(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089792
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】給電装置および照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 21/35 20060101AFI20240627BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240627BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20240627BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240627BHJP
H05B 47/10 20200101ALI20240627BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240627BHJP
【FI】
F21V21/35
F21V23/00 160
F21V23/04 130
F21V23/00 140
F21S2/00 320
H05B47/10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205216
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】390031521
【氏名又は名称】トキコーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】藤城 健司
(72)【発明者】
【氏名】伊久間 知長
【テーマコード(参考)】
3K014
3K273
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA01
3K014GA00
3K273PA10
3K273QA03
3K273QA29
3K273RA02
3K273SA24
3K273SA34
3K273SA46
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA41
3K273TA53
3K273UA22
3K273UA27
3K273UA28
(57)【要約】
【課題】取り付けられた負荷の位置を柔軟に調整できる給電シャフトを有する給電装置および照明装置を提供する。
【解決手段】給電シャフト10は、電源の一方の端子と導通する第1線状導体11と、電源の他方の端子と導通する第2線状導体12を有する。絶縁カラー16は、給電シャフト10の長手方向にスライド自在に通される。第1環状接点17は、第1線状導体11と接触した状態で、絶縁カラー16の外周に嵌め込まれる。第2環状接点18は、第2線状導体12と接触した状態で、絶縁カラー16の外周に嵌め込まれる。負荷取付部30は、負荷が取り付けられ、当該負荷に給電シャフト10から給電されるように、給電シャフト10の長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源の一方の端子と導通する第1線状導体と、前記電源の他方の端子と導通する第2線状導体を有し、それぞれが長手方向に延在している給電シャフトと、
前記給電シャフトの長手方向にスライド自在に通された絶縁カラーと、
前記第1線状導体と接触した状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第1環状接点と、
前記第2線状導体と接触した状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第2環状接点と、
負荷が取り付けられ、前記負荷に前記給電シャフトから給電されるように、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられる負荷取付部と、
を備えることを特徴とする給電装置。
【請求項2】
前記第1環状接点の外周を回転自在に把持する第1把持接点と、
前記第2環状接点の外周を回転自在に把持する第2把持接点と、をさらに備え、
前記負荷取付部は、前記負荷に前記第1把持接点および前記第2把持接点から給電されるように、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
【請求項3】
前記第1把持接点と前記第2把持接点が実装される接点基板と、
前記接点基板の反対面に実装される給電側マグネット接点と、をさらに備え、
前記負荷取付部は、
前記負荷を制御する制御回路が実装される主基板と、
前記主基板に実装され、前記給電側マグネット接点と着脱自在な受電側マグネット接点と、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
【請求項4】
前記給電側マグネット接点と前記受電側マグネット接点は、両者の接触状態を維持しながら、前記給電側マグネット接点の接触面上で、前記受電側マグネット接点の接触面が回転自在に構成されることを特徴とする請求項3に記載の給電装置。
