(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091074
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
A63F7/02 328
A63F7/02 352N
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207383
(22)【出願日】2022-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】301053992
【氏名又は名称】株式会社日本ブレインウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】伊東 久雄
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BA86
2C088CA31
(57)【要約】
【課題】貯玉データの管理におけるセキュリティ強化や利便性の向上した貯玉管理システムを提供すること。
【解決手段】トークン発行部521は、パチンコの店舗でユーザが取得した貯玉データを、第1変換効率でトークンに変換してユーザに発行する。第1管理部512は、ユーザの所定トークンを、スマートコントラクトにより管理する。第2管理部523は、トークンを貯玉データに変換する変換効率として、第1店舗、及び当該第1店舗と同企業の関係のある第2店舗については100%の変換効率を採用し、第1店舗と同企業の関係にない第3店舗については、90%の効率を採用する、という設定を、スマートコントラクトにより管理する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する管理手段、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行するトークン発行手段と、
前記ユーザの前記所定トークンを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項3】
前記所定トークンを前記貯玉データに変換する変換効率として、
前記第1店舗、及び当該第1店舗と所定関係のある第2店舗については第1変換効率を採用し、
前記第1店舗と前記所定関係にない第3店舗については、第2変換効率を採用する、
という設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する第2管理手段、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2管理手段は、さらに、
前記所定トークンを前記貯玉データとは別の別価値に変換する場合には第3変換効率を採用するという設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2管理手段は、さらに、
前記所定トークンを前記貯玉データ又は前記別価値に変換する場合の手数料の設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第1管理手段は、さらに、
前記ユーザについての、前記所定トークンと、前記貯玉データ若しくは別価値とのうちの一方から他方への変換の履歴を示す履歴情報を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、
請求項4又は5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報処理システムは、
前記第1店舗によって管理される情報処理装置であって、前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術に係る前ネットワークに属するノードとして機能する情報処理装置を含み、
前記情報処理装置は、前記トークン発行手段を備える、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行するトークン発行ステップと、
前記ユーザの前記所定トークンを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行するトークン発行ステップと、
前記ユーザの前記所定トークンを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコやスロット業界においては、出玉を景品等に交換せず、預け入れた出玉のデータを管理する、即ち、貯玉データの管理システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パチンコやスロット業界において、貯玉データ管理のセキュリティ強化(耐データ消失)が求められている。また、パチンコやスロット以外のサービスへ展開することがなく、利便性の向上が求められている。
【0005】
本発明は、貯玉データの管理におけるセキュリティ強化や利便性の向上した貯玉管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
また、上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する管理手段、
を備える。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行するトークン発行手段と、
