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特開2024-92328たくし上げカーテン、及びフレームユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092328
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】たくし上げカーテン、及びフレームユニット
(51)【国際特許分類】
   A47H 13/00 20060101AFI20240701BHJP
   A47H 1/10 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
A47H13/00
A47H1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208178
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】紙岡 夏彦
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA01
2E182AC15
2E182BB03
2E182BB29
2E182DE31
2E182DF12
2E182EE04
2E182EF02
2E182EF17
2E182EG01
(57)【要約】
【課題】シングルタイプ用のフレームと、ダブルタイプ用のフレームとを共通化できるたくし上げカーテン及びフレームユニットを提供する。
【解決手段】たくし上げカーテン1Aは、第1フレームユニット11Aと第2フレームユニット11Bとを備える。第1フレームユニット11Aは、前側カーテン生地2Aが吊り下げられる第1フレーム20Aと、第1フレーム20Aに取り付けられる第1サポート部材30Aとを備える。第2フレームユニット11Bは、後側カーテン生地2Bが吊り下げられる第2フレーム20Bと、第2フレーム20Bに取り付けられる第2サポート部材30Bとを備える。第1フレーム20A及び第2フレーム20Bは、同一の形状及び大きさを有する。第2フレームユニット11Bは、第1フレームユニット11Aが備える連結部の一例である第1連結レール24A及び第1連結ガイド部34Aに取り付けられている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1カーテン生地が吊り下げられる第1フレームと、前記第1フレームに取り付けられる第1サポート部材と、を備える第1フレームユニットと、
第2カーテン生地が吊り下げられる第2フレームと、前記第2フレームに取り付けられる第2サポート部材と、を備える第2フレームユニットと、を備え、
前記第1フレーム及び前記第2フレームは、同一の形状及び大きさを有し、
前記第2フレームユニットは、前記第1フレームユニットが備える連結部に取り付けられている
たくし上げカーテン。
【請求項2】
前記第1フレームユニットは、前記連結部として、
前記第1フレームが備えるフレーム連結部であって、前記第2サポート部材と連結する前記フレーム連結部と、
前記第1サポート部材が備えるサポート連結部であって、前記第2フレームと連結する前記サポート連結部と、を備える
請求項1に記載のたくし上げカーテン。
【請求項3】
前記第1フレームは、長手方向に沿って延びる第1保持レールと第1連結レールとを備え、
前記第1連結レールは、前記フレーム連結部であり、
前記第2フレームは、長手方向に沿って延びる第2保持レールと第2連結レールとを備え、
前記第1サポート部材は、前記第1保持レールをスライドする第1保持ガイド部と、前記第2連結レールをスライドする第1連結ガイド部と、を備え、
前記第1連結ガイド部は、前記サポート連結部であり、
前記第2サポート部材は、前記第2保持レールをスライドする第2保持ガイド部と、前記第1連結レールをスライドする第2連結ガイド部と、を備える
請求項2に記載のたくし上げカーテン。
【請求項4】
前記第1フレームは、前記第1サポート部材と係合する第1保持溝と、前記第2サポート部材と係合する第1連結溝と、を備え、
前記第1連結溝は、前記フレーム連結部であり、
前記第2フレームは、前記第2サポート部材と係合する第2保持溝と、前記第1サポート部材と係合する第2連結溝と、を備え、
前記第1サポート部材は、前記第1保持溝と係合する第1保持片と、前記第2連結溝と係合する第1連結片と、を備え、
前記第1連結片は、前記サポート連結部であり、
前記第2サポート部材は、前記第2保持溝と係合する第2保持片と、前記第1連結溝と係合する第2連結片と、を備え、
前記第2連結溝及び前記第1連結片は、スナップフィットによって係合する
請求項2に記載のたくし上げカーテン。
【請求項5】
前記第1サポート部材及び前記第2サポート部材の各々に配置される巻取部材であって、昇降コードを巻き取る前記巻取部材をさらに備える
請求項1ないし4のうち何れか一項に記載のたくし上げカーテン。
【請求項6】
前記第1サポート部材に配置される前記巻取部材は、第1昇降コードを巻き取る第1巻取部材であって、
前記第2サポート部材に配置される前記巻取部材は、第2昇降コードを巻き取る第2巻取部材であって、
前記第1昇降コードは、前記第2カーテン生地を昇降し、
前記第2昇降コードは、前記第1カーテン生地を昇降する
請求項5に記載のたくし上げカーテン。
【請求項7】
カーテン生地が吊り下げられるフレームと、
前記フレームに取り付けられるサポート部材と、を備えるフレームユニットであって、
同じ構成を有する他のフレームユニットを取り付け可能な連結部を備える
フレームユニット。
【請求項8】
請求項1に記載のたくし上げカーテンにおいて、第1フレームユニット及び第2フレームユニットとして用いられる
請求項7に記載のフレームユニット。
【請求項9】
第1カーテン生地が吊り下げられる第1フレームと、
前記第1フレームに取り付けられる第1サポート部材と、を備える第1フレームユニットを備え、
前記第1フレームユニットは、前記第1フレームと同一の形状及び大きさを有する第2フレームであって、第2カーテン生地が吊り下げられる前記第2フレームと、前記第2フレームに取り付けられる第2サポート部材と、を備える第2フレームユニットを取り付け可能な連結部を備える
たくし上げカーテン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たくし上げカーテン、及びたくし上げカーテンに用いられるフレームユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
たくし上げカーテンは、天井や壁に取り付けられるフレームと、フレームから吊下支持されるカーテン生地と、カーテン生地の下縁部近傍に接続される昇降コードとを備える。たくし上げカーテンでは、昇降コードによってカーテン生地を昇降することで採光量を調節する。
【0003】
たくし上げカーテンとしては、1枚のカーテン生地をフレームに吊下支持したシングルタイプと、異なる素材の2枚のカーテン生地をフレームに吊下支持したダブルタイプとの2種類の形態が知られている。ダブルタイプのたくし上げカーテンでは、例えば室外側にレース生地等の透光性を備えた生地が吊下支持されるとともに、室内側に遮光性を備えた生地が吊下支持される。ダブルタイプのたくし上げカーテンでは、各カーテン生地を独立して昇降することによって採光量を適宜に調節可能としている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5334472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シングルタイプのたくし上げカーテンとダブルタイプのたくし上げカーテンとでは、フレームに配置される部品の数が異なる。したがって、シングルタイプ用のフレームとダブルタイプ用のフレームとでは、その形状が相互に異なるため、各別に設計及び製造する必要がある。そのため、シングルタイプのたくし上げカーテンとダブルタイプのたくし上げカーテンとで使用されるフレームの共通化が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのたくし上げカーテンは、第1カーテン生地が吊り下げられる第1フレームと、前記第1フレームに取り付けられる第1サポート部材と、を備える第1フレームユニットと、第2カーテン生地が吊り下げられる第2フレームと、前記第2フレームに取り付けられる第2サポート部材と、を備える第2フレームユニットと、を備え、前記第1フレーム及び前記第2フレームは、同一の形状及び大きさを有し、前記第2フレームユニットは、前記第1フレームユニットが備える連結部に取り付けられている。
