品Xの給油タイミングは、プラント機器Y単位で管理されたり、手動で管理されたりすることがあり、煩雑になっていた。
【0037】
一実施形態によれば、プラント機器Yの構成部品Xに給油する際に、ユーザ端末2でプラント機器Yに取り付けられた識別マーク22を撮像することで、ユーザ端末2の表示画面3にこの識別マーク22に対応する構成部品Xに対する給油量を入力可能な入力欄26が表示される。そして、構成部品Xの油脂情報Aが入力欄26に入力された給油量に基づいて更新されるので、構成部品Xの給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0038】
一実施形態によれば、1つのプラント機器Yが複数の構成部品Xを適用している場合であっても、複数の構成部品Xごとの給油タイミングの管理を容易化することができる。さらに、一実施形態によれば、複数の構成部品Xごとに前回給油時からの稼働時間、及び前回入替時からの稼働時間がカウントされており、構成部品Xが交換されると、この交換された構成部品Xの前回給油時からの稼働時間、及び前回入替時からの稼働時間がリセットされる。このため、複数の構成部品Xごとの給油タイミング及び油脂入替タイミングの管理を容易化することができる。また、構成部品X(例えば、チェーンや軸受)は電気的な情報を送信可能に構成されていないことがあるが、このような構成部品Xであっても稼働時間に基づく給油タイミング及び油脂入替タイミングの管理を容易化することができる。
【0039】
一実施形態によれば、構成部品Xのリスト60に次の給油タイミング、及び次の油脂入替タイミングが出力されるので、構成部品Xのリスト60を確認することで構成部品Xの次の給油タイミング、及び構成部品Xの次の油脂入替タイミングのそれぞれを速やかに知ることができる。
【0040】
一実施形態によれば、履歴80に次の給油タイミングのシンボルC1、及び次の油脂入替タイミングのシンボルC2が出力されるので、履歴80を確認することで構成部品Xの次の給油タイミング、及び構成部品Xの次の油脂入替タイミングを速やかに知ることができる。
【0041】
<プログラム>
本開示に係るプログラムは、表示画面3を含み画像を撮像可能なユーザ端末2と通信ネットワーク5を介して接続されており、プラントに配置されるプラント機器Yを構成する少なくとも1つの構成部品Xに給油する給油タイミングを管理するためのクラウドサーバ、又はコンピュータに、少なくとも1つの構成部品Xに対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報Aを記憶する記憶処理と、プラント機器Yに取り付けられた識別マーク22がユーザ端末2によって撮像されることで、少なくとも1つの構成部品Xに対する給油量を入力可能な入力欄26をユーザ端末2の表示画面3に表示させる表示処理と、入力欄26に入力された給油量に基づいて、記憶されている油脂情報Aを更新する更新処理と、を実行させる。
【0042】
このようなプログラムによれば、ユーザ端末2でプラント機器Yに取り付けられた識別マーク22が撮像されることで、ユーザ端末2の表示画面3にプラント機器Yを構成する構成部品Xに対する給油量を入力可能な入力欄26を表示する。そして、構成部品Xの油脂情報Aを入力欄26に入力された給油量に基づいて更新するので、構成部品Xの給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0043】
<構成部品管理方法>
図9は、一実施形態に係る構成部品管理方法のフローチャートである。
図9に例示する構成部品管理方法は、上述した一実施形態に係る構成部品管理システム1を用いている。
図9に例示するように、構成部品管理方法は、メンテナンスステップS1と、撮像ステップS2と、入力ステップS3と、を含む。
【0044】
メンテナンスステップS1では、メンテナンス作業員(ユーザ)が構成部品Xへの給油、又は油脂入替を実施する。撮像ステップS2では、メンテナンスステップS1の後に、プラント機器Yに取り付けられている識別マーク22をユーザ端末2で撮像する。入力ステップS3では、撮像ステップS2の実行によってユーザ端末2の表示画面3に表示された入力欄26に、メンテナンスステップS1で構成部品Xに給油した給油量を入力する。
【0045】
図8に例示して説明した構成部品管理方法によれば、ユーザが構成部品Xへの給油、又は油脂入替を実施した後に、ユーザ端末2でプラント機器Yに取り付けられた識別マーク22を撮像することで、ユーザ端末2の表示画面3に入力欄26を表示させることができる。そして、ユーザが入力欄26に給油量を入力することで、構成部品Xの油脂情報Aが更新されるので、構成部品Xの給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0046】
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
【0047】
