特開 2024-90107 派遣業務支援システム、派遣業務支援方法、及び派遣業務支援プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024090107

(43)【公開日】2024-07-04

(54)【発明の名称】派遣業務支援システム、派遣業務支援方法、及び派遣業務支援プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 10/06 20230101AFI20240627BHJP

【ＦＩ】

G06Q10/06

【審査請求】未請求

【請求項の数】7

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022205773

(22)【出願日】2022-12-22

(71)【出願人】

【識別番号】398040527

【氏名又は名称】株式会社オービック

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】橋本 凌真

(72)【発明者】

【氏名】上野 剛光

【テーマコード（参考）】

5L010

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L010AA10

5L049AA10

(57)【要約】

【課題】スタッフを派遣している派遣先会社と契約を更新する際に単価引き上げの機会損失を防止すること。
【解決手段】本実施の形態に係る派遣業務支援システムは、スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、案件データを入力して登録する案件登録手段と、前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力手段と、を備えている。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

記憶部及び制御部を備えた派遣業務支援システムであって、
前記記憶部には、
スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、
案件ＮＯ、派遣先である得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、
案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、
ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額、及び報奨金を含む取引区分を含む変動手当データと、
が格納されており、
前記制御部は、
案件データを入力して登録する案件登録手段と、
前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力手段と、
を備えたことを特徴とする派遣業務支援システム。

【請求項2】

前記マスタには、アラート基準日が設定されており、
前記アラート出力手段は、前記マスタのアラート基準日後に契約終了日を迎える案件についてアラートを出力することを特徴とする請求項１に記載の派遣業務支援システム。

【請求項3】

前記マスタには、出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金について、アラート条件と当該アラート条件を満たす場合の優先度の数値が設定されており、
前記アラート出力手段は、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、各スタッフが出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金のアラート条件を満たすかを判断して優先度の数値の合計を算出し、その合計が閾値以上の場合に契約更新時に単価を上げるべきスタッフとしてアラートを出力することを特徴とする請求項１に記載の派遣業務支援システム。

【請求項4】

前記マスタは、共通又は得意先毎に設定可能であることを特徴とする請求項１に記載の派遣業務支援システム。

【請求項5】

前記案件登録手段は、契約更新の際に、得意先と交渉したものの単価が据え置きとなった場合は、オペレータの操作に応じて単価据え置きの理由を案件データに登録することを特徴とする請求項１～４のいずれか１つに記載の派遣業務支援システム。

【請求項6】

制御部及び記憶部を備える情報処理装置で実行される派遣業務支援方法であって、
前記記憶部には、
スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、
案件ＮＯ、派遣先である得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、
案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、
ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額、及び報奨金を含む取引区分と、を含む変動手当データと、
が格納されており、
前記制御部において実行される、
案件データを入力して登録する案件登録工程と、
前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力工程と、
を含むことを特徴とする派遣業務支援方法。

【請求項7】

制御部及び記憶部を備える情報処理装置に実行させるための派遣業務支援プログラムであって、
前記記憶部には、
スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、
案件ＮＯ、派遣先である得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、
案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、
ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額、及び報奨金を含む取引区分と、を含む変動手当データと、
が格納されており、
前記制御部において、
案件データを入力して登録する案件登録工程と、
前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力工程と、
を実行させるための派遣業務支援プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、派遣業務支援システム、派遣業務支援方法、及び派遣業務支援プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

例えば、人材派遣業界において、スタッフを派遣先会社に派遣している場合、優秀なスタッフが１つの企業で契約更新を繰り返すことがある。派遣スタッフの給与単価を評価するシステムとして、例えば、特許文献１がある。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１９－１４８９４３号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、スタッフを派遣している派遣先会社と契約を更新する際に単価引き上げの機会損失を防止することに関して何等記載されていない。

