(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089582
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】路上排水溝装置
(51)【国際特許分類】
E03F 5/04 20060101AFI20240626BHJP
【FI】
E03F5/04 A
E03F5/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022212923
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】507015240
【氏名又は名称】林 行雄
(72)【発明者】
【氏名】林 行雄
(72)【発明者】
【氏名】三浦 孝
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CA02
2D063CA12
2D063CA15
2D063CB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】グレーチング内に雨水と共に微量の土砂が流入して、その口縁に土砂が堆積し、グレーチングの表面に露呈した植木にて歩行者が滑ることも危惧される等の課題を解決する。
【解決手段】U字型排水溝体1と、縁段部に着座する窪部、タイル、レンガ等の道路表面材を支承する天板、天板に設けられた立上り縦片、窪部から張り出した一方側片とで構成された亜鉛メッキ等の防錆処理を施された金属製中間フレーム3と、ステンレス製グレーチングと、該ステンレス製グレーチングの細隙から前記立上り縦片と一方側片との空間及び前記窪部の内側、更にはU字型排水溝体に至って形成された雨水流路とで成したことを特徴とする路上排水溝装置に於いて、前記金属製中間フレームの窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体の下方向に向かって傾斜する様形成した一方側片7とで成したことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
▲1▼ 路面下に埋設されるU字型排水溝体と、
▲2▼ 該U字型排水溝体の上端開口部を閉塞すると共に、該上端開口部の一方口部縁段部に着座する一端及び他方口縁段部に着座する窪部、
▲3▼ 更にはタイル、レンガ等の道路表面材を支承する天板、該天板に設けられた立上り縦片、該立上り縦片と空間を置いて対面する前記窪部から張り出した一方側片とで構成された亜鉛メッキ等の防錆処理を施された金属製中間フレームと、
▲4▼ 更に該金属製中間フレームの立上り縦片及び一方側片に載置して前記道路表面材と略同一面に仕上げられるステンレス製グレーチングと、
▲5▼ 該ステンレス製グレーチングの細隙から前記立上り縦片と一方側片との空間及び前記窪部の内側、更にはU字型排水溝体に至って形成された雨水流路とで成したことを特徴とする路上排水溝装置に於いて、
▲6▼ 前記金属製中間フレームの窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様に形成した一方側片とで成したことを特徴とする路上排水溝装置。
【請求項2】
前記金属製中間フレームは、窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様形成した一方側片と対面する立上り傾斜縦片とで下広状の雨水傾斜流路を構成したことを特徴とする請求項2記載の路上排水溝装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路上の側溝、更には建物の入口に敷設される雨水等の路上排水溝装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種U字型排水溝体は、輸送、更には現場施工への対応性から長さ約1m程度の長さに加工されており、埋設現場に対応して所望本数を連結させると共に、U字型排水溝体の上部開口には金属製グレーチング枠体を装着して、該上部開口を被覆すると共に、雨水、清掃時の放水をU字型排水溝体から所定の公共下水管にと導いている。
而して、この金属製グレーチング枠体からU字型排水溝体内に硬貨、キーホルダー等の小物の落とし込み、更には清掃時等において一時的にグレーチング枠体を取外せることが不可欠となる。
斯様な背景から下記先行技術文献が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-97311号 公報
【特許文献2】特開2010-90700号 公報
而して、特に特許文献1は、グレーチング枠体の少なくとも四隅をボルトにて固定しており、ドライバー操作が煩わしい。
そこで、本願発明者が成した特許文献2が存在する。
これは、オフイス街における女性の歩行に配慮してU字型排水溝体の容量は維持しつつ、上部開口を被覆するグレーチング枠体の、幅を極力狭くすることによって、路面上に露呈するグレーチングは、ステンレス製として感性を維持しつつ、路面下に位置して歩行による摩滅を考慮する必要のない中間フレームについては亜鉛メッキ等の防錆処理を施した金属製のため、グレーチング及び中間フレームを一体的にステンレスにて製造することに比し、コストダウンが図れたが、更なる予期せぬ課題が伴うこととなった。
即ち、
図4に示す如く、路面下のU字型排水溝体(ロ)の幅(R)を極力広く採ることを企図し、ステンレス製のグレーチング(イ)を金属製中間フレーム(ニ)の立上り縦片(ホ)及び雨水量及びスムーズに流れことを考慮して下広状に形成した一方側片(ヘ)に載置して前記道路表面材(チ)と略同一面に仕上げている。
更にU字型排水溝体(ロ)の口縁(ハ)に沿わせて着座することのみを企図し、一方側片(ヘ)は水平に形成しており、雨水と共に微量の土砂が流入し、その口縁(ハ)に堆積していくこととなった。
この土砂に混入した草花Fの粒子も適宜な太陽光を浴びて発育し、
