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  • 特開-端末装置、及び端末装置制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090912
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】端末装置、及び端末装置制御方法
(51)【国際特許分類】
   G01S 1/68 20060101AFI20240627BHJP
   G01S 19/19 20100101ALI20240627BHJP
【FI】
G01S1/68
G01S19/19
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207095
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】若松 伸一郎
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062AA07
5J062BB05
5J062CC07
(57)【要約】
【課題】 位置情報に基づいて所定のエリアに位置したと判断した場合、特定の機能を有効にする技術を提供する
【解決手段】 1位置を示す情報を予め記憶する記憶部と、装置の現在位置を測定する測位部と、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする様に制御する制御部と、を有する端末装置が提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーコン発信装置であって、
無線信号を外部に発信する発信部と、
第1位置を示す情報を予め記憶する記憶部と、
前記ビーコン発信装置の現在位置を測定する測位部と、
前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記発信部が無線信号を発信する様に制御する制御部と、
を有するビーコン発信装置。
【請求項2】
前記記憶部は、第2位置を示す情報を更に記憶し、
前記制御部は、前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第2位置に応じた第2特定範囲内である場合は第1頻度で前記測位部に現在位置を測定させ、前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第2位置に応じた第2特定範囲内でない場合は前記第1頻度よりも高い第2頻度で前記測位部に現在位置を測定させる、
請求項1に記載のビーコン発信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ビーコン発信装置の現在位置から前記第1位置までの距離、及び前記ビーコン発信装置の移動速度の少なくとも一方に基づいて、前記第2頻度を決定する、
請求項2に記載のビーコン発信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は前記第2頻度よりも低い第3頻度で前記測位部に現在位置を測定させる、
請求項2または3に記載のビーコン発信装置。
【請求項5】
ビーコン発信装置が、
第1位置を示す情報を予め記憶し、
前記ビーコン発信装置の現在位置を測定し、
前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、無線信号を発信する、
ビーコン発信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビーコン発信装置、及びビーコン発信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、登山中の雪崩等により遭難した遭難者を迅速に捜索するためにビーコン発信装置が用いられている。受信機を有する同行者や捜索隊は、遭難者が所持するビーコン発信装置からの電波に基づいて遭難者を捜索できる。このようなビーコン発信装置は、例えば、「雪崩ビーコン」等とも称されている。
【0003】
この技術に関連し、特許文献1には、入山口などに設置し、入山者のビーコン発信装置電源の入れ忘れを検出して報知するビーコンチェッカー装置が開示されている。入山者がビーコン発信装置の電源を入れずに入山しようとするとビーコンチェッカー装置の表示部が、バツマークを表示したままとなる。入山者は、これを見てビーコン発信装置の電源がオフであることを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-061927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、例えば入山者がビーコンチェッカーに近づくことを忘れて入山した場合、ビーコン発信装置の電源の入れ忘れに気が付かない可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、登山者に特に意識させることなく入山時のビーコン発信装置の電源の入れ忘れを低減させる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る第1の態様では、ビーコン発信装置であって、無線信号を外部に発信する発信部と、第1位置を示す情報を予め記憶する記憶部と、前記ビーコン発信装置の現在位置を測定する測位部と、前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記発信部が無線信号を発信する様に制御する制御部と、を有するビーコン発信装置が提供される。
【0008】
また、本発明に係る第2の態様では、ビーコン発信装置が、第1位置を示す情報を予め記憶し、前記ビーコン発信装置の現在位置を測定し、前記ビーコン発信装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、無線信号を発信する、ビーコン発信方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、登山者に特に意識させることなく入山時のビーコン発信装置の電源の入れ忘れを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るビーコン発信装置の構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るビーコン発信装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るビーコン発信装置のコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本発明の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本発明を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される発明は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
<構成>
図1を参照し、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成の一例を示す図である。図1の例では、ビーコン発信装置10は、発信部11、記憶部12、測位部13、及び制御部14を有する。
【0013】
発信部11は、ビーコン発信装置10の位置を外部装置へ通知するための無線信号(ビーコン)を発信する。発信部11は、例えば、雪崩ビーコンとして世界的に規格化されている457kHzの電波を発信してもよい。また、発信部11は、例えば、ビーコン発信装置10がスマートフォン等である場合には、無線LAN(Local area network)またはBluetooth(登録商標)の電波を送信してもよい。
