(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091737
(43)【公開日】2024-07-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240628BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024064331
(22)【出願日】2024-04-12
(62)【分割の表示】P 2022532971の分割
【原出願日】2020-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】森 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】亀井 晃
(72)【発明者】
【氏名】大谷 美樹
(57)【要約】
【課題】乗物に搭乗予定の利用者が利用可能な施設又はサービスを的確に案内することができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び搭乗手続の際に取得された利用者の生体情報を互いに関連付けて登録する登録部と、一の利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、登録部により登録された生体情報である登録生体情報との照合により特定された利用者のステータスに応じて、情報処理端末において案内する利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する生成部とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物に搭乗予定の利用者の生体情報である対象生体情報を情報処理端末から取得する取得部と、
取得した前記対象生体情報と、登録生体情報との照合により特定された前記利用者の搭乗に関するステータス情報に応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する生成部と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記利用者の搭乗実績に基づきランク付けされた前記ステータス情報に応じ
て前記案内情報を生成する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記ステータス情報に基づき前記利用者が利用可能な前記施設又は前記サービスを特定する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理端末に前記案内情報を送信して前記案内情報に応じた表示を前記情報処理端末に実行させる制御部を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記利用者の現在地と前記施設の所在地とを含むマップを前記情報処理端末に表示させる請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記利用者の前記現在地から前記施設の前記所在地までの所要時間を前記情報処理端末に表示させる請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記施設の所在地と前記利用者の搭乗場所の所在地とを含むマップを前記情報処理端末に表示させる請求項4記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記施設の前記所在地から前記利用者の前記搭乗場所までの所要時間を前記情報処理端末に表示させる請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記施設に滞在可能な時刻又は時間を前記情報処理端末に表示させる請求項4乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが、乗物に搭乗予定の利用者の生体情報である対象生体情報を情報処理端末から取得し、
前記コンピュータが、取得した前記対象生体情報と、登録生体情報との照合により特定された前記利用者の搭乗に関するステータス情報に応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
乗物に搭乗予定の利用者の生体情報である対象生体情報を情報処理端末から取得し、
取得した前記対象生体情報と、登録生体情報との照合により特定された前記利用者の搭乗に関するステータス情報に応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する
ことを実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが予約したフライト情報等のユーザの直近の行動予定や個人の好みに関する情報に基づいて、個別の案内画面を生成する情報表示システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、ユーザの直近の行動予定等に基づいて案内を生成するため、ユーザが利用可能な施設又はサービスを的確に案内することは困難である。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、乗物に搭乗予定の利用者が利用可能な施設又はサービスを的確に案内することができる情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録する登録部と、一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する生成部とを有する情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の他の観点によれば、搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録し、一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する情報処理方法が提供される。
【0008】
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録し、一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成することを実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、乗物に搭乗予定の利用者が利用可能な施設又はサービスを的確に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1実施形態による管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の第1実施形態によるチェックイン端末のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明の第1実施形態によるサイネージ端末のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本発明の第1実施形態による携帯端末のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明の第1実施形態による施設端末のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおけるチェックイン端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。
【
図8】
図8は、本発明の第1実施形態による管理サーバの利用者データベースの例を示す概略図である。
【
図9】
図9は、本発明の第1実施形態による管理サーバのフライトデータベースの例を示す概略図である。
【
図10】
図10は、本発明の第1実施形態による管理サーバの会員データベースの例を示す概略図である。
【
図11】
図11は、本発明の第1実施形態による管理サーバの渡航履歴データベースの例を示す概略図である。
【
図12】
図12は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおけるサイネージ端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。
【
図13】
図13は、本発明の第1実施形態によるサイネージ端末において表示される受付画面の例を示す概略図である。
【
図14】
図14は、本発明の第1実施形態による管理サーバの施設データベースの例を示す概略図である。
【
図15】
図15は、本発明の第1実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図16】
図16は、本発明の第1実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図17】
図17は、本発明の第1実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図18】
図18は、本発明の第1実施形態による施設端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。
【
図19】
図19は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおけるサイネージ端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。
【
図20】
図20は、本発明の第2実施形態による管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、本発明の第2実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図22】
図22は、本発明の第2実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図23】
図23は、本発明の第2実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図24】
図24は、本発明の第2実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図25】
図25は、本発明の第2実施形態によるサイネージ端末において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【
図26】
図26は、本発明の他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法について
図1乃至
図18を用いて説明する。
【0012】
まず、本実施形態による情報処理システムの構成について
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態による情報処理システム1は、管理サーバ10と、チェックイン端末20と、サイネージ端末30と、携帯端末40と、施設端末50とを含んでいる。本実施形態による情報処理システム1は、例えば、交通施設である空港Aにて乗物である航空機に搭乗予定の乗客である利用者Uに対して案内端末であるサイネージ端末30において案内する情報を管理する案内管理システムである。本実施形態では、空港Aにおいて利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内を行う場合について説明する。なお、第2実施形態では、空港Aにおいて利用者Uが搭乗する予定の航空機のフライトに関する案内を行う場合について説明する。
【0014】
なお、情報処理システム1は、本実施形態及び第2実施形態において説明する両案内を行うものである必要はなく、両案内のうちの少なくとも一方の案内を行うものであればよい。
【0015】
また、情報処理システム1は、空港Aにおいて航空機に搭乗する予定の利用者Uのほか、交通手段としての乗物に搭乗するための交通施設において乗物に搭乗する予定の利用者に対してサイネージ端末30において案内する情報を管理するものであればよい。例えば、情報処理システム1は、海港において乗物である船舶に搭乗する予定の利用者に対して案内する情報を管理するものであってもよい。また、例えば、情報処理システム1は、駅において乗物である列車に搭乗する予定の利用者に対して案内する情報を管理するものであってもよい。
【0016】
管理サーバ10は、例えば、航空会社等の施設内に設置されている。チェックイン端末20は、例えば、空港A内のチェックインロビーに設置されている。サイネージ端末30は、例えば、出国手続の前後のエリアを問わず、チェックインロビー、手荷物カウンタ、保安検査場、出国審査場、搭乗ゲート、ラウンジ、待合室、待合所、通路等の空港A内の各所に設置されている。携帯端末40は、利用者Uに携帯されている。施設端末50は、利用者Uが利用可能なラウンジ等の施設Fに設置されている。
【0017】
国際線の航空機に搭乗予定の利用者Uは、空港Aに到着後、チェックイン端末20でチェックイン手続を行う。チェックイン手続は、利用者Uが航空機に搭乗するための搭乗手続である。チェックイン手続の後、利用者Uは、空港A内の各所に設置されたサイネージ端末30において各種の案内を受けることができる。具体的には、サイネージ端末30において、利用者Uは、空港Aにおいて自己が利用可能な施設、サービス等に関する案内や、空港Aにおいて自己が搭乗予定の航空機のフライトに関連して利用者Uがとるべき行動に関する案内を受けることができる。
【0018】
なお、本実施形態では、利用者Uが国際線の航空機に搭乗する予定の者である場合について説明するが、利用者Uが国内線の航空機に搭乗する予定の者であってもよい。国内線の航空機に搭乗する予定の利用者Uの場合には、国際線の航空機への搭乗に関連する手続き又は処理が省略されることになる。
【0019】
管理サーバ10、チェックイン端末20、サイネージ端末30及び施設端末50は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、空港Aの構内通信網を含むLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、移動体通信網等により構成されている。携帯端末40は、無線方式でネットワークNWに接続することが可能になっている。
【0020】
次に、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素についてさらに
図2乃至
図6を用いて説明する。
【0021】
まず、管理サーバ10の構成について
図2を用いて説明する。
図2は、管理サーバ10のハードウェア構成の例を示すブロック図である。管理サーバ10は、サイネージ端末30に表示する情報を管理する情報処理装置である。なお、管理サーバ10の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
【0022】
管理サーバ10は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)104と、記憶装置106と、通信部108とを有している。CPU102、RAM104、記憶装置106及び通信部108は、バスライン110に接続されている。
【0023】
CPU102は、記憶装置106に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ10全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU102は、記憶装置106に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ10としての各種処理を実行する。RAM104は、CPU102の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0024】
記憶装置106は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置106は、CPU102により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU102により参照されるデータ、データベース(DB、Database)等を記憶する。
【0025】
