(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092247
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】端末装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
E03D 9/08 20060101AFI20240701BHJP
A47K 17/00 20060101ALI20240701BHJP
H04M 1/72415 20210101ALI20240701BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240701BHJP
【FI】
E03D9/08 A
A47K17/00
H04M1/72415
G06F3/04817
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208040
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】濱福 俊成
(72)【発明者】
【氏名】荒木 慎平
(72)【発明者】
【氏名】野中 淳
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
5E555
5K127
【Fターム(参考)】
2D037EA00
2D038CA01
2D038JC03
2D038JC15
2D038JF00
2D038JH12
2D038JH13
2D038KA00
2D038KA02
2D038KA03
5E555AA02
5E555AA11
5E555AA16
5E555BA15
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB34
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5K127AA11
5K127BA03
5K127CB02
5K127CB22
5K127GD16
(57)【要約】
【課題】トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うこと。
【解決手段】実施形態に係る端末装置は、トイレシステムを制御する端末装置であって、トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得部と、取得部により取得されたトイレ情報に基づいて、トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレシステムを制御する端末装置であって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のみを制御可能な表示態様で表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のみを表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記トイレシステムにおける前記端末装置による便器の洗浄機能の有無に応じて、前記便器の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替える
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のうち、少なくとも1つの機能を停止するための停止オブジェクトを常時表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記トイレシステムと通信接続される前記端末装置であって、
前記取得部は、
前記トイレシステムから前記トイレ情報を受信する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記トイレシステムを利用するユーザが携帯する前記端末装置である
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項8】
トイレシステムを制御する端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
トイレシステムを制御する端末装置において実行される情報処理プログラムであって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御手順と、
を前記端末装置に実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、端末装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、温水洗浄便座等を有するトイレシステムの制御を端末装置により行うための技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような場合、端末装置は、トイレシステムの使用者(「ユーザ」ともいう)がトイレシステムを制御するために必要な情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、改善の余地がある。例えば、トイレシステムが有しない機能についても、その制御が可能であるような表示態様となる場合がある。このような場合、トイレシステムが有しない機能を利用可能であるとユーザが誤認識することが生じ得る。このように、トイレシステムを制御する端末装置において、ユーザに対して適切な表示を行うという点では改善の余地がある。
【0005】
開示の実施形態は、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる端末装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る端末装置は、トイレシステムを制御する端末装置であって、前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更することで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレの機能に応じて表示を切り替えるため、トイレシステムが有する機能に応じたユーザ(使用者)が使い勝手のよい画面を提供することができる。
【0008】
ここで、パブリックトイレ等のトイレにおいては、例えばトイレに設けられたリモコン装置等の装置への操作による洗浄(リモコン洗浄)の機能がある場合とリモコン洗浄の機能がない場合があり、リモコン洗浄の機能がない場合には端末装置によるユーザが自身の手で洗浄動作を行う必要がある。例えば、端末装置にリモコン洗浄が可能とも見える表示がある場合、一見してリモコン洗浄の機能の有無がわからない中でユーザは端末装置によって洗浄できないことが理解できない場合がある。例えば、従来のように洗浄ボタンが表示されている場合、洗浄ボタンを押しているのにもかかわらず流れないと困惑してしまい、ユーザの利便性が高いとは言い難い。一方で、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムがリモコン洗浄の機能を有しない場合、リモコン洗浄の機能が無いことを示すように表示態様を変更することで、ユーザがリモコン洗浄の機能があると誤認識する可能性を低減させることができるため、ユーザの利便性を向上させる表示を行うことができる。
【0009】
実施形態の一態様に係る端末装置において、前記表示制御部は、前記トイレシステムが有する機能のみを制御可能な表示態様で表示することを特徴とする。
【0010】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムが有する機能のみを制御可能な表示態様で表示することで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、使用できる機能のみしか制御できないようにすることで、ユーザが使える機能を理解しやすい表示を行うことができる。
【0011】
実施形態の一態様に係る端末装置において、前記表示制御部は、前記トイレシステムが有する機能のみを表示することを特徴とする。
【0012】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムが有する機能のみを表示することで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、使えない機能をそもそも表示しないため、ユーザが使える機能を一見して理解できる使い勝手がよい表示を行うことができる。
【0013】
実施形態の一態様に係る端末装置において、前記表示制御部は、前記トイレシステムにおける前記端末装置による便器の洗浄機能の有無に応じて、前記便器の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替えることを特徴とする。
【0014】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムにおける端末装置による便器の洗浄機能の有無に応じて、便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替えることで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、便器の洗浄ボタンが使えないことが理解できず、トイレに汚物が入った状態で悩むことを抑制でき、排便後にスムーズにユーザが洗浄動作を行うことができる。したがって、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、ユーザにとって使い勝手がよい表示を行うことができる。
【0015】
実施形態の一態様に係る端末装置において、前記表示制御部は、前記トイレシステムが有する機能のうち、少なくとも1つの機能を停止するための停止オブジェクトを常時表示することを特徴とする。
【0016】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムが有する機能を停止するための停止オブジェクトを常時表示することで、ユーザが機能を停止する方法を使用前に把握することができるため、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。例えば、実施形態の一態様に係る端末装置によれば、複数機能を停止可能な停止ボタンを常に表示した場合、機能の有無に応じた停止ボタンを複数設けずとも、ユーザは停止ボタンを押すのみでよく、使い勝手を向上させることができる。
【0017】