【請求項5】
前記負荷取付部は、
前記主基板を可動域を持たせて収納する筐体と、
前記主基板に実装され、前記制御回路に電気的にオン/オフ信号を出力するタクトスイッチと、をさらに含み、
前記筐体が前記給電側マグネット接点側に押し付けられた状態で、前記タクトスイッチがオン状態となるように前記筐体の内部が構成される請求項3に記載の給電装置。
【請求項6】
前記第1把持接点と前記第2把持接点は、把持側の先端が連結された状態で製造され、前記接点基板に実装された後、連結部分が取り除かれることを特徴とする請求項3に記載の給電装置。
【請求項7】
前記負荷は、灯具であり、
前記制御回路は、
前記タクトスイッチが短押しされると、前記灯具の点灯/消灯を切り替え、
前記タクトスイッチが長押しされると、前記長押しの時間幅に応じて前記灯具の調光レベルを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載の給電装置と、
前記負荷としての灯具と、
を備えることを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、負荷(例えば、灯具)に電源を供給するための給電装置および照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ショーケース内の展示物を照らすことを主な用途とした小型スポットライトが市販されている。既存の小型スポットライトとして、30mm~350mm程度のシャフトの先端に、LED(Light Emitting Diode)を搭載したヘッドを取り付けたものがある。この小型スポットライトは、ヘッドのチルト方向の首振り調整が可能であり、展示物へのチルト方向の照射角度を調整することができる。
【0003】
従来の配線ダクト(例えば、特許文献1参照)は、天井から照明器具を吊るすために使用されており、照明器具を天井面に平行にスライドさせることはできるが、配線ダクトを軸に照明器具を天井面に近づけるように回転させる動きは想定されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の小型スポットライトは、ヘッドの位置がシャフトの先端に固定されており、ヘッドの高さを調整することができなかった。ユーザは、高い位置から展示物を照らしたい場合は長いシャフトのものを使用し、低い位置から展示物を照らしたい場合は短いシャフトのものを使用する必要があった。また、用意されている複数のシャフト長の中から選択する必要があり、ヘッドの高さを自由に調整することができなかった。
【0006】
また、上記の小型スポットライトは、ヘッドをパン方向に移動させる場合、シャフト自体の向きを変える必要があった。シャフトの下端がショーケースの台に固定されている場合、シャフトの向きを変える手間が必要となっていた。
【0007】
また、一つの展示物を照らす小型スポットライトの数を増やしたい場合、ショーケース内の小型スポットライトの数が増加し、意匠性を低下させる要因となっていた。一つのシャフトに複数のヘッドを取り付けることができれば、シャフトの本数を増やさずに、ライトの数を増やすことが可能となる。
【0008】
シャフトに取り付けられた負荷(灯具、ファンなど)の位置を自由に調整するには、給電線の取り扱いが問題になる。給電線をシャフトの外側に這わせている場合、負荷のスライドにより給電線に弛みが生じると意匠性が低下する。給電線をシャフトの内側に通している場合、負荷のスライドにより給電線がシャフトの中で詰まり、負荷の移動の制約となることがある。
【0009】
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り付けられた負荷の位置を柔軟に調整できる給電シャフトを有する給電装置および照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の給電装置は、電源の一方の端子と導通する第1線状導体と、前記電源の他方の端子と導通する第2線状導体を有し、それぞれが長手方向に延在している給電シャフトと、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在に通された絶縁カラーと、前記第1線状導体と接触し、前記第2線状導体と非接触の状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第1環状接点と、前記第2線状導体と接触し、前記第1線状導体と非接触の状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第2環状接点と、負荷が取り付けられ、前記負荷に前記給電シャフトから給電されるように、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられる負荷取付部と、を備える。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を装置、方法、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、取り付けられた負荷の位置を柔軟に調整できる給電シャフトを有する給電装置および照明装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施の形態に係る照明装置の全体構成例1を示す斜視図である。
