(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091634
(43)【公開日】2024-07-05
(54)【発明の名称】通信システムに関連付けられるデータを処理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 8/22 20090101AFI20240628BHJP
H04W 24/08 20090101ALI20240628BHJP
H04W 72/04 20230101ALI20240628BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240628BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W24/08
H04W72/04
H04W64/00 171
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023211805
(22)【出願日】2023-12-15
(31)【優先権主張番号】10 2022 214 081.8
(32)【優先日】2022-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100161908
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 依子
(72)【発明者】
【氏名】ダビット・ハルチュニャン
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリク・クレシヒ
(72)【発明者】
【氏名】サビータ・ビッタルラオ・ケンドレ
(57)【要約】
【課題】通信システムに関連付けられるデータを処理するための方法および装置を提供すること。
【解決手段】通信システムに関連付けられるデータを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、通信システム用の少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第1の変数を決定するステップと、通信システム用の少なくとも1つのネットワークデバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第2の変数を決定するステップと、少なくとも第1の変数および第2の変数に基づいて、通信システム用の自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第3の変数を決定、例えば予測するステップとを含む、方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システム(KS)に関連付けられるデータを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、
前記通信システム(KS)用の少なくとも1つの端末デバイス(10)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-10)を特徴付ける少なくとも1つの第1の変数(G1)を決定(100)するステップと、
前記通信システム(KS)用の少なくとも1つのネットワークデバイス(20)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-20)を特徴付ける少なくとも1つの第2の変数(G2)を決定(102)するステップと、
少なくとも前記第1の変数(G1)および前記第2の変数(G2)に基づいて、前記通信システム(KS)用の自律移動ロボット(200)の少なくとも1つの端末デバイス(210)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-210)を特徴付ける少なくとも1つの第3の変数(G3)を決定(104)、例えば予測(104a;114)するステップと
を有する方法。
【請求項2】
前記通信システム(KS)用の前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-10)、および/または前記通信システム(KS)用の前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-210)が、以下の要素、すなわち
a)基準信号に関連付けられる受信出力、例えばRSRP(reference signal received power)、
b)信号出力の、ノイズおよび干渉に関連付けられる出力に対する比、例えばSINR(signal to interference plus noise ratio)、
c)基準信号に関連付けられる受信品質、例えばRSRQ(reference signal received quality)、
のうちの少なくとも1つを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信システム(KS)用の前記少なくとも1つのネットワークデバイス(20)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-20)が、例えば、前記通信システム(KS)の例えば少なくともいくつか、例えば全てのネットワークデバイス(20)の物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができるリソース、例えば時間-周波数リソースの負荷量を有する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記決定(100)が、例えば前記通信システム(KS)の少なくとも1つのネットワークデバイス(20)に接続された、前記通信システム(KS)の少なくともいくつか、例えば全ての端末デバイス(10)の測定値に例えば基づいて、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)を反復して、例えば周期的に決定(100a)することを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)を予測(110)するステップと、
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記予測(110)に基づいて、例えば所定の時間間隔(TIM-INT)にわたって前記少なくとも1つの第2の変数(G2)を予測(112)するステップとを有し、
例えば、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記予測(110)および/または前記少なくとも1つの第2の変数(G2)の前記予測(112)が、以下の要素、すなわち
a)例えば前記第1の変数(G1)の現在および/または履歴の値を有する第1の変数(G1)、
b)例えば前記第2の変数(G2)の現在および/または履歴の値を有する第2の変数(G2)、
c)前記少なくとも1つの、例えば移動可能な、端末デバイス(10)の目的地に関する情報(INF-TARGET)、
d)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の最小データレートに関する要件を特徴付ける情報(INF-REQ)、
e)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の軌道(TRAJ-10)、
f)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の速度(V-10)、
g)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の位置、
のうちの少なくとも1つに基づいて実行される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
例えば前記自律移動ロボット(200)の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)またはここで決定可能な予測された第1の変数(G1’)の前記予測(110)に少なくとも基づいて、前記少なくとも1つの第3の変数(G3)を予測114するステップを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
例えば少なくともいくつかのネットワークデバイス(20)に関して、および/または前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの可能なルート、例えば前記複数の可能なルートに関して、例えば物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができる必要なリソース(RES-REQ)、例えば時間-周波数リソースを、例えば、以下の要素、すなわち
a)前記少なくとも1つの第3の変数(G3)、またはここで決定可能な予測された第3の変数(G3’)の予測(114)、
b)前記通信システム(KS)用の前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の最小データレートに関する要件を特徴付ける情報(210-INF-REQ)、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定(116)して、例えば、前記自律移動ロボット(200)の動作と、前記通信システム(KS)のリソースの負荷量とを最適化(403)、例えば共同最適化するステップを有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記自律移動ロボット(200)用の前記少なくとも1つの可能なルートへのコスト(KOST-200)の割当て(118)を行うステップ、例えば、物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって例えば特徴付けることができる最小量のリソース、例えば時間-周波数リソースを有する前記自律移動ロボット(200)の前記端末デバイス(210)のリソース要件をそれに沿って満たすことができる前記自律移動ロボット(200)用の可能なルートへの最小コスト(KOST-200-MIN)の割当て(118a)を行うステップを有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの可能なルート、例えば前記複数の可能なルートに関してコスト(KOST-ROUT)を決定(120)するステップと、任意選択で、前記最小コストを有する前記ルート(ROUT’)を選択(122)するステップとを有する、請求項6または7に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法の例えば少なくともいくつかの態様を実行するための装置(300)。
【請求項11】
少なくとも1つの請求項10に記載の装置(300)を有する自律移動ロボット(200)。
【請求項12】
少なくとも1つの請求項10に記載の装置(300)を有する通信システム(KS)、例えば基地局(20)および/またはサーバ、例えばエッジサーバ(30)用のネットワークデバイス(20、30)。
【請求項13】
コンピュータ(202)によって実行されるときに、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータ(202)に実行させる命令(PRG)を含む、コンピュータ可読記憶媒体(SM)。
【請求項14】
コンピュータ(202)によってコンピュータプログラム(PRG)が実行されるときに、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータ(202)に実行させる命令を含む、コンピュータプログラム(PRG)。
