(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091066
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】浴室システム
(51)【国際特許分類】
A47K 4/00 20060101AFI20240627BHJP
A47K 3/00 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
A47K4/00
A47K3/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207351
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100120514
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 雅人
(72)【発明者】
【氏名】藤原 克博
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132GA00
(57)【要約】
【課題】浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転が行なわれる場合に、浴室乾燥処理効率や浴槽洗浄効率が低くなるなどの不具合を生じさせず、それらの運転を適切に行なうことが可能な浴室システムを提供する。
【解決手段】浴槽10に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置Aと、浴室1への温風送風および/または換気により浴室1を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置Bと、を備えている、浴室システムSYであって、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、
前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、
を備えている、浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされていることを特徴とする、浴室システム。
【請求項2】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生し、かつ前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して実行された場合において、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転が終了した後に行なわれる構成とされている、浴室システム。
【請求項3】
浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、
前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、
を備えている、浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転と運転期間が重なったときには、所定の通常時出力よりも低出力状態で行なわれ、かつ前記浴槽洗浄運転が先に終了して前記浴室乾燥運転が単独で行なわれるときには、前記通常時出力に戻される構成とされていることを特徴とする、浴室システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、かつこれらの予定期間が重なっている場合において、
前記浴槽洗浄運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が本来の運転開始予定時刻に開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される一方、
前記浴室乾燥運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が、本来の運転開始予定時刻よりも前に繰り上げられて開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている、浴室システム。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、これらの予定期間が重なっていない場合であっても、
前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第1の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第2の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が先に開始され、前記浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている、浴室システム。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、
前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転
の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、
前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室システムであって、
前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっていない場合であっても、前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第3の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第4の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される構成とされている、浴室システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室システムに関する。
【背景技術】
【0002】
浴室システムの具体例としては、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、浴室への温風送風および換気により浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を具備している。
