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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000903
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】ランドリーシステムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/32 20200101AFI20231226BHJP
   D06F 33/52 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/06 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/56 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/58 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/60 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/70 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/72 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/36 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/38 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/40 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/46 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 33/44 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/00 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/05 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/08 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/18 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/28 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 34/32 20200101ALI20231226BHJP
   D06F 103/04 20200101ALN20231226BHJP
   D06F 103/38 20200101ALN20231226BHJP
   D06F 105/52 20200101ALN20231226BHJP
   D06F 105/56 20200101ALN20231226BHJP
【FI】
D06F33/32
D06F33/52
D06F34/06
D06F33/56
D06F33/58
D06F33/60
D06F33/70
D06F33/72
D06F33/36
D06F33/38
D06F33/40
D06F33/46
D06F33/44
D06F34/00
D06F34/05
D06F34/08
D06F34/18
D06F34/28
D06F34/32
D06F103:04
D06F103:38
D06F105:52
D06F105:56
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099884
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】辻野 圭則
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AE03
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA59
3B167BA91
3B167FB01
3B167HA07
3B167HA08
3B167HA16
3B167HA30
3B167HA41
3B167HA45
3B167HA52
3B167JA01
3B167JA11
3B167JA16
3B167JA31
3B167JA41
3B167JA52
3B167JC22
3B167KA02
3B167KA52
3B167KB01
3B167LA07
3B167LA38
3B167LB03
3B167LC02
3B167LC12
3B167LC14
3B167LC20
3B167LC25
3B167LE10
3B167LF30
3B167LG11
3B167MA03
3B167MA13
(57)【要約】
【課題】洗濯機で設定された予約内容を携帯端末装置から変更する際に、運転コースの運転内容を、ユーザが優先する性能を考慮して変更でき得るランドリーシステムを提供する。
【解決手段】ランドリーシステム1は、受付処理部301と、運転内容変更処理部303と、予約内容変更処理部304とを備える。受付処理部301は、運転コースおよび終了時刻のうち、少なくとも一つについて、新たな内容の入力を操作表示部201により受け付け、新たな内容の入力を受け付けた後に、洗濯機10が備える複数の性能の中からの優先する性能の入力を操作表示部201により受け付ける。運転内容変更処理部303は、優先する性能に応じて運転コースの運転内容を変更する。予約内容変更処理部304は、運転コースおよび終了時刻のうち変更対象に、新たな内容を適用し、運転コースの運転内容に、変更された運転内容を適用する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯運転の運転コースおよび終了時刻を予約設定できる洗濯機を含み、予約設定された前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つを、携帯端末装置の操作部を用いた操作により変更できるランドリーシステムにおいて、
受付処理部と、運転内容変更処理部と、予約内容変更処理部とを、備え、
前記受付処理部は、
前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つについて、新たな内容の入力を前記操作部により受け付け、
前記新たな内容の入力を受け付けた後に、前記洗濯機が備える複数の性能の中からの優先する性能の入力を前記操作部により受け付け、
前記運転内容変更処理部は、前記優先する性能に応じて前記運転コースの運転内容を変更し、
前記予約内容変更処理部は、
前記運転コースおよび前記終了時刻のうち変更対象に、前記新たな内容を適用し、
前記運転コースの運転内容に、変更された運転内容を適用する、
ことを特徴とするランドリーシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のランドリーシステムにおいて、
前記携帯端末装置は、表示部を備え、
前記受付処理部は、
前記優先する性能の選択候補となる複数の性能の項目を含む選択画面を前記表示部に表示させ、
前記複数の性能の項目からの選択により前記優先する性能の入力を受け付け、
前記複数の性能の項目は、洗濯運転の履歴に基づいて決定された順序に従って前記選択画面に配列される、
ことを特徴とするランドリーシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のランドリーシステムにおいて、
前記新たな内容に基づいて前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できるか否かを判定する判定処理部を、さらに備え、
前記運転内容変更処理部は、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できないと判定された場合、前記運転コースの運転内容を、前記優先する性能が低下せずに前記運転コースの運転時間が短くなるように変更する、
