(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090759
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】調理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
F24C 7/04 20210101AFI20240627BHJP
F24C 3/12 20060101ALI20240627BHJP
H05B 6/12 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
F24C7/04 301A
F24C3/12 E
H05B6/12 313
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206850
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】西村 宏美
【テーマコード(参考)】
3K151
3L087
【Fターム(参考)】
3K151AA01
3K151CA44
3K151CA61
3K151CA63
3L087AA03
3L087BC02
3L087BC11
3L087DA24
(57)【要約】
【課題】使用者が過去にどのような調理を行ったかを円滑かつ効率的に確認することが可能な調理システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】調理システム1は、自動調理のための調理情報を料理ごとに記憶するサーバ50と、外部通信網40を介してサーバ50と通信可能な携帯端末装置30と、自動調理が可能で且つ携帯端末装置30と通信可能なコンロ10と、を備える。携帯端末装置30は、カレンダ機能を備え、使用者からの入力指示に基づきサーバ50から取得した調理情報をコンロ10に送信し、コンロ10に送信した調理情報をカレンダ機能の当日部分に紐付けて記憶する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動調理のための調理情報を料理ごとに記憶するサーバと、
外部通信網を介して前記サーバと通信可能な携帯端末装置と、
前記自動調理が可能で且つ前記携帯端末装置と通信可能なコンロと、を備え、
前記携帯端末装置は、
カレンダ機能を備え、
使用者からの入力指示に基づき前記サーバから取得した前記調理情報を前記コンロに送信し、
前記コンロに送信した前記調理情報を前記カレンダ機能の当日部分に紐付けて記憶する、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
記憶した前記調理情報に基づく調理に関するメモ情報の入力を受け付け、
入力された前記メモ情報を当該調理情報に紐付けて記憶する、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
記憶した前記調理情報に基づく調理の評価に関する評価情報の入力を受け付け、
入力された前記評価情報を当該調理情報に紐付けて記憶する、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の調理システムにおいて、
前記評価情報は、前記調理情報にて調理された料理の味に関する情報を含む、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項5】
請求項3に記載の調理システムにおいて、
前記評価情報は、前記調理情報に基づく調理の難易度に関する情報を含む、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
前記カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けられている前記調理情報の代表画像を、前記カレンダ機能にて表示するカレンダの対応する日に付加して表示させる、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
前記カレンダ機能により表示するカレンダ上の所定の日を指定する入力を使用者から受け付け、
入力された日に紐づけられている前記調理情報を表示する、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
前記コンロで調理する料理を選択するための入力を受け付け、
前記カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けて記憶している前記調理情報のうち、選択された料理に対応する前記調理情報の履歴を表示させる、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の調理システムにおいて、
前記携帯端末装置は、
記憶した前記調理情報に基づく調理に関するメモ情報の入力を受け付け、
入力された前記メモ情報を当該調理情報に紐付けて記憶し、
前記調理情報の履歴を表示させる際に、各々の前記調理情報に紐付けられている前記メモ情報をさらに表示させる、
ことを特徴とする調理システム。
【請求項10】
自動調理のための調理情報を料理ごとに記憶するサーバと、外部通信網を介して前記サーバと通信可能な携帯端末装置と、前記自動調理が可能で且つ前記携帯端末装置と通信可能なコンロとを備える調理システムの前記携帯端末装置の制御部に、
カレンダ機能と、
使用者からの入力指示に基づき前記サーバから前記調理情報を取得して前記コンロに送信する機能と、
前記コンロに送信した前記調理情報を前記カレンダ機能の当日部分に紐付けて記憶する機能と、を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、当該サーバと通信可能な携帯端末装置および当該携帯端末装置と通信可能なコンロを備える調理システム、および当該携帯端末装置に所定の機能を実行させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、サーバ、当該サーバと通信可能な携帯端末装置および当該携帯端末装置と通信可能なコンロを備える調理システムが提案されている。この種の調理システムでは、携帯端末装置が、インターネット等の外部通信網を介してサーバにアクセスし、使用者から指定された料理に関する調理情報を取得する。携帯端末装置は、取得した調理情報から調理制御情報を抽出してコンロに送信する。コンロは、受信した調理制御情報により熱源を制御して、指定の料理に対する調理を行う。
【0003】
このような調理システムが、たとえば、以下の特許文献1に記載されている。この調理システムでは、使用者が指定した料理の調理を行う調理部の動作状態が、携帯端末装置に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような調理システムでは、自動調理の際に、使用者によって、同じ料理が繰り返し選択されることが起こり得る。この場合、使用者は、前回、その料理をいつ頃行ったかを失念することがしばしばあり、その結果、同一料理をかなり短い周期で選択しまうことが生じ得る。また、使用者は、過去に料理を行ったにも拘わらず、今回が初めてその料理を選択するものと勘違いする場合もある。このような場合、過去に行ったその料理が使用者の好みに合わなかったものであると、使用者は、自身の好みでない料理を、再度、選択することとなってしまう。
【0006】
かかる課題に鑑み、本発明は、使用者が過去にどのような調理を行ったかを円滑かつ効率的に確認することが可能な調理システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、調理システムに関する。この態様に係る調理システムは、自動調理のための調理情報を料理ごとに記憶するサーバと、外部通信網を介して前記サーバと通信可能な携帯端末装置と、前記自動調理が可能で且つ前記携帯端末装置と通信可能なコンロと、を備える。前記携帯端末装置は、カレンダ機能を備え、使用者からの入力指示に基づき前記サーバから取得した前記調理情報を前記コンロに送信し、前記コンロに送信した前記調理情報を前記カレンダ機能の当日部分に紐付けて記憶する。
【0008】