前記ユーザの前記所定トークンを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理手段と、
を備える。
【0008】
本発明の一態様のプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理システムに対応するプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、貯玉データの管理におけるセキュリティ強化や利便性の向上した貯玉管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の情報処理システムを適用した本サービスの概要を示す図である。
【
図2】
図1に示す本サービスにおける、貯玉の変換効率の一例を示す図である。
【
図3】
図1及び
図2に示す本サービスを提供する際に適用される本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図3の情報処理システムのうちブロックチェーンノードのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図4のブロックチェーンSTB及びブロックチェーンノードの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の情報処理システムを適用した本サービスの概要を示す図である。
本サービスは、貯玉データをトークン化し、ブロックチェーンBCを用いて統合して様々なサービスへ展開することが出来るものである。
ここで、統合とは、企業間において従来共有されなかった貯玉データを共有して管理することを意味している。
即ち、従来、各パチンコやスロットの店舗の貯玉は、上述のセキュリティの向上や、貯玉管理の透明性の観点から、店舗毎や企業毎に管理されていた。しかしながら、本サービスでは、ブロックチェーン技術を用いることにより、これを解消し、各企業間での貯玉の統合管理が可能となっている。
【0013】
ここで、「ブロックチェーン」とは、本サービスを利用して管理される1以上のデータに関する各種情報(データに関するメタデータやハッシュといった健全性の検証に係るデータ等)が含まれたブロックがチェーンのように連結した一連のデータである。
一般に、ブロックチェーンという単語は、分散型台帳技術や分散型ネットワークを意味し得る。即ち、ブロックチェーンの単語は、ブロックと呼ばれるデータがチェーンのように連結した一連のデータそのものや、それに関する技術及びネットワークを含んだ多義的な単語である。
そこで、以下、ブロックチェーンを管理する分散型ネットワークを「ブロックチェーンに係るネットワーク」と呼び、ブロックがチェーンのように連結した一連のデータである「ブロックチェーン」と区別して呼ぶ。
【0014】
なお、本実施形態の説明では、パチンコ台が備えられたパチンコ店における出玉の管理、即ち、貯玉データの管理を行うシステムとして説明する。しかしながら、本サービスでは、パチンコの出玉のみならず、スロットの出メダルを管理することもできる。即ち、パチンコ台及びスロット台の少なくとも一方を有している店舗において出玉や出メダルの管理が可能となる。
【0015】
以下、本サービスの要点について説明する。
各企業の貯玉データを、ブロックチェーンで統合管理するため、各企業の各パチンコ店の点灯には、ブロックチェーンセットトップボックスが設置される。ブロックチェーンセットトップボックスは、ブロックチェーンに係るネットワークのノードとして機能する情報処理装置である。ブロックチェーンSTBの機能については、後述する。なお、「セットトップボックス」を、以下「STB」と略記する。
【0016】
また、本サービスでは、他サービスとの提携ができるように専用APIを実装される。これにより、ユーザは、本サービスにより管理された貯玉データに基づいて、他サービスを利用して商品や役務の提供を受けることが出来る。即ち、本サービスにより、ユーザは、貯玉を他サービスの商品や役務の提供との交換が可能となる。
【0017】
また、本サービスでは、各企業間での貯玉の共有に際して、変換効率が定められる。これにより、本サービスの提供者や各企業における本サービスの運用コストに係る手数料の回収が可能となる。また、変換効率は、ブロックチェーンのスマートコントラクトで管理されることにより、変換効率や変換された結果の貯玉データの改ざんが防止される。
【0018】
次に、
図1を参照して、本サービスで実現される貯玉データの管理の流れの一例について説明する。
まず、ステップST1に示すように、ユーザは、店舗から貯玉をしたり、貯玉を使用したりすることができる。
即ち例えば、ユーザは、A企業のX店舗S(以下、「店舗S-A-X」と呼ぶ)において、本サービスに出玉を管理させることで貯玉したとする。即ち、ユーザは、出玉の代わりに貯玉データを取得する。このとき、貯玉データはブロックチェーンBC上のトークンとして生成される。これにより、貯玉データの本サービスのブロックチェーンBC上で授受が可能となる。
ここで、貯玉データのトークンには、店舗S-A-Xにおいて貯玉された貯玉データである旨が紐づけられて管理される。
【0019】
そして、ユーザは、例えばA企業のY店舗S(以下、「店舗S-A-Y」と呼ぶ)において、本サービスにおいて管理されている貯玉を引き出したとする。即ち、ユーザは、貯玉データのトークンを店舗S-A-Yに譲渡する代わりに出玉を受け取る、即ち、貯玉データに基づいて出玉を使用することができるようになる。
