(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089761
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報読取装置、情報削除方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06K 7/10 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
G06K7/10 436
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205151
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森山 鉄平
(57)【要約】
【課題】情報読取装置の安定動作を継続することである。
【解決手段】情報読取装置としてのハンディターミナル10は、シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ部17と、生成されたスキャンデータをRAM13のメモリエリアM1に記憶するCPU11と、を備える。CPU11は、スキャナ部17の電源オンの継続時間が少なくとも第1の所定時間以上である場合には、RAM13に記憶されたメモリエリアM1を削除して新たなメモリエリアM1を確保する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ手段と、
前記生成されたスキャンデータを第1の記憶手段のメモリエリアに記憶し、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が少なくとも第1の所定時間以上である場合には、前記第1の記憶手段に記憶されたメモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する制御手段と、を備える情報読取装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が前記第1の所定時間以上であり且つ所定の条件を満たす場合には、前記第1の記憶手段に記憶されたメモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する請求項1に記載の情報読取装置。
【請求項3】
前記情報読取装置の動きを検出して検出情報を出力する動き検出手段を備え、
前記所定の条件は、前記検出情報に基づき前記情報読取装置の動きの停止が検出されることである請求項2に記載の情報読取装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記検出情報に基づき前記情報読取装置の動きの停止の継続時間が第2の所定時間以上であることである請求項3に記載の情報読取装置。
【請求項5】
前記制御手段は、ユーザの操作無しの継続時間が第3の所定時間以上である場合に、表示手段の表示モードを減光モードに切り替え、
前記所定の条件は、前記表示モードが前記減光モードであることである請求項2から4のいずれか一項に記載の情報読取装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が前記第1の所定時間以上である場合には、前記スキャナ手段を電源オフして電源オンするとともに、前記メモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する請求項1に記載の情報読取装置。
【請求項7】
前記スキャナ手段は、当該スキャナ手段の設定情報を記憶する第2の記憶手段を有し、
前記スキャナ手段の電源オフ及び電源オンは、前記第2の記憶手段の前記設定情報の削除及び再記憶を含む請求項6に記載の情報読取装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記スキャンデータをデコードしてデコードデータを生成し、前記スキャンデータ及び前記デコードデータを前記メモリエリアに記憶する請求項1に記載の情報読取装置。
【請求項9】
シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ手段により生成されたスキャンデータを第1の記憶手段のメモリエリアに記憶し、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が少なくとも第1の所定時間以上である場合には、前記第1の記憶手段に記憶されたメモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する工程を含む情報削除方法。
【請求項10】
コンピュータを、
シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ手段により生成されたスキャンデータを第1の記憶手段のメモリエリアに記憶し、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が少なくとも第1の所定時間以上である場合には、前記第1の記憶手段に記憶されたメモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報読取装置、情報削除方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗、倉庫などで使用され、商品に付されたバーコードなどをスキャナ部により読み取る情報読取装置が知られている。例えば、消費電力を減らすために、自装置の移動のない時間が一定時間継続した場合に、バーコードに当てる走査光を発する光源への電源供給を中断する情報読取装置としてのハンディスキャナが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、情報読取装置は、バーコードなどを読み取る場合に、読み取った被写体のスキャンデータとしての画像データと、当該画像データをデコードしたデコードデータとを、RAM(Random Access Memory)に順次記憶していく。RAMには、最新の画像データ及びデコードデータが記憶され、それ以前のデータは削除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
