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特開2024-91778家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024091778
(43)【公開日】2024-07-05
(54)【発明の名称】家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240628BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024066593
(22)【出願日】2024-04-17
(62)【分割の表示】P 2020158696の分割
【原出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平田 直之
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
(57)【要約】
【課題】派遣会社が契約を結ぶ社宅の家主への現在の支払額と、派遣社員の給与からの現在の控除額のうち前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用と、これらの差額と、を同一の画面に表示することで、前記家主への前記家賃等の費用の誤支払を防止することができる家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラムの提供を課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)物件CDと家主への費用毎の支払金額とを含む家主支払データから、指定された物件CDと紐づく費用毎の支払金額を取得し、(2)物件CDと派遣社員の給与からの費用毎の控除金額とを含む給与天引きデータから、前記指定された物件CDと紐づく費用毎の控除金額を取得し、(3)前記取得した費用毎の支払金額と、前記取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、を同一の画面(差額確認画面)に表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、派遣社員が社宅から退去した場合において、派遣会社が前記社宅の家主に対して、前記派遣社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止装置であって、
前記制御部は、
前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対家主支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対家主支払金額取得手段と、
前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む派遣社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得手段と、
前記対家主支払金額取得手段で取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得手段で取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示手段と、
を備えること、
を特徴とする家賃等誤支払防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、大規模企業における給与計算システムが開示されており(特許文献1の0001段落参照)、また、社宅情報部15はパソコン3から入力された社員の社宅使用料控除情報を受付け、データベース20へ控除根拠情報として格納することが開示されている(特許文献1の0027段落参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-67231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のように、支社を全国に有する大規模企業等においては、社宅のニーズが高いが、同様に、派遣業界等においても、スタッフの雇用地が頻繁に変わるため社宅のニーズが高い。
【0005】
派遣会社は非常に多くの社宅を管理するため、派遣社員が既にある社宅から退去している等の事情により前記派遣社員の給与からの前記ある社宅に関する費用の控除がなくなり、前記ある社宅の家主に家賃等の費用を支払う必要がなくなっているという状況であるにも関わらず、当該状況を把握できずに、前記家主に家賃を払い続けてしまうミスが度々発生していた。すなわち、派遣会社が、本来支払う必要のない費用を払い続けてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、派遣会社が契約を結ぶ社宅の家主への現在の支払額と、派遣社員の給与からの現在の控除額のうち前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用と、これらの差額と、を同一の画面に表示することで、前記家主への前記家賃等の費用の誤支払を防止することができる家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る家賃等誤支払防止装置は、制御部を備え、派遣社員が社宅から退去した場合において、派遣会社が前記社宅の家主に対して、前記派遣社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止装置であって、前記制御部が、前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対家主支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対家主支払金額取得手段と、前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む派遣社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得手段と、前記対家主支払金額取得手段で取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得手段で取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