記憶装置106は、利用者DB106a、フライトDB106b、会員DB106c、渡航履歴DB106d及び施設DB106eを格納している。各DBの詳細については後述する。なお、管理サーバ10は、必ずしもこれらのDBが記憶装置106に格納されたものである必要はない。管理サーバ10は、外部サーバに格納された利用者DB106a、フライトDB106b、会員DB106c、渡航履歴DB106d及び施設DB106eの全部又は一部を参照可能に構成されていてもよい。
【0026】
通信部108は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部108は、CPU102による制御に従って、チェックイン端末20、サイネージ端末30、携帯端末40、施設端末50等との間の通信を行う。
【0027】
こうして、管理サーバ10が構成されている。
【0028】
次に、チェックイン端末20の構成について
図3を用いて説明する。
図3は、チェックイン端末20のハードウェア構成の例を示すブロック図である。チェックイン端末20は、利用者Uが自身で操作してチェックイン手続(搭乗手続)を行う自動チェックイン端末である。なお、チェックイン端末20は、航空会社の職員が操作する有人カウンタに設置されたチェックイン端末であってもよい。チェックイン手続(搭乗手続)は、少なくとも航空機のフライトに搭乗予定の利用者Uを識別するための情報を登録するために入力する手続である。
【0029】
チェックイン端末20は、
図3に示すように、CPU202と、RAM204と、記憶装置206と、入力装置208と、ディスプレイ210とを有している。さらに、チェックイン端末20は、媒体読取装置212と、生体情報取得装置214と、通信部216とを有している。CPU202、RAM204、記憶装置206、入力装置208、ディスプレイ210、媒体読取装置212、生体情報取得装置214及び通信部216は、バスライン218に接続されている。
【0030】
CPU202は、記憶装置206に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、チェックイン端末20全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU202は、記憶装置206に記憶されたアプリケーションプログラムを実行してチェックイン端末20としての各種処理を実行する。RAM204は、CPU202の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0031】
記憶装置206は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置206は、CPU202により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU202により参照されるデータ等を記憶する。
【0032】
入力装置208は、例えば、ディスプレイ210に組み込まれたタッチパネルである。入力装置208は、利用者Uからの指示の入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置208を介して、チェックイン端末20に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
【0033】
ディスプレイ210は、チェックイン端末20を利用する利用者Uに対して、各種画面を表示して出力する表示部として機能する。例えば、ディスプレイ210は、チェックイン端末20の利用方法を案内する案内画面、利用者Uに対する通知画面を表示する。
【0034】
媒体読取装置212は、利用者Uの旅券、航空券媒体を読み取って旅券、航空券に記録された情報を取得する情報取得部として機能する。航空券媒体は、例えば、紙の航空券、eチケット控えを表示する携帯端末等である。媒体読取装置212は、例えば、コードリーダ、イメージスキャナ、非接触IC(Integrated Circuit)リーダ、OCR(Optical Character Reader)装置等により構成され、その読取部にかざされた各種媒体から情報を取得する。
【0035】
生体情報取得装置214は、チェックイン手続を行う利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。生体情報取得装置214は、例えば、チェックイン端末20の前に立つ利用者Uの顔を撮影するデジタルカメラであり、利用者Uの顔を撮影してその顔画像を取得する。なお、生体情報取得装置214は、利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得するものに限定されるものではなく、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。
【0036】
通信部216は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部216は、CPU202による制御に従って、管理サーバ10等との間の通信を行う。
【0037】
こうして、チェックイン端末20が構成されている。
【0038】
次に、サイネージ端末30の構成について
図4を用いて説明する。
図4は、サイネージ端末30のハードウェア構成の例を示すブロック図である。サイネージ端末30は、利用者Uに対して、利用者Uが利用可能な施設、サービス等に関する案内、利用者Uが搭乗予定の航空機のフライトに関する案内等を表示して案内する情報処理端末である。フライトに関する案内には、そのフライトに関連して利用者Uがとるべき行動に関する案内が含まれる。サイネージ端末30において実行される表示は、管理サーバ10により管理される。
【0039】
サイネージ端末30は、
図4に示すように、CPU302と、RAM304と、記憶装置306と、入力装置308と、ディスプレイ310と、プリンタ312と、生体情報取得装置314と、通信部316とを有している。CPU302、RAM304、記憶装置306、入力装置308、ディスプレイ310、プリンタ312、生体情報取得装置314及び通信部316は、バスライン318に接続されている。
【0040】
CPU302は、記憶装置306に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、サイネージ端末30全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU302は、記憶装置306に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、サイネージ端末30としての各種処理を実行する。RAM304は、CPU302の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0041】
記憶装置306は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置306は、CPU302により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU302により参照されるデータ等を記憶する。
【0042】
入力装置308は、例えば、ディスプレイ310に組み込まれたタッチパネルである。入力装置308は、利用者Uからの指示の入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置308を介して、サイネージ端末30に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
【0043】
ディスプレイ310は、サイネージ端末30を利用する利用者Uに対して、各種画面を表示して出力する表示部として機能する。例えば、ディスプレイ310は、利用者Uが利用可能な施設、サービス等に関する案内、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する案内等を表示する。
【0044】
プリンタ312は、利用者Uに提供すべき情報を紙等の媒体に印刷して出力する印刷部として機能する。例えば、プリンタ312は、ディスプレイ310に表示される案内と同様の内容の案内、各種チケット等を紙等の媒体に印刷することができる。
【0045】
生体情報取得装置314は、サイネージ端末30の前の利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。生体情報取得装置314は、例えば、サイネージ端末30の前を撮影するデジタルカメラであり、利用者Uの顔を撮影してその顔画像を取得する。なお、生体情報取得装置314は、利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得するものに限定されるものではなく、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。
【0046】
通信部316は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部316は、CPU302による制御に従って、管理サーバ10等との間の通信を行う。
【0047】
こうして、サイネージ端末30が構成されている。
【0048】
次に、携帯端末40の構成について
図5を用いて説明する。
図5は、携帯端末40のハードウェア構成の例を示すブロック図である。携帯端末40は、利用者Uが携帯して使用する情報処理端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等である。
【0049】
携帯端末40は、
図5に示すように、CPU402と、RAM404と、記憶装置406と、入力装置408と、ディスプレイ410と、カメラ412と、通信部414とを有している。CPU402、RAM404、記憶装置406、入力装置408、ディスプレイ410及び通信部414は、バスライン416に接続されている。
【0050】
CPU402は、記憶装置406に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、携帯端末40全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU402は、記憶装置406に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、携帯端末40としての各種処理を実行する。RAM404は、CPU402の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0051】
記憶装置406は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置406は、CPU402により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU402により参照されるデータ等を記憶する。
【0052】
入力装置408は、例えば、ディスプレイ410に組み込まれたタッチパネルである。入力装置408は、利用者Uからの指示の入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置408を介して携帯端末40に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
【0053】
ディスプレイ410は、利用者Uに対して、各種画面を表示して出力する表示部として機能する。
【0054】
カメラ412は、画像又は映像を取得する撮影部として機能するデジタルカメラである。カメラ412は、カメラ412により撮影されたQRコード(登録商標)等のコードシンボルの読み取り処理を実行するCPU402とともに、コードシンボルを読み取るコードスキャナを構成する。
【0055】
通信部414は、CPU402による制御に従って、移動体通信網を介してネットワークNWに接続する。通信部414の通信方式は、特に限定されるものではないが、例えば、第3世代移動通信方式、LTE(Long Term Evolution)方式、第4世代移動通信方式、第5世代移動通信方式等が挙げられる。
【0056】
こうして、携帯端末40が構成されている。
【0057】
次に、施設端末50について
図6を用いて説明する。
図6は、施設端末50のハードウェア構成の例を示すブロック図である。施設端末50は、空港A内のラウンジ等の施設Fの例えば入口等に設置され、利用者Uに対して利用可否を表示する情報処理端末である。
【0058】
施設端末50は、
図6に示すように、CPU502と、RAM504と、記憶装置506と、入力装置508と、ディスプレイ510と、生体情報取得装置512と、通信部514とを有している。CPU502、RAM504、記憶装置506、入力装置508、ディスプレイ510、生体情報取得装置512及び通信部514は、バスライン516に接続されている。
【0059】
CPU502は、記憶装置506に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、施設端末50全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU502は、記憶装置506に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、施設端末50としての各種処理を実行する。RAM504は、CPU502の動作に必要なメモリ領域を提供する。
【0060】
記憶装置506は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置506は、CPU502により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU502により参照されるデータ等を記憶する。
【0061】
入力装置508は、例えば、ディスプレイ510に組み込まれたタッチパネルである。入力装置508は、利用者Uからの指示の入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置508を介して施設端末50に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
【0062】
ディスプレイ510は、利用者Uに対して、各種画面を表示して出力する表示部として機能する。
【0063】
生体情報取得装置512は、施設端末50の前の利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。生体情報取得装置512は、例えば、施設端末50の前を撮影するデジタルカメラであり、利用者Uの顔を撮影してその顔画像を取得する。なお、生体情報取得装置512は、利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得するものに限定されるものではなく、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。
【0064】
通信部514は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部514は、CPU502による制御に従って、管理サーバ10等との間の通信を行う。
【0065】
こうして、施設端末50が構成されている。
【0066】
本実施形態による情報処理システム1は、空港Aにおいて航空機に搭乗予定の利用者Uに対して、利用者Uのステータスに応じて利用者Uが空港A内において利用可能な施設又はサービスを案内する。ここで、利用者Uのステータスとは、過去に利用者Uが搭乗した航空機の飛行距離又は区間距離、航空機の利用に対する支払運賃等の過去の航空機への利用者Uの搭乗実績に基づきランク付けされて区分された地位又は資格である。ステータスによって利用者Uが利用可能な施設又はサービスは異なる。例えば、ステータスがより上級の利用者Uは、より価値の高い施設又はサービスを利用することが可能になっている。
【0067】
以下、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素の動作についてさらに
図7乃至
図18を用いて説明する。
【0068】
まず、チェックイン端末20及び管理サーバ10の動作について
図7乃至
図10を用いて説明する。
図7は、チェックイン端末20及び管理サーバ10の動作を示すシーケンス図である。
図8は、利用者DB106aの例を示す概略図である。