ことを特徴とするランドリーシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のランドリーシステムにおいて、
前記運転内容変更処理部は、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できると判定された場合、前記運転コースの運転内容を、前記優先する性能が向上するように変更する、
ことを特徴とするランドリーシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のランドリーシステムにおいて、
前記携帯端末装置は、表示部を備え、
前記受付処理部は、
前記優先する性能の選択候補となる複数の性能の項目と、前記運転内容を変更しないことを示す項目とが配列された選択画面を前記表示部に表示させ、
前記複数の性能の項目からの前記優先する性能の選択または前記変更しないことを示す項目の指定を受け付け、
前記運転内容変更処理部は、前記変更しないことを示す項目が指定された場合に前記運転内容を変更せず、
前記変更しないことを示す項目は、前記選択画面において、
前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できると判定された場合には、前記複数の性能の項目の配列よりも上に配置され、
前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できないと判定された場合には、前記複数の性能の項目の配列よりも下に配置される、
ことを特徴とするランドリーシステム。
【請求項6】
洗濯機において予約設定された洗濯運転の運転コースおよび終了時刻のうち、少なくとも一つを、携帯端末装置の操作部を用いた操作により変更できるようにするための処理を実行するコンピュータに、
前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つについて、新たな内容の入力を前記操作部により受け付ける機能と、
前記新たな内容の入力を受け付けた後に、前記洗濯機が備える複数の性能の中からの優先する性能の入力を前記操作部により受け付ける機能と、
前記優先する性能に応じて前記運転コースの運転内容を変更する機能と、
前記新たな内容と変更された運転内容とを、前記洗濯機において適用されるために送信する機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドリーシステムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗濯機では、洗濯運転の運転コースおよび終了時刻を予約設定できる。運転コースの運転時間と終了時刻とに基づいて決定された開始時刻が到来すると、洗濯運転が開始される。
【0003】
予約設定された運転コースを、宅外からスマートフォン等の携帯端末を用いて変更可能な洗濯機が、たとえば、特許文献1に記載されている。
【0004】
洗濯機において、ユーザは、帰宅する時刻に合わせて終了時刻を設定することが想定される。帰宅後、直ちに洗濯機から衣類を取り出して干すことにより、衣類へのしわ付きを防止できるためである。よって、帰宅する時刻が変更されたときに、ユーザが宅外から携帯端末を用いて終了時刻の変更が行えると、なお一層良い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-000427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
運転コースや終了時刻が変更された場合、洗濯運転の開始時刻が早くなったり遅くなったりし得る。開始時刻が早まることにより、当該開始時刻が現在の時刻よりも前になった場合、変更後直ちに洗濯運転が開始されても、設定された終了時刻近くに洗濯運転が終了しなくなり得る。
【0007】
そこで、このような場合に、設定された終了時刻近くに洗濯運転が終了しやすくなるように、且つ、洗濯機が備える各種性能のうち、ユーザが優先する性能を低下させないように、設定された運転コースの運転内容を変更できれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【0008】
さらに、開始時刻が早まっても運転が開始されるまでの待機時間が未だ残っている場合や開始時刻が遅くなることにより待機時間が長くなった場合、その待機時間を利用してユーザが優先する性能を向上させるように、設定された運転コースの運転内容を変更できれば、やはり、ユーザの利便性を高めることができる。
【0009】
そこで、本発明は、洗濯機で設定された予約内容を携帯端末装置から変更する際に、運転コースの運転内容を、ユーザが優先する性能を考慮して変更でき得るランドリーシステムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様は、洗濯運転の運転コースおよび終了時刻を予約設定できる洗濯機を含み、予約設定された前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つを、携帯端末装置の操作部を用いた操作により変更できるランドリーシステムに関する。本態様に係るランドリーシステムは、受付処理部と、運転内容変更処理部と、予約内容変更処理部とを、備える。ここで、前記受付処理部は、前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つについて、新たな内容の入力を前記操作部により受け付け、前記新たな内容の入力を受け付けた後に、前記洗濯機が備える複数の性能の中からの優先する性能の入力を前記操作部により受け付ける。前記運転内容変更処理部は、前記優先する性能に応じて前記運転コースの運転内容を変更する。前記予約内容変更処理部は、前記運転コースおよび前記終了時刻のうち変更対象に、前記新たな内容を適用し、前記運転コースの運転内容に、変更された運転内容を適用する。
【0011】
本態様に係るランドリーシステムによれば、洗濯機で設定された運転コースおよび/または終了時刻を携帯端末装置から変更する際に、運転コースの運転内容を、ユーザが優先する性能を考慮して変更できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0012】
本態様に係るランドリーシステムにおいて、前記携帯端末装置は、表示部を備えるような構成とされ得る。この場合、前記受付処理部は、前記優先する性能の選択候補となる複数の性能の項目を含む選択画面を前記表示部に表示させ、前記複数の性能の項目からの選択により前記優先する性能の入力を受け付ける。このとき、前記複数の性能の項目は、洗濯運転の履歴に基づいて決定された順序に従って前記選択画面に配列される。
【0013】
上記の構成によれば、洗濯運転の履歴からユーザの優先順位が高いと考えられる性能に対応する性能の項目ほど、ユーザが視認しやすい位置、たとえば、選択画面の上方の位置に配置できるので、ユーザは、自身が優先する性能に対応する性能の項目を容易に選択できる。
【0014】
本態様に係るランドリーシステムにおいて、前記新たな内容に基づいて前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できるか否かを判定する判定処理部を、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記運転内容変更処理部は、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できないと判定された場合、前記運転コースの運転内容を、前記優先する性能が低下せずに前記運転コースの運転時間が短くなるように変更するような構成とされ得る。
【0015】
上記の構成によれば、ユーザが優先する性能の低下を抑制しつつ終了時刻近くに洗濯運転を終了させることが可能となる。
【0016】
上記の構成とされた場合、さらに、前記運転内容変更処理部は、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できると判定された場合、前記運転コースの運転内容を、前記優先する性能が向上するように変更するような構成とされ得る。
【0017】
このような構成とされれば、洗濯運転を終了時刻近くに終了させつつユーザが優先する性能を向上させることが可能となる。
【0018】
