(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090748
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】自動販売システム及び自動販売方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240627BHJP
G06Q 20/18 20120101ALI20240627BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q20/18
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206831
(22)【出願日】2022-12-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】510111814
【氏名又は名称】株式会社アドインテ
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】十河 慎治
【テーマコード(参考)】
5L020
5L030
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA38
5L030BB27
5L049BB27
5L055AA38
(57)【要約】 (修正有)
【課題】NFTを活用して、その場所でしか手に入れることが出来ない付加価値を付与する自動販売システム及び方法を提供する。
【解決手段】自動販売システム1において、NFTプラットフォーム11は、ユーザがNFTの購入をユーザ端末10に指示すると、ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、ユーザIDのウォレットコードを発行する。自動販売機12で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける。NFTプラットフォーム11は、ユーザがウォレットコードを自動販売機に入力すると、自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、入力された入力ウォレットコードが発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合し、入力ウォレットコードが発行ウォレットコードと一致する場合、ユーザIDと自動販売機IDとの関係性に基づいて、NFTの購入又は特典の排出を許可する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御部と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御部と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御部と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記ユーザIDと前記自動販売機IDとの関係性に基づいて、NFTの購入又は特典の排出を許可する許可制御部と、
を備える自動販売システム。
【請求項2】
参照自動販売機IDと、参照NFT又は参照特典と、参照ユーザIDとを関連付けて記憶するテーブルを更に備え、
前記許可制御部は、前記テーブルにおいて、取得された取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得された取得ユーザIDが存在するか否かを判定し、
前記判定の結果、前記参照ユーザIDに前記取得ユーザIDが存在しない場合、前記許可制御部は、前記テーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、NFTの購入又は特典の排出を許可する、
請求項1に記載の自動販売システム。
【請求項3】
前記許可制御部は、前記NFTの購入又は前記特典の排出を許可すると、前記テーブルにおいて、前記取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得ユーザIDを関連付けて記憶させて、履歴を残す、
請求項2に記載の自動販売システム。
【請求項4】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御工程と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御工程と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御工程と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記ユーザIDと前記自動販売機IDとの関係性に基づいて、NFTの購入又は特典の排出を許可する許可制御工程と、
を備える自動販売方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売システム及び自動販売方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引をインターネット上で行う取引サービスが提供されている。NFTとは、ブロックチェーン上で発行され、代替性の無いトークンである。NFTの所有者及び所有履歴は、ブロックチェーンネットワークの分散台帳において記録される。このようなNFTと関連付けられているNFTコンテンツは、代替不能な資産価値を有し、取引サービス上で取引(例えば、売買)することが可能である。
【0003】
