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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089899
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/10 20060101AFI20240627BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20240627BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240627BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
G09G5/10 Z
G09G5/14 Z
G09G5/00 530M
G09G5/00 520W
H04N5/66 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205421
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】福富 浩
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
5C058BA07
5C058BA08
5C058BA24
5C058BA35
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB02
5C182AC03
5C182AC43
5C182BC41
5C182BC43
5C182CA02
5C182CA11
5C182CC02
5C182CC11
(57)【要約】
【課題】PCでHDRコンテンツを表示する際に、ソフトウェア全体で整合のとれた表示を行うことができる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】表示制御部21は、コンテンツ画像100ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、コンテンツ画像100のダイナミックレンジ補正を行うと共に、インターフェイス画像101ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、インターフェイス画像101のダイナミックレンジ補正を行い、ダイナミックレンジ補正後のコンテンツ画像100およびインターフェイス画像101を合成した合成画像をコンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像101として画面10に表示させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する画面と、
コンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像を前記画面に表示させる表示制御部と、
前記画面で前記画像を表示する際のダイナミックレンジの表示設定情報を記憶する表示設定情報記憶部と、
前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とを記憶するダイナミックレンジフォーマット情報記憶部と
を備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記コンテンツ画像のダイナミックレンジ補正を行うと共に、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記インターフェイス画像のダイナミックレンジ補正を行い、ダイナミックレンジ補正後の前記コンテンツ画像および前記インターフェイス画像を合成した合成画像を前記コンテンツ画像が埋め込まれた前記インターフェイス画像として前記画面に表示させる、表示装置。
【請求項2】
前記インターフェイス画像は、前記インターフェイス画像に埋め込まれたコンテンツ画像を操作するための操作インターフェイス画像を表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報とが異なる場合に、前記コンテンツ画像のダイナミックレンジが前記ダイナミックレンジの表示設定情報に整合するように前記コンテンツ画像のダイナミックレンジ補正を行うと共に、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報とが異なる場合に、前記インターフェイス画像のダイナミックレンジが前記ダイナミックレンジの表示設定情報に整合するように前記インターフェイス画像のダイナミックレンジ補正を行う、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
コンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像を画面に表示させる表示方法であって、
前記画面に画像を表示するダイナミックレンジの表示設定情報を設定するダイナミックレンジ表示設定ステップと、
前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記コンテンツ画像のダイナミックレンジ補正を行うと共に、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記インターフェイス画像のダイナミックレンジ補正を行うダイナミックレンジ補正ステップと、
前記ダイナミックレンジ補正後の前記コンテンツ画像および前記インターフェイス画像を合成した合成画像を前記コンテンツ画像が埋め込まれた前記インターフェイス画像として前記画面に表示させる表示ステップと
を含む表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、デジタル画像信号に、設定値に基づいてホワイトバランスや色、明るさなどを調整する画質調整処理を行う画像処理装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-11630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、ダイナミックレンジの異なる複数の画像を、画面の解像度に整合するよう補正して表示する表示装置を開示しない。
【0005】
本発明は、画面のダイナミックレンジに基づいて、コンテンツ画像とインターフェイス画像のダイナミックレンジを補正して合成画像を表示することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る表示装置は、画面と、表示制御部と、表示設定情報記憶部と、ダイナミックレンジフォーマット情報記憶部とを備える。前記画面は、画像を表示する。前記表示制御部は、コンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像を前記画面に表示させる。前記表示設定情報記憶部は、前記画面で前記画像を表示する際のダイナミックレンジの表示設定情報を記憶する。前記ダイナミックレンジフォーマット情報記憶部は、前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とを記憶する。前記表示制御部は、前記コンテンツ画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記コンテンツ画像のダイナミックレンジ補正を行うと共に、前記インターフェイス画像ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と前記ダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、前記インターフェイス画像のダイナミックレンジ補正を行い、ダイナミックレンジ補正後の前記コンテンツ画像および前記インターフェイス画像を合成した合成画像を前記コンテンツ画像が埋め込まれた前記インターフェイス画像として前記画面に表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の表示装置によれば、画面のダイナミックレンジに基づいて、コンテンツ画像とインターフェイス画像のダイナミックレンジを補正して合成画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る表示装置の画面を示す図である。
