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特開2024-89931情報処理システム、方法、プログラム、記憶媒体及び情報処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089931
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報処理システム、方法、プログラム、記憶媒体及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/30 20230101AFI20240627BHJP
   G06Q 30/0217 20230101ALI20240627BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20240627BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20240627BHJP
【FI】
G06Q10/30
G06Q30/0217
G06Q30/0207 328
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205480
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(71)【出願人】
【識別番号】317002995
【氏名又は名称】株式会社電通プロモーションプラス
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100106840
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(74)【代理人】
【識別番号】100220423
【弁理士】
【氏名又は名称】榊間 城作
(72)【発明者】
【氏名】堀田 峰布子
(72)【発明者】
【氏名】倉澤 博行
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 貴寛
(72)【発明者】
【氏名】津田 まや
(72)【発明者】
【氏名】小野 悠太郎
(72)【発明者】
【氏名】左奈田 佑
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼濱 彰人
(72)【発明者】
【氏名】石井 天平
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB08
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 製品のリサイクルにおいて回収から販売促進に繋がる販促導線を創出すること。
【解決手段】 情報処理システムは、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、ユーザ情報取得部が取得したユーザ情報と、製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対するユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、ユーザ情報取得部が取得したユーザ情報と、製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、を有する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記インセンティブ情報提示部は、前記ユーザ情報に関連付けられた回収履歴に基づいて前記インセンティブ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記インセンティブ情報は、前記ユーザが店舗で製品を購入する際に、通貨として又は通貨に代えて使用可能な情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能な電子マネー情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なポイント情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なクーポン情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と同じメーカー又はブランドに関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と類似する製品に関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記広告情報提示部は、前記ユーザ情報に含まれる前記ユーザの年齢、性別、居住地域、趣向、職業、回収履歴の少なくとも一つに関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記ユーザ情報を前記製品のメーカーに関連付けるユーザ情報関連付け部をさらに有し、
前記インセンティブ情報提示部は、前記ユーザ情報関連付け部により前記ユーザ情報と前記メーカーとが関連付けられた場合に、前記インセンティブ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記広告情報提示部は、前記関連付け部により前記ユーザ情報と関連付けられたメーカーの広告を優先して提示することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記製品が前記回収ボックスに投入されたか否かを判定する判定部をさらに有し、
前記インセンティブ情報提示部は、前記判定部による前記判定が肯定された場合に前記インセンティブ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記ユーザが使用する端末装置の位置情報と、回収ボックス3の位置情報とを取得する位置情報取得部をさらに有し、
前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】

前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内であり、且つ、前記位置情報取得部が前記端末装置の位置情報を取得した時刻と現在時刻との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像から前記回収ボックスを検出する物体検出部と、
をさらに有し、
前記判定部は、前記物体検出部により前記回収ボックスの画像が検出され、且つ、前記撮像部により撮像された画像の撮像時刻と現在の時刻との差異が所定時間以内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項16】
ワンタイムパスワードの情報を含むコードを生成するコード生成部と、
前記コードを提示するコード提示部と、
前記コードを読み取るコード読取部と、
をさらに有し、
前記判定部は、前記コード読取部により前記コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記回収ボックスは、前記ユーザを認証するユーザ認証部と、前記製品に付された製品コードを読み取る製品コード読取部とを有し、
前記判定部は、前記ユーザ認証部により前記ユーザが認証され、且つ、前記製品コード読取部により前記製品コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記回収ボックスの重量の変化を検出する重量検出部をさらに有し、
前記判定部は、前記製品特定部が前記製品を特定した後、所定時間以内に前記重量検出部により前記回収ボックスの重量の増加が検出された場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記製品情報を提示する製品情報提示部をさらに有することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品に対応する素材情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記製品情報提示部は、前記素材情報に対応する前記回収ボックスの識別情報を提示することを特徴とする請求項20に記載の情報処理システム。
【請求項22】
前記回収ボックスの識別情報は、回収ボックスの番号、名称、記号、図形、模様、色彩のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。
【請求項23】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品の構造、前記製品を構成する部品の取り外し方法、前記部品の交換方法、前記製品又は前記部品の修理方法、前記製品の取扱説明書のうち少なくとも一つを含む製品特徴に関する情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項24】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品のリサイクルによる二酸化炭素の削減量に関する情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項25】
ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するステップと、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定するステップと、
前記ユーザ情報と、前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するステップと、
前記ユーザ情報と、前記製品情報と、前記インセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項26】
