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特開2024-92285健康診断予約システム、健康診断予約プログラム及び健康診断予約方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092285
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】健康診断予約システム、健康診断予約プログラム及び健康診断予約方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20240701BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208111
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】522309665
【氏名又は名称】株式会社ウェルコンパス
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二ノ宮 里子
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】健康診断の受診者に対して早期のリスク発見や予防を行うための検査オプションを適切に提案する。
【解決手段】健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、過去の問診結果に応じて受診者へ健康診断における検査オプションを受診者へ提示する検査オプション提示手段と、を備える健康診断予約システムとする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、
を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項2】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
健康診断の予約受付画面において、前記受診者に提示された前記検査オプションの選択を受け付ける検査オプション選択受付手段を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項3】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプション提示手段は、前記受診者の属性に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを提示することを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項4】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプション提示手段は、前記受診者に対する複数回の前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示することを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記受診者による健康診断への予約終了後、前記受診者に対して新規問診を行い、当該新規問診の結果を取得する問診処理手段と、
前記新規問診の結果に応じて、前記検査オプションと異なる新規の検査オプションを前記受診者へ提示する新規検査オプション提示手段と、
を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項6】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
前記問診の内容は、健康診断を行う施設及び前記受診者の属性に応じて異ならせることを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項7】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
前記問診の内容を複数のカテゴリに分類し、前記カテゴリ毎に検査オプションを対応させたデータベースを参照して、前記問診結果における前記カテゴリ毎の回答結果に応じて前記受診者へ提示する前記検査オプションを決定することを特徴する健康診断予約システム。
【請求項8】
請求項1に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプションを複数纏めた検査オプションパックを前記受診者へ提示することを特徴とする健康診断予約システム。
【請求項9】
コンピュータを、
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、
して機能させることを特徴とする健康診断予約プログラム。
【請求項10】
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得ステップと、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得ステップと、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示ステップと、
を備えることを特徴とする健康診断予約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康診断予約システム、健康診断予約プログラム及び健康診断予約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者の疾患の有無と疾患リスクに関する指標に基づき、リスクが高いと判断された利用者に対して、特定の精密検査受診、早期発見に役立つ役務提供に関するコメントを出力する技術が記載されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-194773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、検診結果に基づいて受診者の健康上のアドバイスを事後的に行う技術では、健康診断の受診者に対して早期のリスク発見や予防を行うことに課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様は、健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、を備えることを特徴とする健康診断予約システムである。
