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特開2024-90528広告表示システム、広告表示方法、及び広告表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090528
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】広告表示システム、広告表示方法、及び広告表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240627BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206493
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】白川 貴久
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ユーザの嗜好を分析する機能を有さないアプリケーションであってもユーザの嗜好に応じた広告を提供すること。
【解決手段】広告表示システム1は、ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイ17に表示させる第1表示処理部21と、ディスプレイ17に表示された第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報A,Cの中から選択する第2広告選択部23と、選択された第2広告情報をディスプレイ17に表示させる第2表示処理部24とを備えている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイに表示させる第1表示処理部と、
前記ディスプレイに表示された前記第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報の中から選択する第2広告選択部と、
選択された前記第2広告情報を前記ディスプレイに表示させる第2表示処理部と
を具備する広告表示システム。
【請求項2】
前記第1広告情報は、再生時間及び表示サイズの少なくともいずれか一方について制約が課せられた広告情報であり、
前記第2広告情報は、再生時間及び表示サイズに制約が課せられていない広告情報である請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記第1広告情報は、ウェブブラウザ上に設けられた所定の広告枠に表示される広告に関する情報であり、
前記第2広告情報は、前記第1広告情報とは異なるアプリケーションソフトウェアによって表示される請求項2に記載の広告表示システム。
【請求項4】
前記第1広告情報は、複数のジャンルの情報を提供可能であるとともに、ユーザの嗜好情報を収集可能なアプリケーションソフトウェアの表示画面に設けられた広告枠に表示される情報であり、
前記第2広告情報は、前記第1広告情報とは異なるアプリケーションソフトウェアによって表示される請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項5】
前記ディスプレイに表示された前記第1広告情報の属性情報を記憶する広告履歴記憶部を備え、
前記第2広告選択部は、前記広告履歴記憶部に格納されている前記第1広告情報の属性情報に基づいて前記第2広告情報を選択する請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記属性情報は、第1広告情報に関する会社名、製品名、及びリンク先情報の少なくとも一つを含む請求項5に記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記第1表示処理部による前記第1広告情報の表示と、前記第2表示処理部による前記第2広告情報の表示は、択一的に行われる請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項8】
ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイに表示させる工程と、
前記ディスプレイに表示された前記第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報の中から選択する工程と、
選択された前記第2広告情報を前記ディスプレイに表示させる工程と
をコンピュータが実行する広告表示方法。
【請求項9】
コンピュータを請求項1から7のいずれかに記載の広告表示システムとして機能させるための広告表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告表示システム、広告表示方法、及び広告表示プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットの急速な発展に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。広告配信としては、ウェブページの所定の位置に企業、商品等を表示する画像、またはキャッチコピー等の広告情報を表示し、このような広告情報がクリックされた場合に広告主のウェブページへ遷移するものがある。
【0003】
このような広告配信では、広告をユーザに効果的に認知させるように工夫する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザの嗜好に合致する広告を選択してユーザに提供することが可能な端末装置が開示されている。
【0004】