図9は、フライトDB106bの例を示す概略図である。
図10は、会員DB106cの例を示す概略図である。
図11は、渡航履歴DB106dの例を示す概略図である。
【0069】
空港Aに到着した利用者Uは、チェックイン端末20でチェックイン手続を行う。チェックイン端末20及び管理サーバ10は、複数の利用者Uのそれぞれがチェックイン手続を行うたびに
図7に示す処理を実行する。
【0070】
なお、利用者Uは、チェックイン端末20でのチェックイン手続に代えて、ウェブチェックイン又はオンラインチェックインによりチェックイン手続を行うこともできる。この場合、利用者Uは、例えば、自宅のコンピュータ、携帯端末40等の自己が利用する情報処理端末により航空会社又はその関連会社のウェブページにアクセスして、ウェブページを介してチェックイン手続を行うことができる。ウェブページを提供するサーバ又はこれと通信可能な他のサーバは、利用者Uによる情報処理端末からの各種情報の入力をウェブページを介して受け付けて、以下に説明するチェックイン端末20と同様の処理を実行することができる。
【0071】
図7に示すように、チェックイン端末20の媒体読取装置212は、その読取部に利用者Uの旅券がかざされたか否かを判定し(ステップS102)、旅券がかざされるまで待機する(ステップS102、NO)。
【0072】
媒体読取装置212は、旅券がかざされたと判定すると(ステップS102、YES)、かざされた旅券から旅券情報を含む利用者Uの身分情報を取得する(ステップS104)。身分情報は、利用者Uの氏名、国籍、性別、生年月日等の利用者U個人に関する情報である。身分情報は、利用者Uの航空券媒体から取得することもできる。また、身分情報に含まれる旅券情報は、旅券番号、旅券発行国、利用者Uの顔画像である旅券顔画像等を含んでいる。なお、チェックイン端末20のCPU202は、身分情報により特定された利用者Uの国籍に応じて、当該国の公用語等の言語にディスプレイ210における表示言語を変更することができる。
【0073】
次いで、媒体読取装置212は、その読取部に利用者Uの航空券媒体がかざされたか否かを判定し(ステップS106)、航空券媒体がかざされるまで待機する(ステップS106、NO)。
【0074】
媒体読取装置212は、航空券媒体がかざされたと判定すると(ステップS106、YES)、かざされた航空券媒体から利用者Uの予定フライト情報を取得する(ステップS108)。利用者Uの予定フライト情報は、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する情報を含み、利用者Uの搭乗に関する搭乗情報である。予定フライト情報は、例えば、利用者Uの搭乗予定の航空機の航空会社、便名、出発地、到着地、出発日時、到着日時、座席クラス等を含んでいる。なお、チェックイン端末20のCPU202は、利用者Uの旅券情報に基づき、航空券の予約購入情報を航空会社サーバに照会して、航空会社サーバから利用者Uの予定フライト情報を取得することができる。
【0075】
また、媒体読取装置212は、航空券媒体から利用者Uの身分情報をも取得することができる。例えば、媒体読取装置212は、利用者Uの身分情報として、航空会社又はその関連会社が運営するポイントプログラムにおける利用者Uの会員番号を取得することができる。ポイントプログラムでは、例えば、当該航空会社又はその加盟する連合組織の航空会社が運行する航空機の搭乗実績に応じて利用者Uに対して付与されるポイント数に従って利用者Uのステータスがランク付けされて複数に区分されている。例えば、搭乗した航空機の飛行距離又は区間距離がより長い、航空機の利用に対する支払運賃がより高い、座席クラスのグレードがより高い等の航空機への搭乗実績がより高いほど、より多くのポイントが付与される。また、利用者Uのステータスは、過去の一定期間に積算されたポイント数がより多いほど、複数のステータスのうちのより上級のステータスとなる。ポイントプログラムにおけるポイントの名称は、特に限定されるものではないが、例えば、マイル、マイレージ等である。また、複数のステータスの名称も、特に限定されるものではなく、互いに区別可能な名称を用いることができる。なお、媒体読取装置212は、利用者Uの身分情報として航空券媒体から利用者Uのステータスを取得することもできる。
【0076】
利用者Uは、利用者Uのステータスがより上級であるほど、より価値の高い施設を利用することができ、また、より価値の高いサービスを受けることができる。例えば、空港Aにおいては、より上級のステータスの利用者Uは、ラウンジ等の専用の施設Fを利用することができる。また、例えば、特定の上級のステータスの利用者Uは、免税店等の店舗において割引サービス等の優待サービスを受けることができる。また、例えば、特定の上級のステータスの利用者Uは、保安検査場において保安検査の手続を優先的に受けられる優先レーンを利用することができる。また、例えば、特定の上級のステータスの利用者Uは、出国審査場において出国審査の手続を優先的に受けられる優先レーンを利用することができる。また、例えば、特定の上級のステータスの利用者Uは、搭乗ゲートにおいて優先的に航空機に搭乗することができる。
【0077】
なお、チェックイン端末20は、旅券及び航空券媒体から身分情報及び予定フライト情報を取得するのみならず、他の方法で身分情報及び予定フライト情報を取得することができる。例えば、CPU202は、利用者Uのクレジットカード番号、予約番号、確認番号等に基づき、航空券の予約購入情報を航空会社サーバに照会して、航空会社サーバから利用者Uの身分情報及び予定フライト情報を取得することができる。
【0078】
次いで、チェックイン端末20の生体情報取得装置214は、チェックイン端末20の前に立つ利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像である撮影顔画像を取得する(ステップS110)。
【0079】
なお、身分情報を取得するステップS104と、搭乗情報を取得するステップS108と、顔画像を取得するステップS110との順序は、上記の場合に限定されるものではない。ステップS104、S108、S110のうちのいずれのステップが先の順序で実行されてもよいし、ステップS104、S108、S110の全部又は一部の組が同時に実行されてもよい。
【0080】
次いで、チェックイン端末20のCPU202は、照合部として機能し、生体情報取得装置214により撮影された撮影顔画像と、媒体読取装置212により取得された旅券顔画像とを1:1で照合する(ステップS112)。CPU202は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合に際して、撮影顔画像から抽出した顔特徴量と、旅券顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。CPU202は、判定部として機能し、例えば、両顔画像の類似度が基準以上の高い類似度を示した場合に両顔画像の照合が一致したと判定することができる。
【0081】
なお、CPU202は、照合部として機能することに代えて、管理サーバ10等の外部サーバに対して上記利用者Uの顔画像の照合を要求し、外部サーバから照合結果を取得するように構成することもできる。この場合、CPU202は、利用者Uの旅券顔画像及び撮像顔画像又はそれぞれから抽出した特徴量を外部サーバに送信して顔画像の照合を要求することができる。
【0082】
照合の結果、CPU202は、撮像顔画像と旅券顔画像との照合が一致して本人確認に成功したと判定すると(ステップS114、YES)、送信部として機能し、利用者Uの利用者情報を管理サーバ10にネットワークNWを介して送信する(ステップS116)。利用者情報は、互いに関連付けられた利用者Uの身分情報、顔情報及び予定フライト情報を含んでいる。顔情報は、CPU202による照合を経た利用者Uの撮像顔画像又は旅券顔画像である。また、顔情報は、撮像顔画像及び旅券顔画像のいずれか一方であってもよいし、両画像であってもよい。また、顔情報は、撮像顔画像又は旅券顔画像それ自体でなくてもよく、撮像顔画像又は旅券顔画像から抽出された顔特徴量であってもよい。
【0083】
管理サーバ10のCPU102は、チェックイン端末20から利用者情報を受信すると、登録部として機能し、受信した利用者情報を利用者DB106aに登録する(ステップS118)。CPU102は、利用者情報に含まれる撮影顔画像又は旅券顔画像を登録顔画像として利用者DB106aに登録する。CPU102は、利用者Uの利用者情報に含まれる身分情報、顔情報としての登録顔画像、予定フライト情報及びステータス情報を互いに関連付けて利用者DB106aに登録する。こうして、チェックイン端末20は、利用者Uについてチェックイン手続が完了する。
【0084】
図8は、管理サーバ10の利用者DB106aの例を示している。利用者DB106aは、チェックイン端末20においてチェックイン手続を完了した複数の利用者Uに関する情報である利用者情報が登録されたものである。図示するように、利用者DB106aには、複数の利用者Uを識別する識別子である利用者ID(Identification)ごとに、利用者Uの身分情報、顔情報及び予定フライト情報が登録されている。身分情報は、例えば、氏名、旅券番号、会員番号等を含んでいる。顔情報は、登録顔画像である。予定フライト情報は、利用者Uの搭乗に関する搭乗情報であり、例えば、便名、出発地、到着地、出発時刻、搭乗ゲート、座席クラス等を含んでいる。なお、身分情報及び予定フライト情報は、それぞれ
図8に示す以外の情報を含むことができる。また、利用者DB106aには、後述するように、利用者情報の一部として、利用者Uのステータスを示すステータス情報が追加登録されている。利用者Uの利用者情報に含まれる身分情報、顔情報、予定フライト情報及びステータス情報は、互いに関連付けられて登録されている。
【0085】
なお、CPU102は、取得部として機能し、フライトDB106bを参照して、利用者DB106aに登録すべき利用者Uの予定フライト情報を取得することもできる。フライトDB106bは、最新フライト情報が登録されている。最新フライト情報は、空港Aにおいて運航される航空機のフライトに関する最新の情報である。
【0086】
図9は、管理サーバ10のフライトDB106bの例を示している。フライトDB106bは、空港Aにおいて運航される複数のフライトに関する最新フライト情報が登録されたものである。図示するように、フライトDB106bには、空港Aにおいて運航される複数のフライトを識別するフライトIDごとに最新フライト情報が登録されている。最新フライト情報は、例えば、便名、出発地、到着地、出発時刻、到着時刻、搭乗ゲート、搭乗開始時刻、運航状況等を含んでいる。なお、最新フライト情報は、
図9に示す以外の情報を含むことができる。フライトDB106bに登録された最新フライト情報には、フライトの運航状況に欠航、遅延等の変更があった場合には変更内容がリアルタイムに又は随時に反映される。なお、「欠航」との用語は、「運休」との用語の意義を含んでもよいし、「運休」との用語に読み替えてもよい。
【0087】
CPU102は、フライトDB106bを参照して、利用者Uが搭乗予定のフライトの便名等に基づき、利用者DB106aに登録すべき利用者Uの予定フライト情報として、例えば、搭乗ゲート、搭乗開始時刻等のより詳細な情報を取得することができる。
【0088】
次いで、CPU102は、
図7に示すように、取得部として機能し、利用者Uのステータス情報を取得する(ステップS120)。CPU102は、会員DB106cを参照して利用者のステータス情報を取得することができる。
【0089】
図10は、管理サーバ10の会員DB106cの例を示している。会員DB106cは、上述した航空会社又はその関連会社が運営するポイントプログラムの複数の会員に関する情報である会員情報が登録されたものである。図示するように、会員DB106cには、ポイントプログラムに加入する複数の会員を識別するIDである会員番号ごとに会員情報が登録されている。会員情報は、例えば、氏名、ステータス、ポイント数等を含んでいる。ステータスは、航空機の搭乗実績に応じて利用者Uに対して付与されるポイント数に基づいてランク付けされて利用者Uについて設定されたものである。また、ポイント数は、過去の一定期間に付与されたポイントが積算されたポイント数である。
【0090】
CPU102は、利用者DB106aに登録された利用者情報に含まれる利用者Uの会員番号に基づき、会員DB106cを参照して会員DB106cから利用者Uのステータスを示すステータス情報を取得することができる。
【0091】
また、CPU102は、会員DB106cから利用者Uのステータス情報を取得することに代えて、渡航履歴DB106dに登録された利用者Uの渡航履歴に基づき、利用者Uのステータスを決定することもできる。
【0092】
図11は、管理サーバ10の渡航履歴DB106dの例を示している。なお、渡航履歴DB106dは、例えば、出入国を管理する機関により運営される管理サーバ10とは別の外部サーバに格納されたものであってもよい。渡航履歴DB106dは、過去に出入国した複数の人物の渡航履歴に関する情報である渡航履歴情報が登録されたものである。図示するように、渡航履歴DB106dには、複数の人物を識別する個人IDごとに渡航履歴情報が登録されている。渡航履歴情報は、例えば、氏名、旅券番号、顔情報、渡航履歴等を含んでいる。渡航履歴は、当該人物の出入国に関する記録であり、例えば、出発地、到着地、出入国年月日、搭乗した航空機の便名等を含んでいる。なお、渡航履歴情報は、
図11に示す以外の情報を含むことができる。
【0093】
CPU102は、利用者DB106aに登録された利用者情報に含まれる利用者Uの氏名、旅券番号、顔情報等に基づき、渡航履歴DB106dを参照して渡航履歴DB106dから利用者Uの過去の一定期間における渡航履歴を取得することができる。さらに、CPU102は、取得した利用者Uの過去の一定期間における渡航履歴に基づき利用者Uの航空機への搭乗実績を評価して、例えば、会員DB106cから取得するステータスと同様のステータスを利用者Uについて決定することができる。具体的には、CPU102は、過去の一定期間において利用者Uが搭乗した航空機の飛行距離又は区間距離がより長いほど、利用者Uについてより上級のステータスを決定することができる。
【0094】
次いで、CPU102は、
図7に示すように、利用者DB106aに利用者Uのステータスを示すステータス情報を追加登録する(ステップS122)。CPU102は、利用者Uの利用者情報に含まれる身分情報、顔情報及び予定フライト情報と関連付けてステータス情報を利用者情報の一部として追加登録する。
【0095】
こうして、CPU102は、チェックイン手続を行った利用者Uについて、身分情報、顔情報、予定フライト情報及びステータス情報を利用者DB106aに登録する。
【0096】
一方、照合の結果、CPU202は、撮像顔画像と旅券顔画像との照合が一致せずに本人確認に失敗したと判定すると(ステップS114、NO)、通知部として機能し、利用者Uに対して本人確認に失敗した旨を通知する(ステップS124)。この際、CPU202は、本人確認に失敗した旨を通知する通知画面をディスプレイ210に表示させる。なお、CPU202は、通知画面の表示とともに又は通知画面の表示に代えて、利用者Uに対して本人確認に失敗した旨を例えば音声により通知することもできる。
【0097】
こうして、チェックイン端末20において利用者Uのチェックイン手続が行われる。
【0098】
なお、利用者Uは、チェックイン端末20によるチェックイン手続に代えて、有人のチェックインカウンタにおいてチェックイン手続を行うこともできる。この場合、チェックインカウンタの職員により操作される端末が、上述したチェックイン端末20と同様の処理を実行することができる。また、利用者Uは、チェックイン端末20によるチェックイン手続に代えて、航空会社のウェブサイトから行うオンラインチェックインを利用することもできる。この場合、例えば、利用者Uは、空港Aに設置された専用端末から顔画像を管理サーバ10の利用者DB106aに登録顔画像として別途登録することができる。
【0099】
次に、サイネージ端末30及び管理サーバ10の動作について
図12乃至
図17を用いて説明する。
図12は、サイネージ端末30及び管理サーバ10の動作を示すシーケンス図である。
図13は、サイネージ端末30において表示される受付画面の例を示す概略図である。