上記の構成とされた場合、さらに、前記携帯端末装置は、表示部を備えるような構成が採られ得る。この場合、前記受付処理部は、前記優先する性能の選択候補となる複数の性能の項目と、前記運転内容を変更しないことを示す項目とが配列された選択画面を前記表示部に表示させ、前記複数の性能の項目からの前記優先する性能の選択または前記変更しないことを示す項目の指定を受け付けるような構成とされ得る。前記運転内容変更処理部は、前記変更しないことを示す項目が指定された場合に前記運転内容を変更しないような構成とされ得る。前記変更しないことを示す項目は、前記選択画面において、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できると判定された場合には、前記複数の性能の項目の配列よりも上に配置され、前記洗濯運転が前記終了時刻に終了できないと判定された場合には、前記複数の性能の項目の配列よりも下に配置され得る。
【0019】
このような構成とされれば、ユーザは、変更しないことを示す項目を指定することにより、運転内容が変更されないようにすることができる。しかも、洗濯運転が終了時刻に終了できるために運転内容の変更が望まれにくい状況では、選択画面において、変更しないことを示す項目が複数の性能の項目の配列よりも上に配置されるので、ユーザは、変更しないことを示す項目による運転内容を変更しない選択が容易になる。さらに、洗濯運転が終了時刻に終了できないために運転内容の変更が望まれやすい状況では、選択画面において、変更しないことを示す項目が複数の性能の項目の配列よりも下に配置されるので、ユーザは、性能の項目による優先する性能の選択が容易になる。
【0020】
本発明の第2の態様は、プログラムに関する。本態様に係るプログラムは、洗濯機において予約設定された洗濯運転の運転コースおよび終了時刻のうち、少なくとも一つを、携帯端末装置の操作部を用いた操作により変更できるようにするための処理を実行するコンピュータに、前記運転コースおよび前記終了時刻のうち、少なくとも一つについて、新たな内容の入力を前記操作部により受け付ける機能と、前記新たな内容の入力を受け付けた後に、前記洗濯機が備える複数の性能の中からの優先する性能の入力を前記操作部により受け付ける機能と、前記優先する性能に応じて前記運転コースの運転内容を変更する機能と、前記新たな内容と変更された運転内容とを、前記洗濯機において適用されるために送信する機能と、を実現させる。
【0021】
本態様に係るプログラムによれば、第1の態様と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、洗濯機で設定された予約内容を携帯端末装置から変更する際に、運転コースの運転内容を、ユーザが優先する性能を考慮して変更でき得るランドリーシステムおよびプログラムを提供できる。
【0023】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、第1実施形態に係る、ランドリーシステムの構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態に係る、洗濯機の制御部により実行される予約設定処理を示すフローチャートである。
図3図3(a)は、第1実施形態に係る、携帯端末装置の制御部により実行される予約内容変更処理を示すフローチャートである。図3(b)は、第1実施形態に係る、洗濯機の制御部により実行される予約内容変更処理を示すフローチャートである。
図4図4は、第1実施形態に係る、第1変更内容受付処理を示すフローチャートである。
図5図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ、第1実施形態に係る、操作表示部に表示される変更メニュー画面、終了時刻入力画面および運転コース入力画面の一例を示す図である。
図6図6(a)および(b)は、それぞれ、第1実施形態に係る、操作表示部に表示される第1選択画面および第2選択画面の一例を示す図である。
図7図7は、第1実施形態に係る、第2変更内容受付処理を示すフローチャートである。
図8図8(a)は、第1実施形態に係る、操作表示部に表示される終了時刻入力画面の一例を示す図である。図8(b)および(c)は、それぞれ、第1実施形態に係る、すすぎ工程以降の工程が未実行の場合の第3選択画面および最終脱水工程が未実行の場合の第3選択画面の一例を示す図である。
図9図9は、第2実施形態に係る、ランドリーシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は、ランドリーシステム1の構成を示す図である。
【0027】
ランドリーシステム1は、洗濯機10と、携帯端末装置20とを備える。洗濯機10は、全自動洗濯機またはドラム式洗濯機であり、屋内に設置される。携帯端末装置20は、たとえば、スマートフォン等の携帯電話端末、タブレット端末である。洗濯機10と携帯端末装置20は、屋内に設置されたルータ等の洗濯機10側の通信システム30と、インタネット等の外部通信網40と、基地局、ルータ等の携帯端末装置20側の通信システム50とを介して通信可能である。
【0028】
洗濯機10は、洗濯ユニット101と、給水ユニット102と、排水ユニット103と、操作ユニット104と、制御部105と、記憶部106と、無線通信部107とを備える。
【0029】
洗濯機10が全自動洗濯機である場合、洗濯ユニット101は、外槽内に配置され、鉛直軸周りに回転可能な洗濯脱水槽と、洗濯脱水槽内に配置されたパルセータと、駆動モータと、駆動モータの回転を、洗濯時にはパルセータのみに伝達し、脱水時にはパルセータと洗濯脱水槽の双方に伝達するクラッチ機構とを含む。洗濯機10がドラム式洗濯機である場合、洗濯ユニット101は、外槽内に配置され、水平軸周りに回転可能なドラムと、ドラムを回転させる駆動モータとを含む。
【0030】
給水ユニット102は、給水バルブと、給水バルブに繋がる給水経路とを含み、洗濯ユニット101の外槽内に給水を行う。さらに、給水ユニット102は、液体の洗剤が貯められる液剤タンクと、液剤タンク内の洗剤を給水経路へと送るポンプとを含み、給水の際に液剤タンク内の洗剤を給水経路内へ送ることにより、外槽内に洗剤を自動投入する。
【0031】
排水ユニット103は、排水バルブと、排水バルブに繋がる排水経路とを含み、洗濯ユニット101の外槽内から排水を行う。
【0032】
操作ユニット104は、洗濯運転に係る各種の操作を行うための各種の操作ボタンと、洗濯運転に係る各種の表示を行うための各種の表示器を含む。操作ボタンには、運転コースを選択するためのコース選択ボタン、運転を開始させるためのスタートボタン、および、予約設定の際に終了時刻の入力に用いられる時刻入力ボタンが含まれる。
【0033】
制御部105は、CPUや各種の駆動回路等を含み、記憶部106に記憶された制御プログラムに従って、洗濯ユニット101の駆動モータ、給水ユニット102の給水バルブやポンプ、排水ユニット103の排水バルブ、操作ユニット104等を制御する。
【0034】
記憶部106は、RAM、ROM等のメモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。制御プログラムには、制御部105が、後述する予約設定処理および予約内容変更処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0035】
無線通信部107は、制御部105の制御に従い、通信システム30との間で無線通信を行う。
【0036】
洗濯機10は、洗濯機能に加えて乾燥機能を備えていてもよい。この場合、洗濯機10には、ヒータとファンとを含む排気型または循環型の乾燥ユニットが付加される。
【0037】
洗濯機10では、複数の運転コースの洗濯運転を行うことができる。洗濯運転では、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程が順次実行される。ユーザは、複数の運転コースの中から所望の運転コースを選択できる。洗い工程では、洗濯物が洗剤を含む水により洗われ、洗濯物に付着した汚れが除去される。すすぎ工程では、洗濯物がすすがれて洗濯物に含まれた洗剤が除去される。中間脱水工程および最終脱水工程では、洗濯物が脱水され、洗濯物に含まれた水が除去される。
【0038】