【0007】
上記たくし上げカーテンにおいて、前記第1フレームユニットは、前記連結部として、前記第1フレームが備えるフレーム連結部であって、前記第2サポート部材と連結する前記フレーム連結部と、前記第1サポート部材が備えるサポート連結部であって、前記第2フレームと連結する前記サポート連結部と、を備えてもよい。
【0008】
上記たくし上げカーテンにおいて、前記第1フレームは、長手方向に沿って延びる第1保持レールと第1連結レールとを備え、前記第1連結レールは、前記フレーム連結部であり、前記第2フレームは、長手方向に沿って延びる第2保持レールと第2連結レールとを備え、前記第1サポート部材は、前記第1保持レールをスライドする第1保持ガイド部と、前記第2連結レールをスライドする第1連結ガイド部と、を備え、前記第1連結ガイド部は、前記サポート連結部であり、前記第2サポート部材は、前記第2保持レールをスライドする第2保持ガイド部と、前記第1連結レールをスライドする第2連結ガイド部と、を備えてもよい。
【0009】
上記たくし上げカーテンにおいて、前記第1フレームは、前記第1サポート部材と係合する第1保持溝と、前記第2サポート部材と係合する第1連結溝と、を備え、前記第1連結溝は、前記フレーム連結部であり、前記第2フレームは、前記第2サポート部材と係合する第2保持溝と、前記第1サポート部材と係合する第2連結溝と、を備え、前記第1サポート部材は、前記第1保持溝と係合する第1保持片と、前記第2連結溝と係合する第1連結片と、を備え、前記第1連結片は、前記サポート連結部であり、前記第2サポート部材は、前記第2保持溝と係合する第2保持片と、前記第1連結溝と係合する第2連結片と、を備え、前記第2連結溝及び前記第1連結片は、スナップフィットによって係合する構成としてもよい。
【0010】
上記たくし上げカーテンにおいて、前記第1サポート部材及び前記第2サポート部材の各々に配置される巻取部材であって、昇降コードを巻き取る前記巻取部材をさらに備えてもよい。
【0011】
上記たくし上げカーテンにおいて、前記第1サポート部材に配置される前記巻取部材は、第1昇降コードを巻き取る第1巻取部材であって、前記第2サポート部材に配置される前記巻取部材は、第2昇降コードを巻き取る第2巻取部材であって、前記第1昇降コードは、前記第2カーテン生地を昇降し、前記第2昇降コードは、前記第1カーテン生地を昇降する構成としてもよい。
【0012】
上記課題を解決するためのフレームユニットは、カーテン生地が吊り下げられるフレームと、前記フレームに取り付けられるサポート部材と、を備えるフレームユニットであって、同じ構成を有する他のフレームユニットを取り付け可能な連結部を備える。上記フレームユニットは、上記のたくし上げカーテンにおいて、第1フレームユニット及び第2フレームユニットとして用いられる構成としてもよい。
【0013】
上記課題を解決するためのたくし上げカーテンは、第1カーテン生地が吊り下げられる第1フレームと、前記第1フレームに取り付けられる第1サポート部材と、を備える第1フレームユニットを備え、前記第1フレームユニットは、前記第1フレームと同一の形状及び大きさを有する第2フレームであって、第2カーテン生地が吊り下げられる前記第2フレームと、前記第2フレームに取り付けられる第2サポート部材と、を備える第2フレームユニットを取り付け可能な連結部を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、シングルタイプ用のフレームと、ダブルタイプ用のフレームとを共通化できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、第1実施形態のフレームユニットを備えるダブルタイプのたくし上げカーテンの斜視図である。
図2図2は、第1実施形態のフレームユニットのフレームの側面図である。
図3図3は、第1実施形態のフレームユニットのサポート部材の斜視図である。
図4図4は、第1実施形態のフレームユニットを備えるダブルタイプのたくし上げカーテンの側面図である。
図5図5は、第1実施形態の第1フレームユニットの組立方法を示す斜視図である。
図6図6は、第1実施形態の第1フレームユニットに第2フレームユニットを取り付ける手順を示す斜視図である。
図7図7は、第1実施形態のフレームユニットを備えるシングルタイプのたくし上げカーテンの斜視図である。
図8図8は、第1実施形態のフレームユニットを備えるシングルタイプのたくし上げカーテンの側面図である。
図9図9は、第2実施形態のフレームユニットを備えるダブルタイプのたくし上げカーテンの側面図である。
図10図10は、第2実施形態のフレームユニットのフレームの側面図である。
図11図11は、第2実施形態のフレームユニットのサポート部材の斜視図である。
図12図12は、第2実施形態の第1フレームユニットの組立方法を示す側面図である。
図13図13は、第2実施形態の第1フレームユニットに第2フレームを取り付ける手順を示す側面図である。
図14図14は、第2実施形態の第1フレームユニット及び第2フレームに第2サポート部材を取り付ける手順を示す斜視図である。
図15図15は、フレームの変更例を示す図であって、フレーム同士の係合によって2つのフレームユニットが連結される形態のダブルタイプのたくし上げカーテンを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態のフレームユニット及び当該フレームユニットを備えるたくし上げカーテンについて図1図8を参照して説明する。なお、以下では、ダブルタイプのたくし上げカーテンの構成を説明したうえで、シングルタイプのたくし上げカーテンの構成を説明する。また、説明の便宜上、たくし上げカーテンに対して室内側を前方または正面側、室外側を後方または背面側とする。
【0017】
[第1実施形態のダブルタイプのたくし上げカーテン]
図1に示すように、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aは、前方に位置する前側カーテン生地2Aと、後方に位置する後側カーテン生地2Bとを備える。前側カーテン生地2Aの下端近傍には、前側ウェイトバー3Aが取着される。後側カーテン生地2Bの下端近傍には、後側ウェイトバー3Bが取着される。
【0018】
前側カーテン生地2Aは、例えば、遮光性を有した生地である。後側カーテン生地2Bは、例えば、レース状などの光透過性を有した生地である。なお、前側カーテン生地2A及び後側カーテン生地2Bは、何れもが遮光性を有した生地であってもよいし、何れもが光透過性を有した生地であってもよい。また、前側カーテン生地2Aが光透過性を有した生地であって、後側カーテン生地2Bが遮光性を有した生地であってもよい。
【0019】
ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aは、複数本の前側昇降コード4Aと、複数本の後側昇降コード4Bとを備える。前側昇降コード4A及び後側昇降コード4Bは、紐状の部材である。前側昇降コード4Aの下端は、前側カーテン生地2Aの下端近傍に取着される。後側昇降コード4Bの下端は、後側カーテン生地2Bの下端近傍に取着される。
