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特開2024-89800印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラム
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  • 特開-印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089800
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
G06F3/12 353
G06F3/12 305
G06F3/12 378
G06F3/12 351
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205229
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】辻 晃紀
(57)【要約】
【課題】流し込み印刷を用いてラベルを作成する場合、ラベルごとに、ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を可能とする。
【解決手段】テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルを作成させる印刷データを生成するPC1であって、複数の行データを含む表データを取得する取得部110と、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルごとに、テープのラベル前端部またはラベル後端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける受付部120と、ラベルごとに選択されたカット方法に基づき、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置を動作させる印刷データを生成する生成部140と、を備える。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、前記テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数の前記ラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置であって、
複数の行データを含む表データを取得する取得部と、
前記表データに含まれるそれぞれの行データに対応する前記ラベルごとに、前記テープの前記第1方向における前記ラベルの端部となる位置、または、前記テープの前記第1方向とは反対の第2方向における前記ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける受付部と、
前記ラベルごとに選択された前記カット方法に基づき、前記テープにおいて前記ラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないように前記テープ印刷装置を動作させる前記印刷データを生成する生成部と、
を備えることを特徴とする印刷データ生成装置。
【請求項2】
前記テープは、印刷テープと、剥離紙テープとが積層されたものであり、
前記受付部は、
前記カット方法として、前記印刷テープおよび前記剥離紙テープをカットするフルカットと、前記印刷テープおよび前記剥離紙テープのいずれか一方をカットするハーフカットと、前記印刷テープおよび前記剥離紙テープをカットしないカットなしと、のうち1以上を含む複数のカット方法のなかからいずれかのカット方法の選択を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の印刷データ生成装置。
【請求項3】
前記カット方法の選択を受け付ける選択領域を表示部に表示させる表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷データ生成装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記表データに基づく表の一部として前記選択領域を表示し、
前記選択領域は、
前記表に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置され、前記カット方法の選択肢として複数のカット方法選択肢を含む行選択領域を、前記表に含まれる行数分有することを特徴とする請求項3に記載の印刷データ生成装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記行選択領域に、前記カット方法選択肢として、チェックボックスを表示させることを特徴とする請求項4に記載の印刷データ生成装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記行選択領域に、前記カット方法選択肢を含むプルダウンメニューを表示させることを特徴とする請求項4に記載の印刷データ生成装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記ラベルごとに、前記ラベルに印刷される前記ラベル画像と、前記受付部により選択を受け付けたカット方法と、を示す印刷プレビューを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の印刷データ生成装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記選択領域として、前記第1方向における前記ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける第1方向選択領域と、前記第2方向における前記ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける第2方向選択領域と、を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の印刷データ生成装置。
【請求項9】
テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、前記テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数の前記ラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置が、
複数の行データを含む表データを取得するステップと、
前記表データに含まれるそれぞれの行データに対応する前記ラベルごとに、前記テープの前記第1方向における前記ラベルの端部となる位置、または、前記テープの前記第1方向とは反対の第2方向における前記ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、
前記ラベルごとに選択された前記カット方法に基づき、前記テープにおいて前記ラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないように前記テープ印刷装置を動作させる前記印刷データを生成するステップと、
を実行することを特徴とする印刷データ生成装置の制御方法。
【請求項10】
テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、前記テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数の前記ラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置に、
複数の行データを含む表データを取得するステップと、
前記表データに含まれるそれぞれの行データに対応する前記ラベルごとに、前記テープの前記第1方向における前記ラベルの端部となる位置、または、前記テープの前記第1方向とは反対の第2方向における前記ラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、