運転コースごとに、その運転内容が決められている。洗濯機10が全自動洗濯機の場合、運転内容として、たとえば、洗い時間、洗い水流、洗い水量、洗剤使用量、すすぎ方式、すすぎ回数、すすぎ水流、脱水時間、脱水回転数などが挙げられる。すすぎ方式として、溜めすすぎ、注水すすぎ、シャワーすすぎなどが挙げられる。洗濯機10がドラム式洗濯機の場合、運転内容として、たとえば、洗い時間、洗い時のドラム回転数、洗い水量、洗剤使用量、すすぎ回数、すすぎ時のドラム回転数、脱水時間、脱水回転数などが挙げられる。
【0039】
各運転コースでは、それぞれ運転内容により運転時間が決まる。よって、各運転コースの間で運転時間が異なる。
【0040】
記憶部106には、運転コースごとに、その運転内容および運転時間が記憶されている。
【0041】
携帯端末装置20は、操作表示部201と、制御部202と、記憶部203と、無線通信部204と、を備える。
【0042】
操作表示部201は、たとえば、タッチパネルであり、所定の画面を表示するとともに、画面に対する操作入力を検出する。操作表示部201は、本発明の操作部および表示部に相当する。なお、携帯端末装置20には、表示部と操作部とが個々に設けられてもよい。
【0043】
制御部202は、CPUや各種の駆動回路等を含み、記憶部203に記憶された制御プログラムに従って、操作表示部201等を制御する。制御部202は、本発明のコンピュータに相当する。
【0044】
記憶部203は、RAM、ROM等のメモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。制御プログラムには、制御部202が、後述する予約内容変更処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0045】
無線通信部204は、制御部202の制御に従い、通信システム50との間で無線通信を行う。
【0046】
本実施の形態では、洗濯機10において、洗濯運転の運転コースおよび終了時刻を予約設定できる。予約設定のため、洗濯機10の制御部105は、予約設定処理を実行する。
【0047】
さらに、本実施の形態では、携帯端末装置20において、予約設定された運転コースおよび終了時刻、即ち予約内容を、操作表示部201を用いた操作により変更できる。そして、携帯端末装置20において、予約内容が新たな内容に変更される際には、洗濯機10が備える複数の性能のうち、ユーザが優先する性能を考慮して、運転コースの運転内容を変更できる。洗濯機の性能として、たとえば、洗浄性能、すすぎ性能、脱水性能、洗剤節約性能、布傷み低減性能およびしわ低減性能を挙げることができる。
【0048】
予約設定のため、洗濯機10の制御部105は、予約設定処理を実行する。予約設定された運転コースおよび終了時刻、即ち予約内容を変更するため、携帯端末装置20の制御部202および洗濯機10の制御部105は、予約内容変更処理を実行する。
【0049】
予約内容変更処理のため、携帯端末装置20では、記憶部203に記憶された制御プログラムによって、受付処理部301、判定処理部302および運転内容変更処理部303の機能が制御部202に付与され、洗濯機10では、記憶部106に記憶された制御プログラムによって、予約内容変更処理部304の機能が制御部105に付与される。
【0050】
受付処理部301は、運転コースおよび終了時刻について、新たな内容、即ち新たな運転コースおよび新たな終了時刻の入力を操作表示部201により受け付ける。さらに、受付処理部301は、新たな内容の入力を受け付けた後に、複数の性能の中からの優先する性能の入力を操作表示部201により受け付ける。
【0051】
判定処理部302は、新たな内容に基づいて洗濯運転が終了時刻に終了できるか否かを判定する。
【0052】
運転内容変更処理部303は、優先する性能に応じて運転コースの運転内容を変更する。このとき、運転内容変更処理部303は、新たな運転コースの入力が受け付けられた場合には、新たな運転コースの運転内容を変更し、新たな運転コースの入力が受け付けられていない場合には、現在設定されている運転コースの運転内容を変更する。
【0053】
より具体的には、運転内容変更処理部303は、洗濯運転が終了時刻に終了できないと判定された場合、運転コースの運転内容を、優先する性能が低下せずに運転コースの運転時間が短くなるように変更する。また、運転内容変更処理部303は、洗濯運転が終了時刻に終了できると判定された場合、運転コースの運転内容を、優先する性能が向上するように変更する。
【0054】
予約内容変更処理部304は、運転コースおよび終了時刻のうち変更対象に、新たな内容を適用する。さらに、予約内容変更処理部304は、運転コースの運転内容に、変更された運転内容を適用する。変更対象が運転コースの場合は、現在設定されている運転コースが新たな運転コースに変更され、新たな運転コースの運転内容が、変更された運転内容に置き換えられる。変更対象が終了時刻の場合は、現在設定されている終了時刻が新たな終了時刻に変更され、現在設定されている運転コースの運転内容が、変更された運転内容に置き換えられる。
【0055】
予約内容変更処理に利用するため、携帯端末装置20の記憶部203には、洗濯機10で実行される複数の運転コースと、各運転コースの運転内容および運転時間とが記憶されている。
【0056】
図2は、洗濯機10の制御部105により実行される予約設定処理を示すフローチャートである。
【0057】
図2を参照して、洗濯機10において、制御部105は、予約設定が行われたか否かを監視する(S101)。ユーザは、予約設定を行う場合、操作ユニット104において、コース選択ボタンにより運転コースを選択するとともに時刻入力ボタンにより終了時刻を入力し、スタートボタンを押す。
【0058】
制御部105は、予約設定が行われると(S101:YES)、設定された終了時刻と、設定された運転コースの運転時間とに基づいて、洗濯運転の開始時刻を決定する(S102)。そして、制御部105は、記憶部106に用意された予約内容の記憶領域に、設定された終了時刻および運転コースと、当該運転コースの運転内容と、決定された開始時刻とを記憶する(S103)。
【0059】
こうして、予約設定処理が終了する。
【0060】
その後、洗濯機10では、制御部105が、開始時刻が到来したことに基づいて、設定された運転コースの洗濯運転を開始させる。
【0061】
図3(a)は、携帯端末装置20の制御部202により実行される予約内容変更処理を示すフローチャートである。図3(b)は、洗濯機10の制御部105により実行される予約内容変更処理を示すフローチャートである。
【0062】
携帯端末装置20には、洗濯機10を遠隔管理するための遠隔管理アプリケーションがインストールされている。遠隔管理アプリケーションは、たとえば、遠隔操作機能を有し、ユーザが携帯端末装置20から洗濯機10を遠隔操作して、所望の運転コースの洗濯運転を開始させることができる。また、遠隔管理アプリケーションは、たとえば、遠隔監視機能を有し、ユーザは、洗濯機10から携帯端末装置20が取得した洗濯運転の進行状況を操作表示部201上で確認することができる。遠隔管理アプリケーションに、その機能の一つとして、予約内容の変更機能が含まれる。
【0063】
たとえば、操作表示部201に表示された遠隔管理アプリケーションのメニュー画面において、予約内容の変更機能を開始するための操作が行われると、図3(a)の予約内容変更処理が開始される。
【0064】
なお、図2に示す予約設定処理が終了したときに、洗濯機10から携帯端末装置20へ予約設定が行われた旨の予約実行通知が行われるようにするとともに、予約設定された洗濯運転が終了したときに、洗濯機10から携帯端末装置20へ洗濯運転が終了した旨の運転終了通知が行われるようにするとよい。そして、予約実行通知が行われる前および運転終了通知が行われた後は、図3(a)の予約内容変更処理が開始できないようにされるとよい。
【0065】
洗濯機10では、図2に示す予約設定処理が終了すると、図3(b)に示す予約内容変更処理が開始される。
【0066】
携帯端末装置20において、図3(a)の予約内容変更処理が開始されると、制御部202は、必要情報要求指令を、無線通信部204を通じて洗濯機10へ送信する(S201)。必要情報要求指令は、携帯端末装置20側での予約内容の変更に必要となる必要情報を洗濯機10に要求する指令である。制御部202は、洗濯機10からの必要情報の受信を待つ(S202)。
