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特開2024-92019容器の封緘装置

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024092019

(43)【公開日】2024-07-05

(54)【発明の名称】容器の封緘装置

(51)【国際特許分類】

B65B 51/06 20060101AFI20240628BHJP

【ＦＩ】

B65B51/06 Z

【審査請求】有

【請求項の数】3

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2024074387

(22)【出願日】2024-05-01

(62)【分割の表示】P 2020129142の分割

【原出願日】2020-07-30

(71)【出願人】

【識別番号】597017812

【氏名又は名称】株式会社ナベル

(72)【発明者】

【氏名】南部隆彦

(57)【要約】

【課題】前後のいずれの側からも簡単にテープの交換作業を行うことが可能な容器の封緘装置を提供する。
【解決手段】本発明の容器の封緘装置１０は、供給部１と、封緘部と、所定領域４と、案内部２とを備える。供給部１は、複数層に巻かれた状態のテープＴを配置する。封緘部は、供給部１から供給されるテープＴを用いて容器を封緘する。所定領域４は、装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能なものである。案内部２は、所定領域４に設けられるダンサーロール２１を含む。案内部２は、封緘部へテープＴを案内する。
【選択図】図５

【特許請求の範囲】

【請求項1】

複数層に巻かれた状態のテープを配置する供給部と、
前記供給部から供給されるテープを用いて容器を封緘する封緘部と、
装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能な所定領域と、
前記所定領域に設けられるダンサーロールを含み、前記封緘部へテープを案内する案内部とを備える容器の封緘装置。

【請求項2】

前記供給部は、前記所定領域に設けられる、請求項１記載の容器の封緘装置。

【請求項3】

前記所定領域は、作業者が装置の操作を行う操作部を備える、請求項１または２記載の容器の封緘装置。

【請求項4】

容器を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される容器をテープで封緘する封緘部と、
前記搬送部上方の突出した位置で動くダンサーロールを含み、前記封緘部へテープを案内する案内部とを備える、容器の封緘装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、容器の封緘装置に関するものである。

【背景技術】

【0002】

容器の封緘装置として、下記特許文献１のものが知られている。この容器の封緘装置は、複数層に巻かれた状態のテープを配置する供給部と、供給部から供給されるテープを用いて容器を封緘する封緘部を備える。供給部から封緘部までテープが案内される途中に、ダンサーロールを備える。ダンサーロールは、制御盤の裏側に配置されている。すなわち、テープは、供給部から下側を経由して封緘部まで案内される。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１５－９８９５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

従来のものでは、テープの交換作業のたびに、制御盤の裏側に回り込んでテープを案内させる必要があった。しかしながら、封緘装置が配置されるレイアウトによっては、制御盤の裏側での作業が難しい場合があった。

【0005】

本発明では、前後のいずれの側からも簡単にテープの交換作業を行うことが可能な容器の封緘装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の容器の封緘装置は、供給部と、封緘部と、所定領域と、案内部とを備える。供給部は、複数層に巻かれた状態のテープを配置する。封緘部は、供給部から供給されるテープを用いて容器を封緘する。所定領域は、装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能なものである。案内部は、所定領域に設けられるダンサーロールを含む。案内部は、封緘部へテープを案内する。

【0007】

また、本発明の他の容器の封緘装置は、搬送部と、封緘部と、案内部とを備える。搬送部は、容器を搬送する。封緘部は、搬送部によって搬送される容器をテープで封緘する。案内部は、搬送部上方の突出した位置で動くダンサーロールを含む。案内部は、封緘部へテープを案内する。

【発明の効果】

【0008】

本発明によれば、前後のいずれの側からも簡単にテープの交換作業を行うことが可能な容器の封緘装置を提供できる。

【0009】

この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】本発明の一実施形態にかかる容器の封緘装置を示す斜視図。