【0020】
たくし上げカーテン1Aは、ヘッド部10Aを備える。ヘッド部10Aは、2つのフレームユニット11を備える。2つのフレームユニット11のうち、ヘッド部10Aの上段に位置するフレームユニット11を第1フレームユニット11Aとし、ヘッド部10Aの下段に位置するフレームユニット11を第2フレームユニット11Bとする。第2フレームユニット11Bは、第1フレームユニット11Aが備える連結部を介して第1フレームユニット11Aの下方に取り付けられる。
【0021】
第1フレームユニット11A及び第2フレームユニット11Bの各々は、フレーム20と、複数のサポート部材30とを備える。なお、第1フレームユニット11Aが備えるフレーム20を第1フレーム20Aとし、第2フレームユニット11Bが備えるフレーム20を第2フレーム20Bとする。第1フレーム20A及び第2フレーム20Bは、同一の形状及び大きさを有する。また、第1フレームユニット11Aが備えるサポート部材30を第1サポート部材30Aとし、第2フレームユニット11Bが備えるサポート部材30を第2サポート部材30Bとする。第1サポート部材30A及び第2サポート部材30Bは、一例として同一の形状及び大きさを有するが、互いに異なる形状を有してもよい。第1サポート部材30Aは、第1フレーム20Aに取り付けられる。第2サポート部材30Bは、第2フレーム20Bに取り付けられる。
【0022】
以下では、第1フレームユニット11Aと第2フレームユニット11Bとを区別しない場合には、単にフレームユニット11として記載する。第1フレーム20Aと第2フレーム20Bとを区別しない場合には、単にフレーム20として記載する。第1サポート部材30Aと第2サポート部材30Bとを区別しない場合には、単にサポート部材30として記載する。
【0023】
サポート部材30には、例えば、巻取部材40が配置される。巻取部材40は、前側昇降コード4Aまたは後側昇降コード4Bを巻き取る部材であって、一例として、円柱状または円錐状のコーンである。第1サポート部材30Aに配置された巻取部材40には、後側昇降コード4Bの上端が取り付けられる。第2サポート部材30Bに配置された巻取部材40には、前側昇降コード4Aの上端が取り付けられる。第1フレーム20Aには、巻取部材40が配置された第1サポート部材30Aが、後側昇降コード4Bと同じ数になるように取り付けられる。第2フレーム20Bには、巻取部材40が配置された第2サポート部材30Bが、前側昇降コード4Aと同じ数になるように取り付けられる。
【0024】
ヘッド部10Aは、操作装置12と、キャップ13と、上側駆動軸14Aと、下側駆動軸14Bとを備える。操作装置12は、第1フレーム20A及び第2フレーム20Bの長手方向の一端に取り付けられる。キャップ13は、第1フレーム20A及び第2フレーム20Bの長手方向の他端に取り付けられる。すなわち、第1フレーム20A及び第2フレーム20Bの長手方向の端部は、操作装置12とキャップ13とによって塞がれる。操作装置12及びキャップ13の取り付け方法は、例えば、ねじ止めである。
【0025】
操作装置12は、伝達ユニット12Aと、操作コード12Bとを備える。伝達ユニット12Aの上部には、上側駆動軸14Aの一端が連結される。伝達ユニット12Aの下部には、下側駆動軸14Bの一端が連結される。操作コード12Bは、操作装置12が備える非図示のプーリに掛装される無端状のコードであって、一例として、ボールチェーンである。操作コード12Bの操作は、プーリ及び伝達ユニット12Aを介して、上側駆動軸14Aまたは下側駆動軸14Bに伝達される。
【0026】
上側駆動軸14A及び下側駆動軸14Bは、角柱状の棒である。上側駆動軸14Aの回転は、ヘッド部10Aの上段に位置する第1サポート部材30Aに配置された各巻取部材40に伝達される。下側駆動軸14Bの回転は、ヘッド部10Aの下段に位置する第2サポート部材30Bに配置された各巻取部材40に伝達される。
【0027】
伝達ユニット12Aは、プーリと上側駆動軸14Aとの間、及び、プーリと下側駆動軸14Bとの間のそれぞれにストッパ、クラッチ、及びワンウェイクラッチを備える。一方のストッパは、上側駆動軸14Aが後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bの重量によって回転することを防ぐ。同様に、他方のストッパは、下側駆動軸14Bが前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3Aの重量によって回転することを防ぐ。
【0028】
一方のクラッチは、上側駆動軸14Aとプーリ及びストッパとの接続を切り離す。これによって後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bの自重による下降を可能とする。同様に、他方のクラッチは、下側駆動軸14Bとプーリ及びストッパとの接続を切り離す。これによって前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3Aの自重による下降を可能とする。
【0029】
一方のワンウェイクラッチは、操作コード12Bからプーリに入力された第1方向の回転のみを上側駆動軸14Aに伝達する。他方のワンウェイクラッチは、操作コード12Bからプーリに入力された第1方向と反対の第2方向の回転のみを下側駆動軸14Bに伝達する。これによって、上側駆動軸14Aと下側駆動軸14Bとを各別に回転させる。
【0030】
操作コード12Bの室内側の部分及び室外側の部分の何れか一方である第1部分を引くと、上側駆動軸14Aが回転することで、ヘッド部10Aの上段に位置する各巻取部材40が回転する。そして、上段の巻取部材40が後側昇降コード4Bを巻き取ることで後側カーテン生地2Bが上昇する。また、操作コード12Bの第1部分を僅かに引くと、後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bが自重によって下降する。さらに、後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bが下降している状態で第1部分を僅かに引くと、後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bの下降が停止する。
【0031】
操作コード12Bにおける第1部分と反対の第2部分を引くと、下側駆動軸14Bが回転することで、ヘッド部10Aの下段に位置する各巻取部材40が回転する。そして、下段の巻取部材40が前側昇降コード4Aを巻き取ることで前側カーテン生地2Aが上昇する。また、操作コード12Bの第2部分を僅かに引くと、前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3Aが自重によって下降する。さらに、前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3Aが下降している状態で第2部分を僅かに引くと、前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3Aの下降が停止する。
【0032】
なお、フレーム20には、巻取部材40が配置されたサポート部材30に加えて、巻取部材40に代えて速度調整機構が配置されたサポート部材30が取り付けられる。速度調整機構は、巻取部材40が前側昇降コード4Aまたは後側昇降コード4Bを巻き出す速度を調整する。言い換えれば、速度調整機構は、前側カーテン生地2A及び前側ウェイトバー3A、または、後側カーテン生地2B及び後側ウェイトバー3Bが下降する速度を調整する。このように、フレーム20には、サポート部材30を介して、巻取部材40や速度調整機構といった種々の部品を取り付けることができる。
【0033】
[第1実施形態のフレーム]