ここで、NFTを活用した技術が多種登場してきている。例えば、特許第7043672号公報(特許文献1)には、デジタルコンテンツを出力可能な利用者端末と、デジタルコンテンツに関連付けられた非代替性トークン(以下「NFT」という)を保持したブロックチェーンとを備えるコンテンツ出力システムが開示されている。このコンテンツ出力システムでは、NFT又はこれに関連付けられたスマートコントラクトは、デジタルコンテンツの所有者によって書き換え可能なテキストデータを含み、利用者端末は、ブロックチェーン上のテキストデータを参照し、デジタルコンテンツを更新して、デジタルコンテンツを出力する。これにより、NFTを利用したデジタルコンテンツの管理技術において、インタラクティブなアート表現を実現することが出来るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マーケティングでは、希少性に着目されることがある。希少性とは、商品やサービスの利用が限定的である場合、その商品やサービスは、より魅力的になる現象を意味する。このような希少性を適切に活用することで、ユーザに対する商品やサービスの付加価値を高めることが出来る。
【0006】
ここで、近年、NFTの普及に伴って、自動販売機への応用が検討されている。自動販売機は、様々な場所に設置されており、ユーザがいつでもどこでも飲料や物品、今では、NFT等の特別な商品を購入することが出来る。このような汎用性の高い自動販売機について希少性を適用し、例えば、特定の場所にある自動販売機でしかNFTや商品、サービスを購入することが出来ない仕組みを構築することが出来れば、今までにない付加価値をユーザに提供することが出来るであろう。現在、自動販売機の分野では、このような仕組みを提供することが出来ないという課題がある。又、上述した特許文献1に記載の技術では、このような課題を解決することは出来ない。
【0007】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、NFTを活用して、その場所でしか手に入れることが出来ないという付加価値を体験することが可能な自動販売システム及び自動販売方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る自動販売システムは、発行制御部と、受付制御部と、照合制御部と、許可制御部と、を備える。発行制御部は、ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する。受付制御部は、自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける。照合制御部は、ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する。許可制御部は、前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記ユーザIDと前記自動販売機IDとの関係性に基づいて、NFTの購入又は特典の排出を許可する。
【0009】
又、本発明に係る自動販売方法は、発行制御工程と、受付制御工程と、照合制御工程と、許可制御工程と、を備える。本発明に係る自動販売方法の各工程は、本発明に係る自動販売システムの各制御部に対応する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、NFTを活用して、その場所でしか手に入れることが出来ないという付加価値を体験することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る自動販売システムの概略図及び機能ブロック図である。
【
図2】本発明に係る自動販売方法の実行手順の一例を示す図である。
【
図3】ユーザがNFTの購入を行う場合とNFTプラットフォームがウォレットコードを発行する場合の一例を示す図(
図3A)と、ユーザがウォレットコードを自動販売機に入力する場合の一例を示す図(
図3B)と、である。
【
図4】ユーザが入力した入力ウォレットコードが発行ウォレットコードと一致しない場合の一例を示す図(
図4A)と、コネクト失敗の場合の一例を示す図(
図4B)と、である。
【
図5】ユーザが入力した入力ウォレットコードが発行ウォレットコードと一致する場合の一例を示す図(
図5A)と、コネクト成功の場合の一例を示す図(
図5B)と、である。
【
図6】自動販売機NFTテーブルの一例を示す図(
図6A)と、ユーザが特設リンクサイトでNFTを購入する場合の一例を示す図(
図6B)と、である。
【
図7】「特典受取」キーの選択と自動販売機特典テーブルの一例を示す図(
図7A)と、ユーザが自動販売機で特典を手に入れる場合の一例を示す図(
図7B)と、である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0013】
本発明に係る自動販売システム1は、
図1に示すように、ユーザ端末10と、NFTプラットフォーム11と、自動販売機12と、ネットワーク13とから基本的に構成されている。
【0014】
ユーザ端末10は、画面を表示する表示部(出力部)と、ユーザの操作により所定の指示の入力を受け付ける受付部(入力部)と、無線通信用の通信部と、データを記憶させる記憶部と、各部を制御する制御部と、を備えている。ユーザ端末10の通信部は、ネットワーク13を介してNFTプラットフォーム11と無線通信可能である。ユーザ端末10は、例えば、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)、タブレット型端末装置、携帯用のノートパソコン等である。
