(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089953
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】表示装置、及び時計
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1333 20060101AFI20240627BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240627BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240627BHJP
G02F 1/13 20060101ALI20240627BHJP
G04B 19/30 20060101ALI20240627BHJP
G04G 9/00 20060101ALI20240627BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240627BHJP
【FI】
G02F1/1333
F21S2/00 443
F21S2/00 439
G02F1/13357
G02F1/13 505
G04B19/30 Q
G04G9/00 308Z
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205519
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】三輪 順
(72)【発明者】
【氏名】國見 遼一
【テーマコード(参考)】
2F002
2H088
2H189
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2F002AA12
2H088EA27
2H088HA05
2H088HA06
2H088HA18
2H088HA28
2H189AA54
2H189AA60
2H189AA65
2H189AA67
2H189AA70
2H189AA75
2H189AA79
2H189BA10
2H189LA08
2H189LA17
2H189LA20
2H391AA13
2H391AB04
2H391AC13
2H391AC53
2H391AD44
2H391AD46
3K244AA02
3K244BA30
3K244BA32
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244DA19
3K244EA01
3K244EA12
3K244EB01
3K244GA02
3K244KA06
3K244KA07
3K244KA11
3K244KA16
3K244KA19
(57)【要約】
【課題】電子部品と導光板の干渉を回避できる、表示装置及び時計を提供すること。
【解決手段】実施形態にかかる表示装置は、第1領域R11および及び外周側に位置する第2領域R12のそれぞれに電子部品32a,32bが配置された回路基板32と、前記回路基板32に対向配置された対向部材(導光板52)と、を備え、前記第1領域R12に配置された前記電子部品32aのうち前記対向部材(導光板52)との距離が最も小さい第1の電子部品32aと前記対向部材(導光板52)との距離の方が、対向部材(導光板52)との距離が最も短い第2の電子部品32bと前記対向部材(導光板52)との距離よりも長くなるように配置される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
第1領域、及び前記第1領域よりも外周側に位置する第2領域を有し、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれに電子部品が配置された回路基板と、
前記ケース内に設けられ、前記回路基板に対向配置された部材と、
を備え、
前記電子部品は前記部材と離間して配置され、
前記第1領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第1の電子部品と、前記第2領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第2の電子部品と、では前記第1の電子部品の端面と前記部材との距離の方が前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離よりも長くなるように配置される、表示装置。
【請求項2】
前記回路基板は、前記第2領域よりも外周側に位置する第3領域を有し、
前記第3領域に電子部品が配置され、
前記第2領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い前記第2の電子部品と、前記第3領域に配置される前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第3の電子部品と、では、前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離の方が前記第3の電子部品の端面と前記部材との距離よりも長くなるように配置される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記回路基板上に配置された発光体を備える、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記部材は、前記回路基板に対向配置される導光板を有し、
前記導光板は、前記第1領域と前記第2領域において平板状であり、
