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特開2024-89757情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089757
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240627BHJP
【FI】
G06Q30/0601 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205146
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋賀 将也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB44
5L049BB44
(57)【要約】
【課題】商品やサービスに対する評価件数を増加させるための仕組みを提供する。
【解決手段】管理サーバ(情報処理装置)10は、ユーザが購入対象として商品の購入を確定したタイミングにおける購入対象に対する評価の件数である評価件数(Xr)に基づいて、購入対象に対しての評価行動をユーザに推奨するための評価依頼データ(印刷データ)を生成する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが購入対象として商品またはサービスの購入を確定したタイミングにおける前記購入対象に対する評価の件数である評価件数に基づいて、前記購入対象に対しての評価行動を前記ユーザに推奨するための評価依頼データを生成する処理部、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、
前記評価件数が少ないほど、前記評価行動を強い度合いで推奨する内容の評価依頼データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記評価件数が所定の閾値よりも少ない場合、前記評価行動の完了後に前記ユーザに対してインセンティブを付与する内容を含む評価依頼データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、
前記評価件数が所定の閾値よりも少ない場合において、前記ユーザによって前記評価行動が行われたときに、前記ユーザにインセンティブを付与するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記評価件数が所定の閾値よりも少ない前記購入対象である少数評価購入対象の購入を既に確定している購入者である先行購入者が存在する状態で、前記ユーザが前記少数評価購入対象を購入した場合であって、前記先行購入者が前記少数評価購入対象に対する前記評価行動を実行済みであり、かつ、前記ユーザが前記少数評価購入対象に対する前記評価行動を行った場合に、前記ユーザに対して前記インセンティブを前記先行購入者と比べて少なく付与するよう制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、
既に前記評価件数が所定の閾値よりも少ない前記購入対象である少数評価購入対象の購入を確定している購入者である先行購入者が存在する状態で、前記ユーザが前記少数評価購入対象を購入した場合であって、前記先行購入者が前記評価行動を予め定められたユーザインセンティブ付与期限内に実行せず、かつ、前記ユーザが前記評価行動を行った場合に、前記先行購入者に前記インセンティブを付与せずに、前記ユーザに対して、前記インセンティブを付与するよう制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記ユーザインセンティブ付与期限内に前記先行購入者よりも早く前記ユーザによって前記評価行動が行われた場合、前記ユーザに対して所定のインセンティブを付与するよう決定し、
前記インセンティブの付与が決定した後に、前記ユーザインセンティブ付与期限内に前記先行購入者によって前記評価行動が行われなかった場合、前記前記先行購入者に付与される予定であったインセンティブと前記ユーザへの付与が決定された前記インセンティブとの差分のインセンティブを前記ユーザに対して付与するよう制御する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記処理部は、
前記評価件数が所定の閾値よりも少ない場合において、前記評価依頼データを生成するときに、前記評価依頼データの内容にフレームを追加するフレーム追加処理、前記評価依頼データの内容の少なくとも一部を太字化する太字化処理、前記評価依頼データの内容の少なくとも一部に下線を引く下線処理、前記評価依頼データの内容に所定の文言を追加する文言追加処理のうちの少なくとも1つの処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザが購入対象として商品またはサービスの購入を確定したタイミングにおける前記購入対象に対する評価の件数である評価件数に基づいて、前記購入対象に対しての評価行動を前記ユーザに推奨するための評価依頼データを生成する工程、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置のコンピュータを、
ユーザが購入対象として商品またはサービスの購入を確定したタイミングにおける前記購入対象に対する評価の件数である評価件数に基づいて、前記購入対象に対しての評価行動を前記ユーザに推奨するための評価依頼データを生成する生成手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
情報処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続された印刷装置と、
を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザが購入対象として商品またはサービスの購入を確定したタイミングにおける前記購入対象に対する評価の件数である評価件数に基づいて、前記購入対象に対しての評価行動を前記ユーザに推奨するための評価依頼データを生成する処理部と、
前記評価依頼データを前記印刷装置に送信する情報処理装置側通信部と、
を備え、
前記印刷装置は、
前記評価依頼データを受信する印刷装置側通信部と、
前記ユーザに前記購入対象を発送する際に付帯される印刷媒体に前記評価依頼データを印刷する印刷部と、
を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
前記処理部は、
前記評価件数に基づいて、前記印刷装置で前記評価依頼データを印刷する際の印刷媒体の種類を選択する、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記印刷装置は、