図14は、管理サーバ10の施設DB106eの例を示す概略図である。
図15乃至
図17は、それぞれサイネージ端末30において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【0100】
チェックイン手続を完了した利用者Uは、必要に応じて手荷物カウンタにて手荷物預け手続を行い、その後、保安検査場における保安検査及び出国審査場における出国審査を順次受けて搭乗ゲートに向かう。航空機への搭乗場所である搭乗ゲートにて航空機へ搭乗するまでの間、利用者Uは、サイネージ端末30において各種の案内を受けることができる。すなわち、サイネージ端末30において、利用者Uは、利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する案内等を受けることができる。フライトに関する案内には、そのフライトに関連して利用者Uがとるべき行動に関する案内が含まれる。
【0101】
図12に示すように、サイネージ端末30の生体情報取得装置314は、サイネージ端末30の前を常時又は定期的に撮影し、撮影した画像中にサイネージ端末30の前の利用者Uの顔が検出されたか否かを判定する(ステップS202)。生体情報取得装置314は、画像中に利用者Uの顔が検出されるまで待機する(ステップS202、NO)。
【0102】
サイネージ端末30のCPU302は、生体情報取得装置314により画像中に利用者Uの顔が検出されたと判定すると(ステップS202、YES)、利用者Uからの案内希望の入力を受け付ける受付画面をディスプレイ310に表示させる(ステップS204)。これにより、CPU302は、利用者Uから案内希望の入力を受け付ける。
【0103】
図13は、ディスプレイ310に表示される受付画面G10を例示している。図示するように、受付画面G10には、案内希望を入力するためのボタンG12、G14がタッチ入力可能に表示されている。利用者Uは、ボタンG12をタッチして、自己が利用可能な施設又はサービスに関する案内希望をサイネージ端末30に入力することができる。また、利用者Uは、ボタンG14をタッチして、自己が搭乗予定のフライトに関する案内希望をサイネージ端末30に入力することができる。
【0104】
以下、本実施形態では、サイネージ端末30において利用者Uにより自己が利用可能な施設又はサービスに関する案内希望が入力され、利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内を利用者Uが受ける場合について説明する。サイネージ端末30において利用者Uにより自己が搭乗予定のフライトに関する案内希望が入力され、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する案内を利用者Uが受ける場合については第2実施形態において説明する。
【0105】
利用者Uにより自己が利用可能な施設又はサービスに関する案内希望が入力されると、
図12に示すように、生体情報取得装置314は、その利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像を対象顔画像として取得する(ステップS206)。
【0106】
なお、サイネージ端末30は、ステップS204の案内希望を受け付ける処理を省略して、対象顔画像を取得するステップS206に移行することもできる。この場合、生体情報取得装置314は、撮影した画像中にサイネージ端末30の前の利用者Uの顔が検出されたと判定すると、その利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像を対象顔画像として取得することができる。
【0107】
次いで、CPU302は、送信部として機能し、生体情報取得装置314により撮影された利用者Uの対象顔画像を管理サーバ10にネットワークNWを介して送信する(ステップS208)。
【0108】
管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30から対象顔画像を受信すると、照合部として機能し、利用者Uの顔画像の照合を行う(ステップS210)。CPU102は、サイネージ端末30から受信した対象顔画像と、利用者DB106aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合する。CPU102は、対象顔画像と旅券顔画像との照合に際して、対象顔画像から抽出した顔特徴量と、登録顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。CPU102は、判定部として機能し、例えば、両顔画像の類似度が基準以上の高い類似度を示した場合に両顔画像の照合が一致したと判定することができる。照合により対象顔画像と一致する登録顔画像が発見されると、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定される。
【0109】
なお、サイネージ端末30のCPU302は、サイネージ端末30の前の映像を管理サーバ10にストリーム送信するように構成することができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30から対象顔画像を受信することに代えて、サイネージ端末30からストリーム送信される映像から利用者Uの対象顔画像を検出して取得することができる。
【0110】
照合の結果、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定された場合(ステップS212、YES)、CPU102は、取得部として機能し、利用者DB106aから当該利用者Uのステータス情報を取得する(ステップS214)。CPU102は、利用者DB106aを参照して、対象顔画像と一致する登録顔画像に関連付けられたステータス情報を当該利用者Uのステータス情報として取得する。また、CPU102は、ステータス情報とともに、対象顔画像と一致する登録顔画像に関連付けられた予定フライト情報に含まれる座席クラスを取得することもできる。
【0111】
次いで、CPU102は、取得部として機能し、施設DB106eを参照して、利用者Uのステータス情報に基づき利用可能情報を取得する(ステップS216)。利用可能情報は、空港A内において利用者Uが利用可能な施設又はサービスを示す情報である。また、CPU102は、利用者Uの座席クラスに基づき利用可能情報を取得することもできる。CPU102は、利用者Uのステータス又は座席クラスに基づき利用者Uが利用可能なサービスを特定し、特定した施設又はサービスについて利用可能情報を取得することができる。なお、利用可能情報は、空港A内に限らず、空港A外において利用者Uが利用可能な施設又はサービスを示すものであってもよい。また、利用可能情報は、利用者Uが利用可能な施設及びサービスのうちの少なくとも一方を示すものであればよい。
【0112】
図14は、管理サーバ10の施設DB106eの例を示している。施設DB106eは、空港A内の複数の施設に関する情報である施設情報が登録されたものである。空港A内の施設には、例えば、ラウンジ、免税店、飲食店等が含まれる。また、空港A内の施設には、例えば、保安検査場、出国審査場等も含まれる。図示するように、空港A内の複数の施設を識別する施設IDごとに施設情報が登録されている。施設情報は、例えば、施設名称、利用可能条件、サービス、所在地等を含んでいる。利用可能条件は、当該施設又は当該施設におけるサービスを利用可能な利用者Uのステータスを示す。利用可能条件は、例えば、複数のステータスを含む場合もあれば、最上級のステータス等の特定の単独ステータスのみの場合もある。また、利用可能条件は、当該施設又は当該施設におけるサービスを利用可能な利用者Uの座席クラスを示すものであってもよい。サービスは、当該施設において利用者Uに提供されるサービスであり、例えば、提供される飲食物のメニュー、利用可能なサービス内容、優先的な取り扱いの内容等を示している。なお、当該施設において利用可能な食事、飲み物、設備等の内容は、利用者Uのステータスに応じて異なる場合がありうる。この場合、ステータスがより高い利用者Uの場合はサイネージ端末30の案内画面に表示される食事、飲み物、設備等がより多く、ステータスがより低い利用者の場合はサイネージ端末30の案内画面に表示される食事、飲み物、設備等がより少ない。所在地は、当該施設の空港A内における所在地である。なお、施設情報は、
図14に示す以外の情報を含むことができる。また、施設DB106eは、空港A外の施設についても同様の施設情報が登録されたものであってもよい。
【0113】
空港A内においては、利用者Uのステータス等に応じて、特定の施設又はサービスが利用可能になっている。例えば、航空会社等により運営されるラウンジには、特定のステータスの利用者Uのみが利用可能なものがある。また、例えば、免税店等の店舗には、利用者Uが特定のステータスである場合に割引サービス等の優待サービスを受けられるものがある。また、例えば、保安検査場には、利用者Uが特定のステータスである場合に保安検査の手続を優先的に受けられる優先レーンが設置されていることがある。また、例えば、出国審査場にも、利用者Uが特定のステータスである場合に出国審査の手続を優先的に受けられる優先レーンが設置されていることがある。また、例えば、搭乗ゲートでは、利用者Uが特定のステータスである場合に優先的に航空機に搭乗することができることがある。施設DB106eには、これらのようなステータス等に応じて利用可能な施設又はサービスについての利用可能条件を含む施設情報が登録されている。
【0114】
CPU102は、利用者Uのステータス情報に示されるステータスが利用可能条件に示される施設情報を施設DB106eから特定して抽出し、抽出した一又は複数の施設情報を利用可能情報として取得することができる。また、CPU102は、利用者Uの利用者情報に含まれる座席クラスが利用可能条件に示される施設情報を施設DB106eから抽出して、抽出した一又は複数の施設情報を利用可能情報として取得することもできる。
【0115】
こうして、CPU102は、利用者Uの搭乗実績に基づきランク付けされた予定フライト情報に基づくステータス等に基づき、前記利用者Uが利用可能な施設又はサービスを特定することができる。
【0116】
次いで、CPU102は、
図12に示すように、生成部として機能し、取得した利用可能情報を含む利用案内情報を生成する(ステップS218)。利用案内情報は、サイネージ端末30において案内を受ける特定の利用者Uに向けられた個別の案内情報であり、利用者Uのステータス、座席クラス等に応じて空港A内において利用可能な施設又はサービスに関するものである。利用案内情報の生成に際して、CPU102は、利用可能情報とともに、例えば、所要時間情報、経路情報、滞在可能情報、必要ポイント情報等の他の情報を利用案内情報に含ませることができる。
【0117】
所要時間情報は、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地から利用者Uが利用可能な施設までの所要時間、利用者Uが利用可能な施設から利用者Uが搭乗する搭乗ゲートまでの所要時間等を示す情報である。CPU102は、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地、施設情報に含まれる施設の所在地、搭乗ゲートの所在地等を用いて所要時間を求めることができる。CPU102は、利用者DB106a又はフライトDB106bを参照して利用者Uが搭乗する搭乗ゲートを特定することができる。CPU102は、サイネージ端末30の所在地を示す情報が登録された不図示のDBを参照してサイネージ端末30の所在地を取得することができる。また、CPU102は、搭乗ゲートの所在地を示す情報が登録された不図示のDBを参照して搭乗ゲートの所在地を取得することができる。
【0118】
経路情報は、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地から利用者Uが利用可能な施設までの経路、利用者Uが利用可能な施設から利用者Uが搭乗する搭乗ゲートまでの経路、当該経路の距離等を示す情報である。CPU102は、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地、施設情報に含まれる施設の所在地、搭乗ゲートの所在地等を用いて経路を求めることができる。
【0119】
滞在可能情報は、利用者Uが利用可能な施設に滞在可能な時刻又は時間を示す情報である。CPU102は、フライトDB106bを参照して利用者Uのフライトの搭乗開始時刻を取得し、搭乗開始時刻、施設から搭乗ゲートまでの所要時間等を踏まえた滞在可能時刻又は滞在可能時間を求めることができる。
【0120】
必要ポイント情報は、施設の利用が可能になるステータスが設定されるための基準ポイント数に利用者Uのポイント数が不足する場合にそのステータスが設定されるために利用者Uに必要なポイント数を示す情報である。また、必要ポイント情報は、付加情報として、必要なポイント数が付与される航空券、旅行セット等の商品を示す商品情報を含むことができる。CPU102は、会員DB106cを参照して利用者Uのポイント数を取得し、利用者Uのポイント数及びステータスが設定されるための基準ポイント数を用いて必要ポイント数を求めることができる。
【0121】
一方、照合の結果、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定されなかった場合(ステップS212、NO)、CPU102は、生成部として機能し、照合の不一致により利用者Uが特定されなかったことを示す不一致情報を生成する(ステップS220)。
【0122】
次いで、CPU102は、送信部として機能し、上述のようにして生成された利用案内情報又は不一致情報をサイネージ端末30にネットワークNWを介して送信する(ステップS222)。なお、CPU102は、サイネージ端末30における表示言語の設定のため、利用者DB106aから利用者Uの国籍を取得して、利用案内情報又は不一致情報とともに利用者Uの国籍を示す国籍情報をサイネージ端末30に送信することもできる。CPU102は、利用案内情報又は不一致情報を送信して利用案内情報又は不一致情報に応じた表示をサイネージ端末30に実行させることにより、サイネージ端末30の表示を制御して管理する制御部として機能する。
【0123】
なお、サイネージ端末30は、管理サーバ10に代替して、上述したステップS210からステップS220までの処理を実行することもできる。この場合、サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10の利用者DB106a、フライトDB106b、会員DB106c及び施設DB106eをネットワークNWを介して参照して処理を実行することができる。また、CPU302は、利用者DB106a、フライトDB106b、会員DB106c及び施設DB106eと同期されて自己の記憶装置306に格納された各種DBを参照して処理を実行することもできる。
【0124】
サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10から利用案内情報を受信すると(ステップS224、YES)、受信した利用案内情報に基づき利用者Uに対する案内画面をディスプレイ310に表示させる(ステップS226)。CPU302は、利用案内情報に含まれる利用可能情報、所要時間情報、経路情報、滞在可能情報、必要ポイント情報等の内容を含む案内画面をディスプレイ310に表示させる。なお、CPU302は、管理サーバ10から受信した国籍情報に示される利用者Uの国籍に応じて、当該国の公用語等の言語にディスプレイ310における表示言語を変更することができる。
【0125】
図15は、ディスプレイ310に表示される案内画面G20を例示している。図示するように、案内画面G20は、利用可能な施設又はサービスの詳細を表示する詳細領域G22と、空港Aの構内マップを表示するマップ領域G24とを含んでいる。
【0126】
CPU302は、詳細領域G22において、利用可能情報を用いて、利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する一又は複数の詳細案内G2202、G2204を表示させることができる。詳細案内G2202は、例えば、利用者Uが利用可能な施設であるラウンジ等に関する情報を表示する。また、詳細案内G2204は、例えば、利用者Uが、保安検査場において保安検査の手続を優先的に受けられる優先レーンを利用することができる優先保安検査の対象者である旨を表示する。また、詳細案内G2204は、例えば、利用者Uが、搭乗ゲートにおいて優先的に航空機に搭乗することができる優先搭乗の対象者である旨を表示する。