この浴室システムにおいては、浴槽への湯張り前に、浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転とを並行して実行している。このような構成によれば、浴槽への湯張り前に、浴槽を衛生的な状態に洗浄し得るとともに、浴槽への湯張り後にユーザが入浴すべく浴室に入室した際に浴室を暖かくしておくことが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、浴室乾燥運転は、浴室の乾燥を目的とするものであり、この浴室乾燥運転が完了した際には、浴室がある程度以上に乾燥しているはずである。ところが、そのような浴室乾燥運転中、あるいは浴室乾燥運転が終了した後に、浴槽洗浄運転がなされる虞がある。これでは、浴槽洗浄運転により浴室の湿度が上昇し、浴室の乾燥状態が低下することとなり、浴槽洗浄運転の前に行なわれた浴室乾燥運転が無駄、またはそれに近いものとなる。
さらに、浴槽洗浄運転中に温風送風による浴室乾燥運転が行なわれると、浴槽に付着している水垢や皮脂などの汚れに温風が直接当たり、これらの汚れが乾燥し、固化・白化し易くなる。このため、洗浄効率が低くなる虞もある。
このような不具合は、適切に解消されることが要望される。ところが、従来においては、そのような要望に応えるべく浴室乾燥運転と浴槽洗浄運転とが効率良く合理的に行なわれる浴室システムは提案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転が行なわれる場合に、浴室乾燥処理効率や浴槽洗浄効率が低くなるなどの不具合を生じさせず、それらの運転を適切に行なわせることが可能な浴室システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面により提供される浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を備えている、浴室システムであって、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状
況が発生した場合には、前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して行なわれ、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転が同時に行なわれることは回避される構成とされていることを特徴としている。
好ましくは、前記浴槽洗浄運転および前記浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生し、かつ前記浴槽洗浄運転が前記浴室乾燥運転に優先して実行された場合において、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転が終了した後に行なわれる構成とされている
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の運転期間が重なる状況が発生したときには、浴槽洗浄運転が浴室乾燥運転に優先して実行され、これらが同時に行なわれることは回避される。このため、浴室乾燥運転中、または浴室乾燥運転が終了した後に、浴槽洗浄運転が行なわれて浴室の湿度が高められる不具合は回避される。その結果、浴室乾燥運転が無駄またはそれに近いものとなることを解消し、浴室乾燥処理効率を良くすることができる。
また、浴槽洗浄運転時または浴槽洗浄運転の前に、浴室乾燥運転が行なわれることは防止または抑制されるため、浴槽に付着している水垢や皮脂などの汚れが、浴室乾燥運転時に乾燥して固化・白化することも抑制される。したがって、前記汚れが落とし易い状態で浴槽洗浄運転が行なわれることとなり、浴槽洗浄効率も良くすることが可能である。
【0010】
本発明の第2の側面により提供される浴室システムは、浴槽に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な浴槽洗浄装置と、前記浴槽が設置された浴室への温風送風および/または換気により前記浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能な浴室乾燥装置と、を備えている、浴室システムであって、前記浴室乾燥運転は、前記浴槽洗浄運転と運転期間が重なったときには、所定の通常時出力よりも低出力状態で行なわれ、かつ前記浴槽洗浄運転が先に終了して前記浴室乾燥運転が単独で行なわれるときには、前記通常時出力に戻される構成とされていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の運転期間が重なるときには、浴室乾燥運転を通常時出力よりも低出力状態とするため、その期間中は、浴室乾燥運転を停止しているのに近い状態となる。したがって、本発明の第1の側面によって提供される浴室システムについて述べたのと同様な効果が期待できる。
【0012】
本発明において、好ましくは、前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、かつこれらの予定期間が重なっている場合において、前記浴槽洗浄運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が本来の運転開始予定時刻に開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される一方、前記浴室乾燥運転の方が先に運転開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が、本来の運転開始予定時刻よりも前に繰り上げられて開始され、この浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている。
【0013】
本発明において、好ましくは、前記浴槽洗浄運転の予定期間と前記浴室乾燥運転の予定期間との予約がなされ、これらの予定期間が重なっていない場合であっても、前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第1の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第2の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴槽洗浄運転が先に開始され、前記浴槽洗浄運転が終了してから前記浴室乾燥運転が開始される構成とされている。
