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特開2024-92316生産管理システム、生産管理方法及び生産管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092316
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】生産管理システム、生産管理方法及び生産管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20240701BHJP
   B29C 45/03 20060101ALI20240701BHJP
   B29C 45/17 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
B29C45/03
B29C45/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208151
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176245
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100156395
【弁理士】
【氏名又は名称】荒井 寿王
(72)【発明者】
【氏名】井上 泰範
【テーマコード(参考)】
3C100
4F206
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA38
3C100AA57
3C100BB13
3C100BB15
3C100BB17
3C100BB33
3C100BB34
4F206AM20
4F206AM23
4F206JA07
4F206JL02
4F206JL07
4F206JL09
4F206JP14
4F206JP21
4F206JP30
4F206JQ90
(57)【要約】
【課題】製品を周期的に生産する生産装置における変化点の状況を容易に把握する。
【解決手段】生産管理システム1は、製品を周期的に生産する成形機2を管理する。生産管理システム1は、成形機2の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示する表示部32と、成形機2の変化点の種類の入力を受け付けるタッチパネル21と、変化点の状況を撮像可能な撮像部22と、を備える、表示部32は、時系列グラフ上において、タッチパネル21が受け付けた変化点の種類を示すアイコンCを、タッチパネル21による受付けが完了したタイミングに対応する時点に関連付けて表示する。アイコンCは、撮像部22の撮像結果が有る場合に当該撮像結果が有ることを更に示す。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を周期的に生産する生産装置を管理する生産管理システムであって、
前記生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示する表示部と、
前記生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付部と、
前記変化点の状況を撮像可能な撮像部と、を備え、
前記表示部は、前記時系列グラフ上において、前記受付部が受け付けた前記変化点の種類を示すアイコンを、前記受付部による受付けが完了したタイミングに対応する時点に関連付けて表示し、
前記アイコンは、前記撮像部により前記変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す、生産管理システム。
【請求項2】
前記受付部は、前記変化点に対応する人物情報の入力を更に受け付ける、請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項3】
前記アイコンは、前記受付部が受け付けた前記人物情報を更に示す、請求項2に記載の生産管理システム。
【請求項4】
前記変化点は、前記生産装置による前記製品の周期的な生産の過程における、人、機械、方法及び材料の変化に関する4M変化点である、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項5】
前記受付部は、前記表示部の表示を操作する入力を更に受け付け、
前記表示部は、
複数の前記生産装置それぞれの稼動状況を時系列に示す時系列グラフ群を表示し、
複数の前記生産装置のうちの何れかを選択する入力を前記受付部が受け付けた場合、前記時系列グラフ群を表示しながら、当該入力にて選択された前記生産装置の稼働状況を時系列に示し且つ前記アイコンが関連付けられた前記時系列グラフを表示する、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項6】
前記撮像部により撮像した前記変化点の状況を、ネットワークを介してサーバに送信する送信部を備える、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項7】
前記撮像部及び前記受付部は、タブレット端末により構成される、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項8】
