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特開2024-92456情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024092456
(43)【公開日】2024-07-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240701BHJP
   G06Q 30/08 20120101ALI20240701BHJP
【FI】
G06Q30/0601 312
G06Q30/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208386
(22)【出願日】2022-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】520208122
【氏名又は名称】NOT A HOTEL株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲浜▼渦 伸次
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB53
5L030BB73
5L049BB53
5L049BB73
(57)【要約】
【課題】NFTに関する知識が十分でない一般のユーザでもNFTの取引を容易に行うことができる情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】本開示による情報処理システムは、所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、を実行する制御部を備え、前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理システム。
【請求項2】
前記制御部は、それぞれのNFTと類似する取引対象物の価格情報に基づいて、前記NFTの推定価格を算出する算出処理を実行し、
算出した前記推定価格を前記NFT関連情報としてユーザに提示する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報のうち少なくとも何れかの価格情報に基づいて、前記推定価格を算出する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報に基づいて、前記推定価格を算出する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御部は、
1つのNFTに対して複数のユーザからNFT購入要求を受け付けた場合に、最も大きい購入希望価格を入力したユーザを販売対象ユーザとして選択する処理を実行する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記ユーザからのNFT購入要求に応じて前記代理取引処理を実行する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、予め前記代理取引処理を実行した後で、前記ユーザからのNFT購入要求に応じて前記代理で購入又は予約した前記NFTの所有者を前記ユーザに移転する処理を実行する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記NFTは、所定の不動産の利用会員権、使用権、又は予約権に関連付けられている、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記NFTは、前記ユーザが購入する前は前記不動産の使用日時が開示されておらず、前記ユーザが購入した後に前記使用日時が開示される、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記NFTは、前記ユーザが購入する前は前記不動産を使用可能な期間の長さが開示されている、請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記代理取引処理は、NFTマーケットに対する代理入札処理を含む、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記制御部は、ユーザが入力した購入希望価格に基づいて、前記NFTマーケットへの代理入札処理における入札上限値を設定する、請求項11に記載の情報処理システム。
前記制御部は、
【請求項13】
前記制御部は、前記ユーザが入力した購入希望価格よりも小さい入札価格で、前記代理入札処理を開始する、請求項11又は12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御部は、前記NFTマーケットへの代理入札処理において、取引が成立せずに所定期間が経過した場合に入札価格を変更する処理を実行する、請求項11又は12に記載の情報処理システム。
【請求項15】
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理装置。
【請求項16】