実施形態の一態様に係る端末装置は、前記トイレシステムと通信接続される前記端末装置であって、前記取得部は、前記トイレシステムから前記トイレ情報を受信することを特徴とする。
【0018】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレシステムが有する機能を示す情報がトイレシステムとの通信により自動で取得できるため、トイレシステムが有する機能を示す情報を容易に取得できる。
【0019】
実施形態の一態様に係る端末装置は、前記トイレシステムを利用するユーザが携帯する前記端末装置であることを特徴とする。
【0020】
実施形態の一態様に係る端末装置によれば、トイレ内等に表示を行うための装置が無くても、ユーザが携帯するスマートフォン等において表示を行うことができるため、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。例えば、近年ではコロナウィルスにより公共製品の非接触性が求められており、ユーザ個人のスマートフォン等の端末装置によってトイレを操作することで、衛生面を向上させることができる。
【0021】
実施形態の一態様に係る情報処理方法は、トイレシステムを制御する端末装置が実行する情報処理方法であって、前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0022】
実施形態の一態様に係る情報処理方法によれば、トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更することで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る情報処理方法によれば、トイレの機能に応じて表示を切り替えるため、トイレシステムが有する機能に応じたユーザ(使用者)が使い勝手のよい画面を提供することができる。
【0023】
実施形態の一態様に係る情報処理プログラムは、トイレシステムを制御する端末装置において実行される情報処理プログラムであって、前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得手順と、前記取得手順により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御手順と、を前記端末装置に実行させることを特徴とする。
【0024】
実施形態の一態様に係る情報処理プログラムによれば、トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更することで、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。このように、実施形態の一態様に係る情報処理プログラムによれば、トイレの機能に応じて表示を切り替えるため、トイレシステムが有する機能に応じたユーザ(使用者)が使い勝手のよい画面を提供することができる。
【発明の効果】
【0025】
実施形態の一態様によれば、トイレシステムが有する機能について適切な表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、実施形態に係る端末装置の情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るトイレシステムの構成の一例を示す模式斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るトイレ制御システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、トイレが有する機能に応じた表示の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、音に関する表示の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、ボリュームの下限に関する一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する端末装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】
<1.情報処理>
まず、実施形態に係る端末装置において実行される情報処理の内容について
図1を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置の情報処理の一例を示す図である。
図1に示す端末装置10は、トイレシステム1(
図2参照)の使用者(以下単に「ユーザ」ともいう)が利用するコンピュータであり、トイレシステム1の制御に用いられる。なお、
図1では端末装置10の表示について説明し、トイレシステム1の構成等の詳細については後述する。また、
図1では、トイレシステム1に含まれる便座装置2(
図2参照)または便器装置3(
図2参照)等の装置(「トイレ装置」ともいう)を制御するために用いられる端末装置10が、ユーザが携帯するスマートフォンである場合を一例として示す。
【0029】
なお、
図1に示すスマートフォンは一例に過ぎず、ユーザが携帯するデバイスの一例に過ぎず、端末装置10は、スマートフォンに限らず、例えばタブレット端末等、ユーザが携帯する任意のデバイスが採用可能である。また、端末装置10は、ユーザが携帯するデバイスに限らず、トイレルームR(
図2参照)等のトイレ室に配置されるデバイス(例えば後述するリモコン装置等)であってもよい。
【0030】
図1に示す表示の説明に先だって、
図1に示す表示に関連する端末装置10の構成等について説明する。
図1では、端末装置10は、トイレシステム1の制御に関するアプリケーション(以下「トイレ制御アプリケーション」ともいう)をインストール済みであるものとする。例えば、端末装置10は、
図1に示すような表示やトイレシステム1の制御に関する操作の受付け等の処理をトイレ制御アプリケーションにより行う。
【0031】
また、端末装置10は、BLE(Bluetooth Low Energy)等のBluetooth(登録商標)の無線通信機能により、トイレシステム1と通信可能に接続され、トイレシステム1から表示に用いる情報を受信する。なお、端末装置10とトイレシステム1との間の通信については、Bluetooth(登録商標)に限らず、任意の通信であってもよく、例えばWi‐Fi(登録商標)等の無線通信機能であってもよい。また、端末装置10が通信するトイレシステム1のトイレ装置については、端末装置10が所望の情報を取得可能であれば便座装置2や便器装置3等の任意の装置であってもよいが、この点については後述する。
【0032】
端末装置10は、任意の手段によりトイレシステム1のトイレ装置を特定し、そのトイレ装置と通信を行ってもよい。例えば、端末装置10は、トイレルームRに設けられたQRコード(Quick Response Code)(登録商標)等の所定のコードを読み取り、読み取ったコードに応じて特定されるトイレ装置との通信を行ってもよい。例えば、端末装置10は、トイレ制御アプリケーションの起動に応じて、所定のコードを読み取ることを促す情報、及びカメラを起動させるためのボタン(カメラ起動ボタン)等を含む画面(ホーム画面)を表示してもよい。この場合、端末装置10は、ユーザがカメラ起動ボタンを指定(タッチ)した場合、所定のコードを読み取るためにカメラを起動する。以下では、QRコード(登録商標)を一例として説明するが、所定のコードは、QRコード(登録商標)に限らず、任意のコードが採用可能である。
【0033】
端末装置10を利用するユーザは、例えばトイレルームRの壁面Wに設けられたQRコード(登録商標)を端末装置10のカメラ機能等により読み取り、端末装置10とトイレ装置との通信を開始させる。トイレ装置との通信を開始した端末装置10は、トイレシステム1が有する機能を示す情報(「トイレ情報」ともいう)をトイレ装置から受信する。そして、端末装置10は、トイレ装置からトイレ情報に基づく表示を行う。
【0034】
なお、トイレルームRに設けられたQRコード(登録商標)は、読み取った端末装置10にトイレ制御アプリケーションが未インストールである場合、端末装置10にダウンロードを促すコードであってもよい。この場合、QRコード(登録商標)を読み取った端末装置10にトイレ制御アプリケーションが未インストールである場合、端末装置10は、トイレ制御アプリケーションのダウンロードに関する情報を表示し、ユーザにトイレ制御アプリケーションのダウンロードを促してもよい。
【0035】
ここから、
図1に示す表示について説明する。
図1では、端末装置10は、トイレシステム1の便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であることを示すトイレ情報を取得した場合の表示の一例を示す。なお、トイレシステム1の便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能である場合は、
図1とは表示態様が異なるが、この点について後述する。
【0036】
図1の端末装置10は、トイレシステム1の便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能である場合に対応するコンテンツCT11が表示部13に表示された状態を示す。コンテンツCT11には、第1表示領域である表示領域AR1と、第2表示領域である表示領域AR2と、第3表示領域である表示領域AR3とが含まれる。このように、端末装置10は、第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域の順に一方向に設けられるコンテンツを表示する。
図1では、端末装置10は、第1表示領域である表示領域AR1と、第2表示領域である表示領域AR2と、第3表示領域である表示領域AR3の順に上方から設けられるコンテンツCT11を表示する。
【0037】
表示領域AR1は、トイレシステム1が有する機能のうち少なくとも局部の洗浄の制御に関する洗浄制御用オブジェクトが配置される第1表示領域である。
図1では、人の局部後方側(臀部)に洗浄水を噴射する機能を開始させる洗浄制御用オブジェクトであるオブジェクトOB11、及び人の局部前方側に洗浄水を噴射する機能を開始させる洗浄制御用オブジェクトであるオブジェクトOB12が表示領域AR1に配置される。例えば、オブジェクトOB11は、人の臀部及び水の噴射を模したピクトグラム及び文字列「おしり」が内部に表記される洗浄制御用オブジェクトである。また、例えば、オブジェクトOB12は、坐位の人及び水の噴射を模したピクトグラム及び文字列「ビデ」が内部に表記される洗浄制御用オブジェクトである。
【0038】
