(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089716
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20240627BHJP
H04L 67/52 20220101ALI20240627BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
H04L67/52
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205082
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】中村 文宣
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】信頼性を確保しつつ利便性を向上させることができる情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、少なくとも一つのプロセッサを備え、プロセッサは、ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報を取得し、ユーザにより指定されたサーバへの送信対象の情報である送信情報を生成し、取得した前記特定情報と生成した送信情報とを、送信情報により示される内容が特定場所にいたユーザにより生成されたものであることをサーバに照合させるための情報としてサーバへ送信する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報を取得し、
前記ユーザにより指定されたサーバへの送信対象の情報である送信情報を生成し、
取得した前記特定情報と生成した前記送信情報とを、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを前記サーバに照合させるための情報として前記サーバへ送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記送信情報は、前記特定情報に対応する対応情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示部をさらに備え、
前記プロセッサは、
前記送信情報により示される内容が前記特定場所に位置していた前記ユーザにより生成されたものであると前記サーバによって照合された場合に、前記サーバから証明情報を受信し、
前記表示部に前記証明情報を含む前記送信情報を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定情報には有効期間が設定され、
前記プロセッサは、
取得した前記特定情報の前記有効期間が経過した場合に、前記有効期間が経過した前記特定情報を消去する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
非接触通信装置と通信を行うアンテナを備え、
前記特定情報は、前記非接触通信装置から受信したユニークコードである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記非接触通信装置と決済情報の通信をすることをトリガに、前記特定情報を受信する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
閾値以上の価格の商品の情報又はサービスの情報を取得する場合に、前記特定情報を受信する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
特定の商品の情報又はサービスの情報を取得する場合に、前記特定情報を受信する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報と、前記ユーザの情報処理装置から自装置への送信対象の情報である送信情報と、を受信し、
前記特定情報と前記送信情報とに基づいて、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを照合し、
前記情報処理装置に証明情報を送信する、
サーバ装置。
【請求項10】
ユーザが特定場所に位置していたことを特定可能な特定情報を取得するステップと、
前記ユーザにより指定されたサーバへの送信対象の情報である送信情報を生成するステップと、
取得した前記特定情報と生成した前記送信情報とを、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを前記サーバに照合させるための情報として前記サーバへ送信するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
前記ユーザが前記特定場所にいたことを特定可能な前記特定情報と、前記ユーザの情報処理装置から自装置への送信対象の情報である前記送信情報と、を受信するステップと、
前記特定情報と前記送信情報とに基づいて、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを照合するステップと、
