IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ミクシィの特許一覧

特開2024-90793情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図11
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図12
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図13
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090793
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2668 20110101AFI20240627BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240627BHJP
【FI】
H04N21/2668
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206914
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164PA41
5C164SB04S
5C164SC05P
5C164SC11P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にする技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させる、再生制御部と、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する、パラメータ制御部と、を備え、前記再生制御部は、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させる、再生制御部と、
前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する、パラメータ制御部と、
を備え、
前記再生制御部は、
前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、
前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた応援の量により定められ、
前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた前記応援の量に応じて、前記第1視聴者が利用可能な前記音声パラメータの種類を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた前記応援の量が、第1の範囲である場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、前記第1の範囲を超えた第2の範囲である場合、前記第1の種類に加えて第2の種類の音声パラメータを利用可能にする、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、前記視聴者が前記配信者に対して与えた応援の形態に基づいて定められ、
前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた第1の形態による前記応援が第1の条件を満たす場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、前記第1の形態と異なる第2の形態による前記応援が第2の条件を満たす場合、前記第1の種類と異なる第2の種類の音声パラメータを利用可能にする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記パラメータ制御部は、前記配信者による第1の配信時に、前記第1視聴者に対して利用可能とした前記所定の音声パラメータを、前記配信者による前記第1の配信後の第2の配信時に、前記第1視聴者に対して利用可能とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記パラメータ制御部は、前記配信者による前記第1の配信時と前記第2の配信時とで、前記配信者による配信音声の設定が異なる場合、前記配信者による前記配信音声の設定が変更されたことを、前記第1視聴者の端末装置に提示する制御を行う、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記パラメータ制御部は、前記配信者とは異なる他の配信者による配信時に、前記第1視聴者が前記所定の条件を満たしていない場合、前記配信者による配信において利用可能である前記所定の音声パラメータを、利用可能でないように制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記パラメータ制御部は、前記配信者の入力に基づいて、前記複数の視聴者に対して利用可能に制御することができる前記所定の音声パラメータの種類又は範囲を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記パラメータ制御部は、前記配信者の入力に基づいて、前記所定の条件を設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記パラメータ制御部は、前記音声パラメータの設定ごとに、前記音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に基づいて、前記所定の条件に関する推奨設定を、前記配信者の端末装置に提示する制御を行う、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定の情報を、前記第2視聴者の端末装置に提示する制御を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記パラメータ制御部は、前記音声パラメータを前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定と同一の設定にしている前記視聴者の人数が閾値人数以上である場合に、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定の情報を、前記第2視聴者の端末装置に提示する制御を行う、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記パラメータ制御部は、前記第2視聴者による入力に基づいて、前記第2視聴者と所定関係にある他の視聴者が利用可能な音声パラメータを利用可能に制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記パラメータ制御部は、前記複数の視聴者による前記音声パラメータの設定ごとに、前記音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に関する情報を、前記配信者の端末装置に提示する制御をする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
プロセッサが、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させ、
プロセッサが、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御し、
プロセッサが、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、
プロセッサが、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる、
情報処理方法。
【請求項16】
プロセッサに、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させ、
プロセッサに、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御させ、
プロセッサに、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、
プロセッサに、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる、
処理を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
配信者の動画を視聴者の端末装置に配信するシステムが知られている。このようなシステムでは、視聴者による参加行動が可能な場合がある。例えば、特許文献1には、視聴コンテンツに対する視聴者の参加行動として、音声による参加行動が可能であり、視聴者の参加行動のタイミングにおける視聴コンテンツの状況に基づいて、音声に関する変更処理を行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-156116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムは、視聴者による参加行動の音声を変更するものであって、配信者の音声については変更されない。そのため、視聴者にとっては、視聴する配信動画における音声は変化しない。
【0005】
本発明は、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理装置は、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させる、再生制御部と、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する、パラメータ制御部と、を備え、前記再生制御部は、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る配信システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】サーバ、配信者端末装置及び視聴者端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】サーバの機能ブロック構成例を示す図である。
図4】配信者管理DBとして管理されるデータの一例を示す図である。
図5】視聴者管理DBとして管理されるデータの一例を示す図である。
図6】動画管理DBとして管理されるデータの一例を示す図である。
図7】パラメータ管理DBとして管理されるデータの一例を示す図である。
図8】配信者の動画を視聴する視聴者の視聴者端末装置における配信画面の一例を示す図である。
図9】パラメータ制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図10】パラメータ制御部が実行する処理の他の一例を示すフローチャートである。
図11】音声パラメータの設定を指定するための設定画面の一例を示す図である。
図12】音声パラメータの設定を指定するための設定画面の一例を示す図である。
図13】音声パラメータの設定を指定するための設定画面の一例を示す図である。
図14】音声パラメータの設定を指定するための設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。図面において、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、同一又は同等の構成要素に関する説明が重複する場合は適宜省略する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された内容を限定するものではない。また、実施形態で説明される構成の全てが、必ずしも本開示の必須構成要件であるとは限らない。本開示で説明する機能を発揮する限りにおいて、実施形態で説明される構成は、適宜省略されてもよい。
【0010】
<システム構成例>
図1は、一実施形態に係る配信システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示す配信システム1は、サーバ10と、配信者端末装置20と、複数の視聴者端末装置21と、を備える。図1では、複数の視聴者端末装置21として、第1視聴者端末装置21aと第2視聴者端末装置21bとを図示している。しかしながら、配信システム1が備える視聴者端末装置21の台数は、2台に限られず、3台以上であってもよい。本明細書において、第1視聴者端末装置21aと第2視聴者端末装置21bとを区別しない場合には、これらをまとめて、単に「視聴者端末装置21」と記載する。
【0011】
サーバ10と、配信者端末装置20及び視聴者端末装置21とは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)、移動通信などの通信ネットワークNを介して互いに情報通信可能に接続されている。
【0012】
サーバ10は、本開示に係る情報処理装置として機能する。サーバ10は、1又は複数の物理的なサーバなどにより構成されていてもよく、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよく、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。本実施形態に係るサーバ10は、動画を配信する配信サービスを提供する。
【0013】
配信者端末装置20は、動画の配信を行う配信者が使用する端末装置である。配信者端末装置20は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末、PC(Personal Computer)などである。配信者端末装置20は、例えば配信サービスを使用するための専用のアプリケーションソフトウェアをインストールすることにより、動画の配信を行うことができる。
【0014】
配信者は、配信者端末装置20を用いて、配信システム1上で動画の配信を行う。配信者は、配信者端末装置20を用いて、例えば、リアルタイムで動画を視聴者端末装置21に配信する、いわゆるライブ配信を行うことができる。