【0005】

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スタッフを派遣している派遣先会社と契約を更新する際に単価引き上げの機会損失を防止することが可能な派遣業務支援システム、派遣業務支援方法、及び派遣業務支援プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた派遣業務支援システムであって、前記記憶部には、スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、案件ＮＯ、得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額と、報奨金を含む取引区分と、を含む変動手当データと、が格納されており、前記制御部は、案件データを入力して登録する案件登録手段と、前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力手段と、を備えたことを特徴とする。

【0007】

また、本発明の一態様によれば、前記マスタには、アラート基準日が設定されており、
前記アラート出力手段は、前記マスタのアラート基準日後に契約終了日を迎える案件についてアラートを出力することにしてもよい。

【0008】

また、本発明の一態様によれば、前記マスタには、出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金について、アラート条件と当該アラート条件を満たす場合の優先度の数値が設定されており、前記アラート出力手段は、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、各スタッフが出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金のアラート条件を満たすかを判断して優先度の数値の合計を算出し、その合計が閾値以上の契約更新時に単価を上げるべきスタッフとしてアラートを出力することにしてもよい。

【0009】

また、本発明の一態様によれば、前記マスタは、共通又は得意先毎に設定可能であることにしてもよい。

【0010】

また、本発明の一態様によれば、前記案件登録手段は、契約更新の際に、派遣先と交渉したものの単価が据え置きとなった場合は、オペレータの操作に応じて単価据え置きの理由を案件データに登録することにしてもよい。

【0011】

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備える情報処理装置で実行される派遣業務支援方法であって、前記記憶部には、スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、案件ＮＯ、得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額、及び報奨金を含む取引区分と、を含む変動手当データと、が格納されており、前記制御部において実行される、案件データを入力して登録する案件登録工程と、前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力工程と、を含むことを特徴とする。

【0012】

また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備える情報処理装置に実行させるための派遣業務支援プログラムであって、前記記憶部には、スタッフを定量的に評価するための基準を設定したマスタと、案件ＮＯ、得意先、契約期間、及び請求時間単価を含む案件データと、案件ＮＯ、ワークＮＯ、スタッフ、締日、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、及び遅刻早退時間を含む請求勤怠データと、ワークＮＯ、スタッフ、締日、変動手当の金額と、報奨金を含む取引区分と、を含む変動手当データと、が格納されており、前記制御部において、案件データを入力して登録する案件登録工程と、前記マスタの設定に従って、前記請求勤怠データ及び前記変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力するアラート出力工程と、を実行させるための派遣業務支援プログラムであることを特徴とする。

【発明の効果】

【0013】

本発明によれば、スタッフを派遣している派遣先会社と契約を更新する際に単価引き上げの機会損失を防止することが可能になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0014】

【図1】図１は、本実施の形態の派遣業務支援システムの構成の一例を示すブロック図である。

【図2】図２は、単価アラートマスタの構成例を示す図である。

【図3】図３は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図4】図４は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための示す図である。

【図5】図５は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図6】図６は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図7】図７は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図8】図８は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図9】図９は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【図10】図１０は、本実施の形態における派遣業務支援システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。

【発明を実施するための形態】

【0015】

以下に、本発明に係る派遣業務支援システム、派遣業務支援方法、及び派遣業務支援プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

【0016】

［１．概要］
例えば、人材派遣業界において、スタッフを派遣先会社に派遣している場合、優秀なスタッフが１つの企業で契約更新を繰り返すことがある。

【0017】

しかしながら、契約を更新して長期間にわたって必要とされるスタッフは優秀にもかかわらず、派遣先企業の力関係や営業努力が足りず、請求単価が据え置きになるケースがある。

【0018】

従来、システムで派遣契約のデータを管理していても、営業活動に活かすことができていなかった。

【0019】

そこで、本実施の形態では、本来定性的であるスタッフの能力を勤怠（遅刻や欠勤）や報奨金請求のデータに着目して定量的に評価し、その評価に応じて、契約更新時に単価を上げることを促すアラートを出力することで、単価据え置きによる機会損失を防止する。また、本実施の形態では、交渉の結果として単価が据え置きになった場合はその理由を管理することで、次の交渉に活用できるようにする。