前記送信情報により示される内容が前記特定場所に位置していた前記ユーザにより生成されたものであると照合された場合、受信した前記送信情報に証明情報を挿入するステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記ユーザが前記特定場所にいたことを特定可能な前記特定情報と、前記ユーザの情報処理装置から自装置への送信対象の情報である前記送信情報と、を受信するステップと、
前記特定情報と前記送信情報とに基づいて、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを照合するステップと、
前記送信情報により示される内容が前記特定場所に位置していた前記ユーザにより生成されたものであると判定された場合、前記ユーザが正当であるとして認証するステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報を取得する機能、
前記ユーザにより指定されたサーバへの送信対象の情報である送信情報を生成する機能、
取得した前記特定情報と生成した前記送信情報とを、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを前記サーバに照合させるための情報として前記サーバへ送信する機能、
を実現させるプログラム。
【請求項14】
情報処理装置とサーバ装置を備えた情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
少なくとも一つの第1プロセッサを備え、
前記第1プロセッサは、
ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報を取得し、
前記ユーザにより指定された前記サーバ装置への送信対象の情報である送信情報を生成し、
取得した前記特定情報と生成した前記送信情報とを、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを前記サーバ装置に照合させるための情報として前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
少なくとも一つの第2プロセッサを備え、
前記第2プロセッサは、
前記ユーザが前記特定場所にいたことを特定可能な前記特定情報と、前記ユーザの前記情報処理装置から自装置への送信対象の情報である前記送信情報と、を受信し、
前記特定情報と前記送信情報とに基づいて、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを照合し、
前記情報処理装置に証明情報を送信する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがチェックインポイントIDを端末で読み込むチェックイン動作を行うことにより、そのチェックインポイントに移動したことによる対価の付与を受けることができるSNSシステムが提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているSNSシステムでは、チェックインポイントの近くに位置した状態で投稿を行う必要があり、信頼性を確保しつつ利便性を向上させるという点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、信頼性を確保しつつ利便性を向上させることができる情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザが特定場所にいたことを特定可能な特定情報を取得し、
前記ユーザにより指定されたサーバへの送信対象の情報である送信情報を生成し、
取得した前記特定情報と生成した前記送信情報とを、前記送信情報により示される内容が前記特定場所にいた前記ユーザにより生成されたものであることを前記サーバに照合させるための情報として前記サーバへ送信する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、信頼性を確保しつつ利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【
図2】情報処理装置の一例を示すブロック図である。
【
図5】SNSサーバの一例を示すブロック図である。
【
図7】特定情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】変形例における情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態に係る情報処理装置、サーバ装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同一符号を付す。以下では、本発明における情報処理装置を、
図1に示す情報処理システム1に適用した例を用いて説明する。また、この例では、理解を容易にするため、ユーザがイベントAに参加し、当該イベントAに関する情報をSNS(Social Networking Service)に投稿する場合を例に、以下説明する。
【0010】
情報処理システム1は、