【0127】
CPU302は、利用者Uが利用可能な施設に関する詳細案内G2202において、所要時間情報を用いて、利用者Uの現在地から当該施設までの所要時間、当該施設から利用者Uの搭乗ゲートまでの所要時間を表示させることができる。また、CPU302は、同じく施設に関する詳細案内G2202において、滞在可能情報を用いて、利用者Uが当該施設に滞在可能な時刻又は時間を表示させることができる。また、CPU302は、同じく施設に関する詳細案内G2202において、当該施設の利用に必要なポイント数である必要ポイント数、ステータス等の利用可能条件を表示させることができる。なお、CPU302は、利用者Uのポイント数が必要ポイント数に不足するために利用できない施設に関する情報について、必要ポイント数までに不足する不足ポイント数とともに利用可能な施設と同様に表示させることもできる。
【0128】
そのほか、CPU302は、詳細領域G22において、必要ポイント情報を用いて、利用者Uが利用不可の施設について、その施設が利用可能になるステータスが設定されるために利用者Uに必要なポイント数を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G22において、必要ポイント情報に含まれる付加情報を用いて、必要なポイント数とともに、必要なポイント数が付与される航空券、旅行セット等の商品の案内を表示させることができる。
【0129】
また、CPU302は、マップ領域G24において、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地を示す現在地アイコンG2402を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G24において、利用可能情報に含まれる施設情報を用いて、利用者Uが利用可能な一又は複数の施設の所在地を示す一又は複数の所在地アイコンG2404を表示させることができる。さらに、CPU302は、マップ領域G24において、経路情報を用いて、利用者Uの現在地から利用者Uが利用可能な施設までの経路を示す経路ラインG2406を表示させることができる。CPU302は、詳細領域G22又はマップ領域G24において、経路情報を用いて、経路ラインG2406で示される経路の距離を表示させることもできる。
【0130】
なお、CPU302は、
図16に示すように、マップ領域G24において、利用者情報に含まれる利用者Uの予定フライト情報を用いて、利用者Uの搭乗ゲートの所在地を示す所在地アイコンG2408を表示させることもできる。さらに、CPU302は、マップ領域G24において、経路情報を用いて、利用者Uが利用可能な施設から利用者Uの搭乗ゲートまでの経路を示す経路ラインG2410を表示させることもできる。CPU302は、詳細領域G22又はマップ領域G24において、経路情報を用いて、経路ラインG2410で示される経路の距離を表示させることもできる。
【0131】
例えば、詳細案内G2202は、タッチ入力可能に表示されている。利用者Uは、更なる案内を求める施設又はサービスに関する詳細案内G2202をタッチして、当該施設又はサービスに関する個別の案内希望をサイネージ端末30に入力することができる。CPU302は、個別の案内希望が入力されると、当該施設又はサービスに関する個別の案内画面をディスプレイ310に表示させる。
【0132】
図17は、ディスプレイ310に表示される個別の案内画面G30の例を示している。図示するように、案内画面G30は、特定の施設である特定のラウンジに関する詳細案内G2202がタッチされた場合に表示されるものであり、特定の施設の詳細を表示する詳細領域G32と、空港Aの構内マップを表示するマップ領域G34とを含んでいる。
【0133】
CPU302は、詳細領域G32において、利用可能情報に含まれる施設情報を用いて、ラウンジにおいて提供される飲食物のメニューを示すメニュー案内G3202を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G32において、利用可能情報に含まれる施設情報を用いて、ラウンジにおいて利用可能な無線LAN、シャワー等の設備を示す設備案内G3204を表示させることができる。このように、CPU302は、利用者Uが利用可能な施設又はサービスの詳細な内容をディスプレイ310に表示させることができる。なお、CPU302は、利用者Uのステータスに応じて、当該施設において利用可能な食事、飲み物、設備等の内容を変更してディスプレイ310に表示させることができる。
【0134】
また、CPU302は、マップ領域G34において、利用可能情報に含まれる施設情報を用いて、利用者Uが利用可能であるラウンジの所在地を示す所在地アイコンG3402を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G34において、利用者情報に含まれる利用者Uの予定フライト情報を用いて、利用者Uの搭乗ゲートの所在地を示す所在地アイコンG3404を表示させることができる。さらに、CPU302は、マップ領域G34において、経路情報を用いて、ラウンジから利用者Uの搭乗ゲートまでの経路を示す経路ラインG3406を表示させることができる。CPU302は、詳細領域G32又はマップ領域G34において、経路情報を用いて、経路ラインG3406で示される経路の距離を表示させることもできる。
【0135】
こうして、CPU302は、利用案内情報に基づき利用者Uに対する案内画面をディスプレイ310に表示させることができる。なお、CPU302は、案内画面に表示された事項の全部又は一部をプリンタ312に印刷させて、その印刷物を利用者Uに提供することができる。また、CPU302は、案内画面に表示された事項の全部又は一部を示すQRコード(登録商標)等のコードシンボルを読み取り可能にディスプレイ310に表示させることができる。コードシンボルは、案内画面に表示された事項の全部又は一部を表示するウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を示すものであってもよい。利用者Uは、例えば、携帯端末40のカメラ412によりコードシンボルを読み取って、携帯端末40のディスプレイ410に案内画面に表示された事項の全部又は一部を表示させて確認することができる。また、CPU302は、案内画面に表示された事項であって音声出力可能な事項を不図示のスピーカ等の音声出力部から音声出力することもできる。
【0136】
また、CPU302は、利用者Uが利用可能な施設について、当該施設への入場に必要な入場券、当該施設を利用可能であることを証する利用券等のチケットをプリンタ312に印刷させて、そのチケットを利用者Uに提供することができる。
【0137】
また、CPU302は、利用可能なステータスでないために利用者Uが利用不可能な施設について、当該施設の体験利用を許可する体験券等のチケットをプリンタ312に印刷させて、そのチケットを利用者Uに提供することができる。
【0138】
なお、CPU302は、上述した入場券、利用券、体験券等のチケットとして機能する電子チケットを示すQRコード(登録商標)等のコードシンボルを読み取り可能にディスプレイ310に表示させることができる。コードシンボルは、電子チケットを表示するウェブページのURLを示すものであってもよい。利用者Uは、例えば、携帯端末40のカメラ412によりコードシンボルを読み取って、携帯端末40のディスプレイ410に電子チケットを表示させてチケットとして利用することができる。
【0139】
また、利用者Uは、自己が使用する携帯端末40を、アプリケーションプログラム等により管理サーバ10とネットワークNWを介して通信可能に設定しておくことができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30に送信した利用案内情報と同様の利用案内情報をネットワークNWを介して携帯端末40に送信することができる。携帯端末40のCPU402は、管理サーバ10から利用案内情報を受信すると、上記サイネージ端末30と同様に、利用案内情報に基づき利用者Uに対する案内画面をディスプレイ410に表示させることができる。この場合、利用者Uは、携帯端末40において案内画面を適宜確認しつつ利用者Uが利用可能な施設又はサービスを利用するべく目的の場所に移動することができる。
【0140】
また、利用者Uは、電子メールアドレス等の自己の通信先を管理サーバ10のDBに登録しておくことができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、利用者Uの電子メールアドレス等の通信先宛に、サイネージ端末30に送信した利用案内情報と同様の内容を含む電子メール等の案内メッセージを送信することができる。この場合、利用者Uは、携帯端末40において案内メッセージを適宜確認しつつ利用者Uが利用可能な施設又はサービスを利用するべく目的の場所に移動することができる。
【0141】
なお、情報処理システム1は、利用者Uに対して、上述のように利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内を行った後、後述の第2実施形態と同様に搭乗予定のフライトに関する案内を行うことができる。
【0142】
一方、CPU302は、
図12に示すように、管理サーバ10から不一致情報を受信すると(ステップS224、NO)、例えば、利用者Uに対してチェックイン手続を促す通知をディスプレイ310に表示させる(ステップS228)。CPU302は、チェックイン手続を促す通知として、チェックイン端末20、チェックインカウンタ等のチェックイン手続を行いうる場所を示すマップを含む通知をディスプレイ310に表示させることができる。また、この場合、CPU302は、例えば、利用者Uに対して、空港Aに関する一般的な利用案内、広告等をディスプレイ310に表示させることができる。また、CPU302は、これらの通知、利用案内、広告等を不図示のスピーカ等の音声出力部から音声出力することもできる。
【0143】
このように、本実施形態による情報処理システム1では、フライトに搭乗予定の利用者Uのステータスに応じて、サイネージ端末30において利用者Uが利用可能な施設又はサービスを案内する。これにより、利用者Uは、空港Aが初めて利用する不案内な空港である場合であっても空港Aにおいて利用者Uが利用可能な施設又はサービスを的確に把握することができる。
【0144】
以上のとおり、本実施形態よれば、フライトに搭乗予定の利用者Uが利用可能な施設又はサービスを的確に案内することができる。
【0145】
次に、施設端末50及び管理サーバ10の動作について
図18を用いて説明する。
図18は、施設端末50及び管理サーバ10の動作を示すシーケンス図である。
【0146】
サイネージ端末30において利用可能な施設の案内を受けた利用者Uは、航空機に搭乗するまでの間、案内に表示された施設に向かって施設を利用することができる。このような施設の例であるラウンジ等の施設Fでは、施設端末50において利用者Uに対して利用の可否が確認される。施設端末50は、例えば、施設Fの入口、受付等に設置されている。
【0147】
図18に示すように、施設端末50の生体情報取得装置512は、施設端末50の前を常時又は定期的に撮影し、撮影した画像中に施設端末50の前の利用者Uの顔が検出されたか否かを判定する(ステップS302)。生体情報取得装置512は、画像中に利用者Uの顔が検出されるまで待機する(ステップS302、NO)。
【0148】
生体情報取得装置512は、利用者Uの顔が検出されたと判定すると(ステップS302、YES)、その利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像を対象顔画像として取得する(ステップS304)。
【0149】
次いで、施設端末50のCPU502は、送信部として機能し、生体情報取得装置512により撮像された利用者Uの対象顔画像を管理サーバ10にネットワークNWを介して送信する(ステップS306)。
【0150】
管理サーバ10のCPU102は、施設端末50から対象顔画像を受信すると、照合部として機能し、利用者Uの顔画像の照合を行う(ステップS308)。CPU102は、施設端末50から受信した対象顔画像と、利用者DB106aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合する。CPU102は、対象顔画像と旅券顔画像との照合に際して、対象顔画像から抽出した顔特徴量と、登録顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。CPU102は、判定部として機能し、例えば、両顔画像の類似度が基準以上の高い類似度を示した場合に両顔画像の照合が一致したと判定することができる。照合により対象顔画像と一致する登録顔画像が発見されると、施設端末50の前の利用者Uが特定される。
【0151】
なお、施設端末50のCPU502は、施設端末50の前の映像を管理サーバ10にストリーム送信するように構成することができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、施設端末50から対象顔画像を受信することに代えて、施設端末50からストリーム送信される映像から利用者Uの対象顔画像を検出して取得することができる。
【0152】
照合の結果、施設端末50の前の利用者Uが特定された場合(ステップS310、YES)、CPU102は、取得部として機能し、利用者DB106aから当該利用者Uのステータス情報を取得する(ステップS312)。CPU102は、利用者DB106aを参照して、対象顔画像と一致する登録顔画像に関連付けられたステータス情報を当該利用者Uのステータス情報として取得する。また、CPU102は、ステータス情報とともに、対象顔画像と一致する登録顔画像に関連付けられた予定フライト情報に含まれる座席クラスを取得することもできる。
【0153】
次いで、CPU102は、取得部として機能し、施設DB106eを参照して、施設端末50が設置された施設Fの利用可能条件を取得する(ステップS314)。
【0154】
次いで、CPU102は、判定部として機能し、利用者Uのステータス情報に示されるステータスと、施設Fの利用可能条件とを比較して、利用者Uが施設Fを利用可能であるか否かを判定する(ステップS316)。また、CPU102は、利用者Uの座席クラスと、施設Fの利用可能条件とを比較して、利用者Uが施設Fを利用可能であるか否かを判定することもできる。CPU102は、利用者Uのステータス又は座席クラスが、施設Fの利用可能条件に含まれる場合に、利用者Uが施設Fを利用可能であると判定する。一方、CPU102は、利用者Uのステータス又は座席クラスが、施設Fの利用可能条件に含まれない場合に、利用者Uが施設Fを利用可能でないと判定する。
【0155】
CPU102は、利用者Uが施設Fを利用可能であると判定すると(ステップS316、YES)、生成部として機能し、成功情報を生成する(ステップS318)。成功情報は、利用者Uが施設Fを利用可能であることの確認に成功したことを示す情報である。
【0156】
一方、照合の結果、施設端末50の前の利用者Uが特定されなかった場合(ステップS310、NO)、CPU102は、生成部として機能し、失敗情報を生成する(ステップS320)。失敗情報は、利用者Uが施設Fを利用可能であることの確認に失敗したことを示す情報である。
【0157】
また、施設端末50の前の利用者Uが特定された場合であっても(ステップS310、YES)、CPU102は、利用者Uが施設Fを利用可能でないと判定すると(ステップS316、NO)、同様に失敗情報を生成する(ステップS320)。
【0158】
次いで、CPU102は、送信部として機能し、上述のようにして生成された成功情報又は失敗情報を施設端末50にネットワークNWを介して送信する(ステップS322)。
【0159】
なお、施設端末50は、管理サーバ10に代替して、上述したステップS308からステップS320までの処理を実行することもできる。この場合、施設端末50のCPU502は、管理サーバ10の利用者DB106a及び施設DB106eをネットワークNWを介して参照して処理を実行することができる。また、CPU502は、利用者DB106a及び施設DB106eと同期されて自己の記憶装置306に格納された各種DBを参照して処理を実行することもできる。