図2】本実施形態に係る表示装置を示す図である。
図3A】一般的な表示装置を示す図である。
図3B】一般的な表示装置を示す図である。
図4】本実施形態に係る表示装置の表示態様を示す図である。
図5】本実施形態に係る表示装置の表示態様を示す図である。
図6A】表示装置の第1の具体例を示す図である。
図6B】表示装置の第1の具体例を示す図である。
図7A】表示装置の第2の具体例を示す図である。
図7B】表示装置の第2の具体例を示す図である。
図8A】表示装置の第3の具体例を示す図である。
図8B】表示装置の第3の具体例を示す図である。
図9A】表示装置の第4の具体例を示す図である。
図9B】表示装置の第4の具体例を示す図である。
図10】本実施形態に係る表示装置の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、図3を参照して、一般的な表示装置5を説明する。図3は、一般的な表示装置5を示す図である。
【0010】
図3に示すように、一般的な表示装置5は、画面50を備える。画面50には、コンテンツ画像500と、サムネイル画像501と、プロパティ画像502とが表示されている。
【0011】
一般的なPC(Personal Computer)は、OS(Operating System)の設定で、HDR(High Dynamic Range)の表示を有効または無効に設定できる。
【0012】
一般的なパソコンは、HDRコンテンツを表示する際に、OSのHDR設定が無効になっていると、サムネイル画像501、または、プロパティ画像502などのUI(User Interface)は適切なコントラストで表示される。
【0013】
しかし、コンテンツ画像500などのコンテンツ表示エリアは、低いコントラストで表示される。
【0014】
そのため、画面50の全体で不自然な色合いで表示される。
【0015】
また、一般的なパソコンは、HDRコンテンツを表示する際に、OSのHDR設定が有効になっていると、コンテンツ画像500などのコンテンツ表示エリアは、適切なコントラストで表示される。
【0016】
しかし、サムネイル画像501、または、プロパティ画像502などのUI(User Interface)は、高いコントラストで表示される。
【0017】
そのため、画面50の全体で不自然な色合いで表示される。
【0018】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については、同一の参照符号を付して、重複する説明を繰り返さない。
【0019】
本実施形態で説明する事例の構成および数値は、あくまで一例を示すものであり、一例に挙げた事例の構成および数値に限定されるものではない。
【0020】
図1および図2図3および図4を参照して、本実施形態に係る表示装置1を説明する。図1は、本実施形態に係る表示装置1の画面を示す図である。図2は、本実施形態に係る表示装置1を示す図である。図4および図5は、本実施形態に係る表示装置1の表示態様を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係る表示装置1は、画面10を備える。画面10には、一例として、コンテンツ画像100と、インターフェイス画像101とが表示される。
【0022】
表示装置1は、一例として、PCにダウンロードされ、インストールされた画像再生ソフト、動画再生ソフト、画像編集ソフト、または、動画編集ソフトその他のアプリケーションの指令に基づいて、静止画または動画を表示する。
【0023】
表示装置1は、PCのOS(Operating System)の設定に基づいて、静止画または動画の表示処理を行う。
【0024】
表示装置1の一例は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(Electro-Luminescence)である。表示装置1は、PC(Personal Computer)に付属してもよい。表示装置1は、PCと独立した単体のディスプレイであってもよい。
【0025】
コンテンツ画像100の一例は、動画または静止画である。
【0026】
インターフェイス画像101の一例は、サムネイル画像、または、UI画像(UI:User Interface)である。
【0027】
サムネイル画像の一例は、コンテンツ画像100に表示される動画または静止画の内容を表示する見本画像である。
【0028】
UI画像の一例は、コンテンツ画像100またはインターフェイス画像101のプロパティ画像である。プロパティ画像の一例は、コンテンツ画像100またはインターフェイス画像101のフォルダー名、ファイル名、データ容量、作成日時などのプロパティを示す画像である。
【0029】
コンテンツ画像100またはインターフェイス画像101のファイルは、SDR(標準ダイナミックレンジ:Standard Dynamic Range)またはHDR(High Dynamic Range)の情報を有する。
【0030】
SDRは、一例として、8ないし10ビットのビット深度を使用する。SDRは、HDRと比べてダイナミックレンジが小さいと記述され得る。
【0031】
HDRは、一例として、10ないし12ビットのビット深度を使用する。HDRは、SDRと比べてダイナミックレンジが大きいと記述され得る。
【0032】
一例として、PCのOSは、表示装置1におけるHDRの設定を有効にし得る。PCのOSは、表示装置1におけるHDRの設定を無効にし得る。
【0033】
表示装置1のディスプレイは一例として、初期設定として、SDRのフォーマットで作成されていてもよい。
【0034】
表示装置1は、PCのOSでHDRの設定が有効になっているとき、一例として、ディスプレイをHDRで表示する。表示装置1は、PCのOSでHDRの設定が無効になっているとき、一例として、ディスプレイをSDRで表示する。
【0035】
コンテンツ画像100またはインターフェイス画像101は、それぞれ、SDR画像とHDR画像とが混在し得る。
【0036】
次に、図2に示すように、表示装置1は、画面10に加え、さらに、表示制御部21と、表示設定情報記憶部22と、ダイナミックレンジフォーマット情報記憶部23とを備える。
【0037】
図4および図5に示すように、表示制御部21は、コンテンツ画像100が埋め込まれたインターフェイス画像101を画面10に表示させる。
【0038】
表示制御部21の一例は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、および、RAM(Random Access Memory)などの制御装置を備える。CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROMは、CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。RAMは、CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性または不揮発性の記憶部である。