【0006】
ここで、健康診断の予約受付画面において、前記受診者に提示された前記検査オプションの選択を受け付ける検査オプション選択受付手段を備えることが好適である。
【0007】
また、前記検査オプション提示手段は、前記受診者の属性に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを提示することが好適である。
【0008】
また、前記検査オプション提示手段は、前記受診者に対する複数回の前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示することが好適である。
【0009】
また、前記受診者による健康診断への予約終了後、前記受診者に対して新規問診を行い、当該新規問診の結果を取得する問診処理手段と、前記新規問診の結果に応じて、前記検査オプションと異なる新規の検査オプションを前記受診者へ提示する新規検査オプション提示手段と、を備えることが好適である。
【0010】
また、前記問診の内容は、健康診断を行う施設及び前記受診者の属性に応じて異ならせることが好適である。
【0011】
また、前記問診の内容を複数のカテゴリに分類し、前記カテゴリ毎に検査オプションを対応させたデータベースを参照して、前記問診結果における前記カテゴリ毎の回答結果に応じて前記受診者へ提示する前記検査オプションを決定することが好適である。
【0012】
また、前記検査オプションを複数纏めた検査オプションパックを前記受診者へ提示することが好適である。
【0013】
本発明の別の態様は、コンピュータを、健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、して機能させることが好適である。
【0014】
本発明の別の態様は、健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得ステップと、前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得ステップと、前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示ステップと、を備えることが好適である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、健康診断の受診者に対して早期のリスク発見や予防を行うための検査オプションを適切に提案することができる。本発明の実施の形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態における健康診断予約システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施の形態におけるサーバの構成を示す図である。
図3】本発明の実施の形態におけるクライアントの構成を示す図である。
図4】本発明の実施の形態における健康診断予約方法を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施の形態における受信者データベースの例を示す図である。
図6】本発明の実施の形態における属性取得画面の表示例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態における簡易問診画面の表示例を示す図である。
図8】本発明の実施の形態における簡易問診データベースの例を示す図である。
図9】本発明の実施の形態における問診画面の表示例を示す図である。
図10】本発明の実施の形態における問診画面の表示例を示す図である。
図11】本発明の実施の形態における問診データベースの例を示す図である。
図12】本発明の実施の形態における検査オプションデータベースの例を示す図である。
図13】本発明の実施の形態における簡易検査オプションデータベースの例を示す図である。
図14】本発明の実施の形態における検査オプション選択画面の表示例を示す図である。
図15】本発明の実施の形態における検査オプション選択画面の表示例を示す図である。
図16】本発明の実施の形態における健康診断予約データベースの例を示す図である。
図17】本発明の実施の形態における健康診断予約後処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[システム構成]
本発明の実施の形態における健康診断予約システム100は、図1に示すように、サーバ102及びクライアント104を含んで構成される。サーバ102及びクライアント104は、インターネット等の情報通信網106を介して相互に情報交換可能に接続される。
【0018】
なお、情報通信網106は、インターネットに限定されるものではなく、サーバ102及びクライアント104の間を通信可能に相互に接続できるものであればよい。例えば、専用回線、公衆回線(電話回線、移動体通信回線等)、有線LAN(LocalAreaNetwork)、無線LAN等であってもよく、又はインターネットとこれらを組み合わせたものであってもよい。
【0019】