前記印刷媒体としてのラベルに印刷を行うラベルプリンタである、
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに商品やサービスに対する評価を提示する技術が提供されている。この評価を提示する技術に関して、商品やサービスに対する評価と、評価が投稿された時間に関する情報とに基づいて、評価に関する時間的変化に関する推移情報を提示する提示装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-227949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている提示装置では、評価件数が少ない商品等の場合、現状の評価と当該商品等の質とが乖離している可能性があるため、評価(評価件数)を提示することの効果が十分に得られないといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、商品やサービスに対する評価件数を増加させるための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
ユーザが購入対象として商品またはサービスの購入を確定したタイミングにおける前記購入対象に対する評価の件数である評価件数に基づいて、前記購入対象に対しての評価行動を前記ユーザに推奨するための評価依頼データを生成する処理部、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、商品やサービスに対する評価件数を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態のECサイトシステムの概略構成図である。
図2】管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ管理テーブルの内容例を示す図である。
図4】商品管理テーブルの内容例を示す図である。
図5】評価件数対応テーブルの内容例を示す図である。
図6】注文商品テーブルの内容例を示す図である。
図7】(a)~(d)はラベルの例を示す図である。
図8】クライアント端末の機能構成を示すブロック図である。
図9】印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
図10】ECサイトシステムの動作を示すシーケンス図である。
図11】商品購入画面の例を示す図である。
図12】ラベルの貼付例を示す図である。
図13】ECサイトシステムの動作を示すシーケンス図である。
図14】(a)は評価入力前の商品評価画面の例を示す図であり、(b)は評価入力後の商品評価画面の例を示す図である。
図15】評価完了画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0010】
<ECサイトシステムの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態のECサイトシステム1の概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、EC(Electronic Commerce)サイトシステム1は、管理サーバ10と、複数のクライアント端末20と、印刷装置30と、を備える。管理サーバ10と各クライアント端末20、並びに、管理サーバ10と印刷装置30は、通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続されている。なお、クライアント端末20の台数は特に限定されない。
【0012】
管理サーバ10は、例えば、或るECサイトをクライアント端末20に対して提供するクラウド上のサーバである。
【0013】
クライアント端末20は、上記のECサイトを利用するクライアントの端末装置である。クライアント端末20としては、例えば、スマートフォンや、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC等が挙げられる。以下では、クライアント端末20がスマートフォンであるものとして説明を行う。
【0014】
印刷装置30は、上記のECサイトを運営する店舗(企業)に設置されたラベルプリンタである。なお、上記のECサイトから注文を受けた商品が所定の物流センターを介して発送される物流形態の場合には、印刷装置30は、上記の物流センターに設置されていてもよい。
【0015】
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
【0016】
<管理サーバの構成>
次に、図2を参照して、管理サーバ10の機能構成について説明する。図2は、管理サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、通信部14と、計時部15と、を備えている。管理サーバ10の各部は、バス16を介して接続されている。
【0018】
少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(処理部)11は、管理サーバ10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。なお、図2では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
【0019】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0020】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。
【0021】
記憶部13に記憶されているデータとしては、ユーザDB(データベース)131や商品管理DB(データベース)132などがある。ユーザDB131には、ユーザ管理テーブル131aなどが記憶されている。商品管理DB132には、商品管理テーブル132a、評価件数対応テーブル132b、注文商品テーブル132cなどが記憶されている。
【0022】
図3は、ユーザ管理テーブル131aの内容例を示す図である。
ユーザ管理テーブル131aは、ECサイトを利用するユーザ(クライアント)に関する情報を記憶したテーブルである。図3に示すように、ユーザ管理テーブル131aには、ユーザ(クライアント)ごとに、「ユーザID」、「ユーザ名」、「メールアドレス」などの各情報が対応付けられて記憶されている。
【0023】
図4は、商品管理テーブル132aの内容例を示す図である。