【0015】
又、NFTプラットフォーム11は、NFTの発行と売買をすることが出来る仮想通貨取引所を意味し、例えば、ユーザ端末10や自動販売機12がネットワーク13を介してアクセス可能なサーバから基本的に構成される。サーバは、一般的に使用されるコンピュータ等であり、例えば、無線及び有線通信用の通信部と、データを蓄積する記憶部と、各部を制御する制御部と、を備えている。NFTプラットフォーム11は、ネットワーク13を経由してユーザ端末10又は自動販売機12とデータの送受信をする。NFTプラットフォーム11を構成するサーバは、制御部の種類に応じて、1台でも2台以上でも構わない。又、NFTプラットフォーム11とネットワーク13との間に、ユーザ端末10又は自動販売機12とのデータを制御するバックエンド用のサーバを配置して、データの制御や管理を円滑にしても良い。このサーバは、例えば、NFTプラットフォーム11とユーザ端末10又は自動販売機12との間でAPI(Application Programming Interface)として機能させても良い。
【0016】
又、自動販売機12は、コインや電子マネーを入れて、所定のキーを選択することで、当該キーに対応する様々な物品(商品)を購入することが出来る装置である。自動販売機12は、一般的な自動販売機の制御部の他に、無線及び有線通信用の通信部と、データを蓄積する記憶部と、NFTの購入等を選択するための複数のキー12aと、情報を入力するための入力部12bと、物品を排出するための排出口12cと、各部を制御する制御部12dと、を備えている。自動販売機12は、ネットワーク13を経由してNFTプラットフォーム11とデータの送受信をする。
【0017】
又、ネットワーク13は、ユーザ端末10と、NFTプラットフォーム11と、自動販売機12とのそれぞれに通信可能に接続される。ネットワーク13は、Wifi(登録商標)アクセスポイントを介したLAN(Local Area Network)の他、無線基地局を介したWAN(Wide Area Network)、第3世代(3G)の通信方式、LTEなどの第4世代(4G)の通信方式、第5世代(5G)以降の通信方式、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線方式等の無線通信ネットワークを含む。
【0018】
尚、ネットワーク13の接続形態について、例えば、ユーザ端末10は、SIM(Subscriber Identity Module)カードやWifi(登録商標)アクセスポイントを介してウォレットコードを入手し、自動販売機12は、無線通信ネットワークを介してNFTプラットフォーム11に接続する。そのため、ユーザ端末10が接続するネットワーク13は、自動販売機12が接続するネットワーク13と異なっても構わない。
【0019】
ユーザ端末10と、NFTプラットフォーム11、自動販売機12とは、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD、SSD等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDD、SSD等に記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各制御部についても、CPUがプログラムを実行することで当該各制御部を実現する。
【0020】
次に、
図1、
図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る自動販売方法の実行手順について説明する。先ず、ユーザが、特定の場所に配置された自動販売機12に訪れ、その自動販売機12を介してNFTを購入する場合、
図3Aに示すように、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、ユーザ端末10に予めダウンロードされた所定のNFTウォレットアプリケーション300を起動させる。すると、NFTウォレットアプリケーション300は、NFTの購入を示す購入キー301を選択可能に表示する(
図2:S101)。ここで、NFTとは、デジタルコンテンツに関連付けられた非代替性トークンを意味し、デジタルコンテンツは、例えば、デジタルアート、デジタルミュージック、写真、ゲームアセット、トレーディングカード、ブロックチェーンドメイン等を挙げることが出来る。尚、ユーザが購入キー301を選択しない場合(
図2:S101NO)、NFTウォレットアプリケーション300は処理を終了する。
【0021】
一方、ユーザが購入キー301を選択して、NFTウォレットアプリケーション300からNFTの購入をユーザ端末10に指示すると(
図2:S101YES)、NFTプラットフォーム11の発行制御部101が、購入キー301の選択を受け付けて、当該ユーザ端末10のユーザID(例えば、「a01」)を取得するとともに(
図2:S102)、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する(
図2:S103)。
【0022】
ここで、発行制御部101の取得方法に特に限定は無い。例えば、ユーザが購入キー301を選択すると、NFTウォレットアプリケーション300が、このアプリケーションの登録の際に決定されたユーザID302(「a01」)と購入の命令303とをネットワーク13を介してNFTプラットフォーム11に送信する。すると、発行制御部101は、ユーザ端末10からユーザID302(「a01」)と購入の指示303(命令)とを受信することで、NFTの購入の指示を受け付け、ユーザID302(「a01」)を取得する。ここで、ユーザIDは、ユーザ端末10を一義的に特定するための識別情報であり、ユーザIDの種類に特に限定は無く、ユーザがNFTウォレットアプリケーション300に登録の際に付与された識別情報でも良いし、ユーザがユーザ端末10に入力した識別情報でも良い。