る家賃等誤支払防止装置は、前記制御部が、前記差額等表示手段が表示する支払金額、控除金額および差額の組合せのうち、当該支払金額に対する当該差額の比率が所定の値以上となる組合せのみをチェックリストとして表示するチェックリスト表示手段を更に備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る家賃等誤支払防止装置は、前記対家主支払データが、前記費用が発生する月の前月に前記費用を支払う前払をすることを意味する区分である前払支払区分および前記前払をする日付である前払支払日付、または、前記費用が発生する当月に前記費用を支払いすることを意味する区分である当月支払区分および前記当月の支払いをする日付である当月支払日付を更に含み、前記制御部が、前記区分が前記前払支払区分である前記費用に関しては、前記対家主支払データに基づいて、前記前払支払日付および前記費用毎の支払金額を含む前払仕訳データならびに前記前月の翌月の日付および前記費用毎の支払金額を含む振替仕訳データを作成し、前記区分が前記当月支払区分である前記費用に関しては、前記対家主支払データに基づいて、前記当月支払日付および前記費用毎の支払金額を含む当月仕訳データを作成する仕訳作成手段を更に備えること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る家賃等誤支払防止方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される、派遣社員が社宅から退去した場合において、派遣会社が前記社宅の家主に対して、前記派遣社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止方法であって、前記制御部で実行される、前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対家主支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対家主支払金額取得ステップと、前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む派遣社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得ステップと、前記対家主支払金額取得ステップで取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得ステップで取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る家賃等誤支払防止プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための、派遣社員が社宅から退去した場合において、派遣会社が前記社宅の家主に対して、前記派遣社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止プログラムであって、前記制御部に実行させるための、前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対家主支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対家主支払金額取得ステップと、前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む派遣社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得ステップと、前記対家主支払金額取得ステップで取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得ステップで取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、派遣会社が契約を結ぶ社宅の家主への現在の支払額と、派遣社員の給与からの現在の控除額のうち前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用と、これらの差額と、を同一の画面に表示することで、前記家主への前記家賃等の費用の誤支払を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、家賃等誤支払防止装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、物件情報(家主支払データ)の一例を示す図である。
図3図3は、入居者データ(給与天引きデータ)の一例を示す図である。
図4図4は、差額確認画面のイメージの一例を示す図である。
図5図5は、支払時のチェックリストの一例を示す図である。
図6図6は、物件情報(家主支払データ)および発生仕訳データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る家賃等誤支払防止装置、家賃等誤支払防止方法および家賃等誤支払防止プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
派遣業界においては、スタッフの雇用地が頻繁に変わることから、社宅の管理ニーズが高い。派遣会社は非常に多くの社宅を管理するため、家主への支払業務や、社員の給与からの家賃の天引き業務等の非常に多くの業務が発生する。
【0016】
ここで、従来においては、家主への費用の支払いは社宅システムにて行い、社員からの家賃の天引きは給与システムにて行うという様に、システムが別となっていたため、社員が社宅から退去し給与天引きがなくなっても、社宅の契約の解除を忘れ、家主への家賃支払いを続けてしまうというミスが発生していた。
【0017】
そこで、本実施形態においては、例えば、家主への支払額と給与天引き額とを一画面(同一画面)でチェックできるようにし、前記ミスを防止できるようにした。本実施形態においては、例えば、費用支払時には、家主への支払額と給与天引額で所定のパーセント以上差異のある場合に、該当するデータチェックリストで確認することもできるようにした(パーセントの値は、出力時に任意で設定可能である)。
【0018】
また、従来においては、社宅に関する仕訳は、会計システム側で、当月発生の費用か、前払の費用かをオペレータが判断し、仕訳を手入力にて作成していたため、非常に作業効率が悪かった。
