(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092209
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240701BHJP
【FI】
A63F7/02 304D
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207976
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100184550
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 珠美
(74)【代理人】
【識別番号】100166785
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 智也
(72)【発明者】
【氏名】木村 裕一
(72)【発明者】
【氏名】平 勇輝
【テーマコード(参考)】
2C088
2C333
【Fターム(参考)】
2C088BC10
2C333AA11
2C333CA71
(57)【要約】
【課題】出力機器の接続状況に伴うトラブルの発生を抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】サブ制御基板のCPUは、機器接続部に対して出力機器が接続しているかを判断する(S501)。CPUは、機器接続部に対して出力機器が接続していると判断した場合(S501:YES)、出力機器が機器接続部に新たに接続されたかを判断する(S502)。CPUは、出力機器が機器接続部に新たに接続されたと判断した場合(S502:YES)、接続開始情報を出力する。また、CPUは、機器接続部に対して出力機器が接続していないと判断した場合(S501:NO)、機器接続部への出力機器の接続が新たに解除されたかを判断する(S506)。CPUは、機器接続部への出力機器の接続が新たに解除されたと判断した場合(S506:YES)、接続終了情報を出力する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音信号を生成する音信号生成手段と、
前記音信号に基づく音を出力できる出力機器を接続できる接続手段と、
前記接続手段に対する前記出力機器の接続状況を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に応じて、前記接続状況を示す情報を出力する接続状況出力手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記接続状況出力手段は、前記接続手段に対して前記出力機器が接続されていない状態から接続された状態になったことが前記判断手段によって判断された場合、前記出力機器が接続されたことを示す前記情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記接続状況出力手段は、前記接続手段に対して前記出力機器が接続された状態から接続されない状態になったことが前記判断手段によって判断された場合、前記出力機器が接続されていないことを示す前記情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項4】
前記接続手段は、前記出力機器を有線接続することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項5】
前記接続状況出力手段は、前記出力機器及び前記遊技機が備える出力手段の少なくともいずれかを介して、前記情報を出力することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音出力手段を備える遊技機が知られている。特許文献1は、音出力手段として、遊技機に備え付けられるスピーカに加えて、遊技者が所有するヘッドホンを接続可能な出力端子を備える遊技機を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の遊技機は、出力端子に遊技者の所有するヘッドホンを接続させ、遊技機の音をヘッドホンから出力することによって、遊技者自身のヘッドホンを用いて遊技者に遊技を楽しませることができる。一方、遊技機にヘッドホンを接続したまま、遊技者が遊技を中断して遊技機から離れる場合等には、ヘッドホンが盗難に遭う等のトラブルが発生する可能性があるといった問題がある。
【0005】
本発明は、出力機器の接続状況に伴うトラブルの発生を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る遊技機は、音信号を生成する音信号生成手段と、前記音信号に基づく音を出力できる出力機器を接続できる接続手段と、前記接続手段に対する前記出力機器の接続状況を判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果に応じて、前記接続状況を示す情報を出力する接続状況出力手段とを備える。
【0007】
本発明に係る遊技機において、接続状況出力手段は、出力機器の接続状況を示す情報を出力する。よって、本発明に係る遊技機は、接続状況出力手段によって出力される情報を遊技者に確認させることによって、接続手段に対する出力機器機の接続状況を遊技者に把握させることができる。したがって、本発明に係る遊技機は、出力機器の接続状況に伴うトラブルの発生を抑制することができる。
【0008】
前記接続状況出力手段は、前記接続手段に対して前記出力機器が接続されていない状態から接続された状態になったことが前記判断手段によって判断された場合、前記出力機器が接続されたことを示す前記情報を出力してもよい。
【0009】
この場合、遊技機は、出力機器が接続手段に対して接続されていない状態から接続された状態になったことを遊技者に認識させることができる。したがって、遊技機は、出力機器が接続手段に対して接続されていることを喚起し、遊技機から離れる場合には出力機器を接続手段から外すことを促すことができる。
【0010】
前記接続状況出力手段は、前記接続手段に対して前記出力機器が接続された状態から接続されない状態になったことが前記判断手段によって判断された場合、前記出力機器が接続されていないことを示す前記情報を出力してもよい。
【0011】
この場合、遊技機は、出力機器が接続手段に対して接続されている状態から接続されない状態になったことを遊技者に認識させることができる。したがって、遊技機は、出力機器が接続手段に対して接続されていないことを確認した上で、遊技機から離れることを遊技者に注意喚起することができる。
【0012】
前記接続手段は、前記出力機器を有線接続してもよい。
【0013】
接続手段が出力手段を有線接続する場合、遊技者は、遊技を中断するなどで遊技機から離れる際に、出力機器を接続手段から取り外すことを失念し、出力機器を接続手段に接続させたままにすることが考えられる。遊技機は、接続状況出力手段によって出力される情報を遊技者に確認させるので、遊技機から離れる際には出力機器を接続手段から外すように遊技者を促すことができる。よって、遊技機は、出力機器が他の者から盗難される等のトラブルが発生することを抑制することができる。
【0014】
前記接続状況出力手段は、前記出力機器及び前記遊技機が備える出力手段の少なくともいずれかを介して、前記情報を出力してもよい。
【0015】
遊技機は、出力機器を介して情報を出力することによって、接続手段に対する出力機器機の接続状況を遊技者に効果的に把握させることができる。また、遊技機は、自身の遊技対象である遊技機が備える出力手段を介して情報を出力することによって、接続手段に対する出力機器機の接続状況を遊技者に明示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図4】パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
【
図5】主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。
【
図6】サブ制御基板58において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。
【
図7】サブ制御基板処理において行われる接続判断処理のフローチャートである。
【
図8】接続開始情報の出力に応じた報知動作の内容を説明する説明図である。
【
図9】接続終了情報の出力に応じた報知動作の内容を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る遊技機の第一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、
図1及び
図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。以下の説明では、
図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。パチンコ機1は、特別図柄を備えた、いわゆる旧1種タイプの遊技機である。本願が開示する技術は、音信号に基づく音を出力できる出力機器を接続することができる遊技機であれば、旧1種タイプ、旧2種タイプ、1種2種混合タイプ、一般電役タイプ等、様々な遊技仕様の遊技機に適用できる。なお、出力機器は、遊技者が所有等するイヤホン、ヘッドホン、ポータブルスピーカ等である。
【0018】
図1に示すように、パチンコ機1は、遊技機枠30と遊技盤2とを備える。遊技機枠30は、前面枠31と、図示しない本体枠及び外枠を備える。外枠は、パチンコ機1の外郭を形成する枠部材である。
【0019】
本体枠は、遊技盤2等を取り付けるための枠体である。本体枠は、外枠に対して開閉可能に装着されている。本体枠の内部の下部には、
図3で後述する貯留装置20が設けられている。貯留装置20には、所定数の遊技球が予め貯留されている。貯留されている遊技球は、
図2で後述する遊技領域4に向けて発射された後、遊技領域4を流下して、再び貯留装置20に戻る。貯留装置20に戻った遊技球は、再度、遊技領域4に向けて発射されるために使用される。このように、貯留装置20に貯留されている遊技球は、パチンコ機1の内部に封入されており、パチンコ機1の外部に排出されることなく、循環的に使用される。このような遊技機を、封入式遊技機、封入式パチンコ等ともいう。