【
図2】実施の形態に係る給電シャフトの構成を説明するための分解斜視図である。
【
図3】給電シャフトを軸方向に対して垂直に切った断面図である。
【
図4】給電シャフトから分離された状態の接続部と負荷取付部の概略を示す斜視図である。
【
図5】負荷取付部が接続部を介して給電シャフトに取り付けられた状態を示す斜視図である。
【
図6】接続部および負荷取付部の詳細な構成例を示す分解斜視図である。
【
図7】接続部および負荷取付部の構成を説明するための断面図である(その1)。
【
図8】接続部および負荷取付部の構成を説明するための断面図である(その2)。
【
図9】組み立て前の第1把持接点と第2把持接点の構成例を示す図である。
【
図10】給電側マグネット接点と受電側マグネット接点の接触面の構成例を示す図である。
【
図11】給電シャフトから負荷取付部が取り外された状態の概略斜視図である。
【
図12】ユーザが接続部と負荷取付部を指で挟んでいる状態を示す図である。
【
図13】タクトスイッチの長押しによるLEDの調光レベルの制御例を説明するための図である。
【
図14】実施の形態に係る照明装置の全体構成例2を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、実施の形態に係る照明装置1の全体構成例1を示す斜視図である。照明装置1は、給電シャフト10、接続部20、負荷取付部30および電源アダプタ40を備える。電源アダプタ40にはACプラグ41が接続され、ACプラグ41がACコンセントに差し込まれると、電源アダプタ40に商用電力系統から交流電圧が入力される。
【0015】
電源アダプタ40はAC/DCコンバータを有し、AC/DCコンバータは商用電力系統から入力される交流電圧を、所定の直流電圧に変換する。例えば、AC/DCコンバータは入力される100/200Vの交流電圧を、24Vの直流電圧に変換する。本実施の形態では負荷取付部30に供給する電流を小さくするため、および給電シャフト10に複数の負荷取付部30が並列接続されることを想定し、比較的高めの電圧に設定している。
【0016】
なお、電源アダプタ40が電池または商用電力系統に接続されたUSBコンセントに接続される構成の場合、電源アダプタ40はDC/DCコンバータを有し、DC/DCコンバータは電池またはUSBコンセントから入力される直流電圧を、所定の直流電圧に変換する。例えば、DC/DCコンバータはUSBコンセントから入力される5Vの直流電圧を、24Vの直流電圧に昇圧する。
【0017】
電源アダプタ40は、過電流保護回路(例えば、ヒューズ)を有し、設定値以上の電流が流れると電源アダプタ40からの電流出力を停止させる。さらに、電源アダプタ40は、過電圧保護回路や過温度保護回路を有していてもよい。
【0018】
給電シャフト10は第1線状導体11および第2線状導体12を有し、第1線状導体11は電源アダプタ40のプラス端子に接続され、第2線状導体12は電源アダプタ40のマイナス端子に接続される。
【0019】
接続部20は、負荷が取り付けられた負荷取付部30を給電シャフト10に取り付けるための部材である。接続部20は、給電シャフト10の長手方向にスライド自在かつ軸方向に回転自在に給電シャフト10を把持する。負荷取付部30が接続部20を介して給電シャフト10に取り付けられた状態では、負荷取付部30に取り付けられた負荷は、第1把持接点21および第2把持接点22から電源供給を受けることができる。
【0020】
図2は、実施の形態に係る給電シャフト10の構成を説明するための分解斜視図である。
図3は、給電シャフト10を軸方向に対して垂直に切った断面図である。給電シャフト10は、第1線状導体11および第2線状導体12を固定するための部材として、H型支柱材13、第1コの字型絶縁材14、第2コの字型絶縁材15を有する。
【0021】
本実施の形態では、H型支柱材13は、断面がH型で長尺なアルミニウムの押出材で構成される。第1コの字型絶縁材14および第2コの字型絶縁材15はそれぞれ、断面がコの字型で長尺なポリカーボネートの押出材で構成される。H型支柱材13の一方の収納空間に第1コの字型絶縁材14が収納され、他方の収納空間に第2コの字型絶縁材15が収納される。第1コの字型絶縁材14および第2コの字型絶縁材15はそれぞれ、コの字の開口側が給電シャフト10の外側を向くように収納される。
【0022】
第1線状導体11および第2線状導体12には例えば、被覆されていない銅線が使用される。第1線状導体11は給電シャフト10の長手方向に延在されるように、第1コの字型絶縁材14の開口空間に挟み込まれ、第2線状導体12は給電シャフト10の長手方向に延在されるように、第2コの字型絶縁材14の開口空間に挟み込まれる。このように、第1線状導体11および第2線状導体12は給電シャフト10の径方向の断面において、180度対角で設置される。
【0023】
