(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089956
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報作成装置、情報作成方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0483 20130101AFI20240627BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240627BHJP
G06F 40/169 20200101ALI20240627BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240627BHJP
【FI】
G06F3/0483
G06F3/04842
G06F40/169
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205525
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】村山 洋一
【テーマコード(参考)】
5B109
5E555
【Fターム(参考)】
5B109SA14
5B109VC03
5E555AA30
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB34
5E555CB42
5E555CC04
5E555DB33
5E555DB51
5E555DC21
5E555DC40
5E555DD09
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数の異なる表示領域を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋が作成されている場合であっても、簡単な操作で互いの関係性を分かり易く表示させる情報処理装置、情報作成方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と、指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させるグループ化処理と、第1グループを対象として連結処理を実行する場合において、異なる第2グループに指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、第2グループに含まれる指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を第1グループの表示領域内に表示させ、複製電子付箋を含む指定条件を満たす複数の電子付箋のグループ化処理を行わせる制御処理と、を備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と、
指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる連結処理と、
前記複数のグループのうちの第1グループを対象として前記連結処理を実行する場合において、前記第1グループとは異なる第2グループに前記指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、前記第2グループに含まれる前記指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を前記第1グループの表示領域内に表示させ、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる制御処理と、
を実行する情報作成装置。
【請求項2】
複数の電子付箋のそれぞれは、複数種類の情報の何れかが入力されており、
前記指定条件は、電子付箋に入力されている情報の種類を指定する条件である、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項3】
複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させるか否かをユーザに指定させ、
前記連結処理を実行するときに、複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させることが指定されている場合には、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させ、複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させることが指定されていない場合には、前記複製電子付箋を含まない前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項4】
前記複数のグループそれぞれに含まれる複数の電子付箋を、各グループに含まれる電子付箋の管理情報をまとめて記憶するとともに、記憶されている管理情報の更新が可能なノートブックとして管理し、
前記電子付箋の複製は、前記第2グループのノートブックに記憶されている電子付箋の管理情報を複製して前記第1グループのノートブックに記憶させる複製記憶処理、または、前記複製記憶処理を行うことなく、前記第2グループのノートブックに記憶されている電子付箋の管理情報に基づいて、前記第1グループの表示領域に前記第2グループの電子付箋を表示させる複製表示処理、のいずれかの処理により行われる、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項5】
前記複製電子付箋を複製された電子付箋であることが分かるように識別して表示させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項6】
前記複製電子付箋を含む第1グループの表示領域を優先表示させている状態で、前記複製電子付箋に対するユーザ操作があった場合、複製元の電子付箋を含む第2グループの表示領域を優先表示させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項7】
前記複数の電子付箋を連結するための指定条件であって、情報の種類の指定を含む第1条件を含む指定条件をユーザ操作に応じて受け付け、
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、前記第1条件により連結される複数の前記電子付箋を、前記第1グループの表示領域内で連結されない他の前記電子付箋とは識別可能な状態で整理して表示させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報作成装置。
【請求項8】
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、ユーザ操作に応じて指定された位置に表示させた複数の前記電子付箋の表示位置を変更することなく、前記第1条件を満たす複数の前記電子付箋を互いに連結する線を表示させた第1識別状態と、前記第1条件を満たす複数の前記電子付箋の表示位置を、ユーザ操作に応じて指定された位置から移動させて、前記第1グループの表示領域内で決められた所定範囲内になるように表示させた第2識別状態と、を含む複数の状態のうちのいずれかの状態で複数の前記電子付箋を整理して表示させる処理を実行する、
請求項7に記載の情報作成装置。
【請求項9】
ユーザ操作に応じて、前記第1識別状態と前記第2識別状態とを切り換えて表示させる処理を実行する、
請求項8に記載の情報作成装置。
【請求項10】
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、最初は前記第2識別状態で表示させ、前記第2識別状態で表示させた後のユーザ操作に応じて前記第1識別状態に切り換えて表示させる処理を実行する、
請求項8に記載の情報作成装置。
【請求項11】
複数の前記電子付箋を連結する順番を指定するための第2条件を含む指定条件をユーザ操作に応じて受け付け、前記第1識別状態では、指定された順番で複数の前記電子付箋を連結する線を表示させる処理を実行する、
請求項8に記載の情報作成装置。
【請求項12】
前記電子付箋には、作成または編集された日時を示す日時情報を含む属性情報が付加されており、前記第2条件は、前記属性情報に応じた順番を指定する条件である、
請求項11に記載の情報作成装置。
【請求項13】
連結される複数の前記電子付箋は、情報の種類を指定する前記第1条件と、連結の順番を指定する前記第2条件と、連結する前記電子付箋の数を指定する第3条件と、により連結される、
請求項11に記載の情報作成装置。
【請求項14】
前記第2識別状態は、連結される複数の前記電子付箋の表示位置を上下にずらしつつ重ねた状態である、
請求項8に記載の情報作成装置。
【請求項15】
複数の前記電子付箋を前記属性情報が付加されている数に応じて連結する処理を実行する、
請求項12に記載の情報作成装置。
【請求項16】
複数種類の情報はテキストを含み、
前記電子付箋には、前記テキストの内容を含む属性情報が付加されており、
複数の前記電子付箋を前記テキストの内容に応じて連結する処理を実行する、
請求項2に記載の情報作成装置。
【請求項17】
複数の前記電子付箋を互いに連結する線の連結方法を、前記テキストの内容に応じて変化させる処理を実行する、
請求項16に記載の情報作成装置。
【請求項18】
前記電子付箋に付加されている属性情報の内容をユーザ操作に応じて選択させる選択項目を表示させ、前記選択項目に基づき前記第2条件をユーザ操作に応じて受け付ける処理を実行する、
請求項12に記載の情報作成装置。
【請求項19】
情報作成装置が、
表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と、
指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる連結処理と、
前記複数のグループのうちの第1グループを対象として前記連結処理を実行する場合において、前記第1グループとは異なる第2グループに前記指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、前記第2グループに含まれる前記指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を前記第1グループの表示領域内に表示させ、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる制御処理と、
を実行するようにした情報作成方法。
【請求項20】
情報作成装置の制御部が、
表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と、
指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる連結処理と、
前記複数のグループのうちの第1グループを対象として前記連結処理を実行する場合において、前記第1グループとは異なる第2グループに前記指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、前記第2グループに含まれる前記指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を前記第1グループの表示領域内に表示させ、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる制御処理と、