【0014】
記憶部12は、第1位置を示す情報と第2位置を示す情報を記憶する。具体的には、第1位置として、登山対象となる山の位置を予め登録しておく。第1位置として登録する位置は一つの位置でもよいし、複数の異なる位置でもよい。例えば、標高が所定の高さ以上の複数の山の位置を第1位置として登録しても良い。第2位置としては、ユーザが日常的に過ごす自宅等の場所を予め登録しておく。複数の場所を第2位置として登録していておいても良い。測位部13は、ビーコン発信装置10の現在位置を測定(測位)する。制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、発信部11から無線信号を発信させる。
【0015】
ビーコン発信装置10は、例えば、専用の装置でもよい。また、ビーコン発信装置10は、スマートフォン、またはタブレット等の端末でもよい。なお、ビーコン発信装置10は、例えば、ユーザからの操作に応答して、他のビーコン発信装置10からの無線信号を受信して、当該他のビーコン発信装置10までの距離及び方向をユーザへ報知してもよい。
【0016】
<処理>
次に、図2から図3を参照し、実施形態に係るビーコン発信装置10の処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係るビーコン発信装置10の処理の一例を示すフローチャートである。図3は、実施形態に係る設定情報301の一例を示す図である。なお、以下の各処理の順番は、矛盾を生じない範囲で適宜変更されてもよい。
【0017】
図2の処理は、例えば、設定されている測位タイミングになった場合に実行されてもよい。また、例えば、ユーザから所定の操作を受け付けた際に実行されてもよい。
【0018】
ステップS1において、測位部13は、ビーコン発信装置10の現在位置を測定する。ここで、測位部13は、例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムに基づいて測位してもよい。また、測位部13は、例えば、モバイル通信事業者の各基地局からモバイル端末であるビーコン発信装置10までの各距離を計算し、当該各距離に基づいて測位してもよい。また、測位部13は、例えば、接続している無線LANのアクセスポイントの位置情報を、ビーコン発信装置10の位置情報としてもよい。
【0019】
続いて、制御部14は、設定情報301を参照し、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内(例えば、目的地の位置から5km以内、または目的地に応じて設定されている範囲内)であるか否かを判定する(ステップS2)。図3の例では、設定情報301には、第1位置、及び第2位置の情報が記録されている。位置の情報には、緯度、及び経度を示す情報が含まれてもよい。設定情報301に記録されている情報は、例えば、ユーザにより予め設定されていてもよい。また、設定情報301に記録されている情報は、例えば、AI(Artificial Intelligence)等により自動で決定されてもよい。この場合、制御部14は、例えば、登山対象となる山の位置情報を、インターネット等を介して特定のサーバから取得し、第1位置として決定してもよい。また、制御部14は、例えば、特定期間(例えば、複数の日の夜間)においてビーコン発信装置10が滞留している位置を、第2位置と決定してもよい。
【0020】
ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内である場合(ステップS2でYES)、制御部14は、発信部11の発信設定をONに設定することで、ビーコン発信装置10の位置を外部装置へ通知するための無線信号を継続して発信部11に発信させる(ステップS3)。これにより、ビーコン発信装置10の現在位置が、第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は、自動でビーコン用の無線信号が発信される。そのため、ユーザがビーコン用の無線信号の発信を停止したまま入山することを防止できる。
【0021】
続いて、制御部14は、測位の頻度を第3頻度(中頻度。例えば、30分毎)に設定し(ステップS4)、処理を終了する。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置が、第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は、図2の処理を行う頻度が中頻度に設定されるため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0022】
一方、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内でない場合(ステップS2でNO)、制御部14は、発信部11の発信設定をOFFに設定することで、無線信号が発信しない状態に設定する(ステップS5)。これにより、例えば、自宅等や目的地への移動中ではビーコン用の無線信号を発信しないため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0023】
続いて、制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた特定範囲内(例えば、第2位置から5km以内)であるか否かを判定する(ステップS6)。ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた第2特定範囲内である場合(ステップS6でYES)、制御部14は、測位の頻度を第3頻度よりも低い第1頻度(低頻度。例えば、1時間毎)に設定し(ステップS7)、処理を終了する。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置が、ユーザの自宅等である場合は、図2の処理を行う頻度が低頻度に設定されるため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0024】
一方、ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた第2特定範囲内でない場合(ステップS6でNO)、制御部14は、測位の頻度を第2頻度(高頻度。例えば、5分毎)に設定し(ステップS8)、処理を終了する。これにより、例えば、自宅等から目的地へ向けてユーザが移動している等の場合では、高頻度で図2の処理が行われる。そのため、例えば、ユーザが目的地に応じた特定範囲内に到着した際により迅速にビーコン用の無線信号の発信をオンにすることができる。
【0025】
ここで、制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置から目的地までの距離、及びビーコン発信装置10の移動速度の少なくとも一方に基づいて、第2頻度を決定してもよい。この場合、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置から目的地までの距離が近いほど、第2頻度の値を高い値に決定してもよい。また、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の移動速度が速いほど、第2頻度の値を高い値に決定してもよい。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の消費電力をより低減しながら、ユーザが目的地に応じた特定範囲内に到着した際により迅速にビーコン用の無線信号の発信をオンにすることができる。なお、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の位置情報の履歴に基づいて、ビーコン発信装置10の移動速度を算出してもよい。