【0015】
図1では、1台の配信者端末装置20のみが図示されている。しかしながら、配信システム1は、複数の配信者端末装置20を備えていてもよい。例えば、配信システム1を用いて配信を行う配信者が複数存在する場合、配信システム1は、当該複数の配信者がそれぞれ使用する配信者端末装置20を備えてよい。
【0016】
視聴者端末装置21は、配信される動画を視聴する視聴者が使用する端末装置である。視聴者端末装置21は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット端末、PCなどである。視聴者端末装置21は、例えば配信サービスを使用するための専用のアプリケーションソフトウェアをインストールすることにより、動画の視聴を行うことができる。
【0017】
視聴者は、視聴者端末装置21を用いて、配信者が配信システム1を用いて配信する動画を視聴することができる。例えば、第1視聴者は、第1視聴者端末装置21aを用いて動画を視聴し、第2視聴者は、第2視聴者端末装置21bを用いて動画を視聴することができる。なお、図1には図示していないが、第1視聴者及び第2視聴者以外の視聴者も、それぞれ視聴者端末装置21を用いて動画を視聴することができる。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ10、配信者端末装置20及び視聴者端末装置21のハードウェア構成例を示す図である。サーバ10、配信者端末装置20及び視聴者端末装置21は、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphical processing unit)などのプロセッサ11と、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)などの記憶装置12と、有線又は無線で情報通信を行う通信IF(Interface)13と、入力操作を受け付ける入力デバイス14と、情報の出力を行う出力デバイス15と、を備える。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、マイク及び/又はカメラなどである。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカなどである。なお、サーバ10、配信者端末装置20及び視聴者端末装置21は、その仕様などに応じて、必ずしも上述したハードウェア構成の全てを備えていなくてもよい。例えば、サーバ10は、必ずしも入力デバイス14及び出力デバイス15を備えていなくてもよい。
【0019】
<配信サービスの概要>
本実施形態に係る配信システム1において、サーバ10は、ネットワークNを介して、配信者及び視聴者に対し、配信サービスを提供する。配信者は、配信システム1が提供する配信サービスを用いて動画を配信することができ、視聴者は、配信システム1が提供する配信サービスを用いて、配信者の動画を視聴することができる。
【0020】
配信システム1が提供する配信サービスでは、配信者がライブ配信を行うことができる。例えば、配信者は、配信者端末装置20を用いて、入力デバイスとしてのカメラで配信者自身を撮影するとともに、入力デバイスとしてのマイクで配信者の音声を入力する。配信者端末装置20は、配信者の映像及び音声のデータを、ネットワークNを介してサーバ10に送信する。サーバ10は、配信者端末装置20から受信した映像及び音声のデータに基づき、視聴者端末装置21に動画を再生させる。具体的には、例えば、サーバ10は、配信者端末装置20から受信した映像及び音声のデータを視聴者端末装置21に送信する。視聴者端末装置21は、受信した映像データに基づいて入力デバイスとしてのディスプレイに映像を表示するとともに、受信した音声データに基づいて入力デバイスとしてのスピーカから音声を出力する。これにより、視聴者端末装置21で動画が再生され、視聴者は、再生される配信者の動画を視聴することができる。このようにして、配信システム1による動画の配信サービスが提供される。
【0021】
サーバ10は、動画を配信するにあたり、映像及び音声の少なくとも一部を変更して、視聴者端末装置21に再生させてもよい。例えば、サーバ10は、配信者端末装置20から受信した映像データに基づいて、配信者のアバターを生成し、生成したアバターの映像データを視聴者端末装置21に送信する。この場合、視聴者端末装置21には、入力デバイスとしてのディスプレイに、配信者のアバターの映像が表示される。サーバ10は、配信者端末装置20から受信した音声データに基づいて、視聴者端末装置21に再生させる動画の音声を変更してもよい。例えば、サーバ10は、受信した音声データから、予め配信者により指定された音声の設定(後述する「配信者音声設定」)に基づいて配信用の音声データを生成し、生成した配信用の音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。あるいは、サーバ10は、例えば、受信した音声データから、音声に関する音声パラメータの設定に基づいて配信用の音声データを生成し、生成した配信用の音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。音声パラメータは、視聴者の入力により指定されるものであり、詳細については後述する。
【0022】
<機能ブロック構成>
図3は、サーバ10の機能ブロック構成例を示す図である。サーバ10は、記憶部100と、再生制御部101と、パラメータ制御部102と、を備える。記憶部100は、サーバ10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、再生制御部101及びパラメータ制御部102は、サーバ10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ又はCD-ROM(Compact Disc Read only memory)などの記憶媒体であってもよい。
【0023】
記憶部100は、配信者に関する各種情報を管理する配信者管理DB100aと、視聴者に関する各種情報を管理する視聴者管理DB100bと、動画に関する各種情報を管理する動画管理DB100cと、音声パラメータを管理するパラメータ管理DB100dと、を記憶する。なお、配信者管理DB100a、視聴者管理DB100b、動画管理DB100c及びパラメータ管理DB100dの1つ以上は、サーバ10の外部の記憶装置に記憶されてもよい。また、記憶部100は、配信者管理DB100a及び視聴者管理DB100bに代えて、配信者であるか視聴者であるかを問わず、配信システム1により提供される配信サービスのユーザをまとめて管理するユーザ管理DBを記憶してもよい。
【0024】
図4は、配信者管理DB100aとして管理されるデータの一例を示す。配信者管理DB100aは、例えば図4に示すように、配信者に関する情報として、配信者IDと、配信者名と、を管理する。配信者IDは、サーバ10内で配信者を一意に識別するための識別子である。配信者名は、配信者の名前である。配信者名は、例えば配信サービスへの登録時に配信者が入力した本名又はニックネームである。配信者管理DB100aは、配信者ID及び配信者名の他、例えば配信者が配信サービスを使用するためのログインID及びパスワードなど、配信者に関する他の情報をさらに管理してよい。
【0025】
図5は、視聴者管理DB100bとして管理されるデータの一例を示す。視聴者管理DB100bは、例えば図5に示すように、視聴者に関する情報として、視聴者IDと、視聴者名と、を管理する。視聴者IDは、サーバ10内で視聴者を一意に識別するための識別子である。視聴者名は、視聴者の名前である。視聴者名は、例えば配信サービスへの登録時に視聴者が入力した本名又はニックネームである。視聴者管理DB100bは、視聴者ID及び視聴者名の他、例えば視聴者が配信サービスを使用するためのログインID及びパスワードなど、視聴者に関する他の情報をさらに管理してよい。
【0026】
図6は、動画管理DB100cとして管理されるデータの一例を示す。動画管理DB100cは、例えば図6に示すように、動画に関する情報として、動画IDと、動画データと、配信者IDと、配信日時と、を管理する。動画IDは、サーバ10内で動画を一意に識別するための識別子である。動画データは、動画IDにより特定される動画のデータである。動画データは、例えば映像データ及び音声データを含む。
【0027】
配信者IDは、動画IDにより特定される動画の配信者の配信者IDである。図6に示す例では、「MID001」及び「MID004」という動画IDにより特定される動画は、「SID001」という配信者IDの配信者の動画であり、「MID002」という動画IDにより特定される動画は、「SID002」という配信者IDの配信者の動画であり、「MID003」という動画IDにより特定される動画は、「SID003」という配信者IDの配信者の動画である。配信日時は、動画IDにより特定される動画が配信される日時である。
【0028】
動画管理DB100cは、例えば、配信者が動画を配信したとき、又は、配信者が配信する動画を配信システム1に登録したときなどに、更新される。例えば、配信者がライブ配信を開始したとき、後述する再生制御部101が、当該ライブ配信について、動画IDを新たに付与し、動画管理DB100cに加える。このとき、再生制御部101は、当該ライブ配信の動画データと、ライブ配信を行った配信者の配信者IDと、当該ライブ配信の配信日時とを、新たに付与した動画IDに対応付けて動画管理DB100cに記憶させる。あるいは、例えば、配信者が配信者端末装置20を用いて、動画を投稿する操作を行ったとする。この場合、配信者端末装置20からサーバ10に投稿された動画の動画データが送信される。再生制御部101は、受信した動画データに対し、動画IDを新たに付与し、動画データと、配信者IDと、配信日時とを、動画IDに対応付けて動画管理DB100cに記憶させる。
【0029】
例えば、「SID001」という配信者IDの配信者が、2022年12月1日10時に動画を配信したとする。この場合、図6に示すように、この動画に「MID001」という動画IDが付与され、動画管理DB100cに加えられる。このとき、図6に示すように、当該動画の動画IDに対応付けられて、動画を配信する配信者の配信者IDと動画データとが、動画管理DB100cに記憶される。配信者IDは、例えば、動画を配信するための処理を実行した配信者端末装置20を特定する情報や、動画を配信するための処理を実行したアカウント情報などに基づいて、動画管理DB100cに記憶される。
【0030】
図7は、パラメータ管理DB100dとして管理されるデータの一例を示す。パラメータ管理DB100dは、例えば図7に示すように、視聴者IDと、配信者IDと、動画IDと、配信日時と、配信者音声設定と、複数の種類の音声パラメータと、視聴者音声設定と、を管理する。パラメータ管理DB100dは、視聴者が視聴する動画について、音声パラメータの設定を管理する。ここでは、複数の種類の音声パラメータとして、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとが含まれるとして、説明する。ただし、音声パラメータの種類は、必ずしも3種類でなくてもよく、例えば、2種類以下又は4種類以上であってもよい。
【0031】
視聴者IDは、動画を視聴する視聴者の視聴者IDである。配信者IDは、視聴者が視聴する動画の配信者の配信者IDである。動画IDは、視聴者が視聴する動画の動画IDである。配信日時は、視聴者が視聴する動画の配信日時である。
【0032】
視聴者ID、配信者ID、動画ID及び配信日時は、例えば、視聴者が視聴者端末装置21において動画を再生したときに、再生制御部101により、パラメータ管理DB100dに記憶される。具体的には、再生制御部101は、視聴者が視聴者端末装置21において動画を再生したとき、動画を再生している視聴者端末装置21でログインしている視聴者の視聴者IDをパラメータ管理DB100dに記憶させる。また、再生制御部101は、例えば、視聴者が視聴者端末装置21において動画を再生したとき、再生された動画の動画IDと、図6に示す動画管理DB100cにおいて当該動画IDに対応付けられた配信者ID及び配信日時とを、視聴者IDに対応付けてパラメータ管理DB100dに記憶させる。図7に示す例では、「AID001」、「AID002」及び「AID003」という視聴者IDの視聴者が、「SID001」という配信者IDの配信者の「MID001」という動画IDの動画を視聴したことが記憶されている。さらに、図7に示す例では、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「MID002」及び「MID004」という動画IDの動画を視聴したことが記憶されている。
【0033】
配信者音声設定は、動画IDで特定される動画において、配信者が予め指定した音声の設定である。配信者は、例えば、配信サービスで選択可能な、声質や声の高さなどが異なる複数の音声から、1つの音声を配信者音声設定として選択することができる。配信者音声設定が設定されている場合、再生制御部101は、基本的に、動画の音声データから、選択された配信者音声設定に基づく配信用の音声データを生成し、生成した配信用の音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。なお、配信者音声設定は、図6に示す動画管理DB100cにおいて管理されてもよい。
【0034】
複数の種類の音声パラメータは、視聴者が設定することが可能なパラメータである。パラメータ管理DB100dにおいて、第1パラメータから第3パラメータの欄は、これらの音声パラメータを視聴者が利用可能であるか否かを示す。ここで、音声パラメータを利用可能であるとは、視聴者が自由に音声パラメータの設定を変更できることをいう。反対に、音声パラメータを利用可能でないとは、視聴者が音声パラメータの設定を変更できないことをいう。図7では、音声パラメータを視聴者が利用可能である場合を「1」で示し、音声パラメータを視聴者が利用可能でない場合を「0」で示している。
