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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091590
(43)【公開日】2024-07-04
(54)【発明の名称】撮影装置及び撮影方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/89 20060101AFI20240627BHJP
【FI】
G01N21/89 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023216485
(22)【出願日】2023-12-22
(31)【優先権主張番号】P 2022206330
(32)【優先日】2022-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2023027707
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】北村 正樹
(72)【発明者】
【氏名】大澤 正典
(72)【発明者】
【氏名】岸田 啓史
(72)【発明者】
【氏名】森 大輔
(72)【発明者】
【氏名】田中 勝也
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA90
2G051AB20
2G051BA02
2G051BA20
2G051BB03
2G051BB17
2G051CA04
2G051CA08
(57)【要約】
【課題】撮影対象を両側から撮影できる撮影装置を提供する。
【解決手段】撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部とを備える撮影装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
を備える、
撮影装置。
【請求項2】
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同一平面上に配置される、
請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同軸上に配置される、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項4】
前記第1撮影部は、前記第1照明部を透して前記撮影対象を撮影し、
前記第2撮影部は、前記第2照明部を透して前記撮影対象を撮影する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項5】
前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれは、第1主面と第2主面とを有し、端面から入射する光が内部を伝搬する透明な導光板を備え、
前記導光板は、前記撮影対象の側の前記第1主面又は前記第2主面から、内部を伝搬する光が出射する、
請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記撮影対象を前記第1側から撮影する第3撮影部を更に備える、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項7】
前記撮影対象を前記第2側から撮影する第4撮影部を更に備える、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項8】
前記撮影対象は、第1方向に搬送され、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれの撮影方向は、前記第1方向に垂直であり、
前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれの発光面は、前記第1方向に平行であり、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記撮影対象の搬送中に、前記撮影対象を撮影する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項9】
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる移動部を備え、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記移動部が、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる間に、前記撮影対象を撮影する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項10】
前記撮影対象は、扁平多穴管である、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項11】
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
を備える撮影装置を用いる撮影方法であって、
前記第1照明部が前記撮影対象を前記第1側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影し、
前記第2照明部が前記撮影対象を前記第2側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影する、
撮影方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮影装置及び撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、搬送経路に沿って一方向に搬送される検査対象物を検査し、かつ前記検査対象物の搬送方向に沿って配置された2つの検査ユニットを備える検査装置が開示されている。特許文献1には、検査ユニットが、搬送経路を横断する方向の一方の側及び他方の側に配置されることが開示されている。また、特許文献1には、検査ユニットが、検査対象物に向けて光を照射しかつ照射方向が互いに異なる2つの透過光照明手段と、2つの透過光照明手段から照射され検査対象物を透過した透過光をそれぞれ撮像する2つの撮像手段と、を有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-028459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、製造ラインにおける製品の検査において、撮影対象を両側から撮影することが求められている。
【0005】
本開示は、撮影対象を両側から撮影できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1観点の撮影装置は、
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
を備える。
【0007】
第1観点の撮影装置によれば、撮影対象を両側から撮影できる。
【0008】
第2観点の撮影装置は、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同一平面上に配置される第1観点の撮影装置である。
【0009】
第3観点の撮影装置は、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同軸上に配置される第1観点又は第2観点のいずれかの撮影装置である。
