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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090517
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】ビードフィラー成型装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/49 20190101AFI20240627BHJP
   B29C 48/30 20190101ALI20240627BHJP
   B29L 9/00 20060101ALN20240627BHJP
【FI】
B29C48/49
B29C48/30
B29L9:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206472
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷田 弘到
【テーマコード(参考)】
4F207
【Fターム(参考)】
4F207AA45
4F207AH20
4F207AJ08
4F207KA01
4F207KA17
4F207KA20
4F207KB27
4F207KL65
4F207KL97
(57)【要約】
【課題】ビードフィラーに変形が生じにくいビードフィラー成型装置を提供する。
【解決手段】ビードフィラー成型装置10は、ゴムを押し出す押出機20と、内部にゴムの流路31、32を有する中間部材30と、ゴムの押し出し口を有する口金11とがゴムの流れの上流側から下流側へ順に設けられ、ビードフィラー根元側を左右方向一方としビードフィラー先端側を左右方向他方として口金11からビードフィラーを押し出す、ビードフィラー成型装置10において、流路31、32は、左右方向一方である流路根元側において左右方向他方である流路先端側よりも高さが高く、流路31、32における流路根元側の場所に流路31、32を狭める突起37が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムを押し出す押出機と、内部にゴムの流路を有する中間部材と、ゴムの押し出し口を有する口金とがゴムの流れの上流側から下流側へ順に設けられ、ビードフィラー根元側を左右方向一方としビードフィラー先端側を左右方向他方として前記押し出し口からビードフィラーを押し出す、ビードフィラー成型装置において、
前記流路は、左右方向一方である流路根元側において、左右方向他方である流路先端側よりも高さが高く、
前記流路における前記流路根元側の場所に、前記流路を狭める突起が設けられたことを特徴とする、ビードフィラー成型装置。
【請求項2】
前記流路を形成する内面のうち前記流路根元側の面が前記流路内に膨出することにより前記突起が形成された、請求項1に記載のビードフィラー成型装置。
【請求項3】
1つの前記押出機に対して1つの前記中間部材が設けられ、
2本のビードフィラーをそれぞれ押し出すための2つの前記流路が1つの前記中間部材に左右に並べて設けられ、
2つの前記流路が、それぞれ流路根元側を相手に向ける向きで配置された、請求項1又は2に記載のビードフィラー成型装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビードフィラー成型装置に関する。
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤを構成するゴム部材の1つであるビードフィラーは、押し出し成型により製造される。ビードフィラーを押し出し成型する装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、押出機、プリフォーマ、ダイプレートからなる。特許文献1に開示されている装置において、押出機から押し出されたゴムが、プリフォーマで予備成型され、ダイプレートで最終形状に成型される。
【0003】
成型を終えたビードフィラーは、長手方向に対して垂直な断面での形状が三角形である。このビードフィラーが、三角形における一番内角の小さい頂点を先端とし、その先端と交わらない線分(底辺)を根元とする形で、円環状のビードコアの外径側の面に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-100025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ビードフィラーは、ダイプレートからは真っ直ぐに押し出されるが、押し出された後放置されると先端側が収縮して変形してしまう。その原因は、押し出されるゴムの量が、ビードフィラーの先端側で少なく根元側で多いためである。
【0006】