を実行するように機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報作成装置、情報作成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータやタブレット端末などの情報処理装置において、各種の情報を入力して作成した表示領域(画面)上に、任意のコメント等の表示内容(付箋情報)を入力した電子付箋を任意の位置に付加して表示させ、紙のページと付箋のように使用することが実用化されている。
【0003】
電子付箋は、ユーザがメモしておきたいテキストなどを表示することが可能な決められた形状やサイズの表示オブジェクトであって、決められた表示領域内でユーザが指定した任意の位置に表示され、ユーザ操作に応じて、表示位置の移動や、作成、削除、表示内容の追加や編集が可能な表示オブジェクトである。
【0004】
電子付箋は、決められた形状やサイズとすることで紙の付箋のように扱いやすい。また、ユーザは、電子付箋の表示内容だけでなく、付箋の表示位置(貼り付け位置)によっても、どのような目的で作成した付箋だったかなどを後から思い出しやすくなるというメリットがある。
【0005】
ユーザがリクエストして表示させた画面内の情報と関連する付箋情報が入力された適切な電子付箋を画面上に表示させる電子付箋の表示方法が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の電子付箋の表示方法では、電子付箋を表示させる場合に、表示領域内の情報と関連する表示内容を有する電子付箋に絞り込んで表示させたり、あるいは表示領域内の情報のうち、画面上に表示させた電子付箋の表示内容に関連する情報を識別して表示させたりすることで、電子付箋を便利に利用することができる。
【0008】
しかしながら、ユーザが、決められた表示領域内の自由な位置に複数の電子付箋を作成して貼り付けた場合に、電子付箋の数が多くなると、どの電子付箋が何のために作成したものだったかが分かり難くなり、さらには、複数の異なる表示領域に各々電子付箋が貼り付けられた場合には、各電子付箋に関係性があっても分からなくなってしまうことがある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、複数の異なる表示領域を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋が作成されている場合であっても、簡単な操作で互いの関係性を分かり易く表示させることが可能になる情報作成装置、情報作成方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報作成装置は、
表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と、
指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる連結処理と、
前記複数のグループのうちの第1グループを対象として前記連結処理を実行する場合において、前記第1グループとは異なる第2グループに前記指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、前記第2グループに含まれる前記指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を前記第1グループの表示領域内に表示させ、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる制御処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の異なる表示領域を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋が作成されている場合であっても、簡単な操作で互いの関係性を分かり易く表示させることが可能になる情報作成装置、情報作成方法およびプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の情報作成装置、情報作成方法およびプログラムの実施形態に係る情報作成システム1の全体の構成を示す図。
【
図2】情報作成サーバ10の電子回路の構成を示すブロック図。
【
図3】情報作成サーバ10の付箋管理テーブルデータ記憶領域12dに記憶される付箋管理テーブル(12d)の内容を示す図。
【
図4】ユーザ端末20の電子回路の構成を示すブロック図。
【
図5】情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った電子付箋生成処理を示すフローチャート。
【
図6】情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従ったノートブック内の電子付箋グループ化処理を示すフローチャート。
【
図7】情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理を示すフローチャート。
【
図8】情報作成サーバ10の電子付箋生成処理と電子付箋グループ化処理に従ったユーザ端末20側での画面遷移を示す図。
【
図9】情報作成サーバ10の電子付箋グループ化処理に従いノートブック画面G2の自動[線つなぎ]ボタンALBが操作された場合の線つなぎ設定メニューLMの表示状態を示す図。
【
図10】情報作成サーバ10の電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理に従った線つなぎ(連結)された複数の電子付箋NB1-nの畳み込み時の表示動作を示す図。
【
図11】情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を示すフローチャート。
【
図12】情報作成サーバ10の複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理に従いノートブック一覧画面G1の自動[線つなぎ]ボタンALBが操作された場合の表示動作を示す図。
【
図13】複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理の対象として選択されたノートブックNB1のノートブック画面G2とノートブックNB2のノートブック画面G2とを示す表示例。
【
図14】
図13で示した2つのノートブックNB1,NB2に含まれる合計8つの電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、
図12で示した線つなぎ設定メニューLMで設定した線つなぎ(連結)の条件に従いグループ化処理を実行した場合のノートブックNB1のノートブック画面G2とノートブックNB2のノートブック画面G2とを示す表示例。
【
図15】
図14で示した複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を実行した後に、線つなぎ(連結)の条件を変更して2回目のグループ化処理を行なう場合の線つなぎ設定メニューLMを表示させたノートブック一覧画面G1を示す表示例。
【
図16】
図14で示した複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を実行した2つのノートブックNB1,NB2を対象に、
図15で示した線つなぎ設定メニューLMで設定した変更後の線つなぎ(連結)の条件に従い2回目のグループ化処理を実行した場合のノートブックNB1とNB2のノートブック画面G2を示す表示例。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0014】
(実施形態の構成)
図1は、本発明の情報作成装置、情報作成方法およびプログラムの実施形態に係る情報作成システム1の全体の構成を示す図である。
【0015】
情報作成システム1は、インターネットなどの通信ネットワークN上に設けられる情報作成サーバ10(サーバ装置)と、情報作成サーバ10に通信接続し情報作成サーバ10を利用するユーザ端末20(通信機器)と、を含んで構成される。
【0016】
なおここで言う、情報作成サーバ10は、情報作成サーバ10を利用するための情報作成サーバ利用アプリケーションと、クラウドサービスとをつなげる専用サーバのことを示している。また、情報作成サーバ10と、ユーザ端末20とは、何れも本発明の情報作成装置になり得る。
【0017】
ユーザ端末20(通信機器)は、通信機能を有するタブレット端末、スマートフォン、PC、電子辞書、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとして構成され得る。
【0018】
ユーザ端末20には、情報作成サーバ利用アプリケーションプログラム(情報作成サーバ利用アプリ)がインストールされる。
【0019】
<情報作成サーバ10の機能>
情報作成サーバ10は、ユーザ端末20の情報作成サーバ利用アプリに従いユーザ端末20と通信接続した状態において、少なくとも以下の機能(10a)~(10i)を有する。
【0020】
(10a)ユーザ端末20の操作に応じて、ユーザが任意の情報を入力して表示させることができる表示領域(ノートブックNB1)のノートブック画面G2を生成し、ユーザ端末20の表示部27に表示させる機能。
【0021】
(10b)ノートブック画面G2に設けたノートブックメニューMNに対するユーザ操作に応じて、ノートブックメニューMNから選択された種類の情報を入力した電子付箋(NB1-1~NB1-3)を生成し、ノートブックNB1内のユーザ任意の位置に表示させる機能。
【0022】
(10c)電子付箋(NB1-n)の右端に付加した[線つなぎ]タブLTを、ユーザ操作に応じてノートブックNB1内の他の電子付箋(
図1ではNB1-1からNB1-2)に移動させ、電子付箋NB1-1とNB1-2とを青色で実線のつなぎ矢印Bsで一列に順番に連結(線つなぎ)して整理する機能。
【0023】
(10d)ノートブックNB1内に表示させた複数の電子付箋(NB1-1~NB1-3)を対象とし、自動[線つなぎ]ボタンALBのユーザ操作に応じて線つなぎ設定メニューLM(
図9参照)を表示させ、線つなぎ設定メニューLMに従い指定された電子付箋の情報の種類を含む線つなぎ条件(整理条件)に応じて分類(グループ化)した複数の電子付箋(
図1ではNB1-1からNB1-2)を、青色で実線のつなぎ矢印Bsで自動で一列に順番に連結(自動線つなぎ)して整理し、分類(グループ化)されない他の電子付箋NBm-nとは識別して表示する機能。
【0024】
(10e)一列で順番に連結(線つなぎ)して整理した複数の電子付箋(NB1-1からNB1-2)のうち先頭の電子付箋(NB1-1)の左端に付加した[畳み込み]タブFTに対するユーザ操作に応じて、先頭の電子付箋(NB1-1)を上に2番目以降の電子付箋(NB1-2)を下に畳み込んで所定範囲内になるよう、展開した状態から切り換えて表示(
図10参照)させる機能。
【0025】