【0019】
そこで、本実施形態においては、例えば、会計システムと組み合わせることにより、水道光熱費のような当月の費用に関しては、直接当月の費用計上とする仕訳を作成し、家賃のような前払いの費用に関しては、一旦前払い家賃として費用計上する仕訳を作成し、翌月1日に費用科目へ振り替える仕訳を作成できるようにした。
【0020】
以上をまとめると、本実施形態においては、例えば、家主へ支払う金額と、入居者から給与天引きする金額の合計額と、を比較して差額を算出する画面を用意することで、差額が無いことをチェックできるようにした。また、費用に応じて、当月費用発生用の仕訳と前払いの用の仕訳のどちらを作成するかを自動判断することで、適切な仕訳を自動作成できるようにした。
【0021】
これにより、本実施形態においては、例えば、既にスタッフが退去した社宅の契約を切り忘れ家賃を払い続けてしまうミスを防止することができる。また、費用毎に当月発生か前払いかを調べて仕訳を入力する手間を削減し、ミスを防止することができる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0022】
[2.構成]
本実施形態に係る家賃等誤支払防止装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、家賃等誤支払防止装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
家賃等誤支払防止装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、家賃等誤支払防止装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0024】
家賃等誤支払防止装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。家賃等誤支払防止装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0025】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、家賃等誤支払防止装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、家賃等誤支払防止装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0026】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0027】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0028】
記憶部106は、例えば、対家主支払データとしての家主支払データ106aと、派遣社員控除データとしての給与天引きデータ106bと、仕訳データとしての発生仕訳データ106cと、を備えている。
【0029】
ここで、本実施形態に係る家賃等誤支払防止装置100によれば、派遣社員が社宅から退去した場合において、派遣会社が前記社宅の家主に対して、前記派遣社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止することができる。以下、各データの具体的内容について説明する。
【0030】
家主支払データ106aは、前記家主への支払情報を管理するデータである。家主支払データ106aは、図2および図6に示すように、例えば、前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データ(物件CD)と、前記費用の種類を識別するための費用識別データ(費用項目)と、前記費用が発生する月の前月に前記費用を支払う前払をすることを意味する区分である前払支払区分(費用発生の「前払」)または前記費用が発生する当月に前記費用を支払いすることを意味する区分である当月支払区分(費用発生の「当月」)と、前記前払をする日付である前払支払日付(支払日)または前記当月の支払いをする日付である当月支払日付(支払日)と、前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額(金額)と、等を含む。前記費用は、前記社宅への入居に要する費用であれば如何なるものであってもよいが、例えば、家賃、共益費および電気代等が挙げられる。
【0031】
給与天引きデータ106bは、前記派遣社員の給与から控除される金額の情報を管理するデータである。給与天引きデータ106bは、図3に示すように、例えば、前記物件識別データ(物件CD)と、前記費用識別データ(費用項目)と、前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額(金額)と、等を含む。
【0032】
給与天引きデータ106bの内容は、例えば前記派遣社員が前記社宅を退去する場合等に随時更新され、常に最新の情報となっている。図3に示す給与天引きデータ106bの設定は、物件CD:1000の社宅からは前記派遣社員が現在は退去したが、一方で、物件CD:2000の社宅および物件CD:3000の社宅には前記派遣社員が現在も入居中であるという例を示している。
【0033】
発生仕訳データ106cは、発生する仕訳のデータである。発生仕訳データ106cは、図6に示すように、例えば、仕訳の発生日(発生日)と、借方科目と、借方金額と、貸方科目と、貸方金額と、等を含む。発生仕訳データ106cの種類としては、例えば、前払仕訳データ106c、振替仕訳データ106cおよび当月仕訳データ106c等が挙げられる。
【0034】