図2に示すように、フレーム20は、前後方向に延びる第1壁21と、上下方向に延びる第2壁22とを備える。フレーム20は、第1壁21と第2壁22とによって略L字状を有する。フレーム20の材料は、例えば、アルミニウムなどの軽量の金属である。なお、図2では、矢印で前後の方向を示すとともに、第1フレームユニット11Aにおいて配置される向きでフレーム20を図示している。
【0034】
フレーム20の第1壁21は、一対の取付片21Aを備える。一対の取付片21Aは、第1壁21から第2壁22が位置する方向と反対に向かって突き出るとともに、その先端が互いに離間するように前後方向に伸びる。取付片21Aは、フレーム20を壁面や天井面などの取付面に取着するためのブラケット15(図4参照)と係合する。一対の取付片21Aは、第1ファスナ保持部21Bを備える。第1ファスナ保持部21Bは、前側カーテン生地2Aもしくは後側カーテン生地2Bを取り付け可能な面ファスナを保持可能に構成される。第1ファスナ保持部21Bは、例えば、各取付片21Aから前後方向において互いに近づくように延びる一対の片である。
【0035】
フレーム20の第2壁22は、第2ファスナ保持部22Aを備える。第2ファスナ保持部22Aは、第2壁22から第1壁21が位置する方向と反対に向かって突き出る。第2ファスナ保持部22Aは、第1ファスナ保持部21Bと同様に面ファスナを保持可能に構成される。第2ファスナ保持部22Aは、例えば、上下方向において互いに近づくように延びる一対の片である。
【0036】
フレーム20は、第1端片21Eと第2端片22Eとを備える。第1端片21Eは、第1壁21における第2壁22と反対側の端部に位置する。第1端片21Eは、第1壁21から取付片21Aと反対側に向かって伸びる。第2端片22Eは、第2壁22における第1壁21と反対側の端部に位置する。第2端片22Eは、第2壁22から第2ファスナ保持部22Aと反対側に向かって伸びる。
【0037】
フレーム20は、保持レール23と、連結レール24とを備える。保持レール23及び連結レール24は、フレーム20の長手方向に沿って延びる溝である。フレーム20には、第1壁21及び第2壁22の内側に1つまたは複数の保持レール23が配置される。例えば、保持レール23は、第1端片21Eと第1壁21との境界、第1壁21と第2壁22との境界、及び、第2壁22と第2端片22Eとの境界の3ヶ所に設けられる。保持レール23には、フレーム20とともにフレームユニット11を構成するサポート部材30が取り付けられる。
【0038】
連結レール24は、第2端片22Eにおいて、第1壁21から第2壁22が延びる方向(図2では下方)に沿って外方に突き出る部分である。連結レール24には、フレーム20とともにフレームユニット11を構成するサポート部材30とは別のサポート部材30、すなわち、他のフレームユニット11が備えるサポート部材30が取り付けられる。
【0039】
[第1実施形態のサポート部材]
図3に示すように、サポート部材30は、収容部31を備える。収容部31には、巻取部材40や速度調整機構といった種々の部品が取り付けられる。なお、図3では、矢印で前後の方向を示すとともに、第1フレームユニット11Aにおいて配置される向きでサポート部材30を図示している。また、収容部31に取り付けられた巻取部材40を二点鎖線で示す。収容部31は、巻取部材40に巻き付けられた前側昇降コード4Aまたは後側昇降コード4Bを導出するための導出口32を備える。
【0040】
サポート部材30は、保持ガイド部33を備える。保持ガイド部33は、フレーム20が備える保持レール23をスライド可能に構成された凸条である。サポート部材30には、1つまたは複数の保持ガイド部33が配置される。サポート部材30では、フレーム20における保持レール23の配置と対応するように保持ガイド部33が配置される。サポート部材30は、例えば、1つの保持レール23と対応する位置において、1つの長尺な保持ガイド部33を備えてもよいし、複数の短い保持ガイド部33を備えてもよい。
【0041】
サポート部材30は、連結ガイド部34を備える。連結ガイド部34は、サポート部材30とともにフレームユニット11を構成するフレーム20とは別のフレーム20、すなわち、他のフレームユニット11のフレーム20が備える連結レール24と係合可能な形状を有する凸条である。サポート部材30には、1つの長尺な連結ガイド部34、または、複数の短い連結ガイド部34が配置される。
【0042】
サポート部材30は、係止孔35を備える。係止孔35には、止め具36が取り付けられる。止め具36は、係止爪36Aと、係止溝36Bとを備える。係止爪36Aは、係止孔35と係合する。係止溝36Bは、止め具36において、相反する方向に面するように2ヶ所に設けられる。
【0043】
止め具36は、フレーム20にスライド可能な状態で取り付けられたサポート部材30の係止孔35に嵌め込まれる。このとき、一方の係止溝36Bがフレーム20の第1端片21Eと係合することで、サポート部材30がフレーム20に対して固定される。なお、サポート部材30及び止め具36は、一例として、樹脂製である。
【0044】
[第1実施形態のダブルタイプのヘッド部]
以下、図4を参照してダブルタイプのヘッド部10Aについて説明する。なお、第1フレーム20Aが備える保持レール23及び連結レール24を、それぞれ第1保持レール23A及び第1連結レール24Aとする。第2フレーム20Bが備える保持レール23及び連結レール24を、それぞれ第2保持レール23B及び第2連結レール24Bとする。第1サポート部材30Aが備える保持ガイド部33及び連結ガイド部34を、それぞれ第1保持ガイド部33A及び第1連結ガイド部34Aとする。第2サポート部材30Bが備える保持ガイド部33及び連結ガイド部34を、それぞれ第2保持ガイド部33B及び第2連結ガイド部34Bとする。
【0045】
図4に示すように、ヘッド部10Aは、ブラケット15を備える。ヘッド部10Aは、ブラケット15を介して取付面に取り付けられる。ブラケット15は、第1フレームユニット11Aの第1フレーム20Aが備える取付片21Aと係合する。
【0046】
第1フレームユニット11A及び第2フレームユニット11Bは、前後方向及び上下方向を含む面内において、2つのフレームユニット11の前後方向の中央かつ上下方向の中央に相当する点を対称点として点対称になるように配置される。
【0047】
第1フレームユニット11Aでは、第1保持レール23Aと第1保持ガイド部33Aとが係合することによって、第1フレーム20Aに第1サポート部材30Aが取り付けられている。
【0048】
第1フレームユニット11Aでは、第1フレーム20Aが備える第2ファスナ保持部22Aに前側面ファスナ5Aが配置されている。前側面ファスナ5Aには、前側カーテン生地2Aの上端が取り付けられる。すなわち、前側カーテン生地2Aは、前側面ファスナ5Aを介して第1フレーム20Aの前方に吊り下げられる。
【0049】
第1フレームユニット11Aでは、第1サポート部材30Aに配置される巻取部材40に後側昇降コード4Bの上端が取り付けられている。後側昇降コード4Bは、第1サポート部材30Aが備える導出口32からヘッド部10Aの後方に導出されている。
【0050】
第1サポート部材30Aが備える第1連結ガイド部34Aは、第2フレーム20Bが備える第2連結レール24Bと係合している。また、第1フレーム20Aが備える第1連結レール24Aは、第2サポート部材30Bが備える第2連結ガイド部34Bと係合している。これにより、第2フレームユニット11Bが第1フレームユニット11Aの下部に取り付けられている。
【0051】
すなわち、第1連結レール24Aは、第1フレーム20Aが備えるフレーム連結部の一例である。第1連結ガイド部34Aは、第1サポート部材30Aが備えるサポート連結部の一例である。また、第1連結レール24A及び第1連結ガイド部34Aは、第1フレームユニット11Aが備える連結部の一例である。
【0052】