前記ラベルごとに選択された前記カット方法に基づき、前記テープにおいて前記ラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないように前記テープ印刷装置を動作させる前記印刷データを生成するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、表データに含まれる複数の行データに基づいて、複数のラベル画像を連続してテープに印刷する、いわゆる流し込み印刷により複数のラベルを作成する方法が知られている。また、流し込み印刷を用いてラベルを作成する場合において、ラベルの端部となる位置のカット方法をユーザーが選択できることも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-206859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、流し込み印刷を用いてラベルを作成する場合、ユーザーは、流し込み印刷の表データにつき、1つのカット方法しか選択することができない。すなわち、表データに複数の行データが含まれる場合、ユーザーは、それぞれの行データに対応するラベルごとに、ラベルの端部となる位置のカット方法を選択することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷データ生成装置は、テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置であって、複数の行データを含む表データを取得する取得部と、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルごとに、テープの第1方向におけるラベルの端部となる位置、または、テープの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける受付部と、ラベルごとに選択されたカット方法に基づき、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置を動作させる印刷データを生成する生成部と、を備える。
【0006】
本発明の印刷データ生成装置の制御方法は、テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置が、複数の行データを含む表データを取得するステップと、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルごとに、テープの第1方向におけるラベルの端部となる位置、または、テープの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、ラベルごとに選択されたカット方法に基づき、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置を動作させる印刷データを生成するステップと、を実行する。
【0007】
本発明のプログラムは、テープ印刷装置に、第1方向に送られていくテープに対して複数のラベル画像を印刷させ、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルを作成させる印刷データを生成する印刷データ生成装置に、複数の行データを含む表データを取得するステップと、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルごとに、テープの第1方向におけるラベルの端部となる位置、または、テープの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、ラベルごとに選択されたカット方法に基づき、テープにおいてラベルの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置を動作させる印刷データを生成するステップと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】テープ印刷システムのシステム構成図である。
図2】テープ印刷装置およびテープカートリッジの外観図である。
図3】ハーフカッターにより切れ目が形成されたテープの斜視図である。
図4】PCおよびテープ印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】PCの機能構成を示すブロック図である。
図6】対象ラベルが表の1行目に対応するラベルであり、対象ラベルのカット方法として「ハーフカット」が選択された場合の編集画面の一例を示す図である。
図7】対象ラベルが表の1行目に対応するラベルであり、対象ラベルのカット方法として「フルカット」が選択された場合の編集画面の一例を示す図である。
図8】対象ラベルが表の1行目に対応するラベルであり、対象ラベルのカット方法として「カットなし」が選択された場合の編集画面の一例を示す図である。
図9】対象ラベルが表の2行目に対応するラベルであり、対象ラベルのカット方法としてフルカットが選択され、対象ラベルの一つ前に印刷されるラベルのカット方法としてハーフカットが選択された場合の編集画面の一例を示す図である。
図10図9の設定に基づく4枚のラベルの印刷結果を示す図である。
図11】印刷データ生成処理を示すフローチャートである。
図12】第2実施形態に係る編集画面の一例を示す図である。
図13】プルダウンメニューの一例を示す図である。
図14】変形例1および変形例2に係る編集画面の一例を示す図である。
図15】変形例3に係る印刷プレビュー領域であって、対象ラベルのラベル前端部となる位置のカット方法としてハーフカットが選択された場合の印刷プレビュー領域の一例を示す図である。
図16】変形例3に係る印刷プレビュー領域であって、対象ラベルのラベル前端部となる位置のカット方法としてフルカットが選択された場合の印刷プレビュー領域の一例を示す図である。
図17】変形例3に係る印刷プレビュー領域であって、対象ラベルのラベル後端部となる位置のカット方法としてフルカットが選択された場合の印刷プレビュー領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラムについて説明する。なお、一部の図面では、XYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、テープ印刷システムSYのシステム構成図である。テープ印刷システムSYは、PC(Personal Computer)1と、テープ印刷装置2と、を備え、これらはケーブル5を介して通信可能に接続されている。PC1は、「印刷データ生成装置」の一例である。なお、PC1とテープ印刷装置2は、ケーブル5に代えて、無線通信を介して接続されてもよいし、ネットワークを介して接続されてもよい。
【0011】
PC1は、テープ印刷装置2にラベルL(図3参照)を作成させるための印刷データを生成し、生成した印刷データをテープ印刷装置2に送信する。テープ印刷装置2は、PC1から送信された印刷データに基づき、印刷媒体であるテープTに対して複数のラベル画像Xを印刷させ、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットしないことにより、複数のラベルLを作成する(図10参照)。
【0012】
PC1は、PC側ディスプレー11に、ラベルLの作成に関する編集操作を行うための編集画面Dを表示する(図6参照)。編集画面Dには、流し込み印刷を行うための表50や、ラベルLの印刷プレビューPPが表示される。ここで、流し込み印刷とは、複数の行データを含む表データを取得し、取得した表データに基づいて、それぞれの行データに対応する複数のラベル画像XをテープTに印刷することを意味する。行データとは、表データの1行に含まれるデータを意味する。表データとは、例えばCSVデータや、表計算ソフトによって作成されたデータである。ユーザーは、複数の行データを含む表データを予め作成しておき、その表データを用いて流し込み印刷を行うことにより、多数のラベルLを作成するための編集操作を効率よく行うことができる。また、ユーザーは、流し込み印刷を行うことにより、PC1に対して1回の印刷指示操作を行うだけで、テープ印刷装置2に複数のラベルLを作成させることができる。
【0013】
図2は、テープ印刷装置2およびテープカートリッジCの外観図である。テープ印刷装置2は、操作キー群21と、印刷装置側ディスプレー22と、カートリッジ装着部23と、テープ排出口24と、を備えている。