実際の製造時には、ビードフィラーは押し出されてすぐにドラムに巻き付けられドラム表面に貼り付く。そのようにドラム表面に貼り付いている間、ビードフィラーは変形しない。しかし、ドラム表面に貼り付いているビードフィラーの内部には、ビードフィラーの先端側を収縮させようとする応力が生じている。そのため、ビードフィラーがドラム表面から離れてビードコアに貼り付けられると、ビードフィラーの先端側が収縮して倒れてしまうという問題があった。
【0007】
その対策として、特許文献1では、ビードフィラーを最終形状に成型するダイプレートのゴム吐出口のうち幅広側の場所(ビードフィラーの根元側のゴムが通過する部分)にメッシュを設け、幅広側におけるゴムの流速を遅くしてゴム吐出口全体でゴムの流速を均一化させることが提案されている。
【0008】
しかし、ダイプレートにメッシュを設ける方法ではビードフィラーの変形を十分に抑えることができないのが実態であった。
【0009】
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、ビードフィラーに変形が生じにくいビードフィラー成型装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
【0011】
[1]ゴムを押し出す押出機と、内部にゴムの流路を有する中間部材と、ゴムの押し出し口を有する口金とがゴムの流れの上流側から下流側へ順に設けられ、ビードフィラー根元側を左右方向一方としビードフィラー先端側を左右方向他方として前記押し出し口からビードフィラーを押し出す、ビードフィラー成型装置において、前記流路は、左右方向一方である流路根元側において、左右方向他方である流路先端側よりも高さが高く、前記流路における前記流路根元側の場所に、前記流路を狭める突起が設けられたことを特徴とする、ビードフィラー成型装置。
【0012】
[2]前記流路を形成する内面のうち前記流路根元側の面が前記流路内に膨出することにより前記突起が形成された、[1]に記載のビードフィラー成型装置。
【0013】
[3]1つの前記押出機に対して1つの前記中間部材が設けられ、2本のビードフィラーをそれぞれ押し出すための2つの前記流路が1つの前記中間部材に左右に並べて設けられ、2つの前記流路が、それぞれ流路根元側を相手に向ける向きで配置された、[1]又は[2]に記載のビードフィラー成型装置。
【発明の効果】
【0014】
上記のビードフィラー成型装置によれば、ビードフィラーに変形が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ビードフィラー成型装置を横から見た図。
図2】押出機ヘッドを上から見た図。
図3】長尺状のビードフィラーの斜視図。
図4】円環状のビードフィラーの斜視図。
図5】上流端側から見た中間部材の斜視図(等角図)。
図6】上流端側から見た中間部材の斜視図(等角図)。ゴムの流路を破線で示した図。
図7】上流端側から見た中間部材の斜視図。ゴムの流路を破線で示した図。
図8】中間部材を上から見た平面図。ゴムの流路を破線で示した図。
図9】中間部材を上から見た平面図。ゴムの流路のうち先端側ゴム流路のみを破線で示した図。
図10】中間部材を上から見た平面図。ゴムの流路のうち根元側ゴム流路のみを破線で示した図。
図11】中間部材を上から見た平面図。ゴムの流路のうち根元側ゴム流路のみを破線で示した図。
図12】中間部材の側面図。ゴムの流路を破線で示した図。
図13】下流端側から見た中間部材の斜視図(等角図)。
図14】下流端側から見た中間部材の斜視図(等角図)。ゴムの流路を破線で示した図。
図15】下流端側から見た中間部材の斜視図。ゴムの流路を破線で示した図。
図16】下流端側から見た中間部材の正面図。ゴムの流路を破線で示した図。
図17】下流端側から見た口金の斜視図。
図18】ビードフィラー成型装置と成型ドラムを横から見た図。
図19】成型ドラムに巻き取られたビードフィラーの、ドラム周方向に対して垂直な面での断面図。
図20】変更例の中間部材を上から見た平面図。
図21】変更例の中間部材を上から見た平面図。
図22図20のA-A切断線での断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更されたものについては、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0017】
図1に示すように、ビードフィラー成型装置10は、押出機20と、中間部材30と、口金11とがこの順に並ぶことにより構成されている。ビードフィラー1の原料であるゴムは、押出機20から押し出され、中間部材30の内部を通過し、口金11から外部へ吐出される。そのため、ゴムは押出機20側から口金11側へ向かって流れる。
【0018】
