(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091416
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】複合電子部品
(51)【国際特許分類】
H01G 2/06 20060101AFI20240627BHJP
H01G 4/30 20060101ALI20240627BHJP
H01G 4/228 20060101ALI20240627BHJP
【FI】
H01G2/06 C
H01G4/30 201Z
H01G4/30 511
H01G4/228 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023148804
(22)【出願日】2023-09-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0181280
(32)【優先日】2022-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、キュン ムーン
(72)【発明者】
【氏名】パク、セオン ホワン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ドン ヒョン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AZ00
5E082AA01
5E082AB03
5E082BC33
5E082EE04
5E082FF05
5E082FG26
5E082GG10
5E082GG30
5E082KK01
(57)【要約】
【課題】
アコースティックノイズを低減し、さらに、積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を低減することで、信頼性に優れた複合電子部品を提供する。
【解決手段】
本発明の一実施形態は誘電体層及び上記誘電体層を間に挟んで交互に配置される第1及び第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、上記第1面から第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体、及び上記第3面及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極を含む積層セラミックキャパシタと、セラミック基板及び上記セラミック基板上に配置され、上記第1及び第2外部電極とそれぞれ連結される第1及び第2端子電極を含み、上記本体の第1面側に配置されるセラミックチップと、を含み、上記セラミック基板はMg
2SiO
4を含む複合電子部品を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層及び前記誘電体層を間に挟んで交互に配置される第1内部電極及び第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面及び第2面、前記第1面及び前記第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、前記第1面から前記第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体、及び前記第3面及び第4面にそれぞれ配置される第1外部電極及び第2外部電極を含む積層セラミックキャパシタと、
セラミック基板及び前記セラミック基板上に配置され、前記第1外部電極及び前記第2外部電極とそれぞれ連結される第1端子電極及び第2端子電極を含み、前記本体の第1面側に配置されるセラミックチップと、を備え、
前記セラミック基板はMg2SiO4を含む、複合電子部品。
【請求項2】
前記セラミック基板はMg2SiO4からなる、請求項1に記載の複合電子部品。
【請求項3】
前記誘電体層はBaTiO3を含む、請求項1に記載の複合電子部品。
【請求項4】
前記セラミックチップの前記第2方向のサイズは前記積層セラミックキャパシタの前記第2方向のサイズよりも小さい、請求項1に記載の複合電子部品。
【請求項5】
前記セラミックチップの前記第3方向のサイズは前記積層セラミックキャパシタの前記第3方向のサイズよりも小さい、請求項1に記載の複合電子部品。
【請求項6】
前記第1内部電極及び前記第2内部電極は前記誘電体層を間に挟んで前記第3方向に交互に配置される、請求項1に記載の複合電子部品。
【請求項7】
前記セラミック基板は第1方向に対向する一面及び他面を含み、
前記第1端子電極は前記一面上に配置され、前記第1外部電極と連結される第1接続部、及び前記他面上に配置される第1実装部を含み、
前記第2端子電極は前記一面上に配置され、前記第2外部電極と連結される第2接続部、及び前記他面上に配置される第2実装部を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の複合電子部品。
【請求項8】
前記第1端子電極は前記セラミック基板上に配置される第1電極層、前記第1電極層上に順次積層された第1-1めっき層、第1-2めっき層、及び第1-3めっき層を含み、
前記第2端子電極は前記セラミック基板上に配置される第2電極層、前記第2電極層上に順次積層された第2-1めっき層、第2-2めっき層、及び第2-3めっき層を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の複合電子部品。