【0010】
第4観点の撮影装置は、前記第1撮影部は、前記第1照明部を透して前記撮影対象を撮影し、前記第2撮影部は、前記第2照明部を透して前記撮影対象を撮影する第1観点から第3観点のいずれかの撮影装置である。
【0011】
第5観点の撮影装置は、前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれは、第1主面と第2主面とを有し、端面から入射する光が内部を伝搬する透明な導光板を備え、前記導光板は、前記撮影対象の側の前記第1主面又は前記第2主面から、内部を伝搬する光が出射する第1観点から第4観点のいずれかの撮影装置である。
【0012】
第6観点の撮影装置は、前記撮影対象を前記第1側から撮影する第3撮影部を更に備える第1観点から第5観点のいずれかの撮影装置である。
【0013】
第7観点の撮影装置は、前記撮影対象を前記第2側から撮影する第4撮影部を更に備える第1観点から第6観点のいずれかの撮影装置である。
【0014】
第8観点の撮影装置は、前記撮影対象は、第1方向に搬送され、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれの撮影方向は、前記第1方向に垂直であり、前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれの発光面は、前記第1方向に平行であり、前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記撮影対象の搬送中に、前記撮影対象を撮影する第1観点から第7観点のいずれかの撮影装置である。
【0015】
第9観点の撮影装置は、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる移動部を備え、前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記移動部が、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる間に、前記撮影対象を撮影する第1観点から第8観点のいずれかの撮影装置である。
【0016】
第10観点の撮影装置は、前記撮影対象は、扁平多穴管である第1観点から第9観点のいずれかの撮影装置である。
【0017】
第1観点の撮影方法は、
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
を備える撮影装置を用いる撮影方法であって、
前記第1照明部が前記撮影対象を前記第1側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影し、
前記第2照明部が前記撮影対象を前記第2側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影する。
【0018】
第1観点の撮影方法によれば、撮影対象を両側から撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、第1実施形態に係る撮影装置の概略構成を示す上面図である。
図2図2は、第1実施形態に係る撮影装置の概略構成を示す側面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る撮影装置における照明部の正面図である。
図4図4は、第1実施形態に係る撮影装置における照明部の断面図である。
図5図5は、第2実施形態に係る撮影装置の概略構成を示す側面図である。
図6図6は、第3実施形態に係る撮影装置の概略構成を示す上面図である。
図7図7は、本実施形態に係る撮影装置の使用状態を説明する図である。
図8図8は、第4実施形態に係る撮影装置の概略構成を示す上面図である。
図9図9は、本実施形態に係る撮影装置の照明部の変形例について説明する図である。
図10図10は、第2実施形態に係る撮影装置の変形例の概略構成を示す側面図である。
図11図11は、本実施形態に係る撮影装置により撮影した画像を示す図である。
図12図12は、本実施形態に係る撮影装置の撮影対象について説明する図である。
図13図13は、本実施形態に係る撮影装置の撮影対象について説明する図である。
図14図14は、本実施形態に係る撮影装置を用いて撮影する様子について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の撮影装置の具体例を、以下に図面を参照して説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0021】
なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするために、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。
【0022】
平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右及び前後等の方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、それぞれ略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
【0023】
例えば、略平行は、2つの線又は2つの面が互いに完全に平行でなくても、製造上許容される範囲内で互いに平行として扱うことができることを意味する。他の略直角、略直交、略水平及び略垂直のそれぞれについても、略平行と同様に、2つの線又は2つの面の相互の位置関係が製造上許容される範囲内であればそれぞれに該当することが意図される。
【0024】
≪第1実施形態≫
第1実施形態に係る撮影装置について説明する。第1実施形態に係る撮影装置は、撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、撮影対象を第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部を備える。また、第1実施形態に係る撮影装置は、第1撮影部と撮影対象との間に位置し、第1撮影部が撮影対象を撮影するとき及び第2撮影部が撮影対象を撮影するときに、撮影対象を第1側から照明する第1照明部を備える。さらに、第1実施形態に係る撮影装置は、第2撮影部と撮影対象との間に位置し、第1撮影部が撮影対象を撮影するとき及び第2撮影部が撮影対象を撮影するときに、撮影対象を第2側から照明する第2照明部を備える。
【0025】
また、別の観点から、第1実施形態に係る撮影装置を用いる撮影方法について説明する。第1実施形態に係る撮影装置を用いる撮影方法は、第1照明部が撮影対象を第1側から照明しているときに、第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれが撮影対象を撮影する。また、第1実施形態に係る撮影装置を用いた撮影方法は、第2照明部が撮影対象を第2側から照明しているときに、第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれが撮影対象を撮影する。
【0026】
<撮影装置1>