前記タブレット端末は、前記表示部を更に構成する、請求項7に記載の生産管理システム。
【請求項9】
前記受付部は、前記表示部の表示を操作する入力を更に受け付け、
前記表示部は、前記撮像結果が有ることを示す前記アイコンを選択する入力を前記受付部が受け付けた場合、当該撮像結果を表示する、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項10】
前記生産装置は、成形機又は旋盤加工機である、請求項1又は2に記載の生産管理システム。
【請求項11】
製品を周期的に生産する生産装置を管理する生産管理方法であって、
前記生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示部に表示する表示ステップと、
前記生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付ステップと、
撮像開始の入力を受け付けた場合に、前記変化点の状況を撮像する撮像ステップと、を備え、
前記表示ステップは、前記時系列グラフ上において、前記受付ステップにより受け付けた前記変化点の種類を示すアイコンを、前記受付ステップによる受付けが完了したタイミングに対応する時点に関連付けて表示するステップを含み、
前記アイコンは、前記撮像ステップにより前記変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す、生産管理方法。
【請求項12】
製品を周期的に生産する生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示部に表示する表示ステップと、
前記生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付ステップと、
撮像開始の入力を受け付けた場合に、前記変化点の状況を撮像する撮像ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記表示ステップは、前記時系列グラフ上において、前記受付ステップにより受け付けた前記変化点の種類を示すアイコンを、前記受付ステップによる受付けが完了したタイミングに対応する時点に関連付けて表示するステップを含み、
前記アイコンは、前記撮像ステップにより前記変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す、生産管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産管理システム、生産管理方法及び生産管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
生産管理システムとして、例えば特許文献1には、データベースに蓄積された生産状況データから任意のデータを集計して表示する集計・表示装置(表示部)を備えた工場管理システムが記載されている。特許文献1に記載された工場管理システムでは、生産設備におけるサイクルタイムの変動推移が、生産状況データとして集計・表示装置にグラフ表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-77147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような生産管理システムでは、製品を周期的に生産する射出成形機等の生産装置を管理する場合、生産装置の変化に関する変化点の状況を把握するために、生産装置の変化点の状況を撮像部により撮像することが望まれる。しかしこの場合、例えば撮像部を準備、撮影、印刷及び掲示する必要があり、工数がかかってしまう。また、例えば、撮像部の撮像結果の所在、及び、撮像結果と変化点との関係を把握しにくい。
【0005】
そこで、本発明は、製品を周期的に生産する生産装置における変化点の状況を容易に把握することが可能な生産管理システム、生産管理方法及び生産管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る生産管理システムは、製品を周期的に生産する生産装置を管理する生産管理システムであって、生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示する表示部と、生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付部と、変化点の状況を撮像可能な撮像部と、を備え、表示部は、時系列グラフ上において、受付部が受け付けた変化点の種類を示すアイコンを、受付部による入力の完了タイミングに対応する時点に関連付けて表示し、アイコンは、撮像部により変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す。
【0007】
この生産管理システムでは、撮像部により変化点の状況が撮影されている場合、時系列グラフ上に表示されたアイコンを一見することにより、撮像結果の存在を、変化点の種類と受付部による入力の完了タイミングに対応する時点と共に把握することができる。すなわち、製品を周期的に生産する生産装置における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0008】