本態様に係る調理システムによれば、コンロに送信され、自動調理に供された調理情報が、携帯端末装置において、カレンダ機能の当日部分に紐づけて記憶される。これにより、携帯端末装置において、たとえば、カレンダ機能により表示されるカレンダに調理情報を付加して表示できる。よって、使用者は、携帯端末装置にカレンダ機能を実行させることにより、過去にどのような調理を行ったかを、円滑かつ効率的に確認することができる。
【0009】
本態様に係る調理システムにおいて、前記携帯端末装置は、記憶した前記調理情報に基づく調理に関するメモ情報の入力を受け付け、入力された前記メモ情報を当該調理情報に紐付けて記憶するよう構成され得る。
【0010】
この構成によれば、使用者は、それぞれの調理に対して、失敗事項や改善点等のメモを残すことができ、後日、カレンダ機能の実行時にメモを参照できる。よって、次回、同じ調理を行う場合に、過去の失敗や改善点等を調理に活かすことができる。
【0011】
本態様に係る調理システムにおいて、前記携帯端末装置は、記憶した前記調理情報に基づく調理の評価に関する評価情報の入力を受け付け、入力された前記評価情報を当該調理情報に紐付けて記憶するよう構成され得る。
【0012】
この構成によれば、使用者は、それぞれの調理に対して、自身の評価を残すことができ、後日、カレンダ機能の実行時にこの評価を参照できる。よって、使用者は、事前に評価情報を参照することで、それぞれの調理を再度行うか否かの判断を適切に行うことができる。
【0013】
この場合、前記評価情報は、前記調理情報にて調理された料理の味に関する情報を含み得る。これにより、使用者は、その調理が自身の好みの味であるかを適切に判断できる。
【0014】
また、前記評価情報は、前記調理情報に基づく調理の難易度に関する情報を含み得る。これにより、使用者は、その調理を容易に行い得るか否かを把握でき、料理を仕上げるまでの許容時間等に応じて、その調理を行うべきか否かを容易に判断できる。
【0015】
本態様に係る調理システムにおいて、前記携帯端末装置は、前記カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けられている前記調理情報の代表画像を、前記カレンダ機能にて表示するカレンダの対応する日に付加して表示させるよう構成され得る。
【0016】
この構成によれば、使用者は、表示されたカレンダの各々の日に自身がどのような調理を行ったかを代表画像から円滑に把握でき、同じ料理の間隔や頻度等の自身の傾向を容易に把握できる。
【0017】
本態様に係る調理システムにおいて、前記携帯端末装置は、前記カレンダ機能により表示するカレンダ上の所定の日を指定する入力を使用者から受け付け、入力された日に紐づけられている前記調理情報を表示するよう構成され得る。
【0018】
この構成によれば、指定された日の調理情報が使用者に提示され、さらに、指定された日に複数の調理が行われている場合には、全ての調理の調理情報が使用者に提示される。よって、使用者は、それぞれの日の調理情報を適切に確認できる。
【0019】
本態様に係る調理システムにおいて、前記携帯端末装置は、前記コンロで調理する料理を選択するための入力を受け付け、前記カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けて記憶している前記調理情報のうち、選択された料理に対応する前記調理情報の履歴を表示させるよう構成され得る。
【0020】
この構成によれば、使用者は、自身が今回行おうとして選択した料理の過去の履歴を確認できる。これにより、使用者は、現在からどのくらい前にその調理を行ったかを把握でき、また、その調理の頻度や周期等を把握できる。使用者は、把握したこれらの情報を、今回、その調理を行うか否かの判断に役立てることができる。
【0021】
この構成において、前記携帯端末装置は、記憶した前記調理情報に基づく調理に関するメモ情報の入力を受け付け、入力された前記メモ情報を当該調理情報に紐付けて記憶し、前記調理情報の履歴を表示させる際に、各々の前記調理情報に紐付けられている前記メモ情報をさらに表示させるよう構成され得る。
【0022】
この構成によれば、各履歴において使用者が入力したメモ情報を、料理の履歴とともに参照できる。これにより、使用者は、今回、その調理を行うか否かの判断をより的確に行うことができる。
【0023】
本発明の第2の態様は、自動調理のための調理情報を料理ごとに記憶するサーバと、外部通信網を介して前記サーバと通信可能な携帯端末装置と、前記自動調理が可能で且つ前記携帯端末装置と通信可能なコンロとを備える調理システムの前記携帯端末装置の制御部に所定の機能を実行させるプログラムに関する。この態様に係るプログラムは、前記制御部に、カレンダ機能と、使用者からの入力指示に基づき前記サーバから前記調理情報を取得して前記コンロに送信する機能と、前記コンロに送信した前記調理情報を前記カレンダ機能の当日部分に紐付けて記憶する機能と、を実行させる。
【0024】
本態様に係るプログラムによれば、上記第1の態様と同様の効果が奏され得る。
【発明の効果】
【0025】
以上のとおり、本発明によれば、使用者が過去にどのような調理を行ったかを円滑かつ効率的に確認することが可能な調理システムおよびプログラムを提供することができる。
【0026】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、実施形態に係る、調理システムの構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る、コンロの構成を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る、コンロの燃焼系の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る、調理システムを構成するコンロ、携帯端末装置およびサーバの回路ブロックを示す図である。
【
図5】
図5(a)は、実施形態に係る、自動調理の操作指示を使用者から受け付けたことにより、携帯端末装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図5(b)は、実施形態に係る、
図5(a)の処理の一部を変更したフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る、メモ入力のための操作指示を使用者から受け付けたことにより、携帯端末装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図7】
図7(a)は、実施形態に係る、カレンダ機能の日と調理情報とを紐付けて管理する管理情報の構成を示す図である。
図7(b)は、実施形態に係る、料理IDとお気に入りフラグとを紐付けて管理する情報の構成を示す図である。
【
図8】
図8(a)は、実施形態に係る、レシピ画面の構成を示す図である。
図8(b)は、実施形態に係る、カレンダ画面の構成を示す図である。
【
図9】
図9(a)は、実施形態に係る、調理情報画面の構成を示す図である。
図9(b)は、実施形態に係る、メモ入力画面の構成を示す図である。
【
図10】
図10は、変更例1に係る、評価情報の入力操作を使用者から受け付けたことにより携帯端末装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、変更例1に係る、管理情報の構成を示す図である。
【
図12】
図12(a)は、変更例1に係る、調理情報画面の構成を示す図である。
図12(b)は、変更例1に係る、評価入力画面の構成を示す図である。
【
図13】
図13(a)は、変更例1に係る、調理情報画面の構成を示す図である。
図13(b)は、変更例1に係る、評価入力画面の構成を示す図である。
【
図14】
図14(a)は、変更例2に係る、料理の選択操作を使用者から受け付けたことにより携帯端末装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図14(b)は、変更例2に係る、履歴画面の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、実施形態に係る調理システム1の構成を示す図である。