【0020】
前面枠31は、本体枠に対して開閉可能に装着されている。前面枠31の中央部には略円形の開口部311が形成されている。開口部311には、透明板312が固定されている。透明板312は、例えばガラス板である。前面枠31は、透明板312とともに遊技盤2を前方から覆う。
【0021】
前面枠31は、発射ハンドル32、演出ボタン35、枠ランプ38、スピーカ39、機器接続部49及び球管理ユニット44を備える。発射ハンドル32は、前面枠31の右下部に設けられている。発射ハンドル32は、遊技者が回転操作をできるように構成されている。遊技者が発射ハンドル32を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル32の回転角度に応じた強度で、
図3及び
図4に示す遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。演出ボタン35は、前面枠31の左下部に設けられ、遊技者が押下操作をできるように構成されている。枠ランプ38は、前面枠31の上部、左部及び右部等に設けられる装飾部である。枠ランプ38は、LED等の光源を内蔵し、光を用いた各種の演出を実行する。スピーカ39は、前面枠31の上部の左右の角部に設けられている。スピーカ39は、音楽、音声、効果音等の各種の音を出力する。機器接続部49は、前面枠31において演出ボタン35の上方に設けられ、前面枠31の後述する外部の出力機器を接続できるように構成されている。機器接続部49は、発射ハンドル32、演出ボタン35等の操作の妨げにならない任意の位置に設けられてよい。
【0022】
なお、パチンコ機1は封入式パチンコであり、従来の非封入式のパチンコ遊技機が行う賞球の払い出しを行なわない。したがって、前面枠31は、従来の非封入式のパチンコ遊技機が備える、賞球及び貸球等を受けるための上皿、下皿等を備えない。遊技者がパチンコ機1において遊技のために使用できる遊技球を、一般に、「持ち球」という。また、持ち球の数を、以下では、「持ち球数」という。パチンコ機1は、持ち球数を示す情報を管理することによって、持ち球数に応じた遊技を遊技者に実行させることができる。持ち球数を示す情報を、以下では、「持ち球数情報」という。球管理ユニット44は、開口部311の下方に設けられる。球管理ユニット44は、遊技球数表示部441及び計数ボタン442を主に備える。遊技球数表示部441は、パチンコ機1によって管理されている持ち球数情報に基づく持ち球数等を表示する。遊技球数表示部441は、7セグメントLED、LCD等によって構成される。計数ボタン442は、遊技者が遊技を終了する等に際して持ち球を精算する場合に操作される押しボタンスイッチである。
【0023】
図2に示すように、遊技盤2は正面視略正方形の板状である。遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技盤2の前面から前方に突出するレール部材である。ガイドレール3は、内レール3Aと外レール3Bとを備える。内レール3Aは前方から見て円弧状に湾曲しており、遊技盤2の左下部から上部に向けて延びるように配置される。外レール3Bも前方から見て円弧状に湾曲しており、遊技盤2において内レール3Aよりも遊技球1~2個分だけ外側の位置において、遊技盤2の左下部から右上部に亘って配置される。内レール3Aと外レール3Bとの間には発射通路23が形成される。発射通路23は、遊技球が通過できる通路であり、下端において貯留装置20に連結し、上端において遊技領域4に連結している。
【0024】
遊技領域4の略中央には、センター飾り21が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、発射通路23を通過して遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り21の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り21の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り21の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り21の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
【0025】
センター飾り21は、表示画面28を主に備える。表示画面28は、センター飾り21の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成される画像表示手段であり、数字・文字、様々な動画等を表示可能である。表示画面28には、有機EL、ドットマトリクス等、種々のものが用いられてよい。表示画面28は、報知演出を実行可能である。報知演出は、
図8及び
図9に示す演出用の図柄である演出図柄100を変動させた後に、後述する大当たり判定の結果を示す演出図柄100の組合せを確定表示させる図柄変動を行うことで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。また、センター飾り21は、LED等の光源を有して構成される、
図4に示す盤ランプ27を内蔵している。センター飾り21は、盤ランプ27によって、光を用いた各種の演出を実行する。
【0026】
センター飾り21の略中央下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14は、後述する第一特別図柄の始動口として機能する。第一始動口14の右上方には、大入賞口16が設けられている。大入賞口16は、いわゆる特別電動役物(大当たり判定の結果に基づき入賞口の大きさを変化する役物)に係る入賞口として構成されている。大入賞口16は、左右方向に長手方向を有して延び、大入賞口16の入口を開閉可能に構成された開閉部材161を備える。遊技球は、開閉部材161が開放された場合にのみ、大入賞口16に入賞することができる。大入賞口16の開閉部材161は、
図4に示す大入賞口ソレノイド70によって電気的に開閉される。大入賞口16の開閉部材161は、後述する大当たり遊技において開放する。
【0027】
センター飾り21の右方には、遊技球が通過可能なゲート12が設けられている。ゲート12は、普通図柄の作動ゲートである。第一始動口14の下方には、第二始動口15が設けられている。第二始動口15は、後述する第二特別図柄の始動口として機能する。第二始動口15は、いわゆる普通電動役物(普通当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変更する役物)に係る入賞口として構成されている。第二始動口15は、片羽根状であり、第二始動口15の入口を開閉可能に構成された開閉部材151を備える。遊技球は、開閉部材151が開放された場合にのみ、第二始動口15に入賞することができる。第二始動口15の開閉部材151は、
図2に示す第二始動口ソレノイド69によって電気的に開閉される。第二始動口15の開閉部材151は、後述する普通当たり遊技において開放される。
【0028】
遊技盤2の右下部には、図柄表示部29が設けられている。図柄表示部29は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、第二特別図柄記憶数表示LED及び普通図柄記憶数表示LED等を備える。第一特別図柄表示部及び第二特別図柄表示部は、それぞれ複数個のLEDからなる。第一特別図柄表示部は、LEDを点滅表示すること等による変動表示をした後に、LEDの点灯及び消灯を所定の組合せとして確定表示することによって、第一始動口14に遊技球が入賞したことを契機として実行された大当たり判定の結果を報知する。第一特別図柄表示部に確定表示される組合せのそれぞれを、第一特別図柄という。以下、第一始動口14に遊技球が入賞したことを契機として実行される大当たり判定を、「特
図1大当たり判定」という。第二特別図柄表示部は、第一特別図柄表示部と同様の変動表示をした後に、LEDの点灯及び消灯を所定の組合せとして確定表示することによって、第二始動口15に遊技球が入賞したことを契機として実行された大当たり判定の結果を報知する。第二特別図柄表示部に確定表示される組合せのそれぞれを、第二特別図柄という。以下、第二始動口15に遊技球が入賞したことを契機として実行される大当たり判定を、「特
図2大当たり判定」という。以下では、第一特別図柄及び第二特別図柄を総称する場合、単に特別図柄という。
【0029】
普通図柄表示部は、特別図柄の変動表示と同様の変動表示をした後に、LEDの点灯及び消灯を所定の組合せとして確定表示することによって、遊技球がゲート12を通過することを契機として実行される普通当たり判定の結果を報知する。普通図柄表示部に確定表示される組合せのそれぞれを、普通図柄という。第一保留数表示LEDは、特
図1大当たり判定の実行が保留されている数である第一保留数を表示する。第二保留数表示LEDは、特
図2大当たり判定の実行が保留されている数である第二保留数を表示する。普通保留数表示LEDは、普通当たり判定の実行が保留されている数である普通保留数を表示する。
【0030】
遊技領域4には、上記以外に、アウト口19、各種の装飾部材、その他の入賞口及び図示しない遊技くぎ等が設けられている。アウト口19は、遊技盤2の下部に設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口14、第二始動口15、大入賞口16及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
【0031】
なお、遊技領域4において、各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一始動口14へ入賞しやすい。右打ちされた遊技球が第一始動口14へ入賞することは困難である。また、右打ちされた遊技球は、左打ちされた遊技球よりも、ゲート12、第二始動口15及び大入賞口16を通過又は入賞しやすい。左打ちされた遊技球がゲート12及び大入賞口16を通過又は入賞することは困難である。また、第二始動口15への遊技球の入賞は、後述する普通当たり遊技が行われた場合にしか生じ得ない。したがって、遊技者は、後述する確変状態、時短状態及び大当たり遊技中には右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