コンピュータに、請求項25に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、方法、プログラム、記憶媒体及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、測定手段によって測定された廃棄物の種類及びその分量に基づいて、通貨の代わりに使用して購買が可能なポイントを付与するポイント付与手段を具備し、消費者に対して分別回収の動機付けを与えることができるリサイクルシステムが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-169937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のリサイクルシステムは、消費者に対して分別回収の動機付けとして付与するポイントが、リサイクルシステムの提供者側(メーカーや店舗)がそのポイントの原資を負担するために収益を圧迫する形となっていた。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、製品のリサイクルに係るシステムにおいて、回収から販売促進に繋がる販促導線を創出し、収益性の向上へ寄与することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る情報処理システムは、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が取得した前記製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が取得した前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、を有する。
【0007】
上記構成によれば、製品の回収から販売促進に繋がる販促導線を創出し、収益性の向上へ寄与する情報処理システムを提供することができる。
【0008】
第2態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記インセンティブ情報提示部は、前記ユーザ情報に関連付けられた回収履歴に基づいて前記インセンティブ情報を提示する。
【0009】
上記構成によれば、ユーザがよく購入する製品に対応したインセンティブ情報(例えば、クーポン情報)を提示できる。これにより、ユーザに対してり効果的に製品回収に対するインセンティブを与えることができる。
【0010】
第3態様に係る情報処理システムは、第1又は第2態様に係る情報処理システムにおいて、前記インセンティブ情報は、前記ユーザが店舗で製品を購入する際に、通貨として又は通貨に代えて使用可能な情報を含む。
【0011】
上記構成によれば、インセンティブ情報は、ユーザが店舗で製品を購入する際に、通貨として又は通貨に代えて使用可能な情報を含むので、ユーザに対して効果的に製品回収に対するインセンティブを与えることができる。
【0012】
第4態様に係る情報処理システムは、第1から第3態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能な電子マネー情報を含む。
【0013】
上記構成によれば、インセンティブ情報として汎用性の高い電子マネーを提示するので、幅広いユーザに対して効果的に製品回収に対するインセンティブを与えることができる。
【0014】
第5態様に係る情報処理システムは、第1から第4態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なポイント情報を含む。
【0015】
上記構成によれば、インセンティブ情報として店舗で利用可能なポイント情報を提示するので、特定の店舗に対して販促導線を創出することができる。
【0016】
第6態様に係る情報処理システムは、第1から第5態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なクーポン情報を含む。
【0017】
上記構成によれば、店舗で利用可能なクーポン情報をインセンティブ情報として提示するので、特定の回収店舗又は特定の製品に対して販促導線を創出することができる。
【0018】
第7態様に係る情報処理システムは、第1から第6態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と同じメーカー又はブランドに関連する広告情報を提示する。
【0019】
上記構成によれば、ユーザが購入した製品と同じメーカー又はブランドに関連する広告情報を提示するので、より効果的に販促導線を創出することができる。
【0020】
第8態様に係る情報処理システムは、第1から第7態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と類似する製品に関連する広告情報を提示する。
【0021】
上記構成によれば、ユーザが購入した製品と類似する製品に関連する広告情報を提示するので、より効果的に販促導線を創出することができる。
【0022】
第9態様に係る情報処理システムは、第1から第8態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記広告情報提示部は、前記ユーザ情報に含まれる前記ユーザの年齢、性別、居住地域、趣向、職業、回収履歴の少なくとも一つに関連する広告情報を提示する。
【0023】
上記構成によれば、ユーザの年齢、性別、居住地域、趣向、職業、回収履歴の少なくとも一つに関連する広告情報を提示するので、特定のユーザ層に対して、より効果的に販促導線を創出することができる。
【0024】
第10態様に係る情報処理システムは、第1から第9態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記ユーザ情報を前記製品のメーカーに関連付けるユーザ情報関連付け部をさらに有し、前記インセンティブ情報提示部は、前記ユーザ情報関連付け部により前記ユーザ情報と前記メーカーとが関連付けられた場合に、前記インセンティブ情報を提示する。
【0025】
上記構成によれば、ユーザ情報とメーカーとが関連付けられた場合に、インセンティブ情報を提示するので、特定のメーカーに対して、より効果的に販促導線を創出することができる。
【0026】
第11態様に係る情報処理システムは、第1から第10態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記広告情報提示部は、前記関連付け部により前記ユーザ情報と関連付けられたメーカーの広告を優先して提示する。
【0027】
上記構成によれば、ユーザ情報と関連付けられたメーカーの広告を優先して提示するので、特定のメーカーに対して、さらに効果的に販促導線を創出することができる。
【0028】
第12態様に係る情報処理システムは、第1から第11態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記製品が前記回収ボックスに投入されたか否かを判定する判定部をさらに有し、前記インセンティブ情報提示部は、前記判定部による前記判定が肯定された場合に前記インセンティブ情報を提示する。
【0029】
上記構成によれば、判定部による前記判定が肯定された場合に前記インセンティブ情報を提示するので、製品が回収されていないにもかかわらずインセンティブ情報を取得するといった不正行為を防止することができる。
【0030】
第13態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、前記ユーザが使用する端末装置の位置情報と、回収ボックス3の位置情報とを取得する位置情報取得部をさらに有し、前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定する。
【0031】
上記構成によれば、端末装置の位置情報と回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内である場合に、判定を肯定するので、容易に不正行為を防止することができる。
【0032】
第14態様に係る情報処理システムは、第13態様に係る情報処理システムにおいて、前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内であり、且つ、前記位置情報取得部が前記端末装置の位置情報を取得した時刻と現在時刻との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定する。
【0033】
上記構成によれば、位置情報と時間情報を判定に用いるので、より効果的に不正行為を防止することができる。
【0034】
第15態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像から前記回収ボックスを検出する物体検出部と、をさらに有し、前記判定部は、前記物体検出部により前記回収ボックスの画像が検出され、且つ、前記撮像部により撮像された画像の撮像時刻と現在の時刻との差異が所定時間以内である場合に、前記判定を肯定する。
【0035】
上記構成によれば、回収ボックスの画像情報と時間情報を判定に用いるので、より効果的に不正行為を防止することができる。
【0036】
第16態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、ワンタイムパスワードの情報を含むコードを生成するコード生成部と、前記コードを提示するコード提示部と、前記コードを読み取るコード読取部と、をさらに有し、前記判定部は、前記コード読取部により前記コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定する。
【0037】
上記構成によれば、ワンタイムパスワードの情報を判定に用いるので、より効果的に不正行為を防止することができる。
【0038】
第17態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、前記回収ボックスは、前記ユーザを認証するユーザ認証部と、前記製品に付された製品コードを読み取る製品コード読取部とを有し、前記判定部は、前記ユーザ認証部により前記ユーザが認証され、且つ、前記製品コード読取部により前記製品コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定する。
【0039】
上記構成によれば、ユーザ認証と製品コードを判定に用いるので、より効果的に不正行為を防止することができる。
【0040】
第18態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、前記回収ボックスの重量の変化を検出する重量検出部をさらに有し、前記判定部は、前記製品特定部が前記製品を特定した後、所定時間以内に前記重量検出部により前記回収ボックスの重量の増加が検出された場合に、前記判定を肯定する。
【0041】
上記構成によれば、回収ボックスの重量の変化を判定に用いるので、より効果的に不正行為を防止することができる。
【0042】