第1実施形態に係る撮影装置を、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1の概略構成を示す上面図である。図2は、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1の概略構成を示す側面図である。
【0027】
なお、図面には、説明の便宜のため、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸(XYZ軸)からなる仮想三次元座標系(XYZ直交座標系)が設定される場合がある。例えば、図面の紙面に対して垂直な座標軸について、座標軸の丸の中に黒丸印を示す場合、座標軸が紙面に対して手前側に向いていることを表す。また、座標軸の丸の中にバツ印を示す場合、座標軸が紙面に対して奥側に向いていることを表す。
【0028】
ただし、当該座標系は、説明のために定めるものであって、本実施形態に係る撮影装置等の姿勢について限定するものではない。
【0029】
なお、以下の図面では、Y軸方向は撮影部11と撮影部12とが並ぶ方向とする。また、X軸方向及びZ軸方向は、Y軸方向に垂直であって互いに垂直な方向とする。
【0030】
また、Y軸方向に沿って、対象を+Y側からY軸の反対向きに見る図を正面図という。Y軸方向に沿って、対象を+Y側からY軸の反対向きに見ることを正面視という。X軸方向に沿って、対象を-X側からX軸の向きに見る図を側面図という。X軸方向に沿って、対象を-X側からX軸の向きに見ることを側面視という。Z軸方向に沿って、対象を+Z側からZ軸の反対向きに見る図を上面図という。Z軸方向に沿って、対象を+Z側からZ軸の反対向きに見ることを上面視という。
【0031】
なお、正面図を基準にして、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向、という場合がある。対象に対して、+X側を左側、-X側を右側、+Y側を前側、-Y側を後側、+Z側を上側、-Z側を下側、という場合がある。
【0032】
撮影装置1は、撮影対象OBJを+Y側及び-Y側から撮影する。撮影装置1は、撮影部11及び撮影部12と、照明部21及び照明部22と、を備える。撮影装置1において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12は、YZ平面に平行な平面S1上に配置される。言い換えると、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12は、同一平面上に配置される。また、撮影装置1において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12は、Y軸方向に平行な軸AX1上に配置される。言い換えると、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12は、同軸上に配置される。
【0033】
撮影装置1において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12は、+Y側から順にY軸方向に沿って、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22、撮影部12の順で整列している。
【0034】
なお、本開示において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12が同一平面上に配置されるという場合、厳密に同一面上に配置される場合に限らない。例えば、本開示において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12が同一平面上に配置されるという場合、通常行われるカメラ及び照明機器等を設置する精度範囲内で、同一平面上に配置される場合も含まれる。
【0035】
本開示において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12が同軸上に配置されるという場合についても同様に、厳密に同軸上に配置される場合に限らない。例えば、本開示において、撮影部11、照明部21、撮影対象OBJ、照明部22及び撮影部12が同軸上に配置されるという場合、通常行われるカメラ及び照明機器等を設置する精度範囲内で、同軸上に配置される場合も含まれる。
【0036】
撮影部12及び照明部22は、撮影対象に対して、撮影部11及び照明部21と対称になるように整列していてもよい。
【0037】
なお、本実施形態に係る撮影装置は、例えば、空調装置に用いられる熱交換器を撮影対象OBJとしてもよい。本実施形態に係る撮影装置は、撮影対象を空調装置に用いられる熱交換器とすることにより、配管のろう付け状態を確認できる。
【0038】
撮影装置1が備える各構成要素について詳細を説明する。
【0039】
[撮影部11及び撮影部12]
撮影部11及び撮影部12のそれぞれは、撮影対象OBJを撮影する。撮影部11及び撮影部12のそれぞれは、例えば、ビデオカメラ又はスチールカメラである。
【0040】
撮影部11は、撮影対象OBJを+Y側から撮影する。撮影部12は、撮影対象OBJを-Y側から撮影する。すなわち、撮影部12は、撮影対象OBJを撮影部11の反対側から撮影する。
【0041】
撮影部12は、撮影部11が撮影するのと同時に撮影する。撮影部11と撮影部12とが同時に撮影を行うことにより、撮影対象OBJを前後方向(Y軸方向)から同時に撮影できる。撮影対象OBJを前後方向(Y軸方向)から同時に撮影することにより、撮影対象OBJにおける注目部分を全体から観察できる。なお、本開示において、撮影部12が、撮影部11と同時に撮影するという場合は、撮影部12が撮影するタイミングが、撮影部11が撮影するタイミングと完全に一致する場合に限らない。例えば、本開示において、撮影部12が、撮影部11と同時に撮影するという場合は、撮影部11又は撮影部12の動作仕様に基づく範囲内において、タイミングが一致する場合についても含まれる。
【0042】
なお、撮影部12は、撮影部11と同時に撮影する場合に限らず、例えば、撮影部11が撮影する時間から、前後のいずれかに時間をずらして撮影してもよい。
【0043】
なお、撮影部11及び撮影部12のそれぞれは、可動式であってもよい。
【0044】
[照明部21及び照明部22]
照明部21及び照明部22のそれぞれは、撮影対象OBJを照明する。照明部21及び照明部22のそれぞれは、例えば、LED(Light Emitting Diode)又はLD(Laser Diode)等を発光素子として備える光源である。
【0045】
照明部21は、撮影部11と撮影対象OBJとの間に位置する。照明部21は、撮影対象OBJを+Y側から照明する。照明部22は、撮影部12と撮影対象OBJとの間に位置する。照明部22は、撮影対象OBJを-Y側から照明する。
【0046】
撮影部11は、照明部21を透して撮影対象OBJを撮影する。また、撮影部12は、照明部22を透して撮影対象OBJを撮影する。
【0047】
照明部21及び照明部22のそれぞれは、点灯した状態で維持される。照明部21及び照明部22のそれぞれが点灯した状態で維持されることにより、撮影対象OBJは常に照明部21及び照明部22から照明された状態になる。照明部21及び照明部22のそれぞれが点灯した状態で維持されることにより、撮影部11及び撮影部12が撮影対象OBJを撮影するときに、撮影対象OBJは照明部21及び照明部22により照明された状態となる。
【0048】