【0160】
施設端末50のCPU502は、管理サーバ10から成功情報を受信すると(ステップS324、YES)、例えば、利用者Uに対して施設Fへの入場を案内する案内画面をディスプレイ510に表示させる(ステップS326)。また、CPU502は、例えば、不図示のスピーカ等の音声出力部からの音声出力、施設Fの入口に設置された扉又はゲートの開放等の処理を実行することにより、利用者Uに対して施設Fへの入場を案内することもできる。この場合、例えば、CPU502は、施設Fの入口に設置された閉鎖状態の扉又はゲートを開放する。
【0161】
一方、CPU502は、管理サーバ10から失敗情報を受信すると(ステップS324、NO)、利用者Uに対して、例えば、ステータスの確認等の施設Fを利用可能条件の確認を求める通知をディスプレイ510に表示させる(ステップS328)。この場合、例えば、CPU502は、施設Fの入口に設置された閉鎖状態の扉又はゲートを開放せずに閉鎖状態を維持する。また、この場合、CPU502は、例えば、特定グレード以上の座席クラスの搭乗券の提示、利用料金の支払い等の施設Fを利用するための代替手段の案内、広告等をディスプレイ510に表示させることもできる。また、CPU502は、これらの通知、代替手段の案内、広告等を不図示のスピーカ等の音声出力部から音声出力することもできる。
【0162】
このように、本実施形態による情報処理システム1では、利用者Uが利用可能な施設である施設Fにおいて、生体情報である顔画像の照合による利用者Uの特定を介して利用者Uが施設Fを利用可能であるか否かを判定する。したがって、本実施形態によれば、人手を要することなく簡単に利用者Uが施設Fを利用可能であるか否かを判定することができる。
【0163】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法について
図19乃至
図25を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
【0164】
本実施形態による情報処理システム1の構成は、第1実施形態において説明したとおりである。利用者Uは、サイネージ端末30において、第1実施形態において説明したように利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内を受けることができ、また、利用者Uが搭乗予定の航空機のフライトに関する案内を受けることができる。本実施形態では、利用者Uが搭乗予定の航空機のフライトに関する案内を利用者Uが受ける場合について説明する。フライトに関する案内には、そのフライトに関連して利用者Uがとるべき行動に関する案内が含まれる。
【0165】
以下、利用者Uが搭乗する予定の航空機のフライトに関する案内を利用者Uが受ける場合のサイネージ端末30及び管理サーバ10の動作について
図19乃至
図25を用いて説明する。
図19は、サイネージ端末30及び管理サーバ10の動作を示すシーケンス図である。
図20は、管理サーバ10の行動案内情報を生成する際の動作を示すフローチャートである。
図21乃至
図25は、それぞれサイネージ端末30において表示される案内画面の例を示す概略図である。
【0166】
第1実施形態と同様にチェックイン端末20においてチェックイン手続を完了した利用者Uは、必要に応じて手荷物カウンタにて手荷物預け手続を行い、その後、保安検査場における保安検査及び出国審査場における出国審査を順次受けて搭乗ゲートに向かう。航空機への搭乗場所である搭乗ゲートにて航空機へ搭乗するまでの間、利用者Uは、サイネージ端末30において第1実施形態と同様の利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する案内等を受けることができる。フライトに関する案内には、そのフライトに関連して利用者Uがとるべき行動に関する案内が含まれる。
【0167】
図19に示すように、サイネージ端末30の生体情報取得装置314は、サイネージ端末30の前を常時又は定期的に撮影し、撮影した画像中にサイネージ端末30の前の利用者Uの顔が検出されたか否かを判定する(ステップS402)。生体情報取得装置314は、画像中に利用者Uの顔が検出されるまで待機する(ステップS402、NO)。
【0168】
サイネージ端末30のCPU302は、生体情報取得装置314により画像中に利用者Uの顔が検出されたと判定すると(ステップS402、YES)、利用者Uからの案内希望の入力を受け付ける受付画面をディスプレイ310に表示させる(ステップS404)。これにより、CPU302は、利用者Uから案内希望の入力を受け付ける。
【0169】
CPU302は、第1実施形態において説明したように、例えば
図13に示す受付画面G10をディスプレイ310に表示させて利用者Uから案内希望の入力を受け付ける。以下、本実施形態では、サイネージ端末30において利用者Uにより自己が搭乗予定のフライトに関する案内希望が入力され、利用者Uが搭乗予定のフライトに関する案内を利用者Uが受ける場合について説明する。
【0170】
利用者Uにより自己が搭乗予定のフライトに関する案内希望が入力されると、
図19に示すように、生体情報取得装置314は、その利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像を対象顔画像として取得する(ステップS406)。
【0171】
なお、サイネージ端末30は、ステップS404の案内希望を受け付ける処理を省略して、対象顔画像を取得するステップS406に移行することもできる。この場合、生体情報取得装置314は、撮影した画像中にサイネージ端末30の前の利用者Uの顔が検出されたと判定すると、その利用者Uの顔を撮影して、利用者Uの顔画像を対象顔画像として取得することができる。
【0172】
次いで、CPU302は、送信部として機能し、生体情報取得装置314により撮影された利用者Uの対象顔画像を管理サーバ10にネットワークNWを介して送信する(ステップS408)。
【0173】
管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30から対象顔画像を受信すると、照合部として機能し、利用者Uの顔画像の照合を行う(ステップS410)。CPU102は、サイネージ端末30から受信した対象顔画像と、利用者DB106aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合する。CPU102は、対象顔画像と旅券顔画像との照合に際して、対象顔画像から抽出した顔特徴量と、登録顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。CPU102は、判定部として機能し、例えば、両顔画像の類似度が基準以上の高い類似度を示した場合に両顔画像の照合が一致したと判定することができる。照合により対象顔画像と一致する登録顔画像が発見されると、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定される。
【0174】
なお、サイネージ端末30のCPU302は、サイネージ端末30の前の映像を管理サーバ10にストリーム送信するように構成することができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30から対象顔画像を受信することに代えて、サイネージ端末30からストリーム送信される映像から利用者Uの対象顔画像を検出して取得することができる。
【0175】
照合の結果、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定された場合(ステップS412、YES)、CPU102は、取得部として機能し、利用者DB106aから当該利用者Uの予定フライト情報を取得する(ステップS414)。なお、CPU102は、予定フライト情報に含まれる全情報を取得する必要はなく、予定フライト情報のうち、利用者Uが搭乗予定のフライトを特定可能な便名等の情報を取得することができる。
【0176】
次いで、CPU102は、取得部として機能し、フライトDB106bから、利用者Uの予定フライト情報により特定されるフライトの最新フライト情報を取得する(ステップS416)。
【0177】
次いで、CPU102は、生成部として機能し、取得した最新フライト情報に基づき、行動案内情報を生成する(ステップS418)。行動案内情報は、フライトの運航状況に応じて利用者Uがとるべき行動を示す個別の案内情報である。
【0178】
行動案内情報の生成に際して、CPU102は、
図20に示すように、最新フライト情報に含まれる運航状況に基づき、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延又は欠航しているか否かを判定する(ステップS502)。運航状況は、フライトの状況が定刻、遅延及び欠航のうちのいずれであるかを示し、遅延及び欠航の場合には悪天候、機材トラブル等の原因、遅延の場合には遅延時間をも示している。
【0179】
こうして、CPU102は、搭乗情報である予定フライト情報に基づき、利用者Uが搭乗予定のフライトの最新フライト情報を取得して当該フライトの運航状況を特定する。
【0180】
CPU102は、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延も欠航もしていない、すなわち定刻どおりであると判定すると(ステップS502、NO)、最新フライト情報に基づき、定刻時向けの行動案内情報を生成する(ステップS504)。定刻時向けの行動案内情報は、利用者Uの搭乗予定のフライトが定刻であることを示す運航状況、利用者Uが進むべき搭乗ゲート、搭乗ゲートに進むべき最終時刻等を含む情報である。また、定刻時向けの行動案内情報は、利用者Uの搭乗予定のフライトの最新フライト情報を含んでいる。
【0181】
CPU102は、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延又は欠航していると判定すると(ステップS502、YES)、最新フライト情報に含まれる運航状況に基づき、さらに利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延しているか否かを判定する(ステップS506)。なお、CPU102は、遅延時間が所定時間以上にわたり大幅にフライトが遅延している場合には、後述のフライトが欠航している場合と同様の処理を実行して大幅な遅延を欠航と同等に取り扱うこともできる。
【0182】
CPU102は、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延していると判定すると(ステップS506、YES)、遅延情報を取得する(ステップS508)。遅延情報は、利用者Uが搭乗予定のフライトの遅延時間を示す情報である。CPU102は、利用者Uのフライトの最新フライト情報から遅延情報を取得することができる。
【0183】
次いで、CPU102は、遅延時向けの行動案内情報を生成する(ステップS510)。遅延時向けの行動案内情報は、遅延情報を含むとともに、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延していることを示す運航状況、利用者Uが進むべき搭乗ゲート、搭乗ゲートに進むべき最終時刻等を含む情報である。また、遅延時向けの行動案内情報は、利用者Uの搭乗予定のフライトの最新フライト情報を含んでいる。
【0184】
一方、CPU102は、利用者Uが搭乗予定のフライトが欠航していると判定すると(ステップS506、NO)、代替情報を取得する(ステップS512)。代替情報は、利用者Uの欠航フライトに代わり到着地に到着しうる後続フライト等に関する情報であり、一又は複数の代替フライトの最新フライト情報を含み、代替フライトについての予約又はチェックイン手続の要否の案内等を含む情報である。CPU102は、フライトDB106bを参照して代替情報を取得することができる。また、CPU102は、航空会社サーバから代替情報を取得することができる。CPU102は、例えば、欠航フライトの定刻の出発時刻から所定の時間内の時刻を出発時刻とする後続フライトの中から一又は複数の代替フライトを選択して代替情報を取得することができる。
【0185】
なお、CPU102は、代替フライトに関する情報とともに又はこれに代えて、利用者Uが搭乗予定のフライトに代替しうる列車、バス等の航空機とは別の交通機関の運行に関する情報を代替情報として取得することもできる。この場合、CPU102は、例えば、別の交通機関の運行を管理する外部サーバから別の交通機関の運行に関する情報を取得することができる。
【0186】
次いで、CPU102は、欠航時向けの行動案内情報を生成する(ステップS514)。欠航時向けの行動案内情報は、代替情報を含むとともに、利用者Uが搭乗予定のフライトが欠航していることを示す運航状況を含む情報である。また、欠航時向けの行動案内情報は、欠航フライトに関する手荷物預け手続にて預けた手荷物の引き取り場所、代替フライトの予約場所、欠航フライトに関する運賃の払い戻しに関する案内等をも含む情報である。CPU102は、航空会社サーバから手荷物の引き取り場所、代替フライトの予約場所、運賃の払い戻しに関する案内等を取得することができる。また、欠航時向けの行動案内情報は、利用者Uの搭乗予定のフライトの最新フライト情報を含んでいる。
【0187】
こうして、CPU102は、利用者Uが搭乗予定のフライトの運航状況に応じて、定刻時向け、遅延時向け又は欠航時向けの行動案内情報を生成する。
【0188】
一方、
図19に示すように、照合の結果、サイネージ端末30の前の利用者Uが特定されなかった場合(ステップS412、NO)、CPU102は、照合の不一致により利用者Uが特定されなかったことを示す不一致情報を生成する(ステップS420)。
【0189】
次いで、送信部として機能し、上述のようにして生成された定刻時向け、遅延時向け若しくは欠航時向けの行動案内情報又は不一致情報をサイネージ端末30にネットワークNWを介して送信する(ステップS422)。なお、CPU102は、サイネージ端末30における表示言語の設定のため、利用者DB106aから利用者Uの国籍を取得して、利用案内情報又は不一致情報とともに利用者Uの国籍を示す国籍情報をサイネージ端末30に送信することもできる。CPU102は、行動案内情報又は不一致情報を送信して行動案内情報又は不一致情報に応じた表示をサイネージ端末30に実行させることにより、サイネージ端末30の表示を制御して管理する制御部として機能する。
【0190】
なお、サイネージ端末30は、管理サーバ10に代替して、上述したステップS410からステップS420までの処理を実行することもできる。この場合、サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10の利用者DB106a及びフライトDB106bをネットワークNWを介して参照して処理を実行することができる。また、CPU302は、利用者DB106a及びフライトDB106bと同期されて自己の記憶装置306に格納されたDBを参照して処理を実行することもできる。
【0191】
サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10から行動案内情報を受信すると(ステップS424、YES)、受信した行動案内情報に基づき利用者Uに対する案内画面をディスプレイ310に表示させる(ステップS426)。CPU302は、以下のように定刻時向け、遅延時向け又は欠航時の行動案内情報に応じた案内画面をディスプレイ310に表示させる。なお、CPU302は、管理サーバ10から受信した国籍情報に示される利用者Uの国籍に応じて、当該国の公用語等の言語にディスプレイ310における表示言語を変更することができる。
【0192】
