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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090020
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】買い物かご
(51)【国際特許分類】
   A45C 7/00 20060101AFI20240627BHJP
   A45C 3/04 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
A45C7/00 N
A45C3/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205641
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】591135761
【氏名又は名称】太陽ビルメン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100217881
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 由美
(72)【発明者】
【氏名】松山 龍央
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE09
3B045EA02
3B045FA01
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD05
(57)【要約】
【課題】コンパクトに折畳み可能であって携帯に便利であるとともに、強度及び耐久性に優れた買い物かごを提供する。
【解決手段】底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間が形成された展開使用状態と、底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5を、薄い上下厚さ寸法に、折畳んだ折畳み携帯姿勢とに、切換自在とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面壁(1)と左側面壁(2)と右側面壁(3)と前面壁(4)と後面壁(5)をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間(Z)が形成された展開使用状態と、
上記底面壁(1)と上記左側面壁(2)と上記右側面壁(3)と上記前面壁(4)と上記後面壁(5)を、各々水平状とした、薄い上下厚さ寸法に、折畳んだ折畳み携帯姿勢とに、
切換自在としたことを特徴とする買い物かご。
【請求項2】
底面壁(1)と左側面壁(2)と右側面壁(3)と前面壁(4)と後面壁(5)をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間(Z)を形成し、
さらに、上記左側面壁(2)と右側面壁(3)と前面壁(4)と後面壁(5)の全ての上端縁に対して上方から被覆状に付設される平面視が矩形状の上端枠体(6)と、該上端枠体(6)に揺動可能に付設された一対の取っ手(7)とを、具備し、
上記前面壁(4)と後面壁(5)は、各々、上下中間位置の水平線の回りに揺動して上記物品収納空間(Z)の内方向に折畳み自在な上半壁(8)と下半壁(9)と、から成り、
さらに、上記上半壁(8)と下半壁(9)が折畳状態として、上記上端枠体(6)に接近状となると共に、上記底面壁(1)も上記上端枠体(6)に接近状とした、上記上端枠体(6)と上記前面壁(4)と上記後面壁(5)と上記底面壁(1)の中間折畳状態下で、上記左側面壁(2)・右側面壁(3)を側内方へ折畳んで、折畳完了状態とするよう構成した
ことを特徴とする買い物かご。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、買い物かごに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、折畳み可能な買い物かごとして、蛇腹状に上下に折畳むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59-145825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1記載の買い物かごは、蛇腹状の袋部分が可撓性のある軟質のビニール等から成り、強度が弱く、破損の虞れがあるという問題がある。また、袋部分が蛇腹状なので、塵埃がたまりやすく、不衛生である。
【0005】
そこで、本発明は、コンパクトに折畳み可能であって携帯に便利であるとともに、強度と耐久性に優れた買い物かごを提供することを目的とする。また、衛生的に優れた買い物かごを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る買い物かごは、底面壁と左側面壁と右側面壁と前面壁と後面壁をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間が形成された展開使用状態と、上記底面壁と上記左側面壁と上記右側面壁と上記前面壁と上記後面壁を、各々水平状とした、薄い上下厚さ寸法に、折畳んだ折畳み携帯姿勢とに、切換自在としたものである。
