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特開2024-90104リッド開閉装置及びリッド開閉装置の組付方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090104
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】リッド開閉装置及びリッド開閉装置の組付方法
(51)【国際特許分類】
   B60K 1/04 20190101AFI20240627BHJP
   B23P 21/00 20060101ALI20240627BHJP
   B60K 15/05 20060101ALI20240627BHJP
   B60L 53/16 20190101ALI20240627BHJP
【FI】
B60K1/04 Z
B23P21/00 303B
B60K15/05 B
B60L53/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205768
(22)【出願日】2022-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000138462
【氏名又は名称】株式会社ユーシン
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】田中 優希
【テーマコード(参考)】
3C030
3D038
3D235
5H125
【Fターム(参考)】
3C030CC02
3D038CA15
3D038CA32
3D038CB01
3D038CC16
3D235AA01
3D235BB20
3D235BB41
5H125AA01
5H125AC24
5H125FF12
(57)【要約】
【課題】受給口にリッド開閉装置を組み付けるときの組み付け性を向上する。
【解決手段】リッド開閉装置10は、リッド21とハウジング22を有する装置本体20と、装置本体20を定められた組付位置に組み付けるためのガイド部材30とを備える。ガイド部材30は、装置本体20の第1部分20a側を誘導する第1ガイド溝33と、装置本体20の第2部分20b側を誘導する第2ガイド溝34とを備える。ハウジング22は、第1ガイド溝33に案内される第1突起24aと、第2ガイド溝34に案内される第2突起25aとを備える。第1ガイド溝33は、車外側から車内側に向かうに従って上側に傾斜した第1挿通部33aを有し、第2ガイド溝34は、車外側から車内側に向かうに従って第1挿通部33aとの間隔が広くなるように傾斜した第2挿通部34aを有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体パネルの受給口を開閉するリッドと、前記リッドを移動可能に配置したハウジングとを有し、前記受給口に対して車外側から組み付けられる装置本体と、
前記受給口に対応するように前記車体パネルの車内側に取り付けられ、前記装置本体を定められた組付位置に組み付けるためのガイド部材と
を備え、
前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの一方は、前記装置本体の前記車体パネルに沿った方向の第1の向き側に位置する第1部分側を前記組付位置に誘導する第1ガイド溝と、前記第1ガイド溝に対して前記第1の向きとは反対側に間隔をあけて設けられ、前記装置本体の前記第1の向きとは反対側に位置する第2部分側を前記組付位置に誘導する第2ガイド溝とを備え、
前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの他方は、前記第1ガイド溝に案内される第1突起と、前記第2ガイド溝に案内される第2突起とを備え、
前記第1ガイド溝は、前記車外側から前記車内側に向かうに従って、前記第1の向き側に傾斜した第1挿通部を有し、
前記第2ガイド溝は、前記車外側から前記車内側に向かうに従って、前記第1挿通部との間隔が広くなるように前記第1の向き側に傾斜した第2挿通部を有する、
リッド開閉装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記装置本体以外の部材に設けられた被係止部に押し込みによって係止し、前記組付位置に前記装置本体を係止する係止部を備え、
前記第1ガイド溝は、前記第1挿通部の前記車内側の端部に連なり、前記係止部の押し込み方向に延びる第1押込部を有し、
前記第2ガイド溝は、前記第2挿通部の前記車内側の端部に連なり、前記押し込み方向に延びる第2押込部を有する、
請求項1に記載のリッド開閉装置。
【請求項3】
前記被係止部は前記ガイド部材に設けられている、請求項2に記載のリッド開閉装置。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記受給口内に配置される外周壁を有し、
前記外周壁には、前記第1の向きに突出し、前記第1の向きの端部が前記受給口を画定する口縁よりも外側に位置する突出部が設けられており、