【0032】
図2を参照して、パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技及び普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。役物連続作動装置とは、特別電動役物を連続して作動させるための装置である。本実施形態において、条件装置は、大当たりであることを示す特別図柄が図柄表示部29に確定表示された場合に作動する。本実施形態において、役物連続作動装置は、条件装置が作動した場合に作動する。役物連続作動装置が作動することによって、特別電動役物に係る大入賞口16の開閉部材161が所定の開放パターンで開放されることが所定回数繰り返される、大当たり遊技が実行される。以下、大当たり遊技において大入賞口16の開閉部材161が、連続して開放状態にされる繰り返しの一単位を、「大当たりラウンド」という。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、以下、「ラウンド数」という。また、条件装置及び役物連続作動装置が作動している状態、すなわち、大当たり遊技が実行中の状態を、大当たり遊技状態という。本実施形態では、ラウンド数は「4」又は「8」である。以下、大当たり判定の結果が大当たりであることを示す特別図柄を、大当たり図柄という。大当たり判定の結果がはずれであることを示す特別図柄を、はずれ図柄という。
【0033】
パチンコ機1は、確変状態又は非確変状態を設定できる。確変状態とは、大当たり判定において大当たりであると判定される確率が通常よりも高い確率に変動している遊技状態である。大当たり判定において大当たりであると判定される確率を、以下、「大当たり確率」という。非確変状態は、確変状態が設定されておらず、大当たり確率が通常の確率である状態である。本実施形態において、非確変状態における大当たり確率は、1/200であり、確変状態における大当たり確率は、1/20である。本実施形態では、大当たり遊技の終了後に60%の割合で確変状態が設定される。大当たり遊技の終了後に確変状態が設定されるか否かは、後述する特別図柄決定乱数の値に応じて決定される特別図柄の種別によって定まる。以下では、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定される種別の特別図柄を、「確変大当たり図柄」という。大当たり遊技の終了後に非確変状態が設定される種別の特別図柄を、「非確変大当たり図柄」という。設定された確変状態は、次回に大当たり遊技が実行されるまでの間継続する。本実施形態において、大当たり遊技が実行された場合、大当たり遊技の終了後に、確変状態の他、後述の時短状態が設定されることがある。
【0034】
普通当たり遊技について説明する。普通当たり遊技は、普通当たり判定の判定結果が当たりであることを示す普通図柄が図柄表示部29に確定表示された場合に実行される。普通当たり判定は、ゲート12を遊技球が通過することを契機として行われる。普通当たり遊技は、普通電動役物に係る第二始動口15の開閉部材151が所定の開放パターンで開放されることによって実行される。
【0035】
パチンコ機1は、非時短状態及び時短状態のいずれかを設定する。非時短状態は、第二始動口15の開閉部材151が開放状態にされる割合が通常の頻度である遊技状態である。時短状態は、非時短状態よりも第二始動口15の開閉部材151が開放状態にされる頻度が高くなる遊技状態である。本実施形態において、非時短状態において行われる普通当たり遊技による第二始動口15の開閉部材151の開放パターンは、約0.1秒×1回である。普通当たり判定において当たりであると判定される確率を、以下では「普通当たり確率」という。非時短状態における普通当たり確率は、約1/11である。また、非時短状態における普通図柄の変動時間は、約10秒である。時短状態において行われる普通当たり遊技による第二始動口15の開閉部材151の開放パターンは、約1.2秒×3回である。時短状態における普通当たり確率は、約10/11である。また、時短状態における普通図柄の変動時間は、約2秒である。このため、遊技者は、時短状態において、非時短状態よりも第二始動口15に遊技球を容易に入賞させることができる。
【0036】
本実施形態において、パチンコ機1は、大当たり遊技の終了後に時短状態を設定する。設定された時短状態は、確変状態が継続する間又は時短状態において行われた大当たり判定の回数、すなわち特
図1大当たり判定の実行回数と特
図2大当たり判定の実行回数との合計が、予め定められた時短回数に達するまで継続する。すなわち、パチンコ機1は、いわゆるA時短状態を設定できる。本実施形態において、時短回数は100回である。パチンコ機1は、この他に、いわゆるB時短状態及びC時短状態を設定できるように構成されていてもよい。B時短状態は、大当たり遊技が終了し、非確変状態における大当たり判定の実行が開始されたこと及び後述するRAMクリア処理が行われたことを起点として計数された大当たり判定の実行回数が、予め定められた上限回数に到達することに応じて設定される時短状態である。C時短状態は、非確変状態において、はずれ図柄のうち特定のはずれ図柄が確定表示されたことを契機として設定される時短状態である。
【0037】
パチンコ機1は、これら確変状態、非確変状態、時短状態及び非時短状態を組合せて、遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の遊技状態を設定できる。本実施形態では、「通常状態」、「確変時短状態」、「非確変時短状態」の3種類の遊技状態のうちのいずれかが設定される。通常状態は、非確変状態と非時短状態との組合せによる。確変時短状態は、確変状態と時短状態との組合せによる。非確変時短状態は、非確変状態と時短状態との組合せによる。なお、パチンコ機1における初回電源投入後の初期状態には、通常状態が設定される。この他、パチンコ機1は、確変状態と非時短状態との組合せによる「確変非時短状態」等を含めた4種類以上の遊技状態を備えてもよい。
【0038】
図3を参照して、貯留装置20及び貯留装置20に貯留される遊技球が遊技領域4に向けて発射される場合について説明する。
図3(A)に示すように、貯留装置20は、貯留部22、遊技球発射装置37及び戻り通路25を備える。貯留部22は、貯留装置20の下部において所定数の遊技球を貯留できるように形成された領域である。遊技球発射装置37は、貯留部22の上方に設けられている。
【0039】
図示を省略するが、球送り装置48は、貯留部22と遊技球発射装置37との間において上下方向に延びるスクリューと、スクリューを囲んで上下方向に延びる樋部材と、スクリューを回転駆動させるモータとを備える。スクリューと樋部材とに囲まれた領域は、遊技球が誘導される誘導経路となっている。誘導経路の下端部は、貯留部22に連結しており、スクリューがモータの動力を受けて回転すると、貯留部22から誘導経路に入球した遊技球が、スクリューの回転に応じて誘導経路内を上昇する。本実施形態では、スクリューが1回転することに応じて、1個の遊技球が誘導経路の下端部から上端部に向けて送られる。誘導経路の上端部に到達した遊技球は、遊技球発射装置37に向けて送られる。
【0040】
遊技球発射装置37は、図示しないソレノイド等を備え、発射ハンドル32の回転角度に応じた強度で、球送り装置48によって送られた遊技球を1個ずつ発射できるように構成されている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、下端において20に連結する発射通路23を通過する。遊技球発射装置37によって発射された遊技球が遊技領域4に向かう発射通路23に沿った方向を、発射方向という。
【0041】
発射通路23には、下方に向けて延びる戻り通路25の上端部が連結する。戻り通路25の下端部は、貯留部22に連結する。発射通路23と戻り通路25とが連結する部分には、逆流防止部材24が設けられている。逆流防止部材24は、その下端部が発射通路23と戻り通路25とが連結する部分に固定される板状体である。逆流防止部材24は、下端を支点として発射通路23の下壁部に回転可能に組み付けられている。逆流防止部材24は、
図3(A)に示す状態、すなわち、鉛直方向に延びる姿勢が維持されるように付勢されている。
【0042】
発射通路23のうち逆流防止部材24よりも発射方向の上流部分を、第一通路231という。発射通路23のうち逆流防止部材24よりも発射方向の下流部分を、第二通路232という。逆流防止部材24は、第一通路231から第二通路232への遊技球の進入を許容する。一方、逆流防止部材24は、第二通路232から第一通路231への遊技球の進入を防止する。
【0043】
遊技球発射装置37によって発射され、第一通路231を発射方向に向かう遊技球は、逆流防止部材24を鉛直方向に延びる姿勢から、
図3(B)に示すように左方に向けて回転させる。これにより、遊技球は第一通路231から第二通路232に進入することができる。その後、遊技球は遊技領域4に向かう。
図3(B)に示すように左方に向けて回転した逆流防止部材24は、逆流防止部材24に作用する付勢力によって
図3(A)に示す鉛直方向に延びる姿勢に復帰する。
【0044】
第一通路231の上端部には、遊技球を検出できるセンサである発射球センサ455が設けられている。したがって、遊技球発射装置37によって発射されて第一通路231から第二通路232に進入した遊技球の全てが、発射球センサ455によって検出される。
【0045】
遊技球発射装置37による発射強度が所定未満である場合、遊技球発射装置37によって発射され、第一通路231を発射方向に向かい第二通路232に進入した遊技球が、遊技領域4に到達できない場合がある。このような遊技球を、ファール球という。この場合、ファール球は第二通路232を下方に向かって流下し、逆流防止部材24に向かう。この場合、