【0020】

本実施の形態の派遣業務支援システムは、例えば、人材派遣業界の常用派遣、登録型派遣や技術者派遣等で契約の更新の際に単価交渉する場合に広く利用可能である。

【0021】

［２．構成］
本実施の形態に係る派遣業務支援システム１００の構成について、図１を参照して説明する。図１は、派遣業務支援システム１００の構成の一例を示すブロック図である。

【0022】

派遣業務支援システム１００は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータやワークステーション等である。派遣業務支援システム１００は、図２に示すように、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。派遣業務支援システム１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0023】

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線または無線の通信回線を介して、派遣業務支援システム１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、派遣業務支援システム１００と、サーバ２００、営業担当端末４００・・・や総務担当端末５００・・・等とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。営業担当端末４００・・・は、営業担当者が使用する端末であり、派遣業務支援システム１００とデータ通信可能に構成されている。また、総務担当端末５００・・・は、総務担当者が使用する端末であり、派遣業務支援システム１００とデータ通信可能に構成されている。

【0024】

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２及び出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（家庭用テレビを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４を、表示部としてのモニタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

【0025】

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。

【0026】

記憶部１０６は、単価アラートマスタ１０６ａと、データテーブル１０６ｂとを備えている。図２は、単価アラートマスタ１０６ａの構成例を示す図である。

【0027】

単価アラートマスタ１０６ａは、派遣スタッフの定量的な評価の基準を設定するためのマスタであり、例えば、図２に示すように、種別（共通ｏｒ得意先）、アラート基準日、出勤日数についての優先度の数値、必須か否か、及び優先度の数値を加算するためのアラート条件、欠勤・遅刻・早退についての優先度の数値、必須か否か、及び優先度の数値を加算するためのアラート条件、報奨金についての優先度の数値、必須か否か、及び優先度の数値を加算するためのアラート条件を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。単価アラートマスタ１０６ａは、マスタメンテ部１０２ｆにより設定される。

【0028】

データテーブル１０６ｂは、案件データ、成約ワークデータ、請求勤怠データ、売上データ、変動手当データ等の各種データを格納するためのテーブルである。営業担当端末４００や総務担当端末５００からはデータテーブル１０６ｂの案件データ、成約ワークデータ、請求勤怠データ、売上データ、変動手当データ等の照会が可能となっている。

【0029】

案件データは、案件データは、案件ＮＯ、得意先名、契約期間（契約期間Ｆｒｏｍ、契約期間Ｔｏ）、請求時間単価、担当営業、担当総務、主な業務内容、契約単価理由等を含んでいてもよい。

【0030】

成約ワークデータは、ワークＮＯ、案件ＮＯ、スタッフコード、派遣期間（派遣期間Ｆｒｏｍ、派遣期間Ｔｏ）、請求時間単価等を含んでいてもよい。

【0031】

請求勤怠データは、スタッフコード、締日、ワークＮＯ、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、遅刻早退時間を含んでいてもよい。「所定内時間」とは、会社が定める所定時間（９：００～１７：３０の７．５時間など）内の労働時間を表す。

【0032】

売上データは、案件ＮＯ、締日、ＳＥＱ、単価、数量、金額、取引区分（派遣紹介、立替金等）を含んでいてもよい。

【0033】

変動手当データは、変動手当データは、スタッフコード、締日、ワークＮＯ、ＳＥＱ、単価、数量、金額、取引区分（報奨金、国内出張費、交通費、通信費、経費等）を含んでいてもよい。

【0034】

制御部１０２は、派遣業務支援システム１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。

【0035】

制御部１０２は、記憶部１０６に格納されている、単価アラートマスタ１０６ａ及びデータテーブル１０６ｂ等にアクセス可能に構成されている。なお、単価アラートマスタ１０６ａ及びデータテーブル１０６ｂは、他の場所（例えば、サーバ２００）に設けられていてもよく、制御部１０２がアクセス可能な構成であればよい。

