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  • 特開-シーリング技能練習用具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090629
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】シーリング技能練習用具
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/16 20060101AFI20240627BHJP
   E04B 1/682 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
E04G21/16
E04B1/682 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206637
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 一夫
(72)【発明者】
【氏名】永田 秀昭
(72)【発明者】
【氏名】白石 隆一
(72)【発明者】
【氏名】浦野 宗治
(72)【発明者】
【氏名】依田 敬冶
【テーマコード(参考)】
2E001
2E174
【Fターム(参考)】
2E001MA02
2E001QA01
2E174DA43
2E174EA01
2E174EA07
(57)【要約】
【課題】外壁の交差目地に対するシーリング技能練習に適し、保管・運搬が容易で、手軽に繰り返して使用することのできるシーリング技能練習用具を提供する。
【解決手段】シーリング技能練習用具1は、平坦な表面に、縦横に交差する溝部26が形成された架台2と、溝部26によって区画された架台2の表面に着脱自在に被せられる複数枚の被覆材3と、を具備する。被覆材3は合成樹脂製の薄板材からなり、外壁材の意匠を模した凹凸を有する正面部31と、その側縁から背面側に延び出して溝部26内に挿入される側面部32と、を具備する。被覆材3が架台2の区画部(合板22)に重ねられた状態で、外周に添う部分が適宜の保持具4を介して仮固定されるとともに、溝部26内に挿入された側面部32の間に溝内押え部材5が嵌挿され、側面部32が溝部26内に仮固定されて、両側面部32の間に所定間隔の作業用目地が形成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦な表面に、縦横に交差する所定深さの溝部が形成された架台と、
前記溝部によって区画された前記架台の表面の各区画部に着脱自在に被せられる複数枚の被覆材と、
を具備し、
前記被覆材は、合成樹脂製の薄板材により形成された正面部と、前記正面部の側縁から背面側に延び出して前記架台の溝部内に挿入される側面部と、を具備し、
前記被覆材が前記架台の区画部に重ねられた状態で、前記架台の外周に添う部分の被覆材が保持具を介して前記架台に仮固定されるとともに、
前記溝部を挟んで上下または左右に隣接する被覆材の、前記溝部内に挿入された両側面部の間に、圧縮弾性を有する溝内押え部材が嵌挿され、
前記溝内押え部材が前記両側面部を前記架台の溝部の側壁に押圧することにより前記両側面部が前記溝部内に仮固定されて、前記両側面部の間に所定間隔の作業用目地が形成される
ように構成されたことを特徴とするシーリング技能練習用具。
【請求項2】
請求項1に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記側面部が、前記架台の溝部内に挿入されて前記溝部の底面まで達する見込み寸法を有するように形成されている
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記溝内押え部材が、ばね用の薄帯板を正面視略M字形に折曲成形した板ばね部材である
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
【請求項4】
請求項3に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記板ばね部材の両側端縁には、その正面側部分を溝内側に傾斜させた迎えテーパ面が形成されている
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、建物の外壁等におけるシーリング防水工事の技能を習得するのに適したシーリング技能練習用具に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、自身が提供する建物の外壁等におけるシーリング防水工事の施工品質を確保するため、当該工事に従事する職工等を対象とした「シーリング防水技能認定試験」を定期的に実施して、防水技能の維持向上を図っている。その試験や、試験に向けての練習に際し、従来は合板等の下地材に実際の外壁材を張設した外壁見本を使用している。しかし、そのような外壁見本は1回しか使用できないため不経済であった。また、実際の外壁材を使用した外壁見本は重量が大きくなるので、保管や運搬の面でも不便であった。
【0003】