図3(C)に示すように、逆流防止部材24が鉛直方向に延びる姿勢にある。逆流防止部材24は、鉛直方向に延びる姿勢から右方に向けて回転することはできない。このため、鉛直方向に延びる逆流防止部材24によって、ファール球は第一通路231への進入が妨げられ、戻り通路25へ誘導される。したがって、ファール球は、戻り通路25を介して貯留部22に戻る。貯留部22に戻ったファール球は、遊技領域4に向けて発射される遊技球として再び用いられる。戻り通路25には、遊技球を検出できるセンサである戻り球センサ456が設けられている。したがって、ファール球の全てが、戻り球センサ456によって検出される。
【0046】
また、遊技盤2の裏側には、遊技領域4を流下し、第一始動口14、第二始動口15、大入賞口16及びその他の入賞口へ入賞した遊技球と、アウト口19を通過した遊技球とが全て通過する排出経路26が設けられている。排出経路26は貯留部22に連結する。これにより、遊技領域4を流下した遊技球は全て貯留部22に戻り、貯留部22に戻った遊技球は、遊技領域4に向けて発射される遊技球として再び用いられる。排出経路26における貯留部22との連結部の近傍には、遊技球を検出できるセンサである排出球センサ457が設けられている。したがって、遊技領域4を流下した遊技球の全てが、排出球センサ457によって検出される。
【0047】
図4を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、ランプ制御基板46、演出制御基板43、枠制御基板45、中継端子板47及び電源基板42を主に備える。
【0048】
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41のCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。RAM52は、確変状態、時短状態等の遊技状態を示すフラグ等の情報、大当たり判定の結果を示す情報、第一保留数、第二保留数等、遊技に関する処理のための遊技処理情報を記憶する。CPUユニット50には、乱数発生回路56及び割込信号発生回路57が接続されている。乱数発生回路56は、所定範囲の乱数を発生させる。割込信号発生回路57は、一定周波数のクロック信号を出力する図示しないクロック回路からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。主制御基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、後述する主制御プログラムのメイン処理を実行する。
【0049】
また、主制御基板41には、RAMクリアスイッチ412が実装されている。RAMクリアスイッチ412は、RAMクリア処理を行う際に操作されるスイッチである。RAMクリア処理は、RAM52に記憶されている遊技処理情報を消去し、RAM52の初期設定を行うために行われる。なお、RAMクリアスイッチ412は、電源基板42に設けられても良い。RAMクリアスイッチ412は、主制御基板41、電源基板42等とは別に設けられる専用の基板に設けられてもよい。
【0050】
主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、枠制御基板45、中継端子板47、図柄表示部29、第一始動口スイッチ61、第二始動口スイッチ62に接続している。図柄表示部29の表示制御は、CPU51によって行われる。第一始動口スイッチ61は、第一始動口14に設けられており、第一始動口14への遊技球の入賞を検出した場合、検出信号を主制御基板41に出力する。第二始動口スイッチ62は、第二始動口15に設けられており、第二始動口15への遊技球の入賞を検出した場合、検出信号を主制御基板41に出力する。
【0051】
サブ制御基板58は、各種の演算処理を行うCPU581、データを一時的に記憶するRAM582、制御プログラム等を記憶したROM583及びパチンコ機1における音出力を制御する音制御回路585を備える。サブ制御基板58は、ランプ制御基板46、演出制御基板43、スピーカ39及び機器接続部49に接続している。サブ制御基板58は、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。
【0052】
ランプ制御基板46は、演出ボタン35、枠ランプ38及び盤ランプ27に接続している。ランプ制御基板46は、図示しないLEDドライバ等を備える。ランプ制御基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、枠ランプ38及び盤ランプ27の発光動作等を制御する。演出ボタン35は押下操作をされた場合、押下操作をされたことを示す信号を出力する。ランプ制御基板46は、演出ボタン35から受信した信号を、サブ制御基板58に中継する。
【0053】
演出制御基板43は、各種の演算処理を行うCPU431、表示画面28に対する画像出力を制御する画像制御回路435及び画像データを記憶するCGROM(図示略)等を備える。演出制御基板43は、サブ制御基板58から送信されるコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。
【0054】
スピーカ39は、音制御回路585によって出力される音信号を音に変換して出力する。
【0055】
機器接続部49は、音信号に基づく音を出力できる外部の出力機器を接続可能に構成されている。出力機器には、
図8及び
図9に示すイヤホンEP、ヘッドホンHP、ポータブルスピーカLS等が含まれる。出力機器は、遊技者が所有するものが想定されるが、ホールから遊技者に貸与等されるヘッドホン等も含まれうる。本実施形態において、機器接続部49は、出力機器と電気的に接続するためのオーディオジャック、オーディオジャックに対してオーディオプラグが接続されたことを物理的又は電気的に検出できる回路、センサ等を含んで構成されている。すなわち、本実施形態の機器接続部49は、外部の出力機器を有線接続可能に構成されている。
【0056】
機器接続部49にオーディオプラグが接続されている場合、機器接続部49は、機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されていることを示す信号である接続信号を、CPU581に出力する。機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されていない場合、機器接続部49は、機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されていないことを示す信号である非接続信号を、CPU581に出力する。機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されている場合、音制御回路585によって出力される音信号は、機器接続部49を介して出力機器に出力される。なお、パチンコ機1に対する各種の不正行為を防止する観点から、機器接続部49は、出力機器からサブ制御基板58に対して情報等の入力ができないように構成されることが好ましい。
【0057】
本実施形態では、機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されていない場合、音制御回路585によって出力される音信号は、スピーカ39に出力され、機器接続部49を介して出力機器には出力されない。また、機器接続部49に出力機器のオーディオプラグが接続されている場合、音制御回路585によって出力される音信号は、スピーカ39には出力されず、機器接続部49を介して出力機器に出力されないように、音制御回路585の周辺の回路が構成されている。これにより、パチンコ機1は、機器接続部49に出力機器が接続されている場合、出力機器を用いる遊技者以外には音を出力しないので、ホールで発生する遊技に関する音の量を抑制することができる。これは一例であり、例えば、機器接続部49にオーディオプラグが接続されている場合においても、スピーカ39からも所定の音量で音が出力されるように構成されていてもよい。
【0058】
枠制御基板45は、パチンコ機1における持ち球数情報の管理等を司る。枠制御基板45は、CPU451、RAM452及びROM453等を備える。枠制御基板45は、各種の演算処理を行うCPU451と、持ち球数情報等のデータを一時的に記憶するRAM452と、持ち球数情報の管理のための制御プログラム等を記憶したROM453とを備える。
【0059】
枠制御基板45は、I/Oインタフェイス454を介して球管理ユニット44、発射球センサ455、戻り球センサ456、排出球センサ457、球送り装置48、遊技球発射装置37及びカードユニットCUに接続している。球管理ユニット44は、遊技球数表示部441及び計数ボタン442を備える。遊技球数表示部441は、CPU451による制御に応じて、持ち球数情報に基づく持ち球数等を表示する。計数ボタン442は、操作がされた場合、操作をされたことを示すコマンドである計数コマンドを生成する。発射球センサ455、戻り球センサ456及び排出球センサ457のそれぞれは、遊技球の通過を検出した場合、検出信号を枠制御基板45に出力する。球送り装置48は、CPU451による制御に応じて、貯留部22から遊技球発射装置37へ遊技球を1個ずつ送る。遊技球発射装置37は、CPU451による制御に応じて、一定間隔(本実施形態では約0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
【0060】
カードユニットCUは、パチンコ機1に接続可能な外部機器であり、ホールにおいてパチンコ機1に隣接して設置される。図示しないが、カードユニットCUは、カード挿入口、紙幣挿入口、表示部、操作部等を備える。カード挿入口は、遊技者が所持するICカードを挿入可能に構成されている。ICカードは、種々の情報を電子的に保持することができる情報記憶媒体である。紙幣挿入口は、紙幣を挿入可能に構成されている。表示部は、ICカードに保持されている各種情報を表示できるように構成されている。操作部は、ICカードに保持されている各種情報についての操作を受け付ける押しボタンスイッチである。
【0061】
カードユニットCUは、ICカードに対する情報の書き込み及びICカードに保持されている情報の読み出しができるように構成されている。また、カードユニットCUは、各種の情報を枠制御基板45との間で送受信できるように構成されている。さらに、カードユニットCUは、パチンコホールに設置されている遊技機を統括的に管理する遊技場管理用コンピュータ(いわゆるホールコンピュータ)に接続し、パチンコ機1の情報を遊技場管理用コンピュータに出力する。