サーバ102は、図2に示すように、処理部10、記憶部12、入力部14、出力部16及び通信部18を含んで構成される。処理部10は、CPU等の演算処理を行う手段を含む。処理部10は、記憶部12に記憶されている健康診断予約サーバプログラムを実行することによって、本実施の形態における健康診断予約システム100においてクライアント104を使用するユーザが健康診断の予約を行うための機能を実現する。記憶部12は、半導体メモリやメモリカード等の記憶手段を含む。記憶部12は、処理部10とアクセス可能に接続され、健康診断予約サーバプログラム、その処理に必要な情報を記憶する。入力部14は、情報を入力する手段を含む。入力部14は、例えば、管理者からの入力を受けるキーボード、タッチパネル、ボタン、マークシート読み取り手段等を備える。出力部16は、管理者から入力情報を受け付けるためのユーザインターフェース画面(UI)等のサーバ102での処理結果を出力する手段を含む。出力部16は、例えば、管理者に対して画像を呈示するディスプレイを備える。通信部18は、情報通信網106を介して、クライアント104との情報の通信を行うインターフェースを含んで構成される。通信部18による通信は有線及び無線を問わない。
【0020】
サーバ102は、健康診断予約のサービスを受けるユーザが使用するクライアント104からの情報通信網106を介したアクセスを受け付けて、当該ユーザによる健康診断予約の結果、問診に対する回答等の情報を記憶部12に蓄積して管理する。また、当該情報を用いて、健康診断の予約や健康診断の検査オプションの提案を行う。
【0021】
クライアント104は、図3に示すように、処理部20、記憶部22、入力部24、出力部26及び通信部28を含んで構成される。クライアント104は、通信端末とも称される。処理部20は、CPU等の演算処理を行う手段を含む。処理部20は、記憶部22に記憶されている健康診断予約クライアントプログラムを実行することによって、本実施の形態における健康診断予約システム100における健康診断の予約を行う機能を実現する。例えば、健康診断予約クライアントプログラムは、クライアント104において提供される健康診断予約の入力処理や画像表示処理を実現する。記憶部22は、半導体メモリやメモリカード等の記憶手段を含む。記憶部22は、処理部20とアクセス可能に接続され、健康診断予約クライアントプログラム、その処理に必要な情報を記憶する。入力部24は、情報を入力する手段を含む。入力部24は、例えば、ユーザからの入力を受けるキーボード、タッチパネル、ボタン、マークシート読み取り手段等を備える。出力部26は、ユーザから入力情報を受け付けるための画面やユーザインターフェース画面(UI)等の画像情報を表示するディスプレイ等、クライアント104での処理に必要な情報を出力する手段を含む。通信部28は、情報通信網106を介して、サーバ102との情報の通信を行うインターフェースを含んで構成される。通信部28による通信は有線及び無線を問わない。
【0022】
クライアント104は、健康診断予約を行うためのクライアントプログラムを実行可能な情報処理装置であれば様々なものを適用できる。また、クライアント104は、健康診断予約を行うための処理についてサーバ102から情報を受けてブラウザ等に健康診断の予約のためのユーザインターフェースを提供できる情報処理装置としてもよい。例えば、クライアント104としては、据置型または携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯電話端末、PHS(PersonalHandy-phoneSystem)端末、携帯情報端末(PDA:PersonalDigitalAssistant)、情報処理機能を備えた多機能型テレビジョン受像機(いわゆるスマートテレビ)等が適用できる。
【0023】
以下、図4のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態における健康診断予約方法について説明する。健康診断予約方法は、予約を行うユーザがクライアント104を用いてサーバ102へアクセスした状態において、サーバ102において健康診断予約サーバプログラムを実行及びクライアント104において健康診断予約クライアントプログラムを実行することで実現される。
【0024】
[健康診断予約方法]
以下、本実施の形態では、健康診断を受診する受診者がユーザである例を説明する。なお、以下の説明において特記しない限り、サーバ102及びクライアント104による処理は、それぞれサーバ102の処理部10及びクライアント104の処理部20による行われるものとする。また、サーバ102とクライアント104との間の情報の送受信は、サーバ102の通信部18及びクライアント104の通信部28を用いて情報通信網106を介して行われるものとする。
【0025】
ステップS10では、健康診断の予約を開始する初期設定処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は初期設定処理手段として機能する。受診者は、情報通信網106を介してクライアント104からサーバ102へアクセスし、サーバ102において提供されている健康診断予約システムにログイン処理を行う。
【0026】
例えば、受診者は、クライアント104においてウェブブラウザを用いて、サーバ102から提供されている健康予約診断サイトにアクセスする。その後、入力部24を用いて受診者ID及びパスワード等のログインに必要な情報を入力してサーバ102へ送信することによってログイン処理が行われる。サーバ102の記憶部12には、図5に示すように、受診者毎に特有に割り当てられた受診者IDに関連付けられて受信者に関する情報が受診者データベースとして記憶されている。サーバ102は、受診者データベースを参照し、入力された受診者IDが既に登録されていれば、入力されたパスワードが当該受診者IDに関連付けて記憶されているパスワードと一致しているか否かを判定する。パスワードが一致していればログインを許可し、一致していなければログインを拒否する。また、サーバ102は、受診者データベースを参照し、入力された受診者IDが既に登録されていなければ、新規の受診者として入力された受診者ID及びパスワードを受診者データベースに登録する。