同様に、ユーザは、店舗S-A-Xにおいても、本サービスにおいて管理されている貯玉を引き出すことが出来るのは言うまでもない。
【0020】
ここで、本サービスでは、ユーザは、例えばB企業のZ店舗S(以下、「店舗S-B-Z」と呼ぶ)において、本サービスにおいて管理されている貯玉を引き出すこともできる。即ち、本サービスにより、ユーザは、A企業とB企業の垣根を超えて貯玉を利用することができるようになる。
より具体的には、ユーザは、貯玉データのトークンを店舗S-B-Zに譲渡する代わりに出玉を受け取る、即ち、貯玉データに基づいて出玉を使用することができるようになる。
【0021】
さらに、本サービスでは、ユーザは、例えばC企業のオンライン店舗S(以下、「店舗S-C」と呼ぶ)において、本サービスにおいて管理されている貯玉を用いて商品等と交換こともできる。即ち、本サービスにより、ユーザは、実店舗かオンライン店舗か、さらには、パチンコ店か否かの垣根を超えて貯玉を利用することができるようになる。
より具体的には、ユーザは、貯玉データのトークンを店舗S-Cに譲渡する代わりに出玉を受け取る、即ち、貯玉データに基づいて出玉を使用することができるようになる。
【0022】
このようにして、ユーザは、店舗S-A-Xにおける貯玉を、同企業の他の店舗S-A-Yや、他企業の店舗S-B-Z、さらにはオンラインの他企業の店舗S-Cにおいて貯玉を資料(商品や役務と交換すること)が出来るようになる。
このとき、A企業における貯玉を他の企業で引き出す場合、所定の変換効率が適用される。変換効率の例については、
図2を用いて後述する。
【0023】
次に、ステップST2に示すように、ユーザは、貯玉データに基づいて、商品等を購入することが出来る。具体的には例えば、パチンコ店の店舗内に配置された商品や提携先商品等を購入することが出来る。
また、ステップST3に示すように、ユーザは、貯玉データに基づいて、役務の提供を受けることが出来る。具体的には例えば、パチンコ店の店舗内におけるサービスや提携先店舗サービスを受けることが出来る。
【0024】
また、ステップST4に示すように、ユーザは、貯玉データに基づいて、バウチャーを受け取ることができきる。
【0025】
ここで、バウチャーとは、金的価値を有するいわゆる金券をいう。具体的には例えば、証券、商品券、クーポン券、権利書(証明書)等はバウチャーの一例である。また、バウチャーは、物理的な紙媒体等での提供に限定されず、電子形式で提供されてもよい。さらに言えば、バウチャーは、NFT(Non-Fungible Token)の形式で提供されてもよい。このとき、このバウチャーは、本サービスで利用されるブロックチェーンC上で管理されると、一連の発行なども含めて一括管理され、好適である。
なお、バウチャー(証券等)は、金融免許を持つ企業を介して提供される。
【0026】
また、ステップST5に示すように、ユーザは、ユーザ端末5を用いて、自身の貯玉データを確認することが出来る。即ち、ユーザの夫々は、各自貯玉データのウォレットを持つことが出来る。これにより、貯玉データの残高や各種履歴が閲覧できる。この場合、ウォレットの秘密鍵はユーザ自身が管理する。このため、秘密鍵を管理する企業等からウォレットの秘密鍵が漏洩することがなくなるため、セキュリティが向上する。
【0027】
次に、
図2を用いて、ユーザが貯玉データに基づいて、即ち、貯玉を商品や役務と交換する際の変換効率について説明する。
図2は、
図1に示す本サービスにおける、貯玉の変換効率の一例を示す図である。
上述したように、本サービスでは、各企業間での貯玉の共有に際して、変換効率が定められる。
変換効率は、ブロックチェーンBCのスマートコントラクトで管理されることにより、変換効率や変換された結果の貯玉データの改ざんが防止される。
【0028】
変換効率は、適宜任意の値に定められて管理されるが、例えば以下に示すように定めると好適である。
例えば、
図1の例において店舗S-A-Xにおける貯玉データを、店舗S-A-Xにおいて使用する際の変換効率として100%が定められている。
また例えば、店舗S-A-Xにおける貯玉データを、店舗S-A-Yにおいて使用する際の変換効率として100%が定められている。
これに対して、店舗S-A-Xにおける貯玉データを、店舗S-B-Zにおいて使用する際の変換効率として90%(手数料10%)が定められている。
このように、各店舗で貯玉データをしようする際、貯玉された店舗で使用する際の変換効率は、貯玉された店舗とは異なる店舗で使用する際の変換効率と比較して高く設定される。これにより、ユーザは、貯玉された店舗での使用を促される。これにより、パチンコ店を経営する企業にとっては、自社の出玉を自社で使用してもらうことで、自社の売り上げやユーザ人気を向上させることが出来る。
逆に、貯玉された店舗で使用する際の変換効率は、貯玉された店舗とは異なる店舗で使用する際の変換効率と比較して高く設定される。そして、変換効率が悪化した分は、手数料として回収される。これにより、本サービスの運営や利用に係るコスト等を賄うことが出来る。
また、ユーザにとっては、貯玉データが単に店舗毎や企業毎に管理されるのではなく、別の店舗や企業において貯玉データを使用することができるため、自身の気分で任意の店舗で貯玉データを使用することが出来るようになる。即ち例えば、ユーザは、キャンペーンが行われている店舗で貯玉を使用したり、往訪先の地域の店舗で貯玉データを利用するといったことが可能となる。