前記第1領域は前記回路基板の中央を含む領域である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記部材の前記回路基板と対向する面は、前記回路基板と平行である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記部材は、前記回路基板の前記第1領域及び前記第2領域に対向配置される導光板と、前記回路基板の前記第3領域に対向配置され、且つ前記導光板の外周部を支持するインナーケースと、を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1領域に配される1以上の前記電子部品の前記回路基板からの最大高さが、前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の最大高さよりも低く、
前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の前記回路基板からの最大高さが、前記第3領域に配される1以上の前記電子部品の最大高さよりも低い、請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
複数の電子部品のうち前記第1領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法が、前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法よりも小さく、
前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法が、前記第3領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法よりも小さい、請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記発光体を複数備え、
視認側から平面視して、前記第2領域は前記第1領域の外周の全周を覆う構成であり、前記第3領域は前記第2領域の外周側、且つ複数の前記発光体の間に配置される、請求項3に記載の表示装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の表示装置と、
時計ケースと、
前記時計ケース内に設けられる時計モジュールと、
を備える時計。
【請求項11】
請求項3に記載の表示装置と、
時計ケースと、
前記時計ケース内に設けられる時計モジュールと、
を備え、
視認側から平面視して、前記第3領域は6時側に配置される、時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、及び時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置として、LCDと導光板とが順番に積層され、各種電子部品を搭載した回路基板に対向配置されるものがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、導光板が外力等により変形すると、電子部品が導光板や筐体に干渉し、電子部品が損傷する原因となる。
【0005】
本発明はこうした課題を解決するためのものであり、電子部品がケースに配置された部材と干渉するのを抑制することができる、表示装置及び時計を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る表示装置は、ケースと、第1領域、及び前記第1領域よりも外周側に位置する第2領域を有し、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれに電子部品が配置された回路基板と、前記ケース内に設けられ、前記第1領域、および前記第2領域に亘って前記回路基板に対向配置された対向部材と、を備え、前記電子部品は前記対向部材と離間して配置され、前記第1領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記対向部材との距離が最も短い第1の電子部品と、前記第2領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記対向部材との距離が最も短い第2の電子部品と、では前記第1の電子部品の端面と前記対向部材との距離の方が前記第2の電子部品の端面と前記対向部材との距離よりも長くなるように配置される。
本発明の他の実施形態に係る時計は、前記表示装置と、時計ケースと、前記時計ケース内に設けられる時計モジュールと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示装置において、電子部品が他の部材と干渉するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図5】同時計の回路基板の
図1および
図4のB-Bにおける断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の1実施形態にかかる表示装置31及び時計1について、
図1乃至
図5を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る時計1の一部を示す断面図である。
図2は、
図1および
図4のA-A断面図であり、
図3は一部拡大して示す断面図である。
図4は回路基板の平面図であり、各領域を示す説明図である。
図5は回路基板32の
図1および