図2は、実施形態に係るコンロ10の構成を示す斜視図である。
【0029】
調理システム1は、コンロ10と、携帯端末装置30と、サーバ50とを備える。携帯端末装置30が宅内H10にある場合、コンロ10と携帯端末装置30は、ルータ20を介して通信可能である。また、携帯端末装置30が宅内H10にある場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信可能である。また、携帯端末装置30が宅外にある場合も、携帯端末装置30は、外部通信網40および宅外に配置された公共の通信システム(基地局や民間のルータ)を介して、サーバ50と通信可能である。
【0030】
コンロ10は、ガス燃料を燃焼させて調理物を加熱するガスコンロである。コンロ10は、天面にコンロ部11(調理部)を備える。ここでは、3つのコンロ部11が、コンロ10の天面に配置される。コンロ部11は、ガスを燃料として燃焼するガスバーナと、鍋等を設置するためのごとくとを備える。
【0031】
図2に示すように、3つのコンロ部11は、それぞれのごとくに鍋等の調理器が載せられると調理器の下面により押されて降下する可動子11aを備える。これらの可動子11aの降下により、ごとくに調理器が載せられたことが検出される。また、可動子11aには温度センサ11b(サーミスタ)が内蔵され、この温度センサ11bにより、調理器の下面の温度(調理器内の調理物の温度)が検知される。
【0032】
さらに、コンロ10は、本体中央にグリル部12を備える。グリル部12には、上下にグリルバーナが設けられ、グリルバーナの燃焼によりグリル調理が行われる。グリル部12は、コンロ10の前面の扉により開閉可能である。
【0033】
グリル部12にも、グリルプレートが載せられるとグリルプレートの下面で押されて降下する可動子が配置され、この可動子に温度センサ(サーミスタ)が内蔵されている。但し、グリルプレートに載せられた調理物の温度を検知する方法はこれに限られるものではなく、たとえば、グリル庫内に配置された温度センサの検知温度から調理物の温度を予測する方法であってもよい。
【0034】
グリル部12の右側および左側に、それぞれ、コンロ部11用の3つの操作ツマミ13aと、グリル部12用の操作ツマミ14aとが設けられている。右側の3つの操作ツマミ13aは、天面に配置された3つのコンロ部11に対応付けられている。操作ツマミ13a、14aは、コンロ10の前面に対して面一の状態から押し込まれることにより、コンロ10の前面から突出し、再度、この状態から押し込まれることにより、コンロ10の前面に対して面一な状態に係止される。
【0035】
操作ツマミ13aがコンロ10の前面に対して面一な状態から押し込まれて突出することにより、対応するコンロ部11が所定の火力で点火される。その後、操作ツマミ13aが回転されることにより、コンロ部11の火力が調整される。操作摘まみ13aが突出位置から押し込まれることにより、コンロ部11が消化される。操作ツマミ14aについても、同様の操作により、グリル部12の点火および消化と火力調整が行われる。
【0036】
3つの操作ツマミ13aの下方に、カンガルーポケット型の操作パネル13bが配置されている。操作パネル13bには、コンロ部11に関する所定の設定を入力するための複数の操作キーが配置されている。また、操作ツマミ14aの下方にも、カンガルーポケット型の操作パネル14bが配置されている。操作パネル14bには、グリル部12に関する所定の設定を入力するための複数の操作キーが配置されている。
【0037】
3つの操作ツマミ13aの上方に、電源スイッチ15が配置されている。電源スイッチ15は、コンロ10に電源を投入するためのスイッチである。使用者は、電源スイッチ15を操作することにより、コンロ10に対して電源のオン、オフを切り替えることができる。
【0038】
図1を参照して、ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40に接続するための通信中継器である。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
【0039】
外部通信網40には、調理情報を管理するサーバ50が接続されている。サーバ50には、各々の料理に対応付けて、その料理を作るための調理情報が記憶されている。調理情報は、その料理を作るのに必要な材料や分量等のレシピ情報を含む。また、調理情報は、その料理を作るときの調理物の適正な温度範囲や、その温度範囲での加熱時間等の情報(動作情報)を含んでいる。この他、自動調理が可能な料理の調理情報には、自動調理のためにコンロ10を制御するための調理制御情報が含まれている。この調理制御情報には、調理開始から調理終了までの期間における温度範囲や、加熱時間、加熱レベル等の情報が含まれている。
【0040】
【0041】
コンロ10は、燃焼系の構成として、ガスバーナ111~113と、グリルバーナ114、115を備える。
【0042】
ガスバーナ111~113は、上述の3つのコンロ部11にそれぞれ設置される。グリルバーナ114、115は、グリル部12に設置される。グリルバーナ114は下側のバーナであり、グリルバーナ115は上側のバーナである。
【0043】
ガスバーナ111~113に着火を行うための点火器111a~113aと、グリルバーナ114、115に着火を行うための点火器114a、115aが設けられている。また、ガスバーナ111~113が着火したことを検出するための熱電対121~123と、グリルバーナ114、115が着火したことを検出するための熱電対124、125が設けられている。
【0044】
ガスバーナ111~113およびグリルバーナ114、115には、配管130~134を介して、燃料ガス(以下、単に「ガス」という)が供給される。配管130から、4つの配管131~134が分岐し、さらに配管134から2つの配管134a、134bが分岐している。配管131~133が、それぞれ、ガスバーナ111~113に接続され、配管134a、134bが、それぞれ、グリルバーナ114、115に接続されている。
【0045】
配管130には、ガスの導通および遮断を制御するための元ガス電磁弁140が設けられている。また、配管131~134には、それぞれ、ガスの導通および遮断を制御するための安全弁141~144が設けられている。さらに、配管131~134には、それぞれ、ガスの流量を制御するための流量調節弁(以下、「流調弁」という)151~154が設けられている。流調弁151~154は、ステッピングモータ151a~154aによって駆動され、開放量が制御される。この他、配管134bには、ガスの流通を遮断するための閉止電磁弁161が設けられている。
【0046】
元ガス電磁弁140と、安全弁141~144および閉止電磁弁161が開放されることにより、ガスバーナ111~113とグリルバーナ114、115にガスが供給される。ステッピングモータ151a~154aにより流調弁151~154の開放量が調節されることにより、ガスバーナ111~113とグリルバーナ114、115に供給されるガスの量が調節される。グリル部12において、下側のグリルバーナ114のみが用いられる場合、閉止電磁弁161が閉じられる。こうして、コンロ部11およびグリル部12において、燃焼動作が行われる。
【0047】
図4は、調理システム1を構成するコンロ10、携帯端末装置30およびサーバ50の回路ブロックを示す図である。
【0048】
コンロ10は、制御部101と、記憶部102と、操作部103と、駆動部104と、検出部105と、通信部106とを備える。
【0049】
制御部101は、マイクロコンピュータを備え、記憶部102に記憶されたプログラムに従って、コンロ10内の各部の制御を行う。記憶部102は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。記憶部102には、調理制御のためのアプリケーションプログラムが記憶されている。
【0050】
操作部103は、
図1および
図2に示した操作ツマミ13a、14aや、操作パネル13b、14bに配置された操作キーを含む。駆動部104は、