業務用の情報読取装置は、ユーザの業務効率を優先する為に、業務中のサスペンドモード(画面オフモード)への移行を無効にする場合も多い。また、業務用の情報読取装置は、スキャナ部の使用を酷使するシーンも少なくない。この場合、情報読取装置は、例えば、数時間にわたり常にスキャナ部がオンの状態で、非常に多く(例えば、数百枚)のバーコードの読み取りを行うことになる。
【0006】
しかし、RAM上の不要な画像データ及びデコードデータを記憶及び削除しても、RAM上に削除しきれない不要なデータが残ったり、RAM上のデータのシーケンスがずれたりして、情報読取装置の動作が不安定になったり、重くなってしまうことが起こるおそれがある。
【0007】
一般的に、情報読取装置などの電子デバイスは、安定動作の為に、適度にリセットがされる方がよい。例えば、情報読取装置又は業務アプリケーションの再起動や、画面オフにする場合に、RAMの内容もリセットされる。このリセット時には、RAMの上記の不要なデータやシーケンスのずれも解消される。しかし、情報読取装置は、特に業務用である場合に、上記サスペンドモードへの移行を無効にするとRAMがリセットされない。また、動作不安定になってから、ユーザが手動でリセット操作を行うのは作業効率(業務効率)の低下につながり、かつユーザの作業負担も大きい。
【0008】
本発明の課題は、情報読取装置の安定動作を継続することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の情報読取装置は、シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ手段と、前記生成されたスキャンデータを第1の記憶手段のメモリエリアに記憶し、前記スキャナ手段の電源オンの継続時間が少なくとも第1の所定時間以上である場合には、前記第1の記憶手段に記憶されたメモリエリアを削除して新たなメモリエリアを確保する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、情報読取装置の安定動作を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態のハンディターミナルの正面図である。
【
図2】ハンディターミナルの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】スキャナ制御処理を示すフローチャートである。
【
図4】表示モード切替処理を示すフローチャートである。
【
図5】(a)は、スキャナ部の電源オンの条件に基づきスキャナ部の電源制御を行う場合の端末電源及びスキャナ部電源のタイミングチャートである。(b)は、ハンディターミナルのモーションの条件に基づきスキャナ部の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源及び加速度データのタイミングチャートである。(c)は、表示モードの条件に基づきスキャナ部の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源及び通常表示モードのタイミングチャートである。
【
図6】スキャナ部の電源オンの条件、ハンディターミナルのモーションの条件及び表示モードの条件に基づきスキャナ部の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源、加速度データ及び通常表示モードのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態及び変形例を詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態及び変形例には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施の形態、変形例及び図示例に限定するものではない。
【0013】
(実施の形態)
図1~
図6を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。まず、
図1、
図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。
図1は、本実施の形態のハンディターミナル10の正面図である。
図2は、ハンディターミナル10の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、本実施の形態のハンディターミナル10は、スーパーマーケット、量販店などの店舗の店員や、倉庫などの作業員が、ユーザとして使用する携帯端末である。店舗、倉庫などに格納された商品には、当該商品の識別情報など、当該商品に関する商品情報がエンコードされて含まれるバーコードや、二次元コードなどのシンボルが付されているものとする。ハンディターミナル10は、商品に付されたシンボルを読み取り、デコードして得たデコードデータとしての商品情報を取得する。