【0029】
また、
図1の例において店舗S-A-Xにおける貯玉データを、商品Iの購入として使用する際の変換効率として80%(手数料10%)が定められている。
また、
図1の例において店舗S-A-Xにおける貯玉データを、サービスSの提供をうけるため使用する際の変換効率として70%(手数料10%)が定められている。
また、
図1の例において店舗S-A-Xにおける貯玉データを、証券(バウチャー)と交換するべく使用する際の変換効率として60%(手数料40%)が定められている。
ここで、例えば、商品IやサービスS、証券(バウチャー)はパチンコ店の店舗S-A-Xや他の店舗で受けることが出来る。即ち、ユーザは、貯玉データを用いて、パチンコ店内でコーヒーを購入したり、所定の役務の提供を受けることなどが可能となる。このように、ユーザは貯玉データを直接使用することが出来るようになるため、利便性の高いシステムとなっている。
【0030】
また、変換効率は、ブロックチェーンのスマートコントラクトで管理されることにより、変換効率や変換された結果の貯玉データの改ざんが防止される。
即ち、スマートコンロラクトを用いて、複数の変換効率が設定される。また、スマートコンロラクトを用いて、貯玉データの使用に際して手数料分を自動で振り分ける(例えば、本サービスのサービス提供者の口座等に一部譲渡する)ことが出来る。また例えば、使用の履歴は、ブロックチェーンBCにトランザクションの履歴として管理されるため、検証可能に記録され、閲覧も可能となる。
これにより、変換効率の改ざんはできないものとなる。また例えば、企業が予め本サービスの使用に際して調整された契約内容に基づく変換効率を無視して貯玉データを使用させることで自社での使用を促すようなこともできなくなる。
即ち、これにより、セキュアで透明な貯玉データの管理システムが提供される。このようなセキュアで透明な貯玉データの管理システムとなることにより、各企業が本サービスに安心して参入することが出来る。これにより、本サービスを前提としてエコシステムが構築され、各ユーザの利便性は一層向上していくのである。
【0031】
以下、本サービスの提供に係る情報処理システムの構成等を説明する。
図3は、
図1及び
図2に示す本サービスを提供する際に適用される本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【0032】
即ち、本サービスで用いられる本実施形態の情報処理システムは、
図2に示すように、n台(nは、4以上の任意の整数値)のノードサーバ2-1乃至2-nと、m台(mは、nとは独立した1以上の任意の整数値)のブロックチェーンSTB3-1乃至3-mと、他システム4とユーザ端末5とを含む様に構成されていてもよい。
【0033】
ブロックチェーンノード2-1乃至2-mは、クラウドC上に配置されている。また、ブロックチェーンノード2-1乃至2-mは、相互に本サービスに係る各種の情報の授受を行うことができる。
ブロックチェーンSTB3-1乃至3-nの夫々は、専用線LLを介してクラウドCに接続されている。
ブロックチェーンSTB3-1乃至3-nの夫々は、クラウドC上のブロックチェーンノード2-1乃至2-mのうちいずれかのブロックチェーンノード2と、本サービスに係る各種の情報の授受を行うことができる。
【0034】
他システム4は、他のサービス提供者により管理される情報処理システムである。例えば、商品又は役務の提供を行う提携企業により管理されるPOSシステムは、他システム4の一例である。
ユーザ端末5は、本サービスを利用するユーザにより管理される情報処理装置である。ユーザ端末5は、ブロックチェーン技術のウォレット機能を有している。
【0035】
図4は、
図3の情報処理システムのうちブロックチェーンSTBのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0036】
ブロックチェーンSTB3は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0037】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0038】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0039】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0040】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図1の例ではブロックチェーンSTB3)との間で通信を行う。
【0041】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0042】
なお、図示はしないが、
図3の情報処理システムのブロックチェーンノード2は
図4に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
【0043】
以下、
図4を用いて、
図1のステップST1乃至ST5に対応する処理が実行される際のブロックチェーンSTB3及びブロックチェーンノード2の機能的構成の一例について説明する。
【0044】
図5は、