図4のB-B断面図(時計1の9時側から見た断面図)である。本実施形態において1例として表示装置31が時計1の文字板に適用された例を示している。図中X、Y、Zは互いに直交する三方向をそれぞれ示す。X軸が時計1の3時と9時を結ぶ横方向、Y軸が時計1の12時と6時を結ぶ縦方向、Z軸を時計1の表裏方向として説明する。なお、
図4において説明のため、回路基板32において導光板52またはLCD35と第1方向に重なる部位を対向領域(対向部)とし、実装領域のうち、第1領域としての中央実装領域R11を斜線とし、第2領域としての外周実装領域R12を交差する2方向の斜線とし、導光板52またはLCD35と対向しない対向領域外において、第3領域としての端部領域R13を幅の異なる斜線のハッチングを用いて示す。本実施形態において、一例として、中央実装領域R11は外部から視認可能な表示領域R1に、外周実装領域R12は表示領域の外側で化粧パネルに覆われる非表示領域R2に、それぞれ配置される例を示す。
【0010】
図1及び
図2に示す時計1は、例えば腕時計であり、外郭を構成する時計ケース12と、時計ケース12内に設けられる時計モジュール13と、時計モジュール13の表側を覆うカバー14と、を備える。また、時計1は、時計ケース12の外周部の2箇所に接続される時計バンド16や、時計ケース12の外周に配された複数のスイッチを備える。
【0011】
時計ケース12は、時計モジュール13の外周部に配されるハウジング21と、時計モジュール13の裏側に配置される裏蓋22と、外装ケース23と、を有する。時計ケース12は、ハウジング21及び裏蓋22によって、時計モジュール13が配置される収容部12aを構成する。ハウジング21の表側の開口は、カバー14によって覆われる。本実施形態において時計ケース12は八角形状に構成される。
【0012】
ハウジング21は外周部において互いに対向する2箇所、例えば時計の6時と12時の位置に、それぞれ時計バンド16が取付けられるバンド取付部21aを備える。
【0013】
ハウジング21は金属または樹脂材料により形成される。ハウジング21は、時計ケース12の形状に対応する例えば八角形の枠状に構成される。ハウジング21には、内部に時計モジュール13等を収容する収容部12aが形成されている。ハウジング21は複数のケース部材を組み合わせて構成されていてもよい。1例として本実施形態におけるハウジング21は、メインケース部材24と、メインケース部材24(ケース)の内周縁に設けられるインナーケース部材25(対向部材)と、が組付けられて構成される。
【0014】
メインケース部材24は時計ケース12の形状に対応する例えば八角形の環状に構成される。メインケース部材24は、時計モジュール13及びインナーケース部材25の外周部を覆う。メインケース部材24の裏面側の縁部には溝24aが形成される。この溝24aには裏蓋22との間を気密にする防水リングが装着される。
【0015】
例えばインナーケース部材25は、メインケース部材24の内周縁に設けられ、時計モジュール13の一部である回路基板32や表示装置31を支持する。インナーケース部材25は時計ケース12の形状に対応する形状、例えば八角形の枠状に構成される。
【0016】
インナーケース部材25は回路基板32に支持される支持フレーム部25aと、回路基板32に対向配置されるカバー壁25bと、を有する。一例としてインナーケース部材25のカバー壁25bは、第2領域R12に対向して表示装置31の外周縁を覆う第1カバー部25cと、第3領域R13に対向して電子部品32cを覆う第2カバー部25dと、を有する。
第1カバー部25cは、部品の配置に対応して複数の段差を有する。例えばカバー部25cは、インナーケース部材25の内周縁の少なくとも一部に設けられ、LCD35の周縁の表側に対向する第1面25eと、導光板の周縁の表側に対向する第2面25fと、第1面25eと第2面25fとを連続して接続する接続面25gと、を有する。
【0017】
第1面25eは、表示装置31及び時計1の厚さ方向である第1方向に直交し、裏面側を向く平面である。第1面25eは、LCD35の周縁の表面側に対向配置され、LCD35の周縁と当接し、LCD35を裏面側に向かって押さえる。本実施形態において第1面25eはLCD35を構成する表側の第1の電極基板41の外周縁に対向配置される。
【0018】
第2面25fは、表示装置31及び時計1の厚さ方向である第1方向に直交し裏面側を向く平面である。第2面25fは、導光板52の周縁の表側に対向配置される。第2面25fは、導光板52の周縁の表面に対して僅かな隙間G1を有して対向する。第2面25fは第1面25eよりも第1方向の一方側である裏側に位置する。ここで、第2面25fと第1面25eとの第1方向の距離、すなわち段差となる接続面25gの第1方向の高さは、LCD35の第1の電極基板41、第2の電極基板42の厚さ寸法とほぼ同等である。
【0019】
接続面25gは、第1方向に立設され、第1面25eと第2面25fとを接続する内側壁面であり、第1の電極基板41、第2の電極基板42の外周面の外側に対向配置される。
第2カバー部25dは、第3領域R13に対向して電子部品32cを覆う壁状部材である。なお、
図5に示すように、回路基板32に支持される支持フレーム部25aは、その一部が他の部位よりも内周側に配置されていてもよい。例えば
図5に示すように、支持フレーム部25aの一部は第2領域R12と第3領域R13との間の部位に配置されており、第3領域R13の電子部品32cよりも回路基板32の中央側に位置している。
【0020】
外装ケース23は時計ケース12の形状に対応する例えば八角形の枠状に構成され、ハウジング21の外周の表側に設けられている。外装ケース23は、ビス等の接続部材によってハウジング21に固定されている。