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を制御部が実行する情報処理方法であって、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザ端末からインターネットを介して管理サーバにアクセスすることで、宿泊施設等の利用対象施設の予約を可能にするシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、ウェブ空間の観光関連サイトから宿泊施設に関する情報を横断的に収集し、統合して情報提供する宿泊情報提供システムが開示されている。これによれば、宿泊施設の予約状況を把握したり、施設を予約したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-075995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、例えばデジタルな芸術作品やゲームキャラクタ等のデジタル資産に対して唯一性や所有者を証明するために、ブロックチェーンに関連付けられたNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)が用いられている。そして、NFTは、NFTマーケットにおいて売買等の取引が行われている。このようなNFTは、主にアートやゲームアイテムなどのデジタル資産に関連付けられており、例えば宿泊施設等の不動産の利用会員権、使用権又は予約権に関連づけて売買することはこれまでなされていない。また現状のNFTマーケットは、ブロックチェーンやNFTに関する知識が十分でない一般のユーザにとって利用し易いものとはなっておらず、誰でも簡単に利用するという観点では改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、NFTに関する知識が十分でない一般のユーザでもNFTの取引を容易に行うことができる情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理システムが提供される。
【0008】
また、本開示によれば、所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を制御部が実行する情報処理方法であって、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、NFTに関する知識が十分でない一般のユーザでもNFTの取引を容易に行うことができる情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムを例示する概念図である。
図2図1のサーバ装置を示す機能ブロック構成図である。
図3図1のユーザ端末を示す機能ブロック構成図である。
図4】本実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0013】
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る、情報処理システムを示すブロック構成図である。本情報処理システム1(以下、「本システム」とも称する)は、宿泊施設等の不動産の利用会員権、使用権、又は予約権に関するNFTの情報を管理する管理サーバとしてのサーバ装置100と、本システム1を用いたサービスの利用者であるユーザが使用するユーザ端末200と、NFTが流通するNFTマーケット300と、NFTマーケット300が扱うNFTの情報(履歴、所有者等)が記録されるブロックチェーン400と、サーバ装置100と通信可能なOTAサービス等500を有する。なお、OTAサービス等500は必須の構成ではない。また、サーバ装置100、ユーザ端末200、NFTマーケット300、及びブロックチェーン400、OTAサービス等500は、それぞれ複数あってもよい。また、NFTは、不動産の使用権や予約権以外の取引対象物に関連付けられていてもよい。
【0014】
サーバ装置100、ユーザ端末200、NFTマーケット300、及びブロックチェーン400は、各々、ネットワークを介して接続される。ネットワークは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、固定電話回線、携帯電話回線等およびこれらの組み合わせにより構成される。サーバ装置100は、例えば宿泊施設に関するウェブサイトや旅行用のウェブサイト等の外部システムとも通信可能であり、当該外部システムから施設に関する情報等の各種情報を取得したり、生成した情報を送信したりすることができる。
【0015】
<サーバ装置>
サーバ装置100は、例えばシステム管理者(サービス提供者)によって管理される。なお、本例ではユーザがユーザ端末200を利用して、サーバ装置100との間で情報を送受信する構成として説明するが、サーバ装置100がスタンドアローンで構成され、サーバ装置自身に、ユーザが直接操作を行う入力機能及び、処理結果を確認するための出力機能を備えても良い。
【0016】
サーバ装置100は、例えばコンピュータ(情報処理装置)であり、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ装置として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0017】
図2は、図1のサーバ装置100の機能ブロック構成図である。サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0018】