図1に示すように、NFC端末10、情報処理装置100、SNSサーバA200a、SNSサーバB200b、により構成され、それぞれがネットワーク21を介して通信可能に接続されている。なお、図示する例では、SNSサーバがSNSサーバA200aとSNSサーバB200bの2つ存在する例を示しているが、2つに限らず、ユーザが登録しているSNSの数の分だけ存在する。なお、この実施の形態では、ユーザがSNSサーバA200aにイベントAに関する情報を投稿するものとする。すなわち、ユーザがA社のSNSサービスを利用するものとする。
【0011】
NFC端末10は、NFC(Near Field Communication)の規格によって、後述する特定情報112を情報処理装置100に送信する情報端末である。NFC端末10は、情報処理装置100が当該NFC端末10の近傍に翳された際に、当該情報処理装置100との間で非接触通信を行い、後述する特定情報112を情報処理装置100に送信する。NFC端末10は、イベント会場毎や店舗毎に設置される。なお、この実施の形態では、NFC端末10が非接触通信により情報処理装置100に後述する特定情報112を送信する例を示しているが、例えばNFC端末10が二次元コードを表示するようにしてもよい。この場合、ユーザが情報処理装置100を操作してカメラを起動し、当該カメラにより二次元コードを読み取ることで、後述する特定情報112を取得してもよい。
【0012】
情報処理装置100は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットやPC(Personal Computer)などの情報端末(所謂コンピュータ)であり、ネットワーク21を介してSNSサーバA200aおよびSNSサーバB200bと各種データを送受信可能である。情報処理装置100は、NFC端末10から特定情報112を取得する機能を有している。例えば、図示しないNFCアンテナ等により特定情報112を取得する。特定情報112は、イベント毎に割り当てられた、イベントを特定可能な情報であり、ユーザがそのイベントに参加していたこと、すなわち特定場所としてのイベント会場に位置していたことを示す情報である。特定情報112は、例えばイベント毎に割り当てられたキーコード(ユニークコード)である。また、情報処理装置100は、ユーザによる操作により入力された情報をSNSサーバへ送信する機能を有している。また、特定情報112を取得する情報処理装置と、SNSサーバへ送信する機能を有する情報処理装置とは別体でもよく、例えばNFC対応のスマートウォッチ等のウェアラブルデバイスにより特定情報112を取得し、BLE:Bluetooth Low Energy(登録商標)等を利用した無線通信によって、スマートフォンに特定情報112を送信し、スマートフォンによってSNSサーバへの送信を行ってもよい。なお、この実施の形態における情報処理装置100は、ユーザによる操作により入力された情報をSNSへ投稿する際に、入力された情報に対応する特定情報112を取得している場合、当該特定情報112を付加してSNSサーバへ送信する。この実施の形態では、ユーザにより入力され、情報処理装置100からSNSサーバ(この例ではSNSサーバA200a)に送信される情報、すなわち送信対象の情報を送信情報と言い、SNSサーバ(この例ではSNSサーバA200a)に記憶された情報、すなわち投稿が完了された情報を投稿情報213と言う。なお、SNSサーバA200aおよびSNSサーバB200bといったSNSサーバは、サーバおよびサーバ装置に対応する。
【0013】
SNSサーバA200aは、スマートフォン、タブレットやPC(Personal Computer)などの情報端末(所謂コンピュータ)であり、ネットワーク21を介して情報処理装置100と各種データを送受信可能である。SNSサーバA200aは、情報処理装置100から送信された送信情報に特定情報112が付加されているかを確認してイベントを特定する機能や、特定したイベントと送信情報の内容が対応付いている場合に、正当な投稿であることを証明する証明情報99を付加する機能を有している。この実施の形態における正当な投稿とは、イベントAの参加者による投稿であることを意味する。すなわち、なりすまし(イベントAに不参加の第三者)による投稿ではないことを意味する。そのため、証明情報99が付加された投稿情報213は、イベント参加者による投稿であることが証明されることとなり、投稿内容の信頼性を確保することができることとなる。なお、SNSサーバA200aとSNSサーバB200bでは、情報処理装置100からの送信情報の送信先がSNSサーバA200aであるかSNSサーバB200bであるかが異なるのみで、この実施の形態における主要な機能は共通する。そのため、SNSサーバB200bの説明は省略する。
【0014】
次に、
図2を参照し、情報処理装置100の構成について説明する。
【0015】
図2に示すように、情報処理装置100は、記憶部110と、制御部120と、入出力部130と、通信部140と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。