【0062】
中継端子板47は、第二始動口ソレノイド69、大入賞口ソレノイド70、ゲートスイッチ74、大入賞口スイッチ76に接続している。第二始動口ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第二始動口15の開閉部材151を開閉する。大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に大入賞口16の開閉部材161を開閉する。ゲートスイッチ74は、ゲート12に設けられており、ゲート12への遊技球の通過を検出した場合、検出信号を主制御基板41に出力する。大入賞口スイッチ76は、大入賞口16に設けられており、大入賞口16への遊技球の入賞を検出した場合、検出信号を主制御基板41に出力する。
【0063】
電源基板42は、主制御基板41及び枠制御基板45に接続されており、各基板に直流の安定化した電力を供給する。電源基板42には、電源スイッチ423が設けられている。電源スイッチ423は、パチンコ機1の電源をON、OFFするために操作されるスイッチである。
【0064】
枠制御基板45のCPU451による持ち球数情報等の管理について概説する。カードユニットCUは、紙幣挿入口に挿入された紙幣の現金を、遊技者が遊技に使用するための遊技球に変換することができる。現金を遊技球に変換することを、遊技球の貸出という。遊技球の貸出によって得られた遊技球を、貸球という。カードユニットCUは、操作部が所定の操作を受け付けた場合、遊技球の貸出を行う。遊技球の貸出は、例えば500円の現金を125個の貸球に変換することによって行われる。遊技球の貸出が行われる現金の単位は、これ以外であってもよい。現金を貸球に変換するレートも一例である。カードユニットCUは、遊技球の貸出を行った場合、現金から変換した貸球の数を示す貸球数情報を、枠制御基板45に送信する。枠制御基板45のCPU451は、貸球数情報の示す貸球数を持ち球数に加算して、持ち球数情報を更新する。また、CPU451は、更新した持ち球数情報に応じた持ち球数を、遊技球数表示部441に表示させる。
【0065】
CPU451は、発射ハンドル32の発射操作を受け付けた場合において、持ち球数が0よりも大きいとき、発射ハンドル32の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37に遊技球を発射させる。CPU451は、発射球センサ455から検出信号を受信した場合、持ち球数情報の示す持ち球数から「1」を減算して、持ち球数情報を更新する。CPU451は、戻り球センサ456から検出信号を受信した場合、持ち球数情報の示す持ち球数に「1」を加算して、持ち球数情報を更新する。また、CPU451は、所定期間に発射球センサ455から検出信号を受信した回数である発射回数を管理する。CPU451は、所定期間に戻り球センサ456から検出信号を受信した回数であるファール球数を管理する。
【0066】
パチンコ機1は、遊技領域4に発射された遊技球が第一始動口14、第二始動口15、大入賞口16及びその他の入賞口へ遊技球が入賞した場合、入賞口毎に予め定められている単位数に対応する数の遊技球を持ち球として遊技者に付与する。各種の入賞口に遊技球が入賞することに応じて持ち球として遊技者に付与される遊技球を、賞球という。入賞口毎に予め定められている単位数を、単位賞球数という。主制御基板41のCPU51は、遊技球が入賞口に入賞した場合、入賞口に応じた単位賞球数を示す賞球コマンドを生成する。CPU51は、生成した賞球コマンドを、RAM52に設けられるコマンドバッファにセットする。コマンドバッファにセットされた賞球コマンドは、枠制御基板45に順次送信される。賞球コマンドを受信した枠制御基板45のCPU451は、賞球コマンドの示す単位賞球数を持ち球数に加算して、持ち球数情報を更新する。
【0067】
CPU451は、所定期間に排出球センサ457から検出信号を受信した回数である排出球数を管理する。CPU451は、発射球数からファール球数を減算した数が排出球数と乖離しないかを監視することによって、遊技領域4等における遊技球の球詰まりの発生、不正行為の発生等を検出する。
【0068】
遊技者は、遊技を終了する場合、持ち球数情報として管理されている持ち球数の遊技球を、自己の貯球に計上する必要がある。「貯球」とは、遊技者が次回以降の遊技において遊技のために使用できる遊技球である。貯球の数を、以下では、「貯球数」という。持ち球数の遊技球を自己の貯球に計上することを、持ち球の精算という。遊技者は、持ち球の精算を行う場合、計数ボタン442を操作する。CPU451は、計数ボタン442が操作された場合、計数コマンドを生成し、生成した計数コマンドをカードユニットCUに送信する。計数コマンドを受信したカードユニットCUは、持ち球の精算を許可する許可コマンドを生成し、生成した許可コマンドを枠制御基板45に送信する。許可コマンドを受信したCPU451は、持ち球から貯球に計上する遊技球の個数を示す計数情報を、計数ボタン442の操作に応じてカードユニットCUに送信する。カードユニットCUには、遊技者のICカードが挿入されている。計数情報を受信したカードユニットCUは、計数情報の示す遊技球の個数を、貯球数としてICカードに書き込む。これにより、持ち球の精算が完了する。
【0069】
カードユニットCUは、ICカードをカードユニットCUから排出させる返却操作をカードユニットCUの操作部を介して受け付けた場合、ICカードを排出する。これにより、遊技者は、自己のICカードの返却をカードユニットCUから受けることができる。
【0070】
1個以上の貯球数が書き込まれたICカードを保有する遊技者は、同じ遊技機又は別の遊技機で再度遊技を開始する場合、遊技を行う遊技機に接続されているカードユニットCUにICカードを挿入する。カードユニットCUは、挿入されたICカードに保持されている貯球数を読み出すことができる。貯球を持ち球に変換して遊技することを、貯球再遊技という。カードユニットCUは、操作部が所定の操作を受け付けた場合、ICカードに保持されている貯球数から所定数を減算する。カードユニットCUは、貯球数から減算した所定数に等しい遊技球数を示す貯球再遊技情報を枠制御基板45に送信する。貯球再遊技情報を受信したCPU451は、貯球再遊技情報の示す遊技球数を持ち球数に加算する。これにより、遊技者はICカードに保持されている貯球を用いて、貯球再遊技を行うことができる。なお、遊技者は、貯球を次回以降の遊技に使用するためICカードに保持する他、ホールにおいて所定数の貯球を各種の景品に交換することもできる。
【0071】
図5を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。
図5に示す制御プログラムのメイン処理は、電源スイッチ423がON状態に操作されることによってパチンコ機1の電源がONになると、CPU51において実行が開始される。その後は、CPU51は、
図4に示す割込信号発生回路57が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が検知した際に、メイン処理を実行する。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
【0072】
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。メイン処理では、稼働中フラグ、大当たり遊技状態フラグ、特別図柄表示状態フラグ、確変フラグ、時短フラグ等が使用される。これらのフラグは、RAM52に記憶される遊技処理情報である。稼働中フラグは、パチンコ機1が稼働中であるかを示すフラグである。稼働中フラグは、電源スイッチ423がOFF状態に操作されることによってパチンコ機1の電源がOFFにされるときに「OFF」になる。稼働中フラグは、電源スイッチ423がON状態に操作されることによってパチンコ機1の電源がONにされるときに実行される後述する電源投入時処理(S2)の実行に伴って「ON」になる。
【0073】
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態であるかを示すフラグであり、大当たり遊技状態に「ON」になり、大当たり遊技状態でない場合に「OFF」になる。特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合(変動中)に「1」、いずれか一方が確定表示されている場合(確定表示中)に「2」、いずれも変動中でも確定表示中でもない場合に「0」が記憶される。確変フラグは、確変状態であるかを示すフラグであり、確変状態に「1」が記憶されて「ON」になり、非確変状態に「0」が記憶されて「OFF」になる。時短フラグは、前述の時短状態であるかを示すフラグであり、時短状態が設定される場合に「1」が記憶されて「ON」になり、時短状態が終了する場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。
【0074】
メイン処理が開始されると、CPU51は、稼働中フラグが「ON」であるかを判断する(S1)。パチンコ機1の電源がONにされた直後は稼働中フラグが「OFF」である。稼働中フラグが「OFF」の場合(S1:NO)、電源投入時処理が実行されて(S2)、メイン処理が終了する。
【0075】
電源投入時処理では、CPU51は、電源投入に伴う初期化処理を実行する。具体的には、CPU51は、サブ制御基板58等が動作可能な状態になるのを待つためのウエイト処理、RAM52に対する遊技処理情報の書き込み及び読み出しを可能とするための、RAM52へのアクセス許可設定等を実行する。また、CPU51は、電源スイッチ423がON状態に操作されてパチンコ機1の電源がOFFからONに切り替わったときに、RAMクリアスイッチ412がON状態になっている場合には、RAMクリア処理を実行する。RAMクリア処理では、RAM52の使用領域に記憶されている遊技処理情報がクリアされ、所定の初期値がRAM52に記憶される等のRAM52の初期設定が行われる。RAMクリア処理が行われることによって、RAM52に記憶される大当たり遊技状態フラグ、確変フラグ及び時短フラグ等の各種のフラグが「OFF」になる。RAM52には、後述する時短回数カウンタ等の各種のカウンタが設けられる。RAMクリア処理が行われることによって、これらのカウンタに記憶される値が「0」にクリアされる。CPU51は、電源投入時処理の終了時に稼働中フラグを「ON」にし、電源投入時処理を終了する。
