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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092366
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】皮膚化粧料組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20240701BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240701BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20240701BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20240701BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20240701BHJP
   A61K 8/9728 20170101ALI20240701BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240701BHJP
【FI】
A61K8/44
A61K8/34
A61K8/36
A61K8/31
A61K8/92
A61K8/9728
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208247
(22)【出願日】2022-12-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.プルロニック
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】古俣 裕子
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA031
4C083AA032
4C083AC022
4C083AC071
4C083AC072
4C083AC122
4C083AC241
4C083AC242
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC532
4C083AC642
4C083AC661
4C083AC662
4C083AD092
4C083AD111
4C083AD112
4C083AD352
4C083AD412
4C083AD492
4C083AD532
4C083BB11
4C083CC02
4C083CC05
4C083DD27
4C083DD31
4C083EE01
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE12
4C083EE13
(57)【要約】
【課題】
肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌を改善し、肌をなめらかで潤いのある状態にする、べたつきがなく使用感触に優れた皮膚化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記成分(A)~(E)及び水を含有することを特徴とする皮膚化粧料組成物により上記課題を解決する。好ましくは、さらに下記(F)を含有する。
(A)N-アシルグルタミン酸塩
(B)高級アルコール
(C)高級脂肪酸
(D)引火点が90℃以上40℃以下である炭化水素油
(E)酵母エキス
(F)ジグリセリンを含有する請求項1に記載の皮膚化粧料組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(A)~(E)を含有することを特徴とする皮膚化粧料組成物。
(A)N-アシルグルタミン酸塩
(B)高級アルコール
(C)高級脂肪酸
(D)引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油
(E)酵母エキス
【請求項2】
さらに(F)ジグリセリンを含有する請求項1に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項3】
下記成分(A)~(E)を含有する皮膚化粧料。
(A)N-アシルグルタミン酸塩 全体質量中0.1~2質量%
(B)高級アルコール 全体質量中0.5~5質量%
(C)高級脂肪酸 0.1~5質量%
(D)引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油 全体質量中2~15質量%
(E)酵母エキス 全体質量中0.001~1質量%
【請求項4】
さらに(F)ジグリセリンを 全体質量中0.01~4質量%含有する請求項3に記載の皮膚化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚化粧料に関し、詳細には、肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌を改善し、肌をなめらかで潤いのある状態にする、べたつきがなく使用感触に優れた皮膚化粧料組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
肌の表面には、皮溝といわれる網目状に走っている細い溝があり、その間に、それに囲まれた大小の三角形、四角形などの扁平に高まっている部分があり、これを皮丘と呼ぶ。皮溝が細かく浅い溝からなり、皮丘の面積が小さく、全体として滑らかな表面を作っている時、キメの細かい肌と呼ぶ。それに対して、皮溝が深く、広くなって目立ち、皮丘も大きく、形状が変化しているものは、キメの粗い肌と呼ぶ。若年齢の肌ほど前者である傾向があり、加齢に伴い、あるいはストレスや外界の刺激を多く受けている人ほど、後者となっていく傾向がある。この変化を、キメが乱れると呼ぶ。
【0003】