【請求項15】
請求項14に記載のコンピュータプログラム(PRG)を伝送するおよび/または特徴付けるデータキャリア信号(DCS)。
【請求項16】
以下の態様、すなわち
a)前記通信システム(KS)に関する端末デバイス(10)の現在および/または履歴の測定値を提供(401)すること、
b)ネットワークデバイス(20、30)および/または前記通信システム(KS)のリソースの負荷量の現在および/または履歴の値を提供(402)すること、
c)前記自律移動ロボット(200)の動作と前記通信システム(KS)のリソースの負荷量とを最適化(403)、例えば共同最適化すること、
d)例えば前記ハンドオーバプロセスに関するオフセット値の指定によって、前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の少なくとも1つのハンドオーバプロセスに影響(404)を与えること、
e)例えば動的なコレクション、例えばマップ(MAP)を提供(405)し、以下の要素、すなわち
e1)前記通信システム(KS)に関する端末デバイス(10)の測定値、
e2)少なくとも1つのネットワークデバイス(20)に関する前記通信システム(KS)のリソースの負荷量に関する情報、のうちの少なくとも1つを特徴付けること、
のうちの少なくとも1つに関する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法、および/または請求項10に記載の装置(300)、および/または請求項11に記載の自律移動ロボット(200)、および/または請求項12に記載のネットワークデバイス(20、30)、および/または請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体(SM)、および/または請求項14に記載のコンピュータプログラム、および/または請求項15に記載のデータキャリア信号(DCS)の使用(400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムに関連付けられるデータを処理するための方法に関する。
さらに、本開示は、通信システムに関連付けられるデータを処理するための装置に関する。
【発明の概要】
【0002】
例示的実施形態は、通信システムに関連付けられるデータを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、通信システム用の少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第1の変数を決定するステップと、通信システム用の少なくとも1つのネットワークデバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第2の変数を決定するステップと、少なくとも第1の変数および第2の変数に基づいて、通信システム用の自律移動ロボット、AMR、の少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標を特徴付ける少なくとも1つの第3の変数を決定、例えば予測するステップとを有する、方法に関する。
【0003】
さらなる例示的実施形態では、それにより、例えば、通信システムにおける自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスの将来の動作を評価し、さらなる例示的実施形態では例えば最適化することができる。
【0004】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つの端末デバイスは、例として、例えば5G規格もしくは6G規格に対応した、またはそれに基づくセルラ移動無線システム用の端末デバイス(terminal device)またはユーザ機器である。
【0005】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つのネットワークデバイスは、例として、例えば5G規格もしくは6G規格に対応した、またはそれに基づく、セルラ移動無線システム用のネットワークデバイス、例えばネットワークデバイス(network device)、例えば基地局、例えばgNBである。
【0006】
さらなる例示的実施形態では、通信システム用の自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスは、例えば、自律移動ロボットに統合されるか、または自律移動ロボットに配置され、したがってまた移動可能である。
【0007】
さらなる例示的実施形態では、通信システム用の少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標、例えばKPI(key performance indicator)、および/または通信システム用の自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標、例えばKPIが、以下の要素、すなわち、a)基準信号に関連付けられる受信出力、例えばRSRP(reference signal received power)、b)信号出力の、ノイズおよび干渉に関連付けられる出力に対する比、例えばSINR(signal to interference plus noise ratio)、c)基準信号に関連付けられる受信品質、例えばRSRQ(reference signal received quality)、のうちの少なくとも1つを有することが企図される。さらなる例示的実施形態では、代替としてまたは補完として、KPI以外の変数、または対象のKPIを生成するための他の変数も使用可能である。
【0008】
さらなる例示的実施形態では、通信システム用の少なくとも1つのネットワークデバイスの動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標、例えばKPIが、例えば、通信システムの例えば少なくともいくつか、例えば全てのネットワークデバイスの物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができるリソース、例えば時間-周波数リソースの負荷量を含むことが企図される。
【0009】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つの第1の変数の決定が、例えば通信システムの少なくとも1つのネットワークデバイスに接続された、通信システムの少なくともいくつか、例えば全ての端末デバイスの測定値に例えば基づいて、少なくとも1つの第1の変数を反復して、例えば周期的に決定することを含むことが企図される。
【0010】
さらなる例示的実施形態では、方法は、少なくとも1つの第1の変数を予測するステップと、少なくとも1つの第1の変数の予測に基づいて、例えば所定の時間間隔にわたって少なくとも1つの第2の変数を予測するステップとを有し、例えば、少なくとも1つの第1の変数の予測および/または少なくとも1つの第2の変数の予測が、以下の要素、すなわち、a)例えば第1の変数の現在および/または履歴の値を含む第1の変数、b)例えば第2の変数の現在および/または履歴の値を含む第2の変数、c)少なくとも1つの、例えば移動可能な、端末デバイスの目的地に関する情報、d)少なくとも1つの端末デバイスの最小データレートに関する要件を特徴付ける情報、e)少なくとも1つの端末デバイスの現在の軌道、f)少なくとも1つの端末デバイスの現在の速度、g)少なくとも1つの端末デバイスの現在の場所、のうちの少なくとも1つに基づいて実行されることが企図される。
【0011】
さらなる例示的実施形態では、方法は、例えば自律移動ロボットの少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、少なくとも1つの第1の変数またはここで決定可能な予測された第1の変数の予測に少なくとも基づいて、少なくとも1つの第3の変数を予測するステップを有することが企図される。
【0012】
さらなる例示的実施形態では、方法は、例えば少なくともいくつかのネットワークデバイスに関して、および/または自律移動ロボットの少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、例えば物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができる必要なリソース、例えば時間-周波数リソースを、例えば、以下の要素、すなわち、a)少なくとも1つの第3の変数、またはここで決定可能な予測された第3の変数の予測、b)通信システム用の自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスの最小データレートに関する要件を特徴付ける情報、のうちの少なくとも1つに基づいて決定するステップを有することが企図される。
【0013】
さらなる例示的実施形態では、方法は、自律移動ロボット用の少なくとも1つの可能なルートへのコストの割当てを行うステップ、例えば、物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって例えば特徴付けることができる最小量のリソース、例えば時間-周波数リソースを有する自律移動ロボットの端末デバイスのリソース要件をそれに沿って満たすことができる自律移動ロボット用の可能なルートへの最小コストの割当てを行うステップを含むことが企図される。
【0014】
さらなる例示的実施形態では、方法は、自律移動ロボットの少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関してコストを決定するステップと、任意選択で、最小コストを有するルートを選択するステップとを含むことが企図される。
【0015】
さらなる例示的実施形態は、例えば、上記の実施形態による方法の少なくともいくつかの態様を実行するための装置に関する。
さらなる例示的実施形態は、少なくとも1つの上記の実施形態による装置を有する自律移動ロボット、AMR、に関する。
【0016】
さらなる例示的実施形態は、少なくとも1つの上記の実施形態による装置を有する通信システム、例えば基地局、例えばgNB、および/またはサーバ、例えばエッジサーバ用のネットワークデバイスに関する。
【0017】
さらなる例示的実施形態は、コンピュータによって実行されるときに、上記の実施形態による方法をコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体に関する。
さらなる例示的実施形態は、コンピュータによってプログラムが実行されるときに、上記の実施形態による方法をコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラムに関する。
【0018】
さらなる例示的実施形態は、上記の実施形態によるコンピュータプログラムを伝送するおよび/または特徴付けるデータキャリア信号に関する。
