(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090634
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】背負い鞄の背板および背負い鞄
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
A45F3/04 400B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206643
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】391043756
【氏名又は名称】株式会社セイバン
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野中 隆
(72)【発明者】
【氏名】松浦 奈美
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045GA03
3B045GB02
3B045LA10
(57)【要約】
【課題】背負いベルトが背板の裏側に入り込むことを抑制することができる背負い鞄の背板およびそれを備えた背負い鞄を提供する。
【解決手段】背負い鞄100の背板50は、前部1aと、前部1aに対向する背部1bとを含む収容部1を備えた背負い鞄100の背板50である。背負い鞄100の背板50は、収容部1の背部1bの上部に配置された平状部51と、平状部51に接続されかつ背部1bの下部に配置された突出部52とを備えている。突出部52は、平状部51から前部1bと反対側に突出するように構成されている。突出部52は、前部1aと背部1bとが対向する対向方向に延びる側面部SPを有している。側面部SPは、背部1bの上部と下部とが対向する上下方向に延びている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部と、前記前部に対向する背部とを含む収容部を備えた背負い鞄の背板であって、
前記収容部の前記背部の上部に配置される平状部と、
前記平状部に接続されかつ前記背部の下部に配置される突出部とを備え、
前記突出部は、前記平状部から前記前部と反対側に突出するように構成されており、
前記突出部は、前記前部と前記背部とが対向する対向方向に延びる側面部を有し、
前記側面部は、前記背部の前記上部と前記下部とが対向する上下方向に延びている、背負い鞄の背板。
【請求項2】
前記突出部は、前記側面部に接続された底面部を有し、
前記底面部は、前記前部と前記背部とが対向する前記対向方向に延びている、請求項1に記載の背負い鞄の背板。
【請求項3】
前記突出部は、前記対向方向において前記前部側の端部に配置された張出部を有し、
前記張出部は、前記側面部から外側に張り出している、請求項1に記載の背負い鞄の背板。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の背負い鞄の背板を備えた、背負い鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は背負い鞄の背板および背負い鞄に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ランドセルに背当てが設けられている。例えば、特開2015-181551号公報(特許文献1)には、全体の縦断面がS字形の背当てが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記公報に記載された背当てでは、背当てがS字形であるため、背負いベルトが背当ての裏側に入り込み易い。背負いベルトが背当ての裏側に入り込むと、背当てよって使用者の腰部をしっかりと支えることができなくなる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は背負いベルトが背板の裏側に入り込むことを抑制することができる背負い鞄の背板およびそれを備えた背負い鞄を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の背負い鞄の背板は、前部と、前部に対向する背部とを含む収容部を備えた背負い鞄の背板である。背負い鞄の背板は、収容部の背部の上部に配置された平状部と、平状部に接続されかつ背部の下部に配置された突出部とを備えている。突出部は、平状部から前部と反対側に突出するように構成されている。突出部は、前部と背部とが対向する対向方向に延びる側面部を有している。側面部は、背部の上部と下部とが対向する上下方向に延びている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の背負い鞄の背板によれば、背負いベルトが背板の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略正面図である。
【
図2】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略側面図である。
【
図3】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略背面図である。
【
図4】本発明の一実施の形態における背負い鞄の蓋部が開いた状態において収容部の内部を示す概略斜視図である。
【
図5】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板が上側に位置する状態での背部の概略正面図である。
【
図6】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板が上下に移動する様子を示す概略側面図である。
【
図7】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板および位置調整部材の概略正面図である。