【0067】
洗濯機10において、図3(b)の予約内容変更処理が開始されると、制御部105は、携帯端末装置20からの必要情報要求指令を受信したか否かを監視する(S301)。そして、制御部105は、無線通信部107を通じて必要情報要求指令を受信すると(S301:YES)、洗濯機10での洗濯運転の履歴に基づいて、後述する第1選択画面440および第2選択画面450で優先する性能の選択候補となる複数の性能に優先順位を付与する(S302)。本実施の形態では、選択候補となる性能は、洗浄性能、すすぎ性能、脱水性能、洗剤節約性能、布傷み低減性能およびしわ低減性能とされる。
【0068】
制御部105は、たとえば、その性能が向上するような運転内容の変更が行われた頻度を検出し、当該頻度がより多い性能を優先順位の上位とする。
【0069】
洗浄性能の場合、たとえば、洗い時間が初期設定された時間から増された頻度が検出される。すすぎ性能の場合、たとえば、すすぎ回数が初期設定された回数から増された頻度が検出される。脱水性能の場合、たとえば、脱水時間や脱水回転数が初期設定された時間や回転数から増された頻度が検出される。洗剤節約性能の場合、たとえば、洗剤使用量が初期設定された使用量から減らされた頻度が検出される。布傷み低減性能の場合、たとえば、洗い水量が初期設定された給水量から増された頻度が検出される。しわ低減性能の場合、たとえば、脱水回転数が初期設定された回転数から低くされた頻度が検出される。
【0070】
次に、制御部105は、予約設定された終了時刻および運転コースと、現在の運転状況、即ち、運転開始前であるか運転中であるか、運転中であればどの工程を実行中であるかと、性能の優先順位とを、必要情報として、無線通信部107を通じて携帯端末装置20へ送信する(S303)。これにより、携帯端末装置20に必要情報が受信される。
【0071】
図3(a)に戻り、携帯端末装置20において、制御部202は、必要情報を受信すると(S202:YES)、必要情報に含まれる運転状況を確認し、現在、洗濯機10が洗濯運転を開始する前であるか否かを判定する(S203)。制御部202は、運転開始前である場合(S203:YES)、終了時刻または運転コースの変更を受け付け、また、必要に応じて運転コースの運転内容の変更を行う第1変更内容受付処理を実行する(S204)。
【0072】
一方、制御部202は、運転中である場合(S203:NO)、最後の工程、即ち最終脱水工程が実行されているか否かを判定する(S205)。制御部202は、最後の工程が実行されていない場合(S205:NO)、終了時刻の変更を受け付け、また、必要に応じて未だ実行されていない工程に係る運転内容の変更を行う第2変更内容受付処理を実行する(S206)。
【0073】
最後の工程の実行中である場合、洗濯運転が終わりかけているため、予約内容の変更に対応することが難しい。よって、制御部202は、最後の工程が実行されている場合(S205:YES)、予約内容の変更が不可能である旨の報知を操作表示部201での画面表示により行う(S207)。
【0074】
制御部202は、第1変更内容受付処理により新たな終了時刻または新たな運転コースを受け付け、また、運転コースの運転内容を変更すると、変更内容である、新たな終了時刻または新たな運転コースと変更した運転内容とを、無線通信部204を通じて洗濯機10へ送信する(S208)。同様に、制御部202は、第2変更内容受付処理により新たな終了時刻を受け付け、また、未実行の工程に係る運転内容を変更すると、変更内容である、新たな終了時刻と変更した運転内容とを、洗濯機10へ送信する(S208)。
【0075】
図3(b)に戻り、洗濯機10において、制御部105は、ステップS303で必要情報を送信すると、携帯端末装置20からの変更内容の受信を監視する(S304)。そして、制御部105は、変更内容を受信すると(S304:YES)、予約内容変更処理部304の機能により、受け取った変更内容を、現在設定されている終了時刻および運転コースに適用する(S305)。
【0076】
即ち、制御部105は、たとえば、新たな終了時刻と、変更された運転内容とを受け取ると、現在設定されている終了時刻を新たな終了時刻に置き換え、現在設定されている運転コースの運転内容を、変更された運転内容に置き換える。また、制御部105は、たとえば、新たな運転コースと、変更された運転内容とを受け取ると、現在設定されている運転コースを新たな運転コースに置き換え、新たな運転コースの運転内容を、変更された運転内容に置き換える。
【0077】
次に、第1変更内容受付処理および第2変更内容受付処理について、詳細に説明する。
【0078】
図4は、第1変更内容受付処理を示すフローチャートである。図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ、操作表示部201に表示される変更メニュー画面410、終了時刻入力画面420および運転コース入力画面430の一例を示す図である。図6(a)および(b)は、それぞれ、操作表示部201に表示される第1選択画面440および第2選択画面450の一例を示す図である。
【0079】
図4の第1変更内容受付処理において、ステップS401~S404、S406、7の処理は、制御部202が受付処理部301の機能により実行し、ステップS405の処理は、制御部202が判定処理部302の機能により実行し、ステップS408~S411の処理は、制御部202が運転内容変更処理部303の機能により実行する。
【0080】
図4を参照して、制御部202は、操作表示部201に変更メニュー画面410を表示させ、当該変更メニュー画面410により、終了時刻および運転コースのうち変更する項目の選択を受け付ける(S401)。この際、図5(a)に示すように、制御部202は、必要情報として取得した、現在設定されている終了時刻および運転コースの情報411と、終了時刻を選択するための時刻選択ボタン412と、運転コースを選択するためのコース選択ボタン413とを、変更メニュー画面410に含める。
【0081】
ユーザは、終了時刻を変更する場合、時刻選択ボタン412を押し、運転コースを変更する場合、コース選択ボタン413を押す。
【0082】
時刻選択ボタン412による終了時刻の選択が行われた場合(S402:終了時刻)、制御部202は、操作表示部201に終了時刻入力画面420を表示させ、当該終了時刻入力画面420により、新たな終了時刻の入力を受け付ける(S403)。この際、図5(b)に示すように、制御部202は、時刻を入力するためのテンキー421と、入力された時刻が表示される表示ボックス422と、入力を確定させるための確定ボタン423とを、終了時刻入力画面420に含める。
【0083】
ユーザは、テンキー421を操作して、新たな終了時刻を入力した後、確定ボタン423を押す。これにより、新たな終了時刻の入力が受け付けられる。
【0084】
一方、コース選択ボタン413による運転コースの選択が行われた場合(S402:運転コース)、制御部202は、操作表示部201に運転コース入力画面430を表示させ、当該運転コース入力画面430により、新たな運転コースの入力を受け付ける(S404)。この際、図5(c)に示すように、制御部202は、現在設定されている運転コース以外の運転コースに対応する複数のコースボタン431と、選択を確定させるための確定ボタン432とを、運転コース入力画面430に含める。
【0085】
ユーザは、希望する運転コースのコースボタン431を押す。押されたコースボタン431がハイライト表示される。その後、ユーザは、確定ボタン432を押す。これにより、新たな運転コースの選択入力が受け付けられる。
【0086】
新たな終了時刻または運転コースの入力が完了すると、制御部202は、新たな終了時刻または運転コースに基づいて新たな開始時刻を決定し、当該開始時刻と現在時刻とに基づいて、洗濯運転が終了時刻に終了可能であるか否かを判定する(S405)。新たな終了時刻が入力された場合は、新たな終了時刻に終了可能であるかの判定がなされ、新たな運転コースが入力された場合は、現在設定されている終了時刻に終了可能であるかの判定がなされる。
【0087】
開始時刻が現在時刻よりも遅い場合は終了可能と見做すことができ、開始時刻が現在時刻よりも早い場合、即ち開始時刻が既に過ぎている場合は終了不可能と見做すことができる。
【0088】