【0016】
記憶部110は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を備える。ROMは制御部120のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラム111と、プログラム111を実行する上で予め必要な各種データ(図示省略)と、特定情報112を記憶する。
【0017】
プログラム111は、後述する特定情報取得処理および情報処理装置の処理を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0018】
特定情報112は、ユーザが参加したイベントを特定するための情報(
図3参照)であり、後述する特定情報取得処理が実行されることにより記憶部110に記憶される。この実施の形態では、上述したように、ユーザがイベントAに参加したことから、イベントAに対応する特定情報112が記憶部110に記憶される。
【0019】
図3に示す例では、イベントA、イベントB、イベントC、…のうち、イベントAに対応する特定情報112やイベントCに対応する特定情報112が記憶されている場合を示している。すなわち、図示する例では、ユーザがイベントAおよびイベントCに参加し、それぞれの特定情報112を取得したことを示している。
【0020】
制御部120は、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成される。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111に従って動作し、当該プログラム111に従った処理を実行する。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111により提供される主要な機能部として、特定情報取得部121と、送信情報生成部122と、送信情報投稿部123と、を備える。なお、制御部120は、プロセッサおよび第1プロセッサに対応する。
【0021】
特定情報取得部121は、NFC端末10から特定情報112を取得する機能部である。具体的に、特定情報取得部121は、ユーザにより情報処理装置100アプリケーションを起動させた状態で、イベント会場に設置されたNFC端末10の近傍に当該情報処理装置100を近づけることにより、非接触通信により特定情報112を取得する機能を有している。
【0022】
送信情報生成部122は、SNSサーバA200aに送信する送信情報を生成する機能を有している。具体的に、送信情報生成部122は、ユーザによる入出力部130に対する入力操作により、SNSに投稿する内容、すなわちSNSサーバA200aに送信する情報を生成する機能を有している。この例では、
図4に示すような、イベントAについての内容が送信情報として生成される。なお、図示するように、送信情報には、イベントを識別するための情報であり、特定情報112と対応した情報である対応情報55が含まれる。対応情報55は例えばハッシュタグである。
【0023】
送信情報投稿部123は、送信情報生成部122により生成された送信情報に、特定情報取得部121で取得した特定情報112を付加してSNSサーバA200aに送信する機能部である。具体的に、送信情報投稿部123は、送信情報生成部122により生成された送信情報に含まれる対応情報55を確認し、当該対応情報55に対応する特定情報112が特定情報取得部121により取得されている場合に、当該特定情報112を送信情報に付加してSNSサーバA200aに送信する機能を有する。
【0024】
入出力部130は、キーボード、タッチパネル、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。なお、入出力部130は、表示部に対応する。
【0025】
通信部140は、情報処理装置100が、非接触通信やネットワーク21を介して、NFC端末10、SNSサーバA200a、およびSNSサーバB200bなどといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、情報処理装置100の構成である。なお、NFC端末10は、非接触通信装置に対応し、通信部140はアンテナに対応する。
【0026】
続いてSNSサーバA200aの構成について、
図5を参照して説明する。
図5に示すように、SNSサーバA200aは、記憶部210と、制御部220と、入出力部230と、通信部240と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。SNSサーバA200aは、情報処理装置100から送信された送信情報に特定情報112が含まれるか否かを判定するとともに、付加された特定情報112からイベントを特定する機能を有している。また、証明情報99を付加する機能を有している。また、SNSサーバA200aは、情報処理装置100から送信された送信情報に証明情報99を挿入する機能を有している。なお、SNSサーバB200bの構成については、当該SNSサーバA200aと同様であるため、説明を省略する。
【0027】