【0021】
図2及び
図3に示すように、時計モジュール13は、時刻等の各種情報を表示する表示装置31と、表示装置31を動作させる駆動部としてのICやアンテナ等の各種電子部品(第1の電子部品32a,第2の電子部品32b,第3の電子部品32c)を搭載した回路基板32(部品ユニット)と、回路基板32と表示装置31との間に配置されるスペーサ55a,55bと、を備える。時計モジュール13は、他に、電池、ソーラー基板、各種センサ部品、その他の時計機能に必要な各種部品を備える。本実施形態において積層配置される表示装置31や回路基板32は、時計ケース12の形状に対応する例えば八角形状に構成される。
【0022】
例えば表示装置31は、透過型のLCD35(液晶表示パネル)と、照明装置36と、を備える。例えば表示装置31は、デジタル方式の表示部であり、デジタル表示機能を備える。
【0023】
LCD35は、液晶材層を挟んで積層される一対の透明な第1の電極基板41、第2の電極基板42と、一対の第1の電極基板41の表面及び第2の電極基板42の裏面にそれぞれ積層される一対の第1の偏光板44,第2の偏光板45と、光学シート46と、を備える。
【0024】
一対の透明な第1の電極基板41,第2の電極基板42は、対向面においてマトリクス状に配列される透明電極を有する。一対の第1の電極基板41,第2の電極基板42の透明電極が重なり合う部分が画素を構成し、マトリクス状に配列される画素が形成される。例えばLCD35は回路基板32に電気的に接続され、回路基板32から駆動信号が与えられることにより、情報を電気光学的に表示する。すなわち、LCD35は、第1の電極基板41,第2の電極基板42の透明電極に選択的に電圧が印加されることにより、マトリクス状に配列された画素が選択的に遮光状態となることで、文字や図柄などの情報を電気光学的に表示する。また、LCD35の外周部には化粧パネル47が設けられ、中央部において表側から表示情報が視認可能に構成された表示領域R1と、外周に形成されたカバー領域である非表示領域R2とが形成される。表示領域R1は例えば矩形状に構成される。
【0025】
LCD35の裏面となる裏側の第2の偏光板45は、照明装置36の拡散板54の表側に密着して対向配置される。
【0026】
LCD35の表側の第1の電極基板41は周縁においてインナーケース部材25の第1面25eの裏側に対向配置され、表側の第1の偏光板44はインナーケース部材25のカバー壁25bよりも内周側に配置される。
【0027】
照明装置36は、LCD35の裏側に設けられ、LCD35の裏側から光を照射する。照明装置36は、発光体51と、導光板52と、反射板53と、拡散板54と、を備える。
【0028】
発光体51は、回路基板32上、すなわち電子部品32a,32b,32cと同一面上に、搭載される。発光体51は、回路基板32上において、導光板52の外周側に設けられる。具体的には、発光体51は、導光板52の一方の側部に対向配置される。1例として
図4に示すように、発光体51は複数設けられ、6時側の領域において、2箇所、例えば7時と5時の位置付近にそれぞれ発光体51が配置される。発光体51は、例えば発光ダイオード(LED)素子であり、白色光などの可視光線領域の光を発光する。発光体51は、回路基板32と電気的に接続される。
【0029】
発光体51は導光板52の端面に向けて光を照射する光源51aを有する。発光体51の導光板52に対向する対向面における中心に、光源51aが配置される。例えば本実施形態において、光源51aは、6時側の端部から、12時側に向けて、光を照射する。
【0030】
導光板52は、透明または半透明の光透過性を有する材料から板状に構成される。例えば導光板52は、平板状のプレート部56と、プレート部56の端部において裏側に突出する凸部57と、を一体に有する。例えば導光板52は、回路基板32の外形よりも小さく、回路基板32の中央部の実装エリアに対向する。例えば導光板52は、第1領域R12、および第2領域R12に亘って回路基板32に対向配置され、第1領域R11と第2領域R12と対向する部位が平板状に構成される。また、導光板52(対向部材)において回路基板32と対向する裏側の面は、回路基板32の対向面と平行である。
また、導光板52はLCD35の外形よりも大きい。導光板52は、例えば八角形状の外形を有する。導光板52は、発光体51からの光を、表側面から均一に放出するように導光する所定の導光パターンが形成される。導光パターンは発光体51に近い部分が粗、発光体51から遠い部分が密、となるように、一方から他方に向かって粗から密となるように形成され、入射光を上面(表面)から放出する様に構成される。例えば導光パターンは、導光板52のうち、凸部57以外の薄肉部56aのみに形成されていてもよく、あるいはプレート部56の凸部57を含む領域に形成されていてもよい。
【0031】
凸部57は、プレート部56の発光体51側の端部に設けられる。凸部57は、プレート部56の端部が裏側に突出して厚肉に構成される突起部である。凸部57の第1方向の厚さ寸法はプレート部56の中央の薄肉部56aの厚さ寸法よりも大きい所定厚さに構成される。
【0032】
本実施形態において一例として
図4に示すように、凸部57は時計1の5時と7時の位置にそれぞれ設けられる。各凸部57は、横方向に延びる領域が裏面側に突出する。例えば凸部57は、時計の表側から見たときに表示情報が視認可能な中央の表示領域R1よりも外側であって、
図2に示す化粧パネル47によって覆われ表側から視認されない非表示領域R2に、配置される。