制御部202は、洗濯運転が終了時刻に終了可能であると判定した場合(S405:YES)、操作表示部201に第1選択画面440を表示させ、当該第1選択画面440により、運転コースの運転内容を変更するか否かの選択と、変更する場合における優先させる性能の選択とを受け付ける(S403)。
【0089】
図6(a)に示すように、制御部202は、洗濯運転が開始されるまでの待機時間が、長くなるか短くなるかを知らせるとともに、運転内容を変更する場合には優先する性能を選択することを知らせるメッセージ441と、運転内容を変更しないことを指定するための変更なしボタン442と、優先する性能の選択候補となる性能に対応する複数の性能ボタン443と、選択を確定させるための確定ボタン444とを、第1選択画面440に含める。なお、変更なしボタン442は、本発明の変更しないことを示す項目に相当する。性能ボタン443は、本発明の性能の項目に相当する。
【0090】
このとき、制御部202は、必要情報として取得した優先順位において上位である性能に対応する性能ボタン443ほど上方に位置するように、第1選択画面440上での性能ボタン443の配列順序を決定し、当該配列順序に従って性能ボタン443を配列する。こうして、複数の性能ボタン443が、性能の優先順位、即ち洗濯運転の履歴に基づいて決定された順序に従って第1選択画面440に配列される。
【0091】
たとえば、図6(a)では、洗濯運転の履歴に基づいて優先順位が、洗浄性能、すすぎ性能、脱水性能、洗剤節約性能、布傷み低減性能、しわ低減性能の順となるように決定されることにより、上記性能の順に上から、その性能に対応する性能ボタン443が配列された例が示されている。
【0092】
このように、運転履歴からユーザに優先されやすいと予測される性能に対応する性能ボタン443ほど、第1選択画面440の上方に位置するため、ユーザは、優先する性能の選択が容易になる。
【0093】
さらに、制御部202は、第1選択画面440において、配列された複数の性能ボタン443よりも上に変更なしボタン442を配置させる。
【0094】
洗濯運転が終了時刻に終了可能である場合は、ユーザにとって、運転内容を変更する必要性はそれほど高くない。このため、ユーザにより、変更なしボタン442の選択が行われやすいと考えられる。よって、変更なしボタン442が、第1選択画面440において最上位に配置されることにより、ユーザは、運転内容を変更しない選択が容易になる。
【0095】
ユーザは、運転内容の変更を行わない場合、変更なしボタン442を押す。変更なしボタン442がハイライト表示される。その後、ユーザは、確定ボタン444を押す。これにより、運転内容を変更しない選択が受け付けられる。
【0096】
一方、ユーザは、たとえば、待機時間を利用して、自身が優先する性能を向上させたいと考える場合がある。このような場合、ユーザは、運転内容の変更を行うべく、優先する性能に対応する性能ボタン443を押す。押された性能ボタン443がハイライト表示される。その後、ユーザは、確定ボタン444を押す。これにより、選択された性能ボタン443が示す性能を優先して運転内容を変更する選択が受け付けられる。
【0097】
新たな終了時刻への変更または新たな運転コースへの変更の結果、洗濯運転が終了時刻に終了できなくなった場合、ステップS405において、制御部202は、洗濯運転が終了時刻に終了不可能であると判定する(S405:NO)。この場合、制御部202は、操作表示部201に第2選択画面450を表示させ、当該第2選択画面450により、運転コースの運転内容を変更するか否かの選択と、変更する場合における優先させる性能の選択とを受け付ける(S407)。
【0098】
図6(b)に示すように、制御部202は、洗濯運転が終了時刻に終了しないことを知らせるとともに、運転内容を変更する場合には優先する性能を選択することを知らせるメッセージ451と、第1選択画面440と同様の変更なしボタン452と、複数の性能ボタン453と、確定ボタン454とを、第2選択画面450に含める。なお、変更なしボタン452は、本発明の変更しないことを示す項目に相当する。性能ボタン453は、本発明の性能の項目に相当する。
【0099】
このとき、制御部202は、第1選択画面440と同様な配列順序に従って、第2選択画面450上に複数の性能ボタン453を配列する。さらに、制御部202は、第2選択画面450において、配列された複数の性能ボタン453よりも下に変更なしボタン452を配置させる。
【0100】
洗濯運転が終了時刻に終了不可能である場合は、ユーザにとって、運転時間が短くなるように運転内容を変更する必要性が高くなる。このため、ユーザにより、性能ボタン453の選択が行われやすいと考えられる。よって、変更なしボタン452が、第2選択画面450において最下位に配置されることにより、ユーザは、性能ボタン453による優先する性能の選択が容易になる。
【0101】
ユーザは、自身が優先する性能を低下させることなく洗浄運転の運転時間が短くなるように運転内容の変更を行いたい場合に、優先する性能に対応する性能ボタン453を押す。押された性能ボタン453がハイライト表示される。その後、ユーザは、確定ボタン454を押す。これにより、選択された性能ボタン453が示す性能を優先して運転内容を変更する選択が受け付けられる。
【0102】
一方、ユーザは、たとえば、洗濯運転が終了時刻に終了しなくても現在の運転内容を優先したいと考える場合がある。このような場合、ユーザは、変更なしボタン452を押す。変更なしボタン452がハイライト表示される。その後、ユーザは、確定ボタン454を押す。これにより、運転内容を変更しないことが受け付けられる。
【0103】
次に、制御部202は、第1選択画面440により、運転内容を変更する選択が受け付けられた場合(S408:YES)、選択された性能ボタン443が示す性能、即ちユーザが優先する性能が向上するように、待機時間を越えて運転時間が延長されない範囲などの可能な範囲において、運転内容を変更する(S409)。新たな終了時刻が入力された場合は、現在設定されている運転コースの運転内容が変更され、新たな運転コースが入力された場合は、新たな運転コースの運転内容が変更される。
【0104】
洗浄性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗浄性能が向上するよう、洗い時間を長くしたり、洗い水流が強くしたり、洗剤使用量を多くしたりできる。すすぎ性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、すすぎ回数を多くしたり、すすぎ方式を、溜めすすぎから注水すすぎに変更するなど、すすぎ性能が高まる方式に切り替えたりできる。脱水性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、脱水時間を長くすることができる。洗剤節約性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗剤使用量を少なくできる。この場合、洗い時間を長くしたり、洗い水流を強くしたりできる。布傷み低減性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗い水量を多くしたり、洗い水流を弱くしたりできる。この場合に、洗い時間を長くすることができる。しわ低減性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、脱水回転数を低くすることができる。
【0105】
制御部202は、第1選択画面440により、運転内容を変更しない選択が受け付けられた場合(S408:NO)、運転内容を変更しない。
【0106】
次に、制御部202は、第2選択画面450により、運転内容を変更する選択が受け付けられた場合(S410:YES)、選択された性能ボタン453が示す性能、即ちユーザが優先する性能を低下させることなく運転時間が短くなるよう、運転内容を変更する(S411)。この場合、可能な限り終了時刻近くに洗濯運転が終了できるよう運転内容が変更される。
【0107】