(2)上記(1)に記載の生産管理システムでは、受付部は、変化点に対応する人物情報の入力を更に受け付けてもよい。この場合、受付部が受け付けた人物情報に基づくことで、変化点に対応する人物を把握することができる。これにより、例えば変化点に関して、当該人物にすぐに問い合わせることが可能となる。
【0009】
(3)上記(2)に記載の生産管理システムでは、アイコンは、受付部が受け付けた人物情報を更に示していてもよい。これにより、変化点に対応する人物を容易に把握することが可能となる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)の何れか一項に記載の生産管理システムでは、変化点は、生産装置による製品の周期的な生産の過程における、人、機械、方法及び材料の変化に関する4M変化点であってもよい。この場合、4M変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0011】
(5)上記(1)~(4)の何れか一項に記載の生産管理システムでは、受付部は、表示部の表示を操作する入力を更に受け付け、表示部は、複数の生産装置それぞれの稼動状況を時系列に示す時系列グラフ群を表示し、複数の生産装置のうちの何れかを選択する入力を受付部が受け付けた場合、時系列グラフ群を表示しながら、当該入力にて選択された生産装置の稼働状況を時系列に示し且つアイコンが関連付けられた時系列グラフを表示してもよい。この場合、複数の生産装置の時系列グラフ群を見ながら、詳細を確認したい生産装置の時系列グラフをアイコン付きで見ることができ、良好な操作性を得ることが可能となる。
【0012】
(6)上記(1)~(5)の何れか一項に記載の生産管理システムは、撮像部により撮像した変化点の状況を、ネットワークを介してサーバに送信する送信部を備えていてもよい。この場合、撮像した変化点の状況を生産管理システム内に保存しなくてもよく、生産管理システムの容量の圧迫を抑制することができる。
【0013】
(7)上記(1)~(6)の何れか一項に記載の生産管理システムでは、撮像部及び受付部は、タブレット端末により構成されてもよい。この場合、タブレット端末を利用して撮像部及び受付部を実現することができる。
【0014】
(8)上記(7)に記載の生産管理システムでは、タブレット端末は、表示部を更に構成してもよい。この場合、タブレット端末を利用して表示部を更に実現することができる。
【0015】
(9)上記(1)~(8)の何れか一項に記載の生産管理システムでは、受付部は、表示部の表示を操作する入力を更に受け付け、表示部は、撮像結果が有ることを示すアイコンを選択する入力を受付部が受け付けた場合、当該撮像結果を表示してもよい。この場合、アイコンが示す当該撮像結果を容易に確認することができる。
【0016】
(10)上記(1)~(9)の何れか一項に記載の生産管理システムでは、生産装置は、成形機又は旋盤加工機であってもよい。この場合、成形機又は旋盤加工機における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0017】
(11)本発明に係る生産管理方法は、製品を周期的に生産する生産装置を管理する生産管理方法であって、生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示部に表示する表示ステップと、生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付ステップと、撮像開始の入力を受け付けた場合に、変化点の状況を撮像する撮像ステップと、を備え、表示ステップは、時系列グラフ上において、受付ステップにより受け付けた変化点の種類を示すアイコンを、受付ステップによる入力の完了タイミングに対応する時点に関連付けて表示するステップを含み、アイコンは、撮像ステップにより変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す。この生産管理方法においても、製品を周期的に生産する生産装置における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0018】
(12)本発明に係る生産管理プログラムは、製品を周期的に生産する生産装置の稼動状況を時系列に示す時系列グラフを表示部に表示する表示ステップと、生産装置の変化に関する変化点の種類の入力を受け付ける受付ステップと、撮像開始の入力を受け付けた場合に、変化点の状況を撮像する撮像ステップと、をコンピュータに実行させ、表示ステップは、時系列グラフ上において、受付ステップにより受け付けた変化点の種類を示すアイコンを、受付ステップによる入力の完了タイミングに対応する時点に関連付けて表示するステップを含み、アイコンは、撮像ステップにより変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に、当該撮像結果が有ることを更に示す。この生産管理プログラムにおいても、製品を周期的に生産する生産装置における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、変化点の状況を容易に把握することができる生産管理システム、生産管理方法及び生産管理プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、実施形態に係る生産管理システムを示す構成図である。