【0014】
操作キー群21は、ラベルLの作成に関するユーザーの各種操作を受け付ける。印刷装置側ディスプレー22は、各種情報を表示する。なお、ユーザーは、これら操作キー群21および印刷装置側ディスプレー22を用いてラベルLの作成に関する編集操作を行うことも可能であるが、本実施形態では、PC1にて編集操作を行うものとする。また、テープ印刷装置2は、PC1による編集操作の結果を印刷データとして受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行うものとする。
【0015】
カートリッジ装着部23には、テープカートリッジCが着脱可能に装着される。テープカートリッジCには、そのケース内に、テープTと、インクリボンRと、が収容されている。また、テープカートリッジCは、テープTおよびインクリボンRを送るプラテンローラー17が設けられている。
【0016】
図3に示すように、テープTは、サーマルヘッド26により印刷が行われる印刷テープTaと、印刷テープTaの粘着面に剥離可能に貼付された剥離紙テープTbと、がY方向に積層されたものである。印刷テープTaの-Y方向の面が粘着面であり、剥離紙テープTbは、印刷テープTaの-Y方向に積層されている。
【0017】
図2に示すように、カートリッジ装着部23には、プラテン駆動軸25と、サーマルヘッド26と、が設けられている。プラテン駆動軸25は、カートリッジ装着部23にテープカートリッジCが装着された状態で、プラテンローラー17が係合される。プラテンローラー17は、テープTおよびインクリボンRを-X方向に送る。「-X方向」は、第1方向の一例である。
【0018】
サーマルヘッド26は、カートリッジ装着部23にテープカートリッジCが装着された状態で、プラテンローラー17と対向する位置に設けられている。サーマルヘッド26は、PC1から送信された印刷データに応じて発熱駆動する。これにより、インクリボンRのインクがテープTの印刷テープTaに転写され、印刷データに基づくラベル画像Xが印刷テープTaに印刷される。
【0019】
印刷されたテープTは、テープ排出口24から排出される。カートリッジ装着部23とテープ排出口24との間には、カッターユニット27が設けられている。カッターユニット27は、フルカッター27aと、ハーフカッター27bと、を含む(図4参照)。これらフルカッター27aおよびハーフカッター27bは、PC1から送信された印刷データに応じて駆動する。
【0020】
フルカッター27aは、テープTを幅方向、すなわちZ方向にフルカットする。フルカットとは、テープTの印刷テープTaおよび剥離紙テープTbの双方をカットすることを意味する。ハーフカッター27bは、テープTを幅方向にハーフカットする。ハーフカットとは、テープTの剥離紙テープTbをカットせず、印刷テープTaをカットすることを意味する。ハーフカッター27bがテープTをハーフカットすることで、印刷テープTaに切れ目35(図3参照)が形成される。ユーザーは、印刷テープTaに形成された切れ目35を手掛かりとして、印刷テープTaと剥離テープとを容易に分離することができる。なお、ハーフカッター27bは、印刷テープTaをカットすることなく、剥離テープをカットする構成でもよい。
【0021】
図4を参照し、PC1およびテープ印刷装置2のハードウェア構成について説明する。PC1は、PC側ディスプレー11と、操作部12と、PC側通信部13と、PC側制御部14と、記憶部15と、を備えている。PC側ディスプレー11は、「表示部」の一例である。
【0022】
PC側ディスプレー11は、編集画面D(図6参照)など、各種情報を表示する。操作部12は、マウス12aと、キーボード12bと、含む。マウス12aは、例えば左ボタンと右ボタンと、有するものである。以下、マウス12aの左ボタンを押すことを「左クリック」といい、右ボタンを押すことを「右クリック」という。キーボード12bは、文字キーや数字キーを含む。
【0023】
PC側通信部13は、ケーブル5を介してテープ印刷装置2と通信する。例えば、PC側通信部13は、テープ印刷装置2に印刷データを送信したり、テープ印刷装置2から、テープ印刷装置2に装着されているテープカートリッジCの種類を示すカートリッジ情報を受信したりする。
【0024】
PC側制御部14は、PC側CPU(Central Processing Unit)14aと、PC側ROM(Read Only Memory)14bと、PC側RAM(Random Access Memory)14cと、を含む。
【0025】
PC側CPU14aは、PC側ROM14bや、後述する記憶部15に記憶された各種プログラムをPC側RAM14cに展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、PC側制御部14は、PC側CPU14aに代え、プロセッサーとしてASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路を用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0026】
PC側ROM14bは、書き換え不要な制御プログラムや制御データを記憶する。また、PC側RAM14cは、PC側CPU14aが各種制御を行うためのワークエリアとして用いられる。
【0027】
記憶部15は、例えばハードディスクドライブであり、ドライバー31と、テープ印刷アプリケーション32と、記憶している。テープ印刷アプリケーション32は、「プログラム」の一例である。ドライバー31は、テープ印刷装置2を制御するためのソフトウェアである。テープ印刷アプリケーション32は、編集画面Dの表示や印刷データの生成などを行うためのアプリケーションプログラムである。
【0028】
テープ印刷装置2は、テープTに印刷を行う際、テープTの先端がフルカッター27aの位置にある状態で印刷を開始するため、印刷後のテープTの-X方向端部には、サーマルヘッド26とフルカッター27aとのX方向における距離に相当する前余白領域37が形成される(図3参照)。ドライバー31は、この前余白領域37の+X方向端部となる位置のカット方法をユーザーが選択するためのユーザーインターフェースを提供する。ドライバー31は、カット方法として、「ハーフカット」、「フルカット」および「カットなし」のいずれかの選択を受け付ける。本実施形態では、ユーザーが、ドライバー31を用いて、前余白領域37の+X方向端部をハーフカットさせるように選択しているものとする。なお、「+X方向」は、第2方向の一例である。
【0029】
テープ印刷アプリケーション32は、ラベルLごとに、+X方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法をユーザーが選択するためのユーザーインターフェースを提供する。本実施形態では、テープ印刷アプリケーション32を用いたラベルLのカット方法の選択について、主に説明する。なお、-X方向におけるラベルLの端部を、以下「ラベル前端部」と言う。また、+X方向におけるラベルLの端部を、以下「ラベル後端部」と言う。
【0030】
テープ印刷装置2は、印刷装置側通信部41と、カートリッジ情報読出部42と、印刷装置側制御部43と、印刷部44と、を備えている。
【0031】
印刷装置側通信部41は、ケーブル5を介してPC1と通信する。
【0032】
カートリッジ情報読出部42は、カートリッジ装着部23に装着されたテープカートリッジCにラベルとして貼付されたコード画像を光学的に読み取るか、またはテープカートリッジCに設けられたメモリー素子を有する回路基板(いずれも図示省略)から、カートリッジ情報を読み出す。カートリッジ情報には、テープカートリッジCに収容されているテープTのテープ幅を示す情報が含まれる。
【0033】
印刷装置側制御部43は、印刷装置側CPU43aと、印刷装置側ROM43bと、印刷装置側RAM43cと、を含む。
【0034】
印刷装置側CPU43aは、印刷装置側ROM43bに記憶されたファームウェアなどの制御プログラムを印刷装置側RAM43cに展開して実行することにより、各種制御を行う。なお、印刷装置側制御部43は、印刷装置側CPU43aに代え、ASIC等のハードウェア回路をプロセッサーとして用いてもよい。また、プロセッサーは、1以上のCPUとASIC等のハードウェア回路が協働して動作する構成でもよい。