図4のブロックチェーンノード及びブロックチェーンSTBの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
なお、説明の簡単のため、
図4の説明において、ブロックチェーンSTB3は、1台のみ図示する。
【0045】
ブロックチェーンノード2のCPU11において、トークン発行部61と、第1管理部62と、第2管理部63とが機能する。ブロックチェーンノード2の記憶部18の一領域にはブロックチェーンデータ71が記憶される。本実施形態のブロックチェーンノード2は、ブロックチェーンネットワークにおいて、フルノードとして機能する情報処理装置である。
【0046】
ブロックチェーンSTB3のCPU11において、ファームウェア51と、ブロックチェーン機能部52とが機能する。ブロックチェーン機能部52は、トークン発行部521と、第1管理部522と、第2管理部523とを有している。本実施形態のブロックチェーンSTB3は、ブロックチェーンネットワークにおける、ライトノードとして機能する情報処理装置である。
【0047】
ここで、「フルノード」とは、ブロックの生成に係る計算処理機能や、ブロックチェーンのデータそのものの記憶機能といったブロックチェーンにおけるノードとしての全機能を提供する情報処理装置(ノード)である。
【0048】
また、「ライトノード」とは、上述のフルノードにより提供される機能のうち、一部を提供するノードである。
【0049】
なお、図示はしないが、ブロックチェーンSTB3は、ブロックチェーンネットワークにおいてウルトラライトノードとして機能する情報処理装置であってもよい。
ここで、「ウルトラライトノード」とは、ブロックの生成に係る計算処理機能や、ブロックチェーンのデータそのものの記憶機能を提供せず、ブロックチェーンネットワークとの間でのデータの授受機能といった極めて一部の機能を提供する情報処理装置(ノード)である。ウルトラライトノードは、実現するために必要な計算資源等が少ないため、上述の機能を提供するチップやプログラムの一部又は全部として実装される。しかしながら、ウルトラライトノードは、別個の情報処理装置として実装されてもよい。
【0050】
ブロックチェーンのかかるネットワーク上において、所定の処理を行うためのAPI81が提供される。API81は、API処理を行うための所定の情報処理装置であってもよく、ブロックチェーンノード2上に機能として設けられていてもよい。
本実施形態のブロックチェーンSTB3は、ブロックチェーンノードの機能の少なくとも一部を提供する。
以下、各機能ブロックについて説明し、その後、貯玉データの格納や使用の流れに沿って説明をする。
【0051】
カードユニットCUは、ユーザからの現金の入金を受付、現金を対価とした出玉の管理情報を授受する。
精算機AMは、ユーザの出玉を清算して、出玉の管理情報を授受する。
【0052】
ブロックチェーンSTB3におけるファームウェア51は、ブロックチェーンSTB3を制御し、カードユニットCUや精算機AMとの間での情報の授受を行ったり、後述するブロックチェーン機能部を機能させることで、ブロックチェーンSTB3をブロックチェーンネットワークにおけるライトノードして機能させる。
【0053】
ブロックチェーン機能部52は、パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する。
貯玉データは、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術を用いて、改竄等が困難なように管理されれば足りるが、
以下、本実施形態の説明においては、貯玉データは、トークンの形態で発行されて管理されるものとして説明する。
【0054】
トークン発行部521は、パチンコの第1店舗でユーザが取得した、店舗S-A-Xにおいて何玉の貯玉をしたという情報を含む貯玉データを、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行する。
【0055】
第1管理部522は、ユーザのトークンを、ブロックチェーン技術により管理する。即ち例えば、発光されたトークンをブロックチェーンBC上のブロックとして、ブロックチェーンノード2に管理させるための各種制御を実行する。
【0056】
ここで、トークンを貯玉データに変換する変換効率として、店舗S-A-X、及び店舗S-A-Xと同じA企業による経営関係にある店舗S-A-Yについては100%の変換効率を採用し、店舗S-A-Xと他のB企業による経営されている店舗S-B-Zについては、90%の変換効率を採用するという設定がなされている。
第2管理部523は、この設定を、ブロックチェーン技術であるスマートコンロラクトにより管理する。
【0057】
第2管理部523は、さらに、トークンを貯玉データとは別の商品や役務といった貯玉とは別価値に変換する場合には、80%や60%といった変換効率を採用するという設定を、スマートコンロラクトにより管理する。
【0058】
また、第2管理部523は、さらに、トークンを貯玉データや別価値に変換する場合の手数料の設定を、スマートコンロラクトにより管理する。手数料に相当するトークンは、手数料を管理するウォレットに紐づけるように譲渡される。
【0059】
第1管理部522は、さらに、ユーザについてのトークンと、貯玉データ若しくは別価値とのうちの一方から他方への変換の履歴を示す履歴情報を、ブロックチェーンBCとして記憶させることで管理する、