以下の説明において、上流側とは、ゴムの流れの上流側のことで、下流側とはゴムの流れの下流側のことである。また、右及び左は、下流側から上流側を見たときの表現である。また、以下の説明における「流動方向」とは、上流側から下流側へ向かう方向を意味し、ゴムの流路内での細かなゴムの流れ(例えば、突起を迂回する流れ、流路が分岐していることに伴うゴムの流れの分岐、流路内面で跳ね返ることによる流れの屈折等)を無視した方向である。
【0019】
ビードフィラー成型装置10により、図3に示すビードフィラー1が成型される。ビードフィラー1の断面形状(長手方向に対して垂直な断面での形状)は三角形である。この三角形における一番内角の小さい頂点に相当する部分がビードフィラー1の先端3であり、先端3と交わらない線分(底辺)に相当する部分がビードフィラー1の根元2である。1本のビードフィラー1が、1つの円環状のビードコア(不図示)の外径側の面に巻き付けられて、1つのビードとなる。円環状となったビードフィラー1を図4に示す。
【0020】
図3に示すような、ビードフィラー成型装置10から押し出されて所定長さに切断された状態のビードフィラー1を、長尺状のビードフィラー1と言うこととする。また、ビードコア(不図示)の外径側の面に巻き付けられて図4に示すように円環状となったビードフィラー1を、円環状のビードフィラー1と言うこととする。
【0021】
本実施形態において成型されるビードフィラー1は、例えば、ハイフィラーと呼ばれる高さの高いものである。ハイフィラーである場合のビードフィラー1の高さは、数値としては例えば80mm以上100mm以下である。ここで、ビードフィラー1の高さとは、根元2から先端3までの、根元2に垂直な方向の長さのことである。
【0022】
また、ビードフィラー1がハイフィラーの場合のビードの高さは、例えば、ビードコアの高さの6.5倍以上である。ここで、ビードの高さとは、ビードコアの内径側の面からビードフィラー1の先端3までのビード径方向の長さのことである。また、ビードコアの高さとは、ビードコアの内径側の面から外径側の面までのビードコア径方向の長さのことである。
【0023】
図1に示す押出機20は、ビードフィラー1の根元2側の部分となるゴムと、先端3側の部分となるゴムを、それぞれ押し出す装置である。押出機20には、上側シリンダ21、下側シリンダ22及び押出機ヘッド25が設けられている。シリンダ21、22より下流側に、シリンダ21、22と密着する形で、1つの押出機ヘッド25が設けられている。
【0024】
上側シリンダ21はビードフィラー1の先端3側のゴム(以下において「先端側ゴム」とする)を押し出すシリンダで、下側シリンダ22はビードフィラー1の根元2側のゴム(以下において「根元側ゴム」とする)を押し出すシリンダである。先端側ゴムと根元側ゴムは、配合が異なる。上側シリンダ21及び下側シリンダ22の内部にはそれぞれスクリュ23、24が設けられている。これらのスクリュ23、24が回転することにより、上側シリンダ21及び下側シリンダ22からそれぞれのゴムが押し出される。
【0025】
押出機ヘッド25の内部には、ゴムが流れる2つの流路として、上側シリンダ21と接続されたヘッド内上側流路26と、下側シリンダ22と接続されたヘッド内下側流路27が形成されている。図2に示すように、ヘッド内上側流路26は、押出機ヘッド25の内部で、左右の支流28、29に分岐している。
【0026】
このような構成のため、上側シリンダ21から押し出された先端側ゴムは、押出機ヘッド25のヘッド内上側流路26に流入した後、分岐してそれぞれの支流28、29内を流動する。そして、先端側ゴムは、押出機ヘッド25の支流28、29の下流側端から中間部材30へ向かって押し出される。また、下側シリンダ22から押し出された根元側ゴムは、押出機ヘッド25のヘッド内下側流路27に流入し、ヘッド内下側流路27の下流側端から中間部材30へ向かって押し出される。
【0027】
図5図16に中間部材30を示す。中間部材30は、押出機20の押出機ヘッド25から押し出されたゴムを予備成型する部材である。中間部材30の上流側端30a(図1図8等参照)から下流側端30bまでの長さは、例えば60mm以上100mm以下である。
【0028】
図5図8等に示すように、中間部材30の内部には、左右に並ぶ2つの先端側ゴム流路31、32と、1つの根元側ゴム流路33が形成されている。
【0029】
図5等に示すように、これらの流路31、32、33は中間部材30の上流側端30aに開口している。根元側ゴム流路33の上流側端33aは、中間部材30における下方かつ左右方向中央にある。また、先端側ゴム流路31、32の上流側端31a、32aは、中間部材30における上方かつ左右方向両端側にある。そのため、先端側ゴム流路31、32の上流側端31a、32aは、それぞれ、根元側ゴム流路33の上流側端33aの斜め上にある。各流路31、32、33の上流側端31a、32a、33aは左右方向に長い形状であり、ほぼ長方形である。
