IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日置電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図1
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図2
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図3
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図4
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図5
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図6
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図7
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図8
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図9
  • 特開-フレキシブルセンサ及び測定装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091431
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】フレキシブルセンサ及び測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 15/18 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
G01R15/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023180365
(22)【出願日】2023-10-19
(31)【優先権主張番号】P 2022207210
(32)【優先日】2022-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000227180
【氏名又は名称】日置電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】野村 淳士
(72)【発明者】
【氏名】瓶子 利夫
(72)【発明者】
【氏名】林 和延
【テーマコード(参考)】
2G025
【Fターム(参考)】
2G025AA00
2G025AB14
2G025AC01
(57)【要約】
【課題】より測定精度を高めること。
【解決手段】測定対象を取り囲んだ状態で測定対象についての物理量を検出するフレキシブルセンサ(10)は、弾性を有し、測定対象についての物理量を検出する検出体(1)と、検出体の一端部を保持する第1の保持部(2)と、検出体の他端部を保持する第2の保持部(3)と、を備え、物理量の検出の際に、検出体のうち、第1の保持部及び第2の保持部に保持されていない部分(13)は、保持されてない部分(13)が真円(C)に沿う長さであり、第1の保持部及び第2の保持部に保持される部分(11,12)は、真円に接する一対の接線上の一対の接点(s1,s2)から前記一対の接線に沿った直線方向に延びて互いに交差する状態で配置されている。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象を取り囲んだ状態で前記測定対象についての物理量を検出するフレキシブルセンサであって、
弾性を有し、前記測定対象についての物理量を検出する検出体と、
前記検出体の一端部を保持する第1の保持部と、
前記検出体の他端部を保持する第2の保持部と、を備え、
前記検出体のうち、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持されていない部分は、前記保持されていない部分が真円に沿う長さであり、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿った直線方向に延びて互いに交差する状態で配置されていることを特徴とする電流センサ。
【請求項2】
前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点に向かう直線方向に沿った状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項3】
前記検出体が前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される長さは、それぞれ前記真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点までの長さであることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項4】
前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記測定対象を取り囲む真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点に向かう直線方向に沿った状態で配置され、