H型断面のアルミニウムの押出材を支柱として使用することで給電シャフト10の強度を確保しつつ、第1線状導体11および第2線状導体12を第1コの字型絶縁材14および第2コの字型絶縁材15でそれぞれ覆うことで、第1線状導体11または第2線状導体12とH型支柱材13との絶縁を確保している。また、金属の支柱を使用することで強度が確保されるため、給電シャフト10の小径化が可能である。
【0024】
給電シャフト10の長手方向にスライド自在に絶縁カラー16が通される。絶縁カラー16には外周に沿って第1設置溝16aと第2設置溝16bが設けられる。第1設置溝16aと第2設置溝16bは、貫通方向に所定の間隔を空けて設けられる。
【0025】
絶縁カラー16は、第1スリット16cと第2スリット16dを有する。第1スリット16cは、絶縁カラー16の貫通方向の一端(
図2では上端)から第1設置溝16aの幅全体を横断するように形成される。第2スリット16dは、絶縁カラー16の貫通方向の他端(
図2では下端)から第2設置溝16bの幅全体を横断するように形成される。第1スリット16cと第2スリット16dは、給電シャフト10の径方向の断面において、第1線状導体11および第2線状導体12の位置に合わせて、180度対角に形成される。絶縁カラー16は、合成樹脂を射出成形して生成される。
【0026】
第1環状接点17は、第1線状導体11と導通するために絶縁カラー16の第1設置溝16aに嵌め込まれる接点である。第1環状接点17は、内周から中心方向に向けて伸び出す第1接触タブ17aを有し、第1接触タブ17aが絶縁カラー16の第1スリット16cに嵌め込まれ、第1接触タブ17aの先端が第1線状導体11と接触する。
【0027】
第2環状接点18は、第2線状導体12と導通するために絶縁カラー16の第2設置溝16bに嵌め込まれる接点である。第2環状接点18は、内周から中心方向に向けて伸び出す第2接触タブ18aを有し、第2接触タブ18aが絶縁カラー16の第2スリット16dに嵌め込まれ、第2接触タブ18aの先端が第2線状導体12と接触する。
【0028】
このように第1環状接点17は、第1線状導体11と接触し、第2線状導体12と非接触の状態で、絶縁カラー16の外周に嵌め込まれる。第1環状接点17は中心方向に向かってバネ性を有し、給電シャフト10の第1線状導体11に対する接点圧が常時、保たれる。第2環状接点18は、第2線状導体12と接触し、第1線状導体11と非接触の状態で、絶縁カラー16の外周に嵌め込まれる。第2環状接点18は中心方向に向かってバネ性を有し、給電シャフト10の第2線状導体12に対する接点圧が常時、保たれる。
【0029】
H型支柱材13の長手方向に沿って、H型支柱材13の外側側面の一部に位置決め溝13aが設けられる。絶縁カラー16の内周面の一部に位置決め突起16eが設けられる。絶縁カラー16の位置決め突起16eがH型支柱材13の位置決め溝13aに嵌合することで、絶縁カラー16の給電シャフト10上での回転が抑止される。第1環状接点17は、第1接触タブ17aが第1スリット16cに嵌合することで絶縁カラー16に固定されているため、第1環状接点17の給電シャフト10上での回転も抑止される。第2環状接点18も同様に給電シャフト10上での回転が抑止される。
【0030】
図4は、給電シャフト10から分離された状態の接続部20と負荷取付部30の概略を示す斜視図である。接続部20は、第1把持接点21と第2把持接点22を実装するための接点基板23を有する。第1把持接点21は、第1環状接点17の外周を回転自在に把持するためのクワ型の接点である。第2把持接点22は、第2環状接点18の外周を回転自在に把持するためのクワ型の接点である。
【0031】
図5は、負荷取付部30が接続部20を介して給電シャフト10に取り付けられた状態を示す斜視図である。ユーザは、第1把持接点21と第2把持接点22を第1環状接点17と第2環状接点18にそれぞれ嵌め込むことで、負荷取付部30を給電シャフト10に取り付ける。絶縁カラー16が給電シャフト10の長手方向にスライド自在に移動可能であるため、負荷取付部30も給電シャフト10の長手方向にスライド自在に移動可能となる。また、第1把持接点21および第2把持接点22は、固定された第1環状接点17および第2環状接点18上を周方向に、360度自在に回転可能であるため、負荷取付部30も給電シャフト10を回転軸として、360度自在に回転可能である。
【0032】
図6は、接続部20および負荷取付部30の詳細な構成例を示す分解斜視図である。
図7は、接続部20および負荷取付部30の構成を説明するための断面図である(その1)。
図7は、負荷取付部30を軸方向に対して垂直に切った断面図であり、接続部20を軸方向に対して平行に切った断面図である。
図8は、接続部20および負荷取付部30の構成を説明するための断面図である(その2)。
図8は、負荷取付部30を軸方向に対して平行に切った断面図であり、接続部20を軸方向に対して垂直に切った断面図である。
【0033】