【0036】

制御部１０２は、機能概念的に、案件登録部１０２ａと、勤務表入力部１０２ｂと、売上入力部１０２ｃと、変動手当入力部１０２ｄと、単価アラート出力部１０２ｅと、マスタメンテ部１０２ｆと、画面表示制御部１０２ｇと、を備えている。

【0037】

案件登録部１０２ａは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、案件登録画面を提供し、当該案件登録画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、案件データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0038】

また、案件登録部１０２ａは、契約更新の際に、契約更新登録画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、案件データを更新すると共に、派遣先と交渉したものの単価が据え置きとなった場合は、契約単価理由（単価据え置きの理由）を案件データに登録することにしてもよい。

【0039】

また、案件登録部１０２ａは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、成約ワークデータ登録画面を提供し、当該成約ワークデータ登録画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、成約ワークデータを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0040】

勤務表入力部１０２ｂは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、勤務表入力画面を提供し、当該勤務表入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、請求勤怠データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0041】

売上入力部１０２ｃは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、売上入力画面を提供し、当該売上入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、売上データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0042】

変動手当入力部１０２ｄは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、変動手当入力画面を提供し、当該変動手当入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、変動手当データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0043】

単価アラート出力部１０２ｅは、単価アラートマスタ１０６ａの設定に従って、データテーブル１０６ｂの請求勤怠データ及び変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力する。アラートの出力先は、営業担当端末４００や総務担当端末５００としてもよい。

【0044】

また、単価アラートマスタ１０６ａには、アラート基準日が設定されることにしてもよく、単価アラート出力部１０２ｅは、単価アラートマスタ１０６ｃのアラート基準日後に契約終了日を迎える案件についてアラートを出力することにしてもよい。

【0045】

また、単価アラートマスタ１０６ａには、出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金について、アラート条件と当該アラート条件を満たす場合の優先度の数値が設定されることにしてもよく、単価アラート出力部１０２ｅは、請求勤怠データ及び変動手当データを参照して、各スタッフが出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金のアラート条件を満たすかを判断して優先度の数値の合計を算出し、その合計が閾値以上の契約更新時に単価を上げるべきスタッフとしてアラートを出力することにしてもよい。

【0046】

また、単価アラートマスタ１０６ａは、共通（得意先が設定されていない全得意先で共通）又は得意先毎に設定可能であることにしてもよい。

【0047】

マスタメンテ部１０２ｆは、例えば、モニタ１１４に表示される単価アラートマスタ画面上でのオペレータの操作等に応じて、単価アラートマスタ１０６ａのデータの追加・削除・変更等の編集を行うためのものである。

【0048】

画面表示制御部１０２ｇは、モニタ１１４に表示する各種画面（例えば、単価アラートマスタ画面、案件登録画面、契約更新画面、成約ワークデータ登録画面、勤務表入力画面、売上入力画面、変動手当入力画面等）の表示及びその入力を制御する。

【0049】

［３．具体例］
図１～図１０を参照して、本実施の形態における派遣業務支援システム１００の処理の制御部の処理の具体例を説明する。図３～図１０は、本実施の形態における派遣業務支援システム１００の制御部の処理の具体例を説明するための図である。以下の説明では、金額の単位は全て「円」とし、その表記を省略する場合がある。

【0050】

（３－１．通常の請求業務）
図３～図７を参照して、本実施の形態における派遣業務支援システム１００の通常の請求業務（スタッフの評価の前提となるデータの登録）を説明する。

【0051】

（案件登録処理）
図３及び図４を参照して、案件登録処理の具体例を説明する。案件登録部１０２ａは、案件登録処理を実行し、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、案件登録画面を提供し、当該案件登録画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、案件データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。案件登録より、派遣契約の基本情報を登録する。