前記検出体が前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される長さは、それぞれ前記正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点までの長さであり、
前記検出体の長さは、前記真円の半径をrとしたとき、
であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項5】
前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、それぞれ前記真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する点までの長さであることを特徴とする請求項4に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項6】
前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、それぞれ前記測定対象を取り囲む真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する点までの長さであり、前記検出体の長さは、前記真円の中点から前記一対の接点の内角をθ(θ<π/2)、前記真円の半径をrとしたとき、
であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項7】
前記第1の保持部と前記第2の保持部の少なくとも一方は、一端に開口し、前記検出体の一端部又は他端部を挿入自在な収容部を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項8】
前記収容部は、一つの直線方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項9】
前記第1の保持部と前記第2の保持部の少なくとも一方は、前記収容部から表面にわたって連通する孔を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項10】
前記孔は、前記収容部に収容される前記検出体の端部に対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項11】
前記検出体の一端部の端部と前記検出体の他端部の端部とが上下に重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルセンサ。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載のフレキシブルセンサと、
前記フレキシブルセンサによって検出される検出信号に基づいて、前記測定対象についての物理量を測定する測定部と、
を備えることを特徴とする測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定対象についての物理量を検出するフレキシブルセンサ及び測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
測定対象に流れる電流値を検出する電流センサが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
電流センサは、絶縁性を有する中空の可撓性部材に導電線が螺旋状に巻回されたコイル体と、コイル体を保持する保持部とを備えている。電流センサを用いて測定対象に流れる電流値を検出する際には、コイル体を環状に撓ませて測定対象をコイル体で取り囲み、コイル体を保持部にて保持する。これにより、コイル体がロゴスキーコイルを構成し、測定対象に流れる電流値を検出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-196962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電流センサにおいては、測定対象に対するコイル体の取り囲み方によって、測定精度が異なってしまうため、より測定精度を高めることができる構造の電流センサが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、より測定精度を高めることができるフレキシブルセンサ及び測定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、測定対象を取り囲んだ状態で前記測定対象についての物理量を検出するフレキシブルセンサであって、
弾性を有し、前記測定対象についての物理量を検出する検出体と、
前記検出体の一端部を保持する第1の保持部と、
前記検出体の他端部を保持する第2の保持部と、を備え、
前記検出体のうち、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持されていない部分は、真円に沿う長さであり、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿った直線方向に延びて互いに交差する状態で配置されていることを特徴とする。
【0007】