【請求項9】
前記第1電極層及び第2電極層はそれぞれCu及び樹脂を含み、
前記第1-1めっき層及び第2-1めっき層はそれぞれCuを含み、
前記第1-2めっき層及び第2-2めっき層はそれぞれNiを含み、
前記第1-3めっき層及び第2-3めっき層はそれぞれSnを含む、請求項8に記載の複合電子部品。
【請求項10】
前記第1外部電極と前記第1端子電極を連結する第1ソルダー部、及び前記第2外部電極と前記第2端子電極を連結する第2ソルダー部を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の複合電子部品。
【請求項11】
前記セラミック基板はMg2SiO4からなる第1基板、及びAl2O3からなる第2基板を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の複合電子部品。
【請求項12】
前記第1基板及び前記第2基板は前記第1方向に配列される、請求項11に記載の複合電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
積層型電子部品の一つである積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multi-Layered Ceramic Capacitor)は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及びプラズマ表示装置パネル(PDP:Plasma Display Panel)などの映像機器、コンピュータ、スマートフォン及び携帯電話などの多様な電子製品の印刷回路基板に装着されて電気を充電又は放電させる役割を果たすチップ形態のコンデンサである。
【0003】
このような積層セラミックキャパシタは、小型でありながら高容量が保障され、実装が容易であるという長所により、多様な電子装置の部品として使用されることができる。コンピュータ、モバイル機器などの各種電子機器が小型化及び高出力化するにつれて、積層セラミックキャパシタに対する小型化及び高容量化の要求も増大しつつある。
【0004】
上記積層セラミックキャパシタは、複数の誘電体層と、上記誘電体層の間に互いに異なる極性の内部電極が交互に積層された構造を有することができる。このような誘電体層は圧電性及び電歪性を有するため、積層セラミックキャパシタに直流又は交流電圧が印加されると、上記内部電極の間で圧電現象が生じて振動が発生することがある。
【0005】
このような振動は、積層セラミックキャパシタの外部電極を介して上記積層セラミックキャパシタが実装された印刷回路基板に伝達され、振動音を発生させるようになる。上記振動音は、人に不快感を与える20から20,000Hz領域の可聴周波数に該当し、このように人に不快感を与える振動音をアコースティックノイズ(acoustic noise)という。
【0006】
上記アコースティックノイズは、最近の電子機器が高い電圧及びその電圧の変化が大きい環境で用いられるにつれて、ユーザーが十分に認知できる水準で現れる。これに伴い、アコースティックノイズを低減した新規の製品に対する需要の発生が続いている実情である。
【0007】
一方、アコースティックノイズを低減させるために、従来は、積層セラミックキャパシタの下面にAl2O3基板を付着した複合電子部品を使用していた。但し、積層セラミックキャパシタの下面に付着されたAl2O3基板はアコースティックノイズの低減は可能であったが、上記Al2O3基板と誘電体層との熱膨張係数(Coefficient of Thermal Expansion)差によって積層セラミックキャパシタの内部応力が増加するという問題点が発生した。積層セラミックキャパシタの内部応力が増加すると、積層セラミックキャパシタの内部にクラック(crack)が生じ、その結果、バーント(burnt)不良などが発生して致命的な信頼性不良を招くことがある。
【0008】
したがって、積層セラミックキャパシタの下面に付着された基板を介してアコースティックノイズを低減させるとともに、積層セラミックキャパシタの内部応力が増加するという負の効果を抑制して複合電子部品の信頼性を改善することができる基板の構造や材料に関する研究が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の様々な目的の一つは、アコースティックノイズを低減した複合電子部品を提供することである。
【0010】
本発明の様々な目的の一つは、積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を低減することで、信頼性に優れた複合電子部品を提供することである。
【0011】
但し、本発明の目的は上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態は、誘電体層及び上記誘電体層を間に挟んで交互に配置される第1及び第2内部電極を含み、第1方向に対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、上記第1面から第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体、及び上記第3面及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極を含む積層セラミックキャパシタと、セラミック基板及び上記セラミック基板上に配置され、上記第1及び第2外部電極とそれぞれ連結される第1及び第2端子電極を含み、上記本体の第1面側に配置されるセラミックチップと、を含み、上記セラミック基板はMg2SiO4を含む複合電子部品を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の様々な効果の一つとして、アコースティックノイズを低減した複合電子部品を提供することができる。