このような技能を習得するための練習装置としては、特許文献1に開示された「コーキング練習機」が公知である。その練習装置は、コーキング作業(以下、該文献記載の「コーキング」は「シーリング」と読み換える。)の土台となる土台ユニットと、土台ユニットに対して相対移動する作業台ユニットと、土台ユニットと作業台ユニットとを固定する固定具と、を備えている。土台ユニットは、部屋の内壁に相当する背板と床面に相当する底板とを有しており、作業台ユニットは、キッチンのシンク、食器棚、バスタブ、洗面台その他の内装設備を想定した箱状に形成されている。土台ユニットと作業台ユニットとは相対移動して、互いの間隔を変えることができるように構成され、それらの間に形成した所定幅のシーリング用溝にシーリング材を充填する作業を行う。作業後には、土台ユニットと作業台ユニットとを離隔させてシーリング材を除去することにより、シーリング充填作業の練習を繰り返して行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-040086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人は、主として外壁のシーリング防水工事のための技能練習に適した練習用具を必要としている。外壁には同一平面内で縦横に交差する目地が形成されるが、前記特許文献1に開示されたシーリング練習機は、そのような交差目地を形成するようには構成されていないので、外壁を想定した技能練習には利用し辛い。
【0006】
また、前記特許文献1に開示されたシーリング練習機は、土台ユニットと作業台ユニットとが相対移動でき、かつ任意の位置で固定できるように構成されているため、装置構成が複雑にならざるを得ない。作業後のシーリング材を除去する際にも、土台ユニットと作業台ユニットとを相対移動させる機構を必要とするので、その結果、全体として大掛かりになり、保管性や可搬性に欠けるものとなってしまう。
【0007】
本願が開示する発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、同一平面内の交差目地を有する外壁を想定した技能練習に適し、保管及び運搬が容易で、手軽に繰り返して使用することのできるシーリング技能練習用具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願が開示する発明に係るシーリング技能練習用具は、平坦な表面に、縦横に交差する所定深さの溝部が形成された架台と、前記溝部によって区画された前記架台の表面の各区画部に着脱自在に被せられる複数枚の被覆材と、を具備し、前記被覆材は、合成樹脂製の薄板材により形成された正面部と、前記正面部の側縁から背面側に延び出して前記架台の溝部内に挿入される側面部と、を具備し、前記被覆材が前記架台の区画部に重ねられた状態で、前記架台の外周に添う部分の被覆材が保持具を介して前記架台に仮固定されるとともに、前記溝部を挟んで上下または左右に隣接する被覆材の、前記溝部内に挿入された両側面部の間に、圧縮弾性を有する溝内押え部材が嵌挿され、前記溝内押え部材が前記両側面部を前記架台の溝部の側壁に押圧することにより前記両側面部が前記溝部内に仮固定されて、前記両側面部の間に所定間隔の作業用目地が形成される、ように構成されたものとして特徴付けられる。
【0009】
前述の構成においては、前記側面部が、前記架台の溝部内に挿入されて前記溝部の底面まで達する見込み寸法を有するように形成されていると、好ましい。
【0010】
また、前述の構成における前記溝内押え部材は、ばね用の薄帯板を正面視略M字形に折曲成形した板ばね部材とすることができる。さらに、前記板ばね部材の両側端縁には、その正面側部分を溝内側に傾斜させた迎えテーパ面が形成されていると、より好ましい。
【発明の効果】
【0011】
前述のように構成されるシーリング技能練習用具を使用すれば、外壁に設けられる縦横に交差した目地にシーリング材を充填するための技能練習を、手軽に繰り返して行うことができる。練習終了後には、被覆材を架台から取り外し、隣接する被覆材同士を目地幅方向に引き離すことで、目地内に充填したシーリング材も容易に除去することができる。
【0012】
また、前述のように構成されるシーリング技能練習用具は、架台が平板状をなし、被覆材が合成樹脂製の薄板材によって形成されているので、全体が軽量で、保管や運搬も容易になる。これにより、技能練習を実施することのできる場所及び機会を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願が開示する発明の一実施形態に係るシーリング技能練習用具の構成を示す正面図である。
図2】前記シーリング技能練習用具のA-A断面図である。
図3】前記シーリング技能練習用具に使用されている溝内押え部材(板ばね部材)の拡大斜視図である。
図4】前記シーリング技能練習用具によって形成された作業用目地にシーリング材を充填する作業状態を示す説明図である。
図5】作業後に被覆材を架台から取り外した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願が開示する発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下において部位・部材の相対的な位置関係や動作の向きを説明する際には、シーリング技能練習用具を外壁に見立てて直立させた状態で、作業を行う側を正面(表面・前面)とし、その表面に正対した姿勢を基準にして上下方向(高さ方向)、左右方向(幅方向)、前後方向(溝の深さ方向)を特定することとする。