さらなる例示的実施形態は、以下の態様、すなわち、a)通信システムに関する端末デバイスの現在および/または履歴の測定値を提供すること、b)ネットワークデバイスおよび/または通信システムのリソースの負荷量の現在および/または履歴の値を提供すること、c)自律移動ロボットの動作と通信システムのリソースの負荷量とを最適化、例えば共同最適化すること、d)例えばハンドオーバプロセスに関するオフセット値の指定によって、自律移動ロボットの少なくとも1つの端末デバイスの少なくとも1つのハンドオーバプロセス(Handover-Vorgang)またはハンドオーバプロセス(Handover-Prozess)に影響を与えること、e)例えば動的なコレクション、例えばマップを提供し、以下の要素、すなわち、e1)通信システムに関する端末デバイスの測定値、e2)少なくとも1つのネットワークデバイスに関する通信システムのリソースの負荷量に関する情報、のうちの少なくとも1つを特徴付けること、のうちの少なくとも1つに関する、上記の実施形態による方法、および/または上記の実施形態による装置、および/または上記の実施形態による自律移動ロボット、および/または上記の実施形態によるネットワークデバイス、および/または上記の実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体、および/または上記の実施形態によるコンピュータプログラム、および/または上記の実施形態によるデータキャリア信号の使用に関する。
【0019】
本発明のさらなる特徴、可能な用途、および利点は、図面の各図に示される本発明の実施例の以下の説明から明らかになる。その際、記載または図示された全ての特徴は、特許請求の範囲におけるそれらの概要またはそれらの関係にかかわらず、および明細書または図面におけるそれらの定式化または表現にかかわらず、個別にまたは任意の組合せにおいて本発明の主題を成す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。
【
図2】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
【
図3】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
【
図4】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
【
図5】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。
【
図6】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。
【
図7】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。
【
図8】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略信号伝達図である。
【
図9】さらなる例示的実施形態による使用の態様の概略図である。
【
図10】さらなる例示的実施形態による概略ブロック図である。
【
図11】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略信号伝達図である。
【
図12】さらなる例示的実施形態による簡略化された概略信号伝達図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
例示的実施形態(例えば
図1、
図2を参照)は、通信システムKS(
図1)に関連付けられるデータを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、通信システムKS用の少なくとも1つの端末デバイス10(
図1)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-10を特徴付ける少なくとも1つの第1の変数G1を決定100するステップ(
図2)と、通信システムKS用の少なくとも1つのネットワークデバイス20の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-20を特徴付ける少なくとも1つの第2の変数G2を決定102するステップと、少なくとも第1の変数G1および第2の変数G2に基づいて、通信システムKS用の自律移動ロボット、AMR、200の少なくとも1つの端末デバイス210の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-210を特徴付ける少なくとも1つの第3の変数G3を決定104、例えば予測104aするステップとを有する、方法に関する。
【0022】
さらなる例示的実施形態では、それにより、例えば、通信システムKSにおける自律移動ロボット200の少なくとも1つの端末デバイス210の将来の動作を評価し、さらなる例示的実施形態では例えば最適化することができる。
【0023】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つの端末デバイス10は、例として、例えば5G規格もしくは6G規格に対応した、またはそれに基づくセルラ移動無線システム用の端末デバイス、例えば端末デバイス(terminal device)またはユーザ機器である。
【0024】
例えば、通信システムKSは、5Gシステムであるか、または5Gシステムに基づく。
図1においてデバイス10、20の領域内の破線の長方形(個別には図示せず)によって示唆されるように、通信システムKSは、1つもしくは複数の端末デバイス10および/または1つもしくは複数のネットワークデバイス20を有してもよい。
【0025】
さらなる例示的実施形態では、また、複数のAMR200を通信システムKSと共に使用可能である。ここで、分かりやすくするために
図1にはAMR200のみが示されており、以下の例示的な説明は、実質的に、しかし一般性を制限せずに、例として示されるAMR200に関する。
【0026】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、少なくとも1つのネットワークデバイス20は、例として、例えば5G規格もしくは6G規格に対応した、またはそれに基づく、セルラ移動無線システム用のネットワークデバイス、例えばネットワークデバイス(network device)、例えば基地局、例えばgNBである。
【0027】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、通信システムKS用の自律移動ロボット200の少なくとも1つの端末デバイス210は、例えば、自律移動ロボット200に統合されるか、または自律移動ロボット200に配置され、したがってまた移動可能である。
【0028】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、通信システムKS用の少なくとも1つの端末デバイス10の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-10、例えばKPI(key performance indicator)、および/または通信システムKS用の自律移動ロボット200の少なくとも1つの端末デバイス210の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-210、例えばKPIが、以下の要素、すなわち、a)基準信号に関連付けられる受信出力、例えばRSRP(reference signal received power)、b)信号出力の、ノイズおよび干渉に関連付けられる出力に対する比、例えばSINR(signal to interference plus noise ratio)、c)基準信号に関連付けられる受信品質、例えばRSRQ(reference signal received quality)、のうちの少なくとも1つを有することが企図される。さらなる例示的実施形態では、代替としてまたは補完として、KPI以外の変数、または対象のKPI(KPI-10、KPI-210)を生成するための他の変数も使用可能である。
【0029】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、通信システムKS用の少なくとも1つのネットワークデバイス20の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標KPI-20が、例えば、通信システムKSの例えば少なくともいくつか、例えば全てのネットワークデバイス20の物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができるリソース、例えば時間-周波数リソースの負荷量を含むことが企図される。
【0030】
さらなる例示的実施形態(
図2)では、少なくとも1つの第1の変数G1の決定100が、例えば通信システムKSの少なくとも1つのネットワークデバイス20(
図1)に接続された、通信システムKSの少なくともいくつか、例えば全ての端末デバイス10、210の測定値に例えば基づいて、少なくとも1つの第1の変数G1を反復して、例えば周期的に決定100aすることを含むことが企図される。
【0031】
さらなる例示的実施形態(
図3)では、方法は、少なくとも1つの第1の変数G1を予測110、例えば予想するステップと、少なくとも1つの第1の変数G1の予測110に基づいて、例えば所定の時間間隔TIM-INTにわたって少なくとも1つの第2の変数G2を予測112するステップとを有し、例えば、少なくとも1つの第1の変数G1の予測110および/または少なくとも1つの第2の変数G2の予測112が、以下の要素、すなわち、a)例えば第1の変数G1の現在および/または履歴の値を有する第1の変数G1、b)例えば第2の変数G2の現在および/または履歴の値を有する第2の変数G2、c)少なくとも1つの、例えば移動可能な、端末デバイス10、210、または端末デバイス210に関連付けられたAMR200の目的地に関する情報INF-TARGET、d)少なくとも1つの端末デバイス10、210の最小(例えば所要)データレートに関する要件を特徴付ける情報INF-REQ、e)少なくとも1つの端末デバイスの現在の軌道TRAJ-10、f)少なくとも1つの端末デバイスの現在の速度V-10、g)少なくとも1つの端末デバイス10の現在の場所、のうちの少なくとも1つに基づいて実行されることが企図される。
【0032】
図3から分かるように、予測110は、予測された第1の変数G1’を導出し、それに基づいて、例えば第2の変数G2を予測することができ(ブロック112参照)、それが例えば予測された第2の変数G2’を導出する。
【0033】
さらなる例示的実施形態(
図3)では、方法は、例えば自律移動ロボット200(
図1)の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、少なくとも1つの第1の変数G1またはここで決定可能な予測された第1の変数G1’の予測110に少なくとも基づいて、少なくとも1つの第3の変数G3を予測114するステップを有することが企図される。例えば、さらなる例示的実施形態では、予測された第3の変数G3’に基づいて、例えば少なくとも1つの所定の基準に従って、自律移動ロボット200の可能なルートを評価することができる。
【0034】
さらなる例示的実施形態(
図3)では、方法は、例えば少なくともいくつかのネットワークデバイス20に関して、および/または自律移動ロボット200の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、例えば物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができる必要なリソースRES-REQ、例えば時間-周波数リソースを、例えば、以下の要素、すなわち、a)少なくとも1つの第3の変数G3、またはここで決定可能な予測された第3の変数G3’の予測114、b)通信システムKS用の自律移動ロボット200の少なくとも1つの端末デバイス210の最小データレートに関する要件を特徴付ける情報210-INF-REQ、のうちの少なくとも1つに基づいて決定116するステップを含むことが企図される。
【0035】
さらなる例示的実施形態(