【0052】

図３（Ａ）は案件データのデータ例を示す図である。図３（Ａ）は、案件登録画面の表示例を示す図である。案件データは、案件ＮＯ、得意先名、契約期間Ｆｒｏｍ、契約期間Ｔｏ、請求時間単価、担当営業、担当総務、主な業務内容、契約単価理由等の項目を備えている。同図に示す例では、１行目は、案件「ＮＯ１００－１」、得意先名「株式会社●●」、契約期間Ｆｒｏｍ「２０ＸＸ／４／１」、契約期間Ｔｏ「２０ＸＸ／６／３０」、請求時間単価「３，０００」、担当営業「Ｕ０００１」、担当総務「Ｕ００１０」となっている。

【0053】

図３（Ｂ）は、案件登録画面の表示例を示す図である。案件登録画面は、案件ＮＯ、得意先、請求先、個別契約期間、担当営業、担当総務、主な業務内容の入力欄と、不図示の登録ボタンと、契約更新ボタンと、を備えている。入力欄でデータを入力すると、入力内容に応じた案件データがデータテーブル１０６ｂに登録される。例えば、図３（Ｂ）の入力内容で不図示の登録ボタンが押下されると、図３（Ａ）の案件データの１行目のようなデータが登録される。

【0054】

また、案件登録部１０２ａは、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、成約ワークデータ登録画面を提供し、当該成約ワークデータ登録画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、成約ワークデータを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0055】

図４は、成約ワークデータ（「引当データ」ともいう）のデータ例を示す図である。成約ワークデータは、ワークＮＯ、案件ＮＯ、スタッフコード、派遣期間Ｆｒｏｍ、派遣期間Ｔｏ、請求時間単価を含んでいてもよい。同図に示す例では、１行目は、ワークＮＯ「１」、案件ＮＯ「１００－１」、スタッフコード「Ｓ０００００１」、派遣期間Ｆｒｏｍ「２０ＸＸ／４／１」、派遣期間Ｔｏ「２０ＸＸ／６／３０」、請求時間単価「３，０００」となっている。同じ案件でも引き当てるスタッフに応じて、単価が異なることがあるため、請求に使う単価は成約ワークデータの単価を使用する。ワークＮＯはシーケンスのようなもので、どの案件にどのスタッフを引き当てているか紐付けるためのデータである。

【0056】

（勤務表入力処理）
図５を参照して、勤務表入力処理の具体例を説明する。勤務表入力部１０２ｂは、勤務表入力処理を実行し、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、勤務表入力画面を提供し、当該勤務表入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、請求勤怠データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。勤怠表入力処理では、請求に必要なデータを入力する。

【0057】

図５は、請求勤怠データは、スタッフコード、締日、ワークＮＯ、出勤日数、欠勤日数、所定内時間、残業時間、遅刻早退時間（１：００単位とする）の項目を備えている。同図に示す例では、１行目は、スタッフコード「Ｓ０００００１」、締日「２０ＸＸ／４／３０」、ワークＮＯ「１」、出勤日数「２０」、欠勤日数「０」、所定内時間「１６０：００」、残業時間「２０」、遅刻早退時間「０：００」となっている。

【0058】

（売上入力処理）
図６を参照して、売上入力処理の具体例を説明する。売上入力部１０２ｃは、売上入力処理を実行し、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、売上入力画面を提供し、当該売上入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、売上データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。売上データは人（スタッフ）に紐づかない売上を管理するためのものであり、本実施例には直接関係はない。

【0059】

売上データは、案件ＮＯ、締日、ＳＥＱ、単価、数量、金額、取引区分（紹介派遣、立替金等）を含んでいてもよい。同図に示す例では、１行目は、案件ＮＯ「１００－１」、締日「２０ＸＸ／４／３０」、ＳＥＱ「１」、単価「１０，０００」、数量「１」、金額「１０，０００」、取引区分「紹介派遣」となっている。

【0060】

（変動手当入力処理）
図７を参照して、変動手当入力処理の具体例を説明する。変動手当入力部１０２ｄは、変動手当入力処理を実行し、例えば、営業担当端末４００や総務担当端末５００からのアクセスに応じて、変動手当入力画面を提供し、当該変動手当入力画面上での営業担当端末４００の営業担当や総務担当端末５００の総務担当の操作等に応じて、変動手当データを入力してデータテーブル１０６ｂに登録する。