(10f)畳み込んで表示させた複数の電子付箋(NB1-1からNB1-2)のうち先頭の電子付箋(NB1-1)の左端に付加した[展開]タブETに対するユーザ操作に応じて、複数の電子付箋(NB1-1からNB1-2)を元通りに展開して表示させる機能。
【0026】
(10g)一列で順番に連結(線つなぎ)された複数の電子付箋(NB1-n)を、ユーザ操作に応じて選択される表示モードに応じて、スライドショーのように、先頭の電子付箋(NB1-1)から最後の電子付箋(NB1-n)まで順番に拡大した状態で切り換えながら表示させていく所定処理を行なう機能。
【0027】
(10h)複数のノートブックNB1~NB3のアイコンを一覧にしたノートブック一覧画面G1(
図12参照)を表示させた状態で、ノートブックアイコン(NB1~NB3)のチェックボックスCBのユーザ操作に応じて指定された複数のノートブック(
図12ではNB1,NB2)に含まれる複数の電子付箋(
図13参照:NB1-1~NB1-5、NB2-1~NB2-3)を対象とし、自動[線つなぎ]ボタンALBのユーザ操作に応じて線つなぎ設定メニューLMを表示(
図12参照)させる機能。ここで、複数のノートブックNBmは、そのそれぞれにおいて電子付箋NBm-nを含むグループを形成する。
【0028】
(10i)ノートブック一覧画面G1の線つなぎ設定メニューLMに従い指定された電子付箋の情報の種類を含む線つなぎ条件(整理条件)に応じて分類した複数の電子付箋(
図13ではNB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3)を、異なるノートブック(NB1とNB2)を跨ぐ電子付箋間(NB1-1からNB2-1、NB2-1からNB1-2)は赤色で点線のつなぎ矢印Rdで自動で順番に連結し(
図14参照)、優先表示中のノートブック(NB1)内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で実線のつなぎ矢印Bsで自動で順番に連結し(
図14(a)参照)、優先表示中のノートブック(NB2)とは異なるノートブック(NB1)内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で点線のつなぎ矢印Bdで自動で順番に連結して(
図14(b)参照)整理する自動線つなぎ機能。
【0029】
なお、実施形態において、電子付箋の連結は、主に、複数の電子付箋(NB1-n)を一列で順番に連結するものである。
【0030】
実施形態では、複数の電子付箋を、分類してグループ化し識別できる状態にすることと、さらにその順番を識別できる状態にすることとを含めて、複数の電子付箋を「整理」することとする。
【0031】
また、実施形態において、符号NBm(NB1,NB2など)はノートブックID(識別情報)を示すが、ユーザにより入力されたノートブック名として読み替えてよい。また、符号NBm-n(NB1-1,NB1-2など)はノートブックNBm内に生成した電子付箋IDを示すが、ユーザにより入力された電子付箋名として読み替えてよい。具体的には、ノートブック名は、例えばユーザの学習している科目の科目名など、電子付箋名は、例えば科目内の単元名、学習日時などであってよい。
【0032】
<情報作成サーバ10の電子回路>
図2は、情報作成サーバ10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0033】
情報作成サーバ10の電子回路は、コンピュータである制御部(CPU:central processing unit)11と、記憶部12と、記録媒体読取部14と、通信部15と、入力部16と、表示部17とを備えている。
【0034】
制御部11は、記憶部12に記憶されているサーバ制御プログラム12aに従い、入力部16からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信ネットワークN上のユーザ端末20からの通信部15による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。
【0035】
サーバ制御プログラム12aは、記憶部12に予め記憶されていてもよいし、あるいはCD-ROMなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して記憶部12に読み込まれて記憶されたものでもよいし、通信ネットワークN上のWebサーバ(この場合、プログラムサーバ)30からダウンロードして記憶部12に読み込まれて記憶されたものであってもよい。
【0036】
サーバ制御プログラム12aは、少なくとも前述の(10a)~(10i)の機能を実行するためのプログラムを含む。
【0037】
記憶部12には、サーバ制御プログラム12aの記憶領域のほか、辞書データベース記憶領域12b、ユーザ管理データ記憶領域12c、付箋管理テーブルデータ記憶領域12dおよび作業データ記憶領域12eが確保される。
【0038】
辞書データベース記憶領域12bには、英和辞書、独和辞書、仏和辞書、国語辞書などの各種の辞書データが、見出し語である単語と同見出し語に対応する訳、語義、例文、解説などの説明情報とを対応付けた辞書データとして記憶される。
【0039】
ユーザ管理データ記憶領域12cには、情報作成サーバ利用アプリをインストールしたユーザ端末20のユーザ毎に、ユーザID(ユーザ識別情報:ここではアプリID)に対応付けられて、ユーザが登録したパスワード、ユーザ属性(職業(学校)、学年など)、ユーザ操作に応じて生成された電子付箋(NBm-n)を含むノートブック(NBm)の内容のデータがノートブックIDおよび電子付箋IDに対応付けられて記憶される。
【0040】
図3は、情報作成サーバ10の付箋管理テーブルデータ記憶領域12dに記憶される付箋管理テーブル(ノートブック管理テーブル)(12d)の内容を示す図である。
【0041】
付箋管理テーブル(ノートブック管理テーブル)(12d)には、ユーザ管理データ記憶領域12cに記憶(登録)されたユーザID毎に、ユーザ操作に応じて生成されたノートブック(NBm)のノートブックIDに対応付けられて、ノートブック(NBm)に含まれる電子付箋(NBm-n)の電子付箋ID、ノートブックメニューMNから選択された情報の種別、電子付箋(NBm-n)に含まれるデータの属性(作成/編集日時,データフォーマットなどのデータ設定情報,サブ属性など)、電子付箋(NBm-n)のノートブック(NBm)上での表示位置を示す座標、電子付箋(NBm-n)のサイズ、他の電子付箋と線つなぎ(連結)された電子付箋である場合に展開して表示させるか畳み込んで表示させるかを示す連結開閉フラグ、連結先と連結元の電子付箋IDを示す連結付箋IDが記憶される。
【0042】
なお、実施形態における電子付箋の連結は、主に、複数の電子付箋(NB1-n)を一列で順番に連結するものなので、連結付箋IDに記憶される連結先と連結元それぞれの電子付箋IDは、何れも最大1つに制限する。これにより、連結付箋IDの連結先/連結元に既に他の電子付箋IDが記憶されている場合には、その電子付箋に対する新たな連結を禁止することで、電子付箋の連結状態が複数列に分岐してしまうことを防止できる。
【0043】
付箋管理テーブル(ノートブック管理テーブル)(12d)は、複数のノートブック(NB1,NB2,…)すなわち複数のグループそれぞれに含まれる複数の電子付箋(NB1-n/NB2-n/NBm-n)について、各グループ(ノートブックNBm)に含まれる電子付箋(NBm-n)の管理情報をまとめて記憶するものであって、グループ(ノートブックNBm)およびそのグループ(ノートブックNBm)に含まれる電子付箋(NBm-n)の生成、情報の更新に応じて、記憶されている管理情報の更新が可能なノートブックNBmの管理テーブルでもある。
【0044】
作業データ記憶領域12eには、制御部11による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0045】
このように構成された情報作成サーバ10は、制御部11がサーバ制御プログラム12aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0046】
<ユーザ端末20の電子回路>
図4は、ユーザ端末20の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0047】
ユーザ端末20の電子回路は、コンピュータである制御部(CPU)21と、記憶部22と、記録媒体読取部24と、通信部(Wi-Fi(登録商標)通信/移動体通信)25と、キー入力部26と、タッチパネル式表示部27と、撮像部(カメラ)28とを備えている。
【0048】
制御部21は、記憶部22に記憶されたユーザ端末制御プログラム22aおよび情報作成サーバ利用アプリケーションプログラム(情報作成サーバ利用アプリ)22bに従い回路各部の動作を制御する。ユーザ端末制御プログラム22aは、記憶部22に予め記憶されるか、メモリカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取って記憶部22に記憶させるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)30から通信部25を介してダウンロードして記憶部22に記憶させるか、の何れであってもよい。
【0049】
情報作成サーバ利用アプリ22bは、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではアプリストアのプログラムサーバ)30から通信部25を介してダウンロードして記憶部22に記憶させる。
【0050】
ユーザ端末制御プログラム22aは、ユーザ端末20の全体を制御するシステムプログラムのほか、記憶部22に記憶された各種のアプリケーションプログラムと連携して、通信ネットワークN上の情報作成サーバ10およびWebサーバ30を含む外部の通信機器と随時通信接続するためのプログラムを含む。
【0051】
情報作成サーバ利用アプリ22bは、情報作成サーバ10と通信接続して前述の機能(10a)~(10i)に応じたデータの入出力処理を実行するためのプログラムを含む。
【0052】
制御部21には、システムおよびデータバスを介して、記憶部22、記録媒体読取部24、通信部25のほか、電源キーと音量調整キーを含むキー入力部26、タッチパネル式表示部27、および撮像部(カメラ)28などが接続される。
【0053】
記憶部22には、ユーザ端末制御プログラム22aおよび情報作成サーバ利用アプリ22bを記憶するプログラム記憶領域のほか、端末データ記憶領域22cおよび作業データ記憶領域22dなどが確保される。
【0054】
端末データ記憶領域22cには、通信ネットワークN上の情報作成サーバ10およびWebサーバ30を含む外部の通信機器と通信接続するための端末機器番号のほか、電話番号、メールアドレス、ユーザID(ユーザ識別情報:ここではアプリID)、ユーザ属性(職業(学校)/学年)などのデータが、ユーザ端末20に固有の端末データとして記憶される。
【0055】
作業データ記憶領域22dには、制御部21による各部の動作の制御に応じて生成または取得される各種のデータが必要に応じて一時的に記憶される。
【0056】