また、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点に向かう直線方向に沿った状態で配置されていることが好ましい。
【0008】
また、前記検出体が前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される長さは、それぞれ前記真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点までの長さであることが好ましい。
【0009】
また、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記測定対象を取り囲む真円に外接する正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点に向かう直線方向に沿った状態で配置され、前記検出体が前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される長さは、それぞれ前記正n角形の隣り合う前記真円との接点からその接点間の前記正n角形の頂点までの長さであり、前記検出体の長さは、前記真円の半径をrとしたとき、
であることが好ましい。
【0010】
また、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、前記真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿って直線方向に延びて互いに交差する状態で配置することが好ましい。
【0011】
また、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、それぞれ前記前記真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する点までの長さであることが好ましい。
【0012】
また、前記第1の保持部及び前記第2の保持部に保持される部分は、それぞれ前記測定対象を取り囲む真円に接する一対の接線上の一対の接点から前記一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する点までの長さであり、前記検出体の長さは、前記真円の中点から前記一対の接点までの一対の線分の間の角度をθ(θ<π/2)とし、前記真円の半径をrとしたとき、
であることが好ましい。
【0013】
また、前記第1の保持部と前記第2の保持部の少なくとも一方は、一端に開口し、前記検出体の一端部又は他端部を挿入自在な収容部を有することが好ましい。
【0014】
また、前記収容部は、一つの直線方向に沿って延びるように形成されていることが好ましい。
【0015】
また、前記第1の保持部と前記第2の保持部の少なくとも一方は、前記収容部から表面にわたって連通する孔を有することが好ましい。
【0016】
また、前記孔は、前記収容部に収容される前記検出体の端部に対向する位置に形成されていることが好ましい。
【0017】
また、前記検出体の一端部の端部と前記検出体の他端部の端部とは、上下に重なって配置されることが好ましい。
【0018】
本発明の一態様は、測定装置であって、上記のフレキシブルセンサと、前記フレキシブルセンサによって検出される検出信号に基づいて、前記測定対象についての物理量を測定する測定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の態様によれば、より測定精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】フレキシブルセンサを備える測定装置の構成を示す図である。
図2】非測定時におけるフレキシブルセンサの平面図である。
図3】測定時におけるフレキシブルセンサの平面図である。
図4】測定時における検出体の両端部の拡大斜視図である。
図5】測定時におけるフレキシブルセンサの内部構造を示す斜視図である。
図6】第2の保持部の斜視図である。
図7】第2の保持部に検出体の先端部を挿入した状態を示す斜視図である。
図8】測定時における検出体の各部の配置について説明する図である。
図9】第一の実施の形態の検出体の長さの算出方法を説明する図である。
図10】第二の実施の形態の検出体の長さの算出方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の好ましい第一の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であり、本発明の範囲において種々の形態をとりうる。
【0022】
<測定装置>
最初に、測定装置について説明する。
図1に示すように、測定装置100は、測定対象についての物理量を検出するフレキシブルセンサ10と、フレキシブルセンサ10から出力される検出信号を積分する積分回路30と、積分回路30から出力される信号に基づき測定対象についての物理量を測定する測定部40と、を備えている。
測定対象としては、交流電流が流れる電源ライン、基板上に実装された電子部品の端子などが挙げられる。測定対象についての物理量としては、測定対象に流れる交流電流の値、交流電力の値、測定対象の周囲に生じる交流磁界の値などが挙げられる。
【0023】
(フレキシブルセンサ)