記憶部210は、ROMやRAM等を備える。ROMは制御部220のCPUが実行するプログラム211と、プログラム211を実行する上で予め必要な各種データ(図示省略)と、特定情報一覧212と、投稿情報213を記憶する。
【0028】
プログラム211は、後述するSNSサーバの処理を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0029】
特定情報一覧212は、特定情報112により特定されるイベントの一覧(
図6参照)であり、予め記憶部210に記憶されている。
【0030】
投稿情報213は、情報処理装置100から送信された送信情報が投稿情報213として記憶される。なお、投稿情報213には、当該送信情報の内容に証明情報99が挿入されたものと、証明情報99が挿入されていないものと、が含まれる。
【0031】
制御部220は、CPUやASIC等から構成される。制御部220は、記憶部210に記憶されたプログラム211に従って動作し、当該プログラム211に従った処理を実行する。制御部220は、記憶部210に記憶されたプログラム211により提供される主要な機能部として、イベント特定部221と、証明情報挿入部222と、を備える。なお、制御部220は、プロセッサおよび第2プロセッサに対応する。
【0032】
イベント特定部221は、特定情報112に基づいてイベントを特定する機能部である。具体的に、イベント特定部221は、記憶部210に記憶された特定情報一覧212を参照し、情報処理装置100から受信した送信情報に付加された特定情報112に基づいて、当該特定情報112により示されるイベントを特定する機能を有する。
【0033】
証明情報挿入部222は、情報処理装置100から受信した送信情報に証明情報99を挿入する機能部である。具体的に、証明情報挿入部222は、情報処理装置100から受信した送信情報に含まれる対応情報55と、イベント特定部221にて特定したイベントとの対応関係が正常であるか否かを判定し、正常である場合に証明情報99を挿入する機能を有する。
【0034】
入出力部230は、キーボード、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。
【0035】
通信部240は、SNSサーバA200aが、ネットワーク21を介して、情報処理装置100などといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、SNSサーバA200aの構成である。
【0036】
続いて情報処理システム1の動作について、
図7~
図9を参照して説明する。上述したように、以下に示す例では、ユーザがイベントAに参加し、当該イベントAに関する情報をSNSサーバA200aに投稿する場合を例に説明する。
【0037】
まず、ユーザによる情報処理装置100の操作により、特定情報取得処理を開始する。当該特定情報取得処理は、ユーザがイベント会場に設置されているNFC端末10から特定情報112を取得する処理である。具体的に、情報処理装置100に予め記憶されているアプリケーションを起動することにより、当該特定情報取得処理が開始されればよい。
【0038】
特定情報取得処理を開始すると、情報処理装置100は、特定情報112を受信したか否かを判定する(ステップS101)。具体的に、ステップS101の処理において、情報処理装置100は、特定情報取得部121の機能によりNFC端末10から特定情報112を受信したか否かを判定する。すなわち、この実施の形態では、イベント会場に設置されたNFC端末10の近傍に当該情報処理装置100を近づけることで、特定情報取得部121の機能により、非接触通信にて特定情報112を受信するため、ステップS101では、当該特定情報112を受信したか否かを判定する。
【0039】
ステップS101の処理において、特定情報112を取得していないと判定した場合(ステップS101;No)、そのまま特定情報112を受信するまで待機する。一方、特定情報112を取得したと判定した場合(ステップS101;Yes)、特定情報取得部121は、記憶部110に特定情報112を格納し(ステップS102)、特定情報取得処理を終了する。具体的に、ステップS102の処理において、特定情報取得部121は、ステップS101の処理で取得した特定情報112を、
図3に示すように、記憶部110へ記憶する。なお、当該記憶部110へ記憶した特定情報112は、後述するステップS12およびステップS13の処理にて送信情報に付加されSNSサーバA200aへ送信される以外は、ユーザによる操作ができないものとなっている。すなわち、当該特定情報112は、例えば入出力部130へ表示することも、友人に送信することもできない領域に記憶されるようになっている。
【0040】
図8は、情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。当該情報処理システム1の処理は、ユーザによる情報処理装置100における入出力部130の操作が行われることにより開始する。
【0041】