また、ノートPCやタブレット端末等の情報処理装置が備える表示画面の一部または全面に、天気、カレンダー、最新のニュースなどを自動的に順次切り替えて表示させるアプリケーションが提供されている。そして、このようなアプリケーションにおいて、天気、カレンダー、ニュースなどのコンテンツの切り替えの合間、又は、これらのコンテンツと同時に広告情報を定期的に表示させる試みがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-22561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、従来、広告配信を行う多くのアプリケーションが提案されているが、そのうちの一部のアプリケーションは、ユーザの嗜好を分析する機能を有しておらず、ユーザの嗜好に合致する効果的な広告を提供することが難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザの嗜好を分析する機能を有さない場合であってもユーザの嗜好に応じた広告を提供することのできる広告表示システム、広告表示方法、及び広告表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一態様は、ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイに表示させる第1表示処理部と、前記ディスプレイに表示された前記第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報の中から選択する第2広告選択部と、選択された前記第2広告情報を前記ディスプレイに表示させる第2表示処理部とを具備する広告表示システムである。
【0009】
本発明の第二態様は、ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイに表示させる工程と、前記ディスプレイに表示された前記第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報の中から選択する工程と、選択された前記第2広告情報を前記ディスプレイに表示させる工程とをコンピュータが実行する広告表示方法である。
【0010】
本発明の第三態様は、コンピュータを上記広告表示システムとして機能させるための広告表示プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザの嗜好を分析する機能を有さない場合であってもユーザの嗜好に応じた広告を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る広告表示システムの一構成例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。
図3】本発明の一実施形態に係る広告表示システムが備える機能の一例を示した機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る広告表示システム、広告表示方法、及び広告表示プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る広告表示システム1の一構成例を示した図である。図1に示すように、広告表示システム1は、情報処理装置10を備えている。情報処理装置10は、ネットワーク5を介して第1広告サーバ50、第2広告サーバ60と互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5の一例としてインターネット回線があげられるが、他のネットワーク回線であってもよい。
図1において、第1広告サーバ50、第2広告サーバ60は、それぞれ1台ずつ図示されているが、これらの台数は図示した態様に限定されるものではなく、適宜状況に応じて増設可能である。
【0014】
情報処理装置10は、例えば、ノートPC、デスクトップ型PC、タブレット端末、スマートフォン等である。図2は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を概略的に示した図である。図2に示すように、情報処理装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)11、主記憶装置(Main Memory)12、二次記憶装置(Secondary storage:メモリ)13、外部インターフェース14、通信インターフェース15、入力デバイス16、ディスプレイ17などを備えている。これら各部は直接的にまたはバスを介して間接的に相互に接続されており互いに連携して各種処理を実行する。また、情報処理装置10は、スピーカ、マイク、カメラなどを備えていてもよい。
【0015】
CPU11は、例えば、バスを介して接続された二次記憶装置13に格納されたOS(Operating System)により情報処理装置全体の制御を行うとともに、二次記憶装置13に格納された各種プログラムを実行することにより各種処理を実行する。CPU11は、1つ又は複数設けられており、互いに協働して処理を実現してもよい。
【0016】
主記憶装置12は、例えば、キャッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の書き込み可能なメモリで構成され、CPU11の実行プログラムの読み出し、実行プログラムによる処理データの書き込み等を行う作業領域として利用される。
【0017】