図1図5に示すように、フレキシブルセンサ10は、測定対象を取り囲んだ状態で、この測定対象に流れる交流電流を検出する。フレキシブルセンサ10は、弾性変形自在に形成され、測定対象に流れる交流電流を検出する検出体1と、検出体1の一端部(基端部)11を保持する第1の保持部2と、検出体1の他端部(先端部)12を保持する第2の保持部3と、を備えている。
【0024】
検出体1は、可撓性を有し、測定対象を取り囲む際に撓ませることが可能である。検出体1は、弾性を有しており、外力を取り去ると、元の形状又はほぼ元の形状に回復する。
検出体1の基端部11は、第1の保持部2に挿入されて保持される部分であり、直線状に形成されている。
検出体1の先端部12は、第2の保持部3に挿入されて保持される部分であり、直線状に形成されている。
検出体1の基端部11と先端部12との間の中途部13は、測定対象を取り囲みやすくするために、予め湾曲した所定の曲率を有する形状に形成されている。中途部13は、例えば、測定対象の物理量を検出する場合のように、測定対象を取り囲んだ状態で、図8に示す真円Cに沿うように配置される。
したがって、検出体1は、長手方向(軸線方向)の両端部が直線状に形成されており、それ以外の部分は所定の曲率を有するように湾曲して形成されている。すなわち、検出体1は、直線部分と湾曲部分との境界に変曲点を有することになる。
なお、検出体1の基端部11及び先端部12は、必ずしも直線状に形成する必要はなく、湾曲するように形成されていてもよい。また、検出体1の中途部13は、必ずしも湾曲させる必要はなく、両端部と同様に直線状に形成されていてもよい。
【0025】
図8に示すように、検出体1の基端部11及び先端部12は、例えば、測定対象の物理量を検出する場合のように、検出体1で測定対象を取り囲んだ状態で、中途部13が形成する真円Cに外接する正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った状態で配置される。
検出体1の基端部11及び先端部12の長さ(検出体1が第1の保持部2に保持される長さ及び検出体1が第2の保持部3に保持される長さ)は、正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vまでの長さである。
【0026】
検出体1は、長手方向(延在方向)に沿って形成されるロゴスキーコイルを有する。すなわち、検出体1は、可撓性を有するロゴスキーコイル方式の電流センサである。
ロゴスキーコイルは、絶縁性を有する中空の可撓性部材に導電線が螺旋状に巻回されている。可撓性部材は、例えば、FEP樹脂や、PEEK樹脂等により構成されている。FEP樹脂であれば、曲げ弾性率が0.55~0.67GPa程度、PEEK樹脂であれば、曲げ弾性率が3.7GPa程度であり、ロゴスキーコイルに用いる可撓性部材として好ましい。
巻回された導電線は、検出体1の基端部11から先端部12にわたって延在しており、先端部12で折り返されて基端部11に戻るように巻回されている。
ロゴスキーコイルは、基端部11が第1の保持部2に保持されるとともに、先端部12が第2の保持部3に保持された状態(図3図5に示す状態)で、環状になるように両端部同士が互いに重なって対向するように近接する。すなわち、検出体1は、例えば、測定対象の物理量を検出する場合のように、測定対象を取り囲んだ状態で、基端部11の端面と先端部12の端面とが重なる方向に僅かな間隔をあけて互いに対向するように、第1の保持部2及び第2の保持部3に保持される。
これにより、ロゴスキーコイルを形成する検出体1の基端部11と先端部12との間の隙間を小さくすることができ、検出体1に近接する他の導体から発生する磁束によるノイズの影響を小さくすることができる。
【0027】
検出体1の全体は、フッ素樹脂などの樹脂材料で覆われている。これにより、測定対象を取り囲む際に検出体1が測定対象又はこれに隣接する他の部材に引っ掛かって検出体1に傷が付くのを防ぐことができる。
【0028】
図3図5に示すように、第1の保持部2は、測定対象を検出体1で取り囲む際に、作業者によって操作される部分である。
第1の保持部2は、検出体1の基端部11を保持する。第1の保持部2は、箱状に形成されており、一方向に長尺に形成されている。第1の保持部2において、長手方向に沿って対向する一対の側壁部21,22には、それぞれ開口21a,22aが形成されている。
開口21aには、第1の保持部2に収容される整合回路20と積分回路30とを連結するケーブル50が挿入される。
開口22aには、第1の保持部2に保持される検出体1の基端部11が挿入される。ここで、開口22aから第1の保持部2に挿入される検出体1の基端部11は、上述したように、検出体1の一端部において、直線状に形成されている部分である。
第1の保持部2は、その表面に第2の保持部3が設けられている。検出体1により測定対象を取り囲んだ状態で検出体1の先端部12を第2の保持部3に挿入して保持することにより、測定対象の物理量を検出することができる。
第1の保持部2は、その長手方向が第2の保持部3の長手方向に対して交差している。具体的には、図8に示すように、第1の保持部2は、その長手方向が、検出体1の中途部13が形成する真円Cに外接する正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2のうち、接点t1からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った状態で配置される。