【図2】同実施形態にかかる容器の封緘装置を示す正面図。

【図3】同実施形態にかかる容器の封緘装置を示す側面図。

【図4】同実施形態にかかる容器の封緘装置を示す平面図。

【図5】同実施形態にかかる容器の封緘装置の使用状態を示す要部拡大正面図。

【図6】同実施形態にかかる容器の封緘装置の使用状態を示す要部拡大平面図。

【発明を実施するための形態】

【0011】

以下、本発明の実施の形態を図１～図６を用いて説明する。

【0012】

本実施形態の容器の封緘装置１０は、複数の搬送部（後述する容器の封緘装置１０の搬送部５、及び、図示しない他の搬送部）でつながった一連の生産ラインの一部に用いられるもので、卵パックＰを封緘する。具体的には、この容器の封緘装置１０は、図示しない卵パックＰの本体部に所定個数の卵を入れた状態で蓋部を被せ、本体部と蓋部の重なったフランジ部分を、長手方向に沿ってほぼ半分に折り曲げられたテープＴで挟み込むようにしてとじる。容器の封緘装置１０は、供給部１と、案内部２と、封緘部（以下「ピンチローラ３」と記す。）とを備える。本実施形態の容器の封緘装置１０は、さらに、搬送部５と、操作部６と、制御部７とを備える。

【0013】

供給部１は、複数層に巻かれた状態のテープＴ（以下、「テープドラムＤ」と記す。）を配置する。テープＴは、長尺な粘着テープＴで、基材と、基材の一方の面に設けられた粘着部とを備える。テープドラムＤは、粘着部が内側になるようにテープＴが多層に巻かれている。供給部１は、例えば、２本のローラである。一方のローラは、動力源に接続されており、ローラが回転することで、テープドラムＤが回転され、テープＴが引っ張られながら供給される。供給部１は、ピンチローラ３よりも上方に設けられる。供給部１は、搬送部５よりも奥側に設けられる。言い換えれば、供給部１は、容器の封緘装置１０の背面側に設けられる。なお、供給部１の手前側には空間があり、作業者は容器の封緘装置１０の手前側から供給部１にアクセス可能である。また、作業者は、容器の封緘装置１０の奥側からも供給部１にアクセス可能である。言い換えれば、供給部１は、装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能な所定領域４に設けられる。所定領域４については後述する。また、供給部１に隣接して、予備用のテープドラムＤを配置することが可能な待機部８が設けられる。

【0014】

案内部２は、供給部１からピンチローラ３までテープＴを案内する。案内部２は、テープＴがピンチローラ３よりも上方を経由するように案内する。案内部２は、テープＴが供給部１よりも上方を経由するように案内する。図５及び図６では、案内されるテープＴを二点鎖線で示している。案内部２は、調整部（以下「ダンサーロール２１」と記す。）と、複数の方向転換部２２と、図示しない折り曲げ部とを備える。

【0015】

ダンサーロール２１は、搬送部５上方の突出した領域（以下、「所定領域４」と記す。）でテープＴのテンション変動を吸収する。ダンサーロール２１は、テープＴの張力により動かされる。ダンサーロール２１は、テープＴの張力が適切になるように機能する。ダンサーロール２１は、案内部２の上流側と下流側でのテープＴの送り出し速度の差を吸収する。具体的には、ダンサーロール２１は、卵パックＰにテープＴが貼られている間、供給部１のローラの動力源によって送り出されるテープＴの速度と、ピンチローラ３によって引っ張られるテープＴの速度の差を吸収する。

【0016】

ダンサーロール２１は、テープＴを下から支持する。テープＴは、ダンサーロール２１上では、基材が下側、粘着部が上側で送られる。

【0017】

ダンサーロール２１は、支持部材２４により支持される。ダンサーロール２１は、ピンチローラ３よりも上方に設けられる。ダンサーロール２１は、搬送部５よりも奥側に設けられる。なお、ダンサーロール２１の手前側には空間があり、作業者は容器の封緘装置１０の手前側からダンサーロール２１にアクセス可能である。また、作業者は、容器の封緘装置１０の奥側からもダンサーロール２１にアクセス可能である。言い換えれば、ダンサーロール２１は、装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能な所定領域４に設けられる。ダンサーロール２１は、所定領域４内を移動する。ダンサーロール２１は、搬送部５上方の突出した位置で動く。