[1]本開示に係る構成部品管理システム(1)は、
プラントに配置されるプラント機器(Y)を構成する少なくとも1つの構成部品(X)に給油する給油タイミングを管理するための構成部品管理システムであって、
表示画面(3)を含み画像を撮像可能なユーザ端末(2)と、
前記ユーザ端末と通信ネットワーク(5)を介して接続されている管理サーバ(4)と、を備え、
前記管理サーバは、
前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報(A)を記憶する記憶部(6)と、
前記プラント機器に取り付けられた識別マーク(22)が前記ユーザ端末によって撮像されることで、前記少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄(26)を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる表示部(8)と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記油脂情報を更新する更新部(10)と、を含む。
【0048】
上記[1]に記載の構成によれば、ユーザ端末でプラント機器に取り付けられた識別マークを撮像することで、ユーザ端末の表示画面にプラント機器を構成する構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄が表示される。そして、構成部品の油脂情報が入力欄に入力された給油量に基づいて更新されるので、構成部品の給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0049】
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、
前記管理サーバは、
前記少なくとも1つの構成部品のリスト(60)を作成するリスト作成部(12)と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記リストに次の給油タイミングを出力するリスト出力部(14)と、をさらに備える。
【0050】
上記[2]に記載の構成によれば、構成部品のリストに次の給油タイミングが出力されるので、構成部品のリストを確認することで構成部品の次の給油タイミングを速やかに知ることができる。
【0051】
[3]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の構成において、
前記記憶部は、前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の油脂入替タイミングを記憶しており、
前記入力欄は、前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたか否かを入力可能に構成されており、
前記リスト出力部は、前記入力欄に前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたと入力された場合に、前記リストに次の油脂入替タイミングを出力する。
【0052】
上記[3]に記載の構成によれば、構成部品のリストに次の油脂入替タイミングが出力されるので、構成部品のリストを確認することで構成部品の次の油脂入替タイミングも速やかに知ることができる。
【0053】
[4]幾つかの実施形態では、上記[1]から[3]の何れか1つに記載の構成において、
前記管理サーバは、
過去の給油タイミングが時系列に並べられた履歴(80)を作成する履歴作成部(16)と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記履歴に次の給油タイミングを出力する履歴出力部(18)と、をさらに備える。
【0054】
上記[4]に記載の構成によれば、構成部品の給油タイミングの履歴に次の給油タイミングが出力されるので、構成部品の給油タイミングの履歴を確認することで構成部品の次の給油タイミングを速やかに知ることができる。
【0055】
[5]幾つかの実施形態では、上記[4]に記載の構成において、
前記記憶部は、前記少なくとも1つの構成部品に対する油脂入替タイミングを記憶しており、
前記入力欄は、前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたか否かを入力可能に構成されており、
前記履歴出力部は、前記入力欄に前記少なくとも1つの構成部品が油脂入替されたと入力された場合に、前記履歴に次の油脂入替タイミングを出力する。
【0056】
上記[5]に記載の構成によれば、構成部品の給油タイミングの履歴に次の油脂入替タイミングが出力されるので、構成部品の給油タイミングの履歴を確認することで構成部品の次の油脂入替タイミングを速やかに知ることができる。
【0057】
[6]幾つかの実施形態では、上記[1]から[5]の何れか1つに記載の構成において、
前記少なくとも1つの構成部品は複数であり、