このように構成されたユーザ端末20は、制御部21がユーザ端末制御プログラム22aおよび情報作成サーバ利用アプリ22bに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような各種の機能を実現する。
【0057】
(実施形態の動作)
次に、実施形態の情報作成システム1の動作について説明する。
【0058】
図5は、情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った電子付箋生成処理を示すフローチャートである。
【0059】
図6は、情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従ったノートブック内の電子付箋グループ化処理を示すフローチャートである。
【0060】
図7は、情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理を示すフローチャートである。
【0061】
図8は、情報作成サーバ10の電子付箋生成処理と電子付箋グループ化処理に従ったユーザ端末20側での画面遷移を示す図である。
【0062】
情報作成サーバ10において、ユーザ端末20からのログイン要求に応じてユーザ端末20と通信接続した状態で、制御部11は、
図8(A)に示すように、ユーザ操作に応じて生成したノートブックNBm(ここではNB1~NB3)を、ノートブックアイコン(NB1~NB3)の一覧にしたノートブック一覧画面G1としてユーザ端末20のタッチパネル式表示部27に表示させる。
【0063】
<電子付箋生成処理(
図5)>
ノートブック一覧画面G1において、例えばノートブックアイコン(NB1)をタッチ操作して指定すると、制御部11は、指定されたノートブックNB1のデータをユーザ管理データ記憶領域12cから読み出し、付箋管理テーブル(12d)に基づき、
図8(B)に示すように、ノートブックNB1のノートブック画面G2としてタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップS1)。なお、表示画面上でのタッチ操作は、マウスカーソルによるクリック操作や他のポインタデバイスによる指定操作と決定操作との組み合わせであってよく、以下の記載も同様である。
【0064】
ここでは、ノートブックNB1の中に電子付箋NB1-nは未だ生成されていないと仮定する。
【0065】
ユーザが任意の情報を入力した電子付箋NB1-nをノートブックNB1に貼り付けて作成したい場合に、ノートブック画面G2の左端に設けられたノートブックメニューNMから任意の種類の情報を示すボタン(Tx/Ca/Li/Fi/Di/Ma)が選択されると(ステップS2(Yes))、制御部11は、選択された種類の情報を入力して作成可能な電子付箋NB1-nを生成し、ノートブックNB1内に表示させる(ステップS3)。
【0066】
ノートブックメニューNMは、例えば、[テキスト]ボタンTx、[カメラ]ボタンCa、[リンク]ボタンLi、[ファイル]ボタンFi、[辞書]ボタンDi、[数学ツール]ボタンMaを有する。
【0067】
[テキスト]ボタンTxが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共にユーザ端末20のテキスト入力アプリを起動させ、電子付箋NB1-nに対しユーザ操作に応じた任意のテキストを入力して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0068】
[カメラ]ボタンCaが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共にユーザ端末20の撮像部(カメラ)28を起動させ、電子付箋NB1-nに対し撮像部(カメラ)28で撮影した任意の写真画像を入力して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0069】
[リンク]ボタンLiが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共にユーザ端末20のWebブラウザを起動させ、電子付箋NB1-nに対しユーザ任意のWebページを入力して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0070】
[ファイル]ボタンFiが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共にユーザ端末20のファイル操作アプリを起動させ、電子付箋NB1-nに対しユーザ任意のファイルを入力して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0071】
[辞書]ボタンDiが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共に情報作成サーバ10の辞書アプリを起動させ、電子付箋NB1-nに対しユーザ任意の辞書の見出し語とその説明情報を辞書データベース(12b)から検索して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0072】
[数学ツール]ボタンMaが選択されると、制御部11は、新たな電子付箋NB1-nをノートブックNB1内に表示させると共に情報作成サーバ10の数学ツールアプリを起動させ、電子付箋NB1-nに対しユーザ任意の数学ツールを使用した計算式、グラフ、統計表などの数学データを入力して表示、編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0073】
なお、ノートブックメニューNMは、前述の[テキスト]ボタンTx、[カメラ]ボタンCa、[リンク]ボタンLi、[ファイル]ボタンFi、[辞書]ボタンDi、[数学ツール]ボタンMaに限らず、さらに別の種類の情報を入力するためのボタンを設けてよい。
【0074】
ノートブックNB1内に表示させた電子付箋NB1-nは、ユーザによりタッチ操作されドラッグ(移動)されることに応じて、その表示位置を移動させる。
【0075】
また、ノートブックNB1内に生成した電子付箋NB1-nの色は、ユーザ操作に応じて任意の色に変更させる。
【0076】
ユーザ任意の情報を入力し任意の位置に表示させた電子付箋NB1-nを生成し、ノートブック画面G2の[←](閉じる)ボタンTBがタッチ操作されると、制御部11は、生成した電子付箋NB1-nの電子付箋IDに対応付けて、付箋管理テーブル(12d)の種別、属性、座標、サイズ、連結開閉フラグ、連結付箋IDを記憶させる(ステップS5)。
【0077】
ここで、例えば
図8(B)に示すノートブックNB1のノートブック画面G2では、[テキスト]ボタンTxの操作に基づきテキストを入力して生成した2つの電子付箋NB1-1,NB1-2と、[辞書]ボタンDiの操作に基づき辞書の見出し語とその説明情報を検索して生成した電子付箋NB1-3とを表示させた状態を示している。
【0078】
また、例えば
図8(B)で示したように、生成した電子付箋(ここでは、NB1-1~NB1-3)を含むノートブックNB1のノートブック画面G2を表示させた状態で(ステップS1)、任意の電子付箋NB1-nが選択されると(ステップS6(Yes))、制御部11は、選択された電子付箋NB1-nの内容を前述同様にノートブックメニューMNに基づき追加で編集可能な状態とする(ステップS4)。
【0079】
<電子付箋グループ化処理(ノートブック内:
図6)>
例えば、
図8(B)で示したノートブックNB1のノートブック画面G2をユーザ端末20のタッチパネル式表示部27に表示させた状態おいて、ノートブックNB1に含まれる電子付箋NB1-nの数が複数ある場合(付箋数>1)(ステップT1(Yes))、制御部11は、電子付箋NB1-nに付加した[線つなぎ]タブLTに対するタッチ操作または自動[線つなぎ]ボタンALBに対するタッチ操作を待機する(ステップT2/T6)。
【0080】
例えば、電子付箋NB1-1とNB1-2とをユーザの手動操作に応じて線つなぎ(連結)しグループ化したい場合、一方の電子付箋NB1-1の[線つなぎ]タブLTがタッチ操作されると共に移動(ドラッグ)され(ステップT2(Yes))、他方の電子付箋NB1-2の表示位置でタッチ操作の移動が解除されると(ステップT3(Yes))、制御部11は、
図8(C)に示すように、電子付箋NB1-1とNB1-2とを連結元から連接先へ向かう青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)させる(ステップT4)。
【0081】
制御部11は、連結(線つなぎ)した電子付箋NB1-1とNB1-2とに基づいて、付箋管理テーブル(12d)(
図3参照)の連結開閉フラグと連結付箋IDとを更新させる(ステップT5)。
【0082】
なお、複数の電子付箋NB1-nを連結(線つなぎ)したつなぎ矢印は、ユーザ操作に応じて消去し、その連結(線つなぎ)を解消してよい。
【0083】
これにより、ユーザは、ノートブックNB1内に作成した複数の電子付箋NB1-nを、ユーザ任意の関係性に基づいて手動で連結(線つなぎ)しグループ化して整理できる。
【0084】
図9は、情報作成サーバ10の電子付箋グループ化処理に従いノートブック画面G2の自動[線つなぎ]ボタンALBが操作された場合の線つなぎ設定メニューLMの表示状態を示す図である。
【0085】
例えば、
図8(B)で示したユーザ端末20に表示中のノートブックNB1に含まれる電子付箋NB1-1~NB1-3を対象に、付箋管理テーブル(12d)に記憶される各電子付箋NB1-nの種別、属性を含む付箋情報に基づき自動で線つなぎ(連結)しグループ化したい場合に、ノートブック画面G2に設けた自動[線つなぎ]ボタンALBがタッチ操作されると(ステップT6(Yes))、制御部11は、付箋管理テーブル(12d)からノートブックNB1に含まれる電子付箋NB1-1~NB1-3の種別の情報を取得する(ステップT7)。
【0086】
制御部11は、ステップT7にて取得した電子付箋NB1-1~NB1-3の種別の情報に基づき、
図9に示すように、自動[線つなぎ]ボタンALBに対応させて線つなぎ設定メニューLMを表示させる(ステップT8)。
【0087】
線つなぎ設定メニューLMには、例えば、各電子付箋NB1-nの属性に含まれる作成/編集日時に基づき「古い順」または「新しい順」に線つなぎ(連結)の条件を設定するための選択項目[時系列]、各電子付箋NB1-nの情報の種別(「テキスト」「カメラ」「リンク」「ファイル」「辞書」「数学ツール」)を指定して線つなぎ(連結)の条件を設定するための選択項目[種別]、選択項目[時系列]および[種別]で指定された条件に応じて「古い順」または「新しい順」に線つなぎ(連結)する電子付箋NB1-nの数の条件を設定するための選択項目[線つなぎ数]が設けられる。
【0088】
ここで、ステップT7にて取得した電子付箋NB1-1~NB1-3の種別がそれぞれ電子付箋NB1-1「テキスト」、NB1-2「テキスト」、NB1-3「辞書」である場合、線つなぎ設定メニューLMの選択項目[種別]に含まれる情報の種別の表示は、「テキスト」「辞書」以外は指定できないようにグレーアウト(無効化)したり、種別の表示を無くしたりしてよい(ステップT8)。
【0089】