【0015】
例えば、ユーザは、ハンディターミナル10を用いて、店舗や倉庫における商品の棚卸など、シンボルの読み取りを伴う業務を行う。この業務では、シンボルが多数(数百枚など)読み取られる場合もある。また、業務効率を高めるため、ハンディターミナル10が、業務中に電源オフや画面オフされることなく、長時間(例えば数時間)連続して稼働(電源オン)される場合もある。画面オフ無しは、例えばサスペンドモードがオフに設定される場合に起こる。
【0016】
ハンディターミナル10は、操作部12と、表示部14と、スキャナ手段としてのスキャナ部17と、を備える。操作部12は、ユーザの操作入力を受け付ける操作入力部である。操作部12は、キー群12Aと、タッチパネル12Bと、を有する。キー群12Aは、ユーザからの押下入力を受け付ける操作要素としての複数のキーを有する。キー群12Aは、電源キー120と、数字/文字などの入力を受け付ける文字入力キーと、取消入力用のCLRキー、決定入力用の決定キー、数字/文字の切替キー、ファンクションキーなどの各種キーと、トリガキー121,122,123と、を含む。
【0017】
電源キー120は、ユーザからのハンディターミナル10の電源オンの入力を受け付けるキーであり、ハンディターミナル10の右側面に配置されている。トリガキー121,122,123は、スキャナ部17によるシンボルの読み取りのオン入力を受け付けるキーである。トリガキー121は、ハンディターミナル10の正面に配置されている。トリガキー122は、ハンディターミナル10の左側面に配置されている。トリガキー123は、ハンディターミナル10の右側面に配置されている。
【0018】
タッチパネル12Bは、表示部14の表示パネル141上に一体的に形成され、ユーザからの指などのタッチ入力を受け付ける操作要素である。タッチパネル12Bは、静電容量方式、抵抗膜方式などのタッチパネルである。
【0019】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)の表示パネル141を有し、各種表示情報を表示パネル141に表示する。また、表示部14の表示モードは、通常表示モードと、減光モードと、が切り替えられる。通常表示モードは、通常の輝度の表示モードである。減光モードは、通常表示モードよりも輝度が低い表示モードである。
【0020】
スキャナ部17は、シンボルを読み取るための撮像方式のイメージスキャナであり、ハンディターミナル10の前方(
図1の上方)に配置されている。スキャナ部17は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子、光学系などを有するデジタルカメラ部であり、撮像した被写体(シンボル)の画像データを生成して出力する。
【0021】
ついで、
図2を参照して、ハンディターミナル10の内部の機能構成(回路構成)を説明する。ハンディターミナル10は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、第1の記憶手段としてのRAM13と、表示部14と、記憶部15と、無線通信部16と、スキャナ部17と、加速度センサ18と、計時部19と、を備える。ハンディターミナル10の各部は、バスB1を介して接続されている。
【0022】
CPU11は、ハンディターミナル10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶された各種プログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0023】
操作部12は、上述したように、キー群12Aと、タッチパネル12Bと、を有する。操作部12は、ユーザからのキー群12Aへのキー入力又はタッチパネル12Bへのタッチ入力の操作入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0024】
RAM13は、情報を読み出し及び書き込み可能な揮発性の半導体メモリであり、CPU11に作業用のワークエリアを提供し、データ及びプログラムを一時的に記憶する。特に、RAM13は、メモリエリアM1を含むものとする。メモリエリアM1は、スキャナ部17に関する情報のメモリエリアであり、スキャナ部17の設定情報と、スキャナ部17により撮像されたシンボルの画像データと、シンボルの画像データがデコードされたデコードデータとが、格納される。メモリエリアM1は、新たな画像データ及びデコードデータを次々に記憶していく場合に、例えば最新(最後)の画像データ及びデコードデータのみが記憶され、それ以前の画像データ及びデコードデータが削除される。この記憶及び削除の過程で、不要データがメモリエリアM1に残ったり、データのシーケンスがずれる可能性がある。
【0025】
表示部14は、表示パネル141と、バックライト142と、を有する。表示パネル141は、LCDの表示パネルであり、CPU11により、カラーの各画素の液晶が電圧駆動され当該各画素の光の透過が制御される。バックライト142は、LED(Light Emitting Diode)などにより構成され、CPU11の制御により、表示パネル141の裏面側から表示パネル141の全面に光を照射する。バックライト142は、CPU11により、出力する光の輝度を調整可能である。
【0026】