図3)では、方法は、自律移動ロボット200用の少なくとも1つの可能なルートへのコストKOST-200の割当て118を行うステップ、例えば、物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができる最小量のリソース、例えば時間-周波数リソースを有する自律移動ロボット200の端末デバイス210のリソース要件をそれに沿って満たすことができる自律移動ロボット200用の可能なルートへの最小コストKOST-200-MINの割当て118aを行うステップを含むことが企図される。
【0036】
さらなる例示的実施形態(
図4)では、方法は、自律移動ロボット200の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関してコストKOST-ROUTを決定120するステップと、任意選択で、最小コストを有するルートROUT’を選択122するステップとを有することが企図される。
【0037】
さらなる例示的実施形態(
図5)は、例えば、上記の実施形態による方法の少なくともいくつかの態様を実行するための装置300に関する。
装置300は、少なくとも1つのコンピューティングコア302a、302b、302cを有するコンピューティングデバイス302(「コンピュータ」)と、データDATおよび/またはコンピュータプログラムPRGを少なくとも一時的に記憶するための、コンピューティングデバイス302に割り当てられたメモリデバイス304とを有する。メモリデバイス304は、例えば、揮発性メモリ304a(例えばメインメモリ、RAM)および/または不揮発性メモリ304b(例えばFlash-EEPROM)を有してもよい。
【0038】
さらなる好ましい実施形態では、装置300は、例えば通信システムKS(
図1)の少なくとも1つのコンポーネント10、20、30とのデータ通信DCS、D用の、好ましくは双方向のデータインターフェース306を有することが企図される。
【0039】
さらなる例示的実施形態(
図1)は、上記の実施形態による少なくとも1つの装置300(
図5も参照)を備えた通信システムKSに関する。さらなる例示的実施形態では、例えば、上記の実施形態による少なくとも1つの装置300は、通信システムKSの少なくとも1つのコンポーネント200、30において、例えばAMR200、および/またはエッジサーバ30などにおいて企図されていてもよい。
【0040】
さらなる例示的実施形態(
図5)は、コンピュータ302によって実行されるときに、上記の実施形態による方法をコンピュータ302に実行させる命令PRGを含むコンピュータ可読記憶媒体SMに関する。
【0041】
さらなる例示的実施形態(
図5)は、コンピュータ302によってプログラムPRGが実行されるときに、上記の実施形態による方法をコンピュータ302に実行させる命令を含むコンピュータプログラムPRGに関する。
【0042】
さらなる例示的実施形態(
図5)は、上記の実施形態によるコンピュータプログラムPRGを伝送するおよび/または特徴付けるデータキャリア信号DCSに関する。
さらなる例示的実施形態(
図1)は、少なくとも1つの上記の実施形態による装置300を有する自律移動ロボット、AMR、200に関する。
【0043】
さらなる例示的実施形態(
図1)は、少なくとも1つの上記の実施形態による装置300を有する通信システムKS、例えば基地局、例えばgNB20、および/またはサーバ、例えばエッジサーバ30用のネットワークデバイス20に関する。
【0044】
さらなる例示的実施形態では、AMR200用の制御ロジックSL-200は、例えばエッジサーバ30上で実行されるアプリケーションプログラムとして、例えば少なくとも部分的にエッジサーバ30上に実装することができる。
【0045】
さらなる例示的実施形態では、AMR200用の制御ロジックSL-200は、例えば、第1の変数G1によって例えば特徴付けられる現在および/または履歴データ、例えば少なくともいくつかの、例えば全ての端末デバイス10、210(例えば、AMRに割り当てられている端末デバイス210および/またはAMRに割り当てられていない端末デバイス10)のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINR値にアクセスすることができる。
【0046】
さらなる例示的実施形態では、データは、例えばマップMAP(
図1)の形式で編成される。
さらなる例示的実施形態では、データまたはマップMAPは、例えば、RSRPおよび/もしくはRSRQおよび/もしくはSINR値、または一般に第1の変数G1および/もしくは第2の変数G2に関連付けられる値の測定値が決定されたそれぞれの場所も含むことができる。
【0047】
さらなる例示的実施形態では、データまたはマップMAPは、例えば製造施設または倉庫などの所定のエリア内で、例えばgNBに関して、例えば、リソース(例えばPRB)の現在および/または履歴の使用状況、例えば負荷量も含み得る。
【0048】
さらなる例示的実施形態では、マップMAPのデータは、例えば、少なくとも1つの(例えば他の)AMRの少なくとも1つの軌道と一緒に使用することができ、例えばすでに使用されているAMR、および/または(例えばAMR200のリソース使用状況および動作に関して)例えば例示的実施形態に従って最適なルートが決定されるべき少なくとも1つのAMR200に関して、例えば所定の期間または所定の時間間隔にわたって例えばRSRP、RSRQ、SINRの値(または第1の変数G1)を予測する。
【0049】
さらなる例示的実施形態では、例えば、対象のAMR200の動作とgNBによる無線リソース(例えばPRB)の使用状況との共同最適化に関して、例えば対象のAMR200に関する可能なルートに関連付けられているgNBによるリソース(例えばPRB)の利用状況を予測することができる(例えば
図3、ブロック112による予測される第2の変数G2’を参照)。
【0050】
したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば考察中のAMR200に関するRSRP、RSRQ、SINRのうちの少なくとも1つに関する予測値に基づいて、およびそれぞれの可能なルートに沿ったgNB、例えばいくつかまたは全てのgNBの負荷に基づいて、少なくとも1つの可能なルートを調査する、例えば評価することができ、ルートに例えばコストを割り当てることができ、コストは、さらなる例示的実施形態において、例えば考察中のAMR200のためのルート計画に使用可能である。さらなる例示的実施形態では、考察中のAMR200のためのルート計画に関して、例えばAスター型またはダイクストラ型のアルゴリズムが使用可能である。
【0051】
さらなる例示的実施形態では、上記の実施形態による原理は、例えば第1の変数G1と第2の変数G2との両方の考慮に基づいて、例えば少なくとも1つのAMR200のQoS(サービス品質)要件の遵守を可能にする。
【0052】
さらなる例示的実施形態では、上記の実施形態による原理は、例えば高い干渉レベルおよび低い信号強度を有する経路を通るAMRのナビゲーションによって例えば与えられていることがあるような、例えばPRBの最適でない利用状況を回避することを可能にし、これは、例えばいくつかの従来のアプローチでは、gNBによって同時にサービス提供することができる端末デバイスの数を減少させることがある。
【0053】
さらなる例示的実施形態では、例えば5Gベースまたは5G対応の通信システムKSを使用する場合、時間-周波数リソースは、例えば時間-周波数リソースマトリックスの部分領域を表す既述したPRBによって特徴付けることができ、PRBは、例えば基地局、例えばgNB、20によって、例えばgNBのスケジューラによって、例えば端末デバイス10に割当て可能である。
【0054】
さらなる例示的実施形態では、gNB20によって割当て可能なPRBの集合は、例えばgNB20に割り当てられている帯域幅に基づく。
さらなる例示的実施形態(
図1)では、マップMAPは、例えば少なくともいくつかの端末デバイス10(例えば第1の変数G1の決定のため)および/または少なくともいくつかのネットワークデバイス20、例えばgNB(例えば第2の変数G2を決定するため)の測定値に基づいて、任意選択で第1の変数G1および/または第2の変数G2に関するそれぞれ対応する履歴データと共に、提供、つまり例えば作成することができ、例えば動的に更新することができる。
【0055】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、例えばMAPマップの形式で編成された情報が、例えば1つまたは複数のエッジサーバ30内に実装されている例えばAMR200またはその制御機能、例えば軌道計画に利用可能にされ、これは、さらなる例示的実施形態において、例えば無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)のリソース(例えばPRB)の使用状況とAMRの動作との共同最適化を可能にする。さらなる例示的実施形態では、無線アクセスネットワークのリソース(例えばPRB)の使用と端末デバイス10の測定値(例えば、第1の変数G1によって特徴付けることができる)との組合せの考慮により、上述した共同最適化が可能になる。
【0056】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、通信システムKSの少なくともいくつか、例えば全ての端末デバイス10、210が、測定値、例えばRSRP、RSRQ、およびSINR、ならびに/または同等の値を報告し、それにより、例えばマップMAPを作成可能であるか、または(通信システムKSの動作中に)動的に更新可能である。報告は、例示的には反復して、例えば周期的に行われる。さらなる例示的実施形態では、端末デバイスは、例えばユーザ端末デバイス、例えばユーザ機器、および/または例えばラップトップ用のデータモデムであってもよい。さらなる例示的実施形態では、端末デバイスは、例えばまた無人輸送システム、例えばAGV(automated guided vehicle)に関連付けることができ、例えばAGVに統合することができる。さらなる例示的実施形態では、端末デバイスは、例えばまた少なくとも1つのAMRに関連付けることができ、例えばAMRに統合することができる(
図1による端末デバイス210参照)。例えば、端末デバイスからの報告により、動的なマップMAPを作成および更新することができる。
【0057】
さらなる例示的実施形態では、少なくともいくつかの、例えば全てのネットワークデバイス20、例えばgNBのリソースの負荷量を反復して、例えば周期的に、それぞれのgNBによって報告することができ、ここで取得されたリソースの負荷量に関する情報は、例えば同様にマップMAP(
図1)に統合可能であり、および/またはマップMAPとは別のデータコレクションに統合可能である。
【0058】
さらなる例示的実施形態(