図3に示した点火器111a~115aや、元ガス電磁弁140および流調弁151~154等、ガスコンロの駆動系を駆動するための駆動源(ステッピングモータ151a~154a等)および駆動回路を備える。検出部105は、
図2に示した温度センサ11bや、
図3に示した熱電対121~125等の各種センサを備える。
【0051】
通信部106は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。通信部106は、ルータ20を介して、携帯端末装置30の通信部306と通信を行う。通信部106が、直接、携帯端末装置30の通信部306と無線通信を行ってもよい。
【0052】
携帯端末装置30は、制御部301と、記憶部302と、表示入力部303と、音声入力部304と、音声出力部305と、通信部306とを備える。
【0053】
制御部301は、CPU等の演算処理回路を備え、記憶部302に記憶されたプログラムに従って各部を制御する。記憶部302は、ROM、RAM等の記憶手段を備え、制御部301が実行するプログラムを記憶する。記憶部302には、調理制御のためのアプリケーションプログラムが記憶されている。アプリケーションプログラムには、カレンダ機能が含まれている。
【0054】
表示入力部303は、表示および入力が可能な表示パネルを備える。表示入力部303に代えて、表示部と入力部とが個別に配置されていてもよい。音声入力部304は、マイクロフォンを備え、音声を集音して音声データを生成し、制御部301に出力する。音声出力部305は、スピーカを備え、制御部301からの制御により所定の音声を出力する。
【0055】
通信部306は、制御部301からの制御により、外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10にある場合、通信部306は、ルータ20を介して外部通信網40に接続し、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅外にある場合、通信部306は、基地局等のアクセスポイントを介して外部通信網40に接続し、サーバ50と通信を行う。制御部301がサーバ50と通信を行うための機能は、上述の調理制御のためのアプリケーションプログラムによって実行される。
【0056】
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPUを備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、外部通信網40を介して、携帯端末装置30と通信を行う。
【0057】
本実施形態において、携帯端末装置30の制御部301は、上述の調理制御のアプリケーションプログラムの起動により、表示入力部303を介して、使用者から所定の料理の指定を受け付ける。使用者から料理の指定が入力されると、制御部301は、外部通信網40を介してサーバ50にアクセスし、使用者から指定された料理に関する調理情報を取得する。制御部301は、取得した調理情報を、記憶部302に記憶させる。
【0058】
指定された料理が、自動調理が可能な料理である場合、携帯端末装置30の制御部301は、取得した調理情報に基づき、何れの熱源(コンロ部11、グリル部12)で自動調理を行うかを設定する。このとき、調理可能な熱源が複数ある場合、制御部301は、このうち、何れの熱源で調理を行うかを、表示入力部303を介して使用者に問い合わせ、これに応じて使用者が指定した熱源を、自動調理を行う熱源に設定する。
【0059】
制御部301は、サーバ50から取得した調理情報から調理制御情報を抽出し、抽出した調理制御情報と、上記のように設定した熱源の識別情報とを、コンロ10に送信する。また、制御部301は、調理情報に含まれるレシピ情報を、表示入力部303に表示させる。使用者は、レシピ情報に基づき調理器内に内容物を調製し、調理器を対応する熱源にセットする。
【0060】
コンロ10の制御部101は、当該熱源に調理物がセットされたことを、可動子11aにより検知すると、当該熱源を、受信した調理制御情報により制御して、使用者が指定した料理に対する調理を行う。
【0061】
使用者から指定された料理が、自動調理が可能な料理でない場合、制御部301は、サーバ50から取得した調理情報に含まれるレシピ情報を、表示入力部303に表示させる。使用者は、レシピ情報に基づき調理器内に内容物を調製し、調理器を、自身が選択した熱源にセットする。その後、使用者は、レシピ情報に従って、熱源の加熱レベルの調整や、加熱時間の管理等を行って、自身が指定した料理を調理する。
【0062】
ところで、上記のような調理システム1では、自動調理の際に、使用者によって、同じ料理が繰り返し選択されることが起こり得る。この場合、使用者は、前回、その料理をいつ頃行ったかを失念することがしばしばあり、その結果、同一料理をかなり短い周期で選択しまうことが生じ得る。また、使用者は、過去に料理を行ったにも拘わらず、今回が初めてその料理を選択するものと勘違いする場合もある。このような場合、過去に行ったその料理が使用者の好みに合わなかったものであると、使用者は、自身の好みでない料理を、再度、選択することとなってしまう。
【0063】
そこで、本実施形態では、使用者が過去にどのような調理を行ったかを円滑かつ効率的に確認することが可能な制御が、調理システム1において行われる。以下、この制御について説明する。
【0064】
図5(a)は、調理制御のアプリケーションプログラムにより表示される画面において、自動調理の操作指示を使用者から受け付けたことにより、携帯端末装置30の制御部301が実行する処理を示すフローチャートである。
【0065】
携帯端末装置30の制御部301は、上記のように、使用者から指定を受けた料理の調理情報をサーバ50から取得して、調理情報に基づく情報を表示入力部303に表示させる。この調理情報が、自動調理が可能なものである場合、制御部301は、自動調理の実行を使用者から受け付けるための項目を、調理情報の表示画面に含める。この画面において、使用者から自動調理の操作入力を受け付けると(S101:YES)、制御部301は、調理情報から調理制御情報を抽出し、抽出した調理制御情報をコンロ10に送信する(S102)。これにより、コンロ10において、調理制御情報に基づく自動調理が行われる。
【0066】
さらに、制御部301は、コンロ10に対する調理制御情報の送信に応じて、アプリケーションプログラムに含まれるカレンダ機能の当日部分(自動調理の実行日)に紐付けて、当該調理情報を記憶部302に記憶させる(S103)。これにより、制御部301は、
図5(a)の処理を終了する。
【0067】
なお、
図5(a)の処理では、調理制御情報の送信時に調理情報の記憶が行われたが、調理情報を記憶するタイミングはこれに限られるものではない。たとえば、調理制御情報に基づく自動調理が完了したタイミングで、カレンダ機能の当日に紐付けて調理情報が記憶されてもよい。
【0068】
図5(b)は、この場合の処理を示すフローチャートである。
【0069】
図5(b)のフローチャートでは、
図5(a)に比べ、ステップS111が追加されている。制御部301は、調理制御情報をコンロ10に送信した後、コンロ10から、自動調理が完了したことの通知を受信するのを待つ(S111)。コンロ10は、携帯端末装置30から受信した調理制御情報に基づく自動調理が完了すると、完了通知を携帯端末装置30に送信する。
【0070】
制御部301は、コンロ10から完了通知を受信すると(S111:YES)、カレンダ機能の当日部分に対応付けて、当該調理情報を記憶部302に記憶させる(S103)。これにより、制御部301は、
図5(b)の処理を終了する。
【0071】
なお、自動調理が途中で中止された場合、完了通知に代えて、自動調理が中止されたことを示す通知が、コンロ10から携帯端末装置30に送信される。この場合、制御部301は、ステップS103をスキップして、
図5(b)の処理を終了する。このため、自動調理が途中で中止された場合、カレンダ機能の当日部分に紐づけて調理情報が記憶されることがない。よって、
図5(b)の処理では、自動調理が完了した自動調理情報を、確実に、カレンダ機能の当日部分に紐づけて記憶できる。