【0023】
又、発行制御部101の発行方法に特に限定は無い。ここで、ウォレットコードとは、ユーザの情報資産(仮想通貨、暗号通貨、暗号資産等、NFTを含む)を蓄積している場所のウォレットで情報資産を使用するための認証用の情報を意味する。ウォレットコードの種類に特に限定は無いが、例えば、暗証番号やパスワード(文字列)、バーコード、QRコード(登録商標)等を挙げることが出来る。ここでは、例えば、発行制御部101が、ユーザID302(「a01」)に対応して、QRコード(登録商標)のウォレットコード304を発行する。ここでは、発行制御部101が、所定のメモリにユーザID302(「a01」)とQRコード(登録商標)のウォレットコード304とを関連付けて記憶させておく。そして、発行制御部101は、発行したウォレットコード304をユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300が、QRコード(登録商標)のウォレットコード305を受信して表示する。これにより、ユーザは、NFTプラットフォーム11を使って自身のウォレットを使用することが出来るようになる。
【0024】
さて、発行制御部101の発行が完了し、ユーザがユーザ端末10でウォレットコード305を取得すると、ユーザは自動販売機12に接近する。自動販売機12では、NFTの購入と特典の排出が可能であり、例えば、複数のキー12aには、「NFT購入」キー12a1、「特典受取」キー12a2、「物品購入」キー12a3が設けられている(
図2:S104)。ここで、「NFT購入」キー12a1と「特典受取」キー12a2とは、NFTの照合(コネクト、署名行為)を行うためのキーも兼ね備える。
【0025】
そこで、ユーザは、「NFT購入」キー12a1を選択すると、自動販売機12の受付制御部102は、ユーザの「NFT購入」キー12a1の選択に対応して、NFTの照合キーの選択を受け付け(
図2:S104YES)、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける(
図2:S105)。
【0026】
ここで、受付制御部102の受付方法に特に限定は無い。例えば、ウォレットコードがバーコードやQRコード(登録商標)の場合は、受付制御部102は、自動販売機12に予め設けられた入力部12bのスキャナーを起動させて、ユーザからユーザ端末10のバーコードやQRコード(登録商標)の読取を待機する。スキャナーの種類に特に限定は無く、コード読み取り機でも良いし、カメラでも構わない。この場合、ユーザは迅速にウォレットコードを自動販売機12に入力することが出来る。一方、ウォレットコードが暗証番号やパスワードの場合は、受付制御部102は、自動販売機12に予め設けられた入力部12bのテンキーやキーボードを起動させて、ユーザからの暗証番号やパスワードの入力を待機することになる。尚、ユーザがウォレットコードを入力しない場合(
図2:S105NO)、自動販売機12はNFTの照合を終了する。
【0027】
一方、
図3Bに示すように、受付制御部102がスキャナー12bを起動させて、ユーザが、ユーザ端末10に表示されたQRコード(登録商標)のウォレットコード305をスキャナー12bに読み取らせて、QRコード(登録商標)のウォレットコード304を自動販売機12のスキャナー12bに入力する(
図2:S105YES)。すると、NFTプラットフォーム11の照合制御部103は、当該自動販売機12の自動販売機ID(例えば、「v01」)を取得するとともに(
図2:S106)、入力された入力ウォレットコード305が、発行された発行ウォレットコード304と一致するか否かを照合する(
図2:S107)。
【0028】
ここで、照合制御部103の取得方法に特に限定は無い。例えば、ユーザが入力ウォレットコード305を入力すると、
図4Aに示すように、自動販売機12が、自身に予め設定された自動販売機ID400(「v01」)と入力ウォレットコード305とをネットワーク13を介してNFTプラットフォーム11に送信する。すると、照合制御部103は、自動販売機12の自動販売機ID400(「v01」)と入力ウォレットコード305とを受信することで、自動販売機ID400(「v01」)と入力ウォレットコード305とを取得する。ここで、自動販売機IDは、自動販売機12を一義的に特定するための識別情報であり、自動販売機IDの種類に特に限定は無く、自動販売機12の型番情報や場所情報、自動販売機12やNFTプラットフォーム11を管理する管理者が予め設定した識別情報を挙げることが出来る。
【0029】
又、照合制御部103の照合方法に特に限定は無い。例えば、照合制御部103は、NFTの購入の指示を受けたユーザ端末10のユーザID302(「a01」)から、所定のメモリのユーザID302(「a01」)に関連付けられているQRコード(登録商標)のウォレットコード304を自身が発行した発行ウォレットコード304として参照し、取得した入力ウォレットコード305と発行ウォレットコード304とを比較して、両者が一致するか否かを照合(判定)する。
【0030】
照合の結果、入力ウォレットコード305が発行ウォレットコード304と一致しない場合(