【0035】
例えば、図7に示す例では、「AID001」という視聴者IDの視聴者が視聴する、「MID001」という動画IDの動画について、第1パラメータから第3パラメータが、全て「1」となっている。従って、当該動画においては、「AID001」という視聴者IDの視聴者は、第1パラメータから第3パラメータを全て利用可能である。例えば、図7に示す例では、「AID002」という視聴者IDの視聴者が視聴する、「MID001」という動画IDの動画について、第1パラメータ及び第2パラメータが「1」となっており、第3パラメータが「0」となっている。従って、当該動画においては、「AID002」という視聴者IDの視聴者は、第1パラメータ及び第2パラメータを利用可能であるが、第3パラメータは利用可能ではない。例えば、図7に示す例では、「AID003」という視聴者IDの視聴者が視聴する、「MID001」という動画IDの動画について、第1パラメータから第3パラメータが、全て「0」となっている。従って、当該動画においては、「AID003」という視聴者IDの視聴者は、第1パラメータから第3パラメータまで全て利用可能でない。
【0036】
第1パラメータから第3パラメータは、音声に関する異なる種類の適宜のパラメータとすることができる。例えば、第1パラメータは、例えば性別に関するパラメータである。例えば、第1パラメータは、「男」及び「女」から1つを選択可能なパラメータである。「男」は男性の声であり、「女」は女性の声である。第2パラメータは、例えば声の高さに関するパラメータである。例えば、第2パラメータは、「高」、「中」及び「低」から1つを選択可能なパラメータである。「高」は高い声であり、「低」は低い声であり、「中」は「高」と「低」との中間の高さの声である。第3パラメータは、例えば声の種類(本明細書において「声種」ともいう)に関するパラメータである。例えば、第3パラメータは、「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」及び「ウィスパーボイス」から1つを選択可能なパラメータである。各種類の音声パラメータは、後述の所定の条件を満たすと利用可能となる。
【0037】
視聴者音声設定は、視聴者が視聴する動画において指定した音声パラメータの設定を示す。例えば、図7に示す例では、「AID001」という視聴者IDの視聴者は、「MID001」という動画IDの動画について、第1パラメータを「女」、第2パラメータを「高」、第3パラメータを「ナチュラルボイス」に指定している。例えば、図7に示す例では、「AID002」という視聴者IDの視聴者が、「MID001」という動画IDの動画について、第1パラメータを「男」、第2パラメータを「中」に指定している。視聴者音声設定は、例えば、視聴者が視聴者端末装置21を用いて音声パラメータの設定変更を行ったときに、当該設定変更に基づいて、パラメータ制御部102がパラメータ管理DB100dに記憶させる。
【0038】
再生制御部101は、配信者の動画を、複数の視聴者の視聴者端末装置21に再生させる。本実施形態では、複数の視聴者は、第1視聴者及び第2視聴者を含む。再生制御部101は、視聴者による視聴者端末装置21への操作入力に基づいて、操作入力により指定された動画を視聴者端末装置21に再生させる。例えば、視聴者は、視聴者端末装置21を用いて、特定の動画を再生させる操作入力を行う。視聴者端末装置21は、操作入力に基づき、動画を要求する要求信号をサーバ10に送信する。サーバ10の再生制御部101は、要求信号に応じた特定の動画の動画データを視聴者端末装置21に送信する。このようにして、再生制御部101は、配信者の動画を視聴者端末装置21に再生させることができる。
【0039】
再生制御部101は、映像及び音声の少なくとも一部を変更して、視聴者端末装置21に動画を再生させることができる。例えば、配信者により配信者音声設定が行われている場合、再生制御部101は、動画の音声データから、配信者により選択された配信者音声設定に基づいて配信用の音声データを生成し、生成した配信用の音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。あるいは、例えば、視聴者により音声パラメータが設定されている場合、再生制御部101は、動画の音声データから、音声パラメータの設定に基づいて配信用の音声データを生成し、生成した配信用の音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。なお、視聴者により音声パラメータの設定が指定されている場合、配信者音声設定に優先して、視聴者により指定された音声パラメータの設定が適用されてよい。つまり、再生制御部101は、視聴者により音声パラメータの設定が指定されている場合、配信用の音声データを、配信者音声設定に基づいて生成せず、視聴者により指定された音声パラメータの設定にのみ基づいて生成してよい。
【0040】
音声パラメータの設定は、視聴者ごとに適用される。従って、ある視聴者により指定された音声パラメータの設定は、当該視聴者の視聴者端末装置21において再生される動画についてのみ適用され、他の視聴者の視聴者端末装置21において再生される動画については適用されない。そのため、再生制御部101は、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、第1視聴者の第1視聴者端末装置21aに動画を再生させる。このとき、再生制御部101は、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、第2視聴者の第2視聴者端末装置21bに動画を再生させる。もし、第2視聴者の入力により、音声パラメータが指定されている場合には、再生制御部101は、第2視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、第2視聴者の第2視聴者端末装置21bに動画を再生させる。従って、第1視聴者と第2視聴者とが、異なる音声パラメータの設定を指定していた場合、第1視聴者端末装置21aで再生される動画と、第2視聴者端末装置21bで再生される動画とでは、異なる音声パラメータの音声が再生される。
【0041】
パラメータ制御部102は、視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する。具体的には、パラメータ制御部102は、視聴者が所定の条件を満たした場合、当該視聴者に対して、条件に対応する所定の音声パラメータを利用可能に制御する。所定の条件と、利用可能な音声パラメータとの詳細については、後述する。
【0042】
視聴者は、パラメータ制御部102により利用可能に制御された音声パラメータについて、音声パラメータの設定を指定することができる。なお、音声パラメータの設定の指定には、音声パラメータの設定を変更することも含まれる。
【0043】
図7に示すパラメータ管理DB100dは、例えば視聴者が動画を視聴したときに、情報が追加される。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「SID001」という動画IDの動画を視聴する操作を実行したとする。この場合、再生制御部101は、例えば図7に示すように、当該視聴者の視聴者ID「AID001」と、当該動画の動画ID「MID001」とを対応付けて、パラメータ管理DB100dに記憶させる。このとき、再生制御部101は、図6の動画管理DB100cを参照して、当該動画の動画IDに対応付けられた各種情報を、当該視聴者の視聴者ID「AID001」に対応付けて、パラメータ管理DB100dに記憶させる。ここでの例では、再生制御部101は、当該視聴者の視聴者ID「AID001」に対応付けて、例えば、「SID001」という配信者ID、「2022/12/1 10:00」という配信日時を、パラメータ管理DB100dに記憶させる。このとき、当初は、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータは、「0」、つまり音声パラメータが利用可能でない状態で、パラメータ管理DB100dが更新される。第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータは、後述する処理により、「1」、つまり音声パラメータが利用可能な状態に、適宜更新される。
【0044】
<視聴者端末装置における配信画面例>
図8は、配信者の動画を視聴する視聴者の視聴者端末装置21における配信画面30の一例を示す図である。配信画面は、配信者の動画を表示する画面である。再生制御部101は、視聴者端末装置21に配信者の動画を再生させるために、動画のデータを視聴者端末装置21に送信する。視聴者端末装置21は、サーバ10から受信したデータに基づいて、例えば図8に示す配信画面30を、出力デバイス15としてのディスプレイに表示する。
【0045】
図8に示すように、配信画面30は、配信者表示部31と、コメント入力部32と、コメント送信部33と、スタンプ選択部34と、ギフト金額入力部35と、ギフト送信部36と、コメント表示部37と、音声設定部38と、を含む。
【0046】
配信者表示部31は、配信者の映像を表示する。配信者の映像は、例えば配信者端末装置20のカメラで撮影された配信者自身の映像であってもよく、配信者のアバターの映像であってもよい。配信者表示部31には、ここで示した例の他、配信者に関する任意の映像が表示されてよい。
【0047】
コメント入力部32、コメント送信部33、スタンプ選択部34、ギフト金額入力部35及びギフト送信部36は、視聴者端末装置21を用いて動画を視聴する視聴者が、配信者に対する応援を行う場合に用いられる。応援は、視聴者が配信者に対して行う行動である。応援は、特に、視聴者が動画の配信中に行う行動であってよい。また、応援は、特に、視聴者が配信者に与える行動であってよい。視聴者は、任意の公知の形態で応援を行うことができる。本実施形態では、視聴者は、応援として、コメント投稿、スタンプ投稿及びギフト投稿を行うことができるとして説明する。ただし、応援の形態は、コメント投稿、スタンプ投稿及びギフト投稿に限られず、他の形態が含まれてもよい。また、応援には、必ずしも本実施形態で説明する全ての形態が含まれていなくてもよい。視聴者が行った応援は、動画の配信者及び他の視聴者を含む全ての視聴者が認識可能に表示されてよい。例えば、視聴者が行った応援は、配信者が配信中に見ている配信動画の画面や、視聴者が視聴している動画の画面に表示される。
【0048】
コメント入力部32及びコメント送信部33は、視聴者が応援としてのコメント投稿を行う際に用いられる。コメント入力部32は、視聴者がコメントを入力する欄である。視聴者は、コメント投稿を行う場合、コメント入力部32に、テキスト(文章又は文字など)でコメントを入力する。視聴者は、コメント入力部32へのコメント入力が完了すると、コメント送信部33を選択(例えばタップ又はクリックなど)する操作を行う。視聴者がコメント送信部33を選択する操作を行うと、コメント入力部32に入力されたコメントが投稿される。投稿されたコメントは、例えばコメント表示部37に表示される。具体的には、視聴者がコメント送信部33を選択する操作を行うと、視聴者端末装置21は、投稿されたコメントのデータをサーバ10に送信する。サーバ10は、投稿されたコメントを、視聴者が視聴している動画に関連付けて、動画のコメント表示部37に表示させる処理を行い、視聴者端末装置21に表示させる。これにより、視聴者が投稿したコメントが、配信画面30のコメント表示部37に表示される。
【0049】
スタンプ選択部34は、視聴者が応援としてのスタンプ投稿を行う際に用いられる。スタンプ選択部34には、例えば図8に示すように、視聴者が投稿可能な複数のスタンプが表示される。視聴者は、スタンプ選択部34に表示された複数のスタンプのうち、投稿したいスタンプを選択する操作を行う。視聴者がスタンプを選択する操作を行うと、選択されたスタンプが、例えば配信者表示部31又はコメント表示部37に表示される。具体的には、視聴者がスタンプを選択する操作を行うと、視聴者端末装置21は、選択されたスタンプのデータをサーバ10に送信する。サーバ10は、選択されたスタンプを、視聴者が視聴している動画に関連付けて、動画の配信者表示部31又はコメント表示部37に表示させる処理を行い、視聴者端末装置21に表示させる。これにより、視聴者が選択したスタンプが、配信画面30の配信者表示部31又はコメント表示部37に表示される。
【0050】
なお、図8に示すスタンプは、一例に過ぎない。スタンプ選択部34には、他のスタンプが表示されてもよい。また、視聴者が投稿可能なスタンプの種類は、図8に示す種類に限られず、さらに多くの種類のスタンプがスタンプ選択部34に表示されてもよい。スタンプ選択部34に表示しきれないスタンプについては、視聴者が例えば検索などにより選択可能に構成されていてよい。
【0051】
ギフト金額入力部35及びギフト送信部36は、視聴者が応援としてのギフト投稿を行う際に用いられる。ギフトは、オンラインで金銭、ポイント又はアイテムなどの所定価値を送ることを言い、例えば「投げ銭」などとも呼ばれる。視聴者は、ギフトの金額を指定し、指定した金額のギフトを投稿することにより、当該金額のギフトを配信者に送ることができる。ギフト金額入力部35は、視聴者がギフトの金額を入力(指定)する欄である。視聴者は、ギフト投稿を行う場合、ギフト金額入力部35に、ギフトの金額を入力する。なお、ギフトの種類が選択可能である場合には、視聴者は、ギフト金額入力部35において、ギフトの種類を選択可能であってもよい。視聴者は、ギフト金額入力部35へのギフト金額の入力が完了すると、ギフト送信部36を選択する操作を行う。視聴者がギフト送信部36を選択する操作を行うと、ギフト金額入力部35に入力された金額のギフトが投稿される。投稿されたギフトは、例えば配信者表示部31又はコメント表示部37に表示される。具体的には、視聴者がギフト送信部36を選択する操作を行うと、視聴者端末装置21は、投稿されたギフトのデータをサーバ10に送信する。サーバ10は、投稿されたギフトを、視聴者が視聴している動画に関連付けて、動画の配信者表示部31又はコメント表示部37に表示させる処理を行い、視聴者端末装置21に表示させる。これにより、視聴者が投稿したギフトが、配信画面30の配信者表示部31又はコメント表示部37に表示される。