【0018】

方向転換部２２は、テープＴの方向を転換する。方向転換部２２を経たテープＴは、横向きの状態から約９０度回転させられた縦向きの状態で、折り曲げ部へと送り出される。

【0019】

折り曲げ部は、Ｖ字状の溝が形成されたものである。テープＴは、Ｖ字の溝に沿ってテープＴが送り出されることで、粘着部が内側になるように、Ｖ字状に２つに折り曲げられる。Ｖ字状に折り曲げられたテープＴはピンチローラ３に送り出される。

【0020】

ピンチローラ３は、供給部１から供給されるテープＴを用いて容器を封緘する。ピンチローラ３は、卵パックＰのフランジ（蓋部側のフランジ及び本体部側のフランジ）にテープＴを貼り付ける。ピンチローラ３は、二つ折りにしたテープＴで卵パックＰのフランジを挟み込んだ状態で、テープＴ及び卵パックＰを下流側に送る。ピンチローラ３の下流側には、テープＴを切断するカッター（図示しない）が設けられている。また、ピンチローラ３の上流側には、卵パックＰを案内するパックガイドが設けられている。

【0021】

搬送部５は、卵パックＰを搬送するもので、例えばベルトコンベヤである。搬送部５は、卵パックＰを下側から支持する。搬送部５は、一定速度で卵パックＰを下流側へと送る。搬送部５は、上流側および下流側を図示しない他の搬送部５に接続される。

【0022】

操作部６は、容器の封緘装置１０の各部を手動で動かすために作業者が操作を行うものである。操作部６は、例えば、搬送部５、ピンチローラ３、供給部１の動力源を操作するスイッチ、レバー、ボタンなどである。操作部６は、供給部１に隣接させて設けられる。操作部６は、ピンチローラ３よりも上方に設けられる。操作部６は、搬送部５よりも奥側に設けられる。なお、操作部６の手前側には空間があり、作業者は容器の封緘装置１０の手前側から操作部６にアクセス可能である。また、作業者は、容器の封緘装置１０の奥側からも操作部６にアクセス可能である。言い換えれば、操作部６は、装置の前方および後方の両側から作業者がアクセス可能な所定領域４に設けられる。

【0023】

制御部７は、容器の封緘装置１０の各部を制御するためのものである。制御部７は、制御ボックス内に収納されている。制御ボックスは、搬送部５の下方に設けられている。

【0024】

以上説明したように、本実施形態にかかる容器の封緘装置１０は、供給部１と、ピンチローラ３と、案内部２とを備える。供給部１は、複数層に巻かれた状態のテープＴを配置する。ピンチローラ３は、供給部１から供給されるテープＴを用いて卵パックＰを封緘する。案内部２は、所定領域４に設けられるダンサーロール２１を含む。案内部２は、ピンチローラ３へテープＴを案内する。このようなものであるため、容器の封緘装置１０の前後のいずれの側からも、簡単にテープＴの交換作業を行うことができる。

【0025】

また、この容器の封緘装置１０は、搬送部５と、ピンチローラ３と、案内部２とを備える。搬送部５は、卵パックＰを搬送する。ピンチローラ３は、搬送部５によって搬送される卵パックＰをテープＴで封緘する。案内部２は、搬送部５上方の突出した位置で動くダンサーロール２１を含む。案内部２は、ピンチローラ２１へテープＴを案内する。

【0026】

なお、本発明は上述した実施形態に限られない。

【0027】

供給部１は、複数層に巻かれた状態のテープＴを配置できるものであればどのようなものであってもよい。テープドラムＤの大きさは図示したものには限られない。

【0028】

封緘部は、容器を封緘できるものであればピンチローラ３に限られない。容器は、卵パックＰには限られない。

【0029】

今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。

【産業上の利用可能性】

【0030】

本発明は、卵パックの封緘装置に利用することができる。

【符号の説明】