商品管理テーブル132aは、ECサイトで取り扱う商品に関する情報を記憶したテーブルである。図4に示すように、商品管理テーブル132aには、商品ごとに、「商品ID」、「商品名」、「著/ブランド/ストア」、「評価件数」、「平均評価」などの各情報が対応付けられて記憶されている。ここで、「評価件数」とは、対応する商品に係る商品評価画面(図14参照)においてなされた当該商品に対する評価(★1つ(最低)~★5つ(最高)の5段階評価)の件数である。「平均評価」とは、上記の評価件数すべての評価(★の数)の総和を当該評価件数で割ることによって得られた評価である。
【0024】
図5は、評価件数対応テーブル132bの内容例を示す図である。
評価件数対応テーブル132bは、購入商品の評価件数に応じた当該購入商品に対する購入者への評価依頼(評価推奨)の案内の態様を定義したテーブルである。図5に示すように、評価件数対応テーブル132bには、強調レベルLv.1~強調レベルLv.4のレベルごとに、「選択基準」、「印刷テンプレートID」、「評価後ポイント還元率」などの各情報が対応付けられて記憶されている。ここで、「強調レベル」とは、評価依頼の案内に用いられるラベル(図7参照)を印刷する際の強調度合(推奨度合)を示すレベルである。「選択基準」とは、強調レベルLv.1~強調レベルLv.4のいずれかを選択する際の基準である。「印刷テンプレートID」とは、ラベル(図7参照)を印刷する際に用いられる印刷テンプレートを識別するための情報である。「評価後ポイント還元率」とは、購入商品に対する評価がなされた際に還元されるポイントの還元率である。
【0025】
強調レベルLv.1は、上記の「選択基準」の項目に示されているように、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品の評価件数(Xr)が30件以上ある場合に選択されるレベルとなっている。強調レベルLv.1が選択された場合、評価件数対応テーブル132bに基づいて、印刷テンプレートID“T0001”の印刷テンプレートが取得され、当該印刷テンプレートに基づいて、評価依頼データ(印刷データ)が生成される。
【0026】
図7(a)は、印刷テンプレートID“T0001”の印刷テンプレートに基づいて生成された評価依頼データを印刷したラベルLb1の例を示す図である。
図7(a)に示すように、ラベルLb1には、クライアント端末20の表示部25に評価を行う商品(購入商品)の商品評価画面(図14参照)を表示させるための二次元コードCdが印字されるとともに、例えば“二次元コードを読み取って商品評価にご協力ください”といったメッセージ情報MS1が印刷されている。強調レベルLv.1が選択されるケースでは、既に多くのユーザが評価をしており、商品の品質に関する傾向がある程度得られているため、シンプルな印刷内容となっている。また、強調レベルLv.1が選択されるケースでは、「評価後ポイント還元率」が“0%”に設定されているため(図5参照)、ポイント還元に関する案内は印刷されないようになっている。なお、ラベルLb1(ラベルLb2~Lb4も同様)を生成するテープは36mm以上の幅(テープ幅)の広いものを使用することが好ましい。
【0027】
強調レベルLv.2は、上記の「選択基準」の項目に示されているように、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品の評価件数(Xr)が15件以上30件未満である場合に選択されるレベルとなっている。強調レベルLv.2が選択された場合、評価件数対応テーブル132bに基づいて、印刷テンプレートID“T0002”の印刷テンプレートが取得され、当該印刷テンプレートに基づいて、評価依頼データ(印刷データ)が生成される。
【0028】
図7(b)は、印刷テンプレートID“T0002”の印刷テンプレートに基づいて生成された評価依頼データを印刷したラベルLb2の例を示す図である。
図7(b)に示すように、ラベルLb2には、上記のラベルLb1と同様に、二次元コードCd、メッセージ情報MS1が印刷されている。また、ラベルLb2には、例えば“12/23までに評価いただくとポイント還元!”といったメッセージ情報MS2が印刷されている。強調レベルLv.2が選択されるケースでは、既にある程度のユーザが評価をしているが、商品の品質に関する傾向が十分に得られていないため、ユーザにインセンティブを与えるポイント還元に関するメッセージ情報MS2が印刷されるようになっている。なお、メッセージ情報M2として印刷される日付“12/23”は、ユーザが商品を購入した際に、後述の注文商品テーブル132c(図6参照)に記憶される注文商品情報(「ユーザID」、「購入商品ID」、…)のうちの「ポイント付与期限日」の項目の情報に基づいて印刷されるようになっている。
【0029】
強調レベルLv.3は、上記の「選択基準」の項目に示されているように、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品の評価件数(Xr)が0件より多く15件未満である場合に選択されるレベルとなっている。強調レベルLv.3が選択された場合、評価件数対応テーブル132bに基づいて、印刷テンプレートID“T0003”の印刷テンプレートが取得され、当該印刷テンプレートに基づいて、評価依頼データ(印刷データ)が生成される。
【0030】
図7(c)は、印刷テンプレートID“T0003”の印刷テンプレートに基づいて生成された評価依頼データを印刷したラベルLb3の例を示す図である。
図7(c)に示すように、ラベルLb3には、上記のラベルLb2と同様に、二次元コードCd、メッセージ情報MS1、メッセージ情報MS2が印刷されている。また、ラベルLb3には、当該ラベルLb3を縁取るフレームFrが印刷されている。強調レベルLv.3が選択されるケースでは、ユーザによる評価が少なく、商品の品質に関する傾向が殆ど得られていない。そこで、上記のフレームFrを印刷しラベルLb3を強調することによって、当該ラベルLb3が貼付された商品をユーザ(購入者)が受け取った際に、当該ラベルLb3に当該ユーザが気付き易くなるようにしている。なお、ラベルLb3を強調する方法は、フレームFrを印刷することに限られず、例えば、メッセージ情報MS1やメッセージ情報MS2の文字を太字にしたり、下線を付したり、拡大したり、新たに文字を追加したりしてもよい。
【0031】
強調レベルLv.4は、上記の「選択基準」の項目に示されているように、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品の評価件数(Xr)が0件である場合に選択されるレベルとなっている。強調レベルLv.4が選択された場合、評価件数対応テーブル132bに基づいて、印刷テンプレートID“T0004”の印刷テンプレートが取得され、当該印刷テンプレートに基づいて、評価依頼データ(印刷データ)が生成される。
【0032】
図7(d)は、印刷テンプレートID“T0004”の印刷テンプレートに基づいて生成された評価依頼データを印刷したラベルLb4の例を示す図である。