接続部20は、接点基板23の、第1把持接点21および第2把持接点22が実装される面の反対面に実装される給電側マグネット接点24を有する。接続部20は、主に第1把持接点21を覆う第1接点筐体25aと、主に第2把持接点22を覆う第2接点筐体25bを有する。第1接点筐体25aと第2接点筐体25bを左右から組み合わせることで接続部20の筐体が完成する。
【0034】
図9は、組み立て前の第1把持接点21と第2把持接点22の構成例を示す図である。第1把持接点21と第2把持接点22は、把持側の先端が連結された状態で製造される。
図9に示すように、第1把持接点21の一方の先端と第2把持接点22の一方の先端が第1折取タブT1で連結され、第1把持接点21の他方の先端と第2把持接点22の他方の先端が第2折取タブT2で連結された状態で製造される。
【0035】
連結された状態の第1把持接点21と第2把持接点22は、接点基板23に半田付けされた後、組立者により点線に示す位置で第1折取タブT1と第2折取タブT2が折り取られる。このように、連結された状態で第1把持接点21と第2把持接点22を接点基板23に載せて半田付けするため、個別に載せて半田付けする場合と比較し、第1把持接点21または第2把持接点22が斜めに傾きにくくなり組立作業が容易になる。また、連結された状態で第1把持接点21と第2把持接点22を接点基板23に載せるため、接点基板23に挿入する位置決め突起の数を減らすことができる。また、第1把持接点21と第2把持接点22との間隔を狭くできるため、絶縁カラー16の貫通方向の長さを短くでき、接続部20の貫通方向の長さも短くできる。
【0036】
図6-
図8に戻る。負荷取付部30は、負荷としてのLED31、LED31から照射された光を拡散させるレンズ31a、主基板32を有する。主基板32には、制御回路33、受電側マグネット接点34、電子部品35、タクトスイッチ36が実装される。LED31、レンズ31a、主基板32は円筒筐体37に収納される。円筒筐体37の一方の端面は蓋部材38で閉じられ、他方の端面は開口される。円筒筐体37の周面の所定の位置に接続孔37aが設けられる。接続孔37aには、第1接点筐体25aと第2接点筐体25bに周囲を覆われた接続部20の給電側マグネット接点24が差し込まれる。
【0037】
主基板32はプリント配線基板で構成され、主基板32の表面には、制御回路33、受電側マグネット接点34、電子部品35が実装され、裏面にはタクトスイッチ36が実装される。主基板32に実装された受電側マグネット接点34と、接続孔37aに嵌め込まれた給電側マグネット接点24とが対峙するように、円筒筐体37内における主基板32の向きと位置、および主基板32上の受電側マグネット接点34の位置が規定される。
【0038】
本実施の形態では制御回路33は、LED31を制御するためのマイクロコントローラで構成される。制御回路33は、タクトスイッチ36に接続されており、タクトスイッチ36からオン/オフ信号を受信し、当該オン/オフ信号に応じてLED31のオン/オフ、および調光レベルを制御する。
【0039】
主基板32にはDC/DCコンバータを構成するための電子部品35(例えば、FET、コンデンサなど)が実装される。DC/DCコンバータは、第1把持接点21、第2把持接点22、給電側マグネット接点24、受電側マグネット接点34を介して入力される直流電圧を降圧して、LED31の駆動電圧と制御回路33の駆動電圧をそれぞれ生成し、それぞれに供給する。
【0040】
LED31が実装される円形基板31bは、LED31の実装面が、円筒筐体37の開口端側を向くように、主基板32の一方の短辺側面に対して垂直に設置される。円形基板31bのLED31の実装面には、LED31を覆うようにレンズ31aが被せられる。主基板32の他方の短辺側面は、電解コンデンサ39に接している。主基板32と電解コンデンサ39はリード線39aで電気的に接続される。電解コンデンサ39は、負荷取付部30がユーザにより動かされた際に発生するチャタリングによる電流変動を抑制して、LED31のチラツキを低減する。
【0041】
主基板32は、接続孔37aに差し込まれた給電側マグネット接点24の前進方向に可動域を持たせて円筒筐体37内に収納される。
【0042】
給電側マグネット接点24の奥側に対向する円筒筐体37の内壁部分と、主基板32の裏面に実装されたタクトスイッチ36との間に、両者の隙間を調整するための隙間調整カバー36aが設けられる。主基板32は、バネ等の弾性体(不図示)により規定される初期位置から、タクトスイッチ36のボタンが隙間調整カバー36aに押し付けられる状態になるまでの範囲で、給電側マグネット接点24の進退方向に可動域を有する。タクトスイッチ36は、ボタンが隙間調整カバー36aに押し付けられた状態では制御回路33にオン信号を出力し、ボタンが隙間調整カバー36aに押し付けられていない状態では制御回路33にオフ信号を出力する。
【0043】
図10は、給電側マグネット接点24と受電側マグネット接点34の接触面の構成例を示す図である。給電側マグネット接点24の接触面には中心部分に第1電源端子24aが配置され、外周部分に環状の第1グランド端子24bが配置される。本実施の形態では、第1電源端子24aは第1把持接点21に接続され、第1グランド端子24bは第2把持接点22に接続される。受電側マグネット接点34の接触面には中心部分に第2電源端子34aが配置され、外周部分に環状の第2グランド端子34bが配置される。第2電源端子34aと第2グランド端子34bは、主基板32に実装されたDC/DCコンバータに接続される。