【0052】
コメント表示部37は、視聴者により投稿されたコメントを表示する。コメントを表示には、複数の視聴者からのコメントが、例えば投稿された順に表示される。コメント表示部37は、投稿されたスタンプ及び/又はギフトをさらに表示してもよい。
【0053】
音声設定部38は、音声パラメータの設定を指定するための選択ボタンである。視聴者は、例えば音声パラメータの設定を指定する場合、音声設定部38を選択する。音声設定部38が選択されると、ディスプレイには、音声パラメータの設定を指定するための設定画面が表示される。
【0054】
<利用可能な音声パラメータの制御>
次に、所定の条件と利用可能な音声パラメータとの詳細について説明する。上述のように、パラメータ制御部102は、視聴者が所定の条件を満たした場合、当該視聴者に対して、所定の音声パラメータを利用可能にする。所定の条件は、視聴者が行った応援に関する条件とすることができる。例えば、所定の条件は、応援の量又は応援の形態により定められてよい。
【0055】
例えば、所定の条件は、視聴者が配信者に対して与えた応援の量により定められる。この場合、パラメータ制御部102は、視聴者が配信者に対して与えた応援の量に応じて、視聴者が利用可能な音声パラメータの種類を制御する。例えば、パラメータ制御部102は、視聴者が配信者に対して与えた応援の量が、第1の範囲である場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、第1の範囲を超えた第2の範囲である場合、第1の種類に加えて第2の種類の音声パラメータを利用可能にする。
【0056】
例えば、所定の条件は、コメント投稿、スタンプ投稿又はギフト投稿の投稿数により定められる。この場合、所定の条件として、投稿数の範囲が定められる。例えば、所定の条件は、コメント投稿におけるコメントの文字数により定められる。この場合、所定の条件として、文字数の範囲が定められる。例えば、所定の条件は、スタンプ投稿におけるスタンプの種類により定められる。この場合、所定の条件として、スタンプの種類数の範囲が定められる。例えば、所定の条件は、ギフト投稿における、ギフトの金額により定められる。この場合、所定の条件として、ギフトの金額の範囲が定められる。
【0057】
本実施形態では、音声パラメータの種類が、3種類(第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータ)であるため、所定の条件としての範囲は、3段階に設定されてよい。具体例として、所定の条件がギフトの金額により定められる場合について説明する。本実施形態では、3段階の範囲として、第1の範囲、第2の範囲及び第3の範囲が設定される。例えば、第1の範囲は100円以上500円未満であり、第2の範囲は500円以上1000円未満であり、第3の範囲は1000円以上であるとする。
【0058】
パラメータ制御部102は、視聴者が投稿したギフトの金額が第1の範囲である場合、第1の種類の音声パラメータとして第1パラメータを利用可能な状態にする。この場合、パラメータ制御部102は、第2パラメータ及び第3パラメータを利用可能でない状態に制御してよい。パラメータ制御部102は、視聴者が投稿したギフトの金額が第2の範囲である場合、第1パラメータに加えて、第2の種類の音声パラメータである第2パラメータを利用可能な状態にする。この場合、パラメータ制御部102は、第3パラメータを利用可能でない状態に制御してよい。パラメータ制御部102は、視聴者が投稿したギフトの金額が第3の範囲である場合、第1パラメータ及び第2パラメータに加えて、第3パラメータを利用可能な状態に制御する。なお、パラメータ制御部102は、視聴者が投稿したギフトの金額が第1の範囲から第3の範囲のいずれにも当てはまらない場合、つまり、ここでの例では、ギフトの金額が100円未満である場合、いずれの音声パラメータも利用可能でない状態に制御してよい。
【0059】
図9は、パラメータ制御部102が実行する処理の一例を示すフローチャートである。パラメータ制御部102は、例えば、視聴者が応援を行ったときに実行される。具体的には、パラメータ制御部102は、例えば、視聴者が応援を行うことにより、サーバ10が視聴者端末装置21から視聴者が行った応援のデータを受信したときに実行される。
【0060】
まず、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たすか否かを判定する(ステップS11)。ここで、第1条件は、例えば応援の量が第1の範囲であることである。
【0061】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たすと判定した場合(ステップS11のYes)、第1パラメータを利用可能に制御する(ステップS12)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第1パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第1条件を満たした場合、当該視聴者の第1パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。他の視聴者が条件を満たした場合、当該他の視聴者のパラメータの欄を変更する。これについては、以下同様である。そして、パラメータ制御部102は、このフローを終了する。
【0062】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たさないと判定した場合(ステップS11のNo)、視聴者の応援が第2条件を満たすか否かを判定する(ステップS13)。ここで、第2条件は、例えば応援の量が第2の範囲であることである。
【0063】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第2条件を満たすと判定した場合(ステップS13のYes)、第1パラメータ及び第2パラメータを利用可能に制御する(ステップS14)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第1パラメータ及び第2パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第2条件を満たした場合、当該視聴者の第1パラメータ及び第2パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。そして、パラメータ制御部102は、このフローを終了する。
【0064】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第2条件を満たさないと判定した場合(ステップS13のNo)、視聴者の応援が第3条件を満たすか否かを判定する(ステップS15)。ここで、第3条件は、例えば応援の量が第3の範囲であることである。
【0065】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第3条件を満たすと判定した場合(ステップS15のYes)、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータを利用可能に制御する(ステップS16)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第3条件を満たした場合、当該視聴者の第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。そして、パラメータ制御部102は、このフローを終了する。
【0066】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第3条件を満たさないと判定した場合(ステップS15のNo)、このフローを終了する。
【0067】
このようにして、パラメータ制御部102は、応援の量に応じて音声パラメータを利用可能に制御することができる。応援の量に応じて音声パラメータを利用可能にすることにより、視聴者に対して、より多くの応援を行う動機づけを与えることができる。
【0068】
図9のフローにおいて、第2条件は第1条件よりも難しい条件であり、第3条件は第2条件よりも難しい条件であることが好ましい。つまり、第1条件が最も簡単であり、第2条件が次に簡単であり、第3条件が最も難しいことが好ましい。ここで、条件が難しいとは、条件を満たすことが困難であることを意味し、具体的には、条件を満たすために、時間、費用又は労力などがより多くかかることをいう。図9のフローで説明した例では、第1条件、第2条件及び第3条件の順で、応援の量としてのギフトの金額が増えるため、より難しい条件となる。このように条件を設定することにより、ユーザは、より多くの種類のパラメータを利用可能とするために、より難しい条件を満たす必要が生じる。つまり、難しい条件を満たしたユーザに、より多くの種類のパラメータを利用可能とすることができる。
【0069】
所定の条件は、必ずしも応援の量により定められなくてもよい。例えば、所定の条件は、視聴者が配信者に対して与えた応援の形態により定められてもよい。この場合、パラメータ制御部102は、視聴者が配信者に対して与えた第1の形態による応援が第1の条件を満たす場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、第1の形態と異なる第2の形態による応援が第2の条件を満たす場合、第1の種類と異なる第2の種類の音声パラメータを利用可能にする。
【0070】
例えば、所定の条件は、応援の形態として、コメント投稿、スタンプ投稿又はギフト投稿をそれぞれ行ったか否かにより定められる。例えば、本実施形態では、応援の形態が3つあり、音声パラメータの種類が、3種類(第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータ)であるため、1つの応援の形態に対して、1種類のパラメータが対応付けられる。例えば、スタンプ投稿に対して第1パラメータが対応付けられ、コメント投稿に対して第2パラメータが対応付けられ、ギフト投稿に対して第3パラメータが対応付けられる。
【0071】
パラメータ制御部102は、視聴者が応援を行うと、視聴者が行った応援の形態に対応付けられたパラメータを利用可能な状態にする。例えば、視聴者がスタンプ投稿を行った場合、パラメータ制御部102は、スタンプ投稿に対応付けられた第1パラメータを利用可能な状態にする。例えば、視聴者がコメント投稿を行った場合、パラメータ制御部102は、コメント投稿に対応付けられた第2パラメータを利用可能な状態にする。例えば、視聴者がギフト投稿を行った場合、パラメータ制御部102は、ギフト投稿に対応付けられた第3パラメータを利用可能な状態にする。なお、応援の形態と音声パラメータの種類との対応付けは、ここで示した例に限られず、任意の組合せで対応付けることができる。
【0072】
図10は、パラメータ制御部102が実行する処理の他の一例を示すフローチャートである。パラメータ制御部102は、例えば、視聴者が応援を行ったときに実行される。具体的には、パラメータ制御部102は、例えば、視聴者が応援を行うことにより、サーバ10が視聴者端末装置21から視聴者が行った応援のデータを受信したときに実行される。
【0073】
まず、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。ここで、第1条件は、例えばスタンプ投稿を行うことである。
【0074】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たすと判定した場合(ステップS21のYes)、第1パラメータを利用可能に制御する(ステップS22)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第1パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第1条件を満たした場合、当該視聴者の第1パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。そして、パラメータ制御部102は、ステップS23に移行する。
【0075】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第1条件を満たさないと判定した場合(ステップS21のNo)、第1パラメータを利用可能に制御することなく、ステップS23に移行する。
【0076】
次に、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第2条件を満たすか否かを判定する(ステップS23)。ここで、第2条件は、例えばコメント投稿を行うことである。
【0077】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第2条件を満たすと判定した場合(ステップS23のYes)、第2パラメータを利用可能に制御する(ステップS24)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第2パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第2条件を満たした場合、当該視聴者の第2パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。そして、パラメータ制御部102は、ステップS25に移行する。
【0078】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第2条件を満たさないと判定した場合(ステップS23のNo)、第2パラメータを利用可能に制御することなく、ステップS25に移行する。
【0079】