【0030】
図示省略するが、先端側ゴム流路31、32の上流側端31a、32aは、押出機ヘッド25のヘッド内上側流路26の支流28、29の下流側端と、形状、大きさ及び場所が一致している。また、根元側ゴム流路33の上流側端33aは、ヘッド内下側流路27の下流側端と、形状、大きさ及び場所が一致している。そのため、押出機ヘッド25のヘッド内上側流路26の支流28、29から押し出された先端側ゴムが、中間部材30の左右の先端側ゴム流路31、32に流入する。また、押出機ヘッド25のヘッド内下側流路27から押し出された根元側ゴムが、中間部材30の根元側ゴム流路33に流入する。
【0031】
先端側ゴム流路31、32は、下流側に向かうにつれ断面形状(流動方向に垂直な面での断面形状)が徐々に変化する。先端側ゴム流路31、32は、中間部材30の内部において、左右方向一方(「流路根元側」とする)の高さが、左右方向他方(「流路先端側」とする)の高さよりも高い。なお、高さとは上下方向の長さのことである。流路根元側の高さと流路先端側の高さの差は、下流側に向かうにつれ大きくなる。それぞれの先端側ゴム流路31、32は、中間部材30の左右方向の中心線C(図7図8等参照)側において、中間部材30の左右両端側よりも、高さが高い。よって、前記中心線C側が、流路根元側である。
【0032】
先端側ゴムの流路である左右の先端側ゴム流路31、32は、中間部材30の左右方向の中心線Cに対して左右対称に配置され、形状も左右対称となっている。図8図9図14図15等に示すように、左右の先端側ゴム流路31、32は、流路根元側の面38を互いに接近させて設けられている。ここで、流路根元側の面38とは、先端側ゴム流路31、32の左右の内面のうち、押し出されるビードフィラー1の先端3側より根元2側に位置する面のことである。
【0033】
図8図9図15図16等に示すように、左右の先端側ゴム流路31、32のそれぞれにおける流路根元側の場所に、先端側ゴム流路31、32の左右方向の幅を狭める突起37が設けられている。この突起37は、先端側ゴム流路31、32の内面のうち流路根元側の面38が先端側ゴム流路31、32の内部に膨出することにより形成されている。
【0034】
突起37の範囲は、先端側ゴム流路31、32の上流側端31a、32aの流路根元側端31aa、32aa(図5図9図10参照)と、先端側ゴム流路31、32の下流側端31b、32bの流路根元側端31bb、32bb(図9図10図13参照)とを結ぶ直線(図10に二点鎖線で示す)よりも流路内側に膨出した範囲であり、図10において斜線を引いた範囲である。
【0035】
また、図8図9等に示すように、先端側ゴム流路31、32の内面のうち流路先端側の面39は、流動方向に対し、下流側に向かうにつれ前記中心線C側に近づく方向に傾斜している。
【0036】
図8図10からわかるように、先端側ゴム流路31、32の左右方向の幅は、突起37の頂点の位置において最も狭くなっている。先端側ゴム流路31、32の左右方向の幅は、上流側端31a、32aから突起37の頂点の位置にかけて徐々に狭くなり、突起37の頂点の位置から下流側端31b、32b(下流側端31b、32bの位置を図8に二点鎖線で示す)にかけて徐々に広くなっている。そのため、先端側ゴム流路31、32は、突起37の頂点の位置においてくびれている。
【0037】
図10に示すように、突起37の頂点は、突起37がないと仮定した場合の先端側ゴム流路の中心線C’(流路の左右方向中心を通る線)よりも流路根元側の場所にある。ここで、突起37がないと仮定した場合の先端側ゴム流路を「仮想先端側ゴム流路」とする。仮想先端側ゴム流路は、先端側ゴム流路31、32の上流側端31a、32aの流路根元側端31aa、32aaと、先端側ゴム流路31、32の下流側端31b、32bの流路根元側端31bb、32bbとを結ぶ直線(図10に二点鎖線で示す)を、仮想先端側ゴム流路の内面のうち流路根元側の面とみなすことにより定められる。
【0038】
好ましい形態としては、突起37の頂点を通り左右方向に延びる直線上において、仮想先端側ゴム流路の流路根元側端(図10における二点鎖線)から突起37の頂点までの左右方向の長さL1(図10参照)は、仮想先端側ゴム流路の左右方向の長さL2の20%以上40%以下である。なお、突起37の頂点とは、仮想先端側ゴム流路の流路根元側端(図10における二点鎖線)から最も大きく突出した点である。
【0039】
また、好ましい形態としては、突起37の頂点は、中間部材30における流動方向の中間点よりも下流側にある。より好ましい形態としては、中間部材30の下流側端30bから突起37の頂点までの流動方向の長さL3(図10参照)は、中間部材30の流動方向の全長L4の20%以上40%以下の範囲内にある。