通信部110は、ネットワークを介してユーザ端末200、NFTマーケット300及びブロックチェーン400等と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0019】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力情報、生成情報等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。プログラムは、記憶部120を構成するこれらの記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。また、記憶部120は、ユーザに関する各種情報を格納するユーザデータ格納部121、NFTに関する各種情報を格納するNFTデータ格納部122等を有する。さらに、記憶部120は、ユーザ端末200、NFTマーケット300、ブロックチェーン400と通信を行ったデータを記憶したり、制御部130で生成したデータを記憶したりすることもできる。なお、各種情報を格納したデータベース(図示せず)が記憶部120外またはサーバ装置100外に構築されていてもよい。
【0020】
ユーザに関する各種情報とは、例えば、ユーザID、ユーザの基本情報(ユーザの氏名、身分証明書の画像、住所、電話番号、Eメールアドレス等の連絡先、年齢、性別等)、ユーザ確認情報(例えば、ユーザの顔画像、虹彩、網膜、眼球血管、指紋、掌紋、静脈形状等の生体情報やサイン筆跡等)、各ユーザが現在所有している、もしくは過去に所有していたNFT情報、各ユーザが過去に購入した、もしくは購入希望のNFT情報(購入価格、希望価格等も含む)、売却した、もしくは売却希望のNFT情報(売却価格、売却希望価格も含む)、予約情報(NFT購入予約、施設使用予約を含む)、決済情報(決済履歴、クレジットカード情報、金融機関情報等)、ポイント情報(本システム内で使用可能なポイントの所有量、ポイント履歴(使用・獲得)等)、サービス利用履歴情報(本システムでのサービスの利用履歴)、NFT用のウォレット(Wallet)の情報、などとすることができるが、これに限られない。NFT用のウォレットには、アドレス(Wallet Addres)やウォレットに格納されている秘密鍵の情報が関連づけられ、ユーザ端末で管理されている。ユーザ情報は、例えば、各ユーザが初めて本システムを利用する際、あるいは、購入等の依頼を行う際に、各種ユーザに関する情報を入力してユーザ登録をすることができる。ユーザID等の識別情報は、例えばユーザ登録時に制御部が自動的に各ユーザに付与するようにしてもよいし、ユーザが入力した情報を記憶するようにしてもよい。
【0021】
NFTに関する各種情報とは、例えば、NFT画像(イメージ)情報、施設情報、所有者情報、価格情報等を含む。施設情報は、施設名称、施設ID等の施設識別情報、施設住所(位置情報)、施設面積、施設空間情報(部屋数、各部屋の位置、面積、階数)使用可能日時、使用可能期間、使用可能回数等を含むことができるが、これに限られない。所有者情報は、所有者識別情報(Wallet Address、またはID)、氏名、画像、住所、電話番号、Eメールアドレス等の連絡先情報、年齢、性別等の情報を含むことができるが、これに限られない。価格情報は、所有者の入力に基づく希望販売価格(希望売却価格)、制御部が算出した推定価格(推奨価格)、過去に取引された際の取引価格、購入希望者の入力に基づく購入希望価格、所定条件に基づいて関連づけられた関連施設に関する価格(希望販売価格、希望購入価格、推定価格、過去の取引価格を含む)、等の情報を含むことができるが、これに限られない。
【0022】
NFTに関する情報は、所有者が販売を希望するNFTとして出品しているか、出品していないかに関する情報を含む。所有者が販売を希望する場合には、NFTに関する情報は販売希望価格の情報を含んでもよい。
【0023】
ここで、NFTに関連付けられる「不動産」は宿泊施設、民泊施設、賃貸マンション、レンタルオフィス、レンタルスペース等を含む。それらは例えば、ホテル、旅館、貸別荘、民宿、一戸建て住宅、マンション、アパート、オフィスビル、倉庫等の各種建物及び土地などを含み、建物の階数、構造、広さ、面積は問わない。また、以下の説明において、「施設」は当該施設全体あるいはその施設の利用区分(例えば、個別の部屋やスペース等)を指すように用いられることもある。
【0024】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。
【0025】
制御部130は、ユーザ端末200からの入力情報を受け付ける入力情報受付部131と、NFTに関する情報など、各種の情報を取得する情報取得部132と、取得した情報に基づいて、各種情報を生成する情報生成部133と、NFTマーケットに対してユーザの代理で入札等の取引処理をする代理取引部134と、を備える。
【0026】
入力情報受付部131は、ユーザ端末200のウェブブラウザまたはアプリケーションを介して、ユーザが入力した情報を受け付ける。例えば、ユーザが入力した文字、数字等の情報や、ユーザが選択した選択肢の情報を受付ける。サーバ装置100は、入力情報に基づいて各種情報を記憶したり、更新したりする。
【0027】