制御部11は、線つなぎ設定メニューLMの各選択項目([時系列][種別][線つなぎ数])に対するユーザ操作に応じて、指定された条件を示すチェックマークを表示させる(ステップT9)。
【0090】
この後、線つなぎ設定メニューLMの[OK]ボタンがタッチ操作され電子付箋の整理が指示されると(ステップT10(Yes))、制御部11は、線つなぎ設定メニューLMの各選択項目におけるチェックマークの表示状態に応じて線つなぎ(連結)の条件を取得し(ステップT11)、線つなぎ設定メニューLMをノートブック画面G2から消去する(ステップT12)。
【0091】
ここでは、線つなぎ(連結)の条件として、[時系列]は「古い順」、[種別]は「テキスト」、[線つなぎ数]は「2」が取得されたと仮定する。
【0092】
制御部11は、ノートブックNB1内の電子付箋NB1-1~NB1~3を対象に、付箋管理テーブル(12d)に記憶されている情報の種別、属性(ここでは、作成/編集日時)に基づき、
図8(C)に示すように、ステップT11にて取得した線つなぎ(連結)の条件に応じて分類した電子付箋NB1-1とNB1-2とを連結元から連接先へ向かう青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT13)。
【0093】
制御部11は、連結(線つなぎ)した電子付箋NB1-1とNB1-2とに基づいて、付箋管理テーブル(12d)(
図3参照)の連結開閉フラグと連結付箋IDとを更新させる(ステップT5)。
【0094】
これにより、ユーザは、ノートブックNBm内に作成した複数の電子付箋NBm-nを、複数の電子付箋NBm-nそれぞれの種別、属性に基づきユーザ任意に指定した条件に応じて自動で連結(線つなぎ)してグループ化し、グループ化されない他の電子付箋NBm-nと識別可能な状態にして整理できる。
【0095】
<電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理(
図7)>
図10は、情報作成サーバ10の電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理に従った線つなぎ(連結)された複数の電子付箋NB1-nの畳み込み時の表示動作を示す図である。
【0096】
前述した電子付箋グループ化処理(ノートブック内:
図6)に従い、例えば、
図8(C)で示したように、ノートブックNB1内に作成した複数の電子付箋NB1-1とNB1-2とが、つなぎ矢印Bsで線つなぎ(連結)されて表示されているノートブック画面G2の表示状態で(ステップQ1)、線つなぎ(連結)された先頭の電子付箋NB1の左端に付加した[畳み込み]タブFTがタッチ操作されると(ステップQ2(Yes))、制御部11は、展開して表示させている電子付箋NB1-1とNB1-2とを、
図10に示すように、先頭の電子付箋NB1-1を上として2番目以降の電子付箋NB1-2を順番に位置をずらしつつ下に重層するように畳み込んで表示させる(ステップQ3)。
【0097】
制御部11は、畳み込んで表示させた電子付箋NB1-1とNB1-2とに応じて、付箋管理テーブル(12d)(
図3参照)の連結開閉フラグを更新させる(ステップQ4)。
【0098】
これにより、ユーザは、ノートブックNBm内に作成した複数の電子付箋NBm-nの数が多くなり表示が複雑化していても、線つなぎ(連結)してグループ化した複数の電子付箋NBm-nを畳み込んで表示させることで、簡潔なノートブック画面G2として整理できる。
【0099】
なお、線つなぎ(連結)された電子付箋NB1-1とNB1-2を畳み込んで表示させる表示形態は、各電子付箋NB1-nを線つなぎされた順番で重ねて表示させる表示形態に限らず、線つなぎされた順番で縦または横方向に一列に整列させて表示させる表示形態であってもよい。
【0100】
また、
図10で示したように、畳み込んで表示させた先頭の電子付箋NB1の左端に付加した[展開]タブETがタッチ操作されると(ステップQ5(Yes))、制御部11は、先頭の電子付箋NB1に連結されている2番目以降の電子付箋NB1-2を、付箋管理テーブル(12d)に基づき、
図8(C)で示したように元通りに展開して表示させる(ステップQ6)。
【0101】
制御部11は、展開して表示させた電子付箋NB1-1とNB1-2とに応じて、付箋管理テーブル(12d)(
図3参照)の連結開閉フラグを更新させる(ステップQ4)。
【0102】
これにより、ユーザは、ノートブックNBm内で畳み込んだ状態で整理されて表示されているグループ化した複数の電子付箋NBm-nを、必要に応じて展開して表示させることで、グループ化した各々の電子付箋NBm-nの内容とその関係性を容易に確認できる。
【0103】
なお、前述した電子付箋グループ化処理(
図6)では、自動でグループ化した複数の電子付箋NBm-nを、
図8(C)で示したように最初に展開した状態で表示させたが、これに限らず、
図10で示したように最初は畳み込んだ状態で表示させ、[展開]タブETに対するタッチ操作に応じて、展開した状態に切り換えて表示させてよい。
【0104】
<電子付箋グループ化処理(複数ノートブック間:
図11)>
図11は、情報作成サーバ10のサーバ制御プログラム12aに従った複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を示すフローチャートである。
【0105】
図12は、情報作成サーバ10の複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理に従いノートブック一覧画面G1の自動[線つなぎ]ボタンALBが操作された場合の表示動作を示す図である。
【0106】
情報作成サーバ10において、ユーザ操作に応じて生成された複数のノートブックNBm(ここではNB1~NB3)(複数のグループ)を、
図12に示すように、ノートブックアイコン(NB1~NB3)の一覧にしたノートブック一覧画面G1としてユーザ端末20のタッチパネル式表示部27に表示させる(ステップT21)。
【0107】
ノートブック一覧画面G1の表示状態で、制御部11は、ノートブックNBmの数が複数ある(ノートブック数>1)と判定すると(ステップT22(Yes))、各ノートブックアイコン(NB1~NB3)に対して、電子付箋グループ化処理の対象とするノートブックNBmをユーザに選択させるためのチェックボックスCBを表示させる(ステップT23)。
【0108】
制御部11は、各ノートブックアイコン(NB1~NB3)のチェックボックスCBに対するユーザ操作に応じて、選択されたノートブックNBmであることを示すチェックマークを表示させまたは消去する(ステップT24)。
【0109】
ノートブック一覧画面G1(
図12)においてチェックマークを表示させて選択した複数のノートブック(ここではNB1とNB2)内の電子付箋NB1-n~NB2-nを対象に、付箋管理テーブル(12d)に記憶される各ノートブックNB1,NB2内の電子付箋NB1-n~NB2-nの種別、属性を含む付箋情報に基づき自動で線つなぎ(連結)しグループ化したい場合に、ノートブック一覧画面G1に設けた自動[線つなぎ]ボタンALBがタッチ操作されると(ステップT25(Yes))、制御部11は、付箋管理テーブル(12d)から、チェックマークの表示により選択されている複数のノートブックNB1,NB2に含まれる電子付箋NB1-n~NB2-nの種別の情報を取得する(ステップT26)。
【0110】
制御部11は、ステップT26にて取得した電子付箋NB1-n~NB2-nの種別の情報に基づき、
図12に示すように、自動[線つなぎ]ボタンALBに対応させて線つなぎ設定メニューLMを表示させる(ステップT27)。
【0111】
図13は、複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理の対象として選択されたノートブックNB1のノートブック画面G2とノートブックNB2のノートブック画面G2とを示す表示例である。
【0112】
ここでは、例えば
図13(A)のノートブック画面G2に示すように、ノートブックNB1には、[テキスト]ボタンTxの操作に基づき任意のテキストを入力して作成した3つの電子付箋NB1-1,NB1-2,NB1-3と、[カメラ]ボタンCaの操作に基づき任意の写真画像を入力して作成した電子付箋NB1-4と、[数学ツール]ボタンMaの操作に基づき任意の数学データを入力して作成した電子付箋NB1-5と、の合計5つの電子付箋NB1-1~NB1-5が含まれていると仮定する。
【0113】
また、例えば
図13(B)のノートブック画面G2に示すように、ノートブックNB2には、[テキスト]ボタンTxの操作に基づき任意のテキストを入力して作成した電子付箋NB2-1と、[リンク]ボタンLiの操作に基づき任意のWebページを入力して作成した電子付箋NB2-2と、[数学ツール]ボタンMaの操作に基づき任意の数学データを入力して作成した電子付箋NB2-3と、の合計3つの電子付箋NB2-1~NB2-3が含まれていると仮定する。
【0114】
図12に示す線つなぎ設定メニューLMの選択項目[種別]に含まれる情報の種別の表示は、ステップT26にて取得したユーザに選択された複数のノートブックNB1,NB2に含まれる電子付箋NB1-1~NB1-5とNB2-1~NB2-3の種別の情報に基づき、「テキスト」「カメラ」「リンク」「数学ツール」以外は指定できないようにグレーアウト(無効化)したり、種別の表示を無くしたりしてよい(ステップT27)。
【0115】
制御部11は、線つなぎ設定メニューLMの各選択項目([時系列][種別][線つなぎ数])に対するユーザ操作に応じて、指定された条件を示すチェックマークを表示させる(ステップT28)。
【0116】
この後、線つなぎ設定メニューLMの[OK]ボタンがタッチ操作され電子付箋の整理が指示されると(ステップT29(Yes))、制御部11は、線つなぎ設定メニューLMの各選択項目におけるチェックマークの表示状態に応じて線つなぎ(連結)の条件を取得し(ステップT30)、線つなぎ設定メニューLMをノートブック一覧画面G1から消去する(ステップT31)。
【0117】
ここでは、
図12の線つなぎ設定メニューLMで示したように、線つなぎ(連結)の条件として、[時系列]は「古い順」、[種別]は「テキスト」、[線つなぎ数]は「すべて」が取得されたと仮定する。
【0118】
図14は、
図13で示した2つのノートブックNB1,NB2に含まれる合計8つの電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、
図12で示した線つなぎ設定メニューLMで設定した線つなぎ(連結)の条件に従いグループ化処理を実行した場合のノートブックNB1のノートブック画面G2とノートブックNB2のノートブック画面G2とを示す表示例である。
【0119】
制御部11は、2つのノートブックNB1,NB2内のすべての電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、付箋管理テーブル(12d)に記憶されている情報の種別、属性(こごては、作成/編集日時)に基づき、
図14(A)に示すように、ステップT30にて取得した線つなぎ(連結)の条件(「古い順」「テキスト」「すべて」)に応じて分類した一連の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3を、連結元から連接先へ向かう赤色で点線のつなぎ矢印Rdと青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT32)。