【0061】

図７は、変動手当データのデータ例を示す図である。変動手当データは、スタッフコード、締日、ワークＮＯ、ＳＥＱ、単価、数量、金額、取引区分（報奨金、国内出張費、通信費、交通費、経費等）の項目を備えている。変動手当データはスタッフ（人）に紐づく売上を管理するためのもので、交通費、通信費、及び報奨金などを管理する。同図に示す例では、３行目は、スタッフコード「Ｓ０００００１」、締日「２０ＸＸ／６／３０」、ワークＮＯ「１」、ＳＥＱ「３」、単価「１０，０００」、数量「１」、取引区分「１０，０００」、取引区分「報奨金」となっている。

【0062】

（３－２．契約更新の単価アラートの設定・出力）
図８～図９を参照して、本実施の形態における派遣業務支援システム１００の契約更新の単価アラートの設定・出力を説明する。

【0063】

（単価アラートマスタメンテ処理）
図９を参照して、単価アラートマスタメンテ処理の具体例を説明する。マスタメンテ部１０２ｆは、単価アラートマスタメンテ処理を実行し、例えば、モニタ１１４に表示される単価アラートマスタ画面上での管理者の操作等に応じて、単価アラートマスタ１０６ａのデータを設定する。単価アラートマスタメンテ処理では、単価アラートマスタ１０６ａに必要な情報を設定する。

【0064】

設定の単位（種別）は、共通と得意先別の２種類があり、得意先別の設定がない場合には共通の設定に従って処理が実行される。図８は、単価アラートマスタ画面の表示例を示す図であり、図８（Ａ）は、共通を選択した場合の例、図８（Ｂ）は、共通を選択した場合の例を示す図である。

【0065】

単価アラートマスタ画面は、図８に示すように、設定の単位（種別）として、共通又は得意先別を選択するためのボタンと、アラート基準日を設定する欄と、出勤日数、欠勤遅刻早退、及び報奨金の各項目の優先度の数値、必須の有無（「必須」の場合に優先度を加算する）、優先度の数値を加算するためのアラート条件を設定する欄と、不図示の登録ボタンと、を備えている。

【0066】

図８（Ａ）に示す例では、設定の単位（種別）として、共通が設定されている。得意先が設定されていない得意先については、全て共通の設定を使用する。

【0067】

アラート基準日については、設定される「日数」日後に契約終了日を迎える案件に対してアラートを出す。この例では、「９０」日後に契約終了日を迎える案件に対してアラートを出す。

【0068】

出勤日数については、アラート条件で設定される「日数」日以上の出勤日数がある場合には、設定される「優先度の数値」を加算する。この例では、出勤日数が「２００」日以上の出勤日数がある場合には、優先度を＋１０とする。

【0069】

欠勤遅刻早退については、アラート条件で設定される「日数」以上の欠勤日数がなく、かつ、設定される「時間」以上の遅刻早退時間がない場合に、設定される「優先度」を加算する。この例では、欠勤日数が「１日」以上でなく、かつ、遅刻早退時間が「１：００」以上でない場合に、優先度を＋２０とする。

【0070】

報奨金については、設定される「回数」上の報奨金の請求がある場合に、設定される「優先度」を加算する。この例では、「１」回上の報奨金の請求がある場合に、優先度を＋３０とする。

【0071】

以下では、図８（Ａ）に示す内容が単価アラートマスタ１０６ａに設定されている場合を例として説明する。

【0072】

（単価アラート出力処理）
図９を参照して、単価アラート出力処理の具体例を説明する。単価アラート出力部１０２ｅは、単価アラート出力処理を実行し、例えば、単価アラートマスタ１０６ａの設定に従って、請求勤怠データ及び変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力する。単価アラート出力処理では、単価アラートマスタ１０６ａの設定に応じて、どの条件が必須か判断して処理される。達成した条件から単価アラートマスタ１０６ａの優先度を集計し、集計結果が閾値以上のものを、優先度順に（交渉が有利に進む見込みがある順に）アラートを出力する。

