特開2024-92074IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

例えば、自動車等の車両の層間耐チッピング用、アンダーボディコート用、ボディーシーラ用の塗料に好適な塩化ビニル系プラスチゾル組成物に関するもので、特に、低温の焼付け乾燥であっても硬化性と接着性を発現できる塩化ビニル系プラスチゾル組成物に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】低温の焼付け乾燥であっても硬化性と接着性を発現できること。
【解決手段】塩化ビニル系プラスチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミドと、可塑剤とを含有した塩化ビニル系プラスチゾル組成物であって、アクリル樹脂は、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂である。
【選択図】なし

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ここで、特許文献1においては、その実施例では、熱可塑性樹脂として、ペースト状の塩化ビニル系樹脂と粉末樹脂のアクリル樹脂(ポリマー粒子)の配合を開示し、密着剤として芳香族系のイソシアネートを採用している。このため、中上塗装後に黄変してしまう問題がある。一方で、芳香族系のイソシアネート以外の密着剤、例えば、ポリアミドを採用した場合は、ポリアミドが粉末状のアクリル樹脂と反応してしまうことで、接着性が発現されなくなる問題がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1の発明の塩化ビニル系プラスチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミドと、可塑剤とを含有した塩化ビニル系プラスチゾル組成物であって、前記アクリル樹脂は、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂であるものである。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、塩化ビニル系樹脂と、アクリル樹脂と、ポリアミドと、可塑剤とを含有するものであり、熱可塑性樹脂として塩化ビニル系樹脂と分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂との組み合わせにより、低温の焼き付け乾燥条件でも硬化性が発現され、塗膜強度等の塗膜物性を確保できる。また、分子内に1以上の官能の水酸基を含有した液状アクリル樹脂であれば、密着性付与剤としてのポリアミドと反応することなく、低温の焼き付け乾燥条件でもポリアミドによる接着性が発現されることにより、接着性を確保できる。

請求項2の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、前記塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体であるから、請求項1に記載の効果に加えて、より低温での硬化性に優れる。

請求項3の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、前記塩化ビニル系樹脂は、酢酸ビニル基含有量が5質量%以上、15質量%以下の範囲内であるから、低温溶融性に優れ、請求項2に記載の効果に加えて、塗膜の強靭性を向上できる。

請求項4の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、前記液状アクリル樹脂は、重量平均分子量が500以上、5000以下の範囲内であるから、請求項1に記載の効果に加えて、塗布性を損なうことなく、塗膜を強靭化できる。

請求項5の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、前記液状アクリル樹脂は、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、5質量部以上、60質量部以下の範囲内の配合であるから、請求項1に記載の効果に加えて、塗布性を損なうことなく、低温の焼付け乾燥で塗膜強度を高くできる。

請求項6の発明に係る塩化ビニル系プラスチゾル組成物によれば、前記ポリアミドは、前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、1質量部以上、20質量部以下の範囲内の配合であるから、請求項1に記載の効果に加えて、塗布性を損なうことなく、塗膜の接着性を向上できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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