図2図2は、図1のPC及びタブレット端末を示す構成図である。
図3図3は、実施形態に係る生産管理方法を示すフローチャートである。
図4図4は、ユーザ名を選択する入力画面の例を示す図である。
図5図5は、成形機を選択する入力画面の例を示す図である。
図6図6は、選択した成形機の情報画面の例を示す図である。
図7図7は、変化点の登録画面の例を示す図である。
図8図8は、撮影画面の例を示す図である。
図9図9は、変化点の登録画面の他の例を示す図である。
図10図10は、時系列グラフ群が表示された稼働チャート画面の例を示す図である。
図11図11は、図10の一部を拡大して示す図である。
図12図12は、変形例に係るタブレット端末を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
図1に示されるように、生産管理システム1は、複数の成形機2を管理するシステムである。生産管理システム1は、工場等の施設内に配置されている。成形機2は、製品を周期的に生産する生産装置である。換言すると、成形機2は、射出を繰り返すことにより加工を行う機械である。成形機2は、例えば樹脂又は金属の製品を射出成形する射出成形機である。生産管理システム1は、ローカル端末10、タブレット端末20及びPC(Personal Computer)30を備える。
【0023】
ローカル端末10は、複数の成形機2に対応して複数設けられている。複数のローカル端末10のそれぞれは、複数の成形機2のそれぞれに接続されている。各ローカル端末10は、接続されている成形機2から成形工程の1サイクルの信号を受信し、その成形工程の1サイクルの信号に基づいて当該成形機2の稼働情報を取得する。稼働情報は、例えば、成形機2の稼働状況、及び、成形機2により生産した製品数等の実績データを含む。各ローカル端末10は、取得した稼働情報を、施設のLAN(Local Area Network)等のネットワーク3を介して例えばサーバ40へ出力する。サーバ40は、生産管理システム1の外部に設けられた外部サーバであって、各種の情報又はデータを保存可能である。
【0024】
図2に示されるように、タブレット端末20は、可搬型の情報通信端末である。タブレット端末20は、例えば成形現場に配置される。生産管理システム1が備えるタブレット端末20の数は、特に限定されず、1又は複数であってもよい。タブレット端末20は、タッチパネル21、撮像部22、通信部23及び制御部24を有する。タッチパネル21は、ユーザへ各種の情報を表示すると共に、ユーザから各種の入力を受け付ける。タッチパネル21は、成形機2の変化点に係る情報(以下、「変化点データ」ともいう)の入力をユーザから受け付ける。本実施形態の変化点は、成形機2による製品の周期的な生産の過程における、人、機械、方法及び材料の変化に関する4M変化点である。変化点データは、変化点の対象となる一の成形機2を識別する情報、変化点に対応する人物情報、変化点の種類、及び、変化点に関するコメントの少なくとも何れかを含む。また、タッチパネル21は、変化点データの入力を完了する完了入力をユーザから受け付ける。
【0025】
撮像部22は、変化点の状況を撮像可能なカメラである。撮像部22は、タブレット端末20に内蔵されている。撮像部22は、静止画及び動画を撮像可能である。撮像部22としては特に限定されず、種々のカメラを用いることができる。
【0026】
通信部23は、ネットワーク3を介してサーバ40との間で通信を行う。通信部23は、成形機2の稼働情報をネットワーク3を介してサーバ40から受信する。通信部23は、タッチパネル21により受け付けた変化点データをネットワーク3を介してサーバ40に送信する。通信部23は、撮像部22の撮像結果を含む撮像データを、ネットワーク3を介してサーバ40に送信する。撮像データは、撮像部22により撮像した変化点の状況に関する静止画又は動画に対して、変化点データとタッチパネル21に完了入力が入力された時点である入力完了時点とが関連付けたデータである。通信部23は、例えばネットワークカード又は無線通信モジュールにより構成される。通信部23は、送信部を構成する。
【0027】
制御部24は、プロセッサ、主記憶部及び補助記憶部等によって構成された電子制御ユニットである。制御部24は、例えば、補助記憶部に記憶されているタブレット用生産管理プログラムを、主記憶部にロードしてプロセッサにおいて実行する。これにより、制御部24は、タブレット端末20の各部の上述した機能を実現する。
【0028】
タブレット用生産管理プログラムは、少なくとも、変化点データの入力をタッチパネル21を介してユーザから受け付ける受付ステップと、受付ステップにより撮像開始の入力を受け付けた場合に変化点の状況を撮像部22により撮像する撮像ステップと、受付ステップにより受け付けた変化点データをサーバ40へ送信すると共に、撮像ステップにより変化点の状況を撮像した場合に撮像データをサーバ40へ送信する送信ステップと、をプロセッサ(コンピュータ)に実行させる。
【0029】
PC30は、デスクトップ型の情報通信端末である。PC30は、複数の成形機2に対して、例えば工程計画及び作業指示を出力可能な端末である。PC30は、例えば管理室に配置される。生産管理システム1が備えるPC30の数は、特に限定されず、1又は複数であってもよい。PC30は、入力部31、表示部32、通信部33及び制御部34を有する。