【0040】
図11に示すように、根元側ゴムの流路である根元側ゴム流路33は、その上流側端33aと下流側端33bの間にある分岐位置34において、右側の流路である右根元側ゴム流路35と、左側の流路である左根元側ゴム流路36に分岐している。根元側ゴム流路33は、その上流側端33aから分岐位置34にかけて、下流側に向かうにつれ左右方向の幅が狭くなっていく。また、分岐位置34より下流側において、右根元側ゴム流路35と左根元側ゴム流路36は下流側に向かうにつれ左右に離れていく。右根元側ゴム流路35と左根元側ゴム流路36は、流路35、36を形成する面のうち流路根元側の面40を互いに接近させて設けられている。ここで、流路根元側の面40とは、右根元側ゴム流路35と左根元側ゴム流路36それぞれの左右の内面のうち、押し出されるビードフィラー1の先端3側より根元2側に位置する面のことである。
【0041】
図6図12図14図16等からわかるように、2つの先端側ゴム流路31、32は下流側に向かうにつれ下に下がっていく。また、根元側ゴム流路33と、そこから連続する右根元側ゴム流路35及び左根元側ゴム流路36とは、下流側に向かうにつれ上に上がっていく。そして、中間部材30の内部の、下流側端30bに近い合流位置43、44(図8図13図15等参照)において、先端側ゴム流路31、32の高さと右根元側ゴム流路35及び左根元側ゴム流路36の高さとが一致し、所定の流路同士が合流している。
【0042】
具体的には、図8図13図15に示すように、中間部材30の中心線Cより右側の合流位置43において、右側の先端側ゴム流路31と右根元側ゴム流路35とが合流して1つの短い右大流路41となっている。また、前記中心線Cより左側の合流位置44において、左側の先端側ゴム流路32と左根元側ゴム流路36とが合流して1つの短い左大流路42となっている。
【0043】
右側の合流位置43において、右根元側ゴム流路35は先端側ゴム流路31よりも左右方向の長さが短い。例えば、右根元側ゴム流路35の左右方向の長さは、先端側ゴム流路31の左右方向の長さの15%以上35%以下である。これと同様に、左根元側ゴム流路36は先端側ゴム流路32よりも左右方向の長さが短く、例えば左根元側ゴム流路36の左右方向の長さは先端側ゴム流路32の左右方向の長さの15%以上35%以下である。
【0044】
右大流路41及び左大流路42は、それぞれ、中間部材30の下流側端30bにおいて中間部材30の外へ開口し、それぞれの下流側端41a、42a(図8図13図15参照)を形成している。右大流路41及び左大流路42は、それぞれ、合流位置43、44から下流側端41a、42aまでの短い1つの流路である。右大流路41及び左大流路42の流動方向の長さは、中間部材30の上流側端30aから下流側端30bまでの流動方向の長さの1%以上10%以下である。
【0045】
中間部材30を下流側から見ると、右大流路41の下流側端41aと左大流路42の下流側端42aは、それぞれビードフィラー1の断面形状に近い形状となっている。それにより、これらの下流側端41a、42aから流出するゴムの断面形状が、ほぼビードフィラー1の断面形状となる。
【0046】
詳細には、右大流路41及び左大流路42の下流側端41a、42aは、中間部材30の中心線C側において高さが高く、前記中心線Cと反対側において高さが低くなっている。具体的には、これらの下流側端41a、42aは、それぞれ、中間部材30の中心線C側における所定範囲である内側範囲45(図16参照)において、一体の高さを有している。また、これらの下流側端41a、42aは、それぞれ、内側範囲45より中心線Cから遠い場所にあり内側範囲45から連続する場所である外側範囲46において、前記中心線Cから離れるにつれ内側範囲45よりも高さが低くなる形状を有している。なお高さとは上下方向の長さのことである。
【0047】
中間部材30がこのような流路構造を有するため、右側の先端側ゴム流路31を流動してきた先端側ゴムと、右根元側ゴム流路35を流動してきた根元側ゴムとが、これらの流路31、35の合流位置43で一体化する。そして、一体化したゴムが右大流路41を流動し、その下流側端41aから、中間部材30より下流側へ流出する。また、左側の先端側ゴム流路32を流動してきた先端側ゴムと、左根元側ゴム流路36を流動してきた根元側ゴムとが、これらの流路32、36の合流位置44で一体化する。そして、一体化したゴムが左大流路42を流動し、その下流側端42aから、中間部材30より下流側へ流出する。
【0048】
図1に示すように、口金11は、中間部材30の下流側端30bと密着している。口金11は、中間部材30を経由して送り込まれてきたゴムをビードフィラー1に成型する部材である。口金11は、厚みが例えば8mm以上12mm以下の、板状の部材である。ここで、口金11の厚みとは、流動方向の長さのことである。