言い換えると、撮影部11が撮影対象OBJを撮影するとき及び撮影部12が撮影対象OBJを撮影するときに、照明部21は撮影対象OBJを+Y側から照明する。また、撮影部11が撮影対象OBJを撮影するとき及び撮影部12が撮影対象OBJを撮影するときに、照明部22は撮影対象OBJを-Y側から照明する。
【0049】
なお、撮影装置1において、照明部21及び照明部22のそれぞれは、点灯した状態で維持される場合に限らない。例えば、撮影装置1において、少なくとも撮影部11及び撮影部12が撮影対象OBJを撮影する際に、照明部21及び照明部22のそれぞれが安定して撮影対象OBJを照明できるようになっていればよい。
【0050】
照明部21が撮影対象OBJを+Y側から照明し、照明部22が撮影対象OBJを-Y側から照明することにより、照明部21及び照明部22によって、撮影対象OBJを全体から照明できる。
【0051】
また、照明部21及び照明部22のそれぞれは、撮影対象OBJを正面から照らす表面照明と撮影対象OBJを背後から照らす背面照明の両方の照明を行う。具体的には、照明部21は、撮影部11が撮影するときに、撮影対象OBJの表面を照明する表面照明を行う。そして、照明部21は、撮影部12が撮影するときに、撮影対象OBJを背面から照明する背面照明を行う。同様に、照明部22は、撮影部12が撮影するときに、撮影対象OBJの表面を照明する表面照明を行う。そして、照明部22は、撮影部11が撮影するときに、撮影対象OBJを背面から照明する背面照明を行う。
【0052】
(照明部21及び照明部22の構成例)
照明部21及び照明部22の構成例について説明する。照明部21及び照明部22のそれぞれは、上述のように、撮影対象OBJを表面照明すると同時に背面照明する。したがって、照明部21及び照明部22のそれぞれは、撮影対象OBJを均一に照明できるように、広い面から均一に照明光が出射することが望ましい。
【0053】
撮影装置1において、撮影対象OBJを均一に照明する照明部21及び照明部22の構成例について説明する。照明部21及び照明部22は、同じ構成を有することから、照明部21を用いて説明し、照明部22については照明部21の説明を参照することとして詳細な説明を省略する。なお、照明部22は、照明部21と設置する向きが異なる。
【0054】
図3は、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1における照明部21の正面図である。図4は、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1における照明部21の断面図である。具体的には、図4は、図3のI-I断面図である。
【0055】
照明部21は、導光板21aと、光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4と、筐体21cと、を備える。導光板21aは透明であることから、撮影部11は、導光板21aを透して、撮影対象OBJを撮影できる。
【0056】
(導光板21a)
導光板21aは、内部に光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4からの光が伝搬するように導光する。また、導光板21aは、内部を伝搬する光を発光面となる後述する主面21aBから出射する。
【0057】
導光板21aは、正面視で四角形となる板状の形状を有する。導光板21aは、透明の板により形成される。導光板21aは、透明の樹脂、例えば、アクリルにより形成される。導光板21aは、+Y側に主面21aA、-Y側に主面21aBを有する。また、導光板21aは、+Z側に端面21aC、-X側に端面21aD、-Z側に端面21aE及び+X側に端面21aFを有する。
【0058】
主面21aAは、撮影部11と対向する。主面21aBは、撮影対象OBJと対向する。主面21aBから、導光板21aの内部を伝搬した光が出射する。主面21aBには、導光板21aの内部を伝搬した光の出射と拡散を制御するために、凸状又は凹状のパターンが形成される。導光板21aが、主面21aBに凸状又は凹状のパターンを有することにより、導光板21aの内部を伝搬した光を主面21aBから出射させて撮影対象OBJを均一に照射できる。言い換えると、導光板21aが、主面21aBに凸状又は凹状のパターンを有することにより、照明部21は、撮影対象OBJを均一に照明できる。
【0059】
導光板21aは、主面21aBから光Lを出射する。すなわち、主面21aBは、照明部21(導光板21a)の発光面となる。導光板21aの主面21aBから出射した光Lは、撮影対象OBJを均一に照明する。
【0060】
導光板21aの主面21aAにおいて、光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれから出射して導光板21aの内部を伝搬した光が主面21aAから出射することは抑制されている。したがって、撮影部11が導光板21aを透して撮影対象OBJを撮影しても、導光板21aを伝搬して、導光板21aから直接出射する光の影響を抑制できる。
【0061】
端面21aCは、光源21b1と対向する位置に設けられる。光源21b1から出射した光は、端面21aCから導光板21aに入射する。同様に、端面21aD、端面21aE、端面21aFは、それぞれ光源21b2、光源21b3、光源21b4と対向する位置に設けられる。光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれから出射した光は、対向する端面21aD、端面21aE、端面21aFのいずれかから、導光板21aに入射する。
【0062】
(光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4)
光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれは、導光板21aに光を出射する。光源21b1、光源21b2、光源21b3、光源21b4は、それぞれ端面21aC、端面21aD、端面21aE、端面21aFから導光板21aに光を導入する。
【0063】
光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれは、発光素子を備える。光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれが備える発光素子は、一つであってもよいし、複数であってもよい。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)又はLD(Laser Diode)である。また、発光素子として、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いてもよい。さらに、光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4のそれぞれは、光を導光板21aに供給できれば、冷陰極管、蛍光管、電球等を用いてもよい。
【0064】
(筐体21c)
筐体21cは、導光板21aと光源21b1、光源21b2、光源21b3及び光源21b4を保持する。筐体21cは、正面視で枠状の形状を有する。筐体21cは、+Y側に開口21cGと、-Y側に開口21cHと、を有する。開口21cGから導光板21aの主面21aAが露出する。開口21cHから導光板21aの主面21aBが露出する。