第19態様に係る情報処理システムは、第1から第18態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記製品情報を提示する製品情報提示部をさらに有する。
【0043】
上記構成によれば、情報処理システムが、製品情報を提示する製品情報提示部をさらに有するので、円滑な製品の回収、リサイクルに寄与することができる。
【0044】
第20態様に係る情報処理システムは、第19態様に係る情報処理システムにおいて、前記製品情報として、前記製品に対応する素材情報を提示する。
【0045】
上記構成によれば、製品情報として製品に対応する素材情報を提示するので、製品の素材ごとに容易に分別回収することができる。
【0046】
第21態様に係る情報処理システムは、第20態様に係る情報処理システムにおいて、前記製品情報提示部は、前記素材情報に対応する前記回収ボックスの識別情報を提示する。
【0047】
上記構成によれば、素材情報に対応する回収ボックスの識別情報を提示するので、ユーザが製品の投入先の回収ボックスを容易に認識することができ、異なる素材の回収ボックスへの誤投入を防止することができる。
【0048】
第22態様に係る情報処理システムは、第21態様に係る情報処理システムにおいて、前記回収ボックスの識別情報は、回収ボックスの番号、名称、記号、図形、模様、色彩のうちの少なくとも一つを含む。
【0049】
上記構成によれば、回収ボックスの識別情報は、回収ボックスの番号、名称、記号、図形、模様、色彩のうちの少なくとも一つを含むので、ユーザが製品の投入先の回収ボックスをより容易に認識することができる。
【0050】
第23態様に係る情報処理システムは、第19から第22態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品の構造、前記製品を構成する部品の取り外し方法、前記部品の交換方法、前記製品又は前記部品の修理方法、前記製品の取扱説明書のうち少なくとも一つを含む製品特徴に関する情報を提示する。
【0051】
上記構成によれば、製品情報として、製品の構造、製品を構成する部品の取り外し方法、部品の交換方法、製品又は部品の修理方法、製品の取扱説明書のうち少なくとも一つを含む製品特徴に関する情報を提示するので、円滑な製品のリサイクルに寄与することができる。
【0052】
第24態様に係る情報処理システムは、第19から第23態様のいずれかに係る情報処理システムにおいて、前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品のリサイクルによる二酸化炭素の削減量に関する情報を提示する。
【0053】
上記構成によれば、製品情報として、製品のリサイクルによる二酸化炭素の削減量に関する情報を提示するので、製品のリサイクルによって環境負荷低減に貢献していることをユーザが実感し、製品回収に対するモチベーションを向上させることができる。
【0054】
第25態様に係る方法は、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するステップと、前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定するステップと、前記ユーザ情報と、前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するステップと、前記ユーザ情報と、前記製品情報と、前記インセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示するステップと、を有する。
【0055】
上記構成によれば、製品の回収から販売促進に繋がる販促導線を創出し、収益性の向上へ寄与する方法を提供することができる。
【0056】
第26態様に係るプログラムは、コンピュータに、第25態様に係る方法を実行させるためのプログラムである。
【0057】
第27態様に係る記憶媒体は、第26態様に係るプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体である。
【0058】
第28態様に係る情報処理装置は、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、を有する。
【0059】
上記構成によれば、製品の回収から販売促進に繋がる販促導線を創出し、収益性の向上へ寄与する情報処理装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0060】
本発明によれば、製品のリサイクルにおいて、回収から販売促進に繋がる販促導線を創出することできる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1】本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係るサーバとユーザ端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る回収ボックスのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るサーバの記憶部に格納されたデータベースの一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る情報処理システムの処理フローの一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る情報処理システムの処理フローの一例を示す図である。
図8】本実施形態に係るユーザ端末に表示される製品確認画面の一例を示す図である。
図9A】本実施形態に係るユーザ端末に表示される回収店舗登録画面の一例を示す図である。
図9B】本実施形態に係るユーザ端末に表示される回収店舗登録画面の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係るユーザ端末に表示される回収製品確認画面の一例を示す図である。
図11】本実施形態に係るユーザ端末に表示される製品投入確認画面の一例を示す図である。
図12A】本実施形態に係るユーザ端末に表示されるポイント取得画面の一例を示す図である。
図12B】本実施形態に係るユーザ端末に表示されるポイント取得画面の他の例を示す図である。
図13】本実施形態に係るユーザ端末に表示されるクーポン取得画面の一例を示す図である。
図14】本実施形態に係るユーザ端末に表示されるマイページ画面の一例を示す図である。
図15】本実施形態に係るユーザ端末に表示されるクーポン一覧画面の一例を示す図である。
図16】本実施形態に係るユーザ端末に表示される回収履歴画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0063】
(情報処理システムの概要)
本実施形態に係る情報処理システムは、当該システムのユーザである製品の消費者により使用済みの製品が回収ボックスに投入されたことに応じて、ユーザに製品回収の動機付けとなるインセンティブ情報(電子マネー、ポイント情報やクーポン情報等)を提示するとともに、広告情報を提示する。これにより、メーカーや流通業者(店舗等)の販売促進に繋がる販促導線が創出され、サーキュラー・エコノミーをビジネスとして社会実装することが可能となる。
【0064】
(情報処理システムの構成)
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末2(端末装置)と、回収ボックス3と、サーバ4と、を備えている。
【0065】
ユーザ端末2と回収ボックス3とサーバ4とはインターネット等のネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。ユーザ端末2、回収ボックス3及びサーバ4の少なくとも一部は、コンピュータ(情報処理装置)により実現される。ユーザ端末2は、情報処理システム1のユーザ(消費者)が使用するものであり、例えば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末である。ユーザ端末2は、情報処理システム1を利用するユーザの数に応じて、多数存在しているものとする。また、回収ボックス3は、回収される製品の素材に応じて複数種類の回収ボックスが存在しているものとする。
【0066】
(ハードウェア構成)
次に、本実施形態に係る情報処理システム1のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれるユーザ端末2とサーバ4のハードウェア構成の一例をブロック図である。
【0067】
ユーザ端末2において、CPU201は、このユーザ端末2全体の動作を制御する処理装置である。ROM202は、CPU201が実行する制御プログラムや各種のデータを格納する不揮発性メモリである。RAM203は、CPU201が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。記憶装置204は、各種の情報を記憶するための記憶手段であり、ユーザ端末2本体に内蔵されているものでも、記憶媒体が着脱可能なものでもよい。入力装置205は、ユーザ端末2のユーザが情報を入力するための装置であり、例えば、タッチパネルやマイクロフォン等である。ディスプレイ206は、各種の情報(ユーザインタフェース等)を表示する表示装置である。撮像素子207は、被写体の像を撮像する光電変換素子である。通信I/F(インタフェース)208は、サーバ4と接続するためのインタフェースである。バス209は、上記各構成要素を相互に接続するバスラインである。
【0068】
サーバ4において、CPU401は、このサーバ4全体の動作を制御する処理装置である。ROM402は、CPU401が実行する制御プログラムや各種のデータを格納する不揮発性メモリである。RAM403は、CPU401が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。記憶装置404は、各種の情報を記憶するための記憶手段であり、サーバ4本体に内蔵されているものでも、記憶媒体が着脱可能なものでもよい。通信I/F(インタフェース)405は、サーバ4と接続するためのインタフェースである。バス406は、上記各構成要素を相互に接続するバスラインである。
【0069】