【0049】
口金11には、図17に示すように、左右2つの孔がゴムの押し出し口12、13として形成されている。右側の押し出し口12の形状は中間部材30における右大流路41の下流側端41aの形状と同じであり、左側の押し出し口13の形状は中間部材30における左大流路42の下流側端42aの形状と同じである。右側の押し出し口12は中間部材30の右大流路41と接続され、左側の押し出し口13は中間部材30の左大流路42と接続されている。
【0050】
このような構造のため、中間部材30の右大流路41の下流側端41aを通過したゴムが、口金11の右側の押し出し口12から押し出されて切断前ビードフィラー4となる。また、中間部材30の左大流路42の下流側端42aを通過したゴムが、口金11の左側の押し出し口13から押し出されて切断前ビードフィラー4となる。押し出される切断前ビードフィラー4は、断面形状(長手方向に対して垂直な断面での形状)がビードフィラー1と同一の、長いゴム部材である。左右の押し出し口12、13から、互いに根元2側を接近させた形でそれぞれ切断前ビードフィラー4が押し出される。
【0051】
図18に示すように、ビードフィラー成型装置10より下流側には、切断前ビードフィラー4を巻き取る成型ドラム5が配置されている。成型ドラム5の外周は、1本の長尺状のビードフィラー1の長さと同じである。また、ビードフィラー成型装置10と成型ドラム5との間には、切断前ビードフィラー4を切断するカッター6が設けられている。切断前ビードフィラー4がカッター6により切断されることにより、長尺状のビードフィラー1が切り出される。
【0052】
上記の構造のビードフィラー成型装置10においてビードフィラー1が成型されるとき、まず、上記のように押出機20から先端側ゴムと根元側ゴムが別々に押し出される。そして、先端側ゴムは中間部材30の左右の先端側ゴム流路31、32に流入し、根元側ゴムは中間部材30の根元側ゴム流路33に流入する。
【0053】
先端側ゴムは、左右の先端側ゴム流路31、32を下流側へ流動する。ゴムの流速は、流路内のより高さの高い場所において速くなるため、高さの高い流路根元側における先端側ゴムの流速が、高さの低い流路先端側における先端側ゴムの流速よりも速くなるようにも思われる。しかし、先端側ゴム流路31、32における流路根元側の面38が流路内に膨出して突起37が形成されており、その突起37に先端側ゴムの流れが阻害されるため、流路根元側における先端側ゴムの流速が遅くなる。そのため、先端側ゴム流路31、32の下流側端31b、32bでは、流路先端側と流路根元側で先端側ゴムの流速がほぼ同じになる。
【0054】
先端側ゴム流路31、32を通過した先端側ゴムは、根元側ゴム流路33を通過してきた根元側ゴムと、合流位置43、44で合流する。合流位置43、44において、先端側ゴムの流速と根元側ゴムの流速はほぼ同じである。そして、合流後のゴムは、右大流路41及び左大流路42をそれぞれ通過して口金11に流入する。
【0055】
口金11に流入したゴムは、2つの押し出し口12、13から同時にそれぞれ切断前ビードフィラー4として押し出される。2本の切断前ビードフィラー4は、根元2側を口金11の左右方向の中心線C(図17参照)側とし、先端3側を左右方向の中心線Cとは反対側として押し出される。口金11からの押し出しの速度は、切断前ビードフィラー4の先端3側と根元2側とでほぼ同じである。
【0056】
口金11の押し出し口12、13から押し出された切断前ビードフィラー4は、成型ドラム5に巻き取られる。このとき、図19に示すように、切断前ビードフィラー4は横倒しの状態(根元2から先端3にかけての側面が成型ドラム5に密着する状態)で巻き取られる。
【0057】
切断前ビードフィラー4は、成型ドラム5にある程度巻き取られた段階でカッター6により1本の長尺状のビードフィラー1の長さに切断される。その切断により切り出された長尺状のビードフィラー1が後端まで成型ドラム5に巻き取られ、成型ドラム5上でビードフィラー1の前端と後端が接続される。
【0058】
その後、ビードフィラー1は、成型ドラム5上で、図19に示す横倒しの状態から、立ち上がった状態(側面が成型ドラム5から離れ根元2が成型ドラム5に密着した状態)に変換される。そして、円環状のビードコアの外径側の面に円環状のビードフィラー1が貼り付けられ、ビードが完成する。
【0059】
以上で説明したように、本実施形態のビードフィラー成型装置10においては、中間部材30の先端側ゴム流路31、32における流路根元側の場所に、ゴムの流路を狭める(より具体的には左右方向の幅を狭める)突起37が設けられている。そして、突起37が先端側ゴム流路31、32における流路根元側のゴムの流れを阻害するため、中間部材30を通過後口金11から押し出されるときのゴムの流速が、流路先端側と流路根元側でほぼ同じになる。そのため、押し出された切断前ビードフィラー4及びそこから切り出された長尺状のビードフィラー1は、根元2側と先端3側で長さが同じで、成型ドラム5に貼り付いていなくても曲がり等の変形が生じにくい。そのため、ビードフィラー1が円環状になっても先端3側が倒れにくい。