【0014】
本発明の様々な効果の一つとして、積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を低減することで、信頼性に優れた複合電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態による複合電子部品を概略的に示した斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図である。
【
図3】第1及び第2内部電極を概略的に示した平面図である。
【
図4】
図1のI-I'切断断面を概略的に示した断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による複合電子部品が印刷回路基板に実装されたことを概略的に示した断面図である。
【
図6】従来の複合電子部品を印刷回路基板にリフロー(reflow)実装した後、常温に減温した際に発生する内部応力を概略的に示した断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態による複合電子部品を印刷回路基板にリフロー(reflow)実装した後、常温に減温した際に発生する内部応力を概略的に示した断面図である。
【
図8】セラミック基板の熱膨張係数による積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、具体的な実施形態及び添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、通常の技術者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがあり、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
【0017】
なお、本発明を明確に説明すべく、図面において説明と関係ない部分は省略し、図面で示された各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜のために任意に示したため、本発明が必ずしも図示されたものに限定されるのではない。また、同一思想の範囲内において機能が同一である構成要素に対しては、同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0018】
図面において、第1方向は厚さT方向、第2方向は長さL方向、第3方向は幅W方向と定義することができる。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態による複合電子部品を概略的に示した斜視図である。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態による積層セラミックキャパシタを概略的に示した斜視図である。
【0021】
図3は、第1及び第2内部電極を概略的に示した平面図である。
【0022】
図4は、
図1のI-I'切断断面を概略的に示した断面図である。
【0023】
図5は、本発明の一実施形態による複合電子部品が印刷回路基板に実装されたことを概略的に示した断面図である。
【0024】
図1から
図5を参照すると、本発明の一実施形態による複合電子部品400は、誘電体層111及び上記誘電体層を間に挟んで交互に配置される第1及び第2内部電極121、122を含み、第1方向に対向する第1面及び第2面1、2、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面3、4、上記第1面から第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面5、6を含む本体110、及び上記第3面及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極130、140を含む積層セラミックキャパシタ100と、セラミック基板210及び上記セラミック基板上に配置され、上記第1及び第2外部電極とそれぞれ連結される第1及び第2端子電極230、240を含み、上記本体の第1面側に配置されるセラミックチップ200と、を含み、上記セラミック基板はMg
2SiO
4を含むことができる。
【0025】
本発明の一実施形態によると、セラミックチップ200は、実装方向に向かう本体110の第1面1側に配置されて積層セラミックキャパシタ100から印刷回路基板500に伝達される振動を吸収することで、アコースティックノイズを減少させることができる。
【0026】
また、セラミックチップ200のセラミック基板210は、Mg2SiO4を含むことでセラミック基板210の熱膨張係数と誘電体層111の熱膨張係数との差によって積層セラミックキャパシタ100に加えられる内部応力を最小限に抑えることができ、複合電子部品400の信頼性を向上させることができる。
【0027】
以下、本発明の一実施形態による複合電子部品400に含まれるそれぞれの構成についてより詳細に説明する。
