(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024090975
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】回路遮断器のハンドルロック装置
(51)【国際特許分類】
H01H 73/02 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
H01H73/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207202
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(72)【発明者】
【氏名】青木 忠久
(72)【発明者】
【氏名】森合 浩
(72)【発明者】
【氏名】山田 拡人
【テーマコード(参考)】
5G030
【Fターム(参考)】
5G030AB03
5G030XX04
5G030XX18
(57)【要約】
【課題】回路遮断器の取付けねじを取り外さずに簡単にハンドルロック装置を装着することができるとともに、ハンドルロック装置を回路遮断器に誤装着してもハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠することができる回路遮断器のハンドルロック装置を提供する。
【解決手段】回路遮断器1は、分割体4a,4bからなるケース4を一体化する取り付けねじ30とは異なる位置に、ハンドルロック装置2を装着する少なくとも二つのハンドルロック用ねじ係合部9a,9bがケースに設けられている。ハンドルロック装置は、回路遮断器のハンドルロック用ねじ係合部に係合して回路遮断器の正規位置に装着する少なくとも二つの装着ねじ14,16が設けられている。これら装着ねじがハンドルロック用ねじ係合部に誤装着されても、摘み部8
OFFがON位置へ移動するのを規制するハンドル鎖錠部21が設けられている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路遮断器のケースの上部から突出したロッカー式の開閉操作ハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠するハンドルロック装置であって、
前記回路遮断器は、複数の分割体からなる前記ケースを一体化する取り付けねじとは異なる位置に、前記ハンドルロック装置を装着する少なくとも二つのハンドルロック用ねじ係合部が前記ケースに設けられており、
前記ハンドルロック装置は、前記回路遮断器の前記ハンドルロック用ねじ係合部に係合して前記回路遮断器の正規位置に装着する少なくとも二つの装着ねじが設けられているとともに、これら装着ねじが前記ハンドルロック用ねじ係合部に誤装着されても、前記摘み部がON位置へ移動するのを規制するハンドル鎖錠部が設けられていることを特徴とする回路遮断器のハンドルロック装置。
【請求項2】
前記ハンドルロック装置は、
前記装着ねじ及び前記ハンドル鎖錠部を有し、前記ケースの上部に装着されるロック基台と、
前記ロック基台に回動自在に連結されており、前記摘み部がON位置へ移動するのを規制する位置まで移動するハンドルロックプレートと、
前記ロック基台に回動自在に連結されており、南京錠を掛けることで前記摘み部がON位置へ移動するのを規制している前記ハンドルロックプレートの移動を拘束するロックプレート保持部材と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器のハンドルロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線用遮断器,漏電遮断器などを対象に、その外部付属装置として適用する回路遮断器のハンドルロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配電盤に取付けられた回路遮断器の開閉操作ハンドルがOFF位置(主回路接点が開状態となる位置)の状態から誤ってON位置(主回路接点が閉状態となる位置)に投入されることを防止するため、ロッカー式の開閉操作ハンドルの摘み部をOFF位置で鎖錠するハンドルロック装置の要望、需要が多くなっている。
【0003】
従来のハンドルロック装置として、南京錠を掛けているときに、ロック部材が開閉操作ハンドルの摘み部をOFF位置に施錠する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のハンドルロック装置は、回路遮断器を構成する箱形のベース及びカバーを連結する取付けねじによりカバーの上部に装着されている。