表示部14は、CPU11などから入力される各種の表示情報に従い、表示パネル141により各画素の光の透過より表示画像を形成し、バックライト142から出力される光を表示パネル141に透過させて、各種表示情報を表示する。また、表示部14は、CPU11によるバックライト142の光の輝度調整により、上述の通常表示モードと、減光モードと、を切り替えることが可能である。
【0027】
なお、表示部14を、EL(Electro-Luminescent)ディスプレイで構成してもよい。この構成では、表示部14は、ELディスプレイの表示パネルの各画素の発光の輝度を調整することにより、通常表示モードと、減光モードとを切り替えることが可能である。
【0028】
記憶部15は、フラッシュメモリなどで構成され、情報の読み出し及び書き込みが可能な記憶部であり、各種データ及び各種プログラムを記憶している。特に、記憶部15には、後述する業務アプリケーション処理を実行するための業務アプリケーションプログラムP1と、後述するスキャナ制御処理を実行するためのスキャナ制御プログラムP2と、後述する表示モード切替処理を実行するための表示モード切替プログラムP3と、が記憶されている。
【0029】
無線通信部16は、WLAN(Wireless Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)の無線通信部であり、WLAN、WAN用のアンテナ、発振部、変復調部、増幅部、信号処理部などを有する。無線通信部16は、CPU11の指示に従って、通信ネットワーク(図示略)上の基地局又はアクセスポイントとの無線通信を行う。CPU11は、無線通信部16の無線通信を介して、当該通信ネットワーク上の外部機器と通信を行う。
【0030】
スキャナ部17は、CPU11の指示に従って、被写体としてのシンボルを撮像してスキャンデータとしての画像データを生成し、CPU11などに出力する。例えば、スキャナ部17が、店舗や倉庫などの商品に付されたシンボルを撮像して当該シンボルの画像データを生成する。CPU11は、当該シンボルの画像データをデコードしてデコードデータを生成し、デコードデータの商品情報を読み取る。さらに、CPU11は、スキャナ部17により生成された画像データと、デコードデータとを、メモリエリアM1に記憶していく。メモリエリアM1は、例えば、最後にスキャンした(最新の)画像データ及びデコードデータが記憶される。
【0031】
また、スキャナ部17は、第2の記憶手段としてのメモリ171を有する。メモリ171は、スキャナ部17の設定情報を記憶(保持)している揮発性のメモリである。また、CPU11により、スキャナ部17の電源のオン/オフの制御が可能な構成とする。スキャナ部17の電源オフ時には、メモリ171がクリア(設定情報が削除)される。電源オフ後のスキャナ部17の電源オフ時には、スキャナ部17のメモリに設定情報が再構成される。
【0032】
加速度センサ18は、モーションセンサとしての三次元の加速度センサであり、例えば三次元の3軸の加速度を検出して3軸の加速度データを生成してCPU11に出力する。また、モーションセンサとしては、加速度センサ18に限定されるものではなく、角速度センサ、又は加速度センサ及び角速度センサなどとしてもよい。
【0033】
計時部19は、リアルタイムクロックであり、現在の時刻を計時し、計時した時刻情報をCPU11に出力する。
【0034】
また、ハンディターミナル10は、スキャナ部17とは別の撮像部、NFC(Near Field Communication)などの他の通信方式の通信部、スピーカによる音出力部、LEDなどの光出力部などを有する構成としてもよい。
【0035】
つぎに、
図3~
図6を参照して、ハンディターミナル10の動作を説明する。
図3は、スキャナ制御処理を示すフローチャートである。
図4は、表示モード切替処理を示すフローチャートである。
図5(a)は、スキャナ部17の電源オンの条件に基づきスキャナ部17の電源制御を行う場合の端末電源及びスキャナ部電源のタイミングチャートである。
図5(b)は、ハンディターミナル10のモーションの条件に基づきスキャナ部17の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源及び加速度データのタイミングチャートである。
図5(c)は、表示モードの条件に基づきスキャナ部17の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源及び通常表示モードのタイミングチャートである。
図6は、スキャナ部17の電源オンの条件、ハンディターミナル10のモーションの条件及び表示モードの条件に基づきスキャナ部17の電源制御を行う場合の端末電源、スキャナ部電源、加速度データ及び通常表示モードのタイミングチャートである。
【0036】
ハンディターミナル10において、電源オフの状態から、ユーザから電源キー120が押下入力されることにより、電源オンの状態に移行される。
【0037】
また、ハンディターミナル10の電源オンの状態において、例えばユーザから電源キー120が長押し入力されることにより、電源オプションメニューが表示部14に表示される。そして、ユーザから操作部12を介してシャットダウンが選択入力されることにより、CPU11は、ハンディターミナル10を電源オフする。
【0038】
また、電源オンの状態のハンディターミナル10において、たとえば、操作部12を介して、業務アプリケーション処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されている業務アプリケーションプログラムP1に従い、業務アプリケーション処理を実行する。
【0039】