図1)では、軌道計画および/もしくは軌道制御用の機能、ならびに/またはフリート制御機能を、例えばエッジサーバ30上で、例えば制御ロジックSL-200によって実行することができる。さらなる例示的実施形態では、制御ロジックSL-200は、例えば、使用中の個々のAMRの目的地に関する情報に基づいて、およびマップMAPの情報または変数G1、G2によって表される情報に基づいて、AMRのルートを計画することができ、その結果対象のルートに沿ったAMRが、例えば他のエリア(例えば対象のルート以外)と比べて、例えば要素RSRP、RSRQ、SINRの少なくとも1つによって特徴付けることができるより良い無線チャネル条件を受けることが保証され、同時に、例えば、AMRのQoS要件、例えばサービス品質要件、(例えば最小データスループット)が満たされることが保証される。言い換えると、さらなる例示的実施形態では、AMR200がよりロバストな無線チャネルにあることを保証することができ、それにより、例えばgNBは、比較的少ないリソース(例えばPRB)、および例えば高次の変調および符号化方式(MCS:modulation and coding scheme)を使用して、AMR200のサービス品質要件を満たすことができる。例えば、それにより、gNBは、例えば(例えばいくつかの従来の手法と比較して)節約されたPRBにより、比較的多数の端末デバイス、例えばまたAMR200に関連付けられた端末デバイス210に同時に、または時間的に少なくとも一部重複してサービス提供することができる。さらなる例示的実施形態では、上述した手法は、例えばまたハンドオーバプロセス(ソース基地局、例えばソースgNBからターゲット基地局、例えばターゲットgNBへの端末デバイスの切り替え)に関してまたはハンドオーバプロセス中に、1つの端末デバイス20(例えばgNB)、例えばまた複数の端末デバイス(例えばgNB20)の領域内での、例えば複数の、例えば全てのgNBの領域内でのリソース使用状況、例えばPRBの使用状況の最適化に使用することができる。
【0059】
したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば軌道制御は、例えば制御ロジックSL-200の形式で、AMR200を最適な経路を通るように導き、例えばハンドオーバプロセスを実行することができる。
【0060】
さらなる例示的実施形態では、例えば特定の目的地でのAMR200の推定到着時間に基づいて、および、例えば目的地に関連付けられる領域または目的地へのルートに関連付けられる領域における予測される無線チャネル条件に基づいて、ターゲット基地局が十分な空きリソース(例えばPRB)を有し、例えばAMR200のスループット要件を例えば特定の時点で満たすことを保証するための様々な手法がある。
【0061】
例えば、さらなる例示的実施形態では、AMRのルートと、AMRが特定のgNBにある(つまり例えば特定のgNBによってサービス提供される)時間範囲とが既知である場合、例えばAMRのスループット要件を満たすために、対象のgNBに関して、AMRに必要なリソース(例えばPRB)の事前予約を行うことができる。代替としてまたは補完として、特定のgNBは、隣接するgNBにいくつかの(他の)端末デバイスを(例えばオフローディングによって)ハンドオーバすることができ、それにより、例えばAMRに関する特定のgNBで、対応するリソースを解放することができる。
【0062】
例えば、さらなる例示的実施形態では、gNB、例えばターゲットgNBが、特定の時点で、例えばAMR200に関して、必要なリソースを予約または解放することができないことが既知である場合、ソースgNBからターゲットgNBへのハンドオーバは、例えばソースgNBからターゲットgNBへのハンドオーバプロセスに関するオフセット値に影響を与えることによって遅延させることができる。それにより、例えば、AMRのスループット要件を満たすために、ターゲットgNBに十分な空きリソース(例えばPRB)がある場合に始めてハンドオーバが行われることが保証される。
【0063】
さらなる態様および例示的実施形態を、例えば軌道計画、システムアーキテクチャ、および可能なシーケンスに関して以下に述べる。
図6は、さらなる例示的実施形態による簡略化されたフローチャートを概略的に示す。要素E1は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、少なくとも1つのAMR200(
図1)に関する軌道計画機能が、反復して、例えば周期的に、例えば第1の変数G1および第2の変数G2の形で(例えば
図2によるブロック100、102参照)、端末デバイス10、210(例えば、通信システムKSのネットワークデバイス20に接続されているいくつか、例えば全ての端末デバイスのRSRP、RSRQ、SINRなど)およびネットワークデバイス20(例えば、いくつか、例えば全てのgNBのリソース負荷量)のKPIを決定、例えば収集する。
【0064】
要素E2は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、ブロックE1で決定された情報および/または例えば端末デバイス10、210の対応する以前の(例えば履歴)測定値に基づいて、ならびに、以下の要素、すなわち、a)端末デバイス10、210の目的地に関する知識、b)それらの最小スループット要件、c)それらの現在の軌道、d)それらの現在の速度、のうちの少なくとも1つに基づいて、例えば制御ロジックSL-200内に実装された軌道計画機能が、例えば所定の端末デバイス10、210に関して、通信システムKSの無線アクセスネットワークの1つまたは複数のKPI(「RAN KPI」)を決定、例えば予測し、この予測に基づいて、軌道計画機能が、例えば所定の時間間隔にわたって、少なくともいくつかのgNBのリソース利用状況を予測する。
【0065】
要素E3は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、ブロックE2に従って決定されたRAN KPIおよびそれらの履歴値に基づいて、例えば考察中の時間間隔において、例えば可能なルートごとに、少なくとも1つの所定のAMR200に関するRAN KPIが決定、例えば予測される。つまり、言い換えると、所定のAMR200に関して、例えば複数の可能なルートが考慮され、これらの複数の可能なルートに関して、それらに関連付けられるRAN KPIがそれぞれ決定、例えば予測される。
【0066】
要素E4は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、所定のAMR200に関するブロックE3からの予測されたRAN KPIに基づいて、および所定のAMR200のスループット要件に基づいて、必要な量のリソース(例えばPRB)が、例えば複数の可能なルートに関して、例えば可能な各ルートに関して、例えば候補gNBごとに決定され、ここで、候補gNBは、例えば考察中の時間間隔中に所定のAMR200にサービス提供する可能性があるgNBである。
【0067】
要素E5は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様の少なくとも1つを表す。すなわち、所定の時点でのルートごとの必要な量のリソース(例えばPRB)の知識の下で、およびルートごとのgNBの予測されるリソース使用状況の知識の下で、例えば、軌道計画機能が、例えば、リソース(例えばPRB)の最小消費量を有するAMR200のスループット要件をそれに沿って満たすことができる所定のAMR200のルートに最小コストを割り当てる。
【0068】
さらなる例示的実施形態では、AMR200に関するルートの決定のために、例えばAスター型またはダイクストラ型のアルゴリズム(例えば「最短経路優先(shortest path first)」)を使用することができる。アルゴリズムは、例えば加算に基づいて、例えば距離に基づいてルートのコストを決定することができ、ここで、コストは、例えば
図6によるブロックE5に基づいて決定可能である。
【0069】
さらなる例示的実施形態では、以下に例示的に述べるように、AMR200に関するコスト決定は、単一の可能なルートについて実行することができる。
さらなる例示的実施形態では、Aを、AMRの集合とし、R(a)を、AMR ∀a∈Aに関する可能なルートとし、G(r)を、AMR aのルート∀r∈R(a)の様々なルート領域に関する無線カバレッジを提供するネットワークデバイス、例えばgNBの集合とする。さらなる例示的実施形態では、
【0070】
【0071】
を、AMR aのスループット要件を満たすためにgNB g∈G(r)によって必要とされるPRBの数とする。さらなる例示的実施形態では、NPBR(g)を、gNB gで利用可能なPRBの数とする。
【0072】
さらなる例示的実施形態では、AMR aに関するルートrの総コスト
【0073】
【0074】
は2つの部分からなる。第1の部分
【0075】
【0076】
は、使用されるルート探索アルゴリズムによって決定されたコストに対応し、第2の部分は、リソース(例えばPRB)の消費を特徴付けるコストに対応する。CPRBは、単一のPRBに関連付けられるコストを特徴付け、ΛおよびΥは、さらなる例示的実施形態に従って、これら2つの部分のコストの重みを設定するためのパラメータを特徴付ける。
【0077】
さらなる例示的実施形態では、P(g)は、ルート∀r∈R(a)に沿ったgNB g∈G(r)が、AMRのスループット要件を満たすのに十分なリソースを利用可能でないときに、例えば無限の値を取ることができるペナルティを特徴付ける。ペナルティP(g)に関する例示的な値「無限大」は、対象のルートを選択することができないことを示す。
【0078】
さらなる例示的実施形態では、P(g)は値ゼロを有することもあり、例えば、AMRのスループット要件を満たすためにgNBがルートに沿って十分なリソースを利用可能であることを示す。
【0079】
さらなる例示的実施形態では、ルートに割り当てられるコストは、ルートに必要なリソース(例えばPRB)の数と共に増加する。
以下、本明細書で述べる実施形態の例示的な態様は、次の数式によって表される。
【0080】
【0081】
要素E6は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、いくつかのルート、例えば可能な各ルートに関するコストの決定後、最小コストを有するルートが選択される。
【0082】
矢印a1は、さらなる例示的実施形態において、以下の態様のうちの少なくとも1つを表す。すなわち、要素E1、E2、E3、E4、E5、E6を含むシーケンスが、例えば後続の時間間隔にわたって、例えば考察中のAMRが目的地に到達するまでしばしば繰り返される。さらなる例示的実施形態では、例えばAMRに関する、例えばその起点から目的地までのAMRの経路に関する時間間隔の継続時間および/または数は、例えばAMRの推定移動時間、要素E1~E6の実行に関連付けられる時間など、複数の、例えば多くの要因に依存し得る。
【0083】
以下、
図7を参照して、例示的に、例えばO-RAN(Open Radio Access Network:オープン無線アクセスネットワーク)アーキテクチャの態様またはコンポーネントを使用する、例えば上記の実施形態による原理の実装に関するさらなる態様および例示的実施形態を述べる。
【0084】
図7は、さらなる例示的実施形態による例示的なシステムアーキテクチャを示し、要素E10はエッジサーバを表し、要素E20は無線アクセスネットワーク(RAN)を表す。
【0085】
例示的に、無線アクセスネットワークE20は、gNB E21、E22、E23を備え、これらは、それ自体既知の方法で、特定のエリア内で、端末デバイス10(
図1)、例えばまたAMR200またはそれらの端末デバイス210に関する無線ネットワークカバレッジを提供する。
【0086】
さらなる例示的実施形態では、簡略化して、しかし一般性を制限せずに、gNBは、例えばただ1つの管理されたO-RANコンポーネントであり、例えば1つの構成ではなく、例えば以下の要素、すなわち、O-RU、O-DU、O-CU-CP、O-CU-UPのうちの少なくとも1つを有するものとし、ここで、そのような構成は、さらなる例示的実施形態において、例えばgNB E21、E22、E23のうちの少なくとも1つについても考えられる。
【0087】
さらなる例示的実施形態では、gNBは、例えば例示的なO-RANアーキテクチャにおいてインターフェースI-E2を介して実行可能な無線アクセスに関する複数の機能に関連付けられる。