【0065】
筐体21cが枠状の形状を有することにより、撮影部11は導光板21aを介して、撮影対象OBJを撮影できる。
【0066】
<まとめ>
第1実施形態に係る撮影装置によれば、撮影対象を両側から撮影できる。また、第1実施形態に係る撮影装置によれば、第1撮影部と第2撮影部において同時に撮影することにより、撮影対象を両側から同時に撮影できる。さらに、第1実施形態に係る撮影装置によれば、撮影部、照明部、撮影対象、照明部及び撮影部が順に並ぶ位置関係とすることによって、撮影対象の両面を同時に撮影できる。
【0067】
また、第1実施形態に係る撮影装置によれば、照明部が表面照明と背面照明とを行うことから、撮影対象の輪郭と表面を鮮明に撮影できる。第1実施形態に係る撮影装置によれば、照明部が表面照明と背面照明とを行うことから、撮影対象の輪郭と表面について、ノイズの少ない画像を取得できる。撮影対象の輪郭と表面について、ノイズの少ない画像を取得することにより、撮影対象の輪郭の状態と表面の状態をよりよく観察できる。また、撮影対象の輪郭と表面について、ノイズの少ない画像を取得することにより、後処理において、ノイズ除去などの処理負荷を低減して、画像処理における処理負荷を軽減できる。
【0068】
さらに、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1によれば、照明部21及び照明部22が発光面を透過できる照明装置であることから、撮影対象OBJの表面を照らす機能(表面照明)と、バックライト機能(背面照明)を一つの照明部で実現できる。撮影対象OBJの表面を照らす機能(表面照明)と、バックライト機能(背面照明)を一つの照明部で行うことによって、撮影に必要な機材の数を少なくできる。
【0069】
また、第1実施形態に係る撮影装置によれば、第2撮影部が第1撮影部と同じ機能構成を備え、第2照明部が第1照明部と同じ機能構成を備えることにより、撮影対象を両側から同一条件で撮影できる。
【0070】
なお、撮影装置1の例において、撮影部11は、撮影方向が照明部21における主面21aB(発光面)に垂直になるように配置されているが、第1実施形態に係る撮影装置における第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれの撮影方向は上記の例に限らない。第1実施形態に係る撮影装置における第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれの撮影方向は、対応する第1照明部又は第2照明部における発光面に対して、斜め方向であってもよい。撮影装置1の例で説明すると、撮影部11は、撮影方向が照明部21における主面21aA及び主面21aB(発光面)に対して斜め方向になるように配置されてもよい。
【0071】
更にいうと、第1実施形態に係る撮影装置において、第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれは、対応する第1照明部又は第2照明部を透して撮影対象を捉えることができる位置に配置すればよい。
【0072】
例えば、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1における撮影部11及び照明部21を用いて説明すると、撮影対象OBJにおいて撮影したい場所を、照明部21における導光板21aを透して、撮影部11が撮影できればよい。例えば、撮影部11を、図1において、撮影対象OBJを、照明部21を透して撮影できる範囲においてX軸方向又はZ軸方向の少なくともいずれかにずらして、ずらした位置に応じて撮影方向をY軸方向に対して傾いた方向にしてもよい。Y軸方向の位置についても、Y軸方向に適宜ずらしてもよい。
【0073】
より具体的に撮影装置1における撮影部11及び照明部21を用いて説明する。撮影対象OBJの撮影したい位置と、照明部21が備える導光板21aの発光面(主面21aB)のへりと、を結んだ線を延長した線により、照明部21より+Y側に錐台(角錐台)状の領域が形成される。撮影部11は、当該錐台(角錐台)状の領域の内部に配置されればよい。撮影部11の撮影方向は、撮影対象OBJの撮影したい位置と、撮影部11の位置とを結ぶ線の方向であるとよい。例えば、撮影部11の撮影方向は、照明部21が備える導光板21aの発光面(主面21aB)と垂直でもよいし、発光面に対して傾いていてもよい。
【0074】
撮影部12においても、撮影部11と同様である。
【0075】
また、第1実施形態に係る撮影装置において、第1撮影部、第1照明部、撮影対象、第2照明部及び第2撮影部を同一平面上に配置する場合、当該平面は、第1照明部及び第2照明部のそれぞれにおける発光面に対して、垂直な場合に限らない。第1実施形態に係る撮影装置において、第1撮影部、第1照明部、撮影対象、第2照明部及び第2撮影部を同一平面上に配置する場合、当該平面は、第1照明部及び第2照明部のそれぞれにおける発光面に対して、斜めに傾いていてもよい。
【0076】
同様に、第1実施形態に係る撮影装置において、第1撮影部、第1照明部、撮影対象、第2照明部及び第2撮影部を同軸上に配置する場合、当該軸は、第1照明部及び第2照明部のそれぞれにおける発光面に対して、垂直な場合に限らない。第1実施形態に係る撮影装置において、第1撮影部、第1照明部、撮影対象、第2照明部及び第2撮影部を同軸上に配置する場合、当該軸は、第1照明部及び第2照明部のそれぞれにおける発光面に対して、斜めに傾いていてもよい。
【0077】
さらに、第1実施形態に係る撮影装置において、少なくとも第1照明部、撮影対象及び第2照明部を同一平面上に配置してもよい。第1照明部、撮影対象及び第2照明部を同一平面上に配置する場合、第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれは、当該同一平面上に配置してもよいし、当該同一平面上に配置しなくてもよい。
【0078】
同様に、第1実施形態に係る撮影装置において、少なくとも第1照明部、撮影対象及び第2照明部を同軸上に配置してもよい。第1照明部、撮影対象及び第2照明部を同軸上に配置する場合、第1撮影部及び第2撮影部のそれぞれは、当該同軸上に配置してもよいし、当該同軸上に配置しなくてもよい。
【0079】
以下の実施形態についても同様である。
【0080】
なお、撮影装置1において、撮影部11を第1撮影部の一例とすると、照明部21が第1照明部の一例、撮影部12が第2撮影部の一例、照明部22が第2照明部の一例、である。また、照明部21で説明すると、主面21aAが第1主面の一例、主面21aBが第2主面及び発光面の一例、である。
【0081】
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る撮影装置について説明する。第2実施形態に係る撮影装置は、第1実施形態に係る撮影装置に、更に撮影対象の第1側に設けられる第3撮影部と、撮影対象の第2側に設けられる第4撮影部を備える。
【0082】
<撮影装置2>
第2実施形態に係る撮影装置について、第2実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置2を用いて説明する。図5は、第2実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置2の概略構成を示す側面図である。
【0083】