具体的に、ユーザが入出力部130を操作することでアプリケーションを起動することで、図示する情報処理装置の処理が開始する。情報処理装置の処理を開始すると、情報処理装置100の制御部120は、送信情報生成部122の機能により、送信情報を生成する(ステップS11)。具体的に、ステップS11の処理において送信情報生成部122は、入出力部130に対するユーザの操作に基づいて、
図4に示すような送信情報を生成する。上述したように、ステップS11にて生成される送信情報には、対応情報55が含まれる。
【0042】
ステップS11の処理を実行した後、制御部120は、送信情報投稿部123の機能により、送信情報に特定情報112を付加する(ステップS12)。具体的に、ステップS12の処理において、送信情報投稿部123は、まず、ステップS11の処理にて生成した送信情報に含まれる対応情報55を確認し、当該対応情報55に対応する特定情報112を、記憶部110に記憶されている特定情報112から特定する。そして、送信情報投稿部123は、特定した特定情報112を、送信情報へ付加する。なお、ステップS12の処理において、対応情報55に対応する特定情報112が記憶されていない場合には、特定情報112が付加されることなく、ステップS13の処理へ移行する。すなわち、実際にイベント会場へ行き、
図7に示す特定情報取得処理が実行され特定情報112の取得が行われている場合にのみ、ステップS12の処理において特定情報112が付加されることとなる。
【0043】
ステップS12の処理を実行した後、制御部120は、送信情報投稿部123の機能により、特定情報112を付加した送信情報を、SNSサーバへ送信する(ステップS13)。具体的に、S13の処理において送信情報投稿部123は、送信情報と特定情報112とを、今回の投稿先であるSNSサーバA200aへ送信する。SNSサーバA200aの側では、当該送信情報と特定情報112とを受信すると、SNSサーバの処理が開始される。なお、この例では、ユーザがイベントAに参加しており、特定情報112が送信情報に付加されている例を示しているが、特定情報112が付加されていない場合については、送信情報のみがSNSサーバへ送信され、当該送信情報を受信することでSNSサーバの処理が開始される。
【0044】
SNSサーバの処理を開始すると、SNSサーバA200aの制御部220は、イベント特定部221の機能により、特定情報112に基づきイベントを特定する(ステップS14)。具体的に、ステップS14の処理においてイベント特定部221は、記憶部210に記憶されている特定情報一覧212を確認し、受信した特定情報112に基づいてイベントを特定する。この例では、ユーザがイベントAに参加していることから、イベントAであることを特定する。
【0045】
ステップS14の処理を実行した後、制御部220は、イベント特定部221の機能により、イベントを特定したか否かを判定する(ステップS15)。具体的に、ステップS15の処理においてイベント特定部221は、ステップS14の処理にてイベントを特定したか否か、すなわち、正当なイベント参加者の投稿であるか、それともイベント参加者以外の投稿であるか、を判定する。
【0046】
ステップS15においてイベントを特定したと判定した場合、すなわち正当なイベント参加者の投稿であると判定した場合(ステップS15;Yes)、制御部220は、証明情報挿入部222の機能により、投稿情報213に証明情報99を挿入する(ステップS16)。具体的に、ステップS16の処理において証明情報挿入部222は、
図9に示すように、情報処理装置100から受信した送信情報に、正当なイベント参加者による投稿であることを証明する証明情報99を挿入する。これにより、投稿内容を参照した第三者が、当該投稿内容は正当なイベント参加者によるものであると認識することができるようになる。
【0047】
ステップS16の処理を実行した後、またはステップS15にてイベントを特定していないと判定した場合(ステップS15;No)、制御部220は、送信情報を投稿情報213として記憶部210へ記憶し(ステップS17)、SNSサーバの処理を終了する。具体的に、ステップS17の処理において、制御部220は、ステップS16の処理にて証明情報99を挿入した送信情報、または、証明情報99が挿入されていない、イベント参加者以外の送信情報を、投稿情報213として記憶する。
【0048】
ステップS17の処理にて投稿情報213が記憶されると、当該投稿情報213は情報処理装置100へ送信される。そして、情報処理装置100の側において、投稿情報213を表示し(ステップS18)、情報処理装置の処理を終了する。具体的に、ステップS18の処理では、制御部120が、SNSサーバA200aから受信した投稿情報213を、
図9に示すように、入出力部130表示する。
【0049】
なお、この実施の形態では、ステップS17の処理の後にステップS18の処理が実行されることで、当該投稿情報213が入出力部130へ表示される例を示しているが、当該ステップS18の処理は実行されなくてもよい。ユーザが自分の投稿を表示する操作を入出力部130へ行った際に、当該ステップS18の処理を実行し、投稿情報213を表示してもよい。
【0050】