図3は、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれる回収ボックス3のハードウェア構成の一例をブロック図である。回収ボックス3において、CPU301は、この回収ボックス3の全体の動作を制御する処理装置である。ROM302は、CPU301が実行する制御プログラムや各種のデータを格納する不揮発性メモリである。RAM303は、CPU301が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。記憶装置304は、各種の情報を記憶するための記憶手段であり、ユーザ端末2本体に内蔵されているものでも、記憶媒体が着脱可能なものでもよい。入力装置305は、ユーザ端末2のユーザが情報を入力するための装置であり、例えば、タッチパネルやマイクロフォン等である。ディスプレイ306は、各種の情報(ユーザインタフェース等)を表示する表示装置である。通信I/F(インタフェース)307は、サーバ4と接続するためのインタフェースである。バス308は、上記各構成要素を相互に接続するバスラインである。
【0070】
(機能構成)
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示す図である。
【0071】
まず、ユーザ端末2の機能構成について説明する。図4に示すように、ユーザ端末2は、通信部21と、ユーザ端末2の全体の動作を制御する制御部22と、ユーザが各種情報を入力する入力部23と、各種情報を出力する出力部24と、被写体の像を撮像する撮像部25と、ユーザ端末2の現在位置を検出する位置検出部26と、各種情報を記憶する記憶部27と、を有している。
【0072】
通信部21は、ユーザ端末2とネットワーク5との間の通信インタフェースである。通信部21は、ネットワーク5を介してユーザ端末2とサーバ4あるいは回収ボックス3との間で情報を送受信する。
【0073】
制御部22は、物体検出部22aと、コード読取部22bと、を有している。
【0074】
物体検出部22aは、撮像部25が撮像した画像から物体を検出する。例えば、物体検出部22aは、撮像部25が撮像した画像から回収ボックスや回収される製品を検出する。物体検出には、どのようなアルゴリズムを用いてもよい。例えば、HoGやHaar-likeなどの画像特徴とブースティングを組み合わせた識別器を用いてもよいし、R-CNN、Fast R-CNN、YOLO、SSD等のディープラーニングによる人体認識を用いてもよい。物体検出部22aが、回収される製品を検出した場合には、当該製品の画像情報が製品識別情報として通信部21により、ネットワーク5を介して回収ボックス3やサーバ4に送信される。
【0075】
コード読取部22bは、撮像部25が撮像した画像からコードを読み取る。例えば、コード読取部22bは、撮像部25が撮像した製品の画像から製品コード(例えば、JANコード)を読み取る。コード読取部22bが読み取った製品コードは、製品識別情報として通信部21により、ネットワーク5を介して回収ボックス3やサーバ4に送信される。また、例えば、コード読取部22bは、ワンタイムパスワードの情報を含むQRコード(登録商標)を読み取る。
【0076】
入力部23は、ユーザ端末2のユーザが情報を入力するための要素であり、例えば、タッチパネルやマイクロフォン等である。
【0077】
出力部24は、ユーザ端末2からユーザに対して各種情報を出力するインタフェースであり、例えば、液晶ディスプレイ等の映像表示デバイスである。出力部24は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を出力(表示)してもよい。
【0078】
撮像部25は、ユーザ端末2の撮像素子を含むカメラモジュールにより、被写体の像を撮像する。撮像部25により撮像した画像は、制御部22に出力され、各種画像処理が施され、出力部24により出力される。
【0079】
位置検出部26は、ユーザ端末2の現在位置(位置情報)を検出する。例えば、GPS(Global Positioning System)、Wi-Fi(登録商標)、CID(Cell ID)、RFID等を用いることにより、位置検出部26はユーザ端末2の位置情報を検出する。
【0080】
記憶部27は、例えば、内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。記憶部27には、制御部22が取り扱う各種データや通信部21がネットワーク5を介してサーバ4からダウンロードした各種情報、撮像部25が撮像した画像等が記憶される。なお、記憶部27は、必ずしもユーザ端末2内に設けられていなくてもよく、記憶部27の一部または全部は、ネットワーク5を介してユーザ端末2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0081】
次に、回収ボックス3の機能構成について説明する。図4に示すように、回収ボックス3は、通信部31と、制御部32と、位置情報取得部33と、ユーザ認証部34と、製品コード読取部35と、重量検出部36と、入力部37と、出力部38と、記憶部39と、を有している。
【0082】
通信部31は、回収ボックス3とネットワーク5との間の通信インタフェースである。通信部31は、ネットワーク5を介して回収ボックス3とユーザ端末2あるいはサーバ4との間で情報を送受信する。
【0083】
制御部32は、回収ボックス3の全体の動作を制御するものであって、判定部32aを有している。
【0084】
判定部32aは、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたか否かを判定する。これにより、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されていないにもかかわらず、あたかも製品が回収ボックス3に投入されたかのように装ってインセンティブ情報(電子マネー、ポイント情報やクーポン情報等)を取得するといった不正行為を防止することができる。
【0085】
例えば、判定部32aは、位置情報取得部33が取得したユーザ端末2(端末装置)の位置情報と回収ボックス3の位置情報との差異が所定範囲内である場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定する(判定を肯定する)。なお、位置情報に加えて時間情報も用いて、位置情報取得部33が取得したユーザ端末2(端末装置)の位置情報と回収ボックス3の位置情報との差異が所定範囲内、且つ、位置情報取得部33がユーザ端末2の位置情報を取得した時刻と現在時刻との差異が所定範囲内である場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定してもよい。
【0086】
また、例えば、判定部32aは、ユーザ端末2の物体検出部22aにより回収ボックス3の画像が検出され、且つ、ユーザ端末2の撮像部25により撮像された画像の撮像時刻と現在の時刻との差異が所定時間以内である場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定する(判定を肯定する)。
【0087】
また、例えば、判定部32aは、回収ボックス3又はサーバ4の不図示のコード生成部によって生成されたワンタイムパスワードの情報を含むQRコード(登録商標)を出力部38(コード提示部)に提示し、ユーザ端末2のコード読取部22bにより当該QRコード(登録商標)が読み取られた場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定する(判定を肯定する)。
また、例えば、判定部32aは、後述のユーザ認証部34によりユーザが認証され、且つ、後述の製品コード読取部35により製品コード(例えば、JANコード)が読み取られた場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定する(判定を肯定する)。
【0088】
また、例えば、判定部32aは、後述のサーバ4の製品特定部42bが製品を特定した後、所定時間以内に後述の重量検出部36により回収ボックス3の重量の増加が検出された場合に、回収対象の製品が回収ボックス3に投入されたと判定する(判定を肯定する)。
【0089】
位置情報取得部33は、ユーザ端末2の位置検出部26により検出されたユーザ端末2の位置情報を、ネットワーク5を介して取得する。位置情報取得部33が取得したユーザ端末2の位置情報は制御部32に出力される。また、位置情報取得部33は、回収ボックス3の位置情報を取得し、制御部32に出力する。回収ボックス3の位置情報は、回収ボックス3の記憶部39から取得してもよいし、ネットワーク5を介してサーバ4から取得するようにしてもよい。
【0090】
ユーザ認証部34は、回収ボックス3に回収対象の製品を投入するユーザを認証する。例えば、ユーザ認証部34は、近距離無線通信によりユーザの端末情報を取得し、該端末情報に紐付けられたユーザ情報が、後述のサーバ4のユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と一致する場合にユーザを認証する。なお、近距離無線通信によりユーザの端末情報を取得するのに代えて、後述の入力部37を介してユーザが入力したユーザID(ユーザ情報)を取得するようにしてもよい。
【0091】
製品コード読取部35は、回収ボックス3に設けられた不図示の撮像部により製品コード(例えば、JANコード)を読み取る。製品コード読取部35による読取結果は、制御部32に出力される。
【0092】
重量検出部36は、回収ボックス3の重量を検出する。例えば、重量検出部36は、ひずみゲージ等により回収ボックス3の内部に設けられた製品の収容容器の重量を検出してもよいし、回収ボックス3の全体の重量の変化を検出するようにしてもよい。
【0093】
入力部37は、ユーザ端末2のユーザが情報を入力するための要素であり、例えば、タッチパネルやマイクロフォン等である。
【0094】
出力部38は、ユーザ端末2からユーザに対して各種情報を出力するインタフェースであり、例えば、液晶ディスプレイ等の映像表示デバイスである。出力部24は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を出力(表示)してもよい。また、出力部38は、ユーザに対して、ワンタイムパスワードの情報を含むQRコード(登録商標)を提示するためのコード提示部としても機能する。
【0095】
記憶部39は、例えば、内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。記憶部39には、制御部32が取り扱う各種データや通信部31がネットワーク5を介してユーザ端末2やサーバ4からダウンロードした各種情報等が記憶される。なお、記憶部39は、必ずしも回収ボックス3内に設けられていなくてもよく、記憶部39の一部または全部は、ネットワーク5を介して回収ボックス3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0096】