キメの細かい肌であるほど、肌のなめらかさや透明感が高まり、美容上好ましい皮膚状態となることが知られている。また、加齢や外界の刺激によって皮膚の保湿機能が低下すると、皮膚の乾燥およびそれに伴う肌荒れ、肌のハリや弾力低下によるシワ、タルミなどの現象が惹起され、キメが乱れることが知られている。そのため、スキンケア素材を用いることで、肌質および肌のキメを整え、荒れ肌を改善し、肌をなめらかにすることは、美容上好ましくないさまざまな皮膚状態の予防のためのケアとして極めて重要である。また、外観上の問題だけでなく、肌のキメが粗い状態を放置すると、皮膚本来の保湿機能やバリア機能の低下を引き起こすことも知られており、キメの乱れを防止・改善する方法が求められていた。
【0004】
このようなキメの乱れを防止するために様々な化粧料や食品などの方法が提案されている。例えば、スキンケア化粧料を使用して、外的要因に起因する肌荒れを抑え肌のキメを整える場合、肌表皮の新陳代謝の促進に有効な成分、角質層の保護に有効な成分、ヒアルロン酸やコラーゲンの合成を促す成分を含む化粧料が提案されている。このような観点からは、新陳代謝を促進するリノレン酸を安定的に配合した抗老化剤( 例えば、特許文献1 を参照) 、ソルビトールおよび/ またはマンニトールとグリセリンおよび/ またはジグリセリンを配合したキメ改善化粧料( 例えば、特許文献2 を参照) 、皮膚浸透指数が2 以上であることを特徴とする油性成分を配合したキメ改善化粧料( 例えば、特許文献3 を参照)、オレイン酸エチルを配合したキメを整える効果に優れた化粧料( 例えば、特許文献4 を参照) などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-080370号公報
【特許文献2】特開2004-051545号公報
【特許文献3】特開2004-051539号公報
【特許文献4】特開2006-273807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キメの乱れを防止することを目的とする化粧料に関する上記従来技術は、一定の改善がなされているが、キメを整えるためには、肌表面の保湿、肌のバリア機能の改善、外部刺激からの肌へのダメージの低減、内側からの肌の代謝促進など複合的な要因が適切なバラ
ンスで調節される必要があり、充分な機能を発揮するまでには至っていない。そのため、肌質および肌のキメを整え、荒れ肌を改善し、肌をなめらかにすることが可能である、べたつきがない使用感触に優れた皮膚化粧料が強く望まれていた。
【0007】
したがって、本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたものであり、肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌を改善し、肌をなめらかにすることが可能でありながら、べたつきがなく使用感触に優れた皮膚化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のN-アシルグルタミン酸塩と、高級アルコールと、高級脂肪酸と、引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油と、酵母エキスを配合することにより、肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌を改善し、肌をなめらかで潤いのある状態にする、べたつきのない使用感触に優れた皮膚化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明は以下のとおりである。
[1]
下記成分(A)~(E)を含有することを特徴とする皮膚化粧料組成物である。
(A)N-アシルグルタミン酸塩
(B)高級アルコール
(C)高級脂肪酸
(D)引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油
(E)酵母エキス
[2]
さらに(F)ジグリセリンを含有する皮膚化粧料組成物である。
【0010】
[3]
下記成分(A)~(E)を含有する皮膚化粧料である。
(A)N-アシルグルタミン酸塩 全体質量中0.1~2質量%
(B)高級アルコール 全体質量中0.5~5質量%
(C)高級脂肪酸 0.1~5質量%
(D)引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油 全体質量中2~15質量%
(E)酵母エキス 全体質量中0.001~1質量%
[4]
さらに(F)ジグリセリンを 全体質量中0.01~4質量%含有する皮膚化粧料である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌を改善し、肌をなめらかで潤いのある状態にする、べたつきがなく使用感触に優れた皮膚化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
<(A)N-アシルグルタミン酸塩>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(A)成分は、N-アシルグルタミン酸塩である。当該成分は、乳化安定剤として用いられ、べたつきのなさ、経時安定性に寄与する成分として加えられる。
【0014】
N-長鎖アシルグルタミン酸塩を構成するアシル基としては、炭素数16~22 の飽
和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のアシル基が使用できる。中でも飽和の脂肪酸由来のアシル基が良好に使用でき、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等が挙げられ、これらを1 種又は2 種以上を混合して使用することができる。特にべたつきのなさ、経時安定性の点から、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸が好ましく、さらにステアリン酸が好ましい。
【0015】
