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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090628
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】止水シャッター装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/00 20060101AFI20240627BHJP
   E06B 9/17 20060101ALI20240627BHJP
   E06B 9/15 20060101ALI20240627BHJP
   E04H 9/14 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
E06B5/00 Z
E06B9/17 Z
E06B9/15 Z
E04H9/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206633
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】上村 達也
(72)【発明者】
【氏名】小縣 剛士
(72)【発明者】
【氏名】安西 利樹
【テーマコード(参考)】
2E139
2E239
【Fターム(参考)】
2E139AA08
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】 開閉体を簡素な構造でもって押圧する。
【解決手段】 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10を、閉鎖方向側の被当接面Gに当接して閉鎖する止水シャッター装置であって、開閉体10を下方へ押圧するように、開閉体10に錘体40を設け、この錘体40の重量により開閉体10が下方側の被当接面Gに水密に圧接されるようにした。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体を、閉鎖方向側の被当接面に当接して閉鎖する止水シャッター装置であって、
前記開閉体を下方へ押圧するように、前記開閉体に錘体を設けたことを特徴とする止水シャッター装置。
【請求項2】
前記開閉体の下端部が、前記錘体の重量により前記被当接面に対し水密に圧接されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の止水シャッター装置。
【請求項3】
前記開閉体が、閉鎖状態で上下方向へ積み上げられる複数のパネルから構成され、前記錘体が少なくとも最上部の前記パネルに設けられていることを特徴とする請求項1記載の止水シャッター装置。
【請求項4】
前記錘体が前記開閉体の上端部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の止水シャッター装置。
【請求項5】
前記錘体の下端部と前記開閉体の上端部が、凹凸状に嵌り合っていることを特徴とする請求項4記載の止水シャッター装置。
【請求項6】
前記錘体が前記開閉体の内部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の止水シャッター装置。
【請求項7】
最上部の前記パネル自体が、前記錘体を構成していることを特徴とする請求項3記載の止水シャッター装置。
【請求項8】
前記錘体は、前記開閉体よりも比重の大きい材料により形成されていることを特徴とする請求項1記載の止水シャッター装置。
【請求項9】
前記錘体は、中実状に構成されていることを特徴とする請求項1~8何れか1項記載の止水シャッター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水が流通しないように開口部を閉鎖する止水シャッター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明は、例えば特許文献1に記載されるように、上下方向へ積み重ねられる複数のパネルからなるシャッターカーテンを、パワーシリンダ、ピストンロッド等からなる電動の押圧装置により押圧し、このシャッターカーテンを、水密ゴムを介して下方側の被当接面(床面等)に圧接し、水密性を保持するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-94774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術によれば、開閉体を下方へ押圧する押圧装置が必要となる上、押圧装置の調整作業(センサー調整や、停止位置調整等)が必要な場合があり、より簡素な構造が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体を、閉鎖方向側の被当接面に当接して閉鎖する止水シャッター装置であって、前記開閉体を下方へ押圧するように、前記開閉体に錘体を設けたことを特徴とする止水シャッター装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上説明したように構成されているので、開閉体を簡素な構造でもって押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る止水シャッター装置の一例を屋外側から視た正面図である。