【0035】
印刷装置側CPU43aは、印刷装置側ROM43bに記憶された制御プログラムを用いて、PC1から送信された印刷データに基づき、テープカートリッジCから繰り出されたテープTに印刷を行う。また、印刷装置側CPU43aは、PC1からカートリッジ情報要求信号を受信したとき、カートリッジ情報読出部42を介してカートリッジ情報を取得し、取得したカートリッジ情報をPC1に送信する。
【0036】
印刷部44は、テープTに印刷を行うための機構であり、サーマルヘッド26と、送りモーター44aと、プラテン駆動軸25と、カッターモーター44bと、フルカッター27aと、ハーフカッター27bと、を含む。
【0037】
サーマルヘッド26は、複数の発熱素子を備え、インクリボンRからテープTにインクを熱転写することにより印刷を行う。送りモーター44aは、プラテン駆動軸25を駆動する駆動源である。送りモーター44aは、プラテン駆動軸25を介してプラテンローラー17を回転させることにより、テープTおよびインクリボンRを-X方向に送る。カッターモーター44bは、フルカッター27aおよびハーフカッター27bを駆動する駆動源である。なお、テープ印刷装置2は、フルカッター27aを駆動するカッターモーターと、ハーフカッター27bを駆動するカッターモーターと、を個別に設けてもよい。
【0038】
図5を参照し、PC1の機能構成について説明する。PC1は、取得部110と、受付部120と、表示制御部130と、生成部140と、を備えている。これらの機能は、いずれもPC側CPU14aが、テープ印刷アプリケーション32を実行することにより実現される機能である。
【0039】
取得部110は、複数の行データを含む表データを取得する。取得部110は、PC1の記憶部15から表データを取得してもよいし、PC1と通信可能な外部装置から表データを取得してもよい。
【0040】
受付部120は、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルLごとに、テープTの送り方向である-X方向におけるラベルLの端部となる位置、または、テープTの+X方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける。受付部120は、ユーザーがマウス12aやキーボード12bを操作してカット方法を選択したときの操作信号を取得することで、カット方法の選択を受け付ける。
【0041】
受付部120は、カット方法として、「フルカット」と、「ハーフカット」と、「カットなし」と、の3つのカット方法のなかからいずれかのカット方法の選択を受け付ける。なお、受付部120は、これら3つのカット方法のうち、いずれか1または2のカット方法を含む複数のカット方法のなかからいずれかのカット方法の選択を受け付けてもよい。
【0042】
表示制御部130は、カット方法の選択を受け付ける第1選択領域51(図6参照)をPC側ディスプレー11に表示させる。第1選択領域51は、「選択領域」の一例である。本実施形態において、表示制御部130は、表50の一部として第1選択領域51を表示する。第1選択領域51は、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置され、カット方法の選択肢として複数のカット方法選択肢を含む第1行選択領域51aを、表に含まれる行数分有する。第1行選択領域51aは、「行選択領域」の一例である。また、本実施形態において、表示制御部130は、第1行選択領域51aに、カット方法選択肢として、チェックボックス62を表示させる。
【0043】
また、表示制御部130は、ラベルLごとに、ラベルLに印刷されるラベル画像Xと、受付部120により選択を受け付けたカット方法と、を示す印刷プレビューPPをPC側ディスプレー11に表示させる(図6参照)。受付部120により選択を受け付けたカット方法は、ラベルLに対応するラベルイメージLIの表示態様の違いによってユーザーに示される。詳細については、後述する。
【0044】
生成部140は、-X方向に送られていくテープTに対して複数のラベル画像Xを印刷させ、且つ、ラベルLごとに選択されたカット方法に基づき、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置2を動作させる印刷データを生成する。
【0045】
図6ないし図9を参照し、編集画面Dについて説明する。編集画面Dは、テープ印刷アプリケーション32の起動後に表示された初期画面(図示省略)において、所定の操作が行われることにより、PC側ディスプレー11に表示される画面である。
【0046】
図6ないし図9に示すように、編集画面Dは、印刷プレビューPPが表示される印刷プレビュー領域E1と、表50が表示される表領域E2と、を備えている。表領域E2には、表50の一部のみが表示されるが、ユーザーは、表領域E2に対してスクロール操作を行うことにより、表50の全体を確認することができる。PC側CPU14aは、取得した表データに基づく表50を表領域E2に表示する。また、PC側CPU14aは、表データに含まれる複数の行データに対応する複数の行のうち、選択枠53が付加されているセルを含む行に対応するラベルLのラベルイメージLIを中心とした印刷プレビューPPを、印刷プレビュー領域E1に表示する。なお、選択枠53が付加されているセルを含む行を、以下「選択行」と言う。また、選択行に対応するラベルLを、以下「対象ラベルL」と言う。また、対象ラベルLのラベルイメージLIを、以下「対象ラベルイメージLIa」と言う。
【0047】
表50は、第1選択領域51と、データ領域52と、を備えている。第1選択領域51は、表50の表側に配置されている。第1選択領域51は、行番号61と、ハーフカットを選択する第1チェックボックス62aと、フルカットを選択する第2チェックボックス62bと、を含む。第1チェックボックス62aおよび第2チェックボックス62bは、択一的に選択される。なお、チェックボックス62の選択は、例えば、マウス12aの左クリックによって行われる。PC側CPU14aは、選択中のチェックボックス62には、チェックマークを表示し、チェックマークが表示されているチェックボックス62が再度選択されると、チェックマークを非表示とする。
【0048】
PC側CPU14aは、第1チェックボックス62aが選択された行に対応するラベルLについては、ラベル後端部がハーフカットされるように印刷データを生成する。また、PC側CPU14aは、第2チェックボックス62bが選択された行に対応するラベルLについては、ラベル後端部がフルカットされるように印刷データを生成する。また、PC側CPU14aは、第1チェックボックス62aおよび第2チェックボックス62bのいずれも選択されていない行に対応するラベルLについては、カット方法として「カットなし」が選択されたと判断し、ラベル後端部がカットされないように印刷データを生成する。
【0049】
データ領域52は、表データに含まれる複数の行データを表示する。各行データは、表データの列数分のセルデータを含む。図6に示す表50の場合、各行データは、1列分のセルデータを含む。表データの列は、「A」、「B」などアルファベットで区別される。
【0050】
表50には、表50に含まれる複数のセルのうち選択中のセルを示す選択枠53と、選択中のセルの列および行を示す選択セル情報55と、選択中のセルに含まれるデータを示す選択データ情報56と、が表示される。選択セル情報55および選択データ情報56は、表50の表頭に表示される。図6の例では、A列の1行目のセルが選択されているため、選択セル情報55は、「A1」と表示されている。また、図6の例では、選択データ情報56は、選択枠53が付加されているセル、すなわちA列の1行目のセルに入力されているデータである「123」が表示されている。
【0051】
印刷プレビュー領域E1には、印刷プレビューPPとして、ラベルLに印刷されるラベル画像Xを模したラベル画像イメージXIと、ラベルLを模したラベルイメージLIと、が表示される。PC側CPU14aは、テープ印刷装置2から取得したカートリッジ情報に基づいて、テープ印刷装置2のテープカートリッジCに収容されているテープTのテープ幅に対応した幅のラベルイメージLIを、印刷プレビュー領域E1に表示する。