N-長鎖アシルグルタミン酸塩の塩としては特に限定されず、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛などの無機塩、あるいはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンや、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸などの有機塩が挙げられ、これらのうち1 種又は2 種以上を混合して使用することができる。市場での入手の容易性から、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン又はアルギニンの塩が好ましい。
【0016】
(A)成分の具体例としては、具体的にはN-ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N-パルミトイルグルタミン酸カリウム、N-パルミトイルグルタミン酸トリエタノールアミン等が挙げられる。これらの中でも好ましくは、N-ステアロイルグルタミン酸ナトリウムである。市販品としては、アミソフトHS-11SP(味の素社製)等 が挙げられる。
【0017】
本発明の皮膚化粧料に用いる(A)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中0.1~2%(以下、特に記載のない場合には、質量%を指す)である。0.1% 以上であれば、乳化安定性が良好となり、べたつきが生じず、経時安定性が良好となる。2%以下であれば荒れ肌が生じない。
【0018】
<(B)高級アルコール>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(B)成分は、高級アルコールである。当該成分は、荒れ肌の改善、経時安定性の向上に寄与する成分として加えられる。
【0019】
高級アルコールとしては、炭素数12~24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐アルコールが使用できる。中でも炭素数14~24の飽和直鎖アルコールが良好に使用でき、例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、これらを1 種又は2 種以上を混合して使用することができる。特に製剤の安定性の向上、荒れ肌の改善の点からステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、さらにベヘニルアルコールが好ましい。
【0020】
本発明の皮膚化粧料に用いる(B)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中0.5~5%が好ましく、さらに好ましくは、0.8~4%である。0.5%以上であれば、荒れ肌が改善され、経時安定性が良好となり、5%以下であれば、塗布時のベタつきが生じない。
【0021】
<(C)高級脂肪酸>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(C)成分は、高級脂肪酸である。当該成分は、肌をなめらかで潤いのある状態し、経時安定性の向上に寄与する成分として加えられる。
【0022】
高級脂肪酸としては、炭素数12~24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐脂肪酸が使用できる。中でも炭素数16~22の飽和直鎖脂肪酸が良好に使用でき、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらを1 種又は2 種以上を混合して使用することができる。特に製剤の安定性の向上、肌をなめらかで潤いのある状態する点か
らステアリン酸が好ましい。
【0023】
本発明の皮膚化粧料に用いる(C)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中0.1~5%が好ましく、さらに好ましくは、0.5~4%である。0.1%以上であれば、肌のなめらかさが良好で経時安定性が良好となり、5%を以下であれば塗布時のベタつきが生じない。
【0024】
<(D)炭化水素油>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(D)成分は、引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油である。当該成分は、肌のキメの乱れを改善し、荒れ肌の改善に寄与する成分として加えられる。
【0025】
引火点が90℃以上140℃以下である炭化水素油としては、流動パラフィン(ミネラルオイル)、流動イソパラフィン(水添ポリイソブテン)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を混合して使用することができる。引火点が90℃以上であれば、十分な荒れ肌の改善が得られ、140℃以下であれば、塗布時のベタつきといった問題が生じない。
【0026】
本発明の皮膚化粧料に用いる(D)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中2~15%が好ましく、さらに好ましくは、3~12%である。2%以上であれば十分な肌のキメの改善効果が得られ、荒れ肌が改善され、15%以下であれば塗布時のベタつきが生じない。
【0027】
<(E)酵母エキス>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(E)成分は、酵母エキスである。当該成分は、肌のキメの乱れを改善し、肌をなめらかで潤いのある状態する効果に寄与する成分として加えられる。
【0028】
酵母エキスとしては、酵母の極性溶媒による抽出物、酵母を自己消化,酸加水分解又は酵素分解等により溶菌させた後ろ過したもの、あるいは前記溶菌液を乾燥し、それより極性溶媒で抽出した物を用いることができ、酵母としては、Saccharomyces属が好ましい。これらの成分は市販されている化粧品原料として入手可能であり、ヒト型セラミドやグルコシルセラミドを含んでいることが知られている。
【0029】