図2】同止水シャッター装置の全閉状態を示す縦断面図であり、閉鎖前のパネルを二点鎖線で示している。
図3図1の(III)-(III)線に沿う横断面図である。
図4】開閉体及び錘体の一例を示す側面図であり、(a)は開閉体を押圧する前の状態を示し、(b)は開閉体を錘体の重量により押圧した状態を示す。
図5】開閉体及び錘体の他例を示す側面図であり、(a)は開閉体を押圧する前の状態を示し、(b)は開閉体を錘体の重量により押圧した状態を示す。
図6】開閉体及び錘体の他例を示す側面図であり、(a)は開閉体を押圧する前の状態を示し、(b)は開閉体を錘体の重量により押圧した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明において、以下の文言がある場合、それぞれ以下の意味を有するものとする。
「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
「開閉体開閉方向」とは、開閉体が開閉動作のために空間を仕切ったり開放したりするスライド方向を意味する。
【0009】
「開閉体幅方向外側」とは、開閉体幅方向に沿って開閉体の外側へ向かう方向側を意味する。例えば、向かって右側のガイドレールを基準にすると、開閉体幅方向外側は、右方向側になる。
「開閉体幅方向内側」とは、開閉体幅方向に沿って開閉体の内側へ向かう方向側を意味する。例えば、向かって右側のガイドレールを基準にすると、開閉体幅方向内側は、左方向側になる。
【0010】
「開閉体厚さ方向外側」とは、開閉体の厚みの中央部から開閉体厚さ方向に沿って離れる方向側を意味する。
また、「開閉体厚さ方向内側」とは、開閉体厚さ方向に沿って開閉体の厚みの中央部へ向かう方向側を意味する。
【0011】
<具体的実施形態>
本発明に係る具体的な実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
止水シャッター装置1は、建物等の躯体開口部を開閉体10によって開閉するように設置される。
この止水シャッター装置1は、空間を仕切るようにして閉鎖動作し閉鎖方向端部を対向する被当接面G(例えば、地面や床面等)に当接して全閉する開閉体10と、開閉体10の幅方向の両端部をそれぞれ横断面凹状に囲んで閉鎖方向へ案内する左右のガイドレール20,20と、開閉体10を上方側で収納したり繰り出したりする開閉体収納部30と、開閉体10を下方へ押圧する錘体40と、全閉した開閉体10をガイドレールに押し付ける厚さ方向押圧装置50とを備え、開閉体10を、錘体40の重量によって被当接面Gに対し水密に圧接する。
【0012】
開閉体10は、開閉体収納部30によって閉鎖方向へ順次に繰出される複数のパネル11,12を略垂直に積み重ねて全閉状態になる(図2参照)。
複数のパネル11,12は、パネル連繋チェーン14によって開閉方向に繋がっている(図2参照)。
【0013】
パネル11は、開閉体幅方向へ長尺な正面視矩形板状の部材である。このパネル11は、金属材料を引抜成形又は押出成形することで、上下に仕切られた空洞を有する縦断面枠状に形成される。
このパネル11の下端部は、開閉体幅方向の全長にわたって縦断面略V字状に突出しており、その突出する外面には、シール部16が一体的に設けられる。
【0014】
シール部16は、ゴムやエラストマー樹脂等の弾性材料から、パネル11下端に沿う縦断面V字状に形成され、パネル11の下端部に開閉体幅方向の全長にわたって接合されている。
【0015】
また、パネル11の上端部には、シール部16に嵌り合うように、開閉体幅方向の全長にわたって縦断面略V溝状の凹部11aが形成される。
そして、パネル11の横幅方向の両端部には、開閉体幅方向へ突出するように、支持軸部13が設けられる。
【0016】
最上部のパネル12は、開閉体幅方向へ長尺状に連続する正面視矩形状を呈し、パネル11よりも高さ寸法が小さい。前記寸法は、開閉体10によって開閉される開口部の高さ寸法等に応じて適宜に設定される。
このパネル12は、パネル11と略同様に、金属材料を引抜成形又は押出成形することで、開閉体幅方向に連続する空洞を内在する縦断面枠状に形成される。
パネル12の下端側には、パネル11と同様にシール部16が設けられる。さらに、パネル12の側面には、パネル11と同様に支持軸部13が設けられる。また、また、パネル12の上端には、開閉体幅方向へわたって連続する凹部12aが設けられる。
【0017】
なお、複数のパネル11のみによって所望とする高さ寸法の開閉体10を構成できる場合には、パネル12を省くことも可能である。この場合、最上部には、パネル11が位置し、このパネル11の上端部が、錘体40によって押圧される。
【0018】
支持軸部13は、各パネル11,12の幅方向の両端部から、それぞれ、開閉体幅方向外側へ突出している(図3参照)。
この支持軸部13は、パネル連繋チェーン14に挿通された軸状部材の先端側に、ローラを回転自在に支持してなる。
【0019】
パネル連繋チェーン14は、動力伝達用等に用いられる所謂ローラチェーンであり、その長さ方向において所定間隔置きに支持軸部13を回転自在に挿通している。
このパネル連繋チェーン14は、上下方向のすべてのパネル11,12を、支持軸部13を介して連結し、その上端側が開閉体収納部30内のスプロケット31に掛けられている。
【0020】
また、各パネル11の側面において、下端側の屋内寄りには、ガイド軸部15が設けられている(図2及び図3参照)。
ガイド軸部15は、各パネル11の幅方向端部から突出する軸状部材の先端側にローラを回転自在に支持してなる。