【0030】
入力部31は、ユーザから各種の入力を受け付ける。入力部31は、表示部32の表示を操作する入力をユーザから受け付ける。入力部31は、例えばキーボード及びマウス等を含む。入力部31は、複数の成形機2のうちの何れかを選択する入力をユーザから受け付ける。入力部31は、変化点の存在を示すアイコンC(図11参照、詳しくは後述)を選択する入力を受け付ける。アイコンCを選択する入力は、例えばクリック等の第1入力と、第1入力とは異なる例えばマウスオーバ等の第2入力と、を含む。入力部31は、受付部を構成する。
【0031】
表示部32は、ユーザへ各種の情報を表示する。表示部32は、例えばモニタである。表示部32は、制御部34の制御の下、例えば次の表示を表示する。すなわち、表示部32は、成形機2の稼動状況を時系列に示す時系列グラフ(以下、単に「時系列グラフ」ともいう)を表示する。時系列グラフは、ガントチャート又はラインチャートとも称される。時系列グラフは、表の一種である。時系列グラフは、棒グラフの一種である。時系列グラフは、横棒によって作業の進捗状況を表す。
【0032】
表示部32は、時系列グラフ上においてアイコンCを関連付けて表示する。表示部32は、各成形機2毎の時系列グラフを含む自系列グラフ群を表示する。複数の成形機2のうちの何れかを選択する入力を入力部31が受け付けた場合、表示部32は、時系列グラフ群を表示しながら、当該入力にて選択された成形機2の時系列グラフを、アイコンCを関連付けて拡大表示する。表示部32は、撮像結果が有ることを示す第1アイコンC1(図11参照、詳しくは後述)を選択する第1入力を入力部31が受け付けた場合、当該撮像結果を表示する。表示部32は、アイコンCを選択する第2入力を入力部31が受け付けた場合、アイコンCに関連付けられているコメントを表示する。
【0033】
通信部33は、ネットワーク3を介してサーバ40との間で通信を行う。通信部33は、成形機2の稼働情報をネットワーク3を介してサーバ40から受信する。通信部33は、撮像データ及び/又は変化点データをネットワーク3を介してサーバ40から受信する。通信部23は、例えばネットワークカード又は無線通信モジュールにより構成される。
【0034】
制御部34は、プロセッサ、主記憶部及び補助記憶部等によって構成された電子制御ユニットである。制御部34は、例えば、補助記憶部に記憶されているPC用生産管理プログラムを、主記憶部にロードしてプロセッサにおいて実行する。これにより、制御部34は、PC30の各部の上述した機能を実現する。
【0035】
PC用生産管理プログラムは、少なくとも、時系列グラフを表示部32に表示する表示ステップをプロセッサ(コンピュータ)に実行させる。表示ステップでは、通信部33により受信した稼働情報に基づいて、時系列グラフ群を生成する。表示ステップでは、通信部33により受信した撮像データ及び/又は変化点データに基づいて、アイコンCを生成する。表示ステップでは、時系列グラフ群を表示部32に表示しながら、入力部31で選択された一の成形機2の時系列グラフを拡大して表示部32に表示すると共に、生成したアイコンCを当該時系列グラフに関連付けて表示部32に表示する。表示ステップでは、撮像結果が有ることを示す第1アイコンC1を選択する第1入力を入力部31が受け付けた場合に、その撮像結果を表示部32に表示する。表示ステップでは、アイコンCを選択する第2入力を入力部31が受け付けた場合に、アイコンCに関連付けられたコメントが存在するとき、そのコメントを表示部32に表示する。
【0036】
次に、生産管理システム1により実施される、成形機2を管理する生産管理方法の一例について説明する。
【0037】
例えば、複数の成形機2により製品を周期的に生産中、その中の一の成形機2に変化点が発生した場合、タブレット端末20においてタブレット用生産管理プログラムをユーザが起動することにより、図3のフローチャートに示される生産管理方法を実施する。
【0038】
すなわち、まずタッチパネル21は、図4に示されるように、対応する人物情報を入力する入力画面G1を表示する。入力画面G1では、複数のユーザ名が表示される。ユーザは、タッチパネル21上において複数のユーザ名の中から該当する何れかをタッチすることにより選択する(ステップS1)。これにより、変化点に対応するユーザの人物情報(ここでは、ユーザ名)の入力が、タッチパネル21により受け付けられる。
【0039】
上記ステップS1の後、タッチパネル21は、図5に示されるように、複数の成形機2のうちの変化点が発生した一の成形機2を選択する入力画面G2を表示する。入力画面G2では、複数の成形機2の番号が表示される。ユーザは、タッチパネル21上において複数の成形機2の番号の中から、対象設備である一の成形機2に該当する何れかをタッチすることにより選択する(ステップS2)。これにより、一の成形機2を選択する入力が、タッチパネル21により受け付けられる。
【0040】
上記ステップS2の後、タッチパネル21は、図6に示されるように、選択した一の成形機2の情報画面G3を表示する。情報画面G3では、選択した一の成形機2の稼働状況、製造オーダ番号、品目番号、金型番号、生産予定数、生産残数、生産累計数、生産累計不良数、本日生産数、本日生産不良数等が表示される。また、情報画面G3では、変化点ボタンBT1が表示される。ユーザは、タッチパネル21上において変化点ボタンBT1をタッチすることにより選択する(ステップS3)。これにより、一の成形機2の変化点に関する登録を開始する入力が、タッチパネル21により受け付けられる。