【0033】
図3に示すように、導光板52の凸部57は、発光体51に対向する側面部57bと、回路基板に対向する裏端面部57cと、斜面部57dと、を有し、3時と9時を結ぶ横方向に見た断面視が略台形状に構成される。
【0034】
導光板52の凸部57の側面部57bは、発光体51に対向する。側面部57bは、光が入射する入射面を形成する。側面部57bは6時から12時に向く入射方向(縦方向)において光源51aに対向する位置に設けられる。
【0035】
導光板52の凸部57の裏端面部57cは例えば平板状に構成される。裏端面部57cは光源51aの位置よりも裏側の位置に設けられ、回路基板32上に所定の隙間G2を空けて対向配置される。裏端面部57cは、第1方向において、発光体51の光源51aよりも回路基板32側(時計1の裏側)の位置に配置される。
【0036】
導光板52の凸部57の斜面部57dは、裏端面部57cの内側端部から中央に向かって傾斜する傾斜面である。斜面部57dは、プレート部56の裏側の面が回路基板32側に斜めに延出し、第1方向及び第1方向と直交する面方向に対して傾斜する面を構成する。斜面部57dは第1方向において、回路基板32に対向配置される。
【0037】
反射板53は導光板52の裏側に設けられ、平板状に構成される。反射板53は、プレート部56から漏れた光を導光板52に向けて反射することで、再び導光板52に導く。
【0038】
拡散板54は、導光板52とLCD35との間に配置され透光性を有する透光板である。拡散板54は表面がLCD35の裏面に密着するとともに、裏面が導光板52の表面に密着して配置される。拡散板54は、導光板52からの光を拡散し、均一に上面から放出させる。対向方向である第1方向において拡散板54が導光板52とLCD35との間に介在することで、拡散板54と第2の偏光板45の厚さに対応した隙間G1が、第2面25fと、導光板52の周縁の表面との間に形成される。
【0039】
回路基板32は、所定の配線パターンが形成されるとともに表面に複数の電子部品(第1の電子部品32a,第2の電子部品32b,第3の電子部品32c)が搭載された基板である。回路基板32は導光板52の裏面側に対向配置される。なお、
図4において、回路基板32に重ねて配されるLCD35を破線で示し、導光板52を一点鎖線で示す。
【0040】
ここで、
図4及び
図5に示すように、外周実装領域R12(第2領域)は中央実装領域R11(第1領域)の外周側に位置し、端部領域R13(第3領域)は外周実装領域R12(第2領域)の外周側に位置する。中央実装領域R11(第1領域)は回路基板32の中央を含む領域である。表示装置31を視認側から平面視して、外周実装領域R12(第2領域)は、中央実装領域R11(第1領域)の外周の全周を覆う構成である。これに対し、端部領域R13(第3領域)は、外周実装領域R12(第2領域)の外周側の一部、アナログ時計における6時側に配置される。また、表示装置31を視認側から平面視して、端部領域R13(第3領域)は、2つの発光体51の間に配置される。端部領域R13(第3領域)は外周実装領域R12(第2領域)の外周側に位置する。
【0041】
回路基板32上において、電子部品32a,32b,32cは対向部材である導光板52と第1方向に離間して配置される。回路基板32上における、第1の電子部品32a,第2の電子部品32b,第3の電子部品32cの配列は、中心部に近い程、背が低い配列とする。一例として、回路基板32においてLCD35及び導光板52の少なくともいずれかと第1方向に重なる部位を対向領域(対向部)とし、対向領域のうち中央の中央実装領域R11(第1領域)に配される1または複数の第1の電子部品32aの最大高さT1よりも、対向領域のうち中央実装領域R11よりも外側の外周実装領域R12(第2領域)に配される1または複数の第2の電子部品32bの最大高さT2の方が大きい。さらに対向領域の外側であってLCD35及び導光板52と重ならない端部領域R13(第3領域)の1または複数の第3の電子部品32cの最大高さT3は、外周実装領域R12の1または複数の第2の電子部品32bの最大高さT2よりも大きい。
【0042】
言い換えると、複数の電子部品のうち中央実装領域R11(第1領域)に配される1以上の第1の電子部品32aの対向方向の最大寸法が、外周実装領域R12(第2領域)に配される1以上の第2の電子部品32bの対向方向の最大寸法よりも小さく、外周実装領域R12(第2領域)に配される1以上の第3の電子部品32cの対向方向の最大寸法が端部領域R13に配される1以上の第2の電子部品32bの対向方向の最大寸法よりも小さい。
【0043】
一例として中央実装領域R11と外周実装領域R12は例えば表示装置31が表側から視認可能な表示領域R1と非表示領域R2にそれぞれ設定される。本実施形態において、一例として、中央実装領域R11と外周実装領域R12の境界は、一例として表示領域R1と非表示領域R2の境界と同じ位置とする。
【0044】
一例として中央実装領域R11の第1の電子部品32aの最大高さT1は0.9mm、外周実装領域R12の第2の電子部品32bの最大高さT2は1.1mm、端部領域R13の第3の電子部品32cの最大高さT3は1.5mmに設定される。すなわち、回路基板32上の電子部品(第1の電子部品32a,第2の電子部品32b,第3の電子部品32c)と導光板52とは、中心部に近い程、ギャップが大きくなるように配列される。
【0045】
複数のスペーサ55a、55bは、回路基板32と照明装置36の反射板53との間に設けられ、導光板52と回路基板32との間の第1方向の間隔を規制する。スペーサ55は、例えば矩形のブロック状に形成されたウレタン等の緩衝部材で構成される。