CPU302は、定刻時向けの行動案内情報を受信した場合、受信した定刻時向けの行動案内情報に基づき、定刻時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。この場合、CPU302は、定刻時向けの行動案内情報に含まれる情報の内容を含む定刻時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。定刻時向けの案内画面は、定刻時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uの搭乗予定のフライトの最新情報、当該フライトが定刻であることを示す運航状況、利用者Uが進むべき搭乗ゲート、搭乗ゲートに進むべき最終時刻等の内容を含んでいる。CPU302は、定刻時向けの案内画面を表示させることにより、利用者Uが搭乗予定のフライトが定刻である場合において利用者Uがとるべき行動を案内することができる。
【0193】
図21は、ディスプレイ310に表示される定刻時向けの案内画面G40を例示している。図示するように、定刻時向けの案内画面G40は、利用者Uが搭乗予定のフライト及び行動案内の詳細を表示する詳細領域G42と、空港Aの構内マップを表示するマップ領域G44とを含んでいる。
【0194】
CPU302は、詳細領域G42において、定刻時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報G4202を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G42において、定刻時向けの行動案内情報に含まれる運航状況を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトが定刻であることを示す運航状況G4204を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G42において、定刻時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uが進むべき搭乗ゲート及び搭乗ゲートに進むべき最終時刻を用いて、これら搭乗ゲート及び最終時刻を示す行動案内G4206を表示させることができる。この場合、CPU302は、例えば、最終時刻までの残り時間に応じて長さが変化するプログレスバー等により最終時刻までの残り時間を視覚的に分かりやすく表示させることもできる。
【0195】
また、CPU302は、マップ領域G44において、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地を示す現在地アイコンG4402を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G44において、利用者Uが進むべき搭乗ゲートの所在地を示す所在地アイコンG4404を表示させることができる。さらに、CPU302は、マップ領域G44において、利用者Uの現在地から利用者Uが進むべき搭乗ゲートまでの経路を示す経路ラインG4406を表示させることができる。CPU302は、詳細領域G42又はマップ領域G44において、経路ラインG4406で示される経路の所要時間や距離を表示させることもできる。
【0196】
また、CPU302は、遅延時向けの行動案内情報を受信した場合、受信した遅延時向けの行動案内情報に基づき、遅延時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。この場合、CPU302は、遅延時向けの行動案内情報に含まれる情報の内容を含む遅延時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。遅延時向けの案内画面は、遅延時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uの搭乗予定のフライトの最新情報、当該フライトが遅延していることを示す運航状況、遅延情報、利用者Uが進むべき搭乗ゲート、搭乗ゲートに進むべき最終時刻等の内容を含んでいる。CPU302は、遅延時向けの案内画面を表示させることにより、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延している場合において利用者Uがとるべき行動を案内することができる。
【0197】
図22は、ディスプレイ310に表示される遅延時向けの案内画面G50を例示している。図示するように、遅延時向けの案内画面G50は、利用者Uが搭乗予定のフライト及び行動案内の詳細を表示する詳細領域G52と、空港Aの構内マップを表示するマップ領域G54とを含んでいる。
【0198】
CPU302は、詳細領域G52において、遅延時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報G5202を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G52において、遅延時向けの行動案内情報に含まれる運航状況を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトが遅延していることを示す運航状況G5204を表示させることができる。CPU302は、定刻時の運航状況G4204とは色、フォント、大きさ、形状等の表現方法を変更して遅延時の運航状況G5204を強調して表示させることができる。CPU302は、運航状況G5204において、遅延情報を用いてフライトが遅延している遅延時間をあわせて表示させることができる。また、CPU302は、運航状況G5204において、遅延時間に基づく搭乗までの待機時間をあわせて表示させることができる。CPU302は、遅延時間に一致する待機時間を表示させることもできるし、遅延時間にマージンを加えた待機時間を表示させることもできる。また、CPU302は、詳細領域G52において、遅延時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uが進むべき搭乗ゲート及び搭乗ゲートに進むべき最終時刻を用いて、これら搭乗ゲート及び最終時刻を示す行動案内G5206を表示させることができる。この場合、CPU302は、例えば、最終時刻までの残り時間に応じて長さが変化するプログレスバー等により最終時刻までの残り時間を視覚的に分かりやすく表示させることもできる。
【0199】
また、CPU302は、マップ領域G54において、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地を示す現在地アイコンG5402を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G54において、利用者Uが進むべき搭乗ゲートの所在地を示す所在地アイコンG5404を表示させることができる。さらに、CPU302は、マップ領域G54において、利用者Uの現在地から利用者Uが進むべき搭乗ゲートまでの経路を示す経路ラインG5406を表示させることができる。CPU302は、詳細領域G52又はマップ領域G54において、経路ラインG5406で示される経路の所要時間や距離を表示させることもできる。
【0200】
なお、CPU302は、遅延時向けの案内画面G50において、利用者Uが搭乗まで待機する時間を過ごすラウンジ等の施設に関する情報を表示してラウンジ等の施設を案内することができる。この場合、CPU302は、
図22に示す案内に加えて、
図23に示すように、詳細領域G52において、利用者Uが待機時間を過ごすことができるラウンジ等の施設に関する一又は複数の詳細案内G5208を表示させることができる。CPU302は、第1実施形態と同様にして利用者Uのステータス等に応じて利用者Uが利用可能な施設に関する詳細案内G5208を表示させることができる。なお、当該施設において利用可能な食事、飲み物、設備等の内容は、利用者Uのステータスに応じて異なる場合がありうる。この場合、ステータスがより高い利用者Uの場合は詳細案内G5208に表示される食事、飲み物、設備等がより多く、ステータスがより低い利用者の場合は詳細案内G5208に表示される食事、飲み物、設備等がより少ない。また、CPU302は、顔情報の照合により搭乗予定のフライトが遅延していることが特定された利用者Uに対しては、そのステータスにかかわらず所定のラウンジ等の施設を利用可能であるとして、当該施設に関する詳細案内G5208を表示させることもできる。
【0201】
CPU302は、第1実施形態と同様にして、詳細案内G5208において、利用者Uの現在地から当該施設までの所要時間、当該施設から利用者Uの搭乗ゲートまでの所要時間を表示させることができる。また、CPU302は、同じく詳細案内G5208において、遅延時間に基づいて、利用者Uが当該施設に滞在可能な時刻又は時間を表示させることができる。また、CPU302は、同じく施設に関する詳細案内G5208において、当該施設の利用に必要なポイント数である必要ポイント数、ステータス等の利用可能条件を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G54において、利用者Uの現在地から詳細案内G5208に案内する施設までの経路を示す経路ラインG5408を表示させることができる。CPU302は、詳細領域G52又はマップ領域G54において、経路ラインG5408で示される経路の所要時間や距離を表示させることもできる。なお、CPU302は、定刻時向けの案内画面G40においても、同様に利用者Uが搭乗まで待機する時間を過ごすラウンジ等の施設に関する情報を表示してラウンジ等の施設を案内することができる。
【0202】
また、CPU302は、欠航時向けの行動案内情報を受信した場合、受信した欠航時向けの行動案内情報に基づき、欠航時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。この場合、CPU302は、欠航時向けの行動案内情報に含まれる情報の内容を含む欠航時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させる。欠航時向けの案内画面は、欠航時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uの搭乗予定のフライトの最新情報、当該フライトが欠航していることを示す運航状況、代替情報等の内容を含んでいる。また、欠航時向けの案内画面は、欠航フライトに関する手荷物預け手続にて預けた手荷物の引き取り場所、欠航フライトに関する運賃の払い戻しに関する案内等の内容を含んでいる。CPU302は、欠航時向けの案内画面を表示させることにより、利用者Uが搭乗予定のフライトが欠航している場合において利用者Uがとるべき行動を案内することができる。
【0203】
図24は、ディスプレイ310に表示される欠航時向けの案内画面G60を例示している。図示するように、欠航時向けの案内画面G60は、利用者Uが搭乗予定のフライト及び行動案内の詳細を表示する詳細領域G62と、空港Aの構内マップを表示するマップ領域G64とを含んでいる。
【0204】
CPU302は、詳細領域G62において、欠航時向けの行動案内情報に含まれる利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトの最新情報G6202を表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G62において、欠航時向けの行動案内情報に含まれる運航状況を用いて、利用者Uが搭乗予定のフライトが欠航していることを示す運航状況G6204を表示させることができる。CPU302は、定刻時及び遅延時の運航状況G4204、G5204とは色、フォント、大きさ、形状等の表現方法を変更して欠航時の運航状況G6204をさらに強調して表示させることができる。また、CPU302は、詳細領域G62において、代替フライトである代替便(振替便)の予約又は運賃の払い戻しが可能であることを示す行動案内G6206を表示させることができる。
【0205】
CPU302は、行動案内G6206とともに、欠航時向けの行動案内情報に含まれる欠航フライトに関する手荷物預け手続にて預けた手荷物の引き取り場所を用いて、手荷物の引き取り場所である手荷物引取場を特定する場所案内G6208を表示させることができる。また、CPU302は、行動案内G6206とともに、欠航時向けの行動案内情報に含まれる代替フライトの予約場所、欠航フライトに関する運賃の払い戻しに関する案内を用いて、カウンタを特定する場所案内G6210を表示させることができる。場所案内G6210により特定されるカウンタは、代替フライトの予約、欠航フライトに関する運賃の払い戻し等の手続が可能である。
【0206】
また、CPU302は、詳細領域G62において、代替フライトである代替便に関する情報の表示の希望の入力を受け付けるボタンG6212をタッチ入力可能に表示させることができる。利用者Uは、ボタンG6212をタッチして、代替フライトに関する表示の希望をサイネージ端末30に入力することができる。なお、CPU302は、詳細領域G62において代替便に関する情報を表示させることもできる。
【0207】
また、CPU302は、マップ領域G64において、利用者Uの現在地であるサイネージ端末30の所在地を示す現在地アイコンG6402を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G64において、場所案内G6208により特定される手荷物引取場の所在地を示す所在地アイコンG6404を表示させることができる。また、CPU302は、マップ領域G64において、場所案内G6210により特定されるカウンタの所在地を示す所在地アイコンG6406を表示させることができる。さらに、CPU302は、マップ領域G64において、利用者Uの現在地から手荷物引取場及びカウンタまでの経路を示す経路ラインG6408を表示させることができる。
【0208】
CPU302は、詳細領域G62に表示されたボタンG6212が利用者Uによりタッチされると、代替情報を用いて、一又は複数の代替フライトに関する情報をディスプレイ310に表示させることができる。なお、CPU302は、ボタンG6212を表示させずに案内画面G60において代替フライトに関する情報を表示させることもできる。
【0209】
図25は、ディスプレイ310に表示される代替フライトの案内画面G70を例示している。図示するように、案内画面G70は、代替フライトに関する情報を表示する代替フライト表示領域G72を含んでいる。また、案内画面G70は、代替フライトに関する希望条件を利用者Uが入力するための希望条件入力領域G74と、後日便に振り替える利用者Uに対して宿泊施設に関する情報を表示する宿泊施設表示領域G76とを含んでいる。
【0210】
CPU302は、代替フライト表示領域G72において、代替情報を用いて、一又は複数の代替フライトに関する情報を表示させることができる。CPU302は、代替フライトに関する情報として、例えば、当日か明日以降か等の情報をも含む出発日、出発時刻、到着時刻等を表示させることができる。
【0211】
また、CPU302は、代替フライトに関する利用者Uの希望条件の入力を受け付けることができる。この場合、CPU302は、希望条件入力領域G74において、各種の希望条件を指定して入力するための条件指定欄G7402、G7404、G7406、G7408を選択可能に表示させることができる。条件指定欄G7402は、例えば、可能な限り早い到着の希望の指定を受け付ける。条件指定欄G7404は、例えば、夜間の到着を除外する希望の指定を受け付ける。条件指定欄G7406は、例えば、希望する出発時刻の時間帯の指定を入力又は選択により受け付ける。条件指定欄G7408は、例えば、希望する到着時刻の時間帯の指定を入力又は選択により受け付ける。利用者Uは、条件指定欄G7402、G7404、G7406、G7408を適宜選択して、代替フライトに関する希望条件をサイネージ端末30に入力することができる。これにより、利用者Uは、自己の希望に合致する代替フライトを容易に発見することができる。
【0212】
なお、CPU302は、代替フライトに関する利用者Uの希望条件として、複数の希望条件の入力を受け付けることもできる。この場合、CPU302は、複数の希望条件について利用者Uが優先順位を設定可能に複数の希望条件の入力を受け付けることができる。優先順位とともに複数の希望条件が入力された場合、CPU102は、優先順位のより高い希望条件に合致する代替フライトに関する情報を、より優先的に案内画面に表示させることができる。
【0213】
CPU302は、
図19に示すように、ステップS426において欠航時向けの案内画面を表示させた場合において利用者Uによる代替フライトに関する希望条件の入力がない場合(ステップS428、NO)、処理を終了する。また、CPU302は、ステップS426において定刻時向け又は遅延時向けの案内画面を表示させた後も同様に処理を終了する。