【0060】
ここで、突起37が、先端側ゴム流路31、32を形成する内面のうち流路根元側の面38が膨出することにより形成されているため、突起37の場所で先端側ゴム流路31、32の幅が狭まり流路根元側のゴムの流速を効果的に遅くすることができる。
【0061】
また、本実施形態のビードフィラー成型装置10は、同時に2本の長尺状のビードフィラー1を成型する装置である。具体的構成としては、中間部材30において、切断前ビードフィラー4をそれぞれ押し出すための2つの先端側ゴム流路31、32が左右に並べて設けられ、2つの先端側ゴム流路31、32が流路根元側の面38を互いに接近させる形で設けられている。この構成の場合、先端側ゴム流路31、32の中でも、特に、2つの先端側ゴム流路31、32の間に近い流路根元側の場所においてゴムの流速が速くなりやすい。
【0062】
しかし、本実施形態では、先端側ゴム流路31、32における流路根元側の場所に突起37が設けられているため、その場所におけるゴムの流速を遅くすることができる。そのため、同時に2本の長尺状のビードフィラー1を成型するビードフィラー成型装置10であるにもかかわらず、長尺状のビードフィラー1が根元2側で長くなることを防ぐことができ、長尺状のビードフィラー1が曲がることを防ぐことができる。
【0063】
また、ゴムの流路を狭める突起37が、ビードフィラー1の断面形状を最終的に決める口金11ではなく、予備成型のための中間部材30に設けられるため、突起37が存在してもビードフィラー1の断面形状に影響が生じない。また、口金11は薄い板状であるため大きな突起を設けることができないが、本実施形態では突起37が中間部材30に設けられるため、突起37を大きなものとすることができゴムの流速に大きな影響を及ぼすことができる。
【0064】
また、先端側ゴム流路31、32は、右根元側ゴム流路35や左根元側ゴム流路36よりも左右に長いため、右根元側ゴム流路35や左根元側ゴム流路36と比べて左右でゴムの流速に違いが生じやすい。しかし、その先端側ゴム流路31、32にゴムの流路を狭める突起37が設けられているため、そのような左右でのゴムの流速を解消することができる。
【0065】
また、本実施形態において成型されるビードフィラー1は高さが高いため、ビードフィラー1が長尺状の時点で曲がっていると円環状となったときに倒れやすい。しかし、本実施形態によればビードフィラー1が長尺状の時点で曲がりにくいため、円環状となったときに倒れにくい。
【0066】
実施形態の効果を確認するため、実施例と比較例の中間部材を使用してビードフィラーを作成した。実施例の中間部材として、上記実施形態と同じものを使用した。それに対し、比較例の中間部材として、先端側ゴム流路に上記実施形態における突起37に相当するものがない中間部材を使用した。
【0067】
それぞれの中間部材を使用して目標長さが1.3mの長尺状のビードフィラーを成型し、一定時間経過放置したところ、いずれの長尺状のビードフィラーも先端側が根元側よりも短くなり曲がった。そこで、それぞれの長尺状のビードフィラーの先端側の長さと根元側の長さを測定し、その差を算出した。その差を「カーブ量」として表1に示す。
【0068】
【表1】
表1からわかるように、実施例の中間部材を使用した場合、比較例の中間部材を使用した場合よりも、カーブ量が小さかった。このことから、先端側ゴム流路における流路根元側の場所に突起があることにより、ビードフィラーに曲がりが生じにくいことが確認できた。
【0069】
以上の実施形態に対して様々な変更を行うことができる。以下で説明する変更例のいずれか1つを上記実施形態に適用しても良いし、いずれか2つ以上を組み合わせて上記実施形態に適用しても良い。
【0070】
<変更例1>
ゴムの流路を狭める突起の場所や形状は、上記実施形態のものに限定されない。
【0071】
例えば、ゴムの流路を上下方向の長さが短くなるように狭める突起が設けられても良い。そのような突起として、流路の上面から下方に突出した突起や、流路の下面から上方に突出した突起が挙げられる。
【0072】
このように流路の上面又は下面から突出した突起は、流路における流路根元側の場所に設けられる。ここで、突起が流路根元側の場所に設けられるとは、厳密には、突起の頂点が流路根元側の場所にあることを意味する。突起の頂点とは、突起周囲の面を基準にして最も大きく突出した点、又は、対向する面に対して最も接近している点のことである。また、流路における流路根元側の場所とは、流路の中心線(流路の左右方向中心を通る線)よりも流路根元側の場所のことである。