【0088】
さらなる例示的実施形態では、エッジサーバE10は、ネットワーク機能の仮想化のためのインフラストラクチャE11、例えばNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)に関連付けられ、例えばそれと共に構成され、このインフラストラクチャは、例えば、5Gコアネットワークのコンポーネント(例えば5Gコアネットワークコンポーネント、
図7には図示せず)も含む、例えばアプリケーションおよびサービスなどの様々なソフトウェアコンポーネントを仮想化ネットワーク機能、例えばVNF(Virtualized Network Function)として有する、例えば実装する。
【0089】
例えば、さらなる例示的実施形態では、以下の機能の少なくともいくつか、例えばVNFが企図されている。
・要素E12:Near-RT RIC(Near real-time RAN intelligent controller)、O-RANコンポーネントが、例えばインターフェースI-E2を介して、O-RANノード、例えばO-CU、O-DU、O-eNB、O-gNBなどのデバイス、およびリソースの準リアルタイムの制御および調整、つまり準リアルタイムにおける制御および調整を可能にする。
【0090】
・要素E14:Non-RT RIC(Non real-time RIC)。そのタスクは、例えばポリシーベースのガイダンス、例えばポリシーベースのガイダンス(policy-based guidance)を提供することによって、および/または例えば機械学習に基づいて管理すること(例えばMLモデル管理)によって、および/または例えばNear-RT RIC機能E12に関して、例えば機械学習によって強化された情報を提供することによって、例えばRAN E20のインテリジェントな最適化をサポートすることである。
【0091】
・要素E13:RNIS(Radio Network Information Service)、例えば無線ネットワーク情報サービス。これは、例えば、ETSI MEC(Multi-access Edge Computing:マルチアクセスエッジコンピューティング)標準に基づいて指定されており、例えば許可されたエッジアプリケーションE15、例えばAMR用の制御スタック(control stack)が、例えば端末デバイス10、210のRSRP、RSRQ、SINRおよびネットワークデバイス20、例えばgNBのリソース使用状況などの情報を使用することを可能にする。
【0092】
・要素E15:AMR用の制御スタック(「制御スタック(Steuerstapel)」)。このVNFは、AMR200用の「制御スタック」を備え、これは、例えば
図1による例示的な制御ロジックSL-200と同様に、例えば以下の機能のうちの少なくとも1つを提供するか、または有する。すなわち、a)AMR用の軌道制御、b)センサデータの決定、例えば収集、c)センサデータの評価、d)ビデオ処理、e)その他。さらなる例示的実施形態では、要素E15は、例えば要素E13による例えばビデオデータフレームの捕捉および収集と同様に、例えばAMR200からセンサデータを捕捉および収集することができる。さらなる例示的実施形態では、要素E15は、端末デバイス10、210の測定値も決定、例えば収集することができ、例えば要素E13のネットワークデバイス20、例えばgNBの側では、リソース(例えばPRB)の利用状況に関する情報を収集することができる。
【0093】
・要素E12a、例えばxApp:例えば、少なくともいくつかの、例えば全てのgNB E21、E22、E23によってインターフェースI-E2を介して、例えばインターフェースI-O1を介して報告されるものなど、端末デバイス10、210の測定値(例えば、SINR、RSRP、RSRQなどの少なくとも1つを特徴付ける)に基づいて、例えば要素E12によって実行され、例えば要素E13に関する付加価値サービスを提供するアプリケーション。
【0094】
図8は、さらなる例示的実施形態による簡略化された信号伝達図を概略的に示す。要素E30は、例示的に、
図7によるNear-RT RICおよびxApp E12aを表す。要素E31は、例示的に、少なくとも1つのgNBを表す。要素E32は、例示的に、
図7によるRNIS E13を表す。要素E33は、例示的に、
図7によるNon-RT RIC E14を表す。要素E34は、例示的に、
図7による制御スタックE15を表す。
【0095】
例示的に、gNB31は、端末デバイス10、210に関する、または端末デバイス10、210からの測定値を、例えばインターフェースI-E1を介して要素E30に周期的に報告する(
図8の矢印a10参照)。例示的に、Near-RT RIC E30は、これらの測定値を、例えば無線ネットワークの情報データベース(図示せず)、例えば無線ネットワークの情報データベース(radio-network information database)に記憶する。
【0096】
例示的に、gNB E31は、例えばインターフェースI-O1(
図7)を介して、それらそれぞれのリソース使用状況、例えばPRB使用状況をNon-RT RIC E33に周期的に報告する(
図8による矢印a11も参照)。
【0097】
例示的に、要素E12によってホストされるアプリケーションxApp、E12a(
図7)は、端末デバイス10、210に関連付けられる、または端末デバイス10、210からの測定値にアクセスし、これらをRNIS E32上で公開する(
図8による矢印a12参照)。
【0098】
例示的に、例えば矢印a10によるアクションと同時に、または時間的に少なくとも一部重複して、Non-RT RICは、gNBのリソース使用状況に関する情報をRNIS E32に送信する(
図8による矢印a13を参照)。
【0099】
例示的に、矢印a14を参照すると、AMRの制御スタックE34に関連付けられたアプリケーションが、矢印a12、a13に関連付けられた情報をRNIS E32から受信する。これは、例えばアプリケーションがRNIS E32での対象の情報をサブスクライブしているからである。
【0100】
例示的に、要素E34またはAMRの制御スタックE34に関連付けられたアプリケーション(矢印a15を参照)によって、例えば、収集された情報(例えば
図2による矢印a12、a13または変数G1、G2を参照)もしくはそれらの履歴値、および/またはセンサデータ、および/またはビデオデータフレームもしくはカメラデータストリーム、および/または予測情報(例えば
図3による要素G1’、G2’を参照)の処理に基づいて、AMRに最適なルートの選択が行われる(例えば
図6による要素E1~E6も参照)。
【0101】
例示的に、AMRの制御スタックE34に関連付けられたアプリケーションは、例えば予測情報(例えば、KPI、G1’、G2’)に基づいて、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値を決定し、例えばAMRに関するハンドオーバプロセスを制御し、それにより、例えば、AMRまたはAMR200(
図1)に関連付けられた端末デバイス210がターゲット基地局へのハンドオーバを実行するか否かに影響を与えることができる。
【0102】
例示的に、AMRの制御スタックE34に関連付けられたアプリケーションは、ハンドオーバプロセス用のオフセット値をxApp E30に送信する(矢印a16参照)。
例示的に、xApp E30は、それ以外に、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値を、例えば将来のハンドオーバプロセスで使用するために現在の基地局、gNB、E31に送信する(矢印a18を参照)。
【0103】
例示的に、AMRの制御スタックE34に関連付けられたアプリケーションは、例えば選択されたルートに関連付けられた制御情報をAMR200に送信する(矢印a17参照)。
【0104】
さらなる例示的実施形態(
図9)は、以下の要素、すなわち、a)通信システムKSに関する端末デバイス10、210の現在および/または履歴の測定値を提供401すること、b)ネットワークデバイス20および/または通信システムKSのリソースの負荷量の現在および/または履歴の値を提供402すること、c)自律移動ロボット200の動作と通信システムKSのリソースの負荷量とを最適化403、例えば共同最適化すること、d)例えばハンドオーバプロセスに関するオフセット値の指定によって、自律移動ロボット200の少なくとも1つの端末デバイス210の少なくとも1つのハンドオーバプロセスに影響404を与えること、e)例えば動的なコレクション、例えばマップMAP(
図1)を提供405し、以下の要素、すなわち、e1)通信システムKSに関する端末デバイス10、210の測定値、e2)少なくとも1つのネットワークデバイス20に関する通信システムKSのリソースの負荷量に関する情報、のうちの少なくとも1つを特徴付けること、のうちの少なくとも1つに関する、上記の実施形態による方法、および/または上記の実施形態による装置300、および/または上記の実施形態による自律移動ロボット200、および/または上記の実施形態によるネットワークデバイス20、30、および/または上記の実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体SM、および/または上記の実施形態によるコンピュータプログラムPRG、および/または上記の実施形態によるデータキャリア信号DCSの使用400に関する。
【0105】
図10は、さらなる例示的実施形態によるブロック図を概略的に示す。要素E40は、1つまたは複数のAMRに関連付けられている制御スタックを表す。さらなる例示的実施形態では、制御スタックE40は、例えば1つもしくは複数のAMRに関する軌道制御、センサデータの決定、例えば収集、および/またはセンサデータの分析、ビデオデータ処理などの1つまたは複数の機能を有する。さらなる例示的実施形態では、制御スタックE40は、例として、例えばAMR210からのセンサデータおよび/またはビデオデータの受信および/または評価に加えて、例えば1つまたは複数のRANインテリジェントコントローラ(RIC)E41上で実行されるアプリケーションE41aから、例えば第1の変数G1に関連付けられた端末デバイス10、210の測定値、および/または例えば第2の変数G2に関連付けられたgNBの測定値を収集することができる。
【0106】
上記ですでに示唆したように、要素E41は、1つまたは複数のRANインテリジェントコントローラ(RIC)を表す。
さらなる例示的実施形態では、RIC E41は、例えばNear-RT RICとして、つまり例として例えば、O-RANノード、例として例えばO-CU、O-DU、O-eNB、O-gNBなどのデバイスおよびリソースの準リアルタイム制御および/または最適化のためのO-RANコンポーネントとして設計されている。
【0107】
さらなる例示的実施形態では、RIC E41は、例えばNon-RT RICとして設計され、そのタスクは、例えばポリシーベースのガイダンス、例えばポリシーベースのガイダンス(policy-based guidance)を提供することによって、および/または例えば機械学習に基づいて管理すること(例えばMLモデル管理)によって、および/または例えばNear-RT RIC機能E41に関して、例えば機械学習によって強化された情報を提供することによって、例えばRANのインテリジェントな最適化をサポートすることである。
【0108】
さらなる例示的実施形態では、RIC E41は、例えばNear-RT RICおよびNon-RT RICとして設計されている。