【0060】
ブロックチェーンノード2-1のトークン発行部61は、ブロックチェーンSTB3のトークン発行部521と基本的に同様の機能を有している。ブロックチェーンノード2-1のトークン発行部61は、図示せぬウルトラライトノードからの制御に基づいて、トークンを発行する。
ブロックチェーンノード2-1の第1管理部62は、ブロックチェーンSTB3の第1管理部522と基本的に同様の機能を有している。ブロックチェーンノード2-1の第1管理部62は、図示せぬウルトラライトノードからの制御に基づいて、各種情報を管理する。
ブロックチェーンノード2-1の第2管理部63は、ブロックチェーンSTB3の第2管理部523と基本的に同様の機能を有している。また、また、ブロックチェーンノード2-1の第2管理部63は、図示せぬウルトラライトノードからの制御に基づいて、各種情報を管理する。
【0061】
このようにブロックチェーンノード2-2乃至2-mは、上述のブロックチェーンノード2-1と基本的に同様の機能を有しているが、
図5においてはブロックチェーンノード2-2乃至2-mが有する各機能ブロックは省略されている。
また、ブロックチェーンノードは、ブロックの承認のための各種処理を実行する。
このようにして、貯玉データが、情報処理システム1により管理される。
【0062】
まず、ブロックチェーンBCに貯玉データが格納されるまでの流れにそって、説明する。
まず、カードユニットCUや精算機AMからブロックチェーンSTB3へ、貯玉しようとするユーザの情報と貯玉データとが送信される。
【0063】
ブロックチェーンSTB3においてファームウェア51は、カードユニットCUや精算機AMから出玉の情報を取得する。
【0064】
ブロックチェーン機能部52は、ブロックチェーンに係る各種処理の少なくとも一部として機能する。ブロックチェーンSTB3のファームウェアは、ブロックチェーン機能部が有する各ブロックを機能させ、ブロックチェーンBCに貯玉データを格納させる。
【0065】
即ち、トークン発行部521は、パチンコの店舗S-A-Xで貯玉したというデータを、100%の変換効率でトークンに変換してユーザに発行する。
具体的には例えば、トークン発行部521は、ユーザ情報を用いて当該ユーザの口座(ウォレット)アドレスを取得する。そして、口座(ウォレット)アドレスに対して、トークンを紐づける。
その結果、クラウドC上のブロックチェーンノード2-1乃至2-mの夫々は、ブロックチェーン技術におけるフルノードとして機能し、ブロックチェーンデータ71に各種情報を格納して管理する。
このようにして、トークン化された貯玉データは、ブロックチェーンBCに記録される。
【0066】
次に、ブロックチェーンBCに記憶されて管理された貯玉データに基づいて、ユーザが貯玉を使用する流れにそって、説明する。
【0067】
ブロックチェーンBCに記録された貯玉データは、クラウドC上のブロックチェーンネットワーク内で管理される。
ユーザが貯玉を使用しようとする場合、ユーザはカードユニットCUにおいて貯玉の取り出し(使用)のための所定操作を行う。この場合、貯玉の使用のための情報が、ファームウェア51により取得され、第2管理部523を介して、所定の変換効率で使用される。この結果として、ユーザは、カードユニットCUから貯玉を使用することができる。
【0068】
また、ユーザが他のサービスにおいて、貯玉を使用しようとする場合、他システム4を介して、クラウドC上のAPI81にユーザ情報等を送り、貯玉データの取得をリクエストする。
API81により、リクエストの認証がなされた後、ブロックチェーンBCからそのユーザの貯玉データが取得される。
そして、API81から他システム4へ、貯玉データが送信される。
そして、他システム4は、クラウドC上のAPI81にユーザ情報等と貯玉の増減データ(使用した貯玉数や、変換効率の寄与を考慮する前の代金に相当する価値の指標データ)を送信する。
API81により、増減が認証された後、ブロックチェーンBCへそのユーザの貯玉データの増減が記録される。
この時、ブロックチェーンノードの第1管理部62が機能して、各種情報をブロックチェーンBCを用いて管理する。
【0069】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0070】
例えば、上述の実施形態では、ブロックチェーンノード3が用いられていたが、複数のブロックチェーンノード3の夫々は、本サービスの事業者の夫々により管理されるのが好適である。
即ち、ブロックチェーン技術は、ブロックチェーンネットワーク内の各ノードのオーナが夫々異なっていることを前提にコンセンサスがとられることで、セキュアで透明性が担保される。
そのため、本サービスを利用する企業は、夫々ブロックチェーンSTB3を導入して管理すると好適である。具体的には例えば、接続する機器(例えば、カードユニットCUや精算機AM)毎に、ブロックチェーンSTB3を1台用意するように設定すると好適である。これにより、ブロックチェーンネットワークに参加するノード数が増加し、セキュアで透明性のある貯玉管理システムとなる。
なお、ブロックチェーンSTB3には、複数のカードユニットCUや複数の精算機AMが接続されてもよい。そのため、例えば店舗毎や企業毎に用意される形態であってもよい。
【0071】