【0039】
図2に示すように、表示設定情報記憶部22は、画面20で画像を表示する際のダイナミックレンジの表示設定情報を記憶する。
【0040】
ダイナミックレンジは、一例として、処理可能な画像信号の最大値と最小値の比率を表した数値である。ダイナミックレンジは、一般に単位はdB(デシベル)で表記され得る。
【0041】
ダイナミックレンジの表示設定情報は、OSの設定などで設定する表示画面で画像を表示する際のダイナミックレンジの表示設定情報である。ダイナミックレンジの表示設定情報の具体例は、HDRまたはSDRである。
【0042】
OSでHDRの設定がONになっている場合、ダイナミックレンジの表示設定情報はHDRの設定がONになっていることを示してもよい。OSでHDRの設定がOFFになっている場合、ダイナミックレンジの表示設定情報はHDRの設定がOFFになっていることを示してもよい。
【0043】
ダイナミックレンジフォーマット情報記憶部23は、図1に示すコンテンツ画像100ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と、インターフェイス画像101ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とを記憶する。
【0044】
ダイナミックレンジのフォーマット情報は、コンテンツ画像100、または、コンテンツ画像100が埋め込まれたインターフェイス画像101の画像ごとに設定されたダイナミックレンジのフォーマット情報である。
【0045】
OSでHDRの設定がONになっている場合、ダイナミックレンジのフォーマット情報は、HDRを示してもよい。OSでHDRの設定がOFFになっている場合、ダイナミックレンジのフォーマット情報は、SDRを示してもよい。
【0046】
表示制御部21は、コンテンツ画像100ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、コンテンツ画像100のダイナミックレンジ補正を行うと共に、インターフェイス画像101ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、インターフェイス画像101のダイナミックレンジ補正を行い、ダイナミックレンジ補正後のコンテンツ画像100およびインターフェイス画像101を合成した合成画像をコンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像101として画面10に表示させる。
【0047】
インターフェイス画像101は、インターフェイス画像101に埋め込まれたコンテンツ画像100を操作するための操作インターフェイス画像を表示する。
【0048】
表示制御部21は、コンテンツ画像100ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報と、ダイナミックレンジの表示設定情報とが異なる場合に、コンテンツ画像100のダイナミックレンジがダイナミックレンジの表示設定情報に整合するようにコンテンツ画像100のダイナミックレンジ補正を行うと共に、インターフェイス画像101ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報とが異なる場合に、インターフェイス画像101のダイナミックレンジがダイナミックレンジの表示設定情報に整合するようにインターフェイス画像101のダイナミックレンジ補正を行う。
【0049】
本実施形態によれば、ソフトウェアのユーザーインターフェイスエリアとコンテンツ表示エリアとを分けて表示処理することにより、PCでHDRコンテンツを表示する際に、ソフトウェア全体で整合のとれた表示を行うことができる。
【0050】
次に、引き続き、図1および図2を参照して、本実施形態に係る表示装置1の第1実施例を説明する。
【0051】
第1実施例では、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0052】
表示制御部21は、ダイナミックレンジ表示設定情報に応じてダイナミックレンジ補正を行う。
【0053】
PCのOS設定でHDR表示が無効となっている場合、すなわち、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、ダイナミックレンジ表示設定情報はSDRである場合を例に挙げる。
【0054】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とが異なるので、コンテンツ画像100については、コンテンツ画像100のダイナミックレンジ(HDR)がダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)に整合するように、ダイナミックレンジ補正を行う。
【0055】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報がSDRであり、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRの場合、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とが同一であるので、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行わない。
【0056】
次に、引き続き、図1および図2を参照して、本実施形態に係る表示装置1の第2実施例を説明する。
【0057】
第2実施例では、PCのOS設定でHDR表示が有効となっている。すなわち、ダイナミックレンジ表示設定情報はHDRである場合を例に挙げる。
【0058】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、ダイナミックレンジ表示設定情報はHDRである。
【0059】
従って、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが同一であるので、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わない。
【0060】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報がSDRであり、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが異なるので、インターフェイス画像101については、インターフェイス画像101のダイナミックレンジ(SDR)がダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)に整合するように、ダイナミックレンジ補正を行う。
【0061】
次に、図6A図9Bを参照して、本実施形態に係る表示装置1の第1の具体例~第4の具体例を説明する。
【0062】
図6Aおよび図6Bに示す第1の具体例では、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRであり、インターフェイス画像101は、サムネイル画像102およびプロパティ画像103を含む。
【0063】
図7Aおよび図7Bに示す第2の具体例では、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRであり、インターフェイス画像101は、サムネイル画像102およびプロパティ画像103を含む。
【0064】