本発明の皮膚化粧料に用いる(E)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中0.001~1%が好ましく、さらに好ましくは、0.01~0.5% である。0.001%以上であれば十分な肌のキメの改善効果と肌をなめらかで潤いのある状態にする効果が得られ、1%以下であれば皮膚化粧料の褐変、ニオイの発生といった皮膚化粧料の品質劣化を生じることなく、塗布時のベタつきが生じない。
【0030】
<(F)ジグリセリン>
本発明の皮膚化粧料で用いられる(F)成分は、ジグリセリンである。ジグリセリンはグリセリンが2つ結合した二量体で4つの水酸基を持つ多価アルコールの一種である。当該成分は、肌をなめらかで潤いのある状態する効果、塗布時のべたつき軽減に寄与する成分として加えられる。
【0031】
本発明の皮膚化粧料に用いる(F)成分の配合量は、皮膚化粧料全体に対して、全組成中0.01~4%が好ましく、さらに好ましくは、0.1~3% である。0.01%以上であれば、肌をなめらかで潤いのある状態にし、塗布時のべたつきを抑える効果が得られ、4%以下であれば塗布時のべたつきが生じない。
【0032】
本発明の皮膚化粧料には、上記の必須成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧料に一般に配合し得る成分を任意に添加することができる。このような成分としては、例えばビタミン類、固体油脂、ロウ類、シリコーン、保湿剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤、防腐剤、消炎剤、美白剤、植物抽出物、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、天然の水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、無機の水溶性高分子、粉末成分、金属イオン封鎖剤、水、香料、低級アルコール等が挙げられる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0033】
ビタミン類としては、ビタミン油、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類、L-アスコルビン酸、L-アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸-2-硫酸ナトリウム、L-アスコルビン酸リン酸エステルDL-α-トコフェロール-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム、エチルアスコルビン酸等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α-トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸D L-α-トコフェロール、コハク酸DL-α-トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチンなど例示される。
【0034】
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、硬化ヒマシ油などが例示される。
【0035】
ロウ類としては、ミツロウ、モクロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどが例示される。
【0036】
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴムなどが例示される。
【0037】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、メチルグルセス-20 、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物などが例示される。
【0038】
親油性非イオン界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキサン酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ジグリセ
ロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル、ステアリン酸リンゴ酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類のほか、硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体などが例示される。
【0039】
親水性非イオン界面活性剤としては、POEソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPグリコール等のプルロニック型類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミドのほか、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸などが例示される。
【0040】
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、レゾルシン、サリチル酸、デヒドロ酢酸、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、アルカンジオール等が例示される。
【0041】
消炎剤としては、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等が例示される。
【0042】
美白剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、プラセンターエキス、アルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸、イオウ、油溶性甘草抽出物、ユキノシタ抽出物等が例示される。