第2フレームユニット11Bでは、第2保持レール23Bと第2保持ガイド部33Bとが係合することによって、第2フレーム20Bに第2サポート部材30Bが取り付けられている。
【0053】
第2フレームユニット11Bでは、第2フレーム20Bが備える第2ファスナ保持部22Aに後側面ファスナ5Bが配置されている。後側面ファスナ5Bには、後側カーテン生地2Bの上端が取り付けられる。すなわち、後側カーテン生地2Bは、後側面ファスナ5Bを介して第2フレーム20Bの後方に吊り下げられる。なお、後側面ファスナ5Bは、第2フレーム20Bにおいて下方に面する第1ファスナ保持部21Bに配置されてもよい。この場合、後側カーテン生地2Bは、後側面ファスナ5Bを介して第2フレーム20Bの下方に吊り下げられる。
【0054】
第2フレームユニット11Bでは、第2サポート部材30Bに配置される巻取部材40に前側昇降コード4Aの上端が取り付けられている。前側昇降コード4Aは、第2サポート部材30Bが備える導出口32からヘッド部10Aの前方に導出されている。
【0055】
前側昇降コード4Aは、前側カーテン生地2Aに対して後方から取り付けられる。また、後側昇降コード4Bは、後側カーテン生地2Bに対して後方から取り付けられる。これより、前方から見て前側昇降コード4Aが前側カーテン生地2Aに隠れるとともに、後側昇降コード4Bが後側カーテン生地2Bに隠れる構成となるため意匠性を向上できる。
【0056】
なお、例えば、第1フレーム20Aに吊り下げられる前側カーテン生地2Aが第1カーテン生地に対応し、第2フレーム20Bに吊り下げられる後側カーテン生地2Bが第2カーテン生地に対応する。例えば、第1サポート部材30Aに配置される巻取部材40が第1巻取部材に対応し、第2サポート部材30Bに配置される巻取部材40が第2巻取部材に対応する。例えば、後側昇降コード4Bが第1昇降コードに対応し、前側昇降コード4Aが第2昇降コードに対応する。
【0057】
[第1実施形態のダブルタイプのヘッド部の組立方法]
図5に示すように、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aにおいて、ヘッド部10Aを組み立てる手順は、まず、ヘッド部10Aの上段に配置される第1フレームユニット11Aを組み立てる。
【0058】
はじめに、第1フレーム20Aの長手方向の端部から第1サポート部材30Aをスライドさせながら取り付ける。このとき、第1フレーム20A及び第1サポート部材30Aは、第1フレーム20Aの第1保持レール23Aと、第1サポート部材30Aの第1保持ガイド部33Aとが係合するように配置される。また、第1フレーム20A及び第1サポート部材30Aは、第1フレーム20Aの第2壁22に対して第1サポート部材30Aの導出口32が反対側に位置するように配置される。そして、第1フレーム20Aの長手方向において、所望の位置まで第1サポート部材30Aをスライドさせる。
【0059】
次いで、第1サポート部材30Aの係止孔35に止め具36の係止爪36Aを係合させる。このとき、止め具36の係止溝36Bと第1フレーム20Aの第1端片21Eとを係合させることで、第1フレーム20A内での第1サポート部材30Aのスライドが規制される。以上の手順によって、第1フレームユニット11Aが組み立てられる。
【0060】
図6に示すように、続いて、第1フレームユニット11Aに第2フレーム20Bをスライドさせながら取り付ける。このとき、第2フレーム20Bは、第1フレームユニット11Aの第1サポート部材30Aが備える第1連結ガイド部34Aと、第2フレーム20Bの第2連結レール24Bとが係合するように配置される。
【0061】
次いで、第1フレームユニット11A及び第2フレーム20Bに第2サポート部材30Bをスライドさせながら取り付ける。このとき、第2サポート部材30Bは、第1フレームユニット11Aの第1フレーム20Aが備える第1連結レール24Aと、第2サポート部材30Bの第2連結ガイド部34Bとが係合するように配置される。また、第2サポート部材30Bは、第2フレーム20Bが備える第2保持レール23Bと第2サポート部材30Bの第2保持ガイド部33Bとが係合するように配置される。
【0062】
次いで、第2サポート部材30Bの係止孔35に止め具36の係止爪36Aを係合させる。このとき、止め具36の係止溝36Bと第2フレーム20Bの第1端片21Eとを係合させることで、第2フレーム20B内での第2サポート部材30Bのスライドが規制される。以上の手順によって、第2フレームユニット11Bが組み立てられる。
【0063】
そして、操作装置12及びキャップ13を取り付けることでヘッド部10Aが組み立てられる。操作装置12及びキャップ13によって、第1フレームユニット11Aと第2フレームユニット11Bとの長手方向の相対位置が規制される。
【0064】
[第1実施形態のシングルタイプのたくし上げカーテン]
図7に示すように、シングルタイプのたくし上げカーテン1Bは、1つのカーテン生地2を備える。カーテン生地2の下端近傍には、ウェイトバー3が取着される。
【0065】
たくし上げカーテン1Bは、複数本の昇降コード4を備える。昇降コード4は、紐状の部材である。昇降コード4の下端は、カーテン生地2の下端近傍に取着される。
たくし上げカーテン1Aは、ヘッド部10Bを備える。ヘッド部10Bは、1つのフレームユニット11を備える。フレームユニット11は、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aが備えるフレームユニット11と同一の構成を有する。また、シングルタイプのたくし上げカーテン1Bにおいて、フレームユニット11は、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aの第1フレームユニット11Aと同様の手順によって組み立てられる。
【0066】
ヘッド部10Bは、操作装置16と、キャップ17と、駆動軸14とを備える。操作装置16は、フレーム20の長手方向の一端に取り付けられる。キャップ17は、フレーム20の長手方向の他端に取り付けられる。すなわち、フレーム20の長手方向の端部は、操作装置16とキャップ17とによって塞がれる。操作装置16及びキャップ17の取り付け方法は、例えば、ねじ止めである。
【0067】
操作装置16は、伝達ユニット16Aと、操作コード16Bとを備える。伝達ユニット16Aには、駆動軸14の一端が連結される。操作コード16Bは、操作装置16が備える非図示のプーリに掛装される無端状のコードであって、一例として、ボールチェーンである。操作コード16Bの操作は、プーリ及び伝達ユニット16Aを介して、駆動軸14に伝達される。駆動軸14は、角柱状の棒である。駆動軸14の回転は、サポート部材30に配置された各巻取部材40に伝達される。
【0068】
伝達ユニット16Aは、プーリと駆動軸14との間にストッパ、クラッチ、及び、ワンウェイクラッチを備える。ストッパは、駆動軸14がカーテン生地2及びウェイトバー3の重量によって回転することを防ぐ。クラッチは、駆動軸14とプーリ及びストッパとの接続を切り離す。これによってカーテン生地2及びウェイトバー3の自重による下降を可能とする。ワンウェイクラッチは、操作コード16Bからプーリに入力され一方向の回転のみを駆動軸14に伝達する。
【0069】
操作コード16Bの室内側の部分及び室外側の部分の何れか一方である第1部分を引くと、駆動軸14が回転することでヘッド部10Bに位置する各巻取部材40が回転する。そして、巻取部材40が昇降コード4を巻き取ることでカーテン生地2が上昇する。また、操作コード16Bの第1部分を僅かに引くと、カーテン生地2及びウェイトバー3が自重によって下降する。さらに、カーテン生地2及びウェイトバー3が下降している状態で第1部分を僅かに引くと、カーテン生地2及びウェイトバー3の下降が停止する。なお、操作コード16Bにおける第1部分と反対の第2部分を引いても、駆動軸14は回転しない。
【0070】