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB11を指定した場合、お尻の洗浄を開始することをトイレシステム1に指示する。例えば、端末装置10は、ユーザが指でオブジェクトOB11が表示された箇所にタッチ(接触)する操作を指定として受け付ける。例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB11を指定した場合、お尻の洗浄の開始を指示する情報を便座装置2へ送信し、便座装置2は、端末装置10からの指示に応じてお尻への洗浄水の噴射を開始する。また、オブジェクトOB12についてもユーザの指定に応じた制御を行うが、洗浄箇所以外はオブジェクトOB11と同様であるため説明を省略する。
【0039】
また、表示領域AR1は、音出力の制御に関する音制御用オブジェクトであるオブジェクトOB13が、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域である。
図1では、音出力の制御する第3オブジェクトであるオブジェクトOB13が、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12よりも下方に配置される。例えば、オブジェクトOB13は、音符のイラスト及び文字列「音」が内部に表記される音制御用オブジェクトである。
【0040】
なお、端末装置10は、ユーザによるオブジェクトOB13の指定に応じて、音制御や表示態様の変更等を行うが、この点についての詳細は後述する。
【0041】
また、表示領域AR1は、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄を停止するための停止オブジェクトであるオブジェクトOB14が、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域である。
図1では、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄を停止するための停止オブジェクトであるオブジェクトOB14が、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12よりも下方に配置される。例えば、オブジェクトOB14は、停止のマーク及び文字列「止」が内部に表記される停止オブジェクトである。
図1では、オブジェクトOB14は、コンテンツCT11の左右方向の中心よりも右側に配置される。すなわち、オブジェクトOB14は、端末装置10の左右方向の中心よりも右側に配置されて表示される。これにより、右手で端末装置10を操作するユーザがオブジェクトOB14を指定(タッチ)しやすくすることができる。
【0042】
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB14を指定した場合、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄を停止することをトイレシステム1に指示する。例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB14を指定した場合、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄の停止を指示する情報を便座装置2へ送信し、便座装置2は、端末装置10からの指示に応じて洗浄水の噴射を停止する。
【0043】
表示領域AR2は、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄のボリュームの調整に関する調整オブジェクトが配置される第2表示領域である。
図1では、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄のボリューム(水勢)を調整する調整オブジェクトであるオブジェクトOB21が表示領域AR2に配置される。例えば、オブジェクトOB21は、洗浄のボリューム(水勢)の範囲を示すメータMT21、メータMT21の調整単位となる目盛DS、及びその時点での洗浄のボリューム(水勢)を示すポインタPT21を含む調整オブジェクトである。メータMT21の左端からポインタPT21までの距離が水勢の大きさ(強さ)を示しており、メータMT21の左端からポインタPT21までの間は、ポインタPT21からメータMT21の右端までの間とは異なる表示態様で表示される。オブジェクトOB21の上部に表記される水の噴射を模したピクトグラム及び文字列「水勢」が、オブジェクトOB21が水勢を調整するためのオブジェクトであることを示す。
【0044】
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB21に対する操作を行った場合、ユーザの操作に応じて洗浄のボリューム(水勢)の調整をトイレシステム1に指示する。
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB21のメータMT21中の目盛DSを指定した場合、指定された目盛DSに対応する水勢に変更するようにトイレシステム1に指示する。そして、端末装置10は、指定された目盛DSにポインタPT21を移動させる。本実施形態では、目盛りDSが5段階として設定されているが、段階数は設定に応じて変更されてもよい。また、目盛りDSに対応する水勢に変更するように設定されているが、目盛りDS間の水勢に変更するよう構成されていてもよい。
【0045】
また、例えば、端末装置10は、ユーザがポインタPT21を指定(タッチ)した指を左右へ移動させるスライド操作を行った場合、指の移動方向に対応する水勢に変更するようにトイレシステム1に指示する。そして、端末装置10は、ユーザの指の位置に対応する目盛DSにポインタPT21を移動させる。なお、洗浄のボリューム(水勢)については、調整範囲が制限されてもよいが、この点について後述する。
【0046】
また、
図1では、オブジェクトOB13に対応する音のボリューム(音量)を調整する調整オブジェクトであるオブジェクトOB22が表示領域AR2に配置される。例えば、オブジェクトOB22は、音のボリューム(音量)の範囲を示すメータMT22及びその時点での音のボリューム(音量)を示すポインタPT22を含む調整オブジェクトである。メータMT22の左端からポインタPT22までの距離が音量の大きさ(強さ)を示しており、メータMT22の左端からポインタPT22までの間は、ポインタPT22からメータMT22の右端までの間とは異なる表示態様で表示される。オブジェクトOB22の上部に表記される音符のイラスト及び文字列「音量」が、オブジェクトOB22が音量を調整するためのオブジェクトであることを示す。
【0047】
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB22に対する操作を行った場合、ユーザの操作に応じて音のボリューム(音量)の調整を行う。例えば、端末装置10は、ユーザがポインタPT22を指定(タッチ)した指を左右へ移動させるスライド操作を行った場合、指の移動方向に対応する音量に変更するように調整を行う。そして、端末装置10は、ユーザの指の位置にポインタPT22を移動させる。なお、音出力のボリューム(音量)については、調整範囲が制限されないが、この点について後述する。
【0048】
表示領域AR3は、トイレシステム1における便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域である。
図1では、トイレシステム1の便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であるため、便器30の洗浄を開始させる便器洗浄オブジェクトであるオブジェクトOB31が表示領域AR3に配置される。例えば、オブジェクトOB31は、渦巻を模したピクトグラム及び文字列「流す」が内部に表記される便器洗浄オブジェクトである。例えば、オブジェクトOB31は、楕円のような曲線を有する形状である。
【0049】
例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB31を指定した場合、便器30の洗浄を開始することをトイレシステム1に指示する。例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB31を指定した場合、便器30の洗浄の開始を指示する情報を便器装置3へ送信し、便器装置3は、端末装置10からの指示に応じて便器30の洗浄を開始する。
【0050】
<2.トイレシステムの構成例>
次に、実施形態に係るトイレシステムの構成例について
図2を参照して説明する。
図2は、実施形態に係るトイレシステムの外観構成の一例を示す模式斜視図である。
【0051】
図2に示すように、トイレシステム1は、便座装置2と、便器装置3とを備える。
図2に示すように、トイレルームRには、床面Fに、便器装置3の便器30が設置されており、便座装置2は、便器装置3の便器30の上部に設けられる。なお、本実施形態においては、床面Fに便器30が設置された所謂床置きタイプについて説明したが、例えば、便器30が壁面Wに取り付けられた所謂壁掛けタイプであってもよい。
【0052】
まず、便座装置2の構成例について説明する。便座装置2は、便蓋4と、着座部5と、ノズル部6と、本体部20とを備える。なお、
図2では便座装置2が便器30の上部に取り付けられる場合を一例として示すが、便座装置2は、便器30に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、便器30と一体化するように取り付けられてもよい。
【0053】
図2に示すように、着座部5は、いわゆる便座であり、中央に開口を有する環状に形成され、便器30のリム部9に沿って、便器30の開口に重なる位置に配置される。そして、着座部5は、着座したユーザの臀部を支持する。また、
図2に示すように、便蓋4及び着座部5は、それぞれの一端部が本体部20に軸支され、本体部20の軸支部分を中心として回動可能(開閉可能)に取り付けられる。なお、便蓋4は、便座装置2に必要に応じて取り付けられ、便座装置2は、便蓋4を有しなくてもよい。
【0054】
ノズル部6は、局部洗浄用のノズルである。ノズル部6は、図示しない電動モータなどの駆動源の駆動により、本体部20の筐体に対して進退可能に構成される。また、ノズル部6は、図示しない水道管などの水源に接続される。そして、ノズル部6は、
図2に示すように、本体部20の筐体に対して進出した位置にあるときに、水源からの水をユーザの身体へ噴出させて局部を洗浄する。
【0055】