次に、サーバ4の機能構成について説明する。図4に示すように、サーバ4は、通信部41と、制御部42と、記憶部43と、を有する。
【0097】
通信部41は、サーバ4とネットワーク5との間の通信インタフェースである。通信部41は、ネットワーク5を介しサーバ4とユーザ端末2又は回収ボックス3との間で情報を送受信する。
【0098】
制御部42は、サーバ4の全体の動作を制御する。また、制御部42は、ユーザ情報取得部42aと、製品特定部42bと、インセンティブ情報提示部42cと、広告情報提示部42dと、ユーザ情報関連付け部42eと、製品情報提示部42fと、を有している。
【0099】
ユーザ情報取得部42aは、情報処理システム1のユーザがユーザ端末2を介して入力したユーザ情報を、ネットワーク5を介して取得する。ここで、ユーザ情報とは、情報処理システム1を利用したプラットフォームのユーザID(識別情報)、年齢、生年月日、性別、居住地(都道府県情報)、職業、趣向、回収履歴を含む。
【0100】
製品特定部42bは、製品識別情報をネットワーク5を介してユーザ端末2から取得する。そして、この製品識別情報をクエリとして記憶部43の製品情報DB43gを検索して製品を特定する。製品識別情報としては、例えば、ユーザが製品情報として入力した製品コード(例えば、JANコード)や製品の画像情報を用いることができる。
【0101】
インセンティブ情報提示部42cは、ユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と、製品特定部42bが特定した製品の製品情報と、に基づいて、ユーザにとって製品回収の動機付けとなる情報(インセンティブ情報)を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信し、ユーザ端末2の出力部24を介してインセンティブ情報をユーザに提示する。ユーザ情報と製品情報を用いることで、個々のユーザにパーソナライズされたインセンティブ情報を提示することができるので、より効果的に販促導線を創出できる。例えば、ユーザ情報として、回収履歴を用いることで、ユーザがよく購入する製品に対応したインセンティブ情報(例えば、クーポン情報)を提示できる。これにより、ユーザに対してり効果的に製品回収に対するインセンティブを与えることができる。また、インセンティブ情報提示部42cは、ユーザ情報関連付け部42eによりユーザ情報とメーカーとが関連付けられた場合に、インセンティブ情報を提示してもよい。
【0102】
ここで、インセンティブ情報は、例えば、製品を購入する際に通貨の代わりに利用可能な電子マネー情報やポイントに関する情報(ポイント情報)や、製品の購入する際の割引や引き換えに利用可能なクーポンに関する情報(クーポン情報)を含む。
【0103】
広告情報提示部42dは、ユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と、製品特定部42bが特定した製品に関する情報と、インセンティブ情報提示部42cが提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する。ユーザ情報と製品情報を用いることで、個々のユーザにパーソナライズされた広告情報を提示することができるので、より効果的に販促導線を創出できる。広告情報提示部42dは、ユーザが回収ボックスに投入した製品と同じメーカー又はブランドに関連する広告情報を提示してもよい。また、広告情報提示部42dは、ユーザが回収ボックスに投入した製品と類似する製品に関連する広告情報を提示してもよい。また、広告情報提示部42dは、ユーザ情報に含まれるユーザの年齢、性別、居住地域、趣向、職業、回収履歴の少なくとも一つに関連する広告情報を提示してもよい。広告情報提示部42dは、関連付け部によりユーザ情報と関連付けられたメーカーの広告を優先して提示してもよい。
【0104】
ユーザ情報関連付け部42eは、ユーザ端末2のユーザに係るユーザ情報を回収された製品のメーカー又は回収店舗と関連付ける。例えば、ユーザ情報関連付け部42eは、ユーザ端末2上で利用可能なSNSソフトウェアにおいて、回収された製品のメーカー又は回収店舗をユーザの友達リストに追加(友達追加)する。これにより、メーカー又は回収店舗は、ユーザ端末2に広告を配信することができる。
【0105】
製品情報提示部42fは、製品特定部42bが特定した製品に関する情報(製品情報)を提示する。具体的には、製品情報提示部42fは、製品情報として例えば、素材情報(例えば、製品を構成している樹脂材料の種類)、当該素材情報に対応する回収ボックスの識別情報(番号、名称、記号、図形、模様、色彩等)、二酸化炭素の削減量に関する情報、製品特徴に関する情報等を製品情報DB43gから抽出する。そして、製品情報提示部42fは、通信部41によりネットワーク5を介して製品情報をユーザ端末2に送信し、出力部24を介して製品情報をユーザに提示する。
【0106】
記憶部43は、例えば、内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。記憶部43には、制御部42が取り扱う各種データや通信部41がネットワーク5を介してユーザ端末2や回収ボックス3からダウンロードした各種情報等が記憶される。
【0107】
図5は、サーバ4の記憶部43に格納されたデータベースの一例を示す図である。図5に示すように、記憶部43には、ユーザ情報DB43aと、ポイント情報DB43bと、クーポン情報DB43cと、広告情報DB43dと、回収情報DB43eと、店舗情報DB43fと、製品情報DB43gとが含まれている。
【0108】
ユーザ情報DB43aは、情報処理システム1のユーザがユーザ端末2を介して入力したユーザID(識別情報)、年齢、生年月日、性別、居住地(都道府県情報)、職業等のユーザアカウント情報、回収履歴、獲得ポイント数及び獲得日時、保有ポイント数、累計獲得ポイント数、ポイント使用数及び日時、保有クーポン、クーポン使用数及び日時、配信広告情報、閲覧広告情報(配信された広告のうち、ユーザが当該広告をタップ/クリック等して詳細を確認した広告に関する情報)、広告閲覧数(ユーザが広告をタップ/クリックした回数)等の情報を含むデータベースである。
【0109】
ポイント情報DB43bは、情報処理システム1のユーザが回収ボックス3に投入することによって回収された製品に応じて付与されるポイントの情報に関するデータベースである。
【0110】
クーポン情報DB43cは、情報処理システム1のユーザが回収ボックス3に投入することによって回収された製品に応じて付与されるクーポンの情報、又は、ユーザが保有するポイントを消費(交換)することによって取得できるクーポンの情報に関するデータベースである。具体的には、クーポンの使用期限や、クーポンの交換に必要なポイント数、取得可能なクーポンの上限数、忌避事項等の情報がクーポン情報DB43cに含まれる。
【0111】
広告情報DB43dは、ユーザ端末2に提示される広告情報を含むデータベースであって、対象の製品名、ブランド名、メーカー名、ユーザの性別、年齢、居住地、職業、使用期間、嗜好、忌避事項等の情報を含む。
【0112】
回収情報DB43eは、回収された製品の識別情報(例えば、JANコード)、製品名、製品又は当該製品の部品の素材情報、回収個数、回収日時、回収場所等の情報を含むデータベースである。
【0113】
店舗情報DB43fは、回収ボックス3が設置された店舗名、住所、経度及び緯度等の位置情報を含むデータベースである。
【0114】
製品情報DB43gは、製品の識別情報(例えば、JANコード)、製品名、製品又は当該製品を構成する部品の素材情報、素材情報に対応する回収ボックスの識別情報(番号、名称、記号、図形、模様、色彩等)、製造量、製品リサイクルによる二酸化炭素(CO2)の削減量等のLCA(Life Cycle Assessment)に関する情報、及び、製品の構造、部品の取り外し方法、部品の交換方法、製品又は部品の修理方法、製品の取扱説明書等の製品特徴に関する情報等のデータベースである。
【0115】
なお、記憶部43は、必ずしもサーバ4内に設けられていなくてもよく、記憶部43の一部または全部は、ネットワーク5を介してサーバ4と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0116】
(動作の一例)
次に、情報処理システム1の動作の一例について説明する。図6は、製品の回収店舗を登録するまでの情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0117】
まず、ユーザ端末2において制御部22は、情報処理システム1を利用するためのアプリケーションを起動する(ステップS101)。
【0118】
次に、ユーザ端末2の制御部22は、ユーザ端末2の入力部23を介したユーザの操作に基づいてユーザ情報(例えば、ユーザの年齢、生年月日、性別、住所、職業等)を入力する(ステップS102)。
【0119】
そして、ユーザ端末2の制御部22は、入力されたユーザ情報を、通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する(ステップS103)。
【0120】
ユーザ端末2からユーザ情報を受け取ったサーバ4の制御部42は、ユーザ情報を記憶部43のユーザ情報DB43aに登録する(ステップS104)。
【0121】
そして、サーバ4の制御部42は、ユーザ情報の登録が完了した旨の通知を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS105)。
【0122】
ユーザ情報の登録が完了した旨の通知を受け取ったユーザ端末2の制御部22は、撮像部25により回収対象の製品を撮像することにより、当該製品に付された製品コード(例えば、JANコード)をスキャンする(ステップS106)。具体的には、制御部22のコード読取部22bが、撮像部25による撮像画像から製品コードを読み取る。
【0123】
ユーザ端末2の制御部22は、コード読取部22bが読み取った製品コードを、通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する(ステップS107)。
【0124】