図4に示すように、複数のスペーサ55は、一例として、回路基板32上の表示領域R1の外側に設けられる。
【0046】
図3に示すように、例えばスペーサ55a,55bの第1方向の寸法は、導光板52の凸部57の裏端面部57cと回路基板32の表面との間に隙間G2を形成することで導光板52の圧縮を抑制できる高さに設定される。
【0047】
スペーサ55a,55bは回路基板32の外周部位の所定箇所に貼付けられる。例えば
図4に示すように、本実施形態においては縦方向及び横方向の2方向における両側、すなわち12時、3時、6時、9時の位置に合計4箇所に設けられる。一例として本実施形態においては大きさの異なる大小2種類の第1スペーサ55a,第2スペーサ55bを備える。例えば大きい第1スペーサ55aが横方向の両側である3時、9時の位置にそれぞれ配置され縦方向に延出する。小さい第2スペーサ55bが縦方向の両側である6時と12時の位置にそれぞれ設けられる。例えば本実施形態において縦方向の一方側である12時の位置にコネクタ接続用の端子が配置され、この端子よりも中央側の位置に、各スペーサ55が配置される。
【0048】
カバー14は、例えばSiO2ガラス等の無機ガラス等で形成された透明な部材である。例えばカバー14は透明な八角形状の時計ガラスであり、時計モジュール13の表側に配され、時計モジュール13を覆う。例えば、カバー14はハウジング21の表側の開口の内周縁に支持される。カバー14の外周とハウジング21の内周縁の間にはパッキンが介装される。
【0049】
時計バンドは、時計ケース12の外周の対向する2箇所にそれぞれ接続される、一対のバンド部材やバックル等の連結機構を備える。
【0050】
スイッチは、例えばケースの外周部に設けられ、操作者の押し込み操作により、時計モジュール13のモード切替や時刻修正などを行う。
【0051】
表示装置の組付け工程において、例えばハウジング21の収容部12aの裏側からLCD35をセットする。このとき、LCD35の表側の第1の電極基板41の外周部がハウジング21の第1面25eに対向配置され、支持される。第1の偏光板44と光学シート46とは、カバー壁25bよりも内周側に位置し、第1面25eよりも表側に配置される。そして第1の電子部品32a,第2の電子部品32b,第3の電子部品32cが搭載されるとともにスペーサ55が予め貼付けられた回路基板32を、照明装置に組付ける。このとき、スペーサ55aによって、導光板52及びLCD35が表側に押し上げられる。
【0052】
本実施形態に係る表示装置31によれば、中央実装領域R11の第1の電子部品32aの高さを、撓み影響を受けにくい外周実装領域R12の第2の電子部品32bの高さよりも低く、さらに回路基板32においてLCD35及び導光板52の少なくともいずれかと第1方向に重ならない対向領域外の端部領域R13の第3の電子部品32cの高さを高くすることで、耐衝撃性を向上し、高密度実装及び高機能化を実現できる。すなわち、LCD35や導光板52と積層配置されるとともに衝撃による撓み影響を受けやすい部位において導光板52とのギャップを大きく設定することで、導光板52と第1の電子部品32aとの緩衝を回避することができる。
【0053】
なお、上述した実施形態は例示であり、発明の範囲を限定するものではない。また、複数の実施形態における特徴を組み合わせてもよい。
【0054】
(変形例)
例えば、上記実施形態においては、回路基板32の表面が平面であり、電子部品の最大高さが、第1領域、第2領域、第3領域の順に高くなる、所謂電子部品の最大高さが領域によって異なる例を示したが、これに限られるものではない。各領域内において最大高さを有する電子部品の端面と、この電子部品と対向する導光板52(対向部材)またはハウジング21のインナーケース部材25(対向部材)の第2カバー部25dと、の距離が、第1領域、第2領域、第3領域の順に小さくなる構成であればよい。
【0055】
例えば、回路基板32を複数有し、複数の回路基板32の第1方向の高さが互いに異なる構成、または回路基板32がLCD35の面に対して傾斜して配置されており、回路基板32が部位によって第1方向の高さが異なる構成であってもよい。この場合にあっても、
第1領域の電子部品のうち、電子部品の端面と導光板52(対向部材)との距離が最も小さい第1の電子部品と、第2領域の電子部品のうち、電子部品の端面と導光板52(対向部材)との距離が最も小さい第2の電子部品と、では、第1の電子部品の端面と導光板との距離の方が、第2の電子部品の端面と導光板との距離よりも大きくなるように配置される配列とすることで、導光板52が外力等により変形した場合であっても、電子部品が対向する導光板52(対向部材)と干渉するのを抑制することができる、また、実装エリアを有効利用することができ、高機能化が図れる。
【0056】
同様に、第2領域の最大高さを有する電子部品の端面と、対向する導光板52(対向部材)と、の距離が、第3領域の最大高さを有する電子部品の端面と、対向するハウジング21のインナーケース部材25(対向部材)の第2カバー部25dとの距離よりも大きくなるように配置することで、電子部品が各部材と干渉するのを抑制することができる、また、実装エリアを有効利用することができ、高機能化が図れる。
【0057】