図4に示す如く発育し、排水を損なうと共に、場合によってはステンレス製のグレーチングの表面に露呈することともなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、路面下に位置して歩行による摩滅を考慮する必要のない中間フレームについては亜鉛メッキ等の防錆処理を施した金属製のため、グレーチング及び中間フレームを一体的にステンレスにて製造することに比し、コストダウンを図ることにより、新たな技術的課題でもあるステンレス製のグレーチング内に雨水と共に微量の土砂が流入して、その口縁に土砂が堆積し、土砂に混入していた草花の粒子も適宜な太陽光を浴びて発育し、排水を損なうと共に、グレーチングの表面に露呈した植木にて歩行者が滑ることも危惧される等の課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、路面下に埋設されるU字型排水溝体と、該U字型排水溝体の上端開口部を閉塞すると共に、該上端開口部の一方口部縁段部に着座する一端及び他方口縁段部に着座する窪部、更にはタイル、レンガ等の道路表面材を支承する天板、該天板に設けられた立上り縦片、該立上り縦片と空間を置いて対面する前記窪部から張り出した一方側片とで構成された亜鉛メッキ等の防錆処理を施された金属製中間フレームと、更に該金属製中間フレームの立上り縦片及び一方側片に載置して前記道路表面材と略同一面に仕上げられるステンレス製グレーチングと、該ステンレス製グレーチングの細隙から前記立上り縦片と一方側片との空間及び前記窪部の内側、更にはU字型排水溝体に至って形成された雨水流路とで成したことを特徴とする路上排水溝装置に於いて、前記金属製中間フレームの窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様に形成した一方側片とで成したことを特徴とするものである。
【0006】
更に本発明は、金属製中間フレームは、窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様形成した一方側片と対面する立上り傾斜縦片とで下広状の雨水傾斜流路を形成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
(1)請求項1により、金属製中間フレームの窪部から張り出す一方側片は、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様に形成したから、雨水と共に流入する土砂が流入口縁にて堆積することなく、堆積するこによって土砂と共に混入していた草花が発育して排水を損なうこともなく、グレーチングの表面に露呈した植木にて歩行者が滑る様なこともない。
(2)請求項2により、金属製中間フレームは、窪部から張り出すと共に、U字型排水溝体内の下方向に向かって傾斜する様に形成した一方側片と対面する立上り傾斜縦片とで下広状の雨水傾斜流路を構成したから、雨水は金属製中間フレーム内を支障なくに流れ、U字型排水溝体内に至ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】同上の金属製グレーチング枠体部分の拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を実施形態の図面に基づいて説明する。
図1は路上排水溝装置の断面図であって、所定の路面Hの下に水勾配を保持しつつ所望長さにて複数本連結して埋設されるU字型排水溝体1と、このU字型排水溝体1の上端開口部2を閉塞すると共にタイル、レンガ等の道路表面材Haとの間に介在して両者Ha、1とを隔離する金属製中間フレーム3と、更に前記道路表面材Haと略同一面に仕上げられると共に、前記金属製中間フレーム3に載置する金属製グレーチング4とで成っている。
【0010】
具体的には、U字型排水溝体1を、合成樹脂とセメント、更には砂、砂利等の骨材とを混合した高分子重合コンクリート(PCCと称す)製にて長さ約1mに形成している。
金属製中間フレーム3は、亜鉛メッキ等の防錆処理を施すか、又、亜鉛合金(JISH2201)製としてもよい。金属製グレーチング4はステンレス製となっている。
而して、金属製中間フレーム3は、タイル、レンガ等の道路表面材Haを支承する天板5よりの立上り傾斜縦片6、この傾斜縦片6と一定空間Yを置いて対面する一方側板7、更にこの一方側板7以外の他の側面で、而も天板4の下面に垂下して囲堯する側板8とで、下開口のL型箱枠状に形成されている。
尚、ここで言うタイル、レンガ等の道路表面材Haの支承とは、それらを支持し、受けることを称する。
【0011】
而して、金属製中間フレーム3の一方側板7は、その窪部7aから張り出すと共に、U字型排水溝体1の内側の下方向に向かって傾斜する様に形成しており、雨水と共に流入する土砂が流入口縁部分にて堆積することなく、U字型排水溝体1にとスムーズに流れ込むこととなる。
【0012】
更に、金属製中間フレーム3は、一方側板7の窪部7aから張り出すと共に、U字型排水溝体1の内溝の下方向に向かって傾斜する様に形成した一方側片7と対面する立上り傾斜縦片6とで下広状の雨水傾斜流路Rを形成しているので、雨水は金属製中間フレーム3内を支障なく流れ、U字型排水溝体1内に至ることとなる。
即ち、
【0013】
この下開口のL型箱枠状に形成された金属製中間フレーム3は、以下の構成となっている。即ち、天板5の一端5aの他方側板8とが前記U字型排水溝体1の上端開口部2の口縁段部2aに篏合し、上端開口部2を閉塞すると共に、左右にずれることなく位置している。
ステンレス製のグレーチング4は、複数枚の平板9を一定細隙Xとなる様、ピン10と間座11にて一体化してなしている。この細隙Xは女性のハイヒールが陥没しない程度の間隙が望ましい。
【0014】
而して、金属製中間フレーム3の立上り縦片6と一方側片7とに金属製グレーチング4の左右両4a、4bを金属製中間フレーム3の外側平板9がほぼ同一巾Zの面となる様に載置し、金属製グレーチング4の細隙Xから金属製中間フレーム3の空間Yに至って雨水流路Rが形成され、U字型排水溝体1に至る。
【0015】
更に、中間フレーム3とグレーチング4とを結合する手段として、連結版12を用いる。これはグレーチング4の平板9が差し込まれるスリット13を設け、更に長手方向にずれない様、中間フレーム3とグレーチング4の平板9とに夫々切欠部14、15を設けて篏合し、施工作業時に所定の位置に収めている。
【符号の説明】
【0016】
H 路面
Ha 道路表面材
Y 一定空間
1 U字型排水溝体
2 上端開口部
3 金属製中間フレーム
4 金属製グレーチング
5 天板
6 立上り傾斜縦片
7 一方側板
8 側板
9 平板
10 ピン
11 間座
12 連結版
13 スリット
14、15 切欠部