洗浄性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、すすぎ回数を少なくしたり、脱水時間を短くしたりできる。すすぎ性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗い時間を短くしたり、脱水時間を短くしたりできる。脱水性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗い時間を短くしたり、すすぎ回数を少なくしたりできる。洗剤節約性能、布傷み低減性能またはしわ低減性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、洗い時間を短くしたり、すすぎ回数を少なくしたり、脱水時間を短くしたりできる。
【0108】
制御部202は、第2選択画面450により、運転内容を変更しない選択が受け付けられた場合(S410:NO)、運転内容を変更しない。
【0109】
図7は、第2変更内容受付処理を示すフローチャートである。図8(a)は、操作表示部201に表示される終了時刻入力画面510の一例を示す図である。図8(b)および(c)は、それぞれ、すすぎ工程以降の工程が未実行の場合の第3選択画面520および最終脱水工程が未実行の場合の第3選択画面520の一例を示す図である。
【0110】
図7の第2変更内容受付処理において、ステップS501およびS502の処理は、制御部202が受付処理部301の機能により実行し、ステップS503およびS504の処理は、制御部202が運転内容変更処理部303の機能により実行する。
【0111】
図7を参照して、制御部202は、操作表示部201に終了時刻入力画面510を表示させ、当該終了時刻入力画面510により、新たな終了時刻の入力を受け付ける(S501)。この際、図8(a)に示すように、制御部202は、現在実行中の工程を通知するメッセージ511と、テンキー512と、表示ボックス513と、確定ボタン514とを、終了時刻入力画面510に含める。
【0112】
ユーザは、テンキー512を操作して、新たな終了時刻を入力した後、確定ボタン514を押す。これにより、新たな終了時刻の入力が受け付けられる。
【0113】
なお、現在設定されている運転コースの洗濯運転が既に開始されているので、運転コースの変更はできない。
【0114】
次に、制御部202は、操作表示部201に第3選択画面520を表示させ、当該第3選択画面520により、運転内容を変更するか否かの選択と、変更する場合における優先させる性能の選択とを受け付ける(S502)。この際、図8(b)および(c)に示すように、制御部202は、第3選択画面520に、運転内容を変更する場合には優先する性能を選択することを知らせるメッセージ521と、確定ボタン524とを含める。また、制御部202は、未実行の工程に係る性能に対応する性能ボタン523を配列させ、その下に変更なしボタン522を配置させる。性能ボタン523の配列順序は、第1選択画面440の性能ボタン443や第2選択画面450と性能ボタン453と同様である。
【0115】
図8(b)のように、すすぎ工程以降の工程が未実行の場合、すすぎ性能、脱水性能およびしわ低減性能に対応する性能ボタン523が第3選択画面520に配列される。図8(c)のように、最終脱水工程が未実行の場合、脱水性能およびしわ低減性能に対応する性能ボタン523が第3選択画面520に配列される。
【0116】
ユーザは、運転内容を変更する場合、優先する性能に対応する性能ボタン523を押した後、確定ボタン524を押す。これにより、選択された性能ボタン523が示す性能を優先して運転内容を変更する選択が受け付けられる。
【0117】
ユーザは、運転内容を変更しない場合、変更なしボタン522を押した後、確定ボタン524を押す。これにより、運転内容を変更しない選択が受け付けられる。
【0118】
次に、制御部202は、第3選択画面520により、運転内容を変更する選択が受け付けられた場合(S503:YES)、優先された性能に応じて、洗濯運転の終了が終了時刻に近づくように、可能な範囲において、運転内容を変更する(S504)。
【0119】
即ち、制御部202は、新たな終了時刻が現在設定されている終了時刻より早くなる場合、優先する性能を低下させることなく運転時間が短くなるよう、運転内容を変更する。
【0120】
すすぎ性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、脱水時間を短くすることができる。脱水性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、すすぎ回数を少なくすることができる。すすぎ工程が終了している場合は、脱水回転数を高くし且つ脱水時間を短くすることができる。しわ低減性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、すすぎ回数を少なくしたり、脱水時間を短くしたりできる。
【0121】
一方、制御部202は、新たな終了時刻が現在設定されている終了時刻より遅くなる場合、優先する性能を向上させつつ運転時間が長くなるよう、運転内容を変更する。
【0122】
すすぎ性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、すすぎ回数を多くすることができる。脱水性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、脱水時間を長くすることができる。しわ低減性能が優先される場合、制御部202は、たとえば、脱水回転数を低くし、且つ、すすぎ回数を多くしたり、脱水時間を長くしたりできる。
【0123】
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、携帯端末装置20の操作表示部201において、新たな運転コースまたは新たな終了時刻の入力が受け付けられた後に、ユーザが優先する性能の入力が受け付けられる。そして、優先する性能に応じて運転コースの運転内容が変更され、洗濯機10において、新たな運転コースまたは新たな終了時刻とともに、変更された運転内容が適用される。このように、洗濯機10で設定された運転コースまたは終了時刻を携帯端末装置20から変更する際に、運転コースの運転内容を、ユーザが優先する性能を考慮して変更できるので、ユーザの利便性を高めることができる。
【0124】
さらに、本実施の形態によれば、操作表示部201に表示された選択画面440,450,520に、優先する性能の選択候補となる複数の性能ボタン443,453,523が、洗濯運転の履歴に基づいて決定された順序に従って配列される。これにより、洗濯運転の履歴からユーザの優先順位が高いと考えられる性能に対応する性能ボタン443,453,523ほど、ユーザが視認しやすい位置、即ち選択画面440,450,520の上方の位置に配置できる。よって、ユーザは、自身が優先する性能に対応する性能ボタン443,453,523を容易に選択できる。
【0125】
さらに、本実施の形態によれば、操作表示部201により受け付けられた新たな運転コースまたは新たな終了時刻に基づいて、洗濯運転が終了時刻に終了できるか否かが判定され、終了できない場合に、運転コースの運転内容が、優先する性能が低下せずに当該運転コースの運転時間が短くなるように変更される。これにより、ユーザが優先する性能の低下を抑制しつつ終了時刻近くに洗濯運転を終了させることが可能となる。
【0126】
さらに、本実施の形態によれば、新たな運転コースまたは新たな終了時刻に基づいて、洗濯運転が終了時刻に終了できると判定された場合、運転コースの運転内容が、優先する性能が向上するように変更される。これにより、洗濯運転を終了時刻近くに終了させつつユーザが優先する性能を向上させることが可能となる。
【0127】
さらに、本実施の形態によれば、第1選択画面440および第2選択画面450に変更なしボタン442,452が含まれるので、ユーザは、変更なしボタン442,452を押すことにより、運転内容が変更されないようにすることができる。しかも、洗濯運転が終了時刻に終了できるために運転内容の変更が望まれにくい状況では、第1選択画面440において、変更ボタンなしボタン442が複数の性能ボタン443の配列よりも上に配置されるので、ユーザは、変更なしボタン442による運転内容を変更しない選択が容易になる。さらに、洗濯運転が終了時刻に終了できないために運転内容の変更が望まれやすい状況では、第2選択画面450において、変更なしボタン452が複数の性能ボタン453の配列よりも下に配置されるので、ユーザは、性能ボタン453による優先する性能の選択が容易になる。