【0076】
次の割込信号でメイン処理が開始されると、稼働中フラグが「ON」であるので(S1:YES)、CPU51は、スイッチ読込処理を実行する(S11)。スイッチ読込処理では、
図2で示したゲートスイッチ74,第一始動口スイッチ61、第二始動口スイッチ62、大入賞口スイッチ76及びその他の入賞口に設けられた各スイッチの検出結果から、遊技球の通過又は入賞を検知するための処理が行われる。RAM52は、各スイッチに対応するフラグを記憶する。各スイッチが遊技球の通過を検出すると、RAM52に記憶されている各スイッチに対応するフラグが「ON」になる。
【0077】
次いで、CPU51は、カウンタ更新処理を実行する(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている第一特別図柄及び第二特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである特別図柄変動時間カウンタ及び特別図柄確定表示時間を計測するための特別図柄確定表示時間カウンタの値が減算される。
【0078】
次いで、CPU51は、特別電動役物処理を実行する(S13)。特別電動役物処理では、大当たり遊技の動作を制御するための処理、大当たり遊技の終了後に設定される遊技状態に関する処理等が行われる。大当たり遊技の動作とは、主に、大当たり遊技における大入賞口16の開閉部材161の開閉動作である。また、特別電動役物処理では、確変状態、時短状態が開始される場合、それらの遊技状態の開始を示す遊技状態コマンドが生成される。生成された遊技状態コマンドは、コマンドバッファにセットされ、サブ制御基板58に順次送信される。
【0079】
次いで、特別図柄処理が行われる(S15)。特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定及び遊技状態移行処理等が行われる。また、特別図柄処理では、大当たり判定の結果に応じて特別図柄が決定された場合、特別図柄として決定された大当たり図柄又ははずれ図柄の種類をサブ制御基板58に通知するための停止図柄指定コマンドが生成される。また、特別図柄処理では、大当たり判定の結果に応じて特別図柄の変動時間等を示す変動パターンが決定された場合、決定された変動パターンをサブ制御基板58に通知するための変動パターン指定コマンドが生成される。また、特別図柄処理では、特別図柄の変動時間が終了したと判断した場合、特別図柄の変動を停止することを示す特別図柄停止コマンドが生成される。また、特別図柄処理では、確変状態、時短状態が開始又は終了される場合、それらの遊技状態の終了を示す遊技状態コマンドが生成される。生成された各種コマンドは、コマンドバッファにセットされ、サブ制御基板58に順次送信される。
【0080】
次いで、CPU51は、普通電動役物処理を実行する(S16)。普通電動役物処理では、普通当たり判定の結果が当たりとなった場合に、普通当たり遊技の動作(主に第二始動口15の開閉部材151の開閉動作)を制御するための処理が行われる。前述したように、CPU51は、時短状態が設定されている場合、第二始動口15の開閉部材151が開放状態にされる頻度を非時短状態よりも高くする。
【0081】
次いで、CPU51は、普通図柄処理を実行する(S17)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ74が遊技球の通過を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの生成等の処理が行われる。前述したように、時短状態中の普通図柄の変動時間は、非時短中の普通図柄の変動時間よりも短い。
【0082】
次いで、CPU51は、賞球処理(S18)、エラーチェック(S19)及び情報出力処理(S20)を実行し、メイン処理を終了する。賞球処理では、スイッチ読込処理によって各スイッチに対応するフラグが「ON」にされた場合に、各スイッチに対応する入賞口に応じた単位賞球数を示す賞球コマンドが、枠制御基板45に送信される。賞球コマンドを受信した枠制御基板45のCPU451は、賞球コマンドの示す単位賞球数を持ち球数に加算して、持ち球数情報を更新する。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28及びスピーカ39等を用いてエラーを報知するためのコマンドが、サブ制御基板58に送信される。情報出力処理では、枠制御基板45及びカードユニットCUを介して、前述の遊技場管理用コンピュータに対して各種の情報が出力される。
【0083】
図12を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、各種の演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、イヤホンEP、ヘッドホンHP、ポータブルスピーカLS等、音信号に基づく音を出力できる出力機器がパチンコ機1に接続されているかを判断し、判断結果に応じて接続状況の報知を行うための処理が行われる。サブ制御基板58は、所定の周期でクロック信号を出力するクロック回路(図示略)及び割込信号発生回路(図示略)を備える。割込信号発生回路は、クロック回路からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。サブ制御基板58のCPU581は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、割込信号発生回路から割込信号が入力される毎にサブ制御基板処理を実行する。
【0084】
サブ制御基板処理では、接続中フラグ等が使用される。これらのフラグはRAM582に記憶される。接続中フラグは、出力機器が機器接続部49を介してサブ制御基板58に接続しているかを示すフラグである。接続中フラグは、出力機器が機器接続部49を介してサブ制御基板58に接続している場合に「1」が記憶されて「ON」になり、接続していない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。
【0085】
パチンコ機1の電源スイッチ423がON状態に操作されることによって、パチンコ機1の電源がONにされると、CPU581は、サブ制御基板処理を開始する。サブ制御基板処理が開始されると、CPU581は、主制御基板41から遊技状態コマンドを受信したかを判断する(S401)。CPU581は、主制御基板41から遊技状態コマンドを受信していない場合(S401:NO)、処理をS406の判断へ移行する。
【0086】
CPU581は、主制御基板41から遊技状態コマンドを受信した場合(S401:YES)、遊技状態コマンドによって通知される各種の状態に応じた処理を実行する(S402)。
【0087】
CPU581は、主制御基板41から停止図柄指定コマンドを受信したかを判断する(S406)。停止図柄指定コマンドを受信していない場合(S406:NO)、CPU581は、処理をS411の判断へ移行する。停止図柄指定コマンドを受信した場合(S406:YES)、CPU581は、停止図柄指定コマンドを解析して、コマンドの示す特別図柄の種類(大当たり図柄又ははずれ図柄)を取得する。CPU581は、取得した特別図柄の種類に応じた演出図柄100の組合せを決定する(S408)。
図8及び
図9に示すように、演出図柄100は、左図柄101、中図柄102及び右図柄103の3つの図柄で構成される。CPU581は、特別図柄が大当たり図柄である場合、左図柄101、中図柄102及び右図柄103が変動表示を終了し確定表示するときの組合せとして、左図柄101、中図柄102及び右図柄103が同じ数字で揃うゾロ目の組合せを決定する。左図柄101、中図柄102及び右図柄103が変動表示を終了し確定表示するときの組合せを、以下、「確定図柄」という。CPU581は、特別図柄がはずれ図柄である場合、確定図柄として、左図柄101、中図柄102及び右図柄103が異なる数字を含む、ゾロ目以外の組合せを決定する。決定された確定図柄は、RAM582に記憶される。CPU581は処理をS411の判断へ移行する。
【0088】
CPU581は、主制御基板41から変動パターン指定コマンドを受信したかを判断する(S411)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S411:NO)、CPU581は、処理をS413の判断へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信した場合(S411:YES)、CPU581は、報知演出実行処理を実行する(S412)。報知演出実行処理では、変動パターン指定コマンドが示す変動パターンに応じて演出図柄100の変動表示を伴う報知演出の実行が制御される。CPU581は、処理をS413の判断へ移行する。
【0089】
CPU581は、主制御基板41から特別図柄停止コマンドを受信したかを判断する(S413)。特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S413:NO)、CPU581は、処理をS416の判断へ移行する。特別図柄停止コマンドを受信した場合(S413:YES)、CPU581は、報知演出終了処理を実行する(S415)。報知演出終了処理では、S408で決定した確定図柄で演出図柄100が確定表示される。CPU581は、処理をS416の判断へ移行する。
【0090】
CPU581は、主制御基板41からその他のコマンドを受信したかを判断する(S416)。その他のコマンドを受信していない場合(S416:NO)、CPU581は、処理をS419へ移行する。その他のコマンドを受信した場合(S416:YES)、CPU581は、コマンドに応じた各種の処理を実行する(S418)。CPU581は、処理をS419へ移行する。
【0091】
CPU581は、接続判断処理を実行する(S419)。その後、CPU581は、サブ制御基板処理を終了する。
【0092】
図7を参照して、