なお、整合回路20は、検出体1側のインピーダンスと測定部40側のインピーダンスとの整合をとるための回路である。検出体1の基端部11と整合回路20は、ケーブル51(図1参照)によって電気的に接続されている。
【0029】
図3図7に示すように、第2の保持部3は、測定対象を検出体1で取り囲む際に、作業者によって操作される部分である。
第2の保持部3は、検出体1の先端部12を保持する。第2の保持部3は、中空部分を有する円筒状に形成されており、一方向に長尺に形成されている。第2の保持部3は、長手方向に沿った一端に開口3aが形成されており、一端から他端に向かう軸線方向(一つの直線方向)に沿って延びる収容部31が形成されている。
収容部31には、第2の保持部3に保持される検出体1の先端部12が挿入される。ここで、収容部31から第2の保持部3に挿入される検出体1の先端部12は、上述したように、検出体1の他端部において、直線状に形成されている部分である。
収容部31は、検出体1の先端部12が挿入自在な大きさに形成されている。すなわち、検出体1の先端部12を収容部31に挿入した際に、先端部12と中途部13との境界が第2の保持部3の開口3aに位置することが好ましい。
収容部31における開口3aとは反対側の端部には、収容部31から第2の保持部3の表面にわたって連通する孔32が形成されている。すなわち、孔32は、収容部31に収容される検出体1の先端部12に対向する位置に形成されており、孔32を介して、収容部31に挿入されている検出体1の先端部12を視認することができるようになっている。なお、孔はスリット状であってもよい。
第2の保持部3は、その長手方向が第1の保持部2の長手方向に対して交差するように第1の保持部2に固定されている。具体的には、図8に示すように、第2の保持部3は、その長手方向が、検出体1の中途部13が形成する真円Cに外接する正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2のうち、接点t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った状態で配置される。
なお、第2の保持部3は、第1の保持部2と一体に形成されていてもよいし、接着等により第1の保持部2に固定されていてもよい。
【0030】
(積分回路)
図1に示すように、積分回路30は、測定対象に流れる電流により、検出体1の導電線に誘起される電圧を示す検出信号を、測定対象に流れる電流の振幅に比例した信号に変換する。積分回路30は、変換した信号を測定部40に検出信号として出力する。
【0031】
(測定部)
図1に示すように、測定部40は、積分回路30からの検出信号に基づいて、測定対象に関する物理量を測定する。例えば、測定部40は、積分回路30から検出信号を受信すると、その検出信号に基づいて測定対象に流れる交流電流を測定する。測定部40は、他の物理量として、受信した検出信号に基づいて交流電力又は磁界の強さなどを測定するものであってもよい。測定部40は、測定した物理量についての波形を画面に表示する。測定部40は、例えば、オシロスコープ、電力計、又は電流計などによって構成される。
【0032】
<フレキシブルセンサの使用形態>
次に、フレキシブルセンサ10の使用形態について説明する。
図2に示すように、検出体1の先端部12が基端部11に重ねられていない状態、すなわち、検出体1の先端部12が第2の保持部3に保持されていない状態においては、フレキシブルセンサ10は開いた状態である。この状態から、作業者は、測定対象を検出体1で取り囲み、検出体1の先端部12を第2の保持部3に挿入して第2の保持部3で先端部12を保持すると、図3に示す状態になる。
図3図5に示すように、検出体1の先端部12が第2の保持部3に保持されることで、検出体1の先端部12の先端は、基端部11の先端に重なるように配置されると共に、図3図8に示すように、中途部13は、真円Cに沿うように配置される。また、検出体1の先端部12と基端部11は、互いの延在方向に沿った直線がなす角度θが真円Cに外接する正n角形Pの内角と同じになるように配置される。なお、正n角形Pのnについては、第1の保持部2及び第2の保持部3の長さをどの程度にするかによって異なってくる。
すなわち、検出体1の先端部12が第2の保持部3に保持された状態において、検出体1の大部分は真円Cに沿っており、両端に位置する基端部11及び先端部12は、真円Cに外接する正n角形の隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った状態で配置される。
検出体1の先端部12が第2の保持部3から取り外されると、弾性を有する検出体1は、図2に示すような元の形状に戻る。
【0033】
<測定精度を向上させるメカニズム>
次に、上記構成を有するフレキシブルセンサ10を用いて測定精度を向上させるメカニズムについて説明する。
フレキシブルセンサ10の検出体1は、ロゴスキーコイルであり、絶縁性を有する中空の可撓性部材に導電線が螺旋状に巻回されている。そのため、導電線の間隔を可能な限り均一にすることが検出精度を高めるうえで好ましく、測定対象を取り囲んだ状態で、検出体1は変曲点を有しない真円Cに配置することが好ましい。また、検出体1の端部間にできる隙間を極力減らすことが検出精度を高めるうえで好ましい。