このガイド軸部15は、各パネル11が開閉体収納部30に収納される際に、開閉体収納部30内のガイド部材34(図2参照)に係合し案内され、開閉体厚さ方向の振れを抑制する。なお、このガイド軸部15は、省くことも可能である。
【0021】
ガイドレール20は、閉鎖状態の開閉体10の幅方向端部を囲むように、横断面凹状もしくはコ字状に形成される(図3参照)。このガイドレール20は、被当接面Gから開閉体収納部30へわたる長尺状に形成される。
ガイドレール20内には、閉鎖状態の開閉体10を屋外側から屋内側へ押圧する厚さ方向押圧装置50と、この厚さ方向押圧装置50によって押動された開閉体10を屋内側から受ける受部材21とが、上下方向へわたって連続的に設けられる。
【0022】
厚さ方向押圧装置50は、図示しない手動操作部による下方向きの力を、リンク機構や歯車機構等により開閉体厚さ方向の力に変換し、この力によって、全閉状態の開閉体10を屋内側へ押圧して、受部材21へ押し付けるように構成される。
前記手動操作部(図示せず)は、例えば一端側を支点にして他端を回動するようにしたレバー状部材や、手で回転操作される円盤状の部材、手で引っ張って操作されるチェーン状の部材等とすればよい。
【0023】
また、受部材21は、閉鎖状態の開閉体10に対し、上下方向の全長にわたって接するようにした長尺状の部材である。この受部材21は、ゴムやエラストマー樹脂等の弾性材料から形成される。この受部材21は、厚さ方向押圧装置50により開閉体10が屋内側へ押し動かされた際に、開閉体10の屋内側面に弾性的に接触して、開閉体10とガイドレール20の間の水密性を保持する。
【0024】
また、開閉体収納部30は、開閉体10によって開閉される開口部の上方において、当該止水シャッター装置1の設置対象物である躯体等の壁面に固定される。
この開閉体収納部30は、図2に示すように、躯体壁面に固定された基体30aに、パネル連繋チェーン14を掛け回したスプロケット31と、このスプロケット31を双方向へ回転させる駆動機構32と、パネル11,12を、支持軸部13を介してパネル11,12を吊持して前後方向へ導く収納レール33と、パネル11下端側のガイド軸部15を水平方向へ案内するガイド部材34とを支持している。
【0025】
駆動機構32は、電動モータによってチェーン及びスプロケット31等を動作させる電動開閉機構を備える。この駆動機構32には、必要に応じて、前記チェーン及びスプロケット31等を手動で動作させる手動開閉機構(図示せず)が設けられる。
【0026】
錘体40は、その重量によって、開閉体10を下方へ押圧するように該開閉体10の上部側に設けられる。
この錘体40は、開閉体10を構成するパネル11,12よりも比重の大きい材料により、内部に空洞や空間を有しない中実状に構成される。
【0027】
この錘体40の材料の具体例としては、真鍮や、鉛、ステンレス、銅、鉄、アルミニウム、これらを含む合金等が挙げられる。
【0028】
錘体40の重量は、開閉体10下端と被当接面Gの間、及び上下に隣接するパネル11,11間及びパネル11,12間を、シール部16を介して水密に圧接するように、適宜に設定されている。
【0029】
図示例の錘体40は、パネル12と略同一の厚み及び幅方向寸法を有する略立方体状に形成され、下端側に、開閉体幅方向へ連続する下方向きの凸部41を有する。
この錘体40は、凸部41を、パネル12上端の凹部12aに嵌め合わせるようにして、パネル12に対し一体的に固定される(図4参照)。
【0030】
なお、図2中の符号90は、開閉体幅方向の中央寄りへ可動柱91を移動させ、この可動柱91を開閉体10の屋内側面に押し付けて、開閉体10の撓みを抑制する撓み抑制装置である。
【0031】
<作用効果>
次に、上記構成の止水シャッター装置1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
開閉体収納部30にパネル11,12が収納された状態で、駆動機構32による閉鎖動作が開始されると、複数のパネル11,12及び錘体40が、開閉体収納部30から順次に下方へ繰り出され、被当接面Gに積み重ねられ、全閉状態で静止する(図2及び図4参照)。
【0032】
この全閉状態において。錘体40は、複数のパネル11,12からなる開閉体10を下方へ押圧する。
したがって、開閉体10の自重及び錘体40によって最下端のシール部16が弾性的に圧縮変形し、被当接面Gに水密に圧接される(図4参照)。
また、隣接するパネル11,11間及びパネル11,12間においても、錘体40の重量を受けてシール部16が弾性的に圧縮変形し、これらの間を水密に圧接する。
【0033】
また、全閉状態の開閉体10は、厚さ方向押圧装置50により屋内側へ押し動かされ、ガイドレール20内の受部材21に水密に圧接される(図3参照)。
【0034】
よって、止水シャッター装置1によれば、全閉状態の開閉体10を、電力や油圧等を用いない簡素な構造でもって、下方へ押圧して被当接面Gに水密に押し付けることができる。
このため、電動押圧装置の調整作業等の人的コストを削減したり、周辺機器の部品コストを削減したり等、従来技術の問題を軽減することができる。
【0035】
<錘体の変形例>
上記実施形態によれば、パネル12の上側に錘体40を設けたが、他例としては、図5に示すように、パネル12の内部に錘体40’を設けることも可能である。
錘体40’は、上記錘体40と同様の材料により、パネル12内における支持軸部13よりも下側の空間に嵌り合うブロック状に形成される。