制御部102は、家賃等誤支払防止装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対家主支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対家主支払金額取得手段としての対家主支払金額取得部102aと、(2)前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む派遣社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得手段としての控除金額取得部102bと、(3)前記対家主支払金額取得手段で取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得手段で取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示手段としての差額等表示部102cと、(4)前記差額等表示手段が表示する支払金額、控除金額および差額の組合せのうち、当該支払金額に対する当該差額の比率が所定の値以上となる組合せのみをチェックリストとして表示するチェックリスト表示手段としてのチェックリスト表示部102dと、(5)前記区分が前記前払支払区分である前記費用に関しては、前記対家主支払データに基づいて、前記前払支払日付および前記費用毎の支払金額を含む前払仕訳データならびに前記前月の翌月の日付および前記費用毎の支払金額を含む振替仕訳データを作成し、前記区分が前記当月支払区分である前記費用に関しては、前記対家主支払データに基づいて、前記当月支払日付および前記費用毎の支払金額を含む当月仕訳データを作成する仕訳作成手段としての仕訳作成部102eと、を備えている。
【0036】
対家主支払金額取得部102aは、前記物件識別データ(物件CD)と前記派遣会社が前記家主に対して支払う前記費用毎の支払金額(金額)とを含む家主支払データ106aから、指定された物件識別データ(物件CD)と紐づく費用毎の支払金額(金額)を取得する。
【0037】
控除金額取得部102bは、前記物件識別データ(物件CD)と前記費用の支払い用に前記派遣社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額(金額)とを含む給与天引きデータ106bから、前記指定された物件識別データ(物件CD)と紐づく費用毎の控除金額(金額)を取得する。
【0038】
差額等表示部102cは、対家主支払金額取得部102aで取得した費用毎の支払金額(支払額)と、控除金額取得部102bで取得した費用毎の控除金額(入居者控除金額)と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、を同一の画面(図4の差額確認画面)に表示する。
【0039】
チェックリスト表示部102dは、差額等表示部102cが表示する支払金額、控除金額および差額の組合せのうち、当該支払金額に対する当該差額の比率が所定の値以上となる組合せのみをチェックリストとして表示する。
【0040】
仕訳作成部102eは、前記区分が前記前払支払区分である前記費用に関しては、家主支払データ106aに基づいて、前記前払支払日付および前記費用毎の支払金額を含む前払仕訳データ106cならびに前記前月の翌月の日付および前記費用毎の支払金額を含む振替仕訳データ106cを作成し、前記区分が前記当月支払区分である前記費用に関しては、家主支払データ106aに基づいて、前記当月支払日付および前記費用毎の支払金額を含む当月仕訳データ106cを作成する。
【0041】
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。また、本項目においては、本実施形態に係る家賃等誤支払防止装置100の使用者は、派遣会社における給与支払担当者であるとする。以下、[3-1]においては、差額の確認について主に説明し、[3-2]においては、仕訳の作成について主に説明する。
【0042】
[3-1.差額の確認]
本項目においては、家主への支払額と派遣社員の給与からの控除額の差額を確認するための画面において、物件CDとして「1000」が指定されたものとして説明を進める。また、本項目においては、家主支払データ106aは、図2に示す内容で、給与天引きデータ106bは、図3に示す内容で予め登録されているという前提で説明を進める。
【0043】
この場合、対家主支払金額取得部102aは、図2の家主支払データ106aから、指定された物件CD「1000」と紐づく金額として、家賃100,000円、共益費15,000円および電気代3,000円を取得する。これは、派遣会社が、物件CD「1000」の物件の家主との間で、家賃100,000円、共益費15,000円および電気代3,000円を毎月支払う契約を現在においても結んでいることを意味する。
【0044】
一方で、控除金額取得部102bは、図3の給与天引きデータ106bから、前記指定された物件CD「1000」と紐づく金額として、家賃0円、共益費0円および電気代0円を取得する。これは、物件CD「1000」の物件について前記派遣社員が給与から控除される金額は現在0円である、すなわち、物件CD「1000」の物件には前記派遣社員は現在においては入居していないことを意味する。
【0045】
続いて、前記家主への家賃等の費用の支払時に、前記派遣会社における給与支払担当者からの指示を契機として、差額等表示部102cは、対家主支払金額取得部102aで取得した費用毎の支払金額と、控除金額取得部102bで取得した費用毎の控除金額と、これらの差額と、を差額確認画面に表示する。具体的には、差額等表示部102cは、図4に示すように、費用「家賃」に関しては、対家主支払金額取得部102aで取得した家主への支払額100,000円と、控除金額取得部102bで取得した控除額0円と、これらの差額100,000円(ハッチングで示す)と、を表示する。また、差額等表示部102cは、図4に示すように、費用「共益費」に関しては、対家主支払金額取得部102aで取得した家主への支払額15,000円と、控除金額取得部102bで取得した控除額0円と、これらの差額15,000円(ハッチングで示す)と、を表示する。そして、差額等表示部102cは、図4に示すように、費用「電気代」に関しては、対家主支払金額取得部102aで取得した家主への支払額3,000円と、控除金額取得部102bで取得した控除額0円と、これらの差額3,000円(ハッチングで示す)と、を表示する。当該差額が存在するということは、前記派遣社員が、物件CD「1000」の社宅から退去したにも関わらず、物件CD「1000」の社宅の家主に対して家賃等の費用の支払いを続けていることを意味する。このため、派遣会社における給与支払担当者は、前記差額を認識することで、前記差額が発生している物件CD「1000」の社宅の家主との契約を解除する業務を続けて行うことが可能となるため、結果として、派遣会社にとっての無駄な支出を防ぐことができる。
【0046】