また、便座装置2は、便蓋4、着座部5、ノズル部等の便座装置2の構成を制御するための制御部を有する。例えば、便座装置2の制御部は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。例えば、便座装置2の制御部は、本体部20の筐体内に配置される。便座装置2の制御部は、本体部20の筐体内に限らず任意の箇所に配置されてもよい。
【0056】
便座装置2の制御部は、便蓋4や着座部5やノズル部6を制御する。便座装置2の制御部は、端末装置10から送信されたユーザの操作を示す操作情報に基づいて、便蓋4や着座部5やノズル部6を制御する。便座装置2の制御部は、端末装置10から送信された局部洗浄に関する制御指示の操作情報に基づいて、ノズル部6を制御する。便座装置2の制御部は、端末装置10から送信された便蓋開閉に関する制御指示の操作情報に基づいて、便蓋4を制御する。便座装置2の制御部は、端末装置10から送信された着座部開閉に関する制御指示の操作情報に基づいて、着座部5を制御する。便座装置2の制御部は、有線または無線により、便蓋4や着座部5やノズル部6に制御情報を送信する。
【0057】
また、便座装置2は、通信回路等によって実現される通信部を有する。便座装置2の通信部は、所定のネットワークNと有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、便座装置2の通信部は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。例えば、便座装置2の通信部は、本体部20の筐体内に配置される。便座装置2の通信部は、本体部20の筐体内に限らず任意の箇所に配置されてもよい。また、便座装置2の通信部は、端末装置10等との間で情報の送受信可能であればどのような構成であってもよく、例えば通信変換器のような便座装置2とは別途設けられる装置であってもよい。なお、便座装置2には、上記に限らず種々の構成が含まれてもよい。
【0058】
次に、便器装置3の構成例について簡単に説明する。
図2に示すように、便器装置3は、便器30と、貯水タンク7とを備える。
図2の便器装置3では、便器30付近に洗浄水を貯留する貯水タンク7が設置される場合を一例として示す。なお、
図2に示す貯水タンク7の配置位置は一例に過ぎず、便器の洗浄が可能であれば貯水タンク7は任意の位置に設けられてもよい。また、便器装置3は、貯水タンク7に貯留された洗浄水で洗浄を行うロータンク式に限らず、トイレルームRに貯水タンク7が設置されない、フラッシュバルブ式等のタンクレス式であってよい。この場合、便器装置3は、貯水タンク7を有さなくてもよい。
【0059】
また、便器装置3は、便器30の洗浄に関して任意の態様が採用可能である。例えば、便器装置3は、操作レバー等の物理機構に対するユーザの操作に基づく制御(「手動制御」ともいう)に応じた洗浄(「手動洗浄」ともいう)が可能であってもよい。また、便器装置3は、後述するリモコン装置等の装置に対するユーザの操作に基づく制御(「リモコン制御」ともいう)に応じた洗浄(「リモコン洗浄」ともいう)が可能であってもよい。また、便器装置3は、センサによるセンシングに基づく制御(「オート制御」ともいう)に応じた洗浄(「オート洗浄」ともいう)が可能であってもよい。
【0060】
便器装置3は、手動洗浄、リモコン洗浄、オート洗浄のうち少なくとも1つの洗浄が可能であれば、任意の組み合わせ(例えば7通り)が採用可能である。例えば、便器装置3は、手動洗浄、リモコン洗浄、オート洗浄の3つの洗浄が可能であってもよいし、手動洗浄及びリモコン洗浄の2つの洗浄が可能であってもよいし、手動洗浄のみの洗浄が可能であってもよい。このように、便器装置3は、便器30の洗浄に関する制御については、トイレシステム1の機能、便器装置3の構成等に応じて、手動制御、リモコン制御、オート制御等の任意の制御が採用可能である。
【0061】
便器30は、トイレルームRに設けられる洋式大便器である。便器30は、例えば陶器製である。便器30には、ボウル部8が形成される。ボウル部8は、下方に凹んだ形状であり、ユーザの排泄物を受ける部位である。なお、便器30は、図示のような床置き式に限らず、トイレシステム1を適用可能であれば、どのような形式でもよく、壁掛け式等のような形式であってもよい。便器30には、ボウル部8が臨む開口の端部の全周にわたってリム部9が設けられる。
【0062】
貯水タンク7は、便器30の洗浄に用いられる洗浄水を貯留する。貯水タンク7は、例えば陶器製である。例えば、貯水タンク7は、内部に洗浄水を保持するための空間を有し、その空間に保持した洗浄水を便器30へ供給する。例えば、貯水タンク7の底部には、排水口が設けられ、貯水タンク7の排水口には、便器30のボウル部8へ洗浄水を流入させるための導水路が連通する。また、貯水タンク7の排水口には、上下動可能な排水弁が設けられ、貯水タンク7の排水弁の上下動により排水口が開閉される。なお、貯水タンク7の内部構成については、任意の構成が採用可能であり、詳細な説明は省略する。
【0063】
ここから、手動洗浄、リモコン洗浄、オート洗浄の各々について、その洗浄を行う場合の構成例を簡単に説明する。また、便器装置3は、手動洗浄が可能である場合、ユーザによる便器30の洗浄の手動操作を受け付けるための操作レバーを有する。例えば、便器装置3は、手動制御により便器30の洗浄(手動洗浄)を行う場合、貯水タンク7に操作レバーが設けられてもよい。例えば、操作レバーは、その動作を伝達するためのワイヤなどにより排水弁に接続される。この場合、便器装置3は、操作レバーの回転等に応じて、貯水タンク7の排水弁を上下動させることにより排水口が開閉させ、便器30の洗浄を行う。
【0064】
また、便器装置3は、リモコン洗浄が可能である場合、貯水タンク7の排水弁を上下動させるための駆動モータ等を含む駆動ユニットを有する。例えば、駆動ユニットは、駆動モータの動作を伝達するためのワイヤなどにより排水弁に接続される。便器装置3の駆動ユニットは、貯水タンク7内に配置された収容される。
【0065】
便器装置3は、駆動モータ等の便器装置3の構成を制御するための制御部を有する。例えば、便器装置3の制御部は、CPUやMPU等のプロセッサや、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。なお、便器装置3の制御部が駆動モータのみを制御する場合、便器装置3の制御部は駆動ユニットに含まれてもよい。例えば、便器装置3の制御部は、貯水タンク7内に配置される。便器装置3の制御部は、貯水タンク7内に限らず任意の箇所に配置されてもよい。
【0066】
便器装置3の制御部は、駆動モータを制御する。便器装置3の制御部は、端末装置10から送信されたユーザの操作を示す操作情報に基づいて、駆動モータを制御する。便器装置3の制御部は、端末装置10から送信された便器30の洗浄開始に関する制御指示の操作情報に基づいて、駆動モータを制御する。便器装置3の制御部は、有線または無線により、駆動モータに制御情報を送信する。
【0067】
また、便器装置3は、通信回路等によって実現される通信部を有する。便器装置3の通信部は、所定のネットワークNと有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、便器装置3の通信部は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。なお、便器装置3の制御部が駆動モータのみを制御する場合、便器装置3の通信部は駆動ユニットに含まれてもよい。
【0068】
例えば、便器装置3の通信部は、貯水タンク7内に配置される。便器装置3の通信部は、貯水タンク7内に限らず任意の箇所に配置されてもよい。また、便器装置3の通信部は、端末装置10等との間で情報の送受信可能であればどのような構成であってもよく、例えば通信変換器のような便器装置3とは別途設けられる装置であってもよい。なお、便器装置3には、上記に限らず種々の構成が含まれてもよい。
【0069】
例えば、便器装置3は、リモコン洗浄により便器30の洗浄(リモコン洗浄)を行う場合、外部装置から取得した洗浄開始を指示する操作情報に基づいて、駆動モータを駆動させて、貯水タンク7の排水弁を上下動させることにより排水口が開閉させ、便器30の洗浄を行う。この場合、便器装置3は、端末装置10やリモコン装置等から操作情報を受信し、受信した操作情報を基に便器30の洗浄を行う。
【0070】
また、便器装置3は、オート洗浄が可能である場合も、上述した駆動ユニットを有する。例えば、便器装置3は、オート洗浄により便器30の洗浄(オート洗浄)を行う場合、センサ等からセンシングに基づく操作情報を受信し、受信した操作情報を基に便器30の洗浄を行う。なお、オート洗浄は、洗浄を開始するための情報(トリガ)にリモコン洗浄との差異があるが、リモコン洗浄とオート洗浄とに構成の差異は無いため、説明を省略する。
【0071】
上述したように、便器装置3は、便器30の洗浄に関する制御については、任意の制御が可能である。すなわち、便器装置3は、便器30の洗浄態様に応じて、任意の構成が採用可能である。例えば、便器装置3は、手動洗浄のみを行う場合、外部装置から情報を取得せずに洗浄が可能であるため、通信部を有しなくてもよい。このように、便器装置3は、任意の構成が採用可能である。また、
図2に示す貯水タンク7の形状は、一例に過ぎず、貯水タンク7は便器30への洗浄水の供給が可能であれば、どのような形状であってもよい。また、便器装置3における便器30への洗浄水を供給する構成は、任意の構成が採用可能であり、詳細な説明は省略する。
【0072】
なお、トイレシステム1は、上記に限らず、任意の構成を有してもよい。例えば、トイレシステム1は、トイレルームR内の人体を検知する機能を有する人体検知部、便座装置2の着座部5への人の着座を検知する機能を有する着座検知部等を有してもよい。
【0073】
また、トイレシステム1は、トイレルームR内に設けられる操作端末等のそのトイレシステム1専用の端末装置(「リモコン装置」ともいう)を有してもよい。リモコン装置は、ユーザが操作可能な位置に設けられる。リモコン装置は、ユーザが着座部5に着座時において、操作可能な位置に設けられる。
図2では、例えば、リモコン装置は、着座部5に着座したユーザから見て壁面Wに配置される。なお、リモコン装置は、着座部5に着座したユーザが利用可能であれば、壁面に限らず、種々の態様により配置されてもよい。例えば、リモコン装置は、便座装置2と一体に設けられてもよい。この場合、リモコン装置は、着座部5の側部に配置されてもよい。
【0074】