業務アプリケーション処理は、ユーザの業務に関する各種処理を実行する処理である。特に、業務アプリケーション処理は、商品に付されたシンボルをスキャンするスキャン処理を含む。このため、業務アプリケーション処理の実行開始時に、スキャナ部17も電源オンされる(例えば、後述するスキャナ制御処理のステップS11)。
【0040】
スキャン処理において、CPU11は、ユーザからトリガキー121~123が押下入力されている間に、スキャナ部17に所定時間間隔で被写体としてのシンボルの撮像を行わせる。このとき、CPU11は、スキャナ部17により撮像されたシンボルの画像データを取得してデコードしデコードデータを作成する。CPU11は、取得した画像データ及び作成したデコードデータを、作成順にFIFOで、RAM13のメモリエリアM1に記憶及び削除していく。そして、メモリエリアM1には、最新の画像データ及びデコードデータが記憶される状態となる。また、メモリエリアM1のデコードデータは、適宜、業務アプリケーション処理で使用される。
【0041】
ここで、
図3を参照して、ハンディターミナル10で実行されるスキャナ制御処理を説明する。スキャナ制御処理は、スキャナ部17の電源オンの経過時間、ハンディターミナル10のモーションの状態及び表示モードの状態に応じて、スキャナ部17の電源オフ及び電源オン(リセット)と、メモリエリアM1の削除及び確保(リセット)と、を制御する処理である。
【0042】
ハンディターミナル10において、業務アプリケーション処理が実行開始されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されているスキャナ制御プログラムP2に従い、スキャナ制御処理を実行する。
【0043】
まず、CPU11は、スキャナ部17を電源オンする(ステップS11)。ステップS11において、CPU11は、スキャナ部17のメモリ171へのスキャナ部17の設定情報の記憶も行う。そして、CPU11は、RAM13のメモリエリアM1を確保する(ステップS12)。ステップS12において、CPU11は、メモリエリアM1へのスキャナ部17の設定情報の記憶も行う。そして、CPU11は、計時部19で計時された現在時刻情報を用いて、スキャナオン時間のカウントを開始する(ステップS13)。スキャナオン時間は、ステップS11のスキャナ部17の電源オン開始時刻からの経過時間である。なお、ステップS13において、カウント中のスキャナオン時間があれば、当該スキャナオン時間をクリアして最初からスキャナオン時間がカウント開始されるものとする。これは、他の時間カウント開始のステップでも同様であるものとする。
【0044】
そして、CPU11は、操作部12を介してユーザからスキャナ制御処理(業務アプリケーション処理)の終了の操作入力があるか否かを判別する(ステップS14)。終了の操作入力がない場合(ステップS14;NO)、CPU11は、カウント中のスキャナオン時間が、予め設定された所定の時間t1以上となり、スキャナ部17の電源オン開始から時間t1を経過したか否かを判別する(ステップS15)。時間t1は、例えば、1時間である。時間t1を経過していない場合(ステップS15;NO)、ステップS14に移行される。
【0045】
時間t1を経過した場合(ステップS15;YES)、CPU11は、加速度センサ18から加速度データを取得し、当該加速度データに基づきハンディターミナル10のモーション(動き)を検出するか否かを判別する(ステップS16)。例えば、取得した加速データが重力加速度のみを示す場合に、ハンディターミナル10のモーションがない(停止である)ものとし、それ以外をモーション有りとする。モーションを検出した場合(ステップS16;YES)、ステップS14に移行される。
【0046】
モーションを検出していない場合(ステップS16;NO)、CPU11は、初期状態又はモーションがありの状態から停止状態が開始されたか否かを判別する(ステップS17)。停止状態が開始された場合(ステップS17;YES)、CPU11は、計時部19で計時された現在時刻情報を用いて、停止時間のカウントを開始する(ステップS18)。停止時間は、ステップS17のハンディターミナル10の停止開始時刻からの経過時間(停止の継続時間)である。
【0047】
停止状態が開始されていない(既に停止状態中である)場合(ステップS17;NO)、CPU11は、カウント中の停止時間が、予め設定された所定の時間t2以上となり、ハンディターミナル10の停止開始から時間t2を経過したか否かを判別する(ステップS19)。時間t2は、例えば、10秒、30秒である。
【0048】
時間t2を経過していない場合(ステップS19;NO)、ステップS14に移行される。時間t2を経過した場合(ステップS19;YES)、CPU11は、表示部14の表示モードが減光モードであるか否かを判別する(ステップS20)。通常表示モードである場合(ステップS20;NO)、ステップS14に移行される。
【0049】
減光モードである場合(ステップS20;YES)、CPU11は、スキャナ部17を電源オフする(ステップS21)。ステップS21において、CPU11は、スキャナ部17のメモリ171に記憶されているスキャナ部17の設定情報の削除も行う。そして、CPU11は、RAM13のメモリエリアM1を削除し(ステップS22)、ステップS11に移行する。ステップS32では、メモリエリアM1内の全てのデータ(不要データ含む)が削除される。ステップS21,S22→S11,S12が、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットに対応する。