【0041】
上記ステップS2の後、タッチパネル21は、図7に示されるように、変化点の登録画面G4を表示する。登録画面G4では、日付、現在時刻及びユーザ名が表示される。また、登録画面G4では、複数の変化点の種類が表示される。複数の変化点の種類は、条件設定、抜取り検査、初物検査、中間検査、終物検査、品質確認、材料投入及び不良発生である。
【0042】
条件設定は、4M変化点における方法の変化に対応し、例えば成形時の温度及び圧力等の運転条件を含む。抜取り検査、初物検査、中間検査、終物検査及び品質確認は、4M変化点における方法の変化に対応する。抜取り検査は、成形した複数の製品の中から1つ抜き取って行う検査である。初物検査、中間検査及び終物検査は、成形の開始時、成形途中、成形の終了時に行う検査である。品質確認は、成形した製品が既定の品質を維持しているかの確認である。
【0043】
材料投入は、4M変化点における材料の変化に対応する。材料投入は、成形機2への材料(ペレット)の投入(補充)である。不良発生は、4M変化点における方法又は機械の変化に対応する。不良発生は、成形した製品又は成形機2の不良の発生である。なお、変化点の種類としては特に限定されず、種々の種類であってもよい。登録画面G4の変化点の種類は、タッチパネル21を介して適宜に変更可能である。ユーザは、タッチパネル21上において複数の変化点の種類の中から該当する何れかをタッチすることにより選択する(ステップS4)。これにより、変化点の種類の入力がタッチパネル21により受け付けられる。
【0044】
また、登録画面G4では、コメントの入力ボックスが表示される。ユーザは、登録画面G4上の入力ボックスによりコメントを入力する(ステップS5)。これにより、変化点に関するコメントの入力がタッチパネル21により受け付けられる。なお、コメントの入力を行わない場合には、上記ステップS5は無くてもてもよい。
【0045】
また、登録画面G4では、撮影開始ボタンBT2が表示される。ユーザは、変化点の状況の撮影を行う場合(ステップS6のYES)、タッチパネル21上において撮影開始ボタンBT2をタッチすることにより選択する(ステップS7)。これにより、変化点の状況の撮影を開始する入力が、タッチパネル21により受け付けられる。
【0046】
上記ステップS7の後、タッチパネル21は、図8に示されるように、撮影画面G5を表示する。撮影画面G5では、撮像部22により撮像されている撮像画面と撮影ボタンBT3とが表示される。ユーザは、変化点の状況を撮像部22の撮像範囲内に収め、撮影ボタンBT3をタッチすることにより、撮影を実行する(ステップS8)。これにより、変化点の状況が撮像部22により撮影され、その撮像結果(変化点の状況に関する静止画又は動画のファイル)がタブレット端末20に保存される。これと共に、図9に示されるように、タッチパネル21は、登録画面G4を表示し、撮像結果のタブレット端末20における保存先を登録画面G4上に表示する。変化点の状況としては、例えば成形機2で成形された製品、成形機2の操作パネル等が挙げられる。
【0047】
上記ステップS8の後、又は、ユーザが撮影を行わない場合(上記ステップS6のNO)、ユーザは、登録画面G4上においてOKボタンBT4をタッチして選択することにより、変化点の入力を完了する(ステップS9)。そして、上記ステップS9の時点を、タッチパネル21による入力の完了タイミングに対応する入力完了時点として、撮像データを生成する。
【0048】
ここでの撮像データは、上記ステップS8で実行された撮像部22の撮影結果に対して、上記ステップS1で選択されたユーザと、上記ステップS2で選択された成形機2の番号と、上記ステップS4で選択された変化点の種類と、上記ステップS5で入力されたコメントと、上記ステップS9でOKボタンBT4をタッチした入力完了時点と、が関連けられている。
【0049】
その後、タブレット端末20から通信部23を介してサーバ40へ、撮像データ及び/又は変更点データを送信する。サーバ40は、送信された撮像データ及び/又は変更点データを保存する(ステップS10)。上記ステップS1~S7,S9は、受付ステップに対応する。上記ステップS8は、撮像ステップに対応する。
【0050】
図10に示されるように、PC30では、PC用生産管理プログラムをユーザが起動することにより、次の生産管理方法を実施する。すなわち、まず表示部32は、複数の成形機2それぞれの時系列グラフを含む時系列グラフ群が表示された稼働チャート画面G6を表示する(表示ステップ)。稼働チャート画面G6では、各時系列グラフのタイムラインが稼働状況(稼働中、段取中、停止中及び試作中)毎に区別されて表示される。入力部31を介して一の成形機2が選択された場合、稼働チャート画面G6では、選択された一の成形機2の時系列グラフが別途に拡大されて表示される。
【0051】