さらに、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第3条件を満たすか否かを判定する(ステップS25)。ここで、第3条件は、例えばギフト投稿を行うことである。
【0080】
パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第3条件を満たすと判定した場合(ステップS25のYes)、第3パラメータを利用可能に制御する(ステップS26)。このとき、本実施形態では、パラメータ制御部102は、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、第3パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者の応援が第3条件を満たした場合、当該視聴者の第3パラメータの欄を「0」から「1」に変更する。そして、パラメータ制御部102は、このフローを終了する。
【0081】
一方、パラメータ制御部102は、視聴者の応援が第3条件を満たさないと判定した場合(ステップS25のNo)、第3パラメータを利用可能に制御することなく、このフローを終了する。
【0082】
このようにして、パラメータ制御部102は、応援の形態に応じて音声パラメータを利用可能に制御することができる。応援の形態に応じて音声パラメータを利用可能にすることにより、視聴者に対して、より多様な形態の応援を行う動機づけを与えることができる。
【0083】
図10に示すフローでは、図9に示すフローと異なり、条件(応援の形態)と、利用可能になる音声パラメータの種類とが、一対一に対応している。そのため、図9に示すフローと異なり、パラメータ制御部102は、ユーザが行った応援に応じて、例えば、第2パラメータのみ又は第3パラメータのみを利用可能に制御したり、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータのうち、応援の形態に対応する組合せの種類の音声パラメータを利用可能に制御したりすることが可能である。そのため、視聴者にとっては、希望する種類の音声パラメータのみを利用可能にしやすくなる。
【0084】
図10のフローにおいても、第2条件は第1条件よりも難しい条件であり、第3条件は第2条件よりも難しい条件であることが好ましい。つまり、第1条件が最も簡単であり、第2条件が次に簡単であり、第3条件が最も難しいことが好ましい。図10のフローで説明した例では、第1条件、第2条件及び第3条件の順で、応援の形態を行うために必要な時間、労力又は金銭が増えるため、より難しい条件となる。
【0085】
<音声パラメータの設定画面>
図11から図14は、音声パラメータの設定を指定するための設定画面40の一例を示す図である。図11から図14に示すように、設定画面40は、第1パラメータ設定部41と、第2パラメータ設定部42と、第3パラメータ設定部43と、決定ボタン44と、キャンセルボタン45と、を含む。
【0086】
第1パラメータ設定部41は、第1パラメータである性別に関するパラメータを指定するための欄である。第2パラメータ設定部42は、第2パラメータである声の高さに関するパラメータを指定するための欄である。第3パラメータ設定部43は、第3パラメータである声種に関するパラメータを指定するための欄である。
【0087】
例えば図9に示すフローにより音声パラメータが利用可能に制御される場合、視聴者が、図8に示す配信画面30において音声設定部38を選択すると、図11から図14のうち、いずれかの設定画面40が、視聴者端末装置21のディスプレイに表示される。図11から図14のうち、いずれの設定画面40が表示されるかは、視聴者に対して利用可能に制御された音声パラメータの種類に応じて異なる。
【0088】
具体的には、視聴者が図8に示す配信画面30において音声設定部38を選択すると、視聴者端末装置21は、設定画面40を要求する要求信号をサーバ10に送信する。サーバ10の再生制御部101は、要求信号に応じて、設定画面40のデータを視聴者端末装置21に送信することにより、設定画面40を視聴者端末装置21のディスプレイに表示させる。このとき、再生制御部101は、図7に示すパラメータ管理DB100dを参照して、設定画面40の内容を決定する。具体的には、再生制御部101は、図7に示すパラメータ管理DB100dの第1パラメータから第3パラメータの欄を参照して、設定画面40の内容を決定する。
【0089】
例えば、図7に示すパラメータ管理DB100dの第1パラメータから第3パラメータの欄が、いずれも「0」である場合、第1パラメータから第3パラメータが全て利用可能でないことを示す。この場合、再生制御部101は、図11に示す設定画面40を、視聴者端末装置21に表示させる。例えば、図7のパラメータ管理DB100dに示す例では、「AID003」という視聴者IDの視聴者が「MID001」という動画IDの動画を視聴している場合、第1パラメータから第3パラメータの欄がいずれも「0」であるため、当該視聴者の視聴者端末装置21には、図11に示す設定画面40が表示される。
【0090】
図11に示す設定画面40では、第1パラメータ設定部41、第2パラメータ設定部42及び第3パラメータ設定部43が、いずれも、利用可能でないことを示す「未開放」と表示されている。この場合、視聴者は、いずれの音声パラメータの設定も指定することはできない。
【0091】
例えば、図7に示すパラメータ管理DB100dの第1パラメータの欄が「1」であり、第2パラメータ及び第3パラメータの欄が「0」である場合、第1パラメータは利用可能であるが、第2パラメータ及び第3パラメータは利用可能でないことを示す。この場合、再生制御部101は、図12に示す設定画面40を、視聴者端末装置21に表示させる。
【0092】
図12に示す設定画面40では、第1パラメータ設定部41が、「男」又は「女」を指定可能に表示される。図12に示す例では、第1パラメータがチェックボックスにより指定可能である。視聴者は、図12に示す設定画面40において、「男」又は「女」のいずれかを指定することができる。視聴者は、「男」又は「女」のいずれかを指定した後、決定ボタン44を選択する。
【0093】
決定ボタン44は、視聴者が設定画面40で指定した音声パラメータの設定を決定させるボタンである。視聴者は、第1パラメータ設定部41の設定を指定した後、決定ボタン44を選択すると、指定された音声パラメータの設定が確定され、その後の動画の再生に反映される。具体的には、決定ボタン44が選択されると、視聴者端末装置21は、設定画面40で指定された音声パラメータの設定のデータをサーバ10に送信する。サーバ10の再生制御部101は、受信した音声パラメータの設定を、図7に示すパラメータ管理DB100dの視聴者音声設定の欄に記憶させる。また、再生制御部101は、指定された音声パラメータの設定に基づいて動画の音声データを生成し、生成した音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。
【0094】
なお、図12に示す設定画面40では、第2パラメータ設定部42及び第3パラメータ設定部43は、いずれも、利用可能でないことを示す「未開放」と表示されている。この場合、視聴者は、第2パラメータ及び第3パラメータの設定については、指定することができない。
【0095】
例えば、図7に示すパラメータ管理DB100dの第1パラメータ及び第2パラメータの欄が「1」であり、第3パラメータの欄が「0」である場合、第1パラメータ及び第2パラメータは利用可能であるが、第3パラメータは利用可能でないことを示す。この場合、再生制御部101は、図13に示す設定画面40を、視聴者端末装置21に表示させる。例えば、図7のパラメータ管理DB100dに示す例では、「AID002」という視聴者IDの視聴者が「MID001」という動画IDの動画を視聴している場合、第1パラメータ及び第2パラメータの欄が「1」であり、第3パラメータの欄が「0」であるため、当該視聴者の視聴者端末装置21には、図13に示す設定画面40が表示される。
【0096】
図13に示す設定画面40では、第1パラメータ設定部41が、「男」又は「女」を指定可能に表示されるとともに、第2パラメータ設定部42が、「高」、「中」又は「低」を指定可能に表示される。図13に示す例では、第1パラメータ及び第2パラメータがチェックボックスにより指定可能である。視聴者は、図13に示す設定画面40において、第1パラメータについて「男」又は「女」のいずれかを指定することができるとともに、第2パラメータについて「高」、「中」又は「低」のいずれかを指定することができる。ここでは、「AID002」という視聴者IDの視聴者が、第1パラメータについて「男」を指定し、第2パラメータについて「中」を指定したとする。視聴者は、第1パラメータ及び第2パラメータの設定を指定した後、決定ボタン44を選択する。
【0097】
決定ボタン44が選択されると、視聴者端末装置21は、設定画面40で指定された音声パラメータの設定のデータをサーバ10に送信する。サーバ10の再生制御部101は、受信した音声パラメータの設定を、図7に示すパラメータ管理DB100dの視聴者音声設定の欄に記憶させる。ここでの例では、「AID002」という視聴者IDの視聴者が、第1パラメータについて「男」を指定し、第2パラメータについて「中」を指定したため、図7に示すように、再生制御部101は、視聴者IDが「AID002」であり動画IDが「MID001」であるデータ(行)の視聴者音声設定の欄に、「第1パラメータ=男、第2パラメータ=中」と記憶させる。また、再生制御部101は、指定された音声パラメータの設定に基づいて動画の音声データを生成し、生成した音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。つまり、ここでの例では、再生制御部101は、男性の中くらいの高さの声で音声データを生成し、生成した音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。この場合、視聴者端末装置21のスピーカからは、視聴者IDが「AID002」の視聴者が指定した、男性の中くらいの高さの声の音声が再生される。このようにして、視聴者は、再生される音声の音声パラメータの設定を行うことができる。
【0098】
なお、図13に示す設定画面40では、第3パラメータ設定部43は、利用可能でないことを示す「未開放」と表示されている。この場合、視聴者は、第3パラメータの設定については、指定することができない。
【0099】
例えば、図7に示すパラメータ管理DB100dの、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの欄が全て「1」である場合、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータが利用可能であることを示す。この場合、再生制御部101は、図14に示す設定画面40を、視聴者端末装置21に表示させる。例えば、図7のパラメータ管理DB100dに示す例では、「AID001」という視聴者IDの視聴者が「MID001」という動画IDの動画を視聴している場合、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの欄が「1」であるため、当該視聴者の視聴者端末装置21には、図14に示す設定画面40が表示される。
【0100】
図14に示す設定画面40では、第1パラメータ設定部41が、「男」又は「女」を指定可能に表示され、第2パラメータ設定部42が、「高」、「中」又は「低」を指定可能に表示され、第3パラメータ設定部43が、「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」又は「ウィスパーボイス」を指定可能に表示される。図14に示す例では、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータがチェックボックスにより指定可能である。視聴者は、図14に示す設定画面40において、第1パラメータについて「男」又は「女」のいずれかを指定することができ、第2パラメータについて「高」、「中」又は「低」のいずれかを指定することができ、第3パラメータについて「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」又は「ウィスパーボイス」のいずれかを指定することができる。ここでは、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、第1パラメータについて「女」を指定し、第2パラメータについて「高」を指定し、第3パラメータについて「ナチュラルボイス」を指定したとする。視聴者は、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの設定を指定した後、決定ボタン44を選択する。
【0101】
決定ボタン44が選択されると、視聴者端末装置21は、設定画面40で指定された音声パラメータの設定のデータをサーバ10に送信する。サーバ10の再生制御部101は、受信した音声パラメータの設定を、図7に示すパラメータ管理DB100dの視聴者音声設定の欄に記憶させる。ここでの例では、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、第1パラメータについて「女」を指定し、第2パラメータについて「高」を指定し、第3パラメータについて「ナチュラルボイス」を指定したため、図7に示すように、再生制御部101は、視聴者IDが「AID001」であり動画IDが「MID001」であるデータ(行)の視聴者音声設定の欄に、「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」と記憶させる。また、再生制御部101は、指定された音声パラメータの設定に基づいて動画の音声データを生成し、生成した音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。つまり、ここでの例では、再生制御部101は、女性の高い声のナチュラルボイスで音声データを生成し、生成した音声データを用いて、視聴者端末装置21に動画を再生させる。この場合、視聴者端末装置21のスピーカからは、視聴者IDが「AID001」の視聴者が指定した、女性の高い声のナチュラルボイスの音声が再生される。このようにして、視聴者は、再生される音声の音声パラメータの設定を行うことができる。