【0050】
終了の操作入力がある場合(ステップS14;YES)、CPU11は、ステップS23,S24を実行し、スキャナ制御処理を終了する。ステップS23,S24は、それぞれ、ステップS21,S22と同様である。
【0051】
ついで、
図4を参照して、ハンディターミナル10で実行される表示モード切替処理を説明する。表示モード切替処理は、ユーザの操作無しの時間に応じて、表示部14の表示モードを、通常表示モードと、減光モードと、で切り替える処理である。
【0052】
ハンディターミナル10において、例えば、ハンディターミナル10が電源オンされたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されている表示モード切替プログラムP3に従い、表示モード切替処理を実行する。
【0053】
まず、CPU11は、バックライト142の輝度を通常表示モード用の高い輝度にし、表示部14の表示モードとして通常表示モードをオンする(ステップS31)。そして、CPU11は、操作部12を介してユーザから操作入力があるか否かを判別する(ステップS32)。
【0054】
操作入力がある場合(ステップS32;YES)、CPU11は、ステップS33を実行し、ステップS32に移行する。ステップS33は、ステップS31と同様の処理である。
【0055】
操作入力がない場合(ステップS32;NO)、CPU11は、通常表示モードにおいて操作無しの状態が開始されたか否かを判別する(ステップS34)。操作無しの状態が開始された場合(ステップS34;YES)、CPU11は、計時部19で計時された現在時刻情報を用いて、操作無時間のカウントを開始する(ステップS35)。操作無時間は、ステップS34の通常表示モードでの操作無しの開始時刻からの経過時間(操作無しの継続時間)である。
【0056】
ステップS35の実行後、又は操作無しの状態が開始されていない(通常表示モード又は減光モードで操作無しの状態が継続している)場合(ステップS34;YES)、CPU11は、カウント中の操作無時間が、予め設定された所定の時間t3以上となり、操作無しの開始から時間t3を経過したか否かを判別する(ステップS36)。時間t3は、例えば、10秒~数分であり、ユーザが任意に操作設定可能な時間とする。このように、時間t1>t2,t3の関係がある。
【0057】
時間t3を経過していない場合(ステップS36;NO)、ステップS32に移行される。時間t3を経過した場合(ステップS36;YES)、CPU11は、バックライト142の輝度を減光モード用の低い輝度にし、表示部14の表示モードとして減光モードをオンし(ステップS37)、ステップS32に移行する。
【0058】
つぎに、
図5(a)~
図6を参照して、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットのタイミングを説明する。まず、仮に、スキャナ制御処理のステップS15のスキャナ部17の電源オンの条件のみで、ステップS21,S22→S11,S12のスキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行される例を考える。
【0059】
図5(a)に、時間に対する、端末電源(ハンディターミナル10の電源オン/オフ)及びスキャナ電源(スキャナ部17の電源オン/オフ)を示す。
図5(a)の端末電源は、ハイレベルが、ハンディターミナル10の電源オンを示し、ローレベルが、ハンディターミナル10の電源オフを示す。同じくスキャナ電源は、ハイレベルが、スキャナ部17の電源オンを示し、ローレベルが、スキャナ部17の電源オフを示す。
図5(a)の端末電源及びスキャナ電源の表現は、
図5(b)~
図6でも同様である。
【0060】
まず、端末電源がオンされた後に、スキャナ部電源がステップS11でオンされ、ステップS12のメモリエリアM1の確保後に、ステップS13でスキャナオン時間のカウントが開始される。そして、スキャナ部電源のオン(スキャナオン時間)が時間t1継続した直後に、スキャナ電源がオフされ、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行されている。
【0061】
ついで、仮に、スキャナ制御処理のステップS16~S19のハンディターミナル10のモーションの条件のみで、ステップS21,S22→S11,S12のスキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行される例を考える。
【0062】
図5(b)に、時間に対する、端末電源、スキャナ電源及び加速度データを示す。
図5(b)の加速度データは、0(フラットな部分)が、ハンディターミナル10に重力加速度のみが働いている状態を示し、それ以外の値が、ハンディターミナル10に重力加速度以外の加速度が働いてモーションが発生している状態を示すものとする。
図5(b)の加速度データの表現は、
図6でも同様である。
【0063】
まず、端末電源がオンされた後に、スキャナ部電源がステップS11でオンされ、ステップS12のメモリエリアM1の確保がされる。また、端末電源がオンされた直後から、加速度データが0でなく、ステップS16;YESのハンディターミナル10にモーションが発生している状態が続く。そして、加速度データが0になるとハンディターミナル10が停止開始し、ステップS18で停止時間のカウントが開始される。そして、ステップS19で停止時間が時間t2になった直後に、スキャナ電源がオフされ、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行されている。