【0026】
<ハードウェア構成>
図4は、実施形態に係るビーコン発信装置10のコンピュータ100のハードウェア構成例を示す図である。図4の例では、コンピュータ100は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0027】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本発明の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0028】
本発明の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0029】
本発明はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本発明のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0030】
本発明の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0031】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0032】
<変形例>
ビーコン発信装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本発明のビーコン発信装置10はこれに限定されない。ビーコン発信装置10の各部(例えば、記憶部12、制御部14)は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。これらのようなビーコン発信装置についても、本発明の「ビーコン発信装置」の一例に含まれる。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0034】
10 ビーコン発信装置
11 発信部
12 記憶部
13 測位部
14 制御部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶する記憶部と、
装置の現在位置を測定する測位部と、
前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする様に制御する制御部と、
を有する端末装置。
【請求項2】
前記記憶部は、第2位置を示す情報を更に記憶し、
前記制御部は、前記装置の現在位置が前記第2位置に応じた第2特定範囲内である場合は第1頻度で前記測位部に現在位置を測定させ、前記装置の現在位置が前記第2位置に応じた第2特定範囲内でない場合は前記第1頻度よりも高い第2頻度で前記測位部に現在位置を測定させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記装置の現在位置から前記第1位置までの距離、及び前記装置の移動速度の少なくとも一方に基づいて、前記第2頻度を決定する、
請求項2に記載の端末発信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は前記第2頻度よりも低い第3頻度で前記測位部に現在位置を測定させる、
請求項2または3に記載の端末発信装置。
【請求項5】
1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶し、
装置の現在位置を測定し、
前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする、
端末装置制御方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、端末装置、及び端末装置制御方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
しかしながら、従来技術では、例えば入山者がビーコンチェッカーに近づくことを忘れて入山した場合、ビーコン発信装置の電源の入れ忘れに気が付かない可能性がある。このため、登山者に特に意識させることなく入山時のビーコン発信装置の電源の入れ忘れを低減させる技術が求められていた。また、入山者のビーコン発信装置に限らず、位置情報に基づいて所定のエリアに位置したと判断した場合、特定の機能を有効にする技術が求められていた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の目的は、位置情報に基づいて所定のエリアに位置したと判断した場合、特定の機能を有効にする技術を提供することである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶する記憶部と、装置の現在位置を測定する測位部と、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする様に制御する制御部と、を有する端末装置が提供される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本発明に係る第2の態様では、1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶し、装置の現在位置を測定し、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする、端末装置制御方法が提供される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明によれば、特定のエリアで効力を発揮する機能をユーザに特に意識させることなく有効にすることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
<構成>
本実施形態では、登山者が遭難した場合に迅速に捜索を行うためのビーコン発信装置を例として説明する。図1を参照し、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成の一例を示す図である。図1の例では、ビーコン発信装置10は、発信部11、記憶部12、測位部13、及び制御部14を有する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
上記実施の形態では、ビーコン信号を発信するビーコン発信装置10を例として説明したが、ビーコン発信装置10に限定せずに、装備された特定の機能の動作を有効にするか無効にするか切り換えることが可能な端末装置にも本発明を適用可能である。例えば、端末装置の通信機能を特定の位置範囲でのみ有効にしたい場合、または特定の位置範囲でのみ無効にしたい場合に有効である。また、特定の位置範囲で供給されるサービスを受けるために端末上で動作させることが必要なアプリケーションを特定の位置範囲でのみ有効にしたい場合(動作させたい場合)にも応用可能である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
10 ビーコン発信装置
11 発信部
12 記憶部
13 測位部
14 制御部
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、及び端末装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、登山中の雪崩等により遭難した遭難者を迅速に捜索するためにビーコン発信装置が用いられている。受信機を有する同行者や捜索隊は、遭難者が所持するビーコン発信装置からの電波に基づいて遭難者を捜索できる。このようなビーコン発信装置は、例えば、「雪崩ビーコン」等とも称されている。