この錘体40’は、パネル12の開閉体幅方向の全長にわたって連続的に設ければよい。
【0036】
よって、図5に示す態様によれば、上記止水シャッター装置1と同様に、全閉状態の開閉体10を、錘体40’の重量によって下方へ押圧して被当接面Gに水密に押し付けることができる。
その上、錘体40’をパネル12内において支持軸部13よりも下側に設けたため、開閉体収納部30内において、パネル12を収納レール33に沿って繰り出したり収納したりする際に、パネル12の振れを軽減することができ、ひいては、開閉動作時の振動等を軽減することができる。
【0037】
また、図6に示す態様は、最上部のパネル自体が錘体を構成するものである。
すなわち、この態様は、止水シャッター装置1において、パネル12及び錘体40を、図6に示す錘体パネル12’に置換したものである。
【0038】
錘体パネル12’は、錘体40と同様の材料によりブロック状に形成される。
図示例の錘体パネル12’は。その縦断面の輪郭が、パネル12と略同一であり、下端側を、パネル11上端の凹部11aに嵌り合う凸状に形成している。この凸状部分には、シール部16が、嵌合や接着等により固定される。
【0039】
また、錘体パネル12’の横幅方向の両端部には、パネル12と同様にして支持軸部13が設けられる。
【0040】
よって、上記構成の錘体パネル12’は、開閉体10を構成するパネルとしての機能と、重量によって開閉体10を下方へ押圧する錘体としての機能とを併せ持つことになる。
したがって、図6に示す態様によれば、上記止水シャッター装置1と同様に、全閉状態の開閉体10を、錘体パネル12’の重量によって下方へ押圧して被当接面Gに水密に押し付けることができる。
【0041】
<他の変形例>
【0042】
上記実施形態によれば、錘体40,40’を、パネル12の横幅方向の全長にわたって連続的に設けたが、他例としては、パネル12の横幅方向に錘体を複数分散して設けた態様や、パネル12の横幅方向の中央部に寄せて錘体を設けた態様、パネル12の幅方向の両端部から突出するように錘体を設けた態様等とすることも可能である。
【0043】
また、上記実施形態によれば、特に好ましい一例として、錘体40,40’を最上部のパネル12のみに設けたが、他例としては、錘体40’を、パネル12よりも下側のパネル11にも設けてもよい。
この場合、特に上部寄りのパネル11に錘体40’を設けるのが効果的である。
【0044】
上記実施形態の厚さ方向押圧装置50は、人力で動作する構成としたが、この厚さ方向押圧装置50の他例としては、電動や油圧で動作する構成とすることも可能である。
【0045】
また、厚さ方向押圧装置50の他例としては、錘体40の重量による下向き押圧力により動作する機構とすることも可能である。
【0046】
また、上記実施形態によれば、開閉体10を複数のパネル11,12から構成したが、他例としては、開閉体10を単数のパネルから構成することも可能である。すなわち、単数のパネルからなる開閉体の上端部に錘体40を設けるようにしてもよい。
【0047】
また、本発明は上述した具体的構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0048】
<総括>
以上のとおり、上記実施形態では以下の発明を開示している。
(1)
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体を、閉鎖方向側の被当接面に当接して閉鎖する止水シャッター装置であって、前記開閉体を下方へ押圧するように、前記開閉体に錘体を設けたことを特徴とする止水シャッター装置。
(2)
前記開閉体の下端部が、前記錘体の重量により前記被当接面に対し水密に圧接されるようにしたことを特徴とする(1)に記載の止水シャッター装置。
(3)
前記開閉体が、閉鎖状態で上下方向へ積み上げられる複数のパネルから構成され、前記錘体が少なくとも最上部の前記パネルに設けられていることを特徴とする(1)または(2)に記載の止水シャッター装置(図4~6参照)。
(4)
前記錘体が前記開閉体の上端部に設けられていることを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載の止水シャッター装置(図4参照)。
ここで、この(4)における開閉体には、複数のパネルからなる開閉体や、単数のパネルからなる開閉体等を含む。
(5)
前記錘体の下端部と前記開閉体の上端部が、凹凸状に嵌り合っていることを特徴とする(1)~(4)に記載の止水シャッター装置(図4参照)。
(6)
前記錘体が前記開閉体の内部に設けられていることを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載の止水シャッター装置(図5参照)。
(7)
最上部の前記パネル自体が、前記錘体を構成していることを特徴とする請求項3記載の止水シャッター装置(図6参照)。
(8)
前記錘体は、前記開閉体よりも比重の大きい材料により形成されていることを特徴とする請求項1((1)~(7)のいずれかに)記載の止水シャッター装置。
(9)
前記錘体は、中実状に構成されていることを特徴とする(1)~(8)のいずれかに記載の止水シャッター装置(図4図6参照)。
【符号の説明】
【0049】
10:開閉体
11,12:パネル
11a:凹部
12’:錘体パネル
16:シール部
20:ガイドレール
30:開閉体収納部
40,40’:錘体
G:被当接面
図1
図2
図3
図4
図5
図6