【0073】

単価アラート主力処理では、日次のバッチ処理によってシステム日付に単価アラートマスタの日数（例えば、図８（Ａ）の例では、９０日）を加算した日付を算出し、その日付が案件データの契約終了日と一致する案件データ（契約更新が近い案件）を抽出する。

【0074】

その案件に紐づいているスタッフのうち、勤勉で貢献度の高いスタッフは請求単価を上げるべきである。その判定元なる以下のようなデータを集計する。

【0075】

（１）請求勤怠データから出勤日数を集計する。過去に同業種の案件に引きあたっていた場合、その期間も集計対象とする。
（２）請求勤怠データから欠勤日数や遅刻早退時間を集計する。
（３）変動手当データから報奨金の回数・金額を集計する。

【0076】

図９（Ａ）は、集計したデータの例を示す図である。集計したデータは、ワークＮＯ、案件ＮＯ、スタッフコード、契約期間Ｔｏ、出勤日数、欠勤日数、遅刻早退時間、報奨金回数、報奨金金額、優先度の項目を備えている。同図に示す例では、１行目は、ワークＮＯ「２」、案件ＮＯ「１００－２」、スタッフコード「Ｓ０００００１」、契約期間Ｔｏ「２０ＸＸ／９／３０」、出勤日数「２４０」、欠勤日数「０」、遅刻早退時間「０：００」、報奨金回数「１」、報奨金金額「１０，０００」、２行目は、ワークＮＯ「４」、案件ＮＯ「１００－２」、スタッフコード「Ｓ０００００２」、契約期間Ｔｏ「２０ＸＸ／９／３０」、出勤日数「１１７」、欠勤日数「３」、遅刻早退時間「９：００」、報奨金回数「０」、報奨金金額「０」、３行目は、ワークＮＯ「６」、案件ＮＯ「１００－２」、スタッフコード「Ｓ０００００４」、契約期間Ｔｏ「２０ＸＸ／９／３０」、出勤日数「１２０」、欠勤日数「０」、遅刻早退時間「０：００」、報奨金回数「０」、報奨金金額「０」となっている。

【0077】

集計したデータに対して、次の観点で対象者を抽出し（図８（Ａ）の設定例の場合）、具体的には、優先度の数値を合計し、優先度の合計が閾値（例えば、４０）以上のステッフを抽出する。

【0078】

（１）出勤日数が２００日を超えていること（優先度を＋１０）。契約期間ではなく出勤日数を使うことで、その業務に従事した経験値があると判断する。
（２）欠勤日数や遅刻早退時間がないこと（優先度を＋２０）。欠勤や遅刻早退がないということは勤勉であると判断することができる。
（３）過去に報奨金がある（優先度を＋３０）。貢献度の高い働きをしたと判断することができる。

【0079】

図９（Ｂ）は、図９（Ａ）で優先度の合計を算出して、優先度の合計が閾値（例えば、４０）以上のスタッフをアラート対象として抽出する例を説明するための図である。

【0080】

ワークＮＯ「２」は、優先度の合計が「６０」のためアラート対象として抽出する。ワークＮＯ「２」は、報奨金があり（優先度＋３０）、出勤日数が「２００」日を超えており（優先度＋１０）、欠勤や遅刻早退がない（優先度＋２０）。

【0081】

ワークＮＯ「４」は、優先度の合計が「０」のため除外する。ワークＮＯ「４」は、報奨金がなく、出勤日数が「２００」日を超えておらず、欠勤や遅刻早退がある。

【0082】

ワークＮＯ「６」は、優先度の合計が「２０」のため除外する。ワークＮＯ「６」は、欠勤や遅刻早退がないものの「優先度＋２０」、報奨金の支給があったわけでもなく、その業務に従事した日数も短いため除外する。