【0052】
PC側CPU14aは、ラベル画像イメージXIとして、対象ラベルLに印刷されるラベル画像Xを模したラベル画像イメージXIを表示する。図6の例では、選択行である1行目の行データは、A列のデータしか含まないため、PC側CPU14aは、ラベル画像イメージXIとして、A列に対応する1ブロック分のラベル画像イメージXIを表示する。仮に、選択行の行データに、複数列のデータが含まれる場合、PC側CPU14aは、複数列に対応する複数ブロック分のラベル画像イメージXIを表示する。
【0053】
PC側CPU14aは、ラベルイメージLIとして、対象ラベルイメージLIaと、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLおよび対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの少なくとも一方のラベルLの一部を示す部分ラベルイメージLIbと、を表示する。PC側CPU14aは、対象ラベルLの前に印刷されるラベルLが存在する場合は、部分ラベルイメージLIbとして、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLのラベル後端部のラベルイメージLIを表示する。また、PC側CPU14aは、対象ラベルLの後に印刷されるラベルLが存在する場合は、部分ラベルイメージLIbとして、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLのラベル前端部のラベルイメージLIを表示する。
【0054】
図6の例において、対象ラベルLは、表50の1行目に対応するラベルLであるため、対象ラベルLの前に印刷されるラベルLは存在しない。このため、図6の例において、PC側CPU14aは、部分ラベルイメージLIbとして、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLのラベル前端部のラベルイメージLIを表示している。
【0055】
また、PC側CPU14aは、第1選択領域51において、ラベルLごとに選択されたカット方法に基づいて、ラベルイメージLIの表示態様を変化させる。具体的には、PC側CPU14aは、ラベルLのカット方法としてハーフカットが選択された場合、ラベルイメージLIのラベル後端部に相当する位置に、切れ目画像CLおよびめくり画像TOを表示する(図6参照)。切れ目画像CLは、ハーフカット位置を示す画像であり、めくり画像TOは、印刷テープTaが剥離紙テープTbから剥離しやすいようにハーフカットされていることを示す画像である。図6の例では、対象ラベルLのカット方法として「ハーフカット」が選択されているため、PC側CPU14aは、対象ラベルイメージLIaのラベル後端部に相当する位置に、切れ目画像CLおよびめくり画像TOを表示している。なお、PC側CPU14aは、対象ラベルLのカット方法としてハーフカットが選択された場合、対象ラベルイメージLIaのラベル後端部に相当する位置ではなく、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbのラベル前端部に相当する位置にめくり画像TOを表示してもよい。
【0056】
また、PC側CPU14aは、ラベルLのカット方法として「フルカット」が選択された場合であって、そのラベルLの一つ後に印刷されるラベルLが存在する場合、フルカットが選択されたラベルLのラベルイメージLIと、そのラベルLの一つ後に印刷されるラベルLのラベルイメージLIとを離して表示する(図7参照)。また、PC側CPU14aは、ラベルLのカット方法として「カットなし」が選択された場合であって、そのラベルLの一つ後に印刷されるラベルLが存在する場合、カットなしが選択されたラベルLのラベルイメージLIと、そのラベルLの一つ後に印刷されるラベルLのラベルイメージLIとを連続させて表示する(図8参照)。2つのラベルイメージLIを連続させて表示するとは、2つのラベルイメージLI間に切れ目画像CLを表示することなく、且つ、2つのラベルイメージLIを離すことなく表示させることを意味する。
【0057】
なお、PC側CPU14aは、編集画面Dの表示直後、すなわち第1選択領域51において何らカット方法の選択が行われていない場合は、カット方法として「カットなし」が選択されたものとして、ラベルイメージLIを表示する。また、PC側CPU14aは、第1選択領域51において、対象ラベルLのカット方法が切り替えられたとき、および、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLのカット方法が切り替えられたとき、ラベルイメージLIの表示態様を変化させる。
【0058】
図7は、対象ラベルLが表50の1行目に対応するラベルLであり、対象ラベルLのカット方法として「フルカット」が選択された場合の編集画面Dを示す図である。図7の例では、選択行である1行目の行データの後に行データが存在するため、対象ラベルLの後に印刷されるラベルLが存在する。このため、PC側CPU14aは、「フルカット」が選択された対象ラベルLの対象ラベルイメージLIaと、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbとを離して表示する。なお、対象ラベルLの後に印刷されるラベルLが存在しない場合、PC側CPU14aは、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbを表示しない。
【0059】
図8は、対象ラベルLが表50の1行目に対応するラベルLであり、対象ラベルLのカット方法として「カットなし」が選択された場合の編集画面Dを示す図である。図8の例では、選択行である1行目の行データの後に行データが存在するため、対象ラベルLの後に印刷されるラベルLが存在する。このため、PC側CPU14aは、「カットなし」が選択された対象ラベルLの対象ラベルイメージLIaと、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbとを連続させて表示する。なお、図8に示す仮想線VLは、ラベルイメージLIの切り替え位置を示したものであり、印刷プレビュー領域E1に実際に表示されるものではない。
【0060】
図9は、対象ラベルLが表50の2行目に対応するラベルLであり、対象ラベルLのカット方法として「フルカット」が選択され、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLのカット方法として「ハーフカット」が選択された場合の編集画面Dを示す図である。図9の例では、選択行である2行目の行データの後に行データが存在するため、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLが存在する。このため、PC側CPU14aは、「フルカット」が選択された対象ラベルLの対象ラベルイメージLIaと、対象ラベルLの一つ後に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbとを離して表示する。また、図9の例では、選択行である2行目の行データの前に行データが存在するため、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLが存在する。このため、PC側CPU14aは、対象ラベルLの一つ前に印刷されるラベルLの部分ラベルイメージLIbのラベル後端部に相当する位置に、切れ目画像CLおよびめくり画像TOを表示する。
【0061】
図10は、図9の設定に基づく4枚のラベルLの印刷結果を示す図である。PC側CPU14aは、図9に示した表50の第1選択領域51における選択結果と、データ領域52に表示されているデータと、に基づき、印刷データを生成する。テープ印刷装置2は、PC1から送信された印刷データに基づき、図10に示す4枚のラベルLを作成する。
【0062】