【0028】
先ず、
図1から
図5を参照して、本発明の一実施形態による複合電子部品400が含まれる積層セラミックキャパシタ100について説明する。
【0029】
積層セラミックキャパシタ100は、誘電体層111及び上記誘電体層を間に挟んで交互に配置される第1及び第2内部電極121、122を含む本体110と、上記本体の第3面及び第4面3、4にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極131、132とを含むことができる。
【0030】
本体110の具体的な形状に特に制限はないが、図示されたように、本体110は六面体状やこれと類似した形状からなることができる。焼成過程で本体110に含まれたセラミック粉末の収縮や角部の研磨により、本体110は完全な直線を有する六面体状ではないが、実質的に六面体状を有することができる。
【0031】
本体110は、第1方向に対向する第1面及び第2面1、2、上記第1面及び第2面1、2と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面3、4、及び第1面から第4面1、2、3、4と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面5、6を有することができる。
【0032】
本体110は、誘電体層111及び内部電極121、122が交互に積層されていることができる。本体110を形成する複数の誘電体層111は焼成された状態であり、隣接する誘電体層111間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認しにくいほど一体化することができる。
【0033】
誘電体層111をなす物質は、十分な静電容量が得られる限り特に制限されないが、誘電体層111は、例えば、BaTiO3を含むことができる。誘電体層111は、例えば、BaTiO3粉末、有機溶剤、及びバインダーを含むセラミックスラリーを製造し、上記スラリーをキャリアフィルム(carrier film)上に塗布及び乾燥してセラミックグリーンシートを設けた後、上記セラミックグリーンシートを焼成することで形成することができる。
【0034】
誘電体層111の平均厚さは、特に限定する必要はないが、例えば、10μm以下であることができる。また、誘電体層111の平均厚さは希望の特性や用途に応じて任意に設定することができる。例えば、高電圧電装用電子部品の場合、誘電体層111の平均厚さは2.8μm未満であることができ、小型IT用電子部品の場合、小型化及び高容量化を達成するために誘電体層の平均厚さは0.4μm以下であることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0035】
一般的に、誘電体層111の厚さが薄くなるほど、電圧印加時に発生する応力に応じて本体110にクラックが発生しやすく、これによって複合電子部品の信頼性が低下するという問題点がある。これに対し、本発明の一実施形態による複合電子部品の場合、セラミック基板210がMg2SiO4を含むことで積層セラミックキャパシタ100に加えられる内部応力を最小限に抑えることができ、これによって、誘電体層111の平均厚さtdが2.8μm未満又は0.4μm以下である場合でも、複合電子部品の信頼性を確保することができる。
【0036】
ここで、誘電体層111の平均厚さは、内部電極121、122の間に配置される誘電体層111の第3方向サイズを意味する。誘電体層111の平均厚さは、本体110の第1方向及び第3方向断面を1万倍率の走査電子顕微鏡(SEM)でスキャンして測定することができる。より具体的には、一つの誘電体層111の多数の地点、例えば、第1方向に等間隔である30個の地点においてその厚さを測定して平均値を測定することができる。また、このような平均値の測定を10個の誘電体層111に拡張して求めると、誘電体層111の平均厚さをさらに一般化することができる。
【0037】
内部電極121、122は、誘電体層111と交互に配置されることができ、例えば、互いに異なる極性を有する一対の電極である第1内部電極121及び第2内部電極122が誘電体層111を間に挟んで互いに対向するように配置されることができる。第1内部電極121及び第2内部電極122は、その間に配置された誘電体層111により互いに電気的に分離されることができる。
【0038】
第1内部電極121は、第4面4と離隔して第3面3と連結されるように配置されることができる。また、第2内部電極122は、第3面3と離隔して第4面4と連結されるように配置されることができる。
【0039】
一実施形態において、第1及び第2内部電極121、122は、誘電体層111を間に挟んで上記第3方向に交互に配置されることができる。一般的に、積層セラミックキャパシタ100に電圧が印加されると、誘電体層111の逆圧電効果(Inverse piezoelectric effect)によって、本体110は上記第1から第3方向に膨張及び収縮を繰り返すようになる。
【0040】
一方、本体110の第2方向及び第3方向面(LW面)、第1方向及び第3方向面(WT面)、及び第1方向及び第2方向面(LT面)の変位量をLDV(Laser Doppler Vibrometer)により実測する場合、第2方向及び第3方向面>第1方向及び第3方向面>第1方向及び第2方向面の順に変位量が示される。
【0041】