前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝は、前記受給口を前記車外側から見て、前記受給口の中央を通り、前記第1の向きに延びる中心線の両側にそれぞれ設けられ、
前記第1突起と前記第2突起は、前記受給口を前記車外側から見て、前記受給口の中央を通り、前記第1の向きに延びる中心線の両側にそれぞれ設けられている、
請求項1に記載のリッド開閉装置。
【請求項5】
前記ガイド部材は、前記受給口を前記車外側から見て、前記受給口の中央を通り、前記第1の向きに延びる中心線の両側に間隔をあけて配置された一対のガイド板を有し、
前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝は、前記一対のガイド板にそれぞれ設けられ、
前記第1突起と前記第2突起は、前記ハウジングにそれぞれ一対に設けられている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のリッド開閉装置。
【請求項6】
前記ハウジングには、前記車内側へ突出する一対の第1アームと一対の第2アームが設けられ、
前記第1突起は、前記第1アームの前記車内側の端部に設けられ、
前記第2突起は、前記第2アームの前記車内側の端部に設けられている、
請求項5に記載のリッド開閉装置。
【請求項7】
前記ガイド板の前記第1の向き側の端部には、前記第1挿通部に沿って延びるように、前記車外側から前記車内側に向けて前記第1の向き側に傾斜した傾斜縁が設けられている、請求項5に記載のリッド開閉装置。
【請求項8】
前記第1挿通部は、前記車外側から前記車内側に向けて前記第1の向き側へ直線的に延びる真直部分を前記車外側に含み、
前記傾斜縁は、前記真直部分に対して平行に延びている、
請求項7に記載のリッド開閉装置。
【請求項9】
前記第1挿通部は、前記第1の向きとは反対側に突出する曲線状の湾曲部分を前記車内側に含み、
前記第2挿通部は、前記第1の向きとは反対側に突出する曲線状である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のリッド開閉装置。
【請求項10】
前記車体パネルに対する前記第2挿通部の傾斜角度は、前記車体パネルに対する前記第1挿通部の傾斜角度よりも大きい、請求項1から4のいずれか1項に記載のリッド開閉装置。
【請求項11】
車体パネルの受給口を開閉するリッドを移動可能に配置したハウジングを有する装置本体における前記車体パネルに沿った方向の第1の向き側を、前記受給口に対して車外側から挿入し、
前記受給口に対応するように前記車体パネルの車内側に配置されたガイド部材及び前記ハウジングのうちの一方に形成された第1ガイド溝に、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの他方に形成された第1突起を挿通させ、
前記第1ガイド溝に対して前記第1の向きとは反対側に間隔をあけて位置するように、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの前記一方に形成された第2ガイド溝に、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの前記他方に形成された第2突起を挿通させ、
前記第1ガイド溝において前記車外側から前記車内側に向かうに従って前記第1の向きに傾斜した第1挿通部による前記第1突起の案内、及び前記第2ガイド溝において前記車外側から前記車内側に向かうに従って前記第1挿通部との間隔が広くなるように前記第1の向きに傾斜した第2挿通部による前記第2突起の案内によって、前記受給口に対応する姿勢になるように前記装置本体を回転させながら定められた組付位置に組み付ける、
リッド開閉装置の組付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッド開閉装置及びリッド開閉装置の組付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体パネルに設けられた受給口を開閉するリッド開閉装置が開示されている。リッド開閉装置は、受給口を開閉するリッドを回転可能に配置したハウジングを備える。このリッド開閉装置は、受給口に対して車外側から挿入し、定められた組付位置に離脱不可能に組み付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2019-507700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リッド開閉装置のハウジングと受給口を画定する口縁との間には、組み付け性を確保するために隙間を確保する必要がある。また、受給口に対して車外側からリッド開閉装置を組み付けるとき、車体パネルよりも車内側は視認できない。そのため、定められた組付位置へのリッド開閉装置の配置が困難であり、特許文献1のリッド開閉装置には車体への組み付け性について改善の余地がある。
