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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091070
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】パネル固定構造
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
E04F13/08 101B
E04F13/08 101C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207379
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松竹 勲臣
(72)【発明者】
【氏名】石出 一郎
(72)【発明者】
【氏名】門司 陽二郎
【テーマコード(参考)】
2E110
【Fターム(参考)】
2E110AA42
2E110AB04
2E110AB22
2E110AB23
2E110BA12
2E110CA03
2E110CA04
2E110CC02
2E110CC25
2E110DA09
2E110DC12
2E110DC15
2E110GA33W
2E110GA33Y
2E110GA34W
2E110GA34Y
(57)【要約】
【課題】パネルを壁面に固定し易いパネル固定構造を提供する。
【解決手段】パネル固定構造は、壁面10に固定された下地材40と、壁面10と平行に配置されたウェブ32と、ウェブ32の幅方向の両側から壁面10側へ突出したフランジ34と、フランジ34の端部からウェブ32の外側へ張り出して下地材40に正面から固定されたアーム36と、を備えたハット形部材30と、ウェブ32に正面からビス固定されたパネル20と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に固定された下地材と、
前記壁面と平行に配置されたウェブと、前記ウェブの幅方向の両側から前記壁面側へ突出したフランジと、前記フランジの端部から前記ウェブの外側へ張り出して前記下地材に正面から固定されたアームと、を備えたハット形部材と、
前記ウェブに正面からビス固定されたパネルと、
を有するパネル固定構造。
【請求項2】
前記パネルは、複数の分割パネルを突き合わせて形成され、
前記分割パネルは、端部同士が前記ウェブ上で突き合わされてビス固定されている、請求項1に記載のパネル固定構造。
【請求項3】
前記下地材と前記アームとはブラインドリベットを用いて固定され、
前記パネルと前記ウェブとは前記ウェブの裏面に溶接されたナットと皿ビスとを用いて固定されている、
請求項1又は2に記載のパネル固定構造。
【請求項4】
前記下地材に形成され、正面側へ突出した支持片と、
前記分割パネルにおいて、他の前記分割パネルと突き合わせられない端部に形成され、前記壁面側へ突出した固定片と、を有し、
前記支持片及び前記固定片は、前記壁面に平行な方向からビス固定されている、
請求項2に記載のパネル固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、建物の外壁や取付けパネルに表示具を取付ける、表示具取付け構造が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-191534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示された表示具取付け構造では、表示具の背面に取付けプレートを取付ける。そして、取付けプレートの上部の突起を、壁面に固定された壁面用支持プレートの支持孔に嵌め込む。こうして壁面用支持プレートに仮固定された取付けプレートに、下方から取付け用ネジを捩じ込んで、取付けプレートを壁面用支持プレートに固定する。これにより、表示具が壁面に固定される。
【0005】
この表示具取付け構造では、表示具と壁面との間に取付け部があるので、作業員が目視できない状態で作業する必要がある。また、表示具の裏側に手を入れたり工具を入れたりする必要があり、作業性が悪い。さらに、表示具を上下方向に突合せて配置する場合の取付け作業が特に困難である。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、パネルを壁面に固定し易いパネル固定構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1のパネル固定構造は、壁面に固定された下地材と、前記壁面と平行に配置されたウェブと、前記ウェブの幅方向の両側から前記壁面側へ突出したフランジと、前記フランジの端部から前記ウェブの外側へ張り出して前記下地材に正面から固定されたアームと、を備えたハット形部材と、前記ウェブに正面からビス固定されたパネルと、を有する。
【0008】
請求項1のパネル固定構造では、ハット形部材のアームが下地材に正面から固定される。また、アームは、ウェブから壁面側へ突出したフランジに固定されているので、ウェブと下地材の間に空間が形成される。このため、ハット形部材のウェブにパネルをビス固定できる。
【0009】