以上が情報処理システム1の動作である。このように、この実施の形態における情報処理装置100によれば、実際に参加したイベントの特定情報112を取得し、当該特定情報112を送信情報とともにSNSサーバA200aへ送信する。そのため、ユーザの位置に関係なく特定情報112を送信でき、SNSサーバA200aの側にて証明をすることができる。したがって、投稿内容の信頼性を確保しつつ利便性を向上させることができる。また、特定の場所に配置されたNFC端末10を特定情報112の取得のための手段として利用することで、ユーザは特定の場所で特定のイベントに参加していたことを確実に証明することができる。
【0051】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態に係る情報処理装置100やSNSサーバA200aは、上記で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0052】
上記実施の形態では、ユーザがイベントAに参加し、当該イベントAに関する情報をSNSに投稿する場合について説明したが、これは一例である。例えば、当該情報処理装置100は、イベントAの参加者のみ記入することができるアンケートサイトやプレゼントサイトなどへのログイン認証をする場合にも適用できる。
図10は、アンケートサイトへログインする場合における情報処理システム1の動作例を示すフローチャートである。なお、
図7に示す特定情報取得処理が既に行われ、当該イベント会場にて特定情報112を取得しているものとして、特定情報112を用いたログイン認証について以下説明する。特定情報112は、上記実施の形態と同様に、例えば入出力部130へ表示することも、友人に送信することもできない領域に記憶されるようになっている。また、この例では、ユーザがイベントCに参加し、アンケートサーバにログインするものとし、
図1に示すSNSサーバA200aは、アンケートサーバに置き換わるものとする。
【0053】
当該情報処理システムの動作は、ユーザによる入出力部130の操作により開始され、当該操作により、まず、情報処理装置の処理が実行される。情報処理装置の処置を開始すると、情報処理装置100の制御部120は、送信情報生成部122の機能により、入出力部130に対するユーザの入力操作に応じてログイン情報を生成する(ステップS31)。具体的に、ステップS31の処理において送信情報生成部122は、イベント名を示すログインIDやパスワードなどの所定の入力項目を、ログイン情報として、入出力部130への入力操作に応じて生成する。なお、当該ログイン情報には、特定情報112と対応するイベント情報が含まれるものとする。
【0054】
ステップS31の処理を実行した後、制御部120は、送信情報投稿部123の機能により、ログイン情報に特定情報112を付加する(ステップS32)。具体的に、ステップS32の処理において、送信情報投稿部123は、まず、ステップS11の処理にて生成したログイン情報に含まれるイベント情報を確認し、当該イベント情報に対応する特定情報112を、記憶部110に記憶されている特定情報112から特定する。そして、送信情報投稿部123は、特定した特定情報112を、ログイン情報へ付加する。
【0055】
ステップS32の処理を実行した後、制御部120は、送信情報投稿部123の機能により、特定情報112を付加したログイン情報を、アンケートサーバへ送信する(ステップS33)。具体的に、S33の処理において送信情報投稿部123は、ログイン情報と特定情報112とを、今回のログイン先であるアンケートサーバへ送信する。SNSサーバA200aの側では、当該送信情報と特定情報112とを受信すると、アンケートサーバの処理が開始される。なお、ログイン情報のみが送信された場合においてもアンケートサーバの処理が開始されてもよい。
【0056】
アンケートサーバの処理を開始すると、アンケートサーバの制御部220は、イベント特定部221の機能により、特定情報112を抽出する(ステップS34)。具体的に、ステップS34の処理においてイベント特定部221は、特定情報112が付加されたログイン情報から特定情報112を抽出する。
【0057】
ステップS34の処理を実行した後、制御部220は、イベント特定部221の機能により、認証に成功したか否かを判定する(ステップS35)。具体的に、ステップS35の処理においてイベント特定部221は、ステップS34の処理で抽出した特定情報112が、当該アンケートサイトに対応した特定情報112と一致しているか否かを判定することで、認証に成功したか否かを判定する。すなわち、ステップS34の処理にて特定情報112を抽出できなかった場合や、ステップS34の処理にて抽出した特定情報112が、当該アンケートサイトに対応した特定情報112でない場合には、認証に失敗することとなる。なお、ステップS35の処理において判定するためのアンケートサイトに対応した特定情報112は、アンケートサイト毎に予め記憶部210へ記憶されていればよい。
【0058】