図8Aおよび図8Bに示す第3の具体例では、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRであり、インターフェイス画像101は、プロパティ画像103である。
【0065】
図9Aおよび図9Bに示す第4の具体例では、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRであり、インターフェイス画像101は、プロパティ画像103である。
【0066】
まず、図6Aおよび図6Bを参照して、本実施形態に係る表示装置1の第1の具体例を説明する。図6Aおよび図6Bは、表示装置1の第1の具体例を示す図である。
【0067】
図6Aおよび図6Bに示す第1の具体例は、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合の具体例である。
【0068】
図1の具体例では、表示装置1の画面10は、コンテンツ画像100と、インターフェイス画像101とを表示し、インターフェイス画像101は、サムネイル画像102と、プロパティ画像103とを含む。
【0069】
図6Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合(OSにおいてHDR設定はON)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0070】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが異なるが、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0071】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが異なるが、表示制御部21は、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0072】
次に、図6Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合(OSにおいてHDR設定はON)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0073】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが一致するので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままHDRで表示されてもよい。
【0074】
インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とが異なるが、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0075】
次に、図7Aおよび図7Bを参照して、本実施形態に係る表示装置1の第2の具体例を説明する。図7Aおよび図7Bは、表示装置1の第2の具体例を示す図である。
【0076】
図7Aおよび図7Bに示す第2の具体例は、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDR(OSにおいてHDR設定はOFF)である場合の具体例である。
【0077】
第2の具体例では、表示装置1の画面10は、コンテンツ画像100と、インターフェイス画像101とを表示し、インターフェイス画像101は、サムネイル画像102と、プロパティ画像103とを含む。
【0078】
図7Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0079】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0080】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、インターフェイス画像101についても、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0081】
また、図7Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRである。
【0082】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とは異なるので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行い、SDRで表示されてもよい。
【0083】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるので、表示制御部21は、インターフェイス画像101についても、ダイナミックレンジ補正を行ない、SDRで表示されてもよい。
【0084】
次に、図7Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0085】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるが、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままHDRで表示されてもよい。
【0086】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0087】
また、図7Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRである。
【0088】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するが、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行い、HDRで表示されてもよい。
【0089】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるので、表示制御部21は、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行ない、SDRで表示されてもよい。
【0090】
次に、図8Aおよび図8Bを参照して、本実施形態に係る表示装置1の第3の具体例を説明する。図8Aおよび図8Bは、表示装置1の第3の具体例を示す図である。
【0091】
図8Aおよび図8Bに示す第3の具体例は、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDR(OSにおいてHDR設定はON)である場合の具体例である。
【0092】
第3の具体例では、表示装置1の画面10は、コンテンツ画像100と、インターフェイス画像101とを表示し、インターフェイス画像101は、プロパティ画像103である。
【0093】
図8Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合(OSにおいてHDR設定はON)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0094】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0095】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、インターフェイス画像101についても、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0096】