【0072】
本実施形態では、さらに、当該自動調理に関する使用者からメモの入力が受け付けられる。使用者は、たとえば、自動調理の過程および完成した料理に対する感想や要点、失敗事項や改善点等のメモを、当該調理情報に紐付けて残すことができる。さらに、使用者は、一旦、記憶部302に記憶させたメモに対し、修正および追記を行うこともできる。
【0073】
図6は、アプリケーションプログラムにより表示されるメモ機能の実行画面において、メモ入力のための操作指示を使用者から受け付けたことにより、携帯端末装置30の制御部301が実行する処理を示すフローチャートである。
【0074】
制御部301は、所定の調理情報に対するメモ入力のための操作指示を使用者から受け付けると(S121:YES)、メモの入力画面を表示入力部303に表示させる(S122)。この入力画面に対し、使用者が、メモを入力し、その後、確定操作を行うと(S123:YES)、制御部301は、入力されたメモに基づくメモ情報を、当該調理情報に紐付けて、記憶部302に記憶させる(S124)。他方、使用者が、メモ入力を確定することなく、メモ入力を終了すると(S123:NO)、制御部301は、ステップS124をスキップして、
図6の処理を終了する。
【0075】
図7(a)は、
図5および
図6の処理により、記憶部302に記憶される管理情報の構成を示す図である。
【0076】
図7(a)に示すように、管理情報には、カレンダ機能の各日に紐付けて、調理情報が保持される。各々の調理情報には、その調理情報の料理を識別するための料理IDがさらに紐付けられる。料理IDは、サーバ50において、調理情報に紐付けて保持されている。サーバ50は、調理情報とともに料理IDを携帯端末装置30に送信する。携帯端末装置30の制御部301は、
図5(a)または
図5(b)のステップS103において、調理情報とともに料理IDを、カレンダ機能の当日に紐付けて記憶部302に記憶させる。
【0077】
料理IDは、たとえば、識別コードである。料理名は、調理情報に含まれる。調理情報に含まれている料理名が、料理IDとして用いられてもよい。この場合、
図7(a)の管理情報から料理IDの項目が省略される。
【0078】
さらに、管理情報には、調理情報に紐付けてメモ情報が保持される。メモ情報は、
図6の処理により、使用者から入力された当該調理に関するメモの情報である。
【0079】
図7(a)に示すように、同じ日に複数の自動調理が行われた場合、それぞれの調理に関する料理ID、調理情報およびメモ情報が、当日に紐付けて保持される。
図7(a)の例では、カレンダ機能の2022年5月18日に2つの自動調理が行われ、これら2つの調理に関する料理ID、調理情報およびメモ情報が、カレンダ機能の2022年5月18日に紐付けて保持されている。
【0080】
さらに、記憶部302には、
図7(b)に示すように、料理IDごとにお気に入りフラグが管理される。お気に入りフラグは、使用者がその料理を気に入った場合に、入力画面を介して設定する。お気に入りフラグの設定方法は、追って、
図9(a)を参照して説明する。
【0081】
次に、
図5(a)~
図6の処理による携帯端末装置30の動作(画面の遷移)について説明する。
【0082】
図8(a)は、自動調理に関する調理情報(レシピ情報)の表示画面(レシピ画面600)を示す図である。
【0083】
図8(a)に示すように、レシピ画面600には、料理名を示す表題画像601が含まれている。表題画像601の左には、画面を前画面に戻すためのキー画像602が配置されている。また、表題画像601の下方には、当該調理のレシピを示すレシピ画像603a、604aが表示されている。ここでは、レシピの全工程のうち、3番目および4番目の工程が示されている。レシピ画像603a、604aの右側には、これらレシピ画像603a、604aに対応するレシピ工程の調理状況を示すサンプル画像603b、604bが表示される。
【0084】
レシピ画像603a、604aの間に、自動調理を実行するためのキー画像605が配置されている。レシピ画像603aのレシピ工程(3番目の工程)は、調理器内に内容物を調製する工程である。この工程が終了すると、調理器が対応する熱源(コンロ部11、グリル部12)にセットされる。
【0085】
使用者は、この工程を終了した後、キー画像605を操作し、内容物を調製した調理器を対応する熱源にセットする。キー画像605の操作により、
図5(a)のステップS101がYESとなり、調理制御情報がコンロ10に送信される(S102)。これにより、コンロ10の対応する熱源において、当該調理制御情報に基づく自動調理が実行される。また、
図7(a)に示すように、カレンダ機能の当日部分に紐付けて調理情報が記憶部302に記憶される(S103)。
【0086】
自動調理が完了すると、使用者は、調理器をコンロ10から取り出し、
図8(a)のレシピ画像604aの工程(4番目の工程)へと進める。こうして、コンロ10による自動調理を用いながら、表題画像601に示された料理の調理が行われる。
【0087】
図8(b)は、カレンダ機能が実行された場合に表示されるカレンダ画面610の構成を示す図である。
【0088】
カレンダ画面610は、アプリケーションプログラムのホーム画面において、レシピノートの項目が選択されることにより表示される。カレンダ画面610には、当該ページのタイトル画像611が含まれている。タイトル画像611の左には、画面を前画面(ホーム画面)に戻すためのキー画像612が配置されている。また、タイトル画像611の下方には、表示中のカレンダ615の年月を示す年月画像613が表示されている。年月画像613の左右には、表示されるカレンダ615の年月を前月および次月に遷移させるためのキー画像614a、614bがそれぞれ表示されている。
【0089】
年月画像613の下方には、当該年月のカレンダ615が表示される。カレンダ615の各日には、その日に行われた自動調理の代表画像615aが表示される。代表画像は、調理情報に含まれる当該料理のイメージ画像である。同日に複数の自動調理が行われた場合、そのうち最も先に自動調理が行われた料理のイメージ画像が、代表画像615aとして表示される。後述のように、使用者は、同日に行われた複数の自動調理のイメージ画像のうち、代表画像615aとして表示するイメージ画像を、適宜変更可能である。
【0090】
自動調理が行われなかったカレンダ615の日は、空白とされる。また、現在の日に対応するカレンダ615の日には、所定の色で塗りつぶされた円形の画像が重ねられる。
図8(b)の例では、5月18日が現在の日である。
【0091】
カレンダ画面610のフッタ領域616には、画面を遷移させるためのアイコン画像616a~616eが表示される。
【0092】
アイコン画像616aは、画面をホーム画面へと遷移させるアイコンである。
【0093】
アイコン画像616bは、画面をレシピ検索画面へと遷移させるアイコンである。使用者は、レシピ検索画面において、自身が調理しようとする料理の調理情報を検索できる。
【0094】
たとえば、携帯端末装置30の制御部301は、使用者が指定した料理ジャンルやキーワードを用いて、サーバ50からレシピ参照用のリスト情報を取得する。このリスト情報には、各料理の料理名およびイメージ画像と料理IDとが含まれている。制御部301は、これらの情報を料理ごとに並べた一覧画面をレシピ参照画面として表示入力部303に表示させる。使用者は、このレシピ参照画面を遷移させながら閲覧し、自身が望む料理を選択する。これにより、制御部301は、選択された料理の料理IDに対応する調理情報をサーバ50から取得する。
【0095】
アイコン画像616cは、コンロ10が動作中であるか否かを示すアイコンである。コンロ10が動作中である場合、アイコン画像616cには、炎の画像とONの文字が含まれる。
【0096】
アイコン画像616dは、お気に入りフラグが付された調理情報を表示させるためのアイコンである。アイコン画像616dがタッチされると、
図7(b)の情報において、お気に入りフラグが付された料理IDに対応する調理情報のイメージ画像、料理名および食材と、当該調理情報に紐付けられたメモ情報とを、料理名ごとに並べたお気に入り画面が表示される。