【0006】
このため、配電盤に取り付けられている回路遮断器に、新たにハンドルロック装置を装着する場合には、配電盤から回路遮断器を取り外し、取付けねじを取り外した後、再度、取付けねじによりハンドルロック装置、ベース及びカバーを供締めする必要がある。このように、従来のハンドルロック装置を回路遮断器に装着する際には、回路遮断器を配電盤から取り外し、回路遮断器から取付けねじを取り外すなど、多くの手間が必要であった。
【0007】
また、従来のハンドルロック装置は、誤った向きで回路遮断器のカバーに装着され、ロック部材が摘み部のOFF位置を拘束していなくても南京錠が掛かってしまうので、誤装着した状態で使用されるおそれがあった。
【0008】
そこで、本発明は、回路遮断器の取付けねじを取り外さずに簡単にハンドルロック装置を装着することができるとともに、ハンドルロック装置を回路遮断器に誤装着してもハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠することができる回路遮断器のハンドルロック装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る回路遮断器のハンドルロック装置は、回路遮断器のケースの上部から突出したロッカー式の開閉操作ハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠するハンドルロック装置であって、回路遮断器は、複数の分割体からなるケースを一体化する取り付けねじとは異なる位置に、ハンドルロック装置を装着する少なくとも二つのハンドルロック用ねじ係合部がケースに設けられており、ハンドルロック装置は、回路遮断器のハンドルロック用ねじ係合部に係合して回路遮断器の正規位置に装着する少なくとも二つの装着ねじが設けられているとともに、これら装着ねじがハンドルロック用ねじ係合部に誤装着されても、摘み部がON位置へ移動するのを規制するハンドル鎖錠部が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る回路遮断器のハンドルロック装置によれば、回路遮断器の取付けねじを取り外さずに簡単にハンドルロック装置を装着することができるとともに、ハンドルロック装置を回路遮断器に誤装着してもハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る回路遮断器を示す平面図である。
【
図2】本発明に係るハンドルロック装置を示す斜視図である。
【
図3】本発明に係るハンドルロック装置を回路遮断器の正規位置に装着し、南京錠を掛けて摘み部をOFF位置に鎖錠した状態を示す斜視図である。
【
図4】ハンドルロック装置のハンドルロックプレートを、カバーから突出したハンドルの摘み部を横切るように配置した状態を示す図である。
【
図5】ハンドルロック装置のハンドルロックプレートに係合しないようにロックプレート保持部材を回動させた状態を示す図である。
【
図6】ハンドルロック装置のロックプレート保持部材をハンドルロックプレートに係合してハンドルロックプレートの移動を規制した状態を示す図である。
【
図7】南京錠を掛けて摘み部をOFF位置に鎖錠した状態を示す平面図である。
【
図8】本発明に係るハンドルロック装置を回路遮断器の誤った位置に装着し、ハンドルロック装置の設けた誤装着用のハンドル鎖錠突起でハンドルの摘み部をOFF位置に鎖錠した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0013】
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0014】
図1は、1実施形態の回路遮断器1を示す平面図、
図2は、1実施形態のハンドルロック装置2を示す斜視図、
図3は、ハンドルロック装置2を回路遮断器1に装着し、ハンドルロック装置2に南京錠3を装着した状態を示す斜視図である。
【0015】
回路遮断器1は、
図1及び
図3に示すように、箱形のベース4a及びカバー4bで構成される本体ケース4を備えており、本体ケース4の両側部に、3極の電源側端子部5及び負荷側端子部6が形成されている。符号30で示す取り付けねじにより、ベース4a及びカバー4bが一体化されている。電源側端子部5及び負荷側端子部6の極間に設けて隔壁を貫通する固定ねじ7a,7bが、回路遮断器1を配電盤の盤内に固定している。また、本体ケース4のカバー4bには開口部4b1が形成されており、本体ケース4内部に配置したトグルリンク機構(開閉機構)を操作するロッカー式のハンドル8の摘み部8
OFFが開口部4b1から上方に突出している。ここで、符号8