【0007】
また、底面壁と左側面壁と右側面壁と前面壁と後面壁をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間を形成し、さらに、上記左側面壁と右側面壁と前面壁と後面壁の全ての上端縁に対して上方から被覆状に付設される平面視が矩形状の上端枠体と、該上端枠体に揺動可能に付設された一対の取っ手とを、具備し、上記前面壁と後面壁は、各々、上下中間位置の水平線の回りに揺動して上記物品収納空間の内方向に折畳み自在な上半壁と下半壁と、から成り、さらに、上記上半壁と下半壁が折畳状態として、上記上端枠体に接近状となると共に、上記底面壁も上記上端枠体に接近状とした、上記上端枠体と上記前面壁と上記後面壁と上記底面壁の中間折畳状態下で、上記左側面壁・右側面壁を側内方へ折畳んで、折畳完了状態とするよう構成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の買い物かごによれば、コンパクトに折畳み可能であって携帯に便利であるとともに、強度及び耐久性に優れる。また、衛生的に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
図2】半截断面正面図である。
図3】半截断面側面図である。
図4】分解斜視図である。
図5】底面壁を示す図であり、左半分は平面図、右半分は底面図である。
図6】底面壁を示す半截断面正面図である。
図7図5のY方向から見た半截断面矢視図である。
図8】下半壁を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図9】上半壁を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図10】側面壁を示す図であって、(A)は半截断面正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
図11】上端枠体を示す図であって、(A)は半截断面平面図、(B)は半截断面正面図である。
図12】展開使用状態を示す斜視図である。
図13】折畳み途中の状態を示す斜視図である。
図14】中間折畳状態を示す斜視図である。
図15】折畳み途中の状態を示す斜視図である。
図16】折畳状態を示す下方から見上げた斜視図である。
図17】折畳状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図1図11は、本発明の実施の一形態を示す。
本発明に係る買い物かごは、底面壁1(図1図7参照)と、左側面壁2(図1図4図10参照)と、(左側面壁と同一形状の)右側面壁3と、前面壁4(図1図4参照)と、後面壁5(図1図3図4参照)とを、具備する。
【0011】
さらに、左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5の全ての上端縁に対して上方から被覆状に付設される平面視が矩形状の上端枠体6(図1図4図11参照)と、上端枠体6に揺動可能に付設された一対の取っ手7(図1図4参照)とを、具備する。
【0012】
本発明に係る買い物かごは、底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間Zが形成された展開使用状態(図1図3図12参照)と、底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5を、各々水平状とした、薄い上下厚さ寸法に、折畳んだ折畳み携帯姿勢(図16図17参照)とに、切換自在である。
【0013】
すなわち、前面壁4と後面壁5は、各々、上下中間位置の水平線の回りに揺動して物品収納空間Zの内方向に折畳み自在な上半壁8(図1図4図9参照)と下半壁9(図1図4図8参照)と、から成る。
【0014】
そして、前面壁4の上半壁8と、後面壁5の上半壁8とは、各々、水平線の回りに揺動自在として、上端枠体6に枢着される。また、前面壁4の下半壁9と、後面壁5の下半壁9とは、各々、水平線の回りに揺動自在として、底面壁1に枢着される。さらに、左側面壁2と右側面壁3は、各々、水平線の回りに揺動自在として、上端枠体6に枢着される。
【0015】
上述の各枢着部は、一方の部材に設けられた突部と、他方の部材に設けられた凹部から成る。すなわち、上半壁8と上端枠体6との枢着部は、上半壁8の上端縁10に、上方突出状の基幹凸部11が設けられ、基幹凸部11から左右方向に突出状の突部12が設けられるとともに、上端枠体6の内周面13に凹部14が設けられて、突部12が凹部14に(摺動自在に)嵌合している(図1図2図4図9図11参照)。
【0016】
上半壁8と下半壁9との枢着部は、上半壁8の下端縁15に下方突出状の基幹凸部16が設けられ、基幹凸部16から左右方向に突出状の突部17が設けられるとともに、下半壁9の上端縁18に基幹凸部19が設けられ、基幹凸部19に凹部20が設けられて、突部17が凹部20に嵌合している(図2図3図4図8図9参照)。
【0017】