図7(d)に示すように、ラベルLb4には、ラベルLb3と同様に、二次元コードCd、メッセージ情報MS1、メッセージ情報MS2、フレームFrが印刷されている。また、ラベルLb4には、例えば“★早期購入者のあなたには+5%ポイント還元!”といったメッセージ情報MS3が印字されている。強調レベルLv.4が選択されるケースでは、ユーザによる評価が全く無いため、上記のメッセージ情報MS3を印刷することで、優遇措置があることを案内し、対象商品の評価へとつなげようとしている。
【0033】
ここで、ラベルLb4の二次元コードCdを読み取ることにより行われる対象商品の評価がポイント付与期限日内に行われなかった場合は、次に当該対象商品の購入を確定したユーザにポイント還元率5%の権利が移る。したがって、例えば、1番目の購入者(ユーザ)がポイント付与期限日内に評価を行わなかった場合、2番目の購入者にポイント還元率5%の権利が移り、2番目の購入者がポイント付与期限日内に評価を行った場合、この2番目の購入者にポイント還元率5%が付与される。なお、2番目の購入者が1番目の購入者よりも早く評価を行ったとしても付与されるポイント還元率は変わらない(1番目の購入者;5%、2番目の購入者;1%)。つまり、あくまで「購入した順番」が優先され「評価した順番」はポイント還元率に影響しない。また、予約注文の場合は、「予約した順番」=「購入した順番」とみなす。
また、例えば、1番目の購入者(ユーザ)がポイント付与期限日内に評価を行わなかった場合、2番目以降の購入者にポイント還元率5%の権利が移らないようにしてもよい。つまり、1番目の購入者(ユーザ)がポイント付与期限日内に評価を行わなかった場合、ポイント還元率5%の権利が消滅し、当該権利を受け取れる購入者がいないようにしてもよい。
また、1番目の購入者(ユーザ)がポイント付与期限日内になかなか評価を行わず、その間に、例えば、2番目の購入者が先に評価を行った場合、この2番目の購入者にポイント還元率1%を付与し、その後、1番目の購入者がポイント付与期限日内に評価を行わなかった場合、2番目の購入者にポイント還元率4%を追って付与するようにしてもよい。
【0034】
図6は、注文商品テーブル132cの内容例を示す図である。
注文商品テーブル132cは、ECサイトにおいて行われた商品の注文に関する情報を記憶したテーブルである。図6に示すように、注文商品テーブル132cには、注文があった商品ごとに、「ユーザID(当該注文を行ったユーザのユーザID)」、「購入商品ID(当該注文の対象商品の商品ID)」、「強調レベル」、「購入確定日」、「商品到着予定日」、「ポイント付与期限日」などの各情報が対応付けられて記憶されている。「強調レベル」は、上述したように、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品の評価件数に基づき選択されるレベルである。「購入確定日」は、ユーザが商品の購入を確定したタイミングでの日付である。なお、「購入確定日」の情報には、時間(時・分・秒)の情報も含むようにしてもよい。「商品到着予定日」は、「購入確定日」の項目で入力された日付に所定の日数(例えば、3日)を加えた日にちが自動入力されるようになっている。なお、この所定の日数は、配送状況等に応じて適宜設定変更可能にしてもよい。「ポイント付与期限日」は、「商品到着予定日」の項目で入力された日付に所定の日数(例えば、10日)を加えた日にちが自動入力されるようになっている。なお、「強調レベル」の情報が“Lv.1”の場合、評価後ポイント還元率は“0%”であるため(図5参照)、該当する注文の「ポイント付与期限日」の情報は設定されないようになっている。
【0035】
図2の管理サーバ10の機能構成の説明に戻り、通信部14は、ネットワークカード等により構成されている。通信部14は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上のクライアント端末20や印刷装置30等との通信を行う。
【0036】
計時部15は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時してCPU11に出力する。
【0037】
<クライアント端末の構成>
次に、図8を参照して、クライアント端末20の機能構成について説明する。図8は、クライアント端末20の機能構成を示すブロック図である。
【0038】
図8に示すように、クライアント端末20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、読取部26と、通信部27と、を備えている。クライアント端末20の各部は、バス28を介して接続されている。
【0039】
CPU21は、クライアント端末20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0040】
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0041】
記憶部23は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成される。記憶部23には、CPU21で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0042】
操作部24は、クライアント端末20の本体部に設けられる各種の操作ボタン(図示省略)や、表示部25上に設けられるタッチセンサ(図示省略)等を有して構成され、ユーザの入力操作を受け付けて、その操作情報をCPU21に出力する。
【0043】
表示部25は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU21から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0044】
読取部26は、上述のラベルLb1~ラベルLb4(図7参照)に印刷された二次元コードCd等をスキャンしてデコードする。読取部26は、デコードした情報をCPU21に出力する。
【0045】
通信部27は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部27は、この通信動作により、通信ネットワークNを介して管理サーバ10との間で情報の送受信を行う。
【0046】
<印刷装置の構成>
次に、図9を参照して、印刷装置30の機能構成について説明する。図9は、印刷装置30の機能構成を示すブロック図である。
【0047】
図9に示すように、印刷装置30は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、通信部35と、印刷部36と、を備えている。印刷装置30の各部は、バス37を介して接続されている。
【0048】