【0120】
この場合、制御部11は、例えば、線つなぎ(連結)してグループ化した複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3の先頭の電子付箋NB1-1を含むノートブックNB1のノートブック画面G2を、
図14(A)に示すように優先して表示させると共に、グループ化した複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3のうち優先表示させたノートブックNB1とは異なるノートブックNB2に含まれる電子付箋NB2-1を、ノートブックNB1のノートブック画面G2の空き領域またはグループ化した電子付箋NB1-1,NB1-2,NB1-3以外の領域に複製し複製電子付箋として表示させる。
【0121】
そして、異なるノートブックNB1-NB2間を跨いでグループ化した電子付箋NB1-1とNB2-1とNB1-2との間は、それを意味する赤色で点線のつなぎ矢印Rdで連結(線つなぎ)して表示させ、表示中の同じノートブックNB1内でグループ化した電子付箋NB1-2とNB1-3との間は、それを意味する青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT32)。
【0122】
制御部11は、連結(線つなぎ)した複数のノートブックNB1とNB2に含まれる電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3に基づいて、付箋管理テーブル(12d)の連結開閉フラグと連結付箋IDとを更新させる(ステップT33)。
【0123】
この場合、一方のノートブックNB1(第1グループ)に対する他方のノートブックNB2(第2グループ)内の電子付箋NB2-1の複製は、他方のノートブックNB2(第2グループ)に対応して付箋管理テーブル(ノートブック管理テーブル)(12d)に記憶されている電子付箋(複製電子付箋)NB2-1の管理情報を複製して一方のノートブックNB1(第1グループ)に対応する管理情報として記憶させる処理(複製記憶処理)、または、複製記憶処理を行うことなく、他方のノートブックNB2(第2グループ)に対応して付箋管理テーブル(ノートブック管理テーブル)(12d)に記憶されている電子付箋(複製電子付箋)NB2-1の管理情報に基づいて、一方のノートブックNB1(第1グループ)の表示領域に他方のノートブックNB2(第2グループ)の電子付箋(複製電子付箋)NB2-1を表示させる処理(複製表示処理)、のいずれかの処理を行ない実行する。
【0124】
これにより、ユーザは、任意に選択した複数のノートブックNB1,NB2内に作成した複数の電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、複数の電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3それぞれの種別、属性に基づきユーザ任意に指定した条件に応じて自動で連結(線つなぎ)しグループ化し、グループ化されない他の電子付箋NBm-nと識別可能な状態にして整理できる。
【0125】
なお、ノートブック一覧画面G1(
図12)において、チェックボックスCBに対するユーザ操作により、1つのノートブックNBmのみ選択され、複数のノートブックに跨って複数の電子付箋を連結させることが指定されていない場合には、選択された1つのノートブックNBm内の電子付箋NBm-nを対象に、前述した電子付箋グループ化処理(ノートブック内:
図6)と同様に、自動での線つなぎ(連結)が実行される(ステップT25~T33)。
【0126】
図14(A)で示したように、複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理の実行に応じて優先表示されたノートブックNB1のノートブック画面G2において、グループ化に応じて複製された異なるノートブックNB2の電子付箋NB2-1(複製電子付箋)を識別表示する[ノートブック移動]タブNTがタッチ操作されると(ステップT34(Yes))、制御部11は、[ノートブック移動]タブNTが操作された電子付箋NB2-1を含むノートブックNB2のノートブック画面G2を、
図14(B)に示すように優先して表示させる(ステップT35)。
【0127】
この場合も制御部11は、グループ化した複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3のうち優先表示させたノートブックNB2とは異なるノートブックNB1に含まれる電子付箋NB1-1,NB1-2,NB1-3を、ノートブックNB2のノートブック画面G2の空き領域またはグループ化した電子付箋NB2-1以外の領域に複製して表示させる。
【0128】
そして、異なるノートブックNB1-NB2間を跨いでグループ化した電子付箋NB1-1とNB2-1とNB1-2との間は、それを意味する赤色で点線のつなぎ矢印Rdで連結(線つなぎ)して表示させ、優先表示させたノートブックNB2とは異なるノートブックNB1内でグループ化した電子付箋NB1-2とNB1-3との間は、それを意味する青色で点線のつなぎ矢印Bdで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT35)。
【0129】
また同様に、
図14(B)で示したように、優先表示されたノートブックNB2のノートブック画面G2において、グループ化に応じて複製された異なるノートブックNB1の電子付箋NB1-1(複製電子付箋)の右端に付加した[ノートブック移動]タブNTがタッチ操作されると(ステップT34(Yes))、制御部11は、[ノートブック移動]タブNTが操作された電子付箋NB1-1を含むノートブックNB1のノートブック画面G2を、
図14(A)で示したように優先して表示させる(ステップT35)。
【0130】
これにより、ユーザは、任意に選択した複数のノートブックNB1,NB2に含まれる電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、任意に指定した条件に応じて自動で連結しグループ化した電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3の連結(グループ化)状態を、選択したノートブックNB1またはNB2の何れかのノートブック画面G2として選択的に優先表示させて確認できる。
【0131】
図15は、
図14で示した複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を実行した後に、線つなぎ(連結)の条件を変更して2回目のグループ化処理を行なう場合の線つなぎ設定メニューLMを表示させたノートブック一覧画面G1を示す表示例である。
【0132】
図16は、
図14で示した複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理を実行した2つのノートブックNB1,NB2を対象に、
図15で示した線つなぎ設定メニューLMで設定した変更後の線つなぎ(連結)の条件に従い2回目のグループ化処理を実行した場合のノートブックNB1とNB2のノートブック画面G2を示す表示例である。
【0133】
ここでの2回目の電子付箋グループ化処理の手順は、前述の
図11のフローチャートに従い説明した処理と同じになるため、以下では線つなぎ(連結)の条件の変更に応じて異なる内容を主体とし、それ以外は簡略化して説明する。
【0134】
図15に示すように、複数のノートブックアイコン(NB1~NB3)を一覧にしたノートブック一覧画面G1をユーザ端末20のタッチパネル式表示部27に表示させた状態で(ステップT21)、制御部11は、ノートブックアイコン(NB1,NB2)のチェックボックスCBに対するユーザ操作に応じてチェックマークを表示させる(ステップT22~T24)。
【0135】
ノートブック一覧画面G1に設けた自動[線つなぎ]ボタンALBがタッチ操作されると(ステップT25(Yes))、制御部11は、選択されたノートブックNB1,NB2に含まれる電子付箋NB1-n~NB2-nの種別の情報を取得し(ステップT26)、線つなぎ設定メニューLMを表示させる(ステップT27)。
【0136】
制御部11は、線つなぎ設定メニューLMの各選択項目([時系列][種別][線つなぎ数])に対するユーザ操作に応じて、指定された条件を示すチェックマークを表示させ、(ステップT28)、線つなぎ設定メニューLMの[OK]ボタンがタッチ操作され電子付箋の整理が指示されると(ステップT29(Yes))、線つなぎ設定メニューLMのチェックマークの表示状態に応じて線つなぎ(連結)の条件を取得し(ステップT30)、線つなぎ設定メニューLMを消去する(ステップT31)。
【0137】
ここで2回目のグループ化処理では、1回目のグループ化処理での線つなぎ(連結)の条件(
図12参照:[時系列]は「古い順」、[種別]は「テキスト」、[線つなぎ数]は「すべて」)に対して、[種別]に「リンク」を加えて変更したと仮定する。
【0138】
制御部11は、2つのノートブックNB1,NB2内のすべての電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象に、付箋管理テーブル(12d)に記憶されている情報の種別、属性(ここでは、作成/編集日時)に基づき、
図16(A)に示すように、ステップT30にて取得した線つなぎ(連結)の条件(「古い順」「テキスト」「リンク」「すべて」)に応じて分類した一連の電子付箋NB1-1「テキスト」,NB2-1「テキスト」,NB1-2「テキスト」,NB1-3「テキスト」,NB2-2「リンク」を、連結元から連接先へ向かう赤色で点線のつなぎ矢印Rdと青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT32)。
【0139】
この場合、制御部11は、ノートブックNB1のノートブック画面G2を、
図16(A)に示すように優先表示させると共に、グループ化した複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3,NB2-2のうち優先表示させたノートブックNB1とは異なるノートブックNB2に含まれる電子付箋NB2-1を、ノートブック画面G2の空き領域またはグループ化した電子付箋NB1-1,NB1-2,NB1-3以外の領域に複製して表示させる。
【0140】
そして、異なるノートブックNB1-NB2間を跨いでグループ化した電子付箋NB1-1とNB2-1とNB1-2との間および2回目のグループ化で線つなぎ(連結)された電子付箋NB1-3とNB2-2との間は、何れもそれを意味する赤色で点線のつなぎ矢印Rdで連結(線つなぎ)して表示させ、表示中の同じノートブックNB1内でグループ化した電子付箋NB1-2とNB1-3との間は、それを意味する青色で実線のつなぎ矢印Bsで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT32)。
【0141】