【0102】
図7に示す例において、視聴者IDが「AID001」、「AID002」及び「AID003」という3人の視聴者は、いずれも動画IDが「MID001」という同一の動画を視聴している。しかしながら、図7の第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータの欄に示されるように、3人の視聴者について、利用可能な音声パラメータはそれぞれ異なる。また、図7の視聴者音声設定の欄に示されるように、3人の視聴者がそれぞれ指定する音声パラメータの設定は異なる。そのため、3人の視聴者は、同一の動画を視聴しているが、それぞれの視聴者端末装置21から再生される音声は異なる。このように、配信システム1は、視聴者ごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることができる。
【0103】
なお、図11から図14に示す設定画面40において、キャンセルボタン45は、視聴者が音声パラメータの設定の入力を中止する場合に選択するためのボタンである。視聴者がキャンセルボタン45を選択すると、視聴者端末装置21に表示される画面が、設定画面40から配信画面30に移行する。
【0104】
なお、音声パラメータが利用可能となった場合であっても、視聴者は必ずしもパラメータを指定しなくてもよい。例えば、図12に示す設定画面40では、第1パラメータとして「男」又は「女」が指定可能である。しかしながら、視聴者は、「男」及び「女」のいずれも指定しなくてもよい。この場合、当該視聴者の視聴者端末装置21からは、第1パラメータが利用可能でない場合と同じ音声で、動画が再生される。これは、第2パラメータ及び第3パラメータについても同様である。つまり、視聴者は、例えば図13に示す設定画面において、「高」、「中」及び「低」から、いずれも指定しなくてもよい。同様に、視聴者は、例えば図14に示す設定画面において、「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」及び「ウィスパーボイス」から、いずれも指定しなくてもよい。
【0105】
また、視聴者は、複数の種類の音声パラメータが利用可能である場合、希望する音声パラメータのみについて、指定を行ってもよい。例えば、図13に示す設定画面では、第1パラメータ及び第2パラメータが利用可能である。この場合、視聴者は、第1パラメータのみを指定してもよく、第2パラメータのみを指定してもよい。第1パラメータ又は第2パラメータのみが指定された場合、当該指定されたパラメータのみについて、指定に基づく音声処理が行われ、動画が再生される。
【0106】
上述の例では、図11から図14の設定画面40において、音声パラメータ(第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータ)がチェックボックスにより指定可能であると説明した。しかしながら、音声パラメータは、必ずしもチェックボックスにより指定可能に構成されていなくてもよく、他の方式により指定可能に構成されていてもよい。具体的には、音声パラメータは、例えばラジオボタン又はプルダウンメニューなどを含む、公知の他の方式により指定可能に構成することができる。
【0107】
このように、本実施形態に係るサーバ10のパラメータ制御部102は、視聴者が所定の条件を満たした場合、当該視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する。再生制御部101は、視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、当該視聴者の端末装置に動画を再生させる。一方、他の視聴者については、当該視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定とは独立して音声データを生成する。つまり、再生制御部101は、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、第1視聴者の端末装置に動画を再生させるが、第2視聴者については、これとは独立して、第2視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、第2視聴者の端末装置に動画を再生させる。このようにして、サーバ10は、視聴者ごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることができる。
【0108】
パラメータ制御部102が音声パラメータを利用可能に制御するための所定の条件は、例えば上記実施形態で説明したように、応援の量により定めることができ、パラメータ制御部101は、応援の量に応じて視聴者が利用可能な音声パラメータの種類を制御する。この場合、視聴者は、より多くの量の応援を行うことにより、より多くの種類の音声パラメータが利用可能になる。そのため、視聴者に対し、より多くの応援を行うことを促しやすくなる。
【0109】
また、パラメータ制御部102が音声パラメータを利用可能に制御するための所定の条件は、例えば上記実施形態で説明したように、応援の形態により定めることができ、パラメータ制御部101は、応援の形態に応じて視聴者が利用可能な音声パラメータの種類を制御する。この場合、視聴者は、指定することを希望する種類の音声パラメータに関する形態の応援を行うことで、当該希望する種類の音声パラメータが利用可能になる。そのため、視聴者にとっては、希望する種類の音声パラメータのみを利用可能にしやすくなる。
【0110】
なお、上記実施形態では、声の高さに関する第2パラメータが、「高」、「中」及び「低」から選択可能であると説明した。しかしながら、声の高さに関する第2パラメータは、必ずしも、「高」、「中」及び「低」という3段階から選択可能でなくてもよい。例えば、声の高さに関する第2パラメータは、「高」及び「低」という2段階から選択可能であってもよい。あるいは、声の高さに関する第2パラメータは、4段階以上から選択可能であってもよい。つまり、声の高さに関する第2パラメータは、より細かく分類された複数の段階から選択可能であってもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、声種に関する第3パラメータが、「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」及び「ウィスパーボイス」から選択可能であると説明した。しかしながら、第3パラメータについても、必ずしも「ナチュラルボイス」、「ハスキーボイス」及び「ウィスパーボイス」という3種類から選択可能でなくてもよく、2種類又は4種類以上から選択可能であってもよい。
【0112】
図9及び図10のフローでそれぞれ説明した第1条件から第3条件については、図9に関する説明内容と、図10に関する説明内容とで、相互に入替え可能である。例えば、図9に関する説明では、第1条件が、応援の量が第1の範囲であることであり、第2条件が、応援の量が第2の範囲であることであり、第3条件が、応援の量が第3の範囲であることであるとして説明した。しかしながら、この第1条件から第3条件は、図10のフローでも適用可能である。この第1条件から第3条件を図10のフローで適用した場合、再生制御部101は、第1条件として応援の量が第1の範囲であることを満たした場合(ステップS21)、第1パラメータを利用可能に制御する(ステップS22)。同様に、再生制御部101は、第2条件として応援の量が第2の範囲であることを満たした場合(ステップS23)、第2パラメータを利用可能に制御し(ステップS24)、第3条件として応援の量が第3の範囲であることを満たした場合(ステップS25)、第3パラメータを利用可能に制御する(ステップS26)。
【0113】
同様に、例えば、図10に関する説明では、第1条件が、スタンプ投稿を行うことであり、第2条件が、コメント投稿を行うことであり、第3条件が、ギフト投稿を行うことであるとして説明した。しかしながら、この第1条件から第3条件は、図9のフローでも適用可能である。この第1条件から第3条件を図9のフローで適用した場合、再生制御部101は、第1条件としてスタンプ投稿を行うことが満たされた場合(ステップS11)、第1パラメータを利用可能に制御する(ステップS12)。再生制御部101は、第2条件としてコメント投稿を行うことが満たされた場合(ステップS13)、第1パラメータ及び第2パラメータを利用可能に制御する(ステップS14)。再生制御部101は、第3条件としてギフト投稿を行うことが満たされた場合(ステップS15)、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータを利用可能に制御する(ステップS16)。
【0114】
<応用例>
パラメータ制御部102は、配信者による第1の配信時に、第1視聴者に対して利用可能とした所定の音声パラメータを、当該配信者による第1の配信後の第2の配信時に、当該第1視聴者に対して利用可能とすることができる。つまり、パラメータ制御部102は、配信者及び視聴者が同一である場合に、当該視聴者が当該配信者の動画を過去に視聴したときに利用可能とした音声パラメータの履歴情報を、それ以後の配信にも適用することができる。
【0115】
例えば、図7に示すパラメータ管理DB100dにおいて、「AID001」という視聴者ID及び「MID001」という動画IDに対応付けられた、第1パラメータから第3パラメータの欄は、全て「1」と記載されている。これは、「AID001」という視聴者IDの視聴者(第1視聴者)が、「MID001」という動画IDの動画(つまり第1の配信時の動画)において、第1パラメータから第3パラメータの全てが利用可能であったことを示す。この場合、「MID001」という動画IDの動画の配信者である「SID001」という配信者IDの配信者がそれ以降に配信する動画を、当該視聴者が視聴する場合、パラメータ制御部102は、第1パラメータから第3パラメータを全て利用可能とする。例えば、図6に示すように、「MID004」という動画IDの動画は、上記「SID001」という配信者IDの配信者の動画である。そのため、当該視聴者が、「MID004」という動画IDの動画(つまり第2の配信時の動画)を視聴する場合、「MID004」という動画IDの動画内において条件が満たされていなくても、パラメータ制御部102は、当該視聴者の音声パラメータの履歴情報により、第1パラメータから第3パラメータを全て利用可能に制御する。この場合、例えば図7に示すように、「AID001」という視聴者ID及び「MID004」という動画IDに対応付けられた第1パラメータから第3パラメータの欄は、全て「1」となる。パラメータ制御部102は、当該視聴者が「MID004」という動画IDの動画を視聴する場合、視聴開始時から、第1パラメータから第3パラメータを利用可能に制御してよい。これにより、視聴者は、特定の配信者の動画について、一度利用可能となった音声パラメータを、継続して利用することができる。そのため、動画視聴における視聴者の利便性を向上させることができる。また、視聴者は、配信者ごとに、条件を満たすことにより、当該条件を満たしたことによる恩恵を、引き続き享受することができる。
【0116】
パラメータ制御部102は、このように履歴情報を適用することにより視聴者に対して音声パラメータを利用可能に制御する場合、複数の種類の音声パラメータについて、それぞれ過去に指定された音声パラメータの設定と同一の設定を適用してよい。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「MID004」という動画IDの動画を視聴する場合、パラメータ制御部102は、「MID001」という動画IDの動画の視聴時に指定された音声パラメータの設定を、「MID004」という動画IDの動画の再生時にも適用してよい。例えば、図7に示すように、「AID001」という視聴者ID及び「MID001」という動画IDに対応付けられた視聴者音声設定が、「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」である場合、「AID001」という視聴者ID及び「MID004」という動画IDに対応付けられた視聴者音声設定においても、「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」という視聴者音声設定を適用してよい。これにより、視聴者は、同一の配信者の動画を複数回視聴する場合、毎回音声パラメータの設定を指定する必要がないため、煩雑さが低減される。
【0117】
パラメータ制御部102は、配信者による前記第1の配信時と第2の配信時とで、配信者による配信音声の設定が異なる場合、配信者による配信音声の設定が変更されたことを、第1視聴者の第1視聴者端末装置21aに提示する制御を行ってよい。例えば、上述の例において、仮に、「SID001」という配信者IDの配信者が、「MID001」という動画IDの動画(つまり第1の配信時の動画)と、「MID004」という動画IDの動画(第2の配信時の動画)とで、配信者音声設定を変更していた場合、パラメータ制御部102は、第1の視聴者である「AID001」という視聴者IDの第1視聴者の第1視聴者端末装置21aに、配信者による配信音声の設定が変更されたことを提示することができる。これにより、視聴者は、配信における設定が変更されたことを認識しやすくなる。
【0118】
なお、提示は、多様な態様で行うことができ、例えば音声通知が画面表示などにより行うことができる。提示の態様は、以下説明する様々な情報についても、これと同様である。
【0119】
パラメータ制御部102は、上記配信者とは異なる他の配信者による配信時に、第1視聴者が所定の条件を満たしていない場合、上記配信者による配信において利用可能である所定の音声パラメータを、利用可能でないように制御することができる。つまり、パラメータ制御部102は、第1視聴者に対する、第1配信者の動画における利用可能な音声パラメータを、第2の配信者の動画において引き継がずに、それぞれ独立して制御することができる。