CPU31は、印刷装置30の各部を制御するプロセッサである。CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM32に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0049】
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0050】
記憶部33は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROMなどにより構成される。記憶部33には、CPU31で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0051】
操作部34は、電源キー(図示省略)、カットキー(図示省略)等を有する。操作部34は、ユーザからの各キーの押下の操作入力を受け付け、その操作入力に基づく操作信号をCPU31に出力する。
【0052】
通信部35は、予め定められた通信規格に従った通信動作を行う。通信部35は、この通信動作により、通信ネットワークNを介して管理サーバ10との間で情報の送受信を行う。
【0053】
印刷部36は、いずれも図示を省略するが、サーマルヘッド、プラテンローラ、カッター、テープアダプタ、駆動部等を有し、CPU31の制御に従い、テープに印刷を行う。そして、印刷部36は、CPU31の制御に従い、印刷されたテープを上記のカッターでカットする。これにより、上述のラベルLb1~ラベルLb4(図7参照)が生成され、生成されたラベルLb1~ラベルLb4は、例えば、商品の梱包材に貼付され、当該商品の購入者のもとへ発送されるようになっている。
【0054】
<ECサイトシステムの動作>
次に、図10を参照して、ECサイトシステム1の動作について説明する。図10は、ECサイトシステム1における商品購入からラベル印刷までの動作を示すシーケンス図である。
【0055】
図10に示すように、先ず、ECサイトで買い物をするユーザ(クライアント)は、クライアント端末20の操作部24により所定の操作を行うことで、ECサイトにアクセスしログイン操作を行う(ステップS1)。
【0056】
次いで、ステップS1でログイン操作が行われると、ログイン操作時に入力されたユーザIDがクライアント端末20から通信部27を介して管理サーバ10へ送信される(ステップS2)。
【0057】
次いで、ステップS2でユーザIDが送信されると、管理サーバ10は、通信部14を介して、当該ユーザIDを取得し、ECサイトのメイン画面(図示省略)を表示させるためのメイン画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS3)。
【0058】
次いで、ステップS3でメイン画面データが送信されると、クライアント端末20は、通信部27を介して当該メイン画面データを取得して、ECサイトのメイン画面(図示省略)を表示部25に表示させる(ステップS4)。
【0059】
次いで、上記ユーザは、クライアント端末20の操作部24を介して、表示部25に表示されたメイン画面において検索などの操作を行い、所望の商品(例えば、商品ID“P0002”の商品“化学”)を選択する操作を行う(ステップS5)。
【0060】
次いで、ステップS5で所望の商品を選択する操作が行われると、当該操作時に選択された商品の商品IDがクライアント端末20から通信部27を介して管理サーバ10へ送信される(ステップS6)。
【0061】
次いで、ステップS6で商品IDが送信されると、管理サーバ10は、通信部14を介して、当該商品IDを取得し、当該商品IDに対応する商品の商品購入画面51を表示させるための商品購入画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS7)。なお、所望の商品を選択する操作が行われた後に、商品の詳細な説明や、評価の詳細(例えば、コメント)等を含む商品固有画面を表示させるとしてもよい。
【0062】
次いで、ステップS7で商品購入画面データが送信されると、クライアント端末20は、通信部27を介して当該商品購入画面データを取得して、商品購入画面51を表示部25に表示させる(ステップS8)。
【0063】
図11は、商品購入画面51の例を示す図である。
図11に示すように、商品購入画面51では、商品名に係る情報(例えば“化学”)511、著/ブランド/ストアに係る情報(例えば“YY出版”)512、商品の画像513、商品の値段に係る情報(例えば“¥1,000”)514、商品の評価に係る情報515などが表示されている。また、商品購入画面51では、購入ボタン516が設けられている。購入ボタン516は、商品購入画面51に表示されている商品の購入を確定する際に用いられるボタンである。
【0064】
図10に示すECサイトシステム1の動作の説明に戻り、上記ユーザは、商品購入画面51に表示された商品(例えば“化学”)を購入する場合、操作部24を介して、当該商品購入画面51に設けられている購入ボタン516の押下操作(購入確定操作)を行う(ステップS9)。
【0065】
次いで、ステップS9で購入確定操作が行われると、購入商品の商品IDを含む購入確定情報がクライアント端末20から通信部27を介して管理サーバ10へ送信される(ステップS10)。
【0066】
次いで、ステップS10で購入確定情報が送信されると、管理サーバ10は、通信部14を介して当該購入確定情報を取得し、当該購入確定情報に含まれる購入商品の商品ID等に基づいて、当該購入商品の決済処理を行う(ステップS11)。
【0067】
次いで、管理サーバ10は、商品管理テーブル132a(図4参照)及び評価件数対応テーブル132b(図5参照)を参照して、上記購入商品の購入が確定したときの評価件数(Xr)に応じた強調レベルを選択する(ステップS12)。例えば、購入商品“化学”の購入が確定したときの評価件数が“1”であった場合(図4参照)、評価件数対応テーブル132bの「選択基準」の情報に基づいて“15>評価件数(Xr)>0”の基準を満たす強調レベルLv.3が選択されることとなる。
なお、購入商品の購入が確定するタイミングは、例えば、管理サーバ10が上記購入確定情報をクライアント端末20から取得したタイミングであるものとする。
【0068】
次いで、管理サーバ10は、上記購入が確定した商品の購入者のユーザID(例えば“U0001”)、購入商品ID(例えば“P0002”)、強調レベル(例えば“強調レベルLv.3”)、購入確定日(例えば“2022/12/10”)、商品到着予定日(例えば“2022/12/13”)、ポイント付与期限日(例えば“2022/12/23”)等の各情報を互いに対応付けて注文商品テーブル132cに記録する(ステップS13;図6参照)。
【0069】