【0027】
ステップS12では、受診者の属性を取得する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は受診者属性取得手段として機能する。受診者の属性は、受診者の性別、年齢を含むことが好適である。
【0028】
サーバ102は、受診者データベースを参照し、ステップS10においてログインした受診者の受診者IDに関連付けて既に属性が記憶されていれば、受診者データベースから当該属性を読み出す。また、サーバ102は、受診者データベースを参照し、ステップS10においてログインした受診者の受診者IDに関連付けて属性が記憶されていなければ、図6に示すように、クライアント104の出力部26に受診者の属性を取得するための属性取得画面200を表示させて受信者に対して属性の入力を促す。受信者は、クライアント104の入力部24を用いて、属性取得画面200において受診者の属性を入力する。クライアント104は、情報通信網106を介して、入力された受診者の属性をサーバ102へ送信する。サーバ102は、受診者の属性を受信すると、受診者データベースにおいてステップS10において入力された受診者IDに関連付けて当該属性を記憶させる。
【0029】
例えば、図5の受診者データベースの例では、受診者IDが「受診者1」の受診者に対して性別の属性として「男性」及び年齢の属性として「52」が関連付けて記憶されている。同様に、受診者IDが「受診者2」の受診者に対して性別の属性として「女性」及び年齢の属性として「60」が関連付けて記憶されている。
【0030】
ステップS14では、簡易的な問診が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は簡易問診結果取得手段として機能する。簡易問診は、予約を行っている受診者の心身の状態、生活習慣等に関して簡単な質問に回答してもらうものである。簡易問診は、例えば、肥満傾向、運動不足、喫煙習慣、飲酒習慣、食事生活、体重変化、睡眠時間、ストレス状態、身体的な違和感等について簡単な質問に回答してもらう。
【0031】
例えば、サーバ102は、図7に示すように、クライアント104の出力部26に簡易問診の質問を含む簡易問診画面202を表示させて、受診者に対して問診への回答の入力を促す。受信者は、クライアント104の入力部24を用いて、簡易問診画面202において簡易問診に対して回答を入力する。クライアント104は、情報通信網106を介して、入力された簡易問診への回答をサーバ102へ送信する。サーバ102は、簡易問診への回答を受信すると、図8に示すように、受診者IDに関連付けて簡易問診への回答結果を関連付けて簡易問診データベースとして記憶部12に記憶させる。
【0032】
図8の簡易問診データベースの例では、受診者IDが「受診者1」の受診者に対して「肥満傾向」が「Yes」、「運動不足」が「No」、「喫煙習慣」が「No」、「肉食生活」が「No」、「不規則な食事」が「No」、「飲酒習慣」が「Yes」、「体重増加」が「No」、「睡眠不足」が「No」、「慢性ストレス」が「No」、「残尿・頻尿」が「No」、「便秘気味」が「No」、「特になし」が「No」が関連付けて記憶されている。同様に、受診者IDが「受診者2」の受診者に対して「肥満傾向」が「No」、「運動不足」が「Yes」、「喫煙習慣」が「No」、「肉食生活」が「No」、「不規則な食事」が「Yes」、「飲酒習慣」が「No」、「体重増加」が「No」、「睡眠不足」が「Yes」、「慢性ストレス」が「No」、「残尿・頻尿」が「No」、「便秘気味」が「Yes」、「特になし」が「No」が関連付けて記憶されている。
【0033】
なお、当該ステップは、実行せずにスキップしてもよい。健康診断の予約が完了する前に簡易的であっても問診を行うことで受診者に入力の負担が増加する可能性がある。そこで、当該ステップにおける簡易問診を行わなくすることによって、予約が完了する前に健康診断予約システム100からの離脱が生ずることを防ぐことができる場合もある。例えば、過去に健康診断の予約を行ったことがなく、過去の問診結果や簡易問診結果の記録が残されていない新規の受診者のみに簡易問診を実行するようにしてもよい。
【0034】
ステップS16では、過去の問診結果を取得する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は問診結果取得手段として機能する。サーバ102の処理部10は、予約を行おうとしている受診者の受診者IDに関連付けられている過去の問診結果を記憶部12から読み出す。すなわち、健康診断予約システム100による予約処理の開始前に既に受診者から回答を得ている過去の問診結果を記憶部12から読み出す。
【0035】
問診は、上記の簡易問診よりも詳しく、予約を行っている受診者の心身の状態、生活習慣、自身及び家族の既往歴等に関して質問に回答してもらうものである。問診では、例えば、身長、体重、肥満傾向、運動不足、喫煙習慣、飲酒習慣、食事生活、体重変化、睡眠時間、ストレス状態、身体的な違和感等について質問に回答してもらう。例えば、図9及び図10の問診画面204に示すように、肥満傾向、運動不足、喫煙習慣、飲酒習慣、食事生活、体重変化、睡眠時間、ストレス状態、身体的な違和感に関する質問や受診者自身の既往歴、ご家族の既往歴等についての質問を含むことが好適である。
【0036】
なお、問診は、上記項目に対して「はい」又は「いいえ」の二択で回答する質問のみならず、身長、体重、肥満傾向、運動不足、喫煙習慣、飲酒習慣、食事生活、体重変化、睡眠時間、ストレス状態、身体的な違和感等について具体的な数値で回答してもらう質問を含んでもよい。例えば、飲酒習慣についてビール換算で何ml/日の飲酒をしているか?、喫煙習慣についてたばこを何本/日吸っているか?、運動習慣について一日どれぐらいの時間運動しているか?、等の質問も含んでもよい。