【0064】
ついで、仮に、スキャナ制御処理のステップS20の表示部14の表示モードの条件のみで、ステップS21,S22→S11,S12のスキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行される例を考える。
【0065】
図5(c)に、時間に対する、端末電源、スキャナ電源及び通常表示モードを示す。
図5(c)の通常表示モードは、ハイレベルが通常表示モードオンを示し、ローレベルが通常表示モードオフ(減光モードオン)を示す。
図5(c)の通常表示モードの表現は、
図6でも同様である。
【0066】
まず、端末電源がオンされた後に、スキャナ部電源がステップS11でオンされ、ステップS12のメモリエリアM1の確保がされる。また、端末電源がオンされた直後から、通常表示モードがオンされている。そして、表示モード切替処理のステップS32,S34でユーザの操作が無くなると、操作無時間のカウントが開始される。そして、ステップS36で操作無時間が時間t3になった直後に、ステップS37で減光モードがオンされる。
【0067】
減光モードがオンされると、スキャナ制御処理のステップS20;YESとなり、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行されている。実際には、この条件であると、減光モードがオン中に、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが繰り返し実行されることになるが、
図5(c)では、最初の実行のみを表現している。なお、その後、ステップS32でユーザの操作入力があると、通常表示モードがオンされる。
【0068】
ついで、
図3のスキャナ制御処理のように、ステップS15のスキャナ部17の電源オンの条件と、ステップS16~S19のハンディターミナル10のモーションの条件と、ステップS20の表示モードの条件とで、ステップS21,S22→S11,S12のスキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行される例を考える。
【0069】
図6に示すように、上記の3つの条件が組み合わされている。具体的には、スキャナ電源がオンになったスキャナオン時間が時間t1を経過し、かつ加速度データが0になった停止時間が時間t2を経過し、かつ通常表示モードでの操作無時間が時間t3を経過し減光モードがオンされた直後に、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットが実行されている。
【0070】
以上、本実施の形態によれば、ハンディターミナル10は、シンボルをスキャンしてスキャンデータを生成するスキャナ部17と、生成されたスキャンデータをRAM13のメモリエリアM1に記憶するCPU11と、を備える。CPU11は、スキャナ部17の電源オンの継続時間(スキャナオン時間)が所定の時間t1以上である場合には、RAM13に記憶されたメモリエリアM1を削除して新たなメモリエリアM1を確保する。
【0071】
このため、スキャナオン時間が長時間であるため、メモリエリアM1上に不要なデータやシーケンスのずれがある可能性が高い場合に、メモリエリアM1をリセットするので、メモリエリアM1上の画像データの記憶による不要なデータやシーケンスのずれを解消でき、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。さらに、ユーザが意識してメモリエリアM1をリセットするための動作を行うことなく(ユーザが気付くことなく)、メモリエリアM1がリセットされるので、ユーザの作業効率(業務効率)を向上できかつ作業負担を低下できる。
【0072】
また、CPU11は、スキャナ部17の電源オンの継続時間(スキャナオン時間)が所定の時間t1以上であり且つ所定の条件を満たす場合には、RAM13に記憶されたメモリエリアM1を削除して新たなメモリエリアM1を確保する。このため、スキャナオン時間が時間t1以上であり、且つ所定の条件を満たす好ましいタイミングでRAM13に記憶されたメモリエリアM1を削除して新たなメモリエリアM1を確保できる。
【0073】
また、ハンディターミナル10は、ハンディターミナル10の加速度を検出して加速度データを出力する加速度センサ18を備える。所定の条件は、加速度データに基づきハンディターミナル10の動きの停止が検出されることである。このため、ハンディターミナル10が停止して、ユーザの操作がないと推定されるタイミングに、メモリエリアM1をリセットして、ユーザが気付くことなく、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。
【0074】
また、所定の条件は、加速度データに基づきハンディターミナル10の動きの停止の停止時間が時間t2以上であることである。このため、ハンディターミナル10が停止したことを確実に検出でき、ユーザの操作がないとより正確に推定されるタイミングに、メモリエリアM1をリセットして、ユーザが気付くことなく、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。
【0075】