【0044】
第1グランド端子24bと第2グランド端子34bの外郭は、極性が異なる磁性体でそれぞれ覆われており、両者を接近させると、両者の間に引き合う力が働く。第1電源端子24aは第1グランド端子24bの高さより奥に引っ込んでおり、第2電源端子34aは第2グランド端子34bの高さより外に飛び出ている。環状の第1グランド端子24bと環状の第2グランド端子34bが全面的に接触した状態で、第1電源端子24aと第2電源端子34aは接触する。
【0045】
環状の第1グランド端子24bと環状の第2グランド端子34bが全面的に接触した状態において、ユーザは、第1電源端子24aと第2電源端子34aとの接触を維持しながら、第1電源端子24aおよび第2電源端子34aを中心に、第2グランド端子34bを自在に回転させることができる。
【0046】
このように給電側マグネット接点24と受電側マグネット接点34は、両者の接触状態を維持しながら、給電側マグネット接点24の接触面上で、受電側マグネット接点34の接触面が回転自在なように構成される。したがって、ユーザは負荷取付部30をチルト方向にも360度回転自在に、給電シャフト10に取り付けることができる。また、受電側マグネット接点34は給電側マグネット接点24に対して着脱自在であり、ユーザは負荷取付部30を任意に給電シャフト10から取り外すことができる。
【0047】
図11は、給電シャフト10から負荷取付部30が取り外された状態の概略斜視図である。
図12は、ユーザが接続部20と負荷取付部30を指で挟んでいる状態を示す図である。ユーザは接続部20と負荷取付部30を、親指F1と人差し指F2(中指でもよいし、人差し指F2と中指の両方でもよい)で摘んで、負荷取付部30を接続部20に押し付けることができる。上述したように円筒筐体37の内部は、円筒筐体37が給電側マグネット接点24側に押し付けられた状態で、タクトスイッチ36がオン状態となるように構成されている。したがって、ユーザが負荷取付部30を接続部20に押し付けることで、主基板32が、給電側マグネット接点24の方向と逆方向に前進し、タクトスイッチ36が押下される。
【0048】
本実施の形態では意匠性を高めるために、円筒筐体37の外側に物理的なボタンを配置せず、円筒筐体37の外周表面がフラットな形状をしている。本実施の形態では、ユーザが負荷取付部30を接続部20に押し込む動作を、物理的なボタンを押下する動作に代替させている。負荷取付部30を接続部20に押し込む動作は、円筒筐体37内のタクトスイッチ36を押下する動作に相当する。
【0049】
例えば制御回路33は、タクトスイッチ36が短押しされると、LED31の点灯/消灯を切り替える。具体的にはタクトスイッチ36が短押しされる度に、制御回路33はLED31を点灯から消灯、または消灯から点灯に切り替える。例えば制御回路33は、タクトスイッチ36が所定時間(例えば、1秒、2秒など)以上、長押しされると、長押しの時間幅に応じてLED31の調光レベルを切り替える。
【0050】
図13は、タクトスイッチ36の長押しによるLED31の調光レベルの制御例を説明するための図である。タクトスイッチ36の押下が継続している間、以下のサイクルが繰り返される。調光レベルが0%から100%に向けて漸次的に上昇し、100%に到達すると所定時間、100%に滞在する。その後、100%から0%に向けて漸次的に低下し、0%に到達すると所定時間、0%に滞在する。以下、同様のサイクルを繰り返す。制御回路33は、LED31の調光レベルを、ユーザがタクトスイッチ36の押下を解除した時点の調光レベルに設定する。制御回路33は、設定した調光レベルを内部の不揮発メモリに記憶し、LED31が消灯された後も当該調光レベルを保持する。LED31が次に点灯されるとき、制御回路33は、保持している調光レベルでLED31の点灯を開始させる。なお、調光レベルをタクトスイッチ36の連打で設定する仕様でもよい。
【0051】
図14は、実施の形態に係る照明装置1の全体構成例2を示す斜視図である。
図14は、複数の接続部20a、20bを使用して一本の給電シャフト10に、複数の負荷取付部30a、30bを取り付ける例を示している。ユーザは、LED31をそれぞれ含む2つの負荷取付部30a、30bの高さ、チルト角度、パン角度をそれぞれ独立に任意に調整することができる。なお、一本の給電シャフト10に、第1線状導体11および第2線状導体12の許容電流範囲内で、3つ以上の負荷取付部30を取り付けることも可能である。
【0052】
以上説明したように本実施の形態によれば、給電シャフト10に取り付けられた灯具の位置を柔軟に調整できる。ユーザは、負荷取付部30を給電シャフト10の長手方向にスライドさせることにより、灯具の高さを自由に調整することができる。したがって、ユーザは灯具の高さを調整するために、従来のようにシャフトの長さが異なる別のスポットライトに交換する必要がない。また、用意されている複数のシャフト長のスポットライトでは対応できない高さにも調整することができる。