PC側CPU14aは、図9の設定に基づき、第1ラベルL1および第2ラベルL2を作成するための第1印刷データと、第3ラベルL3および第4ラベルL4を作成するための第2印刷データと、を生成する。第1ラベルL1は、表50の1行目の行データに基づくラベル画像Xが印刷されたラベルLであり、第2ラベルL2は、表50の2行目の行データに基づくラベル画像Xが印刷されたラベルLである。また、第3ラベルL3は、表50の3行目の行データに基づくラベル画像Xが印刷されたラベルLであり、第4ラベルL4は、表50の4行目の行データに基づくラベル画像Xが印刷されたラベルLである。このように、PC側CPU14aは、ラベルLのカット方法としてフルカットが選択されると、次に印刷されるラベルLからは別の印刷データとなるように、フルカットごとに印刷データを分けて生成する。PC側CPU14aは、複数の印刷データを生成した場合、生成した複数の印刷データを続けてテープ印刷装置2に送信する。
【0063】
テープ印刷装置2は、第1印刷データに基づいて、第1テープT1を作成し、第2印刷データに基づいて、第2テープT2を作成する。第1テープT1および第2テープT2の-X方向端部には、前余白領域37が形成されている。また、第1テープT1および第2テープT2において、前余白領域37の+X方向端部は、ドライバー31の設定に基づいてハーフカットされ、切れ目35が形成されている。
【0064】
また、第1テープT1において、第1ラベルL1のラベル後端部は、第1選択領域51の1行目の選択結果に基づいてハーフカットされ、切れ目35が形成されている。また、第1テープT1において、第2ラベルL2のラベル後端部は、第1選択領域51の2行目の選択結果に基づいてフルカットされている。また、第2テープT2において、第3ラベルL3のラベル後端部は、第1選択領域51の3行目の選択結果に基づいてハーフカットされ、切れ目35が形成されている。また、第2テープT2において、第4ラベルL4のラベル後端部は、第1選択領域51の4行目の選択結果に基づいてフルカットされている。
【0065】
図11を参照し、PC1による印刷データ生成処理について説明する。PC1は、ユーザーによる印刷指示をトリガーとして、印刷データ生成処理を開始する。なお、ここでは、印刷データの一例として、ラベル画像Xを印刷させるラベル画像データと、カット動作を行わせるカットコマンドとを処理順に定義したものを生成するものとする。
【0066】
ステップS01において、PC1は、表50のn行目に対応するn枚目のラベルのカット方法を判定する。PC1は、n枚目のラベルのカット方法として「ハーフカット」が選択されている場合、ステップS02に進む。また、PC1は、n枚目のラベルのカット方法として「フルカット」が選択されている場合、ステップS03に進む。また、PC1は、n枚目のラベルのカット方法として「カットなし」が選択されている場合、ステップS04に進む。
【0067】
ステップS02において、PC1は、n枚目のラベルLのラベル画像データの後にハーフカットコマンドを付加する。また、ハーフカットコマンドは、ラベルLのラベル後端部をハーフカットさせるコマンドである。PC1は、ステップS02の後、ステップS05に進む。
【0068】
ステップS03において、PC1は、n枚目のラベルLのラベル画像データの後にフルカットコマンドを付加する。フルカットコマンドは、ラベルLのラベル後端部をフルカットさせるコマンドである。PC1は、ステップS03の後、ステップS05に進む。
【0069】
ステップS04において、PC1は、n枚目のラベルLのラベル画像データの後にカットコマンドを付加しない。PC1は、ステップS04の後、ステップS05に進む。
【0070】
ステップS05において、PC1は、n枚目のラベルの次に印刷されるラベルLが存在するか否かを判定する。PC1は、次に印刷されるラベルLが存在すると判定した場合、ステップS06に進む。また、PC1は、次に印刷されるラベルLが存在しないと判定した場合、ステップS07に進む。
【0071】
ステップS06において、PC1は、nの値をインクリメントする。PC1は、ステップS06の後、ステップS01に戻る。
【0072】
ステップS07において、PC1は、1つ以上の印刷データを生成する。例えば、図9の設定に基づいて印刷データを生成する場合、第1テープT1を作成するための第1印刷データと、第2テープT2を作成するための第2印刷データと、の2つの印刷データを生成する。第1印刷データには、前余白領域37の+X方向端部をハーフカットさせるハーフカットコマンドの他、表50の1行目の行データに基づくラベル画像データ、ハーフカットコマンド、表50の2行目の行データに基づくラベル画像データ、およびフルカットコマンドが含まれる。また、第2印刷データには、前余白領域37の+X方向端部をハーフカットさせるハーフカットコマンドの他、表50の3行目の行データに基づくラベル画像データ、ハーフカットコマンド、表50の4行目の行データに基づくラベル画像データ、およびフルカットコマンドが含まれる。
【0073】
以上、説明したとおり、本実施形態に係るPC1は、表データに含まれる複数の行データに対応する複数のラベルLを作成する場合において、行データに対応するラベルLごとに、ラベル後端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける。このため、ユーザーは、流し込み印刷を用いてラベルLを作成する場合において、ラベルLごとに、ラベル後端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0074】
また、PC1は、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置された第1行選択領域51aを編集画面Dに表示する。このため、ユーザーは、第1行選択領域51aを用いて、対応する行を間違えることなく、ラベルLごとのカット方法を選択することができる。また、第1行選択領域51aには、チェックボックス62が含まれる。このため、ユーザーは、チェックボックス62を用いて、容易にカット方法を選択することができる。また、チェックボックス62は、ハーフカットを選択するための第1チェックボックス62aと、フルカットを選択するための第2チェックボックス62bと、を含む。このため、ユーザーは、いずれかのチェックボックス62を選択するか、いずれのチェックボックス62も選択しないかにより、「フルカット」と、「ハーフカット」と、「カットなし」と、の3つのカット方法のなかからカット方法を選択することができる。
【0075】
また、PC1は、ラベルLに印刷されるラベル画像Xと、ユーザーが選択したカット方法と、を示す印刷プレビューPPを編集画面Dに表示する。このため、ユーザーは、印刷プレビューPPから、ラベルLに印刷されるラベル画像Xと、ユーザーが選択したカット方法と、を確認することができる。
【0076】
[第2実施形態]
図12および図13を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。PC側CPU14aは、第1実施形態では、カット方法選択肢としてチェックボックス62を表示したが、第2実施形態では、カット方法選択肢を含むプルダウンメニュー65を表示する。本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0077】
図12は、第2実施形態に係る編集画面Dの一例を示す図である。本実施形態において、PC側CPU14aは、表50の一部に第2選択領域58を表示する。第2選択領域58は、「選択領域」の一例である。また、PC側CPU14aは、第2選択領域58に、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置された第2行選択領域58aを、表50に含まれる行数分表示する。第2行選択領域58aは、「行選択領域」の一例である。PC側CPU14aは、第2行選択領域58aに、行番号61と、カット方法選択肢を含むプルダウンメニュー65と、を表示する。
【0078】
図13に示すように、PC側CPU14aは、プルダウンメニュー65のプルダウンボタン65aが選択されると、メニューリスト65cを表示する。PC側CPU14aは、カット方法選択肢として、ハーフカットを選択するための「Half cut」と、フルカットを選択するための「Full cut」と、カッなしを選択するための「Don’t cut」と、をメニューリスト65cに表示する。PC側CPU14aは、メニューリスト65cからいずれかのカット方法選択肢が選択されると、選択されたカット方法選択肢を、プルダウンメニュー65の選択結果表示領域65bに表示する。なお、プルダウンボタン65aの選択や、カット方法選択肢の選択は、例えば、マウス12aの左クリックによって行われる。