【0037】
また、問診の内容は、健康診断を行う施設、受診者の属性等に応じて異ならせてもよい。例えば、健康診断を行う施設の都合によって検査できない項目がある場合、当該項目に関する内容を除いた問診としてもよい。また、例えば、受診者の年齢層に応じて、それぞれの年齢層において異なる内容を問診に含めるようにしてもよい。また、例えば、受診者の性別に応じて、それぞれの性別において男性特有の疾患に関する内容や女性特有の疾患に関する内容を問診に含めるようにしてもよい。
【0038】
サーバ102の記憶部12には、図11に示すように、予約を行おうしている受診者が過去に回答した問診の結果が問診結果データベースとして記憶されている。図11の例では、問診の結果について該当する回答結果は「1」として、該当しない回答結果は「0」としている。また、上記項目に対して「はい」又は「いいえ」の二択で回答する質問のみならず、身長、体重、肥満傾向、運動不足、喫煙習慣、飲酒習慣、食事生活、体重変化、睡眠時間、ストレス状態、身体的な違和感等について回答された具体的な数値も記憶される。
【0039】
なお、受診者IDが「受診者1」の受診者についての過去の問診結果を含む問診結果データベースを例示したが、他の受診者についても同様に問診結果データベースとして記憶させることができる。また、受診者IDが「受診者1」の受診者について2020年8月15日付回答及び2021年8月6日付回答の過去の問診結果を含む問診結果データベースを例示したが、他の日時の回答結果についても同様に問診結果データベースとして記憶させることができる。
【0040】
ステップS18では、検査オプションを提示する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は検査オプション提示手段として機能する。サーバ102は、ステップS16において取得した過去の問診結果に基づいて、予約を行っている受診者に対して検査オプションを提案する処理を行う。
【0041】
サーバ102は、記憶部12に予め記憶されている検査オプションデータベースを参照して、ステップS16において取得した過去の問診結果に応じて受診者に対して受診を勧める検査オプションを決定する。検査オプションデータベースは、図12に示すように、問診結果、問診結果に対する条件、受診者の属性に対する条件及び推奨される検査オプションを関連付けて記憶させたデータベースである。サーバ102は、検査オプションデータベースを参照し、問診結果及び受診者の属性の少なくとも1つに基づいて受診者に提示する検査オプションを決定し、当該検査オプションを受診者に提示する。
【0042】
例えば、「1.現在、定期的に飲酒している。」という問診に対する問診結果が「はい」であり、飲酒の具体的な数値が「ビール換算300ml/日未満」である場合には「腹部超音波検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、当該問診結果が「はい」であり、飲酒の具体的な数値が「ビール換算300ml/日以上」である場合には「腹部超音波検査」及び「血管造影検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、過去複数年に亘る問診結果の推移に基づいて検査オプションを決定してもよい。例えば、「1.現在、定期的に飲酒している。」という問診に対する直近の過去の問診結果が「いいえ」であっても、「いいえ」の問診結果が継続しているのが2年未満であれば「腹部超音波検査」を受診者に提示する検査オプションに決定するようにしてもよい。
【0043】
また、例えば、「2.現在、たばこを習慣的に吸っている。」という問診に対する問診結果が「はい」であり、喫煙の具体的な数値が「20本/日未満」である場合には「肺活量検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、当該問診結果が「はい」であり、喫煙の具体的な数値が「20本/日以上」である場合には「肺活量検査」、「肺機能検査」及び「胸部低線量CT」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、過去複数年に亘る問診結果の推移に基づいて検査オプションを決定してもよい。例えば、問診に対する直近の過去の問診結果が「いいえ」であっても、「いいえ」の問診結果が継続しているのが3年未満であれば「肺活量検査」を受診者に提示する検査オプションに決定するようにしてもよい。
【0044】
同様に、受診者や家族の既往歴についても過去の問診結果が問診結果に対する条件を満たす場合に当該条件に関連付けられた検査オプションを受診者に提示する検査オプションに決定することができる。
【0045】
例えば、「20.受診者の既往歴」において高血圧に対する回答が「はい」である場合には「心電図」及び「動脈硬化検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、例えば、肝臓病に対する回答が「はい」である場合には「腹部超音波検査」及び「腫瘍マーカー検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。
【0046】
また、過去の問診結果に加えて受診者の属性を条件として受診者に提示する検査オプションに決定してもよい。例えば、「4.日常生活において歩行又は同等の運動を1日1時間以上実施。」という問診に対する回答が「いいえ」であり、受診者の年齢の属性が40歳以上である場合に「心電図」及び「動脈硬化検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、例えば、「2.現在、たばこを習慣的に吸っている。」という問診に対する問診結果が「はい」及び具体的な数値が「20本/日未以上」であり、受診者の性別の属性が女性である場合には「マンモグラフィ」、「肺機能検査」及び「低線量CT」を受診者に提示する検査オプションに決定する。