制御部11は、連結(線つなぎ)した複数のノートブックNB1とNB2に含まれる電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3,NB2-2に基づいて、付箋管理テーブル(12d)の連結開閉フラグと連結付箋IDとを更新させる(ステップT33)。
【0142】
これにより、ユーザは、任意に選択した複数のノートブックNB1,NB2を対象に過去に行なったグループ化処理により既にグループ化された複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3を含むすべての電子付箋NB1-1~NB1-5およびNB2-1~NB2-3を対象とし、新たな線つなぎ(連結)の条件を指定して自動で連結(線つなぎ)して整理できる。
【0143】
この場合も前述同様に、
図16(A)で示したように優先表示されたノートブックNB1のノートブック画面G2において、グループ化に応じて複製された異なるノートブックNB2の電子付箋NB2-1またはNB2-2に付加した[ノートブック移動]タブNTがタッチ操作されると(ステップT34(Yes))、制御部11は、[ノートブック移動]タブNTが操作された電子付箋NB2-1またはNB2-2を含むノートブックNB2のノートブック画面G2を、
図16(B)に示すように優先して表示させる(ステップT35)。
【0144】
制御部11は、グループ化した複数の電子付箋NB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3,NB2-2のうち優先表示させたノートブックNB2とは異なるノートブックNB1に含まれる電子付箋NB1-1,NB1-2,NB1-3を、ノートブックNB2のノートブック画面G2の空き領域またはグループ化した電子付箋NB2-1以外の領域に複製して表示させる。
【0145】
そして、異なるノートブックNB1-NB2間を跨いでグループ化した電子付箋NB1-1とNB2-1とNB1-2との間および2回目のグループ化で線つなぎ(連結)された電子付箋NB1-3とNB2-2との間は、それを意味する赤色で点線のつなぎ矢印Rdで連結(線つなぎ)して表示させ、優先表示させたノートブックNB2とは異なるノートブックNB1内でグループ化した電子付箋NB1-2とNB1-3との間は、それを意味する青色で点線のつなぎ矢印Bdで連結(線つなぎ)して表示させる(ステップT35)。
【0146】
(実施形態のまとめ)
実施形態の情報作成サーバ10(情報作成装置)によれば、複数の電子付箋(
図1ではNB1-1~NB1-3)を生成して表示させたノートブックNB1のノートブック画面G2において、自動[線つなぎ]ボタンALBがタッチ操作されると、線つなぎ設定メニューLM(
図9)を表示させる。そして、線つなぎ設定メニューLMに従い指定された電子付箋の情報の種類を含む線つなぎ条件(整理条件)に応じて、複数の電子付箋(
図1ではNB1-1からNB1-2)を分類し、同じノートブックNB1内を意味する青色で実線のつなぎ矢印Bsで自動で連結し整理して表示させる。
【0147】
よって、表示領域(ノートブックNBm)内の複数の電子付箋NBm-nを簡単な操作で分かり易く整理して表示させることが可能になる。
【0148】
また、実施形態の情報作成サーバ10(情報作成装置)によれば、複数のノートブック(グループ)NB1~NB3を一覧にしたノートブック(グループ)一覧画面G1(
図12)において、自動[線つなぎ]ボタンALBがタッチ操作されると、線つなぎ設定メニューLMを表示させる(
図12)させる。そして、線つなぎ設定メニューLMに従い指定された電子付箋の情報の種類を含む線つなぎ条件(指定条件)に応じて、ノートブック一覧(G1)から任意に選択された複数のノートブック(グループ)NB1,NB2に含まれる複数の電子付箋(
図13ではNB1-1,NB2-1,NB1-2,NB1-3)を分類し、異なるノートブック(グループ)NB1とNB2とを跨ぐ電子付箋間(NB1-1からNB2-1、NB2-1からNB1-2)は赤色で点線のつなぎ矢印Rdで自動で連結し(
図14)、優先表示中のノートブック(グループ)NB1内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で実線のつなぎ矢印Bsで自動で連結し(
図14(a))、優先表示中のノートブック(グループ)NB2とは異なるノートブック(グループ)NB1内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で点線のつなぎ矢印Bdで自動で連結して表示させる(
図14(b))。
【0149】
よって、複数の異なる表示領域(ノートブックNB1,NB2)を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋NB1-n,NB2-nが作成されている場合であっても、簡単な操作で互いの関係性を分かり易く表示させることが可能になる。
【0150】
なお、前記実施形態では、複数のノートブックNB1,NB2に含まれる複数の電子付箋NB1-n,NB2-nを対象にグループ化した場合、ノートブックNB1,NB2を跨いで線つなぎされた電子付箋間(NB1-1からNB2-1、NB2-1からNB1-2)は赤色で点線のつなぎ矢印Rdで、優先表示中のノートブックNB1内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で実線のつなぎ矢印Bsで、優先表示中のノートブックNB2とは異なるノートブックNB1内の電子付箋間(NB1-2からNB1-3)は青色で点線のつなぎ矢印Bdで連結して表示させたが、グループ化の対象となるノートブックNBmの数が3つ以上になる場合には、赤色、青色以外に、異なる色の点線のつなぎ矢印や実線のつなぎ矢印を追加して表示させることで、優先表示中のノートブックNBmにおいて、3つ以上のノートブックNB1,NB2,NB3,…を跨いでグループ化された各電子付箋の関係であっても分かり易く表示できる。
【0151】
また、例えば、異なる線つなぎの条件を指定して分類された複数の電子付箋の複数のグループが存在する場合には、それぞれのグループに含まれる複数の電子付箋をグループ毎に異なる色のつなぎ矢印で連結して識別可能に表示させてよい。
【0152】
また、前記実施形態の線つなぎ設定メニューLMには、選択項目として[時系列][種別][線つなぎ数]を設けたが、これ以外にも例えば[属性]を設け、付箋管理テーブル(12d)の電子付箋IDに対応付けて記憶される各電子付箋NBm-nの入力した情報の属性の内容を条件に加えて、複数の電子付箋を分類(グループ化)する構成としてもよい。
【0153】
具体的には、電子付箋NBm-nの情報の種別が「テキスト」である場合、その属性には、例えば、文字のサイズ、太さ、色、文字数などのデータ設定情報や重要度などのサブ属性が含まれてよい。また、電子付箋NBm-nの情報の種別が「カメラ」である場合、その属性には、撮影した写真画像に対応した「教科書」「参考書」「ノート」などのサブ属性が含まれてよい。また、電子付箋NBm-nの情報の種別が「リンク」である場合、その属性には、入力したWebページの検索元となった「〇○検索」「××マップ」などのサブ属性が含まれてよい。また、電子付箋NBm-nの情報の種別が「数学ツール」である場合、その属性には、入力した数学データに対応した「計算」「グラフ」「幾何」「統計」などのサブ属性が含まれてよい。
【0154】
このような、電子付箋NBm-nの情報に応じた詳細な属性を付箋管理テーブル(12d)の電子付箋IDに対応付けて記憶させ、線つなぎ設定メニューLMの選択項目として[属性]を設けることで、複数の電子付箋を、属性に含まれるサブ属性の数に応じて分類したり、テキストの文字のサイズ、太さ、色、文字数などに応じて線つなぎ(連結)の方法(つなぎ矢印の色、太さ、経路)を変化させたり、作成/編集日時だけでなく、テキストの文字数、重要度、情報の種類に応じて連結の順番を変化させたりしてよい。
【0155】
また、前記実施形態において、一列で順番に連結された複数の電子付箋を整列(整理)して表示させる方向は、例えば、
図8、
図14、
図16で示したように横方向に限らず、縦方向であっても勿論よい。
【0156】
また、前記実施形態において、電子付箋を連結して整理する方法としては、一列で順番に連結して整理する方法の他に、複数列への分岐を許容して順番に連結して整理する方法や、順番には関係なく複数の電子付箋をグループ化するために連結して整理する方法など、複数の整理方法を行なえるようにし、複数の整理方法をモードによって選択可能にしてもよい。
【0157】
以上の各実施形態において記載した情報作成システム1による各処理の手法、すなわち、
図5のフローチャートに示す電子付箋生成処理、
図6のフローチャートに示すノートブック内の電子付箋グループ化処理、
図7のフローチャートに示す電子付箋開閉(展開/畳み込み)処理、
図11のフローチャートに示す複数ノートブック間の電子付箋グループ化処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、情報処理装置(電子機器)の制御部(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、各実施形態において説明した各種の機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0158】
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から、前記プログラムのデータを情報処理装置(電子機器)に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した各種の機能を実現することもできる。
【0159】
なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0160】
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲の主要な請求項について、実施形態での対応個所(符号、段落番号など)および効果について記載する。
【0161】
[請求項1]
表示領域がそれぞれ異なる複数のグループそれぞれに含まれる電子付箋をユーザ操作に応じて生成する生成処理と(
図5のS1~S5;
図8のG1,G2,NB1,NB2,NB1-n)、
指定されたグループの表示領域内に表示されている電子付箋のうち、指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる連結処理と(
図6のT8~T13;
図8(C)のNB1-1,NB1-2,Bs)、
前記複数のグループのうちの第1グループを対象として前記連結処理を実行する場合において、前記第1グループとは異なる第2グループに前記指定条件を満たす電子付箋が含まれているときは、前記第2グループに含まれる前記指定条件を満たす電子付箋を複製した複製電子付箋を前記第1グループの表示領域内に表示させ、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる制御処理と(
図11のT26~T32;
図14のNB1,NB2,BS,RD)、
を実行する情報作成装置。
【0162】