[第1実施形態のシングルタイプのヘッド部]
図8に示すように、シングルタイプのヘッド部10Bは、ダブルタイプのヘッド部10Aと同様にブラケット15を介して取付面に取り付けられる。ヘッド部10Bでは、フレーム20が備える第2ファスナ保持部22Aに面ファスナ5が配置されている。面ファスナ5には、カーテン生地2の上端が取り付けられる。すなわち、カーテン生地2は、面ファスナ5を介してフレーム20の前方に吊り下げられる。
【0071】
フレームユニット11では、サポート部材30が備える巻取部材40に昇降コード4の上端が取り付けられている。昇降コード4は、サポート部材30が備える導出口32からヘッド部10Bの後方に導出されている。昇降コード4は、カーテン生地2に対して後方から取り付けられる。なお、シングルタイプのヘッド部10Bでは、フレーム20の連結レール24及びサポート部材30の連結ガイド部34は、何れの部材とも係合しない状態で下方に面している。
【0072】
[第1実施形態の効果]
上記第1実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1-1)ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aとシングルタイプのたくし上げカーテン1Bとで、フレーム20の部材形状を共通化できる。すなわち、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aでは、2つのフレームユニット11を用いればよく、シングルタイプのたくし上げカーテン1Bでは、1つのフレームユニット11を用いればよい。2つのフレームユニット11を用いることで、例えば、仮にダブルタイプ用のフレームをシングルタイプに流用する場合よりもフレームを小型化及び軽量化できる。また、フレームに使用される金属材料の低減ともなる。
【0073】
(1-2)第1フレーム20Aの第1連結レール24Aと第2サポート部材30Bの第2連結ガイド部34Bとが係合し、第1サポート部材30Aの第1連結ガイド部34Aと第2フレーム20Bの第2連結レール24Bとが係合する。これによって、第1フレームユニット11Aに第2フレームユニット11Bを取り付けることができる。
【0074】
(1-3)第1サポート部材30Aが第1フレーム20A及び第2フレーム20Bに対してスライドする。このような構成であれば、第1サポート部材30Aと第1フレーム20Aとの係合、及び、第1サポート部材30Aと第2フレーム20Bとの係合を外れにくくすることができる。同様に、第2サポート部材30Bが第1フレーム20A及び第2フレーム20Bに対してスライドする。このような構成であれば、第2サポート部材30Bと第1フレーム20Aとの係合、及び、第2サポート部材30Bと第2フレーム20Bとの係合を外れにくくすることができる。
【0075】
(1-4)ヘッド部10Aの上段及び下段に巻取部材40を配置するための第1サポート部材30A及び第2サポート部材30Bを介して、第1フレームユニット11Aに第2フレームユニット11Bを取り付けることができる。
【0076】
(1-5)前側カーテン生地2Aが第1フレーム20Aに吊り下げられるとともに、前側昇降コード4Aを巻き取る巻取部材40が第2サポート部材30Bに配置される。また、後側カーテン生地2Bが第2フレーム20Bに吊り下げられるとともに、後側昇降コード4Bを巻き取る巻取部材40が第1サポート部材30Aに配置される。これにより、前側カーテン生地2Aの後方に前側昇降コード4Aを配することができるとともに、後側カーテン生地2Bの後方に後側昇降コード4Bを配することができるため、意匠性を向上できる。
【0077】
[第2実施形態]
以下、第2実施形態のフレームユニット及び当該フレームユニットを備えるたくし上げカーテンについて図9図14を参照して説明する。
【0078】
[第2実施形態のダブルタイプのたくし上げカーテン]
図9に示すように、第2実施形態のダブルタイプのたくし上げカーテン1Cは、第1実施形態のフレームユニット11とは異なるフレームユニット51を備える点を除き、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Aと同様の構成を有する。
【0079】
第2実施形態のダブルタイプのたくし上げカーテン1Cは、ヘッド部50を備える。ヘッド部50は、2つのフレームユニット51を備える。2つのフレームユニット51のうち、ヘッド部50の上段に位置するフレームユニット51を第1フレームユニット51Aとし、ヘッド部50の下段に位置するフレームユニット51を第2フレームユニット51Bとする。
【0080】
第1フレームユニット51Aは、ブラケット15と係合する。ヘッド部50は、ブラケット15を介して取付面に取り付けられる。第2フレームユニット51Bは、第1フレームユニット51Aが備える連結部を介して第1フレームユニット51Aの下方に取り付けられる。
【0081】
第1フレームユニット51A及び第2フレームユニット51Bの各々は、フレーム60と、複数のサポート部材70とを備える。なお、第1フレームユニット51Aが備えるフレーム60を第1フレーム60Aとし、第2フレームユニット51Bが備えるフレーム60を第2フレーム60Bとする。第1フレーム60A及び第2フレーム60Bは、同一の形状及び大きさを有する。また、第1フレームユニット51Aが備えるサポート部材70を第1サポート部材70Aとし、第2フレームユニット51Bが備えるサポート部材70を第2サポート部材70Bとする。第1サポート部材70A及び第2サポート部材70Bは、一例として同一の形状及び大きさを有するが、互いに異なる形状を有してもよい。第1サポート部材70Aは、第1フレーム60Aに取り付けられる。第2サポート部材70Bは、第2フレーム60Bに取り付けられる。
【0082】
以下では、第1フレームユニット51Aと第2フレームユニット51Bとを区別しない場合には、単にフレームユニット51として記載する。第1フレーム60Aと第2フレーム60Bとを区別しない場合には、単にフレーム60として記載する。第1サポート部材70Aと第2サポート部材70Bとを区別しない場合には、単にサポート部材70として記載する。
【0083】
サポート部材70には、例えば、巻取部材40が配置される。第1サポート部材70Aに配置された巻取部材40には、後側昇降コード4Bの上端が取り付けられる。第2サポート部材70Bに配置された巻取部材40には、前側昇降コード4Aの上端が取り付けられる。第1フレーム60Aには、巻取部材40が配置された第1サポート部材70Aが、後側昇降コード4Bと同じ数になるように取り付けられる。第2フレーム60Bには、巻取部材40が配置された第2サポート部材70Bが、前側昇降コード4Aと同じ数になるように取り付けられる。
【0084】
なお、フレーム60には、巻取部材40が配置されたサポート部材70に加えて、巻取部材40に代えて速度調整機構が配置されたサポート部材70が取り付けられる。フレーム60には、サポート部材70を介して、巻取部材40や速度調整機構といった種々の部品を取り付けることができる。
【0085】
第1フレームユニット51A及び第2フレームユニット51Bは、前後方向及び上下方向を含む面内において、2つのフレームユニット51の前後方向の中央かつ上下方向の中央に相当する点を対称点として点対称になるように配置される。
【0086】
[第2実施形態のフレーム]
図10に示すように、フレーム60は、前後方向に延びる第1壁61と、上下方向に延びる第2壁62とを備える。フレーム60は、第1壁61と第2壁62とによって略L字状を有する。フレーム60の材料は、例えば、アルミニウムなどの軽量の金属である。なお、図10では、矢印で前後の方向を示すとともに、第1フレームユニット51Aにおいて配置される向きでフレーム60を図示している。
【0087】