例えば、リモコン装置は、便座装置2または便器装置3等のトイレシステム1の他の装置と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、リモコン装置は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、便座装置2または便器装置3等のトイレシステム1の他の装置と通信可能に接続されてもよい。
【0075】
例えば、リモコン装置は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付ける。この場合、リモコン装置は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面を有する。また、リモコン装置は、スイッチやボタンを備え、スイッチやボタン等により各種操作を受け付けてもよい。
【0076】
<3.トイレ制御システムの構成例>
実施形態に係るトイレ制御システムの構成について、
図3は、実施形態に係るトイレ制御システムの構成例を示す図である。
【0077】
図3に示すように、トイレ制御システム100は、トイレシステム1と、端末装置10とを有する。トイレ制御システム100には、複数のトイレシステム1や、複数の端末装置10が含まれてもよい。
【0078】
上述したように、トイレシステム1は、トイレルームR内に配置される便座装置2や便器装置3等の各種の装置を含むシステムである。トイレシステム1は、端末装置10との間で通信する。トイレシステム1は、端末装置10での表示に用いられる各種の情報を端末装置10へ送信する。例えば、トイレシステム1に含まれる便座装置2または便器装置3等の装置(トイレ装置)は、端末装置10での表示に用いられる各種の情報を端末装置10へ送信する。便座装置2または便器装置3等のトイレ装置は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離通信により、トイレルームR内のユーザが利用する端末装置10と通信し、端末装置10に表示させる情報を端末装置10へ送信してもよい。
【0079】
端末装置10は、トイレシステムを制御するための各種情報を表示する情報処理装置(コンピュータ)である。端末装置10は、トイレシステム1を制御する。端末装置10は、トイレシステム1と通信接続される。端末装置10は、トイレシステム1を利用するユーザが携帯する。端末装置10は、トイレシステム1の制御を行うための表示を行う。
【0080】
例えば、端末装置10は、ユーザによって利用される携帯端末である。例えば、端末装置10は、トイレシステム1を利用するユーザが携帯するデバイスである。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)等により実現される。例えば、端末装置10は、トイレシステム1とネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、端末装置10は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、トイレシステム1と通信可能に接続されてもよい。例えば、端末装置10は、便座装置2または便器装置3等のトイレ装置と通信可能に接続される。
【0081】
端末装置10は、トイレシステム1との間で情報を送受信する。端末装置10は、トイレシステム1に関する情報をトイレシステム1から受信し、受信した情報に基づく表示を行う。例えば、端末装置10は、トイレシステム1から受信したトイレシステム1に関する情報に基づくコンテンツを表示する。
【0082】
なお、端末装置10は、トイレ制御アプリケーション等の所定のソフトウェアアプリケーション上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプト等の制御情報により、上記のような情報表示や操作受付等の情報処理を実行してもよい。例えば、制御情報は、実施形態に係る端末装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を実現するプログラムに対応するものであり、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(Hyper Text Markup Language)、あるいは、上述した端末装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を記述可能な任意の言語によって実現される。
【0083】
<4.端末装置の構成例>
次に、端末装置10の構成例について
図4を参照して説明する。
図4は、端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、制御部15と、音声出力部16とを有する。
【0084】
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網(ネットワークN)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、トイレシステム1との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、便座装置2または便器装置3等のトイレ装置との間で情報の送受信を行う。
【0085】
入力部12は、ユーザから各種操作が入力される。入力部12は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部13)を介してユーザからの各種操作を受け付ける。入力部12は、タッチパネルの機能によりスマートフォン等のディスプレイ(表示面、表示画面)を介してユーザから各種操作を受け付ける。すなわち、入力部12は、端末装置10の表示部13を介してユーザから各種操作を受け付ける。
【0086】
例えば、入力部12は、端末装置10の表示部13を介してユーザのオブジェクトの指定操作等の操作を受け付ける。言い換えると、入力部12は、タッチパネルの機能によりユーザの操作を受け付ける受付部として機能する。なお、入力部12によるユーザの操作の検知方式には、スマートフォンでは主に静電容量方式が採用されるが、他の検知方式である抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式など、ユーザの操作を検知できタッチパネルの機能が実現できればどのような方式を採用してもよい。
【0087】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるスマートフォン等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、端末装置10は、表示部13である表示画面によりユーザの入力を受け付け、ユーザへの出力も行う。表示部13は、各種情報を表示する。例えば、表示部13は、表示制御部153の表示の制御に応じて、各種情報を表示する。
【0088】
表示部13は、トイレシステム1の制御に関する各種情報を表示する。表示部13は、トイレシステム1が有する機能のみを制御可能な表示態様で表示する。表示部13は、トイレシステム1が有する機能のみを表示する。
【0089】
表示部13は、トイレシステム1が有する機能のうち少なくとも局部の洗浄の制御に関する洗浄制御用オブジェクトが配置される第1表示領域と、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄のボリュームの調整に関する調整オブジェクトが配置される第2表示領域と、トイレシステム1における便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域とを含むコンテンツを表示する。
【0090】
表示部13は、第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域の順に一方向に設けられるコンテンツを表示する。表示部13は、第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域の順に上方から設けられるコンテンツを表示する。表示部13は、音出力の制御に関する音制御用オブジェクトが、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。
【0091】
表示部13は、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄を停止するための停止オブジェクトが、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。表示部13は、停止オブジェクトが、コンテンツの左右方向の中心よりも右側に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。
【0092】
表示部13は、取得部151により取得されたトイレ情報に基づいて、トイレ情報が示す機能のうち少なくとも局部の洗浄の制御に関する洗浄制御用オブジェクトが配置される第1表示領域と、トイレシステム1における端末装置10による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域とを含むコンテンツを表示する。
【0093】
表示部13は、音出力を行う第1機能と、水または風の噴射を行う第2機能とを制御するオブジェクトを表示する。なお、風に関する機能は、風を噴射するものに限らず、風を吹き付ける機能等であってもよい。例えば、風に関する機能は、例えば風を単に便鉢(ボウル部8)内を循環させる形態であってもよい。このように、風に関する機能は、風を吐出する様々な態様であってもよい。表示部13は、第1機能を繰り返し実行するためのリピート機能を制御するためのリピート用オブジェクトを表示する。表示部13は、第1機能を停止する第1停止オブジェクトと、第2機能を停止する第2停止オブジェクトとの各々を表示する。
【0094】
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーション(例えばトイレ制御アプリケーション等)に関する情報、例えばプログラム等を記憶する。記憶部14は、情報の表示に用いる情報を記憶する。記憶部14は、コンテンツを生成するために用いる情報を記憶する。記憶部14は、表示部13に表示されるコンテンツを記憶する。
【0095】
制御部15は、CPUやMPU等によって、記憶部14に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、表示処理等の各種情報処理を行うアプリケーション(例えばトイレ制御アプリケーション等)のプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0096】