【0043】
植物抽出物としては、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ローズマリー、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻、茶等の抽出物が例示される。
【0044】
賦活剤としては、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等が例示される。
【0045】
血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチ
ン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等が例示される。
【0046】
抗脂漏剤としては、硫黄、チアントール等が例示される。
【0047】
天然の水溶性高分子としては、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリントガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが例示される。
【0048】
半合成水溶性高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが例示される。
【0049】
合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子、ポリエチレングリコール1,000、同6,000、同20,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが例示される。
【0050】
無機の水溶性高分子としては、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などが例示される。
【0051】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、ベントナイト、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等)、有機粉末(例えば、セルロース粉末等)、無機顔料(例えば、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄等)、有機顔料(例えば、アルミニウムレーキ等)などが例示される。
【0052】
金属イオン封鎖剤としては、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、HEDTA-3Naなどが例示される。
【0053】
低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
【0054】
< 皮膚化粧料>
本発明の皮膚化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の皮膚化粧
料としては、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、ボデイ化粧料、頭皮ケア化粧料等が挙げられる。剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、液状、クリーム状、ジェル状、乳液状、パック類等のものが挙げられる。本発明の皮膚化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものである。
【実施例0055】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0056】
(1)肌のキメの乱れ改善試験
評価パネル5名について、顔(部位:頬)を用い、キメの乱れ改善効果試験を実施した。左右いずれかの頬に本発明の皮膚化粧料を、もう片方の頬に純水を、一日二回適量塗布する連用試験を4週間行った。連用前後の頬の同一部位のキメの状態をマイクロスコープ(キーエンス社製、VHX-1000)で観察し、目視によってキメの深さ、大きさ、等方性の変化を測定した。キメの乱れ改善効果の評価は、「皮溝の幅」「皮溝/ 皮丘の凹凸の高さ」の2項目それぞれを下記に示す5 段階の評価で採点した。さらに、以下の計算式を用いて2 項目の点数の合計値を算出し、下記評価基準に基づいて行った。その結果を表1~2に示す。
【0057】
キメの乱れ改善効果(点)=(皮膚の幅の評価基準点)+ 皮溝/皮丘の凹凸の高さの評価基準)
<皮溝の幅の評価基準>
5点… 皮溝の幅が狭くなった
4点… 皮溝の幅がやや狭くなった
3点… 皮溝の幅に変化が見られない
2点… 皮溝の幅がやや広くなった
1点… 皮溝の幅が広くなった
<皮溝/ 皮丘の凹凸の高さの評価基準>
5点… 皮溝/皮丘の凹凸が浅く、全体的になめらかになった
4点… 皮溝/皮丘の凹凸がやや浅く、全体的になめらかになった
3点… 皮溝/皮丘の凹凸にほぼ変化が見られない
2点… 皮溝/皮丘の凹凸がやや深く、全体的に凹凸が認められる
1点… 皮溝/皮丘の凹凸が深く、全体的にはっきりとした凹凸が認められる
(キメの乱れ改善効果試験の評価基準)
◎ … パネル5名の平均点が8点以上であった。
○ … パネル5名の平均点が6点以上8点未満であった。
△ … パネル5名の平均点が4点以上6点未満であった。
× … パネル5名の平均点が4点未満であった。
【0058】
(2)荒れ肌改善試験(定量評価)
5名のパネルの左右いずれかの前腕部に本発明の皮膚化粧料を、もう片方の前腕部に純水を、一日二回適量塗布する連用試験を1週間行った。連用前および連用後に、測定部位をぬるま湯で洗浄し、次に、温度25℃ 、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、前腕部の角質層の経皮水分蒸散量(TEWL値)をtewameter(MPA580、ourage+Khazaka社製)用いて測定した。TEWLの値を用いることで角層のバリア機能を確認することができ、荒れ肌改善効果や肌の滑らかさへの影響を検討することが可能である。荒れ肌改善効果の評価は、以下の計算式より荒れ肌改善効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。その結果を表1~2に示す。
