(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000904
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】自動販売機システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/047 20230101AFI20231226BHJP
G07F 9/00 20060101ALI20231226BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20231226BHJP
【FI】
G06Q10/04 310
G07F9/00 L
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099885
(22)【出願日】2022-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北尾 洸一
【テーマコード(参考)】
3E044
5L049
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044DC01
5L049AA04
5L049BB46
(57)【要約】 (修正有)
【課題】訪問前日のピッキング作業時間を考慮してルートマンの作業負荷を軽減した訪問計画を自動生成することができる自動販売機システムを提供する。
【解決手段】自動販売機システムにおいて、複数の自動販売機1、2、所定の訪問ルートRに従って各自動販売機1、2に商品補充などの作業を行うルートマン100の携帯端末10及び商品補充などの作業を管理するルートマネージャー200の端末装置50に接続された管理サーバ31を有する。管理サーバ31は、各自動販売機1、2から取得した商品販売情報をもとに各自動販売機1、2の商品売上を取得し、取得した商品売上をもとに補充数を算出して所定の訪問ルートを含む訪問計画を作成して携帯端末10に通知する。管理サーバ31は、所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足する訪問計画を作成して携帯端末10に通知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自動販売機、所定の訪問ルートに従って各自動販売機に商品補充などの作業を行う訪問作業員の携帯端末、及び、商品補充などの作業を管理する管理者の端末装置に接続された管理サーバを有し、前記管理サーバは、各自動販売機から取得した商品販売情報をもとに各自動販売機の商品売上を取得し、取得した商品売上をもとに各自動販売機に対する商品コラムごとの補充数を算出して前記所定の訪問ルートを含む訪問計画を作成して前記携帯端末に通知する自動販売機システムであって、
前記管理サーバは、所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足する前記訪問計画を作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする自動販売機システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、訪問当日の訪問出発前に、前記携帯端末から、訪問ルート上の障害発生あるいは補充商品の変更発生の通知を受けた場合、前記携帯端末を介した前記訪問作業員による前記訪問計画の変更を支援することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、訪問ルート上の障害発生の通知を受けた場合、障害が発生していない自動販売機であって前記訪問計画内の商品補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として提示し、選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートを有する訪問計画を再作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする請求項2に記載の自動販売機システム。
【請求項4】
前記管理サーバは、補充商品の変更発生の通知を受けた場合、変更後の商品の補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として提示し、選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートの訪問計画を再作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする請求項2に記載の自動販売機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、訪問前日のピッキング作業時間を考慮してルートマンの作業負荷を軽減した訪問計画を自動生成することができる自動販売機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機の設置業者である飲料メーカーでは、ルートマンが各自動販売機を巡回して、売上金の回収や釣り銭の補充を行うとともに、商品の補充及び入れ替えを行っている。ここで、自動販売機をオンライン化し、自動販売機の販売数データをもとに自動販売機への商品補充量を把握するものが提案されている。
【0003】
そして、特許文献1,2には、商品補充数をもとに訪問すべき自動販売機の訪問ルートを含む訪問計画を自動生成するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9-245234号公報