次いで、ステップS13で注文商品テーブル132cに注文商品情報が記録されると、管理サーバ10は、評価件数対応テーブル132b(図5参照)に基づいて、ステップS12で選択された強調レベルに応じた印刷データ(評価依頼データ)を生成する(ステップS14)。例えば、ステップS12で選択された強調レベルが“強調レベルLv.3”である場合、管理サーバ10は、印刷テンプレートID“T0003”の印刷テンプレートを取得する。また、管理サーバ10は、ステップS13で注文商品テーブル132cに記録された「ポイント付与期限日」の情報“2022/12/23”を取得する。そして、管理サーバ10は、取得された印刷テンプレートと「ポイント付与期限日」の情報“2022/12/23”に基づいて、強調レベルLv.3が選択された場合に印刷されるラベルLb3(図7(c)参照)の印刷データ(評価依頼データ)を生成する(ステップS14)。
【0070】
次いで、ステップS14で印刷データが生成されると、管理サーバ10は、通信部14を介して当該印刷データを印刷装置30に送信する(ステップS15)。
【0071】
次いで、ステップS15で印刷データが印刷装置30に送信されると、印刷装置30は、通信部35を介して当該印刷データを取得し、当該印刷データを印刷部36に印刷させてラベルを生成する(ステップS16)。そして、ステップS16において、例えばラベルLb3が生成された場合、ECサイトを運営する店舗の従業員等により商品(ステップS9で購入確定操作がなされた商品)の梱包が行われた際に、図12に示すように、包装材Pの表面に当該ラベルLb3が貼付され当該商品がユーザUのもとへ発送されるようになっている。なお、ラベルLb3は、包装材Pの表面に貼付する場合に限られず、例えば、商品とともに梱包される納品書等の伝票に貼付するようにしてもよいし、伝票を印刷するためのラベルプリンタにラベルLb3の印刷内容が含まれていてもよい。
【0072】
次に、図12に示したユーザUが購入商品を受け取った後、包装材Pに貼付されているラベルLb3の二次元コードCdをクライアント端末20の読取部26によって読み取り、当該購入商品の評価を行うまでのECサイトシステム1の動作について、図13を参照して説明する。図13は、ECサイトシステム1における上記の動作を示すシーケンス図である。
【0073】
図13に示すように、先ず、購入商品(例えば、商品ID“P0002”の商品“化学”)を受け取ったユーザUは、クライアント端末20の読取部26により包装材Pに貼付されているラベルLb3の二次元コードCd(図12参照)を読み取る(ステップS21)。
【0074】
次いで、ステップS21で二次元コードCdの読み取りが行われると、クライアント端末20は、当該二次元コードCdをデコードし、通信部27を介して管理サーバ10にデコードされた情報を送信するとともにログイン要求を行う(ステップS22)。ここで、デコードされた情報には、注文商品テーブル132cのどのレコードの情報(注文商品情報)であるかを識別可能な情報が含まれているものとする。
【0075】
次いで、ステップS22でログイン要求が行われると、管理サーバ10は、通信部14を介して、ログイン画面(図示省略)を表示させるためのログイン画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS23)。
【0076】
次いで、ステップS23でログイン画面データが送信されると、クライアント端末20は、通信部27を介して、当該ログイン画面データを取得し、表示部25にログイン画面(図示省略)を表示させる(ステップS24)。
【0077】
次いで、ステップS24でログイン画面(図示省略)が表示されると、ユーザUは、クライアント端末20の操作部24を介してログイン操作を行う(ステップS25)。
【0078】
次いで、ステップS25でログイン操作が行われると、ログイン操作時に入力されたユーザIDがクライアント端末20から通信部27を介して管理サーバ10へ送信される(ステップS26)。
【0079】
次いで、ステップS26でユーザIDが送信されると、管理サーバ10は、通信部14を介して、当該ユーザIDを取得し、当該ユーザID(ユーザU)が購入した商品の商品評価画面52を表示させるための商品評価画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS27)。
【0080】
次いで、ステップS27で商品評価画面データが送信されると、クライアント端末20は、通信部27を介して当該商品評価画面データを取得して、表示部25に商品評価画面52を表示させる(ステップS28)。
【0081】
図14(a)は、評価入力前の商品評価画面52の例を示す図である。
図14(a)に示すように、商品評価画面52では、商品名に係る情報(例えば“化学”)521、著/ブランド/ストアに係る情報(例えば“YY出版”)522、商品の画像523、商品の購入日に係る情報(例えば“あなたは12/10に購入しました”)524、ポイント付与に係る情報(例えば“12/23までに評価が完了すれば+1ポイント還元!”)525などが表示されている。
【0082】
また、商品評価画面52では、購入商品に対する評価(★1つ(最低)~★5つ(最高)の5段階評価)を行うための入力部526、評価に係るコメントのタイトル(任意)を入力するためのテキストボックス527、当該コメント(任意)を入力するためのテキストボックス528、入力された評価に係る情報(評価情報)を管理サーバ10に送信するための送信ボタン529が設けられている。入力部526は、例えば、横に5つの☆印が並べられた箇所をタッチするとプルダウンメニューが表示され、★1つ(最低)~★5つ(最高)のいずれかの評価を入力できるようになっている。
【0083】
図14(b)は、評価入力後の商品評価画面52の例を示す図である。
入力部526での操作がなされ、★4つの評価が入力された場合、図14(b)に示すように、入力部526の表示態様が“☆☆☆☆☆”から“★★★★☆”に切り替えられて表示されるようになっている。
【0084】
図13に示すECサイトシステム1の動作の説明に戻り、商品評価画面52において評価の入力が完了すると(図14(b)参照)、ユーザUは、操作部24を介して、商品評価画面52に設けられている送信ボタン529の押下操作を行う(ステップS29)。
【0085】
次いで、ステップS29で送信ボタン529の押下操作が行われると、クライアント端末20は、通信部27を介して、商品評価画面52において入力された評価に係る情報(評価情報)を管理サーバ10に送信する(ステップS30)。
【0086】