複数の異なるグループの表示領域を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋NB1-n,NB2-nが作成されている場合であっても、簡単な操作で互いの関係性を分かり易く表示させることができる。
【0163】
[請求項2]
複数の電子付箋のそれぞれは、複数種類の情報の何れかが入力されており(
図5のS2,S3;
図8(B)のMN,NB1-n)、
前記指定条件は、電子付箋に入力されている情報の種類を指定する条件である(
図9のLM;
図12のLM)、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0164】
ユーザは、電子付箋に入力されている情報の種類を指定して、複数の異なるグループの表示領域を跨いで互いに関係性がある複数の電子付箋を分かり易く表示させることができる。
【0165】
[請求項3]
複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させるか否かをユーザに指定させ(
図11のT22~T24;
図12のG1,NBm,CB)、
前記連結処理を実行するときに、複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させることが指定されている場合には、前記複製電子付箋を含む前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させ(
図11のT26~T32;
図14のNB1,NB2,BS,RD)、複数のグループに跨って複数の電子付箋を連結させることが指定されていない場合には、前記複製電子付箋を含まない前記指定条件を満たす複数の電子付箋を互いに連結する線を表示させる処理を実行する(
図11のT26~T32;段落[0125])、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0166】
ユーザは、複数のグループ(ノートブック)に跨って複数の電子付箋を連結させるか否かを指定して、互いに関係性がある複数の電子付箋を分かり易く表示させることができる。
【0167】
[請求項4]
前記複数のグループそれぞれに含まれる複数の電子付箋を、各グループに含まれる電子付箋の管理情報をまとめて記憶するとともに、記憶されている管理情報の更新が可能なノートブックとして管理し(
図3の12d;段落[0043])、
前記電子付箋の複製は、前記第2グループのノートブックに記憶されている電子付箋の管理情報を複製して前記第1グループのノートブックに記憶させる複製記憶処理、または、前記複製記憶処理を行うことなく、前記第2グループのノートブックに記憶されている電子付箋の管理情報に基づいて、前記第1グループの表示領域に前記第2グループの電子付箋を表示させる複製表示処理、のいずれかの処理により行われる(段落[0123])、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0168】
情報作成装置は、複数のグループ(ノートブック)それぞれに含まれる複数の電子付箋を、各グループ(ノートブック)に含まれる電子付箋の管理情報をまとめて記憶するノートブックの管理情報に基づいて、第1グループの表示領域に対する第2グループの電子付箋の複製を、容易且つ適切に行なうことができる。
【0169】
[請求項5]
前記複製電子付箋を複製された電子付箋であることが分かるように識別して表示させる処理を実行する(
図11のT32;
図14のRd,NT)、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0170】
第1グループの表示領域に表示されている第1グループの電子付箋に、第2グループから複製されて連結された電子付箋であることを容易に見分けて確認できる。
【0171】
[請求項6]
前記複製電子付箋を含む第1グループの表示領域を優先表示させている状態で、前記複製電子付箋に対するユーザ操作があった場合、複製元の電子付箋を含む第2グループの表示領域を優先表示させる処理を実行する(
図11のT34,T35;
図14(A)のNB1~
図14(B)のNB2)、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0172】
ユーザは、第1グループの表示領域に第2クループから複製されて表示されている複製電子付箋を操作することで、容易に第2グルーブの表示領域を優先表示させることができる。
【0173】
[請求項7]
前記複数の電子付箋を連結するための指定条件であって、情報の種類の指定を含む第1条件を含む指定条件をユーザ操作に応じて受け付け(
図6のT8~T11;
図9のALB,LM)、
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、前記第1条件により連結される複数の前記電子付箋を、前記第1グループの表示領域内で連結されない他の前記電子付箋とは識別可能な状態で整理して表示させる処理を実行する(
図9のT9~T13;
図8(C)Bs)、
請求項1に記載の情報作成装置。
【0174】
第1グループの表示領域内の複数の電子付箋を簡単な操作で分かり易く整理して表示させることができる。
【0175】
[請求項8]
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、ユーザ操作に応じて指定された位置に表示させた複数の前記電子付箋の表示位置を変更することなく、前記第1条件を満たす複数の前記電子付箋を互いに連結する線を表示させた第1識別状態と(
図8(B)(C)のNB1-n,Bs)、前記第1条件を満たす複数の前記電子付箋の表示位置を、ユーザ操作に応じて指定された位置から移動させて、前記第1グループの表示領域内で決められた所定範囲内になるように表示させた第2識別状態と(
図10のNB1-1)、を含む複数の状態のうちのいずれかの状態で複数の前記電子付箋を整理して表示させる処理を実行する(
図7のQ1~Q6;
図8(C)のFT;
図10のET)、
請求項7に記載の情報作成装置。
【0176】
ユーザが指定した指定条件に応じて連結した複数の電子付箋を、線で一列に連結した第1識別状態と、重ね合わせたり連続して並べたりした第2識別状態とで、その表示状態を選択して整理できる。
【0177】
[請求項9]
ユーザ操作に応じて、前記第1識別状態と前記第2識別状態とを切り換えて表示させる処理を実行する(
図7のQ1~Q6;
図8(C)のFT;
図10のET)、
請求項8に記載の情報作成装置。
【0178】
ユーザが指定した指定条件に応じて連結した複数の電子付箋を、線で一列に連結して表示させる第1識別状態と、重ね合わせたり連続して並べたりして表示させる第2識別状態とで、容易に切り換えて表示させることができる。
【0179】
[請求項10]
前記指定条件に応じた複数の前記電子付箋の整理を指示するユーザ操作に応じて、最初は前記第2識別状態で表示させ、前記第2識別状態で表示させた後のユーザ操作に応じて前記第1識別状態に切り換えて表示させる処理を実行する(
図7のQ1~Q6;
図8(C)のFT)、
請求項8に記載の情報作成装置。
【0180】
ユーザが指定した指定条件に応じて連結した複数の電子付箋を、最初は重ね合わせたり連続して並べたりする第2識別状態で表示させ、ユーザ操作に応じて、線で一列に連結した第1識別状態に切り換えて表示させることができる。
【0181】
[請求項11]
複数の前記電子付箋を連結する順番を指定するための第2条件を含む指定条件をユーザ操作に応じて受け付け(
図6のT8~T11;
図9のALB,LM)、前記第1識別状態では、指定された順番で複数の前記電子付箋を連結する線を表示させる処理を実行する(
図6のT13;
図8(B)(C)のNB1-n,Bs)、
請求項8に記載の情報作成装置。
【0182】
第1条件に応じて連結した複数の電子付箋を第2条件に応じた順番で一列に線で連結して整理できる。
【0183】
[請求項12]
前記電子付箋には、作成または編集された日時を示す日時情報を含む属性情報が付加されており、前記第2条件は、前記属性情報に応じた順番を指定する条件である(
図3の12d;
図9のLM)、
請求項11に記載の情報作成装置。
【0184】
第1条件に応じて連結した複数の電子付箋を第2条件である日時情報に応じた順番で一列に線で連結して整理できる。
【0185】
[請求項13]
連結される複数の前記電子付箋は、情報の種類を指定する前記第1条件と、連結の順番を指定する前記第2条件と、連結する前記電子付箋の数を指定する第3条件と、により連結される(
図9のLM)、
請求項11に記載の情報作成装置。
【0186】
ユーザが第1グループの表示領域内に作成した複数の電子付箋を、情報の種類と、連結の順番と、連結する電子付箋の数とを指定条件として分類し、一列に線で連結して整理できる。
【0187】
[請求項14]
前記第2識別状態は、連結される複数の前記電子付箋の表示位置を上下にずらしつつ重ねた状態である(
図10のNB1-1)、
請求項8に記載の情報作成装置。
【0188】
[請求項15]
複数の前記電子付箋を前記属性情報が付加されている数に応じて連結する処理を実行する(段落[0154])、
請求項12に記載の情報作成装置。
【0189】
[請求項16]
複数種類の情報はテキストを含み、
前記電子付箋には、前記テキストの内容を含む属性情報が付加されており、
複数の前記電子付箋を前記テキストの内容に応じて連結する処理を実行する(段落[0154])、
請求項2に記載の情報作成装置。
【0190】
[請求項17]
複数の前記電子付箋を互いに連結する線の連結方法を、前記テキストの内容に応じて変化させる処理を実行する(段落[0154])、
請求項16に記載の情報作成装置。
【0191】
[請求項18]
前記電子付箋に付加されている属性情報の内容をユーザ操作に応じて選択させる選択項目を表示させ、前記選択項目に基づき前記第2条件をユーザ操作に応じて受け付ける処理を実行する(
図6のT8~T11;
図9のALB,LM)、
請求項12に記載の情報作成装置。
【符号の説明】
【0192】
1 …情報作成システム
10 …情報作成サーバ
11 …制御部(CPU)
12 …記憶部
12a…サーバ制御プログラム
12b…辞書データベース記憶領域
12c…ユーザ管理データ記憶領域
12d…付箋管理データ記憶領域
15 …通信部
20 …ユーザ端末
21 …制御部(CPU)
22 …記憶部
22a…ユーザ端末制御プログラム
22b…情報作成サーバ利用アプリケーションプログラム
22c…端末データ記憶領域
25 …通信部
27 …タッチパネル式表示部
28 …撮像部(カメラ)
30 …Webサーバ
N …通信ネットワーク
NBm…ノートブック
NBm-n…電子付箋
G1 …ノートブック一覧画面
G2 …ノートブック画面
ALB…自動[線つなぎ]ボタン
MN …ノートブックメニュー
LT …[線つなぎ]タブ
FT …[畳み込み]タブ
ET …[展開]タブ
LM …線つなぎ設定メニュー
CB …チェックボックス
NT …[ノートブック移動]タブ
Bs …同じノートブック内でのグループ化を意味する青色実線つなぎ矢印
Rd …異なるノートブック間でのグループ化を意味する赤色点線つなぎ矢印
Bd …優先表示中のノートブックとは異なるノートブック内でのグループ化を意味する青色点線つなぎ矢印