【0047】
ただし、受診者の属性を条件とするか否かは適宜設定すればよく、すべての問診の項目について受診者の属性を条件としなくてもよく、一部の問診の項目について受診者の属性を条件としてもよく、すべての問診の項目について受診者の属性を条件としてもよい。
【0048】
他の問診結果についても、同様に問診結果、問診結果に対する条件、受診者の属性に対する条件及び推奨される検査オプションを関連付けた検査オプションデータベースを記憶させておくことによって、過去の問診結果が問診結果に対する条件や受診者の属性に対する条件を満たす場合に当該条件に関連付けられた検査オプションを受診者に提示する検査オプションに決定することができる。
【0049】
また、問診の内容を複数のカテゴリに分類し、カテゴリ毎に検査オプションを対応させた検査オプションデータベースとしてもよい。例えば、問診の各内容を循環器系疾患、呼吸系疾患、肝臓系疾患等のカテゴリに分類し、当該分類毎に受診者へ提示する検査オプションを設定しておき、過去の問診結果が問診結果に対する条件を満たすときに当該問診の内容が属するカテゴリ毎に設定された検査オプションを受診者へ提示する検査オプションとして決定すればよい。
【0050】
なお、初回予約時のようにステップS16において過去の問診結果が取得できない場合には、ステップS14において実行した簡易問診の結果に基づいて受診者に提示する検査オプションを決定してもよい。この場合、サーバ102は、記憶部12に予め記憶されている簡易検査オプションデータベースを参照して、ステップS14において取得した簡易問診結果に応じて受診者に対して受診を勧める検査オプションを決定する。簡易検査オプションデータベースは、図13に示すように、簡易問診結果に対する条件、受診者の属性に対する条件及び推奨される検査オプションを関連付けて記憶させたデータベースである。サーバ102は、簡易検査オプションデータベースを参照し、簡易問診結果及び受診者の属性の少なくとも1つに基づいて受診者に提示する検査オプションを決定する。
【0051】
例えば、飲酒習慣についての簡易問診に対する問診結果が「はい」である場合には「腹部超音波検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、例えば、肥満傾向についての簡易問診に対する問診結果が「はい」である場合には「心電図」及び「運動負荷心電図」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、簡易問診結果に加えて受診者の属性を条件として受診者に提示する検査オプションに決定してもよい。例えば、運動不足についての簡易問診に対する問診結果が「はい」であり、受診者の年齢の属性が40歳以上である場合に「心電図」及び「動脈硬化検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。また、例えば、喫煙習慣についての簡易問診に対する問診結果が「はい」であり、受診者の性別の属性が女性である場合には「マンモグラフィ」及び「肺機能検査」を受診者に提示する検査オプションに決定する。
【0052】
他の簡易問診結果についても、同様に簡易問診結果に対する条件、受診者の属性に対する条件及び推奨される検査オプションを関連付けた簡易検査オプションデータベースを記憶させておくことによって、簡易問診結果に対する条件や受診者の属性に対する条件を満たす場合に当該条件に関連付けられた検査オプションを受診者に提示する検査オプションに決定することができる。
【0053】
なお、受診者に提示する検査オプションが多すぎると、受診者が検査オプションを選択することに負担が生じたり、検査オプションを選択することが困難となったりするおそれがある。そこで、受診者に提示する複数の検査オプションを組み合わせたパックコースとしたり、通常の健康診断ではなく、受診者に提示する複数の検査オプションを含む人間ドックコースとしたりしてもよい。パックコースや人間ドックコース等において組み合わされる検査オプションは予め設定しておけばよい。
【0054】
また、検査オプションの優先順位を決めて受診者に提示するようにしてもよい。例えば、検査オプション毎に優先順位を設定しておき、複数の検査オプションを受診者へ提示する場合に当該優先順位にしたがって受診者へ提示するようにすればよい。また、例えば、問診の項目毎、簡易問診の項目毎、問診のカテゴリ毎に優先順位を設定しておき、複数の検査オプションを受診者へ提示する場合に当該優先順位にしたがって受診者へ提示するようにすればよい。このとき、受診者へ提示する検査オプションの数に上限値を設定し、当該上限値を超えないように優先順位が低い検査オプションは受診者へ提示しないようにしてもよい。
【0055】
サーバ102は、当該ステップで決定した受診者へ提示する検査オプションの情報をクライアント104へ送信する。クライアント104は、検査オプションの情報を受信すると、受診者に検査オプションを選択させるための検査オプション選択画面を出力部26に表示させる。
【0056】
例えば、図14の検査オプション選択画面206に例示するように、検査オプションの選択肢と当該選択肢を選択するための選択ボタンを併せて表示させる。このとき、検査オプションを選択したときの追加料金等の附加的な情報も併せて表示させてもよい。また、例えば、図15の検査オプション選択画面208に例示するように、パックコースや人間ドックコースを選択できるようにしてもよい。
【0057】
なお、過去の問診結果や簡易問診結果に応じた検査オプション、パックコース及び人間ドックコース等の提示に代えて又は加えて、受診者が過去に検診した受診コースに応じて受診コースの選択肢を受診者へ提示してもよい。