これは、第1方向及び第2方向面は第1方向及び第3方向面よりも比較的広い面積を有することから、広面積に渡って類似サイズの応力が分布するようになって比較的小さい変形が発生するものと推測される。
【0042】
これによって、第1及び第2内部電極121、122が誘電体層111を間に挟んで上記第3方向に交互に配置されることで積層セラミックキャパシタ100から発生する振動がセラミックチップ200に伝達されるのを最小限に抑えることができ、複合電子部品400のアコースティックノイズをさらに効果的に減少させることができる。
【0043】
内部電極121、122に含まれる導電性金属は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち一つであることができ、本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】
内部電極121、122は、セラミックグリーンシート上に所定の厚さで導電性金属を含む内部電極用導電性ペーストを塗布して焼成することで形成されることができる。内部電極用導電性ペーストの印刷方法としては、スクリーン印刷法又はグラビア印刷法などを使用することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0045】
内部電極121、122の平均厚さは特に限定する必要はないが、例えば、3μm以下であることができる。また、内部電極121、122の平均厚さは、希望の特性や用途に応じて任意に設定することができる。例えば、高電圧電装用電子部品の場合、内部電極121、122の平均厚さは1μm未満であることができ、小型IT用電子部品の場合、小型化及び高容量化を達成するために内部電極121、122の平均厚さは0.4μm以下であることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0046】
本発明の一実施形態による複合電子部品の場合、セラミック基板210がMg2SiO4を含むことで、内部電極121、122の平均厚さが1μm未満又は0.4μm以下である場合でも積層型電子部品の信頼性を確保することができる。
【0047】
内部電極121、122の平均厚さは、内部電極121、122の第3方向サイズを意味する。ここで、内部電極121、122の平均厚さは、本体110の第1方向及び第3方向断面を1万倍率の走査電子顕微鏡(SEM)でスキャンして測定することができる。より具体的には、一つの内部電極121、122の多数の地点、例えば、第1方向に等間隔である30個の地点においてその厚さを測定して平均値を測定することができる。また、このような平均値の測定を10個の内部電極121、122に拡張して求めると、内部電極121、122の平均厚さをさらに一般化することができる。
【0048】
外部電極130、140は、本体110の第3面及び第4面3、4に配置されることができ、上記第1面、第2面、第5面及び第6面の一部上に延長されることができる。また、外部電極130、140は、上記第3面に配置されて第1内部電極121と連結される第1外部電極130、及び上記第4面に配置されて第2内部電極122と連結される第2外部電極140を含むことができる。
【0049】
第1外部電極130は、本体110の第1面1の一部まで延長されて配置された部分を介して、後述するセラミックチップ200の第1端子電極230と接続されることができる。また、第2外部電極140は、本体110の第1面1の一部まで延長されて配置された部分を介して、後述するセラミックチップ200の第2端子電極240と接続されることができる。
【0050】
第1外部電極130は、例えば、第1内部電極121と連結される第1基礎電極層131、上記第1基礎電極層上に配置される第1Niめっき層132、及び上記第1Niめっき層上に配置される第1Snめっき層133を含むことができる。
【0051】
第2外部電極140は、例えば、第2内部電極122と連結される第2基礎電極層141、上記第2基礎電極層上に配置される第2Niめっき層142、及び上記第2Niめっき層上に配置される第2Snめっき層143を含むことができる。
【0052】
第1及び第2基礎電極層131、141は、本体110の第3面及び第4面3、4を導電性金属及びガラスを含む外部電極用導電性ペーストにディッピング(dipping)した後、焼成することで形成されることができる。或いは、導電性金属及びガラスを含むシートを転写した後、焼成する方式で形成されてもよい。
【0053】
第1及び第2基礎電極層131、141に含まれる導電性金属は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、鉛(Pb)、及び/又はこれを含む合金などを含むことができ、より好ましくは、銅(Cu)を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0054】
図1から
図5を参照すると、本発明の一実施形態による複合電子部品400は、本体110の第1面1側に配置されるセラミックチップ200を含むことができる。
【0055】
セラミックチップ200は、セラミック基板210及び上記セラミック基板上に配置され、第1及び第2外部電極130、140とそれぞれ連結される第1及び第2端子電極230、240を含むことができる。一実施形態による複合電子部品400は、第1外部電極130と第1端子電極230を連結する第1ソルダー部310、及び第2外部電極140と第2端子電極240を連結する第2ソルダー部320を含むことができる。