例えば、上述したように、上述の実施形態では、パチンコ店の貯玉の例を用いて説明したが、パチンコの出玉のみならず、スロットの出メダルを管理することもできる。即ち、パチンコ台及びスロット台の少なくとも一方を有している店舗において出玉や出メダルの管理が可能となる。
【0072】
例えば、
図3に示すシステム構成、及び
図4に示すブロックチェーンノード2のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0073】
また、
図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が
図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図4の例に限定されない。
【0074】
また、機能ブロックの存在場所も、
図5に限定されず、任意でよい。
例えばブロックチェーンノード2側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0075】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0076】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0077】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0078】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0079】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
【0080】
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば
図1、
図2及び
図4の情報処理システム1)は、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データ(例えば、明細書におけるX店舗において貯玉したというデータ)を、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理手段(例えば、
図4のブロックチェーン機能部52)、
を備える。
これにより、貯玉データの管理におけるセキュリティ強化や利便性の向上が実現する。
【0081】
また、本発明が適用される情報処理システム(例えば
図1、
図2及び
図4の情報処理システム1)は、
パチンコの第1店舗でユーザが取得した貯玉データ(例えば、明細書におけるX店舗において貯玉したというデータ)を、第1変換効率で所定トークンに変換して前記ユーザに発行するトークン発行手段(例えば、
図5のトークン発行部521やトークン発行部61)と、
前記ユーザの前記所定トークンを、ブロックチェーン技術又は分散台帳の技術により管理する第1管理手段(例えば、
図5の第1管理部522や第1管理部62)と、
を備える。
これにより、貯玉データの管理におけるセキュリティ強化や利便性の向上が実現する。
【0082】
前記所定トークンを前記貯玉データに変換する変換効率として、
前記第1店舗、及び当該第1店舗と所定関係のある第2店舗については第1変換効率(例えば、明細書における100%の効率)を採用し、
前記第1店舗と前記所定関係にない第3店舗については、第2変換効率(例えば、明細書における90%の効率)を採用する、
という設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する第2管理手段(例えば、
図5の第2管理部523や第2管理部63)、
をさらに備えることができる。
【0083】
前記第2管理手段は、さらに、
前記所定トークンを前記貯玉データとは別の別価値に変換する場合には第3変換効率を採用するという設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、ことができる。
【0084】
前記第2管理手段は、さらに、
前記所定トークンを前記貯玉データ又は前記別価値に変換する場合の手数料の設定を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、ことができる。
【0085】
前記第1管理手段は、さらに、
前記ユーザについての、前記所定トークンと、前記貯玉データ若しくは別価値とのうちの一方から他方への変換の履歴を示す履歴情報を、
前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術により管理する、ことができる。
【0086】
前記情報処理システムは、
前記第1店舗によって管理される情報処理装置であって、前記ブロックチェーン技術又は前記分散台帳の技術に係る前ネットワークに属するノードとして機能する情報処理装置(例えば、
図5のブロックチェーンSTB3)を含み、
前記情報処理装置は、前記トークン発行手段を備える、ことができる。
【符号の説明】
【0087】
1・・・情報処理システム、2・・・ブロックチェーンSTB、3・・・ブロックチェーンノード、4・・・他システム、5・・・ユーザ端末、11・・・CPU、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、51・・・ファームウェア、52・・・ブロックチェーン機能部、61,521・・・トークン発行部、62,522・・・第1管理部、63,523・・・第2管理部、71・・・ブロックチェーンデータ