【0079】
以上説明したとおり、本実施形態に係るPC1は、第2行選択領域58aに、プルダウンメニュー65を表示する。このため、ユーザーは、プルダウンメニュー65を用いて、容易にカット方法を選択することができる。
【0080】
以上、2つの実施形態を示したが、これらの実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
PC側CPU14aは、カット方法の選択を受け付ける選択領域を、表50の表側以外の位置に配置してもよい。例えば、PC側CPU14aは、ラベル後端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける第3選択領域59を、データ領域52に表示される複数列のデータのうち最終列のデータ近傍に配置してもよい。図14は、変形例1に係る編集画面Dの一例を示す図である。本変形例において、第3選択領域59は、「選択領域」の一例である。図14の例では、A列からF列までの6列が表50に含まれる場合を示している。
【0081】
第3選択領域59は、第1選択領域51と同様に、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置され、複数のカット方法選択肢を含む第3行選択領域59aを、表に含まれる行数分有する。第3行選択領域59aは、「行選択領域」の一例である。第3行選択領域59aは、第1行選択領域51aと同様に、行番号61と、チェックボックス62と、を含む。
【0082】
[変形例2]
PC側CPU14aは、図6に示した第1選択領域51と、図14に示した第3選択領域59との双方を、表50に配置してもよい。この場合、第1選択領域51は、ラベル前端部となる位置のカット方法を選択する領域として機能させ、第3選択領域59は、ラベル後端部となる位置のカット方法を選択する領域として機能させてもよい。第1選択領域51は、「第1方向選択領域」の一例であり、第3選択領域59は、「第2方向選択領域」の一例である。
【0083】
また、本変形例において、PC側CPU14aは、第1選択領域51の選択結果と第3選択領域59の選択結果とが矛盾したとき、エラー表示を行ってもよい。例えば、PC側CPU14aは、1枚目のラベルLの後端部となる位置のカット方法と2枚目のラベルLの前端部となる位置のカット方法とで異なる選択が行われた場合、エラー表示を行ってもよい。
【0084】
また、PC側CPU14aは、第1選択領域51と第3選択領域59のいずれか一方のみの選択を受け付けてもよい。この場合、PC側CPU14aは、第1選択領域51と第3選択領域59のいずれかで、カット方法の選択が行われると、他方の選択領域におけるカット方法の選択を禁止すればよい。
【0085】
[変形例3]
PC側CPU14aは、印刷プレビュー領域E1において、カット方法の選択を受け付けてもよい。本変形例において、印刷プレビュー領域E1は、「選択領域」の一例である。図15ないし図17は、変形例3に係る印刷プレビュー領域E1の表示例を示す図である。
【0086】
これらの図に示すように、PC側CPU14aは、印刷プレビューPPの他、カーソルKと、カット方法通知領域91と、を印刷プレビュー領域E1に表示する。カーソルKは、操作位置を示すマークであり、マウス12aを用いて移動される。カット方法通知領域91は、ラベル前端部またはラベル後端部となる位置のカット方法の選択結果を示す領域である。以下、ラベル前端部となる位置のカット方法の選択結果を示す領域を「第1カット方法通知領域91a」と言う。また、ラベル後端部となる位置のカット方法の選択結果を示す領域を「第2カット方法通知領域91b」と言う。
【0087】
PC側CPU14aは、対象ラベルイメージLIaのラベル前端部付近にカーソルKが移動されると、カーソルKの近傍に、第1カット方法通知領域91aを表示する。図15の例において、第1カット方法通知領域91aには、ラベル前端部となる位置のカット方法として「ハーフカット」が選択されている旨が表示されている。
【0088】
図15の状態において、ユーザーがマウス12aを左クリックすると、PC側CPU14aは、図16に示す印刷プレビュー領域E1を表示する。図16の例は、ラベル前端部となる位置のカット方法として「フルカット」が選択されている状態を示している。このように、本実施形態において、PC側CPU14aは、第1カット方法通知領域91aを表示している状態において、マウス12aが左クリックされると、クリックされる度に、対象ラベルLのラベル前端部となる位置のカット方法の選択を切り替える。具体的には、PC側CPU14aは、マウス12aが左クリックされる度に、3つのカット方法である「ハーフカット」、「フルカット」および「カットなし」の選択を順次切り替える。また、PC側CPU14aは、カット方法の選択の切り替えに伴い、印刷プレビューPPのラベルイメージLIの態様も変化させる。
【0089】
同様に、PC側CPU14aは、図17に示すように、対象ラベルイメージLIaのラベル後端部付近にカーソルKが移動されると、カーソルKの近傍に、第2カット方法通知領域91bを表示する。図17の例は、ラベル後端部となる位置のカット方法として「フルカット」が選択されている状態を示している。PC側CPU14aは、第2カット方法通知領域91bを表示している状態において、マウス12aが左クリックされると、クリックされる度に、対象ラベルLのラベル後端部となる位置のカット方法の選択を切り替える。
【0090】
なお、変形例3のさらなる変形例として、PC側CPU14aは、対象ラベルイメージLIaのラベル端部付近にカーソルKが移動されたときではなく、対象ラベルイメージLIaのラベル端部付近にカーソルKがある状態でマウス12aが右クリックされたときに、カット方法通知領域91を表示してもよい。その他、PC側CPU14aは、対象ラベルイメージLIaのラベル端部付近にカーソルKがある状態が一定時間以上継続されたときに、カット方法通知領域91を表示してもよい。
【0091】
また、PC側CPU14aは、カット方法通知領域91に代えて、カット方法を選択するためのチェックボックスやプルダウンメニューを表示してもよい。
【0092】
[変形例4]
上記の実施形態において、ドライバー31は、前余白領域37の+X方向端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるものとしたが、これらに限らず、ラベルLのラベル端部となる位置のカット方法のデフォルト設定を受付可能としてもよい。本変形例において、ドライバー31は、テープTにおいてラベルLの前端部または後端部となる位置を、フルカットさせるかハーフカットさせるかのデフォルト設定を受け付ける。この場合、PC側CPU14aは、テープ印刷アプリケーション32により表示される編集画面Dにおいて何らカット選択が行われなかった場合、表データに含まれる全ての行データに対応する全てのラベルLについて、ドライバー31によりデフォルト設定されたカット方法を適用する。
【0093】
[変形例5]
PC側CPU14aは、カット方法として「ハーフカット」、「フルカット」および「カットなし」以外の選択を受付可能としてもよい。例えば、テープ印刷装置2においてミシン目加工が可能である場合、カット方法として「ミシン目カット」の選択を受け付けてもよい。
【0094】
[変形例6]
上記の実施形態を、テープ印刷装置2に適用してもよい。すなわち、テープ印刷装置2が、図5に示した各機能を実現してもよい。本変形例において、図5に示した各機能は、いずれも印刷装置側CPU43aが、印刷装置側ROM43bに記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。また、本変形例において、印刷装置側ディスプレー22は、「表示部」の一例である。
【0095】
[変形例7]