図7(a)の管理情報において、同一の料理IDに紐付けられたメモ情報が複数存在する場合、これら複数のメモ情報の一覧が、お気に入り画面の当該料理の表示領域に表示される。
【0097】
アイコン画像616eは、レシピノートを表示させるためにアイコンである。
図8(b)の例では、レシピノートが表示されているため、アイコン画像616eは、その他のアイコン画像よりも鮮明に表示されている。
【0098】
使用者は、カレンダ615の所望の日(代表画像)にタッチして指定することにより、その日に紐づけられている調理情報を表示させることができる。
【0099】
図9(a)は、
図8(a)のカレンダ画面610のカレンダ615において、5月18日が指定された場合に表示される調理情報画面620を示す図である。
【0100】
調理情報画面620には、使用者から指定されたカレンダの月、日および曜日を示す表題画像621が表示される。表題画像621の左右には、表示される調理情報の日を前日および翌日に遷移させるためのキー画像622a、622bがそれぞれ表示されている。また、表題画像621の左上には、画面を前画面(カレンダ画面610)に戻すためのキー画像623が表示されている。
【0101】
表題画像621の下方に、調理情報領域624と、フッタ領域625とが、配置されている。フッタ領域625の構成は、
図8(b)のフッタ領域616と同様である。
【0102】
調理情報領域624には、表題画像621に表示された日、すなわち、
図8(b)のカレンダ615において使用者が指定した日(ここでは、5月18日)に実行された自動調理の調理情報が表示される。ここでは、2つの自動調理がその日に行われたため、調理情報領域624には、2つの情報表示領域624a、624bが表示される。同日に3つ以上の自動調理が行われた場合、調理情報領域624を上下にスワイプすることで、調理情報領域624に表示される情報表示領域を遷移させることができる。
【0103】
情報表示領域624a、624bの構成は、同じである。ここでは、便宜上、上側の情報表示領域624aを主として説明する。
【0104】
情報表示領域624aには、ピン止め画像P11と、削除画像P12と、イメージ画像P13が表示される。イメージ画像P13は、情報表示領域624aに対応する調理情報の料理のイメージ画像である。このイメージ画像は、当該調理情報に含まれている。ピン止め画像P11は、イメージ画像P13が、
図8(b)のカレンダ615に表示される代表画像615aに設定されているか否かを示す。ここでは、下側の情報表示領域624bのイメージ画像P13が代表画像615aに設定されているため、下側の情報表示領域624b中のピン止め画像P11に所定の色が付され、その横に、「カレンダに表示中」とのメッセージM11が付されている。
【0105】
使用者は、上側の情報表示領域624a中のピン止め画像P11にタッチすることにより、この情報表示領域624a中のイメージ画像P13を代表画像615aに設定できる。この場合、上側の情報表示領域624a中のピン止め画像P11に所定の色が付され、その横にメッセージM11が表示される。また、下側の情報表示領域624b中のピン止め画像P11から所定の色が消去され、メッセージM11が消去される。
【0106】
何れのイメージ画像が代表画像615aに設定されたかを示すフラグ(代表画像フラグ)は、
図7(a)の管理情報とは別に管理されてよい。あるいは、
図7(a)の管理情報において、代表画像フラグを管理するための項目が追加され、カレンダの日ごとに代表画像フラグが管理されてもよい。
【0107】
削除画像P12は、情報表示領域624aに対応する調理情報を削除するための画像である。使用者は、削除画像P12にタッチすることにより、情報表示領域624aに対応する調理情報を、カレンダ機能により表示させる調理情報の対象から除外することができる。この場合、制御部301は、
図7(a)の管理情報において、使用者が削除した調理情報に対応する行の情報を消去する。
【0108】
イメージ画像P13には、マーク画像P13aが重ねて表示されている。使用者は、マーク画像P13aにタッチすることにより、イメージ画像P13に対応する料理をお気に入りに設定できる。お気に入りに設定された料理のマーク画像P13aには、そのことを示す色が付される。
【0109】
図9(a)では、上側の情報表示領域624aに対応する料理が、お気に入りに設定されている。下側の情報表示領域624bに対応する料理はお気に入りに設定されていないため、マーク画像P13aが半透明になっている。使用者を、マーク画像P13aをタッチするごとに、その料理を、お気に入りである状態とお気に入りでない状態に切り替えることができる。その料理がお気に入りに設定されると、
図7(b)の情報において、その料理の料理IDに対応するお気に入りフラグが1に設定される。
【0110】
情報表示領域624aには、イメージ画像P13の右側に、料理名を表示するための領域R11と、調理に用いる食材を表示するための領域R12とが含まれる。これらの領域には、上側の情報表示領域624aに対応する調理情報から料理名と食材情報とが抽出されて表示される。
【0111】
さらに、情報表示領域624aには、メモ領域R13が含まれている。メモ領域R13は、当該調理情報に基づく調理について使用者が入力したメモが表示される。未だメモが入力されていない場合、メモ領域R13は空欄とされ、メモを追加するための画像P14が含まれる。使用者は、画像P14にタッチすることにより、当該調理情報に紐付けてメモを登録できる。
【0112】
図9(a)の例では、上側の情報表示領域624aに含まれるメモ領域R13は空欄となっており、下側の情報表示領域624bに含まれるメモ領域R13には、メモが表示されている。メモが表示されている下側のメモ領域R13には、画像P14に代えて、登録済みのメモを編集するための画像P15が含まれている。使用者は、画像P15にタッチすることにより、当該調理情報に紐付けられているメモを編集できる。
【0113】
画像P14または画像P15が操作されると、
図6のステップS121の判定がYESとなる。これにより、携帯端末装置30の制御部301は、メモを入力するためのメモ入力画面を表示入力部303に表示させる。
【0114】
図9(b)は、メモ入力画面630の構成を示す図である。
【0115】
図9(b)には、
図9(a)の調理情報画面620において、上側の情報表示領域624aに含まれる画像P14が操作された場合のメモ入力画面630が表示されている。メモ入力画面630には、当該ページのタイトル画像631が含まれている。タイトル画像631の左には、画面を前画面(調理情報画面620)に戻すためのキー画像632が配置されている。
【0116】
タイトル画像631の下方には、当該調理の内容を示す調理内容領域633が配置されている。調理内容領域633には、
図9(a)の情報表示領域624aと同様、イメージ画像633aと、料理名を表示するための領域633bと、調理に用いる食材を表示するための領域633cとが含まれる。
【0117】
調理内容領域633の下方には、メモ履歴領域634が配置される。メモ履歴領域634には、使用者がこれまでに、領域633bに表示されている料理名(料理ID)と同じ料理名(料理ID)に対して入力したメモ情報の履歴が、対応するカレンダの日とともに表示される。使用者は、メモ履歴領域634に表示されている所定のメモにタッチすることで、そのメモを拡大表示させることができる。また、使用者は、メモ履歴領域634を上下にスワイプすることで、メモ履歴領域に表示されるメモ情報を遷移させることができる。
【0118】
メモ履歴領域634の下方には、メモ表示領域635と入力操作領域637が配置される。入力操作領域637には、通常のカナ入力のための操作キーが配置される。入力操作領域637に、ローマ字入力のための操作キーが配置されてもよい。使用者は、入力操作領域637を操作して、
図9(a)のメモ領域R13に取り込むべきメモを入力する。入力されたメモは、メモ表示領域635に表示される。
【0119】
メモの入力が完了すると使用者は、確定キー636にタッチする。これにより、