このように、下地材にパネルを固定する際に、パネルの裏側からの作業を必要としない。このため、パネルを、壁面に容易に固定できる。
【0010】
また、ハット形部材は、ウェブとアームとが、ウェブから壁面側へ突出するフランジによって連結されている。これにより、パネルが、面外方向に補剛される。
【0011】
請求項2のパネル固定構造は、請求項1に記載のパネル固定構造において、前記パネルは、複数の分割パネルを突き合わせて形成され、前記分割パネルは、端部同士が前記ウェブ上で突き合わされてビス固定されている。
【0012】
請求項2のパネル固定構造では、ハット形部材のウェブ上で分割パネルの端部が突き合わされている。
【0013】
このように、壁面に複数の分割パネルを固定する際に、突き合せ部分において、分割パネルの裏側、上側や下側からの作業を必要としない。このため、分割パネルを壁面に容易に固定できる。これにより、複数の分割パネルを組み合わせた大きなパネルを壁面に固定できる。
【0014】
請求項3のパネル固定構造は、請求項1又は2に記載のパネル固定構造において、前記下地材と前記アームとはブラインドリベットを用いて固定され、前記パネルと前記ウェブとは前記ウェブの裏面に溶接されたナットと皿ビスとを用いて固定されている。
【0015】
請求項3のパネル固定構造では、下地材とアームとがブラインドリベットを用いて固定されている。このため、下地材の裏側にナットを固定できなくても、下地材にアームを固定できる。
【0016】
一方、パネルと前記ウェブとはウェブの裏面に溶接されたナットと皿ビスとを用いて固定される。このナットは、下地材に固定される前のハット形部材に溶接しておけばよい。このように、ハット形部材を用いることで、正面に露出するパネルを、目立ちにくい皿ビスを用いて固定できる。
【0017】
請求項4のパネル固定構造は、請求項2に記載のパネル固定構造において、前記下地材に形成され、正面側へ突出した支持片と、前記分割パネルにおいて、他の前記分割パネルと突き合わせられない端部に形成され、前記壁面側へ突出した固定片と、を有し、前記支持片及び前記固定片は、前記壁面に平行な方向からビス固定されている。
【0018】
請求項4のパネル固定構造では、分割パネルにおいて、他の分割パネルと突き合わせられない端部、すなわち、複数の分割パネルによって形成されるパネルの端部が、支持片に対して、壁面に平行な方向からビス固定されている。
【0019】
つまり、分割パネルが突き合わされている部分より、上側や下側からの作業が比較的容易な部分において、パネル20は壁面に平行な方向からの作業によって固定される。これにより、ビスを正面側から目立たなくさせることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、パネルを壁面に固定し易い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係るパネル固定構造を示す正面図である。
図2図1におけるA-A線断面図である。
図3】下地材の変形例を示す断面図である。
図4】下地材の別の変形例を示す断面図である。
図5】パネルの分割数の変形例を示す断面図である。
図6】ハット形部材の配置の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態に係る建物について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
【0023】
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において構成を省略する、異なる構成と入れ替える、一実施形態及び各種の変形例を組み合わせて用いる等、適宜変更を加えて実施することができる。
【0024】
各図面において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
【0025】
<パネル取付構造>
(概要)
図1には、本発明の実施形態に係るパネル固定構造によって建物の壁面10に固定されたパネル20が正面視で示されている。「正面視」とは壁面10に垂直な方向から見た視線を示す。
【0026】
パネル20は正面視で円形状の板材であり、円の上半分を構成する半円状の分割パネル22と、円の下半分を構成する半円状の分割パネル24と、を組み合わせて形成されている。パネル20は、正面に広告やロゴマーク、サインなどが描画される表示パネルである。
【0027】
(下地材)
図2に示すように、壁面10にはアンカーボルト12が埋設され、アンカーボルト12において壁面10から突出した部分に、下地材40がナットを用いて固定されている。下地材40は、パネル20より小さい円形状の鋼製の板材であり、面内方向が壁面10と平行に配置されている。
【0028】
下地材40には、外周部を取り囲むように、正面側へ突出する支持片40Aが形成されている。「正面側」とは下地材40からみて壁面10と反対側である。支持片40Aは、下地材40の外周部を正面側へ折り曲げて形成されている。
【0029】
(ハット形部材)
下地材40には、ハット形部材30が固定されている。図1に示すように、ハット形部材30は、長手方向(X方向)が後述する分割パネル22及び24の端部22B及び24Bに沿って配置された長尺部材である。ハット形部材30は、幅方向(Z方向)において、分割パネル22及び24に亘って配置されている。