【0056】
上記第1及び第2ソルダー部は、例えば、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、及び銅(Cu)のうち少なくとも一つ以上を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0057】
図1を参照すると、一実施形態において、セラミック基板210は、第1方向に対向する一面及び他面を含み、第1端子電極230は、上記一面上に配置されて第1外部電極130と連結される第1接続部231、及び上記他面上に配置される第1実装部232を含み、第2端子電極240は、上記一面上に配置されて第2外部電極140と連結される第2接続部241、及び上記他面上に配置される第2実装部242を含むことができる。
【0058】
また、第1端子電極230は、セラミック基板210の一側面に配置されて上記第1接続部及び第1実装部を連結する第1連結部233を含むことができ、第2端子電極240は、セラミック基板210の一側面に配置されて上記第2接続部及び第2実装部を連結する第2連結部243を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1接続部231及び第1実装部232は、セラミック基板210を第1方向に貫通する第1ビア電極によって互いに連結されることができ、第2接続部241及び第2実装部242は、セラミック基板210を第1方向に貫通する第2ビア電極によって互いに連結されてもよい。
【0059】
図4を参照すると、一実施形態において、第1端子電極230は、セラミック基板210上に配置される第1電極層230a、上記第1電極層上に順次積層された第1-1めっき層230b、第1-2めっき層230c、及び第1-3めっき層230dを含み、第2端子電極240は、セラミック基板210上に配置される第2電極層240a、上記第2電極層上に順次積層された第2-1めっき層240b、第2-2めっき層240c、及び第2-3めっき層240dを含むことができる。
【0060】
第1電極層230aは、セラミック基板210の第1方向に対向する一面及び他面のうち、上記セラミック基板の一面に配置された第1-1電極層230a1、及び上記セラミック基板の他面に配置された第1-2電極層230a2を含むことができる。また、第2電極層240aは、上記セラミック基板の一面に配置された第2-1電極層240a1、及び上記セラミック基板の他面に配置された第2-2電極層240a2を含むことができる。さらに、第1-1めっき層230bは、セラミック基板210の一側面上に配置されて上記第1-1電極層230a1及び第1-2電極層230a2上に延長されることができ、第2-1めっき層240bは、セラミック基板210の一側面上に配置されて上記第2-1電極層240a1及び第2-2電極層240a2上に延長されることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】
一実施形態において、第1電極層及び第2電極層230a、240aはそれぞれCu及び樹脂を含み、第1-1めっき層及び第2-1めっき層230b、240bはそれぞれCuを含み、第1-2めっき層及び第2-2めっき層230c、240cはそれぞれNiを含み、第1-3めっき層及び第2-3めっき層230d、240dはそれぞれSnを含むことができる。
【0062】
第1電極層及び第2電極層230a、240aはそれぞれCu及び樹脂を含むことで積層セラミックキャパシタ100への応力伝達を抑制することができ、積層セラミックキャパシタ100にクラックが生じることを防止することができる。第1-1めっき層及び第2-1めっき層230b、240bはそれぞれCuを含むことでめっき切れをより効果的に抑制することができ、第1-2めっき層及び第2-2めっき層230c、240cはそれぞれNiを含むことで上記第1-1めっき層及び第2-1めっき層との結合力を向上させることができ、第1-3めっき層及び第2-3めっき層230d、240dはそれぞれSnを含むことで実装特性を向上させることができる。
【0063】
図5を参照すると、本発明の一実施形態による複合電子部品が実装される印刷回路基板500は、一面に第1電極パッド510及び第2電極パッド520を含み、第1及び第2電極パッド510、520はそれぞれ第1ソルダー530及び第2ソルダー540によって第1及び第2端子電極230、240と電気的に連結されることができる。
【0064】
複合電子部品が印刷回路基板500に実装された状態で第1及び第2外部電極130、140に異なる極性の電圧が印加されると、誘電体層111の逆圧電効果によって、本体110は第1方向に膨張及び収縮を繰り返して振動を発生させるようになり、このような振動が印刷回路基板に伝達されることでアコースティックノイズが発生するようになる。
【0065】
一方、本発明の一実施形態によると、セラミックチップ200が積層セラミックキャパシタ100の実装方向に向かう第1面1側に配置されることで、積層セラミックキャパシタ100から印刷回路基板500に伝達される振動を吸収し、アコースティックノイズを低減させることができる。
【0066】
一実施形態において、セラミックチップ200の第2方向サイズは、積層セラミックキャパシタ100の第2方向サイズよりも小さいことがある。また、一実施形態において、セラミックチップ200の第3方向サイズは、積層セラミックキャパシタ100の第3方向サイズよりも小さいことがある。