図2:S107NO)、例えば、NFTウォレットアプリケーション300でNFTの購入を指示したユーザが、自動販売機12でNFTの購入を選択したユーザと異なる場合、照合制御部103は、照合失敗(コネクト失敗)と判定し、
図4Bに示すように、コネクト失敗の命令401をネットワーク13を介してユーザ端末10に送信する。すると、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300は、エラー306とコネクト失敗307とを表示する(
図2:S108)。これにより、ユーザはコネクト失敗を認識することが出来る。又、照合制御部103は、コネクト失敗の命令401をネットワーク13を介して自動販売機12に送信し、自動販売機12は、エラー402を自動販売機12の表示部に表示しても良い。この場合は、NFTプラットフォーム11もNFTウォレットアプリケーション300も処理を終了するため、ユーザは、NFTを購入するためには、最初の101へ戻って処理をやり直す。
【0031】
一方、S107において、照合の結果、入力ウォレットコード305が発行ウォレットコード304と一致する場合(
図2:S107YES)、例えば、
図5Aに示すように、NFTウォレットアプリケーション300でNFTの購入を指示したユーザが、自動販売機12でNFTの購入を選択したユーザと同一である場合、照合制御部103は、照合成功(コネクト成功)と判定し、
図5Bに示すように、コネクト成功の命令500をネットワーク13を介してユーザ端末10に送信する。すると、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300は、認証OK308とコネクト成功309とを表示する。これにより、ユーザはコネクト成功を認識することが出来る。又、照合制御部103は、コネクト成功の命令500をネットワーク13を介して自動販売機12に送信し、自動販売機12は、認証OK501を自動販売機12の表示部に表示しても良い。この場合は、NFTの照合が成功したことになり、ユーザはNFTを購入することが出来るようになる。
【0032】
さて、入力ウォレットコード305が発行ウォレットコード304と一致する場合(
図2:S107YES)、NFTプラットフォーム11の許可制御部104は、ユーザID302(「a01」)と自動販売機ID400(「v01」)との関係性に基づいて、NFTの購入を許可する(
図2:S109)。ここで、ユーザID302(「a01」)と自動販売機ID400(「v01」)との関係性とは、後述のように、ユーザID302(「a01」)が自動販売機ID400(「v01」)に関連付けられているか否かで判断される。
【0033】
ここで、許可制御部104の許可方法に特に限定は無い。例えば、許可制御部104は、所定のメモリに予め記憶された自動販売機NFTテーブルを参照する。自動販売機NFTテーブル600には、
図6Aに示すように、参照自動販売機ID601と、参照NFT602と、当該参照NFT602を購入するための参照URL603と、参照ユーザID604とが関連付けて記憶されている。そして、許可制御部104は、参照した自動販売機NFTテーブル600において、取得された取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID601(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID601(「v01」)に関連付けられた参照ユーザID604に、取得された取得ユーザID302(「a01」)が存在するか否かを判定する。
【0034】
判定の結果、参照ユーザID604に取得ユーザID302(「a01」)が存在しない場合、許可制御部104は、取得ユーザID302(「a01」)のユーザに、自動販売機12に関係するNFTの購入を許可すると判定し、取得された取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID601(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID601(「v01」)に関連付けられた参照NFT602(例えば、「A」)と参照URL603(例えば、「abc.def」)とを取得する。そして、許可制御部104は、
図6Bに示すように、参照NFT602(「A」)と参照URL603(「abc.def」)をネットワーク13を介してユーザ端末10に送信する。すると、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300は、参照NFT602(「A」)と参照URL603(「abc.def」)に対応するNFTプラットフォーム11の特設リンクキー310を選択可能にユーザ端末10に表示する。ユーザは、特設リンクキー310を選択すると、ユーザ端末10は、NFTプラットフォーム11にアクセスし、参照NFT602(「A」)を購入可能な参照URL603(「abc.def」)の特設リンクサイト(例えば、特設ショールーム等、特別なサイト)を表示させる。これにより、ユーザは、自動販売機12でしか購入出来ない特別なNFTを購入することが出来るようになり、わざわざ特定の場所の自動販売機12に行かなければ、NFTを入手することが出来ないという付加価値を付与することが出来る。尚、ユーザが、この特設リンクサイトで所定の購入手続きを行うことで、この特定のNFT(「A」)を購入することが出来る。
【0035】