【0120】
例えば、図7のパラメータ管理DB100dに示すように、「AID001」という視聴者IDの視聴者(第1視聴者)は、「SID001」という配信者IDの配信者が配信した「MID001」という動画IDの動画において、第1パラメータから第3パラメータが全て利用可能な状態となっている。ここで、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「SID002」という配信者IDの配信者(他の配信者)の動画を視聴するとする。例えば、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「SID002」という配信者IDの配信者が配信する「MID002」という動画IDの動画を視聴するとする。この場合、パラメータ制御部102は、他の配信者による配信(つまり「MID002」という動画IDの動画の配信)において、第1視聴者が所定の条件を満たしていない場合、上記配信者(つまり「MID001」という動画IDの動画の配信)による配信において利用可能である所定の音声パラメータ(ここでは第1パラメータから第3パラメータ)を、利用可能でないように制御することができる。
【0121】
ここで、仮に、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「SID002」という配信者IDの配信者が配信する「MID002」という動画IDの動画の視聴において、第1条件を満たした場合、パラメータ制御部102は、第1パラメータを利用可能に制御する。この場合、例えば図7のパラメータ管理DB100dに示すように、「AID001」という視聴者ID及び「MID002」という動画IDに対応付けられた、第1パラメータ欄は「1」となり、第2パラメータ及び第3パラメータの欄は「0」である。つまり、第1視聴者は、「SID002」という配信者IDの配信者の動画については、第1パラメータのみを利用可能な状態となる。このようにして、視聴者は、配信者ごとに利用可能な音声パラメータをそれぞれ制御することができる。
【0122】
パラメータ制御部102は、配信者の入力に基づいて、複数の視聴者に対して利用可能に制御することができる所定の音声パラメータの種類又は範囲を設定することができる。例えば、配信者が、配信者端末装置20を用いて、音声パラメータの種類又は範囲を設定するための操作入力を行った場合、配信者端末装置20は、操作入力に基づく情報をサーバ10に送信する。サーバ10が当該情報を受信すると、パラメータ制御部102は、配信者の操作入力に従って、音声パラメータの種類又は範囲を決定する。音声パラメータの種類又は範囲が決定された後、パラメータ制御部102は、各視聴者に対して、決定された種類又は範囲内において、音声パラメータの設定を指定させることができる。
【0123】
例えば、配信者は、複数の種類の音声パラメータのうち、一部の種類の音声パラメータのみを、視聴者に対して利用可能に設定することができる。上述の例では、配信者は、例えば、第1パラメータ、第2パラメータ及び第3パラメータのうち、1種類又は2種類のみを、視聴者に対して利用可能に設定することができる。また、例えば、配信者は、音声パラメータの設定において、指定できる範囲を限定することができる。例えば、上述の例において、配信者は、第2パラメータとして指摘できる範囲を、「高」、「中」及び「低」の3段階から、「高」又は「低」の2段階に設定することができる。他の種類のパラメータについても同様である。これにより、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータの設定を実施させることができる。
【0124】
パラメータ制御部102は、配信者の入力に基づいて、所定の条件を設定することができる。所定の条件は、視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御するための条件である。所定の条件は、例えば図9及び図10で説明したフローでは、第1条件から第3条件までの条件である。
【0125】
例えば、配信者が、配信者端末装置20を用いて、所定の条件を定めるための操作入力を行った場合、配信者端末装置20は、操作入力に基づく情報をサーバ10に送信する。サーバ10が当該情報を受信すると、パラメータ制御部102は、配信者の操作入力に従って、所定の条件を決定する。所定の条件が決定された後、パラメータ制御部102は、決定された条件を用いて、視聴者に対して音声パラメータを利用可能に制御する。
【0126】
例えば、配信者は、所定の条件として、応援の量を定めることができる。一例として、配信者は、図9のフローで説明した例において、第1条件から第3条件としてのギフトの金額の範囲を定めることができる。つまり、配信者は、視聴者が、いくらのギフト投稿を行った場合に、どの種類のパラメータまでを利用可能とするかを定めることができる。あるいは、例えば、配信者は、所定の条件として、応援の形態を定めることができる。一例として、配信者は、図10のフローで説明した例において、スタンプ投稿、コメント投稿及びギフト投稿のいずれを、それぞれ第1条件、第2条件及び第3条件に対応させるかを決定することができる。このようにして、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータを利用可能にすることができる。
【0127】
パラメータ制御部102は、音声パラメータの設定ごとに、音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に基づいて、所定の条件に関する推奨設定を、配信者の配信者端末装置20に提示する制御を行うことができる。例えば、サーバ10は、音声パラメータの設定の組合せごとに、各音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数の統計に関する統計データを記憶部100に記憶する。パラメータ制御部102は、当該統計データに基づき、例えば、第1条件から第3条件に関する推奨設定を、配信者端末装置20に提示する。推奨設定の内容は、例えば統計データに基づいて、パラメータ制御部102が所定のアルゴリズムを用いて適宜決定することができる。推奨設定の内容として、パラメータ制御部102は、例えば応援の量を提示することができる。具体的には、パラメータ制御部102は、例えば、第1条件から第3条件としてのギフト投稿の金額を、どの金額に設定するかを推奨することができる。つまり、パラメータ制御部102は、おすすめの設定金額を提示することができる。パラメータ制御部102は、例えば、利用している視聴者数が多い音声パラメータの設定の組合せに基づいて、ギフト投稿の金額を推奨することができる。これにより、配信者は所定の条件を定めるに際しての目安を知ることができ、配信者の利便性を高めることができる。
【0128】
パラメータ制御部102は、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定の情報を、第2視聴者の第2視聴者端末装置21bに提示する制御を行うことができる。例えば、第1視聴者が、第1視聴者端末装置21aを用いて、音声パラメータの設定を指定したとする。この場合、パラメータ制御部102は、当該第1視聴者により指定された音声パラメータの設定の情報を、第2視聴者の第2視聴者端末装置21bに提示する。例えば、図7のパラメータ管理DB100dに示すように、「AID001」という視聴者IDの視聴者が、「MID001」という動画IDの動画の視聴において、「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」という音声パラメータの設定を指定していたとする。この場合、パラメータ制御部102は、第2視聴者端末装置21bに、第1視聴者が「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」という音声パラメータの設定を指定していることを提示することができる。一例として、第2視聴者端末装置21bのディスプレイには、「<第1視聴者>には、<第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス>というボイスで聞こえています」というメッセージが表示される。これにより、視聴者が指定する音声パラメータの設定を、他の視聴者が知ることができるようになるので、音声パラメータの設定に関する情報を複数の視聴者間で共有することができる。
【0129】
この場合、より具体的には、パラメータ制御部102は、第1視聴者が音声パラメータの設定を指定したことを契機として、第1視聴者が視聴している動画と同じ動画を同時に視聴中の第2視聴者に対して、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定の情報を提示することができる。つまり、パラメータ制御部102は、第1視聴者が音声パラメータの設定を指定したときに、当該音声パラメータの設定の情報を提示することができる。また、音声パラメータの設定の情報を提示するのは、第2視聴者が、同じ動画を同時に視聴している場合に限られてよい。
【0130】
パラメータ制御部102は、第1視聴者が音声パラメータの設定を公開することを許可する場合にのみ、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定の情報を第2視聴者に提示してもよい。公開することを許可する場合は、例えば、第1視聴者が、自身の音声パラメータの設定を公開する、という設定を予め第1視聴者端末装置21aに入力している場合であってよい。公開することを許可する場合は、例えば、第1視聴者が音声パラメータの設定を指定したときに、パラメータ制御部102が第1視聴者に問合せ、第1視聴者が許可した場合であってもよい。
【0131】
このとき、パラメータ制御部102は、第1視聴者と同じ音声パラメータの設定を指定するために必要な条件を、第2視聴者端末装置21bに提示してもよい。例えば、パラメータ制御部102は、第2視聴者端末装置21bのディスプレイに、「<第1視聴者>と同じボイスで聞くためには、1000円以上のギフト投稿をしてください」というメッセージを表示させてよい。これにより、第2視聴者は、第1視聴者と同じ音声パラメータの設定を指定するために必要な条件を知ることができる。
【0132】
パラメータ制御部102は、音声パラメータを第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定と同一の設定にしている視聴者の人数が閾値人数以上である場合に、第1視聴者の入力により指定された音声パラメータの設定の情報を、第2視聴者の第2視聴者端末装置21bに提示する制御を行うことができる。つまり、パラメータ制御部102は、所定の音声パラメータの設定を指定している視聴者の人数が閾値人数以上である場合、当該音声パラメータの設定の情報を、他の視聴者に提示することができる。
【0133】
閾値人数は、適宜定められてよく、例えば数十人から数千人の範囲で定めることができる。閾値人数は、例えば動画を視聴する全体の人数に基づいて定められてもよい。例えば、閾値人数は、動画を視聴する全体の人数のうち、10%のように所定の割合に基づいて定められてもよい。
【0134】
例えば、「第1パラメータ=女、第2パラメータ=高、第3パラメータ=ナチュラルボイス」という音声パラメータの設定を指定している視聴者の人数が、閾値人数以上である場合、パラメータ制御部102は、当該音声パラメータの設定を指定していない視聴者の視聴者端末装置21に提示することができる。これにより、人気がある音声パラメータの設定を、視聴者に知らせることができる。
【0135】
パラメータ制御部102は、第2視聴者による入力に基づいて、第2視聴者と所定関係にある他の視聴者が利用可能な音声パラメータを利用可能に制御することができる。所定関係は、パラメータ制御部102が認識可能な関係であり、具体的には、サーバ10の記憶部100に記憶された任意の関係とすることができる。所定関係は、例えば、同一の動画を視聴しているという関係であってよい。この場合、同一の動画を視聴している全ての視聴者が、所定関係を有するとして処理が実行される。所定関係は、例えば同一グループに所属する関係であってよい。グループは、複数の視聴者により構成される集団である。視聴者は、他の視聴者とグループを組むことができる。所定関係は、例えばフレンドであってもよい。フレンドは、例えば、一方の視聴者が他方の視聴者にフレンド申請を行い、他方の視聴者がそのフレンド申請を承諾した場合に成立する、双方的な二者間の関係である。所定関係は、例えばフォローであってもよい。フォローは、一方の視聴者が他方の視聴者にフォロー申請を行うことで成立する、一方的な二者間の関係である。所定関係は、例えば視聴者による指定であってもよい。視聴者による指定は、一方の視聴者が他方の視聴者を指定することで成立する、一方的な二者間の関係である。これらの所定関係は、例えば記憶部100に記憶され、サーバ10によって管理される。
【0136】
例えば、第2視聴者と第3視聴者とが、所定関係にあるとする。第2視聴者は、第2視聴者端末装置21bにおいて、第3視聴者と同一の音声パラメータを利用するための所定の操作入力を行う。このとき、例えば第2視聴者と所定関係にある視聴者が複数存在する場合には、第2視聴者は、1人の視聴者(ここでは第3視聴者)を特定する操作入力を行う。第2視聴者による操作入力に基づき、パラメータ制御部102は、第3視聴者が利用可能な音声パラメータを、第2視聴者に対して利用可能に制御する。つまり、第2視聴者は、第3視聴者が利用可能な音声パラメータを利用可能になる。例えば、第3視聴者が、第1パラメータ及び第2パラメータを利用可能である場合、第2視聴者は、第3視聴者と同じ第1パラメータ及び第2パラメータを利用可能になる。これにより、所定関係の視聴者同士で、利用可能なパラメータを共有することができる。
【0137】