【0003】
この技術に関連し、特許文献1には、入山口などに設置し、入山者のビーコン発信装置電源の入れ忘れを検出して報知するビーコンチェッカー装置が開示されている。入山者がビーコン発信装置の電源を入れずに入山しようとするとビーコンチェッカー装置の表示部が、バツマークを表示したままとなる。入山者は、これを見てビーコン発信装置の電源がオフであることを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-061927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、例えば入山者がビーコンチェッカーに近づくことを忘れて入山した場合、ビーコン発信装置の電源の入れ忘れに気が付かない可能性がある。このため、登山者に特に意識させることなく入山時のビーコン発信装置の電源の入れ忘れを低減させる技術が求められていた。また、入山者のビーコン発信装置に限らず、位置情報に基づいて所定のエリアに位置したと判断した場合、特定の機能を有効にする技術が求められていた。
【0006】
本発明の目的は、位置情報に基づいて所定のエリアに位置したと判断した場合、特定の機能を有効にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶する記憶部と、装置の現在位置を測定する測位部と、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする様に制御する制御部と、を有する端末装置が提供される。
【0008】
また、本発明に係る第2の態様では、1位置を示す情報と、前記第1位置に対応する特定の機能の情報を予め記憶し、装置の現在位置を測定し、前記装置の現在位置が前記第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、前記特定の機能を有効とする、端末装置制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、特定のエリアで効力を発揮する機能をユーザに特に意識させることなく有効にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るビーコン発信装置の構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るビーコン発信装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るビーコン発信装置のコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本発明の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本発明を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される発明は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
<構成>
本実施形態では、登山者が遭難した場合に迅速に捜索を行うためのビーコン発信装置を例として説明する。図1を参照し、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るビーコン発信装置10の構成の一例を示す図である。図1の例では、ビーコン発信装置10は、発信部11、記憶部12、測位部13、及び制御部14を有する。
【0013】
発信部11は、ビーコン発信装置10の位置を外部装置へ通知するための無線信号(ビーコン)を発信する。発信部11は、例えば、雪崩ビーコンとして世界的に規格化されている457kHzの電波を発信してもよい。また、発信部11は、例えば、ビーコン発信装置10がスマートフォン等である場合には、無線LAN(Local area network)またはBluetooth(登録商標)の電波を送信してもよい。
【0014】
記憶部12は、第1位置を示す情報と第2位置を示す情報を記憶する。具体的には、第1位置として、登山対象となる山の位置を予め登録しておく。第1位置として登録する位置は一つの位置でもよいし、複数の異なる位置でもよい。例えば、標高が所定の高さ以上の複数の山の位置を第1位置として登録しても良い。第2位置としては、ユーザが日常的に過ごす自宅等の場所を予め登録しておく。複数の場所を第2位置として登録していておいても良い。測位部13は、ビーコン発信装置10の現在位置を測定(測位)する。制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内である場合、発信部11から無線信号を発信させる。
【0015】
ビーコン発信装置10は、例えば、専用の装置でもよい。また、ビーコン発信装置10は、スマートフォン、またはタブレット等の端末でもよい。なお、ビーコン発信装置10は、例えば、ユーザからの操作に応答して、他のビーコン発信装置10からの無線信号を受信して、当該他のビーコン発信装置10までの距離及び方向をユーザへ報知してもよい。
【0016】
<処理>
次に、図2から図3を参照し、実施形態に係るビーコン発信装置10の処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係るビーコン発信装置10の処理の一例を示すフローチャートである。図3は、実施形態に係る設定情報301の一例を示す図である。なお、以下の各処理の順番は、矛盾を生じない範囲で適宜変更されてもよい。
【0017】
図2の処理は、例えば、設定されている測位タイミングになった場合に実行されてもよい。また、例えば、ユーザから所定の操作を受け付けた際に実行されてもよい。
【0018】
ステップS1において、測位部13は、ビーコン発信装置10の現在位置を測定する。ここで、測位部13は、例えば、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムに基づいて測位してもよい。また、測位部13は、例えば、モバイル通信事業者の各基地局からモバイル端末であるビーコン発信装置10までの各距離を計算し、当該各距離に基づいて測位してもよい。また、測位部13は、例えば、接続している無線LANのアクセスポイントの位置情報を、ビーコン発信装置10の位置情報としてもよい。
【0019】
続いて、制御部14は、設定情報301を参照し、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内(例えば、目的地の位置から5km以内、または目的地に応じて設定されている範囲内)であるか否かを判定する(ステップS2)。図3の例では、設定情報301には、第1位置、及び第2位置の情報が記録されている。位置の情報には、緯度、及び経度を示す情報が含まれてもよい。設定情報301に記録されている情報は、例えば、ユーザにより予め設定されていてもよい。また、設定情報301に記録されている情報は、例えば、AI(Artificial Intelligence)等により自動で決定されてもよい。この場合、制御部14は、例えば、登山対象となる山の位置情報を、インターネット等を介して特定のサーバから取得し、第1位置として決定してもよい。また、制御部14は、例えば、特定期間(例えば、複数の日の夜間)においてビーコン発信装置10が滞留している位置を、第2位置と決定してもよい。
【0020】
ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内である場合(ステップS2でYES)、制御部14は、発信部11の発信設定をONに設定することで、ビーコン発信装置10の位置を外部装置へ通知するための無線信号を継続して発信部11に発信させる(ステップS3)。これにより、ビーコン発信装置10の現在位置が、第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は、自動でビーコン用の無線信号が発信される。そのため、ユーザがビーコン用の無線信号の発信を停止したまま入山することを防止できる。
【0021】
続いて、制御部14は、測位の頻度を第3頻度(中頻度。例えば、30分毎)に設定し(ステップS4)、処理を終了する。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置が、第1位置に応じた第1特定範囲内である場合は、図2の処理を行う頻度が中頻度に設定されるため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0022】
一方、ビーコン発信装置10の現在位置が第1位置に応じた第1特定範囲内でない場合(ステップS2でNO)、制御部14は、発信部11の発信設定をOFFに設定することで、無線信号が発信しない状態に設定する(ステップS5)。これにより、例えば、自宅等や目的地への移動中ではビーコン用の無線信号を発信しないため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0023】
続いて、制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた特定範囲内(例えば、第2位置から5km以内)であるか否かを判定する(ステップS6)。ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた第2特定範囲内である場合(ステップS6でYES)、制御部14は、測位の頻度を第3頻度よりも低い第1頻度(低頻度。例えば、1時間毎)に設定し(ステップS7)、処理を終了する。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置が、ユーザの自宅等である場合は、図2の処理を行う頻度が低頻度に設定されるため、ビーコン発信装置10の消費電力を低減できる。
【0024】
一方、ビーコン発信装置10の現在位置が第2位置に応じた第2特定範囲内でない場合(ステップS6でNO)、制御部14は、測位の頻度を第2頻度(高頻度。例えば、5分毎)に設定し(ステップS8)、処理を終了する。これにより、例えば、自宅等から目的地へ向けてユーザが移動している等の場合では、高頻度で図2の処理が行われる。そのため、例えば、ユーザが目的地に応じた特定範囲内に到着した際により迅速にビーコン用の無線信号の発信をオンにすることができる。
【0025】
ここで、制御部14は、ビーコン発信装置10の現在位置から目的地までの距離、及びビーコン発信装置10の移動速度の少なくとも一方に基づいて、第2頻度を決定してもよい。この場合、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の現在位置から目的地までの距離が近いほど、第2頻度の値を高い値に決定してもよい。また、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の移動速度が速いほど、第2頻度の値を高い値に決定してもよい。これにより、例えば、ビーコン発信装置10の消費電力をより低減しながら、ユーザが目的地に応じた特定範囲内に到着した際により迅速にビーコン用の無線信号の発信をオンにすることができる。なお、制御部14は、例えば、ビーコン発信装置10の位置情報の履歴に基づいて、ビーコン発信装置10の移動速度を算出してもよい。
【0026】
<ハードウェア構成>
図4は、実施形態に係るビーコン発信装置10のコンピュータ100のハードウェア構成例を示す図である。図4の例では、コンピュータ100は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0027】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本発明の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0028】
本発明の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0029】
本発明はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本発明のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0030】
本発明の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0031】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0032】
<変形例>
ビーコン発信装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本発明のビーコン発信装置10はこれに限定されない。ビーコン発信装置10の各部(例えば、記憶部12、制御部14)は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。これらのようなビーコン発信装置についても、本発明の「ビーコン発信装置」の一例に含まれる。
【0033】
上記実施の形態では、ビーコン信号を発信するビーコン発信装置10を例として説明したが、ビーコン発信装置10に限定せずに、装備された特定の機能の動作を有効にするか無効にするか切り換えることが可能な端末装置にも本発明を適用可能である。例えば、端末装置の通信機能を特定の位置範囲でのみ有効にしたい場合、または特定の位置範囲でのみ無効にしたい場合に有効である。また、特定の位置範囲で供給されるサービスを受けるために端末上で動作させることが必要なアプリケーションを特定の位置範囲でのみ有効にしたい場合(動作させたい場合)にも応用可能である。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10 ビーコン発信装置
11 発信部
12 記憶部
13 測位部
14 制御部
【手続補正2】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正3
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正4
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正5
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正6
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正7
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正8
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正9
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正10
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正11
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正12
【補正方法】削除
【補正の内容】