情報取得部132は、ネットワーク上に流通する1以上のNFTに関する情報を取得する。例えば、情報取得部132は、NFTマーケット300及びブロックチェーン400の何れか一方、または両方からNFT情報を取得する。情報取得部132は、複数のNFTマーケット300やブロックチェーン400から情報を取得してもよいし、例えばOTAサービス500等の他のウェブサイトから情報を取得してもよい。OTA(Online Travel Agent)サービス等500は、オンランで宿泊予約を行う旅行会社のサービスシステムとすることができるが、ショッピングモール等のウェブサイトでもよい。取得した各種情報は記憶部120に記憶されるとともに、ユーザ端末200のウェブブラウザまたはアプリケーションを介してユーザに提示される。NFT情報としては例えば、所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品中NFT情報と、含む。ここで、NFTマーケット300及びブロックチェーン400には、NFTの所有者が販売を希望している(出品されている)NFTに限らず、販売を希望していない(出品されていない)NFTに関する情報も開示されている。そのため、情報取得部132は、NFTの所有者が販売を希望していないNFTに関する情報も取得することができる。NFT情報は、ブロックチェーン400上など(例えば、ブロックチェーン及び分散ストレージ)のメタデータを含む。NFTに関するブロックチェーン400上のメタデータは、当該NFTについての、識別子や作成日時や所有者を示す所有者アドレスや対象物URL等の情報を有する。対象物URLは、NFTが所有者を証明する対象物の所在を示すURLである。NFTが所有者を証明する対象は、例えば、施設の特定期間の使用権を含む。施設の特定期間の使用権は、使用日時が開示されているものでもよいし、使用日時が開示されていないものでもよい。使用日時が開示されていない場合、例えば購入後に、リビール処理等により使用日時がNFTの所有者に開示される。
【0028】
情報取得部132は、NFTマーケット300及びブロックチェーン400の少なくとも何れか一方から、どのような権利(宿泊する権利、所定時間使用する権利、使用予約する権利)を持つNFTか、つまり、NFTに関連付けられた権利内容情報を取得する。また、情報取得部132は、NFTが出品されているか否か、出品されている場合の希望売却価格、当該NFTに対する入札の有無、入札数、入札価格(最低入札価格、最高入札価格)、等の情報を取得する。
【0029】
情報生成部133は、取得したNFT情報に基づいてNFT関連情報を生成する。NFT関連情報とは、例えば、それぞれのNFTの推定価格とすることができる。推定価格は、例えば、NFTに関連付けられた施設に類似の施設の取引価格から算出される。具体的には、類似の施設の取引価格に予め決められた定数を加算、減算、乗算、除算した値とすることができる。類似の施設とは、面積、建築年数、場所(地域)、階数、ランク(評価値)等の予め設定されたパラメータの何れか1つ又は複数の組み合わせに基づいて設定される。具体的には、面積が同程度(当該施設との差が一定範囲内等)であること、建築年数が同程度であること、施設の地域が同じもしくは所定範囲内、または、施設の所定段階評価のランクが同一であること、等である。生成した情報は、ユーザ端末を介してユーザに提示される。
【0030】
代理取引部134は、ユーザからの要求に基づいて、または他の条件に基づいて、ネットワークで流通するNFTを代理で購入又は購入予約する代理購入処理を実行する。代理購入処理には、入札処理、決済処理、及びNFTの所有者変更指示、NFT受取等、NFTを代理で購入または購入予約するための一連の処理を含むことができる。
【0031】
<ユーザ端末>
ユーザ端末200は、上記サービス提供者によって提供されるサービスを利用してNFTに関する情報の閲覧、購入依頼(入札依頼)、NFTの取得、施設使用予約、決済等を行うユーザが使用する。ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の情報処理装置とすることができる。
【0032】
図3は、図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230と、入力部240と、出力部250と、を備える。
【0033】
通信部210は、ネットワークを介してサーバ装置100の通信部110と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。通信部210は、例えば、公知の近距離無線通信技術を用いた通信装置を備えていてもよい。そのような近距離無線通信技術としては、例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)、RFID(Radio Frequency IDentification)等を用いることができる。
【0034】
記憶部220は、各種制御処理や制御部230内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM、ROM、フラッシュメモリ等から構成される。また、記憶部220は、サーバ装置100との通信内容を一時的に記憶している。
【0035】
制御部230は、記憶部220に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。プログラムは、記憶部220を構成する記憶媒体のうち非揮発性記憶媒体に記憶されることが好ましい。
【0036】
入力部240は、ユーザが指示(要求)等を入力するための構成であり、例えばタッチパネル、操作ボタン、キーボード、マウス、音声入力用のマイク等で構成される。
【0037】
出力部250は、各種情報を出力させ、ユーザに提示する。出力部250は、例えば、画像、テキスト等を表示させるディスプレイ(モニター)、タッチパネル、音声出力のためのスピーカ等で構成される。