次いで、ステップS30で評価情報が送信されると、管理サーバ10は、通信部14を介して、当該評価情報を取得し、商品管理テーブル132a(図4参照)の評価の対象となった商品の「評価件数(Xr)」の情報を1インクリメント(更新)する(ステップS31)。このとき、管理サーバ10は、「評価件数(Xr)」の情報の更新に伴い、「平均評価」の情報も更新する。例えば、商品ID“P0002”の商品“化学”に関する評価情報(例えば、★4つの評価)が取得された場合、商品“化学”の「評価件数(Xr)」の情報が“1”から“2”に更新され、「平均評価」の情報が“1.0”から“2.5(=(1+4)/2)”に更新されることとなる。
【0087】
次いで、ステップS31で評価件数が更新されると、管理サーバ10は、当該更新がなされた日にち、すなわちユーザUによる評価がなされた日にちがポイント付与期限日内であるか否かを判定する(ステップS32)。ここで、ポイント付与期限日内であるか否かの判定は、注文商品テーブル132を参照し、ユーザUが購入した商品に対応する「ポイント付与期限日」の情報(例えば“2022/12/23”)を基準として行われる。
【0088】
ステップS32において、ユーザUによる評価がなされた日にちがポイント付与期限日内であると判定された場合(ステップS32;YES)、管理サーバ10は、ポイント処理を行う(ステップS33)。例えば、ユーザUによって商品“化学”に対する評価が行われた場合、ポイント処理として、商品“化学”の購入価格“¥1,000”にポイント還元率“1%”を掛けたポイント“10ポイント”を、ユーザUの所有ポイントに加算する処理が行われる。ここで、ユーザUの所有ポイントは、例えば、ユーザ管理テーブル131aに記憶されるようになっている。
【0089】
次いで、ステップS32でポイント処理が行われると、管理サーバ10は、通信部14を介して、評価完了画面53を表示するための評価完了画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS34)。
【0090】
次いで、ステップS34で評価完了画面データが送信されると、クライアント端末20は、通信部27を介して、当該評価完了画面データを取得し、評価完了画面53を表示部25に表示させる(ステップS35)。
【0091】
また、ステップS32において、ユーザUによる評価がなされた日にちがポイント付与期限日内ではないと判定された場合(ステップS32;NO)、管理サーバ10は、ステップS33の処理をスキップし、通信部14を介して、評価完了画面53を表示するための評価完了画面データをクライアント端末20に送信する(ステップS34)。そして、クライアント端末20は、通信部27を介して、当該評価完了画面データを取得し、評価完了画面53を表示部25に表示させる(ステップS35)。
【0092】
図15は、評価完了画面53の例を示す図である。
図15に示すように、評価完了画面53では、商品名に係る情報(例えば“化学”)531、著/ブランド/ストアに係る情報(例えば“YY出版”)532、商品の画像533、商品の購入日に係る情報(例えば“あなたは12/10に購入しました”)534、ポイント付与に係る情報(例えば“12/23までに評価が完了すれば+1ポイント還元!”)535、ユーザUが行った評価に係る情報(例えば“★★★★☆”)536、評価が完了したことを知らせる情報(例えば“評価を投稿いただきありがとうございます!”)537などが表示されている。
【0093】
また、上述したように、ステップS32において、ユーザUによる評価がなされた日にちがポイント付与期限日内であると判定された場合(ステップS32;YES)、評価完了画面53では、更に、ポイント還元が行われたことを知らせる情報(例えば“追加で10ポイントを獲得しました!”)538が表示されるようになっている。
一方、ステップS32において、ユーザUによる評価がなされた日にちがポイント付与期限日内ではないと判定された場合(ステップS32;NO)、評価完了画面53では、ポイント還元が行われたことを知らせる情報538が表示されないようになっている。
【0094】
以上のように、本実施形態によれば、管理サーバ(情報処理装置)10は、ユーザが購入対象として商品の購入を確定したタイミングにおける購入対象に対する評価の件数である評価件数(Xr)に基づいて、購入対象に対しての評価行動をユーザに推奨するための評価依頼データを生成する。
従来技術では、例えば「包装が汚い」「到着時間が遅れた」など商品自体の質とは無関係のコメントと共に★1つといった低評価がなされてしまうと、これに伴って平均評価も低下するため、評価件数が少ない商品等の場合は特に、現状の評価と当該商品等の質とが乖離する可能性が高くなる。したがって、評価(評価件数)を提示することの効果が十分に得られないといった問題があった。
これに対して、本実施形態の管理サーバ10によれば、生成された評価依頼データを利用して購入対象に対する評価件数を増加させるための仕組みを提供することができる。例えば、生成された評価依頼データを印刷データとして印刷装置30に送信することによって、当該評価依頼データが印刷されたラベルを生成し、生成されたラベルを購入対象に付帯してユーザに発送することができる。この結果、購入対象に対するユーザへの評価依頼を簡便に且つ漏れなく行うことができるので、購入対象に対する評価件数を増加させることができる。また、管理サーバ10によれば、評価件数(Xr)に基づいて、評価依頼データを生成するので、当該評価件数(Xr)に重点を置いた評価依頼データを生成することが可能となる。この結果、評価件数(Xr)にフォーカスをあてて購入対象に対する評価の収集を効果的に行うことができる。
【0095】
また、本実施形態によれば、管理サーバ10は、評価件数(Xr)が少ないほど、評価行動を強い度合で推奨する内容の評価依頼データを生成する。
このため、管理サーバ10によれば、評価件数(Xr)が少ないほど、購入対象に対する評価の収集を効果的に行うことができる。
【0096】
また、本実施形態によれば、管理サーバ10は、評価件数(Xr)が所定の閾値(30件)よりも少ない場合、評価行動の完了後にユーザに対してインセンティブ(ポイント)を付与する内容(メッセージ情報M2,M3;図7参照)を含む評価依頼データを生成する。
このため、管理サーバ10によれば、評価件数(Xr)が所定の閾値よりも少ない購入対象に対する評価の収集を効果的に行うことができる。
【0097】
また、本実施形態によれば、管理サーバ10は、評価件数(Xr)が所定の閾値(30件)よりも少ない場合において、ユーザによって評価行動が行われたときに、当該ユーザにインセンティブ(ポイント)を付与するよう制御する(図13のステップS33)。
このため、管理サーバ10によれば、評価件数(Xr)が所定の閾値よりも少ない購入対象に対する評価の収集を効果的に行うことができる。
【0098】