【0015】
図1図5は、本願が開示する発明の一実施形態に係るシーリング技能練習用具を示す。シーリング技能練習用具1は、外壁の下地に相当する正面視略矩形の架台2と、架台2の表面に着脱自在に被せられる被覆材3と、を含んで構成される。
【0016】
架台2は、適宜の枠木21を縦横に接合し、その表裏両面に合板22、23を張設するなどして形成されている。表面側には四枚の合板22が縦横二枚ずつ隣接した田の字形に配置され、それらの端面同士が隣接する箇所には所定幅の隙間が設けられている。その隙間の裏面側には、合板22の端面に添わせて桟木24が取り付けられており、さらに隙間を挟んで対向する両桟木24、24の裏面に底板25が接合されている。これにより、平坦な表面上に所定の幅及び深さをもって開口する溝部26が、縦横に交差するように形成される。なお、この発明においては、表面及び溝部26以外の部分を構成する枠木21、裏面側の合板23その他の部材の形状、材質、接合形態等は特に限定しない。また、部分的に合成樹脂材を使用するなどして軽量化を図ってもよい。
【0017】
被覆材3は、例えばポリエチレン等、シーリング材との接着性が低い合成樹脂からなる薄板材によって形成されている。例示形態では、溝部26によって縦横に区画された架台2の表面の各区画部(各合板22)に合致する大きさに形成された四枚の被覆材3が用意されている。なお、図1には、その三枚のみを表している。
【0018】
被覆材3は、外壁材等の意匠を模した凹凸が転写された正面部31と、正面部31の側縁から背面側に延び出した側面部32と、を具備している。背面側に延び出した側面部32は、架台2の溝部26内に挿入されて、溝部26の底面まで達する見込み寸法を有している。側面部32は、少なくとも架台2の溝部26に重なる直交二辺の側縁に設けられていれば足りるが、溝部26に重ならない外側の直交二辺まで含めて設けられていても差し支えない。
【0019】
この被覆材3が架台2の表面の各区画部に被せられ、被覆材3の側面部32が架台2の溝部26に挿し込まれる。その状態で、架台2の外周に添う部分が適宜の保持具4を介して架台2に仮固定される。その保持具4には、例えば被覆材3と架台2とを表裏両面から把持するクランプ状またはクリップ状の金具等を好適に使用することができる。
【0020】
溝部26を挟んで上下または左右に隣接する両被覆材3、3の、溝部26内に挿入された両側面部32、32の間には、圧縮弾性(圧縮に対する反発弾性)を有する溝内押え部材5が正面側から嵌挿される。圧縮状態で溝部26内に嵌挿された溝内押え部材5が溝幅方向に突っ張り、被覆材3、3の側面部32、32を溝部26の両側壁に押圧することにより、両側面部32、32が溝部26内に仮固定されて、それらの間に所定間隔の作業用目地が形成されることとなる。
【0021】
例示形態では、溝内押え部材5として、図3に示すような板ばね部材を採用している。この板ばね部材は、鋼材、ステンレス鋼材、真鍮材等からなるばね用の薄帯板を正面視略M字形に折曲して、両側方からの圧縮力に反発するように形成したものである。この板ばね部材(溝内押え部材5、以下同じ)は、溝部26を挟んで隣接する被覆材3、3の両側面部32、32を溝部26内に挿し込んでおいてから、それらの間に押し込むことができる。また、図4(a)に示すように、溝部26内にあらかじめ板ばね部材を配置した後、その板ばね部材と溝部26の側壁との間に被覆材3の側面部32を挿し込むようにしてもよい。板ばね部材を溝部26内に先に配置しておく際に、被覆材3の側面部32を挿し込みやすくため、例示の板ばね部材の両側端縁には、その正面側部分を溝内側に折り込むようにして傾斜させた迎えテーパ面51が形成されている。このような溝内押え部材5を溝部26の底面に設置することで、溝部26内に挿入された側面部32、32同士が溝部26の奥側で接近して目地幅が狭くなるのを防ぐことができる。
【0022】
なお、溝内押え部材5には、例示形態以外の適宜形状に賦形された各種のばね部材やゴム部材等も使用可能である。また、例えば溝部26の幅よりもやや大径で弾力性を有する棒状部材等を、溝部26の長さ方向に添わせて押し込むような形態で使用することもできる。
【0023】
架台2に被せた被覆材3の側面部32が溝部26内に仮固定されて作業用目地が準備されたならば、図4(b)に示すように、作業用目地内に発泡ポリエチレン等からなるバックアップ材6を押し込んで設置し、続いて図4(c)に示すようにシーリング材7を充填して仕上げる。バックアップ材6は、丸形断面、角形断面のどちらも使用可能である。良好な防水性能を得るには、シーリング材7を適正な深さ及び厚さで充填する必要があり、そのためにはバックアップ材6の設置深さが重要になる。このシーリング技能練習用具1は、端面同士を近接させて並置した合板22の裏面に桟木24を重ねることで十分な深さの作業用目地を形成することができる。溝部26の底面に溝内押え部材5を設置した状態でも、必要な深さが確保される。したがって、外壁材の表面に複雑な凹凸が形成される場合も想定し、バックアップ材6を目地幅に応じた適正な深さに設置するための練習及び試験に好適に使用することができる。