「情報処理装置」は、PC1に代えて、スマートフォンなどの情報処理端末でもよい。また、「表示部」は、PC側ディスプレー11に代えて、タッチパネルなど、表示部と操作部とが一体となったものでもよい。また、テープ印刷アプリケーション32は、プログラムとして顧客に提供されてもよい。また、テープ印刷アプリケーション32を記録した記憶媒体が、顧客に提供されてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0096】
[付記]
以下、印刷データ生成装置、印刷データ生成装置の制御方法、およびプログラムについて付記する。
PC1は、テープ印刷装置2に、第1方向に送られていくテープTに対して複数のラベル画像Xを印刷させ、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルLを作成させる印刷データを生成するPC1であって、複数の行データを含む表データを取得する取得部110と、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルLごとに、テープTの第1方向におけるラベルLの端部となる位置、または、テープTの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける受付部120と、ラベルLごとに選択されたカット方法に基づき、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置2を動作させる印刷データを生成する生成部140と、を備える。
【0097】
PC1の制御方法は、テープ印刷装置2に、第1方向に送られていくテープTに対して複数のラベル画像Xを印刷させ、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルLを作成させる印刷データを生成するPC1が、複数の行データを含む表データを取得するステップと、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルLごとに、テープTの第1方向におけるラベルLの端部となる位置、または、テープTの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、ラベルLごとに選択されたカット方法に基づき、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置2を動作させる印刷データを生成するステップと、を実行する。
【0098】
テープ印刷アプリケーション32は、テープ印刷装置2に、第1方向に送られていくテープTに対して複数のラベル画像Xを印刷させ、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットさせないことにより、複数のラベルLを作成させる印刷データを生成するPC1に、複数の行データを含む表データを取得するステップと、表データに含まれるそれぞれの行データに対応するラベルLごとに、テープTの第1方向におけるラベルLの端部となる位置、または、テープTの第1方向とは反対の第2方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付けるステップと、ラベルLごとに選択されたカット方法に基づき、テープTにおいてラベルLの端部となる位置をカットまたはカットしないようにテープ印刷装置2を動作させる印刷データを生成するステップと、を実行させる。
【0099】
PC1は、表データに含まれる複数の行データに対応する複数のラベルLを作成する場合において、行データに対応するラベルLごとに、ラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける。このため、ユーザーは、流し込み印刷を用いてラベルLを作成する場合において、ラベルLごとに、ラベルLの端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0100】
上記のPC1において、テープTは、印刷テープTaと、剥離紙テープTbとが積層されたものであり、受付部120は、カット方法として、印刷テープTaおよび剥離紙テープTbをカットするフルカットと、印刷テープTaおよび剥離紙テープTbのいずれか一方をカットするハーフカットと、印刷テープTaおよび剥離紙テープTbをカットしないカットなしと、のうち1以上を含む複数のカット方法のなかからいずれかのカット方法の選択を受け付けることが好ましい。
【0101】
この構成によれば、ユーザーは、カット方法として、「フルカット」と、「ハーフカット」と、「カットなし」と、のうち1以上を含む複数のカット方法のなかからいずれかのカット方法を選択することができる。
【0102】
上記のPC1において、カット方法の選択を受け付ける選択領域をPC側ディスプレー11に表示させる表示制御部130をさらに備えることが好ましい。
【0103】
この構成によれば、ユーザーは、PC側ディスプレー11に表示された選択領域を用いて、ラベルLごとに、ラベルLの端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0104】
上記のPC1において、表示制御部130は、表データに基づく表50の一部として選択領域を表示し、選択領域は、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置され、カット方法の選択肢として複数のカット方法選択肢を含む行選択領域を、表50に含まれる行数分有することが好ましい。
【0105】
この構成によれば、ユーザーは、表50に含まれるそれぞれの行に対応する位置に配置された行選択領域を用いて、ラベルLごとに、ラベルLの端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0106】
上記のPC1において、表示制御部130は、行選択領域に、カット方法選択肢として、チェックボックス62を表示させることが好ましい。
【0107】
この構成によれば、ユーザーは、チェックボックス62を用いて、ラベルLの端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0108】
上記のPC1において、表示制御部130は、行選択領域に、カット方法選択肢を含むプルダウンメニュー65を表示させることが好ましい。
【0109】
この構成によれば、ユーザーは、プルダウンメニュー65を用いて、ラベルLの端部となる位置のカット方法を選択することができる。
【0110】
上記のPC1において、表示制御部130は、ラベルLごとに、ラベルLに印刷されるラベル画像Xと、受付部120により選択を受け付けたカット方法と、を示す印刷プレビューPPをPC側ディスプレー11に表示させることが好ましい。
【0111】
この構成によれば、ユーザーは、PC側ディスプレー11に表示された印刷プレビューPPから、ラベルLに印刷されるラベル画像Xと、選択したカット方法と、を確認することができる。
【0112】
上記のPC1において、表示制御部130は、選択領域として、第1方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける第1方向選択領域と、第2方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を受け付ける第2方向選択領域と、をPC側ディスプレー11に表示させることが好ましい。
【0113】
この構成によれば、ユーザーは、第1方向選択領域を用いて、第1方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を行うことができ、第2方向選択領域を用いて、第2方向におけるラベルLの端部となる位置のカット方法の選択を行うことができる。
【符号の説明】
【0114】
1…PC、2…テープ印刷装置、11…PC側ディスプレー、32…テープ印刷アプリケーション、51…第1選択領域、51a…第1行選択領域、58…第2選択領域、58a…第2行選択領域、59…第3選択領域、59a…第3行選択領域、62…チェックボックス、65…プルダウンメニュー、110…取得部、120…受付部、130…表示制御部、140…生成部、L…ラベル、PP…印刷プレビュー、T…テープ、X…ラベル画像。
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