さらなる例示的実施形態では、RIC E41は、少なくとも1つのアプリケーションE41aを提供し、アプリケーションE41aは、付加価値サービス(例えばvalue-added service)を提供し、例えば、端末デバイス10、210もしくはAMR200のKPI測定、および/または少なくとも1つのgNBの側でのリソース使用状況(例えばRPB利用)に関する測定値を収集し、ならびに/あるいはルールなどを提供する。
【0109】
さらなる例示的実施形態では、少なくとも1つのアプリケーションE41aは、例えばNear-RT RICによって提供される「xApp」タイプであってもよいか、もしくは例えばNon-RT RICによって提供される「rApp」タイプ、またはそれら両方であってもよい。
【0110】
さらなる例示的実施形態(
図10)では、要素E42は、通信システムの基地局、例えば5G通信システムのgNBを表す。さらなる例示的実施形態では、要素E42は、例示的に上述した5G通信システム以外の通信システムの基地局であってもよい。
【0111】
さらなる例示的実施形態(
図10)では、基地局E42は、例えば所定のエリア内で、例えば5Gタイプの端末デバイス(例えばユーザ機器、AMR200に関連付けられた端末デバイス210)に関する無線ネットワークカバレッジを提供する。
【0112】
さらなる例示的実施形態では、簡略化して、しかし一般性を制限せずに、
図10によるgNB E42は、例えばただ1つの管理されたO-RANコンポーネントであり、例えば1つの構成ではなく、例えば以下の要素、すなわち、O-RU、O-DU、O-CU-CP、O-CU-UPのうちの少なくとも1つを有するものとし、ここで、そのような構成は、さらなる例示的実施形態においても例えば考えられる。例示的に、gNB E42は、例えばインターフェースI-E2(
図7を参照)を介して、例示的なO-RANアーキテクチャにおいて実行可能な複数のRAN機能に関連付けられている。
【0113】
要素E43は、通信システムKS(
図1)に関する1つまたは複数の端末デバイス10、210、例えばAMR200(
図1)に関連付けられた少なくとも1つの端末デバイス210を表す。
【0114】
さらなる例示的実施形態では、コンポーネント10、210、20に関連付けられるデータ、例えば測定値または情報を収集および/または処理し、リソース使用状況および/または1つもしくは複数のKPIを予測するための複数の方法がある。
【0115】
例示的に、さらなる例示的実施形態による2つのさらなる可能なオプションを、
図11および
図12を参照して以下に述べる。
図11は、第1のさらなるオプションによる簡略化された信号伝達図を概略的に示す。要素E50は、端末デバイス10、210を表し、要素E51は、gNBを表し、要素E52は、RICまたはRICに関連付けられたアプリケーションを表し、要素E53は、少なくとも1つのAMRの制御スタックを表す。
【0116】
さらなる例示的実施形態では、例えば矢印a20、a21、a22、a23、a24、a25、a26のうちの少なくとも1つによって表される以下に述べるシーケンスが例えば反復して、例えば周期的に実行される。
【0117】
矢印a20:端末デバイスE50(例えばAMR200の端末デバイス210)が、KPI測定値(例えばRSRP、RSRQ、SINR)を、例えば
図2による第1の変数G1の形式で、端末デバイスE50に関連付けられたgNB E51に送信する。
【0118】
矢印a21:gNB E51は、例えば矢印a20によって特徴付けられる情報と共に、リソース使用状況に関するその情報を、RIC E52によって提供されるアプリケーションに送信し、このアプリケーションは、例えばgNBでこれらの情報をサブスクライブしている。
【0119】
矢印a22:アプリケーションは、矢印a21に従って受信された情報(例えばKPI測定値、リソース使用状況に関するgNB E51の情報)をAMR200の制御スタックE53に送信する。
【0120】
矢印a23:例示的に、AMR200の制御スタックE53が、例えば複数の端末デバイス10、210、またはそれらのルートおよび/もしくは位置などに関する情報を、例えばそれらのKPI測定値および対応するgNBの関連付けられるリソース使用状況と一緒に、反復して、例えば周期的に受信するか、または受信しているものとする(
図11には示されていない)。矢印a22に関連付けられる情報の受信後、制御スタックE53は、例えば考察中の時間間隔にわたって、例えば考察中のAMR200の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルート、例えば全ての可能なルートについて、KPI値を予測し、その際、例えばさらなるAMR(図示せず)からのルート情報も考慮に入れられる。
【0121】
さらなる例示的実施形態では、制御スタックE53は、例えば、例示的に上述した情報のうちの少なくとも1つに基づいて、考察中の時間間隔中に考察中のAMR200に関連付けられている、例えばAMR200の端末デバイス210にサービス提供するgNBの無線リソース(例えばPRB)の使用状況を予測することができる。例えば、前述のgNBは、現在のgNB(例えばサービングgNB)であってもよいか(したがって例えばgNBの切り替えが行われない)、または新しいgNBであってもよい(したがって例えばハンドオーバによって例えばgNBの切り替えが行われる)。
【0122】
さらなる例示的実施形態では、制御スタックE53は、例えば
【0123】
【0124】
に関する例示的に上述した方程式に基づいて、例えばルートごとのそれぞれのコストを決定することができる。さらなる例示的実施形態では、制御スタックE53は、例えばルートごとにこのようにして決定されたコストに基づいて、および任意選択で、AMR200またはその端末デバイス210が例えば(例えば現在サービス提供している)gNBとの既存の関連性を維持したいか否か(例えば、別のgNBへのハンドオーバを望むか)に関する決断に基づいて、ルート、例えば最低コストを有するルートを選択することができる。任意選択で、例えば別のgNBへのハンドオーバが望まれているとき、制御スタックE53によって、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値を決定することができ、これは、例えば現在のgNBによって開始、例えば強制されるべきである。
【0125】
矢印a24:選択されたルートに基づいて、例えば制御コマンド(例えば、AMR200の速度および/または方向などに関する)を、例えば所定の周期性で、例えばgNB E51を介してAMR200、E50に送信することができる。
【0126】
矢印a25:制御スタックE53は、例えばシーケンスa24と(例えば必須ではないが)少なくとも部分的に並行して、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値を、RIC E52上に提供されるアプリケーションに送信する。例えば、アプリケーションは、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値に関するルールを作成することができる。
【0127】
矢印a26:アプリケーションによって作成されたルールは、gNB E51に送信され、これはハンドオーバプロセスに関するオフセット値をルールに従って適用、例えば強制する。さらなる例示的実施形態では、例えばハンドオーバプロセスに関するオフセット値に基づいて、端末デバイス210またはAMR200がハンドオーバプロセスを実行すべきか否かの決断がなされる。
【0128】
図12は、さらなる例示的実施形態による簡略化された信号伝達図を概略的に示す。要素E60は、少なくとも1つの端末デバイス、例えばAMR200のためのUE(ユーザ機器)10または端末デバイス210を表し、要素E61は、少なくとも1つのgNBを表し、要素E62は、少なくとも1つのRIC、またはRICによって提供されるアプリケーションを表し、要素E63は、少なくとも1つのAMR200の制御スタックを表す。
【0129】
さらなる例示的実施形態では、例えば矢印a30、a31、a32、a33、a34、a35の少なくとも1つによって表される以下に述べるシーケンスが、例えば反復して、例えば周期的に実行される。
【0130】
矢印a30:少なくとも1つの端末デバイス10、210、例えば端末デバイス10、210のグループは、それらのKPI測定値(例えば、RSRP、RSRQ、SINR)を、それらそれぞれの(例えば現在サービス提供している)gNB E61に送信する。
【0131】
矢印a31:gNB E61は、例えば矢印a30によって特徴付けられる情報と共に、リソース使用状況に関する情報を、RIC E62によって提供されるアプリケーションに送信し、このアプリケーションは、例えばgNB E61でこれらの情報をサブスクライブしている。
【0132】
矢印a32:それぞれのAMRまたは端末デバイスの制御スタックE63が、例えばシーケンスa31と(例えば必須ではないが)少なくとも部分的に並行して、考察中の多数の、例えば1グループのAMRまたは端末デバイスのルートおよび例えば位置情報を、RIC E62上のアプリケーションに送信する。送信a32は、例えば反復して、例えば周期的に行うことができる。
【0133】
矢印a33:RIC E62上で提供されるアプリケーションは、例えば矢印a31、a32に従って情報を取得した後、例えば考察中の時間間隔にわたって、例えば考察中のAMR200の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルート、例えば全ての可能なルートに関してKPI値を予測することができ、その際、例えばさらなるAMR(図示せず)のルート情報も考慮される。
【0134】
さらなる例示的実施形態では、制御スタックE63は、例えば、例示的に上述した情報のうちの少なくとも1つおよび例えばAMRのデータスループット要件に基づいて、考察中の時間間隔中に考察中のAMR200に関連付けられている、例えばAMR200の端末デバイス210にサービス提供するgNBの無線リソース(例えばPRB)の使用状況を予測することができる。例えば、前述のgNBは、現在のgNB(例えばサービングgNB)であってもよいか(したがって例えばgNBの切り替えが行われない)、または新しいgNBであってもよい(したがって例えばハンドオーバによって例えばgNBの切り替えが行われる)。
【0135】
さらなる例示的実施形態では、制御スタックE63は、例えば
【0136】
【0137】
に関する例示的に上述した方程式に基づいて、例えばルートごとのそれぞれのコストを決定することができる。さらなる例示的実施形態では、制御スタックE63は、例えばルートごとにこのようにして決定されたコストに基づいて、および任意選択で、AMR200またはその端末デバイス210が例えば(例えば現在サービス提供している)gNBとの既存の関連性を維持したいか否か(例えば、別のgNBへのハンドオーバを望むか)に関する決断に基づいて、ルート、例えば最低コストを有するルートを選択することができる。任意選択で、例えば別のgNBへのハンドオーバが望まれているとき、制御スタックE63によって、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値を決定することができ、これは、例えばルールに関連付けられており、例えばgNB E61に送信される。
【0138】
矢印a34:選択されたルートに基づいて、例えば制御コマンド(例えば、AMR200の速度および/または方向などに関する)を、例えば所定の周期性で、例えばgNB E61を介してAMR200、E50に送信することができる。
【0139】