【特許文献2】特開2013-11990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ルートマンは訪問前々日まで通知された訪問計画をもとに、訪問前日に食品管理庫などにおいて配送車に積み込むべき商品を予めピッキングするピッキング作業を行う。ルートマンにとっては、訪問当日の配送作業のみでなく、訪問前日のピッキング作業も作業の一つであり、このピッキング作業の作業時間が所定ピッキング作業時間を超えた長時間になると、ルートマンに対する作業負荷が過大になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、訪問前日のピッキング作業時間を考慮してルートマンの作業負荷を軽減した訪問計画を自動生成することができる自動販売機システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の自動販売機、所定の訪問ルートに従って各自動販売機に商品補充などの作業を行う訪問作業員の携帯端末、及び、商品補充などの作業を管理する管理者の端末装置に接続された管理サーバを有し、前記管理サーバは、各自動販売機から取得した商品販売情報をもとに各自動販売機の商品売上を取得し、取得した商品売上をもとに各自動販売機に対する商品コラムごとの補充数を算出して前記所定の訪問ルートを含む訪問計画を作成して前記携帯端末に通知する自動販売機システムであって、前記管理サーバは、所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足する前記訪問計画を作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記の発明において、前記管理サーバは、訪問当日の訪問出発前に、前記携帯端末から、訪問ルート上の障害発生あるいは補充商品の変更発生の通知を受けた場合、前記携帯端末を介した前記訪問作業員による前記訪問計画の変更を支援することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記の発明において、前記管理サーバは、訪問ルート上の障害発生の通知を受けた場合、障害が発生していない自動販売機であって前記訪問計画内の商品補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として提示し、選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートを有する訪問計画を再作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の発明において、前記管理サーバは、補充商品の変更発生の通知を受けた場合、変更後の商品の補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として提示し、選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートの訪問計画を再作成して前記携帯端末に通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、訪問前日のピッキング作業時間を考慮してルートマンの作業負荷を軽減した訪問計画を自動生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機システムの概要構成を示す模式図である。
【
図2】
図2は、訪問計画作成部による訪問計画作成処理を説明する説明図である。
【
図3】
図3は、訪問ルート上の障害として交通渋滞が発生した場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。
【
図4】
図4は、訪問ルート上の自動販売機の訪問が不可となった場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。
【
図5】
図5は、訪問ルート上の自動販売機に対する補充商品の変更が発生した場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
【0014】
<自動販売機システムの概要構成>
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機システムの概要構成を示す模式図である。この自動販売機システムは、複数の自動販売機1,2の各通信ユニット11,12、所定の訪問ルートRに従って各自動販売機1,2に商品補充などの作業を行う訪問作業員であるルートマン100の携帯端末10、訪問計画を管理する管理者であるルートマネージャー200の端末装置50に接続される管理サーバ31を有する。ルートマン100の作業には、商品補充の他に、故障対応、商品計数、売上締め、売上金回収、釣銭補充などがある。なお、自動販売機1,2は、複数の自動販売機の一例を示している。
【0015】
<訪問の概要処理>
管理サーバ31は、各自動販売機1,2から随時送られる一件明細をもとに商品売上を集計し、各自動販売機1,2に対する商品コラムごとに補充日の前々日までの補充数を集計するとともに、補充日の前日の補充数を予測し、集計した補充数と予測した補充数とを加算した補充数を算出する。ここで、予測する補充数とは、例えば、過去1か月間の各曜日の売上実績の平均値をもとにした補充数である。
【0016】
そして、管理サーバ31は、訪問計画D4を作成する。この際、訪問ルートR上の自動販売機に商品補充を行う場合、上記の補充数を訪問計画D4に含める。そして、管理サーバ31は、携帯端末10に訪問計画D4を通知する。一方、ルートマン100は、訪問計画D4に商品補充が含まれる場合、設置場所LOの食品管理庫101において、通知された補充数の補充商品を補充日の前日にピッキングして配送車20に積載し、訪問当日に配送車20で各自動販売機1,2を訪問する。これにより、各自動販売機1,2に対する商品補充処理などを行うことができる。
【0017】