ユーザ端末2から製品コードを受け取ったサーバ4の制御部42は、製品特定部42bにより、サーバ4の記憶部43に格納された製品情報DB43gから、製品コード(製品の識別情報)をクエリとして、製品を特定する(ステップS108)。なお、製品コードに代えて、ユーザ端末2により撮像した製品画像を製品の識別情報として用いてもよい。
【0125】
そして、サーバ4の制御部42は、抽出した製品情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS109)。
【0126】
サーバ4から製品情報を受け取ったユーザ端末2の制御部22は、出力部24により、ユーザ端末2のディスプレイに製品確認画面を表示する。
【0127】
図8は、ユーザ端末2のディスプレイに表示される製品確認画面80の一例を示す図である。図8に示すように、製品確認画面80には、「あなたがスキャンした製品はこちらの商品ですか」というメッセージとともに、製品コードに対応する製品画像81と、製品のメーカー名、製品名、素材名、回収ボックスの識別情報(回収ボックス番号)を含む製品情報82が表示される。また、製品確認画面80には、製品確認画面80に表示された製品がスキャンした製品と一致する場合にユーザが操作する「はい」ボタン83と、製品確認画面80に表示された製品がスキャンした製品と一致しない場合にユーザが操作する「いいえ」ボタン84とが表示される。
【0128】
図6に戻って、サーバ4から製品情報を受け取ったユーザ端末2の制御部22は、回収製品が決定されたか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、ユーザが製品確認画面80において「はい」ボタン83を操作したか否かを判定する。この判定が肯定された場合には、ステップS111に進む。一方、当該判定が否定された場合、すなわち、ユーザが製品確認画面80において、「いいえ」ボタン84を操作した場合には、ステップS106に戻る。
【0129】
ステップS111において、ユーザ端末2の制御部22は、回収製品が決定された旨の通知を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する。
【0130】
ユーザ端末2から回収製品が決定された旨の通知を受け取ったサーバ4は、記憶部43の回収情報DB43eに回収製品に関する情報を登録する(ステップS112)。
【0131】
そして、サーバ4の制御部42は、回収製品に関する情報の登録が完了した旨の通知を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS113)。
【0132】
回収製品に関する情報の登録が完了した旨の通知を受け取ったユーザ端末2の制御部22は、位置検出部26によりユーザ端末2の位置情報を検出し、検出された位置情報を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する(ステップS114)。
【0133】
図9Aは、ユーザ端末2のディスプレイに表示される回収店舗登録画面90Aの一例を示す図である。図9Aに示すように、回収店舗登録画面90Aには、「利用履歴から選択する」ボタン91と、「位置情報から探す」ボタン92と、「一覧から探す」ボタン93が表示される。「利用履歴から選択する」ボタン91を選択する操作をユーザが行うと、過去にユーザが利用した回収先店舗名が一覧表示される。そして、一覧表示された回収先店舗名を選択する操作をユーザが行うことにより回収先店舗が登録される。また、「一覧から探す」ボタン93を選択する操作をユーザが行うと、回収先店舗のリストが、都道府県順、市町村順、50音順等により一覧で表示される。そして、一覧表示された回収先店舗名を選択する操作をユーザが行うことにより回収先店舗が登録される。また、「位置情報から探す」ボタン92を選択する操作をユーザが行うことにより、ユーザ端末2の位置情報から回収先店舗を探すことができる。「位置情報から探す」ボタン92をユーザが操作(選択)すると、図9Bに示す回収店舗登録画面90Bに遷移する。図9Bは、ユーザ端末2のディスプレイに表示される回収店舗登録画面90Bの一例を示す図である。図9Bに示すように、回収店舗を都道府県から探すためのプルダウンメニュー94と、ユーザ端末2の現在地から回収店舗を探すための位置情報共有ボタン95と、回収店舗の検索を実行するための「探す」ボタン96が表示される。そして、ユーザが位置情報共有ボタン95を操作して回収店舗の検索を実行すると、上述のステップS114の処理が実行される。
【0134】
図6に戻って、ユーザ端末2の位置情報を受け取ったサーバ4の制御部42は、ユーザ端末2の位置情報をクエリとして、記憶部43の店舗情報DB43fから、ユーザ端末2の位置情報と近い位置情報(経度及び緯度、住所等)の回収店舗を抽出する(ステップS115)。
【0135】
そして、サーバ4の制御部42は、店舗情報DB43fから抽出された回収店舗情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS116)。
【0136】
図10は、ユーザ端末2のディスプレイに表示される回収製品確認画面100の一例を示す図である。図10に示すように、回収製品確認画面100には、回収店舗の店舗名、住所を含む回収店舗情報101と、回収店舗情報101を変更するための「変更」ボタン102が表示される。また、回収製品確認画面100には、ユーザが登録(スキャン)した回収製品の一覧103と、回収製品を削除するための「削除」ボタン104と、回収製品の合計個数105と、が表示される。また、回収製品確認画面100には、回収製品を決定するための「決定」ボタン106と、回収製品を追加するための「追加」ボタン107、マイページに遷移するための「マイページ」ボタン108とが表示される。
【0137】
図6に戻って、ユーザ端末2の制御部22は、製品の回収が決定されたか否かを判定する(ステップS117)。具体的には、図10に示す回収製品確認画面100において、ユーザが「決定」ボタン106を操作したか否かを判定する。この判定が肯定された場合にはステップS118に進み、否定された場合にはステップS114に戻る。
【0138】
ステップS118において、ユーザ端末2の制御部22は、回収店舗を決定した旨の通知を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する。
【0139】
ユーザ端末2から、回収店舗を決定した旨の通知を受け取ったサーバ4の制御部42は、記憶部43の回収情報DB43eに、ユーザ情報及び製品情報と紐付けて回収店舗を登録する(ステップS119)。
【0140】
次に、インセンティブ情報の付与及び広告情報の提示に関する処理のフローについて説明する。図7は、情報処理システム1の処理の一例を示す図である。
【0141】
まず、ユーザ端末2の制御部22は、通信部21によりネットワーク5を介して回収ボックス3に製品の回収をリクエストする情報を送信する(ステップS201)。例えば、図10に示す回収製品確認画面100において、ユーザが「決定」ボタン106を操作することに応じて、回収ボックス3に製品の回収をリクエストする情報が送信されるようにしてもよい。また、このリクエストの情報には、回収製品の製品名、製品コード等の識別情報、回収個数に関する情報を含めてもよい。
【0142】
ユーザ端末2から製品回収のリクエストを受信した回収ボックス3の制御部32は、製品回収の受付を開始する(ステップS202)。
【0143】
そして、回収ボックス3の制御部32は、製品投入をリクエストする情報を通信部31によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS203)。
【0144】
図11は、ユーザ端末2のディスプレイに表示される製品投入確認画面110の一例を示す図である。図11に示すように、製品投入確認画面110には、回収製品の回収ボックス3への投入後にユーザが操作する「投入完了」ボタン111が表示される。
【0145】
図7に戻って、回収ボックス3の制御部32(判定部32a)は、ユーザによって回収製品が回収ボックス3に投入されたか否か、すなわち、製品を回収したか否か、を判定する(ステップS204)。この判定が肯定された場合にはステップS205に進む。例えば、図11に示す製品投入確認画面110において、ユーザが「投入完了」ボタン111を操作した場合に、製品を回収したと判定(ステップS204の判定を肯定)してもよい。
【0146】
一方、ステップS204の判定が否定された場合には、ステップS224に進む。ステップS224において、制御部32は、ステップS203の製品投入のリクエストを送信してから所定時間(例えば、5分)が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した場合には、ユーザに製品投入の意思がないものと判断して処理を終了する。一方、所定時間が経過していない場合には、ステップS204に戻り、再度、製品回収の判定を行う。
【0147】
ステップS204において、製品回収の判定が肯定されると、回収ボックス3の制御部32は、製品を回収した旨の通知(製品回収通知)を通信部31によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS205)。
【0148】
回収ボックス3から製品を回収した旨の通知を受信したユーザ端末2の制御部22は、製品回収通知を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する(ステップS206)。なお、ユーザ端末2を介することなく、ステップS205において、回収ボックス3からダイレクトに、製品回収通知をサーバ4に送信するようにしてもよい。
【0149】
製品回収通知を受信したサーバ4の制御部42は、記憶部43のポイント情報DB43bを参照して回収された製品に応じたポイントを算出し、算出したポイントをユーザ情報に紐づけてユーザ情報DB43aを更新する(ステップS207)。
【0150】
次に、サーバ4の制御部42(インセンティブ情報提示部42c)は、ユーザが獲得したポイント数、保有ポイント数及び二酸化炭素の削減量に関する情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS208)。
【0151】
図12Aは、ユーザ端末2のディスプレイに表示されるポイント取得画面120の一例を示す図である。図12Aに示すように、ポイント取得画面120には、ユーザが獲得したポイント数を示す情報121と、獲得したポイントをクーポンに交換するための「クーポン交換」ボタン122と、マイページに遷移するための「マイページ」ボタン123と、が表示される。