さて、ユーザが特設リンクサイトで特定のNFT(「A」)を購入すると、NFTプラットフォーム11の許可制御部104が、自動販売機NFTテーブル600を参照し、参照した自動販売機NFTテーブル600において、取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID601(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID601(「v01」)に関連付けられた参照ユーザID604に、取得ユーザID302(「a01」)を関連付けて記憶させて、履歴を残す(
図2:S110)。これにより、一度、自動販売機12でNFTを購入したユーザに当該NFTの購入履歴を残すことが可能となる。又、NFTの購入履歴を残すことで、例えば、第一の自動販売機12におけるNFTを購入したユーザに限定して、第二の自動販売機12におけるNFTの購入を許可することも可能となり、ユーザにより特別感を与えることが出来る。
【0036】
一方、自動販売機NFTテーブル600において、判定の結果、参照ユーザID604に取得ユーザID302(「a01」)が存在する場合、つまり、ユーザが、同一の自動販売機12において同一のNFTの購入を行っていた場合、許可制御部104は、取得ユーザID302(「a01」)のユーザは、自動販売機12に関係するNFTを既に購入していると判定し、購入済の命令をネットワーク13を介してユーザ端末10に送信する。すると、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300は、購入済の命令を受けて、購入済をユーザ端末10に表示する。これにより、ユーザは、既に同一のNFTを購入していることを認識することが出来る。
【0037】
尚、ユーザが、同一のNFTを重複して購入したい場合は、ユーザ端末10のNFTウォレットアプリケーション300に再購入の命令を入力することで、許可制御部104は、再購入の命令を受けて、上述のように、参照NFT602(「A」)と参照URL603(「abc.def」)をネットワーク13を介してユーザ端末10に送信する。これにより、上述のように、ユーザが、ユーザ端末10で特設リンクサイトを表示させて、同一のNFTを購入することが出来る。
【0038】
さて、このような自動販売機12におけるNFTの購入方法は、特典の排出にも適用することが出来る。例えば、S104において、
図7Aに示すように、ユーザが、自動販売機12における「特典受取」キー12a2を選択すると、自動販売機12の受付制御部102は、ユーザの「特典受取」キー12a2の選択に対応して、NFTの照合キーの選択を受け付け(
図2:S104YES)、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける(
図2:S105)。
【0039】
ここで、ユーザは、上述のように、ウォレットコード304を自動販売機12のスキャナー12bに入力し(
図2:S105YES)、NFTプラットフォーム11の照合制御部103は、当該自動販売機12の自動販売機ID(「v01」)を取得するとともに(
図2:S106)、入力された入力ウォレットコード305が、発行された発行ウォレットコード304と一致するか否かを照合する(
図2:S107)。照合の結果、入力ウォレットコード305が発行ウォレットコード304と一致する場合(
図2:S107YES)、NFTプラットフォーム11の許可制御部104は、ユーザID302(「a01」)と自動販売機ID400(「v01」)との関係性に基づいて、特典の排出を許可する(
図2:S109)。
【0040】
ここで、例えば、許可制御部104は、所定のメモリに予め記憶された自動販売機特典テーブルを参照する。自動販売機特典テーブル700には、
図7Aに示すように、参照自動販売機ID701と、参照特典(Special favor)702と、参照ユーザID703とが関連付けて記憶されている。そして、許可制御部104は、参照した自動販売機特典テーブル700において、取得された取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID701(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID701(「v01」)に関連付けられた参照ユーザID703に、取得された取得ユーザID302(「a01」)が存在するか否かを判定する。
【0041】
判定の結果、参照ユーザID703に取得ユーザID302(「a01」)が存在しない場合、許可制御部104は、取得ユーザID302(「a01」)のユーザに、自動販売機12に関係する特典の排出を許可すると判定し、取得された取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID701(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID701(「v01」)に関連付けられた参照特典702(例えば、「D」)を取得する。そして、許可制御部104は、
図7Bに示すように、参照特典702(「D」)をネットワーク13を介して自動販売機12に送信する。すると、自動販売機12は、参照特典702(「D」)に対応する特典(「D」)を排出口12cから排出する。これにより、ユーザは、自動販売機12でしか手に入れることが出来ない特別な特典を手に入れることが出来るようになり、上述と同様に、わざわざ特定の場所の自動販売機12に行かなければ、特別な特典を入手することが出来ないという付加価値を付与することが出来る。
【0042】