ここで、表示部32は、図11に示されるように、稼働チャート画面G6において、拡大表示された時系列グラフに、変化点の存在を示すアイコンCを関連付けて表示する。アイコンCは、タッチパネル21が受け付けた変化点の種類を示す。アイコンCは、タッチパネル21が受け付けたユーザ名を更に示す。アイコンCには、タッチパネル21が受け付けたコメントが関連付けられている。アイコンCは、入力完了時点に関連付けて表示される。ここでは、アイコンCは、時系列グラフのタイムラインの入力完了時点から引出し線で引き出されて表示されている。
【0052】
アイコンCは、撮像部22により変化点の状況を撮像した撮像結果が有る場合に当該撮像結果が有ることを更に示す第1アイコンC1と、撮像部22により変化点の状況を撮像した撮像結果が無い場合に当該撮像結果が無いことを更に示す第2アイコンC2と、を含む。撮像結果が有ることを示す表示形態は、特に限定されず、特定の文字、図形、記号、色及び形状の少なくとも何れかを含んでいてもよい。撮像結果が有ることを示す表示形態は、特に限定されず、撮像結果が無いことを示す表示形態とは異なる特定の文字、図形、記号、色及び形状の少なくとも何れかを含んでいてもよい。
【0053】
入力部31を介して第1アイコンC1のクリック(第1入力)がなされた場合、表示部32は、当該第1アイコンC1が示す変化点の撮像画像を表示する。入力部31を介してアイコンCへのマウスオーバ(第2入力)がなされた場合、表示部32は、当該アイコンCが示す変化点に関連付けられたコメントがあるとき、そのコメントを表示する。入力部31を介してアイコンCへのマウスオーバがなされた場合であっても、当該アイコンCが示す変化点に関連付けられたコメントが無いときには、表示部32の表示は変化しない。
【0054】
以上、生産管理システム1及び生産管理方法では、撮像部22により変化点の状況が撮影されている場合、表示部32が表示する時系列グラフ上に表示された第1アイコンC1を一見することにより、撮像結果の存在を、変化点の種類と変換点の入力完了時点と共に把握することができる。すなわち、成形機2における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。成形機2における変化点の状況を確実に把握することが可能となる。
【0055】
生産管理システム1では、タッチパネル21は、変化点に対応する人物情報の入力を受け付ける。この場合、タッチパネル21が受け付けた人物情報に基づくことで、変化点に対応する人物を把握することができる。これにより、例えば変化点に関して何かあれば、当該人物にすぐに問い合わせることが可能となる。
【0056】
生産管理システム1では、アイコンCは、タッチパネル21が受け付けた人物情報を示している。これにより、変化点に対応する人物を容易に把握することが可能となる。生産管理システム1では、変化点は、4M変化点である。この場合、4M変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0057】
生産管理システム1では、入力部31は、表示部32の表示を操作する入力を受け付ける。表示部32は、複数の成形機2それぞれの稼動状況を時系列に示す時系列グラフ群を表示する。表示部32は、複数の成形機2のうちの何れかを選択する入力を入力部31が受け付けた場合、時系列グラフ群を表示しながら、当該入力にて選択された成形機2の時系列グラフをアイコンCを関連付けて表示する。この場合、複数の成形機2の時系列グラフ群を見ながら、詳細を確認したい成形機2の時系列グラフをアイコンC付きで見ることができ、良好な操作性を得ることが可能となる。
【0058】
生産管理システム1のタブレット端末20は、撮像部22により撮像した変化点の状況を、ネットワーク3を介してサーバ40に送信する通信部23を備えている。この場合、撮像した変化点の状況をタブレット端末20(生産管理システム1)内に保存しなくてもよく、タブレット端末20の容量の圧迫を抑制することができる。
【0059】
生産管理システム1では、タブレット端末20により撮像部及び受付部が構成されてもよい。この場合、タブレット端末20を利用して撮像部及び受付部を実現することができる。生産管理システム1では、生産装置として成形機2が適用されている。この場合、成形機2における変化点の状況を容易に把握することが可能となる。
【0060】
生産管理システム1では、表示部32は、撮像結果が有ることを示す第1アイコンC1を選択する入力を入力部31が受け付けた場合、当該撮像結果を表示する。この場合、第1アイコンC1が示す当該撮像結果を容易に確認することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、次の作用効果も奏される。撮像部22の撮像結果を簡単に登録でき、その登録結果を簡単に呼び出すことができる。撮像部22の撮像結果を多数のユーザが呼出し可能な場所に格納することができる。撮像部22の撮像後、すぐに撮像結果を確認できる。撮像結果の印刷も不要である。例えば過去の変化点の状況を頻繁に確認する場合があるため、本実施形態は特に有効である。成形の条件によって製品(成型品)の品質が変わるため、撮像部22による静止画又は動画の撮像は特に有効である。撮像部22により撮像した静止画又は動画の情報の精度は高い。本実施形態では、1つのアイコンに1つの撮像結果が関連付けられる。
【0062】
以上、本発明の一態様は、上記実施形態に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0063】