図4に示すように、制御部15は、取得部151と、決定部152と、表示制御部153と、送信部154とを有し、以下に説明する表示処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する表示処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0097】
取得部151は、各種情報を取得する。例えば、取得部151は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部151は、トイレシステム1から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、便座装置2または便器装置3等のトイレ装置から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、記憶部14から各種情報を取得する。
【0098】
取得部151は、トイレシステム1が有する機能を示すトイレ情報を取得する。取得部151は、トイレシステム1が有する機能を示すトイレ情報をトイレシステム1から受信する。例えば、取得部151は、トイレシステム1に含まれる装置のうち、通信機能を有する装置(例えばトイレ装置等)から、トイレシステム1が有する機能を示すトイレ情報を受信する。
【0099】
例えば、取得部151は、トイレシステム1に含まれる装置のうち、通信機能を有する装置から、便座装置2から便座装置2が有する機能のうち、端末装置10による制御が可能な機能を示す便座機能情報を含むトイレ情報を受信する。例えば、取得部151は、トイレシステム1に含まれる装置のうち、通信機能を有する装置から、便器装置3が有する機能のうち、端末装置10による制御が可能な機能を示す便器機能情報を含むトイレ情報を受信する。
【0100】
例えば、取得部151は、便座装置2が有する機能のうち、端末装置10による制御が可能な機能を示す便座機能情報を便座装置2から受信する。例えば、取得部151は、便座装置2から便座装置2が有する局部(おしり)洗浄機能が、端末装置10による制御が可能な機能であることを示す便座機能情報を便座装置2から受信する。
【0101】
例えば、取得部151は、便器装置3が通信機能を有する場合、便器装置3から情報を受信する。例えば、取得部151は、便器装置3が有する機能のうち、端末装置10による制御が可能な機能を示す便器機能情報を便器装置3から受信する。例えば、取得部151は、便器装置3が有する便器洗浄機能が、端末装置10による制御が可能な機能であることを示す便器機能情報を便器装置3から受信する。
【0102】
決定部152は、種々の情報を決定する。例えば、決定部152は、取得部151により取得された各種情報を用いて種々の情報を決定する。例えば、決定部152は、記憶部14に記憶された各種情報を用いて種々の情報を決定する。例えば、決定部152は、各種センサにより検知されたセンサ情報に基づいて、種々の決定を行う。
【0103】
決定部152は、取得部151により取得されたトイレ情報に基づいて、トイレシステム1が有する機能を決定(特定)する。例えば、決定部152は、トイレ情報に基づいて、トイレシステム1が有する機能のうち、端末装置10による制御が可能な機能を決定する。例えば、決定部152は、決定した端末装置10による制御が可能な機能に応じて、表示する内容を決定する。
【0104】
表示制御部153は、各種情報の表示を制御する。表示制御部153は、表示部13の表示を制御する。表示制御部153は、取得部151により受信された情報に基づいて、表示部13の表示を制御する。表示制御部153は、決定部152による決定に応じて、表示部13の表示を制御する。表示制御部153は、表示部13にトイレシステム1の制御に関する情報が表示されるように表示部13の表示を制御する。例えば、表示制御部153は、コンテンツCT11等のコンテンツが表示されるように表示部13の表示を制御する。
【0105】
表示制御部153は、取得部151により取得されたトイレ情報に基づいて、トイレシステム1が有する機能に応じて表示態様を変更する。表示制御部153は、トイレシステム1が有する機能のみを制御可能な表示態様で表示する。表示制御部153は、トイレシステム1が有する機能のみを表示する。
【0106】
表示制御部153は、トイレシステム1における端末装置10による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替える。表示制御部153は、端末装置10の制御による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替える。表示制御部153は、トイレシステム1が有する機能のうち、少なくとも1つの機能を停止するための停止オブジェクトを常時表示する。
【0107】
表示制御部153、トイレシステム1が有する機能のうち少なくとも局部の洗浄の制御に関する洗浄制御用オブジェクトが配置される第1表示領域と、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄のボリュームの調整に関する調整オブジェクトが配置される第2表示領域と、トイレシステム1における便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域とを含むコンテンツを表示する。
【0108】
表示制御部153は、第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域の順に一方向に設けられるコンテンツを表示する。表示制御部153は、第1表示領域、第2表示領域、第3表示領域の順に上方から設けられるコンテンツを表示する。表示制御部153は、音出力の制御に関する音制御用オブジェクトが、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。
【0109】
表示制御部153は、洗浄制御用オブジェクトに対応する洗浄を停止するための停止オブジェクトが、洗浄制御用オブジェクトよりも下方に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。表示制御部153は、停止オブジェクトが、コンテンツの左右方向の中心よりも右側に配置される第1表示領域を含むコンテンツを表示する。
【0110】
表示制御部153は、取得部151により取得されたトイレ情報に基づいて、トイレ情報が示す機能のうち少なくとも局部の洗浄の制御に関する洗浄制御用オブジェクトが配置される第1表示領域と、トイレシステム1における端末装置10による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域とを含むコンテンツを表示する。表示制御部153は、端末装置10の制御による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトが配置される第3表示領域を含むコンテンツを表示する。
【0111】
表示制御部153は、音出力を行う第1機能と、水または風の噴射を行う第2機能とを制御するオブジェクトを表示する。表示制御部153は、第2機能の実行を示す表示とは異なる表示態様で第1機能の実行を示す表示を行う。表示制御部153は、第1機能の実行を示す表示とは異なる表示態様で第2機能の実行を示す表示を行う。
【0112】
表示制御部153は、第1機能を繰り返し実行するためのリピート機能を制御するためのリピート用オブジェクトを表示する。表示制御部153は、第1機能を停止する第1停止オブジェクトと、第2機能を停止する第2停止オブジェクトとの各々を表示する。
【0113】
表示制御部153は、第1機能の実行を開始する第1実行オブジェクトに、第1機能を制御するためのオブジェクトを重畳表示する。表示制御部153は、第1機能の実行中においては、第1表示態様で表示し、第2機能の実行中においては、第1表示態様とは異なる第2表示態様で表示する。
【0114】
表示制御部153は、局部に向けて洗浄水を噴射する機能のボリュームの調整に関する調整オブジェクトを表示し、調整オブジェクトにより機能のボリュームが0に変更されることを制限する。表示制御部153は、調整オブジェクトが示すボリュームが0よりも大きくなるように表示する。表示制御部153は、音出力を行う他の機能のボリュームの調整に関する他の調整オブジェクトを表示し、他の調整オブジェクトにより他の機能のボリュームが0に変更されることを制限しない。
【0115】
表示制御部153は、種々の生成を行なう。表示制御部153は、トイレシステム1の制御に関するコンテンツを生成する処理を実行する。表示制御部153は、画面(表示部13)に表示するコンテンツを生成する。例えば、表示制御部153は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成する。なお、表示制御部153は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、コンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。また、例えば、表示制御部153は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式でコンテンツCT11等のコンテンツを生成してもよい。
【0116】
例えば、表示制御部153は、トイレシステム1の制御のための情報を生成する。例えば、表示制御部153は、ユーザの操作に応じて、トイレシステム1の各種装置を制御(操作)するための情報(制御情報)を生成する。例えば、表示制御部153は、ユーザが操作(タッチ)したオブジェクトに対応する装置を制御する制御情報を生成する。
【0117】
表示制御部153は、記憶部14に記憶された情報を用いて、ユーザが操作(タッチ)したオブジェクトに対応する装置を制御する制御情報を生成する。表示制御部153は、記憶部14に記憶されたオブジェクトに、装置及び制御情報を対応付けた情報を用いて、便座装置2を操作するための制御情報を生成する。表示制御部153は、ユーザが操作(タッチ)したオブジェクトを示す情報と、記憶部14に記憶されたオブジェクトと制御情報とを対応付けた情報を用いて、トイレシステム1の各種装置を制御するための制御情報を生成する。
【0118】
例えば、表示制御部153は、便座装置2の局部洗浄機能に対応するオブジェクトが操作された場合、便座装置2の局部洗浄機能を制御する制御情報を生成する。例えば、表示制御部153は、便座装置2の局部洗浄機能を開始する操作がされた場合、便座装置2の局部洗浄機能の開始を指示する制御情報を生成する。例えば、表示制御部153は、便座装置2の局部洗浄機能を停止する操作がされた場合、便座装置2の局部洗浄機能の停止を指示する制御情報を生成する。例えば、表示制御部153は、便座装置2の局部洗浄機能のボリューム(水勢)を調整する操作がされた場合、便座装置2の局部洗浄機能のボリューム(水勢)の調整を指示する制御情報を生成する。