【0152】
図12Bは、ポイント取得画面120の変形例である。図12Bに示すように、回収した製品のリサイクルによる二酸化炭素(CO2)の削減量に関する情報(グラム表示、削減レベル表示、環境貢献のランク表示等)をユーザ端末2のディスプレイに表示してもよい。二酸化炭素の低減効果をユーザに通知することにより、製品の回収、リサイクルが環境負荷低減に貢献しているという実感が得られ、製品回収に対するユーザのモチベーションをより向上させることができる。なお、二酸化炭素の削減量の表示は、獲得ポイントとは独立して別画面で表示させてもよい。また、ユーザがこれまでに達成した二酸化炭素の削減量を、一定期間又は全期間の積算値で表示してもよいし、グラフで視覚的に表示させてもよい。
【0153】
図7に戻って、サーバ4の制御部42は、記憶部43のクーポン情報DB43cを参照し、ユーザの保有ポイント数に応じて交換可能なクーポンの情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS209)。例えば、図12に示すポイント取得画面120において、ユーザが「クーポン交換」ボタン122を操作した場合に、ステップS209の処理が実行されるようにしてもよい。
【0154】
次に、ユーザ端末2の制御部22は、ユーザ操作に基づいて保有ポイントをクーポンに交換するか否かを判定する(S210)。この判定が肯定された場合にはステップS211に進み、否定された場合には処理を終了する。
【0155】
ステップS211において、ユーザ端末2の制御部22は、ユーザが保有するポイントの一部又は全部のユーザが選んだクーポンへの交換をリクエストする情報を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する。
【0156】
ユーザ端末2からクーポンへの交換をリクエストする情報を受信したサーバ4の制御部42は、回収製品のメーカー又は回収店舗とユーザ情報との関連付け(SNSアプリケーションの友達リストへの友達追加)をリクエストするための情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS212)。
【0157】
ユーザ情報の関連付けをリクエストする情報を受信したユーザ端末2の制御部22は、ユーザ操作に基づいて、当該リクエストを承認するか否かを判定する(ステップS218)。例えば、ユーザ端末2に表示された不図示の承認/否認ボタンに対するユーザ操作に応じて当該リクエストを承認するか否かを判定するようにしてもよい。当該判定が肯定されるとステップS214に進み、否定されると処理を終了する。
【0158】
ステップS214において、ユーザ端末2の制御部22は、ユーザ情報の関連付け(友達追加)を承認する旨の通知を通信部21によりネットワーク5を介してサーバ4に送信する。
【0159】
ユーザ情報の関連付けを承認する旨の通知を受信したサーバ4の制御部42(インセンティブ情報提示部42c)は、ユーザ端末2がリクエストしたクーポン情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS215)。また、サーバ4の制御部42(広告情報提示部42d)は、記憶部43の広告情報DB43dを参照し、ユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と、製品特定部42bが取得した製品情報と、インセンティブ情報提示部42cが提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する。
【0160】
図13は、ユーザ端末2のディスプレイに表示されるクーポン取得画面130の一例を示す図である。図13に示すように、クーポン取得画面130には、ユーザが取得したクーポンに関する情報131と、ユーザが保有するクーポンの一覧を表示するための「クーポン一覧」ボタン132と、マイページに遷移するための「マイページ」ボタン133と、が表示される。
【0161】
次に、サーバ4の制御部42は、ユーザの保有ポイント(ポイント残高)を算出し、ユーザ情報DB43aを更新する(ステップS216)。
【0162】
そして、サーバ4の制御部42は、保有ポイント(ポイント残高)を通信部41によりネットワーク5を介してユーザ端末2に送信する(ステップS217)。
【0163】
図14は、ユーザ端末2のディスプレイに表示されるマイページ画面140の一例を示す図である。図14に示すように、マイページ画面140には、ユーザが保有する現在のポイント数(ポイント残高)を示す情報141と、スキャン済みの製品を表示するための「読取済製品」ボタン142と、回収製品を登録するための「回収製品登録」ボタン143と、保有するクーポンの一覧を表示するための「クーポン一覧」ボタン144と、製品の回収履歴を表示するための「回収履歴」ボタン145と、回収可能店舗の一覧を表示するための「回収可能店舗」ボタン146と、保有ポイントをクーポンに交換する画面に遷移するための「クーポン引き換え」ボタン147と、サーバ4から受信した広告を表示する告知エリア148と、が表示される。
【0164】
図15は、ユーザ端末2のディスプレイに表示されるクーポン一覧画面150の一例を示す図である。図15に示すように、クーポン一覧画面150には、ユーザが保有するクーポン151~153が一覧で表示される。なお、クーポンは4つ以上一覧で表示してもよいし、ユーザによるフリック操作で順次他のクーポンに表示を切り替えられるようにしてもよい。
【0165】
図16は、ユーザ端末2のディスプレイに表示される回収履歴画面160の一例を示す図である。図16に示すように、回収履歴画面160には、ユーザが過去に回収処理を行った製品161~163が回収店舗とともに一覧で表示される。これにより、ユーザは過去に自信が回収処理を行った製品のリストを容易に把握することができる。
【0166】
以上説明したとおり、本実施形態によれば情報処理システム1は、ユーザに関する情報であるユーザ情報を取得するユーザ情報取得部42aと、ユーザにより回収ボックス3に投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部42bと、ユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と、製品特定部42bが特定した製品の識別情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部42cと、ユーザ情報取得部42aが取得したユーザ情報と、製品特定部42bが特定した製品の製品情報と、インセンティブ情報提示部42cが提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部42dと、を有するので、製品のリサイクルに係るシステムおいて、製品の回収から販売促進に繋がる販促導線を創出し、収益性の向上へ寄与することができる。ひいては、より実用的なリサイクルシステムを実現できる。
【0167】
上記実施形態において、製品の回収と引き換えにユーザが獲得するポイントをクーポンに交換する例を説明したが、ポイントに代えて、店舗で利用可能な電子マネーを用いたり、ポイントと電子マネーとを併用したりしてもよい。すなわち、インセンティブ情報として電子マネーを含んでもよい。要するに、ユーザが店舗で製品を購入する際に、通貨として又は通貨に代えて使用可能な情報をインセンティブ情報とすることができる。
【0168】
また、インセンティブ情報としては、金銭的なインセンティブ(ポイント、電子マネー及びクーポン等)のみならず、非金銭的なインセンティブ情報を含んでもよい。例えば、ユーザによる製品回収(投入)の頻度、回収量、二酸化炭素の削減量等をパラメータとして製品回収活動への貢献度を算出し、この貢献度に応じたランキング(例えば、情報処理システム1を利用したプラットフォームのアカウントを持つ全ユーザにおける順位)、段位、スターマーク(例えば、貢献度が高いほどスターマークの数が増える)、「いいね」ポイント(例えば、貢献度に応じて「いいね」ポイントが付与される)等を非金銭的なインセンティブ情報とし、図14に示すマイページ画面140に表示してもよい。これにより、非金銭的なインセンティブ情報の提示を通して、回収から販売促進に繋がる販促導線を創出することが可能となる。
【0169】
また、上記実施形態において、製品の回収と引き換えにユーザが獲得する金銭的インセンティブ(ポイント)をクーポンに交換する例(図7のステップS210)を説明したが、ユーザが獲得した金銭的インセンティブを特定の団体・組織(例えば、自然保護活動団体、NPO法人等)への寄付として利用できるようにしてもよい。すなわち、インセンティブ情報として寄付を含んでもよい。例えば、図12A又は図12Bのポイント取得画面120において、「寄付する」ボタンを設け、ユーザにより当該ボタンが選択操作された場合に、寄付が可能な特定の団体・組織の一覧を表示し、ユーザが選択した団体・組織への寄付を受け付けるようにしてもよい。これにより、製品の回収を通して、自然保護活動等への貢献ができるというインセンティブをユーザに付与することが可能となる。なお、寄付が可能な特定の団体・組織として一覧で表示する団体・組織は、ユーザから回収した製品のメーカーと関連付けられた団体・組織であってもよい。これにより、特定の団体・組織への寄付をインセンティブとして、回収から販売促進に繋がる販促導線を創出することが可能となる。
【0170】
また、上記実施形態において、回収ボックスに設けた判定部32aにより製品の回収判定(製品が回収ボックスに投入されたか否かの判定)を行う例を説明したが、ユーザ端末2又はサーバ4に、製品の回収判定を行うようにしてもよい。例えば、ユーザ端末2が回収ボックスの近くにある場合には、製品が回収されたものと、ユーザ端末2又はサーバ4に設けた判定部で判定してもよい。具体的には、ユーザ端末2の現在位置(位置情報)と、予め店舗情報DBに登録された店舗(回収ボックス)の位置(位置情報)との距離が所定範囲内(例えば、3m以内)の場合には、製品が回収されたと判定するようにしてもよい。これにより、回収ボックスが通信部31を備えない場合であっても、製品の回収判定を行うことができる。
【0171】