このように、第1複数の領域、第1領域よりも外周側に位置する第2領域、および第2領域よりも外周側に位置する第3領域のそれぞれに電子部品が配置される回路基板と、回路基板に対向配置される部材(導光板、ハウジング)を備えており、第1領域に配置される電子部品のうち、電子部品の端面と部材との距離が最も短い第1の電子部品と、第2領域に配置される電子部品のうち、電子部品の端面と部材との距離が最も短い第2の電子部品と、では、第1の電子部品の端面と部材との距離の方が、第2の電子部品の端面と部材との距離よりも長くなるように配置され、第2の電子部品と、第3領域に配置される電子部品のうち、電子部品の端面と部材との距離が最も短い第3の電子部品と、では、第2の電子部品の端面と部材との距離の方が、第3の電子部品の端面と部材との距離よりも長くなるように配置されればよい。
【0058】
また、一方側の端部に発光体51を備える例を示したがこれに限られるものではない。例えば発光体51がLCD35や導光板52の中央部あるいは両端部に配置される構成であってもよい。
【0059】
また、スペーサ55a、55bの形状や位置も上記実施形態に限られるものではない。例えば反射板53が所定のロール方向に撓みを有する場合には、少なくともロール方向において両側に設けられることで、反射板53の撓みを抑制できる。
【0060】
また、上記実施形態において3つの領域R11,R12,R13に分けて高さを設定した例を示したが、4段階以上に分けて設定してもよい。また、領域の境界が表示領域R1と非表示領域R2にそれぞれ配置される例を示したが、これに限られるものではない。例えばハウジング21による支持位置からの距離、あるいは中心からの距離を基準として中央実装領域R11,外周実装領域R12、端部領域R13を分けてもよい。
【0061】
また、表示部としてLCD35の例を示したがこれに限られるものではない。例えば有機ELであってもよい。
【0062】
本願では、導光板が外力により変形したとしても、導光板が撓みやすい中央領域の中で最も背の高い電子部品の方が、導光板の撓み量が小さい外周領域の中で最も背の高い電子部品よりも背が低いので、導光板に干渉するのを抑制できる。また、導光板に対してハウジングは変形しにくいので、平面視で導光板と重なる位置にある外周領域の中で最も背の高い電子部品の方が、更に外周側でハウジングと重なる位置にある端部領域の中で最も背の高い電子部品よりも背が低いので、導光板に干渉するのを抑制できる。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0064】
13…時計モジュール
14…カバー
16…時計バンド
21…ハウジング
21a…バンド取付部
22…裏蓋
23…外装ケース
24…メインケース部材
24a…溝
25…インナーケース部材
25a…支持フレーム部
25b…カバー壁
25c…第1カバー部
25d…第2カバー部
25e…第1面
25f…第2面
25g…接続面
31…表示装置
32…回路基板
32a…第1の電子部品
32b…第2の電子部品
32c…第3の電子部品
36…照明装置
41…第1の電極基板
42…第2の電極基板
44…第1の偏光板
45…第2の偏光板
46…光学シート
47…化粧パネル
51…発光体
51a…光源
52…導光板
53…反射板
54…拡散板(透光板)
55…スペーサ
55a…スペーサ
55b…スペーサ
56…プレート部
56a…薄肉部
57…凸部
57b…側面部
57c…裏端面部
57d…斜面部
1…時計
G1…隙間
G2…隙間
R1…表示領域
R2…非表示領域
R11…中央実装領域
R12…外周実装領域
R13…端部領域
T1…最大高さ
T2…最大高さ
T3…最大高さ
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の実施形態に係る表示装置は、ケースと、第1領域、及び前記第1領域よりも外周側に位置する第2領域を有し、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれに電子部品が配置された回路基板と、前記ケース内に設けられ、前記第1領域、および前記第2領域に亘って前記回路基板に対向配置された対向部材と、を備え、前記電子部品は前記部材と離間して配置され、前記電子部品は、前記第1領域に配置された1以上の第1の電子部品と、前記第2領域に配置された1以上の第2の電子部品と、を含み、前記第1領域に配置された前記1以上の第1の電子部品のうち前記第1の電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第1の電子部品と、前記第2領域に配置された前記1以上の第2の電子部品のうち前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第2の電子部品と、では前記第1の電子部品の端面と前記部材との距離の方が前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離よりも長くなるように配置される。
本発明の他の実施形態に係る時計は、前記表示装置と、時計ケースと、前記時計ケース
内に設けられる時計モジュールと、を備える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
導光板52は、透明または半透明の光透過性を有する材料から板状に構成される。例えば導光板52は、平板状のプレート部56と、プレート部56の端部において裏側に突出する凸部57と、を一体に有する。例えば導光板52は、回路基板32の外形よりも小さく、回路基板32の中央部の実装エリアに対向する。例えば導光板52は、第1領域R11、および第2領域R12に亘って回路基板32に対向配置され、第1領域R11と第2領域R12と対向する部位が平板状に構成される。また、導光板52(対向部材)において回路基板32と対向する裏側の面は、回路基板32の対向面と平行である。