【0073】
好ましい形態としては、突起の頂点を通り左右方向に延びる直線上において、流路根元側端から突起の頂点までの左右方向の長さは、流路の左右方向の全長の20%以上40%以下である。
【0074】
また、好ましい形態としては、突起の頂点は、中間部材における流動方向の中間点よりも下流側にある。より好ましい形態としては、中間部材の下流側端から突起の頂点までの流動方向の長さは、中間部材の流動方向の全長の20%以上40%以下の範囲内にある。
【0075】
図20図22に、本変更例の具体例としての先端側ゴム流路131、132を示す。図20及び図21は、中間部材を上から見た平面図であり、先端側ゴム流路131、132の流路根元側端131a、132a及び流路先端側端131b、132bを破線で示した図である。図22は、先端側ゴム流路131、132の流動方向に対して垂直な面での断面図である。これら先端側ゴム流路131、132には上記実施形態のようなくびれはない。しかし、先端側ゴム流路131、132には、下面から上方へ突出した突起137が設けられている。
【0076】
図21に示すように、突起137の頂点137aを通り左右方向に延びる直線上において、流路根元側端131aから突起137の頂点137aまでの左右方向の長さL5は、流路の左右方向の全長L6の20%以上40%以下である。また、図21に示すように、中間部材の下流側端130bから突起137の頂点137aまでの流動方向の長さL7は、中間部材の(すなわち、上流側端130aから下流側端130bまでの)流動方向の全長L8の20%以上40%以下の範囲内にある。
【0077】
このような突起137により、先端側ゴム流路131、132における流路根元側のゴムの流れが阻害されるため、中間部材を通過し口金から押し出されるときのゴムの流速が、流路先端側と流路根元側でほぼ同じになる。そのためビードフィラーに変形が生じにくい。
【0078】
<変更例2>
ゴムの流路を狭める突起は、中間部材30の根元側ゴム流路33から分岐した右根元側ゴム流路35及び左根元側ゴム流路36に設けられても良い。その場合、突起は、それらの流路における流路根元側の場所に設けられる。例えば、右根元側ゴム流路35及び左根元側ゴム流路36のそれぞれにおける流路根元側の面(図11における符号40の面)が、流路内に向かって膨出することにより、突起が形成される。
【0079】
右根元側ゴム流路35及び左根元側ゴム流路36に突起が設けられる場合に、先端側ゴム流路31、32にも突起が設けられることが好ましい。
【0080】
<変更例3>
ビードフィラー1を一度に1本しか押し出せないビードフィラー成型装置においても、上記実施形態と同様に、中間部材のゴムの流路における流路根元側の場所に突起を設けることができる。
【0081】
<変更例4>
中間部材の内部において、先端側ゴムの流路と根元側ゴムの流路が分かれておらず、中間部材の上流側端から下流側端までの全体において、先端側ゴムと根元側ゴムが同じ流路を流れるように流路が形成されても良い。その場合、その流路における流路根元側の場所に、突起が設けられる。
【0082】
<変更例5>
ビードフィラー成型装置は、ハイフィラーではないビードフィラー、例えばハイフィラーよりも高さの低いビードフィラーを成型するものでも良い。
【符号の説明】
【0083】
1…ビードフィラー、2…根元、3…先端、4…切断前ビードフィラー、5…成型ドラム、6…カッター、10…ビードフィラー成型装置、11…口金、12…押し出し口、13…押し出し口、20…押出機、21…上側シリンダ、22…下側シリンダ、23…スクリュ、24…スクリュ、25…押出機ヘッド、26…ヘッド内上側流路、27…ヘッド内下側流路、28…支流、29…支流、30…中間部材、30a…上流側端、30b…下流側端、31…先端側ゴム流路、31a…上流側端、31aa…上流側端の流路根元側端、31b…下流側端、31bb…下流側端の流路根元側端、32…先端側ゴム流路、32a…上流側端、32aa…上流側端の流路根元側端、32b…下流側端、32bb…下流側端の流路根元側端、33…根元側ゴム流路、33a…上流側端、34…分岐位置、35…右根元側ゴム流路、36…左根元側ゴム流路、37…突起、38…流路根元側の面、39…流路先端側の面、40…流路根元側の面、41…右大流路、41a…下流側端、42…左大流路、42a…下流側端、43…合流位置、44…合流位置、45…内側範囲、46…外側範囲、130a…上流側端、130b…下流側端、131…先端側ゴム流路、131a…流路根元側端、131b…流路先端側端、132…先端側ゴム流路、132a…流路根元側端、132b…流路先端側端、137…突起、137a…突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図22