【0005】
本発明は、受給口にリッド開閉装置を組み付けるときの組み付け性の向上を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車体パネルの受給口を開閉するリッドと、前記リッドを移動可能に配置したハウジングとを有し、前記受給口に対して車外側から組み付けられる装置本体と、前記受給口に対応するように前記車体パネルの車内側に取り付けられ、前記装置本体を定められた組付位置に組み付けるためのガイド部材とを備え、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの一方は、前記装置本体の前記車体パネルに沿った方向の第1の向き側に位置する第1部分側を前記組付位置に誘導する第1ガイド溝と、前記第1ガイド溝に対して前記第1の向きとは反対側に間隔をあけて設けられ、前記装置本体の前記第1の向きとは反対側に位置する第2部分側を前記組付位置に誘導する第2ガイド溝とを備え、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの他方は、前記第1ガイド溝に案内される第1突起と、前記第2ガイド溝に案内される第2突起とを備え、前記第1ガイド溝は、前記車外側から前記車内側に向かうに従って、前記第1の向き側に傾斜した第1挿通部を有し、前記第2ガイド溝は、前記車外側から前記車内側に向かうに従って、前記第1挿通部との間隔が広くなるように前記第1の向き側に傾斜した第2挿通部を有する、リッド開閉装置を提供する。
【0007】
本発明の他の態様は、車体パネルの受給口を開閉するリッドを移動可能に配置したハウジングを有する装置本体における前記車体パネルに沿った方向の第1の向き側を、前記受給口に対して車外側から挿入し、前記受給口に対応するように前記車体パネルの車内側に配置されたガイド部材及び前記ハウジングのうちの一方に形成された第1ガイド溝に、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの他方に形成された第1突起を挿通させ、前記第1ガイド溝に対して前記第1の向きとは反対側に間隔をあけて位置するように、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの前記一方に形成された第2ガイド溝に、前記ガイド部材及び前記ハウジングのうちの前記他方に形成された第2突起を挿通させ、前記第1ガイド溝において前記車外側から前記車内側に向かうに従って前記第1の向きに傾斜した第1挿通部による前記第1突起の案内、及び前記第2ガイド溝において前記車外側から前記車内側に向かうに従って前記第1挿通部との間隔が広くなるように前記第1の向きに傾斜した第2挿通部による前記第2突起の案内によって、前記受給口に対応する姿勢になるように前記装置本体を回転させながら定められた組付位置に組み付ける、リッド開閉装置の組付方法を提供する。
【0008】
リッド開閉装置は、リッドとハウジングを有する装置本体と、装置本体を定められた組付位置に組み付けるためのガイド部材とを備える。これにより、装置本体を車体パネルに組み付ける場合、装置本体において第1の向き側に位置する第1部分側を受給口内に挿入し、第1突起を第1ガイド溝に挿通させる。続いて、装置本体において第1の向きとは反対側に位置する第2部分側を受給口内に挿入し、第2突起を第2ガイド溝に挿通させる。続いて、装置本体全体を車内側に押し込むことで、第1ガイド溝の第1挿通部による第1突起の案内と、第2ガイド溝の第2挿通部による第2突起の案内とによって、装置本体が受給口に対応する姿勢になるように回転しながら定められた組付位置に誘導される。よって、装置本体を受給口に対して車外側から組み付けるときの組み付け性を向上できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のリッド開閉装置及び組付方法では、受給口にリッド開閉装置を組み付けるときの組み付け性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るリッド開閉装置の斜視図。
図2】リッドを開いた状態のリッド開閉装置の斜視図。
図3】車内側から見たリッド開閉装置の分解斜視図。
図4】車外側から見たリッド開閉装置の分解斜視図。
図5図1のV-V線断面図。
図6図1のVI-VI線断面図。
図7】ガイド部材とガイドピンの側面図。
図8】リッド開閉装置の組付工程を示す断面図。
図9】組付時の第1工程を示す断面図。
図10図9の装置本体とガイド部材を車内側から見た斜視図。
図11】組付時の第2工程を示す断面図。
図12】組付時の第3工程を示す断面図。
図13】組付時の第3工程を示す図6と同様の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0012】
図1から図5を参照すると、本発明の実施形態に係るリッド開閉装置10は、アウタパネル(車体パネル)1の受給口2に配置され、受給口2を開放可能に閉鎖する。図5に最も明瞭に示すように、受給口2は、車両側面のアウタパネル1に形成された凹部3の底に設けられている。