フレーム60の第1壁61は、一対の取付片61Aを備える。一対の取付片61Aは、その先端が互いに離間するように前後方向に伸びる。取付片61Aは、ブラケット15と係合する。
【0088】
フレーム60の第2壁62は、ファスナ保持部62Aを備える。ファスナ保持部62Aは、第2壁62から第1壁61が位置する方向と反対に向かって突き出る。ファスナ保持部62Aは、面ファスナを保持可能に構成される。ファスナ保持部62Aは、例えば、上下方向において互いに近づくように延びる一対の片である。
【0089】
フレーム60は、第1端片61Eと第2端片62Eとを備える。第1端片61Eは、第1壁61における第2壁62と反対側の端部に位置する。第1端片61Eは、第1壁61から取付片61Aと反対側に向かって伸びる。第2端片62Eは、フレーム60における第2壁62側の端部である。第2端片62Eは、第2壁62における第1壁61と反対側の端部に位置する。
【0090】
フレーム60は、差込溝63と、保持溝64と、連結溝65とを備える。差込溝63、保持溝64、及び連結溝65は、フレーム60の長手方向に沿って延びる。フレーム60には、第1壁61及び第2壁62の内側に1つまたは複数の差込溝63が配置される。例えば、差込溝63は、第1壁61と第2壁62との境界、及び、第2壁62と第2端片62Eとの境界の2ヶ所に設けられる。保持溝64は、第1端片61Eに設けられる。差込溝63及び保持溝64には、フレーム60とともにフレームユニット51を構成するサポート部材70が取り付けられる。
【0091】
連結溝65は、第2端片62Eにおいて、第1壁61から第2壁62が延びる方向(図10では下方)に沿って外方に突き出る。連結溝65は、フレーム60とともにフレームユニット51を構成するサポート部材70とは別のサポート部材70、すなわち、他のフレームユニット51が備えるサポート部材70が取り付けられる。
【0092】
[第2実施形態のサポート部材]
図11に示すように、樹脂製のサポート部材70は、収容部71を備える。収容部71には、巻取部材40や速度調整機構といった種々の部品が取り付けられる。なお、図11では、矢印で前後の方向を示すとともに、第1フレームユニット51Aにおいて配置される向きでサポート部材70を図示している。また、収容部71に取り付けられた巻取部材40を二点鎖線で示す。収容部71は、巻取部材40に巻き付けられた前側昇降コード4Aまたは後側昇降コード4Bを導出するための導出口72を備える。
【0093】
サポート部材70は、差込片73を備える。差込片73は、フレーム60が備える差込溝63に差し込まれる。サポート部材70では、フレーム60における差込溝63の配置と対応するように差込片73が配置される。サポート部材70は、例えば、1つの差込溝63と対応する位置において、1つの長尺な差込片73を備えてもよいし、複数の短い差込片73を備えてもよい。
【0094】
サポート部材70は、保持片74を備える。保持片74は、フレーム60が備える保持溝64に対してスナップフィットによって係合可能に構成された弾性片である。サポート部材70では、フレーム60における保持溝64の配置と対応するように保持片74が配置される。サポート部材70には、例えば、保持溝64と対応する位置において、1つの長尺な保持片74、または、複数の短い保持片74が配置される。
【0095】
サポート部材70は、連結片75を備える。連結片75は、サポート部材70とともにフレームユニット51を構成するフレーム60とは別のフレーム60、すなわち、他のフレームユニット51のフレーム60が備える連結溝65に対してスナップフィットによって係合可能に構成された弾性片である。サポート部材70には、連結溝65と対応する位置において、1つの長尺な連結片75、または、複数の短い連結片75が配置される。
【0096】
サポート部材70は、係止孔76を備える。係止孔76には、第1実施形態のサポート部材30と同様に止め具36が取り付けられる。止め具36は、サポート部材70のフレーム60に対する固定を担う。
【0097】
[第2実施形態のダブルタイプのヘッド部の組立方法]
以下、図12図14を参照してダブルタイプのヘッド部50を組み立てる手順について説明する。なお、第1フレーム60Aが備える差込溝63、保持溝64、及び連結溝65を、それぞれ第1差込溝63A、第1保持溝64A、及び第1連結溝65Aとする。第2フレーム60Bが備える差込溝63、保持溝64、及び連結溝65を、それぞれ第2差込溝63B、第2保持溝64B、及び第2連結溝65Bとする。第1サポート部材70Aが備える差込片73、保持片74、及び連結片75を、それぞれ第1差込片73A、第1保持片74A、及び第1連結片75Aとする。第2サポート部材70Bが備える差込片73、保持片74、及び連結片75を、それぞれ第2差込片73B、第2保持片74B、及び第2連結片75Bとする。
【0098】
図12に示すように、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Cにおいて、ヘッド部50を組み立てる手順は、まず、ヘッド部50の上段に配置される第1フレームユニット51Aを組み立てる。
【0099】
はじめに、第1フレーム60Aの長手方向の任意の位置において、第1サポート部材70Aをスナップフィットによって第1フレーム60Aに取り付ける。具体的に、まず、第1フレーム60Aにおける第2端片62E側の第1差込溝63Aに第1サポート部材70Aの第1差込片73Aを差し込む。そして、第1サポート部材70Aを第1壁61に近づけるように、図12中で時計回りに第1サポート部材70Aを回転させる。このとき、第1フレーム60Aの第1保持溝64Aに第1サポート部材70Aの第1保持片74Aをスナップフィットによって係合させる。そして、第1フレーム60Aにおける第1壁61と第2壁62との境界に位置する第1差込溝63Aに第1サポート部材70Aの第1差込片73Aを差し込む。
【0100】
次いで、止め具36によって、第1フレーム60Aに第1サポート部材70Aを固定する。これにより、第1フレーム60Aでの第1サポート部材70Aのスライドが規制される。以上の手順によって、第1フレームユニット51Aが組み立てられる。
【0101】
図13に示すように、次いで、第2フレーム60Bをスナップフィットによって第1フレームユニット51Aに取り付ける。具体的に、第1サポート部材70Aの第1連結片75Aに第2フレーム60Bの第2連結溝65Bをスナップフィットによって取り付ける。このような取付方法によれば、第1実施形態のように第2フレーム20Bをスライドさせて取り付ける構成と比較して、第2フレーム60Bの取り付けに要する作業スペースを削減できる。
【0102】
図14に示すように、次いで、第1フレームユニット51A及び第2フレーム60Bに第2サポート部材70Bをスライドさせながら取り付ける。このとき、第2サポート部材70Bは、第2フレーム60Bが備える第2差込溝63Bと第2サポート部材70Bの第2差込片73Bとが係合するように配置される。第2サポート部材70Bは、第2フレーム60Bが備える第2保持溝64Bと第2サポート部材70Bの第2保持片74Bとが係合するように配置される。第2サポート部材70Bは、第1フレームユニット51Aの第1フレーム60Aが備える第1連結溝65Aと、第2サポート部材70Bの第2連結片75Bとが係合するように配置される。
【0103】
次いで、止め具36によって、第2フレーム60Bに第2サポート部材70Bを固定する。これにより、第2フレーム60Bでの第2サポート部材70Bのスライドが規制される。以上の手順によって、第2フレームユニット51Bが組み立てられる。
【0104】
なお、第1連結溝65Aは、第1フレーム60Aが備えるフレーム連結部の一例である。第1連結片75Aは、第1サポート部材70Aが備えるサポート連結部の一例である。第1連結溝65A及び第1連結片75Aは、第1フレームユニット51Aが備える連結部の一例である。
【0105】