二次記憶装置13は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体(non-transitory computer readable storage medium)である。二次記憶装置13は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどである。二次記憶装置13の一例として、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)フラッシュメモリなどが挙げられる。二次記憶装置13は、例えば、Windows(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)等の情報処理装置全体の制御を行うためのOS、BIOS(Basic Input/Output System)、周辺機器類をハードウェア操作するための各種デバイスドライバ、各種アプリケーションソフトウェア、及び各種データやファイル等を格納する。また、二次記憶装置13には、各種処理を実現するためのプログラムや、各種処理を実現するために必要とされる各種データが格納されている。二次記憶装置13は、複数設けられていてもよく、各二次記憶装置13に上述したようなプログラムやデータが分割されて格納されていてもよい。
【0018】
外部インターフェース14は、外部機器と接続するためのインターフェースである。外部機器の一例として、外部モニタ、USBメモリ、外付けHDD、外付けカメラ等が挙げられる。なお、図1に示した例では、外部インターフェースは、1つしか図示されていないが、複数の外部インターフェースを備えていてもよい。
【0019】
通信インターフェース15は、ネットワークに接続して他の装置と通信を行い、情報の送受信を行うためのインターフェースとして機能する。例えば、通信インターフェース15は、有線又は無線により他の装置と通信を行う。無線通信として、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、移動通信システム(3G、4G、5G、6G、LTE等)、無線LANなどの回線を通じた通信が挙げられる。有線通信の一例として、有線LAN(Local Area Network)などの回線を通じた通信が挙げられる。
【0020】
入力デバイス16は、例えば、キーボード、タッチパッド、ポインティングデバイス等である。ポインティングデバイスの一例として、マウス、タッチパネル、ペンタブレット、トラックパッド、トラックボールなどが挙げられる。
【0021】
ディスプレイ17は、例えば、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electro Luminescence Diode)ディスプレイ等である。
【0022】
次に、本実施形態に係る広告表示システム1が有する機能の一例について図を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る広告表示システム1が備える機能の一例を示した機能構成図である。
後述する各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で二次記憶装置13などに記憶されており、このプログラムをCPU(プロセッサ)11が主記憶装置12に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、二次記憶装置13に予めインストールされている形態や、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。
【0023】
第1広告サーバ50は、商品やサービスの広告を情報処理装置10に提供するサーバである。例えば、消費者に商品、サービス等を提供する企業を一例とする法人等の広告主自身が有するサーバや、当該法人等からの要求に応じて当該法人等の商品、サービスに関する宣伝広告を行う広告代理店等が運営するサーバ(例えば、アドネットワークを用いた広告配信を行うアドサーバ等)が一例として挙げられる。
【0024】
第1広告サーバ50は、例えば、第1広告データベース51、第1広告選択部52、第1広告配信部53を備えている。
第1広告データベース51には、複数の第1広告情報a~dが格納されている。第1広告情報a~dには、ユーザの趣味嗜好に合わせた広告の選択を可能とするためのターゲティング情報が付与されている。このターゲティング情報については、趣味嗜好に応じた広告配信(例えば、アドネットワーク等)を実現する公知の技術を適宜採用すればよい。また、第1広告情報a~dは、例えば、サイズ及び再生時間の少なくともいずれか一方に制限が課された広告情報とされている。第1広告情報a~dは、例えば、静止画、再生時間に制限のある動画(例えば、30秒の動画等)とされている。第1広告情報a~dには、後述する第2広告情報と関連付けを可能とするための属性情報が付与されていてもよい。属性情報の一例として、製品名、会社名、広告情報のリンク先情報(例えば、URL)等が挙げられる。
【0025】
第1広告選択部52は、情報処理装置10から送信されるCookie等の情報に基づいてターゲティング情報にマッチする第1広告情報を第1広告データベース51から選択する。なお、第1広告選択部52の具体的な実現手法については、公知のターゲティング機能を適宜採用すればよい。なお、第1広告選択部52の機能については、第1広告サーバ50が備える態様に代えて、情報処理装置10が備えることとしてもよい。すなわち、情報処理装置10が第1広告サーバ50から複数の第1広告情報の情報を取得し、取得した複数の第1広告情報の中からターゲット情報に合致する第1広告情報を選択することとしてもよい。
【0026】
第1広告配信部53は、第1広告選択部52によって選択された第1広告情報を情報処理装置10に送信する。
【0027】
第2広告サーバ60は、第1広告サーバ50と同様に、商品やサービスの広告を情報処理装置10に提供するサーバである。第2広告サーバ60は、第2広告データベース61と、第2広告配信部62とを備えている。