【0119】
送信部154は、種々の情報を送信する。例えば、送信部154は、通信部11を制御することにより、種々の情報を送信する。送信部154は、通信部11を介して、他の装置へ種々の情報を送信する。送信部154は、記憶部14に記憶された各種情報を他の装置へ送信する。
【0120】
送信部154は、各種情報をトイレシステム1へ送信する。例えば、送信部154は、各種情報を便座装置2または便器装置3等のトイレ装置へ送信する。送信部154は、取得部151により取得された各種情報を他の装置へ送信する。送信部154は、決定部152により決定された各種情報を他の装置へ送信する。送信部154は、表示制御部153により生成された各種情報を他の装置へ送信する。
【0121】
送信部154は、表示制御部153により生成された制御情報をトイレシステム1へ送信する。送信部154は、制御情報をトイレシステム1に含まれる装置のうち、通信機能を有する装置へ送信する。
【0122】
なお、上述した制御部15による各種の処理は、所定のアプリケーション(例えばトイレ制御アプリケーション等)により行われる場合、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーション(例えばトイレ制御アプリケーション等)により実現されてもよい。例えば、制御部15による各種の処理は、外部の情報処理装置から受信した制御情報により実現されてもよい。
【0123】
音声出力部16は、音を出力する。例えば、音声出力部16は、スピーカである。音声出力部16は、制御に応じて種々の音を出力する。音声出力部16は、ユーザの操作に応じて種々の音を出力する。音声出力部16は、排泄音等の消音のための音声を出力する。例えば、音声出力部16は、端末装置10内に設けられる音声出力装置に限らず、端末装置10外に設けれられ、端末装置10の制御により音を出力する音声出力装置であってもよい。
【0124】
<5.トイレが有する機能に応じた表示例>
端末装置10は、トイレシステム1が有する機能に応じて表示を切り替えてもよい。この点について、
図5を用いて説明する。
図5は、トイレが有する機能に応じた表示の一例を示す図である。なお、
図1等で説明した内容と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0125】
図5では、第1の処理例として、便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であるトイレシステム1Aを制御対象とした場合の端末装置10の表示を示す。第1の処理例では、端末装置10は、トイレシステム1Aの便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であることを示すトイレ情報を取得する(ステップS11)。例えば、端末装置10は、トイレシステム1Aの便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であることを示すトイレ情報をトイレシステム1Aのトイレ装置(例えば便座装置2)から受信する。
【0126】
そして、第1の処理例では、端末装置10は、トイレシステム1Aの便器30が端末装置10による洗浄の制御が可能であることを示すトイレ情報に基づいて表示を行う(ステップS12)。
図5では、端末装置10は、表示領域AR3にオブジェクトOB31が配置されたコンテンツCT11を表示する。
【0127】
一方、第2の処理例として、便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能であるトイレシステム1Bを制御対象とした場合の端末装置10の表示を示す。第2の処理例では、端末装置10は、トイレシステム1Bの便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能であることを示すトイレ情報を取得する(ステップS21)。例えば、端末装置10は、トイレシステム1Bの便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能であることを示すトイレ情報をトイレシステム1Bのトイレ装置(例えば便座装置2)から受信する。なお、端末装置10は、通信先に便器装置3が含まれない場合、便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能であると決定してもよい。
【0128】
そして、第2の処理例では、端末装置10は、トイレシステム1Bの便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能であることを示すトイレ情報に基づいて表示を行う(ステップS22)。
図5では、端末装置10は、表示領域AR3にオブジェクトOB31が配置されていないコンテンツCT21を表示する。このように、端末装置10は、トイレシステム1の便器30が端末装置10による洗浄の制御が不可能である場合、便器30の洗浄を制御するためのオブジェクトOB31を表示しない。すなわち、端末装置10は、トイレシステム1が有する機能のみを制御可能な表示態様で表示する。具体的には、端末装置10は、トイレシステム1が有する機能のみを表示する。
【0129】
第1の処理例及び第2の処理例に示すように、端末装置10は、トイレシステム1における端末装置10の制御による便器30の洗浄機能の有無に応じて、便器30の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替える。また、第1の処理例及び第2の処理例のいずれにおいても、端末装置10は、オブジェクトOB14を常時表示する。このように、端末装置10は、トイレシステム1が有する機能のうち、少なくとも1つの機能を停止するためのオブジェクトOB14を常時表示する。
【0130】
<6.音に関する表示例>
なお、端末装置10は、音に関する表示については他の表示と異ならせてもよい。この点について、
図6を用いて説明する。
図6は、音に関する表示の一例を示す図である。なお、
図1等で説明した内容と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。また、
図6では、説明に必要な範囲のみに符号を付して、音に関する表示について説明する。
【0131】
ここから、
図6に示す音に関する表示について説明する。
図6では、端末装置10を表示の遷移に応じて、端末装置10-1、端末装置10-2及び端末装置10-3として示すが、同一の端末装置10であり、区別せずに説明する場合、「端末装置10」と記載する場合がある。
【0132】
図6中の端末装置10-1は、第1の状態の端末装置10を示す。端末装置10-1は、オブジェクトOB13がユーザに指定される前、すなわちオブジェクトOB13に対応する音の出力が行われる前の状態を示す。このように、端末装置10は、音出力の機能の実行を開始する第1実行オブジェクトであるオブジェクトOB13を表示する。端末装置10-1は、
図1で示した端末装置10の表示態様に対応する。例えば、端末装置10-1は、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄、及びオブジェクトOB13に対応する音の出力のいずれも行われていない場合の表示態様を示す。端末装置10は、ユーザによるオブジェクトOB13の指定に応じて、音制御や表示態様の変更等を行う。
【0133】
例えば、端末装置10-1は、ユーザがオブジェクトOB13を指定した場合、音の出力を開始するとともに、表示態様を端末装置10-2の表示態様に変更する。例えば、端末装置10は、ユーザが指でオブジェクトOB13が表示された箇所にタッチ(接触)する操作を指定として受け付ける。
【0134】
ここで、音の出力を端末装置10自身が行う場合、端末装置10は、音声出力部16から音の出力を開始する。また、音の出力を端末装置10以外の装置が行う場合、端末装置10は、音の出力を開始することをトイレシステム1に指示する。例えば、端末装置10-1は、ユーザがオブジェクトOB13を指定した場合、音の出力の開始を指示する情報をトイレシステム1のトイレ装置(便座装置2やリモコン装置等)へ送信し、トイレ装置は、端末装置10からの指示に応じて音の出力を開始する。
【0135】
図6中の端末装置10-2は、第2の状態の端末装置10を示す。端末装置10-2は、オブジェクトOB13がユーザに指定された後、すなわちオブジェクトOB13に対応する音の出力が開始された状態を示す。端末装置10-2は、オブジェクトOB13の表示態様を端末装置10-1での表示態様とは異なる表示態様で表示する。端末装置10-2は、オブジェクトOB13の色を端末装置10-1での色から変更して表示する。また、端末装置10-2は、オブジェクトOB13の中心から広がる波紋のようなエフェクト(効果)を付してオブジェクトOB13を表示する。
【0136】
なお、端末装置10は、オブジェクトOB11やオブジェクトOB12についても表示態様を変更する。この点について、オブジェクトOB11を一例として説明する。端末装置10は、オブジェクトOB11がユーザに指定された後、オブジェクトOB11に対応する洗浄の開始をトイレシステム1に指示するとともに、オブジェクトOB11の表示態様を変更する。オブジェクトOB11に対応する機能の実行時のオブジェクトOB11の表示態様は、オブジェクトOB13に対応する機能の実行時のオブジェクトOB13の表示態様と異なる。
【0137】
例えば、オブジェクトOB13に対応する機能の実行時のオブジェクトOB13の色と、オブジェクトOB11に対応する機能の実行時のオブジェクトOB11の色とを異ならせてもよい。例えば、オブジェクトOB13に対応する機能の実行時のオブジェクトOB13の表示態様が、色の変更及び波紋のエフェクト表示の両方である場合、オブジェクトOB11に対応する機能の実行時のオブジェクトOB11の表示態様は、波紋のエフェクト表示のみ、または色の変更のみであってもよい。なお、オブジェクトOB12についてもオブジェクトOB11と同様であるため、説明を省略する。
【0138】
また、端末装置10-2は、音の出力を繰り返し実行するためのリピート機能を制御するためのリピート用オブジェクトであるオブジェクトOB131と、音の出力を停止する第1停止オブジェクトであるオブジェクトOB132とを表示する。