【0013】
添付図面におけるX方向は車長方向であり、矢印が示す向きが前側で、矢印とは逆向きが後側である。Y方向は車幅方向であり、矢印が示す向きが内側(車内側)で、矢印とは逆向きが外側(車外側)である。Z方向は車高方向であり、矢印が示す向きが上側で、矢印とは逆向きが下側である。これらのうち、車高方向の上向きが、本発明の第1の向きである。
【0014】
図1から図5を参照すると、リッド開閉装置10は、給電コネクタ15、装置本体20、及びガイド部材30を備える。そのうち、給電コネクタ15は、充電プラグ(図示せず)が接続され、電気を補充するための受給部である。但し、受給部は、ガソリン及び軽油等の液体燃料、並びに水素及びLPガス等の気体燃料のうちのいずれかが補充される構成であってもよい。
【0015】
給電コネクタ15は、ブラケット16によって受給部2の車内側に取り付けられ、ガイド部材30は、ブラケット31によって受給部2の車内側に取り付けられている。図8を参照すると、装置本体20は、受給口2を通してアウタパネル1の車外側から挿入され、ガイド部材30の誘導によって、図8において時計回りに回転されながら、図5及び図6に示す定められた組付位置に組み付けられる。
【0016】
以下、装置本体20とガイド部材30の具体的構成について、アウタパネル1への組付状態を基準として説明する。
【0017】
図1及び図2を参照すると、装置本体20は、受給口2を開閉するリッド21、リッド21を移動可能に配置したハウジング22、ハウジング22に対してリッド21を開閉するためのアクチュエータ27を備える。
【0018】
図1から図5を参照すると、リッド21は、概ね四角形状の板体であり、1本の駆動アーム28Aと2本の従動アーム28Bを介してハウジング22に取り付けられている。アクチュエータ27による駆動アーム28Aの回動によって、リッド21は、図1に示す閉位置と図2に示す開位置とに、アウタパネル1に沿って車長方向に移動し、この移動に連動して回動する従動アーム28Bによって支持される。リッド21が図2に示す開位置に移動された状態では、給電コネクタ15の接続部15aが受給口2を介して車外側に露出される。
【0019】
ハウジング22は、樹脂製であり、受給口2内に配置される概ね四角筒状の外周壁22aと、外周壁22aの車内側端部を塞ぐ閉鎖壁22bとを備える。外周壁22aの外形は受給口2を画定する口縁2aの形状よりも一回り小さく、外周壁22aと口縁2aとの間には、車外側から車内側に装置本体20を挿入するための隙間が確保されている。
【0020】
アクチュエータ27は、モータと伝達部材を備え、前述のように駆動アーム28Aを駆動してリッド21を開閉する。アクチュエータ27は、外周壁22aの車高方向上側の部分に取り付けられ、外周壁22aから上向きに突出している。アクチュエータ27の上端は、アウタパネル1の車内側において、受給口2の口縁2aよりも上側に位置している。このアクチュエータ27が本発明の突出部の一例である。但し、突出部は、外周壁22aから突出するハウジング22の一部であってもよい。
【0021】
図3を参照すると、ハウジング22の車内側に位置する閉鎖壁22bには、筒状のコネクタ配置部23が設けられている。コネクタ配置部23には、受給口2への装置本体20の組み付けによって、アウタパネル1の車内側に取り付けられた給電コネクタ15が配置される(図2参照)。
【0022】
閉鎖壁22bには更に、車内側に突出するそれぞれ一対の上側アーム24と下側アーム25が設けられ、上側アーム24の先端に突起24aが設けられ、下側アーム25の先端に突起25aが設けられている。また、閉鎖壁22bには更に、合計で3つの係止片(係止部)26aが設けられている。
【0023】
上側アーム24と下側アーム25それぞれの車長方向の厚みは一様である。上側アーム24と下側アーム25それぞれの車高方向の幅は、車外側から車内側に向かうに従って漸減している。
【0024】
図3図5、及び図8を参照すると、突起24a,25aは、ガイド部材30と協働して、図5及び図6に示す組付位置に装置本体20を誘導するために設けられている。上側に位置する一対の上側突起(第1突起)24aは、上側アーム24の車内側端部に設けられ、下側に位置する一対の下側突起(第2突起)25aは、下側アーム25の車内側端部に設けられている。
【0025】
上側突起24aと下側突起25aはいずれも、アーム24,25から車長方向の両側へ突出する円柱状である。一対の上側突起24aは、受給口2を車外側から見て、受給口2の車長方向の中央を通り、車高方向に延びる中心線CL(図1及び図2参照)の両側に設けられ、車高方向の同じ高さ位置に配置されている。一対の下側突起25aは、一対の上側突起24aと同様に、受給口2の中心線CL(図1及び図2参照)の両側に設けられ、車高方向において同じ高さ位置に配置されている。一対の下側突起25aは、一対の上側突起24aの下側にそれぞれ同じ間隔をあけて配置されている。つまり、一対の上側突起24aの車長方向の間隔と一対の下側突起25aの車長方向の間隔とは、同じである。これらの車長方向の間隔は、受給口2の車長方向の幅よりも狭い。上側突起24aと下側突起25aの車高方向の間隔は、受給口2の車高方向の高さよりも狭い。