【0038】
ユーザ端末は、例えば、静止画や動画の撮影を行うカメラ、ユーザの指紋を検出する指紋センサを備えていてもよい。カメラで撮影された画像データや検出された指紋データは記憶部220に記憶したり、通信部210を介して外部の装置等に送信したりすることができる。
【0039】
<NFTマーケット>
NFTマーケット300は、例えば「OpenSea」のような、NFTの取引等が行われるマーケットプレイスであり、例えば、NFTの情報閲覧、出品、入札、購入、販売、決済等が行われる。なお、NFTマーケット300は、NFTに関する前述の各種処理を行うサーバ装置等の情報処理装置で実現されてもよい。
【0040】
NFTマーケット300が扱うNFTは、ブロックチェーン400上で所有者が管理される。ブロックチェーン400には、NFTマーケット300が扱うNFTの来歴が記録され、ブロックチェーン400によってNFTの所有者が証明される。
【0041】
NFTマーケット300は、NFTの取引(売買)が成立すると、ブロックチェーン400に対して購入対象NFTの所有者を当該NFTの購入者に変更する処理を実行する。これにより、ブロックチェーン400上に記録されているNFTの所有者が当該購入者に変更される。これに伴い、NFTマーケット300におけるNFT情報も更新される。本例の場合、購入者は、サーバ装置100に対して代理購入を要求したユーザ、又は、ユーザの代理で購入するサーバ装置100を管理する管理者となる。
【0042】
以下、本システム1を利用してNFTを購入する方法について説明する。図4に示すように、まず、サーバ装置100は、NFTマーケット300及びブロックチェーン400の少なくとも一方からNFTに関する情報を取得する(NFT情報取得処理S1)。
【0043】
サーバ装置100は、取得した情報に基づいて、ユーザ端末200の画面に表示させるための表示画面の画像を生成し、NFTに関する情報をユーザに提示する(NFT情報提示処理S2)。ユーザは、ユーザ端末200のブラウザまたはアプリケーションソフトを介してサーバ装置100と通信して、サーバ装置100から送信される画像を閲覧することができる。なお、サーバ装置100が取得した情報、及び、生成した情報は、適宜サーバ装置100の記憶部に記憶される。
【0044】
ユーザ端末200に表示されるNFT情報提示画面は、NFTに関連付けられる対象施設の名称、面積、施設内外の設備に関する情報等を含む施設情報、出品されているか否かに関する出品状況情報、売却希望価、推定価格等の価格情報の少なくとも何れかを含むことができる。
【0045】
ユーザは、ユーザ端末200を介して購入したいNFTを選択して購入依頼情報をサーバ装置100に送信する。サーバ装置100は、ユーザ端末200から送信された購入依頼情報を受け付ける(購入依頼受付処理S3)。サーバ装置100は、購入依頼ごとに識別情報(購入依頼ID)を付与し、記憶部に記憶する。
【0046】
購入依頼情報は、例えば、少なくとも1つの購入対象のNFT情報を含む。なお、購入依頼情報は、複数の購入対象のNFTの情報を含んでもよい。また、ユーザは、(NFTを選択せずに)、対象施設を選択するようにしてもよい。その場合、ユーザが選択した施設に対応する1以上のNFT情報が自動的に選択され、購入依頼情報として記憶される。ユーザは、購入依頼情報として、使用する施設を指定してもよいし、使用する日付を指定してもよいし、価格(上限価格、下限価格、希望価格)を指定してもよい。日付の指定は、例えば、2023年1月1日の1日間に限定、午前10時から1時間に限定、10時30分から30分の使用に限定等のように、日時を1日単位、時間単位、分単位で特定してもよいし、2023年の1月中であれば何日でもよい、といったように、所定期間の幅を持った範囲を指定してもよい。また、2023年の1月中の何れか2泊、といったように、所定期間内の所定時間の使用、といった指定も可能である。サーバ装置100は、記憶部に記憶されるNFT情報を参照して、当該条件に合致するNFTを全て選択して、代理取引処理を実行することができる。
【0047】
サーバ装置100は、ユーザ端末200にNFT検索画面を提示してもよい。その場合、ユーザは例えば、検索画面において、希望する施設情報、地域情報、出品状況情報、価格情報等の検索条件情報を入力(もしくは選択肢から選択)する。サーバ装置100は、当該入力情報に基づいて、当該検索条件に合致するNFT情報を決定して、検索結果としてユーザ端末200に提示する。ユーザは、自ら指定した検索条件に該当するNFTの中から希望のNFTを選択して、購入依頼をすることができる。
【0048】
サーバ装置100は、ネットワーク上に流通するNFTをユーザの代理で購入又は予約する(代理取引処理S4)。例えば、サーバ装置100は、NFTマーケット300に対してユーザが指定した金額もしくは指定金額よりも小さい金額で入札を行う。そして、NFTマーケット300での取引が成立すると、NFTマーケット300上で決済処理を行い、ユーザが選択したNFTを代理で購入する。なお、サーバ装置100は、所有者が販売を希望するNFTとして出品していないNFTに対してユーザが購入依頼した場合であっても、NFTマーケット300等を介してNFT所有者に購入依頼(入札)を行うことができる。そして、NFTマーケット300等を介して所有者が購入依頼を承諾して取引が成立すると、NFTマーケット300での通常の処理と同様に決済処理がなされ、ブロックチェーン400上でNFTの所有者が変更される。