商品補充を行う場合、ルートマン100は、訪問当日に、補充商品が詰め込まれた配送車20を訪問ルートRに沿って巡回し、各自動販売機1,2に対する商品補充作業を行う。最初の自動販売機1の設置場所LP1の近くの駐車場PP1に配送車20が到着すると、ルートマン100は、配送車20から補充商品の荷卸しを行い、台車40などにより自動販売機1まで補充商品を搬送する。そして、余剰商品や商品入れ替えに伴う引き出し商品を配送車20まで運搬して積載する。そして、ルートマン100は、携帯端末10を介して自動販売機1に対する作業終了通知を管理サーバ31に送る。
【0018】
その後、ルートマン100は、次の自動販売機2の設置場所LP2の近くの駐車場PP2に配送車20が到着すると、自動販売機1に対する商品補充作業と同様の作業を自動販売機2に対して行う。そして、ルートマン100は、携帯端末10を介して自動販売機2に対する作業終了通知を管理サーバ31に送る。
【0019】
<管理サーバ>
管理サーバ31は、クラウド30上のサーバであり、売上算出部32、訪問計画作成部33、訪問計画変更支援部34、及びデータベース部36を有する。データベース部36は、自販機データD1、売上データD2、自販機在庫データD3、訪問計画D4、ピッキング作業時間D5、訪問作業時間D6を有する。自販機データD1は、自動販売機1,2の静的な情報であり、自動販売機1,2の設置場所、商品構成情報などを記憶する。売上データD2は、自動販売機1,2から送られる一件明細をもとに売上を更新して記憶する。自販機在庫データD3は、各自動販売機の動的な在庫情報であり、例えば、自動販売機ごと、商品名、在庫数、補充数がほぼリアルタイムで随時更新される。在庫数は、自動販売機から送られる一件明細をもとに更新し、補充数はルートマン100による商品入れ替えを含む商品補充の完了の際、携帯端末10あるいは通信ユニット11,12を介して通知されて更新される。訪問計画D4は、訪問ルート、訪問日、訪問数、配送車、商品積み込み数(ピッキング数)、補充作業時間、移動時間などが含まれる。訪問計画D4は、訪問日前々日までに携帯端末10に通知され、ルートマン100は、訪問日前日に、商品の補充数をもとに、食品管理庫101において商品をピッキングして配送車20に積み込む。
【0020】
ピッキング作業時間D5は、ピッキングにかかる作業時間であり、商品1本あたりのピッキング作業時間に、各自動販売機の商品補充数を乗算して各自動販売機に対するピッキング作業時間を算出し、この各自動販売機のピッキング作業時間を加算した値である。訪問作業時間D6は、作業時間などの算出の基礎となる商品1本あたりの補充作業時間に各自動販売機の商品補充数を乗算した現場作業時間と各自動販売機への移動時間とを加算した値である。なお、移動時間には、配送車20が自動販売機近くの駐車場と自動販売機との往復時間及び商品の積み下ろし時間も含まれる。
【0021】
売上算出部32は、逐次、自動販売機側から送られる一件明細をもとに売上データD2を算出する。この売上データD2により自販機在庫データD3も更新される。なお、売上算出部32は、過去の売上データD2及び外部から取得したイベントデータなどをもとに、商品の需要を予測する機能も有する。
【0022】
訪問計画作成部33は、補充数の多い自動販売機を優先した訪問ルートRの訪問計画を作成して、訪問前々日までに携帯端末10に通知する。この際、訪問計画作成部33は、所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足する訪問計画を作成して携帯端末10に通知する。したがって、ルートマン100は、訪問当日における訪問作業時間が所定訪問作業時間内に収まるとともに、訪問前日におけるピッキング作業時間が所定ピッキング作業時間内に収まることになる。これにより、ルートマン100の作業負荷を軽減することができる。
【0023】
訪問計画変更支援部34は、訪問当日の訪問出発前に、携帯端末10を介してルートマン100から、訪問ルート上の障害発生あるいは補充商品の変更発生の通知を受けた場合、携帯端末10を介してルートマン100による訪問計画の変更を支援する。
【0024】
訪問計画変更支援部34は、訪問ルート上の障害発生の通知を受けた場合、障害が発生していない自動販売機であって訪問計画内の商品補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として携帯端末10を介して提示し、ルートマン100により選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートを有する訪問計画を再作成して携帯端末10に通知する。
【0025】
また、訪問計画変更支援部34は、補充商品の変更発生の通知を受けた場合、変更後の商品の補充が可能な自動販売機のみを選択可能候補として携帯端末10を介して提示し、ルートマン100により選択された自動販売機を含み、所定訪問作業時間内の訪問ルートの訪問計画を再作成して携帯端末10に通知する。
【0026】
<訪問計画作成処理>
図2は、訪問計画作成部33による訪問計画作成処理を説明する説明図である。
図2(a)は本実施の形態による訪問計画作成の一例を示し、
図2(b)は従来の訪問計画作成の一例を示している。
図2(b)に示すように、従来の訪問計画作成では、ピッキング作業時間には無関係に、訪問作業時間のみを考慮していた。具体的に、対象エリアの自動販売機V1~V9に対して、補充数の多い自動販売機V1、V4~V6、V8を優先して所定訪問作業時間内に訪問できる最短の訪問ルートR01を探索して訪問計画を生成する。
図2(b)では、自動販売機V1、V3、V4、V5、V6、V8を経由する訪問ルートR01を有する訪問計画が作成されている。
【0027】
これに対し、本実施の形態では、所定訪問作業時間内の訪問に加え、訪問前日におけるピッキング作業時間が所定ピッキング作業時間内に収まる訪問ルートR11を有する訪問計画が作成される。すなわち、