【0026】
図3図6、及び図13を参照すると、係止片26aは、装置本体20の押し込みによって後に詳述するガイド部材30の係止板(被係止部)35に係止し、図5及び図6に示す組付位置に装置本体20を係止するために設けられている。個々の係止片26aは、四角筒状の嵌合部26の上壁に設けられている。嵌合部26は、車長方向前側の上側アーム24の上側、車長方向前側の下側アーム25の下側、及び車長方向後側の上側アーム24と下側アーム25の間にそれぞれ設けられ、閉鎖壁22bから車内側へ突出している。
【0027】
係止片26aは、嵌合部26の上壁に設けられた概ねU字形状の打抜部内に形成され、車外側から車内側へ車幅方向に延びている。係止片26aの車内側端部には、下向きに突出する爪26bが設けられている。係止片26aが延びる車幅方向は、後に詳述するガイド部材30の押込部33b,34bが延びる方向と一致しており、本発明の押し込み方向である。
【0028】
図4から図6を参照すると、ガイド部材30は、受給口2と対応するようにアウタパネル1の車内側に取り付けられ、装置本体20を図5及び図6に示す組付位置に誘導するために設けられている。ガイド部材30は、金属製であり、ブラケット31、一対のガイド板32、及び3つの係止板35を備える。
【0029】
図1及び図2を参照すると、ブラケット31は、ガイド板32と係止板35を受給口2の車内側に配置するために設けられている。ブラケット31は、受給口2を跨いで車長方向の前側から後側に延び、アウタパネル1又はアウタパネル1に対して車内側に対向するインナパネル(図示せず)に取り付けられている。
【0030】
図4図5、及び図7を参照すると、一対のガイド板32は、XZ平面に沿って延びるアウタパネル1に対して直交するように、YZ平面に沿って延びる板体である。一対のガイド板32には、上側ガイド溝(第1ガイド溝)33と下側ガイド溝(第2ガイド溝)34が、車長方向に貫通して設けられている。上側ガイド溝33は、上側突起24aの挿通を許容する可能な限り小さい溝幅であり、上側突起24aを案内し、装置本体20においてアクチュエータ27が取り付けられた上側部分(第1部分)20aを、図5に示す組付位置に誘導する。下側ガイド溝34は、下側突起25aの挿通を許容する可能な限り小さい溝幅であり、下側突起25aを案内し、装置本体20においてアクチュエータ27とは反対側の下側部分(第2部分)20bを、図5に示す組付位置に誘導する。
【0031】
具体的には、一対のガイド板32は、接合によってブラケット31にそれぞれ固着されている。一対のガイド板32のうち、一方は車長方向前側の上側アーム24と下側アーム25の車長方向前側に隣接し、他方は車長方向後側の上側アーム24と下側アーム25の車長方向後側に隣接している。つまり、上側ガイド溝33と下側ガイド溝34を含む一対のガイド板32は、受給口2の中心線CL(図1及び図2参照)の両側に位置するように、車長方向に間隔をあけて設けられている。
【0032】
ガイド板32の車外側かつ車高方向上側の角部には、装置本体20を組み付けるときのアクチュエータ27の干渉を防ぐために、傾斜縁32aが設けられている。傾斜縁32aは、後に詳述する上側ガイド溝33の上側挿通部33aの傾斜に沿うように、車外側から車内側に向けて上側へ傾斜している。傾斜縁32aは、ガイド板32の角部を面取り又は切り欠くことによって形成されている。この傾斜縁32aの形成によって、ガイド板32とアウタパネル1の間には、アクチュエータ27が干渉することなく通過可能な空間が確保される(図9及び図10参照)。
【0033】
上側ガイド溝33は、上側挿通部(第1挿通部)33aと上側押込部(第1押込部)33bを備える。
【0034】
上側挿通部33aは、車外側に位置する真直部分33cと車内側に位置する湾曲部分33dとを備え、全体として車外側から車内側に向かうに従って上側に傾斜している。真直部分33cは車外側から車内側に向けて上側へ直線的に延び、車外側の端部がガイド板32の車外側の縁で開放している。この真直部分33cに対して傾斜縁32aが平行に延びている。湾曲部分33dは、車高方向下側に突出する曲線状で、真直部分33cの車内側端部に連なり、車内側に向けて上側へ延びている。この湾曲部分33dを含む上側挿通部33aが傾斜するとは、真直部分33cの車外側端部と湾曲部分33dの車内側端部とを結ぶ直線が傾斜することを意味する。この直線とアウタパネル1とがなす角が、上側挿通部33aの傾斜角度θ1である。
【0035】
上側押込部33bは、上側挿通部33aの湾曲部分33dの車内側端部に連なり、ハウジング22の係止片26aが延びる方向であり、装置本体20の押し込み方向である車幅方向に延びている。
【0036】
下側ガイド溝34は、上側ガイド溝33の下側に間隔をあけて設けられている。この下側ガイド溝34は、下側挿通部(第2挿通部)34aと下側押込部(第2押込部)34bを備える。