【0067】
セラミックチップ200の第2方向サイズ及び/又は第3方向サイズが積層セラミックキャパシタ100よりも小さい場合、積層セラミックキャパシタ100とセラミックチップ200との間に段差が生じ、この段差が印刷回路基板の実装時にソルダーが充填されるソルダーポケットとして作用してソルダーの高さを減少させることができ、その結果、アコースティックノイズを減少させる効果を期待することができる。
【0068】
本発明の一実施形態によると、セラミック基板210はMg2SiO4を含むことができる。より好ましくは、セラミック基板210はMg2SiO4からなることができる。セラミック基板210がMg2SiO4を含むことでセラミック基板210の熱膨張係数と誘電体層111の熱膨張係数との差による内部応力を最小限に抑えることができ、複合電子部品400の信頼性を向上させることができる。
【0069】
前述したように、従来は、アコースティックノイズを低減するために積層セラミックキャパシタの下面にAl2O3基板を付着した。但し、積層セラミックキャパシタの下面にAl2O3基板を付着する場合、複合電子部品を印刷回路基板にリフロー(reflow)実装後に常温に減温した際、誘電体層との熱膨張係数(Coefficient of Thermal Expansion)差によって複合電子部品に加えられる内部応力が増加するという問題点があった。
【0070】
図6は、従来の複合電子部品を印刷回路基板にリフロー(reflow)実装した後、常温に減温した際に発生する内部応力を概略的に示した断面図である。積層セラミックキャパシタ10の構成による内部応力は、
図6において白抜き矢印で表示し、セラミックチップ20の構成による内部応力は
図6において黒色矢印で表示した。
【0071】
図6を参照すると、積層セラミックキャパシタ10の第1内部電極12は、誘電体層11に比べて比較的高い熱膨張係数を有することから、リフロー実装後に常温に減温した際、第1内部電極12は中央部に向かって収縮する挙動を有することができる。また、外部電極は、誘電体層に比べて比較的高い熱膨張係数を有することから、外部電極の端部が誘電体層11を引っ張る挙動を有することができる。
【0072】
一方、従来のセラミックチップ20のAl2O3基板21は、例えば、BaTiO3を含む誘電体層11に比べて比較的低い熱膨張係数を有することから、リフロー実装後に常温に減温した際、Al2O3基板21は相対的に膨張して誘電体層11を引っ張る挙動を有することができる。
【0073】
これによって、従来のAl2O3基板21の適用時、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1に作用する内部応力が同じ方向に重なることがあり、これによって、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1にクラックなどが生じて複合電子部品の信頼性が低下するという問題点が発生する恐れがある。
【0074】
図7は、本発明の一実施形態による複合電子部品を印刷回路基板にリフロー(reflow)した後、常温に減温した際に発生する内部応力を概略的に示した断面図である。積層セラミックキャパシタ100の構成による内部応力は
図7において白抜き矢印で表示し、セラミックチップ200の構成による内部応力は
図7において黒色矢印で表示した。
【0075】
図7を参照すると、Mg
2SiO
4を含むセラミック基板210は、例えば、BaTiO
3を含む誘電体層111に比べて比較的高い熱膨張係数を有することから、リフロー実装後に常温に減温した際、セラミック基板210は相対的に収縮する挙動を有することができ、これによって、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1に加えられる内部応力を相殺させることができる。よって、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1にクラックが生じることを防止することができ、その結果、複合電子部品400の信頼性をさらに向上させることができる。
【0076】
一方、上記セラミック基板が誘電体層に比べて比較的高い熱膨張係数を有する場合、リフロー実装後に常温に減温した際、本体の第1面側でセラミック基板の端部と隣接した領域R2に加えられる内部応力が増加することがある。本発明者は、後述するように、セラミック基板210がMg2SiO4を含むとき、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1、及び本体の第1面側でセラミック基板210の端部と隣接した領域R2に加えられる内部応力を最も効果的に低減できることが確認された。
【0077】
図9は、
図4の変形例である。
図9を参照すると、本発明の一実施形態による複合電子部品400'のセラミック基板210'は、Mg
2SiO
4からなる第1基板210a、及びAl
2O
3からなる第2基板210bを含むことができる。このとき、第1基板210a及び第2基板210bは、上記第1方向に配列されることができる。即ち、第1基板210aは、第2基板210bの第1方向上部又は下部に配置されることができる。
【0078】