【0014】
本発明において、好ましくは、前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の
終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨の操作がなされた場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている。
【0015】
本発明において、好ましくは、前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される一方、前記浴槽洗浄運転中に、前記浴室乾燥運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっている場合には、前記浴室乾燥運転は待機状態または前記低出力運転とされ、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が開始または前記通常時出力に戻される構成とされている。
【0016】
本発明において、好ましくは、前記浴室乾燥運転中に、前記浴槽洗浄運転の予約がなされ、それらの運転期間が重なっていない場合であっても、前記浴槽洗浄運転が、前記浴室乾燥運転の終了時から第3の所定時間内に開始される予定であるとき、または前記浴室乾燥運転の開始時から第4の所定時間内に開始される予定であるときには、前記浴室乾燥運転は中断または所定の通常時出力よりも低出力運転とされた状態で、前記浴槽洗浄運転が開始され、かつ前記浴槽洗浄運転の終了後に前記浴室乾燥運転が再開または前記通常時出力に戻される構成とされている。
【0017】
前記した本発明の好ましい実施形態のいずれにもおいても、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転を互いに関連付けた状態で効率良く合理的に行なわせることが可能である。
【0018】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る浴室システムの一例を示す概略説明図である。
【
図2】
図1に示す浴室システムにおいて実行される動作制御手順の例を示すフローチャートである。
【
図3】
図1に示す浴室システムにおいて実行される動作制御手順の他の例を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示す浴室システムにおいて実行される動作制御手順の他の例を示すフローチャートである。
【
図5】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図6】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図7】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図8】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図9】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図10】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図11】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図12】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図13】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【
図14】(a)~(d)は、
図2または
図3に記載された一部の動作手順に対応するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1に示す浴室システムSYは、給湯装置WH、浴室1の下部に設置されている浴槽洗浄装置A、および浴室1の上部に設置された浴室乾燥装置Bを備えている。
【0022】
給湯装置WHは、たとえば瞬間式ガス給湯装置であり、各部の動作制御やデータ処理を実行する制御部7を備えている。また、制御部7によって制御される給湯動作部78を備えている。この給湯動作部78の動作により、配管部80を介しての浴槽10への湯張り機能を始めとし、風呂追い焚き機能、台所などへの一般給湯機能、および配管部81,82を介しての浴槽洗浄装置Aや浴室乾燥装置Bへの給湯機能を有している。
【0023】
浴室乾燥装置Bは、浴室1への温風送風および換気により浴室を乾燥させる(暖房効果もあり)浴室乾燥運転が可能な装置である。この浴室乾燥装置Bは、浴室1の天井部18などに取付けられるケース2内に、温風送風用のファン20、熱交換器21、換気用のファン22、および制御部5が組み込まれた構成である。ファン20が駆動されると、浴室1の空気がケース2の下面側の空気吸い込み口23からケース2内に吸い込まれて熱交換器21を通過する。この熱交換器21には、給湯装置WHから配管部82を介して温水供給がなされており、前記空気は熱交換器21により加熱される。この加熱された空気は、ケース2の下面側の温風送風口24から下向きに送風され、浴室1に供給される。
浴室乾燥運転時には、換気用のファン22も同時に駆動され、浴室1の湿気が外部に排出されることにより、浴室乾燥の促進が図られる。
【0024】
浴槽洗浄装置Aは、浴槽10に洗浄水を噴射する浴槽洗浄運転が可能な装置であり、浴槽10の底部に取付けられた洗浄ノズル60、およびこの洗浄ノズル60に終端が繋がった湯水流路6を備えている。湯水流路6の始端の入水口6aには、給湯装置WHから配管部81を介して湯水供給が可能である。また、浴槽洗浄装置Aは、湯水流路6に設けられた開閉バルブとしての注湯バルブVa、湯水流路6の途中に設けられたベンチュリ部61、洗剤タンク62からベンチュリ部61に洗剤を供給するための洗剤供給路63、この洗剤供給路63に設けられた開閉バルブとしての洗剤バルブVb、および洗剤バルブVbや注湯バルブVaの開閉制御を実行する制御部3を備えている。
【0025】
ベンチュリ部61は、湯水流路6の一部を構成する絞り部を備えており、この絞り部を湯水が高速で流れることによりその付近に負圧が発生する。この負圧に基づいて洗剤供給路63からベンチュリ部61内、ひいては湯水流路6内に洗剤が円滑に流入し、洗剤と湯水とが混合した洗剤液を生成可能である。前記洗剤液、および洗剤を含まないすすぎ用の湯水は、ともに本発明でいう洗浄水に相当する。