その一方で、検出体1の両端は、物理量の測定時の作業性を考慮すると、直線状に形成することが好ましいため、検出体1の両端の直線部分を作業に支障が出ない範囲で収めつつ、検出体1全体として、できる限り真円Cに近づける必要がある。
【0034】
以上を考慮すると、検出体1の中途部13は、測定対象を取り囲んだ状態で、図8に示すような真円Cに沿う長さとし、第1の保持部2及び第2の保持部3に保持される直線状の基端部11及び先端部12は、中途部13が形成する真円Cに外接する正n角形P(正多角形でn≧4が好ましい。)の隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った形状とすることが好ましい。また、検出体1の基端部11及び先端部12の長さは、それぞれ正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vまでの長さであることが好ましい。
【0035】
また、検出体1の長さは、以下の式により算出することができる。
図9に示すように、真円Cの半径をr、真円Cの中心Oと正n角形Pの頂点vとを結ぶ直線をq、半径rと直線qとがなす角度をθaとすると、θaは、以下の式1で表される。
(式1)
ここで、検出体1の基端部11の長さ(接点t1と頂点vとを結ぶ直線の長さ)は、正n角形Pの一辺の長さlnの半分に相当することから、以下の式2で表される。
(式2)
また、検出体1の先端部12の長さ(接点t2と頂点vとを結ぶ直線の長さ)は、正n角形Pの一辺の長さlnの半分に相当することから、上記の式2で表される。すなわち、検出体1の基端部11の長さと先端部12の長さの和は、正n角形Pの一辺の長さlnに相当する。
また、検出体1の中途部13の長さlcは、真円Cの円周の長さ2πrから接点t1と接点t2とを結ぶ円弧の長さを引いたものであることから、以下の式3で表される。
(式3)
したがって、検出体1の長さlは、基端部11の長さと先端部12の長さの和である長さlnと、中途部13の長さlcとの和となるため、以下の式4で表すことができる。
(式4)
【0036】
真円Cに外接する正n角形のn(角数)が小さいほど、検出体1の基端部11及び先端部12の長さが大きくなるので、検出体1による検出精度が低下する。
真円Cに外接する正n角形のn(角数)が大きいほど、検出体1の基端部11及び先端部12の長さが小さくなるので、検出体1を真円Cに近づけることができるが、第1の保持部2及び第2の保持部3の長さも小さくなるので、測定時の作業性が低下する。また、基端部11と第1の保持部2との摩擦、先端部12と第2の保持部3との摩擦も小さくなるので、検出体1を摩擦力のみで各保持部2,3に固定することが困難になる。また、基端部11と先端部12とがなす角度が大きくなるので、検出体1が重なり、干渉しあうおそれもある。
また、基端部11及び先端部12の長さに過不足があっても、検出体1の両端部間の隙間が大きくなるので、測定精度が低下する。
以上を考慮すると、検出体1の先端部12と基端部11は、互いの延在方向に沿った直線がなす角度θが120°~150°程度であることが好ましいので、真円Cに外接する正n角形は、正六角形、正八角形、正十角形のいずれかにすることが好ましく、特に、正八角形であることがより好ましい。
【0037】
以上のように、フレキシブルセンサ10及び測定装置100によれば、弾性を有する検出体1の先端部12を第2の保持部3に挿入し、第2の保持部3で先端部12を保持して測定対象を取り囲んだ状態において、検出体1の中途部13は真円Cに沿う長さとし、基端部11及び先端部12は、真円Cに外接する正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vに向かう直線方向に沿った状態で配置される。これは、検出体1を真円Cの接線上の一対の接点t1,t2から直線方向に延びて互い交差する状態で配置されているとも言える。この配置にされることによって検出体1の保持されていない部分の形を真円Cに近づけることができるので、測定対象の物理量の測定精度をより高めることができる。
また、検出体1の基端部11及び先端部12は、それぞれ正n角形Pの隣り合う真円Cとの接点t1,t2からその接点t1,t2間の正n角形Pの頂点vまでの長さと等しくすることにより、基端部11の先端と先端部12の先端とを最も接近させることができる。これにより、検出体1の両端部の隙間を極力小さくすることができ、真円C及び正n角形Pから外れた検出体1の部分がなくなるので、測定対象の物理量の測定精度をより高めることができる。
【0038】
また、第2の保持部3は、検出体1の先端部12を挿入する収容部31を有しているので、検出体1が弾性力によって元の形状に戻ろうとした際に、その弾性力で先端部12を収容部31の内壁に接触させて先端部12を収容部31内で固定することができる。これにより、先端部12を収容部31に挿入するという簡単な機構で検出体1の先端部12を第2の保持部3に取り付けることができる。
また、収容部31は、その軸線方向(一つの直線方向)に沿って延びるように形成されているので、検出体1の先端部12を簡単に収容部31に挿入することができる。