【
図8】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板の概略背面図である。
【
図10】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板の概略斜視図である。
【
図11】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背板が下側に位置する状態での背部の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。本実施の形態における背負い鞄は、リュックサック、ランドセルなどの各種の背負い鞄に適用可能である。以下においては、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
【0010】
最初に、
図1~
図11を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の構成について説明する。
【0011】
図1および
図2に示されるように、本実施の形態における背負い鞄100は、収容部1と、蓋部2と、一対の背負いベルト3と、第1ポケット4と、第2ポケット5と、第3ポケット6と、持ち手7、バックル8と、クッション材9と、連結部材10と、一対の回転抑制部材20とを主に備えている。
【0012】
収容部1は、前部1aと、背部1bと、一対の側部1cと、底部1dとを含んでいる。前部1aは、背負い鞄100の正面側に配置されている。背部1bは、背負い鞄100の背面側に配置されている。背部1bは、前部1aに対向している。収容部1の上端に開口部が設けられている。
図1~
図3では開口部は蓋部2で覆われている。収容部1は開口部に連通する収容空間を有している。収容空間は、前部1a、背部1b、一対の側部1cおよび底部1dのそれぞれの内周面によって取り囲まれた空間である。収容部1は、開口部を通して収容空間に例えば教科書などを収容可能に構成されている。
【0013】
収容部1の前部1aの外側に第1ポケット4が配置されている。収容部1の一対の側部1cのうち第1側部1c1の外側に第2ポケット5が配置されている。収容部1の一対の側部1cのうち第2側部1c2の外側に第3ポケット6が配置されている。第1ポケット4、第2ポケット5および第3ポケット6は、例えば文房具などを収容可能に構成されている。収容部1の背部1bの外側にクッション材9が配置されている。
【0014】
図1~
図3に示されるように、蓋部2は、収容部1の背部1bの上端に接続されている。蓋部2は、背部1bの上端を基端にして開口部を開閉可能に構成されている。蓋部2は、第1ポケット4にバックル8を介して接続可能に構成されている。バックル8は、蓋部2に接続された部分と第1ポケット4に接続された部分とが着脱可能に構成されている。バックル8が着脱されることにより蓋部2は開閉可能に構成されている。蓋部2の天井部2aは、ファスナー2bが開閉することにより開閉可能に構成されている。蓋部2の天井部2aに持ち手7が取り付けられている。
【0015】
一対の背負いベルト3は、使用者が背負い鞄100を背負ったときに少なくとも使用者の肩に装着されるように構成されている。一対の背負いベルト3は、収容部1に接続されている。一対の背負いベルト3は、収容部1の背部1bに接続されている。一対の背負いベルト3の各々は、延在方向における第1端部E1と第2端部E2とを含んでいる。
【0016】
一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、収容部1の下部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、連結部材10に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、連結部材10を介して収容部1の背部1bの下部に接続されている。
【0017】
一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、回転軸Rによって収容部1の上部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、背部1bに沿って回転軸Rを中心に回転可能に構成されている。回転軸Rとして、鋲が用いられてもよい。鋲は、頭部と、軸部とを有している。頭部は、軸部から軸部の径方向に張り出している。より具体的には、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、鋲の軸部を中心に回転可能に構成されていてもよい。
【0018】
一対の背負いベルト3は、第1背負いベルト31と第2背負いベルト32とを含んでいる。第1背負いベルト31および第2背負いベルト32は、背負い鞄100の幅方向(左右方向)に並んで配置されている。第1背負いベルト31は、第2背負いベルト32に向かって内向きに回転可能に構成されている。第2背負いベルト32は、第1背負いベルト31に向かって内向きに回転可能に構成されている。
【0019】
一対の回転抑制部材20は、収容部1の上部に取り付けられている。一対の回転抑制部材20の各々は、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2を挟むように配置されている。一対の回転抑制部材20の各々は、一対の背負いベルト3の各々が互いに離れるように回転することを抑制可能に構成されている。
【0020】
一対の回転抑制部材20は、第1回転抑制部材21と第2回転抑制部材22とを含んでいる。第1回転抑制部材21および第2回転抑制部材22は、背負い鞄100の幅方向(左右方向)に並んで配置されている。第1回転抑制部材21は、第1背負いベルト31の第2端部E2の外側に配置されている。第1回転抑制部材21は、収容部1の背部1bに縫い付けられている。第2回転抑制部材22は、第2背負いベルト32の第2端部E2の外側に配置されている。第2回転抑制部材22は、収容部1の背部1bに縫い付けられている。