【0028】
第2広告データベース61には、複数の第2広告情報A,Cが格納されている。第2広告情報A,Cは、例えば、サイズ及び再生時間に制限の課されていない広告とされている。例えば、第2広告情報A,Cは、第1広告情報a~dよりも再生時間の長い動画(例えば、数分程度の動画)とされている。また、サイズとして、全画面表示が可能な広告とされている。第2広告情報A,Cには、第1広告情報と関連付けを可能とするための属性情報が付与されている。属性情報の一例として、製品名、会社名、広告情報のリンク先情報(例えば、URL)等が挙げられる。
【0029】
第2広告配信部62は、所定のタイミングで第2広告データベース61に格納されている複数の第2広告情報を情報処理装置10に送信する。
【0030】
情報処理装置10は、例えば、第1表示処理部21、広告履歴記憶部22、第2広告選択部23、第2表示処理部24を備えている。
【0031】
第1表示処理部21は、例えば、OS上で作動するアプリケーションをCPU11が実行することにより実現される。上記アプリケーションは、例えば、複数のジャンルの情報を提供可能であるとともに、ユーザの嗜好情報を収集可能なアプリケーションである。一例として、ウェブブラウザアプリケーション、PWA(Progressive Web Apps)等が挙げられる。また、アプリケーションの他の例として、ニュース視聴アプリケーション、動画視聴アプリケーション、買い物アプリケーション等が挙げられる。
第1表示処理部21は、上記アプリケーションを実行することにより、ディスプレイ17にアプリケーションに応じた表示画面を表示するとともに、その表示画面に設けられた所定の表示枠(以下「第1表示枠」という。)に、ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報を表示させる。
【0032】
例えば、第1表示処理部21は、入力デバイス16を介して入力されたユーザの操作情報に基づいて、ディスプレイ17にウェブサイトを表示させる。また、第1表示処理部21は、例えば、ユーザの操作情報に基づくターゲット情報(例えば、Cookie)を第1広告サーバ50に送信し、このターゲット情報に基づいて選択された第1広告情報を第1広告サーバ50から受信し、受信した第1広告情報をディスプレイ17に表示されたウェブサイトの第1表示枠に表示させる。
【0033】
第1表示処理部21によってディスプレイ17の第1表示枠に表示された第1広告情報に関する情報は、広告履歴記憶部22に一時的に格納される。広告履歴記憶部22に格納される情報は、第1広告情報であってもよいし、第1広告情報に関する属性情報、例えば、製品名、会社名、広告情報のリンク先情報等でもよい。
【0034】
第2広告選択部23は、第2広告サーバ60から複数の第2広告情報を受信し、受信した複数の第2広告情報の中から広告履歴記憶部22に格納されている情報に対応する1又は複数の第2広告情報を選択する。例えば、第2広告選択部23は、第2広告サーバ60から取得した各第2広告情報の属性情報と広告履歴記憶部22に格納されている第1広告情報の属性情報とを照合し、属性情報が一致する第2広告情報を選択する。これにより、例えば、第1広告情報と会社名、製品名、又はリンク先情報等が一致する第2広告情報が選択される。
【0035】
第2表示処理部24は、例えば、OS上で作動するアプリケーションをCPU11が実行することにより実現される。このアプリケーションは、上述した第1表示処理部21が実行するアプリケーションとは異なるアプリケーションであり、ユーザの嗜好を分析する機能を有していない広告表示に関するアプリケーションである。アプリケーションの一例として、本願出願人により提供されるInfo.board(インフォボード)等が挙げられる。
本実施形態において、第2表示処理部24は、例えば、ディスプレイ17の一部または全領域に、「ニュース」、「天気」、「株価」、「カレンダー」、「時刻」等の各種コンテンツを順次切り替えて表示する。
【0036】
具体的には、第2表示処理部24は、ディスプレイ17に設けられた表示枠17aに対して、「ニュース」、「天気」、「株価」等の複数のコンテンツを順次切り替えて表示する。表示枠17aは、ディスプレイ17の一部に設けられていても良いし、全画面領域を対象として設けられていてもよい。表示枠17aの大きさは、ユーザが任意に設定及び変更できるように構成されている。更に、第2表示処理部24は、第2広告選択部23によって選択された第2広告情報を表示枠17aの一部または全領域に設定された第2表示枠に表示させる。
【0037】
第2広告情報は、順次切り替えられるコンテンツとコンテンツとの合間に、表示枠17aの全領域に表示されてもよい。また、表示枠17aがコンテンツ表示領域と第2表示枠とに区分けされている場合には、コンテンツと同時に第2広告情報が第2表示枠に表示されてもよい。
【0038】
情報処理装置10において、第1表示処理部21と第2表示処理部24とは、択一的に動作するような構成とされていてもよい。例えば、第1表示処理部21によって第1広告情報がディスプレイ上の第1表示枠に表示されているときには、第2表示処理部24による第2表示枠への第2広告情報の表示は行われないように構成されていてもよい。同様に、第2表示処理部24によって第2広告情報がディスプレイ上の第2表示枠に表示されているときには、第1表示処理部21による第1表示枠への第1広告情報の表示は行われないように構成されていてもよい。
【0039】
次に、本実施形態に係る広告表示システム1の動作について説明する。