また、図8Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合(OSにおいてHDR設定はON)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0097】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とは一致するので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、HDRのままで表示されてもよい。
【0098】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とは異なるが、表示制御部21は、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行なわず、SDRのままで表示されてもよい。
【0099】
また、図8Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がHDRである場合(OSにおいてHDR設定はON)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0100】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とは異なるので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行い、HDRで表示されてもよい。
【0101】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(HDR)とは異なるので、表示制御部21は、インターフェイス画像101について、ダイナミックレンジ補正を行い、HDRで表示されてもよい。
【0102】
次に、図9Aおよび図9Bを参照して、本実施形態に係る表示装置1の第4の具体例を説明する。図9Aおよび図9Bは、表示装置1の第4の具体例を示す図である。
【0103】
図9Aおよび図9Bに示す第4の具体例は、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDR(OSにおいてHDR設定はOFF)である場合の具体例である。
【0104】
図4の具体例では、表示装置1の画面10は、コンテンツ画像100と、インターフェイス画像101とを表示し、インターフェイス画像101は、プロパティ画像103である。
【0105】
図9Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0106】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0107】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、インターフェイス画像101についても、ダイナミックレンジ補正を行わず、そのままSDRで表示されてもよい。
【0108】
次に、図9Aに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRである。
【0109】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるので、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行い、SDRで表示されてもよい。
【0110】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるので、表示制御部21は、インターフェイス画像101についても、ダイナミックレンジ補正を行い、SDRで表示されてもよい。
【0111】
次に、図9Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRである。
【0112】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるが、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行わず、HDRのままで表示されてもよい。
【0113】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するので、表示制御部21は、インターフェイス画像101については、ダイナミックレンジ補正を行なわず、SDRのままで表示されてもよい。
【0114】
図9Bに示すように、ダイナミックレンジ表示設定情報がSDRである場合(OSにおいてHDR設定はOFF)であって、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報はSDRであり、インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報はHDRである。
【0115】
この場合、コンテンツ画像100のダイナミックレンジフォーマット情報(SDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは一致するが、表示制御部21は、コンテンツ画像100については、ダイナミックレンジ補正を行い、HDRで表示されてもよい。
【0116】
インターフェイス画像101のダイナミックレンジフォーマット情報(HDR)とダイナミックレンジ表示設定情報(SDR)とは異なるので、表示制御部21は、インターフェイス画像101について、ダイナミックレンジ補正を行い、SDRで表示されてもよい。
【0117】
次に、図10を参照して、表示装置1の制御を説明する。図10は、表示装置1の制御を示すフローチャートである。
【0118】
図10に示すように、フローチャートは、ステップS10からステップS13からなる。
【0119】
図8に示すステップS10において、表示制御部21は、ダイナミックレンジの表示設定情報を設定する。処理はステップS11に進む。
【0120】
ステップS11において、表示制御部21は、コンテンツ画像100ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、コンテンツ画像100のダイナミックレンジ補正を行う。処理はステップS12に進む。
【0121】
ステップS12において、表示制御部21は、インターフェイス画像101ごとに設定されるダイナミックレンジのフォーマット情報とダイナミックレンジの表示設定情報に基づいて、インターフェイス画像101のダイナミックレンジ補正を行う。処理はステップS13に進む。
【0122】
ステップS13において、表示制御部21は、ダイナミックレンジ補正後のコンテンツ画像100およびインターフェイス画像101を合成した合成画像をコンテンツ画像が埋め込まれたインターフェイス画像101として画面10に表示させる。そして処理は終了する。
【0123】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示していることがある。図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なってもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、表示装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0125】
1 表示装置
10 画面
100 コンテンツ画像
101 インターフェイス画像
11 表示制御部
12 表示設定情報記憶部
13 ダイナミックレンジフォーマット情報記憶部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10