図2(a)に示すように、自動販売機V6、V8を経由する訪問ルートR01では、訪問前日のピッキング作業時間が所定ピッキング作業時間を超えてしまうため、補充数の少ない自動販売機V7、V9を経由する訪問ルートR11を経由するようにしている。この訪問ルートR11を有した訪問計画では、所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足するものとなり、ルートマン100の作業負荷を軽減することができる。
【0028】
<訪問計画変更支援処理>
図3は、訪問ルート上の障害として交通渋滞が発生した場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。
図3に示すように、訪問前日までの訪問計画では、自動販売機V11~V14を経由する訪問ルートR21を有する。ここで、訪問当日で訪問出発前に、交通渋滞あるいは交通規制により訪問が不可になった場合、ルートマン100は、その旨を管理サーバ31に通知し、訪問計画変更を依頼する。
【0029】
すると、訪問計画変更支援部34は、領域E01以外で訪問可能な領域E11,E12及び訪問不可の領域E13を、携帯端末10を介して提示する。領域E13内の自動販売機V41~V44はすべて選択不可の状態になっている。さらに、訪問計画変更支援部34は、訪問可能な領域E11,E12内の自動販売機のうち、現在の訪問計画で商品補充ができない自動販売機V23,V32を選択不可の状態にしている。ここで、ルートマン100が領域E11内の自動販売機V21を選択した場合、領域E12内の自動販売機はすべて選択不可の状態になる。その後、ルートマン100は、領域E11内において選択可能な自動販売機V21、V22、V24を順次選択して訪問ルートR22を有する訪問計画を作成することができる。この再作成された訪問計画は、管理サーバ31から携帯端末10を介してルートマン100に通知される。なお、領域E12内の自動販売機を選択した場合、領域E11と同様に、自動販売機V31、V33、V34を経由する訪問ルートR23が設定される。なお、ルートマン100が自動販売機を選択して訪問ルートを設定する際、次に選択可能な自動販売機が選択可能状態となるが、選択によっては、例えば補充数が多い自動販売機を選択すると、その時点以降の選択可能な自動販売機が変更される。
【0030】
図4は、訪問ルート上の自動販売機の訪問が不可となった場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。この場合における訪問不可は、例えば、自動販売機が設置されるビルや店舗が当日、閉鎖された場合である。
図4では、自動販売機V51、V52、V53、V54を経由する訪問ルートR51が設定されていたが、自動販売機V53への訪問が不可になった場合、訪問計画変更支援部34は、配送可能な自動販売機V56を選択可能にし、配送不可の自動販売機V55を選択不可として提示する。これにより、ルートマン100は、配送可能な自動販売機V56を選択することによって自動販売機V51、V52、V54、V56を経由する新たな訪問ルートR52が設定される。そして、管理サーバ31は、訪問ルートR53の訪問計画を携帯端末10にあらためて通知する。
【0031】
図5は、訪問ルート上の自動販売機に対する補充商品の変更が発生した場合における訪問計画変更支援処理を説明する説明図である。
図5に示すように、予め自動販売機V61、V62、V63、V64を経由する訪問ルートR61が設定されていたが、例えば、訪問当日であって訪問出発前に、自動販売機V62に対する補充数が増大した場合、ルートマン100は携帯端末10を介してその旨を管理サーバ31に通知する。
【0032】
すると、ルートマン100が自動販売機V62を選択した場合、訪問計画変更支援部34は、自動販売機V61,V63,V64の補充数を確認して、自動販売機V62の補充数の増大分を補うため、自動販売機V64に対する選択を不可の状態にし、自動販売機V64を削除した、自動販売機V61、V62、V63を経由する新たな訪問ルートR62を設定する。その後、管理サーバ31は、訪問ルートR62の訪問計画を携帯端末10にあらためて通知する。
【0033】
本実施の形態では、管理サーバ31が所定訪問作業時間内の訪問作業時間及び所定ピッキング作業時間内のピッキング作業時間を満足する訪問計画を作成して携帯端末10に通知するようにしているので、ルートマン100の作業負荷を軽減することができる。また、訪問当日に、訪問ルート上の障害発生あるいは補充商品の変更発生の通知を受けた場合、管理サーバ31が訪問計画作成支援を行うようにしているので、ルートマン100は、時間の余裕のない状態でも、迅速に最適かつ新たな訪問ルートをもつ訪問計画に変更して訪問作業を行うことができる。
【0034】
なお、上記の実施の形態では、ピッキング作業を商品の取り出しのみとしていたが、ピッキングした商品を配送車20に積み込む作業もピッキング作業に含めてもよい。
【0035】
また、上述した実施の形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【符号の説明】
【0036】
1,2,V1~V9,V11~V14,V21~V24,V31~V34,V41~V44,V51~V56,V61~V64 自動販売機
10 携帯端末
11,12 通信ユニット
20 配送車
30 クラウド
31 管理サーバ
32 売上算出部
33 訪問計画作成部
34 訪問計画変更支援部
36 データベース部
40 台車
50 端末装置
100 ルートマン
101 食品管理庫
200 ルートマネージャー
D1 自販機データ
D2 売上データ
D3 自販機在庫データ
D4 訪問計画
D5 ピッキング作業時間
D6 訪問作業時間
E01,E11,E12,E13 領域
LO,LP1,LP2 設置場所
PP1,PP2 駐車場
R,R01,R11,R21~R23,R51,R52,R61,R62 訪問ルート