【0024】
作業用目地にシーリング材7を充填する練習または試験が終了すれば、外周部分を仮固定していた保持具4を取り外した後、図5に示すように、シーリング材7を介して上下左右に接着された被覆材3を、まとめて架台2から分離する。このとき、バックアップ材6は隣接する被覆材3、3の側面部32、32間に挟まれて一緒に溝部26から取り出される可能性が高いが、仮に溝部26内に残留しても、適宜の棒状物を刺し込むなどして容易に取り出すことができる。溝内押え部材5も同様に、溝部26内に残留してもよいし、被覆材3と一緒に溝部26から引き出されてしまってもよい。
【0025】
そして、各被覆材3、3を目地幅方向に引き離せば、シーリング材7が被覆材3の側面部32から剥がれる。そのシーリング材7を全て取り除けば、被覆材3を再度、練習・試験に使用することができる。被覆材3がポリエチレン等の合成樹脂製なので、このような作業も簡単である。こうして、縦横に交差した目地を有する外壁のためのシーリング技能練習を、手軽に繰り返して行うことができる。
【0026】
また、このシーリング技能練習用具1は、架台2が平板状をなし、被覆材3が合成樹脂製の薄板材によって形成されているので、全体が軽量で、保管性や運搬性にも優れる。したがって、技能練習を実施するための場所及び機会を従来よりも拡充することができる。
【0027】
なお、本願が開示する発明の技術的範囲は、例示した実施形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。特許請求の範囲および明細書において使用している構成要素の名称は、発明を具体的に理解し易くするための便宜的なものであって、その名称が当該構成要素の概念や性状を必要以上に限定するものではない。本願が開示する発明の実施に際しては、特許請求の範囲において具体的に特定していない構成要素の詳細な形状、寸法、構造、材質、数量、他要素との結合形態、相対的な位置関係等を、例示形態と実質的に同等程度以上の作用効果が得られる範囲内で、適宜、改変することができる。例えば、架台2の表面に縦方向または横方向の溝部26が複数本設けられる形態でも、被覆材3を適宜の手段で架台2に仮固定できれば実施可能である。
【0028】
また、本明細書に開示した実施形態その他の事項は、以下の付記に示す技術的思想として把握することもできる。
【0029】
(付記1)
平坦な表面に、縦横に交差する所定深さの溝部が形成された架台と、
前記溝部によって区画された前記架台の表面の各区画部に着脱自在に被せられる複数枚の被覆材と、
を具備し、
前記被覆材は、合成樹脂製の薄板材により形成された正面部と、前記正面部の側縁から背面側に延び出して前記架台の溝部内に挿入される側面部と、を具備し、
前記被覆材が前記架台の区画部に重ねられた状態で、前記架台の外周に添う部分の被覆材が保持具を介して前記架台に仮固定されるとともに、
前記溝部を挟んで上下または左右に隣接する被覆材の、前記溝部内に挿入された両側面部の間に、圧縮弾性を有する溝内押え部材が嵌挿され、
前記溝内押え部材が前記両側面部を前記架台の溝部の側壁に押圧することにより前記両側面部が前記溝部内に仮固定されて、前記両側面部の間に所定間隔の作業用目地が形成される
ように構成されたことを特徴とするシーリング技能練習用具。
(付記2)
付記1に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記側面部が、前記架台の溝部内に挿入されて前記溝部の底面まで達する見込み寸法を有するように形成されている
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
(付記3)
付記1または2に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記溝内押え部材が、ばね用の薄帯板を正面視略M字形に折曲成形した板ばね部材である
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
(付記4)
付記3に記載されたシーリング技能練習用具において、
前記板ばね部材の両側端縁には、その正面側部分を溝内側に傾斜させた迎えテーパ面が形成されている
ことを特徴とするシーリング技能練習用具。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本願が開示する発明は、各種構造物の壁面その他の部位(床面、天井面等も含む)に形成される縦横の目地にシーリング材を充填するための技能練習用具として、幅広く利用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 シーリング技能練習用具
2 架台
21 枠木
22 表面側の合板(区画部)
23 裏面側の合板
24 桟木
25 底板
26 溝部
3 被覆材
31 正面部
32 側面部
4 保持具
5 溝内押え部材(板ばね部材)
51 迎えテーパ面
6 バックアップ材
7 シーリング材
図1
図2
図3
図4
図5