【0058】
ステップS20では、検査オプションを選択する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は検査オプション選択受付手段として機能する。受診者は、クライアント104の入力部24を用いて、検査オプション選択画面において提示された検査オプションから予約する検査オプションを選択する。このとき、パックコースや人間ドックコースが選択可能であれば、これらを選択してもよい。クライアント104は、選択された検査オプションやコースをサーバ102へ送信する。
【0059】
このとき、クライアント104を介して健康診断の予約に必要な情報について併せて取得してもよい。例えば、受診者が受診を希望する日時等の情報を取得し、サーバ102へ送信してもよい。
【0060】
ステップS22では、健康診断を予約する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は健康診断予約手段として機能する。サーバ102は、クライアント104から検査オプションやコースの選択結果を受信すると、当該検査オプションやコースについて健康診断の予約を行う。健康診断の予約状況は、健康診断予約データベースとして記憶部12に保存される。健康診断予約データベースは、図16に示すように、受診者ID、健康診断を予約した日時、コース及び選択された検査オプションを関連付けたデータベースである。サーバ102は、健康診断予約データベースを参照し、受診者が受診を希望する日時について施設の開き状況を確認する。そして、サーバ102は、受診者が受診を希望する日時に予約が可能であれば、健康診断予約データベースに受診者ID、健康診断を予約した日時、コース及び選択された検査オプションを関連付けて登録することで予約を行う。
【0061】
[健康診断予約後処理方法]
以下、図17のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態における健康診断予約後の処理について説明する。以下の処理は、ユーザがクライアント104を用いてサーバ102へアクセスした状態において、サーバ102において健康診断予約サーバプログラムを実行及びクライアント104において健康診断予約クライアントプログラムを実行することで実現される。本実施の形態では、健康診断を予約した受診者がユーザである例を説明する。
【0062】
ステップS30では、受診者によるログイン処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は予約後ログイン手段として機能する。上記ステップS10~S22による処理によって健康診断の予約の設定が終了すると、受診者は予約した健康診断のために新規の問診を受ける必要がある。例えば、健康診断を予約した施設から受診者へ電子メール等を送信して新規問診を受ける必要があることを連絡する。そこで、受診者は、クライアント104を用いて健康診断予約システム100にログインを行う。ログイン処理は、上記ステップS10におけるログイン処理と同様に行うことができる。
【0063】
ステップS32では、受診者から新規問診への回答を取得する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は問診処理手段として機能する。サーバ102は、クライアント104へ問診に関する情報を送信する。クライアント104は、図9及び図10に示したように、出力部26に問診の質問を含む問診画面204を表示させて、受診者に対して問診への回答の入力を促す。受信者は、クライアント104の入力部24を用いて、問診画面204において問診に対して回答を入力する。クライアント104は、情報通信網106を介して、入力された問診への回答をサーバ102へ送信する。サーバ102は、問診への回答を受信すると、図11に示したように、問診の日時及び受診者IDに関連付けて問診の回答結果を問診結果データベースとして記憶部12に記憶させる。
【0064】
なお、問診結果の取得方法は、特に限定されるものではない。例えば、受診者に対して問診票を郵送で送付し、当該問診票に記入された問診の回答を電子データに変換して問診結果データベースとして記憶部12に記憶させるようにしてもよい。
【0065】
ステップS34では、検査オプションを提示する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は新規検査オプション提示手段として機能する。サーバ102は、ステップS32において取得した新規の問診結果に基づいて、予約後の受診者に対して検査オプションを提案する処理を行う。
【0066】
新規の問診結果に基づいて受診者に提示する検査オプションの決定する方法は上記ステップS18と同様に行うことができる。すなわち、サーバ102は、記憶部12に予め記憶されている検査オプションデータベースを参照して、ステップS32において取得した新規の問診結果に応じて受診者に対して受診を勧める検査オプションを決定する。サーバ102は、検査オプションデータベースを参照し、問診結果及び受診者の属性の少なくとも1つに基づいて受診者に提示する検査オプションを決定し、当該検査オプションを受診者に提示する。サーバ102は、当該ステップで決定した受診者へ提示する検査オプションの情報をクライアント104へ送信する。クライアント104は、検査オプションの情報を受信すると、受診者に検査オプションを選択させるための検査オプション選択画面を出力部26に表示させる。
【0067】
なお、検査の準備時間や人員の確保のために健康診断の予約の設定が終了した後に追加で予約できる検査オプションが限定される場合がある。健康診断の予約後に検査オプションが限定される場合、健康診断の予約後に追加予約できない検査オプションは受診者へ提示する検査オプションから除外することが好適である。具体的には、健康診断の予約後に追加予約できない検査オプションを記憶部12に予め記憶させておき、当該検査オプションを受診者へ提示する検査オプションから除外すればよい。