本明細書で述べた各機能部の任意の一部または全部をプログラムによって実現するようにしてもよい。本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録して頒布されてもよいし、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介して頒布されてもよいし、任意の端末にインストールされた状態で頒布されてもよい。
【0172】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【0173】
例えば、本明細書において1台の装置(あるいは部材、以下同じ)として説明されるもの(図面において1台の装置として描かれているものを含む)を複数の装置によって実現してもよい。逆に、本明細書において複数の装置として説明されるもの(図面において複数の装置として描かれているものを含む)を1台の装置によって実現してもよい。あるいは、ある装置(例えばサーバ)に含まれるとした手段や機能の一部または全部が、他の装置(例えばユーザ端末)に含まれるようにしてもよい。
【0174】
また、本明細書に記載された事項の全てが必須の要件というわけではない。特に、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載されていない事項は任意の付加的事項ということができる。
【0175】
なお、本出願人は本明細書の「先行技術文献」欄の文献に記載された文献公知発明を知っているにすぎず、本発明は必ずしも同文献公知発明における課題を解決することを目的とするものではないことにも留意されたい。本発明が解決しようとする課題は本明細書全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果の裏返しとなる課題が解決されるということもできる。ただし、必ずしもそのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
【符号の説明】
【0176】
1 情報処理システム
2 ユーザ端末
21 通信部
22 制御部
22a 物体検出部
22b コード読取部
23 入力部
24 出力部
25 撮像部
26 位置検出部
27 記憶部
3 回収ボックス
31 通信部
32 制御部
32a 判定部
33 位置情報取得部
34 ユーザ認証部
35 製品コード読取部
36 重量検出部
37 入力部
38 出力部(コード提示部)
39 記憶部
4 サーバ
42 制御部
42a ユーザ情報取得部
42b 製品特定部
42c インセンティブ情報提示部
42d 広告情報提示部
42e ユーザ情報関連付け部
42f 製品情報提示部
43 記憶部
5 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが過去に回収処理を行った製品に関する回収履歴を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記回収履歴は、前記ユーザが過去に回収処理を行った複数の製品に関する回収履歴であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記インセンティブ情報は、前記ユーザが店舗で製品を購入する際に、通貨として又は通貨に代えて使用可能な情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能な電子マネー情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なポイント情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記インセンティブ情報は、店舗で利用可能なクーポン情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と同じメーカー又はブランドに関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記広告情報提示部は、前記ユーザが前記回収ボックスに投入した前記製品と類似する製品に関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記広告情報提示部は、前記ユーザ情報に含まれる前記ユーザの年齢、性別、居住地域、趣向、職業、回収履歴の少なくとも一つに関連する広告情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記ユーザ情報を前記製品のメーカーに関連付けるユーザ情報関連付け部をさらに有し、
前記インセンティブ情報提示部は、前記ユーザ情報関連付け部により前記ユーザ情報と前記メーカーとが関連付けられた場合に、前記インセンティブ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記広告情報提示部は、前記関連付け部により前記ユーザ情報と関連付けられたメーカーの広告を優先して提示することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記製品が前記回収ボックスに投入されたか否かを判定する判定部をさらに有し、
前記インセンティブ情報提示部は、前記判定部による前記判定が肯定された場合に前記インセンティブ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記ユーザが使用する端末装置の位置情報と、回収ボックス3の位置情報とを取得する位置情報取得部をさらに有し、
前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記判定部は、前記位置情報取得部が取得した前記端末装置の位置情報と前記回収ボックスの位置情報との差異が所定範囲内であり、且つ、前記位置情報取得部が前記端末装置の位置情報を取得した時刻と現在時刻との差異が所定範囲内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像された画像から前記回収ボックスを検出する物体検出部と、
をさらに有し、
前記判定部は、前記物体検出部により前記回収ボックスの画像が検出され、且つ、前記撮像部により撮像された画像の撮像時刻と現在の時刻との差異が所定時間以内である場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項16】
ワンタイムパスワードの情報を含むコードを生成するコード生成部と、
前記コードを提示するコード提示部と、
前記コードを読み取るコード読取部と、
をさらに有し、
前記判定部は、前記コード読取部により前記コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記回収ボックスは、前記ユーザを認証するユーザ認証部と、前記製品に付された製品コードを読み取る製品コード読取部とを有し、
前記判定部は、前記ユーザ認証部により前記ユーザが認証され、且つ、前記製品コード読取部により前記製品コードが読み取られた場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記回収ボックスの重量の変化を検出する重量検出部をさらに有し、
前記判定部は、前記製品特定部が前記製品を特定した後、所定時間以内に前記重量検出部により前記回収ボックスの重量の増加が検出された場合に、前記判定を肯定することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記製品情報を提示する製品情報提示部をさらに有することを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品に対応する素材情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記製品情報提示部は、前記素材情報に対応する前記回収ボックスの識別情報を提示することを特徴とする請求項20に記載の情報処理システム。
【請求項22】
前記回収ボックスの識別情報は、回収ボックスの番号、名称、記号、図形、模様、色彩のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。
【請求項23】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品の構造、前記製品を構成する部品の取り外し方法、前記部品の交換方法、前記製品又は前記部品の修理方法、前記製品の取扱説明書のうち少なくとも一つを含む製品特徴に関する情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項24】
前記製品情報提示部は、前記製品情報として、前記製品のリサイクルによる二酸化炭素の削減量に関する情報を提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
【請求項25】
情報処理システムが実行する方法であって、
ユーザが過去に回収処理を行った製品に関する回収履歴を含むユーザ情報を取得するステップと、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定するステップと、
前記ユーザ情報と、前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するステップと、
前記ユーザ情報と、前記製品情報と、前記インセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項26】
コンピュータに、請求項25に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
ユーザが過去に回収処理を行った製品に関する回収履歴を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザにより回収ボックスに投入される製品の識別情報に基づいて前記製品を特定する製品特定部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の製品情報と、に基づいて、製品回収に対する前記ユーザのインセンティブとなるインセンティブ情報を提示するインセンティブ情報提示部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した前記ユーザ情報と、前記製品特定部が特定した前記製品の前記製品情報と、前記インセンティブ情報提示部が提示したインセンティブ情報と、の少なくとも一つに関連した広告情報を提示する広告情報提示部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。