例えば、情報処理装置10において、ユーザが入力デバイス16を操作することにより、第1表示処理部21に関するアプリケーションの起動命令が入力され、当該アプリケーションが起動されると、第1表示処理部21は、ユーザの入力操作に応じたターゲティング情報を第1広告サーバ50に送信する。第1広告サーバ50の第1広告選択部52は、ターゲティング情報に合致する第1広告情報を第1広告データベース51から選択し、選択した第1広告情報を第1広告配信部53に出力する。第1広告配信部53は、選択された第1広告情報を情報処理装置10に配信する。情報処理装置10の第1表示処理部21は、第1広告情報を受信すると、ディスプレイ上の第1表示枠に第1広告情報を表示させる。これにより、ユーザの嗜好に応じた第1広告情報がユーザに提供されることとなる。また、ディスプレイ上の第1表示枠に表示された第1広告情報に関する情報は、広告履歴記憶部22に蓄積される。これにより、広告履歴記憶部22には、第1表示枠に新しい第1広告情報が表示される度に、その第1広告情報に関する情報、例えば、属性情報が格納され、蓄積されることとなる。
【0040】
続いて、第2表示処理部24に関するアプリケーションの起動命令が入力され、当該アプリケーションが起動されると、第2表示処理部24は、第2広告サーバ60から複数の第2広告情報を受信する。なお、第2広告情報の受信タイミングについては、特に限定されない。例えば、上述のように、第2表示処理部24に関するアプリケーションの起動時でもよいし、所定のタイミング(例えば、一日のうちの決められた時刻等)に、第2広告サーバ60から配信された情報を第2表示処理部24がアクセス可能な記憶部に格納しておき、この記憶部から第2広告情報を取得することとしてもよい。
【0041】
また、受信する情報は、第2広告情報自体であってもよいし、第2広告情報に関する情報がリスト化されたリスト情報を取得することとしてもよい。例えば、第2広告情報の識別情報と属性情報とが関連付けられたリスト情報を取得することとしてもよいし、属性情報が付加された第2広告情報を取得することとしてもよい。
【0042】
第2広告選択部23は、例えば、広告履歴記憶部22に格納されている第1広告情報の属性情報に対応する属性情報を有する第2広告情報を選択し、選択した第2広告情報を第2表示処理部24に出力する。第2表示処理部24は、選択された第2広告情報をディスプレイ17の第2表示枠に表示させる。このように、第2表示処理部24は、ターゲティングの機能を有していないが、ターゲティング配信がなされた第1広告情報に関連する第2広告情報をディスプレイ17に表示させることで、ユーザの趣味嗜好に関係する第2広告情報をユーザに提供することが可能となる。
【0043】
また、第2広告情報は、第1広告情報に比べてサイズ及び再生時間の少なくとも一方に制約が課されていない広告情報とされているので、第1広告情報に比べて、製品やサービスに関するより多くの情報をユーザに提供することができる。
【0044】
以上説明してきたように、本実施形態に係る広告表示システム1、広告表示方法、及び広告表示プログラムによれば、以下の作用効果を奏する。
【0045】
本実施形態に係る広告表示システム1は、ユーザの嗜好に基づいて選択された第1広告情報をディスプレイ17に表示させる第1表示処理部21と、ディスプレイ17に表示された第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報の中から選択する第2広告選択部23と、選択された第2広告情報をディスプレイ17に表示させる第2表示処理部24とを備えている。
具体的には、情報処理装置10は、ディスプレイ17に表示された第1広告情報の属性情報を記憶する広告履歴記憶部22を備え、第2広告選択部23は、広告履歴記憶部22に格納されている第1広告情報の属性情報に基づいて第2広告情報を選択する。
【0046】
このように、ディスプレイ17に表示された第1広告情報に関連する第2広告情報を複数の第2広告情報から選択することにより、第2表示処理部24は、ユーザの嗜好を分析する機能を備えることなく、ユーザの嗜好に応じた第2広告情報を選択して、ユーザに提供することが可能となる。
【0047】
また、第2広告情報は、第1広告情報に比べて、サイズや再生時間に制約が課されていない広告情報とされていることから、より多くの情報をユーザに提供することができる。これにより、より高い広告効果を期待することができる。
【0048】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0049】
例えば、上述した実施形態では、情報処理装置10が第2広告選択部23を備える場合について説明したが、この態様に限られない。例えば、第2広告選択部23は、第2広告サーバ60に設けられていてもよい。この場合、広告履歴記憶部22に格納されている第1広告情報の属性情報が情報処理装置10から第2広告サーバ60に送信される。第2広告サーバの第2広告選択部23は、第2広告データベース61に格納されている複数の第2広告情報から第1広告情報の属性情報に合致する第2広告情報を選択する。これにより、選択された第2広告情報が第2広告配信部62によって情報処理装置10に送信される。情報処理装置10の第2表示処理部24は、第2広告サーバ60から受信した第2広告情報をディスプレイ17の第2表示枠に表示させる。
【符号の説明】
【0050】
1 :広告表示システム
5 :ネットワーク
10 :情報処理装置
16 :入力デバイス
17 :ディスプレイ
17a :表示枠
21 :第1表示処理部
22 :広告履歴記憶部
23 :第2広告選択部
24 :第2表示処理部
50 :第1広告サーバ
51 :第1広告データベース
52 :第1広告選択部
53 :第1広告配信部
60 :第2広告サーバ
61 :第2広告データベース
62 :第2広告配信部
図1
図2
図3