【0083】

上記の抽出の結果、ワークＮＯ：２（案件１００－２、スタッフコードＳ０００００１）については契約更新時に単価アップの交渉を実施する余地がある。担当営業（営業担当端末４００）と担当総務（総務担当端末５００）にアラートを出力することで、交渉する準備を促す。営業担当端末４００で営業担当や総務担当端末４００で総務担当が派遣業務支援システム１００にログインした際にアラートが表示される。もし前回の交渉で単価が据え置きになっていた場合、前回の契約更新時に記録した契約単価理由が表示される。

【0084】

（３－３．契約更新）
図１０を参照して、本実施の形態における派遣業務支援システム１００の契約更新を説明する。図１０（Ａ）は、案件登録画面の表示例、図１０（Ｂ）は、契約更新登録画面の表示例を示す図である。

【0085】

契約更新の際、図１０（Ａ）に示すように、案件登録画面の契約更新ボタンを押下すると、図１０（Ｂ）に示すような契約更新登録画面が表示される。契約更新登録画面は、図１０（Ｂ）に示すように、案件ＮＯと、契約更新前と契約更新後の個別契約期間、請求時間単価の項目と、契約単価理由の入力欄を備えている。契約更新画面では、案件ＮＯの枝番がカウントアップされて自動表示され、また、契約更新前のデータが引き継がれて、契約更新前の個別契約期間、請求時間単価が自動表示される。オペレータは、契約更新後の個別契約期間と、請求時間単価を入力する。また、オペレータは、派遣先と交渉したものの単価が据え置きとなった場合は、契約単価理由の入力欄に理由を入力する。この例では、「予算の都合上、今回の契約更新では単価を上げることはできないため。今回の契約期間の働きに応じて、次回の契約更新の際に単価を検討する。」が入力されている。不図示の登録ボタンを押すと、契約更新画面の入力内容に応じたデータが案件データに登録される。この契約単価理由が営業担当端末４００で営業担当や総務担当端末４００で総務担当が派遣業務支援システム１００にログインした際に表示されるアラートにも記載されるため、次回の交渉に活かすことができる。

【0086】

以上説明したように、本実施の形態によれば、スタッフを定量的に評価するための基準を設定した単価アラートマスタ１０６ａと、単価アラートマスタ１０６ａの設定に従って、データテーブル１０６ｂの請求勤怠データ及び変動手当データを参照して、契約更新時に単価を上げるべきスタッフを抽出してアラートを出力する単価アラート出力部１０２ｅと、を備えているので、スタッフを派遣している派遣先会社と契約を更新する際に単価引き上げの機会損失を防止することが可能となる。

【0087】

［４．国連が主導する持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）への貢献］
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標８及び９に貢献することが可能となる。

【0088】

また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１２、１３及び１５に貢献することが可能となる。

【0089】

また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、ＳＤＧｓの目標１６に貢献することが可能となる。

【0090】

［５．他の実施の形態］
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。

【0091】

例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0092】

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0093】

また、派遣業務支援システム１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0094】

例えば、派遣業務支援システム１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ及び当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施の形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて派遣業務支援システム１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0095】

また、このコンピュータプログラムは、派遣業務支援システム１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0096】

また、本実施の形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、及び、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。

【0097】

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0098】

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0099】

また、派遣業務支援システム１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、派遣業務支援システム１００は、当該装置に本実施の形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0100】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施の形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施の形態を選択的に実施してもよい。

【符号の説明】

【0101】

１００ 派遣業務支援システム
１０２ 制御部
１０２ａ 案件登録部
１０２ｂ 勤務表入力部
１０２ｃ 売上入力部
１０２ｄ 変動手当入力部
１０２ｅ 単価アラート出力部
１０２ｆ マスタメンテ部
１０２ｇ 画面表示制御部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 単価アラートマスタ
１０６ｂ データテーブル
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク
４００ 営業担当端末
５００ 総務担当端末

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】