【0053】
また、ユーザは、給電シャフト10を中心に負荷取付部30を回転させることにより、灯具のパン角度を自由に調整することができる。その際、どのような回転位置においても、灯具への通電が維持される。
【0054】
第1環状接点17および第2環状接点18が、給電シャフト10に固定された絶縁カラー16に対して位置ずれしないように固定されているため、ユーザは第1把持接点21および第2把持接点22を、第1環状接点17および第2環状接点18に容易に取り付けることができる。また、ユーザは第1把持接点21および第2把持接点22を、第1環状接点17および第2環状接点18上で良好に回転させることができる。
【0055】
負荷取付部30と接続部20を着脱自在に構成することで、負荷取付部30を容易に交換することができる。例えば、配光が異なるレンズ31aを収納している負荷取付部30や、色温度が異なるLED31を収納している負荷取付部30に容易に交換することができる。また、経年劣化などによりLED31が使用不可になった場合でも、負荷取付部30を交換するだけで足りる。
【0056】
負荷取付部30と接続部20との接続部分をマグネット接点で構成することで、ユーザは、接続部20との接触面上において、負荷取付部30を360度自由に回転させることができる。すなわち、灯具のチルト角度を自由に調整することができる。その際、どのような回転位置においても、灯具への通電が維持される。また、負荷取付部30と接続部20との接続部分をマグネット接点で構成することで、接続部分を物理的な嵌合を伴う構造とする場合と比較し、ユーザによる負荷取付部30の着脱動作が容易になる。
【0057】
このように、ユーザは灯具の高さ、チルト角度、パン角度を任意に調整することができ、展示物に対する照明装置1からの光の当て方を微調整することができる。その際、給電シャフト10の固定位置の変更や別の給電シャフト10への交換が必要なく、簡単な作業で展示物に対する光の当て方を微調整することができる。
【0058】
また、タクトスイッチ36を円筒筐体37内に収納したことで、タクトスイッチ36が外部に露出せず、意匠性に優れた灯具を構成できる。円筒筐体37内に収納できるスイッチとして、ホール素子を用いた非接触スイッチも考えられるが、マグネット接点からの磁界の影響を受ける。本実施の形態では、円筒筐体37内にタクトスイッチ36を収納し、接続部分にマグネット接点を使用することで、意匠性と操作性を両立させている。
【0059】
また、ユーザは、給電シャフト10に複数の灯具を取り付けることができ、給電シャフト10の数を増やさずに灯具の数を増やすことができる。したがって、給電シャフト10が乱立することによる意匠性の低下を抑えつつ、灯具の数を増やすことができる。その際、灯具ごとに演出を変えることもできる。
【0060】
また、給電シャフト10を共通化することにより、ユーザのコストを抑えることができる。また、給電線として機能する第1線状導体11および第2線状導体12が給電シャフト10にレール状に固定されていることにより、給電線に弛みが生じることによる意匠性の低下を抑えることができる。
【0061】
以上、本開示を実施の形態をもとに説明した。本開示の形態は例示であり、それらの各構成要素の組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0062】
上記の実施の形態では、負荷取付部30と接続部20との接続部分をマグネット接点で構成する例を説明した。この点、本開示は負荷取付部30と接続部20との接続部分をマグネット接点で構成する例に限定するものではなく、物理的な嵌合を伴う接点構造で構成する例を排除するものではない。また、本開示は負荷取付部30と接続部20が分離不可能に一体化された構造で照明装置1を構成する例も排除するものではない。
【0063】
上記の実施の形態では、負荷としてLED31を使用する例を説明した。この点、負荷は、白熱灯や蛍光灯などの他の種類の灯具であってもよい。また負荷は、灯具に限定されず、ファン、USB充電器、カメラ、センサなどであってもよい。例えば、展示物を照らす灯具と、展示物を撮影する監視カメラを、同じ給電シャフト10に取り付けてもよい。監視カメラで撮影される映像データは、負荷取付部30に収納された無線通信モジュールで外部に送信される。
【0064】
上記の実施の形態では、第1線状導体11および第2線状導体12に直流電流を流す例を説明したが、交流電流を流してもよい。その場合、白熱灯、蛍光灯、ファンなどの交流駆動型の負荷にも対応できる。
【0065】
上記の実施の形態では、小型の照明装置1を想定したが、本実施の形態に係る給電装置を配線ダクトレールとして使用した大型の照明装置1にも適用可能である。また、本実施の形態に係る給電装置を採用した配線ダクトレールに照明以外の負荷(例えば、ファン)を吊るしてもよい。また、本実施の形態に係る給電装置は、パイプ型の照明器具など新たな意匠アプローチの負荷にも対応可能である。
【0066】