【0037】
下側挿通部34aは、車外側から車内側に向かうに従って、上側挿通部33aとの車高方向の間隔が広くなるように上側に傾斜している。下側挿通部34aの車外側端部は、ガイド板32の車外側の縁で開放している。下側挿通部34aは、上側挿通部33aの湾曲部分33dと同様に、車高方向下側に突出する曲線状である。湾曲した下側挿通部34aが傾斜するとは、下側挿通部34aの車外側端部と車内側端部を結ぶ直線が傾斜することを意味する。この直線とアウタパネル1とがなす角が、下側挿通部34aの傾斜角度θ2である。この下側挿通部34aの傾斜角度θ2は、上側挿通部33aの傾斜角度θ1よりも大きい。つまり、下側挿通部34aの傾斜角度θ2は、上側挿通部33aの傾斜角度θ1よりも緩やかである。
【0038】
下側押込部34bは、下側挿通部34aの車内側端部に連なり、上側押込部33bに対して平行に延びている。つまり、下側押込部34bは、ハウジング22の係止片26aが延びる方向であり、装置本体20の押し込み方向である車幅方向に延びている。
【0039】
図7に最も明瞭に示すように、上側突起24aの軸線と下側突起25aの軸線との間隔D1は、一定である。これに対して、上側ガイド溝33の溝中心と下側ガイド溝34の溝中心との間の車高方向の間隔D2は、以下のようになっている。
【0040】
まず、下側挿通部34aの車外側端部が位置する部分での間隔D2aは、突起24a,25aの間隔D1よりも小さく、間隔D1の概ね半分の寸法である。この車外側端部の間隔D2aの部分が最も小さく、ガイド溝33,34の間隔D2は、車内側に向かうに従って漸増している。そして、下側挿通部34aの車内側の端部近傍に位置する部分での間隔D2bは、突起24a,25aの間隔D1と同一になっている。この間隔D2bの部分から下側挿通部34aの車内側端部までの間隔D2は、突起24a,25aの間隔D1よりも大きく、車内側に向かうに従って漸増している。一方で、押込部33b,34bが位置する部分での間隔D2cは、突起24a,25aの間隔D1と同一になっている。
【0041】
以上のように構成された上側ガイド溝33と下側ガイド溝34に対し、装置本体20の組付時には、上側突起24aが下側突起25aよりも先に挿通される。つまり、下側突起25aは、上側ガイド溝33への上側突起24aの挿通後、下側ガイド溝34に挿通される。
【0042】
図7には、ガイド溝33,34の間隔が突起24a,25aの間隔D1と同一になる位置を二点鎖線で示している。この二点鎖線で示す傾斜は、アウタパネル1とガイド部材30に対する装置本体20の姿勢に相当する。
【0043】
図7図8を併せて参照すると、ガイド溝33,34に間隔D1の突起24a,25aを挿通させると、まず、図7に状態S1で示すように、下側突起25aに対して上側突起24aが車内側に位置し、装置本体20は全体として、車外側から車内側に向けて上向きに傾斜する。続いて、図7に状態S2で示すように、下側突起25aが下側挿通部34aに沿って車内側に進むに従って、装置本体20の姿勢(傾斜角度)は、アウタパネル1が延びる方向である車高方向に近づいていく。続いて、下側突起25aが下側挿通部34aの車内側端部に位置すると、図7に状態S3で示すように、下側突起25aに対して上側突起24aが車外側に位置し、装置本体20は、全体として車内側から車外側に向けて上向きに傾斜する。そして、押込部33b,34bが位置する部分では、上側突起24aと下側突起25aが車幅方向の同じ位置に位置し、装置本体20はアウタパネル1に沿って垂直に延びる。
【0044】
図4図6、及び図13を参照すると、係止板35は、XY平面に沿って延びる板体で、装置本体20の嵌合部26に対し、装置本体20の押し込み方向である車幅方向に対向するようにそれぞれ設けられている。係止板35には、車高方向に貫通した係止孔35aが形成されている。係止板35への嵌合部26の嵌合によって、係止孔35aの孔縁に係止片26aの爪26bが係止する。これにより、図5及び図6に示す組付位置に装置本体20を係止できる。
【0045】
図3及び図4を参照すると、係止板35はYZ平面に沿って延びる連続板36に連なり、この連続板36が接合板37を介してガイド板32に連なっている。接合板37がブラケット31に接合されることで、ガイド板32と係止板35がブラケット31の定められた位置に設けられている。一対の連続板36のうち、一方は車長方向前側の上側アーム24と下側アーム25の車長方向後側に隣接し、他方は車長方向後側の上側アーム24と下側アーム25の車長方向前側に隣接している。組付状態では、車長方向に隣り合うガイド板32と連続板36の間に、アーム24,25を含む突起24a,25aが位置する。
【0046】
次に、アウタパネル1へのリッド開閉装置10の組付方法について、主に図8を参照して具体的に説明する。
【0047】