図6では、端末装置10-2は、オブジェクトOB131と、オブジェクトOB132とをオブジェクトOB13に重畳表示させる。このように、端末装置10は、音出力の機能の実行を開始する第1実行オブジェクトであるオブジェクトOB13に、音出力の機能を制御するためのオブジェクトであるオブジェクトOB131及びオブジェクトOB132を重畳表示する。なお、第2の状態は、オブジェクトOB132が指定される前、すなわちリピート機能がOFFの状態を示す。
【0139】
このように、端末装置10は、音の出力を開始した場合、音の出力を繰り返し実行するためのオブジェクトOB131と、音の出力を停止するオブジェクトOB132とを表示する。端末装置10は、音の出力を停止する第1停止オブジェクトであるオブジェクトOB131と、洗浄水の噴射を停止する第2停止オブジェクトであるオブジェクトOB14との各々を個別に表示する。
【0140】
例えば、オブジェクトOB132は、停止のマークが内部に表記される停止オブジェクトである。例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB132を指定した場合、オブジェクトOB13に対応する音の出力を停止する。音の出力を端末装置10自身が行う場合、端末装置10は、音声出力部16から音の出力を停止する。また、音の出力を端末装置10以外の装置が行う場合、端末装置10は、音の出力を停止することをトイレシステム1に指示する。例えば、端末装置10-2は、ユーザがオブジェクトOB132を指定した場合、音の出力の停止を指示する情報をトイレシステム1のトイレ装置(便座装置2やリモコン装置等)へ送信し、トイレ装置は、端末装置10からの指示に応じて音の出力を停止する。
【0141】
例えば、オブジェクトOB131は、繰り返しを示すマークが内部に表記されるリピート用オブジェクトである。例えば、端末装置10は、ユーザがオブジェクトOB131を指定した場合、オブジェクトOB13に対応する音の繰り返し(リピート)の再生出力を行うとともに、表示態様を端末装置10-3の表示態様に変更する。
【0142】
音の出力を端末装置10自身が行う場合、端末装置10は、音声出力部16から音の繰り返し(リピート)の再生出力を行う。また、音の出力を端末装置10以外の装置が行う場合、端末装置10は、音の繰り返し(リピート)の再生出力を行うことをトイレシステム1に指示する。
【0143】
例えば、端末装置10-2は、ユーザがオブジェクトOB131を指定した場合、音の繰り返し(リピート)の再生出力を指示する情報をトイレシステム1のトイレ装置(便座装置2やリモコン装置等)へ送信し、トイレ装置は、端末装置10からの指示に応じて音の繰り返し(リピート)の再生出力を行う。なお、オブジェクトOB131が指定されていない場合、端末装置10は、オブジェクトOB13に対応する音の音源を1回再生出力した場合、音の出力を終了する。
【0144】
図6中の端末装置10-3は、第3の状態の端末装置10を示す。端末装置10-3は、オブジェクトOB131がユーザに指定された後、すなわちリピート機能がONになった状態を示す。端末装置10-3は、オブジェクトOB13の表示態様を端末装置10-2での表示態様とは異なる表示態様で表示する。端末装置10-3は、オブジェクトOB131の色を端末装置10-2での色から変更して表示する。このように、端末装置10は、リピート機能がONになった場合、リピート機能がONになったことが明示されるようにオブジェクトOB131の表示態様を変更する。端末装置10-3は、状態の変更があるまでの間、音のリピート再生を繰り返す。
【0145】
なお、上述した遷移は一例に過ぎず、端末装置10は、第1の状態、第2の状態及び第3の状態から任意の遷移が可能である。例えば、端末装置10は、第2の状態でユーザがオブジェクトOB132を指定した場合、第1の状態に遷移する。例えば、端末装置10は、第3の状態でユーザがオブジェクトOB132を指定した場合、第1の状態に遷移する。例えば、端末装置10は、第3の状態でユーザがオブジェクトOB131を指定した場合、第2の状態に遷移する。
【0146】
<7.ボリュームの下限例>
なお、端末装置10は、制御対象に応じてそのボリューム(量)の下限を異ならせてもよい。この点について、
図7を用いて説明する。
図7は、ボリュームの下限に関する一例を示す図である。なお、
図1等で説明した内容と同様の点については、同様の符号を付すこと等により適宜説明を省略する。
【0147】
図7では、オブジェクトOB21に対応するボリューム及びオブジェクトOB22に対応するボリュームの両方が下限値に調整されている場合を示す。
図7に示すように、オブジェクトOB11及びオブジェクトOB12に対応する洗浄のボリューム(水勢)を調整するオブジェクトOB21は、メータMT21の左端までの移動が規制されており、目盛DSのうち、左端の目盛DSまでの移動が可能である。すなわち、オブジェクトOB21は、メータMT21のボリュームが0の位置までは移動させることができず、ボリュームが0より大きい値の位置までしか移動させることができない。
【0148】
これにより、端末装置10は、オブジェクトOB21に対応する洗浄については、ボリューム(水勢)を0にする制御を受け付けることができず、0よりも大きい所定の下限値までの設定を受け付けることができる。このように、端末装置10は、局部に向けて洗浄水の水勢を調整するオブジェクトOB21を表示し、オブジェクトOB21により洗浄水の水勢が0に変更されることを制限する。端末装置10は、オブジェクトOB21が示すボリュームが0よりも大きくなるように表示する。
【0149】
一方、
図7では、オブジェクトOB13に対応する音のボリューム(音量)を調整するオブジェクトOB22は、メータMT22の左端までの移動が可能である。すなわち、オブジェクトOB22は、メータMT22のボリュームが0の位置までは移動させることができる。
【0150】
これにより、端末装置10は、オブジェクトOB22に対応する音出力については、ボリューム(音量)を0にする制御を受け付けることができる。このように、端末装置10は、音の出力の音量を調整するオブジェクトOB22を表示し、オブジェクトOB22により音の出力の音量が0に変更されることを制限しない。
【0151】
<8.トイレ制御システムの処理シーケンス例>
ここで、トイレ制御システム100における処理シーケンスの例について、
図8を用いて説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【0152】
まず、端末装置10は、トイレシステム1にトイレ情報を要求する(ステップS101)。端末装置10からトイレ情報の要求を受け付けたトイレシステム1は、トイレシステム1の便座装置2や便器装置3等の各種装置に関するトイレ情報を取得する(ステップS102)。そして、トイレシステム1は、トイレ情報を端末装置10へ送信する(ステップS103)。
【0153】
そして、トイレシステム1からトイレ情報を受信した端末装置10は、受信したトイレ情報を用いて、トイレシステム1の操作に関する情報の表示を行う(ステップS104)。例えば、端末装置10は、トイレシステム1のトイレ情報を基にトイレシステム1の操作に関するコンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示する。そして、端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける(ステップS105)。
【0154】
まず、端末装置10は、ユーザによる操作を示す操作情報をトイレシステム1へ送信する(ステップS106)。トイレシステム1は、端末装置10から受信したユーザの操作情報に応じて、トイレシステム1のトイレ装置を制御する(ステップS107)。
【0155】
なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0156】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【0157】
上述してきた各実施形態及び変形例について、以下のような構成であってもよいが、以下には限られない。
(1)
トイレシステムを制御する端末装置であって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
(2)
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のみを制御可能な表示態様で表示する
ことを特徴とする(1)に記載の端末装置。
(3)
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のみを表示する
ことを特徴とする(2)に記載の端末装置。
(4)
前記表示制御部は、
前記トイレシステムにおける前記端末装置による便器の洗浄機能の有無に応じて、前記便器の洗浄機能に対応する便器洗浄オブジェクトの表示態様を切り替える
ことを特徴とする(2)または(3)に記載の端末装置。
(5)
前記表示制御部は、
前記トイレシステムが有する機能のうち、少なくとも1つの機能を停止するための停止オブジェクトを常時表示する
ことを特徴とする(1)~(4)のいずれか1つに記載の端末装置。
(6)
前記トイレシステムと通信接続される前記端末装置であって、
前記取得部は、
前記トイレシステムから前記トイレ情報を受信する
ことを特徴とする(1)~(5)のいずれか1つに記載の端末装置。
(7)
前記トイレシステムを利用するユーザが携帯する前記端末装置である
ことを特徴とする(1)~(6)のいずれか1つに記載の端末装置。
(8)
トイレシステムを制御する端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
(9)
トイレシステムを制御する端末装置において実行される情報処理プログラムであって、
前記トイレシステムが有する機能を示すトイレ情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記トイレ情報に基づいて、前記トイレシステムが有する機能に応じて表示態様を変更する表示制御手順と、
を前記端末装置に実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0158】
100 トイレ制御システム
1 トイレシステム
2 便座装置
3 便器装置
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 表示部
14 記憶部
15 制御部
151 取得部
152 決定部
153 表示制御部
154 送信部
16 音声出力部