【0030】
図2に示すように、ハット形部材30は、壁面10と平行に配置されたウェブ32と、ウェブ32の幅方向の両側から壁面10側へ突出したフランジ34と、それぞれのフランジ34の端部からウェブ32の外側(Z方向における外側)へ張り出して下地材40に正面から固定されたアーム36と、を備えて構成されている。
【0031】
なお、壁面10とウェブ32とは完全に平行である必要はなく、壁面10の不陸やハット形部材30の製造精度に起因して多少の角度を有していてもよい。
【0032】
下地材40とアーム36とは、ブラインドリベット50を用いて固定されている。ブラインドリベット50は、2つの板材を接合する際に、一方の板材の表側から他方の板材の裏側へ貫通させて変形させることにより、2つの板材をかしめて固定する、所謂片側締結部材である。なお、本発明においては片側締結部材を用いればよく、ブラインドリベット50に代えて、例えば打ち込みリベットを用いてもよい。
【0033】
ブラインドリベット50は、アーム36の正面から、アーム36及び下地材40を挟み込むように取付けられる。「正面から」とは、図2に矢印Kで示すように、壁面10に正対する側からであることを示す。
【0034】
ウェブ32の裏面(壁面10側の面)には、ナット52が溶接されている。ナット52は、後述するビス54と対応する位置に配置されている。
【0035】
(パネル)
パネル20を構成する分割パネル22には、円弧状の端部を取り囲むように、固定片22Aが形成されている。固定片22Aは、分割パネル22から壁面10側へ突出して形成されている。また、分割パネル24にも、円弧状の端部を取り囲むように、固定片24Aが形成されている。
【0036】
換言すると、分割パネル22には、他の分割パネル24と突きつけられない端部に、壁面10側へ突出する固定片22Aが形成されている。同様に分割パネル24にも、他の分割パネル22と突きつけられない端部に、壁面10側へ突出する固定片24Aが形成されている。
【0037】
固定片22A及び下地材40の支持片40Aは、壁面10に平行な方向からビス56を用いて互いに固定されている。支持片40Aには、ビス56に対応する位置にナット58が溶接されている。
【0038】
一方、分割パネル22における直線状の端部22Bは、分割パネル24における直線状の端部24Bと突き合わせて配置されている。また、これらの端部22B及び24Bは、ハット形部材30におけるウェブ32上で突き合わされている。
【0039】
分割パネル22及び24と、ウェブ32と、の間には、端部22B及び24Bに沿う裏当て材26が配置されている。裏当て材26は、ウェブ32にも沿う長尺の板材であり、分割パネル22の裏面に溶接されている。
【0040】
分割パネル22及び24は、ビス54及び上述したナット52を用いて、裏当て材26を介してハット形部材30のウェブ32に固定されている。ビス54は皿ビスであり、図1に示すように、端部22B及び24Bに沿って間隔を空けて複数配置されている。ビス54は、正面から、ウェブ32の裏面に溶接されたナット52へ捩じ込まれる。
【0041】
<作用及び効果>
本発明の実施形態に係るパネル固定構造では、図2に示すように、ハット形部材30のアーム36が下地材40に正面から固定される。また、アーム36は、ウェブ32から壁面10側へ突出したフランジ34に固定されているので、ウェブ32と下地材40の間に空間Vが形成される。
【0042】
このため、ハット形部材30のウェブ32にパネル20を形成する分割パネル22及び24をビス54で固定できる。この際、パネルも、正面からビス固定される。
【0043】
このように、下地材40にパネル20を固定する際に、パネル20の裏側からの作業を必要としない。このため、パネル20を、壁面10に容易に固定できる。
また、ハット形部材30は、ウェブ32とアーム36とが、ウェブ32から壁面側へ突出するフランジ34によって連結されている。これにより、パネル20が、面外方向に補剛される。
【0044】
また、本発明の実施形態に係るパネル固定構造では、ハット形部材30のウェブ32上で分割パネル22及び24の端部22B及び24Bが突き合わされている。
【0045】
このように、壁面10に複数の分割パネル22及び24を固定する際に、突き合せ部分において、分割パネル22又は24の裏側、上側や下側からの作業を必要としない。このため、分割パネル22及び24を壁面10に容易に固定できる。これにより、複数の分割パネル22及び24を組み合わせた大きなパネル20を壁面に固定できる。
【0046】
また、本発明の実施形態に係るパネル固定構造では、下地材40とアーム36とがブラインドリベット50を用いて固定されている。このため、下地材40の裏側にナットを固定できなくても、下地材40にアーム36を固定できる。
【0047】
一方、パネル20とハット形部材30のウェブ32とは、ウェブ32の裏面に溶接されたナット52と、皿ビスであるビス54と、を用いて固定される。このナット52は、下地材40に固定される前のハット形部材30に溶接しておけばよい。このように、ハット形部材30を用いることで、壁面10の正面に露出するパネル20を、目立ちにくい皿ビスを用いて固定できる。