図6のステップS123がYESとなり、入力されたメモのメモ情報が、当該調理情報に紐付けて記憶部302に記憶される。他方、使用者が、
図9(b)の確定キー636にタッチすることなく、キー画像632にタッチすると、
図6のステップS123がNOとなって、処理が終了する。この場合、メモ情報は、記憶部302に記憶されない。確定キー636またはキー画像632が操作されると、画面が
図9(a)の調理情報画面620に戻る。
【0120】
なお、
図9(a)の下側の情報表示領域624a中の画像P15がタッチされた場合も、
図9(b)と同様のメモ入力画面630が表示される。この場合、メモ表示領域635には、
図9(a)の下側の情報表示領域624a中のメモ領域R13に表示されていたメモがそのまま表示される。使用者は、入力操作領域637を操作して、メモ表示領域635に表示されているメモに対する追記、修正を行う。
【0121】
その後、使用者が確定キー636を操作すると、制御部301は、編集後のメモ情報を、当該調理情報に紐付けられていたメモ情報に上書きする。これにより、編集後のメモ情報が当該調理情報に紐付けて記憶される(
図6のステップS124)。こうして、
図9(a)の下側の情報表示領域624bのメモ領域R13には、編集後のメモ情報が表示される。
【0122】
<実施形態の効果>
上記実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
【0123】
上記に示した調理システム1によれば、
図5(a)、(b)に示したように、コンロ10に送信され(S102)、自動調理に供された調理情報が、携帯端末装置30において、カレンダ機能の当日部分に紐づけて記憶される(S103)。これにより、
図8(b)および
図9(a)に示したように、携帯端末装置30において、カレンダ機能により表示されるカレンダ615に調理情報(代表画像)を付加して表示できる。よって、使用者は、携帯端末装置30にカレンダ機能を実行させることにより、過去にどのような調理を行ったかを、円滑かつ効率的に確認することができる。
【0124】
図6および
図9(a)、(b)に示したように、携帯端末装置30は、記憶部302に記憶した調理情報(
図7(a)参照)に基づく調理に関するメモ情報の入力を受け付け(S122、
図9(b)のメモ入力画面630)、入力されたメモ情報を当該調理情報に紐付けて記憶する(S124)。これにより、使用者は、それぞれの調理に対して、失敗事項や改善点等のメモを残すことができ、後日、カレンダ機能の実行時に、
図9(a)の調理情報画面620によってメモを参照できる。よって、使用者は、たとえば、今回、同じ調理を行う場合に、メモ情報により示された過去の失敗や改善点等を調理に活かすことができる。
【0125】
図8(b)に示したように、携帯端末装置30は、カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けられている調理情報の代表画像615aを、カレンダ機能にて表示するカレンダの対応する日に付加して表示させる。これにより、使用者は、表示されたカレンダの各々の日に自身がどのような調理を行ったかを円滑に把握でき、同じ料理の間隔や頻度等の自身の傾向を容易に把握できる。
【0126】
また、携帯端末装置30は、
図8(b)に示したように、カレンダ機能により表示されるカレンダ615上の所定の日を指定する入力を使用者から受け付けると、
図9(a)に示したように、入力された日に紐づけられている調理情報を表示する。この構成によれば、使用者に指定された日の調理情報が使用者に提示され、さらに、指定された日に複数の調理が行われている場合には、全ての調理の調理情報が使用者に提示される。よって、使用者は、それぞれの日の調理情報を適切に確認できる。
【0127】
<変更例1>
上記実施形態では、使用者から入力されたメモ情報が調理情報に紐付けて記憶部302に記憶された。これに対し、変更例1では、さらに、調理情報に基づく調理の評価に関する評価情報が使用者から入力され、入力された評価情報が調理情報に紐付けて記憶される。
【0128】
図10は、評価情報の入力操作を使用者から受け付けたことにより携帯端末装置30の制御部301が実行する処理を示すフローチャートである。
【0129】
携帯端末装置30の制御部301は、評価情報の入力操作を使用者から受け付けると(S131:YES)、評価情報を入力するための評価入力画面を表示入力部303に表示させる。使用者が、評価入力画面に評価情報を入力した後、確定操作を行うと(S133:YES)、制御部301は、入力された評価情報を、当該調理情報に紐付けて、記憶部302に記憶させる(S134)。他方、使用者が、評価情報の入力を確定することなく、評価情報の入力を終了すると(S133:NO)、制御部301は、ステップS134をスキップして、
図10処理を終了する。
【0130】
図11は、変更例1に係る、管理情報の構成を示す図である。
【0131】
図11の管理情報は、
図7(a)に比べ、評価情報の項目が追加されている。すなわち、変更例1では、
図10に処理により使用者から入力された評価情報が、さらに、調理情報に紐付けて、管理情報に保持される。
【0132】
図12(a)は、変更例1に係る、調理情報画面620の構成を示す図である。
【0133】
図12(a)の調理情報画面620は、
図9(a)の調理情報画面620に比べて、情報表示領域624a、624bのレイアウトが変更されている。また、情報表示領域624aには、メモ領域R13の他に、さらに、評価情報領域R14が追加されている。評価情報領域R14に未だ評価情報が入力されていない場合、評価情報を追加するための画像P16が評価情報領域R14に含まれる。
【0134】
使用者が、画像P16を操作すると、
図10のステップS131がYESとなり、評価入力画面が表示される(S132)。
【0135】
図12(b)は、変更例1に係る、評価入力画面640の構成を示す図である。
【0136】
評価入力画面640には、当該ページのタイトル画像641が含まれている。タイトル画像641の左には、画面を前画面(調理情報画面620)に戻すためのキー画像642が配置されている。
【0137】
タイトル画像641の下方には、当該調理の内容を示す調理内容領域643が配置されている。調理内容領域643には、
図12(a)の情報表示領域624aと同様、イメージ画像643aと、料理名を表示するための領域643bと、調理に用いる食材を表示するための領域643cとが含まれている。
【0138】
調理内容領域643の下方には、評価入力領域644が配置されている。評価入力領域644は、味に関する評価項目644aと、調理の難易度に関する評価項目644bと、完成した領域の見栄えに関する評価項目644cと、調理全体の総合評価に関する評価項目644dが含まれている。
【0139】
使用者は、自身が当該調理情報に基づき行った調理について、これら評価項目644a~644dにそれぞれ対応付けられている3つの評価キーの何れの内容が該当するかを判定し、該当する評価キーを操作する。たとえば、味の評価項目について、使用者は、当該調理情報に基づき自身が調理した料理の味が、美味しい、普通、不味いの何れに該当するかを判定し、判定結果に対応する評価キーを操作する。
【0140】
こうして、各評価項目に評価を入力した後、使用者は、確定キー645を操作する。これにより、
図10のステップS133がYESとなり、入力された評価情報が、当該調理情報に紐付けて記憶部302に記憶される。他方、使用者が、
図12(b)の確定キー645にタッチすることなく、キー画像642にタッチすると、
図10のステップS133がNOとなって、処理が終了する。この場合、評価情報は、記憶部302に記憶されない。確定キー645またはキー画像642が操作されると、画面が
図12(a)の調理情報画面620に戻る。
【0141】
図13(a)は、評価情報が入力された状態の調理情報画面620を示す図である。
【0142】
図13(a)に示すように、評価情報領域R14に、使用者が入力した評価情報が表示される。また、評価情報領域R14には、
図12(a)の画像P16に代えて、評価情報を修正するための画像P17が追加される。画像P17が操作されると(