【0214】
一方、CPU302は、利用者Uによる代替フライトに関する希望条件の入力があると(ステップS428、YES)、送信部として機能し、入力された希望条件を示す希望条件情報を管理サーバ10にネットワークNWを介して送信する(ステップS430)。
【0215】
管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30から希望条件情報を受信すると、取得部として機能し、受信した希望条件情報が示す希望条件に合致する一又は複数の代替フライトに関する代替情報を取得する(ステップS432)。CPU102は、フライトDB106bを参照して希望条件に合致する代替情報を取得することができる。また、CPU102は、航空会社サーバから希望条件に合致する代替情報を取得することができる。また、CPU102は、代替情報に後日便の代替フライトに関する情報が含まれる場合には施設DB106e、不図示の宿泊施設DB等を参照して、後日便に搭乗する利用者Uが宿泊可能な宿泊施設に関する宿泊情報を取得することができる。
【0216】
次いで、CPU102は、送信部として機能し、希望条件に合致する代替情報をサイネージ端末30にネットワークNWを介して送信する(ステップS434)。また、CPU102は、宿泊施設情報を取得している場合には代替情報とともに宿泊施設情報をサイネージ端末30に送信することができる。
【0217】
サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10から希望条件に合致する代替情報を受信すると、受信した代替情報を用いて、希望条件に合致する代替フライトに関する情報を含む案内をディスプレイ310に表示させる(ステップS436)。また、CPU302は、代替情報とともに宿泊施設情報を受信した場合には宿泊施設情報に示される宿泊施設に関する情報を含む案内をディスプレイ310に表示させる。代替フライトに関する情報のみならず宿泊施設に関する情報までも案内されるため、利用者Uは、安心して代替フライトとして後日便を利用することができる。
【0218】
図25に示す案内画面G70の場合、CPU302は、代替フライト表示領域G72において、希望条件に合致する代替フライトに関する情報を表示させることができる。また、CPU302は、宿泊施設表示領域G76において、宿泊施設情報に示される宿泊施設に関する情報を表示させることができる。
【0219】
なお、ステップS430からステップS434の実行に代えて、サイネージ端末30自体が、希望条件に合致する代替情報を取得することもできる。この場合、サイネージ端末30のCPU302は、管理サーバ10から受信した欠航時向けの行動案内情報に含まれる代替情報を希望条件で絞り込んで、希望条件に合致する代替情報を取得することができる。
【0220】
また、情報処理システム1においては、欠航フライトのチェックイン手続にて利用者Uについて登録された顔情報等の生体情報を、代替フライトのチェックイン手続その他の代替フライトに関する手続においても引き続き利用することができる。この場合、サイネージ端末30のCPU302は、引き続き生体情報によるチェックイン手続を利用することを利用者Uが選択するためのボタン、チェックボックス等の操作要素を案内画面G70等においてディスプレイ310に表示させることができる。例えば、CPU302は、案内画面G70において、引き続き生体情報によるチェックイン手続を利用することを選択するための操作要素としてボタンG78をタッチ入力可能に表示させることができる。利用者Uは、操作要素の操作により、チェックイン手続その他の代替フライトに関する手続において引き続き生体情報を利用することを選択することができる。チェックボックスがチェックされる、ボタンがタッチされる等、利用者Uにより操作要素が操作されると、代替フライトに関する手続において引き続き生体情報が利用される。一方、操作要素が操作されないと、代替フライトのチェックイン手続において、利用者Uの顔画像の撮影等により利用者Uの生体情報が再取得されて登録される。
【0221】
こうして、CPU302は、定刻時向け、遅延時向け又は欠航時向けの行動案内情報に基づき利用者Uに対して定刻時向け、遅延時向け又は欠航時向けの案内画面をディスプレイ310に表示させることができる。なお、CPU302は、案内画面に表示された事項の全部又は一部をプリンタ312に印刷させて、その印刷物を利用者Uに提供することができる。また、CPU302は、案内画面に表示された事項の全部又は一部を示すQRコード(登録商標)等のコードシンボルを読み取り可能にディスプレイ310に表示させることができる。コードシンボルは、案内画面に表示された事項の全部又は一部を表示するウェブページのURLを示すものであってもよい。利用者Uは、例えば、携帯端末40のカメラ412によりコードシンボルを読み取って、携帯端末40のディスプレイ410に案内画面に表示された事項の全部又は一部を表示させて確認することができる。また、CPU302は、案内画面に表示された事項であって音声出力可能な事項を不図示のスピーカ等の音声出力部から音声出力することもできる。
【0222】
なお、CPU302は、定刻時向け、遅延時向け又は欠航時向けの案内画面を表示するに際して、第1実施形態と同様にして特定ステータスの利用者Uに対して利用者Uが利用可能なラウンジ等の施設を待機場所として案内することができる。
【0223】
また、CPU302は、利用者Uの搭乗予定のフライトが欠航した場合において利用者Uが後日便に振り替えるときには、宿泊施設の宿泊を可能にする宿泊券等のチケットをプリンタ312に印刷させて、そのチケットを利用者Uに提供することができる。なお、CPU302は、宿泊券等のチケットとして機能する電子チケットを示すQRコード(登録商標)等のコードシンボルを読み取り可能にディスプレイ310に表示させることができる。コードシンボルは、電子チケットを表示するウェブページのURLを示すものであってもよい。利用者Uは、例えば、携帯端末40のカメラ412によりコードシンボルを読み取って、携帯端末40のディスプレイ410に電子チケットを表示させてチケットとして利用することができる。
【0224】
また、利用者Uは、自己が使用する携帯端末40を、アプリケーションプログラム等により管理サーバ10とネットワークNWを介して通信可能に設定しておくことができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、サイネージ端末30に送信した行動案内情報と同様の行動案内情報をネットワークNWを介して携帯端末40に送信することができる。携帯端末40のCPU402は、管理サーバ10から行動案内情報を受信すると、上記サイネージ端末30と同様に、行動案内情報に基づき利用者Uに対する案内画面をディスプレイ410に表示させることができる。この場合、利用者Uは、携帯端末40において案内画面を適宜確認しつつ適切な行動をとることができる。
【0225】
また、利用者Uは、電子メールアドレス等の自己の通信先を管理サーバ10のDBに登録しておくことができる。この場合、管理サーバ10のCPU102は、利用者Uの電子メールアドレス等の通信先宛に、サイネージ端末30に送信した行動案内情報と同様の内容を含む電子メール等の案内メッセージを送信することができる。この場合、利用者Uは、携帯端末40において案内メッセージを適宜確認しつつ適切な行動をとることができる。
【0226】
なお、情報処理システム1は、利用者Uに対して、上述のように搭乗予定のフライトに関する案内を行った後、第1実施形態と同様に利用者Uが利用可能な施設又はサービスに関する案内を行うことができる。
【0227】
一方、CPU302は、
図19に示すように、管理サーバ10から不一致情報を受信すると(ステップS424、NO)、例えば、利用者Uに対してチェックイン手続を促す通知をディスプレイ310に表示させる(ステップS438)。CPU302は、チェックイン手続を促す通知として、チェックイン端末20、チェックインカウンタ等のチェックイン手続を行いうる場所を示すマップを含む通知をディスプレイ310に表示させることができる。また、この場合、CPU302は、例えば、利用者Uに対して、空港Aに関する一般的な利用案内、広告等をディスプレイ310に表示させることができる。また、CPU302は、これらの通知、利用案内、広告等を不図示のスピーカ等の音声出力部から音声出力することもできる。
【0228】
このように、本実施形態による情報処理システム1では、利用者Uが搭乗予定のフライトの運航状況に応じて、サイネージ端末30において利用者Uがとるべき行動を案内する。これにより、利用者Uは、利用者Uが搭乗予定のフライトの運航状況に遅延又は欠航という変更が生じた場合であっても、その変更が生じた運航状況に応じて適切な行動をとることができる。
【0229】
以上のとおり、本実施形態よれば、利用者Uが搭乗予定のフライトの運航状況に遅延又は欠航という変更が生じた場合であっても、利用者Uがとるべき行動を的確に案内することができる。
【0230】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理装置は、さらに他の実施形態によれば、
図26に示すように構成することもできる。
図26は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0231】
図26に示すように、他の実施形態による情報処理装置1000は、登録部1002と、生成部1004とを有する。登録部1002は、搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び搭乗手続の際に取得された利用者の生体情報を互いに関連付けて登録する。生成部1004は、利用者のステータスに応じて、情報処理端末において案内する利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する。利用者は、一の利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、登録部により登録された生体情報である登録生体情報との照合により特定された利用者である。
【0232】
他の実施形態によれば、利用者のステータスに応じて、情報処理端末において案内する利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する。したがって、他の実施形態によれば、乗物に搭乗予定の利用者が利用可能な施設又はサービスを的確に案内することができる。
【0233】
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
【0234】
例えば、上記実施形態では、生体情報取得装置214、314、512が利用者Uの生体情報として顔画像を撮影して取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。チェックイン端末20の生体情報取得装置214は、利用者DB106aに登録生体情報として登録される生体情報として、顔画像のほか、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。また、サイネージ端末30の生体情報取得装置314は、対象生体情報として登録生体情報に応じて、顔画像のほか、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。また、施設端末50の生体情報取得装置512は、対象生体情報として登録生体情報に応じて、顔画像のほか、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等を取得するものであってもよい。また、生体情報は、生体に関する画像である必要はなく、生体に関する画像から抽出された特徴量であってもよい。
【0235】
また、上記実施形態による管理サーバ10は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態によるチェックイン端末20は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態によるサイネージ端末30は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による施設端末50は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。
【0236】
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0237】
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
【0238】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0239】
(付記1)
搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録する登録部と、
一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する生成部と
を有する情報処理装置。
【0240】
(付記2)
前記生成部は、前記利用者の搭乗実績に基づきランク付けされた前記ステータスに応じて前記案内情報を生成する付記1記載の情報処理装置。
【0241】
(付記3)
前記生成部は、前記ステータスに基づき前記利用者が利用可能な前記施設又は前記サービスを特定する付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0242】
(付記4)
前記情報処理端末に前記案内情報を送信して前記案内情報に応じた表示を前記情報処理端末に実行させる制御部を有する付記1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【0243】
(付記5)
前記制御部は、前記利用者の現在地と前記施設の所在地とを含むマップを前記情報処理端末に表示させる付記4記載の情報処理装置。
【0244】
(付記6)
前記制御部は、前記利用者の前記現在地から前記施設の前記所在地までの所要時間を前記情報処理端末に表示させる付記5記載の情報処理装置。
【0245】
(付記7)
前記制御部は、前記施設の所在地と前記利用者の搭乗場所の所在地とを含むマップを前記情報処理端末に表示させる付記4記載の情報処理装置。
【0246】
(付記8)
前記制御部は、前記施設の前記所在地から前記利用者の前記搭乗場所までの所要時間を前記情報処理端末に表示させる付記7記載の情報処理装置。
【0247】
(付記9)
前記制御部は、前記施設に滞在可能な時刻又は時間を前記情報処理端末に表示させる付記4乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【0248】
(付記10)
前記制御部は、前記施設又は前記サービスの内容を前記情報処理端末に表示させる付記4乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
【0249】
(付記11)
前記生体情報は、顔情報である付記1乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
【0250】
(付記12)
搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録し、
一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する情報処理方法。
【0251】
(付記13)
コンピュータに、
搭乗手続により取得された乗物に搭乗予定の利用者の搭乗に関するステータス及び前記搭乗手続の際に取得された前記利用者の生体情報を互いに関連付けて登録し、
一の前記利用者について情報処理端末で取得された生体情報である対象生体情報と、前記登録部により登録された前記生体情報である登録生体情報との照合により特定された前記利用者の前記ステータスに応じて、前記情報処理端末において案内する前記利用者が利用可能な施設又はサービスに関する案内情報を生成する
ことを実行させるプログラムが記録された記録媒体。
【0252】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0253】
1…情報処理システム
10…管理サーバ
20…チェックイン端末
30…サイネージ端末
40…携帯端末
50…施設端末
NW…ネットワーク