図6のS419で示した接続判断処理の詳細について説明する。接続判断処理では、音信号に基づく音を出力できる出力機器が機器接続部49を介してサブ制御基板58に接続しているかを判断し、判断結果に応じて出力機器の接続状況を示す情報を出力するための処理が行われる。前述したように、機器接続部49に対して接続される出力機器として想定されるのは、主に、遊技者が所有するイヤホンEP、ヘッドホンHP、ポータブルスピーカLS等である。
【0093】
接続判断処理が開始されると、CPU581は、機器接続部49に対して出力機器が接続しているかを判断する(S501)。CPU581は、機器接続部49から接続信号を受信している場合には機器接続部49に対して出力機器が接続していると判断して(S501:YES)、出力機器が機器接続部49に新たに接続されたかを判断する(S502)。CPU581は、接続中フラグが「ON」である場合には出力機器が機器接続部49に継続して接続されていると判断して(S502:NO)、処理をサブ制御基板処理へ戻す。
【0094】
CPU581は、接続中フラグが「OFF」である場合には出力機器が機器接続部49に新たに接続されたと判断して(S502:YES)、接続開始情報を出力する(S503)。接続開始情報は、出力機器が機器接続部49に新たに接続されたことを示す情報である。本実施形態では、接続開始情報は、ランプ制御基板46、演出制御基板43及び機器接続部49に出力される。CPU581は、接続中フラグを「ON」にして(S505)、処理をサブ制御基板処理へ戻す。
【0095】
一方、CPU581は、機器接続部49から非接続信号を受信している場合には機器接続部49に対して出力機器が接続しないと判断して(S501:NO)、機器接続部49への出力機器の接続が新たに解除されたかを判断する(S506)。CPU581は、接続中フラグが「OFF」である場合には出力機器が機器接続部49に接続されていない状態が継続していると判断して(S506:NO)、処理をサブ制御基板処理へ戻す。
【0096】
CPU581は、接続中フラグが「ON」である場合には機器接続部49への出力機器の接続が新たに解除されたと判断して(S506:YES)、接続終了情報を出力する(S508)。接続終了情報は、機器接続部49への出力機器の接続が新たに解除されたことを示す情報である。本実施形態では、接続終了情報は、ランプ制御基板46、演出制御基板43及びスピーカ39に出力される。CPU581は、接続中フラグを「OFF」にして(S509)、処理をサブ制御基板処理へ戻す。
【0097】
図8を参照して、接続開始情報が出力された場合のパチンコ機1の動作について説明する。
図8(A)に示すように、パチンコ機1において報知演出の実行中に、遊技者の所有等するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等の出力機器が、機器接続部49に新たに接続されたとする。
【0098】
この場合、CPU581は、接続開始情報を出力する。
図8(B)に示すように、接続開始情報を受信したランプ制御基板46は、盤ランプ27及び枠ランプ38を特定の発光動作EL1で発光させる。接続開始情報を受信した機器接続部49は、機器接続部49に接続するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等に所定の音ES1を出力させる。本実施形態では、音ES1は、「イヤホンが接続されました」という音声及び所定の効果音である。接続開始情報を受信した演出制御基板43のCPU431は、予めCGROMに記憶している接続開始情報に対応する画像データをCGROMから読み出す。CPU431は、画像制御回路435による画像処理を制御して、読み出した画像データに対応する画像EG1を表示画面28に表示させる。
図8(B)に示すように、接続開始情報に対応する画像EG1は、「イヤホンが接続されました」の文言を含んで構成されている。
【0099】
パチンコ機1は、発光動作EL1、音ES1及び画像EG1を出力することによって、遊技者のイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等がパチンコ機1に対して接続されたことを、遊技者に注意喚起させることができる。遊技者は、イヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等が適切にパチンコ機1に接続されたことを把握して、以降の遊技を進行させることができる。また、パチンコ機1は、遊技者が所有等する出力機器がパチンコ機1に対して接続されたことを遊技者に認識させることで、遊技者が休憩、遊技の終了等の理由で遊技機から離れる場合に、遊技者に出力機器をパチンコ機1から取り外すことを促すことができる。
【0100】
本実施形態では、盤ランプ27及び枠ランプ38は、発光動作EL1を所定期間行った後、発光動作EL1を終了する。出力機器であるイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等は、音ES1の出力を所定期間行った後、音ES1の出力を終了する。表示画面28は、画像EG1の表示を所定期間行った後、画像EG1の表示を終了する。これにより、パチンコ機1は、接続開始情報の出力に応じて出力される発光動作EL1、音ES1及び画像EG1によって、進行中の遊技に関する演出動作が妨げられないようにできる。なお、これらの出力態様は一例である。したがって、例えば、接続判断処理におけるS502によって「YES」と判断されてから、S506によって「YES」と判断されるまでの間に亘って、画像EG1が表示画面28に継続して表示されてもよい。
【0101】
なお、パチンコ機1は、接続終了情報の出力に応じて発光動作EL1、音ES1及び画像EG1の全てを出力する必要はない。パチンコ機1は、接続終了情報の出力に応じて発光動作EL1、音ES1及び画像EG1の少なくともいずれの出力を行えばよい。
【0102】
図9を参照して、接続終了情報が出力された場合のパチンコ機1の動作について説明する。
図9(A)に示すように、パチンコ機1において報知演出の実行中に、遊技者の所有するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等の出力機器が、機器接続部49に接続されていた状態から機器接続部49への接続が解除されたとする。
【0103】
この場合、CPU581は、接続終了情報を出力する。
図9(B)に示すように、接続終了情報を受信したランプ制御基板46は、盤ランプ27及び枠ランプ38を特定の発光動作EL2で発光させる。遊技者への注意喚起の観点から、発光動作EL2は前述の発光動作EL1と異なる発光態様であることが好ましい。なお、発光動作EL2は前述の発光動作EL1と同じであってもよい。接続終了情報を受信した機器接続部49は、スピーカ39に所定の音ES2を出力させる。本実施形態では、音ES2は、「イヤホン接続が解除されました」という音声及び所定の効果音である。接続終了情報を受信した演出制御基板43のCPU431は、予めCGROMに記憶している接続終了情報に対応する画像データをCGROMから読み出す。CPU431は、画像制御回路435による画像処理を制御して、読み出した画像データに対応する画像EG2を表示画面28に表示させる。
図8(B)に示すように、接続開始情報に対応する画像EG1は、「イヤホン接続が解除されました」の文言を含んで構成されている。
【0104】
パチンコ機1は、発光動作EL2、音ES2及び画像EG2を出力することによって、遊技者のイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等が機器接続部49から取り外されたことを、遊技者に認識させることができる。これにより、パチンコ機1は、遊技の中断、終了時等に、機器接続部49に対する出力機器の接続を解除することを失念しないよう、遊技者に注意喚起することができる。また、パチンコ機1は、遊技者が所有等する出力機器が機器接続部49との接続が解除される場合には、パチンコ機1が発光動作EL2、音ES2及び画像EG2を出力することを遊技者に認識させることができる。これにより、パチンコ機1は、遊技者が次回以降のパチンコ機1の遊技において遊技を中断、終了等する場合にも、機器接続部49に対する出力機器の接続を解除することを失念しないよう、遊技者に注意喚起することができる。
【0105】
また、パチンコ機1が発光動作EL2、音ES2及び画像EG2を出力することは、パチンコ機1を遊技していた遊技者以外の者が、他人の出力機器をパチンコ機1から勝手に取り外すことに対する警告としての役割も果たす。したがって、パチンコ機1は、パチンコ機1を遊技していた遊技者が機器接続部49に対する出力機器の接続を解除しないでパチンコ機1から離れた場合であっても、他の者が出力機器を取り外して盗難しようとすること等を抑止することもできる。
【0106】
本実施形態では、盤ランプ27及び枠ランプ38は、発光動作EL2を所定期間行った後、発光動作EL2を終了する。スピーカ39は、音ES2の出力を所定期間行った後、音ES2の出力を終了する。表示画面28は、画像EG2の表示を所定期間行った後、画像EG2の表示を終了する。これにより、パチンコ機1は、接続終了情報の出力に応じて出力される発光動作EL2、音ES2及び画像EG2によって、進行中の遊技に関する演出動作が妨げられないようにできる。なお、これらの出力態様は一例である。したがって、例えば、接続判断処理におけるS506によって「YES」と判断されてから、S502によって「YES」と判断されるまでの間に亘って、画像EG2が表示画面28に継続して表示されてもよい。
【0107】
なお、パチンコ機1は、接続終了情報の出力に応じて発光動作EL2、音ES2及び画像EG2の全てを出力する必要はない。パチンコ機1は、接続終了情報の出力に応じて発光動作EL2、音ES2及び画像EG2の少なくともいずれの出力を行えばよい。
【0108】
CPU581による接続開始情報及び接続終了情報の出力は、報知演出の実行中だけでなく、大当たり遊技の実行中、大当たり遊技及び報知演出等が行われずパチンコ機1が待機している客待ち状態等、各種の状況においても行われてよい。
【0109】