また、CPU11は、ユーザの操作無しの操作無時間が所定の時間t3以上である場合に、表示部14の表示モードを減光モードに切り替える。所定の条件は、表示モードが減光モードであることである。このため、表示モードが減光モードで、ユーザの操作がないタイミングに、メモリエリアM1をリセットして、ユーザが気付くことなく、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。
【0076】
また、CPU11は、所定の条件を満たす場合に、スキャナ部17を電源オフして電源オンするとともに、メモリエリアM1を削除して新たなメモリエリアM1を確保する。このため、スキャナ部17とともにメモリエリアM1をリセットして、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。
【0077】
また、スキャナ部17は、スキャナ部17の設定情報を記憶するメモリ171を有する。スキャナ部17のメモリ171をリセットして、ハンディターミナル10のより高い安定動作を継続できる。
【0078】
また、CPU11は、スキャンされた画像データをデコードしてデコードデータを生成し、画像データ及びデコードデータをメモリエリアM1に記憶する。このため、メモリエリアM1をリセットするので、メモリエリアM1上の画像データ及びデコードデータの記憶による不要なデータやシーケンスのずれを解消でき、ハンディターミナル10の安定動作を継続できる。
【0079】
(変形例)
上記実施の形態の変形例を説明する。上記実施の形態では、スキャナ部17が、イメージセンサであったが、この構成に限定されるものではない。スキャナ部17が、シンボルとしてのバーコードをスキャンするレーザスキャナである構成としてもよい。この構成では、スキャナ部17は、被写体のバーコードにレーザ光を当てて反射光を受光し、スキャンデータとしての反射光のパターンデータ(明暗の2値データ)を生成する。CPU11は、パターンデータをデコードしてデコードデータを生成し、デコードデータをメモリエリアM1に記憶する。
【0080】
また、上記実施の形態では、スキャナ制御処理のステップS15のスキャナ部17の電源オンの条件(第1の条件とする)と、ステップS15~S19のハンディターミナル10のモーションの条件(第2の条件とする)と、ステップS20の表示モードの条件(第3の条件とする)とを満たす場合に、ステップS21,S22~S11,S12のスキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットをする構成とした。しかし、この構成に限定されるものではない。
【0081】
スキャナ制御処理において、第1の条件~第3の条件のうちのあらかじめ設定された2つの組合せを満たす場合に、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットをする構成としてもよい。また、スキャナ制御処理において、第1の条件~第3の条件のうちのあらかじめ設定された少なくとも2つの組合せの各条件を満たすか否かの判別の実行順は、順不同である。また、スキャナ制御処理において、第1の条件~第3の条件のうちのあらかじめ設定された1つを満たす場合に、スキャナ部17及びメモリエリアM1のリセットをする構成としてもよい。
【0082】
また、店舗の店員、倉庫の作業員などのユーザが複数人おり、1台のハンディターミナル10を複数のユーザが使うケースがある。このケースの場合に、複数のユーザのそれぞれにログインIDが発行されるものとする。ハンディターミナル10の電源オン時に、CPU11は、操作部12を介してユーザから入力されたログインID及びパスワードに応じて、ログイン認証を行う構成とする。
【0083】
あらかじめ、ログインID(ユーザ)ごとに、第1の条件~第3の条件からスキャナ制御処理に用いる条件及び条件の判断に用いる所定時間t1~t3を設定情報として設定し記憶部15に記憶しておく。そして、ハンディターミナル10において、CPU11は、記憶部15のうち、ログインユーザのログインIDに対応する設定情報を参照し、ログインIDに対応する条件及び所定時間を適用したスキャナ制御処理を実行する構成としてもよい。
【0084】
また、ユーザが1人又は複数人の場合に、ユーザは、ハンディターミナル10を使用中の任意のタイミングで、スキャナ制御処理に用いる条件及び時間t1~t3を設定情報として設定・変更することが可能な構成としてもよい。
【0085】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてフラッシュメモリなどの記憶部15を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、他の不揮発性メモリ、CD-ROMなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0086】
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る情報読取装置、情報削除方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0087】
本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態及び変形例に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0088】
10 ハンディターミナル
11 CPU
12 操作部
13 RAM
M1 メモリエリア
14 表示部
141 表示パネル
142 バックライト
15 記憶部
16 無線通信部
17 スキャナ部
171 メモリ
18 加速度センサ
19 計時部
B1 バス