【0026】
浴槽洗浄運転の動作手順の例としては、洗剤を含まないすすぎ用の湯水を所定時間にわたって浴槽10に散布する予備すすぎ、浴槽10への所定時間にわたる洗剤液散布を、所定のインターバル時間で複数回にわたって繰り返す本洗浄、および所定時間にわたってすすぎ用の湯水を浴槽10に散布する本すすぎを、これらの順序で行なう動作手順が挙げられる。それら一連の動作が完了した時点で、浴槽洗浄運転は終了する。なお、浴槽10に
は、浴槽洗浄装置Aの制御部3によって浴槽10の排水口11aを開閉可能な排水栓11が設けられている。
【0027】
給湯装置WH、浴室乾燥装置B、および浴槽洗浄装置Aの制御部7,5,3は、いずれもマイクロコンピュータなどを用いて構成されており、これらの相互間において有線または無線でのデータ通信が可能である。
給湯装置WHの制御部7には、浴室用および台所用のリモコン7A,7Bが通信接続されている。これらのリモコン7A,7Bには、複数の操作スイッチ72や、画像表示が可能な表示部73などが設けられている。浴槽洗浄装置Aの制御部3には、操作部30が付属して設けられており、浴槽洗浄運転に関するデータ設定などが可能である。浴室乾燥装置Bには、制御部5と無線通信可能なリモコン5Aが付属しており、このリモコン5Aには、複数の操作スイッチ52や表示部53などが設けられている。ユーザは、リモコン7A,7B,5A、および操作部30のいずれかを利用することにより、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の予約などが可能である。
【0028】
制御部7,5,3は、リモコン7A,7B,5A、および操作部30の操作などに対応し、互いに協働して浴室システムSYの全体の動作を制御可能である。
また、制御部7,5,3は、「浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転の運転期間が重なる状況」が発生した場合には、これに対応するための後述の制御を実行する。
【0029】
ここで、前記「浴室乾燥運転および浴槽洗浄運転の運転期間が重なる状況」としては、次の3態様が挙げられる。
〔第1の態様〕:
浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の双方の予約がなされ、かつこれらの双方の運転期間の少なくとも一部が重なっている場合(現時点では運転の重なりは無いが、今後重なる)。
〔第2の態様〕:
浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の一方の運転が既に行なわれている最中に、他方の運転を直ちに開始させる旨の指令(たとえば操作)がある場合(現時点において、2つの運転が重なる)。
〔第3の態様〕:
浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の一方の運転が既に行なわれている最中に、他方の運転の予約がなされ、かつこの予約による他方の運転期間が一方の運転期間と重なる場合(現時点では運転の重なりは無いが、今後重なる)。
【0030】
次に、前記した浴室システムSYの作用について説明する。併せて、浴室システムSYにおける動作処理手順の一例について、
図2および
図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図5~
図14は、それらに対応するタイムチャートを示している。
これらの図において、時刻t1s,t1eは、浴室乾燥運転の開始予定時刻(または開始時刻)、終了予定時刻(または終了時刻)にそれぞれ相当する。時刻t2s,t2eは、浴槽洗浄運転の開始予定時刻(または開始時刻)、終了予定時刻(終了時刻)にそれぞれ相当する。
【0031】
図2に示す動作手順は、前記した第1の態様が生じ、またはこれに類する状況が発生した場合に対応している。
まず、浴槽洗浄運転および浴室乾燥装置の双方の運転予約があると、これら双方の運転予定期間に重なりがあるか否かが判断される(S1:YES,S2)。浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の運転予約に際しては、たとえばそれらの運転開始予定時刻t1s,t2sは設定入力されるものの、運転終了予定時刻t1e,t2eは、一般的には設定入力されない。このため、運転終了予定時刻t1e,t2eとして、推定値を用いることも可能
である。浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転のそれぞれの所要時間は、略一定であり、余り大きく変動することは少ない。したがって、運転開始予定時刻t1s,t2sが設定入力された場合に、その値から所定時間経過時点を、運転終了予定時刻t1e,t2eと推定し、この推定値を用いて、運転予定期間に重なりがあるか否かを判断するようにしてもよい。
【0032】
前記した判断において、運転予定期間に重なりがあり、かつ浴槽洗浄運転の方が浴室乾燥装置よりも先に開始される予定である場合には、浴室乾燥運転は待機状態に設定される(S2:YES,S3:YES,S4)。また、この場合には、浴槽洗浄運転が本来の運転開始予定時刻t2sに開始される(S5)。その後は、前記浴槽洗浄運転が終了すると、その時点で浴室乾燥運転が開始され、この浴室乾燥運転は最終状態まで行なわれて終了する(S6:YES,S7,S8:YES)。浴室乾燥運転の終了は、たとえば浴室1の乾燥度合いが所定値に達した段階で終了する。また、これに代えて、運転時間が所定時間に達すると、終了させることもできる。
【0033】
図5は、前記した一連の制御に対応している。同図からも理解されるように、浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転との予約重なり期間においては、浴室乾燥運転が待機状態にあり、浴槽洗浄運転のみが行なわれ、かつこの浴槽洗浄運転が終了した後に浴室乾燥運転が開始されている。浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転とが同時に行なわれることは適切に回避されているため、浴室洗浄によって浴室1の湿度を高めながら浴室乾燥運転が行なわれるといった無駄がない。また、浴槽洗浄運転中に浴室乾燥運転が行なわれると、浴槽10に付着している水垢や皮脂などの汚れが乾燥して固化・白化し、汚れが落ち難くなる虞があるが、そのような虞もない。