下半壁9と底面壁1との枢着部は、下半壁9の下端縁21に基幹凸部22が設けられ、基幹凸部22に左右方向突出状の突部23が設けられるとともに、底面壁1の前端縁24及び後端縁25に上方突出状の基幹凸部26が設けられ、基幹凸部26に凹部27が設けられて、突部23が凹部27に嵌合している(図2図4図5図6図7図8参照)。
【0018】
左側面壁2及び右側面壁3と、上端枠体6との枢着部については、左側面壁2及び右側面壁3が、各々、前端縁上部近傍及び後端縁上部近傍に、前後外方向突出状の突部28を有するとともに、上端枠体6が内周面13の4隅近傍に孔部30を有し、突部28が孔部30に嵌合している(図2図3図4図10図11参照)。
【0019】
取っ手7と上端枠体6との枢着部は、取っ手7が前後内方向突出状の突部31を有するとともに、上端枠体6が外周面32に凹部33を有し、突部31が凹部33に嵌合している(図1図4図11参照)。
【0020】
なお、底面壁1、左側面壁2、右側面壁3、前面壁4、及び、後面壁5は、各々、多数の孔部34を有する。孔部34を有することにより、各部材が撓む許容範囲が広がり、破損を防止することができる。
【0021】
次に、買い物かごを折畳む手順について説明する。まず、図12に示す展開使用状態から、図13に示すように、前面壁4と後面壁5を、各々、上下中間位置の水平線の回りに揺動して物品収納空間Z(図12参照)の内方向に折畳んでいく。そして、上半壁8と下半壁9が折畳状態として、上端枠体6に接近状となる(水平状となる)と共に、底面壁1も上端枠体6に接近状とした(水平姿勢を保ちつつ可動域の最上部へ移動した)、上端枠体6と前面壁4と後面壁5と底面壁1の中間折畳状態(図14参照)とする。
【0022】
次に、図15に示すように、中間折畳状態下で、左側面壁2・右側面壁3を側内方へ折畳んでいく。そして、左側面壁2・右側面壁3も上端枠体6に接近状となる(水平状となる)折畳完了状態(図16図17参照)とする。なお、取っ手7は、いずれかの段階で水平姿勢として(上端枠体6に接近状として)、最終的に全体を折畳完了状態とする。
【0023】
本発明の買い物かごは、マイバッグの如くに、マイ買い物かごとして、用い得る。例えば、自分の車や自転車にコンパクトな折畳完了状態として積んでおけば良い。そして、本発明の買い物かごの大きさを、スーパーマーケット等の店舗の正規の買い物かごの内側にちょうど入るくらいの大きさに設定するのが、好ましい。買い物の清算後、購入品を本発明の買い物かごに入れたまま、店舗の正規の買い物かごから取り外し、車や自転車に乗せて、家まで持ち帰ることができる。あるいは、本発明の買い物かごを、店舗の正規の買い物かごの代わりとして、そのまま用いるも良い。
【0024】
本発明は、設計変更可能であって、例えば、突部と凹部を設ける位置を、上述の実施の形態とは逆とするも良い。すなわち、突部を設けた位置に凹部を設け、凹部を設けた位置に突部を設けるも良い。
【0025】
以上のように、本発明は、底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間Zが形成された展開使用状態と、上記底面壁1と上記左側面壁2と上記右側面壁3と上記前面壁4と上記後面壁5を、各々水平状とした、薄い上下厚さ寸法に、折畳んだ折畳み携帯姿勢とに、切換自在としたので、コンパクトに折畳み可能であって携帯に便利である。すなわち、自分の車や自転車にコンパクトな折畳状態として積んでおけばスーパーマーケット等にて展開して、店舗の正規の買い物かごの内側に収納して使用することができて至便である。さらに、買い物の清算後、購入品を本発明の買い物かごに入れたまま、店舗の正規の買い物かごから取り外し、車や自転車に乗せて、家まで持ち帰ることができる。しかも、強度が大きく、耐久性も優れて、衛生的に使用できる。
【0026】
また、底面壁1と左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5をもって、上方拡大状の略直方形の物品収納空間Zを形成し、さらに、上記左側面壁2と右側面壁3と前面壁4と後面壁5の全ての上端縁に対して上方から被覆状に付設される平面視が矩形状の上端枠体6と、該上端枠体6に揺動可能に付設された一対の取っ手7とを、具備し、上記前面壁4と後面壁5は、各々、上下中間位置の水平線の回りに揺動して上記物品収納空間Zの内方向に折畳み自在な上半壁8と下半壁9と、から成り、さらに、上記上半壁8と下半壁9が折畳状態として、上記上端枠体6に接近状となると共に、上記底面壁1も上記上端枠体6に接近状とした、上記上端枠体6と上記前面壁4と上記後面壁5と上記底面壁1の中間折畳状態下で、上記左側面壁2・右側面壁3を側内方へ折畳んで、折畳完了状態とするよう構成したので、コンパクトに折畳み可能であって携帯に便利である。そして、強度が大きいとともに、衛生的に使用可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 底面壁
2 左側面壁
3 右側面壁
4 前面壁
5 後面壁
6 上端枠体
7 取っ手
8 上半壁
9 下半壁
Z 物品収納空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16
図17