ここで、自動販売機12が特典(「D」)を排出すると、特典の排出をネットワーク13を介してNFTプラットフォーム11に送信し、NFTプラットフォーム11の許可制御部104が、自動販売機特典テーブル700を参照し、参照した自動販売機特典テーブル700において、取得自動販売機ID400(「v01」)に対応する参照自動販売機ID701(「v01」)を参照し、参照した参照自動販売機ID701(「v01」)に関連付けられた参照ユーザID702に取得ユーザID302(「a01」)を関連付けて記憶させて、履歴を残す(
図2:S110)。これにより、一度、特典を手に入れたユーザに特典の排出履歴を残すことが可能となる。又、特典の排出履歴を残すことで、例えば、第一の自動販売機12における特典を手に入れたユーザに限定して、第二の自動販売機12における特典の排出を許可することも可能となり、上述のように、ユーザにより特別感を与えることが出来る。
【0043】
一方、自動販売機特典テーブル700において、判定の結果、参照ユーザID703に取得ユーザID302(「a01」)が存在する場合、つまり、ユーザが、同一の自動販売機12において同一の特典の排出を行っていた場合、許可制御部104は、取得ユーザID302(「a01」)のユーザは、自動販売機12に関係する特典を既に手に入れていると判定し、排出済の命令をネットワーク13を介して自動販売機12に送信する。すると、自動販売機12は、排出済の命令を受けて、排出済を表示する。これにより、ユーザは、既に同一の特典を手に入れていることを認識することが出来る。
【0044】
尚、ユーザが、同一の特典を重複して購入したい場合は、再度、自動販売機12に再排出の命令を入力することで、許可制御部104は、再排出の命令を受けて、ユーザから追加の支払いを受ける等の所定の条件を経て、上述のように、参照特典702(「D」)をネットワーク13を介して自動販売機12に送信する。これにより、上述のように、自動販売機12が、参照特典702(「D」)に対応する特典(「D」)を排出口12cから排出し、ユーザが、同一の特典を手に入れることが出来る。
【0045】
又、上述では、ユーザID302(「a01」)と自動販売機ID400(「v01」)との関係性について、ユーザID302(「a01」)が自動販売機ID400(「v01」)に関連付けられていない場合に、NFTの購入又は特典の排出を許可するよう構成したが、他の構成でも構わない。例えば、ユーザID302(「a01」)が自動販売機ID400(「v01」)に関連付けられている場合に、NFTの購入又は特典の排出を許可するよう構成することが出来る。この場合、例えば、ユーザが、重複してNFTの購入又は特典の排出を希望した場合、当該NFT又は当該特典と異なる特別なNFT又は特典を用意して、特別なNFTの購入又は特別な特典の排出を許可することで、上述とは違った特別感を与えることが出来る。その他に、第一の自動販売機12におけるNFTを購入したユーザが、第二の自動販売機12におけるNFTの購入をした場合に、再度、第一の自動販売機12における特別なNFTの購入を許可するような構成も想定することが出来る。つまり、ユーザに、第一の自動販売機12、第二の自動販売機12を含む複数の自動販売機12を巡回させながら、特別なNFTの購入又は特別な特典の排出を行うことが可能となり、更に、特定の場所の自動販売機12の希少性を高めることが出来る。
【0046】
尚、本発明の実施形態では、ユーザが、「特典受取」キー12a2を選択した後に、ユーザが自動販売機12にウォレットコードの入力を行い、NFTプラットフォーム11がウォレットコードの照合を行うNFTの照合を行ったが、既に、NFTの照合を行った後に、「NFT購入」キー12a1又は「特典受取」キー12a2を選択した場合、この選択に対応するS105~S107のNFTの照合を省略して、S109でのNFTの購入又は特典の排出を許可する処理を行っても構わない。具体的には、例えば、ユーザが、「NFT購入」キー12a1を選択して、NFTの照合を行い、NFTの購入を済ませた後に、「特典受取」キー12a2を選択した場合、既に、NFTの照合が行われているため、NFTの照合を省略して、特典の排出を行うことになる。
【0047】
又、本発明の実施形態では、NFTの照合に関連して、「NFT購入」キー12a1と「特典受取」キー12a2との選択の場合について説明したが、自動販売機12は、物品を排出する基本的な機能を備えているため、そのような機能が自動販売機12に備えられていても構わない。例えば、ユーザが、基本的な機能の「物品購入」キー12a3を選択し、所定の物品に対応するキーを選択し、コインや電子マネーを入力することで、自動販売機12は、ユーザが選択した物品を排出口12cから排出する。この場合は、自動販売機12の一般的な使用形態となる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明は、物品を提供する自動販売機に限らず、サービスを提供する自動販売機等、あらゆる自動販売機に適用する技術として有用であり、NFTを活用して、その場所でしか手に入れることが出来ないという付加価値を体験することが可能な自動販売システム及び自動販売方法として有効である。
【符号の説明】
【0049】
1 自動販売システム
10 ユーザ端末
11 NFTプラットフォーム
12 自動販売機
13 ネットワーク
101 発行制御部
102 受付制御部
103 照合制御部
104 許可制御部
【手続補正書】