【0048】
また、本発明の実施形態に係るパネル固定構造では、分割パネル22及び24において、他の分割パネルと突きつけられない端部、すなわち、複数の分割パネル22及び24によって形成されるパネル20の端部に、それぞれ固定片22A及び24Aが形成されている。そして、これらの固定片22A及び24Aが、下地材40の支持片40Aに対して、壁面10に平行な方向からビス56で固定されている。
【0049】
つまり、分割パネル22及び24が突き合わされている部分より、上側や下側からの作業が比較的容易な部分において、パネル20は壁面10に平行な方向からの作業によって固定される。これにより、ビス56を正面側から目立たなくさせることができる。
【0050】
<変形例>
上記実施形態においては、下地材40はパネル20より小さい円形状の板材であり、外周部を取り囲むように正面側へ突出する支持片40Aが形成されているものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。
【0051】
例えば図3に示す下地材42のように、本発明における下地材はパネル20より大きく形成してもよい。この場合、パネル20の固定片22A及び24Aは、支持片42Aに対してビス56で固定する。支持片42Aは、下地材42にブラインドリベット50等を用いて固定した曲げ板材である。
【0052】
なお、「パネル20より大きく」とは、下地材42を、パネル20に対してX方向及びZ方向の双方に対して大きい板状に形成する態様、パネル20に対してX方向又はZ方向の一方に対して大きい長尺状に形成する態様、の双方を含む。長尺状の下地材42としては、例えば軽量鉄骨のスタッド(LGS:Light Gauge Stud)などが挙げられる。
【0053】
また、上記実施形態においては、下地材40を鋼製の板材で形成したが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図4に示す下地材44のように、本発明の下地材としては、石膏ボードやケイ酸カルシウム板、石板など、素材や厚みの異なる各種の板材を採用することができる。
【0054】
すなわち、本発明における「下地材」とは、パネル20を固定するための部材全般を意味しており、建物の仕上げ材を固定するための下地材のみを指すものではない。
【0055】
下地材44として石膏ボードを用いる場合は、パネル20の固定片22A及び24Aを固定するために、支持片42Aと同様の支持片44Aを用いることができる。また、下地材44とハット形部材30のアーム36とは、ボードアンカー60を用いて固定することができる。
【0056】
このように、下地材44として用いる素材や厚みに応じて、締結具を適宜選定することができる。このような締結具としては、壁面10の正面からの作業のみによって2つの部材を固定できるものとする。
【0057】
また、上記実施形態においては、パネル20が、2つの分割パネル22及び24によって形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図5に示すパネル70のように、本発明のパネルは3つ以上の分割パネルで形成してもよい。
【0058】
パネル70は、Z方向において複数の分割パネル72、74、76及び78を用いて形成されている。この場合、各分割パネル72、74、76及び78のそれぞれの突合せ部に、それぞれハット形部材30を配置する。
【0059】
また、上記実施形態においては、図1に示すように、ハット形部材30が一方向(X方向)に沿って配置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばハット形部材30は、図6に示すように、二方向(X方向及びZ方向)に沿って配置してもよい。
【0060】
この場合、例えば分割パネル22及び24をさらに分割し、分割された端部を、Z方向に沿うハット形部材30上で突き合わせてもよい。このように、パネル20の分割方向は一方向に限らず、二方向に分割することもできる。
【0061】
なお、パネル20は、必ずしも複数の分割パネルで形成する必要はない。例えばパネル20は一枚で形成しても、ハット形部材30を用いることで、壁面10への固定作業が容易になる。パネル20を一枚で形成する場合、裏当て材26は省略できる。
【0062】
また、上記実施形態においては、パネル20は正面視で円形状としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。パネル20の正面視における形状は任意であり、パネル20の形状及び分割数に応じて、ハット形部材30を配置すればよい。
【符号の説明】
【0063】
10 壁面
20 パネル
22 分割パネル
22A 固定片
22B 端部
24 分割パネル
24A 固定片
24B 端部
30 ハット形部材
32 ウェブ
34 フランジ
36 アーム
40 下地材
40A 支持片
42 下地材
42A 支持片
44 下地材
44A 支持片
50 ブラインドリベット
52 ナット
54 ビス
56 ビス
70 パネル
72 分割パネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6