【0021】
本実施の形態では、一対の背負いベルト3は、チェストベルト33を有している。また、一対の背負いベルト3の各々はD環34を有している。
【0022】
図4および
図5に示されるように、背部1bは、基材40と、背板50と、位置調整部材60とを含んでいる。基材40は、背板50を覆うように構成されている。基材40にスリットSLが設けられている。基材40に第1マークM1および第2マークM2が設けられている。スリットSLの下方に第1マークM1が設けられている。第1マークM1の下方に第2マークM2が設けられている。第1マークM1および第2マークM2は、位置調整部材60を位置合わせするためのものである。背板50は、基材40に向かい合っている。背板50は、基材40に対して着脱可能に構成されていてもよい。例えば、背板50は、背部1bの上端部に設けられた挿入口(図示せず)から背部1bに着脱可能に構成されていてもよい。
【0023】
図5および
図6に示されるように、背板50は、平状部51と、突出部52とを備えている。背板50は、前部1aと、前部1aに対向する背部1bとを含む収容部1を備えた背負い鞄100の背板50である。背負い鞄100は背板50を備えている。平状部51は背部1bの上部に配置される。突出部52は、平状部51に接続されている。突出部52は、背部1bの下部に配置される。突出部52は、平状部51から前部1aと反対側に突出するように構成されている。位置調整部材60は、背部1bの上部と下部とが対向する上下方向に突出部52が移動するように基材40に対して背板50を移動可能に構成されている。
【0024】
図5および
図7に示されるように、位置調整部材60は、背板50に接続されている。位置調整部材60は、背板50の前面50aに例えばカシメで固定されている。位置調整部材60の先端部61はスリットSLから突き出している。位置調整部材60はスリットSLから下向きに延びている。位置調整部材60の先端部61はD環62を有している。位置調整部材60の先端部61には目印63が設けられている。目印63は、第1マークM1または第2マークM2に位置合わせするためのものである。
【0025】
位置調整部材60は、基材40に固定可能な固定部材64を有している。位置調整部材60は、第1固定部65と、第2固定部66とを含んでいる。第1固定部65と第2固定部66とは互いに固定可能に構成されている。第1固定部65と第2固定部66とは互いに向かい合うように配置されている。第1固定部65は、基材40に取り付けられている。第2固定部66は、位置調整部材60に取り付けられている。固定部材64は、ベロクロファスナ、マグネットまたはホックの少なくともいずれかを含んでいる。固定部材64は、上下方向に沿って配置されている。固定部材64は、連続的に上下方向に沿って配置されている。また、固定部材64は断続的に上下方向に沿って配置されていてもよい。また、固定部材64は複数列設けられていてもよい。
【0026】
図6、
図8~
図10を参照して、背板50の構成についてさらに詳しく説明する。
図8および
図9に示されるように、平状部51は、略平板状に構成されている。平状部51に凹部51aが設けられている。凹部51aは、背面50bから前面50aに向かう方向に凹んでいる。凹部51aは、背板50の幅方向の中央に配置されている。凹部51aは、位置調整部材60(
図7参照)が固定されるように構成されている。平状部51は、平面視において、突出部52に向けて幅が広くなるように台形状に構成されている。
【0027】
突出部52は、前面50aから背面50bに向かう方向に平状部51から突出している。突出部52は、平状部51の高さよりも高くなるように構成されている。突出部52は、背板50の上下方向において、突出部52の上端から下端に向けて、なだらかに高さが高くなって頂点に至り、頂点からなだらかに高さが低くなるように構成されている。背板50の上下方向において、突出部52の上端から頂点までの長さは、頂点から突出部52の下端までの長さよりも長い。
【0028】
突出部52は、突出部52の上端から頂点までの間において、突出部52の幅が徐々に狭くなってから広くなるように構成されている。突出部52は、頂点から下端までの間において、幅を維持してから狭くなるように構成されている。
【0029】
図6および
図10に示されるように、突出部52は、側面部SPを有している。側面部SPは、前部1aと背部1bとが対向する対向方向に延びている。側面部SPは、背部1bの上部と下部とが対向する上下方向に延びている。側面部SPは、対向方向において突出部52の一端から他端まで連続して設けられている。側面部SPは、上下方向において突出部52の上端から下端まで連続して設けられている。
【0030】
突出部52は、底面部BPを有している。底面部BPは、側面部SPに接続されている。底面部BPは、前部1aと背部1bとが対向する対向方向に延びている。底面部BPは、対向方向において突出部52の一端から他端まで連続して設けられている。底面部BPは、上下方向において突出部52の下端に配置されている。
【0031】
突出部52は、張出部53を有している。張出部53は、対向方向において前部1a側の端部に配置されている。張出部53は、対向方向において突出部52の一端に配置されている。張出部53は、側面部SPから外側に張り出している。張出部53は、突出部52において側面部SPの全周にわたって設けられている。なお、本実施の形態では、張出部53は、平状部51にも設けられている。
【0032】
図5および
図11を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の動作について説明する。
【0033】
図5に示されるように、背板50は基材40に対して相対的に上側に配置されている。位置調整部材60の目印63は第1マークM1に位置合わせされている。