撮影装置2は、撮影装置1の構成に、撮影部113及び撮影部114を更に備える。
【0084】
撮影部113は、撮影対象OBJを+Y側から撮影する。言い換えると、撮影部113は、撮影部11と同じ側から撮影対象OBJを撮影する。撮影部113は、撮影部11の上側(+Z側)に設けられる。撮影部113は、図1における平面S1上に設けられる。撮影部113は、下側に傾けて設けられる。
【0085】
撮影部114は、撮影対象OBJを-Y側から撮影する。言い換えると、撮影部114は、撮影部12と同じ側から撮影対象OBJを撮影する。撮影部114は、撮影部12の上側(+Z側)に設けられる。撮影部114は、図1における平面S1上に設けられる。撮影部114は、下側に傾けて設けられる。
【0086】
<まとめ>
第2実施形態に係る撮影装置によれば、第1実施形態に係る撮影装置と同様に、撮影対象を両側から撮影できる。また、第2実施形態における撮影装置によれば、撮影対象OBJをより多くの方向から撮影できる。
【0087】
なお、撮影装置2は、撮影部113及び撮影部114を備えるが、撮影部113及び撮影部114のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。
【0088】
なお、撮影部113が第3撮影部の一例、撮影部114が第4撮影部の一例である。
【0089】
≪第3実施形態≫
第3実施形態に係る撮影装置について説明する。第3実施形態に係る撮影装置は、第2実施形態に係る発明と同様に、第1実施形態に係る撮影装置に、更に撮影対象の第1側に設けられる第3撮影部と、撮影対象の第2側に設けられる第4撮影部を備える。第3実施形態に係る撮影装置は、第2実施形態に係る撮影装置と撮影部の配置が異なる。
【0090】
<撮影装置3>
第3実施形態に係る撮影装置について、第3実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置3を用いて説明する。図6は、第3実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置3の概略構成を示す上面図である。
【0091】
撮影装置3は、撮影装置1の撮影部11に換えて撮影部211及び撮影部213を備える。また、撮影装置3は、撮影装置1の撮影部12に換えて撮影部212及び撮影部214を備える。なお、図6において、撮影部212の撮影範囲をA2、撮影部214の撮影範囲をA4として示す。
【0092】
撮影部211及び撮影部213は、撮影対象OBJを+Y側から撮影する。言い換えると、撮影部213は、撮影部211と同じ側から撮影対象OBJを撮影する。撮影部213は、撮影部211の右側(-X側)に設けられる。撮影部211は、撮影部212と対向して設けられる。撮影部213は、撮影部214と対向して設けられる。また、撮影部211は、Y軸方向に対して-X側に傾いて設けられる。また、撮影部213は、Y軸方向に対して+X側に傾いて設けられる。
【0093】
撮影部211及び撮影部213のそれぞれのY軸方向からの傾きは、撮影部211及び撮影部213のそれぞれの撮影範囲が照明部21及び照明部22のそれぞれの発光面を透過するように設けられる。
【0094】
撮影部212及び撮影部214は、撮影対象OBJを-Y側から撮影する。言い換えると、撮影部214は、撮影部212と同じ側から撮影対象OBJを撮影する。撮影部214は、撮影部212の左側(+X側)に設けられる。撮影部212は、撮影部211と対向して設けられる。撮影部214は、撮影部213と対向して設けられる。また、撮影部212は、Y軸方向に対して+X側に傾いて設けられる。また、撮影部214は、Y軸方向に対して-X側に傾いて設けられる。
【0095】
撮影部212及び撮影部214のそれぞれのY軸方向からの傾きは、撮影部212及び撮影部214のそれぞれの撮影範囲が照明部21及び照明部22のそれぞれの発光面を透過するように設けられる。
【0096】
<まとめ>
第3実施形態に係る撮影装置によれば、第1実施形態に係る撮影装置と同様に、撮影対象を両側から撮影できる。第3実施形態における撮影装置によれば、撮影対象OBJをより多くの方向から撮影できる。
【0097】
なお、撮影装置3は、撮影部211及び撮影部213を備えるが、撮影部211及び撮影部213のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。また、撮影装置3は、撮影部212及び撮影部214を備えるが、撮影部212及び撮影部214のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。
【0098】
なお、撮影部211を第1撮影部とすると、撮影部212が第2撮影部の一例、撮影部213が第3撮影部の一例、撮影部214が第4撮影部の一例、である。
【0099】
≪本実施形態に係る撮影装置の使用形態≫
本実施形態に係る撮影装置の使用形態について説明する。ここでは、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1を用いて説明する。第2実施形態に係る撮影装置及び第3実施形態に係る撮影装置のそれぞれについても同様である。
【0100】
図7は、本実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1の使用状態を説明する図である。具体的には、ベルトコンベアBCによって、X軸方向に沿ってX軸の向きに搬送される撮影対象OBJを撮影するのに、撮影装置1を適用する例を示す。
【0101】
ベルトコンベアBCは、矢印Aに示すように、撮影対象OBJをX軸方向に沿ってX軸の向きに搬送する。ベルトコンベアBCにより撮影対象OBJが搬送中に、撮影装置1は撮影対象OBJを撮影する。
【0102】
撮影対象OBJが搬送中に撮影装置1が撮影対象OBJを撮影することにより、撮影対象OBJの複数の場所を観察できる。特に、撮影対象OBJが長い場合は、撮影対象OBJが搬送される間に撮影することによって、撮影対象OBJにおけるX軸方向に沿う一方の端から他方の端まで撮影対象OBJを観察できる。
【0103】
なお、撮影対象OBJがX軸方向に沿って搬送される場合、撮影部11及び撮影部12のそれぞれの撮影方向は、X軸方向に交差する方向、例えば、X軸方向に垂直なY軸方向から撮影する。また、照明部21及び照明部22の発光面(図4における主面21aB)は、搬送方向であるX軸方向に平行にする。
【0104】
なお、X軸方向が第1方向の一例である。
【0105】
≪第4実施形態≫
第4実施形態に係る撮影装置について説明する。第4実施形態に係る撮影装置は、本実施形態に係る撮影装置に、第1撮影部、第1照明部、第2撮影部及び第2照明部を移動させる移動部を備える。
【0106】
<撮影装置4>
第4実施形態に係る撮影装置について、第4実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置4を用いて説明する。図8は、第4実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置4の概略構成を示す上面図である。なお、下記の説明では、第1実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置1に基づく構成を用いて説明するが、第2実施形態に係る撮影装置及び第3実施形態に係る撮影装置のそれぞれについても同様である。