まず、受給口2の車内側の定められた位置に給電コネクタ15と一対のガイド板32が配置されるように、ブラケット16,31をアウタパネル1又はインナパネルに取り付ける。その後、アウタパネル1に対し、車外側から受給口2を通して装置本体20をガイド部材30に組み付ける。
【0048】
具体的には、図9に示すように、ハウジング20のうちアクチュエータ27が取り付けられた上側部分20aを、受給口2に対して車外側から挿入する。
【0049】
続いて、ガイド部材30の上側ガイド溝33の真直部分33cに、ハウジング22の上側突起24aを挿通させる。そして、真直部分33cによる上側突起24aの案内によって、受給口2に対して装置本体20が、図9において左斜め上向きに押し込まれる。この際、図10に示すように、ガイド板32の車外側の上端角部は面取りされているため、アクチュエータ27は、ガイド板32に干渉することなく、傾斜縁32aに沿って車内側へ移動する。
【0050】
続いて、図11に示すように、装置本体20の上側突起24aが上側ガイド溝33の湾曲部分33dに至り、湾曲部分33dの案内によって装置本体20が更に押し込まれる。そして、装置本体20の下側突起25aがガイド部材30の下側ガイド溝34の車外側に位置すると、受給口2を通して装置本体20の下側部分20bを車内側に押し込む。また、ガイド部材30の下側挿通部34aに、装置本体20の下側突起25aを挿通させる。
【0051】
続いて、装置本体20全体を車内側に押圧する。これにより、ガイド部材30の上側挿通部33aによる装置本体20の上側突起24aの案内、及び下側挿通部34aによる下側突起25aの案内によって、装置本体20が、受給口2に対応する姿勢になるように回転しながら押し込まれる。
【0052】
続いて、図12及び図13に示すように、装置本体20の突起24a,25aがガイド部材30の押込部33b,34bに至ると、装置本体20を車内側へ更に押し込む。これにより、図5及び図6に示すように、ガイド部材30の係止板35に装置本体20の嵌合部26が嵌合し、ガイド部材30の係止孔35aの孔縁に装置本体20の係止片26aの爪26bが係止する。その結果、装置本体20が、図5及び図6に示す組付位置に離脱不可能に組み付けられる。
【0053】
このように構成したリッド開閉装置10は、以下の特徴を有する。
【0054】
リッド開閉装置10は、リッド21とハウジング22を有する装置本体20と、装置本体20を定められた組付位置に組み付けるためのガイド部材30とを備える。これにより、装置本体20をアウタパネル1に組み付ける場合、装置本体20において車高方向上側に位置する上側部分20a側を受給口2内に挿入し、上側突起24aを上側ガイド溝33に挿通させる。続いて、装置本体20の下側部分20b側を受給口2内に挿入し、下側突起25aを下側ガイド溝34に挿通させる。続いて、装置本体20全体を車内側に押し込むことで、上側ガイド溝33の上側挿通部33aによる上側突起24aの案内と、下側ガイド溝34の下側挿通部34aによる下側突起25aの案内とによって、装置本体20が受給口2に対応する姿勢になるように回転しながら定められた組付位置に誘導される。よって、装置本体20を受給口2に対して車外側から組み付けるときの組み付け性を向上できる。
【0055】
上側ガイド溝33が上側挿通部33aに連なる上側押込部33bを有し、下側ガイド溝34が下側挿通部34aに連なる下側押込部34bを有し、上側押込部33bと下側押込部34bはいずれも係止片26aの押し込み方向(車幅方向)に延びている。そのため、受給口2への装置本体20の押し込みによって、係止孔35aを備える係止板35に係止片26aを確実に係止できる。その結果、上側突起24aと下側突起25aがそれぞれ上側ガイド溝33と下側ガイド溝34から脱落することがなく、定められた組付位置に装置本体20を離脱不可能に組み付けることができる。
【0056】
係止板35はガイド部材30に設けられている。そのため、ガイド溝33,34による突起24a,25aの案内によって、ガイド部材30の係止板35にハウジング22の係止片26aを確実に係合できる。
【0057】
ハウジング22の外周壁22aには、上向きに突出するアクチュエータ27が設けられているが、装置本体20はアクチュエータ27側から受給口2に挿入されるため、組付時にアウタパネル1の受給口2の周辺にアクチュエータ27が干渉することはない。よって、装置本体20が備えるアクチュエータ27に対応するように受給口2の形状を大きくする必要はない。言い換えれば、アクチュエータ27を備える装置本体20よりも受給口2の形状を小さくできるため、車両の外観とデザイン性を向上できる。
【0058】
ガイド部材30が一対のガイド板32を有し、上側ガイド溝33と下側ガイド溝34が一対のガイド板32にそれぞれ設けられ、上側突起24aと下側突起25aがハウジング22の両側に設けられている。これにより、装置本体20の両側が支持されるため、組付時の装置本体20の安定性を向上できる。
【0059】