上記の実施の形態において、電源アダプタ40と、第1線状導体11および第2線状導体12との間に、PLC(Power Line Communication)回路を設けてもよい。この場合、PLC回路は、第1線状導体11および第2線状導体12から負荷取付部30に供給される電力に、調光信号などの制御信号を重畳させることができる。負荷取付部30内のPLC回路は、電力に重畳された制御信号を受信して制御回路33に出力する。
【符号の説明】
【0067】
1 照明装置、 10 給電シャフト、 11 第1線状導体、 12 第2線状導体、 13 H型支柱材、 13a 位置決め溝、 14 第1コの字型絶縁材、 15 第2コの字型絶縁材、 16 絶縁カラー、 16a 第1設置溝、 16b 第2設置溝、 16c 第1スリット、 16d 第2スリット、 16e 位置決め突起、 17 第1環状接点、 17a 第1接触タブ、 18 第2環状接点、 18a 第2接触タブ、 20 接続部、 21 第1把持接点、 22 第2把持接点、 23 接点基板、 24 給電側マグネット接点、 24a 第1電源端子、 24b 第1グランド端子、 25a 第1接点筐体、 25b 第2接点筐体、 30 負荷取付部、 31 LED、 31a レンズ、 31b 円形基板、 32 主基板、 33 制御回路、 34 受電側マグネット接点、 34a 第2電源端子、 34b 第2グランド端子、 35 電子部品、 36 タクトスイッチ、 36a 隙間調整カバー、 37 円筒筐体、 37a 接続孔、 38 蓋部材、 39 電解コンデンサ、 39a リード線、 40 電源アダプタ、 41 ACプラグ、 T1 第1折取タブ、 T2 第2折取タブ、 F1 親指、 F2 人差し指。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源の一方の端子と導通する第1線状導体と、前記電源の他方の端子と導通する第2線状導体を有し、それぞれが長手方向に延在している給電シャフトと、
前記給電シャフトの長手方向にスライド自在に通された絶縁カラーと、
前記第1線状導体と接触した状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第1環状接点と、
前記第2線状導体と接触した状態で、前記絶縁カラーの外周に嵌め込まれた第2環状接点と、
負荷が取り付けられ、前記負荷に前記給電シャフトから給電されるように、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられる負荷取付部と、
を備えることを特徴とする給電装置。
【請求項2】
前記第1環状接点の外周を回転自在に把持する第1把持接点と、
前記第2環状接点の外周を回転自在に把持する第2把持接点と、をさらに備え、
前記負荷取付部は、前記負荷に前記第1把持接点および前記第2把持接点から給電されるように、前記給電シャフトの長手方向にスライド自在で、軸方向に回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
【請求項3】
前記第1把持接点と前記第2把持接点が実装される接点基板と、
前記接点基板の反対面に実装される給電側マグネット接点と、をさらに備え、
前記負荷取付部は、
前記負荷を制御する制御回路が実装される主基板と、
前記主基板に実装され、前記給電側マグネット接点と着脱自在な受電側マグネット接点と、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
【請求項4】
前記給電側マグネット接点と前記受電側マグネット接点は、両者の接触状態を維持しながら、前記給電側マグネット接点の接触面上で、前記受電側マグネット接点の接触面が回転自在に構成されることを特徴とする請求項3に記載の給電装置。
【請求項5】
前記第1把持接点と前記第2把持接点が実装される接点基板をさらに備え、
前記負荷取付部は、
前記負荷を制御する制御回路が実装される主基板と、
前記主基板を可動域を持たせて収納する筐体と、
前記主基板に実装され、前記制御回路に電気的にオン/オフ信号を出力するタクトスイッチと、をさらに含み、
前記筐体が前記給電シャフト側に押し付けられた状態で、前記タクトスイッチがオン状態となるように前記筐体の内部が構成される請求項2に記載の給電装置。
【請求項6】
前記第1把持接点と前記第2把持接点が実装される接点基板をさらに備え、
前記第1把持接点と前記第2把持接点は、把持側の先端が連結された状態で製造され、前記接点基板に実装された後、連結部分が取り除かれることを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
【請求項7】
前記負荷は、灯具であり、
前記制御回路は、
前記タクトスイッチが短押しされると、前記灯具の点灯/消灯を切り替え、
前記タクトスイッチが長押しされると、前記長押しの時間幅に応じて前記灯具の調光レベルを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載の給電装置と、
前記負荷としての灯具と、
を備えることを特徴とする照明装置。