また、導光板52はLCD35の外形よりも大きい。導光板52は、例えば八角形状の外形を有する。導光板52は、発光体51からの光を、表側面から均一に放出するように導光する所定の導光パターンが形成される。導光パターンは発光体51に近い部分が粗、発光体51から遠い部分が密、となるように、一方から他方に向かって粗から密となるように形成され、入射光を上面(表面)から放出する様に構成される。例えば導光パターンは、導光板52のうち、凸部57以外の薄肉部56aのみに形成されていてもよく、あるいはプレート部56の凸部57を含む領域に形成されていてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
第1領域、及び前記第1領域よりも外周側に位置する第2領域を有し、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれに電子部品が配置された回路基板と、
前記ケース内に設けられ、前記回路基板に対向配置された部材と、
を備え、
前記電子部品は前記部材と離間して配置され、
前記電子部品は、前記第1領域に配置された1以上の第1の電子部品と、前記第2領域に配置された1以上の第2の電子部品と、を含み、
前記第1領域に配置された前記1以上の第1の電子部品のうち前記第1の電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第1の電子部品と、前記第2領域に配置された前記1以上の第2の電子部品のうち前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第2の電子部品と、では前記第1の電子部品の端面と前記部材との距離の方が前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離よりも長くなるように配置される、表示装置。
【請求項2】
前記回路基板は、前記第2領域よりも外周側に位置する第3領域を有し、
前記第3領域に電子部品が配置され、
前記第2領域に配置された前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い前記第2の電子部品と、前記第3領域に配置される前記電子部品のうち前記電子部品の端面と前記部材との距離が最も短い第3の電子部品と、では、前記第2の電子部品の端面と前記部材との距離の方が前記第3の電子部品の端面と前記部材との距離よりも長くなるように配置される、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記回路基板上に配置された発光体を備える、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記部材は、前記回路基板に対向配置される導光板を有し、
前記導光板は、前記第1領域と前記第2領域において平板状であり、
前記第1領域は前記回路基板の中央を含む領域である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記部材の前記回路基板と対向する面は、前記回路基板と平行である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記部材は、前記回路基板の前記第1領域及び前記第2領域に対向配置される導光板と、前記回路基板の前記第3領域に対向配置され、且つ前記導光板の外周部を支持するインナーケースと、を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1領域に配される1以上の前記電子部品の前記回路基板からの最大高さが、前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の最大高さよりも低く、
前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の前記回路基板からの最大高さが、前記第3領域に配される1以上の前記電子部品の最大高さよりも低い、請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
複数の電子部品のうち前記第1領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法が、前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法よりも小さく、
前記第2領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法が、前記第3領域に配される1以上の前記電子部品の対向方向の最大寸法よりも小さい、請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記発光体を複数備え、
視認側から平面視して、前記第2領域は前記第1領域の外周の全周を覆う構成であり、前記第3領域は前記第2領域の外周側、且つ複数の前記発光体の間に配置される、請求項3に記載の表示装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の表示装置と、
時計ケースと、
前記時計ケース内に設けられる時計モジュールと、
を備える時計。
【請求項11】
請求項3に記載の表示装置と、
時計ケースと、
前記時計ケース内に設けられる時計モジュールと、
を備え、
視認側から平面視して、前記第3領域は6時側に配置される、時計。