ハウジング22に車内側へ突出する上側アーム24と下側アーム25が設けられ、上側突起24aが上側アーム24の車内側端部に設けられ、下側突起25aが下側アーム25の車内側端部に設けられている。これにより、アウタパネル1の受給口2の周辺へのハウジング22の干渉を抑制できるため、装置本体20の組み付け性を向上できる。また、アウタパネル1の車内側でのガイド部材30の配置に関する自由度を向上できる。
【0060】
ガイド部材30が備える一対のガイド板32には、ハウジング22の上側挿通部33aに沿って延びるように、車外側から車内側に向けて車高方向上側に傾斜した傾斜縁32aが設けられている。これにより、装置本体20に対して突起24a,25aの上方に配置されたアクチュエータ27を、面取りによる傾斜縁32aに沿って挿入できる。よって、ガイド板32へのアクチュエータ27の干渉を防止できるため、装置本体20の組み付け性が損なわれることを防止できる。
【0061】
上側挿通部33aの車外側に、車外側から車内側に向けて車高方向上側へ直線的に延びる真直部分33cを含み、ガイド板32の傾斜縁32aは真直部分33cに対して平行に延びている。そのため、装置本体20に対して突起24a,25aの上方に配置されたアクチュエータ27を、傾斜縁32aに沿って確実に挿入できる。よって、ガイド板32へのアクチュエータ27の干渉を確実に防止できる。
【0062】
上側挿通部33aは下側に突出する曲線状の湾曲部分33dを含み、下側挿通部34aは下側に突出する円弧状である。そのため、装置本体20を、受給口2に対応する姿勢になるように、回転させながら定められた組付位置に確実に誘導できる。
【0063】
アウタパネル1に対する下側挿通部34aの傾斜角度θ2は、アウタパネル1に対する上側挿通部33aの傾斜角度θ1よりも大きい。そのため、装置本体20を、受給口2に対応する姿勢になるように、回転させながら定められた組付位置に確実に誘導できる。
【0064】
なお、本発明は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
【0065】
例えば、凹条のガイド溝33,34をハウジング22に設け、突起24a,25aをガイド部材32に設けてもよい。また、突起24a,25aとガイド溝33,34を、受給口2の中心線CLに対して一側のみに設けてもよい。
【0066】
係止孔35aを備える係止板35を、例えばインナパネル等のガイド部材30以外の部材に設けてもよい。また、嵌合部26を設けることなく、ハウジング22から係止片26aを直接突設していてもよい。また、係止孔35aを備える係止板(係止部)35をハウジング22に設け、爪26bを備える係止片(被係止部)26aをガイド部材30に設けてもよい。また、係止部と被係止部は、組付位置に装置本体20を係止可能な構造であれば、必要に応じて変更可能である。
【0067】
上側ガイド溝33の上側挿通部33aは、真直部分33cを備えることなく、湾曲部分33dのみによって構成されてもよい。また、上側ガイド溝33の上側挿通部33aは、湾曲部分33dを備えることなく、真直部分33cのみによって構成されてもよい。また、下側ガイド溝34の下側挿通部34aも真直形状であってもよい。
【0068】
受給口2に装置本体20を挿入する向き(第1の向き)は、アウタパネル1が延びるXZ平面に沿っていれば、下向きであってもよいし、車長方向の前向き又は後向きであってもよい。
【0069】
ガイド部材30の押込部33b,34bが延びる方向、つまり装置本体20を押し込む方向は、挿通部33a,34aが延びる方向と同じであってもよく、係止孔35aを備える係止板35に係止片26aを係止可能な方向であれば、必要に応じて変更可能である。
【0070】
ガイド板32と干渉しない位置にアクチュエータ27を配置すれば、ガイド板32に面取りによる傾斜縁32aを設けなくてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 アウタパネル(車体パネル)
2 受給口
2a 口縁
3 凹部
10 リッド開閉装置
15 給電コネクタ
15a 接続部
16 ブラケット
20 装置本体
20a 上側部分(第1部分)
20b 下側部分(第2部分)
21 リッド
22 ハウジング
22a 外周壁
22b 閉鎖壁
23 コネクタ配置部
24a 上側突起(第1突起)
24 上側アーム(第1アーム)
25a 下側突起(第2突起)
25 下側アーム(第2アーム)
26 嵌合部
26a 係止片(係止部)
26b 爪
27 アクチュエータ(突出部)
28A 駆動アーム
28B 従動アーム
30 ガイド部材
31 ブラケット
32 ガイド板
32a 傾斜縁
33 上側ガイド溝(第1ガイド溝)
33a 上側挿通部(第1挿通部)
33c 真直部分
33d 湾曲部分
33b 上側押込部(第1押込部)
34 下側ガイド溝(第2ガイド溝)
34a 下側挿通部(第2挿通部)
34b 下側押込部(第2押込部)
35 係止板(被係止部)
35a 係止孔
36 連続板
37 接合板
X 車長方向
Y 車幅方向(押し込み方向)
Z 車高方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13