図10、S131:YES)、
図13(b)に示す評価入力画面640が表示される(
図10、S132)。評価入力領域644の評価項目644a~644dには、前回の入力操作により使用者が設定した評価情報に対応する評価キーが、ハイライト表示される。
【0143】
使用者は、所望の評価項目に対して、評価を変更する操作を行った後、確定キー645を操作する(
図10、S133:YES)。これにより、制御部301は、修正後の評価情報を、当該調理情報に紐付けられていた評価情報に上書きする。これにより、修正後の評価情報が当該調理情報に紐付けて記憶される(
図10、S134)。こうして、
図13(a)の情報表示領域624aの評価情報領域R14には、修正後の評価情報が表示される。
【0144】
<変更例1の効果>
図10および
図12(a)、(b)に示したように、携帯端末装置30は、記憶部302に記憶した調理情報(
図11参照)に基づく調理の評価に関する評価情報の入力を受け付け(S132、
図12(b)の評価入力画面640)、入力された評価情報を当該調理情報に紐付けて記憶する(S134)。これにより、使用者は、それぞれの調理に対して、自身の評価を残すことができ、後日、カレンダ機能の実行時に、
図13(a)の調理情報画面620により、この評価を参照できる。よって、使用者は、事前に評価情報を参照することで、それぞれの調理を再度行うか否かの判断を適切に行うことができる。
【0145】
図12(b)に示したように、評価情報は、調理情報にて調理された料理の味に関する情報を含んでいる。これにより、使用者は、その調理が自身の好みの味であるかを適切に判断できる。
【0146】
図12(b)に示したように、評価情報は、調理情報に基づく調理の難易度に関する情報を含んでいる。これにより、使用者は、その調理を容易に行い得るか否かを把握でき、料理を仕上げるまでの許容時間等に応じて、その調理を行うべきか否かを容易に判断できる。
【0147】
<変更例2>
変更例2では、
図8(b)のフッタ領域616に含まれているアイコン画像616bに対する操作により、使用者が、自動調理に関する所定の料理を選択した場合に、
図11の管理情報においてその料理(料理ID)に紐付けられている調理情報の履歴が、表示入力部303に表示される。
【0148】
図14(a)は、変更例2に係る、料理の選択操作を使用者から受け付けたことにより携帯端末装置30の制御部301が実行する処理を示すフローチャートである。
【0149】
制御部301は、自動調理に関する料理の選択操作を使用者から受け付けると(S141:YES)、当該料理の料理IDと、
図11の管理情報に記憶されている料理IDとを照合し(S142)、受け付けた料理の料理IDと同一の料理IDが管理情報に保持されているか否かを判定する(S143)。ステップS143の判定がNOの場合、制御部301は、
図14(a)の処理を終了する。
【0150】
ステップS143の判定がYESの場合、制御部301は、該当する料理IDの調理情報、メモ情報および評価情報と、これら情報が紐づけられているカレンダの日とを管理情報から抽出し(S144)、抽出したこれらの情報に基づく履歴画面を、表示入力部303に表示させる(S145)。これにより、制御部301は、
図14(a)の処理を終了する。
【0151】
図14(b)は、
図14(a)のステップS145で表示される履歴画面650の構成を示す図である。
【0152】
履歴画面650には、当該ページのタイトル画像651が含まれている。タイトル画像651の左には、画面を前画面(料理の検索画面)に戻すためのキー画像652が配置されている。
【0153】
タイトル画像651の下方には、当該調理の内容を示す調理内容領域653が配置されている。調理内容領域653に表示される画像は、
図12(b)の調理内容領域643と同様である。調理内容領域653には、使用者から選択された料理の料理IDに対応する料理情報のうち、当該料理のイメージ画像と、料理名、当該料理を調理するための食材が表示される。
【0154】
調理内容領域653の下方には、履歴領域H1、H2、…が配置される。履歴領域H1、H2、…には、それぞれ、
図14(a)のステップS144で抽出された1行分の調理情報、メモ情報および評価情報とカレンダの日とから、カレンダの日を示す日付画像654と、評価情報を示す領域655と、メモ情報を示す領域656とが含まれる。
【0155】
使用者は、調理内容領域653より下側の領域を上下にスワイプすることにより、表示される履歴領域H1、H2、…を遷移させることができる。これにより、使用者は、当該料理(調理内容領域653に表示されている料理)を行った履歴を、日付画像654により表示された日付により確認でき、さらに、過去の調理時におけるメモや評価を領域655、656の表示から確認することができる。
【0156】
その後、使用者は、キー画像652を操作して、画面を、料理の検索画面に戻す。そして、使用者は、
図14(b)の履歴画面650を参照して把握した事項から、検索画面で選択した当該料理を行うか否かを判断し、その判断結果に基づき、当該料理を実行するか否かの操作を行う。
【0157】
<変更例2の効果>
図14(a)、(b)に示したように、携帯端末装置30は、コンロ10で調理する料理を選択するための入力を受け付け(S141)、カレンダ機能のそれぞれの日に紐付けて記憶している調理情報のうち、選択された料理に対応する調理情報の履歴を表示させる(S145)。
【0158】
この構成によれば、使用者は、自身が今回行おうとして選択した料理の過去の履歴を確認できる。これにより、使用者は、現在からどのくらい前にその調理を行ったかを把握でき、また、その調理の頻度や周期等を把握できる。使用者は、把握したこれらの情報を、今回、その調理を行うか否かの判断に役立てることができる。
【0159】
また、
図14(b)の履歴画面650では、当該料理の履歴(日付画像654)の他、各履歴において使用者が入力したメモ情報や評価情報も、料理の履歴とともに参照できる。これにより、使用者は、今回、その調理を行うか否かの判断をより的確に行うことができる。
【0160】
<その他の変更例>
各種画面の構成は、図示した構成に限られるものではなく、レイアウトや項目の内容等、適宜変更可能である。
【0161】
また、上記実施形態および変更例1、2では、調理情報にメモ情報および評価情報が紐づけられたが、使用者から入力されたさらに他の情報が調理情報に紐付けられてもよい。たとえば、当該調理情報により作成された料理を使用者が携帯端末装置30により撮像した画像が、当該調理情報にさらに紐付けられてもよい。
【0162】
また、評価情報は、
図12(b)に示した評価項目に限られるものではない。たとえば、味について、甘い、辛い、薄い等のより具体的に評価項目が含まれてもよく、また、料理のボリューム等の評価項目が含まれてもよい。
【0163】
また、上記実施形態および変更例1、2では、自動調理の調理情報がカレンダ機能の日に紐付けられたが、自動調理でない調理情報がさらにカレンダ機能に紐付けられてもよい。
【0164】
また、上記実施形態および変更例1、2では、料理を識別するために料理IDが用いられたが、調理情報に含まれる料理名が料理の識別情報として用いられてもよい。
【0165】
また、上記変更例2では、
図11に示した変更例1の管理情報に基づいて履歴画面650が生成されたが、
図7(a)に示した実施形態の管理情報に基づいて履歴画面650が生成されてもよい。
【0166】
また、上記実施形態および変更例1、2では、コンロ10がガスコンロであったが、コンロ10は、ガス燃焼式以外の方式で調理物を加熱する構成であってもよい。たとえば、コンロ10が、コイルに流れる電流により金属製の調理用具(鍋、ヤカン等)に熱を生じさせる誘導加熱型コンロ(IHコンロ)であってもよい。
【0167】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
【符号の説明】
【0168】
1 調理システム
10 コンロ
30 携帯端末装置
50 サーバ
610 カレンダ画面
620 調理情報画面
630 メモ入力画面
640 評価入力画面
650 履歴画面