矢印a35:RIC E62は、シーケンスa34と(例えば必須ではないが)例えば少なくとも部分的に並行して、ハンドオーバプロセスに関するオフセット値に関するルールをgNB E61に送信し、gNB E61は、例えば、ハンドオーバに関するオフセット値を利用、例えば実装する。例えば、このハンドオーバのためのこのオフセット値に基づいて、端末デバイス10、210がハンドオーバを行うべきか否かが決断される。
【符号の説明】
【0140】
DCS データキャリア信号
G1 第1の変数
G1’ 予測された第1の変数
G2 第2の変数
G3 第3の変数
KPI 性能指標
KS 通信システム
PRG 命令、コンピュータプログラム
10 端末デバイス
20 ネットワークデバイス
20 基地局
30 エッジサーバ
100 決定
102 決定
104 決定
104a;114 予測
112 予測
116 決定
118 割当て
120 決定
122 選択
200 自律移動ロボット
201 端末デバイス
202 コンピュータ
403 最適化
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システム(KS)に関連付けられるデータを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、
前記通信システム(KS)用の少なくとも1つの端末デバイス(10)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-10)を特徴付ける少なくとも1つの第1の変数(G1)を決定(100)するステップと、
前記通信システム(KS)用の少なくとも1つのネットワークデバイス(20)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-20)を特徴付ける少なくとも1つの第2の変数(G2)を決定(102)するステップと、
少なくとも前記第1の変数(G1)および前記第2の変数(G2)に基づいて、前記通信システム(KS)用の自律移動ロボット(200)の少なくとも1つの端末デバイス(210)の動作に関連付けられる少なくとも1つの性能指標(KPI-210)を特徴付ける少なくとも1つの第3の変数(G3)を決定(104)、例えば予測(104a;114)するステップと
を有する方法。
【請求項2】
前記通信システム(KS)用の前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-10)、および/または前記通信システム(KS)用の前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-210)が、以下の要素、すなわち
a)基準信号に関連付けられる受信出力、例えばRSRP(reference signal received power)、
b)信号出力の、ノイズおよび干渉に関連付けられる出力に対する比、例えばSINR(signal to interference plus noise ratio)、
c)基準信号に関連付けられる受信品質、例えばRSRQ(reference signal received quality)、
のうちの少なくとも1つを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信システム(KS)用の前記少なくとも1つのネットワークデバイス(20)の前記動作に関連付けられる前記少なくとも1つの性能指標(KPI-20)が、例えば、前記通信システム(KS)の例えば少なくともいくつか、例えば全てのネットワークデバイス(20)の物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができるリソース、例えば時間-周波数リソースの負荷量を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記決定(100)が、例えば前記通信システム(KS)の少なくとも1つのネットワークデバイス(20)に接続された、前記通信システム(KS)の少なくともいくつか、例えば全ての端末デバイス(10)の測定値に例えば基づいて、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)を反復して、例えば周期的に決定(100a)することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)を予測(110)するステップと、
前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記予測(110)に基づいて、例えば所定の時間間隔(TIM-INT)にわたって前記少なくとも1つの第2の変数(G2)を予測(112)するステップとを有し、
例えば、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)の前記予測(110)および/または前記少なくとも1つの第2の変数(G2)の前記予測(112)が、以下の要素、すなわち
a)例えば前記第1の変数(G1)の現在および/または履歴の値を有する第1の変数(G1)、
b)例えば前記第2の変数(G2)の現在および/または履歴の値を有する第2の変数(G2)、
c)前記少なくとも1つの、例えば移動可能な、端末デバイス(10)の目的地に関する情報(INF-TARGET)、
d)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の最小データレートに関する要件を特徴付ける情報(INF-REQ)、
e)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の軌道(TRAJ-10)、
f)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の速度(V-10)、
g)前記少なくとも1つの端末デバイス(10)の現在の位置、
のうちの少なくとも1つに基づいて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
例えば前記自律移動ロボット(200)の少なくとも1つの可能なルート、例えば複数の可能なルートに関して、前記少なくとも1つの第1の変数(G1)またはここで決定可能な予測された第1の変数(G1’)の前記予測(110)に少なくとも基づいて、前記少なくとも1つの第3の変数(G3)を予測114するステップを有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
例えば少なくともいくつかのネットワークデバイス(20)に関して、および/または前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの可能なルート、例えば前記複数の可能なルートに関して、例えば物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって特徴付けることができる必要なリソース(RES-REQ)、例えば時間-周波数リソースを、例えば、以下の要素、すなわち
a)前記少なくとも1つの第3の変数(G3)、またはここで決定可能な予測された第3の変数(G3’)の予測(114)、
b)前記通信システム(KS)用の前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の最小データレートに関する要件を特徴付ける情報(210-INF-REQ)、
のうちの少なくとも1つに基づいて決定(116)して、例えば、前記自律移動ロボット(200)の動作と、前記通信システム(KS)のリソースの負荷量とを最適化(403)、例えば共同最適化するステップを有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記自律移動ロボット(200)用の前記少なくとも1つの可能なルートへのコスト(KOST-200)の割当て(118)を行うステップ、例えば、物理リソースブロック、例えばPRB(physical resource block)によって例えば特徴付けることができる最小量のリソース、例えば時間-周波数リソースを有する前記自律移動ロボット(200)の前記端末デバイス(210)のリソース要件をそれに沿って満たすことができる前記自律移動ロボット(200)用の可能なルートへの最小コスト(KOST-200-MIN)の割当て(118a)を行うステップを有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの可能なルート、例えば前記複数の可能なルートに関してコスト(KOST-ROUT)を決定(120)するステップと、任意選択で、前記最小コストを有する前記ルート(ROUT’)を選択(122)するステップとを有する、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法の例えば少なくともいくつかの態様を実行するための装置(300)。
【請求項11】
少なくとも1つの請求項10に記載の装置(300)を有する自律移動ロボット(200)。
【請求項12】
少なくとも1つの請求項10に記載の装置(300)を有する通信システム(KS)、例えば基地局(20)および/またはサーバ、例えばエッジサーバ(30)用のネットワークデバイス(20、30)。
【請求項13】
コンピュータ(202)によって実行されるときに、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータ(202)に実行させる命令(PRG)を含む、コンピュータ可読記憶媒体(SM)。
【請求項14】
コンピュータ(202)によってコンピュータプログラム(PRG)が実行されるときに、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータ(202)に実行させる命令を含む、コンピュータプログラム(PRG)。
【請求項15】
請求項14に記載のコンピュータプログラム(PRG)を伝送するおよび/または特徴付けるデータキャリア信号(DCS)。
【請求項16】
以下の態様、すなわち
a)前記通信システム(KS)に関する端末デバイス(10)の現在および/または履歴の測定値を提供(401)すること、
b)ネットワークデバイス(20、30)および/または前記通信システム(KS)のリソースの負荷量の現在および/または履歴の値を提供(402)すること、
c)前記自律移動ロボット(200)の動作と前記通信システム(KS)のリソースの負荷量とを最適化(403)、例えば共同最適化すること、
d)例えば前記ハンドオーバプロセスに関するオフセット値の指定によって、前記自律移動ロボット(200)の前記少なくとも1つの端末デバイス(210)の少なくとも1つのハンドオーバプロセスに影響(404)を与えること、
e)例えば動的なコレクション、例えばマップ(MAP)を提供(405)し、以下の要素、すなわち
e1)前記通信システム(KS)に関する端末デバイス(10)の測定値、
e2)少なくとも1つのネットワークデバイス(20)に関する前記通信システム(KS)のリソースの負荷量に関する情報、のうちの少なくとも1つを特徴付けること、
のうちの少なくとも1つに関する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法、および/または請求項10に記載の装置(300)、および/または請求項11に記載の自律移動ロボット(200)、および/または請求項12に記載のネットワークデバイス(20、30)、および/または請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体(SM)、および/または請求項14に記載のコンピュータプログラム、および/または請求項15に記載のデータキャリア信号(DCS)の使用(400)。
【外国語明細書】