Mg2SiO4からなる第1基板210aは誘電体層111よりも比較的熱膨張係数が高く、Al2O3からなる第2基板210bは誘電体層111よりも比較的熱膨張係数が低いことがある。これによって、第1基板210aによって発生する第1方向への内部応力は、第2基板210bによって発生する第1方向への内部応力とは互いに異なる方向を有することができ、上記第1基板によって発生する第1方向への内部応力及び上記第2基板によって発生する第1方向への内部応力は互いに相殺されることができる。よって、クラックなどの発生を防止して複合電子部品400'の信頼性をさらに向上させることができる。
【0079】
(実験例)
誘電体層及び第1及び第2内部電極を含む本体、及び上記本体の第3面及び第4面にそれぞれ配置される第1及び第2外部電極を含む2.0×1.2mmサイズの積層セラミックキャパシタと、上記本体の第1面側に配置され、セラミック基板及び上記セラミック基板上に配置される第1及び第2端子電極を含むセラミックチップと、からなるサンプルを基準として積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を測定した。
【0080】
ここで、誘電体層はBaTiO
3を含み、内部電極はNiを含み、外部電極はCuを含む基礎電極層と、上記基礎電極層上に順次積層されたNiめっき層及びSnめっき層を含み、汎用構造解析プログラムであるANSYSによってセラミック基板の熱膨張係数による積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を測定した。より具体的には、
図7に示されたように、本体の第1面側で外部電極の端部と隣接した領域R1、及び本体の第1面側でセラミック基板210の端部と隣接した領域R2に加えられる内部応力を測定した。
【0081】
図8は、セラミック基板の熱膨張係数による積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を示したグラフである。
図8の正規化した最大応力(Normalized Max Stress)とは、下部にセラミックチップが付着されていない積層セラミックキャパシタを印刷回路基板にリフロー実装後に常温に減温した際、上記積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力の最大値を1.0としたとき、セラミック基板の熱膨張係数によるR1及びR2での内部応力の最大値を相対的に示した値である。
【0082】
図8を参照すると、誘電体層に比べて熱膨張係数が低いAl
2O
3によってセラミック基板を形成する場合、R1での内部応力が過度に高いことが確認できる。
【0083】
一方、セラミック基板の熱膨張係数が高くなるほどR1での内部応力は減少し、R2での内部応力は徐々に増加することが確認できる。また、セラミック基板の熱膨張係数が約8.6ppm/℃であるとき、R1及びR2での内部応力がそれぞれ1.0に最も近接していることが確認できる。
【0084】
下記表1は、基本的な剛性及び絶縁特性を有するセラミック物質の熱膨張係数を示している。このとき、熱膨張係数は、リフロー工程及び常温への減温を考慮して30℃から200℃での熱膨張係数を示した。
【0085】
【0086】
図8及び表1を参照すると、約8.6ppm/℃に最も隣接した熱膨張係数を有するMg
2SiO
4によってセラミック基板を形成したとき、R1及びR2での内部応力がそれぞれ1.0に最も近接していることが分かる。このことから、セラミック基板がMg
2SiO
4を含むとき、積層セラミックキャパシタに加えられる内部応力を最も効果的に低減して信頼性に優れた複合電子部品の提供が可能であることが確認できる。
【0087】
本発明は上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって限定される。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で、当技術分野の通常の知識を有する者によって様々な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
【0088】
また、「一実施形態」という表現は、互いに同一の実施形態を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかしながら、上記提示された一実施形態は、他の一実施形態の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一実施形態で説明された事項が他の一実施形態で説明されていなくても、他の一実施形態でその事項と反対であるか矛盾する説明がない限り、他の一実施形態に関連する説明であると理解されることができる。
【0089】
なお、第1、第2などの表現は、ある構成要素と別の構成要素を区分するために用いられるもので、該当する構成要素の順序及び/又は重要度などを限定しない。場合によっては、権利範囲を外れずに、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、同様に、第2構成要素は第1構成要素と命名されてもよい。
【符号の説明】
【0090】
100:積層セラミックキャパシタ
110:本体
111:誘電体層
121、122:内部電極
130、140:外部電極
200:セラミックチップ
210:セラミック基板
230、240:端子電極
310、320:ソルダー部
400:複合電子部品
500:印刷回路基板
510、520:電極パッド
530、540:ソルダー