【提出日】2023-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御部と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御部と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御部と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記NFTプラットフォームで、参照自動販売機IDと、参照NFT又は参照特典と、参照ユーザIDとを関連付けて記憶するテーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、NFTの購入を許可する、又は、前記取得した自動販売機IDに対応する自動販売機に、参照特典を送信する許可制御部と、
を備える自動販売システム。
【請求項2】
前記許可制御部は、前記テーブルにおいて、取得された取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得された取得ユーザIDが存在するか否かを判定し、
前記判定の結果、前記参照ユーザIDに前記取得ユーザIDが存在しない場合、前記許可制御部は、前記テーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、NFTの購入又は特典の排出を許可する、
請求項1に記載の自動販売システム。
【請求項3】
前記許可制御部は、前記NFTの購入又は前記特典の排出を許可すると、前記テーブルにおいて、前記取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得ユーザIDを関連付けて記憶させて、履歴を残す、
請求項2に記載の自動販売システム。
【請求項4】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御工程と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御工程と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御工程と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記NFTプラットフォームで、参照自動販売機IDと、参照NFT又は参照特典と、参照ユーザIDとを関連付けて記憶するテーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、NFTの購入を許可する、又は、前記取得した自動販売機IDに対応する自動販売機に、参照特典を送信する許可制御工程と、
を備える自動販売方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御部と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御部と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御部と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記NFTプラットフォームで、参照自動販売機IDと、参照NFT又は参照特典と、参照ユーザIDとを関連付けて記憶するテーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、参照NFTの購入を許可する、又は、前記取得した自動販売機IDに対応する自動販売機に、参照特典を送信する許可制御部と、
を備える自動販売システム。
【請求項2】
前記許可制御部は、前記テーブルにおいて、取得された取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得された取得ユーザIDが存在するか否かを判定し、
前記判定の結果、前記参照ユーザIDに前記取得ユーザIDが存在しない場合、前記許可制御部は、前記テーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、参照NFTの購入又は参照特典の排出を許可する、
請求項1に記載の自動販売システム。
【請求項3】
前記許可制御部は、前記NFTの購入又は前記特典の排出を許可すると、前記テーブルにおいて、前記取得自動販売機IDに対応する参照自動販売機IDを参照し、参照した参照自動販売機IDに関連付けられた参照ユーザIDに、前記取得ユーザIDを関連付けて記憶させて、履歴を残す、
請求項2に記載の自動販売システム。
【請求項4】
ユーザがNFTウォレットアプリケーションからNFTの購入をユーザ端末に指示すると、NFTプラットフォームで、当該ユーザ端末のユーザIDを取得するとともに、当該ユーザIDのウォレットコードを発行する発行制御工程と、
自動販売機で、ユーザがNFTの照合キーを選択すると、当該自動販売機で、ユーザからのウォレットコードの入力を受け付ける受付制御工程と、
ユーザがウォレットコードを前記自動販売機に入力すると、前記NFTプラットフォームで、当該自動販売機の自動販売機IDを取得するとともに、前記入力された入力ウォレットコードが前記発行された発行ウォレットコードと一致するか否かを照合する照合制御工程と、
前記入力ウォレットコードが前記発行ウォレットコードと一致する場合、前記NFTプラットフォームで、参照自動販売機IDと、参照NFT又は参照特典と、参照ユーザIDとを関連付けて記憶するテーブルの参照NFT又は参照特典に基づいて、前記ユーザに、参照NFTの購入を許可する、又は、前記取得した自動販売機IDに対応する自動販売機に、参照特典を送信する許可制御工程と、
を備える自動販売方法。