ステップS35の処理において、認証に成功したと判定した場合(ステップS35;Yes)、制御部220は、ログインに成功したと判定し(ステップS36)、ログイン成功画面を情報処理装置100へ送信する。一方、ステップS35の処理において認証に失敗したと判定した場合(ステップS35;No)、制御部220は、ログインに失敗したと判定し(ステップS37)、ログイン失敗画面を情報処理装置100へ送信する。
【0059】
続いて情報処理装置100の側において、受信した画面を表示し(ステップS38)、情報処理装置の処理を終了する。具体的に、ステップS38の処理において制御部120は、ログイン成功画面を受信した場合にはログイン成功画面を表示し、その後アンケート画面に遷移する。一方、ログイン失敗画面を受信した場合には、ログイン失敗画面を表示した後、再度ログイン画面を表示すればよい。
【0060】
このように、当該情報処理装置100によれば、SNS投稿の証明に限られず、ログイン認証においても特定情報112を送信することで、実際の参加者であることの正当性を担保することができる。
【0061】
また、上記実施の形態では、ユーザがイベントAに参加し、当該イベントAに関する情報をSNSに投稿する場合について説明したが、この他にも、例えばユーザが店舗や旅館、ホテル等を利用し、その口コミを口コミサイトに投稿する場合についても応用可能である。この場合、
図7に示す特定情報取得処理において、店舗や旅館、ホテル等に設置されたNFC端末10から特定情報112を取得すればよい。また、
図1に示すSNSサーバA200aは、口コミサイトのサーバに置き換わり、記憶部210には、店舗や旅館、ホテルを特定するための、当該店舗や旅館、ホテル毎の特定情報112が、特定情報一覧212として予め記憶されていればよい。
【0062】
また、上記実施の形態では、
図7に示す特定情報取得処理においてNFC端末10から特定情報112を取得する例を示したが、当該特定情報112には、例えば取得から48時間など、イベント毎に異なる有効期間が設定されていてもよい。これによれば、有効期間以内にSNS投稿を行った場合にのみ証明情報99が付与されることになるため、ユーザに投稿を促すことができる。なお、取得した特定情報112は、有効期間が経過すると、記憶部110から消去されればよく、制御部120が有効期間を確認し、当該特定情報112を消去すればよい。
【0063】
また、上記実施の形態では、
図7に示す特定情報取得処理においてNFC端末10から特定情報112を取得する例を示したが、NFC端末10は特定情報112を取得するためだけのものでなくともよく、タッチ決済等の際に情報処理装置100がNFC端末10の近傍に翳された場合に、決済情報の通信をすることをトリガに、特定情報112を情報処理装置100に送信してもよい。また、決済情報の通信をすることをトリガに、情報処理装置100は特定情報112を取得するとしてもよい。これにより、利便性が向上し、さらに特定情報112の送信のためだけにNFC端末10を設けなくともよくなる。
また、閾値以上の価格の商品又はサービスを購入したユーザにのみ特定情報112を情報処理装置100に送信するとしてもよい。また、閾値以上の価格の商品の情報又はサービスの情報を取得することをトリガに、情報処理装置100は特定情報112を取得するとしてもよい。これにより、なりすましなどのユーザが特定情報112のみを目的として安価な商品又はサービスを購入して悪意のある投稿を防ぐことができるため、正当な投稿であることの信頼性が増す。
また、閾値以上の価格でなくてともよく、特定の商品又はサービスを購入した際にのみ特定情報112を情報処理装置100に送信するとしてもよい。また、特定の商品の情報又はサービスの情報を取得することをトリガに、情報処理装置100は特定情報112を取得するとしてもよい。これにより、悪意のある投稿を防ぐことができるため、正当な投稿であることの信頼性が増す。
【0064】
なお、上記実施の形態に係る情報処理装置100は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する情報処理装置100を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協働して動作することによって、1つの情報処理装置100を構成してもよい。
【0065】
また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0066】
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0067】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0068】
1 情報処理システム、10 NFC端末、21 ネットワーク、55 対応情報、99 証明情報、100 情報処理装置、110 記憶部、111 プログラム、112 特定情報、120 制御部、121 特定情報取得部、122 送信情報生成部、123 送信情報投稿部、130、230 入出力部、140、240 通信部、200a SNSサーバA、200b SNSサーバB、210 記憶部、211 プログラム、212 特定情報一覧、213 投稿情報 220 制御部、221 イベント特定部、222 証明情報挿入部