【0049】
ここで、サーバ装置100は、NFTマーケット300での代理購入の前に予め、ユーザから購入費用を受領するようにしてもよいし、代理購入後に、ユーザから購入費用を受領するようにしてもよい。また、サーバ装置は、代理購入ではなく購入の予約を行うようにしてもよい。つまり、サーバ装置100がNFTマーケットに購入予約を送信し、当該予約が成立した場合に、ユーザがサーバ装置1000を介してNFTの購入を行う。何れの場合にも、ユーザは、直接NFTマーケット300やブロックチェーン400にアクセスすることなく、サーバ装置100との通信だけでNFTの取引を行うことができる。
【0050】
ユーザは、銀行振り込み、クレジットカード、他のウォレットアプリケーション(料金支払い可能なアプリケーション)等の方法により、サービス運営者(サーバ装置100の管理者)に対して支払い処理をすることができる。なお、決済処理には、現金、暗号資産(仮想通貨)等を使用することができる。
【0051】
NFTマーケット300は、ブロックチェーン400に対して購入対象NFTの所有者を当該NFTの購入者に変更する処理を実行する。
【0052】
以上の通り、本実施形態のシステムにあっては、ユーザが直接NFTマーケット300やブロックチェーン400にアクセスすることなく、サーバ装置100との通信だけでNFTの情報を取得したり、購入したりすることができる。したがって、NFTに関する知識が十分でない一般のユーザでもNFTの取引を容易に行うことができる。
【0053】
また、本実施形態のシステムにあっては、サーバ装置100が、NFT所有者が販売を希望するNFTとして出品していないNFTに関する情報も取得し、ユーザに提供することができる。したがって、ユーザは、販売を希望するNFTとして出品されているNFTのみではなく、未だ出品されていないNFTの情報についても閲覧することができ、所有者に購入希望を出すか否かを検討したり、実際に希望購入価格を提示して購入オファーを出したりすることができる。
【0054】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、それぞれのNFTと類似する取引対象物の価格情報に基づいて、NFTの推定価格を算出する算出処理を実行し、算出した推定価格をNFT関連情報としてユーザに提示するようにしてもよい。これによれば、売却希望価格が提示されていないNFTに対しても妥当な価格で入札することができる。また、ユーザが不当に高額な価格でNFTを購入することを抑制することができる。
【0055】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報のうち少なくとも何れかの価格情報に基づいて、推定価格を算出するようにしてもよい。また、制御部130は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報の両方に基づいて、推定価格を算出するようにしてもよい。これによれば、NFTの妥当な価格の推定精度を高めることができる。他のウェブサイトとは、宿泊施設の施設情報、価格情報等を含む、OTAサービスサイト、旅行会社のウェブサイト、不動産の販売サイト、ショッピングモールのウェブサイト等とすることができるが、特に限定されない。
【0056】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、1つのNFTに対して複数のユーザからNFT購入要求を受け付けた場合に、最も大きい購入希望価格を入力したユーザを販売対象ユーザとして選択する処理を実行するようにしてもよい。これによれば、NFTの取引の精度を高め。効率よくNFTの取引を実行することが可能となる。
【0057】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、ユーザからのNFT購入要求に応じて代理取引処理を実行するようにしてもよい。これによれば、需要がない無駄なNFTの代理購入等を抑制することができる。
【0058】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、予め代理取引処理を実行した後で、ユーザからのNFT購入要求に応じて代理で購入又は予約したNFTの所有者を前記ユーザに移転する処理を実行するようにしてもよい。これによれば、他者にNFTを先に購入されてしまう可能性を低減できるとともに、価格が高額になる前に予め低価格でNFTを購入できる可能性を高めることができる。
【0059】
また、本実施形態のシステムにおいて、NFTは、ユーザが購入する前は不動産の使用日時が開示されておらず、ユーザが購入した後に前記使用日時が開示されるようにしてもよい。これによれば、不動産の使用日時が分からない状態でNFTを購入して、購入後に開示するという新たな興趣性を付与することができる。また、この場合、NFTは、ユーザが購入する前に不動産を使用可能な期間の長さが開示されている(つまり、ユーザに提示するNFT情報に、不動産の使用可能期間の情報が含まれる)ようにしてもよい。これによれば、例えば、宿泊施設の使用日時は不明でも、1泊分、3泊分、1年分等といったように、宿泊期間を把握することができる。
【0060】