また、本実施形態によれば、ECサイトシステム(情報処理システム)1は、管理サーバ(情報処理装置)10と、管理サーバ10と通信ネットワークNを介して接続された印刷装置30と、を備えるECサイトシステム1であって、管理サーバ10は、ユーザが購入対象として商品の購入を確定したタイミングにおける当該購入対象に対する評価の件数である評価件数(Xr)に基づいて、購入対象に対しての評価行動をユーザに推奨するための印刷データ(評価依頼データ)を生成するCPU(処理部)11と、当該印刷データを印刷装置30に送信する通信部(情報処理装置側通信部)14と、を備える。印刷装置30は、印刷データを受信する通信部(印刷装置側通信部)35と、ユーザに購入対象を発送する際に付帯されるラベル(印刷媒体)に印刷データを印刷する印刷部36と、を備える。
このため、ECサイトシステム1によれば、管理サーバ10によって生成された印刷データを印刷装置30に送信することによって、当該印刷データが印刷されたラベルを生成し、生成されたラベルを購入対象に付帯してユーザに発送することができる。この結果、購入対象に対するユーザへの評価依頼を簡便に且つ漏れなく行うことができるので、購入対象に対する評価件数を増加させることができる。また、管理サーバ10によれば、評価件数(Xr)に基づいて、印刷データを生成するので、当該評価件数(Xr)に重点を置いた印刷データを生成することが可能となる。この結果、評価件数(Xr)にフォーカスをあてて購入対象に対する評価の収集を効果的に行うことができる。
【0099】
また、本実施形態によれば、ECサイトシステム1を構成する印刷装置30は、ラベルプリンタであるので、当該印刷装置30によって印刷されたラベルを所望の箇所に貼付することができる。この結果、ラベルを購入対象に付帯する作業を円滑に行うことができる。
【0100】
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、評価件数対応テーブル132b(図5参照)において、強調レベルを選択する際に用いられる「選択基準」の情報が記憶されているが、当該情報が示す選択基準はあくまでも一例であり、適宜変更可能である。また、評価件数対応テーブル132bでは、強調レベルLv.1~強調レベルLv.4の4つのレベルが設定されているが、4つ以上のレベルが設定されていてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、印刷装置30により印刷データ(評価依頼データ)をテープに印刷することでラベルLb1~Lb4(図7参照)を生成しているが、例えば、当該テープにではなく、商品を発送する際に用いられる包装材P(図12参照)等に直接印刷するようにしてもよい。また、印刷データを印刷する場合、少なくともメッセージ情報MS1等が印刷されていればよく、二次元コードCdは印刷されないようにしてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、ECサイトにおいて複数の異なる商品が一度に購入された場合、購入した商品ごとに、対応するラベルをそれぞれ生成するようにしてもよい。或いはラベルを1枚生成し、当該ラベルに印刷されている二次元コードCdが読み取られて商品評価画面が表示された際に、当該商品評価画面にて購入した各商品に対する評価ができるようにしてもよい。
【0103】
また、上記実施形態では、ECサイトにおいて商品が購入された際に、当該商品がギフト用である旨の指定(例えば、ラッピング有りの指定など)がなされた場合、管理サーバ10は、当該商品を対象とした印刷データ(評価依頼データ)を生成しないようにしてもよい。
【0104】
また、上記実施形態では、評価の対象を商品としているが、商品に自体に限られず、例えば、商品を販売している店舗や、当該商品を発送する配送業者に対する評価でもよい。また、上記実施形態では、複数の評価項目を設けて、当該評価項目ごとに★1つから★5つの5段階で評価を行うようにしてもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、管理サーバ10によって、ユーザが商品の購入を確定したタイミングにおける当該商品に対する評価件数に基づいて、当該商品に対しての評価行動をユーザに依頼するための印刷データ(評価依頼データ)を生成しているが、例えば、当該印刷データの生成に加えて、商品に対する評価件数が少ないほど、幅広のテープを選択して、選択されたテープを印刷装置30にセットするよう報知してもよいし、有色(白色以外)のテープを選択して、選択されたテープを印刷装置30にセットするよう報知してもよい。
また、評価依頼データは印刷データでなくともよく、管理サーバ10によって生成された評価依頼データに基づいて、当該評価依頼データが表示される電子メールを、購入者のクライアント端末20に送信してもよい。
また、管理サーバ10は、ポイント付与期限内である場合、メイン画面、ユーザの購入履歴画面、検索画面、商品固有画面等において、評価依頼データを含む各々の画面データをユーザのクライアント端末20に送信し、ユーザに表示させるとしてもよい。例えば、購入対象の商品固有画面において、図7のメッセージ情報の内容を示す表示を強調して表示するようにしてもよい。ここでいう強調とは、文字を太字にしたり、下線を付したり、拡大したり、商品固有画面の比較的上方(商品固有画面を表示した直後に表示される位置など)に配置したりすることを指す。
【0106】
また、上記実施形態では、商品評価画面52(図14参照)において、コメントの入力が任意となっているが、例えば、テキストボックス528に対してコメントの入力がなされた場合、ユーザに付与されるポイント還元率が上乗せされるようにしてもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、ECサイトシステム1で取り扱う商品は、物(例えば、書籍)を対象としているが、物ではないサービス(役務)を対象としてもよい。
【0108】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0109】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0110】
1 ECサイトシステム
10 管理サーバ
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 ユーザDB
131a ユーザ管理テーブル
132 商品管理DB
132a 商品管理テーブル
132b 評価件数対応テーブル
132c 注文商品テーブル
14 通信部
15 計時部
20 クライアント端末
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 操作部
25 表示部
26 読取部
27 通信部
30 印刷装置
31 CPU
32 RAM
33 記憶部
34 操作部
35 通信部
36 印刷部
Lb1 ラベル
Lb2 ラベル
Lb3 ラベル
Lb4 ラベル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15