【0107】
撮影装置4は、撮影装置1に加えて、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を移動させる移動部30を更に備える。なお、撮影対象OBJは静止している状態であるとする。
【0108】
移動部30は、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を一体に保持しながらそれらを移動させる。移動部30は、レール31a及びレール31bと、移動体32b及び移動体32bと、梁33及び梁34と、取付部35a及び取付部35bと、を備える。
【0109】
レール31a及びレール31bのそれぞれは、X軸方向に沿って延びて設けられる。レール31bは、レール31aの-Y側に離隔して設けられる。
【0110】
移動体32aは、レール31aに沿って移動する。移動体32bは、レール31bに沿って移動する。すなわち、移動体32a及び移動体32bのそれぞれは、X軸方向に沿って移動する。
【0111】
移動部30は、移動体32aと移動体32bとの間をつなぐ梁33及び梁34を備える。梁34は、梁33の+X側に離隔して設けられる。梁33と梁34との間に照明部21及び照明部22が取り付けられる。また、移動部30は、梁33と梁34との間に、撮影部11を取り付ける取付部35aと、撮影部12を取り付ける取付部35bと、を備える。取付部35aは撮影部11を保持する。取付部35bは撮影部12を保持する。
【0112】
移動部30は、移動体32aと移動体32bの間に、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を一体に保持する。そして、移動体32aと移動体32bがX軸方向に沿って移動することにより、移動部30は、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を一体にX軸方向に沿って移動させる。
【0113】
移動部30が、移動体32aと移動体32bの間に、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を一体に保持することにより、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22の位置関係を一定に保つことができる。撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22の位置関係を一定に保つことにより、光軸の調整等を行った状態を撮影中保持できる。
【0114】
撮影装置4は、移動部30を備えることにより、移動部30が、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を移動させる間に、撮影対象OBJを撮影できる。移動部30が、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を移動させる間に撮影対象OBJを撮影することにより、撮影対象OBJの複数の場所を観察できる。特に、撮影対象OBJが長い場合は、移動部30が、撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を移動させる間に撮影することによって、撮影対象OBJにおけるX軸方向に沿う一方の端から他方の端まで撮影対象OBJを観察できる。
【0115】
<まとめ>
第4実施形態に係る撮影装置によれば、第1実施形態に係る撮影装置と同様に、撮影対象を両側から撮影できる。また、第4実施形態に係る撮影装置によれば、撮影対象OBJを広い領域で撮影できる。
【0116】
なお、上記の説明では、撮影対象OBJは静止しているが、ベルトコンベアBC上の撮影対象OBJのように、移動している撮影対象OBJを更に移動部30が撮影部11、照明部21、撮影部12及び照明部22を移動させている状態で撮影してもよい。
【0117】
≪本実施形態に係る撮影装置における照明部の変形例≫
本実施形態に係る撮影装置における照明部の変形例について説明する。図9は、本実施形態に係る撮影装置における照明部の変形例である照明部120について説明する図である。なお、図9には、撮影部と撮影対象との位置関係を示すために、撮影部10と撮影対象OBJを示す。なお、撮影部10は、撮影装置1、撮影装置2、撮影装置3及び撮影装置4における撮影部11、撮影部12等を示している。
【0118】
照明部120は、枠部120fと、メッシュ部120mと、を備える。メッシュ部120mは、枠部120fに設けられる。メッシュ部120mは、例えば、金網等により形成される。メッシュ部120mは、透過可能になっている。照明部120は、メッシュ部120mに、複数の発光素子120aを備える。発光素子120aは、メッシュ部120mに埋め込まれて設けられる。発光素子120aは、例えば、LEDである。
【0119】
照明部120が、メッシュ部120mに、複数の発光素子120aを備えることにより、撮影対象OBJを照明できる。また、照明部120が、メッシュ部120mにより構成されることにより、撮影部10は、照明部120のメッシュ部120mを透して、撮影対象OBJを撮影できる。
【0120】
なお、本実施形態に係る照明装置における照明部について、上述の例に限らず、例えば、一方向のみ光が出射する透明ディスプレイ等を照明部として適用してもよい。
【0121】
≪第2実施形態に係る撮影装置の変形例≫
第2実施形態に係る撮影装置の変形例について説明する。図10は、第2実施形態に係る撮影装置の変形例である撮影装置5の概略構成を示す側面図である。なお、図10において、撮影部11の撮影範囲をA1、撮影部113の撮影範囲をA3として示す。
【0122】
撮影装置5は、撮影装置2の照明部21に換えて、照明部221を備える。照明部221は、垂直方向(Z軸方向)に対して傾いて設けられる。また、撮影装置5は、撮影装置2の照明部22に換えて、照明部222を備える。照明部222は、垂直方向(Z軸方向)に対して傾いて設けられる。
【0123】
撮影装置5は、照明部221及び照明部222のそれぞれを、垂直方向に対して傾けて設けることにより、撮影部11、撮影部12、撮影部113及び撮影部114において、均一に撮影対象OBJを照明された状態で、撮影できる。
【0124】
≪本実施形態に係る撮影装置の動作例≫
本実施形態に係る撮影装置を動作させて撮影した例を示す。図11は、本実施形態に係る撮影装置により撮影した画像を示す図である。図11は、撮影対象OBJとして、空調機の熱交換器を撮影した画像IMGである。
【0125】
本実施形態に係る撮影装置によれば、画像IMGに示すように、撮影対象の輪郭を鮮明に撮影できる。また、本実施形態に係る撮影装置によれば、画像IMGに示すように、撮影対象の表面を鮮明に撮影できる。
【0126】
≪本実施形態に係る撮影装置の適用例≫
本実施形態に係る撮影装置の適用例について示す。本実施形態に係る撮影装置の適用例として、撮影対象として扁平多穴管を撮影する例について示す。
【0127】
図12及び図13は、本実施形態に係る撮影装置の撮影対象の例として扁平多穴管について説明する図である。図12は、扁平多穴管310が用いられる熱交換器300の概略を説明する図である。図13は、扁平多穴管310を長手方向から見た側面図である。
【0128】