そして、操作装置12及びキャップ13を取り付けることでヘッド部50が組み立てられる。操作装置12及びキャップ13によって、第1フレームユニット51Aと第2フレームユニット51Bとの長手方向の相対位置が規制される。
【0106】
なお、第2実施形態のフレームユニット51を用いる場合であっても、第1実施形態と同様に、シングルタイプのたくし上げカーテンを構成することができる。この場合、図12に示す手順によって、フレーム60にサポート部材70を取り付ければよい。
【0107】
[第2実施形態の効果]
上記第2実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(2-1)第1実施形態のフレームユニット11の場合、第1フレームユニット11Aに第2フレーム20Bを取り付ける際には、フレーム20の長手方向において、2つのフレーム20が並ぶ程度の大きさが必要となる。この点、第2実施形態のフレームユニット51によれば、第2フレーム60Bの取り付けに要する作業スペースを削減できる。また、第2実施形態においても、第1実施形態における(1-1)、(1-2)、(1-4)、及び(1-5)と同様の効果を得ることができる。
【0108】
[第2実施形態の変更例]
なお、上記第2実施形態は、さらに以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第1フレームユニット51Aの組み立てにおいて、第1サポート部材70Aをスナップフィットによって第1フレーム60Aに取り付ける構成を例示したが、第1サポート部材70Aを第1フレーム60Aの長手方向の端部からスライドさせて取り付けてもよい。すなわち、第2実施形態では、少なくとも第2フレーム60Bをスナップフィットによって第1フレームユニット51Aに取り付ける構成であればよい。
【0109】
[第1実施形態及び第2実施形態の変更例]
なお、上記第1実施形態、及び第2実施形態は、さらに以下のように適宜変更して実施することもできる。
【0110】
・2つのフレームユニットの連結形態は、一方のフレームユニットが備えるフレームと他方のフレームユニットが備えるサポート部材との連結によるものに限定されない。例えば、各フレームユニットのフレーム同士の連結によって2つのフレームユニットが連結してもよいし、各フレームユニットのサポート部材同士の連結によって2つのフレームユニットが連結してもよい。
【0111】
図15に示すように、例えば、ダブルタイプのたくし上げカーテン1Dは、第1フレーム60Aが第1連結溝65Aに代えて第1係合片66Aを備え、かつ、第2フレーム60Bが第2連結溝65Bに代えて第2係合片66Bを備える。たくし上げカーテン1Dは、上記の点を除き、第2実施形態のたくし上げカーテン1Cと同様の構成を有する。
【0112】
第1フレームユニット51Aは、第1サポート部材70Aと第1係合片66Aとの間に第2係合片66Bが挿入される。すなわち、第1フレームユニット51Aは、第1サポート部材70Aと第1係合片66Aとの間に第2係合片66Bを挿入可能な間隙を備える。第2フレームユニット51Bは、第2サポート部材70Bと第2係合片66Bとの間に第1係合片66Aが挿入される。すなわち、第2フレームユニット51Bは、第2サポート部材70Bと第2係合片66Bとの間に第1係合片66Aを挿入可能な間隙を備える。
【0113】
第1係合片66A及び第2係合片66Bは、同一の形状を有する。第1係合片66A及び第2係合片66Bは、第2壁62から第1壁61が延びる方向に沿って延びる。第1係合片66A及び第2係合片66Bは、凹部を備える基端部と、第1壁61に沿って延びる先端部とを備える。ヘッド部50が組み立てられた状態では、第1係合片66Aが備える凹部に第2係合片66Bの先端部が係合し、第2係合片66Bが備える凹部に第1係合片66Aの先端部が係合する。
【0114】
たくし上げカーテン1Dでは、まず、図12に示す手順によって、第1フレーム60Aに第1サポート部材70Aをスナップフィットによって取り付けることで、第1フレームユニット51Aが組み立てられる。次いで、第1フレームユニット51Aにおける第1サポート部材70Aと第1係合片66Aとの間に位置する間隙に、第2フレーム60Bの第2係合片66Bをスライドさせて挿入する。このとき、第2フレームユニット51Bにおける第2サポート部材70Bと第2係合片66Bとの間に位置する間隙に、第1フレーム60Aの第1係合片66Aをスライドさせて挿入する。そして、図14に示す手順によって、第2フレーム60Bに第2サポート部材70Bをスライドさせて取り付ける。以上の手順によって、第2フレームユニット51Bが組み立てられる。この場合、第1係合片66Aは、第1フレームユニット51Aが備える連結部の一例である。
【0115】
このように、第1フレーム60Aが備える第1係合片66Aと第2フレーム60Bが備える第2係合片66Bとの係合によって2つのフレームユニット51が連結してもよい。また、このような形態であっても、第1実施形態と同様に、シングルタイプのたくし上げカーテンを構成することができる。この場合、図12に示す手順によって、フレーム60にサポート部材70を取り付ければよい。
【0116】
・第1実施形態のヘッド部10Aにおいて、第1サポート部材30Aに配置される巻取部材40が前側昇降コード4Aを巻き取り、第2サポート部材30Bに配置される巻取部材40が後側昇降コード4Bを巻き取る構成でもよい。前側昇降コード4A及び後側昇降コード4Bは、前側カーテン生地2A及び後側カーテン生地2B、並びに、前側昇降コード4A及び後側昇降コード4Bが干渉しないように適宜配置されればよい。なお、第2実施形態においても同様の変更が可能である。
【0117】
・第1実施形態において、巻取部材40が配置されたサポート部材30と、速度調整機構が配置されたサポート部材30とのうち少なくとも一方が2つのフレームユニット11の連結を担ってもよい。また、例えば、収容部31に何れの部材も配置されないサポート部材30が2つのフレームユニット11の連結を担ってもよい。また、2つのフレームユニット11をより確実に連結することを目的として、収容部31に何れか部材が配置されたサポート部材30に加えて、収容部31に何れの部材も配置されないサポート部材30を用いてもよい。なお、第2実施形態のフレームユニット51においても同様の変更が可能である。
【0118】
・第1実施形態において、無端状の操作コード12Bによって昇降操作を行う形態を例示したが、ヘッド部10Aから導出された前側昇降コード4A及び後側昇降コード4Bのそれぞれを直引き操作する構成でもよい。この場合、サポート部材30には、前側昇降コード4A及び後側昇降コード4Bを支持するための構成が配置される。なお、シングルタイプのたくし上げカーテン1Bや第2実施形態においても同様の変更が可能である。
【0119】
・第1実施形態において、2つのフレームユニット11が上下に並ぶ状態で連結される構成を例示したが、例えば、2つのフレームユニット11が前後に並ぶ状態で連結されてもよい。同様に、第2実施形態において、2つのフレームユニット51が前後に並ぶ状態で連結されてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1A~1D…たくし上げカーテン
2,2A,2B…カーテン生地
4,4A,4B…昇降コード
10A,10B,50…ヘッド部
11,11A,11B,51,51A,51B…フレームユニット
20,20A,20B,60,60A,60B…フレーム
23,23A,23B…保持レール
24,24A,24B…連結レール
30,30A,30B,70,70A,70B…サポート部材
33,33A,33B…保持ガイド部
34,34A,34B…連結ガイド部
64,64A,64B…保持溝
65,65A,65B…連結溝
74,74A,74B…保持片
75,75A,75B…連結片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15