【0034】
図6に示されるように、位置調整部材60が下側に引っ張られることにより背板50が下側に移動する。背板50は基材40に対して相対的に上側に配置されている。位置調整部材60の目印63は第2マークM2に位置合わせされている。
【0035】
また、位置調整部材60が上側に押されることにより背板50が上側に移動する。これにより、
図5に示されるように背板50は基材40に対して相対的に上側に移動する。このようにして、背板50が基材40に対して上下方向に相対的に移動する。この結果、背板50の突出部52を基材40に対して上下方向に移動させることができる。
【0036】
次に、本実施の形態における背負い鞄100の作用効果について説明する。
本実施の形態における背負い鞄100の背板50によれば、突出部52は側面部SPを有している。このため、側面部SPによって背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。つまり、側面部SPによって背負いベルト3が背板50の側面から背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。より具体的には、背部1bの表面部材を介して背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことがある。特にナイロンバッグのように背部1bの表面部材が容易に変形する場合、背部1bの表面部材を介して背負いベルト3が背板50の裏側に入り込み易い。このような場合でも、側面部SPによって背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【0037】
側面部SPによって背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことを抑制することができるため、背板50によって使用者の腰部をしっかりと支えることができる。
【0038】
また、突出部52は、前部1aと背部1bとが対向する対向方向に延びており、背部1bの上部と下部とが対向する上下方向に延びている。このため、対向方向および上下方向において、側面部SPによって背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【0039】
本実施の形態における背負い鞄100の背板50によれば、突出部52は底面部BPを有している。このため、底面部BPによって背負いベルト3が背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。つまり、底面部BPによって背負いベルト3が背板50の底面から背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【0040】
本実施の形態における背負い鞄100の背板50によれば、突出部52は張出部53を有している。張出部53は、側面部SPから外側に張り出している。このため、張出部53によって背負いベルト3が側面部SPを越えて背板50の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【0041】
本実施の形態における背負い鞄100は上記の背負い鞄100の背板50を備えているため、背負いベルトが背板の裏側に入り込むことを抑制することができる。
【0042】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0043】
1 収容部、1a 前部、1b 背部、1c 側部、1d 底部、2 蓋部、3 背負いベルト、4 第1ポケット、5 第2ポケット、6 第3ポケット、7 持ち手、8 バックル、9 クッション材、10 連結部材、20 回転抑制部材、40 基材、50 背板、51 平状部、52 突出部、53 張出部、60 位置調整部材、61 先端部、64 固定部材、100 背負い鞄、BP 底面部、E1 第1端部、E2 第2端部、R 回転軸、SP 側面部。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部と、前記前部に対向する背部とを含む収容部を備えた背負い鞄の背板であって、
前記収容部の前記背部の上部に配置される平状部と、
前記平状部に接続されかつ前記背部の下部に配置される突出部とを備え、
前記突出部は、前記平状部から前記前部と反対側に突出するように構成されており、
前記突出部は、前記前部と前記背部とが対向する対向方向に延びる側面部を有し、
前記側面部は、前記背部の前記上部と前記下部とが対向する上下方向に延びており、
前記突出部は、前記対向方向において前記前部側の端部に配置された張出部を有し、
前記張出部は、前記側面部から外側に張り出しており、
前記張出部は、前記突出部および前記平状部に設けられている、背負い鞄の背板。
【請求項2】
前記突出部は、前記側面部に接続された底面部を有し、
前記底面部は、前記前部と前記背部とが対向する前記対向方向に延びている、請求項1に記載の背負い鞄の背板。
【請求項3】
請求項1または2に記載の背負い鞄の背板を備えた、背負い鞄。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の背負い鞄の背板は、前部と、前部に対向する背部とを含む収容部を備えた背負い鞄の背板である。背負い鞄の背板は、収容部の背部の上部に配置された平状部と、平状部に接続されかつ背部の下部に配置された突出部とを備えている。突出部は、平状部から前部と反対側に突出するように構成されている。突出部は、前部と背部とが対向する対向方向に延びる側面部を有している。側面部は、背部の上部と下部とが対向する上下方向に延びている。突出部は、対向方向において前部側の端部に配置された張出部を有している。張出部は、側面部から外側に張り出している。張出部は、突出部および平状部に設けられている。