また、第2の保持部3には、収容部31から表面にわたって連通する孔32が形成されているので、収容部31に検出体1の先端部12が挿入されているか否かを簡単に確認することができる。特に、収容部31に収容される検出体1の先端部12に対向する位置に孔32を形成することで、先端部12が収容部31の奥まで確実に挿入されているか否かを確認することができ、作業者による検出体1の収容部31への挿入深さのバラツキを抑えることができる。
また、検出体1の先端部12は、直線状に形成されているので、曲線上に形成されている場合と比べ、先端部12を第2の保持部3に容易に差し込むことができる。
また、検出体1の基端部11は、直線状に形成されているので、作業者の指で第1の保持部2を測定対象に向かって押し出した際に、その力を検出体1に伝えやすくすることができる。さらに、検出体1の基端部11は、直線状に形成されているので、第1の保持部2の構造を単純にできる。
また、検出体1の両端部12、11は、直線状に形成されているので、検出体1の先端部12を第2の保持部3に差し込んだ後に検出体12が形成する形が対称となるため、その対称な方向に測定対象の位置がずれても対称性によって打ち消されることから測定する電流値への影響を少なくできるので、電流値を高精度に測定することができる。
また、検出体1として必要な長さを上記の式4を用いて求めることができるので、フレキシブルセンサ10の設計を簡単に行うことができる。
【0039】
次に、本発明の好ましい第二の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であり、本発明の範囲において種々の形態をとりうる。
【0040】
<フレキシブルセンサの使用形態>
第二の実施の形態におけるフレキシブルセンサ10の使用形態について説明する。なお、第一の実施の形態におけるフレキシブルセンサと同等の構成については、重複する説明となるため適宜省略する。
図3図5に示すように、検出体1の先端部12が第2の保持部3に保持されることで、検出体1の先端部12の先端は、検出体1の基端部11の先端に重なるように配置されると共に、図3図10に示すように、中途部13は、真円Cに沿う長さである。また、検出体1の先端部12と基端部11は、互いの延在方向に沿った直線がなす角度φ=π-θが真円Cに接する一対の接線上の一対の接点からその一対の接線に沿って延びる直線が交差する内角と同じになるように配置される。なお、角度φについては、第1の保持部2及び第2の保持部3の長さをどの程度にするかによって異なってくる。
すなわち、検出体1の先端部12が第2の保持部3に保持された状態において、検出体1の大部分は真円Cに沿っており、両端に位置する基端部11及び先端部12は、真円Cに接する一対の接線と真円Cとの接点s1,s2からそれら接線に沿った直線方向に延びて頂点wに向かう状態で配置する。
検出体1の先端部12が第2の保持部3から取り外されると、弾性を有する検出体1は、図2に示すような元の形状に戻る。
【0041】
<測定精度を向上させるメカニズム>
次に、第二の実施の形態のフレキシブルセンサ10を用いて測定精度を向上させるメカニズムについて説明する。
フレキシブルセンサ10の検出体1は、ロゴスキーコイルであり、絶縁性を有する中空の可撓性部材に導電線が螺旋状に巻回されている。そのため、導電線の間隔を可能な限り均一にすることが検出精度を高めるうえで好ましく、測定対象を取り囲んだ状態で、検出体1は変曲点を有しない真円Cに配置することが好ましい。また、検出体1の端部間にできる隙間を極力減らすことが検出精度を高めるうえで好ましい。
その一方で、検出体1の両端は、物理量の測定時の作業性を考慮すると、直線状に形成することが好ましいため、検出体1の両端の直線部分を作業に支障が出ない範囲で収めつつ、検出体1全体として、できる限り真円Cに近づける必要がある。
【0042】
以上を考慮すると、検出体1の中途部13は、測定対象を取り囲んだ状態で、図10に示すような真円Cに沿う長さとし、第1の保持部2及び第2の保持部3に保持される直線状の基端部11及び先端部12は、真円Cに接する一対の接線上の一対の接点s1,s2から一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する形状とすることが好ましい。また、検出体1の基端部11及び先端部12の長さは、それぞれ真円Cに接する一対の接線上の一対の接点s1,s2から一対の接線に沿って直線方向に延びて交差する点wまでの長さであることが好ましい。
【0043】
また、検出体1の長さは、以下の式により算出することができる。
図10に示すように、真円Cの半径をr、真円Cの中点Oから接点s1に延びる線分と真円Cの中点Oから接点s2に延びる線分の内角をθ(θ<π/2)とすると、検出体1の基端部11の長さと先端部12の長さの和である長さ2x(接点s1と点wとを結ぶ直線の長さと接点s2と点wとを結ぶ直線の長さの和)は、以下の式6で表される。
(式6)
また、検出体1の中途部13の長さlは、真円Cの円周の長さ2πrから接点s1と接点s2とを結ぶ円弧の長さを引いたものであることから、以下の式7で表される。
(式7)
したがって、検出体1の長さLは、基端部11の長さと先端部12の長さの和である長さ2xと、中途部13の長さlとの和となるため、以下の式8で表すことができる。
(式8)
【0044】