OFFは、回路遮断器1の主回路接点が開極(ハンドル8のOFF位置)となるように摘み部が移動した位置を示している。なお、摘み部が
図1の上方に移動すると、主回路接点が閉極(ハンドル8のON位置)となる。
【0016】
ここで、
図1において、固定ねじ7aの右側に位置するカバー4bの一部には、ハンドルロック装置2の後述する電源側装着ねじ14が係合する電源側係合部9aが形成されており、固定ねじ7bの左側に位置するカバー4bの一部には、ハンドルロック装置2の負荷側装着ねじ16が係合する負荷側係合部9bが形成されている。これら電源側係合部9a、負荷側係合部9bは、内部に形成した雌ねじが樹脂製蓋で閉塞されているめくら穴とされている。
【0017】
ハンドルロック装置2は、
図2に示すように、金属板材で形成したロック基台10、ハンドルロックプレート11及びロックプレート保持部材12を備えている。
【0018】
ロック基台10は、互いに平行に延在する一対の第1フレーム10a,10bと、一対の第1フレーム10a,10bの両端部から同一方向に折曲されて第1フレーム10a,10b同士を連結している一対の第2フレーム10c,10dと、を備え、一対の第1フレーム10a,10b及び一対の第2フレーム10c,10dで囲まれた開口部10eを設けている。一方の第2フレーム10c側には、貫通穴を設けた電源側連結部13と、電源側連結部13に頭部が係合し貫通穴に挿通している電源側装着ねじ14と、電源側連結部13の下部に連続して電源側装着ねじ14のねじ部の上部が挿通するスペーサ(不図示)が設けられている。また、他方の第2フレーム10d側にも、貫通穴を設けた負荷側連結部15と、負荷側連結部15に頭部が係合し貫通穴に挿通している負荷側装着ねじ16と、負荷側連結部15の下部に連続して負荷側装着ねじ16のねじ部の上部が挿通するスペーサ17が設けられている。
【0019】
ロック基台10の一方の第1フレーム10aには、開口部10e側の縁部から支持プレート18が立ち上がっている。この支持プレート18の電源側連結部13側の下部には、ハンドルロックプレート11の一端側が挿入可能なスリット19が形成されている。また、支持プレート18の負荷側連結部15側の端部には南京錠3のツル3aが通過する支持プレート施錠穴20が形成されている。また、ロック基台10の他方の第1フレーム10bには、開口部10eに向けて突出するハンドル鎖錠突起21が形成されている。
【0020】
ハンドルロックプレート11は、他方の第1フレーム10bと略同一幅の長尺部材であり、板厚方向に貫通して長手方向に延在するスライド長穴22が形成されている。また、他方の第1フレーム10bの電源側連結部13に寄った位置には、第1回動軸23が固定されている。この第1回動軸23がハンドルロックプレート11のスライド長穴22に係合しており、ハンドルロックプレート11は、第1回動軸23を介して他方の第1フレーム10bの面方向に沿う方向に回動自在に支持されている。ハンドルロックプレート11の一端にはロック用切り欠き24が形成され、他端には把持片25が形成されている。
【0021】
ロックプレート保持部材12は、電源側連結部13側の位置で第2回動軸26を介して支持プレート18に連結されており、第2回動軸26回りに回動する。ロックプレート保持部材12には、支持プレート18の支持プレート施錠穴20と同形状のロックプレート保持穴27が形成されている。また、ロックプレート保持部材12の第2回動軸26側の外周には、ハンドルロックプレート11の一端に形成したロック用切り欠き24に係合する切り欠き係合部28が形成されている。
【0022】
次に、上記構成のハンドルロック装置2を回路遮断器1の正規位置に装着する手順について説明する。
【0023】
配電盤の盤内に配置されている回路遮断器1の電源側係合部9aの雌ねじに、ハンドルロック装置2の電源側連結部13の電源側装着ねじ14をねじ込み、回路遮断器1の負荷側係合部9bの雌ねじに、負荷側連結部15の負荷側装着ねじ16をねじ込むことで、配電盤の盤内から回路遮断器1を取り外さず、回路遮断器1の正規位置にハンドルロック装置2の装着を行うことができる。
【0024】
次に、回路遮断器1に装着したハンドルロック装置2に南京錠3を掛けてハンドル8の摘み部8
OFFをOFF位置に鎖錠する手順について、
図3から
図7を参照して説明する。
【0025】
先ず、
図4に示すように、ハンドルロック装置2のハンドルロックプレート11を第1回動軸23回りに略90°回転させ(