【0034】
ステップS3の判断において、浴室乾燥運転の方が浴槽洗浄運転よりも先に開始される予定である場合には、浴槽洗浄運転が、浴室乾燥運転の本来の運転開始予定時刻である時刻t1sに開始される(S3:NO,S9)。その後は、前記したステップS6~S8の制御が行なわれる。
【0035】
図6は、前記した一連の制御に対応している。同図からも理解されるように、前記した一連の制御においても、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が重なって行なわれることは適切に回避され、
図5に示した場合と同様な作用が得られる。
また、浴槽洗浄運転の開始時期は、本来の時刻t2sではなく、時刻t1sに早められているため、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の双方の終了時期が、遅くなることは適切に抑制される。
【0036】
一方、ステップS2の判断において、運転予定期間に重なりが無いとされた場合であっても、浴室乾燥運転の開始予定が浴槽洗浄運転のそれよりも先であり(S2:NO,S10:YES)、かつ後述する一定の条件を満たすときには、運転予定期間に重なりがある場合と同様な制御が実行される。すなわち、浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sが、浴室乾燥運転の終了予定時刻t1eから第1の所定時間T1(たとえば、1時間)経過前の時刻である場合には、浴槽洗浄運転が時刻t1sに開始される(S11:YES,S9)。その後は、前記したステップS6~S8が実行される。
また、前記条件には該当しない場合であっても、浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sが、浴室乾燥運転の開始予定時刻t1sから第2の所定時間T2(たとえば、2時間)経過前の時刻であれば(S11:NO,S12:YES)、前記同様に、浴槽洗浄運転が時刻t1sに開始される(S9)。その後は、前記したステップS6~S8が実行される。
【0037】
図7および
図8は、前記一連の制御に対応している。
図7において、浴室乾燥運転の終了予定時刻t1eから浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sまでの時間Taは、Ta≦T1で
ある。
図8において、浴室乾燥運転の開始予定時刻t1sから浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sまでの時間Tbは、Tb≦T2である。
前記一連の制御においては、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の予定期間に重なりは無いものの、重なりがある場合と同様な制御が所定条件下で実行されている。このため、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が同時に行なわれること、およびそれに近い状態になることは、より徹底して防止され、ユーザに安心感、信頼感をもたらせる。
【0038】
ステップS2の判断において、運転予定期間に重なりが無いとされた場合であって(S2:NO)、浴槽洗浄運転の方が浴室乾燥運転よりも先に開始される予定にあるとき(S10:NO)、あるいはステップS11,12の双方の条件を満たさないときには、通常の動作制御がなされる(S13)。すなわち、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転がそれぞれ予約された時刻t2s,t1sに開始される。
【0039】
図3に示す動作手順は、前記した第2および第3の態様、またはこれに類する状況が発生した場合に対応している。
まず、浴槽洗浄運転中に、浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨のスイッチ操作がなされた際には、浴槽洗浄運転をそのまま継続させるとともに、浴室乾燥運転については待機させる旨の判断がなされる(S21:YES,S22:YES,S23)。その後浴槽洗浄運転が終了すると、浴室乾燥運転が開始され、その終了に至る(S24:YES,S25,S26:YES)。
【0040】
図9は、前記一連の制御に対応している。前記一連の制御においては、浴槽洗浄運転中に浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨の操作がなされたとしても、この浴室乾燥運転は浴槽洗浄運転が終了した後とされ、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が同時に行なわれるようなことは適切に回避される。
【0041】
また、浴槽洗浄運転中には、浴室乾燥運転を直ちに開始させる旨の操作ではなく、運転開始の予約操作がなされる場合がある(S22:NO,S27:YES)。この場合において、浴室乾燥運転の予約期間と、現在行なわれている浴槽洗浄運転の期間とに重なりがあると(S28:YES)、前記したステップS23~S26と同じ制御が実行される。
図10は、前記一連の制御に対応している。前記一連の制御においても、
図9に示した場合と同様に、浴室乾燥運転は浴槽洗浄運転が終了した後とされ、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が同時に行なわれるようなことは適切に回避される。
【0042】
ステップS28において、浴室乾燥運転の予約期間と、現在行なわれている浴槽洗浄運転の期間とに重なりがない場合がある(S28:NO)。この場合には、前記双方の運転は、本来の予定どおりに行なわれる(S28:NO,S29)。
【0043】
前記した場合とは異なり、浴槽洗浄運転は運転中にはなく、浴室乾燥運転が行なわれている最中に、浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作がなされる場合がある(S21:NO,S30:YES,S31:YES)。この場合には、浴室乾燥運転が中断され、かつ浴槽洗浄運転が直ちに開始される(S32)。その後は、浴槽洗浄運転が終了すると、浴室乾燥運転が再開され、この浴室乾燥運転の終了に至る(S33:YES,S34,S35:YES)。
【0044】
図11は、前記一連の制御に対応している(同図の浴室乾燥運転は、運転開始予定時刻t1s、運転終了予定時刻t1eの予約に基づき開始されており、その最中に、浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作がなされている)。