上記実施形態は、タブレット端末20及びPC30を備えているが、これに代えて、図12に示されるように、1つのタブレット端末120を備えていてもよい。タブレット端末120は、上述したタブレット端末20及びPC30の双方の機能を有する。タブレット端末20は、タッチパネル121、撮像部122、通信部123及び制御部124を有する。タッチパネル121は、上述したタッチパネル21、入力部31及び表示部32と同様な機能を有する。タッチパネル121は、表示部及び受付部を構成する。撮像部122は、上述した撮像部22と同様な機能を有する。通信部123は、上述した通信部23及び通信部33と同様な機能を有する。通信部123は、送信部を構成する。制御部124は、上述した制御部24及び制御部34と同様な機能を有する。
【0064】
制御部124は、プロセッサ124A、主記憶部124B及び補助記憶部124C等によって構成された電子制御ユニットである。制御部24は、例えば、補助記憶部124Cに記憶されている生産管理プログラム200を、主記憶部124Bにロードしてプロセッサ124Aにおいて実行する。これにより、制御部24は、タブレット端末20の各部の上述した機能を実現する。
【0065】
生産管理プログラム200は、少なくとも、時系列グラフをタッチパネル121に表示する表示ステップと、変化点データの入力をタッチパネル21を介してユーザから受け付ける受付ステップと、受付ステップにより撮像開始の入力を受け付けた場合に変化点の状況を撮像部22により撮像する撮像ステップと、受付ステップにより受け付けた変化点データをサーバ40へ送信すると共に、撮像ステップにより変化点の状況を撮像した場合に撮像データをサーバ40へ送信する送信ステップと、をプロセッサ(コンピュータ)124Aに実行させる。生産管理プログラム200は、上述したタブレット用生産管理プログラム及びPC用生産管理プログラムの各ステップをプロセッサ124Aに実行させる。
【0066】
このようなタブレット端末120を備える生産管理システム101、生産管理システム101による生産管理方法、及び、生産管理プログラム200においても、成形機2の変化点の状況を容易に把握することが可能となる。また生産管理システム101では、タブレット端末120は、表示部を更に構成する。この場合、タブレット端末120により、受付部及び撮像部だけでなく表示部を更に実現することができる。
【0067】
上記実施形態では、生産装置として成形機2を適用したが、これに限定されない。生産装置は、旋盤加工機であってもよいし、プレス機であってもよいし、生産装置は、製品を周期的に生産可能であれば種々の装置であってもよい。上記実施形態では、人物情報としてユーザ名をタッチパネル21,121に入力可能であるが、人物情報はユーザ名に限定されず、社員番号等の識別番号であってもよい。
【0068】
上記実施形態では、アイコンCを入力完了時点に関連付けて表示したが、時系列グラフ上においてアイコンCが関連付けられる時点は特に限定されず、タッチパネル21による入力の完了タイミングに対応する時点であればよい。例えば、アイコンCが関連付けられる時点は、上記ステップS1~S5,S7,S8,S10の何れかの処理を行った時点であってもよい。
【0069】
上記実施形態において、変化点の種類としては特に限定されない。変化点の種類は、例えば、4M変化点の「人」に関する変化点として、人員交代を含んでいてもよい。変化点の種類は、例えば、4M変化点の「機械」に関する変化点として、メンテナンスを含んでいてもよい。変化点の種類は、例えば、4M変化点の「方法」に関する変化点として、条件変更を含んでいてもよい。変化点の種類は、例えば、4M変化点の「材料」に関する変化点として、材料ロット替を含んでいてもよい。
【0070】
上記実施形態では、変化点の種類に応じて、表示するアイコンCの色を変えてもよい。上記実施形態では、変化点に対応する人物情報に応じて、表示するアイコンCの色を変えてもよい。上記実施形態では、タブレット端末20,120に代えて、例えば、スマートフォン、デスクトップ型の情報通信端末及びノート型の情報通信端末等のコンピュータを用いてもよい。上記実施形態では、PC30に代えて、例えばタブレット端末、スマートフォン及びノート型の情報通信端末等のコンピュータを用いてもよい。上記実施形態では、タッチパネル21,121及び表示部32に表示する画像は図4図11の例に限定されず、その他の画像であってもよい。
【0071】
上記において各構成の材料及び形状には、様々な材料及び形状を採用することができる。上記実施形態又は変形例における各構成は、他の実施形態又は変形例における各構成に任意に適用することができる。上記実施形態又は変形例における各構成の一部は、本発明の一態様の要旨を逸脱しない範囲で適宜に省略可能である。
【符号の説明】
【0072】
1,101…生産管理システム、2…成形機(生産装置)、3…ネットワーク、20,120…タブレット端末、21…タッチパネル(受付部)、22,122…撮像部、23,123…通信部(送信部)、32…表示部、40…サーバ、121…タッチパネル(表示部,受付部)、C…アイコン、C1…第1アイコン(アイコン)、C2…第2アイコン(アイコン)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12