【0059】
【数1】

<評価基準>
◎:荒れ肌改善効果(%)が200%以上であった。
○:荒れ肌改善効果(%)が120% 以上200%未満であった。
△:荒れ肌改善効果(%)が100% 以上120%未満であった。
×:荒れ肌改善効果(%)が100% 未満であった。
【0060】
(3)肌のなめらかさ試験(官能評価)
専門パネル5名により、各皮膚化粧料を1週間連用し、連用後の肌のなめらかさについて下記の5段階の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は5名の評点の平均値をスコアとする。
<評点と内容>
5点… 連用によって肌の手触りおよび外観が著しくなめらかになったように感じた
4点… 連用によって肌の手触りおよび外観がややなめらかになったように感じた
3点… 連用によって肌の手触りおよび外観がわずかになめらかになったように感じた
2点… 連用によって肌の手触りおよび外観がわずかに粗く、ガサガサになったように感じた
1点… 連用によって肌の手触りおよび外観が粗く、ガサガサになったように感じた
【0061】
(4)肌へのべたつきのなさ試験(官能評価)
専門パネル5 名により、各皮膚化粧料を使用後の肌のべたつきのなさについて下記の5 段階の評点のつけ方にて官能評価を実施した。評価基準は5 名の評点の平均値をスコアとする。
<評点と内容>
4点… 使用中および使用後の肌にべたつきをほとんど感じなかった
3点… 使用中および使用後の肌にべたつきをわずかに感じた
2点… 使用中および使用後の肌にべたつきをやや感じた
1点… 使用中および使用後の肌にべたつきを感じ、不快であった
【0062】
(5)経時安定性試験
皮膚化粧料を40℃の環境下に3ヶ月静置し、外観および物性の変化を下記評価基準により評価した。
<評価基準>
◎:外観および物性(粘度)の変化、分離が認められない
○:外観および物性(粘度)の変化が若干認められるが、分離は認められない。
△:外観および物性(粘度)の変化が若干認められ、わずかな分離が認められる。
×:外観および物性(粘度)の変化、または分離が明らかに認められる
【0063】
(実施例、比較例)
表1~2に示す組成の皮膚化粧料を調整し、各試験法により評価した。その結果を表1~2に併せて示した。なお、以下の全ての実施例及び比較例における配合量は全て質量%である。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
表1~2より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の皮膚化粧料は比較例の組成物に比べていずれも優れた評価結果を得た。
【0067】
以下、本発明の皮膚化粧料のその他の処方例を挙げる。なお、これらの処方例の皮膚化粧料についても、上記のキメ改善効果、肌荒れ改善効果、肌のなめらかさ、べたつきのなさ、皮膚化粧料の経日安定性について各項目を検討した。
【0068】
処方例1 ボディミルク (質量%)
(1)N-ステアロイルグルタミン酸Na 0.8%
(2)ベヘニルアルコール 3.0%
(3)ステアリン酸 1.0%
(4)流動パラフィン(引火点93℃) 3.0%
(5)ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0%
(6)モノステアリン酸グリセリル 1.0%
(7)酵母エキス 0.1%
(8)ジグリセリン 1.0%
(9)BG 0.5%
(10)ジプロピレングリコール 2.0%
(11)コレステロール 0.5%
(12)セラミドAG 0.01%(13)セラミドAG 0.01%(14)ヨーグルトエキス 0.1%
(15)ラクトフェリン 0.1%
(16)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
(17)イソステアリン酸ソルビタン 0.7%
(18)カルボマー 0.1%
(19)キサンタンガム 0.1%
(20)EDTA-2Na 0.05%(21)メチルパラベン 0.1%
(22)精製水 残 余
【0069】
常法により上記組成のボディミルクを調製し、キメ改善効果、肌荒れ改善効果、肌のなめらかさ、べたつきのなさ、皮膚化粧料の経日安定性について評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
【0070】
処方例2 ボディクリーム (質量%)
(1)N-ステアロイルグルタミン酸Na 1.5%
(2)ベヘニルアルコール 2.0%
(3)ステアリルアルコール 3.0%
(3)ステアリン酸 2.0%
(4)流動パラフィン(引火点120℃) 5.0%
(5)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 0.5%
(6)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 2.0%
(7)モノステアリン酸グリセリル 1.0%
(8)酵母エキス 0.5%
(9)ジグリセリン 1.5%
(10)グリセリン 3.0%
(11)ジメチルポリシロキサン 1.0%
(12)コレステロール 0.3%
(13)セラミドAG 0.05%(14)セラミドAG 0.05%(15)ヨーグルトエキス 0.1%
(16)ラクトフェリン 0.1%
(17)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
(18)カルボマー 0.2%
(19)キサンタンガム 0.1%
(20)水酸化K 0.1%
(21)EDTA-2Na 0.05%(22)メチルパラベン 0.2%
(23)精製水 残 余
【0071】
常法により上記組成のボディクリームを調製し、キメ改善効果、肌荒れ改善効果、肌のなめらかさ、べたつきのなさ、皮膚化粧料の経日安定性について評価したところ、いずれ
の特性も優れており良好な結果を得た。