なお、図4の差額確認画面における前記控除額については、一つの部屋に5人が入居する(いわゆる相部屋)と仮定し、入居者1~5についての控除額をそれぞれ示している。本例(物件CD「1000」の社宅についての例)においては、控除金額取得部102bで取得する控除額が0円であるため、各入居者についての控除額も当然0円である。しかしながら、例えば仮に、控除金額取得部102bで控除額100,000円を取得した場合には、当該取得した控除額100,000円を5等分することで、各入居者についての控除額は、20,000円と計算される。
【0047】
最後に、チェックリスト表示部102dは、差額等表示部102cが表示する支払金額、控除金額および差額の組合せのうち、当該支払金額に対する当該差額の比率が所定の値(例えば、30%)以上となる組合せのみをチェックリストとして表示する。例えば、「家賃」に関していえば、以下のとおりとなる。すなわち、物件CD「1000」の物件に関しては、家主への支払額100,000円に対する差額100,000円の比率は100%であるため、30%以上の条件を満たす。また、物件CD「2000」の物件に関しては、家主への支払額100,000円に対する差額10,000円(=入居者からの控除額110,000円と家主への支払額100,000円の差額)の比率は10%であるため、30%以上の条件を満たさない。そして、物件CD「3000」の物件に関しては、家主への支払額100,000円に対する差額50,000円(=入居者からの控除額50,000円と家主への支払額100,000円の差額)の比率は50%であるため、30%以上の条件を満たす。この場合、チェックリスト表示部102dは、図5に示すように、物件CD「1000」の物件および物件CD「3000」の物件に関してのみ、家主への支払額、入居者からの控除額、これらの差額(ハッチングで示す)および比率(=差率)をチェックリストとして表示する。このように、当該比率が所定の値以上のもののみチェックリストとして出力することで、派遣会社にとっての無駄な支出のうち、額の大きい支出を確実に防ぐことができる。
【0048】
[3-2.仕訳の作成]
次に、仕訳作成部102eが行う仕訳の作成について説明する。本項目においては、家主支払データ106aは、図6に示す内容で予め登録されているという前提で説明を進める。
【0049】
費用項目「家賃」については、図6の家主支払データ106aを参照すると、費用発生として、「前払」が設定されている。この場合、仕訳作成部102eは、図6に示すように、前払仕訳データ106c(仕訳A)ならびに振替仕訳データ106c(仕訳Bおよび仕訳C)を作成する。仕訳Aは、図6に示すように、発生日として、図6の家主支払データ106a中の費用項目「家賃」についての支払日「2020/5/25」を含み、借方科目として、「前払家賃」を含み、借方金額として、図6の家主支払データ106a中の費用項目「家賃」についての金額「100,000円」を含み、貸方科目として、「CASH」を含み、貸方金額として、借方金額に設定された金額と同額の「100,000円」を含む。仕訳Bは、図6に示すように、発生日として、仕訳Aの支払日「2020/5/20」が属する月である5月の翌月である6月の始めである「2020/6/1」を含み、借方科目として、「未払費用」を含み、借方金額として、仕訳Aの貸方金額に設定された金額と同額の「100,000円」を含み、貸方科目として、「前払家賃」を含み、貸方金額として、借方金額に設定された金額と同額の「100,000円」を含む。仕訳Cは、図6に示すように、発生日として、仕訳Aの支払日「2020/5/20」が属する月である5月の翌月である6月の始めである「2020/6/1」を含み、借方科目として、「地代家賃」を含み、借方金額として、仕訳Bの貸方金額に設定された金額と同額の「100,000円」を含み、貸方科目として、「未払費用」を含み、貸方金額として、借方金額に設定された金額と同額の「100,000円」を含む。
【0050】
一方で、費用項目「電気代」については、図6の家主支払データ106aを参照すると、費用発生として、「当月」が設定されている。この場合、仕訳作成部102eは、図6に示すように、当月仕訳データ106c(仕訳D)を作成する。仕訳Dは、図6に示すように、発生日として、図6の家主支払データ106a中の費用項目「電気代」についての支払日「2020/5/25」を含み、借方科目として、「水道光熱費」を含み、借方金額として、図6の家主支払データ106a中の費用項目「電気代」についての金額「3,000円」を含み、貸方科目として、「CASH」を含み、貸方金額として、借方金額に設定された金額と同額の「3,000円」を含む。
【0051】
[4.本実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る家賃等誤支払防止装置100によれば、派遣会社が契約を結ぶ社宅の家主への現在の支払額と、派遣社員の給与からの現在の控除額のうち前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用と、これらの差額と、を同一の画面に表示することで、前記家主への前記家賃等の費用の誤支払を防止することができる。
【0052】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0053】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0054】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0055】
また、家賃等誤支払防止装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0056】
例えば、家賃等誤支払防止装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて家賃等誤支払防止装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0057】
また、このコンピュータプログラムは、家賃等誤支払防止装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0058】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0059】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0060】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0061】