図4の破線で示すA動作)、ハンドルロックプレート11の一端側を支持プレート18側に向ける。次いで、第1回動軸23をスライド長穴22内で摺動させながら、ハンドルロックプレート11の一端側が支持プレート18のスリット19に挿入されるように、ハンドルロックプレート11を支持プレート18側に移動させる(
図4の破線で示すB動作)。これにより、ハンドルロックプレート11が、カバー4bの開口部4b1を横切って配置される。
【0026】
次いで、
図5に示すように、ハンドルロックプレート11のロック用切り欠き24が支持プレート18のスリット19を通過する前に、ロックプレート保持部材12を第2回動軸26回りに回転させ(
図5の破線で示すC動作)、ロックプレート保持部材12の切り欠き係合部28をロック用切り欠き24から離間させておく。
【0027】
次いで、
図6に示すように、ハンドルロックプレート11のロック用切り欠き24が支持プレート18のスリット19を通過した後に、ロックプレート保持部材12を元の位置まで戻し、支持プレート18の支持プレート施錠穴20にロックプレート保持部材12のロックプレート保持穴27を合わせる。このとき、ロックプレート保持部材12の切り欠き係合部28が、ハンドルロックプレート11のロック用切り欠き24に入り込む。
【0028】
次いで、
図3に示すように、互いに対応している支持プレート施錠穴20及びロックプレート保持穴27に、南京錠3のツル3aを挿通して南京錠3を掛ける。ここで、南京錠3のツル3aの外径が、支持プレート施錠穴20及びロックプレート保持穴27の内径と比較して大幅に小さいので、ロックプレート保持部材12が第2回動軸26回りに回動するが、ハンドルロックプレート11のロック用切り欠き24に対する切り欠き係合部28の係合状態は保持されている。
【0029】
したがって、ロック用切り欠き24及び切り欠き係合部28の係合状態が保持されることで、
図7に示すように、カバー4bの開口部4b1を横切っているハンドルロックプレート11の移動が拘束され、このハンドルロックプレート11が、ハンドル8の摘み部8
OFFが
図7の上方に移動(ハンドル8のON位置に移動)するのを規制する。これにより、本実施形態のハンドルロック装置2は、ハンドル8の摘み部8
OFFをOFF位置に鎖錠することができる。
【0030】
また、本実施形態のハンドルロック装置2の電源側装着ねじ14及び負荷側装着ねじ16は、ハンドルロック装置2を装着するときだけに使用する専用の電源側係合部9a及び負荷側係合部9bにねじ込まれており、配電盤の盤内から回路遮断器1を取り外さず、回路遮断器1にハンドルロック装置2の装着を簡単に行うことができる。
【0031】
ここで、
図8は、回路遮断器1に、本実施形態のハンドルロック装置2を誤装着した状態を示している。すなわち、回路遮断器1の電源側係合部9a(
図1参照)に負荷側連結部15の負荷側装着ねじ16を係合し、回路遮断器1の負荷側係合部9b(
図1参照)に電源側連結部13の電源側装着ねじ14を係合してハンドルロック装置2が誤って装着されている。
【0032】
このように、ハンドルロック装置2が回路遮断器1に誤って装着された場合には、ロック基台10の他方の第1フレーム10bから突出するハンドル鎖錠突起21が、カバー4bの開口部4b1を横切る位置に配置され、このハンドル鎖錠突起21が、ハンドル8の摘み部8
OFFが
図7の上方に移動(ハンドル8のON位置に移動)するのを規制している。
【0033】
したがって、回路遮断器1に本実施形態のハンドルロック装置2を誤装着した場合であっても、ハンドル鎖錠突起21がハンドル8の摘み部8OFFのOFF位置を確実に鎖錠することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 回路遮断器
2 ハンドルロック装置
3 南京錠
3a ツル
4 本体ケース(ケース)
4a ベース(分割体)
4b1 開口部
4b カバー(分割体)
5 電源側端子部
6 負荷側端子部
7a,7b 固定ねじ
8 ハンドル
8OFF 摘み部
9a 電源側係合部(ハンドルロック用ねじ係合部)
9b 負荷側係合部(ハンドルロック用ねじ係合部)
10 ロック基台
11 ハンドルロックプレート
12 ロックプレート保持部材
10a,10b 第1フレーム
10c,10d 第2フレーム
10e 開口部
13 電源側連結部
14 電源側装着ねじ(装着ねじ)
15 負荷側連結部
16 負荷側装着ねじ(装着ねじ)
17 スペーサ
18 支持プレート
19 スリット
20 支持プレート施錠穴
21 ハンドル鎖錠突起(ハンドル鎖錠部)
22 スライド長穴
23 第1回動軸
24 ロック用切り欠き
25 把持片
26 第2回動軸
27 ロックプレート保持穴
28 切り欠き係合部
30 取り付けねじ