【0068】
ステップS36では、検査オプションを選択する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は予約後検査オプション選択受付手段として機能する。受診者は、クライアント104の入力部24を用いて、検査オプション選択画面において提示された検査オプションから予約する検査オプションを選択する。クライアント104は、選択された検査オプションをサーバ102へ送信する。
【0069】
ステップS38では、追加の検査オプションを予約する処理が行われる。当該ステップにおける処理によって、健康診断予約システム100は追加検査オプション予約手段として機能する。サーバ102は、クライアント104から追加の検査オプションを受信すると、当該検査オプションの予約を行う。サーバ102は、健康診断予約データベースにおいて受診者の受信者IDに関連付けて追加の検査オプションを登録することで予約を行う。
【0070】
本実施の形態によれば、健康診断の受診者に対して早期のリスク発見や予防を行うための検査オプションを適切に提案したうえで、健康診断予約及び検査オプションの予約をすることができる。
【0071】
なお、本実施の形態では、各種のデータベースはサーバ102の記憶部12に記憶されているものとしたが、これに限定されるものではなく、サーバ102からアクセス可能な外部の装置に記憶させてもよい。例えば、情報通信網106を介して、サーバ102からアクセス可能なクラウド上に各種のデータベースを格納する構成としてもよい。
【0072】
[本発明の構成]
[構成1]
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、
を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
[構成2]
構成1に記載の健康診断予約システムであって、
健康診断の予約受付画面において、前記受診者に提示された前記検査オプションの選択を受け付ける検査オプション選択受付手段を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
[構成3]
構成1又は2に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプション提示手段は、前記受診者の属性に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを提示することを特徴とする健康診断予約システム。
[構成4]
構成1~3のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプション提示手段は、前記受診者に対する複数回の前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示することを特徴とする健康診断予約システム。
[構成5]
構成1~4のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記受診者による健康診断への予約終了後、前記受診者に対して新規問診を行い、当該新規問診の結果を取得する問診処理手段と、
前記新規問診の結果に応じて、前記検査オプションと異なる新規の検査オプションを前記受診者へ提示する新規検査オプション提示手段と、
を備えることを特徴とする健康診断予約システム。
[構成6]
構成1~5のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記問診の内容は、健康診断を行う施設及び前記受診者の属性に応じて異ならせることを特徴とする健康診断予約システム。
[構成7]
構成1~6のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記問診の内容を複数のカテゴリに分類し、前記カテゴリ毎に検査オプションを対応させたデータベースを参照して、前記問診結果における前記カテゴリ毎の回答結果に応じて前記受診者へ提示する前記検査オプションを決定することを特徴する健康診断予約システム。
[構成8]
構成1~7のいずれか1項に記載の健康診断予約システムであって、
前記検査オプションを複数纏めた検査オプションパックを前記受診者へ提示することを特徴とする健康診断予約システム。
[構成9]
コンピュータを、
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得手段と、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得手段と、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示手段と、
して機能させることを特徴とする健康診断予約プログラム。
[構成10]
健康診断の予約のために受診者の属性を取得する属性取得ステップと、
前記受診者の過去の問診結果を取得する問診結果取得ステップと、
前記過去の問診結果に応じて前記受診者へ健康診断における検査オプションを前記受診者へ提示する検査オプション提示ステップと、
を備えることを特徴とする健康診断予約方法。
【符号の説明】
【0073】
10 処理部、12 記憶部、14 入力部、16 出力部、18 通信部、20 処理部、22 記憶部、24 入力部、26 出力部、28 通信部、100 健康診断予約システム、102 サーバ、104 クライアント、106 情報通信網、200 属性取得画面、202 簡易問診画面、204 問診画面、206 検査オプション選択画面、208 検査オプション選択画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17