【0128】
<第2実施形態>
図9は、ランドリーシステム2の構成を示す図である。
【0129】
ランドリーシステム2は、洗濯機10と、サーバ60とを備える。洗濯機10は、通信システム30と外部通信網40とを介してサーバ60と通信可能である。サーバ60は、外部通信網40と通信システム50とを介して携帯端末装置20と通信可能である。なお、携帯端末装置20が、ランドリーシステム2に含まれてもよい。
【0130】
サーバ60は、制御部601と、記憶部602と、通信部603とを備える。制御部601は、CPU等を含み、記憶部602に記憶された制御プログラムに従って、所定の制御を行う。記憶部602は、メモリおよびハードディスクを含み、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。制御プログラムには、制御部601が、予約内容変更処理を実行するためのプログラムが含まれる。通信部603は、制御部601の制御に従い、通信システム30,50等の外部の通信部との間で、外部通信網40を介した通信を行う。なお、制御部601は、本発明のコンピュータに相当する。
【0131】
上記第1実施形態のランドリーシステム1では、携帯端末装置20の制御部202に受付処理部301、判定処理部302および運転内容変更処理部303の機能が付与される。
【0132】
これに対し、本実施の形態のランドリーシステム2では、サーバ60の制御部601に、記憶部602に記憶された制御プログラムによって、受付処理部301、判定処理部302および運転内容変更処理部303の機能が付与される。また、サーバ60の記憶部602には、洗濯機10で実行される複数の運転コースと、各運転コースの運転内容および運転時間とが記憶されている。
【0133】
そして、本実施の形態では、サーバ60の制御部601が、図3(a)の予約内容変更処理、図4の第1変更内容受付処理および図7の第2変更内容受付処理を実行する。
【0134】
この際、第1変更内容受付処理のステップS401、S403、S404、S406およびS407では、制御部601が、携帯端末装置20に、それぞれ、変更メニュー画面410、終了時刻入力画面420、運転コース入力画面430、第1選択画面440および第2選択画面450の画像データを送信することにより、これら画面を、制御部202を介して操作表示部201に表示させる。そして、制御部601が、操作表示部201が受け付けた、これら画面での入力結果を、携帯端末装置20から受け取る。
【0135】
同様に、第2変更内容受付処理のステップS501およびS502では、制御部601が、携帯端末装置20に、それぞれ、終了時刻入力画面510および第3選択画面520の画像データを送信することにより、これら画面を、制御部202を介して操作表示部201に表示させる。そして、制御部601が、操作表示部201が受け付けた、これら画面での入力結果を、携帯端末装置20から受け取る。
【0136】
さらに、洗濯機10では、図3(b)の予約内容変更処理のステップS303において、制御部105が必要情報をサーバ60へ送信する。
【0137】
なお、たとえば、サーバ60は、洗濯機10を遠隔管理するためウェブページを有する。携帯端末装置20から当該ウェブベージにアクセスがなされ、当該ウェブページ上で予約内容の変更機能を開始するための操作が行われると、図3(a)の予約内容変更処理が開始される。
【0138】
本実施の形態によれば、上記第1実施形態の効果と同様な効果を奏することができる。
【0139】
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0140】
たとえば、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、携帯端末装置20の操作表示部201において、運転コースと終了時刻の変更を一度に行うことができない。しかしながら、操作表示部201において、運転コースと終了時刻の変更を一度に行うことができてもよい。この場合、たとえば、図5(a)に示す変更メニュー画面410に運転コースと終了時刻の双方を変更するための選択ボタンが追加される。そし当該選択ボタンが選択されると、制御部202,601は、図4のステップS403の終了時刻入力画面420での新たな終了時刻の受付とステップS404の運転コース入力画面430での新たな運転コースの受付の双方を実行する。
【0141】
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、携帯端末装置20の操作表示部201において、運転コースと終了時刻の双方について、新たな内容の入力を受け付けることができる。しかしながら、操作表示部201において、運転コースと終了時刻のうち、何れか一方のみについて、新たな内容の入力を受け付けることができるようにされてもよい。
【0142】
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、選択画面440,450,520に、複数の性能ボタン443,453,523が、洗濯運転の履歴に基づいて決定された順序に従って配列される。しかしながら、選択画面440,450,520において、複数の性能ボタン443,453,523の位置が、洗濯運転の履歴に応じて変更されず、固定されてよい。
【0143】
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、洗濯運転が終了時刻に終了できる場合に操作表示部201に表示される第1選択画面440において、変更ボタンなしボタン442が複数の性能ボタン443の配列よりも上に配置され、洗濯運転が終了時刻に終了できない場合に操作表示部201に表示される第2選択画面450において、変更なしボタン452が複数の性能ボタン453の配列よりも下に配置される。しかしながら、第1選択画面440の変更なしボタン442と複数の性能ボタン443との位置関係と第2選択画面450の変更なしボタン452と複数の性能ボタン453との位置関係が同じであってもよい。
【0144】
さらに、上記第1実施形態では、携帯端末装置20の制御部202に運転内容変更処理部303の機能が付与される。しかしながら、洗濯機10の制御部105に運転内容変更処理部303の機能が付与されてもよい。この場合、制御部105が、図3(b)の予約内容変更処理において、運転内容変更処理部303の機能により、図4の第1変更内容受付処理のステップS409~S411の処理と図7の第2変更内容受付処理のステップS503およびS504の処理を実行する。また、図3(a)の予約内容変更処理のステップS208では、制御部202が、変更内容として、変更された運転内容に替えて、ユーザが優先する性能を送信する。
【0145】
同様に、上記第2実施形態において、サーバ60の制御部601に替えて、洗濯機10の制御部105に、運転内容変更処理部303の機能が付与されてもよい。さらに、上記第2実施形態において、サーバ60の制御部601に替えて、携帯端末装置20の制御部202に、受付処理部301および判定処理部302の機能が付与されてもよい。この場合、携帯端末装置20が、ランドリーシステム2に含まれる。
【0146】
さらに、上記第1実施形態では、洗濯機10と携帯端末装置20との間で直接通信が行われるが、洗濯機10と携帯端末装置20との間で、サーバを介して通信が行われるようにしてもよい。
【0147】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0148】
1 ランドリーシステム
2 ランドリーシステム
10 洗濯機
20 携帯端末装置
60 サーバ
201 操作表示部(操作部,表示部)
202 制御部(コンピュータ)
301 受付処理部
302 判定処理部
303 運転内容変更処理部
304 予約内容変更処理部
440 第1選択画面(選択画面)
442 変更なしボタン(変更しないこと示す項目)
443 性能ボタン(性能の項目)
450 第2選択画面(選択画面)
452 変更なしボタン(変更しないこと示す項目)
453 性能ボタン(性能の項目)
520 第3選択画面(選択画面)
523 性能ボタン(性能の項目)
601 制御部(コンピュータ)
図1
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