パラメータ制御部102は、第2視聴者が、所定の条件を満たした場合に、第3視聴者が利用可能な音声パラメータを利用可能に制御してもよい。例えば、パラメータ制御部102は、第3視聴者が利用可能な音声パラメータと同じ音声パラメータを利用可能にするための所定の条件を、第2視聴者端末装置21bに提示する。ここでの所定の条件は、上記実施形態で説明したように、所定の音声パラメータを利用可能にするための条件であってよい。つまり、ここでの所定の条件は、所定の音声パラメータを利用可能にするために、第2視聴者が通常必要とされる条件であってよい。第2視聴者が、当該条件を満たすと、パラメータ制御部102は、第2視聴者に対しても音声パラメータを利用可能に制御する。あるいは、ここでの所定の条件は、第2視聴者が通常必要とされる条件よりも、一部緩和された条件であってもよい。例えば、通常必要とされる条件が、応援の量(例えばギフト投稿の金額)で定められる場合、ここでの所定の条件は、通常必要とされる応援の量よりも少ない量であってもよい。この場合、第2視聴者は、第3視聴者と所定関係にあることにより、音声パラメータが利用可能となる条件が低くなるため、第3視聴者と所定関係にあることによる恩恵を受けることができる。
【0138】
パラメータ制御部102は、複数の視聴者による音声パラメータの設定ごとに、音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に関する情報を、配信者の配信者端末装置20に提示する制御をすることができる。具体的には、ある配信者の動画を複数の視聴者が視聴している場合、当該複数の視聴者は、それぞれ希望する音声パラメータの設定を行っている。例えば、各視聴者は、複数種類の音声パラメータ(例えば第1パラメータから第3パラメータ)のそれぞれについて、希望する設定を指定している。パラメータ制御部102は、音声パラメータの設定の組合せのそれぞれについて、使用している人数に関する情報を、配信者端末装置20に提示することができる。これにより、配信者は、人気のある音声パラメータの設定を認識することができる。配信者は、例えば提示された情報を参考にして、上述したように、視聴者に対して利用可能に制御することができる所定の音声パラメータの種類又は範囲を設定することができる。
【0139】
上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。またゲーム提供システム、情報処理装置、端末装置等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。上記実施形態の各要素は、適宜組み合わせ可能である。
【0140】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、動画視聴における機能を拡充することである。
【0141】
本発明の目的の1つは、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させる、再生制御部と、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御する、パラメータ制御部と、を備え、前記再生制御部は、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる。
上記の情報処理装置によれば、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることができる。
【0142】
本発明の目的の1つは、視聴者に対して、より多くの応援を行う動機づけを与えることである。
[付記2]前記所定の条件は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた応援の量により定められ、前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた前記応援の量に応じて、前記第1視聴者が利用可能な前記音声パラメータの種類を制御する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、視聴者に対して、より多くの応援を行う動機づけを与えることができる。
【0143】
本発明の目的の1つは、視聴者に対して、より多くの応援を行う動機づけを与えることである。
[付記3]前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた前記応援の量が、第1の範囲である場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、前記第1の範囲を超えた第2の範囲である場合、前記第1の種類に加えて第2の種類の音声パラメータを利用可能にする、付記2に記載の情報処理装置。
これにより、視聴者に対して、より多くの応援を行う動機づけを与えることができる。
【0144】
本発明の目的の1つは、視聴者に対して、より多様な形態の応援を行う動機づけを与えることである。
[付記4]前記所定の条件は、前記視聴者が前記配信者に対して与えた応援の形態に基づいて定められ、前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者が前記配信者に対して与えた第1の形態による前記応援が第1の条件を満たす場合、第1の種類の音声パラメータを利用可能にし、前記第1の形態と異なる第2の形態による前記応援が第2の条件を満たす場合、前記第1の種類と異なる第2の種類の音声パラメータを利用可能にする、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、視聴者に対して、より多様な形態の応援を行う動機づけを与えることができる。
【0145】
本発明の目的の1つは、動画視聴における視聴者の利便性を向上させることである。
[付記5]前記パラメータ制御部は、前記配信者による第1の配信時に、前記第1視聴者に対して利用可能とした前記所定の音声パラメータを、前記配信者による前記第1の配信後の第2の配信時に、前記第1視聴者に対して利用可能とする、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、動画視聴における視聴者の利便性を向上させることができる。
【0146】
本発明の目的の1つは、配信における設定が変更されたことを認識しやすくすることである。
[付記6]前記パラメータ制御部は、前記配信者による前記第1の配信時と前記第2の配信時とで、前記配信者による配信音声の設定が異なる場合、前記配信者による前記配信音声の設定が変更されたことを、前記第1視聴者の端末装置に提示する制御を行う、付記5に記載の情報処理装置。
これにより、配信における設定が変更されたことを認識しやすくすることができる。
【0147】
本発明の目的の1つは、配信者ごとに利用可能な音声パラメータをそれぞれ制御可能とすることである。
[付記7]前記パラメータ制御部は、前記配信者とは異なる他の配信者による配信時に、前記第1視聴者が前記所定の条件を満たしていない場合、前記配信者による配信において利用可能である前記所定の音声パラメータを、利用可能でないように制御する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、配信者ごとに利用可能な音声パラメータをそれぞれ制御可能とすることができる。
【0148】
本発明の目的の1つは、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータの設定を実施させることである。
[付記8]前記パラメータ制御部は、前記配信者の入力に基づいて、前記複数の視聴者に対して利用可能に制御することができる前記所定の音声パラメータの種類又は範囲を設定する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータの設定を実施させることができる。
【0149】
本発明の目的の1つは、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータを利用可能にすることである。
[付記9]前記パラメータ制御部は、前記配信者の入力に基づいて、前記所定の条件を設定する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、配信者の希望に沿った内容で、音声パラメータを利用可能にすることができる。
【0150】
本発明の目的の1つは、所定の条件を定めるに際しての配信者の利便性を高めることである。
[付記10]前記パラメータ制御部は、前記音声パラメータの設定ごとに、前記音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に基づいて、前記所定の条件に関する推奨設定を、前記配信者の端末装置に提示する制御を行う、付記9に記載の情報処理装置。
これにより、所定の条件を定めるに際しての配信者の利便性を高めることができる。
【0151】
本発明の目的の1つは、音声パラメータの設定に関する情報を複数の視聴者間で共有することである。
[付記11]前記パラメータ制御部は、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定の情報を、前記第2視聴者の端末装置に提示する制御を行う、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、音声パラメータの設定に関する情報を複数の視聴者間で共有することができる。
【0152】
本発明の目的の1つは、人気がある音声パラメータの設定を視聴者に知らせることである。
[付記12]前記パラメータ制御部は、前記音声パラメータを前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定と同一の設定にしている前記視聴者の人数が閾値人数以上である場合に、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定の情報を、前記第2視聴者の端末装置に提示する制御を行う、付記11に記載の情報処理装置。
これにより、人気がある音声パラメータの設定を視聴者に知らせることができる。
【0153】
本発明の目的の1つは、所定関係の視聴者同士で利用可能なパラメータを共有することである。
[付記13]前記パラメータ制御部は、前記第2視聴者による入力に基づいて、前記第2視聴者と所定関係にある他の視聴者が利用可能な音声パラメータを利用可能に制御する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、所定関係の視聴者同士で利用可能なパラメータを共有することができる。
【0154】
本発明の目的の1つは、人気のある音声パラメータの設定を配信者に認識させることである。
[付記14]前記パラメータ制御部は、前記複数の視聴者による前記音声パラメータの設定ごとに、前記音声パラメータの設定を使用している視聴者の人数に関する情報を、前記配信者の端末装置に提示する制御をする、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、人気のある音声パラメータの設定を配信者に認識させることができる。
【0155】
本発明の目的の1つは、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることである。
[付記15]本実施形態に係る情報処理方法は、プロセッサが、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させ、プロセッサが、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御し、プロセッサが、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、プロセッサが、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる。
上記の情報処理方法によれば、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることができる。
【0156】
本発明の目的の1つは、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることである。
[付記16]本実施形態に係るプログラムは、プロセッサに、配信者の動画を、第1視聴者及び第2視聴者を含む複数の視聴者の端末装置に再生させ、プロセッサに、前記第1視聴者が所定の条件を満たした場合、前記第1視聴者に対して所定の音声パラメータを利用可能に制御させ、プロセッサに、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定に基づいて生成された音声データを用いて、前記第1視聴者の端末装置に前記動画を再生させ、プロセッサに、前記第1視聴者の入力により指定された前記音声パラメータの設定とは独立して生成された音声データを用いて、前記第2視聴者の端末装置に前記動画を再生させる、処理を実行させる。
上記の情報処理方法によれば、ユーザごとに変化した音声での動画視聴を可能にすることができる。
【符号の説明】
【0157】
1…配信システム、10…サーバ、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…配信者端末装置、21a…第1視聴者端末装置、21b…第2視聴者端末装置、30…配信画面、31…配信者表示部、32…コメント入力部、33…コメント送信部、34…スタンプ選択部、35…ギフト金額入力部、36…ギフト送信部、37…コメント表示部、38…音声設定部、40…設定画面、41…第1パラメータ設定部、42…第2パラメータ設定部、43…第3パラメータ設定部、44…決定ボタン、45…キャンセルボタン、100…記憶部、100a…配信者管理DB、100b…視聴者管理DB、100c…動画管理DB、100d…パラメータ管理DB、101…再生制御部、102…パラメータ制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14