扁平多穴管は、熱交換器300に用いられる、内部に熱媒体が流れる管である。熱交換器300は、複数の扁平多穴管310と、複数のフィン320と、を備える。扁平多穴管310は、複数のフィン320に貫通して設けられる。扁平多穴管310は、複数のフィン320にろう付けされる。扁平多穴管310を流れる熱媒体により、複数のフィン320の間を流れる空気の熱を冷却又は加熱する。
【0129】
扁平多穴管310は、長手方向から見た側面視で、横に長く縦に短い扁平状になっている。扁平多穴管310は、上面310A及び下面310Bを有する。また、扁平多穴管310は、上面310Aと下面310Bとを接続する側面310C及び側面310Dを有する。
【0130】
上面310A及び下面310Bのそれぞれは、側面310C及び側面310Dのそれぞれに対して面積が広くなっている。上面310A及び下面310Bのそれぞれにおいて、複数のフィン320のそれぞれと長い距離で接続されるようになっている。
【0131】
また、扁平多穴管310は、内部に、複数の流路310Rを備える。複数の流路310Rには、熱媒体が流れる。
【0132】
扁平多穴管310は、長手方向に、例えば、1.5メートルから2.5メートル程度の長さを有する。したがって、扁平多穴管310における表面、特に、上面310A及び下面310B、を外観検査することは困難であった。
【0133】
本実施形態に係る撮影装置を扁平多穴管310に適用した例について説明する。図14は、本実施形態に係る撮影装置の一例である撮影装置6を用いて、扁平多穴管310を撮影する様子について説明する図である。
【0134】
撮影装置6が扁平多穴管310を撮影する際には、撮影部11、照明部21、扁平多穴管310、照明部22、撮影部12という順に配置される。なお、図14における例では、撮影部11、照明部21、扁平多穴管310、照明部22、撮影部12は、Z軸方向、すなわち、垂直方向、に並べて配置される。
【0135】
扁平多穴管310は、例えば、ローラ等により、矢印Bの方向に搬送される。撮影部11は、扁平多穴管310が搬送される際に、扁平多穴管310の下面310Bを撮影する。また、撮影部12は、扁平多穴管310が搬送される際に、扁平多穴管310の上面310Aを撮影する。
【0136】
したがって、撮影装置6は、扁平多穴管310の上面310A及び下面310Bを連続して並列に撮影できる。上述のように扁平多穴管310は長手方向に長く、扁平構造であるが、撮影装置6によれば上面310A及び下面310Bを効率的に検査できる。
【0137】
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
【符号の説明】
【0138】
1、2、3、4、5、6 撮影装置
10、11、12、113、114、211、212、213、214 撮影部
21、22、120、221、222 照明部
21a 導光板
21aA、21aB 主面
21aC、21aD、21aE、21aF 端面
21b1、21b2、21b3、21b4 光源
21c 筐体
21cG、21cH 開口
30 移動部
31a、31b レール
32a、32b 移動体
33、34 梁
35a、35b 取付部
AX1 軸
BC ベルトコンベア
OBJ 撮影対象
310 扁平多穴管
S1 平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記第1撮影部が前記撮影対象を撮影するとき及び前記第2撮影部が前記撮影対象を撮影するときに、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を一体に移動させる移動部と、
を備え、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記移動部が、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる間に、前記撮影対象を撮影する、
撮影装置。
【請求項2】
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同一平面上に配置される、
請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記撮影対象、前記第2照明部及び前記第2撮影部は、同軸上に配置される、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項4】
前記第1撮影部は、前記第1照明部を透して前記撮影対象を撮影し、
前記第2撮影部は、前記第2照明部を透して前記撮影対象を撮影する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項5】
前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれは、第1主面と第2主面とを有し、端面から入射する光が内部を伝搬する透明な導光板を備え、
前記導光板は、前記撮影対象の側の前記第1主面又は前記第2主面から、内部を伝搬する光が出射する、
請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記撮影対象を前記第1側から撮影する第3撮影部を更に備える、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項7】
前記撮影対象を前記第2側から撮影する第4撮影部を更に備える、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項8】
前記撮影対象は、第1方向に搬送され、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれの撮影方向は、前記第1方向に垂直であり、
前記第1照明部及び前記第2照明部のそれぞれの発光面は、前記第1方向に平行であり、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記撮影対象の搬送中に、前記撮影対象を撮影する、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項9】
前記撮影対象は、扁平多穴管である、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の撮影装置。
【請求項10】
撮影対象を第1側から撮影する第1撮影部と、
前記撮影対象を前記第1側と反対側の第2側から撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第1側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影部と前記撮影対象との間に位置し、前記撮影対象を前記第2側から照明する第2照明部と、
前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を一体に移動させる移動部と、
を備える撮影装置を用いる撮影方法であって、
前記第1照明部が前記撮影対象を前記第1側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影し、
前記第2照明部が前記撮影対象を前記第2側から照明しているときに、前記第1撮影部及び前記第2撮影部のそれぞれが前記撮影対象を撮影し、
前記第1撮影部及び前記第2撮影部は、前記移動部が、前記第1撮影部、前記第1照明部、前記第2撮影部及び前記第2照明部を移動させる間に、前記撮影対象を撮影する、
撮影方法。