真円Cの中点Oから接点s1に延びる線分と真円Cの中点Oから接点s2に延びる線分の内角θが大きいほど、検出体1の基端部11及び先端部12の長さが大きくなるので、検出体1による検出精度が低下する。
真円Cの中点Oから接点s1に延びる線分と真円Cの中点Oから接点s2に延びる線分の内角θが小さいほど、検出体1の基端部11及び先端部12の長さが小さくなるので、検出体1を真円Cに近づけることができるが、第1の保持部2及び第2の保持部3の長さも小さくなるので、測定時の作業性が低下する。また、基端部11と第1の保持部2との摩擦、先端部12と第2の保持部3との摩擦も小さくなるので、検出体1を摩擦力のみで各保持部2,3に固定することが困難になる。また、基端部11と先端部12とがなす角度が大きくなるので、検出体1が重なり、干渉しあうおそれもある。
また、基端部11及び先端部12の長さに過不足があっても、検出体1の両端部間の隙間が大きくなるので、測定精度が低下する。
【0045】
以上のように、フレキシブルセンサ10及び測定装置100によれば、弾性を有する検出体1の先端部12を第2の保持部3に挿入し、第2の保持部3で先端部12を保持して、検出体1の中途部13は真円Cに沿う長さであり、両端に位置する基端部11及び先端部12は、真円Cに接する一対の接線と真円Cとの接点s1,s2からそれら接線に沿って直線状に延びて頂点wに向かう状態で配置される。言い換えると、弾性を有する検出体を真円Cの一対の接線上の一対の接点s1,s2から直線方向に延びて互い交差する状態で配置される。この配置にされることによって検出体1の保持されていない部分の形を真円Cに近づけることができるため、測定対象の物理量の測定精度をより高めることができる。
また、検出体1の基端部11及び先端部12は、それぞれ真円Cに接する一対の接線と真円Cとの接点s1,s2からそれら接線に沿った直線方向に延びる頂点wまでの長さと等しくすることにより、基端部11の先端と先端部12の先端とを最も接近させることができる。これにより、検出体1の両端部の隙間を極力小さくすることができ、真円C及び正n角形Pから外れた検出体1の部分がなくなるので、測定対象の物理量の測定精度をより高めることができる。
【0046】
<その他>
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更することができる。
例えば、本明細書における真円は、若干歪んだ真円(真円より直径が10%程度まで増減したもの)であってもよい。
また、本明細書における直線は、若干歪んだ直線(真の直線の位置から直線の一部が直線の長さの10%程度まで離れているもの)であってもよい。
また、検出体1の中途部13が形成する真円Cに外接する正n角形Pは、例として挙げた正八角形に限らず、自由に正多角形を選択することができる。ただし、上述したように、正四角形のように、nが小さい場合には、検出体1の基端部11及び先端部12が長くなって真円Cから遠ざかる形状となるので好ましくなく、正二十角形のように、nが大きい場合には、検出体1の基端部11及び先端部12が短くなって各保持部2,3が小さくなり、作業者による把持が困難になって作業性が低下するので好ましくない。よって、双方の要求を満たすバランスの良い正n角形Pを選択する必要がある。
また、検出体1の基端部11と先端部12は、検出体1が形成する真円Cの平面方向に直交する方向に重ねているが、同一平面内で極力隙間できないように重ねて配置してもよい。
また、検出部1の基端部11と先端部12を中途部13が形成する真円Cに沿って形成してもよい。この場合、湾曲する基端部11と先端部12に合わせて第1の保持部2及び第2の保持部3を形成してもよいし、第1の保持部2及び第2の保持部3の内部の収容部位のみをそれぞれ基端部11及び先端部12に合わせて形成してもよい。
また、収容部31は、第2の保持部3に設けられている場合に限らず、第1の保持部2に設けられていてもよい。すなわち、第1の保持部2と第2の保持部3の少なくとも一方に設けられていればよい。収容部31に連通する孔32に関しても同様である。
また、検出体1の先端部12に第2の保持部3を取り付けておき、第2の保持部3を第1の保持部2に着脱自在とした構成であってもよい。この場合、第1の保持部2に第2の保持部3を収容する凹部及び第2の保持部3を係止する係止部を設けておき、第1の保持部2に第2の保持部3が係止された状態で測定対象の物理量を測定することができる。
また、収容部31は、検出部1の先端部12を挿入できるものでなく、第1の保持部2や第2の保持部3に溝を設け、先端部12を溝に嵌め込めるようにしてもよい。
また、検出体1の基端部11の端部と検出体1の先端部12の端部は、上下に重ならず同一の面で接するように配置してもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 検出体
11 基端部
12 先端部
13 中途部
2 第1の保持部
21 側壁部
22 側壁部
21a 開口
22a 開口
3 第2の保持部
31 収容部
32 孔
10 フレキシブルセンサ
20 整合回路
30 積分回路
40 測定部
100 測定装置
C 真円
P 正n角形
t1,t2 接点
v 頂点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10