前記一連の制御によれば、浴室乾燥運転中に浴槽洗浄運転を割り込み運転させることにより、これら双方の運転が同時に行なわれることを回避しつつ、浴槽洗浄運転を直ちに行
なうというユーザの要望にも的確に対応する。
【0045】
浴室乾燥運転中には、浴槽洗浄運転を直ちに開始させる旨の操作ではなく、浴槽洗浄運転の予約操作がなされる場合がある(S30:YES,S31:NO,S36:YES)。この場合において、浴槽洗浄運転の予約期間と、現在行なわれている浴室乾燥運転の期間とに重なりがあると(S37:YES)、前記したステップS32~S35と同じ制御が実行される。
図12は、前記一連の制御に対応している。前記一連の制御においても、
図11に示した場合と同様に、浴室乾燥運転は浴槽洗浄運転中においては中断され、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が同時に行なわれるようなことは適切に回避される。
【0046】
ステップS37において、浴槽洗浄運転の予約期間と、現在行なわれている浴室乾燥運転の期間とに重なりがない場合がある(S37:NO)。ただし、この場合であっても、後述する一定の条件を満たすときには、運転期間に重なりがある場合と同様な制御が実行される。
すなわち、浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sが、浴室乾燥運転の終了予定時刻t1eから第3の所定時間T3(たとえば、1時間)経過前の時刻である場合には、浴室乾燥運転は中断され、浴槽洗浄運転が開始される(S38:YES,S32)。その後は、前記したステップS33~S35が実行される。
また、前記条件には該当しない場合であっても、浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sが、浴室乾燥運転の開始時刻t1sから第4の所定時間T4(たとえば、2時間)経過前の時刻であれば、前記同様に、浴室乾燥運転は中断され、浴槽洗浄運転が開始される(S38:NO,S39:YES,S32)。その後は、前記したステップS33~S35が実行される。
【0047】
図13および
図14は、前記一連の制御に対応している。
図13において、浴室乾燥運転の終了予定時刻t1eから浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sまでの時間Tcは、Tc≦T3である。
図14において、浴室乾燥運転の開始時刻t1sから浴槽洗浄運転の開始予定時刻t2sまでの時間Tdは、Td≦T4である。
前記一連の制御においては、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の予定期間に重なりは無いものの、重なりがある場合と同様な制御が所定条件下で実行されている。このため、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転が同時に行なわれること、およびそれに近い状態になることは、より徹底して防止され、好ましい。
【0048】
浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転との期間に重なりがなく、前記したステップS38,S39のいずれにも該当しない場合には、前記双方の運転は、本来の予定どおりに行なわれる(S38:NO,S39:NO,S40)。
なお、浴室乾燥運転中に、浴槽洗浄運転の開始に関する操作がなされない場合には、当然ながら、浴室乾燥運転が予定どおりに行なわれて終了に至る(S30:YES,S31:NO,S36:NO,S41)。
【0049】
浴室システムSYにおいては、前記した動作制御に代えて、
図4に示すような動作制御を実行させるようにしてもよい。
【0050】
図4のステップS51,S52は、
図2のステップS1,S2と同じである。ステップS52において、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の双方の運転予定期間に重なりがあると判断された場合(S52:YES)、運転予定期間の重なり期間中は、浴室乾燥運転が低出力状態で行なわれる(S53)。ここで、低出力状態とは、所定の通常時出力よりも低い出力であり、たとえばファン20,22の回転速度が通常時よりも低速とされ、あるいは熱交換器21の温度が通常時よりも低くされるなどが該当する。
本実施形態においては、前記双方の運転予定期間中に、浴槽洗浄運転が浴室乾燥運転に優先して単独で行なわれるのではなく、浴室乾燥運転の出力が低くされた状態で浴槽洗浄運転に並行して行なわれる。
その後、浴槽洗浄運転が終了し、浴室乾燥運転が単独で行なわれるときには、通常時出力に戻される(S54:YES,S55)。
【0051】
前記した一連の動作制御によれば、浴槽洗浄運転および浴室乾燥運転の運転期間が重なるときには、浴室乾燥運転が低出力状態とされるため、その期間中は、浴室乾燥運転を停止しているのに近い状態となる。したがって、本発明が意図する効果が期待できる。
【0052】
図4の動作制御から理解されるように、本発明においては、浴槽洗浄運転と浴室乾燥運転との運転期間が重なっているときには、浴室乾燥運転を一時的に低出力状態として、その運転を継続させるように構成することも可能である。
【0053】
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る浴室システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
【0054】
浴槽洗浄装置、および浴室乾燥装置の具体的な構成は限定されない。浴槽洗浄装置は、洗浄水を浴槽に噴射して浴槽を洗浄する浴槽洗浄運転が可能であればよく、洗浄水の種類などは限定されない。浴室乾燥装置は、浴室への温風送風および/または換気により浴室を乾燥させる浴室乾燥運転が可能であればよく、温風送風のみ、あるいは換気のみによって浴室乾燥をさせるタイプとすることも可能である。
本発明でいう第1ないし第4の所定時間などの具体的な値も限定されず、またこれらの値は、たとえばユーザがスイッチ操作するなどして、適宜に増減変更できるように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0055】
SY 浴室システム
A 浴槽洗浄装置
B 浴室乾燥装置
WH 給湯装置
1 浴室
10 浴槽