接続開始情報及び接続終了情報に対応して出力される発光動作EL1,EL2、音ES1,ES2及び画像EG1,EG2の内容は一例であり、その内容は任意に変更されてもよい。例えば、音ES1及び画像EG1が、「遊技の中断、終了時には、イヤホン類を取り外すことをお忘れないようにお願いします」等の音声又は文言を含んで構成されてもよい。この場合、パチンコ機1は、遊技者が遊技を中断、終了する場合等に出力機器の取り外しを失念しないような具体的な報知を行うことができる。また、音ES2及び画像EG2が、「取り外したイヤホン類をお忘れないようにお願いします」等の音声又は文言を含んで構成されてもよい。この場合、パチンコ機1は、遊技者が機器接続部49から取り外した出力機器を置き忘れ等しないような具体的な報知を行うことができる。
【0110】
音ES1,ES2は、セリフ音声を含まずに構成されてもよい。例えば、音ES1が「ドレミ」、「ドミソ」等の音階を昇順で示す音で構成され、音ES2が「ミレド」、「ソミド」等の音階を降順で示す音で構成されてもよい。この場合、パチンコ機1は、音階が昇順の場合には機器接続部49に出力機器が接続されたことを、音階が降順の場合には機器接続部49から出力機器の接続が解除されたことを、それぞれ暗示的に遊技者に報知することができる。
【0111】
以上説明したように、CPU581は、機器接続部49に対する出力機器の接続状況に応じて、機器接続部49に対する出力機器の接続状況を示す情報を出力する。機器接続部49に対する出力機器の接続状況を示す情報は、接続開始情報及び接続終了情報を含む。パチンコ機1は、機器接続部49に対する出力機器の接続状況に応じて、出力機器の接続状況を示す情報に基づく発光動作、音、画像を出力することができる。よって、パチンコ機1は、機器接続部49に対する出力機器の接続状況を遊技者に知覚的に認識させることができる。したがって、パチンコ機1は、遊技者が遊技の中断時、終了時等に機器接続部49に対する出力機器の接続を解除しないままパチンコ機1から離れること等によって、遊技者が所有等する出力機器が盗難に遭う等のトラブルが発生することを抑制することができる。
【0112】
CPU581は、出力機器が機器接続部49に新たに接続されたと判断した場合(S502:YES)、接続開始情報を出力する(S503)。接続開始情報の出力に応じて、盤ランプ27及び枠ランプ38が特定の発光動作EL1で発光し、機器接続部49に接続するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等が音ES1を出力し、表示画面28が画像EG1を表示する。これにより、パチンコ機1は、機器接続部49に対してイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等、遊技者が所有等する出力機器が接続されたことを遊技者に喚起することができる。これに伴い、パチンコ機1は、遊技の中断、終了等でパチンコ機1から離れる際には機器接続部49から出力機器を取り外すことを、遊技者に促すことができる。
【0113】
CPU581は、機器接続部49への出力機器の接続が新たに解除されたと判断した場合(S506:YES)、接続終了情報を出力する(S508)。接続終了情報の出力に応じて、盤ランプ27及び枠ランプ38が特定の発光動作EL2で発光し、スピーカ39が音ES2を出力し、表示画面28が画像EG2を表示する。これにより、パチンコ機1は、機器接続部49に対するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等、遊技者が所有等する出力機器の接続が解除されたことを遊技者に喚起することができる。これに伴い、パチンコ機1は、遊技の中断、終了等でパチンコ機1から離れる際には機器接続部49から出力機器を取り外すことを、遊技者に促すことができる。
【0114】
機器接続部49が遊技者の所有等する出力機器を有線接続する場合、遊技者は、遊技を中断、終了する等に、出力機器を機器接続部49から取り外すことを失念し、出力機器を機器接続部49に接続させたままパチンコ機1から離れることがある。この場合、パチンコ機1に残された出力機器が他の者によって盗難される可能性がある。パチンコ機1は、機器接続部49に対する出力機器の接続状況に応じて、出力機器の接続状況を示す情報に基づく発光動作、音、画像を出力することができる。よって、パチンコ機1は、遊技機から離れる際には出力機器を機器接続部49から取り外すことを促すことができる。したがって、パチンコ機1は、遊技者が所有等する出力機器が他の者によって盗難される等のトラブルが発生することを抑制することができる。
【0115】
パチンコ機1は、パチンコ機1が備える盤ランプ27及び枠ランプ38、スピーカ39及び表示画面28を用いて、発光動作EL1,EL2、音ES1,ES2及び画像EG1,EG2を出力する。またパチンコ機1は、遊技者が所有等する出力機器も用いて、音ES1を出力することもできる。したがって、パチンコ機1は、機器接続部49に対する出力機器の接続状況を遊技者に効果的に把握させることができる。
【0116】
上記実施形態において、音制御回路585が、「音信号生成手段」の一例である。機器接続部49が、「接続手段」の一例である。
図7のS501、S502及びS503の判断を実行するサブ制御基板58のCPU581が、「判断手段」の一例である。
図7のS503及びS508の各処理を実行するサブ制御基板58のCPU581が、「接続状況出力手段」の一例である。盤ランプ27、枠ランプ38、スピーカ39、表示画面28が、「出力手段」の一例である。遊技者が所有等するイヤホンEP、ヘッドホンHP又はポータブルスピーカLS等が、「出力機器」の一例である。
【0117】
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、サブ制御基板58のCPU581等が音制御回路585と同様の役割を担うこと、すなわちパチンコ機1が出力する音を示す音信号を生成できるように構成されている場合には、音制御回路585が別途に設けられなくてもよい。この場合には、サブ制御基板58のCPU581が、本発明の「音信号生成手段」として機能する。また、音制御回路585は、サブ制御基板58に設けられてもよいし、演出制御基板43等の他の基板に設けられてもよい。
【0118】
機器接続部49は、オーディオジャックに限られず、USBホストインタフェイス等、出力機器の端子と電気的に接続可能な様々なジャック類等を含んで構成されてもよい。例えば、機器接続部49がUSBホストインタフェイスを含んで構成される場合、USBの規格に適合するデバイスである出力機器が機器接続部49に対して接続されてもよい。USBによる通信においては、ホスト側から接続されたデバイスに対して一定間隔で要求を確認するポーリングが行われる。CPU581は、例えば、ポーリングに対する応答を示す所定の信号を、機器接続部49を介して受信することに応じて、機器接続部49に出力機器が新たに接続されたと判断してもよい。
【0119】
機器接続部49は、Bluetooth(登録商標)等の所定の無線通信の規格に適合する外部の出力機器を無線接続できるように構成されていてもよい。出力機器が機器接続部49に対して無線接続される場合には、出力機器が機器接続部49に対して有線接続される場合とは異なり、機器接続部49に対する出力機器の接続状況を外観から判断することが難しい。CPU581は、出力機器が機器接続部49に新たに接続された場合(S502:YES)、接続開始情報を出力することによって、出力機器を介して音ES1を出力することができる(S503)。これにより、パチンコ機1は、出力機器が機器接続部49に対して適切に無線接続されたことを、遊技者自身が使用する出力機器を用いて遊技者に報知することができる。また、パチンコ機1は、発光動作EL1及び画像EG1を行うことによって、出力機器が機器接続部49に対して適切に無線接続されたことを、視覚的にも遊技者に報知することができる。
【0120】
また、遊技者は、出力機器が機器接続部49に対して無線接続される場合には、出力機器の電源をOFFにすること等によって、機器接続部49に対する出力機器の無線接続を解除することができる。CPU581は、機器接続部49に対する出力機器の無線接続が新たに解除された場合(S506:YES)、接続終了情報を出力する(S508)。これにより、パチンコ機1は、出力機器の無線接続が解除されたことを、発光動作EL2、音ES2及び画像EG2を用いて視覚的及び聴覚的に遊技者に報知することができる。したがって、パチンコ機1は、出力機器が機器接続部49に対して無線接続される場合であっても、出力機器の接続状況を遊技者に適切に把握させて、遊技者が出力機器をパチンコ機1に接続させたままパチンコ機1から離れることを防止することができる。
【0121】
図8(B)で示した場面において、サブ制御基板58のCPU581は、機器接続部49に接続する出力機器だけでなく、スピーカ39にも接続開始情報に対応する音ES1を出力させてもよい。この場合、例えば、遊技者がイヤホンEPを機器接続部49に接続したが、イヤホンEPを自身に装着する前の状態にあっても、パチンコ機1は、イヤホンEPが機器接続部49に接続されたことを遊技者に聴覚的に報知することができる。
【0122】
上記実施形態において、機器接続部49は、サブ制御基板58に接続するように構成されている。この他、機器接続部49は、パチンコ機1の制御部40を構成するその他の基板、例えば、主制御基板41、演出制御基板43等に接続されていてもよい。また、機器接続部49は、パチンコ機1の制御部40を構成するいずれかの基板に実装されていてもよい。上記実施形態の機器判断処理は、機器接続部49が接続又は実装される基板において実行されてもよい。また、機器接続部49が接続又は実装される基板を介して接続信号又は非接続信号を受信した他の基板において、機器判断処理が実行されてもよい。
【0123】
上記実施形態において、パチンコ機1は封入式パチンコであるが、これに限られず、非封入式パチンコにおいて本発明が実現されてもよい。
【符号の説明】
【0124】
1 パチンコ機
27 盤ランプ
28 表示画面
38 枠ランプ
39 スピーカ
49 機器接続部
58 サブ制御基板
581 CPU
582 RAM
583 ROM
585 音制御回路
EP イヤホン
HP ヘッドホン
LS ポータブルスピーカ
EG1,EG2 画像
EL1,EL2 発光動作
EL1,EL2 音