前記記憶部は、前記複数の構成部品ごとに前記油脂情報を記憶しており、
前記表示部は、前記複数の構成部品ごとに前記入力欄を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる。
【0058】
上記[6]に記載の構成によれば、複数の構成部品ごとの給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0059】
[7]幾つかの実施形態では、上記[6]に記載の構成において、
前記管理サーバは、
前記複数の構成部品のそれぞれが稼働した稼働時間をカウントするカウント部(20)と、
前記複数の構成部品のそれぞれが交換されたか否かを入力可能な交換実績欄(90)を作成する交換実績欄作成部(21)と、をさらに備え、
前記更新部は、前記交換実績欄を介して前記複数の構成部品のうちの1つが交換されたと入力された場合に、前記交換実績欄を介して入力された前記構成部品の前記稼働時間をリセットする。
【0060】
上記[7]に記載の構成によれば、複数の構成部品ごとに稼働時間がカウントされ、交換されると稼働時間がリセットされる。このため、複数の構成部品ごとの給油タイミング及び油脂入替タイミングの管理を容易化することができる。また、構成部品(例えば、チェーンや軸受)は電気的な情報を送信可能に構成されていないことがあるが、このような構成部品であっても稼働時間に基づく給油タイミング及び油脂入替タイミングの管理を容易化することができる。
【0061】
[8]本開示に係るプログラムは、
表示画面(3)を含み画像を撮像可能なユーザ端末(2)と通信ネットワーク(5)を介して接続されており、プラントに配置されるプラント機器(Y)を構成する少なくとも1つの構成部品(X)に給油する給油タイミングを管理するためのクラウドサーバ、又はコンピュータに、
前記少なくとも1つの構成部品に対する過去の給油タイミングおよび給油量を含む油脂情報(A)を記憶する記憶処理と、
前記プラント機器に取り付けられた識別マーク(22)が前記ユーザ端末によって撮像されることで、前記少なくとも1つの構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄(26)を前記ユーザ端末の前記表示画面に表示させる表示処理と、
前記入力欄に入力された前記給油量に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記油脂情報を更新する更新処理と、を実行させる。
【0062】
上記[8]に記載のプログラムによれば、ユーザ端末でプラント機器に取り付けられた識別マークが撮像されることで、ユーザ端末の表示画面にプラント機器を構成する構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄を表示する。そして、構成部品の油脂情報を入力欄に入力された給油量に基づいて更新するので、構成部品の給油タイミングの管理を容易化することができる。
【0063】
[9]上記[1]から[7]の何れか1つに記載の構成部品管理システムを用いた構成部品管理方法であって、
前記プラント機器に取り付けられている前記油脂情報を前記ユーザ端末で撮像する撮像ステップ(S2)と、
前記撮像ステップの実行によって前記ユーザ端末の前記表示画面に表示された前記入力欄に給油量を入力する入力ステップ(S3)と、を備える。
【0064】
上記[9]に記載の方法によれば、ユーザがユーザ端末でプラント機器に取り付けられた識別マークを撮像することで、ユーザ端末の表示画面にプラント機器を構成する構成部品に対する給油量を入力可能な入力欄を表示させることができる。そして、ユーザが入力欄に給油量を入力することで、構成部品の油脂情報が更新されるので、構成部品の給油タイミングの管理を容易化することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 構成部品管理システム
2 ユーザ端末
3 表示画面
4 管理サーバ
5 通信ネットワーク
6 記憶部
8 表示部
10 更新部
12 リスト作成部
14 リスト出力部
16 履歴作成部
18 履歴出力部
20 カウント部
21 交換実績欄作成部
22 識別マーク
26 入力欄
27 テキストボックス
28 数値ボタン
29 単位ボタン
30 補給・入替情報
40 選択欄
41 補給ボタン
42 入替ボタン
60 リスト
62 補給時期
63 入替時期
69 補給時期のバー
70 入替時期のバー
80 履歴
82 第1エリア
83 第2エリア
84 第3エリア
90 交換実績欄
A 油脂情報
B1 給油情報
B2 入替情報
C1 給油タイミングのシンボル
C1a 次回の給油タイミングのシンボル
C1b 過去の給油タイミングのシンボル
C2 油脂入替タイミングのシンボル
C2a 次回の油脂入替タイミングのシンボル
C2b 過去の油脂入替タイミングのシンボル
S1 メンテナンスステップ
S2 撮像ステップ
S3 入力ステップ
X 構成部品
Y プラント機器