また、家賃等誤支払防止装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、家賃等誤支払防止装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0062】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、派遣業界等の、社宅を自社で管理している業界において有用である。
【符号の説明】
【0064】
100 家賃等誤支払防止装置
102 制御部
102a 対家主支払金額取得部
102b 控除金額取得部
102c 差額等表示部
102d チェックリスト表示部
102e 仕訳作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 家主支払データ
106b 給与天引きデータ
106c 発生仕訳データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、社員が社宅から退去した場合において、会社が前記社宅の契約先に対して、前記社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止装置であって、
前記制御部は、
前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記会社が前記契約先に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対契約先支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対契約先支払金額取得手段と、
前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得手段と、
前記対契約先支払金額取得手段で取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得手段で取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、同一の画面に表示する差額等表示手段と、
を備えること、
を特徴とする家賃等誤支払防止装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記差額等表示手段が表示する支払金額、控除金額および差額の組合せのうち、当該支払金額に対する当該差額の比率が所定の値以上となる組合せのみをチェックリストとして表示するチェックリスト表示手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1に記載の家賃等誤支払防止装置。
【請求項3】
前記対契約先支払データは、前記費用が発生する月の前月に前記費用を支払う前払をすることを意味する区分である前払支払区分および前記前払をする日付である前払支払日付、または、前記費用が発生する当月に前記費用を支払いすることを意味する区分である当月支払区分および前記当月の支払いをする日付である当月支払日付を更に含み、
前記制御部は、
前記区分が前記前払支払区分である前記費用に関しては、前記対契約先支払データに基づいて、前記前払支払日付および前記費用毎の支払金額を含む前払仕訳データならびに前記前月の翌月の日付および前記費用毎の支払金額を含む振替仕訳データを作成し、前記区分が前記当月支払区分である前記費用に関しては、前記対契約先支払データに基づいて、前記当月支払日付および前記費用毎の支払金額を含む当月仕訳データを作成する仕訳作成手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1または2に記載の家賃等誤支払防止装置。
【請求項4】
制御部を備える情報処理装置で実行される、社員が社宅から退去した場合において、会社が前記社宅の契約先に対して、前記社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止方法であって、
前記制御部で実行される、
前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記会社が前記契約先に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対契約先支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対契約先支払金額取得ステップと、
前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得ステップと、
前記対契約先支払金額取得ステップで取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得ステップで取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、を同一の画面に表示する差額等表示ステップと、
を含むこと、
を特徴とする家賃等誤支払防止方法。
【請求項5】
制御部を備える情報処理装置に実行させるための、社員が社宅から退去した場合において、会社が前記社宅の契約先に対して、前記社員が前記社宅に入居するのに要する家賃等の費用を払い続けてしまうことを防止可能な家賃等誤支払防止プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
前記社宅となっている物件を識別するための物件識別データと前記会社が前記契約先に対して支払う前記費用毎の支払金額とを含む対契約先支払データから、指定された物件識別データと紐づく費用毎の支払金額を取得する対契約先支払金額取得ステップと、
前記物件識別データと前記費用の支払い用に前記社員の給与から控除される前記費用毎の控除金額とを含む社員控除データから、前記指定された物件識別データと紐づく費用毎の控除金額を取得する控除金額取得ステップと、
前記対契約先支払金額取得ステップで取得した費用毎の支払金額と、前記控除金額取得ステップで取得した費用毎の控除金額と、当該支払金額と当該控除金額の費用毎の差額と、を同一の画面に表示する差額等表示ステップと、
を含むこと、
を特徴とする家賃等誤支払防止プログラム。