また、本実施形態のシステムにおいて、制御部130は、ユーザが入力した購入希望価格に基づいて、NFTマーケットへの代理入札処理における入札上限値を設定するようにしてもよい。例えば、制御部130は、ユーザが入力した購入希望価格よりも小さい価格から入札を開始して、取引が成立しなければ徐々に金額を上げていき、最終的にユーザが入力した購入希望価格を上限として入札価格を変更することができる。これによれば、ユーザが意図しない高額でNFTを購入することを防ぐことができる。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、上記実施形態の制御部130が、NFT情報、及びNFT関連情報の少なくとも一方を他のウェブサイト(OTAサービス、ショッピングモール等)に出力して、他のウェブサイトのユーザに対してNFTに関する情報を提示するようにしてもよい。これによれば、他のウェブサイトを利用するユーザにもNFTの情報を提供することができ、販売対象のユーザを拡大することができる。
【0062】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係るサーバ装置100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0063】
また、本明細書においてフローチャート図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0064】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0065】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(項目1)
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理システム。
(項目2)
前記制御部は、それぞれのNFTと類似する取引対象物の価格情報に基づいて、前記NFTの推定価格を算出する算出処理を実行し、
算出した前記推定価格を前記NFT関連情報としてユーザに提示する、項目1に記載の情報処理システム。
(項目3)
前記制御部は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報のうち少なくとも何れかの価格情報に基づいて、前記推定価格を算出する、項目2に記載の情報処理システム。
(項目4)
前記制御部は、NFTマーケットから取得する価格情報、及び、他のウェブサイトから取得する価格情報に基づいて、前記推定価格を算出する、項目2に記載の情報処理システム。
(項目5)
前記制御部は、
1つのNFTに対して複数のユーザからNFT購入要求を受け付けた場合に、最も大きい購入希望価格を入力したユーザを販売対象ユーザとして選択する処理を実行する、項目1又は2に記載の情報処理システム。
(項目6)
前記制御部は、前記ユーザからのNFT購入要求に応じて前記代理取引処理を実行する、項目1又は2に記載の情報処理システム。
(項目7)
前記制御部は、予め前記代理取引処理を実行した後で、前記ユーザからのNFT購入要求に応じて前記代理で購入又は予約した前記NFTの所有者を前記ユーザに移転する処理を実行する、項目1又は2に記載の情報処理システム。
(項目8)
前記NFTは、所定の不動産の利用会員権、使用権、又は予約権に関連付けられている、項目1又は2に記載の情報処理システム。
(項目9)
前記NFTは、前記ユーザが購入する前は前記不動産の使用日時が開示されておらず、前記ユーザが購入した後に前記使用日時が開示される、項目5に記載の情報処理システム。
(項目10)
前記NFTは、前記ユーザが購入する前は前記不動産を使用可能な期間の長さが開示されている、項目9に記載の情報処理システム。
(項目11)
前記代理取引処理は、NFTマーケットに対する代理入札処理を含む、項目1又は2に記載の情報処理システム。
(項目12)
前記制御部は、ユーザが入力した購入希望価格に基づいて、前記NFTマーケットへの代理入札処理における入札上限値を設定する、項目11に記載の情報処理システム。
前記制御部は、
(項目13)
前記制御部は、前記ユーザが入力した購入希望価格よりも小さい入札価格で、前記代理入札処理を開始する、項目11又は12に記載の情報処理システム。
(項目14)
前記制御部は、前記NFTマーケットへの代理入札処理において、取引が成立せずに所定期間が経過した場合に入札価格を変更する処理を実行する、項目11又は12に記載の情報処理システム。
(項目15)
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を実行する制御部を備え、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理装置。
(項目16)
所定のネットワーク上に流通するNFTに関するNFT情報を取得するNFT情報取得処理と、
取得した前記NFT情報及び前記NFT情報に基づいて生成したNFT関連情報の少なくとも一方を出力してユーザに提示する提示処理と、
前記ネットワーク上に流通するNFTを前記ユーザの代理で購入又は予約する代理取引処理と、
を制御部が実行する情報処理方法であって、
前記NFT情報は、それぞれのNFTの所有者が販売を希望するNFTとして出品されている出品中NFT情報と、所有者が販売を希望するNFTとして出品されていない非出品NFT情報と、含む情報処理方法。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理システム
100 サーバ装置
200 ユーザ端末
300 NFTマーケット
400 ブロックチェーン
500 OTAサービス等
図1
図2
図3
図4